JP2018163312A - 感光性樹脂組成物、硬化膜および電気・電子機器 - Google Patents
感光性樹脂組成物、硬化膜および電気・電子機器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018163312A JP2018163312A JP2017061351A JP2017061351A JP2018163312A JP 2018163312 A JP2018163312 A JP 2018163312A JP 2017061351 A JP2017061351 A JP 2017061351A JP 2017061351 A JP2017061351 A JP 2017061351A JP 2018163312 A JP2018163312 A JP 2018163312A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- photosensitive resin
- resin composition
- film
- cured film
- photosensitive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
- Materials For Photolithography (AREA)
- Epoxy Resins (AREA)
Abstract
Description
硬化膜形成用の感光性樹脂組成物であって、
熱硬化性樹脂(A)と、感光剤(C)と、有機溶剤(D)とを含み、
120℃5分の条件で前記有機溶剤を乾燥して樹脂膜を得た後、前記樹脂膜を露光して露光樹脂膜を得、その後、前記露光樹脂膜に対して窒素雰囲気下、200℃90分の条件で加熱処理して得られる硬化膜について、引張速さ5mm/分の条件で測定したときの伸び率が15〜60%であり、ガラス転移温度が100〜250℃である感光性樹脂組成物が提供される。
なお、「a〜b」との表記は、特に断らない限り、a以上b以下のことを表す。また、本明細書における基(原子団)の表記において、置換か無置換かを記していない表記は、置換基を有しないものと置換基を有するものの両方を包含するものである。例えば「アルキル基」とは、置換基を有さないアルキル基(無置換アルキル基)のみならず、置換基を有するアルキル基(置換アルキル基)をも包含するものである。
硬化膜形成用の感光性樹脂組成物であって、
熱硬化性樹脂(A)と、感光剤(C)と、有機溶剤(D)とを含み、
120℃5分の条件で前記有機溶剤を乾燥して樹脂膜を得た後、前記樹脂膜を露光して露光樹脂膜を得、その後、前記露光樹脂膜に対して窒素雰囲気下、200℃90分の条件で加熱処理して得られる硬化膜について、引張速さ5mm/分の条件で測定したときの伸び率が15〜60%であり、ガラス転移温度が100〜250℃である。
発明者らは、高伸張性の感光性樹脂組成物の、パターニング性の悪さの原因を探るべく、種々の観点から検討した。その検討によれば、高伸張性の感光性樹脂組成物は、その組成物が含む熱硬化性樹脂のガラス転移温度が特異的に低い場合があり、このことがパターニング性の悪さに繋がっていると推定された。
つまり、先行技術の高伸張性の感光性樹脂組成物により形成された樹脂膜は、パターニング処理時のベークや、パターニング後の熱硬化プロセスの際に、その樹脂膜のガラス転移温度を大きく超える温度で加熱されることで軟化し、流動してしまう。このことにより、パターニング性が悪化してしまうと考えられる。
具体的には、例えば熱硬化性樹脂(A)については、その構造、種類、硬化に寄与する反応性基の種類(例えばエポキシ基)およびその反応性基の数や密度、樹脂単独でのガラス転移温度、質量平均分子量、処方量、などを適切に選択することで、本実施形態の感光性樹脂組成物を得ることができる。2種以上の樹脂を用いること等も考えられる。
また、感光剤(C)については、適当な光分解性(光安定性)のものを選択すること、分解により発生する酸の種類や酸強度、組成物中の含有量などを適切に選択することなどが挙げられる。
さらには、感光性樹脂組成物に適当な硬化剤(B)を用いること、より具体的には、適当なフェノール化合物(b)を用いること、硬化剤(B)を適切な量で使用すること等も挙げられる。
これらを総合的に調整することで、本実施形態の感光性樹脂組成物を得ることができる。
(1)組成物を、基板上に、スピンコートによって乾燥後膜厚が10μmになるように塗布し、120℃で5分乾燥して感光性樹脂膜を形成する。
(2)上記(1)で得られた感光性樹脂膜に対して、自動露光機を用いて、250mJ/cm2で全面露光する。
(3)上記(2)の後、基板を、ホットプレートで120℃、5分、露光後加熱する。
(4)上記(3)の後、200℃で90分、窒素下で硬化させ、評価用の硬化膜を得る。
また、伸び率の測定は、上記で得られた評価用の硬化膜からサンプルを切り出し、膜厚10μm、幅6.5mm、サンプルを固定するチャック間距離20mmの測定サンプルについて、引張速さ5mm/分の条件で引張試験を行う。詳細は実施例の記載も参照されたい。
本実施形態において、硬化膜の伸び率は、15〜60%であり、好ましくは17〜50%であり、さらに好ましくは20〜40%である。伸び率が良好であると、硬化膜の周囲の部材の変形に追従できるため、電気・電子機器の信頼性向上に寄与できる。
熱膨張率を低く抑えられると、電気・電子機器中における硬化膜の伸縮が小さくなるため、電気・電子機器の信頼性向上に寄与することができる。
最終的に得られる硬化膜の熱膨張率(ppm/K)は、好ましくは40〜90、より好ましくは45〜90、さらに好ましくは50〜85である。これら数値は、50〜100℃での値である。このような熱膨張率であることで、基板の反り等を抑制でき、電気・電子機器の信頼性を向上しうる。
本実施形態の感光性樹脂組成物は、熱硬化性樹脂(A)を含む。熱硬化性樹脂(A)としては、例えば、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、ビスマレイミド樹脂、エポキシ樹脂、ユリア(尿素)樹脂、メラミン樹脂、ポリウレタン樹脂、シアネートエステル樹脂、シリコーン樹脂、オキセタン樹脂、(メタ)アクリレート樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ジアリルフタレート樹脂、ベンゾオキサジン樹脂等が挙げられる。
X1の2価の連結基としては、直鎖または分岐のアルキレン基が好ましく、このアルキレン基の好ましい炭素数は1〜6、より好ましくは1〜3である。
Arは、ベンゼン環構造であることが好ましい。
nは、0または1であることが好ましく、1であることがより好ましい。
nが1以上であるとき、複数のArは同一構造であっても異なる構造であってもよい。
X、Ar、X1、nは、それぞれ、前述の部分構造で定義された原子団と同様に定義される。好ましい態様も同様である。
mは、繰り返し単位の数を表す。典型的には1〜100、好ましくは1〜50である。
また、熱硬化性樹脂(A)が、エポキシ樹脂(a1)とエポキシ樹脂(a2)とを含む場合は、エポキシ樹脂(a1)の含有量が、感光性樹脂組成物の不揮発成分全体に対して好ましくは2〜50質量%、より好ましくは3〜45質量%、さらに好ましくは3〜42質量%となるようにすることが好ましい。
本実施形態の感光性樹脂組成物は、硬化剤(B)を含むことが好ましい。これにより、高い伸張性を得つつ、パターニング性のより一層の向上を図ることができる。また、硬化膜の基板への接着力を高める効果も期待できる。硬化剤(B)としては、上述の熱硬化性樹脂(A)(好ましくはエポキシ樹脂(a))の重合/架橋反応を促進させるものであれば特に限定されない。
本実施形態の感光性樹脂組成物は、感光剤(C)を含む。感光剤(C)としては、光酸発生剤を用いることができる。光酸発生剤としては、紫外線等の活性光線の照射により酸を発生する光酸発生剤を含有する。光酸発生剤として、オニウム塩化合物を挙げることができ、例えば、ジアゾニウム塩、ジアリールヨードニウム塩等のヨードニウム塩、トリアリールスルホニウム塩等のスルホニウム塩、トリアリールビリリウム塩、ベンジルピリジニウムチオシアネート、ジアルキルフェナシルスルホニウム塩、ジアルキルヒドロキシフェニルホスホニウム塩などカチオン型光重合開始剤を挙げることができる。また、感光性のジアゾキノン化合物も挙げることができる。感光性のジアゾキノン化合物は、特に、感光性樹脂組成物をポジ型(アルカリ現像液で現像したときに露光部が溶解する)とする時に好適に用いられる。なお、感光剤としては、感光性組成物が金属に接するため、メチド塩型やボレート塩型のような、分解によるフッ化水素の発生がないものが好ましい。
本実施形態の感光性樹脂組成物は、有機溶剤(D)を含む。有機溶剤(D)としては、感光性樹脂組成物の各成分を溶解可能なもので、且つ、各構成成分と化学反応しないものであれば特に制限なく用いることができる。たとえばアセトン、メチルエチルケトン、トルエン、プロピレングリコールメチルエチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコール1−モノメチルエーテル2−アセテート、ジエチレングリコールエチルメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ベンジルアルコール、プロピレンカーボネート、エチレングリコールジアセテート、プロピレングリコールジアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ベンジルアルコール等が挙げられる。これらは所望する膜厚により適宜選択可能である。例えば、膜厚10μm程度とする場合にはベンジルアルコールが好ましい。膜厚90μm程度とする場合にはプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートが好ましい。
有機溶剤(D)は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
本実施形態の感光性樹脂組成物は、界面活性剤(E)を含むことが好ましい。界面活性剤(E)を含むことにより、均一な樹脂膜そして硬化膜を得ることができる。また、現像時の残渣やパターン浮き上がり防止が期待できる。界面活性剤は、たとえば、フッ素系界面活性剤、シリコン系界面活性剤、アルキル系界面活性剤、およびアクリル系界面活性剤等が挙げられる。
本実施形態の感光性樹脂組成物は、密着助剤(F)を含むことが好ましい。これにより、硬化膜の密着性を一層向上させることができる。
アミノシランとしては、たとえばビス(2−ヒドロキシエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、またはN−フェニル−γ−アミノ−プロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。エポキシシランとしては、たとえばγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、またはβ−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシジルプロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。アクリルシランとしては、たとえばγ−(メタクリロキシプロピル)トリメトキシシラン、γ−(メタクリロキシプロピル)メチルジメトキシシラン、またはγ−(メタクリロキシプロピル)メチルジエトキシシラン等が挙げられる。メルカプトシランとしては、たとえば3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。ビニルシランとしては、たとえばビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、ビニルトリエトキシシラン、またはビニルトリメトキシシラン等が挙げられる。ウレイドシランとしては、たとえば3−ウレイドプロピルトリエトキシシラン等が挙げられる。スルフィドシランとしては、たとえばビス(3−(トリエトキシシリル)プロピル)ジスルフィド、またはビス(3−(トリエトキシシリル)プロピル)テトラスルフィド等が挙げられる。
本実施形態の感光性樹脂組成物は、上記の成分に加え、必要に応じて、その他の添加剤を含んでもよい。その他の添加剤としては、酸化防止剤、シリカ等の充填材、増感剤、フィルム化剤等が挙げられる。
本実施形態の感光性樹脂組成物は、15%〜100%の伸び率を得つつパターニング性をより一層向上させる観点から、用いる各成分の比率を適切に調整することが好ましい。
例えば、感光性樹脂組成物が、熱硬化性樹脂(A)に加えて硬化剤(B)を含む場合、いわゆる「当量」を適切なものとする(つまり、組成物中における、熱硬化性樹脂(A)が有する反応性官能基の数と、硬化剤(B)が有する反応性の官能基の数が、適切な比率になるようにする)ことが好ましい。
なお、上記の当量比を求めるにあたり、特にエポキシ樹脂(a)やフェノール化合物(b)として市販品を用いる場合には、カタログやデータシート等に記載されている。「エポキシ当量」「水酸基当量」などの値を用いると、簡便に当量比を求めることができる。
本実施形態の感光性樹脂組成物の硬化膜を得る方法は、特に限定されない。例えば、以下の工程:
基板上に感光性樹脂組成物を供する工程(工程1)、
感光性樹脂組成物を加熱乾燥して感光性樹脂膜を得る工程(工程2)、
感光性樹脂膜を活性光線で露光する工程(工程3)、
露光された感光性樹脂膜を現像して、パターニングされた樹脂膜を得る工程(工程4)、および、
パターニングされた樹脂膜を加熱して、硬化膜を得る工程(工程5)、
により、本実施形態の感光性樹脂組成物の硬化膜を得ることができる。
本実施形態の感光性樹脂組成物の硬化膜を備えた電気・電子機器は、硬化膜が良好な伸び特性と低い熱膨張率を有しているため、高い信頼性を有する。
ここで、「電気・電子機器」とは、半導体チップ、半導体素子、プリント配線基板、電気回路、テレビ受像機やモニター等のディスプレイ装置、情報通信端末、発光ダイオード、物理電池、化学電池など、電子工学の技術を応用した素子、デバイス、最終製品、その他電気に関係する機器一般のことをいう。
本実施形態の感光性樹脂組成物の硬化膜は、電気・電子機器において、例えば永久膜、保護膜、絶縁膜、再配線材料などとして用いられる。
<感光性樹脂組成物の調製>
以下の成分を、表1に示す量(単位:質量部)で均一に混合、溶解し、その後、孔径0.2μmのポリプロピレンフィルターで濾過して感光性樹脂組成物を得た。表中の各成分の詳細は下記のとおりである。なお、界面活性剤の量は、プロピレングリコールものメチルエーテルアセテート20質量%溶液としての量である。
A−1:以下構造で表される多官能エポキシ樹脂(DIC株式会社製 EPICLON N−740、フェノールノボラック型エポキシ樹脂)
B−1:以下構造で表されるノボラック型フェノール樹脂(PR−55617、住友ベークライト株式会社製)
CPI−310B(サンアプロ株式会社製、トリアリールスルホニウム塩)
・有機溶剤(D)
ベンジルアルコール
・界面活性剤(E)
メガファック R41(DIC株式会社製、フッ素系)の、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート20質量%溶液
・密着助剤(F)
KBM−403E(信越化学工業株式会社製、エポキシ基含有シランカップリング剤)
1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテルを100質量部、ビスフェノールFを55.2質量部、50質量%テトラメチルアンモニウムクロリド水溶液(触媒)を0.40質量部準備した。これらをシクロヘキサノン溶媒と混合し、耐圧反応容器に入れ、窒素ガス雰囲気の下、180℃で5時間、重合反応を行い、A−2を得た。
・A−3の合成
1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテルを100質量部、ビスフェノールFを69.3質量部、トリフェニルホスフィン(触媒)を0.15質量部準備した。これらをシクロヘキサノン溶媒と混合し、耐圧反応容器に入れ、窒素ガス雰囲気の下、180℃で5時間、重合反応を行い、A−3を得た。
(1)下表に示した各組成物を、基板上に、スピンコートによって乾燥後膜厚が10μmになるように塗布し、120℃で5分乾燥して感光性樹脂膜を形成した。
(2)上記(1)で得られた感光性樹脂膜に対して、自動露光機を用いて、250mJ/cm2で全面露光した。
(3)上記(2)の後、基板を、ホットプレートで120℃、5分、露光後加熱した。
(4)上記(3)の後、200℃で90分、窒素下で硬化させ、評価用の硬化膜を得た。
上記で得られた評価用の硬化膜からサンプルを切り出し、膜厚10μm、幅6.5mm、サンプルを固定するチャック間距離20mmの測定サンプルについてテンシロン万能材料測定機RTA−100(株式会社エー・アンド・デイ)により、100Nのロードセルを用いて、引張速さ5mm/分の条件で測定した。
各実施例においては、10サンプルを測定し、最も良い伸び率、2番目に良い伸び率、最も悪い伸び率および2番目に悪い伸び率の4サンプルを除いた6サンプルについての平均値(%)を下表に記載した。
以下の、熱膨張率の測定データを解析し、熱膨張率の変曲点の位置をガラス転移温度とした。測定結果(℃)を下表に記載した。
ウェハ上にスピンコートを用いて乾燥後膜厚が90μmになるように塗布し、120℃で5分乾燥し、感光性樹脂膜を得た。続いて、感光性樹脂膜に対して、i線ステッパーで250mJ/cm2で50μm幅ラインのパターン露光をした。その後、ホットプレートにて、120℃で5分露光後加熱処理(PEB)を行った。続いて、PGMEA(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)で90秒間スプレー現像することによって未露光部を溶解除去した。続いて200℃で90分間硬化させることにより、ネガ型パターンが形成された感光性樹脂組成物の硬化物を得た。得られたラインパターンにおいて、ラインの幅が40〜60μmに収まったものを○、完全には収まっていないがほぼ収まったものを△、そうでないものを×とした。
上記<硬化膜の作製>で得た硬化膜から、幅4mm、測定長10mmのサンプルを得た。
これを、熱機械分析装置SS6000(株式会社日立ハイテクサイエンス製)を用いて、引張30Nの条件で測定した。昇温・降温条件は以下のようにした。
1回目:10℃/分の昇温・降温速度で、30℃→250℃→10℃(15分ホールド)
2回目:10℃→250℃(5℃/分の昇温速度)
上記2回目の、50〜100℃の領域で得られたデータを解析し、熱膨張率を求めた。求められた熱膨張率(ppm/K)を下表に記載した。
<1>
硬化膜形成用の感光性樹脂組成物であって、
熱硬化性樹脂(A)と、感光剤(C)と、有機溶剤(D)とを含む感光性樹脂組成物。
<2>
<1>に記載の感光性樹脂組成物であって、
熱硬化性樹脂(A)が、エポキシ樹脂(a)を含む感光性樹脂組成物。
<3>
<2>に記載の感光性樹脂組成物であって、
エポキシ樹脂(a)が、−O−X−O−で表される部分構造(Xは、炭素数2〜12のアルキレン基を表す)を含む2官能エポキシ樹脂(a1)を含む感光性樹脂組成物。
<4>
<3>に記載の感光性樹脂組成物であって、
Xが、炭素数4〜12のアルキレン基である感光性樹脂組成物。
<5>
<3>または<4>に記載の感光性樹脂組成物であって、
2官能エポキシ樹脂(a1)が、さらに、−O−Ar−X1−(Ar)n−O−で表される部分構造(X1は単結合または2価の連結基を表し、Arは芳香族基を表し、nは0以上の整数を表す)を含む2官能エポキシ樹脂である感光性樹脂組成物。
<6>
<3>〜<5>のいずれか1項に記載の感光性樹脂組成物であって、
エポキシ樹脂(a)が、さらに3官能以上のエポキシ樹脂(a2)を含む感光性樹脂組成物。
<7>
<1>〜<6>のいずれか1項に記載の感光性樹脂組成物であって、
更に、硬化剤(B)を含む感光性樹脂組成物。
<8>
<7>に記載の感光性樹脂組成物であって、
硬化剤(B)が、フェノール化合物(b)を含む感光性樹脂組成物。
<9>
<8>に記載の感光性樹脂組成物であって、
熱硬化性樹脂(A)が、エポキシ樹脂(a)を含み、
エポキシ樹脂(a)の全量中のエポキシ基に対する、フェノール化合物(b)の全量中のフェノール性水酸基の当量比が0.5〜1.2である感光性樹脂組成物。
<10>
<1>〜<9>のいずれか1項に記載の感光性樹脂組成物の硬化膜。
<11>
<10>の硬化膜を備えた電気・電子機器。
Claims (11)
- 硬化膜形成用の感光性樹脂組成物であって、
熱硬化性樹脂(A)と、感光剤(C)と、有機溶剤(D)とを含み、
120℃5分の条件で前記有機溶剤を乾燥して樹脂膜を得た後、前記樹脂膜を露光して露光樹脂膜を得、その後、前記露光樹脂膜に対して窒素雰囲気下、200℃90分の条件で加熱処理して得られる硬化膜について、引張速さ5mm/分の条件で測定したときの伸び率が15〜60%であり、ガラス転移温度が100〜250℃である感光性樹脂組成物。 - 請求項1に記載の感光性樹脂組成物であって、
前記熱硬化性樹脂(A)が、エポキシ樹脂(a)を含む感光性樹脂組成物。 - 請求項2に記載の感光性樹脂組成物であって、
前記エポキシ樹脂(a)が、−O−X−O−で表される部分構造(Xは、炭素数2〜12のアルキレン基を表す)を含む2官能エポキシ樹脂(a1)を含む感光性樹脂組成物。 - 請求項3に記載の感光性樹脂組成物であって、
Xが、炭素数4〜12のアルキレン基である感光性樹脂組成物。 - 請求項3または4に記載の感光性樹脂組成物であって、
前記2官能エポキシ樹脂(a1)が、さらに、−O−Ar−X1−(Ar)n−O−で表される部分構造(X1は単結合または2価の連結基を表し、Arは芳香族基を表し、nは0以上の整数を表す)を含む2官能エポキシ樹脂である感光性樹脂組成物。 - 請求項3〜5のいずれか1項に記載の感光性樹脂組成物であって、
前記エポキシ樹脂(a)が、さらに3官能以上のエポキシ樹脂(a2)を含む感光性樹脂組成物。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載の感光性樹脂組成物であって、
更に、硬化剤(B)を含む感光性樹脂組成物。 - 請求項7に記載の感光性樹脂組成物であって、
前記硬化剤(B)が、フェノール化合物(b)を含む感光性樹脂組成物。 - 請求項8に記載の感光性樹脂組成物であって、
前記熱硬化性樹脂(A)が、エポキシ樹脂(a)を含み、
前記エポキシ樹脂(a)の全量中のエポキシ基に対する、前記フェノール化合物(b)の全量中のフェノール性水酸基の当量比が0.5〜1.2である感光性樹脂組成物。 - 請求項1〜9のいずれか1項に記載の感光性樹脂組成物の硬化膜。
- 請求項10の硬化膜を備えた電気・電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017061351A JP6915340B2 (ja) | 2017-03-27 | 2017-03-27 | 感光性樹脂組成物、硬化膜および電気・電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017061351A JP6915340B2 (ja) | 2017-03-27 | 2017-03-27 | 感光性樹脂組成物、硬化膜および電気・電子機器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018163312A true JP2018163312A (ja) | 2018-10-18 |
JP6915340B2 JP6915340B2 (ja) | 2021-08-04 |
Family
ID=63860118
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017061351A Active JP6915340B2 (ja) | 2017-03-27 | 2017-03-27 | 感光性樹脂組成物、硬化膜および電気・電子機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6915340B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020101650A (ja) * | 2018-12-21 | 2020-07-02 | 住友ベークライト株式会社 | ネガ型感光性樹脂組成物、それを用いた半導体装置および電子機器 |
Citations (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20030165771A1 (en) * | 2002-01-08 | 2003-09-04 | International Business Machines Corporation | Photoimagable dielectric, its manufacture and use in electronics |
JP2004062057A (ja) * | 2002-07-31 | 2004-02-26 | Showa Denko Kk | 感光性熱硬化性樹脂組成物及びその硬化物 |
JP2004151601A (ja) * | 2002-10-31 | 2004-05-27 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 感光性樹脂組成物 |
JP2010230944A (ja) * | 2009-03-26 | 2010-10-14 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 光導波路形成用エポキシ樹脂組成物、光導波路形成用硬化性フィルム、光伝送用フレキシブルプリント配線板、及び電子情報機器 |
JP2011079989A (ja) * | 2009-10-08 | 2011-04-21 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 連鎖硬化性樹脂組成物および繊維強化複合材料 |
JP2012226239A (ja) * | 2011-04-22 | 2012-11-15 | Fujifilm Corp | 化学増幅型ポジ感光性組成物、硬化膜の形成方法、硬化膜 |
WO2013085004A1 (ja) * | 2011-12-09 | 2013-06-13 | 旭化成イーマテリアルズ株式会社 | 感光性樹脂組成物、硬化レリーフパターンの製造方法、半導体装置及び表示体装置 |
KR20130085822A (ko) * | 2012-01-20 | 2013-07-30 | 주식회사 케이씨씨 | 강도, 경도 및 밀착성이 우수한 감광성 하이브리드 수지, 및 이것을 함유하는 알칼리현상이 가능한 경화성 조성물 및 그 경화물 |
JP2015161868A (ja) * | 2014-02-28 | 2015-09-07 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | 感光性樹脂および感光性樹脂組成物 |
JP2015184325A (ja) * | 2014-03-20 | 2015-10-22 | 住友ベークライト株式会社 | 感光性樹脂組成物および電子装置 |
JP2015225097A (ja) * | 2014-05-26 | 2015-12-14 | 住友ベークライト株式会社 | 感光性樹脂組成物および電子装置 |
JP2015225096A (ja) * | 2014-05-26 | 2015-12-14 | 住友ベークライト株式会社 | 感光性樹脂組成物、電子装置、および電子装置の製造方法 |
JP2016177012A (ja) * | 2015-03-18 | 2016-10-06 | 住友ベークライト株式会社 | 感光性樹脂組成物、樹脂膜および電子装置 |
JP2016177010A (ja) * | 2015-03-18 | 2016-10-06 | 住友ベークライト株式会社 | 感光性樹脂組成物、樹脂膜および電子装置 |
JP2016188308A (ja) * | 2015-03-30 | 2016-11-04 | シーメット株式会社 | 光学的立体造形用樹脂組成物 |
-
2017
- 2017-03-27 JP JP2017061351A patent/JP6915340B2/ja active Active
Patent Citations (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20030165771A1 (en) * | 2002-01-08 | 2003-09-04 | International Business Machines Corporation | Photoimagable dielectric, its manufacture and use in electronics |
JP2004062057A (ja) * | 2002-07-31 | 2004-02-26 | Showa Denko Kk | 感光性熱硬化性樹脂組成物及びその硬化物 |
JP2004151601A (ja) * | 2002-10-31 | 2004-05-27 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 感光性樹脂組成物 |
JP2010230944A (ja) * | 2009-03-26 | 2010-10-14 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 光導波路形成用エポキシ樹脂組成物、光導波路形成用硬化性フィルム、光伝送用フレキシブルプリント配線板、及び電子情報機器 |
JP2011079989A (ja) * | 2009-10-08 | 2011-04-21 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 連鎖硬化性樹脂組成物および繊維強化複合材料 |
JP2012226239A (ja) * | 2011-04-22 | 2012-11-15 | Fujifilm Corp | 化学増幅型ポジ感光性組成物、硬化膜の形成方法、硬化膜 |
WO2013085004A1 (ja) * | 2011-12-09 | 2013-06-13 | 旭化成イーマテリアルズ株式会社 | 感光性樹脂組成物、硬化レリーフパターンの製造方法、半導体装置及び表示体装置 |
KR20130085822A (ko) * | 2012-01-20 | 2013-07-30 | 주식회사 케이씨씨 | 강도, 경도 및 밀착성이 우수한 감광성 하이브리드 수지, 및 이것을 함유하는 알칼리현상이 가능한 경화성 조성물 및 그 경화물 |
JP2015161868A (ja) * | 2014-02-28 | 2015-09-07 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | 感光性樹脂および感光性樹脂組成物 |
JP2015184325A (ja) * | 2014-03-20 | 2015-10-22 | 住友ベークライト株式会社 | 感光性樹脂組成物および電子装置 |
JP2015225097A (ja) * | 2014-05-26 | 2015-12-14 | 住友ベークライト株式会社 | 感光性樹脂組成物および電子装置 |
JP2015225096A (ja) * | 2014-05-26 | 2015-12-14 | 住友ベークライト株式会社 | 感光性樹脂組成物、電子装置、および電子装置の製造方法 |
JP2016177012A (ja) * | 2015-03-18 | 2016-10-06 | 住友ベークライト株式会社 | 感光性樹脂組成物、樹脂膜および電子装置 |
JP2016177010A (ja) * | 2015-03-18 | 2016-10-06 | 住友ベークライト株式会社 | 感光性樹脂組成物、樹脂膜および電子装置 |
JP2016188308A (ja) * | 2015-03-30 | 2016-11-04 | シーメット株式会社 | 光学的立体造形用樹脂組成物 |
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
篠崎正樹、他2名: "プラスチック成形品の性能評価技術(第1報)", 茨城県工業技術センター研究報告第19号, JPN6021005275, pages 65 - 68, ISSN: 0004447099 * |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020101650A (ja) * | 2018-12-21 | 2020-07-02 | 住友ベークライト株式会社 | ネガ型感光性樹脂組成物、それを用いた半導体装置および電子機器 |
JP7259317B2 (ja) | 2018-12-21 | 2023-04-18 | 住友ベークライト株式会社 | ネガ型感光性樹脂組成物、それを用いた半導体装置および電子機器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6915340B2 (ja) | 2021-08-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5872470B2 (ja) | 感光性樹脂組成物及びその硬化物 | |
US9857685B2 (en) | Photosensitive resin composition, resist laminate, cured product of photosensitive resin composition, and cured product of resist laminate (11) | |
JP5137673B2 (ja) | Mems用感光性樹脂組成物及びその硬化物 | |
JP2020187368A (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
JP2019038964A (ja) | 感光性樹脂組成物および電子装置 | |
JP2019053220A (ja) | 感光性樹脂組成物、半導体装置および電子機器 | |
JP2019109294A (ja) | 感光性樹脂組成物および電子装置 | |
JP2019109295A (ja) | 感光性樹脂組成物および電子装置 | |
JP6915340B2 (ja) | 感光性樹脂組成物、硬化膜および電気・電子機器 | |
JP2019113662A (ja) | 感光性樹脂フィルム、基材層付き感光性樹脂フィルムおよび電子デバイスの製造方法 | |
JP2019117334A (ja) | 電子デバイスの製造方法 | |
CN111198480A (zh) | 感光性树脂组合物、图案形成方法和减反射膜 | |
JP2019113739A (ja) | 感光性樹脂組成物および電子装置 | |
JP7173201B2 (ja) | 感光性樹脂組成物、半導体装置の製造方法、樹脂膜、硬化樹脂膜、および半導体装置 | |
JP7338142B2 (ja) | 感光性樹脂組成物および電子デバイスの製造方法 | |
WO2019044817A1 (ja) | ネガ型感光性樹脂組成物、半導体装置および電子機器 | |
JP2021152679A (ja) | 平坦化膜形成用の感光性樹脂組成物、電子デバイスの製造方法および電子デバイス | |
JP7375406B2 (ja) | 感光性樹脂組成物、電子デバイスの製造方法および電子デバイス | |
JP7494462B2 (ja) | 感光性樹脂組成物、電子デバイスの製造方法および電子デバイス | |
JP2019158949A (ja) | 感光性樹脂組成物および電子装置 | |
JP2010205807A (ja) | 被覆層形成方法 | |
JP2018164072A (ja) | 電子デバイスの製造方法、および、感光性接着剤樹脂組成物 | |
JP7322424B2 (ja) | ネガ型感光性樹脂組成物、樹脂膜、および電子デバイス | |
JP2018173473A (ja) | 感光性樹脂組成物、感光性樹脂組成物の硬化膜を備えた電気・電子機器およびその製造方法 | |
CN110727175A (zh) | 感光性树脂组合物和图案形成方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200217 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210129 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210224 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210426 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210615 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210628 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6915340 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |