JP2018158370A - 開先充填材散布装置及びサブマージアーク溶接装置 - Google Patents
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Abstract
Description
開先充填材を被溶接部材の開先に散布しながら前記被溶接部材を溶接するサブマージアーク溶接装置に用いる開先充填材散布装置であって、
前記開先充填材を前記開先に供給し、先端に散布口を有する連通路と、
前記連通路の前記散布口側を覆って配設された磁気シールド部と、
を備える開先充填材散布装置。
図1は本発明の実施形態を説明するための図で、開先充填材散布装置を備えたサブマージアーク溶接装置の側面図である。
サブマージアーク溶接装置100は、開先充填材散布装置200を備える。開先充填材散布装置200は、トーチよりも溶接進行方向の前方で、被溶接部材である鋼板15の開先に開先充填材を供給する。
鋼板15は、図示しないコンベア上を所定の溶接位置まで搬送されてきて、その溶接線が図1の左右方向に延びるように配置される。
図2は図1に示した開先充填材散布装置の斜視図、図3は図2に示した磁気シールド部近傍の拡大斜視図である。
開先充填材散布装置200は、ホッパ43と、上流側通路75及び下流側通路77からなる連通路と、充填材供給調整部73と、充填材散布部45と、磁気シールド部71と、を有する。充填材供給調整部73は、開先充填材13の散布量を増減させる機能を有する。充填材散布部45は、一端部が下流側通路77に接続され、他端部が散布口69(図3参照)を有する。磁気シールド部71は、連通路の散布口69側を覆って配設される。
開先充填材散布装置200は、磁気シールド部71が、ノズル部材91の外周面から離間して配置されることが好ましい。
図5は図2に示した充填材供給調整部73の要部拡大図である。
充填材供給調整部73は、ケーシング81の内方にロータ107が収容される。ロータ107は、連通路の上流側通路75と下流側通路77との間に介装される。ロータ107は、ロータ回転軸109が、上流側通路75と下流側通路77の延在方向(図5の上下方向)に直交する方向に配置される。ロータ回転軸109には、モータブラケット79に固定された減速機110を介してロータ駆動用のモータ111が接続される。
ロータ107では、連通路に表出するロータ外周面113に、ロータ107の周方向に沿って複数の充填材ポケット115が画成される。ロータ107は、ケーシング81の内方において、ロータ外周面113で上流側通路75をほぼ塞ぎ、開先充填材13の自由落下を阻止している。上流側通路75の出口に面したロータ外周面113には、充填材ポケット115が位置して、上流側通路75を落下する開先充填材13は、この充填材ポケット115に収容される。ロータ107が回転駆動されることにより、開先充填材13を収容した充填材ポケット115が下方へ向けて移動し、充填材ポケット115に収容された開先充填材13が下流側通路77へ排出される。ロータ107の静止状態では、開先充填材13が下流側通路77に排出されず、ロータ107の回転時に、ロータ107の回転速度(回転数)に応じた量の開先充填材13が下流側通路77に供給される。
サブマージアーク溶接装置100は、溶接を開始する際、溶接始端部のタブ板上に、第1電極19、第2電極21、及び第3電極23がセットされる。それより、先行する終端検知器33と倣い検知器47は、鋼板15上にセットされる。この状態では、フラックス回収ノズル55は、上方に退避した状態にある。
充填材供給調整部73は、上流側通路75の出口に配置されたロータ107によって、開先充填材13の移動が止められる。そして、ロータ107が回転すると、上流側通路75に位置していた充填材ポケット115は、上流側通路75の出口から外れて、充填材ポケット115に入り込んだ開先充填材13が下流側通路77に落下する。これにより、ロータ107の回転速度(回転数)に比例した開先充填材13を開先11に供給でき、開先11への開先充填材13の散布量を、簡素な構造で、しかも、正確かつ容易に制御できる。
(1) 開先充填材を被溶接部材の開先に散布しながら前記被溶接部材を溶接するサブマージアーク溶接装置に用いる開先充填材散布装置であって、
前記開先充填材を前記開先に供給し、先端に散布口を有する連通路と、
前記連通路の前記散布口側を覆って配設された磁気シールド部と、
を備える開先充填材散布装置。
この開先充填材散布装置によれば、磁気シールド部が連通路の散布口側を覆って設けられている。磁気シールド部は、アーク溶接時の溶接電流により生じた磁界が、散布口近傍の連通路に作用することを抑制する。これにより、開先充填材は、磁界の影響により、一部が塊となって、連通路内で詰まりを生じさせることが抑制され、散布口からスムーズに排出される。その結果、開先充填材を、常に一定の割合で開先内へ供給でき、開先内で均一な高さにできる。
この開先充填材散布装置によれば、磁気シールド部が散布口を覆って配置されるので、開先充填材が散布口から開先に落下するまでの間に、磁界の影響を受けることを抑制できる。これにより、磁力による開先充填材の落下方向の変化を抑制でき、開先充填材の狙い位置への安定した供給が可能となる。
この開先充填材散布装置によれば、散布口が磁気シールド部の先端から突出しているため、散布口を開先に近づけて配置できる。これにより、開先充填材の狙い位置への安定した供給が可能となる。
この開先充填材散布装置によれば、開先充填材の供給量の不足と、必要以上の無駄な開先充填材の散布とを防止して、常に適正量の開先充填材の供給が行える。
前記充填材供給調整部は、前記上流側通路と前記下流側通路との間に介装されたロータと、前記ロータのロータ回転軸を駆動するモータと、を有し、
前記ロータは、前記連通路に表出されるロータ外周面に、前記ロータの周方向に沿って複数の充填材ポケットが画成され、前記ロータの回転に応じて前記上流側通路から前記充填材ポケットに充填された前記開先充填材が前記下流側通路に供給される(4)に記載の開先充填材散布装置。
この開先充填材散布装置によれば、ロータが回転すると、上流側通路に位置していた充填材ポケットは、上流側通路の出口から外れて、充填材ポケットに入り込んだ開先充填材が下流側通路に落下する。これにより、ロータの回転速度(回転数)に比例した開先充填材を開先に供給でき、開先への開先充填材の散布量を、簡素な構造で、しかも、正確かつ容易に制御できる。
このサブマージアーク溶接装置によれば、開先充填材散布装置により開先充填材が磁界の影響を受け難くなり、開先充填材が、開先の狙い位置に十分に供給される。その結果、均質で滑らかなビード面が形成可能となる。
13 開先充填材
15 鋼板(被溶接部材)
41 アーム駆動アクチュエータ
45 充填材散布部
69 散布口
71 磁気シールド部
73 充填材供給調整部
75 上流側通路(連通路)
77 下流側通路(連通路)
100 サブマージアーク溶接装置
107 ロータ
109 ロータ回転軸
113 ロータ外周面
115 充填材ポケット
200 開先充填材散布装置
Claims (6)
- 開先充填材を被溶接部材の開先に散布しながら前記被溶接部材を溶接するサブマージアーク溶接装置に用いる開先充填材散布装置であって、
前記開先充填材を前記開先に供給し、先端に散布口を有する連通路と、
前記連通路の前記散布口側を覆って配設された磁気シールド部と、
を備える開先充填材散布装置。 - 前記磁気シールド部は、前記散布口を覆って配置されている請求項1に記載の開先充填材散布装置。
- 前記散布口は、前記磁気シールド部の先端から突出して配置されている請求項1に記載の開先充填材散布装置。
- 前記連通路の途中に配置され、前記開先充填材の散布量を増減する充填材供給調整部を備える請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の開先充填材散布装置。
- 前記連通路は、上流側通路と下流側通路とを有し、
前記充填材供給調整部は、前記上流側通路と前記下流側通路との間に介装されたロータと、前記ロータのロータ回転軸を駆動するモータと、を有し、
前記ロータは、前記連通路に表出されるロータ外周面に、前記ロータの周方向に沿って複数の充填材ポケットが画成され、前記ロータの回転に応じて前記上流側通路から前記充填材ポケットに充填された前記開先充填材が前記下流側通路に供給される請求項4に記載の開先充填材散布装置。 - 請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の開先充填材散布装置を備えたサブマージアーク溶接装置。
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