JP2018164875A - 汚水処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 送風装置の消費動力の低減を図ることが可能な汚水処理装置を提供する。【解決手段】 汚水に空気を供給する曝気用の送風装置4と、送風装置4により空気が供給された後の汚水に溶存する酸素量を検出する第1酸素量検出器5Aと、送風装置4により空気が供給される前の汚水に溶存する酸素量を検出する第2酸素量検出器5Bと、送風装置4の作動を制御する制御装置7であって、第1酸素量検出器5Aが検出した第1検出量DO1と第2酸素量検出器5Bが検出した第2検出量DO2との差に基づく制御パラメータを利用して汚水に供給する供給空気量を変更又は維持する制御装置7とを備える。【選択図】図1

Description

本願は、汚水処理装置に関する。
特許文献1に記載の汚水処理装置では、汚水に空気を供給することにより、微生物を利用した有機物の分解を促進して当該汚水の浄化を行う。曝気用の空気を供給する送風装置は、汚水の溶存酸素量が目標値となるように制御される。
特開平8−1184号公報
本願は、送風装置の消費動力の低減を図ることが可能な汚水処理装置を提供する。
汚水処理装置は、汚水に空気を供給する曝気用の送風装置(4)と、送風装置(4)により空気が供給された後の汚水に溶存する酸素量を検出する第1酸素量検出器(5A)と、送風装置(4)により空気が供給される前の汚水に溶存する酸素量を検出する第2酸素量検出器(5B)と、送風装置(4)の作動を制御する制御装置(7)であって、第1酸素量検出器(5A)が検出した第1検出量(DO1)と第2酸素量検出器(5B)が検出した第2検出量(DO2)との差に基づく制御パラメータを利用して汚水に供給する供給空気量を変更又は維持する制御装置(7)とを備える。
好気性の微生物が有機物を分解する際に酸素を消費する。つまり、汚水処理装置は、微生物が有機物を分解する際に必要とする量の酸素量(以下、必要酸素量という。)を供給すれば十分である。換言すれば、微生物が必要とする量を超える酸素を供給することは、汚水の浄化に寄与せず、送風装置(4)にて動力が無駄に消費されてしまう。
これに対して、本願では、第1酸素量検出器(5A)が検出した第1検出量(DO1)と第2酸素量検出器(5B)が検出した第2検出量(DO2)との差に基づく制御パラメータを利用して汚水に供給する供給空気量を変更又は維持するので、送風装置(4)の消費動力の低減を図ることが可能となる。
つまり、制御パラメータは、第1検出量(DO1)と第2検出量(DO2)との差に基づく値であるので、制御パラメータが所定の範囲内にあれば、必要酸素量を満たす空気が供給されているとみなすことが可能である。したがって、制御パラメータを利用して汚水に供給する供給空気量を変更又は維持すれば、送風装置(4)の消費動力の低減を図ることが可能となる。
因みに、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的構成等との対応関係を示す一例であり、本発明は上記括弧内の符号に示された具体的構成等に限定されるものではない。
本発明の第1実施形態に係る汚水処理装置1の説明図である。 本発明の第1実施形態に係る汚水処理装置1の作動フローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る汚水処理装置1の作動フローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る汚水処理装置1の説明図である。 本発明の第3実施形態に係る汚水処理装置1の説明図である。
以下に説明する「発明の実施形態」は、本願発明の技術的範囲に属する実施形態の一例を示すものである。つまり、特許請求の範囲に記載された発明特定事項等は、下記の実施形態に示された具体的構成や構造等に限定されるものではない。
以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。なお、各図に付された方向を示す矢印等は、各図相互の関係を理解し易くするために記載したものである。本発明は、各図に付された方向に限定されるものではない。
少なくとも符号を付して説明した部材又は部位は、「1つの」等の断りをした場合を除き、少なくとも1つ設けられている。つまり、「1つの」等の断りがない場合には、当該部材は2以上設けられていてもよい。
(第1実施形態)
本実施形態は、図1に示すように、オキシデーションディッチ方式の汚水処理装置1に本発明を適用したものである。
1.汚水処理装置の概要(図1参照)
汚水処理装置1は、汚水槽2、撹拌装置3、送風装置4、第1酸素量検出器5A及び第2酸素量検出器5B等を少なくとも備える。汚水槽2は、処理対象となる汚水が流入する。当該汚水槽2は、略楕円状又は長円状の水路2Aを構成する。汚水は当該水路2A内を循環する。図1に示す汚水槽2では、汚水は左回りに循環する。
撹拌装置3は、汚水槽2の汚水を撹拌させるとともに、当該汚水の撹拌流速を調整する。なお、本実施形態では、複数の撹拌装置3が設けられている。各撹拌装置3は軸流ファン状のプロペラ3A及び駆動用インバータ3B等を有して構成されている。
プロペラ3Aは、汚水槽2内で汚水を撹拌するように回転することにより、当該汚水を循環させる。つまり、本実施形態では、汚水を循環させることにより当該汚水を撹拌する。したがって、本実施形態に係る撹拌流速は、循環流速と略一致する。
駆動用インバータ3B(プロペラインバータ3Bという)。は、プロペラ3Aを回転させる電動モータ(図示せず。)を駆動する。プロペラインバータ3Bは、駆動電流周波数を予め決められた範囲内において連続的に変化させることにより、プロペラ3Aの回転数、つまり撹拌流速を連続的に変更させる。
送風装置4は、汚水槽2の汚水に曝気用の空気を供給する。当該送風装置4はブロワ4A及び散気装置4B等を有して構成される。ブロワ4Aは、大気中の空気を吸引して汚水槽2に送風する。散気装置4Bは、ブロワ4Aにより送風された空気を微粒化して汚水への酸素の溶け込みを促進させる。
駆動用インバータ4C(以下、ブロワインバータ4Cという)は、ブロワ4Aを回転させる電動モータ(図示せず。)を駆動する。ブロワインバータ4Cは、駆動電流周波数を予め決められた範囲内において連続的に変化させることにより、ブロワ4Aの回転数、つまり汚水に供給する供給空気量を連続的に変更させる。
第1酸素量検出器5Aは、送風装置4により空気が供給された後の汚水に溶存する酸素量を検出する。第2酸素量検出器5Bは、送風装置4により空気が供給される前の汚水に溶存する酸素量を検出する。
なお、本実施形態に係る汚水槽2では汚水が水路2Aを循環している。したがって、第1酸素量検出器5Aは、水路2Aのうち送風装置4により空気(酸素)が供給されるゾーン、つまり散気装置4Bより汚水流れ下流側にて溶存酸素量を検出する。
第2酸素量検出器5Bは散気装置4Bより汚水流れ上流側にて溶存酸素量を検出する。散気装置4Bより汚水流れ下流側には水質分析装置6が設けられている。水質分析装置6は、汚水に含まれる予め決められた物質の濃度を検出する。
当該「物質」とは、アンモニア態窒素等の「水の汚れ度合い」を示すパラメータを成す物質である。なお、アンモニア態窒素の濃度が大きくなるほど、汚れ度合いの大きい水、つまり汚れた水となる。
制御装置7は、撹拌装置3及び送風装置4の作動を制御する。当該制御装置7は、制御パラメータΔDOを利用して撹拌流速及び供給空気量を変更又は維持する。制御パラメータΔDOは、第1酸素量検出器5Aが検出した第1検出量DO1と第2酸素量検出器5Bが検出した第2検出量DO2との差に基づく値である。
本実施形態に係る制御パラメータΔDOは、第1検出量DO1と第2検出量DO2との差の絶対値(=|第1検出量DO1−第2検出量DO2|)である。
なお、制御装置7は、CPU、ROM及びRAM等を有して構成されたコンピュータにて構成されている。撹拌装置3及び送風装置4の作動を制御するためのソフトウェア(プログラム)は、ROM等の不揮発性記憶部(図示せず。)に予め記憶されている。
2.汚水処理装置の制御
2.1 制御の概要
制御装置7には、水質分析装置6が検出した濃度(以下、検出濃度NH4−Nという。)、第1検出量DO1及び第2検出量DO2が入力されている。
制御装置7は、検出濃度NH4−Nが予め決められた目標濃度を越えている場合には、撹拌流速及び供給空気量のうち少なくとも一方を増大させて微生物の分解作用を活性化させる。
なお、撹拌流速が増大されると、汚水に供給された空気、つまり酸素が汚水槽2内の微生物全体に供給され得る。つまり、撹拌流速が増大されると、溶存酸素量の不均一が緩和されて微生物に供給された実質的な酸素量が増大するので、分解作用が活性化され得る。
制御装置7は、第2検出量DO2が予め決められた目標第2検出量DO2より大きい場合には、撹拌流速及び供給空気量のうち少なくとも一方を減少させる。これは、微生物が有機物を分解する際に必要とする量の酸素量、つまり必要酸素量を越える酸素(空気)が汚水に供給されている可能性が高いからである。
制御装置7は、第2検出量DO2が予め決められた目標第2検出量DO2より小さい場合には、制御パラメータΔDOに基づいて撹拌流速及び供給空気量のうち少なくとも一方を、増大又は減少させる。
具体的には、制御パラメータΔDOが予め決められた目標溶存酸素差(以下、目標ΔDOという。)以上の場合には、必要酸素量を越える酸素が汚水に供給されている可能性が高い。当該場合には、制御装置7は撹拌流速及び供給空気量のうち少なくとも一方を減少させる。
制御パラメータΔDOが目標ΔDOより小さい場合には、必要酸素量の酸素が汚水に供給されていない可能性が高い。当該場合には、制御装置7は撹拌流速及び供給空気量のうち少なくとも一方を増大させる。
制御装置7は、撹拌流速及び供給空気量のうち少なくとも一方を変更した場合には、その変更後、予め決められた時間が経過するまで処理を停止する。その後、制御装置7は、当該時間が経過したときに次の制御処理を実行する。
制御装置7は、制御パラメータΔDOが予め決められた範囲外ある状態、つまり制御パラメータΔDOが目標ΔDOより大きい状態が予め決められた所定時間継続したときに撹拌流速及び供給空気量のうち少なくとも一方を変更する。このように瞬時値などの影響を抑制するための時間を判断待ち時間という。
2.2 制御の詳細(図2及び図3参照)
制御装置7は、汚水処理装置1の起動スイッチ(図示せず。)が投入されると、図2及び図3に示す制御を実行するためのソフトウェアを不揮発性記憶部から読み込み、当該制御を実行する。
当該ソフトウェアが起動されると、制御装置7は、検出濃度NH4−Nが予め決められた目標濃度以下であるか否かを判断する(S1)。制御装置7は、検出濃度NH4−Nが予め決められた目標濃度より大きいと判断した場合には(S1:NO)、S27を実行する。
制御装置7は、検出濃度NH4−Nが予め決められた目標濃度以下であると判断した場合には(S1:YES)、第2検出量DO2が目標DO2より大きいか否かを判断する(S3)。
制御装置7は、第2検出量DO2が目標DO2より大きいと判断した場合には(S3:YES)、ブロワインバータ4Cが現時において出力している駆動電流周波数(以下、ブロワ周波数という。)が予め決められた範囲の下限(最小)周波数であるか否かを判断する(S5)。
制御装置7は、ブロワ周波数が最小周波数であると判断した場合には(S5:YES)、現時において稼働している撹拌装置3(プロペラ3A)の台数が最小台数(本実施形態では、1台)であるか否かを判断する(S7)。
制御装置7は、撹拌装置3の台数が最小台数ではない(本実施形態では、現時の稼働台数が2台である)と判断した場合には(S7:NO)、少なくとも1台の撹拌装置3(プロペラ3A)を停止させる(S23)。
制御装置7は、少なくとも1台の撹拌装置3を停止させた後(S23)、予め決められた時間(以下、効果待ち時間という。)が経過したときに(S25)、S1を再び実行する。
制御装置7は、撹拌装置3の台数が最小台数であると判断した場合には(S7:YES)、プロペラインバータ3Bが現時において出力している駆動電流周波数(以下、プロペラ周波数という。)が予め決められた範囲の下限(最小)周波数であるか否かを判断する(S9)。
制御装置7は、プロペラ周波数が最小周波数でないと判断した場合には(S9:NO)、プロペラ周波数を低下させて撹拌流速を小さくする(S11)。制御装置7は、撹拌流速を小さくした後(S11)、効果待ち時間が経過したときに(S13)、S1を再び実行する。なお、制御装置7は、プロペラ周波数が最小周波数であると判断した場合(S9:YES)、最小周波数で駆動されている撹拌装置3を停止させた後、S1を再び実行する。
制御装置7は、ブロワ周波数が最小周波数でないと判断した場合には(S5:NO)、ブロワ周波数を低下させて供給空気量を小さくする(S19)。制御装置7は、供給空気量を小さくした後(S19)、効果待ち時間が経過したときに(S21)、S1を再び実行する。
制御装置7は、第2検出量DO2が目標DO2より大きくないと判断した場合には(S3:NO)、制御パラメータΔDOを演算した後(S15)、当該制御パラメータΔDOが目標ΔDOより大きいか否かを判断する(S17)。
制御装置7は、制御パラメータΔDOが目標ΔDOより大きくないと判断した場合には(S17:NO)、S5を実行する。制御装置7は、制御パラメータΔDOが目標ΔDOより大きいと判断した場合には(S17:YES)、現時において稼働している撹拌装置3(プロペラ3A)の台数が最大台数(本実施形態では、2台)であるか否かを判断する(S27)。
制御装置7は、現時において稼働している撹拌装置3(プロペラ3A)の台数が最大台数でないと判断した場合には(S27:NO)、現時のプロペラ周波数が予め決められた範囲の上限(最大)周波数であるか否かを判断する(S29)。
制御装置7は、現時のプロペラ周波数が最大周波数でないと判断した場合には(S29:NO)、プロペラ周波数を増大させて撹拌流速を大きくする(S31)。制御装置7は、撹拌流速を大きくした後(S31)、効果待ち時間が経過したときに(S33)、S1を再び実行する。
制御装置7は、現時のプロペラ周波数が最大周波数であると判断した場合には(S29:YES)、停止している撹拌装置3を最小波数で稼働させて撹拌流速を大きくする(S41)。制御装置7は、撹拌流速を大きくした後(S41)、効果待ち時間が経過したときに(S43)、S1を再び実行する。
制御装置7は、現時において稼働している撹拌装置3(プロペラ3A)の台数が最大台数であると判断した場合には(S27:YES)、現時のブロワ周波数が最大周波数であるか否かを判断する(S35)。
制御装置7は、現時のブロワ周波数が最大周波数でないと判断した場合には(S35:NO)、ブロワ周波数を増大させて供給空気量を増大させる(S37)。制御装置7は、供給空気量を増大させた後(S37)、効果待ち時間が経過したときに(S39)、S1を再び実行する。制御装置7は、現時のブロワ周波数が最大周波数であると判断した場合には(S35:YES)、S1を再び実行する。
3.本実施形態に係る汚水処理装置の特徴
微生物が有機物を分解する際に酸素を消費する。つまり、汚水処理装置1は、必要酸素量を供給すれば十分である。換言すれば、微生物必要とする量を超える酸素を供給することは、汚水の浄化に寄与せず、汚水処理装置1にて動力が無駄に消費されてしまう。
これに対して、本実施形態では、制御パラメータΔDOを利用して汚水の撹拌流速及び供給空気量のうち少なくとも一方を変更又は維持するので、撹拌装置3及び送風装置4の消費動力を低減することが可能となる。
つまり、制御パラメータΔDOは、第1検出量DO1と第2検出量DO2との差に基づく値であるので、制御パラメータΔDOが所定の範囲内にあれば、必要酸素量を満たす空気が汚水中の微生物に供給されているとみなすことが可能である。
そして、撹拌装置3が汚水を撹拌することにより、送風装置4により汚水に供給された空気、つまり酸素が汚水槽2内の微生物全体に供給され得る。したがって、送風装置4の送風量を増加させることなく、必要酸素量を汚水槽2内の微生物全体に供給することが可能となる。延いては、制御パラメータΔDOを利用して撹拌流速を制御すれば、撹拌装置3及び送風装置4の消費動力を低減することが可能となる。
制御装置7は、検出濃度NH4−Nが目標濃度以下となるように撹拌流速及び供給空気量のうち少なくとも一方を変更又は維持する。これにより、撹拌装置3及び送風装置4の消費動力を低減しながら、汚水を浄化できる。
制御装置7は、検出濃度NH4−Nが目標濃度より大きい場合には、撹拌流速及び供給空気量のうち少なくとも一方を現時より大きくする上昇処理を実行する。これにより、確実に汚水を浄化できる。
制御装置7は、検出濃度NH4−Nが目標濃度より小さい場合には、撹拌流速及び供給空気量のうち少なくとも一方を現時より小さくする低下処理を実行する。これにより、撹拌装置3及び送風装置4の消費動力を低減しながら、汚水を浄化できる。
制御装置7は、撹拌流速及び供給空気量のうち少なくとも一方を変更した後、効果待ち時間が経過したときに、次の処理を実行する。これにより、撹拌流速及び供給空気量が必要以上に変更されてしまうことを抑制できる。延いては、撹拌装置3及び送風装置4の消費動力を低減しながら、汚水を浄化できる。
制御装置7は、制御パラメータΔDOが目標ΔDOより大きい状態が予め決められた所定時間(例えば、判断待ち時間)が継続したときに撹拌流速及び供給空気量のうち少なくとも一方を変更する。撹拌装置3及び送風装置4の消費動力を低減しながら、汚水を浄化できる。
つまり、制御パラメータΔDOが目標ΔDOより大きい状態とは、「微生物による酸素の消費が目標以上に行われているが、酸素供給過剰による酸素過多状態」又は「酸素供給が少ない酸素過少状態」である。このような状態では、酸素供給過剰により余分な消費動力が発生している又は供給不足により微生物の分解作用が不活発になるおそれがある。
そこで、制御装置7は、制御パラメータΔDOが目標ΔDOより大きい場合には、判断待ち時間相当の時間が継続したときに撹拌流速及び供給空気量のうち少なくとも一方を変更する。
なお、本実施形態係る制御装置7は、S33、S43、S39にて効果待ち時間が経過した後、S1等を実行するので、実質的に「制御パラメータΔDOが目標ΔDOより大きい状態が予め決められた所定時間が継続した後、撹拌流速及び供給空気量のうち少なくとも一方を変更する」こととなる。
(第2実施形態)
上述の実施形態では、プロペラ周波数及びブロワ周波数のうち少なくとも一方の周波数を増大又は減少させる際の変更幅が一定であった。これに対して、当該変更幅を汚水の温度を利用して変更する。
すなわち、本実施形態に係る汚水処理装置1は、図4に示すように、汚水の温度を検出する温度検出器8を有している。温度検出器8は、送風装置4にて空気が供給される前の汚水の温度を検出する。
制御装置7は、プロペラ周波数及びブロワ周波数のうち少なくとも一方の周波数を増大又は減少させる前に、温度検出器8の検出温度に基づいて変更幅を決定し、その決定した変更幅を用いて当該周波数を変更する。
本実施形態に係る制御装置7は、S1を実行する前に、温度検出器8の検出温度を読み込んで変更幅を決定する。制御装置7のROM等の不揮発性記憶部には、汚水温度と変更幅との関係が予め記憶されている。
なお、上述の実施形態と同一の構成要件等は、上述の実施形態と同一の符号を付したので、重複する説明は省略する。
以上により、本実施形態では、撹拌装置3及び送風装置4の消費動力を低減しながら、汚水を浄化できる。
すなわち、(1)汚水温度が高いときには、微生物の分解作用が活性化するとともに、飽和溶存酸素量は低下する。(2)汚水温度が高いときには、微生物の分解作用が低下するとともに、飽和溶存酸素量は上昇する。
そこで、制御装置7は、汚水温度が高い場合には、大きい変更幅でプロペラ周波数を増大させる。これにより、微生物を早く周回して好気状態として微生物による有機物の分解と硝酸化を促進することが期待できる。
制御装置7は、汚水温度が高い場合には、小さい変更幅でプロペラ周波数を減少させる。これにより、微生物の活性化を活用しつつ、プロペラ周波数を下げることによる消費動力を低減することが可能となる。
制御装置7は、汚水温度が低い場合には、大きい変更幅でプロペラ周波数を減少させる。これにより、微生物をゆっくり巡回させることで、溶存酸素を微生物に確実に消費させるようにする。制御装置7は、汚水温度が低い場合には、小さい変更幅でプロペラ周波数を増大させる。これにより、微生物に酸素を消費する時間を与えることが可能となる。
制御装置7は、汚水温度が高い場合には、小さい変更幅でブロワ周波数を変更する。これにより、汚水への酸素溶け込み量に応じた空気を供給することが可能になる。制御装置7は、汚水温度が低い場合には、大きい変更幅でブロワ周波数を変更する。これにより、溶存酸素をより多く含んだ汚水がゆっくり巡回することになるので、「高い飽和溶存酸素量」と「分解作用が低下した微生物の状況」に適した運転か可能になる。
(第3実施形態)
上述の実施形態に係るS1では、検出濃度NH4−Nが予め決められた目標濃度未満であるか否かを判断した。これに対して、本実施形態では、アンモニア態窒素に加えて、pHセンサ9(図5参照)にて汚水の水素イオン指数(pH値)も検出するとともに、当該検出値も利用して撹拌流速及び供給空気量のうち少なくとも一方を変更又は維持する。
すなわち、制御装置7は、酸性度が予め決められた値より大きい場合、つまりpH値が予め決められた値より小さい場合には、検出濃度NH4−Nが予め決められた目標濃度以上である場合と同様な制御を行う。
制御装置7は、酸性度が予め決められた値より小さい場合、つまりpH値が予め決められた値より大きい場合、かつ、検出濃度NH4−Nが予め決められた目標濃度未満の場合は、検出濃度NH4−Nが予め決められた目標濃度未満である場合と同様な制御を行う。
検出濃度NH4−Nが予め決められた目標濃度未満であっても、pH値が予め決められた値より大きい場合には、検出濃度NH4−Nが予め決められた目標濃度以上である場合と同様な制御を行う。
pH値が高い好気域での硝酸化が進んでいる場合のみ、検出濃度NH4−Nが予め決められた目標濃度以上と同様に撹拌流速及び供給空気量のうち少なくとも一方を増大させて微生物の分解作用を活性化させる。つまり、これ以外は撹拌流速及び供給空気量のうち少なくとも一方を減少することで、更に適切な消費動力の低減が可能である。
なお、上述の実施形態と同一の構成要件等は、上述の実施形態と同一の符号を付したので、重複する説明は省略する。
(第4実施形態)
本実施形態は、水質分析装置6として、電気伝導度計を用いた例である。電気伝導度は、硝酸態窒素と高い相関関係があるので、好気域においる微生物の活性化の指標となる。
つまり、本実施形態は、アンモニア態窒素計や硝酸態窒素計等の一般的な水質指標と相関関係のある指標を用いたものである。したがって、例えば、微生物の嫌気度合いや好気度合いの指標となる「酸化還元電位計」も水質分析装置6として用いてもよい。
なお、水質指標と相関関係のある指標が大きくなるほど、アンモニア態窒素計や硝酸態窒素計等の一般的な水質指標が小さくなる場合においては、図2のS1における大小判定、つまり、「YES」と「NO」とを反対の関係とする必要がある。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、オキシデーションディッチ方式の汚水処理装置1に本発明を適用した。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、好気状態と嫌気状態とを所定時間毎に切り替える方式の汚水処理装置1であってもよい。
上述の実施形態では、プロペラインバータ3B及びブロワインバータ4Cにて循環流速及び供給空気量を連続的に変化させた。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、PWM制御のごとく、電動モータの稼働時間を間欠的に制御することにより、循環流速及び供給空気量を変化させてもよい。
上述の実施形態では、複数の撹拌装置3が設けられていた。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、1台の撹拌装置3にて撹拌流速を変更する構成であってもよい。
上述の実施形態では、目標第2検出量DO2、目標ΔDO及び目標濃度等(以下、目標値という。)が一定値であった。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。
すなわち、例えば、目標値と検出値とを比較する場合において、「目標値より大きい、又は目標値以上」等を判定する際の目標値と、「目標値未満、又は目標値以下」等を判定する際の目標値とを異なる値として、比較判定時に所定のヒステリシスを設けてもよい。
さらに、本発明は、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。したがって、上述した複数の実施形態のうち少なくとも2つの実施形態を組み合わせてもよい。
1… 汚水処理装置 2… 汚水槽 2A… 水路
3… 撹拌装置 3A… プロペラ
3B… 駆動用インバータ(プロペラインバータ)
4… 送風装置 4A… ブロワ 4B… 散気装置
4C… 駆動用インバータ(ブロワインバータ)
5A… 第1酸素量検出器 5B… 第2酸素量検出器
6… 水質分析装置 7… 制御装置 8… 温度検出器

Claims (6)

  1. 汚水に空気を供給する曝気用の送風装置と、
    前記送風装置により空気が供給された後の汚水に溶存する酸素量を検出する第1酸素量検出器と、
    前記送風装置により空気が供給される前の汚水に溶存する酸素量を検出する第2酸素量検出器と、
    前記送風装置の作動を制御する制御装置であって、前記第1酸素量検出器が検出した第1検出量と前記第2酸素量検出器が検出した第2検出量との差に基づく制御パラメータを利用して汚水に供給する供給空気量を変更又は維持する制御装置と
    を備える汚水処理装置。
  2. 汚水に含まれる予め決められた物質の濃度を検出する水質分析装置を備え、
    前記制御装置は、前記水質分析装置が検出した濃度が予め決められた所定濃度以下となるように前記供給空気量を変更又は維持する請求項1に記載の汚水処理装置。
  3. 前記制御装置は、前記水質分析装置が検出した濃度が予め決められた所定濃度より大きい場合には、前記供給空気量を現時より大きくする上昇処理を実行する請求項2に記載の汚水処理装置。
  4. 前記制御装置は、前記水質分析装置が検出した濃度が予め決められた所定濃度より小さい場合には、前記供給空気量を現時より小さくする低下処理を実行する請求項2に記載の汚水処理装置。
  5. 前記制御装置は、前記供給空気量を変更した後、予め決められた時間が経過したときに、次の処理を実行する請求項1ないし4のいずれか1項に記載の汚水処理装置。
  6. 前記制御装置は、前記制御パラメータが予め決められた範囲外ある状態が予め決められた所定時間継続したときに前記供給空気量を変更する請求項1ないし5のいずれか1項に記載の汚水処理装置。
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