JP2018152465A - 半導体モジュール - Google Patents

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蓮姫 山崎
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Kiyomi Hagiwara
清己 萩原
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毅 川端
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Abstract

【課題】 半導体素子が実装された配線基板あるいはサブマウントを高精度に、かつ、短時間で放熱基板に実装するための半導体モジュールを提供すること。【解決手段】半導体素子1と電気的に接続された配線基板2と放熱基板3を接合材4を用いて実装する半導体モジュール100において、配線基板を放熱基板に固定する支持材5を備えて配線基板を仮止めする。支持材5は、放熱基板のダイパッド領域部9の周辺領域の一部に形成され、配線基板の第2面のスリットの外側の周辺領域の一部と接触することで、配線基板を放熱基板に固定する。【選択図】図1A

Description

本発明は、半導体モジュールに関する。
近年、LED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)は消費電力が低く、白熱電球又は蛍光灯に置き換わる光学素子として広く普及しつつある。このような半導体素子を実装する半導体パッケージは搭載する筐体セットの小型化要求又は電気的及び光学的な設計容易性から、半導体素子若しくは半導体パッケージとは別に周辺部品を搭載したモジュール化へ移行しつつある。
そのような中、半導体モジュールは、半導体素子の高出力化に伴い、高い放熱性を備えることが重要になってきており、熱伝導性の高い接合材料又は放熱性の高い配線基板又は金属基板を用いた半導体モジュールが開発されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
特開2012−109521号公報 特開2013−105929号公報
しかしながら、前記構成では、半導体素子が実装された配線基板あるいはサブマウントを、放熱基板にマウント及び接合する際に、XY方向の搭載精度確保及びZ方向の高さの制御が困難である。光学素子等に要求される搭載精度(高さ、傾き、及びあおり等)を満足するには、搭載用ヘッドツールでのサブマウントの保持時間を長く確保する必要があるため、短時間で実装することは難しくなる。
そこで、本発明は、前記課題に鑑みて、半導体素子が実装された配線基板あるいはサブマウントを高精度に、かつ、短時間で放熱基板に実装するための半導体モジュールを提供することを目的とする。
前記の課題を解決するために、本発明の一つの態様に係る半導体モジュールは、半導体素子と、
前記半導体素子を第1面に搭載し、前記半導体素子を電気的に接続されるとともに、前記第1面の反対側の第2面に形成された、少なくとも一つ以上のスリットを有する配線基板と、
前記配線基板における前記第2面と対面するように、前記配線基板を搭載した放熱基板と、
前記放熱基板のダイパッド領域部上に形成され、前記配線基板と前記放熱基板との間に介在して前記配線基板と前記放熱基板とを接合する接合材と、
前記放熱基板上における前記ダイパッド領域部の周辺領域の一部に形成され、前記配線基板の前記第2面の前記スリットの外側の周辺領域の一部と接触することで、前記配線基板を前記放熱基板に固定する支持材とを備える。
前記態様における半導体モジュールによれば、放熱基板のダイパッド領域部の周辺領域の一部に形成され、配線基板の第2面のスリットの外側の周辺領域の一部と接触することで、配線基板を放熱基板に固定する支持材を備えることで、半導体素子が実装された配線基板あるいはサブマウントを高精度に、かつ短時間で放熱基板に実装することができる。
本発明の第1の実施形態に係る半導体モジュールの構成を示す概略断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体モジュールの構成を示す概略斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体モジュールの配線基板の電極パターンを示す正面図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体モジュールの第1変形例を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体モジュールの第2変形例の1つ目のバリエーションの構成を模式的に示す拡大断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体モジュールの第2変形例の1つ目のバリエーションの構成を模式的に示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体モジュールの第2変形例の2つ目のバリエーションの構成を模式的に示す拡大断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体モジュールの第2変形例の2つ目のバリエーションの構成を模式的に示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体モジュールの第2変形例の放熱基板の接合部の1つ目のバリエーションの構成を模式的に示す正面図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体モジュールの第2変形例の放熱基板の接合部の2つ目のバリエーションの構成を模式的に示す正面図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体モジュールの製造方法を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体モジュールの製造方法を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体モジュールの製造方法を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体モジュールの製造方法を示す断面図である。 従来技術に係る半導体モジュールの製造方法を示す断面図である。 従来技術に係る半導体モジュールの製造方法を示す断面図である。 従来技術に係る半導体モジュールの製造方法を示す断面図である。 従来技術に係る半導体モジュールの第1例を示す断面図である。 従来技術に係る半導体モジュールの第2例を示す斜視図である。
以下、図面を参照して本発明における第1実施形態を詳細に説明する。
(本発明の基礎となった知見)
従来技術の半導体モジュールの第1例を図8に示す。図8に示す半導体モジュール200では、LEDパッケージ基板201にLEDチップ202が実装されてLEDパッケージ203を構成している。さらに、LEDパッケージ203は配線基板204に実装されている。LEDパッケージ203の直下は、半田接続あるいは高熱伝導性の接着材205で放熱板206に接合されている。
また、従来技術の半導体モジュールの第2例を図9に示す。図9に示す半導体モジュール300では、各LED素子323は、実装された配線基板を含めた実装構造体であるサブマウント322を介して、放熱基板321の正極ランド324aと負極ランド324bとに電気接続され、サブマウント322は放熱基板321の上面にマウントされている。
しかしながら、前記構成では、LED素子323が実装された配線基板あるいはサブマウント322を放熱基板321にマウント又は接合する際に、XY方向の搭載精度確保及びZ方向の高さの制御が困難となる。具体的に、以下に説明する。
複数の半導体素子が搭載され、それらを実装する配線基板あるいはサブマウント、さらに、配線基板を搭載する放熱基板を有する半導体モジュールでは、半導体素子の光学位置を基準に光学中心を定める。一方で、半導体モジュールを筐体に実装する際には、放熱基板の基準穴を基準にする。従って、半導体モジュールにおいては、光学中心と放熱基板の基準位置とに対する実装精度の要求が厳しい。その結果、配線基板あるいはサブマウントの放熱基板との接合には、高精度な位置合わせが要求される。
前記の従来構成において、例えば特許文献2に記載のサブマウント実装方法では、まず、放熱基板321を加熱した後に、放熱基板321上に接合材(ダイボンド材)を搭載し、温度上昇させて接合材を溶融する。その後、サブマウント322を搭載用ヘッドツールでピックアップして接合材の上に搭載する。このとき、XY方向の精度又はZ方向の高さを確保するために、搭載用ヘッドツールでサブマウント322を掴んだままで所定の位置に配置する。続けて、サブマウント322を接合材と接合しかつ保持して、冷却させて凝固させる。ここで、搭載用ヘッドツールでサブマウント322を保持せずに離すと、搭載精度又は高さばらつきの制御ができなくなる。
一般的に用いられるCu等の金属性基板の放熱基板は、熱容量が高く、昇温時及び冷却時において目的の温度にするために非常に時間がかかり、実装の工程タクトが長くなる。加えて、搭載用ヘッドツールでのサブマウントの保持時間を長く確保しなければ、光学素子等で要求される搭載精度又は高さ、傾き、及びあおり等の要求精度が満足できない。つまり、工程タクトと精度との両立が困難である。
さらに、高温が要求される金属系の接合材では、接合材自体の溶融に必要な温度が高い。そのため、常温からの昇温及び降温の時間が長くなり、工程タクトが長くなる。これにより、前記の課題が顕著になる。
そこで、以下、半導体素子が実装された配線基板あるいはサブマウントを、高精度に、かつ、短時間で放熱基板に実装するための半導体モジュール及びその製造方法について説明する。
以下、適宜、図面を参照しながら、実施形態について詳細に説明する。なお、以下の実施形態では、実質的に同一の構成に対して同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。また、以下で説明する実施形態は、いずれも一具体例を示すものである。以下の実施形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明又は実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面及び以下の説明は当業者が本開示を十分に理解するためのものであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。 また、以下の実施形態に示す断面図では、半導体モジュールに配置された、対向する2つの支持材を通る直線における断面図を示している。
(第1の実施形態)
以下、図1A及び図1Bを用いて、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1Aは、第1の実施形態に係る半導体モジュール100の構成を模式的に示す概略断面図である。図1Bは、第1の実施形態に係る半導体モジュール100の構成を模式的に示す概略斜視図である。なお、図1Bでは、図1Aに示した半導体素子1、蛍光体6、及び電極8の図示を省略している。
図1A及び図1Bに示す半導体モジュール100は、半導体素子1と、配線基板2と、放熱基板3と、接合材4と、支持材5とを備えている。
配線基板2は、例えば四角形板状であり、半導体素子1をその第1面2a上に搭載し、半導体素子1と電気的に接続されるとともに、第1面2aの反対側の第2面2bに形成された、少なくとも一つ以上のスリット7を有する。
放熱基板3は、例えば四角形板状であり、配線基板2の第1面2aの反対側の第2面2bと対向するように、配線基板2を搭載する。
接合材4は、配線基板2と放熱基板3との間でかつ放熱基板3のダイパッド領域部9、例えば四角形状の領域に配置されて、配線基板2と放熱基板3とを接合する。
支持材5は、例えば放熱基板3のダイパッド領域部9の周辺領域の一部、例えば放熱基板3上の配線基板2の4個の角部に対応する4か所の位置に配置されて、配線基板2の第2面2bのスリット7の外側の周辺領域の一部と接触することで、放熱基板3上で配線基板2を固定する。
接合材4は、放熱基板3の4個の支持材5の内側を囲うように支持材5を結んだ四角形枠状の接合材規制用の溝13と、配線基板2の第2面2bのスリット7とを重ね合わせた半導体素子1の投影面を覆うように位置している。ここで、溝13とスリット7との配置に関して、配線基板2のスリット7は、放熱基板3に設けられた溝13と少なくとも同じ位置、若しくは、溝13の内側の位置に、設けられている。よって、図2では、配線基板2の第2面2bを示しており、スリット7の内側の電極部分が、接合材4が濡れる領域になる。同じく、放熱基板3においては、溝13の内側の領域が、接合材4が濡れる領域になる。先に述べたように、この接合材4の周囲の例えば4個の角部に支持材5を有している。このとき、図1Bの左図に示すように、四角形枠状の溝13は、四角形状のダイパッド領域部9の4辺の縁に配置されている。
ここで、配線基板2の第2面2bのスリット7は、接合材4の横方向の広がりを制御するために設けられている。接合材4の横方向の広がりに対して、放熱基板3の溝13のみの下側だけの凹部では、上側の配線基板側で、接合材4が横方向に広がってしまうことになるためである。配線基板側のスリット7と放熱基板側の溝13とを合わせることで、接合材4の横方向へのはみ出しを確実に制御することができる。
溝13は、接合材4と支持材5との接触を防ぐために設けられている。例えば、支持材5としてAuバンプを使用し、接合材4としてAuSnはんだを使用するとき、接合材4と支持材5とが接触すると、支持材5のAuバンプが接合材4に拡散してしまうことになる。このような拡散が起こると、配線基板2を仮固定するための支持材5の強度低下につながり、所望の搭載精度が確保できなくなってしまう。このような不具合を避けるため、溝13は、支持材5の内側に、かつ、接合材4を囲むように、四角形枠状に配置されている。
一例として、溝13の幅は100μm、深さは100μmとすることができる。このような溝13ならば、接合材4の厚みの規格値が50±20μmであるとき、接合材4の厚みが30μmになっても、配線基板側のスリット7と合わせて、余分な接合材4が支持材5と接触するのを避ける役割を発揮することができる。なお、溝13が深すぎると、基板の生産タクトの悪化につながるため、溝13の加工精度を考慮して、溝13の深さは0.2mm程度までとする。また、溝13の幅は、加工精度上の観点から50μm以上でかつ実用上の観点から500μmまでの範囲が好ましい。よって、溝13の幅は50μm〜500μm、深さは100μm〜0.2mmとすることができる。
また、基本的には、溝13と支持材5とは接触しなければ、互いに接近して配置してもよい。このため、基板の製造工程における溝加工精度が約0.2mmであるとすると、溝13と支持材5との距離は少なくとも0.2mm以上とすることが望ましい。もちろん、溝加工精度がさらに向上すれば、溝13と支持材5とは接触しない範囲で、より狭くすることも可能である。
半導体素子1は、例えば光学素子であり、LED又はレーザ等の発光素子が用いられる。半導体素子1は、配線基板2に搭載され電気的な接続が取られている。半導体素子1を配線基板2に搭載した状態を、サブマウントと総称することがある。
さらに、光学的な特性を確保するために、半導体素子1の表面を蛍光体6が覆っている。半導体素子1からの光は、この蛍光体6を通じて外部へ発光される。
配線基板2には、この半導体素子1が複数個搭載されており、また別の制御用素子を搭載して、発光の仕方又は明るさを制御することもできる。
配線基板2には、半導体素子1からの発熱を放熱させるために高い放熱性が要求される。一方で、配線基板2は、半導体素子1を高精度に実装するため及び信頼性を確保するために、線膨張係数が比較的半導体素子1に近いことが必要である。配線基板2には、例えば、窒化アルミが使われる。但し、放熱性及び線膨張係数の要求が満たされるのであれば、その他のセラミック材料又は樹脂材料で形成された有機基板も使用することができる。
また、配線基板2上には、半導体素子1との接続に用いる電極の他に、後に放熱基板3と電気接続するための電極8も形成されている。
放熱基板3には、一般に銅又はアルミニウムといった金属材料が用いられる。その表面は、配線基板2の第2面2bと接続するためのダイパッド領域部9と、配線基板2上の電極8と電気接続するための電極10とが設けられている。また、完成品の半導体モジュール100として、光学機器に搭載する際に搭載基準となる1個又は複数個の基準穴11が形成されている。一般に、この基準穴11を光学機器側の1個又は複数個の基準穴と一致させて、ネジ止めで半導体モジュール100を光学機器に固定する。
放熱基板3と配線基板2との間には、支持材5と接合材4とがあり、それらによって放熱基板3と配線基板2とを固定又は接合している。
支持材5としては、樹脂系若しくは金属系の材料が好ましく、例えばエポキシ系の樹脂材料を用いてもよい。なお、支持材5としては、金属系の材料を用いてもよく、例えば金属バンプ等を用いることができる。支持材5は、配線基板2の放熱基板3への搭載過程において、放熱基板3に対して配線基板2を仮固定して配線基板2の搭載精度を維持する目的を有する。支持材5は、放熱基板3の平面において、接合材4を取り囲むように少なくとも3つ以上、図1Bでは4個、独立して形成され、配線基板2の第2面2bのスリット7の外側の周辺領域の一部と接触可能としている。
接合材4には、一般に高放熱性を有するダイスボンド材として、SnAgCu系、又はAuSn系のはんだ材料、又はAgナノペースト等、金属充填率の高い材料が用いられる。接合材4は、配線基板2と放熱基板3との熱膨張差を吸収して、配線基板2と放熱基板3との接合の信頼性を維持するため、配線基板2と放熱基板3との間の線膨張係数に設定されることが望ましい。例えば、配線基板2として窒化アルミを用いる場合、窒化アルミの線膨張係数は4〜5ppm/Kであり、放熱基板3としてCuを用いる場合、Cuの線膨張係数は16〜18ppm/Kであるため、接合材4の線膨張係数は7〜14ppm/Kのものが望ましい。
また、配線基板2と放熱基板3とを接合した後の接合材4の高さは、同じく信頼性と放熱性とのバランスから、20〜70μmの間に設定されることが望ましい。接合材4の材料供給形態として金属ペレットを用いれば、溶融後も高さの維持がしやすくなる。また、接合材4は、半導体素子1の真下に位置していることにより、放熱基板3への放熱が効率良く促進させることができる。
なお、放熱基板3と配線基板2との電気的な接続は、接合材4ではなく、別途、アルミニウム、Au、あるいはCu等の金属ワイヤで、配線基板2上の電極8と放熱基板上の電極10とを直接ボンディングして接合すればよい。
その後、図示はしていないが、放熱基板3上に、コネクター部品又はサーミスタ、チップ部品等を搭載して、リフロー等の加熱で一般的なはんだ実装を行い、半導体モジュールを作製する。
このような構成の第1の実施形態に係る半導体モジュール100の製造時に、配線基板2と放熱基板3とを接合材4で接合する際に、支持材5で、配線基板2の第2面2bのスリット7の外側の周辺領域の一部と放熱基板3とが仮固定された状態に維持しておくことができる。これにより、接合温度まで昇温させても、配線基板2と放熱基板3との搭載ずれ又は材料の線膨張率の差によるZ方向への変位を抑制することができる。さらに、配線基板2に形成されたスリット7と放熱基板3に形成された溝13とにより、接合材4の広がりを止めることで、接合材4と支持材5との接触を防ぐことで、仮固定強度を維持することができて、搭載精度を確保することができる。また、従来技術のように接合時から冷却時まで搭載用ヘッドツールで配線基板2を長時間保持することが、不要になるため、工程タクトも短くすることができる。
また、図1Bの左図に示すように、4つの支持材5は、互いに独立して接合材4を放熱基板3の平面において接合材4を取り囲むようにして放熱基板3上に配置されている。支持材5は少なくとも3つ以上あり、それらが互いに独立して接合材4を放熱基板3の平面において取り囲むように放熱基板3上に配置されている。一例として、図1Bでは、支持材5は、放熱基板3上であって、四角形の配線基板2の4つの角部に対応する位置に配置されており、4つの支持材5で四角形の配線基板2の4つの角部を固定支持するようにしている。
ここで、図1Bの右図に示すように、4つの支持材5の上に配線基板2を載置する。このとき、少なくとも3つ以上の支持材5により、配線基板2と放熱基板3とを仮固定された状態に維持しておくことができる。
このような構成とすることにより、配線基板2が支持材5を介して放熱基板3に対して平面上で安定して固定されるため、放熱基板3に対する半導体素子1及び配線基板2の傾き及びあおりを抑制することができる。
また、本半導体モジュール構造の特徴は、放熱基板3の配線基板2と対向する面上において、支持材5と接合材4の間に溝13が形成されていることである。なお、図3の(a)に示す半導体モジュール100においては、溝13の中に接合材4の一部が埋められている。
また、本半導体モジュール構造のもう一つの特徴は、図2に示すように、配線基板2の放熱基板3に対向する第2面2bにおいて、スリット7が、長方形の第2面2bの一対の短辺側の端部近傍にそれぞれ形成されていて、放熱基板3を搭載した際に、図1Aに示すように、溝13と合わせて、支持材5の内側に接合材4を囲うように放熱基板3のダイパッド電極側(すなわち、ダイパッド領域部9)に形成されている。
このような構成とすることにより、接合材4を溶融して放熱基板3と配線基板2とを接合する際に、接合材4が溶融して外方へ広がる場合でも、配線基板2のスリット7で濡れ拡がりを止め、また放熱基板3において、はみ出し分が溝13に埋まってそれ以上の外方への広がりを上下で抑制される。よって、接合材4と支持材5との接触を、スリット7と溝13とにより抑制することができ、仮固定強度を確保することができる。
溝13の役割は、接合材4と支持材5との接触を防ぐためである。例えば、支持材5としてAuバンプを使用し、接合材4としてAuSnはんだを使用するとき、接合材4と支持材5とが接触すると、支持材5のAuバンプが接合材4に拡散してしまうことになる。このような拡散が起こると、配線基板2を仮固定するための支持材5の強度低下につながり、所望の搭載精度を確保できなくなってしまう。
配線基板2に形成されているスリット7の幅寸法は、サイズの制約はないが、放熱基板3の溝13と同じ位置若しくは溝13よりも内側に形成することで、放熱基板3の表面に対する接合材4のフィレットの端面形状を直角若しくは鋭角になるように制御する効果もある。
接合材4のフィレットの端面形状は、信頼性に大きく寄与する。もし、フィレットの端面形状を制御しない場合には、フィレットの端面形状にばらつきが生じやすくなり、その結果、信頼性品質においてもばらつきが生じてしまう。再現性良く、安定したフィレットの端面形状を確保するため、前記したように制御している。
なお、図1A及び図1Bにおいて、支持材5を絶縁性樹脂材料で形成した場合には、導電性材料で構成される接合材4との絶縁性を確保できるため、配線基板2と放熱基板3の間での支持材5の位置制約が比較的少ない状態で配線基板2と放熱基板3とを固定することができる。
(第1の実施形態の第1変形例)
図3は、第1の実施形態に係る半導体モジュールの第1変形例の構成を模式的に示す断面図である。
本変形例に係る半導体モジュール100aの特徴は、支持材5として、接合材4とは融点の異なる別の金属系の材料を用いることである。
このような構成とすることにより、接合材4も支持材5も共に金属材料となるため、支持材5を介しての配線基板2から放熱基板3への放熱が可能となる。したがって、半導体素子1からの放熱性を高めることができる。さらに、接合材4と支持材5とを融点の異なる別材料で構成することで、融点の低い材料を選択的に加熱溶融して接合することができる。例えば、支持材5は、接合材4よりも融点が高い材料としてもよい。これにより、接合材4を加熱するときに、支持材5が再溶融するのを防止することができる。
(第1の実施形態の第2変形例)
図4A〜図4Dは、第1の実施形態に係る半導体モジュールの第2変形例の二つのバリエーションの構成を模式的に示す断面図である。
本第2変形例に係る半導体モジュール100b及び100cの特徴は、放熱基板3の配線基板2と対向する面上において、支持材5と溝13との間にレジスト14が形成されていることである。図5A及び図5Bは、第1の実施形態に係る半導体モジュールの第2変形例の放熱基板側の二つのバリエーションの構成を模式的に示すものである。ここでは、支持材5は、長方形の放熱基板3のダイパッド領域部9の周辺領域の一部、例えば短辺側の端部近傍に、一列に複数個、例えば7個の支持材5が等間隔に配置されている。なお、図4A及び図4Bと図5Aに示すように、このレジスト14は、四角形枠状の溝13の外側でかつ溝13と支持材5の間を通るように四角形枠状に形成され、溝13の中に接合材4の一部が埋められているが、レジスト14により、接合材4が、さらに溝13を越えて濡れ拡がって支持材5と接触することを防ぐことができる。このレジスト14は、通常の樹脂材で形成しても良いが、スペースが限られた構造の場合は、放熱基板3を削ることにより形成することができる。このレジスト14の構造は、図4C及び図4Dと図5Bに示すように、支持材5の周囲に円環状に形成されてもよい。
前記放熱基板3の前記レジスト14の構造は、例えば、前記放熱基板3のレジスト形成箇所にレーザ或いはプラズマなどを照射することで、放熱基板3の上面のAuめっきを除去し、Niめっき層を露出させる。以上の工程で、レジスト14を容易に形成する事も可能である。
このような構成とすることにより、接合材4を溶融して放熱基板3と配線基板2とを接合する際に、接合材4が溶融して外方へ広がる場合でも、接合材4のはみ出し分が、溝13を埋めた上でそれ以上に外方へ広がることがあっても、レジスト14で抑制される。よって、レジスト14は、接合材4と支持材5との接触を抑制することができる。
次に、図5A及び図5Bに示すように、放熱基板3の溝13の外部分に余分な接合材4の余りを受け止める、更なる深溝16を形成するようにしてもよい。すなわち、深溝16は、溝13と連通するように配置され、溝13の深さよりも深くなっている。このように構成すれば、接合材4の量の供給バラつきにおいても、余った接合材4は深溝16に流れ込んで行くため、接合材4の接合厚みを一定に維持することができ、且つ、接合材4が支持材5に接触しないようにすることが出来る。なお、この構成は、必須ではない。
ここで、図4A及び図4Bに示す半導体モジュール100bのように、溝13に接合材4のはみだし分が埋まった後で、冷却による接合材4の収縮量が大きければ、溝13と接合材4とを分離して形成することもできる。これにより、接合材4と支持材5との分離の良品及び不良品の基準として、溝13への接合材4の接触有無を設定することができ、X線又は透過顕微鏡で容易に良否を検査判別することができる。
以下、図6A〜図6Dを用いて、本発明の第1の実施形態にかる半導体モジュールの製造方法について説明する。
一例として、第1の実施形態では、第1の実施形態の第2変形例を示す図4A〜図4Dで説明した半導体モジュール100bと100cの製造方法について説明する。
第1の実施形態の第2変形例に係る半導体モジュール100bと100cとの製造方法は、図1A及び図1Bに示した第1実施形態に示した製造方法と類似しているため、第1実施形態との相違点についてのみ説明する。
図6Aに示すように、放熱基板3において、支持材5が形成されたダイパッド領域部9の周辺領域と支持材5が形成された以降の工程において接合材4が配置される領域(すなわち、ダイパッド領域部9)との間に、溝13とレジスト14とを予め形成しておく。
次に、図6Bに示すように、支持材5に接触しないように、支持材5と異なる金属ペレットで構成される接合材4を、放熱基板3のダイパッド領域部9に搭載して加熱する。ここで、接合材4と放熱基板3との接合温度は、接合材4の融点以下の温度とし、完全溶融しない状態で仮付けする。また、接合材4の材料は、金属ペレットに限るものではなく、ペースト材でも構わない。なお、ペレット材のほうが加熱冷却後の収縮量が小さく、本製造方法には適している。
また、ペースト材を用いる場合には、搭載後にペースト材の上面にフラックスを塗布しておく。さらに、ペースト内に目標の接合高さに合わせた金属ボールを含有させておけば、後述するように接合材4に荷重をかけてゆく過程で、金属ボールの高さが放熱基板3に対する配線基板2の高さを正確に決めるため、その制御が容易になる。
次に、図6C〜図6Dに示すように、半導体素子1を搭載した配線基板2を支持材5に接触させ、接触した支持材5を同時的に押しつぶしながら配線基板2が接合材4に接触するように荷重で押し込む。ここで、加熱を行う場合に、その加熱温度は接合材4の融点以上の温度にする。この場合、接合材4が溶けたとしても、その溶融過程で溝13に接合材4が埋まり、接合材4が溝13の外方まで広がらないため、接合材4が支持材5に接触することを抑制できる。接合材4の供給がばらついてはみ出しが出る場合は、レジスト14で接合材4の濡れ広がりを止めることにより、接合材4と支持材5との接触を防ぐことが出来る。
本第2変形例においても、支持材5を用いているために、加熱過程では、まず、支持材5と配線基板2とが接着し、支持材5の位置に合わせて配線基板2が放熱基板3に仮固定される。この結果、配線基板2と接合材4との接合は、リフロー等の一般的な加熱工程を用いることができ、別途リフロー専用設備を使って、多くの数量を一括で接合させることも可能となる。よって、工程処理能力を向上させることができる。
ここで、第1の実施形態及び前記変形例に共通する特徴について、従来技術と対比しながら説明する。
図7A〜図7Cに、従来技術に係る半導体モジュール150の製造方法を示す。
従来技術では、まず、図7Aに示すように、放熱基板153上に接合材154を配置して搭載する。
その後、図7Bに示すように、接合材154を溶融する。
その後、図7Bに示すように、半導体素子151が搭載された配線基板152を、搭載用ヘッドツール158を用いて、接合材154を装着した放熱基板153の上方に配置する。
その後、図7Bに示すように、蛍光体156付きの半導体素子151が搭載された配線基板152を、接合材154を装着した放熱基板153に接触するように押し付けて接合させる。
その後、図7Cに示すように、接合材154を冷却して、半導体モジュール150を完成する。
このような従来技術では、半導体素子151が搭載された配線基板152を、接合材154を装着した放熱基板153の上方に配置し、その後、半導体素子151が搭載された配線基板152を、接合材154を装着した放熱基板153に接触するように押し付けて接合させた後、接合材154の冷却が完了するまで、半導体素子151が搭載された配線基板152を、搭載用ヘッドツール158を用いて保持し続ける必要がある。
他方、第1の実施形態では、支持材5を用いているために、加熱過程では、まず、支持材5と配線基板2とが接着し、支持材5の位置に合わせて、配線基板2が支持材5により仮固定される。この仮固定によって、配線基板2とそれに搭載された半導体素子1の放熱基板3とに対する高さばらつき、傾き、及びあおり等の搭載精度を、高精度に制御することが可能となる。
また、仮固定後は、搭載用ヘッドツールで配線基板2を保持し続ける必要が無い。この結果、配線基板2と接合材4との接合は、リフロー等の一般的な加熱工程を用いることができ、別途リフロー専用設備を使って多くの数量を一括で接合させることも可能となる。よって、工程処理能力を向上させることができる。
(効果等)
以上、第1の実施形態及びその変形例に係る半導体モジュール100,100a,100b,100cは、半導体素子1と、前記半導体素子1を第1面2aに搭載し、前記半導体素子1と電気的に接続された配線基板2と、前記配線基板2における前記第1面2aの反対側の第2面2bと対向するように、前記配線基板2を搭載した放熱基板3と、前記放熱基板3のダイパッド領域部9上に形成され、前記配線基板2と前記放熱基板3との間に介在して前記配線基板2と前記放熱基板3とを接合する接合材4と、前記放熱基板3上における前記ダイパッド領域部9の周辺領域の一部に形成され、前記配線基板2の前記第2面2bのスリット7の外側の周辺領域の一部と接触することで前記配線基板2を前記放熱基板3に固定する支持材5とを備えている。前記放熱基板3には、前記支持材5の周辺に溝13が形成されている。さらに、配線基板2には、前記放熱基板3の溝13と対向する位置にスリット7が設けられ、溝13とスリット7とで合わせて接合材4の外方への広がりを止めることで、支持材5と接合材4との接触を防ぎ、仮止め強度を確保することが出来る。
このような構成とすることにより、配線基板2と放熱基板3とを接合材4で接合する際に、支持材5で配線基板2と放熱基板3とが仮固定された状態に維持しておくことができる。これにより、接合温度まで昇温させても、配線基板2と放熱基板3との搭載ずれ及び材料の線膨張率の差によるZ方向への変位を抑制することができる。さらに、接合時から冷却時まで、搭載用ヘッドツールで配線基板2を長時間保持することが不要になるため、工程タクトも短くすることができる。
また、第1の実施形態及び種々の変形例に係る半導体モジュールにおいて、前記支持材5は、少なくとも3つ以上に独立して形成され、前記独立して形成された支持材5の各々は、前記支持材5と前記放熱基板3との接続部分からの高さが同等であり、前記接合材4は、平面視において前記独立して形成された支持材5によって取り囲まれるように配置されていてもよい。
このような構成とすることにより、配線基板2が支持材5を介して放熱基板3に対して平面上で安定して固定されるため、放熱基板3に対する半導体素子1及び配線基板2の傾き及びあおりを抑制することができる。
また、第1の実施形態及び種々の変形例に係る半導体モジュールにおいて、前記接合材4は、前記半導体素子1及び前記配線基板2のいずれとも電気的に接続していなくてもよい。
このような構成とすることにより、接合材4が半導体素子1及び配線基板2と絶縁されていても、半導体素子1及び配線基板2と放熱基板3との電気的接続が、それぞれの電極8と電極10との間で行われる。これにより、支持材5又は接合材4の接合状態に関係なく半導体モジュールとして機能すべき電気特性を維持することができる。
また、第1の実施形態及び種々の変形例に係る半導体モジュールにおいて、前記接合材4は、金属を含む材料で構成され、前記支持材5は、前記接合材4とは異なる金属を含む材料で構成され、前記支持材5は、前記接合材4よりも融点が高くてもよい。
このような構成とすることにより、接合材4も支持材5も共に金属材料となるため、支持材5を介して配線基板2から放熱基板3へ放熱することができる。また、接合材4を加熱するときに支持材5が再溶融するのを防止することができる。
また、第1の実施形態及び種々の変形例の半導体モジュールにおいて、前記支持材5は、樹脂材料で構成してもよい。
このような構成とすることにより、放熱基板3と配線基板2との間の絶縁を図ることができる。
また、第1の実施形態及び種々の変形例に係る半導体モジュールにおいて、前記支持材5は、少なくとも前記配線基板2の側面上の一部を覆っていてもよい。
このような構成とすることにより、支持材5を形成した後の製造工程において、支持材5が配線基板2と接合材4との間に侵入して濡れ広がることを防止できる。
また、第1の実施形態及び種々の変形例に係る半導体モジュールにおいて、前記支持材5の最上端は、前記放熱基板3から見て前記配線基板2の前記第1面2aよりも高い位置にあるとしてもよい。
このような構成とすることにより、支持材5が配線基板2の側面を覆いさらに上面上に這い上がるようにして配線基板2を固定するため、特に、放熱基板3と配線基板2を接合する際に互いのズレ及び移動を最小限にすることができる。また、外部からの力により放熱基板3上で配線基板2が移動するリスクを減らすこともできる。さらに、支持材5の上面を蛍光体6を含む半導体素子1の上面の高さと同等にすれば、外部からの半導体素子1への光の入射を遮断できる。
また、第1の実施形態及び種々の変形例に係る半導体モジュールにおいて、前記接合材4の線膨張係数は、前記配線基板2の線膨張係数と前記放熱基板3の線膨張係数との間の大きさであるとしてもよい。
このような構成とすることにより、接合材4によって配線基板2と放熱基板3との熱膨張差を吸収して、配線基板2と放熱基板3との接合の信頼性を維持することができる。
また、第1の実施形態及び種々の変形例に係る半導体モジュールの製造方法は、放熱基板3上に少なくとも3つ以上に独立して支持材5を形成する工程と、前記放熱基板3上に、前記支持材5に接触しないように接合材4を形成する工程と、半導体素子1を搭載した配線基板2を、前記接合材4が前記配線基板2と前記放熱基板3との間に介在し、かつ、前記独立して形成された支持材5上に跨るように配置して前記支持材5に固定する工程と、前記接合材4を加熱溶融して前記配線基板2と前記放熱基板3を接合する工程とを備え、前記接合材を形成する工程では、平面視において前記独立して形成された支持材5によって前記接合材4が取り囲まれるように、前記接合材4を形成する。
このような構成とすることにより、支持材5を用いているために、加熱過程では、まず、支持材5と配線基板2が接着し、支持材5の位置に合わせて配線基板2が仮固定される。この仮固定によって、配線基板2とそれに搭載された半導体素子1の放熱基板3に対する高さばらつき、傾き、及びあおり等の搭載精度を、高精度に制御することが可能となる。
また、第1の実施形態及び種々の変形例に係る半導体モジュールの製造方法において、前記接合材4は、金属を含む材料で構成され、前記接合材4を形成する工程では、前記金属を含む材料を加熱溶融することで形成するとしてもよい。
このような構成とすることにより、金属を含む接合材4を介して、配線基板2から放熱基板3へ放熱することができる。
また、第1の実施形態及び種々の変形例に係る半導体モジュールの製造方法において、前記支持材5は絶縁性の樹脂材料で構成してもよい。
このような構成とすることにより、放熱基板3と配線基板2との間の絶縁を図ることができる。
また、第1の実施形態及び種々の変形例に係る半導体モジュールの製造方法において、前記配線基板2を前記支持材5に固定する工程では、前記支持材5の樹脂材料が前記配線基板2の少なくとも側面上の一部を覆うように形成するとしてもよい。
このような構成とすることにより、支持材5を形成した後の製造工程において、支持材5が配線基板2と接合材4との間に侵入して濡れ広がることを防止できる。
また、第1の実施形態及び種々の変形例に係る半導体モジュールの製造方法において、前記支持材5は前記接合材4とは異なる金属を含む材料で構成され、前記支持材5は前記接合材4よりも融点が高くてもよい。
以上、本発明にかかる半導体モジュール及び半導体モジュールの製造方法について、実施形態及び変形例に基づいて説明したが、本発明は、この実施形態及び変形例に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施形態に施したもの又は、異なる実施形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、一つ又は複数の態様の範囲内に含まれてもよい。例えば、前記様々な実施形態又は変形例のうちの任意の実施形態又は変形例を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。また、実施形態同士の組み合わせ又は実施例同士の組み合わせ又は実施形態と実施例との組み合わせが可能であると共に、異なる実施形態又は実施例の中の特徴同士の組み合わせも可能である。
本発明の前記態様にかかる半導体モジュールは、LEDを用いたヘッドランプ又は光学精度の高い照明器具の半導体モジュールとして有用である。
1、151 半導体素子
2、152 配線基板
2a 第1面
2b 第2面
3、153 放熱基板
4、154 接合材
5 支持材
6、156 蛍光体
7 スリット
8 配線基板の電極
9 ダイパッド領域部
10 放熱基板の電極
11 基準穴
12 金属ワイヤ
13 溝
14 レジスト
15 配線基板の接合部
16 深溝
100、100a、100b、100c、150、200、300 半導体モジュール
158 搭載用ヘッドツール
201 LEDパッケージ基板
202 LEDチップ
203 LEDパッケージ
204 配線基板
205 接着材
206 放熱板
321 放熱基板
322 サブマウント
323 各LED素子
324a 正極ランド
324b 負極ランド

Claims (4)

  1. 半導体素子と、
    前記半導体素子を第1面に搭載し、前記半導体素子を電気的に接続されるとともに、前記第1面の反対側の第2面に形成された、少なくとも一つ以上のスリットを有する配線基板と、
    前記配線基板における前記第2面と対面するように、前記配線基板を搭載した放熱基板と、
    前記放熱基板のダイパッド領域部上に形成され、前記配線基板と前記放熱基板との間に介在して前記配線基板と前記放熱基板とを接合する接合材と、
    前記放熱基板上における前記ダイパッド領域部の周辺領域の一部に形成され、前記配線基板の前記第2面の前記スリットの外側の周辺領域の一部と接触することで、前記配線基板を前記放熱基板に固定する支持材とを備える
    半導体モジュール。
  2. 前記配線基板の前記スリットは、前記放熱基板に形成されている溝の位置と同じ若しくは前記溝の前記位置よりも内側に配置されている
    請求項1に記載の半導体モジュール。
  3. 前記放熱基板における前記支持材と前記溝との間に、前記接合材で覆われることなく配置されたレジストをさらに備える、
    請求項2に記載の半導体モジュール。
  4. 前記放熱基板における前記溝に連通するように配置され、前記溝の深さよりも深い深溝をさらに備えて、
    前記深溝内には、前記接合材の一部が埋められている、
    請求項2又は3のいずれか1項に記載の半導体モジュール。
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