JP2018154083A - 印刷装置および印刷方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 加圧パージを実行する場合においても、インク吐出ヘッド内のインクに溶在する空気成分を脱気することが可能な印刷装置および印刷方法を提供する。
【解決手段】 脱気工程を実行する時には、最初に、電磁弁88を開放するとともに、排気ポンプ73を駆動する。この状態においては、三方弁81は、サブタンク62が電磁弁83を介して加圧部66と接続され、あるいは、電磁弁82を介して大気開放部64と接続される状態となっていることから、排気ポンプ73の作用によりサブタンク62内が減圧される。これにより、サブタンク62内のインクから脱気が行われる。
【選択図】 図4
【解決手段】 脱気工程を実行する時には、最初に、電磁弁88を開放するとともに、排気ポンプ73を駆動する。この状態においては、三方弁81は、サブタンク62が電磁弁83を介して加圧部66と接続され、あるいは、電磁弁82を介して大気開放部64と接続される状態となっていることから、排気ポンプ73の作用によりサブタンク62内が減圧される。これにより、サブタンク62内のインクから脱気が行われる。
【選択図】 図4
Description
この発明は、複数のインク吐出ノズルを有するインク吐出ヘッドから基材に対してインクを吐出することにより印刷を行うインクジェット方式の印刷装置および印刷方法に関する。
このようなインクジェット方式の印刷装置は、インク吐出ヘッドを記録媒体としてのロール紙等の基材に対して相対的に移動させることにより、印刷を実行している。このような印刷装置においては、インクに空気が微小気泡として溶在していると、インクの供給配管の流路抵抗となり、インクを吐出するインク吐出ノズルに対するインクの供給不足の原因となる。また、インクに溶存する微小気泡がインク吐出ノズルの圧力室付近に存在する場合、微小気泡が圧力緩衝材となることでインクの吐出不良を引き起こす原因となる。さらには、微小気泡の空気成分がインクと反応してインクの固化を生じることによる吐出不良の原因となることもある。
このため、従来、インクの供給系路中に中空糸膜等の気体透過膜を有する脱気モジュールを配設し、この脱気モジュールの作用により、インク中から微小気泡を排出する脱気工程を実行している(特許文献1参照)。
特許文献1に記載されたように、気体透過膜を使用した脱気モジュールを使用する場合においては、高価な気体透過膜を使用する必要があることから、装置のコストが増加するという問題が生ずる。
また、インクジェット方式の印刷装置において、インク吐出ノズルから一定時間だけインクを吐出した場合、あるいは、長時間インクの吐出を行わなかった場合等においては、ノズル内のインクからインクの溶媒が蒸発してインクが凝集したり、インクの粘度が上昇したりする。これにより、インク吐出ノズルからのインクの吐出に不良が生じる可能性がある。このため、特許文献1にも記載されているように、このようなインクジェット方式の印刷装置においては、複数のインク吐出ノズルを有するインク吐出ヘッド内を加圧した後、複数のインク吐出ノズルからインクを強制的に吐出させる、いわゆる、加圧パージを実行している。
このような加圧パージを実行する時には、インク吐出ヘッド内に高圧の空気が導入される。このため、インクの供給系路中に中空糸膜等の気体透過膜を有する脱気モジュールを配設し、この脱気モジュールの作用によりインク吐出ヘッドに供給されるインク中から微小気泡を排出したとしても、加圧パージ時に、インク吐出ヘッド内のインクに空気が再溶解してしまうことになる。
この発明は上記課題を解決するためになされたものであり、加圧パージを実行する場合においても、インク吐出ヘッド内のインクに溶在する空気成分を脱気することが可能な印刷装置および印刷方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、複数のインク吐出ノズルを有するインク吐出ヘッドから基材に対してインクを吐出することにより印刷を行うインクジェット方式の印刷装置であって、前記インク吐出ヘッドに供給するインクを貯留するタンクと、前記インク吐出ヘッドと前記タンクとの間に配設された開閉弁と、前記開閉弁を開放した状態で前記タンク内を減圧することにより、前記インク吐出ヘッドにおける複数のインク吐出ノズルにおいてインクのメニスカスを形成するメニスカス形成手段と、前記タンク内を加圧した後、前記開閉弁を開放することにより、前記インク吐出ヘッドにおける複数のインク吐出ノズルからインクを強制的に吐出させるパージ動作を実行する加圧パージ手段と、前記開閉弁を閉止した状態で前記タンク内を減圧することにより、前記タンク内のインクから脱気を行う脱気手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記加圧パージ動作時に前記インク吐出ヘッドにおける複数のインク吐出ノズルから吐出されるインクを回収するインク回収トレイと、前記インク回収トレイに回収されたインクを吸引することにより、前記インク回収トレイに回収されたインクを廃液タンクに搬送する減圧ポンプと、をさらに備え、前記減圧ポンプによって前記開閉弁を閉止した状態で前記タンク内を減圧することにより、前記タンク内のインクから脱気を行う。
請求項3に記載の発明は、複数のインク吐出ノズルを有するインク吐出ヘッドから基材に対してインクを吐出することにより印刷を行うインクジェット方式の印刷方法であって、インクを貯留するタンクと複数のインク吐出ノズルを有するインク吐出ヘッドとの間に配設された開閉弁を開放した状態で、前記タンク内を減圧することにより、前記インク吐出ヘッドにおける複数のインク吐出ノズルにおいてインクのメニスカスを形成した後、前記インク吐出ヘッドにおける複数のインク吐出ノズルからインクを吐出して印刷を行う印刷工程と、前記開閉弁を閉止した状態で前記タンク内を加圧した後、前記開閉弁を開放することにより、前記インク吐出ヘッドにおける複数のインク吐出ノズルからインクを強制的に吐出させる加圧パージ工程と、前記開閉弁を閉止した状態で前記タンク内を減圧することにより、前記タンク内のインクから脱気を行う脱気工程と、を含むことを特徴とする。
請求項1および請求項3に記載の発明によれば、加圧パージを実行することによりインク内に空気成分が溶在することとなった場合においても、タンク内のインクに溶在する空気成分を脱気することが可能となる。このため、インクの吐出不良を好適に防止することが可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、従来より廃液の回収に使用されていた減圧ポンプを利用してタンク内を減圧することにより、減圧のための特別な構成を追加することなく、タンク内のインクから脱気を行うことが可能となる。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、この発明に係る印刷装置の概要図である。
この印刷装置は、長尺の記録媒体である基材としてのロール紙1に対してインクジェット方式で印刷を実行するものであり、ロール紙1の搬送機構2と、ロール紙1に対してインク滴を吐出することによりインクジェット方式で印刷を行うための4個のインク吐出ヘッドユニット5と、ロール紙1上に吐出されたインクに対して紫外線を照射することによりインクの乾燥を行う乾燥部6と、パーソナルコンピュータから成る操作部4と接続され装置全体を制御する制御部3とを備える。
ロール紙1の搬送機構2は、ロール紙1の巻き出し部21と、ロール紙1の巻き取り部22と、複数の搬送ローラ23とを備え、ロール紙1をその長手方向に搬送する構成を有する。巻き出し部21と巻き取り部22とは、図示を省略したモータの駆動により、互いに同期して回転する。また、複数の搬送ローラ23は、ロール紙1を案内する。
4個のインク吐出ヘッドユニット5は、搬送機構2によるロール紙1の搬送経路の上方の位置に、ロール紙1の搬送方向に対して所定の間隔で配設されている。4個のインク吐出ヘッドユニット5は、それぞれ、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)のインク滴を、ロール紙1の表面に吐出する。本実施形態の印刷装置では、紫外線硬化性のUVインクが用いられている。この印刷装置は、ロール紙1が各インク吐出ヘッドユニット5の下方を通過する間に、各インク吐出ヘッドユニット5からインク滴を吐出することにより、ロール紙1上に所望の画像パターンを記録する、いわゆるワンパス式のインクジェット方式の印刷装置である。
図2は、インク吐出ヘッドユニット5の下面概要図である。なお、4個のインク吐出ヘッドユニット5は、いずれも、同様の構成を有する。
インク吐出ヘッドユニット5は、4個のインク吐出ヘッド51を単一の筐体中に配設した構成を有する。4個のインク吐出ヘッド51は、ロール紙1の幅方向に対して、千鳥状に配列されている。後述するように、各インク吐出ヘッド51には多数のインク吐出ノズル52が二次元的に配設されており、各インク吐出ヘッド51の下面には後述するインク吐出口53が、ロール紙1の幅方向に位置をずらせた状態で二次元的に形成されている。このインク吐出ヘッドユニット5においては、ロール紙1上の1ピクセルの幅の領域に対して、一つのインク吐出ヘッド51が割り当てられている。
図3は、インク吐出ヘッド51の断面概要図である。なお、図2に示す4個のインク吐出ヘッド51は、いずれも、同様の構成を有する。
インク吐出ヘッド51は、ケーシング58により形成されたインク貯留室57と、このインク貯留室57に下方に配設された多数のインク吐出ノズル52とを備える。なお、図3においては、説明の便宜上8個のインク吐出ノズル52のみを図示しているが、インク吐出ノズル52は、上述したように、二次元的に多数個配設されている。このインク吐出ノズル52は、各々、連通孔54を介してインク貯留室57に連通するインク室55と、インク室55の側方に配設された圧力発生素子としてのピエゾ素子56と、インク吐出口53とを備える。
インク吐出ヘッド51におけるインク貯留室57には、後述するサブタンク62からインク供給口50を介してインクが供給され、このインクはインク室55内に流下する。インクの非吐出時には、後述するメニスカス制御部65の作用により、インク吐出口53において、インクの液面がメニスカスを形成する。インクの吐出時には、ピエゾ素子56の作用により、インク室55内のインクが加圧され、インク吐出口53からインクが液滴として吐出される。
なお、上述した実施形態においては、ピエゾ素子56によりインクに圧力を付与するピエゾ方式のインク吐出ノズル52を採用しているが、圧力発生素子としてヒータを用いることにより、インク室55内のインクを加熱して泡を発生させてインク室55内の圧力を高める、いわゆるサーマル方式のインク吐出ノズルを採用してもよい。
図4は、インクの供給系を示す説明図である。なお、このインクの供給系は、4個のインク吐出ヘッドユニット5毎に配設される。
この発明に係る印刷装置は、外部から供給されたインクを貯留するメインタンク61と、このメインタンク61から供給され、インク吐出ヘッドユニット5における各インク吐出ヘッド51に供給するインクを一時的に貯留するサブタンク62とを備える。メインタンク61とサブタンク62とは、インクの流路を開放し、あるいは、閉止するための電磁弁85と、送液ポンプ72と、脱気モジュール63とを介して接続されている。サブタンク62内には、インクの液面を検出するための図示しない液面センサが配設されている。この液面センサにより検出されたインクの液面が所定値になった時には、図1に示す制御部3の指令により、電磁弁85が開放されるとともに、送液ポンプ72が駆動し、メインタンク61からサブタンク62にインクが送液される。
サブタンク62に供給されるインクは、メインタンク61からサブタンク62に送液される途中で、脱気モジュール63により脱気される。この脱気モジュール63は、インクの供給系路中に中空糸膜等の気体透過膜を有し、インク内の気体成分を脱気ポンプ71により吸引して大気中に排出する構成を有する。
サブタンク62は、インクの流路を開放し、あるいは、閉止するための電磁弁84を介して、4個のインク吐出ヘッド51と、各々、接続されている。4個のインク吐出ヘッド51の下方には、後述する加圧パージ工程においてインク吐出ヘッド51から吐出されるインクを受けるための、この発明に係るインク回収トレイとしてのキャップトレイ59が配置されている。このキャップトレイ59は、後述するキャップ移動機構9の作用により、4個のインク吐出ヘッド51の下方のインク受領位置と、4個のインク吐出ヘッド51の下方から退避した退避位置との間を往復移動する。なお、このキャップトレイ59は、フラッシングやスピッティングとも呼称されるクリーニング動作を実行する時にも使用される。
キャップトレイ59は、インクの流路を開放し、あるいは、閉止するための電磁弁86を介してバッファタンク67に接続されている。また、このバッファタンク67は、インクの流路を開放し、あるいは、閉止するための電磁弁87を介して廃液タンク68に接続されるとともに、インクの流路を開放し、あるいは、閉止するための電磁弁88を介して排気ポンプ73に接続されている。なお、バッファタンク67は、気液分離機能を備えている。このため、バッファタンク67内のインクは、電磁弁87を介して廃液タンク68に排出され、バッファタンク67内の気体成分は、電磁弁88を介して排気ポンプ73により排気される。
サブタンク62のインク液面より上方の領域は、三方弁81に接続されている。サブタンク62に接続された三方弁81の一方は、気体の流路を開放し、あるいは、閉止するための電磁弁83を介してコンプレッサー等の加圧部66と接続されるとともに、気体の流路を開放し、あるいは、閉止するための電磁弁82を介して大気開放部64と接続されている。また、サブタンク62に接続された三方弁81の他方は、圧力センサや圧力制御機構を備え、サブタンク62内の圧力を制御することにより、4個のインク吐出ヘッド51におけるインク吐出口53においてメニスカスを制御するためのメニスカス制御部65と接続されている。なお、図4に示すように、三方弁81と電磁弁83とを接続する管路と、上述した電磁弁88とバッファタンク67とを接続する管路とは、他の管路により接続されている。
図5は、この発明に係る印刷装置の主要な制御系を示すブロック図である。
この発明に係る印刷装置は、装置の制御に必要な動作プログラムが格納されたROMと、制御時にデータ等が一時的にストアされるRAMと、論理演算を実行するプロセッサーとしてのCPUとを備えた制御部3を備える。
この制御部3は、上述した操作部4、搬送機構2、乾燥部6、5個のインク吐出ヘッドユニット5、メニスカス制御部65およびキャップ移動機構9と接続されている。また、この制御部3は、上述した電磁弁82、83、84、85、86、87、88および三方弁81の開閉駆動を制御するための弁駆動部7と接続されている。さらに、この制御部3は、上述した脱気ポンプ71、送液ポンプ72および排気ポンプ73の駆動を制御するためのポンプ駆動部8と接続されている。
なお、この制御部3は、この発明に係る加圧パージ手段と脱気手段とを制御することにより、後述する加圧パージ工程と脱気工程とをこの順で実行させるための制御手段として機能する。
次に、以上の構成を有する印刷装置による印刷工程を含む一連の動作について説明する。図6は、この発明に係る印刷装置による印刷から排液に至る一連の工程を示すフローチャートである。
この印刷装置においては、インクの供給等の準備工程が完了した後に、印刷工程が実行される(ステップS1)。そして、一定時間印刷が行われたとき、あるいは、一日の印刷作業が終了したとき等において、各インク吐出ノズル52からインクを強制的に吐出させる加圧パージ工程が実行される(ステップS2)。加圧パージ工程においては、各インク吐出ヘッド51におけるインク貯留室57内のインクが加圧されることにより、このインク内に空気が溶解する。このため、加圧パージ工程の後に、脱気工程が実行される(ステップS3)。そして、キャップトレイ59がインクの廃液でいっぱいになれば、キャップトレイ59からインクの廃液をバッファタンク67に排出する排液工程が実行される(ステップS4)。なお、バッファタンク67がいっぱいになると、バッファタンク67からインクの廃液を廃液タンク68に排出し、廃液タンク68にて廃液が貯留される。
図7は、印刷工程を示すフローチャートである。
印刷工程を実行する時には、最初に、三方弁81をメニスカス制御部65とサブタンク62とが接続する状態に切り替える(ステップS11)。また、各電磁弁84を開放する(ステップS12)。これにより、メニスカス制御部65の作用によって、各インク吐出ノズル52におけるインク吐出口53において、インクのメニスカスが形成される。そして、インクのメニスカスが形成された後に、印刷が実行される(ステップS13)。このときには、制御部3の制御により、各インク吐出ヘッドユニット5の各インク吐出ヘッド51における各インク吐出ノズル52のピエゾ素子56が駆動され、インク室55内のインクが加圧されてインク吐出口53からインクが液滴として吐出される。
図8は、加圧パージ工程を示すフローチャートである。
一定時間印刷が行われたとき、あるいは、一日の印刷作業が終了したとき等においては、加圧パージ工程が実行される。この加圧パージ工程を実行する時には、最初に、各電磁弁84を閉止する(ステップS21)。また、三方弁81を、サブタンク62がメニスカス制御部65と接続する状態から、サブタンク62が電磁弁83を介して加圧部66と接続される状態に切り替える(ステップS22)。そして、電磁弁83を開放する(ステップS23)。これにより、加圧部66から加圧された空気がサブタンク62に供給され、サブタンク62内のインクが加圧される。
サブタンク62内の圧力が所定の圧力となれば、電磁弁84を開放する(ステップS24)。これにより、加圧された空気が各インク吐出ノズル52のインク貯留室57に供給される。これにより、各インク吐出ヘッド51における各インク吐出ノズル52のインク吐出口53からインクが強制的に吐出され、インクの吐出不良が未然に防止される。このときには、上述したキャップ移動機構9の作用により、キャップトレイ59が4個のインク吐出ヘッド51の下方のインク受領位置に移動している。そして、加圧パージによるインクの吐出完了後に、電磁弁84が閉止される(ステップS25)。
この加圧パージ動作は、複数のインク吐出ヘッド51のうち、加圧パージ処理が必要なインク吐出ヘッド51に対してのみ実行される。複数あるいは全てのインク吐出ヘッド51に対して加圧パージ処理が必要な場合には、電磁弁84の開放と閉止が順次実行される。なお、複数のインク吐出ヘッド51における電磁弁84の開放と閉止動作を順次実行する代わりに、同時に実行するようにしてもよい。
しかる後、電磁弁83を閉止するとともに(ステップS26)、電磁弁82を開放する(ステップS27)。これにより、サブタンク62と大気開放部64とが連通し、サブタンク62内が大気解放される。サブタンク62内が大気解放されれば、電磁弁82を閉止する(ステップS28)。
なお、この加圧パージ工程の後に、必要に応じ、各インク吐出ヘッド51の下面を、図示を省略したワイプ機構により拭き取るようにしてもよい。
図9は、脱気工程を示すフローチャートである。
脱気工程を実行する時には、最初に、電磁弁88を開放するとともに(ステップS31)、排気ポンプ73を駆動する(ステップS32)。この状態においては、三方弁81は、サブタンク62が電磁弁83を介して加圧部66と接続される状態となっていることから、排気ポンプ73の作用によりサブタンク62内が減圧される。これにより、サブタンク62内のインクから脱気が行われる。なお、この状態においては、上述したように、電磁弁84は閉止されている(ステップS25)。
この状態において一定の時間が経過し、サブタンク62内のインクからの脱気が完了すれば、電磁弁88を閉止するとともに(ステップS33)、排気ポンプ73を停止させる(ステップS34)。これにより、加圧パージを実行することによりサブタンク62に貯留されたインク内に空気成分が溶在することとなった場合においても、サブタンク62内のインクに溶在する空気成分を脱気することが可能となる。このため、それ以降の印刷工程において、インクの吐出不良を好適に防止することが可能となる。
次に、電磁弁82を開放する(ステップS35)。これにより、サブタンク62と大気開放部64とが連通し、サブタンク62内が大気解放される。サブタンク62内が大気解放されれば、電磁弁82を閉止する(ステップS36)。そして、三方弁81をメニスカス制御部65とサブタンク62とが接続する状態に切り替える(ステップS37)。また、各電磁弁84を開放する(ステップS38)。これにより、メニスカス制御部65の作用によって、各インク吐出ノズル52におけるインク吐出口53において、インクのメニスカスが形成される。
なお、上述した脱気工程においては、サブタンク62内のインクから脱気が行われた後に、サブタンク62内を大気解放している。しかしながら、この大気解放は、次の印刷工程が実行される直前に行ってもよい。このような構成とすることにより、次の印刷工程が実行されるまでの間、サブタンク62内のインクに対して減圧による脱気作用が継続することになる。
図10は、排液工程を示すフローチャートである。
排液工程を実行する時には、最初に、電磁弁86を開放するとともに(ステップS41)、電磁弁88を開放する(ステップS42)。そして、排気ポンプ73を駆動させる(ステップS43)。これにより、キャップトレイ59内のインクの廃液が吸引され、バッファタンク67内に送液される。キャップトレイ59内のインクの廃液がバッファタンク67に収納されれば、電磁弁88を閉止するとともに(ステップS44)、電磁弁86を閉止し(ステップS45)、排気ポンプ73の駆動を停止する(ステップS46)。バッファタンク67がいっぱいになると、電磁弁87を開放することにより(ステップS47)、バッファタンク67内の廃液を廃液タンク68に排出する。バッファタンク67内の廃液の排出が完了すれば、電磁弁87を閉止する(ステップS48)。
以上のように、この発明に係る印刷装置においては、インク吐出ヘッド51における複数のインク吐出ノズル52からインクを強制的に吐出させる加圧パージ工程を実行した後、サブタンク62内を減圧することによりサブタンク62内のインクから脱気を行う脱気工程を実行することにより、加圧パージ工程においてサブタンク62内のインクに溶在することとなった空気成分を脱気することが可能となる。このため、インクの吐出不良を好適に防止することが可能となる。
なお、上述した実施形態においては、インクの回収に使用される排気ポンプ73を利用してサブタンク62内のインクから脱気を行う構成であることから、脱気のために専用の排気ポンプ等を設ける必要がない。このため、装置コストの増加を防止することが可能となる。
なお、上述した実施形態のように、サブタンク62内を減圧するために排気ポンプ73を利用するかわりに、脱気ポンプ71によりサブタンク62内を減圧してもよい。また、サブタンク62内を減圧するために、排気ポンプ73や脱気ポンプ71以外の排気機構を使用してもよい。
1 ロール紙
2 搬送機構
3 制御部
4 操作部
5 インク吐出ヘッドユニット
6 乾燥部
7 弁駆動部
8 ポンプ駆動部
9 キャップ移動機構
21 巻き出し部
22 巻き取り部
23 搬送ローラ
51 インク吐出ヘッド
52 インク吐出ノズル
55 インク室
56 ピエゾ素子
57 インク貯留室
59 キャップトレイ
61 メインタンク
62 サブタンク
63 脱気モジュール
65 メニスカス制御部
67 バッファタンク
71 脱気ポンプ
72 送液ポンプ
73 排気ポンプ
2 搬送機構
3 制御部
4 操作部
5 インク吐出ヘッドユニット
6 乾燥部
7 弁駆動部
8 ポンプ駆動部
9 キャップ移動機構
21 巻き出し部
22 巻き取り部
23 搬送ローラ
51 インク吐出ヘッド
52 インク吐出ノズル
55 インク室
56 ピエゾ素子
57 インク貯留室
59 キャップトレイ
61 メインタンク
62 サブタンク
63 脱気モジュール
65 メニスカス制御部
67 バッファタンク
71 脱気ポンプ
72 送液ポンプ
73 排気ポンプ
Claims (3)
- 複数のインク吐出ノズルを有するインク吐出ヘッドから基材に対してインクを吐出することにより印刷を行うインクジェット方式の印刷装置であって、
前記インク吐出ヘッドに供給するインクを貯留するタンクと、
前記インク吐出ヘッドと前記タンクとの間に配設された開閉弁と、
前記開閉弁を開放した状態で前記タンク内を減圧することにより、前記インク吐出ヘッドにおける複数のインク吐出ノズルにおいてインクのメニスカスを形成するメニスカス形成手段と、
前記タンク内を加圧した後、前記開閉弁を開放することにより、前記インク吐出ヘッドにおける複数のインク吐出ノズルからインクを強制的に吐出させる加圧パージ動作を実行する加圧パージ手段と、
前記開閉弁を閉止した状態で前記タンク内を減圧することにより、前記タンク内のインクから脱気を行う脱気手段と、
を備えたことを特徴とする印刷装置。 - 請求項1に記載の印刷装置において、
前記加圧パージ動作時に前記インク吐出ヘッドにおける複数のインク吐出ノズルから吐出されるインクを回収するインク回収トレイと、
前記インク回収トレイに回収されたインクを吸引することにより、前記インク回収トレイに回収されたインクを廃液タンクに搬送する減圧ポンプと、をさらに備え、
前記減圧ポンプによって前記開閉弁を閉止した状態で前記タンク内を減圧することにより、前記タンク内のインクから脱気を行う印刷装置。 - 複数のインク吐出ノズルを有するインク吐出ヘッドから基材に対してインクを吐出することにより印刷を行うインクジェット方式の印刷方法であって、
インクを貯留するタンクと複数のインク吐出ノズルを有するインク吐出ヘッドとの間に配設された開閉弁を開放した状態で、前記タンク内を減圧することにより、前記インク吐出ヘッドにおける複数のインク吐出ノズルにおいてインクのメニスカスを形成した後、前記インク吐出ヘッドにおける複数のインク吐出ノズルからインクを吐出して印刷を行う印刷工程と、
前記開閉弁を閉止した状態で前記タンク内を加圧した後、前記開閉弁を開放することにより、前記インク吐出ヘッドにおける複数のインク吐出ノズルからインクを強制的に吐出させる加圧パージ工程と、
前記開閉弁を閉止した状態で前記タンク内を減圧することにより、前記タンク内のインクから脱気を行う脱気工程と、
を含むことを特徴とする印刷方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017054443A JP2018154083A (ja) | 2017-03-21 | 2017-03-21 | 印刷装置および印刷方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017054443A JP2018154083A (ja) | 2017-03-21 | 2017-03-21 | 印刷装置および印刷方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018154083A true JP2018154083A (ja) | 2018-10-04 |
Family
ID=63717557
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017054443A Pending JP2018154083A (ja) | 2017-03-21 | 2017-03-21 | 印刷装置および印刷方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2018154083A (ja) |
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2017
- 2017-03-21 JP JP2017054443A patent/JP2018154083A/ja active Pending
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