JP2018158731A - 梱包体、梱包方法、および取付装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】梱包体は、軸部を備えたドラムと、第一帯状基部を備え前記ドラムに巻き付けられる第一帯状部材と、前記第一帯状部材と対をなし、第二帯状基部を備え前記ドラムに巻き付けられる第二帯状部材と、を備え、前記第一帯状部材および前記第二帯状部材は、前記ドラムに並列に巻き付けられて巻装されている。
【選択図】図2
Description
バラ仕様では、例えば特許文献1および特許文献2に記載のように、雄部材と雌部材とを互いに係合させた1つのジッパーテープを、段ボール箱内に落下させながら梱包していく。
ドラム仕様では、ドラムに雄部材あるいは雌部材を別々に巻き付けられた仕様と、例えば特許文献3に記載のように、雄部材および雌部材が並列に一体に形成されたジッパーテープ体がドラムに巻き付けられた仕様と、がある。
また、ドラム仕様では、一体のジッパーテープ体を製袋工程へ供給する際、別体の雄部材と雌部材とに分離する工程が必要となる。
一方、別体で梱包した雄部材と雌部材とを用いて製袋する場合、それぞれ供給する経路が必要となる。
本発明の一態様では、対をなす異なる帯状部材を、一つのドラムから供給でき、供給する構成を簡略化でき、対をなす異なる帯状部材を容易に供給できる。
また、軸部としては、円柱状、角柱状の他、軸方向の両端側が次第に径大となる鼓状、複数の線材が母線状に配置されて構成された柱状物など、帯状部材を巻回可能ないずれの構成とすることができる。なお、鍔部としては、円板状、円錐台形状の他、軸部の中心軸から放射状に複数の線材が配置されたものなど、軸部に巻回された帯状部材が軸部から崩れ落ちることを防止できるいずれの構成とすることができる。
そして、対をなす帯状部材とは、例えばジッパーテープの雄部材および雌部材の対、雄部材または雌部材と、カットテープまたは開封用のガイドテープとの対、並列に配置されるガイドテープの対など、製造時に一体で製造可能で、利用時では別体として機能する各種帯状の部材を対象とすることができる。
さらに、並列に巻き付けて巻装するとは、例えば、二本の第一帯状部材および第二帯状部材が幅方向で離間して、あるいは幅方向で少なくとも一部が重なり合う状態で、同時にドラムに巻き付けられて巻き上がった状態をいう。第一帯状部材および第二帯状部材のそれぞれが区分されて独立に巻き上がった巻装状態は含まれない。なお、幅方向とは、帯状基部の長手方向に対して直行し、かつ帯状基部の平面に平行な方向である。
この一態様では、少なくとも一部が重なり合う状態で巻き付けることで、重なり合う状態が逆転することを防止して、対をなす異なる種類の帯状部材を巻装できる。このため、一つのドラムから異なる種類の帯状部材を絡まらずに供給でき、供給する構成を簡略化でき、異なる種類の帯状部材を容易に供給できる。
ここで、重なり合う状態とは、例えば先にドラムに巻き付けられた第一帯状部材の第一帯状基部または第二帯状部材の第二帯状基部に、次の周回でドラムに巻き付ける第一帯状部材の第一帯状基部または第二帯状部材の第二帯状基部を重ねる状態ではなく、ドラムに巻き付ける第一帯状部材の第一帯状基部と、第二帯状部材の第二帯状基部とを、重ね合わせて並列に巻き付けて、ドラムに重なり合う状態で巻装した状態をいう。
この一態様では、少なくともいずれか一方の帯状基部に鉤部を設けることで、例えば、鉤部の長手方向の一側に、他の帯状部材の帯状基部の長手方向の一側を当接させて、第一帯状部材および第二帯状部材をドラムに巻き付けることができる。このことにより、ドラムに巻き付ける際に、第一帯状部材と第二帯状部材との相対的な移動が規制される。このため、第一帯状部材および第二帯状部材をドラムに巻き付ける際に、互いの重なり状態が逆転することを防止できる。
ここで、他の鉤状部に係合することで係合部を構成可能な鉤部としては、雄部または雌部のように異なる形状に形成されたもの、あるいは、互いに係合し合う他の鉤状部と同一形状に形成されたものも含まれるものである。
さらに、長手方向に沿って突出形成される状態とは、長手方向に沿って連続して形成された状態に限らず、例えば所定間隔で切欠が設けられた構成も含むものである。
そして、鉤部と鉤状部との係合とは、互いに引っ掛かっている、もしくは外力が作用した際に引っ掛かる状態であり、噛み合う状態(噛合、咬合)や、嵌め合う状態も含むものである。
この一態様では、互いに係合可能な対をなす第一帯状部材と第二帯状部材とを、一つのドラムから容易に供給できる。
この一態様では、鉤部の一側面に、他の帯状基部を当接させて巻き付けられることで、例えば、第一帯状部材および第二帯状部材をドラムに巻き付ける際に、第一帯状基部および第二帯状基部の相対的な幅方向の移動が規制され、互いの重なり状態が逆転することを防止できる。
この一態様では、雄部の長手方向の一側面に、雌部が設けられた帯状基部の長手方向の一側が当接する状態で、第一帯状基部に第二帯状基部が重なり合う状態となる。
雄部の幅寸法は雌部の幅寸法より狭いので、第一帯状基部および第二帯状基部の幅寸法が同一の場合、鉤部の長手方向の一側面から第一帯状基部の長手方向の一側までの幅寸法は、鉤状部の長手方向の一側面から第二帯状基部の長手方向の一側までの幅寸法より長くなる。このため、第一帯状基部に第二帯状基部が重なり合う幅寸法が、第二帯状基部に第一帯状基部が重なり合う幅寸法より広くなる。したがって、第一帯状基部と第二帯状基部との重なり合う幅寸法を広くでき、第一帯状基部および第二帯状基部の互いの重なり状態が逆転することを防止できる。
ここで、帯状基部の幅寸法とは、帯状基部の長手方向に対して直行し、かつ帯状基部の平面に沿った方向の寸法である。
この一態様では、雌部の長手方向の一側面に、雄部が設けられた帯状基部の長手方向の一側が当接する状態で、第一帯状基部に第二帯状基部が重なり合う状態となる。
雌部は、雄部より剛性が強いため、雌部を有した帯状部材がドラムに巻き付けられる際にガイドとして機能し、第一帯状基部および第二帯状基部の互いの重なり状態が逆転することを防止できる。
この一態様では、鉤部および鉤状部が、ドラムにおける外周面から外方に向けて方向と同じ方向で突出する状態に、第一帯状部材および第二帯状部材をドラムに巻き付けることで、第一帯状基部および第二帯状基部の互いの重なり状態が逆転することを防止できる。
この一態様では、巻き始め端部が鍔部の外面に位置させることで、他の梱包体における巻き終わり端部を連結させることが容易となり、第一帯状部材および第二帯状部材の連続供給が容易となる。
ここで、巻き始め端部とは、ドラムに巻き付け始める最初の端部である。また、巻き終わり端部とは、ドラムに巻き付け終わった最終の端部である。
本発明の一態様では、対をなす異なる種類の帯状部材が一つのドラムに巻装され、対をなす異なる帯状部材を容易に供給可能な梱包体を、提供できる。
本発明の一態様では、回転ドラムを用いてフィルムに第一帯状部材および第二帯状部材を接合させる際、第一帯状部材および第二帯状部材を一つのドラムから供給させるので、装置構成を簡略化できる。
ここで、フィルムと第一帯状部材および第二帯状部材との接合としては、ヒートシールの他、超音波による溶着、接着剤などを用いた接着など、各種方法を利用できる。
本実施形態では、第一帯状部材および第二帯状部材として、互いに係合可能なジッパーテープの雄部材および雌部材を例示し、ジッパーテープを用いて袋体を製造する態様を説明するが、本発明はこの態様に限りではない。そして、本実施形態の袋体としては、食品、薬品、医療品、文具、雑貨など、各種物品を包装するいずれの形態をも対象とすることができる。
図1,2に示すように、梱包体1は、ドラム10と、このドラム10に巻き付けられた雄部材20と、雄部材20と対をなしてジッパーテープ2を構成し、ドラム10に巻き付けられた雌部材30と、を備えている。雄部材20が本発明の第一帯状部材または第二帯状部材に該当し、雌部材30が本発明の第二帯状部材または第一帯状部材に該当する。
ドラム10は、例えば合成樹脂製で、円柱状の軸部11と、軸部11の軸方向の両端にそれぞれ着脱可能に取り付けられ、軸部11の径寸法より径大に形成された円盤状の一対の鍔部12と、を備えている。そして、軸部11の外周面と一対の鍔部12とにより区画される領域が、ジッパーテープ2を巻装する巻装領域10Aとなる。
なお、図2は、説明の都合上、鍔部12の傾斜面12Aの傾斜を大きく記載する。
雌部材30は、第二帯状基部または第一帯状基部としての雌側帯状基部31と、雌側帯状基部31の幅方向の略中間部に位置し、雌側帯状基部31の長手方向に沿って突出形成された断面凹状の雌部32(鉤状部)と、を有する。
ここで、帯状基部21,31の幅方向とは、帯状基部21,31の長手方向に直交する方向で、かつ帯状基部21,31の平面に平行な方向である。
また、雄部材20および雌部材30は、雄部22における雄側帯状基部21の長手方向の一側に対応する一側面22Aに、雌側帯状基部31の長手方向の他側縁部分31Aが当接した状態で、並列にドラム10に巻き付けられている。
さらに、雄部材20および雌部材30は、雄側帯状基部21から雄部22が突出する方向と、雌側帯状基部31から雌部32が突出する方向とが、ドラム10の軸部11の外周面から外方に向けた方向と同方向となる状態で、ドラム10に巻き付けられている。
樋部材50は、細長底板51と、細長底板51の長手方向の両側から略垂直にそれぞれ同方向に折曲された一対の側板52とを備えている。側板52間の距離は、図2に示す重なり合わせた雄部材20および雌部材30の幅寸法以上で、雄部材20と雌部材30との幅寸法の合計寸法より幅狭に設定される。すなわち、樋部材50を通してドラム10に巻き付けることで、雄部材20および雌部材30は重なった状態が維持されて巻き付けられる。
なお、樋部材50の長手方向の一端部には、一対の側板52間に架橋する円柱状のガイドピン53が設けられている。このガイドピン53により、一対の側板52における細長底板51と反対側の縁間から上方へ、雄部材20および雌部材30が外れてしまうことを防止している。
巻き付けられた雄部材20および雌部材30は、巻き終わり端部20B,30Bが、粘着テープ15などにより、巻装領域10Aで仮止めされる。
なお、梱包体1は、雄部材20および雌部材30の保護を目的に、巻装領域10Aを覆うように図示しない保護フィルムが設けられる。
ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、低密度ポリエチレンまたは直鎖状低密度ポリエチレンなどのポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂が好ましい。特に、伸びにくいポリプロピレン系樹脂が好ましい。ポリプロピレン系樹脂としては、ホモポリプロピレン、ブロックポリプロピレン、ランダムポリプロピレン(RPP)、プロピレン−エチレン−ブテン1ランダム三元共重合体などが利用できる。
雄側帯状基部21および雌側帯状基部31の幅寸法が2mmより狭くなると、例えばジッパーテープ付きの袋体4(図4参照)を製造する際、雄側帯状基部21および雌側帯状基部31をフィルム41(図4参照)に接合するための、十分な幅寸法を確保できなくなるおそれがある。すなわち、雄部22および雌部32の係脱には最低限必要な幅寸法が必要となる。このため、雄部22および雌部32の幅寸法の関係で、雄側帯状基部21および雌側帯状基部31の幅寸法を、雄部22および雌部32の幅寸法より広く形成する必要がある。一方、幅寸法が20mmより広くなると、フィルム41に接合する領域が広すぎて、フィルム41にシワが生じたり、接合時の熱などのエネルギーが多く必要となる不都合を生じるおそれがある。
厚さ寸法が50μmより薄くなると、雄側帯状基部21および雌側帯状基部31の剛性が低下して、雄部22および雌部32の係合解除時に作用する外力により、切断するなどの不都合を生じるおそれがある。一方、雄側帯状基部21および雌側帯状基部31の厚さ寸法が700μmより厚くなると、剛性が高くなる。このことにより、雄部22および雌部32の係合解除時に、雄側帯状基部21および雌側帯状基部31を長手方向で屈曲させるために、大きな力が必要となるなどの不都合を生じるおそれがある。
次に、上記梱包体1の利用について図面を参照して説明する。
梱包体1の利用として、例えば図4に示すように、梱包体1に巻装されたジッパーテープ2を、袋本体40を構成するフィルム41に接合、例えばヒートシールし、ジッパーテープ付きの袋体4を製造する構成を掲示するが、この限りではない。また、袋体4としては、三方製袋、四法製袋、回転ドラム式、ピロー式など、各種製袋方法で製袋されたものとすることができる。
(ジッパーテープ付きの袋体)
袋体4は、袋本体40と、袋本体40の内面にヒートシールされたジッパーテープ2とを備える。
袋本体40は、例えば2枚のフィルム41が重ね合わされ、重なり合う両縁に一対のサイドシール部42と、トップシール部43と、が形成される。なお、袋体4は、図示しない充填装置により、底部に開口する投入口44から被包装物が所定量投入され、投入口44の縁をシールしてボトムシール部(図示せず)が形成され、被包装物が収納された包装袋として提供される。なお、袋体4としては、投入口44が底部に設けられた構成に限らず、上部や側部に設けられた構成など、各種形態を対象とすることができる。
次に、上述した袋体4を製造する製造装置について、図面を参照して説明する。
図5に示すように、製造装置7は、雄部材20および雌部材30を梱包体1から引き出して供給する引出部71と、フィルム41を供給する一対のフィルム供給部72と、雄部材20および雌部材30を供給されたフィルム41にそれぞれ熱融着する一対の融着部73と、フィルム41にそれぞれ熱融着された雄部材20および雌部材30を咬合させる一対のローラ741からなる咬合部74と、2枚のフィルム41を使って三法製袋する製袋部75と、などを備えている。
雄部材20および雌部材30は、雄部22および雌部32が、後述する回転ドラム731の外周面に向けて対向するように、送り出す。
また、融着部73は、回転ドラム731の溝部と対向する位置に配置されかつ回転ドラム731の周面形状に対応する曲面形状の融着面732Aを有するシールバーである接合部732と、一部が接合部732と回転ドラム731の周面との間を通って回転ドラム731の回転方向へ移動可能に配設された無端ベルト733とを備えている。なお、734は無端ベルト用ローラであり、735は押えローラである。
そして、引出部71と、フィルム供給部72と、回転ドラム731と、接合部732とにより、本発明の取付装置70が構成される。
回転ドラム731は、接合部732との間で、それぞれ雄部材20または雌部材30とフィルム41とを熱融着する時、熱が伝わり難い構造であり、例えば、雄部材20または雌部材30が接する外周部分のみあるいは全体が断熱材から形成されている。ここで、断熱材としては、ゴム、発泡材、多孔質材などが挙げられる。外周部分の断熱材を設けるにあたり、断熱材をシート状にして回転ドラム731の外周面に巻き付ける構造としてもよい。
製造装置7を用いた袋体4の製造方法について説明する。
袋体4の製造方法は、雄部材20および雌部材30を梱包体1から引き出して供給する引出工程と、フィルム41を供給するフィルム供給工程と、回転ドラム731の外周面に、引き出した雄部材20および雌部材30を位置決めしつつ巻回するとともに、フィルム41を巻回し、重なり合う雄部材20および雌部材30とフィルム41とをヒートシールする接合工程と、雄部材20および雌部材30がヒートシールされたフィルム41を製袋し、袋体4を製造する製袋工程と、などを実施する。
なお、袋体4の製造に際しては、予め、引出部71に梱包体1を装着し、粘着テープ15を取り外して、雄部材20および雌部材30の巻き終わり端部20B,30Bを引き出しておく。同様に、フィルム供給部72にフィルム巻取ロール411を装着し、フィルム41を引き出しておく。
フィルム供給工程では、予めフィルム供給部72に装着されたフィルム巻取ロール411から、フィルム41を送り出し、回転ドラム731の周面に供給する。
接合工程では、引出工程で回転ドラム731の周面に供給された雄部材20および雌部材30と、フィルム供給工程で回転ドラム731の周面に供給されたフィルム41とを、接合部732でヒートシールする。
また、供給されたフィルム41は、回転ドラム731に位置決めされて巻回された雄部材20および雌部材30に重ね合わされ、回転ドラム731の回転により連続走行される。この連続走行される雄部材20および雌部材30とフィルム41とは、雄側帯状基部21および雌側帯状基部31における雄部22および雌部32が突出する面と反対側の面に、フィルム41が重なり合う状態である。
そして、接合部732により、重なり合って連続走行する雄側帯状基部21および雌側帯状基部31が、フィルム41にヒートシールさせる。
ここで、速度が5m/分未満であると、生産性が低くなりコストアップとなる場合がある。一方、速度が40m/分を超えると、シール強度が不安定となるおそれがある。
この後、投入口44の縁をシールしてボトムシール部(図示せず)が形成され、被包装物が収納された包装袋として提供される。
上記実施形態では、対をなす異なる種類の雄部材20および雌部材30を、一つのドラム10に並列に巻き付けて巻装した梱包体1を利用する。
このため、袋体4を製袋する際、雄部材20と雌部材30とがそれぞれ別体のドラム仕様とされた一対の梱包から、それぞれ引き出す場合に比して、一つのドラムから供給でき、送り出す機構が一つでよく、供給する構成を簡略化でき、製造装置7を簡略化できる。したがって、対をなす異なる種類の雄部材20および雌部材30を、一動作で容易に供給でき、容易な製袋を提供できる。
このため、雄部材20および雌部材30を巻き上げる途中で、雄側帯状基部21および雌側帯状基部31の重なり合う状態が逆転することを防止できる。したがって、雄部材20および雌部材30が絡まらずに、一つのドラム10から雄部材20および雌部材30を安定して供給できる。
このため、雄部22の長手方向の一側面22Aに、雌側帯状基部31の長手方向の他側縁部分31Aを当接させて、雄側帯状基部21および雌側帯状基部31が重なり合う状態で、ドラム10に雄部材20および雌部材30を巻き付けることができる。このことにより、ドラム10に雄部材20および雌部材30を巻き付ける際、雄部材20および雌部材30の幅方向での相対的な移動を規制できる。したがって、雄部材20および雌部材30を、重なり合う状態が逆転することなくドラム10に巻き上げることができ、絡まずに安定して供給できる。
このため、雄側帯状基部21と雌側帯状基部31との互いの重なり状態が逆転して、雄部材20および雌部材30がドラム10に巻き付けられることを防止でき、雄部材20および雌部材30を絡まずに安定して供給できる。
ここで、雄部22の幅寸法は雌部32の幅寸法より狭い。このため、雄側帯状基部21および雌側帯状基部31の幅寸法が同一の場合、雄部22の一側面22Aから雄側帯状基部21の長手方向の一側までの幅寸法は、雌部32の長手方向の一側面から雌側帯状基部31の長手方向の一側までの幅寸法より長くなる。したがって、雄側帯状基部21における雄部22が突出する側の面に、雌側帯状基部31が重なり合う最大の幅寸法が、その逆に重なり合う最大の幅寸法より広くなる。よって、雄側帯状基部21と雌側帯状基部31との互いの重なり状態が逆転することを防止でき、雄部材20および雌部材30を絡まずに安定して供給できる。
このため、雄側帯状基部21と雌側帯状基部31との重なり合う幅寸法が最大となり、かつ雄部22に雌側帯状基部31が当接して幅方向の移動が規制されることとなる。したがって、雄側帯状基部21と雌側帯状基部31との互いの重なり状態が逆転することを防止でき、雄部材20および雌部材30を絡まずに安定して供給できる。
このため、他の梱包体1における巻き終わり端部20B,30Bを連結させることが容易にでき、雄部材20および雌部材30を連続供給することが容易にできる。
なお、本発明を実施するための最良の構成などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
したがって、上記に開示した材質、層構成などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではない。このことから、それらの材質などの限定の一部若しくは全部の限定を外した名称での記載は、本発明に含まれるものである。
例えば、図6に示すように、雄部材20と、雄部材20に並列状にフィルム41にシールされ、袋体4の開封時に雄部材20との間でフィルム41の切断を案内するガイドテープ5としてもよい。これら対をなす雄部材20およびガイドテープ5は、図6に示すように、重なり合う状態で並列にドラム10に巻き付けることが好ましい。さらに、図6に示すガイドテープ5に代えて、袋体4の開封時に端部を引き抜くようにしてフィルム41を切断するカットテープとしてもよい。また、図6に示す雄部材20に代えて、雌部材30、あるいはガイドテープ5としてもよい。
さらに、上記図1〜5、図6、あるいは図7に示す各実施形態において、互いに重なり合う状態でドラム10に巻き付ける場合に限らず、重なり合わずに並ぶ状態で巻き付けてもよい。
このような重ね合わせにてドラム10の巻き付ける場合、雌部32は、雄部22より剛性が強いため、雌部32を有した雌部材30がドラム10に巻き付けられる際にガイドとして機能する。したがって、このような重ね合わせでも、雄側帯状基部21と雌側帯状基部31との互いの重なり状態が逆転することを防止でき、雄部材20および雌部材30を絡まずに安定して供給できる。
また、雄部材20および雌部材30をドラム10に巻き付ける際、雄部22および雌部32の双方が、軸部11の外周面から外方に向けた方向と同方向とする場合に限らない。雄部22および雌部32のいずれか一方のみ、あるいは双方が軸部11の外周面から中心軸への内方に向けた方向としてもよい。なお、図2に示すように、雄部22および雌部32の双方が、外方に向けた方向とすることで、雄側帯状基部21と雌側帯状基部31との互いの重なり状態が逆転することをより防止できるので好ましい。
2……ジッパーテープ
10……ドラム
11……軸部
20……雄部材(第一帯状部材または第二帯状部材)
21……雄側帯状基部(第一帯状基部または第二帯状基部)
22……雄部(鉤部)
22A…一側面
30……雌部材(第二帯状部材または第一帯状部材)
31……雌側帯状基部(第二帯状基部または第一帯状基部)
32……雌部(鉤状部)
41……フィルム
70……取付装置
71……引出部
72……フィルム供給部
731……回転ドラム
732……接合部
Claims (9)
- 軸部を備えたドラムと、
第一帯状基部を備え前記ドラムに巻き付けられる第一帯状部材と、
前記第一帯状部材と対をなし、第二帯状基部を備え前記ドラムに巻き付けられる第二帯状部材と、を備え、
前記第一帯状部材および前記第二帯状部材は、前記ドラムに並列に巻き付けられて巻装されている
ことを特徴とする梱包体。 - 請求項1に記載の梱包体において、
前記第一帯状部材および第二帯状部材は、前記第一帯状基部および前記第二帯状基部の少なくとも一部が重なり合う状態で、前記ドラムに巻き付けられて巻装されている
ことを特徴とする梱包体。 - 請求項1または請求項2に記載の梱包体において、
前記第一帯状基部および前記第二帯状基部のうちの少なくともいずれか一方の一面から突出し、前記帯状基部の長手方向に沿って形成され、かつ鉤状部に係合することで係合部を構成可能な鉤部を備えている
ことを特徴とする梱包体。 - 請求項3に記載の梱包体において、
前記第一帯状基部および前記第二帯状基部における前記鉤部が設けられていないいずれか他方には、前記鉤部が係合可能な鉤状部が設けられている
ことを特徴とする梱包体。 - 請求項3または請求項4に記載の梱包体において、
前記第一帯状部材および前記第二帯状部材は、前記鉤部における前記帯状基部の長手方向の一側に対応する一側面に、前記鉤部が設けられていない前記帯状基部の長手方向の他側が当接した状態で、前記ドラムに巻き付けられている
ことを特徴とする梱包体。 - 請求項4に記載の梱包体において、
前記鉤部は、ジッパーテープの雄部であり、
前記鉤状部は、ジッパーテープの雌部であり、
前記第一帯状部材および前記第二帯状部材は、前記雄部における前記帯状基部の長手方向の一側に対応する一側面に、前記雌部が設けられた前記帯状基部の長手方向の他側が当接した状態で、前記ドラムに巻き付けられている
ことを特徴とする梱包体。 - 請求項4に記載の梱包体において、
前記鉤部は、ジッパーテープの雄部であり、
前記鉤状部は、ジッパーテープの雌部であり、
前記第一帯状部材および前記第二帯状部材は、前記雌部における前記帯状基部の長手方向の一側に対応する一側面に、前記雄部が設けられた前記帯状基部の長手方向の他側が当接した状態で、前記ドラムに巻き付けられている
ことを特徴とする梱包体。 - 軸部を備えたドラムに、第一帯状基部を備えた第一帯状部材と、前記第一帯状部材と対をなし、第二帯状基部を備えた第二帯状部材とを、並列に巻き付ける
ことを特徴とする梱包方法。 - 請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載の梱包体から、前記第一帯状部材および前記第二帯状部材を引き出す引出部と、
フィルムを供給するフィルム供給部と、
外周面に前記フィルムが巻回可能で、かつ外周面には前記第一帯状部材および前記第二帯状部材を係合可能な凹溝部が周方向に沿って設けられた回転ドラムと、
前記回転ドラムの外周面に対向して配置され、前記フィルムと前記第一帯状部材および前記第二帯状部材とをそれぞれ接合させる接合部と、
を具備したことを特徴とする取付装置。
Priority Applications (1)
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