JP2004119187A - バッテリ構成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】バッテリの設置スペースの省スペース化が図れるバッテリ構成方法を提供する。
【解決手段】このバッテリ構成方法では、3個の12Vバッテリ1を縦方向に並べて配置し、直列に電気接続して36Vバッテリを構成する。各12Vバッテリ1の端子部5,7間を絶縁性の熱収縮チューブ15を装着したバスバー9で電気接続する。各12Vバッテリ1の端子部5,7に絶縁性のカバー25を装着する。
【選択図】 図1
【解決手段】このバッテリ構成方法では、3個の12Vバッテリ1を縦方向に並べて配置し、直列に電気接続して36Vバッテリを構成する。各12Vバッテリ1の端子部5,7間を絶縁性の熱収縮チューブ15を装着したバスバー9で電気接続する。各12Vバッテリ1の端子部5,7に絶縁性のカバー25を装着する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数個の単位バッテリを直列に電気接続してより高電圧の車載用のバッテリを構成するバッテリ構成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、車両搭載バッテリを高電圧化する動きあり、その高電圧バッテリを構成する方法の一つとして、製品コスト抑制等の観点から既存のバッテリ(例えば12Vバッテリ)を直列に複数接続して高電圧バッテリを構成する方法が採用されている。
【0003】
この種の従来のバッテリ構成方法では、図9に示すように、複数個の単位バッテリ101を平面的に一列に並べて配置してケース103等に収容した状態で直列に電気接続するようになっている。各単位バッテリ101の端子部間の電気接続は、両端に圧着端子が圧着された電線105を用いて行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のバッテリ構成方法では、複数個の単位バッテリ101を平面的に一列に並べて配置するため、構成される高電圧バッテリの設置面積が大きくなり、車両の空きスペースが乏しい場合等には、高電圧バッテリを車両に搭載できない場合があるという問題がある。例えば、エンジンルーム内に空きスペースが乏しく、高電圧バッテリをエンジンルーム内に設置できない場合には、高電圧バッテリを車両の床下部等に設置する必要があり、高電圧バッテリのメンテナンス等の点で問題となる。
【0005】
また、単位バッテリ101間の電気接続を電線105により行うため、電線105の配索スペースを確保する必要があり、設置スペースが嵩む。
【0006】
そこで、本発明は前記問題点に鑑み、バッテリの設置スペースの省スペース化が図れるバッテリ構成方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための技術的手段は、複数個の単位バッテリを直列に電気接続して車載用の高電圧バッテリを構成するバッテリ構成方法において、前記複数個の単位バッテリを縦方向に並べて配置し、前記各単位バッテリの端子部間をバスバーを用いて電気接続することを特徴とする。
【0008】
好ましくは、前記バスバーの外周に絶縁性の保護チューブが装着されているのがよい。
【0009】
また、前記目的を達成するための技術的手段は、複数個の単位バッテリを直列に電気接続して車載用の高電圧バッテリを構成するバッテリ構成方法において、前記複数個の単位バッテリを縦方向に並べて配置し、前記各バッテリの端子部間を網電線を用いて電気接続することを特徴とする。
【0010】
さらに、好ましくは、前記単位バッテリの前記端子部を絶縁性のカバーで覆うのがよい。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施形態に係るバッテリ構成方法が適用されたバッテリユニットの側面図であり、図2はそのバッテリユニットにおける一部を破断した他の側面図である。
【0012】
このバッテリユニットでは、図1及び図2に示すように、3個の12Vバッテリ(単位バッテリ)1が縦方向に積層された状態で配置され、その3個の12Vバッテリ1が直列に電気接続されて車載用の36Vバッテリ(高電圧バッテリ)が構成されている。各バッテリ1間には、下から1段目、及び2段目のバッテリ1のガス抜き用の隙間を確保するためのスペーサ3が介装されている。
【0013】
3個のバッテリ1は、バッテリ1の側面部にプラス、マイナスの端子部5,7が設けられるタイプのものであり、各バッテリ1間の電気接続は、板状の金属部材を折り曲げて形成されたバスバー9を用いて行われる。すなわち、例えば、上から1段目のバッテリ1のプラス側の端子部5と2段目のバッテリ1のマイナス側の端子部7とがバスバー9によって電気接続され、上から2段目のバッテリ1のプラス側の端子部5と3段目のバッテリ1のマイナス側の端子部7とがバスバー9によって電気接続されている。
【0014】
バスバー9と各バッテリ1の端子部5,7との接続は、図3に端子部5について代表して示すように中継端子11を介して行われる。端子部5,7には、上下方向に貫通する貫通孔5a(端子部7の貫通孔は図示省略)が設けられており、その貫通孔5aに中継端子11の本体部11aから突設された圧入突部11bを下方側から圧入することにより、中継端子11の端子部5,7への電気接続及び固定が行われる。また、中継端子11の本体部11aには、ネジ又はピン等の挿入用の固定孔11cが設けられており、バスバー9の端部に設けられた固定孔9aにネジ13等を挿入して固定孔11cにねじ込むこと等により、バスバー9が中継端子11に電気接続及び固定され、これによってバスバー9が中継端子11を介して端子部5,7に電気接続及び固定される。
【0015】
また、バスバー9の外周には、絶縁及び保護のために絶縁性の熱収縮チューブ(保護チューブ)15が装着されている。熱収縮チューブ15の装着は、熱収縮チューブ15にバスバー9を挿通した後、熱収縮チューブ15を加熱して熱収縮させることにより行われる。
【0016】
下から1段目のバッテリ1のプラス側の端子部5及び3段目のバッテリ1のマイナス側の端子部7には、図3の中継端子11と同様な中継端子11を介して電源取り出し用の電線17,19が電気接続される。電線17,19と端子部5,7との接続は、電線17,19の一端部に圧着された例えば丸形状の接続端子17a,19aにネジ21,23等を挿入して端子部5,7に接続固定された中継端子11の固定孔11cにねじ込むこと等により行われ、これによって電線17,19が中継端子11を介して端子部5,7に電気接続される。
【0017】
各バッテリ1の端子部5,7には、絶縁及び保護のために略コの字形の樹脂製のカバー25が装着される。なお、図1では説明の便宜上、上から1、2段目のバッテリ1についてはカバー25が省略されている。
【0018】
電源取り出し用の電線17,19の他端部は、図5に示すように端子台31に固定される。本実施形態では、プラス側の電線17が裏面側から端子台31に固定され、マイナス側の電線19が表面側から端子台31に固定されている。端子台31にはボルト41が取り付けてありそのボルト41によって、電線19の他端部に圧着接続された丸形状の接続端子19bが固定されている。ヒューズボックス等に接続されたバスバー47もこのボルト41に固定され、これによって電線19がバスバー47に接続されている。また、端子台31には、図6に示すように電線19を両側から挟み込んで保持する保持リブ35が設けられている。
【0019】
電線17の他端部には、先端がタブ端子部となっているL字形の接続端子17bが圧着接続されている。端子台31の表面側には、中継接続具(サービスカプラ)37が挿入保持される保持部39が設けられている。電線17の端子台31への取付状態において、電線17の接続端子17bのタブ端子部は、貫通孔43を介して裏面側から保持部39内に突出した状態で配置されている。
【0020】
そして、端子台31を車両内に所定の設置部に設置するのに伴って、電線17の接続対象であるヒューズボックス等に接続されたバスバー45のL字形に折り曲げられたタブ端子部45aが、図5及び図7に示すように対応する保持部39内に配置された状態となる。続いて、図7に保持部41について代表して示すように、保持部39内に中継接続具37を挿入することにより、中継接続具37内の中継端子37aと接続端子17bのタブ端子部及びバスバー45のタブ端子部45aに電気接続され、電線17が、接続端子17b及び中継端子37aを介してバスバー45に電気接続される。複数個のバッテリに対応するため、この構造を端子台31上に複数箇所設けてもよい。
【0021】
以上のように、本実施形態によれば、3個の12Vバッテリ1を縦方向に並べて配置し、直列に電気接続して36Vバッテリを構成するため、既存の12Vバッテリ1を用いて36Vバッテリを構成できるとともに、36Vバッテリの設置面積の省スペース化が図れ、空きスペースの乏しい車両であっても36Vバッテリを設置することができる。例えば、エンジンルームに空きスペースが乏しい場合にも、36Vをエンジンルーム内に設置することができ、36Vを車両の床下部等に設置する必要がなく、36Vバッテリのメンテナンス性を向上させることができる等の利点もある。
【0022】
また、各12Vバッテリ1の端子部5,7間を薄く板状のバスバー9で電気接続するため、各12Vバッテリ1間を電線で接続する場合に比して省スペース化を図ることができる。
【0023】
さらに、バスバー9は配索経路の位置ずれが生じないため、電線のように配索経路を規制するための特別な手段が必要なく、構成の簡略化が図れる。
【0024】
また、バスバー9に絶縁性の熱収縮チューブ15を装着するため、バスバー9が他の導電部材に接触してショートが生じるのを防止することができる。
【0025】
さらに、各12Vバッテリ1の端子部5,7が絶縁性のカバー25で覆われるため、端子部5,7に導電部材が接触してショートが生じるのを防止することができるとともに、端子部5,7を保護することができる。
【0026】
なお、上述の実施形態では、各バッテリ1間の電気接続をバスバー9を用いて行ったが、変形例として、図8に示すように、各バッテリ1間の電気接続を網電線51を用いて行ってもよい。網電線51の端部には、固定孔51aが設けられた接続部51が設けられており、その固定孔51aを用いて上述のバスバー9と同様に中継端子11への接続固定が行われる。また、網電線51の外周に熱収縮チューブ等の絶縁性の保護チューブを装着してもよい。
【0027】
このように、各バッテリ1間の電気接続に網電線51を用いた場合でも、省スペース化等の上記実施形態と同様な効果が得られるとともに、網電線51はバスバー9に比して柔軟に変形し、フレキシブル性に優れているため、振動等により電気接続部にかかる負担を軽減することができ、電気接続部に故障が生じるのを防止することができるという新たな効果も得られる。
【0028】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、複数個の単位バッテリを縦方向に並べて配置し、直列に電気接続して高電圧バッテリを構成するため、既存の単位バッテリを用いて高電圧バッテリを構成できるとともに、高電圧バッテリの設置面積の省スペース化が図れ、空きスペースの乏しい車両であっても高電圧バッテリを設置することができる。例えば、エンジンルームに空きスペースが乏しい場合にも、高電圧バッテリをエンジンルーム内に設置することができ、高電圧バッテリを車両の床下部等に設置する必要がなく、高電圧バッテリのメンテナンス性を向上させることができる等の利点もある。
【0029】
また、各単位バッテリの端子部間を薄く板状のバスバーで電気接続するため、各単位バッテリ間を電線で接続する場合に比して省スペース化を図ることができる。
【0030】
さらに、バスバーは配索経路の位置ずれが生じないため、電線のように配索経路を規制するための特別な手段が必要なく、構成の簡略化が図れる。
【0031】
請求項2に記載の発明によれば、バスバーの外周に絶縁性の保護チューブを装着するため、バスバーが他の導電部材に接触してショートが生じるのを防止することができる。
【0032】
請求項3に記載の発明によれば、複数個の単位バッテリを縦方向に並べて配置し、直列に電気接続して高電圧バッテリを構成するため、高電圧バッテリの設置面積の省スペース化が図れ、空きスペースの乏しい車両であっても高電圧バッテリを設置することができる。例えば、エンジンルームに空きスペースが乏しい場合にも、高電圧バッテリをエンジンルーム内に設置することができ、高電圧バッテリを車両の床下部等に設置する必要がなく、高電圧バッテリのメンテナンス性を向上させることができる等の利点もある。
【0033】
また、各単位バッテリの端子部間を薄くシート状の網電線で電気接続するため、各単位バッテリ間を電線で接続する場合に比して省スペース化を図ることができる。
【0034】
さらに、網電線はバスバーに比して柔軟に変形し、フレキシブル性に優れているため、振動等により電気接続部にかかる負担を軽減することができ、電気接続部に故障が生じるのを防止することができる。
【0035】
請求項4に記載の発明によれば、単位バッテリの端子部が絶縁性のカバーで覆われるため、端子部に導電部材が接触してショートが生じるのを防止することができるとともに、端子部を保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るバッテリ構成方法が適用されたバッテリユニットの側面図である。
【図2】図1のバッテリユニットにおける一部を破断した他の側面図である。
【図3】12Vバッテリの端子部とバスバーとの電気接続形態を説明する図である。
【図4】保護チューブの斜視図である。
【図5】バッテリユニットに接続された電線と端子台等との接続形態を説明する図である。
【図6】端子台の保持リブが設けられた部分の断面図である。
【図7】バッテリユニットに接続された電線が端子台上で他の導電部材と電気接続される際の説明図である。
【図8】12Vバッテリの端子部と網電線との電気接続形態を説明する図である。
【図9】従来のバッテリ構成方法を説明するための図である。
【符号の説明】
1 12Vバッテリ
3 スペーサ
5,7 端子部
9 バスバー
11 中継端子
15 熱収縮チューブ
17,19 電線
25 カバー
31 端子台
37 中継接続具
45,47 バスバー
51 網電線
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数個の単位バッテリを直列に電気接続してより高電圧の車載用のバッテリを構成するバッテリ構成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、車両搭載バッテリを高電圧化する動きあり、その高電圧バッテリを構成する方法の一つとして、製品コスト抑制等の観点から既存のバッテリ(例えば12Vバッテリ)を直列に複数接続して高電圧バッテリを構成する方法が採用されている。
【0003】
この種の従来のバッテリ構成方法では、図9に示すように、複数個の単位バッテリ101を平面的に一列に並べて配置してケース103等に収容した状態で直列に電気接続するようになっている。各単位バッテリ101の端子部間の電気接続は、両端に圧着端子が圧着された電線105を用いて行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のバッテリ構成方法では、複数個の単位バッテリ101を平面的に一列に並べて配置するため、構成される高電圧バッテリの設置面積が大きくなり、車両の空きスペースが乏しい場合等には、高電圧バッテリを車両に搭載できない場合があるという問題がある。例えば、エンジンルーム内に空きスペースが乏しく、高電圧バッテリをエンジンルーム内に設置できない場合には、高電圧バッテリを車両の床下部等に設置する必要があり、高電圧バッテリのメンテナンス等の点で問題となる。
【0005】
また、単位バッテリ101間の電気接続を電線105により行うため、電線105の配索スペースを確保する必要があり、設置スペースが嵩む。
【0006】
そこで、本発明は前記問題点に鑑み、バッテリの設置スペースの省スペース化が図れるバッテリ構成方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための技術的手段は、複数個の単位バッテリを直列に電気接続して車載用の高電圧バッテリを構成するバッテリ構成方法において、前記複数個の単位バッテリを縦方向に並べて配置し、前記各単位バッテリの端子部間をバスバーを用いて電気接続することを特徴とする。
【0008】
好ましくは、前記バスバーの外周に絶縁性の保護チューブが装着されているのがよい。
【0009】
また、前記目的を達成するための技術的手段は、複数個の単位バッテリを直列に電気接続して車載用の高電圧バッテリを構成するバッテリ構成方法において、前記複数個の単位バッテリを縦方向に並べて配置し、前記各バッテリの端子部間を網電線を用いて電気接続することを特徴とする。
【0010】
さらに、好ましくは、前記単位バッテリの前記端子部を絶縁性のカバーで覆うのがよい。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施形態に係るバッテリ構成方法が適用されたバッテリユニットの側面図であり、図2はそのバッテリユニットにおける一部を破断した他の側面図である。
【0012】
このバッテリユニットでは、図1及び図2に示すように、3個の12Vバッテリ(単位バッテリ)1が縦方向に積層された状態で配置され、その3個の12Vバッテリ1が直列に電気接続されて車載用の36Vバッテリ(高電圧バッテリ)が構成されている。各バッテリ1間には、下から1段目、及び2段目のバッテリ1のガス抜き用の隙間を確保するためのスペーサ3が介装されている。
【0013】
3個のバッテリ1は、バッテリ1の側面部にプラス、マイナスの端子部5,7が設けられるタイプのものであり、各バッテリ1間の電気接続は、板状の金属部材を折り曲げて形成されたバスバー9を用いて行われる。すなわち、例えば、上から1段目のバッテリ1のプラス側の端子部5と2段目のバッテリ1のマイナス側の端子部7とがバスバー9によって電気接続され、上から2段目のバッテリ1のプラス側の端子部5と3段目のバッテリ1のマイナス側の端子部7とがバスバー9によって電気接続されている。
【0014】
バスバー9と各バッテリ1の端子部5,7との接続は、図3に端子部5について代表して示すように中継端子11を介して行われる。端子部5,7には、上下方向に貫通する貫通孔5a(端子部7の貫通孔は図示省略)が設けられており、その貫通孔5aに中継端子11の本体部11aから突設された圧入突部11bを下方側から圧入することにより、中継端子11の端子部5,7への電気接続及び固定が行われる。また、中継端子11の本体部11aには、ネジ又はピン等の挿入用の固定孔11cが設けられており、バスバー9の端部に設けられた固定孔9aにネジ13等を挿入して固定孔11cにねじ込むこと等により、バスバー9が中継端子11に電気接続及び固定され、これによってバスバー9が中継端子11を介して端子部5,7に電気接続及び固定される。
【0015】
また、バスバー9の外周には、絶縁及び保護のために絶縁性の熱収縮チューブ(保護チューブ)15が装着されている。熱収縮チューブ15の装着は、熱収縮チューブ15にバスバー9を挿通した後、熱収縮チューブ15を加熱して熱収縮させることにより行われる。
【0016】
下から1段目のバッテリ1のプラス側の端子部5及び3段目のバッテリ1のマイナス側の端子部7には、図3の中継端子11と同様な中継端子11を介して電源取り出し用の電線17,19が電気接続される。電線17,19と端子部5,7との接続は、電線17,19の一端部に圧着された例えば丸形状の接続端子17a,19aにネジ21,23等を挿入して端子部5,7に接続固定された中継端子11の固定孔11cにねじ込むこと等により行われ、これによって電線17,19が中継端子11を介して端子部5,7に電気接続される。
【0017】
各バッテリ1の端子部5,7には、絶縁及び保護のために略コの字形の樹脂製のカバー25が装着される。なお、図1では説明の便宜上、上から1、2段目のバッテリ1についてはカバー25が省略されている。
【0018】
電源取り出し用の電線17,19の他端部は、図5に示すように端子台31に固定される。本実施形態では、プラス側の電線17が裏面側から端子台31に固定され、マイナス側の電線19が表面側から端子台31に固定されている。端子台31にはボルト41が取り付けてありそのボルト41によって、電線19の他端部に圧着接続された丸形状の接続端子19bが固定されている。ヒューズボックス等に接続されたバスバー47もこのボルト41に固定され、これによって電線19がバスバー47に接続されている。また、端子台31には、図6に示すように電線19を両側から挟み込んで保持する保持リブ35が設けられている。
【0019】
電線17の他端部には、先端がタブ端子部となっているL字形の接続端子17bが圧着接続されている。端子台31の表面側には、中継接続具(サービスカプラ)37が挿入保持される保持部39が設けられている。電線17の端子台31への取付状態において、電線17の接続端子17bのタブ端子部は、貫通孔43を介して裏面側から保持部39内に突出した状態で配置されている。
【0020】
そして、端子台31を車両内に所定の設置部に設置するのに伴って、電線17の接続対象であるヒューズボックス等に接続されたバスバー45のL字形に折り曲げられたタブ端子部45aが、図5及び図7に示すように対応する保持部39内に配置された状態となる。続いて、図7に保持部41について代表して示すように、保持部39内に中継接続具37を挿入することにより、中継接続具37内の中継端子37aと接続端子17bのタブ端子部及びバスバー45のタブ端子部45aに電気接続され、電線17が、接続端子17b及び中継端子37aを介してバスバー45に電気接続される。複数個のバッテリに対応するため、この構造を端子台31上に複数箇所設けてもよい。
【0021】
以上のように、本実施形態によれば、3個の12Vバッテリ1を縦方向に並べて配置し、直列に電気接続して36Vバッテリを構成するため、既存の12Vバッテリ1を用いて36Vバッテリを構成できるとともに、36Vバッテリの設置面積の省スペース化が図れ、空きスペースの乏しい車両であっても36Vバッテリを設置することができる。例えば、エンジンルームに空きスペースが乏しい場合にも、36Vをエンジンルーム内に設置することができ、36Vを車両の床下部等に設置する必要がなく、36Vバッテリのメンテナンス性を向上させることができる等の利点もある。
【0022】
また、各12Vバッテリ1の端子部5,7間を薄く板状のバスバー9で電気接続するため、各12Vバッテリ1間を電線で接続する場合に比して省スペース化を図ることができる。
【0023】
さらに、バスバー9は配索経路の位置ずれが生じないため、電線のように配索経路を規制するための特別な手段が必要なく、構成の簡略化が図れる。
【0024】
また、バスバー9に絶縁性の熱収縮チューブ15を装着するため、バスバー9が他の導電部材に接触してショートが生じるのを防止することができる。
【0025】
さらに、各12Vバッテリ1の端子部5,7が絶縁性のカバー25で覆われるため、端子部5,7に導電部材が接触してショートが生じるのを防止することができるとともに、端子部5,7を保護することができる。
【0026】
なお、上述の実施形態では、各バッテリ1間の電気接続をバスバー9を用いて行ったが、変形例として、図8に示すように、各バッテリ1間の電気接続を網電線51を用いて行ってもよい。網電線51の端部には、固定孔51aが設けられた接続部51が設けられており、その固定孔51aを用いて上述のバスバー9と同様に中継端子11への接続固定が行われる。また、網電線51の外周に熱収縮チューブ等の絶縁性の保護チューブを装着してもよい。
【0027】
このように、各バッテリ1間の電気接続に網電線51を用いた場合でも、省スペース化等の上記実施形態と同様な効果が得られるとともに、網電線51はバスバー9に比して柔軟に変形し、フレキシブル性に優れているため、振動等により電気接続部にかかる負担を軽減することができ、電気接続部に故障が生じるのを防止することができるという新たな効果も得られる。
【0028】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、複数個の単位バッテリを縦方向に並べて配置し、直列に電気接続して高電圧バッテリを構成するため、既存の単位バッテリを用いて高電圧バッテリを構成できるとともに、高電圧バッテリの設置面積の省スペース化が図れ、空きスペースの乏しい車両であっても高電圧バッテリを設置することができる。例えば、エンジンルームに空きスペースが乏しい場合にも、高電圧バッテリをエンジンルーム内に設置することができ、高電圧バッテリを車両の床下部等に設置する必要がなく、高電圧バッテリのメンテナンス性を向上させることができる等の利点もある。
【0029】
また、各単位バッテリの端子部間を薄く板状のバスバーで電気接続するため、各単位バッテリ間を電線で接続する場合に比して省スペース化を図ることができる。
【0030】
さらに、バスバーは配索経路の位置ずれが生じないため、電線のように配索経路を規制するための特別な手段が必要なく、構成の簡略化が図れる。
【0031】
請求項2に記載の発明によれば、バスバーの外周に絶縁性の保護チューブを装着するため、バスバーが他の導電部材に接触してショートが生じるのを防止することができる。
【0032】
請求項3に記載の発明によれば、複数個の単位バッテリを縦方向に並べて配置し、直列に電気接続して高電圧バッテリを構成するため、高電圧バッテリの設置面積の省スペース化が図れ、空きスペースの乏しい車両であっても高電圧バッテリを設置することができる。例えば、エンジンルームに空きスペースが乏しい場合にも、高電圧バッテリをエンジンルーム内に設置することができ、高電圧バッテリを車両の床下部等に設置する必要がなく、高電圧バッテリのメンテナンス性を向上させることができる等の利点もある。
【0033】
また、各単位バッテリの端子部間を薄くシート状の網電線で電気接続するため、各単位バッテリ間を電線で接続する場合に比して省スペース化を図ることができる。
【0034】
さらに、網電線はバスバーに比して柔軟に変形し、フレキシブル性に優れているため、振動等により電気接続部にかかる負担を軽減することができ、電気接続部に故障が生じるのを防止することができる。
【0035】
請求項4に記載の発明によれば、単位バッテリの端子部が絶縁性のカバーで覆われるため、端子部に導電部材が接触してショートが生じるのを防止することができるとともに、端子部を保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るバッテリ構成方法が適用されたバッテリユニットの側面図である。
【図2】図1のバッテリユニットにおける一部を破断した他の側面図である。
【図3】12Vバッテリの端子部とバスバーとの電気接続形態を説明する図である。
【図4】保護チューブの斜視図である。
【図5】バッテリユニットに接続された電線と端子台等との接続形態を説明する図である。
【図6】端子台の保持リブが設けられた部分の断面図である。
【図7】バッテリユニットに接続された電線が端子台上で他の導電部材と電気接続される際の説明図である。
【図8】12Vバッテリの端子部と網電線との電気接続形態を説明する図である。
【図9】従来のバッテリ構成方法を説明するための図である。
【符号の説明】
1 12Vバッテリ
3 スペーサ
5,7 端子部
9 バスバー
11 中継端子
15 熱収縮チューブ
17,19 電線
25 カバー
31 端子台
37 中継接続具
45,47 バスバー
51 網電線
Claims (4)
- 複数個の単位バッテリを直列に電気接続して車載用の高電圧バッテリを構成するバッテリ構成方法において、
前記複数個の単位バッテリを縦方向に並べて配置し、前記各単位バッテリの端子部間をバスバーを用いて電気接続することを特徴とするバッテリ構成方法。 - 請求項1に記載のバッテリ構成方法において、
前記バスバーの外周に絶縁性の保護チューブが装着されていることを特徴とするバッテリ構成方法。 - 複数個の単位バッテリを直列に電気接続して車載用の高電圧バッテリを構成するバッテリ構成方法において、
前記複数個の単位バッテリを縦方向に並べて配置し、前記各バッテリの端子部間を網電線を用いて電気接続することを特徴とするバッテリ構成方法。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載のバッテリ構成方法において、
前記単位バッテリの前記端子部を絶縁性のカバーで覆うことを特徴とするバッテリ構成方法。
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