JP2008039606A - 回転電機における部分放電信号の変換装置および表示方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】回転電機の部分放電のデータ量を低減して絶縁劣化の傾向を診断することにある。
【解決手段】スイッチング回路1を通して入力される部分放電信号波形の正のピーク値および負のピーク値を保持するピークホールド回路2a,2b、スイッチング回路3a,3bを通して入力されてピークホールド回路2a,2bに保持された正のピーク値および負のピーク値をディジタル変換するA/D変換回路4aa,4bおよびこのA/D変換回路によりディジタル変換された正のピーク値および負のピーク値を記憶するメモリ5からなる変換装置本体と、予めある1つの部分放電信号波形の立ち上り時刻から正または負の最大振幅の1/10以下になる時刻までの時間間隔以上の取込時間間隔が設定され、該取込時間間隔の取込み開始時刻から取込み終了時刻までスイッチング回路1をオンにし、取込時間間隔の取込み終了時刻と同時にスイッチング回路3a,3bをオンするタイミング信号を発生するタイミング信号発生手段7とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】スイッチング回路1を通して入力される部分放電信号波形の正のピーク値および負のピーク値を保持するピークホールド回路2a,2b、スイッチング回路3a,3bを通して入力されてピークホールド回路2a,2bに保持された正のピーク値および負のピーク値をディジタル変換するA/D変換回路4aa,4bおよびこのA/D変換回路によりディジタル変換された正のピーク値および負のピーク値を記憶するメモリ5からなる変換装置本体と、予めある1つの部分放電信号波形の立ち上り時刻から正または負の最大振幅の1/10以下になる時刻までの時間間隔以上の取込時間間隔が設定され、該取込時間間隔の取込み開始時刻から取込み終了時刻までスイッチング回路1をオンにし、取込時間間隔の取込み終了時刻と同時にスイッチング回路3a,3bをオンするタイミング信号を発生するタイミング信号発生手段7とを備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、回転電機における部分放電信号のデータ量を低減する変換装置および表示方法に関する。
高電圧回転電機は、長期にわたり運用すると電気的、熱的、機械的や環境的なストレスにより、機器内部の電気絶縁体の劣化が進行する。この電気絶縁体が劣化すると最終的に絶縁破壊ひいては機器の故障に至ることから、機器の絶縁劣化を監視・診断することは機器の信頼性向上や運転管理の点から必要である。
回転電機の特に固定子巻線では、電気的、熱的および機械的ストレスが大きいことから、固定子巻線の絶縁劣化を監視・診断することが重要である。
ところで、回転電機における固定子巻線の絶縁体の劣化を検出する方法として、巻線の絶縁劣化に伴って発生するパルス状の部分放電信号を検出する方法がある。
一般に部分放電パルスは、放電電荷量や発生時間にばらつきがあるため、数十〜数百サイクル以上の交流電圧を連続的に検出し、この連続データから部分放電パルスを検出して統計的に処理される。
従来、このような連続的なデータを統計的に処理する場合、そのデータをサンプリングおよびディジタル化して、コンピュータに取込むことが多い(例えば、特許文献1および特許文献2)。
特開平03−012574号公報
特許登録第2590175号公報
しかるに、部分放電パルスは数kHz〜GHzの周波数パルスであるため、正確に部分放電波形を検出・統計処理するには、サンプリング周波数が少なくとも部分放電パルスと同程度以上必要となる。
このため、通常連続した部分放電波形を含むデータをディジタル化すると、最低でも数M以上の膨大なデータ数となり、解析装置やコンピュータには多量の記憶容量が必要で、且つデータの伝送および解析に時間がかかるという問題があった。
本発明は上記のような問題点に鑑みてされたもので、部分放電のデータ量を低減して絶縁劣化の傾向を診断することができる回転電機における部分放電信号の変換装置および表示方法を提供することを目的とする。
本発明は上記の目的を達成するため、次のような手段により回転電機における部分放電信号の変換装置を構成するものである。
(1)本発明は、回転電機の運転中または部分放電試験時に静電結合や電磁結合により検出した部分放電信号を変換する装置であって、第1および第2のスイッチング回路、前記第1のスイッチング回路を通して入力される部分放電信号波形の正のピーク値および負のピーク値を保持するピークホールド回路、前記第2のスイッチング回路を通して入力される前記ピークホールド回路に保持された正のピーク値および負のピーク値をアナログ/ディジタル変換するアナログ/ディジタル変換回路およびこのアナログ/ディジタル変換回路によりディジタル変換された正のピーク値および負のピーク値を記憶するメモリからなる変換装置本体と、この変換装置本体の前記第1及び第2のスイッチング回路をオン、オフするタイミング信号を発生するタイミング信号発生手段とを備え、前記タイミング信号発生手段は、予めある1つの部分放電信号波形の立ち上り時刻から正または負の最大振幅の1/10以下になる時刻までの時間間隔以上の取込時間間隔が設定され、該取込時間間隔の取込み開始時刻から取込み終了時刻まで前記第1のスイッチング回路をオンにし、前記取込時間間隔の取込み終了時刻と同時に前記第2のスイッチング回路をオンにして、前記アナログ/ディジタル変換回路によりディジタル変換された部分放電信号波形の正のピーク値及び負のピーク値を前記メモリに記憶する。
(2)本発明は、回転電機の運転中または部分放電試験時に静電結合や電磁結合により検出した部分放電信号を変換する装置であって、第1および第2のスイッチング回路、前記第1のスイッチング回路を通して入力される部分放電信号波形の正のピーク値および負のピーク値を保持するピークホールド回路、前記第2のスイッチング回路を通して入力される前記ピークホールド回路に保持された正のピーク値および負のピーク値をアナログ/ディジタル変換するアナログ/ディジタル変換回路およびこのアナログ/ディジタル変換回路によりディジタル変換された正のピーク値および負のピーク値を記憶するメモリからなる第1の変換装置本体及び第2の変換装置本体と、これら第1及び第2の変換装置本体の第1のスイッチング回路及び第2のスイッチング回路をオン、オフするタイミング信号を発生するタイミング信号発生手段とを備え、前記タイミング信号発生手段は、予めある1つの部分放電信号波形の立ち上り時刻から正または負の最大振幅の1/10以下になる時刻までの時間間隔以上の取込時間間隔が設定され、該取込時間間隔の取込み開始時刻から取込み終了時刻まで前記第1の変換装置本体の第1のスイッチング回路をオンにすると同時に前記第2の変換装置本体の第2のスイッチング回路をオンにし、前記取込時間間隔の取込み終了時刻と同時に前記第1の変換装置本体の第2のスイッチング回路をオンにすると同時に前記第2の変換装置本体の第1のスイッチング回路をオンにして連続して発生する部分放電信号波形を前記第1及び第2の変換装置本体のアナログ/ディジタル変換回路によりそれぞれ変換された部分放電信号波形の正のピーク値及び負のピーク値を前記メモリに記憶する。
本発明によれば、回転電機における部分放電のデータ量を低減して絶縁劣化の傾向を診断することができる。
まず、本発明の実施形態を説明するにあたり、回転電機の運転中、もしくは部分放電試験中において、部分放電を検出する方法について図3により説明する。
図3に示すように商用周波数電圧源14より高電圧が印加される絶縁体15に結合コンデンサ17によりアナログ検出回路18を静電結合して部分放電を検出する方法と、絶縁体16の近傍にアンテナなどの電磁波検出器19を設置し、この電磁波検出器19により検出される電磁波から部分放電を検出する方法とがある。
なお、図中16は絶縁体15に存する欠陥を示し、また20は接地点を示している。
図4は上記部分放電検出方法により検出された部分放電信号Sdcの典型的な波形を示すもので、伝搬や検出回路によりゼロレベル0からパルス状に立ち上がり、振動しながら再びゼロレベル0まで減衰する波形を示している。
一般に部分放電は、数kHz〜GHz程度の周波数帯域を持つが、検出回路が持つ検出周波数帯域を持たせることによって制限される場合もある。図4の部分放電信号波形Sdcは第1波のピークが正の極性を示すが、これとは逆に第1波のピークが負の極性をとる場合もある。
かかる部分放電信号Sdcにおいて、その大きさが絶縁劣化の程度と比例する場合が多いことから、部分放電信号Sdcの大きさを検出することによって、絶縁劣化の傾向を把握することができる。そこで、部分放電信号Sdcの大きさを示す指標の一つであるパルスのピーク値を検出することによって絶縁劣化の傾向が把握できる。
ここで、パルスピーク値をサンプリングにより検出する方法について述べると、図4に示すようにサンプリング周期Tsは少なくともパルス立ち上がり時間Tdよりも短くし、パルスピーク値の検出漏れを防ぐことが必要なため、立ち上がり時間よりも短い間隔でサンプリングしている。例えば、図4の場合では、1つの部分放電パルスに対してサンプリング点Spは25個必要になる。
本発明では、1つの部分放電パルスに対して必要なサンプリング点数を最小にしてデータ量を低減し、絶縁診断を可能にするものである。
以下本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明による回転電機における部分放電信号の変換装置の第1の実施形態を示すブロック構成図である。
図1は本発明による回転電機における部分放電信号の変換装置の第1の実施形態を示すブロック構成図である。
図1において、1は部分放電信号が入力されるスイッチング回路、2aはスイッチング回路1を通して取込まれる部分放電信号の正のピーク値をホールドする正のピークホールド回路、2bはスイッチング回路1を通して取込まれる部分放電信号の負のピーク値をホールドする負のピークホールド回路、3a,3bは正のピークホールド回路2aおよび負のピークホールド回路2bでホールドされた正のピーク値および負のピーク値が入力されるスイッチング回路、4a,4bはスイッチング回路3a,3bを通して取込まれる正のピーク値および負のピーク値をディジタル変換するアナログ/ディジタル(A/D)変換器、5はこれらA/D変換器4a,4bによりディジタル変換されたデータを記憶するメモリ、6はスイッチング回路1,3a,3bを開閉させるタイミング信号を発生するタイミング信号発生回路で、これらは部分放電信号の変換装置を構成している。
一方、7は部分放電信号の変換装置の外部に設置された表示装置で、メモリ5に記憶されたデータを表示処理して表示するものである。
上記スイッチング回路1およびスイッチング回路3a,3bは、タイミング信号発生回路6からのタイミング信号により開閉するもので、図2(a),(b)に示すようにスイッチング回路1,3a,3bはある時刻t1に達すると閉じ(ON)、ある取込み間隔T後の時刻t2になると開(OFF)いて、正および負のピークホールド回路2a,2bでホールドされた正のピーク値および負のピーク値をA/D変換器4a,4bに与える機能を有している。
次に上記のように構成された回転電機における部分放電信号の変換装置の作用を述べる。
いま、タイミング信号発生回路6に図5に示すような部分放電信号に対してスイッチング回路1,3a,3bをON,OFFするタイミング信号が発生するように次のように設定されているものとする。
事前にある1つの部分放電信号波形Sdcを観測して、この部分放電信号波形Sdcの最大振幅値Ap1とこの最大振幅値Ap1の1/10の値Ap2とを求め、部分放電信号波形Sdcが最大振幅値Ap1の1/10の値Ap2と最初に交わる立ち上がり時刻t1aから最大振幅値Ap1の1/10の値Ap2まで減衰する減衰時刻t2aまでに要するパルス振動時間間隔Tp以上の取込時間間隔Tを設定する。
このようにタイミング信号発生回路6に部分放電信号の取込時間間隔Tが設定された状態で、時刻t1に部分放電信号波形が入力されると、スイッチング回路1のオンにより正のピークホールド回路2aと負のピークホールド回路2bの並列回路に部分放電信号波形が入力され、正のピーク値Ppが正のピークホールド回路2aにホールドされ、負のピーク値Pnが負のピークホールド回路2bに保持される。
そして、取込み間隔Tの時刻t2に達すると、スイッチング回路3a,3bのオンにより正のピーク値Ppおよび負のピーク値Pnがそれぞれアナログ/ディジタル(A/D)変換器4a,4bに入力され、A/D変換された後、メモリ5に記憶される。
図6は図1のメモリ5に記憶された部分放電データを示し、アドレス領域8に取込番号1が書き込まれ、正のピーク記憶領域9に例えばディジタルピーク値15.6が書き込まれると共に、負のピーク記憶領域10に例えばディジタルピーク値−11.3が書き込まれる。
このメモリ5に記憶された部分放電データが外部の表示装置7に取込まれると、この表示装置7では部分放電の正のピーク値9および負のピーク値10との関係を表示する。
このように図1のA/D変換器4a,4bより得られるデータ数は、正のピークディジタル値9及び負のピークディジタル値10の2点であり、図4に示すサンプリングにより部分放電検出する方法に比べて、データ数を減らすことができる。
このように本発明の第1の実施形態では、ある1つの部分放電信号波形の立上時刻から正または負の最大振幅の1/10以下になる時刻までの時間間隔以上の取込時間間隔を設定し、スイッチング回路1のスイッチングにより取込時間内での部分放電波形の正のピーク値と負のピーク値のみを正のピークホールド回路2a及び負のピークホールド回路2bに保持し、取込時間後にスイッチング回路4a,4bのスイッチングによりこれら正のピークホールド回路2a及び負のピークホールド回路2bに保持された正のピーク値及び負のピーク値をA/D変換器4a,4bに与えてディジタル変換し、その最大値あるいは最小値をメモリ5に記憶するようにしたので、回転電機の部分放電のデータ量を低減して絶縁劣化状態の診断を行うことができる。
(第2の実施形態)
図7は本発明による回転電機における部分放電信号の変換装置の第2の実施形態を示すブロック構成図である。
図7は本発明による回転電機における部分放電信号の変換装置の第2の実施形態を示すブロック構成図である。
第1の実施形態では、1つの部分放電信号波形から正のピーク値及び負のピーク値を求めてディジタル変換し、その最大値あるいは最小値を記憶する場合について説明したが、図8に示すように2つの部分放電信号波形が連続して発生する場合には次のような理由から適用することができない。
すなわち、第1の実施形態において、図8に示すような2つの部分放電信号波形が連続して入力される場合、時刻t1とt2の間で発生した第1の部分放電信号波形Sdc1の正のピーク値Pp1と負のピーク値Pn1をメモリ5に取込むことは可能であるが、メモリ5に取込む時刻t2後は図1の正のピークホールド回路2aと負のピークホールド回路2bの前段に有するスイッチング回路1がオフとなっているため、時刻t2直後に発生した部分放電信号波形Sdc2のピーク値を取込むことができないという問題がある。
第2の実施形態では、図7に示すように部分放電信号が入力されるスイッチング回路1、このスイッチング回路1を通して取込まれる部分放電信号の正のピーク値及び負のピーク値をホールドする正のピークホールド回路2a及び負のピークホールド回路2b、正のピークホールド回路2a及び負のピークホールド回路2bでホールドされた正のピーク値および負のピーク値が入力されるスイッチング回路3a,3b、スイッチング回路3a,3bを通して取込まれる正のピーク値および負のピーク値をディジタル変換するアナログ/ディジタル(A/D)変換器4a,4b、これらA/D変換器4a,4bによりディジタル変換されたデータを記憶するメモリ5からなる第1の変換装置本体21及び第2の変換装置本体22を備え、これら第1の変換装置本体21及び第2の変換装置本体22のスイッチング回路1,3a,3bをタイミング信号発生回路7から発生するタイミング信号により次のようにオン、オフするようにしたものである。
このタイミング信号発生回路6は、図8に示すような2つの連続して発生する部分放電信号波形に対して、図5の分部分放電信号の場合と同様の方法を適用して時刻t1,t2,t3間の取込時間間隔Tをそれぞれ設定し、第1の変換装置本体21のスイッチング回路1を時刻t1で発生するタイミング信号によりオン、時刻t2で発生するタイミング信号によりスイッチング回路3a,3bをオンとし、この時刻t2で発生するタイミング信号により第2の変換装置本体22のスイッチング回路1をオン、時刻t3で発生するタイミング信号によりスイッチング回路3a,3bをオンとするものである。
このような構成の部分放電信号の変換装置において、図8に示すような部分放電信号波形Sdc1が時刻t1に入力されると、第1の変換装置本体21はスイッチング回路1のオンにより正のピークホールド回路2aと負のピークホールド回路2bの並列回路に第1の部分放電信号波形が入力され、正のピーク値Pp1が正のピークホールド回路2aにホールドされ、負のピーク値Pn1が負のピークホールド回路2bに保持される。
そして、取込時間間隔Tの時刻t2に達すると、スイッチング回路3a,3bのオンにより正のピーク値Pp1および負のピーク値Pn1がそれぞれアナログ/ディジタル(A/D)変換器4a,4bに入力され、A/D変換された後、メモリ5に記憶される。
この取込み間隔Tの時刻t2に達した時点で第2の変換装置本体22は、スイッチング回路1のオンにより正のピークホールド回路2aと負のピークホールド回路2bの並列回路に第2の部分放電信号波形Sdc2が入力され、正のピーク値Pp2が正のピークホールド回路2aにホールドされ、負のピーク値Pn2が負のピークホールド回路2bに保持される。
そして、取込時間間隔Tの時刻t3に達すると、スイッチング回路3a,3bのオンにより正のピーク値Pp2および負のピーク値Pn2がそれぞれアナログ/ディジタル(A/D)変換器4a,4bに入力され、A/D変換された後、メモリ5に記憶される。
図9は図7に示す第1の変換装置本体21及び第2の変換装置本体22のメモリ5に記憶された第1の部分放電信号波形及び第2の部分放電信号波形のデータを示し、アドレス領域8に時刻t1及びt2を示す連続した取込番号1と2が書き込まれ、各取込番号に対応する正のピーク記憶領域9に例えばディジタルピーク値15.6及び10.2が書き込まれると共に、負のピーク記憶領域10に負のディジタルピーク値−11.3及び−6.5が書き込まれる。
このように本発明の第2の実施形態では、ある1つの部分放電信号波形の立上時刻から正または負の最大振幅の1/10以下になる時刻までの時間間隔以上の取込時間間隔を設定し、スイッチング回路1のスイッチングにより取込時間内での部分放電波形の正のピーク値と負のピーク値のみを正のピークホールド回路2a及び負のピークホールド回路2bに保持し、取込時間後にスイッチング回路3a,3bのスイッチングによりこれら正のピークホールド回路2a及び負のピークホールド回路2bに保持された正のピーク値及び負のピーク値をA/D変換器4a,4bに与えてディジタル変換し、その最大値あるいは最小値をメモリ5に記憶する第1の変換装置本体21及び第2の変換装置本体22を備え、タイミング信号発生回路6から発生するタイミング信号により第1の変換装置本体21の正及び負のピークホールド回路2a,2bで保持された正及び負のピーク値をディジタル変換してメモリ5に取込むのと同じタイミングで第2の変換装置本体22の正及び負のピークホールド回路2a,2bに部分放電信号波形の正及び負のピーク値を保持し、第1の変換装置21の取込時間と同じ取込時間後に正及び負のピークホールド回路2a,2bで保持された正及び負のピーク値をディジタル変換してメモリ5に記憶するようにしたので、連続して発生した部分放電信号を取り逃がすことなく変換でき、回転電機の部分放電のデータ量を低減して絶縁劣化状態の診断を行うことができる。
(第3の実施形態)
図10は本発明による回転電機における部分放電信号の変換装置の第3の実施形態を示すブロック構成図で、図7と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる点について述べる。
図10は本発明による回転電機における部分放電信号の変換装置の第3の実施形態を示すブロック構成図で、図7と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる点について述べる。
第3の実施形態では、図11に示すような連続する3以上の部分放電信号波形を変換する場合、第1の変換装置本体21及び第2の変換装置本体22のメモリ5にA/D変換器4a,4bによりディジタル変換された正及び負のピーク値と共に、第1の変換装置本体21及び第2の変換装置本体22のスイッチング回路1,3a,3bに与えるタイミング信号に同期させて各部分放電信号波形の取込み開始時刻t1,t2,t3,……を記憶させるようにしたものである。
このような構成の部分放電信号の変換装置とすれば、図11に示すような連続する3以上の部分放電信号波形に対して、第1の変換装置本体21は図5と同じ方法で時刻t1とt2の間に発生した最初の部分放電信号波形の正のピーク値Ppと負のピーク値Pnを検出し、その取込み開始時刻t1と共にメモリ5に記憶することができる。第2の変換装置本体22ではスイッチング回路1へのタイミング信号と時刻t2とを、スイッチング回路3a,3bへのタイミング信号と時刻t3とを一致させることにより、第2の変換装置本体22は時刻t2と同時に部分放電信号波形の取込みを開始し、第1の変換装置本体21に続いて時刻t2と時刻t3の取込時間間隔Tで発生した部分放電信号波形Sdcの正のピーク値Ppと負のピーク値Pnを逃がすことなく取込み、取込み開始時刻t2をメモリ5に記憶することができる。
図12は図10の第1の変換装置本体21及び第2の変換装置本体22のメモリ5に記憶された部分放電データを示し、アドレス領域8に取込番号1,2,…が書き込まれ、各取込番号に対応する時刻領域11に検出時刻t1,t2,…及び正のピーク記憶領域9にディジタルピーク値が書き込まれると共に、負のピーク記憶領域10に負のディジタルピーク値がそれぞれ書き込まれる。
このメモリ5に記憶された部分放電データが外部の表示装置7に取込まれると、これらのデータに表示処理が施され、部分放電の時間と正のピークディジタル値Ppおよび負のピークディジタル値Pnの関係をクラフとして表示される。
図13は表示処理が施された部分放電信号波形の正のピーク値と負のピーク値をグラフ化したもので、メモリ5に記憶された部分放電データを横軸に検出時刻t、縦軸にピーク値の大きさとして正のピーク値の絶対値Pp及び負のピーク値の絶対値Pnを実線及び点線の折れ線グラフで示している。
このように絶縁劣化の指標の一つである部分放電波形の正及び負のピーク値Pp,Pnの時刻変化をグラフ化して表すことにより、回転電機の絶縁劣化状態を把握することができる。
このように第3の実施形態では、第1の変換装置本体21及び第2の変換装置本体22のメモリ5にA/D変換器4a,4bによりディジタル変換された正及び負のピーク値と共に、第1の変換装置本体21及び第2の変換装置本体22のスイッチング回路1,3a,3bに与えるタイミング信号に同期させて各部分放電信号波形の取込み開始時刻t1,t2,t3,……を記憶させるようにしたので、連続して発生した複数の部分放電信号波形を取り逃がすことなく変換でき、また絶縁劣化を表す部分放電波形のピーク値の時刻変化をグラフとして表すことにより回転電機の部分放電のデータ量を低減して絶縁劣化状態の診断を行うことができる。
(第4の実施形態)
図14は本発明による回転電機における部分放電信号の変換装置の第4の実施形態を示すブロック構成図である。
図14は本発明による回転電機における部分放電信号の変換装置の第4の実施形態を示すブロック構成図である。
第4の実施形態では、図14に示すように部分放電信号が入力されるスイッチング回路1、このスイッチング回路1を通して取込まれる部分放電信号の正のピーク値及び負のピーク値をホールドする正のピークホールド回路2a及び負のピークホールド回路2b、正のピークホールド回路2a及び負のピークホールド回路2bでホールドされた正のピーク値および負のピーク値が入力されるスイッチング回路3a,3b、スイッチング回路3a,3bを通して取込まれる正のピーク値および負のピーク値をディジタル変換するアナログ/ディジタル(A/D)変換器4a,4b、これらA/D変換器4a,4bによりディジタル変換されたデータを記憶するメモリ5、回転電機に印加される交流電圧の位相波形が入力されるスイッチング回路1a及びこのスイッチング回路1aを通して取込まれる取込み開始時の位相角をディジタル変換してメモリ5に記憶するアナログ/ディジタル(A/D)変換器4cからなる第1の変換装置本体23及び第2の変換装置本体24を備え、これら第1の変換装置本体23及び第2の変換装置本体24のスイッチング回路1,1a,3a,3bをタイミング信号発生回路7から発生するタイミング信号により次のようにオン、オフするようにしたものである。
このタイミング信号発生回路7は、図15に示すように連続して発生する複数の部分放電信号波形Sdc及び商用周波数の交流電圧波形Vに対して、図5の分部分放電信号の場合と同様の方法を適用して時刻t1,t2,t3,…,tn間の取込時間間隔Tをそれぞれ設定し、第1の変換装置本体23のスイッチング回路1a,1を時刻t1で発生するタイミング信号によりオン、時刻t2で発生するタイミング信号によりスイッチング回路3a,3bをオンとし、この時刻t2で発生するタイミング信号により第2の変換装置本体24のスイッチング回路1a,1をオン、時刻t3で発生するタイミング信号によりスイッチング回路3a,3bをオンにするという具合に各時刻間の取込時間間隔T毎に第1の変換装置本体23と第2の変換装置本体24とを交互に巡回させるものである。
このような構成の部分放電信号の変換装置において、図15に示すような部分放電信号波形Sdcおよび商用周波数の交流電圧Vが第1の変換装置本体23に入力されると、この第1の変換装置本体23は図5と同じ方法で最初の取込時間内での部分放電信号波形の正のピーク値および負のピーク値のみを正および負のピークホールド回路2a,2bで保持し、取込時間後にA/D変換回路4a,4bによってディジタル変換された正のピーク値および負のピーク値とをその取込み時刻での電圧位相角と共にメモリ5に記憶する。
また、第2の変換装置本体24も第1の変換装置本体23と同様にして、第1の変換装置本体23のメモリ5で記憶した次の取込み時間内で取込みを逃がすことなく部分放電信号波形の正のピーク値および負のピーク値のみを正および負のピークホールド回路2a,2bで保持し、取込時間後にA/D変換回路3A,3Bによってディジタル変換された正のピーク値および負のピーク値をその取込み時刻での電圧位相角と共にメモリ5に記憶する。
図16は図14の第1の変換装置本体23及び第2の変換装置本体24のメモリ5に記憶された部分放電データを示し、アドレス領域8に取込番号1,2,…が書き込まれ、各取込番号に対応する位相領域11に取込み位相、及び正のピーク記憶領域9にディジタルピーク値が書き込まれると共に、負のピーク記憶領域10に負のディジタルピーク値がそれぞれ書き込まれる。
この第1の変換装置本体23及び第2の変換装置本体24のメモリ5に記憶された部分放電データが外部の表示装置7に取込まれると、これらのデータは表示処理され、図17に示すように図16の部分放電データを横軸に取込み位相、縦軸にピーク値の大きさとして正のピーク値Ppおよび負のピーク値Pnの絶対値を点クラフとして表示される。
図17の(イ)は電圧位相信号Vの1サイクル分、(ロ)は部分放電が殆ど発生していない場合の位相−ピーク値分布、(ハ)は部分放電が特定の位相角(例えば図示するように位相角0〜90度、180度〜270度近辺)に固まって発生している場合の位相−ピーク値分布を示している。
したがって、回転電機で部分放電が発生している場合にはある特定の位相に固まって発生する傾向が強く、図17に示すような取込み位相とピーク値との関係を表すことによって部分放電の発生、すなわち絶縁劣化の状態を把握することができる。
このように本発明の第4の実施形態では、第1の変換装置本体23の正および負のピークホールド回路2a,2bで保持された正および負のピーク値をディジタル変換してメモリ5に記憶するのと同じタイミングで第2の変換装置本体24で部分放電信号波形を正および負のピークホールド回路2a,2bに接続し、第1の変換装置本体23のピークホールド回路2a,2bで保持された正および負のピーク値をディジタル変換しこれに加えて電圧位相をメモリ5に記憶するのと同じタイミングで第2の変換装置本体24で部分放電信号波形の正および負のピーク値を正および負のピークホールド回路2a,2bに保持することによって、連続して発生した部分放電信号波形を取り逃がすことなく、変換でき、また、表示装置に絶縁劣化を表す部分放電波形のピーク値の位相分布を表すことにより、回転で電機の部分放電のデータ量を低減して絶縁診断を行なうことが可能となる。
(第5の実施形態)
図18は本発明による回転電機における部分放電信号の変換装置の第5の実施形態を示すブロック構成図で、図7と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分について述べる。
図18は本発明による回転電機における部分放電信号の変換装置の第5の実施形態を示すブロック構成図で、図7と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分について述べる。
第5の実施形態では、第1の変換装置本体21および第2の変換装置本体22において、A/D変換回路4a,4bとメモリ5との間にディジタル変換された正のピーク値および負のピーク値を予め設定されたある閾値とそれぞれ比較する比較器25を設け、正および負のピーク値の一方でも閾値以上であれば正および負のピーク値をメモリ5に記憶するようにしたものである。
このような構成の部分放電信号の変換装置において、図19に示すような部分放電信号波形Sdc1が時刻t1に入力されると、第1の変換装置本体21のスイッチング回路1が開となり、正のピークホールド回路2aと負のピークホールド回路2bに部分放電信号波形が入力され、正のピーク値Pp1が正のピークホールド回路2aに、負のピーク値Pn1が負のピークホールド回路2bにそれぞれ保持される。
次に取込時間間隔Tの時刻t2に達すると、スイッチング回路3a,3bが開となり、正のピーク値Pp1および負のピーク値Pn1がそれぞれアナログ/ディジタル(A/D)変換器4a,4bによりディジタル変換された後、比較器25に取込まれる。
この比較器25では、正および負のピーク値と予め設定された閾値±Lpとを比較し、正および負のピーク値の一方でも閾値±Lp以上であれば正および負のピーク値をメモリ5に記憶する。
また、第2の変換装置本体22では、時刻t2でスイッチング回路1がオンとなり、正のピークホールド回路2aと負のピークホールド回路2bに次の部分放電信号波形が入力されるが、この部分放電信号波形の正のピーク値、負のピーク値は何れも予め設定された閾値±Lpより小さいため、取込時間間隔Tの時刻t3でスイッチング回路3a,3bがオンとなり、A/D変換器4a,4bを経て正のピーク値、負のピーク値が比較器25に取込まれても、メモリ5には記憶されない。
図20は図18に示す第1の変換装置本体21及び第2の変換装置本体22のメモリ5に記憶された部分放電信号波形のデータを示し、アドレス領域8にこの例では取込番号1と3が書き込まれ、各取込番号に対応する正のピーク記憶領域9に例えばディジタルピーク値15.6及び10.2が書き込まれると共に、負のピーク記憶領域10に負のディジタルピーク値−11.3及び−6.5が書き込まれる。
このように本発明の第5の実施形態では、第1の変換装置21および第2の変換装置22の正および負のピークホールド回路2a,2bで保持された正のピーク値および負のピーク値をA/D変換器4a,4bによりディジタル変換して比較器25に取込み、これら正および負のピーク値を予め設定された閾値と比較して閾値より大きいピーク値をメモリ5に記憶するようにしたので、多数のノイズ信号のピーク値が存在していても、これらのノイズ信号が閾値以下であれば除去することが可能となり、回転電機の部分放電のデータ量を低減して絶縁診断を行うことができる。
1,1a,3a,3b…スイッチング回路、2a,2b…正および負のピークホールド回路、4a,4b,4c…A/D変換器、5…メモリ、6…タイミング信号発生回路、7…表示装置、21,23…第1の変換装置本体、22,24…第2の変換装置本体、25…比較器
Claims (7)
- 回転電機の運転中または部分放電試験時に静電結合や電磁結合により検出した部分放電信号を変換する装置であって、第1および第2のスイッチング回路、前記第1のスイッチング回路を通して入力される部分放電信号波形の正のピーク値および負のピーク値を保持するピークホールド回路、前記第2のスイッチング回路を通して入力される前記ピークホールド回路に保持された正のピーク値および負のピーク値をアナログ/ディジタル変換するアナログ/ディジタル変換回路およびこのアナログ/ディジタル変換回路によりディジタル変換された正のピーク値および負のピーク値を記憶するメモリからなる変換装置本体と、この変換装置本体の前記第1及び第2のスイッチング回路をオン、オフするタイミング信号を発生するタイミング信号発生手段とを備え、
前記タイミング信号発生手段は、予めある1つの部分放電信号波形の立ち上り時刻から正または負の最大振幅の1/10以下になる時刻までの時間間隔以上の取込時間間隔が設定され、該取込時間間隔の取込み開始時刻から取込み終了時刻まで前記第1のスイッチング回路をオンにし、前記取込時間間隔の取込み終了時刻と同時に前記第2のスイッチング回路をオンにして、前記アナログ/ディジタル変換回路によりディジタル変換された部分放電信号波形の正のピーク値及び負のピーク値を前記メモリに記憶することを特徴とする回転電機における部分放電信号の変換装置。 - 回転電機の運転中または部分放電試験時に静電結合や電磁結合により検出した部分放電信号を変換する装置であって、第1および第2のスイッチング回路、前記第1のスイッチング回路を通して入力される部分放電信号波形の正のピーク値および負のピーク値を保持するピークホールド回路、前記第2のスイッチング回路を通して入力される前記ピークホールド回路に保持された正のピーク値および負のピーク値をアナログ/ディジタル変換するアナログ/ディジタル変換回路およびこのアナログ/ディジタル変換回路によりディジタル変換された正のピーク値および負のピーク値を記憶するメモリからなる第1の変換装置本体及び第2の変換装置本体と、これら第1及び第2の変換装置本体の第1のスイッチング回路及び第2のスイッチング回路をオン、オフするタイミング信号を発生するタイミング信号発生手段とを備え、
前記タイミング信号発生手段は、予めある1つの部分放電信号波形の立ち上り時刻から正または負の最大振幅の1/10以下になる時刻までの時間間隔以上の取込時間間隔が設定され、該取込時間間隔の取込み開始時刻から取込み終了時刻まで前記第1の変換装置本体の第1のスイッチング回路をオンにすると同時に前記第2の変換装置本体の第2のスイッチング回路をオンにし、前記取込時間間隔の取込み終了時刻と同時に前記第1の変換装置本体の第2のスイッチング回路をオンにすると同時に前記第2の変換装置本体の第1のスイッチング回路をオンにして連続して発生する部分放電信号波形を前記第1及び第2の変換装置本体のアナログ/ディジタル変換回路によりそれぞれ変換された部分放電信号波形の正のピーク値及び負のピーク値を前記メモリに記憶することを特徴とする回転電機における部分放電信号の変換装置。 - 請求項2記載の回転電機における部分放電信号の変換装置において、
前記タイミング信号発生手段は、前記第1及び第2の変換装置本体のアナログ/ディジタル変換回路によりそれぞれディジタル変換された部分放電信号波形の正のピーク値及び負のピーク値が記憶されるメモリに、該部分放電信号波形の取込み開始時刻を記憶することを特徴とする回転電機における部分放電信号の変換装置。 - 請求項3記載の回転電機における部分放電信号の変換装置を用いて、前記第1及び第2の変換装置本体のメモリに記憶された連続する部分放電信号波形の正のピーク値及び負のピーク値とその取込み開始時間情報を取込んで、部分放電の時間と正のピーク値及び負のピーク値の絶対値の関係を点表示あるいは線表示に必要な処理を施して表示部に表示することを特徴とする部分放電信号の表示方法。
- 回転電機の運転中または部分放電試験時に静電結合や電磁結合により検出した部分放電信号を変換する装置であって、第1乃至第3のスイッチング回路、前記第1のスイッチング回路を通して入力される部分放電信号波形の正のピーク値および負のピーク値を保持するピークホールド回路、前記第2のスイッチング回路を通して入力される前記ピークホールド回路に保持された正のピーク値および負のピーク値をアナログ/ディジタル変換する第1のアナログ/ディジタル変換回路、前記第3のスイッチング回路を通して入力される商用周波数の電圧位相をアナログ/ディジタル変換する第2のアナログ/ディジタル変換回路および前記第1のアナログ/ディジタル変換回路によりディジタル変換された正のピーク値および負のピーク値と前記第2のアナログ/ディジタル変換回路によりディジタル変換された電圧位相を記憶するメモリからなる第1の変換装置本体及び第2の変換装置本体と、これら第1及び第2の変換装置本体の第1のスイッチング回路乃至第3のスイッチング回路をオン、オフするタイミング信号を発生するタイミング信号発生手段とを備え、
前記タイミング信号発生手段は、予めある1つの部分放電信号波形の立ち上り時刻から正または負の最大振幅の1/10以下になる時刻までの時間間隔以上の取込時間間隔が設定され、該取込時間間隔の取込み開始時刻から取込み終了時刻まで前記第1の変換装置本体の第1及び第3のスイッチング回路をオンにすると同時に前記第2の変換装置本体の第2のスイッチング回路をオンにし、前記取込時間間隔の取込み終了時刻と同時に前記第1の変換装置本体の第2のスイッチング回路をオンにすると同時に前記第2の変換装置本体の第1及び第3のスイッチング回路をオンにして連続して発生する部分放電信号波形を前記第1及び第2の変換装置本体の第1のアナログ/ディジタル変換回路によりそれぞれディジタル変換された部分放電信号波形の正のピーク値及び負のピーク値に加えて、前記第2のアナログ/ディジタル変換回路によりディジタル変換された商用周波数の電圧から求められる取込開始時の位相角を前記メモリに記憶することを特徴とする回転電機における部分放電信号の変換装置。 - 請求項5記載の回転電機における部分放電信号の変換装置を用いて、前記第1及び第2の変換装置本体のメモリに記憶された商用周波数の位相角あるいは電圧波形と連続する部分放電信号波形の正のピーク値及び負のピーク値とその取込み開始時間情報を取込んで、部分放電の時間と正のピーク値及び負のピーク値の絶対値の関係を点表示あるいは線表示に必要な処理を施して表示部に表示することを特徴とする部分放電信号の表示方法。
- 回転電機の運転中または部分放電試験時に静電結合や電磁結合により検出した部分放電信号を変換する装置であって、第1および第2のスイッチング回路、前記第1のスイッチング回路を通して入力される部分放電信号波形の正のピーク値および負のピーク値を保持するピークホールド回路、前記第2のスイッチング回路を通して入力される前記ピークホールド回路に保持された正のピーク値および負のピーク値をアナログ/ディジタル変換するアナログ/ディジタル変換回路およびこのアナログ/ディジタル変換回路によりディジタル変換された正のピーク値および負のピーク値をある閾値と比較する比較回路及びこの比較回路によりある閾値以上の正のピーク値および負のピーク値を記憶するメモリからなる第1の変換装置本体及び第2の変換装置本体と、これら第1及び第2の変換装置本体の第1のスイッチング回路及び第2のスイッチング回路をオン、オフするタイミング信号を発生するタイミング信号発生手段とを備え、
前記タイミング信号発生手段は、予めある1つの部分放電信号波形の立ち上り時刻から正または負の最大振幅の1/10以下になる時刻までの時間間隔以上の取込時間間隔が設定され、該取込時間間隔の取込み開始時刻から取込み終了時刻まで前記第1の変換装置本体の第1のスイッチング回路をオンにすると同時に前記第2の変換装置本体の第2のスイッチング回路をオンにし、前記取込時間間隔の取込み終了時刻と同時に前記第1の変換装置本体の第2のスイッチング回路をオンにすると同時に前記第2の変換装置本体の第1のスイッチング回路をオンにして連続して発生する部分放電信号波形を前記第1及び第2の変換装置本体のアナログ/ディジタル変換回路により変換されたある閾値以上の正のピーク値及び負のピーク値をそれぞれ前記メモリに記憶することを特徴とする回転電機における部分放電信号の変換装置。
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KR101214444B1 (ko) | 2011-05-04 | 2012-12-21 | 한국전기연구원 | 고전압 회전기기의 부분방전 측정 장치 및 그 측정방법 |
JP2018059848A (ja) * | 2016-10-06 | 2018-04-12 | 株式会社日立パワーソリューションズ | 回転機診断システムおよびそのデータ処理方法 |
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2006
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