JP2018152156A - 組電池の電池セル膨れ推定システム - Google Patents

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Abstract

【課題】電池セル膨れ推定システムにおいて、組電池のパウチ状電池セルの膨れ量をより簡単な構成で精度よく推定することである。
【解決手段】電池セル膨れ推定システム10は、充放電可能な発電要素と、シート材から構成され発電要素を収容する外装体とを有するパウチ状電池セル33が複数並んで配置された電池モジュール32を含む。電池モジュールは、少なくとも一部の隣り合う電池セルの間に設けられた内部流路であって、電池セルの外装体の側面が内側壁面を構成する内部流路を有する。電池セル膨れ推定システムは、電池モジュールの内部流路に冷媒流体を供給し通過させる冷媒供給部と、冷媒供給部を駆動する駆動部と、電池モジュールの充電時または放電時における駆動部の負荷の取得値に基づいて、各電池セルの膨れ量を推定する制御装置50とを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、組電池の電池セル膨れ推定システムに関する。
パウチ状電池セルを複数並べて配置することにより電池モジュールを構成する場合がある。通常は電池モジュールがケースの内部に収容されて組電池が構成される。この場合において、複数の電池セルの充電または放電によって電池セルの膨れが生じる可能性がある。このため、電池セルに取り付けたスイッチまたは感圧装置などにより物理的に電池セルの膨れを推定することが提案されている。
特許文献1には、パウチ状電池セルのフィルム外装体の表面に歪センサを付着し、フィルム外装体の伸びを検出し、内圧の上昇を検出することが記載されている。
特開2000−340264号公報
専用のスイッチまたは感圧装置などにより物理的にパウチ状電池セルの膨れを推定する構成では、感圧装置などを必要とするため構成が複雑となり、コストが過度に増大する可能性がある。このため、組電池のパウチ状電池セルの膨れ量をより簡単な構成で精度よく推定することが望まれる。
本発明に係る組電池の電池セル膨れ推定システムは、充放電可能な発電要素と、シート材から構成され発電要素を収容する外装体とを有するパウチ状電池セルが複数並んで配置された電池モジュールを含む組電池の電池セル膨れ推定システムである。電池モジュールは、少なくとも一部の隣り合う電池セルの間に設けられた内部流路であって、電池セルの外装体の側面が内側壁面を構成する内部流路を有する。そして、電池セル膨れ推定システムは、電池モジュールの内部流路に冷媒流体を供給し通過させる冷媒供給部と、冷媒供給部を駆動する駆動部と、電池モジュールの充電時または放電時における駆動部の負荷の取得値に基づいて、各電池セルの膨れ量を推定する制御装置とを備える。
本発明に係る組電池の電池セル膨れ推定システムによれば、パウチ状電池セルの膨れ量をより簡単な構成で精度よく推定できる。
実施形態の電池セル膨れ推定システムの構成図である。 実施形態の電池セル膨れ推定システムを構成する組電池及び冷却構造の斜視図である。 図2に示す組電池を構成する電池モジュールの斜視図である。 電池モジュールを構成する電池セルの斜視図(a)と、(a)のC部拡大断面図である。 図3のA−A断面図である。 図3のB−B断面図(a)と、(a)のD部拡大図(b)である。 実施形態の電池セル膨れ推定システムにおいて、電池セルの膨れ量を推定する方法を示す模式図である。 実施形態の電池セル膨れ推定システムにおいて、冷却ファンを駆動するモータの負荷の時間変化の1例を示す図である。 実施形態の電池セル膨れ推定システムの別例を構成する電池モジュールの並列ブロックの分解斜視図である。 実施形態の電池セル膨れ推定システムの別例の構成を示すブロック図である。
以下、図面を用いて本発明の実施形態を説明する。以下で説明する形状、材料、及び個数は、説明のための例示であって、電池セル膨れ推定システムの仕様等に応じ適宜変更することができる。以下において複数の実施形態、変形例などが含まれる場合、それらを適宜組み合わせて実施することができる。以下ではすべての図面において同等の要素には同一の符号を付して説明する。また、本文中の説明においては、必要に応じてそれ以前に述べた符号を用いるものとする。
図1は、実施形態の電池セル膨れ推定システム10の構成図である。電池セル膨れ推定システム10は、充放電制御システム12と、冷却構造60とを備える。充放電制御システム12は、電池モジュール32に充放電を行うために用いられる。充放電制御システム12は、充電入力端子13、外部出力端子14、充電器15、充放電スイッチ部16、組電池30、及び制御装置50を含む。
充電入力端子13には、図示しない外部電源が接続可能である。外部電源は、例えば、50Hzまたは60Hz等の周波数と100V等の電圧(電圧振幅:141V)を有する商用交流電源である。
外部出力端子14には、図示しない外部負荷が接続可能である。外部負荷は、例えば、家庭または工場施設等における照明器具、空調設備等である。外部負荷は交流電力で動作するものが多いが、充放電制御システム12が内蔵する電池モジュール32の出力は直流電力であるので、DC/AC変換器である出力変換部17が設けられる。出力変換部17は、電池モジュール32から充放電スイッチ部16を介して供給される直流電力を交流電力に変換して、外部出力端子14に出力する。ユーザの要望によって、DC/AC変換器を充放電制御システム12の外部に設ける場合には、出力変換部17は省略する。
図1では、充放電制御システム12の各構成要素の接続関係について、電力線を太線で、信号線を細線で示している。
充電器15は、充電入力端子13から供給される入力交流電力を電池モジュール32の直流電力仕様に合わせて変換する充電用AC/DC変換器である。充電器15は、後述する制御装置50から充電指示を受け取り、それに対して制御装置50に応答信号を返し、それに基づいてAC/DC変換を実行する。
充放電スイッチ部16は、充電器15側から電池モジュール32への充電と、電池モジュール32から外部出力端子14側への放電とを切り替える。具体的には、充放電スイッチ部16は、充電器15から出力される直流電力を電池モジュール32に充電電力として供給する充電用スイッチング素子を含む。充放電スイッチ部16は、電池モジュール32に蓄電された直流電力を外部出力端子14側へ放電電力として出力する放電用スイッチング素子も含む。かかる充電用スイッチング素子及び放電用スイッチング素子として、大電力用半導体素子が用いられる。例えば、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)、または大電力用電界効果トランジスタ(FET)を用いることができる。充放電スイッチ部16の動作は、制御装置50の制御の下で行われる。
組電池30は、後述するケース39(図2)の内部に電池モジュール32が収容されてなる。電池モジュール32は、複数の電池セル33を含む。図1では4つの電池セル33が直列接続されている。複数の電池セル33は、充放電制御システム12の仕様によっては並列接続されてもよく、後述の図9の構成で示すように直列接続と並列接続とが組み合わされてもよい。
図1では、4つの電池セルを区別して、電池セル33a,33b,33c,33dと示している。電池セル33aの負極端子を電池セル33bの正極端子に接続し、電池セル33bの負極端子を電池セル33cの正極端子に接続し、以下これを繰り返している。電池セル33aの正極端子と電池セル33dの負極端子との間の電圧値が電池モジュール32の総電圧値となる。
電池モジュール32を構成する電池セル33は、パウチ状の二次電池であり、例えばリチウムイオン電池、またはリチウムポリマー電池である。電池セル33は、後述の図4で示すようにシート材から構成される外装体34の密閉空間内に発電要素37が内蔵される。
電池モジュール32は、複数の電池セル33が積層されることにより、一方向に並んで配置されて構成される。
制御装置50は、SOC算出部51と、充放電制御部52と、セル膨れ推定部53と、寿命判定部54と、ファン制御部55とを有する。制御装置50は、コンピュータまたはマイクロプロセッサを搭載した制御回路などで構成される。
SOC算出部51は、後述の温度検出部18で検出される電池モジュール32の検出温度、後述の電圧検出部19により計測される電圧、及び電流検出部20のデータに基づいて、電池モジュール32の充電状態指標を算出する。充電状態指標は、SOC(State Of Charge)と呼ばれる。
充放電制御部52は、電池モジュール32の電力蓄電状態を高い状態に維持するように、充放電制御を行う。充放電制御部52は、外部負荷が要求する出力電力量と電池モジュール32のSOCとに基づいて充電と放電を制御する。充放電制御部52は、手動による入力操作に応じて、充放電制御を行うこともできる。制御装置50が有するセル膨れ推定部53、寿命判定部54、及びファン制御部55は後で説明する。
AC/DCコンバータ22とDC/DCコンバータ23とは、制御装置50に所定の直流電圧値を有する電源電力を供給する電力変換器である。制御装置50には、通常、AC/DCコンバータ22を介して外部電源から電力が供給される。充電器15が動作しなくても制御装置50の動作を確保するために、AC/DCコンバータ22は、充電器15を介さずに制御装置50に電力を供給する。外部電源が停電などによって充電入力端子13に供給されないときには、制御装置50には、DC/DCコンバータ23を介して電池モジュール32から電力が供給される。
また、電池モジュール32は充電時及び放電時に温度上昇する。後述の冷却構造60は、電池モジュール32を冷却するために用いられる。冷却構造60は、冷媒供給部である冷却ファン61、冷却ファン61の駆動部であるモータ61a、導入ダクト62(図2)及び排出ダクト63(図2)を含んで構成される。
また、電池モジュール32を構成する電池セル33は、充放電の長時間の繰り返しによって、または高レートの充電または放電によって、内圧が上昇する。これにより、電池セル33の両側面が外側に膨らむ場合がある。電池セル33の膨れ量が所定値以上になると、寿命に達したとして、充放電の動作を停止させる必要がある。このために、電池セル膨れ推定システム10は、電池セル33の膨れ量を推定する制御装置50を有する。具体的には、制御装置50が有するセル膨れ推定部53は、電池モジュール32の充電時または放電時におけるモータ61aの負荷の計測値に基づいて、各電池セル33の膨れ量を推定する。この膨れ量の推定には冷却構造60が用いられる。したがって、まず、冷却構造60と、冷却構造60で冷却する電池モジュール32とについて、図2から図6を用いて説明し、その後、セル膨れ推定部53を説明する。
図2は、電池セル膨れ推定システム10を構成する組電池30及び冷却構造60の斜視図である。図3は、図2に示す組電池30を構成する電池モジュール32の斜視図である。
図2に示すように、組電池30は、略直方体状のケース39の内側に、図3に示す電池モジュール32が収容されている。ケース39の縦方向一端部(図2の紙面の表側端部)には、冷却風導入用の導入ダクト62と冷却風排出用の排出ダクト63とが接続されている。なお、図2では、導入ダクト62及び排出ダクト63の接続部と内部とを分かりやすくするために、透視図として示している。
図3に示すように、電池モジュール32は、電池セル33を一方向に複数積層して構成される。電池モジュール32も、ケース39(図2)と同様に、略直方体形状であり、横方向Xよりも縦方向Yに長く伸びている。図2、図3、及び後述の図4では、ケース39及び電池モジュール32の横方向をX,縦方向をY、横方向X及び縦方向Yに直交する上下方向をZで示す。なお、横方向X、縦方向Y、上下方向Zは、説明の便宜上用いるもので、その方向と実際の使用状態の方向との関係及び寸法関係が限定されるものではない。なお、電池モジュール32は、複数の電池セル33が接触するように積み重なる構成に限定せず、例えば複数の電池セルの横方向端部が両側の壁部材で結合されて一方向に並んで配置されたものでもよい。
図4は、電池モジュール32を構成する電池セル33の斜視図(a)と、(a)のC部拡大断面図である。図4では、電池セル33の縦方向Yの一端部が紙面の裏側に配置され、縦方向Yの他端部が紙面の表側に配置されるので、図3の縦方向Yの両側の位置関係とは逆になっている。具体的には、図4の紙面の裏側が導入ダクト62及び排出ダクト63の接続側(ダクト接続側)である。
電池セル33は、外装体34と、外装体34のダクト接続側とは反対側の端部から延出した一対の電極タブ、すなわち正極タブ36a及び負極タブ36bとを有するラミネート電池である。外装体34は、2枚のシート材であるラミネートフィルム35a、35bから構成される。外装体は、2枚のラミネートフィルム35a、35bから構成されるものに限定されず、例えば1枚のラミネートフィルムから構成されてもよく、また、金属製のシート材から構成されてもよい。
電池セル33は、電極体及び電解質を含む発電要素37が、外装体34の内部に収容されている。電極体の1例は、正極及び負極がセパレータを介して巻回された巻回型である。正極タブ36aは正極に接続され、負極タブ36bは負極に接続される。外装体34を構成するラミネートフィルム35a、35bとして、金属層の両面に樹脂層が形成されたフィルムを用いることができる。
外装体34は、扁平な略直方体部分の縦方向Y両端部から接合部38が延出している。接合部38は、2枚のラミネートフィルム35a、35bの端縁が接合されて形成される。外装体34の横方向X両端部でも縦方向Y両端部と同様に2枚のラミネートフィルム35a、35bが接合される。この横方向X両端部は、図4(b)に示すように、略直方体部分の横方向X両側面に沿うように上下方向に曲げられる。なお、電池セルは、このような形状に限定するものではなく、シート材から構成された外装体を有するパウチ状であればよい。
図3に戻って、電池モジュール32の縦方向Y両端面には、第1ホルダ40と第2ホルダ41とがそれぞれ取り付けられる。第1ホルダ40は、各電池セル33の各タブ36a、36b(図4)とは反対側の端部(図3の紙面表側端部)付近において、複数の第1ホルダ要素40aを積み重ねて結合することにより形成される。第1ホルダ要素40aの裏側(電池セル33側)の端面には横方向Xに伸びる図示しない溝部が形成される。溝部には、各電池セル33の縦方向Y一端部(図3の表側端部)の接合部が挿入される。
第2ホルダ41は、各電池セル33のタブ36a、36b側の端部(図3の紙面裏側端部)付近において、複数の第2ホルダ要素41aを積み重ねて結合することにより形成される。また、隣り合う第2ホルダ要素41aにより、各電池セル33の縦方向Y他端部(図3の裏側端部、図4の表側端部)の接合部38(図4)が挟み込まれる。このとき、各電池セル33の正極タブ36a(図4)及び負極タブ36b(図4)は、隣り合う第2ホルダ要素41aの間から縦方向Yに伸びて外側に導出される。
隣り合う電池セル33のうち、一方の電池セル33の正極タブ36aと他方の電池セル33の負極タブ36bとが、図示しないバスバーによって接続され、これが隣り合う電池セル33で繰り返される。これにより、複数の電池セル33が直列接続される。そして、電池モジュール32の上下方向一端の電池セル33の正極タブ36aには、電池モジュール32の正極端子(図示せず)が接続される。また、電池モジュール32の上下方向他端の電池セル33の負極タブ36bには、電池モジュール32の負極端子(図示せず)が接続される。
第2ホルダ41の縦方向Y外側面(図3の紙面裏側面)には、図示しない絶縁カバーが取り付けられてもよい。絶縁カバーが取り付けられる場合、絶縁カバーの上下方向両端部に形成される孔を通じて正極端子及び負極端子が外側に導出される。また、電池モジュール32の横方向X両側面には、略全域にテープ42が貼付されている。
図5は、図3のA−A断面図である。図6は、図3のB−B断面図(a)と、(a)のD部拡大図(b)である。図3、図5、図6に示すように、各電池セル33の上側面には、隔壁部材43が縦方向Y一端の横方向X中央部から縦方向Yに伸びるように取り付けられる。また、各電池セル33の上側面の横方向X両端部には、縦方向Yに沿うように側壁部材44が取り付けられる。これにより、隣り合う電池セル33の間に隔壁部材43及び側壁部材44が配置される。そして、隣り合う電池セル33の間にU字形の内部流路45が形成される。
複数の電池セル33のうち、上端に位置する電池セル33の上側面に取り付けられた隔壁部材43及び側壁部材44の上端は、ケース39の内側面に接触して、上端の電池セル33の上側面とケース39の内側面との間にもU字形の内部流路45が形成される。また、複数の電池セル33のうち、下端に位置する電池セル33の下側面にも、上側面と同様に隔壁部材43及び側壁部材44が取り付けられる。下端の電池セル33の隔壁部材43及び側壁部材44の下端は、ケース39の内側面に接触して、下端の電池セル33とケース39との間にもU字形の内部流路45が形成される。
隔壁部材43及び側壁部材44には、弾性変形可能な弾性部材を用いることができる。弾性部材として、例えばゴム、発泡樹脂材が用いられる。弾性部材は、電池セル33の略直方体部分の上面または上下両面に接着剤を用いて取り付けられる。内部流路45は、隣り合う電池セル33の間、または電池セル33とケース39との間に設けられるので、電池セル33の外装体34の外側面が内部流路45の内側壁面を構成する。
図3に示すように、電池モジュール32の縦方向Y一端面(図3の紙面表側端面)に配置された第1ホルダ40の横方向X一方側(図3の左側)には複数の導入口46が形成され、第1ホルダの横方向X他方側(図3の右側)には複数の排出口47が形成される。そして、各内部流路45の両端が、導入口46及び排出口47に通じる。内部流路45の縦方向Yの他端(図3の紙面表側端)は、第2ホルダ41で塞がれる。このため、導入口46から内部流路45内を図3の矢印E1方向に流れる冷却風は、縦方向Yの他端部で折り返して排出口47に向かう。
図2に戻って示すように、ケース39の縦方向Y一端には導入側開口R1が形成され、導入側開口R1には導入ダクト62の下流端部が接続される。導入側開口R1は、第1ホルダ40の複数の導入口46(図3)に通じる。また、ケース39の縦方向一端には排出側開口R2が形成され、排出側開口R2には排出ダクト63の上流端部が接続される。排出側開口R2は、第1ホルダ40の複数の排出口47(図3)に通じる。
図2に示す導入ダクト62の上流側端部は開口して、例えば外気に通じる。排出ダクト63の内部には、冷却ファン61が設けられる。冷却ファン61は、モータ61aによって駆動される。図1に示すように、モータ61aの駆動は制御装置50が有するファン制御部55によって、インバータなどの駆動回路24を制御することにより制御される。冷却ファン61が駆動されると、冷媒流体である空気が導入ダクト62から各内部流路45に供給され、各内部流路45に空気が冷却風として通過する。このとき、冷却ファン61は、空気を吸引して電池モジュール32を冷却する吸引型として動作する。なお、冷却ファンは吸引型に限定せず、導入ダクト62の内部に設けられて、空気を電池モジュール32側へ押し出す押し出し型として動作するものを用いてもよい。また、冷媒流体として空気の代わりに別のガス状冷媒を用いることもできる。
次に、図1に戻って、電圧検出部19、電流検出部20、温度検出部18、及び充放電制御部52を説明する。
電圧検出部19は、各電池セル33の電圧状態を検知する。電圧検出部19は、計測回路である電圧計測部19aと、監視回路である電圧監視部19bとを含む。電圧計測部19aは、各電池セル33の端子間電圧値を計測する。
例えば図3、図4の隣り合う電池セル33のうち、一方の電池セル33の正極タブ36aには第1バスバー(図示せず)が接続され、他方の電池セルの負極タブには第2バスバー(図示せず)が接続される。そして、第1バスバー及び第2バスバーが薄板状の導電性部材を挟んで接続される。この導電性部材の端部が第1バスバー及び第2バスバーの間から外側に導出して、電圧計測用端子を形成する。電圧計測用端子は、電圧検出部19(図1)を構成する電圧計測部19aに接続されて、各電池セル33の端子間電圧値の計測のために用いられる。
電圧監視部19bは、各電池セル33の端子間電圧値及び電池モジュール32の総電圧の一方または両方が予め定めた許容範囲に入っているか否かを電圧計測部19aと協働して判断する。電圧計測部19aの計測結果と、電圧監視部19bの判断結果とは、信号線を介して制御装置50に伝送される。
電池モジュール32にはシャント抵抗48が設けられる。シャント抵抗48は、電池モジュール32の負極端子と充放電制御システム12のシステム接地端子との間に設けられる。シャント抵抗48は、直列接続される4つの電池セル33a,33b,33c,33dに流れる電池モジュール32の充放電電流値を検出する。シャント抵抗48は、電池モジュール32の負極端子側ではなく電池モジュール32の正極端子側、または電池セル33間に設けられてもよい。
電流検出部20は、シャント抵抗48の両端の電圧値を検出する。そして、電流検出部20は、この電圧値から算出される電池モジュール32の充放電電流値を制御装置50に、信号線を介して伝送する。
電池モジュール32の複数位置には、温度検出部18が設けられる。例えば、図3に戻って、温度検出部18(図1)は、隣り合う電池セル33間の3つの内部流路45に設けることができる。電池モジュール32では、図3の砂地で示す部分である、内部流路45の折り返し部分で温度上昇が大きくなりやすい。このため、この砂地部分のいずれかの位置に温度検出部18を設けることができる。温度検出部18として、温度ヒューズまたはサーミスタを用いることができる。温度検出部18で検出された電池モジュール32の温度は、信号線を介して制御装置50に伝送される。電池モジュール32の温度として、例えば、隣り合う電池セル33間の3つの内部流路45の温度が3つの温度検出部18で検出される。3つの温度検出部18で検出された温度は、そのまま制御装置50に伝送されてもよい。これに代えて、3つの温度検出部18で検出された温度のうち、最高の温度が、電池モジュール32の温度として制御装置50に伝送されてもよい。また、温度検出部18で検出された温度が異常に高い温度に達した場合に、その高い温度に達したことを後で確認しやすくする面からは温度検出部として温度ヒューズを用いることが好ましい。
また、充放電制御部52は、SOCと、温度検出部18の検出温度Tとに基づいて、電池モジュール32の放電制限を含む充放電停止を行う機能を有する。さらに、充放電制御部52は、後述の寿命判定部54において、電池モジュール32が寿命に達したと判定された場合にも、充放電停止を行う機能を有する。
制御装置50が有するセル膨れ推定部53は、電池モジュール32の充電時または放電時におけるモータ61aの負荷の取得値に基づいて、各電池セル33の膨れ量を推定する。具体的には、電池モジュール32の充放電を長時間繰り返した場合、または充電または放電を高レートで行った場合には、組電池30の内部流路45(図3)において、各電池セル33の上下方向Zの両側面が外側に膨らむ可能性がある。例えば図5、図6に示すように、組電池30の内部流路45において、各電池セル33の上下方向Zの両側面が実線で示す位置の初期時の外形から、二点鎖線で示す位置の外形に膨らむ可能性がある。図5、図6では、初期状態での電池セル33の厚みがd1であるときに、電池セル33が膨らんで最大厚みがd1より大きいd2となる可能性がある。このように電池セル33が膨らむと、冷却ファン61により内部流路45に冷却風を電池モジュール32に通過させるときに、内部流路45の流路抵抗が増大するので、冷却ファン61を駆動するモータ61aの負荷が増大する。図5では、内部流路45において冷却風が矢印E2方向に流れ、図6では、内部流路45において冷却風が隔壁部材43の左側では紙面裏側に向かって流れ、右側では紙面表側に向かって流れる。このことから、セル膨れ推定部53(図1)は、モータ61aの負荷の取得値に基づいて、各電池セル33の膨れ量、例えば最大膨れ量(d2−d1)(図5、図6)を推定する。
モータ61aの負荷は内部流路45の流路抵抗に応じて定まるので、モータ61aの負荷と電池セル33の膨れ量との関係が予め実験または計算式で求められる。このとき、負荷の大きさには、内部流路45の形状と、電池モジュール32及びケース39の寸法とが影響する。これにより、負荷及び膨れ量の関係を実験で求める場合には、実際に膨れ量の推定に用いる電池モジュール32及びケース39を用いて上記の関係を求めることが好ましい。そして、制御装置50の記憶部には、予め設定された関係として、モータ61aの負荷と各電池セル33の膨れ量との関係が予め記憶される。セル膨れ推定部53は、モータ61aの負荷の取得値と、記憶された負荷及び膨れ量の関係とから、膨れ量を推定する。
モータ61aの負荷の値である取得値は、例えば冷却ファン駆動電力としてモータ61aに供給する出力である電力(モータ供給電力)の検出値と、冷却ファン61の回転数検出値とから算出で導出することができる。例えば、モータ供給電力は、例えば駆動回路24(図1)に供給される電流及び電圧の検出値から算出される。モータ供給電力は、制御装置50での電流指令及び電圧指令により算出で求めることもできる。回転数検出部は、モータ61aの回転軸の回転角度を検出するレゾルバなどの回転角度検出部64(図1)を含んで構成される。制御装置50は、回転角度の検出値から冷却ファン61の回転数の検出値を算出により導出する。モータ供給電力が一定でも、初期状態に比べて冷却ファン61の回転数が低下した場合には、その回転数の低下量からモータ61aの負荷の値が取得値として算出される。なお、回転数検出部は、レゾルバ以外の手段で冷却ファン61の回転数が直接、または間接的に算出される構成としてもよい。
図7は、電池セル膨れ推定システム10において、電池セル33の膨れ量を推定する方法を示す模式図である。この推定方法では、図7の実線矢印α1で示すように、冷却ファン61の回転数検出値と冷却ファン61の駆動電力の検出値とから負荷の取得値が算出される。このとき、負荷の取得値は、冷却ファン61の回転数検出値と駆動電力の検出値とから、負荷、回転数及び駆動電力の関係を規定するように予め設定されたマップを用いて取得されてもよい。そして、実線矢印α2で示すように、負荷の取得値から各電池セル33の膨れ量が推定される。通常時には、電池モジュール32の充放電の繰り返しによって各電池セル33がほぼ均等に徐々に膨らむ。
図8は、電池セル膨れ推定システム10において、冷却ファン61を駆動するモータ61aの負荷の時間変化の1例を示す図である。図8の横軸は、略一定のレートで電池モジュール32の充放電を繰り返す場合の時間を示している。上記のように各電池セル33が徐々に膨らむと、内部流路45の抵抗が徐々に大きくなり、図8に実線P1で示すように、モータ61aの負荷も徐々に増大する。負荷の算出値がP1で示すようにほぼ直線的に緩やかに増大している場合には、各電池セル33がほぼ均等に膨らんでいることが推測される。これにより、負荷の取得値に応じて各電池セル33の膨れ量を推定することができる。
図7の矢印α3で示すように、制御装置50が有する寿命判定部54は、各電池セル33の膨れ量の推定値から電池モジュール32が寿命に達したか否かを判定する。例えば、各電池セル33の膨れ量の推定値が予め設定された所定値以上になった場合には、寿命判定部54は、電池モジュール32が寿命に達したと判定する。制御装置50は、その判定がされたときには、充放電スイッチ部16(図1)の制御により電池モジュール32の充放電を停止させる。これにより、電池セル33の膨れ量の推定値に応じたより適切な寿命を判定してその寿命で充放電を停止させるので、単に充放電回数によって寿命を判定する場合に比べて組電池30の長寿命化を図れる。
一方、実施形態と異なる比較例として、各電池セル33の端子間電圧の検出値及び電池モジュール32の放電時間の一方または両方のみにより、電池セル33の膨れ量を推定することも考えられる。このような比較例では、電圧及び放電時間が異常でない通常時での膨れ量を推定することは困難である。
さらに、上記のように充放電を停止させるときにおいて、制御装置50は、警告発生として、図示しない表示部に所定の警告表示を表示させたり、または警告音を発生させたり、または所定の警告灯を点灯させることができる。寿命判定部54は、電池モジュール32が寿命に達していないと判定した場合において、膨れ量の推定値が所定値に達するまでの充放電時における残時間である残寿命を算出する機能を有してもよい。
一方、図8の負荷の時間変化を表す線では、点Q位置以降で実線P2に示すように、負荷が急激に増大している。このような負荷の急激な増大が複数の電池セル33で同時に発生することは生じにくい。これにより、負荷の時間変化率が急激に増大した場合には、複数の電池セル33の一部の電池セル33で異常が生じたと判定することができる。このことから、制御装置50は、負荷の取得値が時間に対して上昇する比率(時間上昇比率)が所定比率以上となった場合には、電池モジュール32の一部の電池セル33に異常が生じたことを判定する機能を有してもよい。
さらに、制御装置50の寿命判定部54は、各電池セル33の端子間電圧の検出値及び電池モジュール32の温度検出値の少なくとも1つと、負荷の取得値とに基づいて、電池モジュール32の寿命を判定する機能を有してもよい。このとき、図7の実線矢印α1、α2、α3と、二点鎖線矢印βとの関係から電池モジュール32の寿命が判定される。
例えば、電池セル33の膨れ量は電池モジュール32の温度が上昇するほど大きくなりやすい。これにより、寿命判定部54は、電池モジュール32の温度検出値を用いて、膨れ量の推定値を基準温度での膨れ量となるように補正する構成としてもよい。この構成では、寿命判定部54は、補正後の膨れ量の推定値から電池モジュール32の寿命を判定する。これにより、電池モジュール32が寿命に達したか否かをより精度よく判定できる。なお、電池モジュール32の温度を検出する温度検出部18(図1)は、組電池30のすべての内部流路45に設けるものに限定せず、複数の内部流路45のうち、一部の内部流路45のみに設ける構成としてもよい。また、電池モジュール32に一部の電池セル33から高圧のガスが発生した場合において、そのガスを外部に排出するダクトが設けられてもよい。そして、このときに、そのダクト内に雰囲気温度を検出する温度検出部を取り付けて、寿命判定部54が、その温度検出部の検出温度と、膨れ量の推定値とから電池モジュール32の寿命を判定する構成としてもよい。
充放電制御部52、セル膨れ推定部53及び寿命判定部54の機能は、制御装置50がソフトウェアを実行することで実現でき、具体的には、所定の制御プログラムを制御装置50が実行することで実現できる。上記機能の一部をハードウェアで実行する構成としてもよい。
また、電池モジュール32において、一部の電池セル33の端子間電圧値が異常に低い場合には、寿命判定部54は、この一部の電池セル33に異常が生じた可能性があると判定する構成としてもよい。この構成では、上記の図8の実線P2で示したように、負荷の取得値の時間上昇比率が所定比率以上となることが合わせて生じた場合において、制御装置50により、一部の電池セル33に異常が生じて寿命に達したことをより精度よく判定できる。
また、寿命判定部54は、各電池セル33の端子間電圧の検出値及び温度検出値の両方と、負荷の取得値とに基づいて、上記の機能を組み合わせることにより、電池モジュール32の寿命をさらに精度よく判定する構成としてもよい。
上記の電池セル膨れ推定システム10によれば、パウチ状の電池セル33の膨れ量を精度よく推定できる。また、専用のスイッチまたは感圧装置などにより物理的に電池セル33の膨れを推定する必要がないので、より簡単な構成で膨れ量を精度よく推定できる。これにより、部品点数の削減によるコスト低減を図れる。また、電池モジュール32の体格が大型化することを抑制できる。また、電圧及び放電時間に異常がない通常時でも膨れ量を連続的に推定することができるので、膨れ量の急激な変化を検出することが可能である。これにより電池モジュール32の残寿命の推定、及び、使用条件に応じた長寿命化を図ることができ、ユーザの用途の選択の自由度を高くできる。例えば、膨れ量の推定値が、電池モジュール32が寿命に達する以前の所定膨れ量以上となった場合において、制御装置50が長寿命化モードとして、充放電レートが通常時より低くなるように電池モジュール32の充放電を制御する構成を有してもよい。
図9は、実施形態の電池セル膨れ推定システムの別例を構成する電池モジュールの並列ブロック70の分解斜視図である。図9に示す別例の電池モジュールでは、上記の図2から図6に示した電池モジュール32において、複数の電池セル33の代わりに複数の並列ブロック70が用いられる。各並列ブロック70は、上側電池セル71及び下側電池セル72が並列接続されてなる。図9に示すように上側電池セル71は、上記の図4に示した電池セル33で上側に隔壁部材43及び側壁部材44を取り付けた構成と同様に形成される。下側電池セル72は、上側電池セル71において、隔壁部材43及び側壁部材44を省略し、さらに、正極タブ36c及び負極タブ36dのうち、外装体34の縦方向Y他端部(図9の紙面表側端部)から延出した部分が、断面L字形に曲げ形成される。正極タブ36c及び負極タブ36dの先端部は、各タブ36c、36dの外装体34との接続部より上側に配置される。各電池セル71,72は、略直方体部分が接着層73を介して固定されることが好ましい。接着層73には、例えば両面テープが用いられる。上側電池セル71及び下側電池セル72の正極タブ36a、36c及び負極タブ36b、36dはそれぞれ上下方向Zに重ね合されて接続される。
電池モジュールは、このような並列ブロック70を複数個、直列接続して構成される。したがって、電池モジュールでは、複数の電池セル71,72が、直列接続と並列接続とが組み合わされて接続される。
図9に示す正極バスバー74は、並列ブロック70の正極タブ36a、36cに接続され、負極バスバー75は、並列ブロック70の負極タブ36b、36dに接続される。そして、正極バスバー74は、並列ブロック70の上側に隣り合う図示しない別の並列ブロックの負極タブに接続されたバスバーに接続される。負極バスバー75は、並列ブロック70の下側に隣り合う図示しない別の並列ブロックの正極タブに接続されたバスバーに接続される。これが隣り合う並列ブロック70で繰り返されることにより複数の並列ブロック70が直列接続される。
さらに、並列ブロック70の縦方向Y一端部(図9の紙面の裏側端部)の図示しない各接合部は、第1ホルダを構成する第1ホルダ要素40aの裏面(図9の紙面の表側面)に形成された溝部76に挿入される。並列ブロック70の縦方向Y他端部(図9の紙面の表側端部)の1つの接合部38は、第2ホルダを構成する上下2つの第2ホルダ要素41b、41cによって挟まれる。
また、第1ホルダ要素40aの上面には、上側電池セル71により形成される内部流路45の両端位置に応じて2つの溝部77が形成される。2つの溝部77は、第1ホルダ要素40aの上側の図示しない別の第1ホルダ要素またはケースの内側面によって上端が塞がれて、冷却風の導入口及び排出口をそれぞれ形成する。導入口及び排出口は、それぞれ内部流路45の両端に通じる。
このような並列ブロック70を有する構成でも、図1から図8の構成の電池セル33と同様に、充放電の繰り返しによって、または高レートの充電または放電によって、各電池セル71,72が膨らむ可能性がある。電池セル71,72が膨らんだ場合には、並列ブロック70の上面及び下面も外側に膨らむ。この構成の場合も、図1を参照して、制御装置50は、電池モジュールの充電時または放電時におけるモータ61aの負荷の取得値に基づいて、各電池セル71,72の膨れ量を推定する。また、図示しない電圧計測用端子は、各並列ブロック70の電圧値を計測するために用いられる。電圧計測用端子は、電圧計測部19a(図1)に接続される。複数の並列ブロック70において一部の並列ブロック70の電圧値が異常に低下した場合には、制御装置50は、この一部の並列ブロック70の少なくとも一方の電池セル33に異常が生じたことを判定する。その他の構成及び作用は、図1から図8の構成と同様である。
図10は、実施形態の電池セル膨れ推定システム10の別例の構成を示すブロック図である。上記の各例では、冷媒流体として空気などのガス状冷媒で電池モジュールを冷却する場合を説明した。一方、図10に示す構成では、冷媒流体として水、または絶縁性流体などの液状冷媒で組電池30aの内部の電池モジュール(図示せず)が冷却される。
具体的には、組電池30aの内部流路は、この内部流路の外部に液状冷媒が漏れ出さない液密構造とする。この内部流路は、組電池30aのケース80の導入側開口R1及び排出側開口R2に通じる。そして、導入側開口R1と冷媒供給部である冷却液ポンプ81の吐出口S1とが第1配管G1で接続される。排出側開口R2と冷却液ポンプ81の吸入口S2とが第2配管G2で接続される。これにより、各配管G1,G2は、冷却液ポンプ81と組電池30aの内部流路とを接続する冷媒回路を構成する。冷却液ポンプ81は、モータ81aで駆動され、組電池30aの内部の電池モジュールに液状冷媒を供給し通過させる。モータ81aの駆動は制御装置50によって制御される。第1配管G1及び第2配管G2の一方、または両方には、内部の冷媒圧力を検出する圧力検出部82が設けられる。圧力検出部82で検出された圧力は、制御装置50に伝送される。モータ81aの駆動によって冷却液ポンプ81が駆動されると、液状冷媒は、冷却液ポンプ81、第1配管G1、組電池30aの内部流路、第2配管G2を、図10の矢印γ方向に沿って順に流れ、これが繰り返される。これにより、組電池30aの内部の電池モジュールが液状冷媒によって冷却される。冷媒回路の一部には、液状冷媒と空気などの別の流体を熱交換させる熱交換部が設けられてもよい。
このように電池モジュールが液状冷媒で冷却される構成でも、上記の各例の構成と同様に、充放電の繰り返しによって、または高レートの充電または放電によって、電池モジュールの各電池セルが膨らむ可能性がある。そして、電池セルが膨らんだ場合には、内部流路の抵抗の増大によってモータ81aの負荷が増大する。このことから、制御装置50は、負荷の取得値に基づいて、各電池セルの膨れ量を推定する。このとき、モータ81aの負荷の取得値は、例えばモータ81aに供給する電力の検出値と、冷却液ポンプ81の回転数検出値とから算出で導出することができる。例えば、冷却液ポンプ81の回転数を検出する回転数検出部は、モータ81aの回転軸の回転角度を検出する図示しないレゾルバを含んで構成される。
一方、モータ81aの負荷の取得値は、冷却液ポンプ81の回転数検出値と、圧力検出部82で検出された液状冷媒の圧力の検出値とから算出される構成としてもよい。例えば冷却液ポンプ81の回転数検出値から冷却液ポンプ81の吐出量を算出し、その吐出量から初期状態での液状冷媒の圧力値が算出される。この圧力値に対し、圧力検出部82で検出された圧力検出値が高い場合には、負荷が増大していると判断される。このことから制御装置50は、冷却液ポンプ81の回転数検出値と圧力検出値とから負荷の取得値を算出する。そして、制御装置50は、予め設定された負荷及び各電池セル33の膨れ量の関係と、負荷の取得値とから、各電池セル33の膨れ量を推定する。その他の構成及び作用は、図1から図8の構成と同様である。
なお、図1では、充放電制御システムが電池モジュール32を1つのみ有する場合を説明した。一方、充放電制御システムにおいて複数の電池モジュールを設けて、複数の電池モジュールを直列接続したり、または並列接続したり、または並列接続と直列接続とを組み合わせて接続して、蓄電ブロックを構成することもできる。そして制御装置50が充放電スイッチ部16の切り替えを制御することで蓄電ブロックへの外部電源からの充電と、蓄電ブロックから外部負荷への電力供給とを切り替える構成としてもよい。このとき、各電池モジュールの電圧及び蓄電ブロックの充放電電流を監視することで充放電状態を制御できる。このような構成でも、各電池モジュールにおいて、上記の各例と同様に制御装置50によって各電池セルの膨れ量を推定することができる。このとき、各電池モジュールに異なるダクトを接続しそれぞれに対応する冷却ファン61により冷却風を供給する構成としてもよい。またはこの構成の代わりに、複数の電池モジュールに共通の導入ダクトまたは排出ダクトを接続し、共通の冷却ファンで各電池モジュールに冷却風が供給される構成としてもよい。
また、本発明の電池セル膨れ推定システムは、外部電源から組電池に充電し、組電池から外部負荷に放電する充放電制御システムを備える構成に限定しない。例えば、本発明のシステムは、発電機及び車両駆動モータを有する車両に搭載され、発電機の発電によって組電池に充電し、組電池から車両駆動モータに放電する構成で、組電池を構成する電池セルの膨れ量の推定のために用いられてもよい。
10 電池セル膨れ推定システム、12 充放電制御システム、13 充電入力端子、14 外部出力端子、15 充電器、16 充放電スイッチ部、17 出力変換部、18 温度検出部、19 電圧検出部、19a 電圧計測部、19b 電圧監視部、20 電流検出部、22 AC/DCコンバータ、23 DC/DCコンバータ、24 駆動回路、30,30a 組電池、32 電池モジュール、33 電池セル、34 外装体、35a、35b ラミネートフィルム、36a、36c 正極タブ、36b、36d 負極タブ、37 発電要素、38 接合部、39 ケース、40 第1ホルダ、40a 第1ホルダ要素、41 第2ホルダ、41a、41b、41c 第2ホルダ要素、42 テープ、43 隔壁部材、44 側壁部材、45 内部流路、46 導入口、47 排出口、48 シャント抵抗、50 制御装置、51 SOC算出部、52 充放電制御部、53 セル膨れ推定部、54 寿命判定部、55 ファン制御部、60 冷却構造、61 冷却ファン、61a モータ、62 導入ダクト、63 排出ダクト、64 回転角度検出部、70 並列ブロック、71 上側電池セル、72 下側電池セル、73 接着層、74 正極バスバー、75 負極バスバー、76 溝部、77 溝部、80 ケース、81 冷却液ポンプ、82 圧力検出部。

Claims (8)

  1. 充放電可能な発電要素と、シート材から構成され前記発電要素を収容する外装体とを有するパウチ状電池セルが複数並んで配置された電池モジュールを含む組電池の電池セル膨れ推定システムであって、
    前記電池モジュールは、少なくとも一部の隣り合う前記電池セルの間に設けられた内部流路であって、前記電池セルの前記外装体の側面が内側壁面を構成する内部流路を有し、
    前記電池モジュールの前記内部流路に冷媒流体を供給し通過させる冷媒供給部と、
    前記冷媒供給部を駆動する駆動部と、
    前記電池モジュールの充電時または放電時における前記駆動部の負荷の取得値に基づいて、前記各電池セルの膨れ量を推定する制御装置とを備える、電池セル膨れ推定システム。
  2. 請求項1に記載の電池セル膨れ推定システムにおいて、
    前記制御装置は、前記駆動部に供給する出力と前記冷媒供給部の回転数とから前記駆動部の前記負荷の値を取得し、予め設定された前記負荷及び前記各電池セルの膨れ量の関係と、前記負荷の取得値とから、前記各電池セルの膨れ量を推定する、電池セル膨れ推定シテム。
  3. 請求項1に記載の電池セル膨れ推定システムにおいて、
    前記冷媒流体は液状冷媒であり、
    前記冷媒供給部は、前記電池モジュールに液状冷媒を供給する冷却液ポンプであり、
    前記制御装置は、前記冷却液ポンプと前記電池モジュールの前記内部流路とを接続する流路の圧力の検出値と、前記冷却液ポンプの回転数の検出値とから前記駆動部の前記負荷の値を取得し、予め設定された前記負荷及び前記各電池セルの膨れ量の関係と、前記負荷の取得値とから、前記各電池セルの膨れ量を推定する、電池セル膨れ推定システム。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1に記載の電池セル膨れ推定システムにおいて、
    外部電源に接続可能な充電器と、
    前記充電器側から前記電池モジュールへの充電と、前記電池モジュールから外部出力端子側への放電とを切り替える充放電スイッチ部とを備え、
    前記制御装置は、前記充放電スイッチ部の制御によって前記電池モジュールの充放電を制御する、電池セル膨れ推定システム。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1に記載の電池セル膨れ推定システムにおいて、
    前記制御装置は、前記各電池の膨れ量の推定値に基づいて、前記電池モジュールの寿命を判定する、電池セル膨れ推定システム。
  6. 請求項1から請求項4のいずれか1に記載の電池セル膨れ推定システムにおいて、
    前記制御装置は、前記各電池セルの端子間電圧の検出値及び前記電池モジュールの温度検出値の少なくとも1つと、前記負荷の取得値とに基づいて、前記電池モジュールの寿命を判定する、電池セル膨れ推定システム。
  7. 請求項5または請求項6に記載の電池セル膨れ推定システムにおいて、
    前記制御装置は、前記各電池の膨れ量の推定値が予め設定された所定値以上の場合に、前記電池モジュールの充放電を停止させる、電池セル膨れ推定システム。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1に記載の電池セル膨れ推定システムにおいて、
    前記制御装置は、前記負荷の取得値が時間に対して上昇する比率が所定比率以上の場合に、前記電池モジュールの一部の前記電池セルに異常が生じたことを判定する、電池セル膨れ推定システム。
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