JP2018165290A - 改質炭集合体およびその製造方法 - Google Patents

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記央 山田
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Abstract

【課題】 低コストで強度を確保し、粉化が抑制された石炭成型燃料を提供する。【解決手段】 小粒改質炭と、大粒改質炭との混合物であって、前記小粒改質炭と前記大粒改質炭の粒径比は4以上10以下であって、前記大粒改質炭の質量比率が0wt%超過90wt%以下である改質炭集合体とする。【選択図】図6

Description

本発明は、石炭を粉砕後成型した改質炭の集合体に関する。
従来、特許文献1にあっては、石炭を破砕した後に乾燥、粉砕して石炭粒子を得るとともに、この石炭粒子を成型して得られた成型体としての石炭成型燃料であって、石炭粒子の平均粒子径、全水分、および石炭成型燃料の見掛密度を規定することで強度を確保する技術が開示されている。
WO2015/098935
一般に発電所等のボイラでは所定以上のカロリー密度が要求されるため、改質炭、とりわけ褐炭の改質炭においては、主に発電所で利用されている石炭のうち最も低品位な石炭である亜瀝青炭と同等以上のカロリー密度を有することが求められる。またハンドリング性確保のために、自然発熱性の低さについても亜瀝青炭と同等以上のものが要求される。しかしながら上記特許文献1にあっては、カロリー密度の向上及び自然発熱性低減のための対策には言及されていない。
本発明は上記問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、カロリー密度の向上及び自然発熱性の低減を達成した石炭成型燃料を提供することにある。
本発明では、小粒改質炭と、大粒改質炭との混合物であって、前記小粒改質炭と前記大粒改質炭の粒径比は4以上10以下であって、前記大粒改質炭の質量比率が0wt%超過90wt%以下である改質炭集合体とするものである。
本発明によれば、カロリー密度の向上及び自然発熱性の低減を達成した石炭成型燃料を提供できる。
実施形態におけるプロセスフローである。 第1成型工程および第2成型工程におけるポケット形状の一例である。 第3成型工程におけるポケット形状の一例である。 自然発熱性を評価する装置の一例である。 かさ密度測定方法を示す図である。 改質炭混合体における大粒改質炭の質量比率とカロリー密度との関係である。 改質炭混合体における大粒改質炭の質量比率と自然発熱性との関係である。
[実施形態]
図1は実施形態におけるプロセスフローである。実施形態における製造工程は、石炭(褐炭)1を第1破砕工程10にて破砕し、破砕された石炭2を乾燥工程20にて乾燥した後、乾燥された石炭3を粉砕工程30で粉砕する。粉砕された石炭粒子4を第1成型工程40において成型し、得られた第1成型体5を第2破砕工程50にて再度破砕し、破砕物6を得る。
第2破砕工程50の下流側には並列の第2成型工程60及び第3成型工程61が設けられている。この第2成型工程60と第3成型工程61はそれぞれ異なるサイズのブリケットを成型するものであり、第2成型工程60は小粒ブリケット7を成型し、第3成型工程61は大粒ブリケット7’を成型する。なお小粒ブリケット7はブリケットのバリ部分が連結された板状成型体を含んでいる。
小粒ブリケット7は第3破砕工程70において板状成型体がブリケット単体に破砕される。その後研磨工程80にて研磨された後大粒ブリケット7’と混合され、更に篩工程90(若干の研磨が発生するため小粒径化作用がある)を経て改質炭混合体300となる。図1に示すとおり、発火及び発熱対策のため散水工程91を設けてもよい。
なお、以下では散水工程91を経た改質炭混合体300のうち小粒ブリケット7由来のものを小粒改質炭100、大粒ブリケット7’由来のものを大粒改質炭200とする。また後述の粒径比が所望の範囲内であれば、第3破砕工程70及び研磨工程80、ならびに篩工程90を省略し、小粒、大粒の各ブリケット7,7’をそのまま小粒改質炭100、大粒改質炭200としてもよい。
改質炭混合体300における小粒改質炭100と大粒改質炭200の質量比率は、大粒改質炭200の割合が0wt%超過90wt%以下、好ましくは20wt%以上85wt%以下となるよう調整される。質量比率の調整は第2成型工程60及び第3成型工程61への供給量を制御してもよいし、第2成型工程60及び第3成型工程61における成型機の成型能力に拠ってもよい。また第2成型工程60及び第3成型工程61の後段に混合手段(不図示)を設け、小粒改質炭100と大粒改質炭200の質量比率を適宜調整してもよい。
小粒改質炭100と大粒改質炭200の粒径比は4以上10以下、好ましくは4以上8以下である。粒径比の調整は第2成型工程60及び第3成型工程61における成型機の仕様、及び小粒ブリケット7に対する第3破砕工程70及び研磨工程80での研磨度合いにより調整される。
ここで、小粒改質炭100は粒径の異なる2種の改質炭(中小粒改質炭110、極小粒改質炭120)からなるものとしてもよい。第2成型工程60においては例えばロール表面にポケットを設けたブリケットマシンが用いられ、その際大きさの異なる2種類のポケットをロール表面に設け、中小粒ブリケット71及び極小粒ブリケット72を成型する。なお中小粒ブリケット71及び極小粒ブリケット72いずれもバリ部分が連結された板状成型体を一部含んでいる。
その後破砕工程70及び研磨工程80においてこれらの中小粒ブリケット71及び極小粒ブリケット72が破砕・研磨され、篩工程90及び散水工程91を経て小粒改質炭100となる。ロール表面に中小粒ブリケット71用のポケットのみを設けるよりも、ロール表面の一部に極小粒改質炭120を成型するポケットを混在させたほうがロール1回転当たりの成型量を稼ぐことが可能である。
なお上記では小粒改質炭100と大粒改質炭200の粒径比は4以上10以下、好ましくは4以上8以下であるが、この関係は中小粒改質炭110、極小粒改質炭120にも適用される。したがって中小粒改質炭110と大粒改質炭200、極小粒改質炭120と大粒改質炭200の粒径比はいずれも4以上10以下、好ましくは4以上8以下である。以下では中小粒改質炭110、極小粒改質炭120をまとめて小粒改質炭100と表記する。
また、石炭粒子4の性状は平均粒子径が10μm以上60μm以下、全水分が5wt%以上20wt%以下であって、小粒、大粒の各ブリケット7、7‘の見掛密度は1.2g/ cm以上1.4g/ cm以下である。
[実施例]
インドネシア産褐炭であるB炭を原料として第1の実施形態にて製造した。第1破砕工程10のハンマクラッシャで平均粒径10mm以下に破砕した。乾燥工程20ではスチームチューブドライヤを用い全水分15%に乾燥した。粉砕工程30ではローラーミルを用い、平均粒子径25μmに粉砕した。
原料であるインドネシア産のB炭(褐炭)の性状を表1に示す。表1中、ARは到着ベース、ADは気乾ベース、DBは無水ベースを示す(JIS M8810)。また、表1には、工業分析値(気乾ベース)に基づき算出された燃料比、高位発熱量および元素分析の結果をそれぞれ示す。なお表1における工業分析値、元素分析値はJIS M8812、8813、8814に基づく。表1中、GAR、GAD、DAFは、それぞれ到着ベース高位発熱量、気乾ベース高位発熱量、無水無灰ベース高位発熱量を示す(JIS M8810)。HGI(ハードグローブ指数)はJIS M 8801の「7.粉砕性試験方法(ハードグローブ法」に基づき測定した。
第1成型工程40は垂直供給方式のブリケットマシンを用いた。ブリケットマシンのロール径は520mm、ロール巾は236mmである。2つのロールのうち片方は平面であり、もう片方にポケットが彫られている。ポケットのサイズは横6mm×縦9mm×深さ1.57mmの形状A(中小粒ブリケット71用)と横2.5mm×縦8mm×深さ0.6mmの形状B(極小粒ブリケット72用)の2種があり、ロール1個当り形状Aが5244個、形状Bが184個配列されている。なお第1成型工程40において形状Aと形状Bの2種類のポケット設けた理由は単に成型量を稼ぐためのものである。中小粒及び極小粒ブリケット71,72の成型は後述の第2成型工程60にて行われる。ポケットA、Bの一例を図2に示す。
形状Aの1個あたりの容積は0.035cmであり、形状Bの1個当たりの容積は0.0048cmである。ブリケットマシンのロール間の隙間は設計下限である1mmとした。ロール線圧を0.5t/cmに維持するよう、ロールおよびスクリュの回転数を調整した。得られた第1成型体5は片面にロール形状由来の凸部を含む板状であった。
第2破砕工程50では、得られた第1成型体5をハンマクラッシャで平均粒子径0.1mmに破砕した。この第2破砕工程50の下流側において小粒ブリケット7を成型する第2成型工程60と、大粒ブリケット7’を成型する第3成型工程61に分岐する。
第2成型工程60では、得られた破砕物6をブリケットマシンで成型した。第2成型工程60では第1成型工程40と同じ仕様の垂直供給方式のブリケットマシンを用い、ロール線圧を7t/cmに変えたことを除き、第1成型工程40と同じ条件で製造した。この第2成型工程60において小粒ブリケット7(中小粒及び極小粒ブリケット71,72)が得られる。
第3破砕工程70では、得られた小粒ブリケット7の板状成型体をロールクラッシャで30mm以下に破砕した。ロールクラッシャはロール表面に15mmの突起を有するものを使用し、過度な破砕が起きないようロール間の隙間を5mmとした。
研磨工程80において、破砕された小粒ブリケット7を研磨機で研磨した。用いた研磨機は回転する外筒の内部に外筒とは逆方向に回転する内筒を配置しかつ内筒は外筒の中心軸からずれた位置に配置され、内筒および外筒の内面は複数の突起物を配備している。内筒が外筒の中心軸からずれて配置されているため、板状成型物に含まれる低強度(低密度)の成型体を比較的選択的に削り落とすことができる。また、内筒と外筒の回転が相反しているため、処理時間が短くなる。
第3成型工程61ではブリケットマシンを用いて大粒ブリケット7’を成型した。第3成型工程61のブリケットマシンは垂直供給方式であり、ロール径が520mm、巾は120mmである。第3成型工程61では、2つのロールのうち片方は平面であり、片方にポケットが彫られている。ポケットサイズは横38mm×縦38mm×深さ10mmの形状であり、ロール1個当たり80個配列されている。第3成型工程61におけるポケットの一例を図3に示す。ポケット1個当たりの容積は8.08cmである。
篩工程90では小粒ブリケット7(破砕・研磨済み)と大粒ブリケット7’の混合物を目開き3.35mmの篩にかけた。第3破砕工程70で破砕され研磨工程80で研磨された小粒ブリケット7は不定形の粒状物(板状成型体が分断されたもの)と研磨で生じた粉の混合物であり、この粉を除去するものである。また篩にかけることで大粒ブリケット7’の研磨も行われる。
散水工程91では篩工程90の篩上として得られた小粒ブリケット7及び大粒ブリケット7’の混合物に対し散水を行なった。散水工程91ではベルトコンベア上に散水装置を設置し、小粒ブリケット7及び大粒ブリケット7’の混合物の全水分が20%になるように搬送量および全水分に合わせて散水量を調整するものである。この散水工程91により小粒ブリケット7は小粒改質炭100となり、大粒ブリケット7’は大粒改質炭200となる。
得られた小粒改質炭100(比較例1)、大粒改質炭200(比較例2)、及びインドネシア産亜瀝青炭(比較例3)の性状を表2に示す。
小粒改質炭100は全量が篩目10mmの篩を通過しかつ3.35mmの篩上に残った。また大粒改質炭200は全量が篩目35mmの篩を通過し、全量が26.5mmの篩上に残った。見掛密度は散水工程91として小粒及び大粒改質炭100,200の全水分を20%に調整した後に測定した。

小粒改質炭100は、全量が篩目10mmの篩を通過しかつ全量が篩目3.35mmの篩上に残ったため、小粒改質炭100の粒径は、両篩目の平均値である6.7mm(=(10+3.35)÷2)とした。
大粒改質炭200は、全量が篩目35mmの篩を通過しかつ全量が篩目26.5mmの篩上に残ったため、大粒改質炭200の粒径は、両篩目の平均値である30.8mm(=(35+26.5)÷2)とした。
[自然発熱性]
ハンドリング性を評価するため、小粒改質炭100、大粒改質炭200、改質炭混合体300及びインドネシア産亜瀝青炭を試料として自然発熱性評価を行った。なお、小粒改質炭100、大粒改質炭200、及び改質炭混合体300については、いずれも散水工程91で水分を調整し、全水分20%としたものを評価した。インドネシア産亜瀝青炭については、国内港で荷揚げした際の全水分(すなわ流通している水分)である28.3%のまま評価した。
その後、図4に示す構成を有する試験装置の恒温層内部にある反応器に全水分調整後の試料約1kgを投入した。試験装置は、恒温槽と、恒温槽内に配置された反応器とを備える。反応器の内径は108mm×高さ225mmである。反応器には、窒素ボンベおよび空気ボンベが接続されたガス供給管が連結されて、試料下方よりガスが供給される。ガス供給管を介して供給されるガスは三方コックにより切り替えることができる。また、ガス供給管には流量計が設けられ、ガス供給管を流れるガスの流量を制御する。また、反応器入口には供給ガスを予熱する加熱管を有し、反応器内には温度計が設置されている。さらに、反応器出口には、ガス濃度計が設置されたガスサンプリング管が連結されている。
反応器内へ試料を投入した後、窒素ガスにて反応器内の試料を80℃に昇温した。80℃に昇温した後、ガスを空気(50mL/min)に切り替え、所定時間(300分)反応後のガス濃度(O濃度、CO濃度、CO濃度)を測定し、下記式(1)により単位時間、単位試料重量当たりの酸素吸着・酸化反応により発生する熱量相当の自然発熱性指数SCI(Spontaneous Combustion Index)を算出した。式(1)中の[CO]、[CO]は出口濃度から算出する単位時間、単位試料重量当たりのCO、CO生成量(単位:mL/(kg・min))、[O]は入口O流量、及び出口ガスのO、CO、CO濃度の収支から求められる単位時間、単位試料重量当たりのO吸着量(単位:mL/(kg・min))を示す。また[H]、[C]は試料の元素分析値(絶乾基準、単位:%−Dry Basis)である。

SCI=O吸着熱+CO生成熱+CO生成熱 式(1)
=[O]×(−2.53)+
[CO]×(3.94+2.86×([H]/([C]/12))/2)+
[CO]×(1.11+2.86×([H]/([C]/12))/2)
SCIの許容値(判断基準)は、通常取り扱っている一般炭の中で、特に自然発熱リスクが高いインドネシア産亜瀝青炭のSCI測定値(12.0)を超えないものを問題ないと判断した。
[カロリー密度]
また、輸送効率を評価するため小粒改質炭100、大粒改質炭200、改質炭混合体300及びインドネシア産亜瀝青炭を試料としてカロリー密度を測定した。カロリー密度は式2により求めた。かさ密度は実測値であるが、試料発熱量は式3を用い、原炭(原料となるB炭)の発熱量、全水分および試料の全水分から求めた計算値である。改質炭の製造プロセスでは化学的な処理はなく、発熱量の変動要因は全水分のみであるため、試料の発熱量は原炭の発熱量の水分補正で計算できると考える。
(式2)カロリー密度 = 試料かさ密度 × 試料発熱量
(式3)試料発熱量 = 原炭のGAR発熱量 × (100−試料の全水分)÷(100−原炭の全水分)
なお式2の試料かさ密度は、下記の方法により測定した(図5参照)。
質量が既知である2リットルのビーカー(外径135mm、高さ203mm)に、ビーカーの7〜8分目程度に相当する質量既知である試料Mを衝撃を加えないように投入する(図5(a))。
試料の最上面が下がらなくなるまでビーカー全体をタッピング(上下に振動)する。その後、試料表面が平らになるようにならし、試料の最上面の位置をビーカー外周にマーキングし、標線Mとする(図5(b))。
ビーカーから試料を取り出し、ビーカーを水洗したのち、Mの位置まで水を投入し(図5(c))、ビーカーの質量を計測する。ビーカーの風袋を差し引き、投入した水の質量を計量し、水の密度が1kg/リットルとして質量から体積を求め、これを標線Mにおける試料Mの体積Vとする。
(式4)を用いて、かさ密度を計算した。
試料かさ密度= 試料Mの質量 ÷ V
小粒改質炭100と大粒改質炭200の質量比率を変更しながら実施例1〜6の改質炭混合体300を作成した。また、実施例1〜6の改質炭混合体300につき測定された自然発熱性指数、カロリー密度及びその他の性質を下記表3に示す。表3の全水分及びGAR発熱量(表3における各例の全水分ベースの高位発熱量)はB炭と同様にJIS M8812、8813、8814に基づく。また表3では小粒改質炭100(比較例1)、大粒改質炭200(比較例2)、及びインドネシア産亜瀝青炭(比較例3、表2のものと同じ)についても併せて示す。
褐炭の改質炭を既存の石炭インフラで特別の改良をすることなく利用するためには、亜瀝青炭と同等または優れたカロリー密度と自然発熱性を有することが求められる。一般に発電所等のボイラでは所定値以上のカロリー密度が要求されるとともに、ハンドリング性確保のため所定値以下の自然発熱性が要求されるからである
比較例1(小粒改質炭100)は、比較例3(インドネシア産亜瀝青炭)と比べ自然発熱性指数が低く輸送時の発熱の可能性も低いが、カロリー密度が比較例3よりも低いため、同一カロリーを得るための量が比較例3よりも多くなり、輸送コストが高くなる。またカロリー密度が低いため、石炭火力発電所において利用する際に熱負荷低下(ボイラ所定の熱量が得られない)のおそれがある。
比較例2(大粒改質炭200)は比較例3(インドネシア産亜瀝青炭)と比べ自然発熱性指数が高く輸送時の発熱のおそれが大きい。またカロリー密度が比較例3よりも低いため、同一カロリーを得るための量が比較例3よりも多くなり、輸送コストが高くなる。同様に石炭火力発電所において利用する際に熱負荷低下のおそれがある。以上より、比較例1および比較例2は、既存の石炭インフラで利用するために必要な特性(比較例3のインドネシア産亜瀝青炭相当の自然発熱性とカロリー密度)を満たしていない。
[カロリー密度]
実施例1〜6について、大粒改質炭200の質量比率とカロリー密度との関係を図6に示す。大粒改質炭200の質量比率が50wt%以上80wt%以下の範囲において、比較例3のインドネシア産亜瀝青炭(破線)と同等以上のカロリー密度となる。
[自然発熱性指数]
また実施例1〜6について、大粒改質炭200の質量比率と自然発熱性指数との関係を図7に示す。大粒改質炭200の質量比率が0wt%超過87wt%以下の範囲において、比較例3のインドネシア産亜瀝青炭(一点鎖線)と同等以下の自然発熱性指数となるため、この範囲内では輸送時における発熱リスクが、比較例3のインドネシア産亜瀝青炭と同等か比較例3のインドネシア産亜瀝青炭よりも小さくなる。
上記2つの指標(カロリー密度、自然発熱性指数)をいずれも満たす大粒改質炭200の質量比率は0wt%超過90wt%以下、好ましくは50wt%以上80wt%以下であり、この範囲になるように改質炭混合体300を製造することで、亜瀝青炭と同等の輸送効率(カロリー密度)とハンドリング性(自然発熱性)を得ることができ、既存の石炭インフラで特別な改造を要さずとも亜瀝青炭と同等に取り扱うことができる。
1 石炭粒子
5 第1成型体
6 破砕物
7 小粒ブリケット
7’ 大粒ブリケット
10 第1破砕工程
20 乾燥工程
30 粉砕工程
40 第1成型工程
50 第2破砕工程
60 第2成型工程
61 第3成型工程
70 第3破砕工程
80 研磨工程
90 篩工程
91 散水工程
100 小粒改質炭
200 大粒改質炭
300 改質炭集合体

Claims (2)

  1. 小粒改質炭と、大粒改質炭との混合物であって、
    前記小粒改質炭と前記大粒改質炭の粒径比は4以上10以下であって、
    前記大粒改質炭の質量比率が0wt%超過90wt%以下である改質炭集合体。
  2. 石炭を破砕する第1破砕工程と、
    前記第1破砕工程で破砕された石炭を乾燥する乾燥工程と、
    前記乾燥工程で乾燥された石炭を粉砕し、石炭粒子を得る粉砕工程と、
    前記石炭粒子を成型し、第1成型体を得る第1成型工程と、
    前記第1成型体を破砕し、塊状物を生成する第2破砕工程と、
    前記塊状物を再度成型して、小粒改質炭および/または大粒改質炭を得る第2成型工程と
    を有し、
    前記小粒改質炭と前記大粒改質炭との粒径比は4以上10以下であって、
    前記大粒の改質炭の質量比率が0wt%超過90wt%以下である、改質炭集合体の製造方法。
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