JP2018163772A - 分岐構造及び分岐ボックス - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の導体からなる配索材を所望の方向に省スペースで分岐できる分岐構造を提供する。【解決手段】電線95,97,99,101からなる複数方向からの配索材15A〜15Dを接続するための分岐構造であって、平板状の導電材料からなる第1平板導体31,33と、平板状の導電材料からなり、第1平板導体に対して離間した状態で第1平板導体に直交する平面に沿うように配置された第2平板導体35,37と、第1平板導体に設けられて電線のLA端子14,16が電気的に接続される複数の第1ネジ締結部77と、第2平板導体に設けられて電線のLA端子14,16が電気的に接続される複数の第2ネジ締結部79と、第1平板導体と第2平板導体を電気的に絶縁状態に保持する絶縁保持部材85と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、分岐構造及び分岐ボックスに関する。
例えば、車載バッテリーから車体の各所に電源を送る電線は、一度ジャンクションボックス(J/B)を通し、そのジャンクションボックスから各所の機器へ持って行く(分岐する)ことが多い。
このような電線の分岐を容易に行うものとしては、複数の接続孔(ネジ締結部)を有するバスバーを用いて複数の電線を分岐する分岐構造が知られている(特許文献1参照)。
特開平11−126637号公報
しかしながら、上述のような分岐構造により複数の電線(導体)からなる配索材を接続する場合、複数の電線を接続するための複数のネジ締結部を横並びで配置しなければならない。そして、隣接するネジ締結部間には、締結ナットをそれぞれ回転させるために必要な空間を確保する必要があり、横並び方向の寸法が大きくなってしまう。その結果、分岐のためのスペースが拡大し、省スペース化には不利となる。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、複数の導体からなる配索材を所望の方向に省スペースで分岐できる分岐構造及び分岐ボックスを提供することにある。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1) 複数の導体からなる複数方向からの配索材を接続するための分岐構造であって、
平板状の導電材料からなる第1平板導体と、平板状の導電材料からなり、前記第1平板導体に対して離間した状態で前記第1平板導体に直交する平面に沿うように配置された第2平板導体と、前記第1平板導体に設けられて前記導体の端部が電気的に接続される複数の第1ネジ締結部と、前記第2平板導体に設けられて前記導体の端部が電気的に接続される複数の第2ネジ締結部と、前記第1平板導体と前記第2平板導体を電気的に絶縁状態に保持する絶縁保持部材と、を備えることを特徴とする分岐構造。
上記(1)の構成の分岐構造によれば、複数方向からの各配索材における複数の導体の端部を、第1平板導体に設けられた複数の第1ネジ締結部と第2平板導体に設けられた複数の第2ネジ締結部とにそれぞれネジ締結することで、複数の導体からなる配索材を所望の方向に分岐することができる。
第2平板導体が第1平板導体に直交する平面に沿うように(直交する平面に平行に)配置されることで、第2ネジ締結部の締結方向(ねじ軸方向)が第1ネジ締結部の締結方向と直交するように配置されるので、複数の平板導体のネジ締結部が横並びで配置されて締結方向が並行な場合に比べ、各配索材に対応する第1ネジ締結部と第2ネジ締結部とは横並び方向の寸法を小さくできる。即ち、複数のネジ締結部が横並びで配置された場合、隣接するネジ締結部間には締結ナットをそれぞれ回転させるために必要な空間を確保する必要がある。これに対して、第2ネジ締結部が第1ネジ締結部と直交するように配置された場合、第2ネジ締結部は第1ネジ締結部に対して直交する方向に離間することで締結ナットを回転させるために必要な空間を確保することができ、横並び方向の寸法を小さくできる。
(2) 一対の前記第1平板導体が、それぞれ平面視でクランク状に形成され、一対の前記第2平板導体が、それぞれ長形状に形成され、クランク状に形成された前記一対の第1平板導体は、それぞれの両端に設けられた前記第1ネジ締結部同士が重ならずに突出するように互いに平行に配置され、長形状に形成された前記一対の第2平板導体は、それぞれの両端に設けられた前記第2ネジ締結部同士が前記一対の第1平板導体を挟んで反対側に位置すると共に、前記一対の第1平板導体に対してそれぞれ離間した状態で前記一対の第1平板導体に直交する平面に沿うように配置され、前記絶縁保持部材は、前記一対の第1平板導体及び前記一対の第2平板導体をそれぞれ電気的に絶縁状態に保持することを特徴とする上記(1)に記載の分岐構造。
上記(2)の構成の分岐構造によれば、4方向からの各配索材における4本の導体の端部を、一対の第1平板導体における4つの第1ネジ締結部及び一対の第2平板導体における4つの第2ネジ締結部に、それぞれ1本ずつ接続することで、4本の導体からなる配索材を4方向にコンパクトに分岐接続することができる。
(3) 上記(2)に記載の分岐構造を構成する前記一対の第1平板導体、前記一対の第2平板導体、及び前記絶縁保持部材が、絶縁性の収容ケースに収容されていることを特徴とする分岐ボックス。
上記(3)の構成の分岐ボックスによれば、分岐構造を構成する第1平板導体、第2平板導体及び絶縁保持部材が、電気絶縁性や熱絶縁性等の絶縁性を有する収容ケース内に収容されるので、車両等の配索材(電線)を分岐する部分に取付ける際の取扱い性が向上する。
本発明に係る分岐構造及び分岐ボックスによれば、複数の導体からなる配索材を所望の方向に省スペースで分岐できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
本発明の一実施形態に係る分岐構造を備えた三次元接続部材が収容ケースに収容された分岐ボックスの分解斜視図である。 収容ケースから取り出した三次元接続部材の絶縁保持部材を省略した外観斜視図である。 図1に示した三次元接続部材の平面図である。 図3の正面図である。 図3の底面図である。 図2の分解斜視図である。 図1に示した三次元接続部材の分解斜視図である。 図1に示した三次元接続部材の外観斜視図である。 図8のIX−IX断面矢視図である。 図8のX−X断面矢視図である。 従来のジャンクションボックスを用いた車両における電線の配索例を表す模式図である。 図1に示した分岐ボックスと複数種の配索材を用いた車両における配索例を表す模式図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る分岐構造を備えた三次元接続部材13が収容ケースに収容された分岐ボックス11の分解斜視図、図2は収容ケースから取り出した三次元接続部材13の絶縁保持部材85を省略した外観斜視図、図3は図1に示した三次元接続部材の平面図である。
本実施形態に係る分岐構造は、図1に示すように、分岐ボックス11に収容される三次元接続部材13に適用される。本実施形態に係る分岐構造は、複数の導体からなる後述の複数の配索材15A〜15Dを電気的に接続するものである。例えば、本実施形態の分岐構造は、車載バッテリー17(図12参照)からの供給電力を車両各所の機器19に最適に分岐させることができる。
図1に示すように、分岐ボックス11は、本実施形態に係る分岐構造を有する三次元接続部材13を収容するための電気絶縁性や熱絶縁性等の絶縁性を有する合成樹脂製の収容ケースである。分岐ボックス11は、収容ケース21と、収容ケース21の上面を覆う蓋ケース25とにより構成されている。
分岐ボックス11は、収容ケース21と蓋ケース25とにより三次元接続部材13を覆う。分岐ボックス11は、略6面体で形成される。分岐ボックス11のそれぞれの側面部には、後述する配索材15A〜15Dのそれぞれの電線(導体)95,97,99,101を挿通するための複数の接続開口部29が形成される。接続開口部29は、電線95,97,99,101が接続された三次元接続部材13を収容ケース21の上方開口から収容できるように、収容ケース21の側壁上端から下方に向けて切り欠き形成された開口である。
収容ケース21の底面には、収容された三次元接続部材13を挟持固定するための保持突起23が突設されている。蓋ケース25の内面にも、同様の保持突起23が突設されており、蓋ケース25が収容ケース21に固定された際に、それぞれの保持突起23が三次元接続部材13における絶縁保持部材85の上下端を挟持することで、三次元接続部材13が収容ケース21内に位置決め固定される。蓋ケース25は、収容ケース21のネジ穴27に螺合される取付ネジ30により、収容ケース21の上方開口を覆うように固定される。
なお、分岐ボックス11におけるこれら電源の分岐方向は、配索材15A〜15Dの配索方向に依存するため、図示例の形状に限らず、最適な位置を選択・加工することで自由に分岐方向を変更することができるものである。
図2〜6は収容ケース21から取り出した三次元接続部材13の絶縁保持部材85を省略した外嵌斜視図、平面図、正面図、底面図及び分解斜視図である。図7〜図10は、三次元接続部材の分解斜視図、外観斜視図及び断面図である。
分岐ボックス11に収容される三次元接続部材13は、平板状の導電性材料からなる一対の第1平板導体31,33と、平板状の導電材料からなり、第1平板導体31,33に対して離間した状態で第1平板導体31,33に直交する平面に沿うように配置された一対の第2平板導体35,37と、一対の第1平板導体31,33及び一対の第2平板導体35,37をそれぞれ電気的に絶縁状態に保持する絶縁保持部材85と、を備える。
第1平板導体31には、各配索材15A〜15Dの電線97が電気的に接続される一対の第1ネジ締結部(ネジ孔)77が設けられており、第1平板導体33には、各配索材15A〜15Dの電線99が電気的に接続される一対の第1ネジ締結部77が設けられている。
また、第2平板導体35には、各配索材15A〜15Dの電線95が電気的に接続される一対の第2ネジ締結部(ネジ孔)79が設けられており、第2平板導体37には、各配索材15A〜15Dの電線101が電気的に接続される一対の第2ネジ締結部79が設けられている。
各電線95,97,99,101の端部には、ボルト挿通孔を有するLA端子14又はLA端子16が接続されている。LA端子14は、取付面に対するボルト締結方向と電線延出方向が直交するように固定される。また、LA端子16は、電線配索方向に応じて先端固定部が屈曲されており、取付面に対するボルト締結方向と電線延出方向が平行となるように固定される。
そして、これらLA端子14又はLA端子16が接続された各電線95,97,99,101の端部は、ボルト80及び締結ナット82によって、対応する第1ネジ締結部77及び第2ネジ締結部79に締結固定される。なお、これら第1ネジ締結部77又は第2ネジ締結部79に対しては、それぞれ2つの電線95,95(97,97;99,99;101,101)の端部を共締めすることができる。
これら第1平板導体31,33及び第2平板導体35,37の数は、接続する配索材15A〜15Dの電線95,97,99,101に対応した数となる。本実施形態においては、各配索材15A〜15Dの電線95,97,99,101の数が4本であるので、一対の第1平板導体31,33と一対の第2平板導体35,37の合計4枚となる。
本実施形態において、一対の第1平板導体31,33は、それぞれ平面視でクランク状に形成されている。そして、クランク状に形成された一対の第1平板導体31,33は、それぞれの両端に設けられた第1ネジ締結部77同士が重ならずに突出するように互いに平行に配置される(図8参照)。
また、一対の第2平板導体35,37は、それぞれ平面視で長形状に形成されている。そして、長形状に形成された一対の第2平板導体35,37は、それぞれの両端に設けられた第2ネジ締結部79同士が一対の第1平板導体31,33を挟んで反対側(上下側)にそれぞれ位置すると共に、一対の第1平板導体31,33に対してそれぞれ離間した状態で一対の第1平板導体31,33に直交する平面に沿うように配置される(図8参照)。
即ち、一対の第2平板導体35,37が、一対の第1平板導体31,33に直交する平面に沿うように(直交する平面に平行に)配置されることで、第2ネジ締結部79の締結方向(ねじ軸方向)が第1ネジ締結部77の締結方向と直交するように配置される。
そして、それぞれの第1平板導体31,33及び第2平板導体35,37における第1ネジ締結部77及び第2ネジ締結部79には、水平な4方向からの各配索材15A〜15Dにおける電線95,97,99,101が電気的に接続される。この際、これら第1ネジ締結部77又は第2ネジ締結部79に対しては、それぞれ2つの電線の端部を共締めすることができるので、配索材15Aに設けられる複数の電線95,97,99,101のうちの一対の電線95,97を見た場合、これら電線95,97を分岐するには、第1平板導体に少なくとも2つの第1ネジ締結部77を設け、第2平板導体に少なくとも2つの第2ネジ締結部79を設ければよい。
本実施形態に係る絶縁保持部材85は、図7〜図10に示すように、一対の第1平板導体31,33及び一対の第2平板導体35,37をそれぞれ電気的に絶縁状態に保持するため、絶縁樹脂材で形成された保持部材である。
絶縁保持部材85は、一対の第1平板導体31,33を水平方向に互いに平行に挟持する一対の水平スリット81と、一対の第2平板導体35,37を垂直方向に互いに同一平面上に挟持する一対の垂直スリット83とを有する。
一対の水平スリット81は、互いに水平方向から対向するように挿入された第1平板導体31,33の中間部を覆うようにこれらを挟持する。そこで、平面視でクランク状に形成された第1平板導体31,33は、それぞれ第1ネジ締結部77が設けられた両端部が露出した状態となる。
一対の垂直スリット83は、互いに上下方向から対向するように挿入された第2平板導体35,37の中間部を覆うようにこれらを挟持する。そこで、長形状に形成された第2平板導体35,37は、それぞれ第2ネジ締結部79が設けられた両端部が露出した状態となる。
従って、絶縁保持部材85の一対の垂直スリット83に保持された第2平板導体35,37は、それぞれの両端に設けられた第2ネジ締結部79同士が第1平板導体31,33を挟んで上下側にそれぞれ位置すると共に、一対の水平スリット81に保持された第1平板導体31,33に対してそれぞれ離間して電気的に絶縁された状態で第1平板導体31,33に直交する平面に沿うように配置され、三次元接続部材13が構成される。
図1〜図5に示すように、本実施形態の三次元接続部材13は、各側辺部に、4方向から配索材15A〜15Dが接続される。
各配索材15A〜15Dは、例えば48Vのマイナス、48Vのプラス、12Vのプラス、12Vのマイナスの電線95,97,99,101を束にして4回路を構成している。勿論、本発明の分岐構造はこれに限定されるものではなく、2回路以上の複数の導体からなる配索材を分岐接続することができる。
本実施形態に係る各電線95,97,99,101は、導体である芯線71の周囲を絶縁被覆73で覆った被覆電線である。
そして、三次元接続部材13には、第1平板導体31,33の第1ネジ締結部77及び第2平板導体35,37の第2ネジ締結部79に、各配索材15A〜15Dにおける電線95,97,99,101が締結固定される。
更に詳しくは、図1及び図6に示すように、第1平板導体31の一方の第1ネジ締結部77には、配索材15Aの電線97が接続されたLA端子14と、配索材15Dの電線97が接続されたLA端子14とが共締めされて電気的に接続される。また、第1平板導体31の他方の第1ネジ締結部77には、配索材15Bの電線97が接続されたLA端子14と、配索材15Cの電線97が接続されたLA端子14とが共締めされて電気的に接続される。
更に、第1平板導体33の一方の第1ネジ締結部77には、配索材15Aの電線99が接続されたLA端子14と、配索材15Dの電線99が接続されたLA端子14とが共締めされて電気的に接続される。また、第1平板導体33の他方の第1ネジ締結部77には、配索材15Bの電線99が接続されたLA端子14と、配索材15Cの電線99が接続されたLA端子14とが共締めされて電気的に接続される。
更に、第1平板導体35の一方の第2ネジ締結部79には、配索材15Aの電線95が接続されたLA端子16と、配索材15Dの電線95が接続されたLA端子14とが共締めされて電気的に接続される。また、第1平板導体35の他方の第2ネジ締結部79には、配索材15Bの電線95が接続されたLA端子14と、配索材15Cの電線95が接続されたLA端子16とが共締めされて電気的に接続される。
そして、第2平板導体37の一方の第2ネジ締結部79には、配索材15Aの電線101が接続されたLA端子16と、配索材15Dの電線101が接続されたLA端子14とが共締めされて電気的に接続される。また、第2平板導体37の他方の第2ネジ締結部79には、配索材15Bの電線101が接続されたLA端子14と、配索材15Cの電線101が接続されたLA端子16とが共締めされて電気的に接続される。
即ち、4方向からの各配索材15A〜15Dにおける電線95,97,99,101の端部を、一対の第1平板導体31,33にそれぞれ設けられた一対の第1ネジ締結部77と、一対の第2平板導体35,37にそれぞれ設けられた一対の第2ネジ締結部79とにそれぞれネジ締結することで、4本の電線95,97,99,101からなる配索材15A〜15Dを所望の方向(水平4方向)に分岐接続することができる。
そして、配索材15A〜15Dが接続された三次元接続部材13は、図1に示したように、上方開口より収容ケース21内に装入される。この際、三次元接続部材13から延出する各電線95,97,99,101は、収容ケース21の側壁に形成された対応する接続開口部29に挿通される。
収容ケース21内に装入された三次元接続部材13は、絶縁保持部材85の下端部が収容ケース21の底面に突設された保持突起23により挟持固定され、蓋ケース25を収容ケース21に取付けることで、絶縁保持部材85の上端部が蓋ケース25の内面に突設された保持突起23により挟持固定される。そこで、収容ケース21内に収容された三次元接続部材13は、収容ケース21内に位置決め固定される。
次に、上記した構成の作用を説明する。
本実施形態に係る分岐構造を備えた三次元接続部材13では、4方向からの各配索材15A〜15Dにおける4本の電線95,97,99,101の端部(LA端子14,16)を、一対の第1平板導体31,33に設けられた4つの第1ネジ締結部77と一対の第2平板導体35,37に設けられた4つの第2ネジ締結部79とにそれぞれネジ締結することで、4本の電線95,97,99,101からなる配索材15A〜15Dを所望の方向(水平4方向)に分岐することができる。
即ち、4方向からの各配索材15A〜15Dにおける4本の電線95,97,99,101の端部を、一対の第1平板導体31,33における4つの第1ネジ締結部77及び一対の第2平板導体35,37における4つの第2ネジ締結部79に、それぞれ1本ずつ接続することで、4本の電線95,97,99,101からなる配索材15A〜15Dを4方向にコンパクトに分岐接続することができる。なお、これら第1ネジ締結部77又は第2ネジ締結部79に対しては、それぞれ2つの電線95,95(97,97;99,99;101,101)の端部(LA端子14,16)を共締めすることができる。
また、本実施形態に係る分岐構造を備えた三次元接続部材13は、一対の第2平板導体35,37が第1平板導体31,33に直交する平面に沿うように(直交する平面に平行に)配置されることで、第2ネジ締結部79の締結方向(ねじ軸方向)が第1ネジ締結部77の締結方向と直交するように配置されるので、複数の平板導体のネジ締結部が横並びで配置されて締結方向が並行な場合に比べ、各配索材15A〜15Dに対応する第1ネジ締結部77と第2ネジ締結部79とは横並び方向の寸法を小さくできる。即ち、複数のネジ締結部が横並びで配置された場合、隣接するネジ締結部間には締結ナットをそれぞれ回転させるために必要な空間を確保する必要がある。これに対して、第2ネジ締結部79が第1ネジ締結部77と直交するように配置された本実施形態の三次元接続部材13の場合、第2ネジ締結部79は第1ネジ締結部77に対して直交する方向に離間することで締結ナット82を回転させるために必要な空間を確保することができ、横並び方向の寸法を小さくできる。
更に、本実施形態に係る分岐ボックス11によれば、一対の第1平板導体31,33、一対の第2平板導体35,37及び絶縁保持部材85が、電気絶縁性や熱絶縁性等の絶縁性を有する収容ケース21内に収容されるので、車両等の配索材(電線)を分岐する部分に取付ける際の取扱い性が向上する。
図11に示すように、例えば車載バッテリー17から一度、ジャンクションボックス113を通し、各所の機器19に電源を送る従来の車両における配索例の場合、電線長が長くなる問題があった。また、余計な電線115が増えるため、重量アップやコストアップに繋がる問題があった。
これに対し、図12に示すように、分岐ボックス11と配索材15A〜15Dを用いた本実施形態に車両における配索例では、車載バッテリー17からの配索材15A〜15Dの必要箇所に分岐ボックス11を介装し、それぞれの分岐ボックス11から各所の機器19に電源を送ることがでるので、電線長を短くできる。また、余計な電線115が増えないため、重量及びコストを低減することができる。
また、本実施形態に係る分岐構造は、必ずしも電線95,97,99,101からなる配索材15A〜15Dと接続されなくてもよい。例えば、絶縁被覆された複数の丸型導体や平型導体が、クランプ等により束ねられた配索材を接続することもできる。丸型導体や平型導体は、LA端子状に形成された端部を分岐ボックス11における第1ネジ締結部77及び第2ネジ締結部79にそれぞれ接続することができる。
従って、本実施形態に係る分岐構造によれば、複数の電線95,97,99,101からなる配索材15A〜15Dを所望の方向に省スペースで分岐できる。
本実施形態に係る分岐ボックス11によれば、車載バッテリー17から配索された幹線に設置することで、電源を持っていきたい各所に最適(コンパクトかつ容易)に分配することが可能になる。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、実施形態の各構成を相互に組み合わせることや、明細書の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者が変更、応用することも本発明の予定するところであり、保護を求める範囲に含まれる。
なお、本実施形態に係る三次元接続部材13は、各配索材15A〜15Dが、4本の電線95,97,99,101を束にして4回路を構成している。本発明の分岐構造はこれに限らず、三次元接続部材13が、2本の電線を束にして2回路を構成した複数の配索材を分岐接続するものでもよい。この場合、1枚の第1平板導体31と、第1平板導体31に対して離間した状態で第1平板導体31に直交する平面に沿うように配置された1枚の第2平板導体35と、これら第1平板導体31と第2平板導体35を電気的に絶縁状態に保持する絶縁保持部材85とで、三次元接続部材13が構成される。
ここで、上述した本発明に係る分岐構造の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[3]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 複数の導体(電線95,97,99,101)からなる複数方向からの配索材(15A〜15D)を接続するための分岐構造であって、
平板状の導電材料からなる第1平板導体(31,33)と、平板状の導電材料からなり、前記第1平板導体に対して離間した状態で前記第1平板導体に直交する平面に沿うように配置された第2平板導体(35,37)と、前記第1平板導体に設けられて前記導体の端部(LA端子14,16)が電気的に接続される複数の第1ネジ締結部(77)と、前記第2平板導体に設けられて前記導体の端部が電気的に接続される複数の第2ネジ締結部(79)と、前記第1平板導体と前記第2平板導体を電気的に絶縁状態に保持する絶縁保持部材(85)と、を備えることを特徴とする分岐構造。
[2] 一対の前記第1平板導体(31,33)が、それぞれ平面視でクランク状に形成され、一対の前記第2平板導体(35,37)が、それぞれ長形状に形成され、クランク状に形成された前記一対の第1平板導体は、それぞれの両端に設けられた前記第1ネジ締結部(77)同士が重ならずに突出するように互いに平行に配置され、長形状に形成された前記一対の第2平板導体は、それぞれの両端に設けられた前記第2ネジ締結部(79)同士が前記一対の第1平板導体を挟んで反対側に位置すると共に、前記一対の第1平板導体に対してそれぞれ離間した状態で前記一対の第1平板導体に直交する平面に沿うように配置され、前記絶縁保持部材(85)は、前記一対の第1平板導体及び前記一対の第2平板導体をそれぞれ電気的に絶縁状態に保持することを特徴とする上記[1]に記載の分岐構造。
[3] 上記[2]に記載の分岐構造を構成する前記一対の第1平板導体(31,33)、前記一対の第2平板導体(35,37)、及び前記絶縁保持部材(85)が、絶縁性の収容ケース(21)に収容されていることを特徴とする分岐ボックス(11)。
11…分岐ボックス
13…三次元接続部材
14,16…LA端子(導体の端部)
15A〜15D…配索材
21…収容ケース
31,33…第1平板導体
35,37…第2平板導体
77…第1ネジ締結部
79…第2ネジ締結部
85…絶縁保持部材
95,97,99,101…電線(導体)

Claims (3)

  1. 複数の導体からなる複数方向からの配索材を接続するための分岐構造であって、
    平板状の導電材料からなる第1平板導体と、
    平板状の導電材料からなり、前記第1平板導体に対して離間した状態で前記第1平板導体に直交する平面に沿うように配置された第2平板導体と、
    前記第1平板導体に設けられて前記導体の端部が電気的に接続される複数の第1ネジ締結部と、
    前記第2平板導体に設けられて前記導体の端部が電気的に接続される複数の第2ネジ締結部と、
    前記第1平板導体と前記第2平板導体を電気的に絶縁状態に保持する絶縁保持部材と、
    を備える
    ことを特徴とする分岐構造。
  2. 一対の前記第1平板導体が、それぞれ平面視でクランク状に形成され、
    一対の前記第2平板導体が、それぞれ長形状に形成され、
    クランク状に形成された前記一対の第1平板導体は、それぞれの両端に設けられた前記第1ネジ締結部同士が重ならずに突出するように互いに平行に配置され、
    長形状に形成された前記一対の第2平板導体は、それぞれの両端に設けられた前記第2ネジ締結部同士が前記一対の第1平板導体を挟んで反対側に位置すると共に、前記一対の第1平板導体に対してそれぞれ離間した状態で前記一対の第1平板導体に直交する平面に沿うように配置され、
    前記絶縁保持部材は、前記一対の第1平板導体及び前記一対の第2平板導体をそれぞれ電気的に絶縁状態に保持する
    ことを特徴とする請求項1に記載の分岐構造。
  3. 請求項2に記載の分岐構造を構成する前記一対の第1平板導体、前記一対の第2平板導体、及び前記絶縁保持部材が、絶縁性の収容ケースに収容されている
    ことを特徴とする分岐ボックス。
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