JP2018151323A - 絶縁診断装置および絶縁診断方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】実施形態の絶縁診断装置は、センサ、信号処理部、判定部を備える。センサは真空バルブ内の部分放電により発生する電磁波を検出する。信号処理部は電磁波を検出したセンサの信号を、増幅および周波数フィルタリングする。判定部は増幅および周波数フィルタリングした信号の波形の時間的な変化が予め設定された判定条件を満たした場合に異常放電を判定する。
【選択図】図1
Description
(第1実施形態)
図1は、本発明に係る一つの実施形態の電力機器の一例である配電盤1の真空断路器としての真空バルブ15、16の絶縁診断(真空状態の劣化具合いを診断)する絶縁診断装置2の一例を示す図である。
図3に示すように、電磁波(放電信号)S1には、正負の振動がみられ、最初に極大値を示し、続いて逆極性の極大値を示す。電磁波(放電信号)S1の波形を見ると、真空劣化度に応じて第1波目の極大値V1、次の極小値V2、第1波目の極大値V1の発生時刻T1、次の極小(大)値V2の発生時刻T2の値、すなわち電磁波(放電信号)S1の波形は変化する。
図4は真空劣化時の極大値V1と次の極小値V2との電圧比|V2/V1|と真空バルブ内の圧力(真空度)との関係を示すグラフ(図)である。
電磁波センサ18は、常に動作し、設置位置(筐体内側面)における電磁波を検出し、その検出信号(電磁波を検出した信号)を、通信ケーブル19を通じて絶縁診断装置2に入力する。
(第1動作例)
図8に示すように、第1動作例では、判定部25は、信号分割部24から入力される正側の信号と負側の信号の電圧(計測値)のうち、時間的に早い第1波目の極大値V1と診断DB30から読み出したこの値に関する判定条件(閾値λ)とを比較する。
一方、比較の結果、閾値λよりも極大値V1が大きい場合(S201のYes)、判定部25は、次の判定ステップS202の処理を行う。
すなわち、判定部25は、極大値V1と次の極小値V2との電圧比|V2/V1|と閾値(0.25〜1.0)とを比較し、電圧比|V2/V1|が、閾値(0.25〜1.0)の範囲内か否かを判定する(ステップS202)。
図9に示すように、第2動作例では、上記ステップS201の動作とステップS202の判定の結果、閾値λよりも極大値V1が小さい場合、および電圧比|V2/V1|が閾値(0.25〜1.0)の範囲外であった場合(S201およびS202のNo)の動作は同じであり、説明は省略する。
すなわち、判定部25は、極大値V1が得られた時刻T1から次の極小値V2が得られた時刻T2までの経過時間T2−T1と閾値(0.15μsec〜15μsec)とを比較する(ステップS203)。
配電盤1の真空バルブ15、16において真空劣化が生じた場合、真空度の劣化度に応じて絶縁性能低下が低下し、電極間の橋絡に至らない放電(部分放電)が発生する。部分放電が生じると、放電電流による電磁波が発生し、これを電磁波センサ18が検出する。
絶縁性能低下で発生した放電電流による電磁波の波形は、内部の真空劣化度に応じて例えば図3に示したような基準電圧(0V)を基準として正負(上下)に変動する波形であり、放電信号S1として計測される。
図15〜図19を参照して第2実施形態を説明する。
図15に示すように、この第2実施形態は、変換部27を備える。変換部27は信号処理部20により整形された信号またはその前段の電磁波の信号をウェーブレット変換する。具体的には、変換部27は判定部25により真空劣化(異常放電あり)と判定された信号または演算部23から入力された信号に対してウェーブレット変換を行う。
図17に示すように、外来ノイズは、強度がほとんどそろっており、かつ連続した信号である。
図20、図21を参照して第3実施形態を説明する。
図20に示すように、この第3実施形態は、包絡線検波部28を備える。包絡線検波部28は信号分割部24により分割された2つの信号のうち一方の信号、例えば負極側の信号を全波整流し、正極側の信号と合わせてピーク点から包絡線を検出し判定部25に入力する。
Claims (7)
- 真空バルブ内の部分放電により発生する電磁波を検出するセンサと、
前記電磁波を検出した前記センサの信号を、増幅および周波数フィルタリングする信号処理部と、
前記信号処理部により増幅および周波数フィルタリングされた前記信号の波形の時間的な変化が予め設定された判定条件を満たした場合に異常放電を判定する判定部と
を備える絶縁診断装置。 - 前記判定部は、
前記信号の正負に変動する波形のうち、時間的に早い第1波目の極大(小)値V1とその次の極小(大)値V2との比の絶対値|V2/V1|が0.25から1.0の範囲であり、かつ前記極大(小)値V1の値が予め設定した閾値以上である第1判定条件を満たした場合に異常放電と判定する請求項1記載の絶縁診断装置。 - 前記判定部は、
前記極大(小)値V1の時間をT1、前記極小(大)値V2の時間をT2とした場合に互いの時間差T2−T1の値が0.15μsec以上で15μsec以下である第2判定条件を満たした場合に異常放電と判定する請求項1に記載の絶縁診断装置。 - 前記判定部は、
前記信号の正負に変動する波形のうち、時間的に早い第1波目の極大(小)値V1とその次の極小(大)値V2との比の絶対値|V2/V1|が0.25から1.0の範囲であり、かつ前記極大(小)値V1の値が予め設定した閾値以上である第1判定条件、
前記極大(小)値V1の時間をT1、前記極小(大)値V2の時間をT2とした場合に互いの時間差T2−T1の値が0.15μsec以上で15μsec以下である第2判定条件、
前記第1判定条件の前記比の絶対値と前記第2判定条件の前記時間差との相関関係から導出した第3判定条件、
のうちの2つの判定条件を用いて異常放電を判定する請求項1記載の絶縁診断装置。 - 前記判定部は、
前記判定条件を満たした回数が、前記真空バルブが遮断する回路に流れる電力信号の1周期に対して2回以上であった場合に異常放電と判定する請求項1に記載の絶縁診断装置。 - 前記信号処理部により整形された信号またはその前段の信号をウェーブレット変換する変換部を有する請求項1記載の絶縁診断装置。
- 真空バルブ内の部分放電により発生した電磁波を検出し、
前記電磁波を検出した信号を、増幅および周波数フィルタリングし、
増幅および周波数フィルタリングした前記信号の波形の時間的な変化が予め設定された判定条件を満たした場合に異常放電と判定する、絶縁診断方法。
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