JP2018151039A - ガイド機構及びガイド機構を備えるスライドアクチュエータ - Google Patents

ガイド機構及びガイド機構を備えるスライドアクチュエータ Download PDF

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Abstract

【課題】案内溝内の複数の転動体を一体的に保持し、組付性の向上を図る。【解決手段】ガイド機構10は、ガイドレール22と、ガイドレール22に対して直線的にスライド可能なガイド部材66a、66bと、第1の溝部92a、92bと第2の溝部98a、98bによって構成される案内溝102に配置された複数の転動体76と、案内溝102内の複数の転動体76を一体的に保持するリテーナ90と、を備え、リテーナ90は、複数の転動体76のうち両端に位置する転動体に係合し、ガイドレール22とガイド部材66a、66bと転動体76とを組付けた後に、ガイドレール22とガイド部材66a、66bの間に形成される隙間Sに挿入可能な形状である。【選択図】図5

Description

本発明は、2つの要素の直線的な相対変位を、円滑に又は精度よく案内するガイド機構及びガイド機構を備えるスライドアクチュエータに関する。
従来、2つの要素の直線的な相対変位を円滑に案内するため、あるいは精度よく案内するための機構として、ガイド機構が用いられる。ガイド機構は種々の機械に適用されており、適用の一例としては、スライドアクチュエータ等の流体圧シリンダが挙げられる。
本出願人は、流体圧シリンダに適用されるガイド機構として、シリンダボディに固定されたガイドレールと、ガイドレールに対してスライド可能なスライドテーブルと、スライドテーブルに固定されたガイド部材と、ガイドレールとガイド部材の間の案内溝に配置された複数の転動体(ローラ)とを備え、案内溝から転動体が離脱することを防止すべく、案内溝の両端部近傍に、溶接によりストッパが固定されるガイド機構を提案した(特許文献1参照)。
また、特許文献2には、案内溝の内部に、複数の転動体を所定間隔で保持する保持板を備えるガイド機構が開示されている。
特開2015−218782号公報 特開2012−202458号公報
ところで、このようなガイド機構は、当該ガイド機構を備える機械(例えば、スライドアクチュエータ等の流体圧シリンダ)の取付方向如何により、相対変位可能な2つの要素を鉛直方向に案内するために用いられることがある。この場合、ガイド機構を構成する複数の転動体は、鉛直方向に沿って案内溝内に配置される。
このとき、特許文献1のガイド機構では、複数の転動体のうち最下端の転動体が、自重により案内溝内の既定位置から案内溝の最下端へ落下する可能性がある。
一方、特許文献2のガイド機構では、複数の転動体は、保持板により案内溝内に所定間隔で保持される。このため、最下端の転動体が、自重によって案内溝の下方へ落下することはない。
しかしながら、特許文献2のガイド機構では、予め保持板の窓孔に複数の転動体を嵌着させ、その後、当該保持板を一対の軌道台の間に配置して組付ける必要があり、組付けが煩雑で、手間がかかるという問題がある。
本発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、簡単な構成で、案内溝内の複数の転動体を一体的に保持することができるとともに、組付性の向上を図ることが可能なガイド機構及びガイド機構を備えるスライドアクチュエータを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係るガイド機構は、直線状の第1の溝部を有するガイドレールと、ガイドレールに対して直線的にスライド可能であり、第1の溝部に対向する直線状の第2の溝部を有するガイド部材と、第1の溝部と第2の溝部によって構成される案内溝に配置された複数の転動体と、案内溝内の複数の転動体を一体的に保持するリテーナと、を備え、リテーナは、複数の転動体のうち両端に位置する転動体に係合し、ガイドレールとガイド部材と転動体とを組付けた後に、ガイドレールとガイド部材の間に形成される隙間に挿入可能な形状であることを特徴とする。
このような構成によれば、ガイドレールとガイド部材と転動体とを組付けた後に、ガイドレールとガイド部材の隙間から案内溝に向かってリテーナを挿入し、複数の転動体に対してリテーナを装着することができる。この結果、簡単な構成で、案内溝内の複数の転動体を一体的に保持することができるとともに、組付性の向上を図ることができる。
上記のガイド機構において、リテーナは、案内溝に沿って延在する直線部と、直線部の両端部に形成された一対の折曲部と、折曲部の端部からさらに屈曲して互いに接近する方向に延在する一対の係合部と、を有することが好ましい。
このような構成によれば、一対の折曲部が複数の転動体のうち両端に位置する転動体に係合してこれを保持するので、案内溝内において複数の転動体を確実に保持することができる。
上記のガイド機構において、リテーナは、線状部材であることが好ましい。
このような構成によれば、ガイドレールとガイド部材の間に形成される隙間に、リテーナを容易に挿入することができる。
また、上記のガイド機構において、リテーナは、板状部材であることが好ましい。
このような構成によれば、ガイドレールとガイド部材の間に形成される隙間に、リテーナを容易に挿入することができる。
また、上記のガイド機構において、リテーナは弾性を有することが好ましい。
このような構成によれば、リテーナの一端側を転動体に係合させたときに、リテーナ全体が弾性力で拡開するので、リテーナの他端側を転動体に容易に装着することができる。
本発明に係るスライドアクチュエータは、上記のガイド機構を備える。
このような構成によれば、ガイドレールとガイド部材と転動体とを組付けた後に、ガイドレールとガイド部材の隙間から案内溝に向かってリテーナを挿入し、複数の転動体に対してリテーナを装着することができる。この結果、簡単な構成で、案内溝内の複数の転動体を一体的に保持することができるとともに、組付性の向上を図ることができる。
本発明のガイド機構及びガイド機構を備えるスライドアクチュエータによれば、簡単な構成で、案内溝内の複数の転動体を一体的に保持することができるとともに、組付性の向上を図ることができる。
本発明の実施形態に係るガイド機構を備えたスライドアクチュエータの斜視図である。 図1に示すスライドアクチュエータの一部分解斜視図である。 図1に示すスライドアクチュエータを別の方向から見た一部分解斜視図である。 図1に示すスライドアクチュエータの横断面図である。 図1に示すスライドアクチュエータの縦断面図である。 図2に示すガイドレールの拡大斜視図である。 図6に示すガイドレールの分解斜視図である。 図7に示すリテーナの装着手順を示す説明図である。 リテーナの変形例を示す斜視図である。
以下、本発明に係るガイド機構について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。なお、本実施形態では、ガイド機構の適用例としてスライドアクチュエータを挙げるが、本発明の適用範囲はこれに限らず、直線的に移動可能な可動部を含む種々の装置に適用することができる。
図1において、参照符号12は、本発明の実施形態に係るガイド機構10を備えたスライドアクチュエータを示す。
このスライドアクチュエータ12は、アクチュエータ本体14と、アクチュエータ本体14に取り付けられたガイド機構10と、を備えており、例えば、ワークの搬送手段として用いられる。
図1に示されるように、アクチュエータ本体14は、シリンダボディ16と、シリンダボディ16の上部に設けられ、長手方向(矢印A、B方向)に沿って直線状に往復動作するスライドテーブル18と、スライドテーブル18の一端側に連結されるエンドプレート20と、を含む。シリンダボディ16とスライドテーブル18との間には、スライドテーブル18を長手方向(矢印A、B方向)に沿って案内するガイドレール22(図2参照)が介装される。このガイドレール22は、他の部材とともに後述するガイド機構10を構成する。
シリンダボディ16は、例えば断面長方形状のアルミニウム等の非磁性体から形成され、図2に示されるように、その上面の略中央部には幅広な凹部24が形成される。凹部24は、長手方向(矢印A、B方向)に沿って延在し、この凹部24からシリンダボディ16の底面に向かって複数のボルト取付孔25、26及び27が貫通している。本実施形態では、シリンダボディ16の底面側が拡径した一組のボルト取付孔に参照符号25を付し(図3参照)、シリンダボディ16の上面側から底面側まで同径に形成された2つのボルト取付孔に、それぞれ参照符号26、27を付している。
この一組のボルト取付孔25には、シリンダボディ16の下方より連結ボルト28が挿通される。連結ボルト28は、その先端部が前記シリンダボディ16の上面から突出し、ガイドレール22の螺孔29に螺合されることにより、シリンダボディ16とガイドレール22が互いに連結される。一方、ボルト取付孔26及びボルト取付孔27には、後述するように、シリンダボディ16を所望の箇所に取り付けるための図示しない取付ボルトが、スライドテーブル18側から挿入される。
シリンダボディ16の一側面には、長手方向(矢印A、B方向)に沿って、図示しない磁気検出センサを装着するための二条のセンサ取付溝32が形成される。
シリンダボディ16の他の側面には、圧力流体の供給・排出される第1及び第2ポート34、36が形成され(図3参照)、この第1及び第2ポート34、36は、後述する一対のシリンダ孔40a、40bと連通している。また、第2ポート36の近傍には、スライドテーブル18の変位を規制する図示しない規制部材(ストロークアジャスタ)を取り付けるための取付穴38が形成される。
図4に示すように、シリンダボディ16の内部には、互いに平行な2つのシリンダ孔40a、40bが形成される。このシリンダ孔40a、40bには、軸方向に往復摺動可能に配置された2つのピストン42a、42bと、ピストン42a、42bに連結された2つのピストンロッド44a、44bと、が収装される。
ピストンロッド44a、44bは略円柱状の部材であり、カシメやボルト等の適宜の固定手段によって、ピストン42a、42bの一端側にそれぞれ固定される。ピストン42a、42bの外周部には、パッキン46a、46bとマグネット48a、48bが装着される。
シリンダ孔40a、40bの一端部は、気密に装着されたヘッドカバー50a、50bにより閉塞され、シリンダ孔40a、40bの他端部は、気密に装着されたロッドカバー52a、52bにより閉塞される。ヘッドカバー50a、50bは、例えば、Cリング51a、51bによって係止され、ロッドカバー52a、52bも、同様にCリング53a、53bによって係止される。
なお、図3において、シリンダボディ16のヘッドカバー50a、50b及びCリング51a、51bの近傍に、4つの取付穴39が設けられている。この取付穴39には、スライドテーブル18の変位を規制する図示しない規制部材(ストロークアジャスタ)が取り付けられる。
シリンダ孔40a、40bにおいて、ピストン42a、42bとヘッドカバー50a、50bとの間に第1圧力室54a、54bが形成され、ピストン42a、42bとロッドカバー52a、52bとの間に第2圧力室56a、56bが形成される。
2つの第1圧力室54a、54bは、シリンダボディ16に形成された連通路58を介して連通し、2つの第2圧力室56a、56bは、シリンダボディ16に形成された別の連通路60を介して連通している。
第1圧力室54a、54b及び第2圧力室56a、56bには、第1ポート34及び第2ポート36を介して、圧力流体が選択的に供給される。これにより、2つのピストン42a、42bと、該ピストン42a、42bに連結された2つのピストンロッド44a、44bは、軸方向に往復動作する。
また、ピストン42a、42b及びピストンロッド44a、44bの変位に伴い、ピストンロッド44a、44bに連結されたエンドプレート20と、エンドプレート20に固定されたスライドテーブル18とが、シリンダボディ16の長手方向に沿って直線的に往復動作する。
次に、スライドテーブル18について説明する。スライドテーブル18は、図2及び図3に示すように、長手方向(矢印A、B方向)に沿って所定の厚さで延在するベース部62と、該ベース部62の幅方向の両側部から直交するように下方へ延在する一対のガイド壁64a、64bと、からなる。
図3に示すように、一対のガイド壁64a、64bの内側には、後述するガイド機構10を構成するガイド部材66a、66bが配置され、このガイド部材66a、66bは、ボルト67を介してベース部62に取り付けられる。
スライドテーブル18のベース部62において、その一端側には一対のボルト68によってエンドプレート20が固定される。また、ベース部62には、所定間隔離間して配置された4個のワーク保持用孔部69が形成される。このワーク保持用孔部69は、例えば、スライドテーブル18に載置された図示しないワークを、図示しないボルトを介して固定するために用いられる。
なお、ベース部62には、ワーク保持用孔部69の他、ガイド部材66a、66bをベース部62に取り付けるためにボルト67が螺合するボルト取付孔70と、ピン孔71、72と、大径の貫通孔73、74と、が設けられる。
図2に示すように、ピン孔71は、断面円形状に形成され、ピン孔72は、ベース部62の長手方向に沿って断面長孔状に形成される。このピン孔71、72には、スライドテーブル18の上面に図示しないワークを載置する際、図示しない位置決めピンが挿入される。
また、大径の貫通孔73、74のうち、エンドプレート20側の大径の貫通孔73は、ピストン42a、42bが最もヘッドカバー50a、50b側へ変位したときに、その中心線が、後述するガイドレール22の大径の貫通孔95と、シリンダボディ16のボルト取付孔26と略一致する。一方、大径の貫通孔74は、ピストン42a、42bが最もヘッドカバー50a、50b側へ変位したときに、その中心線が、シリンダボディ16のボルト取付孔27と略一致する。すなわち、この大径の貫通孔73、74は、シリンダボディ16の底面を壁面等に装着する場合、図示しないボルトを、スライドテーブル18側からシリンダボディ16のボルト取付孔26、27に螺入するために用いられる。
さらに、スライドテーブル18の一対のガイド壁64a、64bのうち、一方のガイド壁64bの側面には、2つのねじ孔75が形成される。このねじ孔75は、スライドテーブル18に対するガイド部材66a、66bと、ガイドレール22と、後述する複数の転動体76の組付けに際し、転動体76に予圧を与えるための予圧調整ねじ77を螺入するためのものである。
また、スライドテーブル18の一対のガイド壁64a、64bのうち、他方のガイド壁64aの側面には、スライドテーブル18の変位を規制する図示しない規制部材(ストッパブロック)を取り付けるための取付穴78が形成される。
エンドプレート20は、逆U字状の切欠80a、80bを有し、この切欠80a、80bの内周面には、段部81a、81bが形成される。この段部81a、81bに対し、中空筒状のフローティングブッシュ82a、82bの溝部83a、83bが嵌合する。ボルト84a、84bが、フローティングブッシュ82a、82bの軸線に沿う貫通孔を介してピストンロッド44a、44bの他端部に螺入される。これにより、エンドプレート20は、ピストンロッド44a、44bの他端部に連結される。
また、エンドプレート20のシリンダボディ16に対向する面において、その略中央部には、ダンパ装着孔85を介してダンパ86が装着される。ダンパ86は、例えばゴム等の弾性材料からなり、ピストン42a、42bが最もヘッドカバー50a、50b側へ変位したときに、シリンダボディ16の端面に当接する。
なお、図2に示されるように、エンドプレート20には、孔部88が画成される。この孔部88は、ピストン42a、42bが最もヘッドカバー50a、50b側へ変位したときに、ガイドレール22の先端のストッパ94aが進入可能に構成され、シリンダボディ16の全長(長手方向の長さ)短縮のために設けられる。
次に、ガイド機構10について説明する。ガイド機構10は、図3に示すように、シリンダボディ16に取り付けられたガイドレール22と、スライドテーブル18に取り付けられたガイド部材66a、66bと、ガイドレール22とガイド部材66a、66bとの間で転動可能に配置された複数の転動体76と、複数の転動体76を一体的に保持するリテーナ90と、を含む(図6参照)。
ガイドレール22は、長手方向(矢印A、B方向)に沿って延在し、幅広扁平であり、平面視で略四角形(長方形)の部材である。なお、ガイドレール22は、細長い部材であってもよい。本実施形態の場合、ガイドレール22は、連結ボルト28によりシリンダボディ16の上面に固定される。
ガイドレール22の幅方向両側の各側面には、図6及び図7に示すように、長手方向に沿って直線状に延在する断面V型の第1の溝部92a、92bが設けられる。第1の溝部92a、92bの延在方向の両端には、複数の転動体76が第1の溝部92a、92bから飛び出すことを阻止すべく、ねじ部材を介してストッパ94a、94bが設けられる。
なお、図2及び図3に示すように、ガイドレール22には、連結ボルト28が螺合する一組の螺孔29の他、該螺孔29よりも大径の貫通孔95が設けられる。この貫通孔95は、シリンダボディ16の底面を壁面等に装着する場合、図示しないボルトを、スライドテーブル18の大径の貫通孔73を介してシリンダボディ16のボルト取付孔26に螺入するためのものである。
一対のガイド部材66a、66bは、長手方向(矢印A、B方向)に沿って延在し、幅広扁平であり、平面視で略四角形(長方形)の部材である。この一対のガイド部材66a、66bは、図3に示すように、スライドテーブル18の内側にボルト67により固定される。詳細には、ベース部62と一対のガイド壁64a、64とにより形成される凹部96において、一対のガイド壁64a、64bの側面に沿って固定される。
一対のガイド部材66a、66bの側面には、ガイドレール22に設けられた第1の溝部92a、92bに対向するように、長手方向に沿って直線状に延在し断面V型に拡開する第2の溝部98a、98bが設けられる。第2の溝部98a、98bの延在方向の両端は、複数の転動体76が第2の溝部98a、98bから飛び出すことを阻止すべく、ねじ部材を介してストッパ100a、100b、100c、100dが設けられている。
複数の転動体76は、図5に示すように、第1の溝部92a、92bと第2の溝部98a、98bによって構成される空間(案内溝102)に配置される。
各転動体76は、本実施形態の場合、図6に示すように円柱形状であり、交互に90°ずつ傾いた状態で案内溝102に配置される。このため、第1の溝部92a、92bと第2の溝部98a、98bのいずれの面に対しても同数の転動体76の円周面が接触することになり、負荷が分担支承される。
リテーナ90は、例えば、ステンレス等の金属製材料から形成され、弾性力を有する線状部材である。本実施形態においては、図7に示すように、リテーナ90は、断面形状円形の線状部材の両端部を折り曲げることにより形成され、直線部104と、該直線部104の両端部に形成された一対の折曲部106と、一対の折曲部106の両端部に形成された一対の係合部108と、を備える。
一対の折曲部106において、一端側の折曲部106と他端側の折曲部106とは、直線部104に対して略直交するように同一方向に折曲され、且つ、互いに略平行となるように形成される。
また、一対の折曲部106の端部には、該端部からさらに折曲して互いに接近する方向に延在する一対の係合部108がそれぞれ形成される。この一対の係合部108は、一対の折曲部106から所定長さで一体的に延在する。
リテーナ90が複数の転動体76に装着されたとき、複数の転動体76は、一方の折曲部106と他方の折曲部106の間に、それぞれが円滑に転動可能な程度の余裕をもって配置される。そして、一対の折曲部106が複数の転動体76のうち両端に位置する転動体に係合して、リテーナ90は複数の転動体76を一体的に保持する。
ここで、図5に示すように、ガイドレール22と一対のガイド部材66a、66bの間には、転動体76を挟んでわずかな隙間Sが形成される。この隙間Sの幅は、この実施形態においては、予圧調整ねじ77の締め込みにより予圧が調整された後、例えば、約0.5mm程度に形成される。
これに対し、リテーナ90の断面の外径(本実施形態の場合、リテーナ90の直径)は、隙間Sの幅よりも短く(細く)形成され、例えば約0.4mm程度である。すなわち、リテーナ90は、隙間Sを介して案内溝102の内側に差し入れ(挿入)可能となっている。
本発明の実施形態に係るガイド機構10と、該ガイド機構10が適用されたスライドアクチュエータ12は、基本的に以上のように構成されるものであり、次に、リテーナ90の組付けについて説明する。
まず、スライドテーブル18を、凹部96の開口が上方を向くように所定の場所に載置し、スライドテーブル18の一端側にボルト68を用いてエンドプレート20を連結する。凹部96の内側には、ボルト67を用いて一対のガイド部材66a、66bを連結する。
次に、一対のガイド部材66a、66bの間に、ガイドレール22を載置する。このとき、ガイドレール22の第1の溝部92a、92bと、一対のガイド部材66a、66bの第2の溝部98a、98bにより、案内溝102が形成される。この案内溝102に対して、複数の転動体76を交互に90°ずつ傾けながら挿入する。
複数の転動体76を所定数、案内溝102に挿入した後、ガイドレール22及び一対のガイド部材66a、66bの他端側にストッパ94b及びストッパ100c、100dを固定する。これにより、案内溝102からの転動体76の脱落が防止される。なお、ガイドレール22及び一対のガイド部材66a、66bの一端側には、スライドテーブル18に組み付ける前に、予めストッパ94a及びストッパ100a、100bを固定しておくとよい。
さらに、スライドテーブル18のガイド壁64bのねじ孔75に対して、予圧調整ねじ77を締め込む。図5に示すように、予圧調整ねじ77は、ガイド部材66bを介して、ガイドレール22と、ガイド部材66aと、これらに挟まれた転動体76とをガイド壁64a方向に押圧する。この結果、転動体76に所定の荷重(予圧)が与えられ、ガイドレール22と一対のガイド部材66a、66bとの間に、わずかな幅の隙間Sが形成される。
このように、スライドテーブル18に対してエンドプレート20と、一対のガイド部材66a、66bと、ガイドレール22と、複数の転動体76が組み付けられた状態で、案内溝102の隙間Sに対してリテーナ90を差し入れる。図8A乃至図8Cに、リテーナ90を隙間Sに差し入れる手順を示す。
まず、図8Aに示すように、複数の転動体76を案内溝102の中央に寄せる。次に、図8Bに示すように、リテーナ90の一端側の折曲部106及び係合部108を隙間Sに差し入れる。このとき、リテーナ90の折曲部106及び係合部108が、案内溝102の中で直列に配置された複数の転動体76のうち、図において最も左端に位置する転動体の外側に係合するように、隙間Sに差し入れる(挿入する)。
さらに、リテーナ90の他端側の折曲部106及び係合部108を、リテーナ90の一端側から離間する方向に若干拡開させながら、複数の転動体76のうち図において最も右端に位置する転動体の外側に係合するように、隙間Sに差し入れる(挿入する)。
その結果、リテーナ90は、案内溝102の内側において弾性力で元の形状に復元し、図8Cに示すように、直線部104と折曲部106と係合部108により複数の転動体76を一体的に保持する。
このように転動体76にリテーナ90を装着したあと、スライドテーブル18の凹部96の開口を下方へ向け、ガイドレール22とシリンダボディ16を連結ボルト28で連結する。これにより、スライドアクチュエータ12の組付けが完了する。
以上説明したように、本発明の実施形態に係るガイド機構10は、直線状の第1の溝部92a、92bを有するガイドレール22と、ガイドレール22に対して直線的にスライド可能であり、第1の溝部92a、92bに対向する直線状の第2の溝部98a、98bを有するガイド部材66a、66bと、第1の溝部92a、92bと第2の溝部98a、98bによって構成される案内溝102に配置された複数の転動体76と、案内溝102内の複数の転動体76を一体的に保持するリテーナ90と、を備え、リテーナ90は、複数の転動体76のうち両端に位置する転動体に係合し、ガイドレール22とガイド部材66a、66bと転動体76とを組付けた後に、ガイドレール22とガイド部材66a、66bの間に形成される隙間Sに挿入可能な形状である。
このような構成によれば、ガイドレール22とガイド部材66a、66bと転動体76とを組付けた後に、ガイドレール22とガイド部材66a、66bの間に形成される隙間Sからリテーナ90を挿入し、複数の転動体76に対してリテーナ90を装着することができる。
このため、例えば、保持板を用いる従来のガイド機構のように、複数の転動体を案内溝内で所定間隔に保持するために、保持板の窓孔に転動体を嵌着させてから、ガイドレールとガイド部材と転動体を組み付ける必要がなく、組付性が向上する。
特に、スライドアクチュエータ12を垂直使用する場合(スライドテーブル18を鉛直方向に変位させて使用する場合)に、複数の転動体76に対してリテーナ90を後付けで装着することができ、最下端の転動体76が、既定位置から案内溝102の最下部へ落下することがないよう、複数の転動体76を一体的に保持することができる
また、リテーナ90は、案内溝102に沿って延在する直線部104と、直線部104の両端部に形成された一対の折曲部106と、折曲部106の端部からさらに屈曲して互いに接近する方向に延在する一対の係合部108と、を有する。
このような構成によれば、一対の折曲部106が複数の転動体76のうち両端に位置する転動体に係合してこれを保持するので、案内溝102内において複数の転動体76を確実に保持することができる。
また、リテーナ90は、図7に示すように線状部材である。このため、ガイドレール22とガイド部材66a、66bの間に形成される隙間Sに、リテーナ90を容易に挿入することができる。
また、リテーナ90は、金属製材料から構成され、弾性を有している。このため、リテーナ90の一端側を転動体76に係合させたときに、リテーナ90全体が弾性力で拡開するので、リテーナ90の他端側を転動体76に容易に装着することができる。
また、スライドアクチュエータ12は、上記のガイド機構10を備えている。
このような構成によれば、ガイドレール22とガイド部材66a、66bの隙間Sから案内溝102に向かってリテーナ90を挿入し、複数の転動体76に対してリテーナ90を装着するだけで、複数の転動体76を一体的に保持することができる。このため、例えば、スライドアクチュエータ12を垂直使用する場合(スライドテーブル18を鉛直方向に変位させて使用する場合)など、スライドアクチュエータ12の取付姿勢に応じて、リテーナ90を複数の転動体76に後付けで装着することができ、好適である。
なお、本実施形態では、リテーナ90が、断面形状円形の線状部材から構成される例を示したが、必ずしも断面形状が円形でなくてもよい。リテーナ90は、隙間Sに挿入可能であれば、断面形状が楕円や矩形、あるいは六角形など多角形の線状部材や棒状部材から構成されてもよい。
また、リテーナ90の素材は、弾性を有する素材であれば必ずしも金属でなくてもよい。例えば、樹脂などの別途の素材から構成されてもよい。
図9に、リテーナの変形例を示す。変形例としてのリテーナ190は、ステンレス等の金属板(板状部材)をプレス加工することにより形成される点で、リテーナ90と異なる。
このリテーナ190は、直線部204と、該直線部204の両端部から同一方向に向かって平行に延在する一対の折曲部206と、一対の折曲部206の両端部から互いに接近する方向に延在する一対の係合部208と、を備える。
リテーナ190の厚みdは、ガイドレール22と一対のガイド部材66a、66bとの間に形成される隙間Sの幅よりも短く(細く)形成される。このため、このリテーナ190は、線状部材からなるリテーナ90と同様に、隙間Sを介して案内溝102の内側に挿入可能な形状であり、リテーナ90と同様の作用効果を奏する。
上記において、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能なことは言うまでもない。
10…ガイド機構 12…スライドアクチュエータ
22…ガイドレール 66a、66b…ガイド部材
76…転動体 90、190…リテーナ
92a、92b…第1の溝部 98a、98b…第2の溝部
102…案内溝 S…隙間

Claims (6)

  1. 直線状の第1の溝部を有するガイドレールと、
    前記ガイドレールに対して直線的にスライド可能であり、前記第1の溝部に対向する直線状の第2の溝部を有するガイド部材と、
    前記第1の溝部と前記第2の溝部によって構成される案内溝に配置された複数の転動体と、
    前記案内溝内の前記複数の転動体を一体的に保持するリテーナと、
    を備え、
    前記リテーナは、前記複数の転動体のうち両端に位置する転動体に係合し、前記ガイドレールと前記ガイド部材と前記転動体とを組付けた後に、前記ガイドレールと前記ガイド部材の間に形成される隙間に挿入可能な形状である
    ことを特徴とするガイド機構。
  2. 請求項1記載のガイド機構において、
    前記リテーナは、
    前記案内溝に沿って延在する直線部と、
    該直線部の両端部に形成された一対の折曲部と、
    前記折曲部の端部からさらに屈曲して互いに接近する方向に延在する一対の係合部と、
    を有することを特徴とするガイド機構。
  3. 請求項1又は2記載のガイド機構において、
    前記リテーナは、線状部材である
    ことを特徴とするガイド機構。
  4. 請求項1又は2記載のガイド機構において、
    前記リテーナは、板状部材である
    ことを特徴とするガイド機構。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のガイド機構において、
    前記リテーナは、弾性を有する
    ことを特徴とするガイド機構。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のガイド機構を備えるスライドアクチュエータ。
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