JP2018153175A - デジタルポリメラーゼ連鎖反応において、光学的アーチファクトによって引き起こされる定量化誤差を減少させるための方法 - Google Patents
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Abstract
Description
したがって、光学的アーチファクトによって引き起こされる定量化誤差を減少させる、dPCRによる関心対象の核酸の定量化法に関する必要性がある。本発明の目的は、これらの方法を提供することであった。
a)dPCRにおいて用いられる反応領域のアレイを提供し;
b)各反応領域において、光学的シグナルの分布を決定し;
c)工程b)において決定される反応領域における光学的シグナルが、反応領域において不均等に分布している場合、反応領域を無効と同定し;そして
d)無効と同定された反応領域を、関心対象の核酸の量または濃度の計算から排除する
工程を含む、前記方法に関する。
dPCR(デジタルポリメラーゼ連鎖反応、デジタルPCRまたはDigitalPCR)は、DNA、cDNA、RNAまたはその混合物を含む核酸を直接定量化し、そして場合によってクローン性に増幅するために使用可能な、慣用的ポリメラーゼ連鎖反応法のバイオテクノロジー改良法である。dPCRおよび伝統的PCR(例えばqPCR)の間の重要な相違は、核酸量を測定する方法にあり、前者はPCRよりもより的確でそして正確な方法であるが、また、経験を積んでいない使用者の管理下では、より誤りやすい傾向がある。dPCRのダイナミックレンジはより小さいため、試料の希釈が必要でありうる。dPCRはまた、試料内で単一の反応を実行するが、試料を多数の分配または反応領域に分離し、そして反応を各分配または反応領域において、個々に行う。この分離は核酸量のより信頼性がある収集および高感度の測定を可能にする。さらに、該方法は、正確な定量化を可能にする。
光学的アーチファクトは、意図されるもの以外の供給源から生じる光学的シグナルである。本発明の背景において、これはdPCRアッセイからは生じず、光学的プロセスにおいて決定される光学的シグナルの望ましくないまたは意図されない改変のいずれかである。アーチファクトは、dPCRシグナルに影響を及ぼす不純物などの撹乱物質から、あるいは光学的シグナルの決定において用いられる技術またはデバイスからのいずれかで生じうる。
色収差は、レンズが同じ収束点にすべての色の焦点を合わせることに失敗する、分散から生じる効果である。これは、レンズが、光の異なる波長に関して、異なる屈折率を有するために起こる。透明な物質の屈折率は、各々に固有な度合いで、波長が増加するにつれて減少する。色収差は、画像の暗い部分および明るい部分を分ける境界に沿った色の「フリンジ」として現れ、これは、光学的スペクトル中の各色が、単一の共通の点に焦点を合わせることが不能であるためである。レンズの焦点距離fは、屈折率nとは独立であるため、光の異なる波長は、異なる位置に焦点を結ぶであろう。
ノイズは、望ましくないまたは散在する色の斑点として画像上に現れ、そしてノイズは、最も一般的には、カメラのISOを上昇させることによって引き起こされる。これは、しばしば赤、緑、および青の小さな点として、画像の陰および黒い部分に最も現れる。ノイズは、より低いISOを用いることによって減少させることも可能である。
dPCRにおいて用いられる反応領域は、dPCRにおいて使用するために適した任意の反応領域アレイであってもよく、そしてこれには、限定なしに、マイクロアレイまたはナノアレイの小型化されたチャンバー、微少流体デバイスのチャンバー、マイクロウェルまたはナノウェルが含まれる。反応領域は、チップ上、キャピラリー中、核酸結合表面上またはビーズ上であってもよい。好ましくは、アレイはマイクロアレイまたはチップ上である。
このため、各反応領域の多様な下位領域から光学的シグナルを検出し、そして決定する。好ましくは、反応領域を分析のための下位領域に細分割し、そして各下位領域に関して光学的シグナルを得て、それによって、反応領域中の光学的シグナルの分布を決定する。反応領域の下位領域への細分割は、グリッディングまたはラスタライジングによって実行可能であり、ここで、反応領域を、一般的にはピクセルの長方形のグリッドまたは色のポイントに細分割する。画像は、ドットマトリックスデータ構造である。ラスターは、ピクセルの幅および高さによって、そして反応領域あたりのピクセル数によって、技術的に特徴付けられる。本発明において、各下位領域の光学的シグナルを特徴付ける値を検出し、決定し、そしてさらなる分析のために登録する。
通常は液体である、反応領域中のdPCR組成物は、均等に分布していると予期される。したがって、反応領域の下位領域中の光学的シグナルは、本質的に同一であると予期されうる。シグナルの不均等な分布は、アーチファクトを暗示する。他の下位領域のシグナルに比較して、有意に増加したまたは減少した光学的シグナルを有する少なくとも1つの下位領域(好ましくは少なくとも3、より好ましくは少なくとも5、最も好ましくは少なくとも10)がある場合、シグナルは不均等に分布している。分布を評価するため、各下位領域の値を記録する。下位領域は、連続する数字または文字、画像化系上の領域のXY位、あるいは値の列または値における位置によって明示可能であり、そして光学的シグナルに関する値が下位領域に割り当てられる。このプロセスは、特性(例えば数値として表される光学的シグナルの強度)とともにアレイ上の反応領域の同定を可能にする。
さらに、反応領域を取り巻く下位領域(例えばピクセル)が、反応領域の評価および無効化に含まれてもよい。これには、例えば平均リム値またはリム値のSTDEVの分析が含まれうる。
a)関心対象の核酸を含有すると推測される試料を提供し;
b)反応領域アレイの各反応領域において、試料を用いてdPCRを実行し;
c)各反応領域において、光学的シグナルの分布を決定し;
d)工程c)において決定される反応領域における光学的シグナルが、反応領域において不均等に分布している場合、反応領域を無効と同定し;そして
e)工程d)において無効と同定されていない反応領域のdPCR結果に基づいて、関心対象の核酸の量または濃度を計算する
工程を含む、前記方法に関する。
試料は、被験体由来の試料を含めて、問題の核酸を含有すると推測される任意の試料であってもよい。試料は、その物質(単数または複数)と同一であり、そしてそのより多い量を代表すると意図される、限定された量の物質である。試料を得る作業は、人によって、または自動的に実行可能である。試験、分析、検査、調査、実証、または試行使用のために、試料を採取するかまたは提供することも可能である。ある場合、試料採取は連続的に進行中であってもよい。試料は、固体、液体または気体を含むかまたはこれらからなってもよい;試料は、ゲルまたは痰、組織、生物またはこれらの組み合わせなどの、何らかの中間特性を持つ物質であってもよい。好ましくは、試料は、容易な分配を可能にする液体または懸濁物である。
試料がdPCRのための準備ができていないかまたはdPCRに適していない場合、dPCRに使用する前に、さらなるプロセシングが必要である可能性もある。通常、試料は、例えば試料を希釈して(dPCRを可能にする核酸濃度を得る)、妨害構成要素を除去し、dPCRに必要な試薬を添加するなどにより、dPCRのためにプロセシングされる必要がある。プロセシングは、多数の異なる工程および技術を含むことも可能であり、これらは、試料の性質、関心対象の核酸のタイプ、および用いるdPCR法を含む、多様な側面に応じるであろう。典型的には、プロセシングには、精製工程および/または希釈または濃縮工程が含まれる。核酸を精製するための方法は、当該技術分野に周知であり、そしてこれには、限定されるわけではないが、ホモジナイズ、洗浄、遠心分離、抽出等が含まれる。例えば試料を破壊することによって、保存剤を添加することによって、試料を凍結することによってまたは乾燥させることによって、試料を保存することが必要である可能性もある。得た試料を破壊するため、物理的な力(例えばポリトロン、粉砕または凍結)または化学的方法(例えば細胞の溶解)を用いてもよい。ホモジナイズのために界面活性剤またはカオトロープを用いてもよい。酸フェノール/クロロホルム、フィルター、ガラス粒子またはクロマトグラフィ(例えば結合パートナーとして適切な核酸を用いて)の使用によって、核酸を抽出してもよい。プロセシングの任意の時点で(プロセシングの開始時、プロセシング中、および/またはプロセシング終了時)、試料を保存することが必要である可能性もある。このため、適切な培地、例えば緩衝生理食塩水を添加することが必要であるかまたは適切である可能性もある。関心対象でないか、または妨害しうる、混入物質および/または核酸を除去することが必要である可能性もある。混入物質を除去するため(例えばDNアーゼ、RNアーゼおよび/またはプロテイナーゼ)、または関心対象の核酸を保護するため(例えばDNアーゼ阻害剤またはRNアーゼ阻害剤)、酵素を用いてもよい。酵素を不活性化するため、加熱工程が適切である可能性もある。望ましくない構成要素、例えば二価カチオン(Ca2+およびMg2+)を取り除くため、除去剤を用いてもよい。培地を交換するために、洗浄工程が必要である可能性もある。
次の工程として、反応領域アレイの各反応領域中の試料を用いて、dPCRを行う。dPCRにおいて、問題の核酸を増幅し、そして検出し、ここで、多くの個々の分子は、各々、別個の反応領域に単離される。各反応領域(ウェル、チャンバー、ビーズ、エマルジョン等)は、出発分子が存在しない場合は陰性結果、またはターゲットとされる出発分子が存在する場合は、増幅および検出に関して陽性結果のいずれかを有するであろう。これは、反応の一部がテンプレート分子を持たず、そして陰性増幅結果を与えるように、多くの別個のPCR反応に渡って、試料の限界希釈を行う技術である。反応終点で、陽性PCR反応の数を計数する際、元来の試料に存在する個々のテンプレート分子を1つ1つ計数する。PCRに基づく技術は、増幅可能である分子を計数するだけであるさらなる利点を有し、例えばこれは、配列決定ワークフローにおける、大規模な平行PCR工程に関連する。デジタルPCRに基づく方法において、分析しようとする核酸を多くの異なる反応領域(例えばウェル、ビーズ、エマルジョン、ゲルスポット、微少流体デバイス中のチャンバー等)に分配する。いくつかであるがすべてではない反応領域が少なくとも1つの分子を含有することが重要である。典型的には、各反応領域は、1つまたはゼロの分子を含有するであろう。実際、反応領域、例えばウェルには、分子のランダムな分布があるであろう。反応領域のある割合(例えば80%)が陽性である場合、多くの領域は、1またはそれより多い分子(例えばウェルあたり平均2.2分子)を含有するであろう。統計法を用いて、異なる反応領域の数および陽性の数に基づいて、試料中の分子の予期される総数を計算することも可能である。これは、異なる反応領域に適用された、部分中の核酸の計算量または濃度を生じるであろう。試料採取および確率に基づくいくつかの統計法を用いて、この濃度に到達することも可能である。こうした分析の例は、arxiv.org、引用arXiv:0809.1460v2[q−bio.GN]に見られる、2008年9月8日に最初にアップロードされた、Dubeら, arXiv:0809.1460v2 「デジタルPCRを用いた、ナノ流体デバイス上でのコピー数偏差の最大解像度の計算(2008)」に提供される。該刊行物は、デジタルPCRアレイ中で用いられる反応領域の数および陽性結果の数に基づいて、分子濃度および統計信頼区間を概算するために使用可能な一連の等式を提供する。このタイプの計算の別の例は、米国特許出願US 2009/0239308 A1に見出されうる。
−有効陽性反応領域は、適切に反応混合物で充填され、そして増幅後、陽性PCRシグナルを生成する。
−無効反応領域は、反応混合物で充填されず(または不十分にしか充填されず)または光学的アーチファクトのため、排除される。
明視野顕微鏡法は、すべての光学的顕微鏡照明技術のうち、最もシンプルである。試料照明は、透過される(すなわち下から照射され、そして上から観察される)白色光であり、そして試料中のコントラストは、試料の高密度領域において透過される光のある程度が吸収されることによって引き起こされる。明視野顕微鏡法は、光学顕微鏡において試料の照明に用いられるある範囲の技術のうち、最もシンプルであり、そしてシンプルであることから一般的な技術となっている。明視野顕微鏡画像の典型的な外見は、明るい背景上の暗い試料であり、したがってこの名称が付けられた。
広範囲の蛍光マーカーが、本発明にしたがった充填対照マーカーとして使用可能である。各蛍光マーカーは、特徴的なピーク励起および放出波長を有し、そして放出スペクトルは、しばしば、重複する。その結果、dPCRに用いる蛍光マーカーおよび充填対照の組み合わせは、蛍光色素を励起するために用いるランプ(単数または複数)またはレーザー(単数または複数)の波長、利用可能な検出装置およびマーカーの特性に応じる。
−細菌:連鎖球菌属(Streptococcus)、ブドウ球菌属(Staphylococcus)、シュードモナス属(Pseudomonas)、バークホルデリア属(Burkholderia)、ミコバクテリウム属(Mycobacterium)、クラミドフィラ属(Chlamydophila)、エシェリキア属(Ehrlichia)、リケッチア属(Rickettsia)、サルモネラ属(Salmonella)、ナイセリア属(Neisseria)、ブルセラ属(Brucella)、ミコバクテリウム属(Mycobacterium)、ノカルディア属(Nocardia)、リステリア属(Listeria)、フランシセラ属(Francisella)、レジオネラ属(Legionella)、およびエルシニア属(Yersinia)
−ウイルス:アデノウイルス、単純ヘルペス、水痘帯状疱疹ウイルス、サイトメガロウイルス、パピローマウイルス、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、E型肝炎ウイルス、ポリオウイルス、黄熱病ウイルス、デング熱ウイルス、西ナイルウイルス、TBEウイルス、HIV、インフルエンザウイルス、ラッサウイルス、ロタウイルスおよびエボラウイルス
−真菌:カンジダ属(Candida)、アスペルギルス属(Aspergillus)、クリプトコッカス属(Cryptococcus)、ヒストプラズマ属(Histoplasma)、ニューモシスチス属(Pneumocystis)およびスタキボトリス属(Stachybotrys)
−寄生虫:原生動物寄生虫、蠕虫動物寄生虫および節足動物寄生虫。
別に定義しない限り、本明細書に用いるすべての技術的および科学的用語、ならびに任意の頭字語は、本発明の技術分野の一般的な当業者によって、一般的に理解されるものと同じ意味を有する。分子生物学の一般的な用語の定義は、Benjamin Lewin, Genes V, Oxford University Press刊行, 1994(ISBN 0−19−854287−9); Kendrewら(監修), The Encyclopedia of Molecular Biology, Blackwell Science Ltd.刊行, 1994(ISBN 0−632−02182−9);およびRobert A. Meyers(監修), Molecular Biology and Biotechnology: a Comprehensive Desk Reference, VCH Publishers, Inc.刊行, 1995(ISBN 1−56081−569−8)に見出されうる。
Claims (14)
- デジタルポリメラーゼ連鎖反応(dPCR)において光学的アーチファクトによって引き起こされる定量化誤差を減少させるための方法であって、関心対象の核酸の量または濃度が、反応領域のアレイにおいて定量化され、
a)dPCRにおいて用いられる反応領域のアレイを提供し;
b)各反応領域において、光学的シグナルの分布を決定し;
c)工程b)において決定される反応領域における光学的シグナルが、反応領域において不均等に分布している場合、反応領域を無効と同定し;そして
d)無効と同定された反応領域を、関心対象の核酸の量または濃度の計算から排除する
工程を含む、前記方法。 - 試料中の関心対象の核酸の量または濃度を決定するための方法であって:
a)関心対象の核酸を含有すると推測される試料を提供し;
b)反応領域アレイの各反応領域において、試料を用いてdPCRを実行し;
c)各反応領域において、光学的シグナルの分布を決定し;
d)工程c)において決定される反応領域における光学的シグナルが、反応領域において不均等に分布している場合、反応領域を無効と同定し;そして
e)工程d)において無効と同定されていない反応領域のdPCR結果に基づいて、関心対象の核酸の量または濃度を計算する
工程を含む、前記方法。 - 反応領域における光学的シグナルの分布が(i)閾値を超える標準偏差、(ii)分布の不適切な形状、(iii)閾値を超えるシグナル平均からの単一シグナルの逸脱および/または(iv)予期されるものから有意に逸脱したシグナル平均によって特徴付けられる場合、反応領域が無効と同定される、請求項1または2の方法。
- 前記光学的シグナルが、光学的マーカー、好ましくは光学的に検出可能な充填対照マーカーまたは光学的に検出可能なPCRプローブを用いることによって決定される、請求項1〜3のいずれかの方法。
- 前記分布が、各反応領域のラスター画像化によって決定され、特に、ここで、光学的シグナルに対応する各ラスターが、光学的デバイス、特にカメラの一定数のピクセル、特に1つのピクセルからなり、そして/または該分布が、光学的シグナルの平均、中央値、標準偏差、最大および最小シグナルステップおよび/または分布の形状によって特徴付けられる、請求項1〜4のいずれかの方法。
- 前記光学的シグナルが、非蛍光明視野または暗視野、あるいは蛍光検出法によって決定される、請求項1〜5のいずれかの方法。
- 前記光学的アーチファクトが、ダスト、引っ掻き傷、液体のしみ、毛髪、繊維、指紋、反応領域の不正確な充填および/またはアレイ構造の欠陥のためである、請求項4〜6のいずれかの方法。
- 前記光学的マーカーが蛍光マーカーである、請求項4〜7のいずれかの方法。
- 前記光学的マーカーが
− 1またはそれより多いdPCRプローブのものと異なる蛍光および/または吸光度特性を有し;そして/または
− 少なくとも100nm、好ましくは少なくとも150nmのストークス・シフトを有し;そして/または
− ATTO 430 LSまたはATTO 490 LS、好ましくはATTO 490 LSであり;そして/または
− dPCRで用いるターゲットプローブ蛍光マーカーと同一の励起波長または放出波長を有する
請求項8の方法。 - 前記関心対象の核酸が
− DNA、cDNA、RNAおよびその混合物からなる群より選択される核酸であり;そして/または
− 微生物、細胞、ウイルス、細菌、真菌、哺乳動物種、遺伝子状態または疾患の指標である
請求項1〜9のいずれかの方法。 - 前記試料が、細胞培養または汚染されていると推測される供給源、特に、被験体、特にヒト、動物および植物、特にヒトの体液、血液、血漿、血清、尿、胆汁、脳脊髄液、スワブ、臨床標本、臓器試料および組織試料から得られている、請求項2〜10のいずれかの方法。
- 前記反応領域が、マイクロアレイまたはナノアレイの小型化されたチャンバー、微少流体デバイスのチャンバー、マイクロウェルまたはナノウェル、チップ上、キャピラリー中、核酸結合表面上またはビーズ上、特にマイクロアレイ中またはチップ上である、請求項1〜11のいずれかの方法。
- 前記反応領域のアレイが
− 少なくとも100反応領域、特に少なくとも1,000反応領域、特に少なくとも5,000反応領域;および/または
− 最大10,000反応領域、特に最大50,000反応領域、特に最大100,000、好ましくは最大1,000,000反応領域
を含む、請求項1〜12のいずれかの方法。 - dPCRが、関心対象の1またはそれより多い核酸を検出するため、特に消光剤と組み合わせて、または分子ビーコンとして、または加水分解プローブとして1またはそれより多い蛍光dPCRプローブの使用を伴い、そして/または特に、該蛍光dPCRプローブがフルオレセイン、ローダミンおよび/またはシアニンを含む、請求項1〜13のいずれかの方法。
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