JP2018165290A - 改質炭集合体およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は上記問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、カロリー密度の向上及び自然発熱性の低減を達成した石炭成型燃料を提供することにある。
図1は実施形態におけるプロセスフローである。実施形態における製造工程は、石炭(褐炭)1を第1破砕工程10にて破砕し、破砕された石炭2を乾燥工程20にて乾燥した後、乾燥された石炭3を粉砕工程30で粉砕する。粉砕された石炭粒子4を第1成型工程40において成型し、得られた第1成型体5を第2破砕工程50にて再度破砕し、破砕物6を得る。
また、石炭粒子4の性状は平均粒子径が10μm以上60μm以下、全水分が5wt%以上20wt%以下であって、小粒、大粒の各ブリケット7、7‘の見掛密度は1.2g/ cm3以上1.4g/ cm3以下である。
インドネシア産褐炭であるB炭を原料として第1の実施形態にて製造した。第1破砕工程10のハンマクラッシャで平均粒径10mm以下に破砕した。乾燥工程20ではスチームチューブドライヤを用い全水分15%に乾燥した。粉砕工程30ではローラーミルを用い、平均粒子径25μmに粉砕した。
小粒改質炭100は全量が篩目10mmの篩を通過しかつ3.35mmの篩上に残った。また大粒改質炭200は全量が篩目35mmの篩を通過し、全量が26.5mmの篩上に残った。見掛密度は散水工程91として小粒及び大粒改質炭100,200の全水分を20%に調整した後に測定した。
小粒改質炭100は、全量が篩目10mmの篩を通過しかつ全量が篩目3.35mmの篩上に残ったため、小粒改質炭100の粒径は、両篩目の平均値である6.7mm(=(10+3.35)÷2)とした。
大粒改質炭200は、全量が篩目35mmの篩を通過しかつ全量が篩目26.5mmの篩上に残ったため、大粒改質炭200の粒径は、両篩目の平均値である30.8mm(=(35+26.5)÷2)とした。
ハンドリング性を評価するため、小粒改質炭100、大粒改質炭200、改質炭混合体300及びインドネシア産亜瀝青炭を試料として自然発熱性評価を行った。なお、小粒改質炭100、大粒改質炭200、及び改質炭混合体300については、いずれも散水工程91で水分を調整し、全水分20%としたものを評価した。インドネシア産亜瀝青炭については、国内港で荷揚げした際の全水分(すなわ流通している水分)である28.3%のまま評価した。
SCI=O2吸着熱+CO2生成熱+CO生成熱 式(1)
=[O2]×(−2.53)+
[CO2]×(3.94+2.86×([H]/([C]/12))/2)+
[CO]×(1.11+2.86×([H]/([C]/12))/2)
また、輸送効率を評価するため小粒改質炭100、大粒改質炭200、改質炭混合体300及びインドネシア産亜瀝青炭を試料としてカロリー密度を測定した。カロリー密度は式2により求めた。かさ密度は実測値であるが、試料発熱量は式3を用い、原炭(原料となるB炭)の発熱量、全水分および試料の全水分から求めた計算値である。改質炭の製造プロセスでは化学的な処理はなく、発熱量の変動要因は全水分のみであるため、試料の発熱量は原炭の発熱量の水分補正で計算できると考える。
(式2)カロリー密度 = 試料かさ密度 × 試料発熱量
(式3)試料発熱量 = 原炭のGAR発熱量 × (100−試料の全水分)÷(100−原炭の全水分)
質量が既知である2リットルのビーカー(外径135mm、高さ203mm)に、ビーカーの7〜8分目程度に相当する質量既知である試料Mを衝撃を加えないように投入する(図5(a))。
試料の最上面が下がらなくなるまでビーカー全体をタッピング(上下に振動)する。その後、試料表面が平らになるようにならし、試料の最上面の位置をビーカー外周にマーキングし、標線M1とする(図5(b))。
ビーカーから試料を取り出し、ビーカーを水洗したのち、M1の位置まで水を投入し(図5(c))、ビーカーの質量を計測する。ビーカーの風袋を差し引き、投入した水の質量を計量し、水の密度が1kg/リットルとして質量から体積を求め、これを標線M1における試料Mの体積Vとする。
(式4)を用いて、かさ密度を計算した。
試料かさ密度= 試料Mの質量 ÷ V
比較例1(小粒改質炭100)は、比較例3(インドネシア産亜瀝青炭)と比べ自然発熱性指数が低く輸送時の発熱の可能性も低いが、カロリー密度が比較例3よりも低いため、同一カロリーを得るための量が比較例3よりも多くなり、輸送コストが高くなる。またカロリー密度が低いため、石炭火力発電所において利用する際に熱負荷低下(ボイラ所定の熱量が得られない)のおそれがある。
実施例1〜6について、大粒改質炭200の質量比率とカロリー密度との関係を図6に示す。大粒改質炭200の質量比率が50wt%以上80wt%以下の範囲において、比較例3のインドネシア産亜瀝青炭(破線)と同等以上のカロリー密度となる。
[自然発熱性指数]
また実施例1〜6について、大粒改質炭200の質量比率と自然発熱性指数との関係を図7に示す。大粒改質炭200の質量比率が0wt%超過87wt%以下の範囲において、比較例3のインドネシア産亜瀝青炭(一点鎖線)と同等以下の自然発熱性指数となるため、この範囲内では輸送時における発熱リスクが、比較例3のインドネシア産亜瀝青炭と同等か比較例3のインドネシア産亜瀝青炭よりも小さくなる。
5 第1成型体
6 破砕物
7 小粒ブリケット
7’ 大粒ブリケット
10 第1破砕工程
20 乾燥工程
30 粉砕工程
40 第1成型工程
50 第2破砕工程
60 第2成型工程
61 第3成型工程
70 第3破砕工程
80 研磨工程
90 篩工程
91 散水工程
100 小粒改質炭
200 大粒改質炭
300 改質炭集合体
Claims (2)
- 小粒改質炭と、大粒改質炭との混合物であって、
前記小粒改質炭と前記大粒改質炭の粒径比は4以上10以下であって、
前記大粒改質炭の質量比率が0wt%超過90wt%以下である改質炭集合体。 - 石炭を破砕する第1破砕工程と、
前記第1破砕工程で破砕された石炭を乾燥する乾燥工程と、
前記乾燥工程で乾燥された石炭を粉砕し、石炭粒子を得る粉砕工程と、
前記石炭粒子を成型し、第1成型体を得る第1成型工程と、
前記第1成型体を破砕し、塊状物を生成する第2破砕工程と、
前記塊状物を再度成型して、小粒改質炭および/または大粒改質炭を得る第2成型工程と
を有し、
前記小粒改質炭と前記大粒改質炭との粒径比は4以上10以下であって、
前記大粒の改質炭の質量比率が0wt%超過90wt%以下である、改質炭集合体の製造方法。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN110376347A (zh) * | 2019-07-12 | 2019-10-25 | 太原理工大学 | 一种煤的研究模型及其构建方法 |
CN111505050A (zh) * | 2020-05-31 | 2020-08-07 | 国家电投集团电站运营技术(北京)有限公司 | 检测燃煤耦合生物质燃烧中生物质热量份额的系统和方法 |
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