JP2018150779A - 側溝用蓋 - Google Patents

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Abstract

【課題】 大量の落葉等が雨水に混入する状況においても、雨水の側溝への流入を維持させ得る側溝用蓋を提供する。【解決手段】 側溝Aの開口端部Aa,Abに装着可能な基部2と、この基部に設けられた多孔体の蓋部3とを備え、蓋部は、平面構成部30a,30bと、傾斜構成部30cとを備え、傾斜構成部は、平面構成部から十分な高さの頂点30c1を有する。傾斜構成部は、対向する二つの傾斜部によって山形に構成することができる。平面構成部に対する傾斜構成部の平面視における割合を1/2以上とし、傾斜構造部の頂点は、平面構成部の上面から45mm以上の高さとする。【選択図】 図1

Description

本発明は、側溝用の蓋に関し、特に落葉による流入阻害を防止するための側溝用蓋に関するものである。
一般的な側溝用蓋は、コンクリート製であり、集水部にグレーチングが用いられてきたが、近時発生する集中豪雨における雨量の多さによって、側溝に流入しない雨水が氾濫するといった事態を生じさせている。側溝に雨水が予定どおりに流入しない原因としては、落ち葉やプラスチック容器(袋など)が雨水と同時にグレーチングに集中し、これらがグレーチングの溝を閉塞するためであると想定される。そこで、落葉集積具なるもの(特許文献1参照)またはアーチ型のグレーチング(特許文献2参照)が開発されている。
特許文献1に開示される技術は、グレーチングに向かって流下するように設けられている流路(側溝蓋等)の途中に、複数の突起を有する落葉集積具を設けることにより、当該流路に沿って流される落葉を突起によって滞留させ、滞留する一部の落葉を核として他の落葉を堆積させるというものであった。しかしながら、上記の技術では、雨水が流路に沿って緩やかに流下する場合には、想定どおりに落葉を滞留させ、それを核として他の落葉を堆積できることがあるとしても、想定を超える雨水の流下や多量の落葉が流下する場合は、流下速度や水圧等によって落葉堆積具を通過し、または堆積した落葉とともにグレーチングに集中することがあり得た。
他方、特許文献2に開示される技術は、グレーチングの縦桟(流路方向に平行部材)をアーチ状とするものであり、流路に沿って流下する雨水とともに流下する落葉をグレーチングにおいて集積させるものである。しかしながら、このような構成のグレーチングは、前述の落葉集積具と同様に、流路に沿って雨水が流下し、グレーチングに落葉が集中するような場合には、雨水に浮上する落葉をアーチの上部に集積させることができるとしても、想定を超える量の雨水または落葉が集中する場合は、グレーチング全体が落葉によって覆われることとなり、集中豪雨に際しては機能し得ない事態が懸念されていた。
特開2008−174902号公報 特開2016−125209号公報
ところで、前掲の特許文献1および2に開示される技術は、いずれも市街地の車道等に設置されるL型側溝を前提とするものであり、落葉や雨水の集中量が比較的少ない場所におけるものであった。しかしながら、山道や法面下部に設けられる側溝は、斜面による傾斜によって雨水が集中し、また、近隣に存在する多数の樹木から舞い落ちる葉の量も極めて多く、雨水とともに側溝に落葉が流入し、その結果として、側溝そのものが機能不全となり、また、グレーチング等の流入蓋の表面は落葉で閉塞される状態となっていた。同様に多量のゴミ等が集積する場合も同様であった。
本発明は、上記諸点にかんがみてなされたものであって、その目的とするところは、大量の落葉等が雨水に混入する状況においても、雨水の側溝への流入を維持させ得る側溝用蓋を提供することである。
そこで、本発明は、側溝の開口端部に装着可能な基部と、この基部に設けられた多孔体の蓋部とを備え、前記蓋部は、平面構成部と、傾斜構成部とを備え、前記傾斜構成部は、前記平面構成部から十分な高さの頂点を有することを特徴とするものである。
上記構成によれば、側溝の開口部に配置される蓋部は、全体として多孔体で構成され、その一部が傾斜構成部により、傾斜していることから、落葉は平面構成部に堆積し、雨水は堆積する落葉の上を乗り越えて傾斜構成部から側溝内部に流入することとなる。側溝には一部の落葉が流入することがあるとしても、その大多数は平面部に堆積するため、側溝が落葉で満たされることを回避できる。また、傾斜構成部は十分な高さで構成されることから、平面構成部に堆積する落葉が多い場合でも傾斜構成部の頂点付近は開口しており(多孔体の孔が存在しており)、当該開口部分から雨水の流入を可能にするものである。なお、傾斜構成部は、平面構成部に対して「傾斜」した状態であり、単なる高低差を設けるものではない。従って、傾斜構成部に対して落葉が堆積するような状態においては、その傾斜によって平面構成部まで滑り落ちるようになっている。なお、傾斜角度は、急激に過ぎず緩やか過ぎない程度が好ましく、平面構成部との間でなす角度としては、30度〜60度の範囲内が好ましい。
本発明は、上記構成の傾斜構成部について、対向する二つの傾斜部によって山形に構成されたものとすることができる。
このような構成の場合、傾斜構成部は、対向する二つの傾斜部を有することから、側溝への流入口が、傾斜構成部の頂点近傍の両側に開口させることができる。従って、片方の傾斜部からの雨水および落葉の流入が多く、結果的に片方の傾斜部が落葉によって閉塞されたとしても、他方の傾斜部は開口しており、落葉の堆積物を乗り越えた雨水は反対側の傾斜部から側溝内に流入することができる。これにより、本来的には全体が閉塞されるような多量の落葉が堆積した場合であっても雨水の側溝への流入を可能にすることができる。
また、本発明は、上記構成の蓋部について、前記平面構成部に対する前記傾斜構成部の平面視における割合が、1/2以上の範囲に形成されているものとすることができる。
上記構成の場合には、平面視における傾斜構成部の範囲は、全体の1/3以上となり、平面構成部の全部が落葉によって閉塞したとしても、1/3以上の面積相当分については雨水の流入可能な範囲となり得る。なお、全体の1/3以上の範囲を傾斜構成部とするものであるため、傾斜構成部を前記のような山形とする場合には、一方の傾斜部が全体の1/6以上となるものである。また、全体の1/3以上であるから、傾斜構成部の両側に平面構成部を配置する構成とすることができる。
なお、本発明は、上記各構成における傾斜構造部の頂点について、前記平面構成部の上面から45mm以上の高さを有するものとすることが好ましい。
上記構成の場合には、平面構成部に多量の落葉が集積した場合でも傾斜構成部の一部の開口を確保できるものである。なお、45mm以上としたのは、それ以上の高さを有して傾斜構成部を設けることができることを意味する。また、一般的な側溝の開口幅が、300mm以下であることから、傾斜構成部の傾斜角度を急激な状態としないためである。
なお、上記構成の発明においては、前記蓋部が、前記基部と分離可能としてもよく、さらに、前記傾斜構成部が、前記平面構成部から分離可能としてもよい。
蓋部が基部との間で分離可能とすることにより、側溝用蓋の開閉が可能となり、側溝内の清掃が容易となる。これは、集中豪雨の襲来後におけるメンテナンスにおいて、側溝内に流入して残存する落葉等を排除する際に便宜である。また、傾斜構成部を平面構成部から分離可能とすることにより、傾斜構成部と平面構成部との相対的な位置関係を変更し得ることとなり、設置される側溝の状況に応じ、特に雨水が流入する方向や量などに応じて適宜変更する場合の便宜である。
また、本発明は、側溝の開口端部に装着可能なグレーチングに装着することにより形成される側溝用蓋であって、前記グレーチングに連結可能な連結部と、多孔体で構成され、前記連結部から十分な高さの頂点を有する山形状の傾斜構成部とを備えることを特徴とするものである。
上記構成の発明によれば、これまで使用されているグレーチングを利用しつつ、当該グレーチングを平面構成部とみなして、傾斜構成部を備える側溝用蓋を設けることができる。従って、市街地において使用されるL型側溝のグレーチングを側溝用蓋に変更することも容易であり、さらには、平面構成部を含む全体を新規に生産しなくても既存品を転用することも可能となる。
なお、前記構成の各発明における多孔体は、線材を格子状にしてなる網体で構成されたものとしてもよく、エキスパンドメタルまたはパンチングメタルで構成されたものとしてよい。
本発明によれば、蓋部は、平面構成部と傾斜構成部とにより、落葉を専ら平面構成部に集積させることにより、集積した落葉のうえを乗り越える雨水を傾斜構成部の頂点近傍より側溝へ流入させることが可能となる。これにより、大量の落葉が雨水に混入する状況においても、雨水の側溝への流入を維持させ得るものとなる。また、傾斜構成部を山形にすることにより、流入方向を二方向とすることができ、雨水の流入し得る範囲を拡大させることができる。さらにグレーチングに対して傾斜構成部を装着する構成の場合は、これまでのグレーチングが有する機能に対し、落葉による目詰まりを低減させ得るという付加的な機能を持たせることができる。
側溝用蓋に係る発明の第1の実施形態を示す説明図である。 第1の実施形態における基部と蓋部の状態を示す説明図である。 第1の実施形態における側溝用溝の使用態様を示す説明図である。 第1の実施形態の変形例を示す説明図である。 第2の実施形態における基部と蓋部の状態を示す説明図である。 図5中のVI−VI線における断面を示す説明図である。 第3の実施形態における基部と蓋部の状態を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る側溝用溝の第1の実施形態を示すものであり、図2は、本実施形態の側溝用蓋の基部と蓋部を分離した状態を示すものである。本実施形態は、図1に示されているように、側溝Aの上部開口端に設置される側溝用蓋1に関するものである。本実施形態は、いわゆるU字側溝に使用されることを前提としおり、連続して埋設される側溝について、その開口部に対し、連続的に配置されるものであって、市街地における道路脇に埋設されるL型側溝とは異なるが、L型側溝の場合には、グレーチング等に代替して使用することも可能な構成である。
この側溝用蓋1は、基部2と蓋部3とで構成され、基部1は、側溝Aの開口部の幅方向に分かれた二つのL字鋼21,22が一対となって側溝Aの開口部両側端縁Aa,Abに設置できるようになっている。蓋部3は、横桟31と縦桟32とで格子形状が形成され、両者31,32のマス目によって貫通孔33が形成され、全体として多孔体となっている。横桟31,は、基部2の間に架け渡すように配置され、縦桟32は、基部2の長手方向に平行に配置されている。このように構成される側溝用蓋1は、側溝Aの開口部(連続する開口)に沿って、複数設けられるものであり、側溝Aに雨水を流入させるべき範囲の全体に設けられる。そこで、複数の側溝用蓋1が個別に分離しないように(移動しないように)相互に連結させて設けられるものであり、そのためには、U字状に形成された連結用フック4などを用いることができる。
図2に示すように、二つのL字鋼21,22によって構成される基部2は、横桟31の両端が、固着されることにより、当該横桟31を介して一体化されており、装着すべき側溝Aの開口幅に応じた幅によって両L字鋼21,22が設けられるものである。図示のように、L字鋼21,22は、一方の平面部を相互に対向させ、他方の平面部を上向きとしており、ちょうど側溝Aの開口部端縁Aa,Abの内側角部の形状に合致させている(図1参照)。
横桟31は、二つのL字鋼21,22を連結する構成であるが、このL字鋼21,22に懸架されることにより蓋部2に強度を与えるものである。すなわち、横桟31は、L字鋼21,22を介して、側溝Aの開口端縁Aa,Abの間に懸架されることとなり、蓋部3の強度(上方からの荷重に対する強度)に耐えるものとしている。従って、当該横桟31の数を多くすることにより、蓋部3の強度は増大することとなる。他方、横桟31の間隙は、貫通孔33を形成するため、適度な間隙を有して配置されるものである。また、横桟31は、後述の平面構成部30a,30bおよび傾斜構成部30cを形成するために、両端近傍は直線的に、中央近傍は山形に折曲されており、この形状に沿って縦桟32が配置されることにより、両構成部30a,30b,30cを固定的に形成するものである。
縦桟32は、長手方向を横桟31に対して直交方向としており、横桟31と交差する部分において固着されるものである。縦桟32が横桟31に固着されることにより、双方ともに、隣接する他の桟31,32との間隔が強固に固定されることとなる。また、縦桟32は適度な間隙を有して配置され、前記の横桟31の間隙とともに、マス目状の貫通孔33を形成しており、この貫通孔33の形状は上記両桟31,32の固着によって保持されるものである。なお、縦桟32は、横桟31による中央近傍の山形の頂上付近には設けない構成としている。これは、縦桟32の間隙を山形の頂上付近に存在させるためであり、後述のように頂上付近からの雨水の流入を可能にするためである。
ところで、蓋部3は、幅方向(横桟31の軸線方向)に三つの領域に分けられており、両側の領域を平面構成部30a,30bとし、中間の領域を傾斜構成部30cとしている。本実施形態における傾斜構成部30cは、両側の平面構成部30a,30bから対象に傾斜させた山形としている。また、本実施形態の傾斜構成部30cの傾斜角度は40度としており、平面視における幅を全体の1/3としている。従って、側溝Aの開口幅を300mmとする場合、傾斜構成部30cは、片方の幅が50mm(山形全体で100mm)であり、高さが50mmである。概ね45mm以上の高さを有する場合には、吸水により密着する落葉が10枚程度集積した状態であっても頂点は落葉よりも上位に位置することとなるため、開口幅が300mmの側溝に使用する場合には、傾斜角度を45度として山形に形成することができる。これよりも開口幅の小さい側溝(例えば開口幅が240mm)の場合には、傾斜角を同じく45度とするときは、傾斜構成部30cの領域幅を90mm(全体の3/8とし、片方の傾斜構成部を45mm)とすれば、頂点の高さを45mmとすることができる。また、傾斜構成部30cの領域幅を全体の1/3とする場合には、傾斜角を60度とすれば、山形の頂上は約69mmとすることができる。これらは、側溝用溝1を使用する側溝の寸法に応じて適宜調整すればよい。
なお、傾斜構成部30cの領域幅を1/3とする場合、蓋部3の全体における平面視の割合も、全体の1/3であり、両側の平面構成部30a,30bを合わせた領域は全体の2/3となる。そのため、両側の平面構成部30a,30bを合わせた領域の1/2となるものである。これが、1/2よりも小さくなる場合は、傾斜構成部30cの傾斜角度が急激となり、山形を形成する場合の頂角が鋭角となってしまうことから、これを1/2以上(全体の1/3以上)としている。
次に、本実施形態に使用態様について説明する。図3は、本実施形態を側溝Aに装着した状態を示している。図3(a)に示すように、基部2(L字鋼21,22)を側溝Aの開口端縁Aa,Abに当接させる(対向する平面を開口部に挿入する)ことにより、側溝Aの開口部に対して蓋として装着することができる。そして、この装着した状態において、平面構成部30a,30bは、側溝Aの開口部と同じ高さに設けられるが、傾斜構成部30cの頂点は側溝Aの開口部よりも高位に位置することとなる。
通常の雨水の流入時には、図3(a)に示されているように、蓋部3を塞ぐような障害物が堆積することがないため、雨水は、平面構成部30a,30bのマス目(貫通孔33)を通過して側溝Aの内部に流入する。
これに対し、図3(b)に示すように、大量の落葉FLが雨水に混入する場合には、雨水の流入に伴って、平面構成部30a,30bに徐々に集積され、また、雨水が下層に集積した落葉FLを乗り越えて傾斜構成部30cに接近する場所において流入し、この流入に伴って中層および上層の落葉FLがさらに集積することとなる。このように平面構成部30a,30bに多量の落葉FLが集積し、この集積によって平面構成部30a,30bから雨水が側溝Aに流入できない状況となった場合には、傾斜構成部30cのマス目(貫通孔33)によって雨水を流入させるのである。
このとき、落葉FLの集積によって、相当程度の高さまで落葉FLが堆積することとなるが、その上層面を乗り越えた雨水が傾斜構成部30cから流入するのである。そのため、側溝Aの近傍における水面の高さは、側溝Aの開口部Aa,Abの位置よりも高くなっている状況であるが、このような水面の高さは異常なものではない。すなわち、路面RSは側溝に向かって緩やかに傾斜しており、路面RSの雨水は側溝へ流下し、また、法面SSから流下する雨水も側溝付近に集中することとなることから、降水量が多少多い場合であっても側溝近傍の水面は容易に上昇するからである。
また、図示のように、多量の落葉FLが平面構成部30a,30bに堆積した状態においては、雨水は傾斜構成部30cから流入するのであるが、この流入に伴って、当該傾斜構成部30cの傾斜面部にも落葉FLが堆積(密着)することがあり得る。このような場合においても、傾斜構成部30cの頂点30c1の近傍(山形の頂上部)は開口しており、この頂点近傍から雨水の流入が可能となるのである。
本実施形態は上記のような構成であるから、落葉FLを専ら平面構成部30a,30bにおいて集積させ、この落葉FLを乗り越える雨水を傾斜構成部30cの頂点30c1およびその近傍から、流入させることができるのであり、大量の落葉FLが雨水に混入する状況においても、雨水の側溝への流入、すなわち路面RS等の排水施設を正常に機能させることができるものである。
ここで、上記落葉FRをプラスチック製の袋などのゴミと仮定する場合には、落葉FLの多い季節に限らず、年間を通じて排水施設の正常な機能を確保することができる。ゴミなどによるグレーチングや排水口の目詰まりを解消する目的であれば市街地におけるL型側溝にも使用が可能である。
なお、本実施形態では、傾斜構成部30cを両側に傾斜部を有する山形としており、これにより、蓋部に向かって流入する方向が、幅方向の両側の二方向となり、第1に、雨水の流下方向が両側からである場合に対応でき、第2に、傾斜構成部30cを以上に高くすることなく、雨水の流入し得る範囲を拡大させることができる。
以上が、本発明の第1の実施形態であるが、本発明は本実施形態を変形した場合をも包含するものである。そこで、次に第1の実施形態の変形例を示す。図4は、その一例を示すものである。いずれも傾斜構成部30cを変形したものである。
図4(a)は、傾斜構成部30cの傾斜角を60度まで急激にし、頂点30c1の位置を高くしたものである。このような構成では、落葉の集積が非常に多い場所であっても、頂点30c1が高位に設けられていることから、雨水の側溝への流入を確保し得ることとなる。
また、図4(b)は、傾斜構成部30cの領域を中央付近から偏らせたものである。側溝が設けられる位置の片側に歩道や車道など(図中右側に歩道等)が存在する場合には、図示のように、歩道や車道から遠い位置に傾斜構成部30cを設けることにより、交通の支障を緩和させることができる。
特に図4(c)に示すように、傾斜構成部30cを大きく側部へ偏らせ、かつ山形とせず、傾斜面を一方側にのみ設ける(他方は鉛直状態とする)ことにより、傾斜構成部30cによる交通障害の問題を緩和させることができる。この場合、傾斜構成部30cの傾斜面部を車道側とし、反対側(鉛直面部)を縁石側に接近させることにより、市街地における側溝に使用する際に好適となり得る。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図5は、本実施形態を示すものである。本実施形態は、この図5に示しているように、基部2が単体で側溝に装着可能な枠体として構成され、この枠体に対して、蓋部3を着脱可能とするものである。具体的には、横桟31の一部両端を下向きに折曲し、折曲した横桟31の両端が基部2のL字鋼21,22の対向面側に挿入できるようにしている。
その着脱の状態を図6に示す。図6(a)に示されるように、基部2に対し直上から蓋部3を装着方向へ向けて下降することにより、図6(b)に示すように、折曲した横桟31の両端が、ちょうどL字鋼21,22の対向面に摺接される状態となるのである。この横桟31の摺接により、基部2の幅方向の移動が規制されるものである。また、両端を折曲していない横桟31が適宜位置に設けられており、この横桟31は、L字鋼21,22の上面に載置されるのである。この横桟31の載置により、上下方向の位置が決定し、全体として側溝用蓋が構成されるのである。
このように、蓋部3が基部2に対して着脱可能であるため、基部2は側溝に装着した状態で、蓋部3のみを取り外すことが可能となる。これにより、側溝内部の清掃を可能にしているのである。特に、連続する側溝に複数の側溝用蓋を設ける場合、連結金具(連結用フック4(図1))などを撤去し、側溝用蓋全体を取り外すことは手間が掛かるものであるが、蓋部3のみを取り外すことができれば、その手間を緩和させることができる。なお、この場合の複数の側溝用蓋の連結は、基部2において連結することでもよく、また、基部2は、枠体であるから相互に移動する可能性が低いため、連結せずに使用してもよいものである。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図7は、本実施形態を示すものである。本実施形態は、図7に示されているように、傾斜構成部30cを平面構成部30aとは別に構成する形態である。この場合の平面構成部30aは、図示のような格子状の網材で構成するほか、グレーチングを使用してもよい。そして、傾斜構成部30aは、平面構成部30aの任意の位置において、結束線によって結束することによって一体化することができる。平面構成部30aは、前述のとおり、通常時は雨水の流入のために機能し、多量の落葉が集積する場合には、落葉の集積のための領域として機能させるものであるため、この平面構成部30aよりも高い位置に頂点を有する山形等の傾斜構成部30cが一部に設けられることにより、第1の実施形態と同様の効果を得ることができるのである。なお、一体化の方法としては、結束線による結束に限定されるものではなく、クランプなどを使用してもよく、連結領域としての平面部を設けてネジ止めする方法でもよい。
本発明の実施形態は上記のとおりであるが、上記の各実施形態は本発明の一例を示すものであり、本発明がこれらの実施形態に限定される趣旨ではない。従って、上記実施形態を適宜変更することができるものである。
例えば、上記実施形態では、蓋部3として、横桟31と縦桟32とで格子状を構成したものを代表例として説明し図示しているが、これ以外の構成によることができる。すなわち、エキスパンドメタルまたはパンチングメタルによって蓋部3を構成することができる。この蓋部3は、雨水を流入できる程度の貫通孔を多数有する構造体(多孔体)であればよく、かつ、その貫通孔は落葉が容易に通過しない程度の大きさで開口されていることが好ましい。従って、格子状であることが要件ではないのである。また、側溝の開口部において蓋として使用されることから適度な強度を要するため、パンチングメタル等を使用する場合には、補強用として、表面または裏面に横桟31を固着させる構成であってもよい。
なお、基部2と蓋部3とが分離可能(着脱可能)とする場合(図5および図6参照)において、蓋部を横桟31と縦桟32とで格子状に構成する場合には、横桟31(および縦桟32)をバネ鋼等の弾性力ある材料で構成してもよい。このような構成の場合には、折曲させてなる横桟31の先端に弾性力を作用さえることによって、基部2との装着状態を安定させることができる。すなわち、折曲された横桟31の先端部分は基部2の間に装着(L字鋼21,22の対向面に当接)して装着状態となるが、バネ鋼等によって先端の距離を外向きに拡大するように付勢させることにより、装着力(当接力)を向上させることができるのである。
1 側溝用蓋
2 基部
3 蓋部
4 連結用フック
21,22 L字鋼
30a,30b 平面構成部
30c 傾斜構成部
30c1 傾斜構成部の頂点
31 横桟
32 縦桟
A 側溝
Aa,Ab 側溝の開口端部
FL 落葉
RS 路面
SS 法面

Claims (9)

  1. 側溝の開口端部に装着可能な基部と、この基部に設けられた多孔体の蓋部とを備え、前記蓋部は、平面構成部と、傾斜構成部とを備え、前記傾斜構成部は、前記平面構成部から十分な高さの頂点を有することを特徴とする側溝用蓋。
  2. 前記傾斜構成部は、対向する二つの傾斜部によって山形に構成されたものである請求項1に記載の側溝用蓋。
  3. 前記蓋部は、前記平面構成部に対する前記傾斜構成部の平面視における割合が、1/2以上の範囲に形成されている請求項1または2に記載の側溝用蓋。
  4. 前記傾斜構造部の頂点は、前記平面構成部の上面から45mm以上の高さを有している請求項1ないし3のいずれかに記載の側溝用蓋。
  5. 前記蓋部は、前記基部と分離可能である請求項1ないし4のいずれかに記載の側溝用蓋。
  6. 前記傾斜構成部は、前記平面構成部から分離可能である請求項1ないし5のいずれかに記載の側溝用蓋。
  7. 側溝の開口端部に装着可能なグレーチングに装着することにより形成される側溝用蓋であって、前記グレーチングに連結可能な連結部と、多孔体で構成され、前記連結部から十分な高さの頂点を有する山形状の傾斜構成部とを備えることを特徴とする側溝用蓋。
  8. 前記多孔体は、線材を格子状にしてなる網体で構成されている請求項1ないし7のいずれかに記載の側溝用蓋。
  9. 前記多孔体は、エキスパンドメタルまたはパンチングメタルで構成されている請求項1ないし7のいずれかに記載の側溝用蓋。
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