JP2018155252A - ボルト - Google Patents
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Abstract
【課題】冷間鍛造により製造されるボルトのボルト頭部の角部を確実に先鋭化させることが可能なボルトの提供。
【解決手段】
冷間鍛造によって製造され、多角形状のボルト頭部2の略中心を通るボルト軸を軸心としてボルト頭部2からボルト軸部3が延びるボルト1である。ボルト頭部2は、所定数の線状の角部5によって所定数の側面に分割された外周面6と、ボルト頂面4に形成された凹状の頂面凹部7とを有する。頂面凹部7は、ボルト軸を中心とした円形状の中央領域8と、所定数の角部5の各々に向かって中央領域8から膨出する所定数の張出領域9とを有する。
【選択図】図1
【解決手段】
冷間鍛造によって製造され、多角形状のボルト頭部2の略中心を通るボルト軸を軸心としてボルト頭部2からボルト軸部3が延びるボルト1である。ボルト頭部2は、所定数の線状の角部5によって所定数の側面に分割された外周面6と、ボルト頂面4に形成された凹状の頂面凹部7とを有する。頂面凹部7は、ボルト軸を中心とした円形状の中央領域8と、所定数の角部5の各々に向かって中央領域8から膨出する所定数の張出領域9とを有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、冷間鍛造により製造されるボルトに関する。
特許文献1には、多角頭部をもつボルトを圧造によって製造するボルトの製造方法が記載されている。この製造方法は、第2の工程で得られたボルト材を角形のダイス型孔に投入するようにパンチで据込んで頭部の頂面に球状のへこみを形成すると同時に頭部の外周を角形に張り出すように圧造する第3の工程を有する。
特許文献1では、圧造(冷間鍛造)によってボルトを形成する際に、ボルトの頭部(ボルト頭部)の外周の角形をシャープにするため、ボルト頭部の頂面(ボルト頂面)にへこみを形成してボルト頭部の各角部に向かうボルト材の張り出しを強めている。
しかし、ボルト頂面が多角形状であるのに対し、ボルト頂面のへこみの形状が球状(円形)であり、へこみの最大径は、多角形状の角ではなく辺によって規定されるため、角部へ向かうボルト材の張り出しの増強に限界が生じ、角部が十分に先鋭化されない可能性がある。
そこで、本発明は、冷間鍛造により製造されるボルトのボルト頭部の角部を確実に先鋭化させることが可能なボルトの提供を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のボルトは、冷間鍛造によって製造され、多角形状のボルト頭部の略中心を通るボルト軸を軸心としてボルト頭部からボルト軸部が延びる。
ボルト頭部は、所定数の線状の角部によって所定数の側面に分割された外周面と、ボルト頂面に形成された凹状の頂面凹部とを有する。頂面凹部は、ボルト軸を中心とした円形状の中央領域と、所定数の角部の各々に向かって中央領域から膨出する前記所定数の張出領域とを有する。
本発明は、冷間鍛造によって製造され、多角形状のボルト頭部の略中心を通るボルト軸を軸心としてボルト頭部からボルト軸部が延びるボルトである。ボルト頭部は、所定数の線状の角部によって該所定数の側面に分割された外周面と、ボルト頂面に形成された凹状の頂面凹部とを有する。頂面凹部は、ボルト軸を中心とした円形状の中央領域と、所定数の角部の各々に向かって中央領域から膨出する所定数の張出領域とを有する。
ボルト頭部の略中心とは、例えばボルト頭部の重心又はその近傍であり、多角形状は、例えば正多角形状(正六角形状等)である。多角形状が正六角形の場合、中央領域から6つの張出領域が膨出し、頂面凹部は花びら形状となる。
上記構成では、ボルトの頂面凹部が円形状の中央領域からボルト頭部の各角部に向けて張出領域が膨出する形状であり、圧造によりボルト頭部を形成する工程において、ボルト材を押圧するパンチの押圧面には、中央領域に対応する円形状の中央凸部から張出領域に対応する所定数の張出凸部が各角部に向かって膨出した凹部形状突起が設けられる。このため、張出凸部(張出領域)の各先端をボルト頭部の各角部の近傍まで伸ばすことが可能となり、角部へ向かうボルト材の張り出しを十分に増強して角部を確実に先鋭化することができる。
本発明によれば、冷間鍛造により製造されるボルトのボルト頭部の角部を確実に先鋭化させることができる。
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図中の矢印は圧縮方向を意味する。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係るボルトは、冷間鍛造によって製造されるボルト1であって、正六角形状のボルト頭部2と、ボルト頭部2から延びるボルト軸部3とを有する。
ボルト頭部2は、6箇所の線状の角部5によって分割された6つの外周面6と、ボルト頂面4に形成された凹状の頂面凹部7とを有する。頂面凹部7は、ボルト軸を中心とした円形状の中央領域8と、6箇所の角部5の各々に向かって中央領域8から膨出する(張り出す)6つの張出領域9とを有し、花びら形状となっている。なお、ボルト頭部2の形状は、正六角形状に限定されるものではなく、多角形状であればよい。
ボルト軸部3は、ボルト頭部2の略中心を通るボルト軸を軸心としてボルト頭部2から延びる。ボルト軸部3の外周面には、転造又は切削加工によって形成された雄ネジ10が形成されている。ボルト頭部2の略中心とは、例えばボルト頭部2の重心又はその近傍である。
次に、ボルト1の成型工程について、図を参照して詳細に説明する。
図3に示すように、ボルト1は、冷間鍛造によって略円柱状部材であるボルト材(図3(a)参照)11を段階的に圧縮(据込加工)することにより形成される。
ボルト材11を形成する場合には、先ず、ボルト材11をダイス12に形成される挿入孔12aに投入して圧造位置に配置する。挿入孔12aはダイス12を上下方向に開口するボルト材11より若干大きな径を有する孔であり、挿入孔12aの下端部には下端開口からボルト材11と略同径のピン13が挿入される。挿入孔12aの上端開口からボルト材11の一端部を挿入し、ボルト材11の下端面とピン13の上端面とが挿入孔12a内で面接触することにより、ボルト材11は圧造位置に配置される。
次に、第1パンチ14でボルト材11の他端部を軸方向上方から圧縮して径方向外側へ膨出させることにより、ボルト材11の他端部にボルト頭部2を形成する(図3(b)参照)。第1パンチ11の下面には、略円錐台形状に凹む第1凹部14aが形成される。第1凹部14aの軸方向上面をボルト材11の他端部に軸方向上方から押圧し、ピン13を軸方向下方から押圧することによって、ボルト材11が圧縮され、ボルト材11の他端部にボルト頭部2が形成される。
次に、第2パンチ15でボルト頭部2を軸方向上方から圧縮し、ボルト頭部2を更に径方向外側へ膨出させる(図3(c)参照)。第2パンチ15の下面には、略円形状に凹む第2凹部15aが形成される。第2凹部15aの軸方向上面をボルト頭部2に軸方向上方から押圧し、ピン13を軸方向下方から押圧することによって、ボルト頭部2を更に径方向外側へ膨出する。
その後、第3パンチ16でボルト頭部2を軸方向へ圧縮する(図3(d)参照)。第3パンチ16の下面には、正六角形状に凹む第3凹部16aが形成され、第3凹部aの軸方向上面には押圧面17が設けられ、押圧面17には凹部形成突起18が形成される。凹部形成突起18は、中央領域8に対応する円形状の中央凸部19と、中央凸部19から膨出して6つの張出領域9に対応する6つの張出凸部20とを有する。凹部形成突起18が設けられる第3パンチ16の押圧面17をボルト頂面4に軸方向上方から押圧し、ピン13を軸方向下方から押圧することによって、ボルト頭2が正六角形状に圧造され、ボルト頂面4には頂面凹部7が形成される。頂面凹部7が形成されることによってボルト材11が6箇所の各角部5へ張り出されるので、ボルト頭部2の各角部5が先鋭化する。最後に、ボルト軸部3の外周面に転造又は切削加工によって雄ネジ10を形成する。
上記のように構成されたボルト1では、ボルト1の頂面凹部7が円形状の中央領域8からボルト頭部2の各角部5に向けて張出領域9が膨出する形状であり、圧造によりボルト頭部2を形成する工程において、ボルト材11を押圧する第3パンチ16の押圧面17には、中央領域8に対応する円形状の中央凸部19から張出領域9に対応する6つの張出凸部20が各角部に向かって膨出した凹部形成突起18が設けられる。このため、張出凸部(張出領域9)20の各先端をボルト頭部2の各角部5の近傍まで伸ばすことが可能となり、角部5へ向かうボルト材11の張り出しを十分に増強して角部を確実に先鋭化することができる。
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、当然に本発明を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例および運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
例えば、図4に示すように、正六角形状のボルト頭部22のボルト頂面24に、ボルト軸を中心とした円形状の中央領域28と、6箇所の角部の各々に向かって中央領域28から膨出する6つに張出領域29とを有する頂面凹部27が正六角形状に形成される構造であってもよい。この場合、頂面凹部27を形成する凹部形成突起は、中央領域28に対応する円形状の中央凸部と、中央凸部から膨出して6つの張出領域29に対応する6つの張出凸部とを有し、正六角形状に形成される。
また、図5に示すように、正四角形状のボルト頭部32のボルト頂面34に、ボルト軸を中心とした円形状の中央領域38と、4箇所の角部35の各々に向かって中央領域から膨出する4つの張出領域39とを有する頂面凹部37が形成される構造であってもよい。この場合、頂面凹部37を形成する凹部形成突起は、中央領域38に対応する円形状の中央凸部と、中央凸部から膨出して4つの張出領域39に対応する4つの張出凸部とを有する。
1,21,31 ボルト
2,22,32 ボルト頭部
3 ボルト軸部
4,24,34 ボルト頂面
5,25,35 角部
6 外周面
7,27,37 頂面凹部
8,28,38 中央領域
9,29,39 張出領域
10 雄ネジ
11 ボルト材
12 ダイス
12a 挿入孔
13 ピン
14 第1パンチ
14a 第1凹部
15 第2パンチ
15a 第2凹部
16 第3パンチ
16a 第3凹部
17 押圧面
18 凹部形成突起
18 中央凸部
20 張出凸部
2,22,32 ボルト頭部
3 ボルト軸部
4,24,34 ボルト頂面
5,25,35 角部
6 外周面
7,27,37 頂面凹部
8,28,38 中央領域
9,29,39 張出領域
10 雄ネジ
11 ボルト材
12 ダイス
12a 挿入孔
13 ピン
14 第1パンチ
14a 第1凹部
15 第2パンチ
15a 第2凹部
16 第3パンチ
16a 第3凹部
17 押圧面
18 凹部形成突起
18 中央凸部
20 張出凸部
Claims (1)
- 冷間鍛造によって製造され、多角形状のボルト頭部の略中心を通るボルト軸を軸心として前記ボルト頭部からボルト軸部が延びるボルトであって、
前記ボルト頭部は、所定数の線状の角部によって前記所定数の側面に分割された外周面と、前記ボルト頂面に形成された凹状の頂面凹部とを有し、
前記頂面凹部は、前記ボルト軸を中心とした円形状の中央領域と、前記所定数の角部の各々に向かって前記中央領域から膨出する前記所定数の張出領域とを有する
ことを特徴とするボルト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017049885A JP2018155252A (ja) | 2017-03-15 | 2017-03-15 | ボルト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017049885A JP2018155252A (ja) | 2017-03-15 | 2017-03-15 | ボルト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018155252A true JP2018155252A (ja) | 2018-10-04 |
Family
ID=63716417
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017049885A Pending JP2018155252A (ja) | 2017-03-15 | 2017-03-15 | ボルト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018155252A (ja) |
-
2017
- 2017-03-15 JP JP2017049885A patent/JP2018155252A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200219 |
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