JP2018150698A - スクリューコンベアの位置制御機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】前胴部に設置されたスクリューコンベアの後端部が、中折れ時に後胴部において位置ずれするのを抑制できるスクリューコンベアの位置制御機構を提供する。【解決手段】スクリューコンベア30は、先端部30bが、土圧室23を形成する隔壁26の下端部分に、回動変位可能に接合された状態で支持されていると共に、中間部分30cが、スライド支持部11によって、スライド移動可能な状態で支持されており、且つ、スライド支持部11によって支持された中間部分30cよりも後方の部分において、横方向に対向して設けられた周面当接部15aを備える一対の押え金具15が、スクリューコンベア30を挟んだ両側に配置されて、後胴部22に一体として取り付けられていることにより、スクリューコンベア30は、押え金具15が配置された部分において、後胴部22の横方向中央部に揺動可能に位置決めされている。【選択図】図1

Description

本発明は、スクリューコンベアの位置制御機構に関し、特に、前胴部と後胴部とを備える中折れ式の泥土圧シ−ルド掘進機において、スクリューコンベアの後端部が位置ずれするのを抑制するスクリューコンベアの位置制御機構に関する。
泥土圧式のシールド掘進機(泥土圧シールド掘進機)は、先端のカッター板(回転カッター)によって掘削した掘削土砂を後方の土圧室に取り込んで充填し、充填した掘削土砂の土圧によって切羽面を安定させると共に、スクリューコンベアを介して土圧室から掘削土砂を排出しながらトンネルの掘進を行ってゆく、公知のシールド掘進機である。また、泥土圧シールド掘進機において、土圧室に取り込まれて充填される掘削土砂は、好ましくは加泥材等が添加混合されて流動化された状態となっており、この状態でトンネルの切羽面をバランス良く押え付けつつ、スクリューコンベアを介して土圧室から連続排出されるようになっている。
一方、近年、シールドトンネルの曲線施工を可能にするシールド掘進機として、中折れ式のシ−ルド掘進機が多用されている。中折れ式のシ−ルド掘進機は、先端部に切羽面を切削する回転カッターを備える、前胴部を構成する円筒形状の前部スキンプレートの後端部分と、内部にセグメントを組み立てるためのエレクタ装置を備える、後胴部を構成する円筒形状の後部スキンプレートの先端部分とを、屈曲可能な重ね合わせ摺動部を介して接合することで、前胴部を後胴部に対して所定の角度で中折れさせて、曲線状に掘進させてゆくことを可能にするシールド掘進機である。
また、泥土圧シールド掘進機を、中折れ式のシ−ルド掘進機とする場合、前胴部の土圧室に先端開口部を開口させて、先端部が隔壁に取り付けられたスクリューコンベアの後端部は、中折れ時に後胴部おいて左右に位置ずれすることから、中折れ時に位置ずれが生じるのを抑制して、スクリューコンベアの後端部が、後胴部に設けられた、作業デッキやエレクタ装置やその他の設備と接触するのを、回避できるようにした中折れ式の泥土圧シールド掘進機が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−127375号公報
特許文献1の中折れ式の泥土圧シールド掘進機では、スクリューコンベアを支持するための支持装置と、この支持装置が取り付けられて、取り付けられた支持装置を、スクリューコンベアの変位に追従させながら滑動自在に移動できるようにした追従装置とを、当該泥土圧シールド掘進機に設けると共に、これらの支持装置や追従装置を、後胴部において、エレクタ装置のエレクタリングよりも後方に設置し、これらの支持装置や追従装置によって、スクリューコンベアを、前胴部に対して回動変位可能とすることにより、スクリューコンベアと、作業デッキやエレクタ装置等との接触を回避できるようにしたものであるが、支持装置によって支持されたスクリューコンベアの移動は、機械による操作や、ターンバックル等を用いた手動による操作によって行われるようになっているため、その位置調整が難しく、多くの手間を要していた。
本発明は、多くの手間を要することなく、簡易な構成によって、前胴部の土圧室に先端開口部を開口させて設置されたスクリューコンベアの後端部が、中折れ時に後胴部おいて位置ずれするのを効果的に抑制することのできるスクリューコンベアの位置制御機構を提供することを目的とする。
本発明は、前胴部と後胴部とを備える中折れ式の泥土圧シ−ルド掘進機において、前胴部に設けられた土圧室に先端開口部を開口させて設置されたスクリューコンベアの後端部が、中折れ時に後胴部において位置ずれするのを抑制するスクリューコンベアの位置制御機構であって、前記スクリューコンベアは、先端部が、前記土圧室を形成する隔壁の下端部分に、回動変位可能に接合された状態で支持されていると共に、中間部分が、スライド支持部によって、スライド移動可能な状態で支持されており、且つ、前記スライド支持部によって支持された部分よりも後方の部分において、横方向に対向して設けられた周面当接部を備える一対の押え金具が、前記スクリューコンベアを挟んだ両側に配置されて、前記後胴部に一体として取り付けられていることにより、前記スクリューコンベアは、前記押え金具が配置された部分において、前記後胴部の横方向中央部に揺動可能に位置決めされているスクリューコンベアの位置制御機構を提供することにより、上記目的を達成したものである。
そして、本発明のスクリューコンベアの位置制御機構は、前記後胴部の上下方向中間部分に、作業デッキが設置されており、前記一対の押え金具は、前記作業デッキに固定されて前記スクリューコンベアを挟んだ両側に配置されていることにより、前記後胴部に一体として取り付けられていることが好ましい。
また、本発明のスクリューコンベアの位置制御機構は、前記スライド支持部が、前記後胴部の底部に配置された、固定スライドプレートを上面部に備える基台部と、移動スライドプレートを下面部に備えると共に、上端部に前記スクリューコンベアの中間部分を載置して下方から支持する載置スライド部とを含んで構成されており、前記移動スライドプレートは、前記固定スライドプレートに沿って前後左右に移動できるようになっていることが好ましい。
本発明のスクリューコンベアの位置制御機構によれば、多くの手間を要することなく、簡易な構成によって、前胴部の土圧室に先端開口部を開口させて設置されたスクリューコンベアの後端部が、中折れ時に後胴部おいて位置ずれするのを効果的に抑制することができる。
本発明の好ましい一実施形態に係るスクリューコンベアの位置制御機構が設けられた、中折れ式の泥土圧シ−ルド掘進機の要部略示縦断面図である。 本発明の好ましい一実施形態に係るスクリューコンベアの位置制御機構が設けられた中折れ式の泥土圧シ−ルド掘進機の、直進時の状態の要部略示平断面図である。 本発明の好ましい一実施形態に係るスクリューコンベアの位置制御機構が設けられた中折れ式の泥土圧シ−ルド掘進機の、中折れ時の状態の要部略示平断面図である。 スライド支持部の構成を説明する、図1のA−Aに沿った略示断面図である。 一対の押え金具の構成を説明する、図1のB−Bに沿った略示断面図である。 一対の押え金具の構成を説明する、図5のC−Cに沿った略示断面図である。
本発明の好ましい一実施形態に係るスクリューコンベアの位置制御機構10は、図1〜図3に示すように、前胴部21と後胴部22とを備える公知の中折れ式の泥土圧シ−ルド掘進機20に設けられて、前胴部21に形成された土圧室23に先端開口部31を開口させて設置されたスクリューコンベア30の後端部30aが、泥土圧シ−ルド掘進機20を直進させて施工している状態(図2参照)から、前胴部21を後胴部22に対して中折れさせて曲進施工を行なっている状態とした際(図3参照)に、後胴部22おいて中央部分に配置されていた当該後端部30aが、左右方向に過度に位置ずれして、後胴部21に設けられた作業デッキ24やエレクタ装置25やその他の設備と接触することになるのを、効果的に回避できるようにするものである。
本実施形態のスクリューコンベアの位置制御機構10は、泥土圧シ−ルド掘進機20の曲進施工に伴って、スクリューコンベア30が中央部分に配置されるように移動させるための、機械による操作や、ターンバックル等を用いた手動による操作を不要にして、多くの手間を要することなく、簡易な構成によって、スクリューコンベア30の後端部30aが、後胴部21おいて中折れ時に位置ずれするのを、効果的に抑制する機能を備えている。
そして、本実施形態のスクリューコンベアの位置制御機構10は、前胴部21と後胴部22とを備える中折れ式の泥土圧シ−ルド掘進機20において、前胴部21に設けられた土圧室23に先端開口部31を開口させて設置されたスクリューコンベア30の後端部30aが、中折れ時に後胴部22において位置ずれするのを抑制する制御機構であって、図1〜図3に示すように、スクリューコンベア30は、先端部30bが、土圧室23を形成する隔壁26の下端部分に、回動変位可能に接合された状態で支持されていると共に、中間部分30cが、スライド支持部11によって、スライド移動可能な状態で支持されており、且つ、スライド支持部11によって支持された部分(中間部分)30cよりも後方の部分において、横方向に対向して設けられた周面当接部15a(図5、図6参照)を備える一対の押え金具15が、スクリューコンベア30を挟んだ両側に配置されて、後胴部22に一体として取り付けられていることにより、スクリューコンベア30は、押え金具15が配置された部分において、後胴部22の横方向中央部に揺動可能に位置決めされている。
また、本実施形態では、後胴部22の上下方向中間部分に、作業デッキ24が設置されており、一対の押え金具15は、作業デッキ24に固定されて、スクリューコンベア20を挟んだ両側に配置されていることにより、後胴部22に一体として取り付けられている。
さらに、本実施形態では、スライド支持部11は、後胴部22の底部に配置された、固定スライドプレート12aを上面部に備える基台部12と、移動スライドプレート13aを下面部に備えると共に、上端部の載置プレート部13c(図1、図4参照)にスクリューコンベア30の中間部分30cを載置して下方から支持する載置スライド部13とを含んで構成されており、移動スライドプレート13aは、固定スライドプレート12aに沿って前後左右に移動できるようになっている。
本実施形態では、泥土圧シ−ルド掘進機20は、中折れ式の公知の構成を備えるシ−ルド掘進機であり、先端のカッター板(図示せず)によって掘削した掘削土砂を、後方の土圧室23に取り込んで充填し、充填した掘削土砂の土圧によって切羽面を安定させると共に、スクリューコンベア30を介して土圧室23から掘削土砂を排出しながら、トンネルを掘進してゆくようになっている。土圧室23に取り込まれた掘削土砂は、好ましくは加泥材等が添加混合されて流動化された状態となっており、この状態でトンネルの切羽面をバランス良く押え付けることが可能であると共に、スクリューコンベア30を介して、土圧室23から、連続して容易に排出されるようになっている。スクリューコンベア30を介して排出された掘削土砂は、例えばスクリューコンベア11の後端部30aに設けられた開閉可能な土砂排出口30dと接続して取り付けられた、圧送ポンプ(図示せず)に送り出されると共に、この圧送ポンプの作用によって、搬送用の配管を介して、立坑や地上の作業ヤードまで搬送されるようになっている。
また、本実施形態では、中折れ式の泥土圧シ−ルド掘進機20は、図1に示すように、前胴部21と後胴部22とからなる中折れ可能な公知の構成を備えており、前胴部21と後胴部22とは、これらの間に介在して、周方向に間隔をおいて設けられた複数の中折れジャッキ27(図2参照)から、選択された所定のジャッキを伸長することにより、前胴部21を後胴部22に対して屈曲させながら、シールド掘進機20を所定の方向に曲線状に掘進させて行くことができるようになっている(図3参照)。
中折れ式の泥土圧シ−ルド掘進機20の前胴部21は、これの外殻部分を構成する円筒形状の前部スキンプレート21aを有している。前部スキンプレート21aの先端部には、回転カッター(図示せず)が設けられている。回転カッターの後方には、隔壁26によって仕切られて、土圧室23が形成されている。前部スキンプレート21aの後方には、公知の構成を備える重ね合わせ摺動部28を介して、後胴部22の円筒形状の後部スキンプレート22aが、屈曲可能に接続している。
中折れ式の泥土圧シ−ルド掘進機20の後胴部22は、これの外殻部分を構成する円筒形状の後部スキンプレート22aを有している。後胴部22には、後部スキンプレート22aの先端部に、環状支持リング部29a及び支柱部29b(図4参照)が、一体となって取り付けられている。環状支持リング部29aには、複数のシールドジャッキ35(図1、図4参照)が、周方向に所定の間隔をおいて取り付けられている。シールドジャッキ35は、ピストン部(図示すせず)を後方に伸長させて、先行して組み立てられたセグメント覆工体40の先端面に後端押圧部を当接させると共に、ピストン部をさらに伸長させることにより、セグメント覆工体40から掘進反力を得て、回転カッターによる切羽面の切削に伴って、シールド掘進機20を前方に押し出すことで、シールド掘進機20を掘進させることができるようになっている。
また、後胴部22には、環状支持リング部29aに支持させて、これの後方に、セグメント覆工体40を組み立てるための公知の構成を備えるエレクタ装置25(図1参照)が取り付けられている。
さらに、本実施形態では、環状支持リング部29aに上下の端部を固定して、支柱部29bが、縦方向に延設して好ましくは一対設けられている(図4参照)。これらの支柱部29bに先端部を支持させて、作業デッキ24が、片持ち梁状に後方に張り出した状態で取り付けられている(図1〜図3参照)。作業デッキ24は、後部スキンプレート22aの中央部分に配置されると共に、シールド掘進機20の軸方向に延設して、後胴部22において先行して組み立てられた、セグメント覆工体40の内部に至る長さで設けられている。
そして、本実施形態のスクリューコンベアの位置制御機構10では、図1〜図3に示すように、スクリューコンベア30の先端部30bが、前胴部21に設けられた隔壁26の下端部分に、回動変位可能に接合された状態で支持されており、スクリューコンベア30の中間部分30cが、スライド支持部11によって、前後左右にスライド移動可能な状態で支持されており、且つスクリューコンベア30の中間部分30cよりも後方の部分において、横方向に対向して設けられた周面当接部15a(図5、図6参照)を備える一対の押え金具15が、スクリューコンベア30を挟んだ両側に配置されて、後胴部22に一体として取り付けられている。
スクリューコンベア30は、中空円筒形状の鋼管の内部にスクリュー羽根を有する公知の構成を備える排土装置であり、スクリュー羽根を回転させることにより、掘削土砂を後端部30aの土砂排出口30dまで、後方に向けて搬送できるようになっている。本実施形態では、スクリューコンベア30は、その先端部30bが、公知のユニバーサル管継手等を介して、土圧室23を仕切る隔壁26の下端部分に回動変位可能に接合されると共に、先端開口部31を、土圧室23に開口させた状態で設置されている(図1参照)。またスクリューコンベア30は、先端部30bを前胴部21に設けられた隔壁26の下端部分に支持さると共に、中間部分30cをスライド支持部11に支持させて、後胴部22に設けられた作業デッキ24に至るまで、斜めに延設した状態で設置されている。
スクリューコンベア30の中間部分30cを支持するスライド支持部11は、上述のように、固定スライドプレート12aを備える基台部12と、移動スライドプレート13aを備える載置スライド部13とを含んで構成されている。基台部12は、図4にも示すように、後胴部22の後部スキンプレート22aの先端部に一体となって取り付けられた、環状支持リング部29aの底部内側面に、溶接等により固着された状態で設らけれている。基台部12は、固定スライドプレート12aと、固定スライドプレート12aが水平又は略水平な状態で配置されるように下方から支持する支持脚部12bとからなる。
基台部12の固定スライドプレート12aは、例えば40mm程度の厚さの鋼製のプレート部材を用いて形成されており、例えば長辺の長さが1100mm、短辺の長さが650mm程度の大きさの、矩形状の平面形状を備えている(図2、図3参照)。固定スライドプレート12aは、その上面に例えばスリーププレートが塗布されていて、載置スライド部13に設けられた移動スライドプレート13aを、滑り易くする処理がなされている。固定スライドプレート12aは、長辺方向を後胴部22の幅方向に、短辺方向を後胴部22の軸方向に配置して、支持脚部12bによって下方から強固に支持された状態で、水平又は略水平に延設して、後胴部22の底部に取り付けられている。
基台部12の支持脚部12bは、例えば立てた状態で縦横に交差して配置された、19〜25mm程度の厚さの複数の脚部鋼製プレートからなり、これらの脚部鋼製プレートの上端縁部を溶接等により固定スライドプレート12aの下面部に固着すると共に、下端縁部を溶接等により環状支持リング部29aの底部内側面に固着することによって、固定スライドプレート12aを、水平又は略水平に保持した状態で、下方から強固に支持している。本実施形態では、固定スライドプレート12aは、これの前胴部21側の部分を、環状支持リング部29aの底部から、前胴部21側に張り出した状態で設けられている(図1参照)。この前胴部21側に張り出した部分の固定スライドプレート12aを下方から支持するようにして、脚部補強鋼製プレート12cが、上端縁部を支持脚部12bの脚部鋼製プレートの下端縁部に固着すると共に、下端縁部を、環状支持リング部29aの前胴部21側に隣接して後胴部22の先端部に固定された、外周面が円弧状凸曲面となっているリング状先端部材36の内周面に、固着した状態で取り付けられている。リング状先端部材36は、前胴部21の前部スキンプレート21aの後端部の内側に重ねて配置されて、前部スキンプレート21aの後端部と共に、屈曲可能な重ね合わせ摺動部28を形成する部材である。
基台部12と共にスライド支持部11を構成する載置スライド部13は、例えば40〜50mm程度の厚さの鋼製のプレート部材を溶接等により組み付けて形成されており、図1及び図4に示すように、基台部12の固定スライドプレート12aにスライド移動可能に重ねて配置される移動スライドプレート13aと、移動スライドプレート13aから立設して一体として設けられた立設支持部13bと、立設支持部13bの上端部に一体として取り付けられた載置プレート部13cとからなる。
移動スライドプレート13aは、固定スライドプレート12aよりも小さな、例えば長辺の長さが500mm、短辺の長さが250mm程度の大きさの、矩形状の平面形状を備えている(図2、図3参照)。移動スライドプレート13aは、固定スライドプレート12aの上面に、当該上面に沿って前後左右にスライド移動可能に重ねて載置されている。
立設支持部13bは、斜めに延設して配置されるスクリューコンベア30と、同様の傾斜角度で斜めにカットされた上端縁部を有する、4角形の側面形状を備える一対の立設プレートを、後胴部22の幅方向に間隔をおいて並べて配置することによって形成されている。立設支持部13bは、各々の立設プレートの下端縁部を移動スライドプレート13aの上面に溶接等により固着すると共に、斜めにカットされた上端縁部を載置プレート部13cの下面に溶接等により固着することによって、スクリューコンベア30の中間部分30cが載置される載置プレート部13cを、下方から強固に支持することができるようになっている。
載置プレート部13cは、立設支持部13bの上端縁部が下面側に固着されることにより、立設支持部13bによって下方から支持されると共に、斜めに延設するスクリューコンベア30と同様の傾斜角度で傾斜して配置されている。載置プレート部13cには、これの上面に、後胴部22の幅方向に間隔をおいて互いに平行に延設して配置された一対の矩形形状の載置リブ13dが、立設した状態で取り付けられている。一対の載置リブ13dは、その間隔幅が、スクリューコンベア30の直径よりも小さくなるように配置されていると共に、その上端縁部を、スクリューコンベア30と同様の傾斜角度で斜めに延設させた状態で取り付けられている。これによって、スクリューコンベア30の中間部分30cを、一対の載置リブ13dに跨るようにしてこれらの上端縁部に沿って載置させて、載置スライド部13によって下方から安定した状態で支持させることができるようになっている。
スクリューコンベア30の、スライド支持部11によって支持された中間部分30cよりも後方の部分において、スクリューコンベア30を後胴部22の横方向中央部に揺動可能に位置決めする一対の押え金具15は、本実施形態では、上述のように、好ましくは後胴部22に設けられた作業デッキ24に固定されて、スクリューコンベア20を挟んだ両側に配置されている。
すなわち、本実施形態では、作業デッキ24は、図1、図5、図6に示すように、後胴部22に設けられた一対の支柱部29bにボルト接合や溶着接合等によって先端部が各々接合固定された(図1参照)、支柱部29bから後方に延設する、好ましくはI形鋼からなる一対の張出し梁部37を備えている。これらの張出し梁部37の各々のリブプレート37aの内側面に接合固定されて、一対の押え金具15が、スライド支持部11によって支持されたスクリューコンベア30の中間部分30cよりも後方において、スクリューコンベア30と交差する部分の作業デッキ24に、スクリューコンベア30を両側から挟み込むようにして、張出し梁部37から内側に突出して一体として取り付けられている。
一対の押え金具15は、例えばH型鋼等を用いて形成された、鋼製のロッド状の金具となっており、スクリューコンベア30と交差する部分の作業デッキ24に、後胴部22の幅方向である横方向に延設して取り付けられている。一対の押え金具15は、各々、一端部を作業デッキ24の張出し梁部37のリブプレート37aの内側面に接合固定すると共に、周面当接部15aが設けられた他端部を、スクリューコンベア30の外径よりも僅かに大きな間隔幅をおいて、横方向に対向配置させた状態で取り付けられている。一対の押え金具15の周面当接部15aは、先端面が、対向する側に凸となって緩やかに湾曲する湾曲凸面となっている。これによって、スクリューコンベア30を、押え金具15が配置された部分において、よりスムーズに揺動させることが可能な状態で、後胴部22の横方向中央部に位置決めすることができるようになっている。
また、本実施形態では、押え金具15が配置された、作業デッキ24と交差する部分のスクリューコンベア30の外周部に、一対の当接プレート部材38が、一体として取り付けられている(図5、図6参照)。当接プレート部材38は、各々、平坦な当接面プレート38aと、一対の当接面プレート38aをスクリューコンベア30の両側に背向して配置するための、複数の接合リブ38bとを含んで形成されている。複数の接合リブ38bは、円形の断面形状を有するスクリューコンベア30の外周面の湾曲形状に沿った形状を備える、湾曲する接合縁部を備えている。接合リブ38bの接合縁部をスクリューコンベア30の外周面に溶接等により接合することによって、一対の当接プレート部材38の当接面プレート38aを、スクリューコンベア30を挟んだ両側に、一対の押え金具15の周面当接部15aと垂直又は略垂直に対向させて、各々配置することができるようになっている。またこれによって、一対の押え金具15は、泥土圧シ−ルド掘進機20を直進させて施工している状態(図2参照)において、スクリューコンベア30の外周部に取り付けられた当接プレート部材38の当接面プレート38aと、周面当接部15aの先端面との間に、10〜20mm程度の僅かな間隔を保持した状態で、配置されるようになっている。
そして、上述の構成を備える本実施形態のスクリューコンベアの位置制御機構10によれば、多くの手間を要することなく、簡易な構成によって、前胴部21の土圧室23に先端開口部31を開口させて設置されたスクリューコンベア30の後端部30aが、中折れ時に後胴部22において位置ずれするのを効果的に抑制することが可能になる。
すなわち、本実施形態によれば、スクリューコンベア30は、先端部30bが、土圧室23を形成する隔壁26の下端部分に、回動変位可能に接合された状態で支持されていると共に、中間部分30cが、スライド支持部11によって、スライド移動可能な状態で支持されており、且つ、スライド支持部11によって支持された中間部分30cよりも後方の部分において、横方向に対向して設けられた周面当接部15aを備える一対の押え金具15が、スクリューコンベア30を挟んだ両側に配置されて、後胴部22に一体として取り付けられていることにより、スクリューコンベア30は、押え金具15が配置された部分において、後胴部22の横方向中央部に揺動可能に位置決めされるようになっている。
したがって、本実施形態によれば、前胴部21の土圧室23に先端開口部31を開口させて設置されたスクリューコンベア30の後端部30aが、泥土圧シ−ルド掘進機20を直進させて施工している状態(図2参照)から、中折れさせて曲進施工を行なっている状態とした際(図3参照)に、後胴部22の中央部分に配置されていた当該後端部30aが、左右方向に位置ずれしようとしても、前後左右にスライド移動可能なスライド支持部11によって支持された中間部分30cよりも後方の部分において、スクリューコンベア30は、押え金具15によって後胴部22の横方向中央部に揺動可能に位置決めさているので、このような押え金具15を設けただけの簡易な構成によって、スライド可能な支持部によって支持されているスクリューコンベア30を、機械による操作やターンバックル等を用いた手動による操作によって移動させるといった手間の掛かる作業を要することなく、効果的に抑制することが可能になり、これによって、スクリューコンベア30の後端部30aが、後胴部21に設けられた作業デッキ24やエレクタ装置25やその他の設備と接触することになるのを、効果的に回避することが可能になる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、一対の押え金具は、後胴部に設置された作業デッキに固定されて設けられている必要は必ずしも無く、後胴部のその他の部位に一体として取り付けられていることで、スクリューコンベアを挟んだ両側に配置されていても良い。また、スライド支持部は、固定スライドプレートを上面部に備える基台部と、移動スライドプレートを下面部に備えると共にスクリューコンベアを下方から支持する載置スライド部とを含んで構成されている必要は必ずしも無く、例えば特開平7−127375号公報に記載されたものと同様の構成を備えるスライド支持部であっても良い。さらに、押え金具が配置された部分のスクリューコンベアの外周部に、当接プレート部材が一体として取り付けられている必要は必ずしも無く、押え金具の周面当接部は、スクリューコンベアの外周部に直接当接させるようにしても良い。
10 スクリューコンベアの位置制御機構
11 スライド支持部
12 基台部
12a 固定スライドプレート
12b 支持脚部
12c 脚部補強鋼製プレート
13 載置スライド部
13a 移動スライドプレート
13b 立設支持部
13c 載置プレート部
13d 載置リブ
15 押え金具
15a 周面当接部
20 泥土圧シ−ルド掘進機
21 前胴部
21a 前部スキンプレート
22 後胴部
22a 後部スキンプレート
23 土圧室
24 作業デッキ
25 エレクタ装置
26 隔壁
27 中折れジャッキ
28 重ね合わせ摺動部
29a 環状支持リング部
29b 支柱部
30 スクリューコンベア
30a 後端部
30b 先端部
30c 中間部分
30d 土砂排出口
31 先端開口部
35 シールドジャッキ
36 リング状先端部材
37 張出し梁部
37a リブプレート
38 当接プレート部材
38a 当接面プレート
38b 接合リブ
40 セグメント覆工体

Claims (3)

  1. 前胴部と後胴部とを備える中折れ式の泥土圧シ−ルド掘進機において、前胴部に設けられた土圧室に先端開口部を開口させて設置されたスクリューコンベアの後端部が、中折れ時に後胴部において位置ずれするのを抑制するスクリューコンベアの位置制御機構であって、
    前記スクリューコンベアは、先端部が、前記土圧室を形成する隔壁の下端部分に、回動変位可能に接合された状態で支持されていると共に、中間部分が、スライド支持部によって、スライド移動可能な状態で支持されており、
    且つ、前記スライド支持部によって支持された部分よりも後方の部分において、横方向に対向して設けられた周面当接部を備える一対の押え金具が、前記スクリューコンベアを挟んだ両側に配置されて、前記後胴部に一体として取り付けられていることにより、前記スクリューコンベアは、前記押え金具が配置された部分において、前記後胴部の横方向中央部に揺動可能に位置決めされているスクリューコンベアの位置制御機構。
  2. 前記後胴部の上下方向中間部分に、作業デッキが設置されており、前記一対の押え金具は、前記作業デッキに固定されて前記スクリューコンベアを挟んだ両側に配置されていることにより、前記後胴部に一体として取り付けられている請求項1記載のスクリューコンベアの位置制御機構。
  3. 前記スライド支持部は、前記後胴部の底部に配置された、固定スライドプレートを上面部に備える基台部と、移動スライドプレートを下面部に備えると共に、上端部に前記スクリューコンベアの中間部分を載置して下方から支持する載置スライド部とを含んで構成されており、前記移動スライドプレートは、前記固定スライドプレートに沿って前後左右に移動できるようになっている請求項1又は2記載のスクリューコンベアの位置制御機構。
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