JP2018148932A - ヘンプからの可溶性タンパク質製品(「h701」)の製造 - Google Patents

ヘンプからの可溶性タンパク質製品(「h701」)の製造 Download PDF

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Abstract

【課題】単離物であってもよいヘンプタンパク質製品は、低pH値で溶液を生成し、タンパク質を沈殿させることなくソフトドリンクおよびスポーツドリンクを強化するのに有用である。【解決手段】ヘンプタンパク質製品は、ヘンプタンパク質源材料をカルシウム塩水溶液で抽出してヘンプタンパク質水溶液を形成すること、ヘンプタンパク質水溶液を残留ヘンプタンパク質源から分離すること、ヘンプタンパク質水溶液のpHを約1.5から約4.4のpHに調整して、酸性化ヘンプタンパク質溶液を生成し、任意選択の濃縮およびダイアフィルトレーションの後に、ヘンプタンパク質製品を生成するために乾燥させることによって、得ることができる。【選択図】なし

Description

関連出願の参照
本出願は、2012年8月2日出願の米国出願第61/678,722号からの米国特許法第119条(e)に基づく優先権を主張する。
発明の分野
本発明は、ヘンプ(hemp)からのタンパク質製品の製造および新規のヘンプタンパク質製品を対象とする。
発明の背景
本出願の譲受人に譲渡され、その開示が参照により本明細書に援用される2009年10月21日出願の米国特許出願第12/603,087号(米国特許公開第2010-0098818号)、2010年10月13日出願の米国特許出願第12/923,897号(米国特許公開第2011-0038993号)および2011年6月1日出願の米国特許出願第12/998,422号(米国特許公開第2011-0236556号)には、透明で熱安定性の溶液を低pH値でもたらすおよびタンパク質を沈殿(precipitation)させることなくソフトドリンクおよびその他の水性系のタンパク質強化に使用され得る、少なくとも約60重量%(N×6.25)d.b.の、好ましくは少なくとも約90重量%のタンパク質含有量を有する大豆タンパク質製品の製造が記載されている。
その大豆タンパク質製品は、大豆タンパク質源を塩化カルシウム水溶液で抽出して、タンパク質源から大豆タンパク質を可溶化(solubilization)させ、大豆タンパク質水溶液を形成すること、大豆タンパク質水溶液を残留大豆タンパク質源から分離すること、大豆タンパク質溶液を任意選択で希釈すること、大豆タンパク質水溶液のpHを約1.5から約4.4の、好ましくは約2から約4のpHに調整して、酸性化した清澄(clear)な大豆タンパク質溶液を製造すること、任意選択で、選択膜技術を使用することによりイオン強度を実質的に一定に維持しつつ清澄なタンパク質水溶液を濃縮すること、濃縮した大豆タンパク質溶液を任意選択でダイアフィルトレーションする(diafilter)こと、ならびに濃縮したおよび任意選択でダイアフィルトレーションした大豆タンパク質溶液を任意選択で乾燥させることにより、製造される。
発明の概要
この手順およびその変形が、少なくとも60重量%(N×6.25)d.b.のタンパク質含有量を有するヘンプからの酸可溶性タンパク質製品を形成するために使用され得ることが見出された。酸可溶性のヘンプタンパク質製品を、タンパク質の沈殿無しに、具体的にはソフトドリンクおよびスポーツドリンクの、より具体的にはエンドユーザーによって水に溶解される粉末状のソフトドリンクおよびスポーツドリンクのならびにその他の水性系のタンパク質強化に使用することができる。
その新規のヘンプタンパク質製品は約4.4未満の酸性pH値で水溶液に完全に溶解する。本製品の完全な可溶性を前提として、溶液中でまたは懸濁液中でタンパク質を維持するために安定剤またはその他の添加剤を必要としない。本製品はフィチン酸が少なく、一般に約1.5重量%未満であり、好ましくは約0.5重量%未満である。ヘンプタンパク質製品の製造に酵素は必要ない。ヘンプタンパク質製品は口当たりのよい風味(bland flavor)を有するといわれている。好ましくは、ヘンプタンパク質製品は、少なくとも約90重量%の、好ましくは少なくとも約100重量%(N×6.25)のタンパク質含有量を有する単離物である。
本発明の一態様によれば、乾燥重量基準で少なくとも約60重量%(N×6.25)のヘンプタンパク質含有量を有するヘンプタンパク質製品を製造する方法であって、
(a)ヘンプタンパク質源をカルシウム塩水溶液で、好ましくは塩化カルシウム水溶液で抽出して、タンパク質源からヘンプタンパク質を可溶化させ、ヘンプタンパク質水溶液を形成する工程と、
(b)ヘンプタンパク質水溶液を残留ヘンプタンパク質源から分離する工程と、
(c)任意選択で、ヘンプタンパク質水溶液を希釈する工程と、
(d)ヘンプタンパク質水溶液のpHを約1.5から約4.4の、好ましくは約2から約4のpHに調整して、酸性化ヘンプタンパク質溶液を生成する工程と、
(e)任意選択で、酸性化ヘンプタンパク質溶液がまだ清澄でない場合に、酸性化ヘンプタンパク質溶液を清澄化する(clarify)工程と、
(f)工程(b)から(e)の代わりに、任意選択で、合わさった(combined)ヘンプタンパク質水溶液と残留ヘンプタンパク質源とを希釈し、次いでそのpHを約1.5から約4.4の、好ましくは約2から約4のpHに調整し、次いで、好ましくは清澄な、酸性化ヘンプタンパク質溶液を残留ヘンプタンパク質源から分離する工程と、
(g)任意選択で、選択膜技術を使用することによりイオン強度を実質的に一定に維持しつつヘンプタンパク質水溶液を濃縮する工程と、
(h)任意選択で、濃縮したヘンプタンパク質溶液をダイアフィルトレーションする工程と、
(i)任意選択で、濃縮したおよび任意選択でダイアフィルトレーションしたヘンプタンパク質溶液を乾燥させる工程と
を含む方法が提供される。
好ましくは、ヘンプタンパク質製品は、少なくとも約90重量%の、好ましくは少なくとも約100重量%(N×6.25)d.b.のタンパク質含有量を有する単離物である。
本発明は、少なくとも60重量%の、好ましくは少なくとも約90重量%の、より好ましくは少なくとも約100重量%(N×6.25)d.b.のタンパク質含有量を有する新規のヘンプタンパク質製品を更に提供し、ヘンプタンパク質製品は、約4.4未満の酸性pH値で水溶性であり、タンパク質の沈殿をもたらさない、ソフトドリングおよびスポーツドリンクを含む水性系のタンパク質強化に有用であり、特にこれらのドリンクの粉末状の形態のタンパク質強化に有用である。ヘンプタンパク質製品はまた、フィチン酸含有量が低く、一般に約1.5重量%未満であり、好ましくは約0.5重量%未満である。本製品中のヘンプタンパク質は加水分解されていない。
そのため、本発明の別の態様では、少なくとも約60重量%のタンパク質含有量を有するヘンプタンパク質製品が提供され、好ましくは、少なくとも約90重量%(N×6.25)d.b.の、より好ましくは少なくとも約100重量%(N×6.25)d.b.のタンパク質含有量を有するヘンプタンパク質単離物が提供され、ヘンプタンパク質製品は、約4.4未満の、好ましくは約1.5から約4.4のpHで水性媒体に実質的に完全に溶解する。
本明細書中に記載したヘンプタンパク質製品を、酸性pHで、一般に約4.4未満からの、好ましくは約1.5から約4.4のpHで高い清澄度(degree of clarity)を好ましくは有する、ヘンプタンパク質製品の水溶液として提供することができる。
本発明の新規のヘンプタンパク質製品を、水に溶解させることにより水性のソフトドリンクまたはスポーツドリンクを形成する粉末状ドリンクとブレンドすることができる。そのようなブレンドは粉末状飲料であることができる。新規のヘンプタンパク質製品を、約6から約8の中性付近のpHを有する用途で利用することもできる。
本発明はヘンプタンパク質単離物の製造に主に言及するが、ヘンプタンパク質単離物と類似した特性を有する、より低い純度のヘンプタンパク質製品を提供することができることが予期される。そのようなより低い純度の製品は、少なくとも約60重量%(N×6.25)d.b.のタンパク質濃度を有することができる。
本発明の別の態様では、本明細書中に記載したヘンプタンパク質製品の酸性水溶液が提供される。酸性水溶液は飲料であることができ、飲料は、ヘンプタンパク質製品が完全に可溶性であり透明である清澄な飲料であることができる、または酸性水溶液は、ヘンプタンパク質製品が飲料中における濁り(cloud)の一因であるもしくは一因ではない非透明の飲料であることができる。酸性水溶液は良好な風味属性(flavour attribute)を有し、非公式の味覚パネル試験において市販のヘンプタンパク質製品の水溶液よりも口当たりのよい味を示している。
本明細書中の方法に従って製造したヘンプタンパク質製品は、酸性媒体のタンパク質強化に適しているだけでなく、加工食品および飲料のタンパク質強化、油の乳化、焼き食品(baked foods)のボディーフォーマー(body former)およびガス封入製品での発泡剤としての用途を含むがこれらに限定されない、タンパク質製品の多種多様な従来の用途において使用され得る。加えて、ヘンプタンパク質製品はタンパク質繊維に形成することができ、肉類似物に有用であり、およびつなぎとして卵白が使用される食品での卵白代用品または増量剤として使用することができる。ヘンプタンパク質製品を栄養補助食品として使用することもできる。ヘンプタンパク質製品を、乳製品の類似もしくは代替製品または乳製品/ヘンプブレンドである製品で使用することもできる。ヘンプタンパク質製品のその他の用途は、ペットフード、動物飼料、ならびに工業用途および化粧用途、ならびにパーソナルケア製品である。
発明の一般的な説明
ヘンプタンパク質製品を提供する方法の最初の工程は、ヘンプタンパク質源からヘンプタンパク質を可溶化することを含む。ヘンプタンパク質源は、ヘンプの種子または任意のヘンプ製品またはヘンプ種子の処理に由来する副産物であることができ、ヘンプタンパク質源として、ヘンプミール(meal)、ヘンプミールを篩い分けすることにより生成されるヘンプタンパク質製品および外皮を除去したヘンプ種子が挙げられるがこれらに限定されない。ヘンプタンパク質源を、脱脂されていない(full fat)形態で、部分的に脱脂した形態で、または完全に脱脂した形態で使用することができる。ヘンプタンパク質源がかなりの量の脂肪を含有する場合、一般的に、プロセスにおいて油除去工程が必要である。ヘンプタンパク質源から回収したヘンプタンパク質は、ヘンプ中に天然に存在するタンパク質であることができ、またはタンパク質性材料は、遺伝子操作により改変されているが天然タンパク質の特徴的な疎水性および極性特性を有しているタンパク質であることができる。
塩化カルシウム溶液を使用することによりヘンプタンパク質源材料からのタンパク質の可溶化が最も好都合に実施されるが、その他のカルシウム塩の溶液を使用することができる。加えて、マグネシウム塩等のその他のアルカリ土類金属化合物を使用することができる。更に、カルシウム塩溶液を塩化ナトリウム等の別の塩溶液と併用して、ヘンプタンパク質源からのヘンプタンパク質の抽出を実施することができる。その上、水または塩化ナトリウム等のその他の塩溶液を使用してヘンプタンパク質源からのヘンプタンパク質の抽出を実施し、その後、抽出工程で生成されたヘンプタンパク質水溶液にカルシウム塩を添加することができる。カルシウム塩の添加時に形成された沈殿物を、その後の処理の前に除去する。
カルシウム塩溶液の濃度の上昇に伴い、ヘンプタンパク質源からのタンパク質の可溶化の程度は、初めは最大値に達するまで上昇する。その後に塩濃度がいくら上昇しても、可溶化されるタンパク質の総量は上昇しない。最大のタンパク質可溶化を引き起こすカルシウム塩溶液の濃度は、関与する塩に応じて変動する。通常、約1.0M未満の濃度値を、より好ましくは約0.10から約0.15Mの値を利用することが好ましい。
バッチ法では、タンパク質の塩可溶化を約1℃から約100℃の、好ましくは15℃から約65℃の、より好ましくは約20℃から約35℃の温度で実施し、タンパク質の塩可溶化は好ましくは可溶化時間を短縮するための撹拌を伴い、可溶化時間は通常、約1から約60分である。全体として高い製品収率を実現すべく、実質的に実現可能な限り多くのタンパク質をヘンプタンパク質源から抽出するように可溶化を実施することが好ましい。
連続法では、ヘンプタンパク質源からのヘンプタンパク質の抽出を、ヘンプタンパク質源からヘンプタンパク質を連続抽出するのに合った任意の方法で行なう。一実施形態では、ヘンプタンパク質源はカルシウム塩溶液と連続的に混合され、その混合物は、本明細書中に記載したパラメータに応じて所望の抽出を実施するのに十分な滞留時間が得られる長さを有するパイプまたは導管を通して、その滞留時間が得られる流速で、搬送される。そのような連続手順では、好ましくは実質的に実現可能な限り多くのタンパク質をヘンプタンパク質源から抽出するように可溶化を実施すべく、塩可溶化工程を約1分から約60分の時間で実施する。連続手順における可溶化を、約1℃と約100℃との間の、好ましくは約15℃から約65℃の、より好ましくは約20℃と約35℃との間の温度で実施する。
一般に、約4.5から約11の、好ましくは約5から約7のpHで抽出を行なう。必要に応じて、任意の好都合な食品グレードの酸、通常は塩酸もしくはリン酸、または食品グレードのアルカリ、通常は水酸化ナトリウムを使用することにより、抽出系(ヘンプタンパク質源およびカルシウム塩溶液)のpHを、抽出工程で使用するために約4.5から約11の範囲内の任意の所望の値に調整することができる。
可溶化工程の間におけるカルシウム塩溶液中のヘンプタンパク質源の濃度は多様であることができる。典型的な濃度値は約5から約15重量/体積%である。
塩水溶液によるタンパク質抽出工程は、ヘンプタンパク質源中に存在する可能性がある脂肪を可溶化させるという付加的な効果を有し、その場合、脂肪が水相中に存在する結果となる。
抽出工程で生じたタンパク質溶液は一般に、約5から約50g/Lの、好ましくは約10から約50g/Lのタンパク質濃度を有する。
カルシウム塩水溶液は酸化防止剤を含有することができる。酸化防止剤は、亜硫酸ナトリウムまたはアスコルビン酸等の任意の好都合な酸化防止剤であることができる。用いる酸化防止剤の量は溶液の約0.01から約1重量%まで様々であることができ、好ましくは約0.05重量%であることができる。酸化防止剤は、タンパク質溶液中におけるフェノール類の酸化を阻害するように作用する。
次いで、デカンタ型遠心分離機または任意の適切な濾し器を用い、続いてディスク遠心分離および/またはろ過により残留ヘンプタンパク質源材料を除去する等の任意の好都合な方法で、抽出工程で生じた水相を残留ヘンプタンパク質源から分離することができる。分離工程を、約1℃から約100℃の、好ましくは約15℃から約65℃の、より好ましくは約20℃から約35℃の範囲内の任意の温度で行なうことができる。あるいは、以下に記載の任意選択の希釈工程および酸性化工程を、ヘンプタンパク質水溶液と残留ヘンプタンパク質源との混合物に適用し、その後に上記の分離工程により残留ヘンプタンパク質源材料を除去することができる。分離した残留ヘンプタンパク質源を廃棄するために乾燥させることができる。あるいは、分離した残留ヘンプタンパク質源を処理し、ある程度の残留タンパク質を回収することができる。分離した残留ヘンプタンパク質源を新たなカルシウム塩溶液で再抽出することができ、清澄化に際して得られたタンパク質溶液を最初のタンパク質溶液と組み合わせて、以下に記載の更なる処理に供してもよい。あるいは、分離した残留ヘンプタンパク質源を従来の等電沈殿法または任意のその他の従来の手順により処理し、残留タンパク質を回収することができる。
ヘンプタンパク質水溶液を任意の適切な食品グレードの非シリコーン系消泡剤等の消泡剤で処理し、更なる処理時に形成される泡の体積を減少させることができる。用いる消泡剤の量は一般に、約0.0003重量/体積%を超える。あるいは、記載した量の消泡剤を抽出工程で添加することができる。
本出願の譲受人に譲渡され、その開示が参照により本明細書に援用される米国特許第5,844,086号および米国特許第6,005,076号に記載されているように、ヘンプタンパク質源が相当量の脂肪を含有する場合、上記特許に記載の脱脂工程を、分離したタンパク質水溶液について実施することができる。あるいは、分離したタンパク質水溶液の脱脂を任意の他の好都合な手順により実現することができる。
ヘンプタンパク質水溶液を粉末状の活性炭または粒状の活性炭等の吸着剤で処理し、着色および/または臭気化合物を除去することができる。そのような吸着処理を任意の好都合な条件下で、一般には分離したタンパク質水溶液の周囲温度で行なうことができる。粉末状の活性炭の場合、約0.025%から約5重量/体積%の、好ましくは約0.05%から約2重量/体積%の量を用いる。ろ過等の任意の好都合な手段により、吸着剤をヘンプタンパク質溶液から除去することができる。
生じたヘンプタンパク質水溶液を、一般に約0.1から約10倍容の、好ましくは約0.5から約2倍容の水性希釈剤で希釈し、ヘンプタンパク質水溶液の導電率を、一般に約105mS未満の、好ましくは約4から約21mSの値に低下させることができる。そのような希釈を通常は水を使用して実施するが、塩化ナトリウムまたは塩化カルシウム等の約3mS以下の導電率を有する希釈塩溶液を使用することができる。
ヘンプタンパク質溶液と混合する希釈剤は一般に、ヘンプタンパク質溶液と同じ温度を有するが、希釈剤は約1℃から約100℃の、好ましくは約15℃から約65℃の、より好ましくは約20℃から約35℃の温度を有することができる。
次いで、任意選択で希釈したヘンプタンパク質溶液のpHを、塩酸またはリン酸等の任意の適切な食品グレードの酸の添加により約1.5から約4.4の、好ましくは約2から約4の値に調整すると、酸性化ヘンプタンパク質水溶液が生じ、好ましくは清澄な酸性化ヘンプタンパク質水溶液が生じる。酸性化ヘンプタンパク質水溶液は、希釈したヘンプタンパク質溶液の場合は一般に約110mS未満の導電率を有し、未希釈のヘンプタンパク質溶液の場合は一般に約115mS未満の導電率を有し、両方の場合において好ましくは約4から約26mSの導電率を有する。
上記のように、残留ヘンプタンパク質源のより早い段階での分離の代わりに、ヘンプタンパク質水溶液および残留ヘンプタンパク質源材料を任意選択で共に希釈および酸性化し、次いで、上記で論じた任意の好都合な技術により、酸性化ヘンプタンパク質水溶液を清澄化し、残留ヘンプタンパク質源材料から分離することができる。酸性化ヘンプタンパク質水溶液を、前述のように任意選択で脱脂し、任意選択で吸着剤処理し、任意選択で消泡剤処理することができる。
任意選択で希釈したおよび酸性化したヘンプタンパク質溶液が透明でない場合、ろ過または遠心分離等の任意の好都合な手順により、それを清澄化することができる。
純度が十分な場合、生じた酸性化ヘンプタンパク質水溶液を直接乾燥させてヘンプタンパク質製品を製造することができる。ヘンプタンパク質単離物等の、不純物含有量が低下しているおよび塩含有量が減少しているヘンプタンパク質製品を得るために、酸性化ヘンプタンパク質水溶液を乾燥前に以下に記載するように処理することができる。
酸性化ヘンプタンパク質水溶液を、そのイオン強度を実質的に一定に維持しつつ濃縮してそのタンパク質濃度を上昇させることができる。一般に、そのような濃縮を実施して、約50から約300g/Lの、好ましくは約100から約200g/Lのタンパク質濃度を有する濃縮ヘンプタンパク質溶液を生成する。
濃縮工程を、バッチ操作または連続操作に合った任意の好都合な様式で、例えば、限外ろ過またはダイアフィルトレーション等の任意の好都合な選択膜技術を用いることにより行うことができ、このとき使用する膜は、様々な膜の材料および構造を考慮して、適切な分画分子量、例えば約1,000から約1,000,000ダルトン、好ましくは約1,000から約100,000ダルトンを有する、中空繊維膜または螺旋状膜(spiral−wound membrane)などとし、連続操作の場合には、タンパク質水溶液が膜を通過する際に所望の程度の濃縮が可能になるような寸法にする。
公知であるように、限外ろ過および類似の選択膜技術により、より高い分子量種がそれらを通過することを防止しつつ低分子量種がそれらを通過することが可能になる。低分子量種として、塩のイオン種だけでなく、炭水化物、色素、低分子量タンパク質および抗栄養因子等の、原料物質から抽出された低分子量物質も挙げられる。膜の分画分子量は通常、様々な膜の材料および構造を考慮して、夾雑物を通過させつつ溶液中に相当な割合のタンパク質を確実に保持するように選択される。
次いで、濃縮したヘンプタンパク質溶液を、水または希食塩水(dilute saline solution)を使用するダイアフィルトレーション工程にかけることができる。ダイアフィルトレーション溶液は、その天然の(natural)pHもしくはダイアフィルトレーションするタンパク質溶液のpHと等しいpHまたはそれらの間の任意のpH値であることができる。そのようなダイアフィルトレーションを、約1から約40倍容のダイアフィルトレーション溶液を使用して、好ましくは約2から約25倍容のダイアフィルトレーション溶液を使用して実施することができる。ダイアフィルトレーション操作では、透過液(permeate)と一緒に膜を通過することによって、更なる量の夾雑物がヘンプタンパク質水溶液から除去される。このことによりタンパク質水溶液が精製され、またタンパク質水溶液の粘度を減少させることもできる。ダイアフィルトレーション操作は、有意な更なる量の夾雑物または可視色が透過液中にほとんど存在しなくなるまで、または保持液(retentate)が、乾燥させたときに少なくとも約90重量%(N×6.25)d.b.のタンパク質含有量を有するヘンプタンパク質単離物をもたらすよう十分に精製されるまで、実施することができる。そのようなダイアフィルトレーションを、濃縮工程用と同じ膜を使用して実施することができる。しかしながら、必要に応じて、ダイアフィルトレーション工程は、異なる分画分子量を有する別の膜、例えば、様々な膜の材料および構造を考慮して、約1,000から約1,000,000ダルトンの、好ましくは約1,000から約100,000ダルトンの範囲の分画分子量を有する膜を使用して、実施することができる。
あるいは、ダイアフィルトレーション工程を、濃縮前に酸性化タンパク質溶液に適用することができ、または部分的に濃縮した酸性化タンパク質水溶液に適用することができる。ダイアフィルトレーションを濃縮プロセスの間の複数の時点で適用することもできる。ダイアフィルトレーションを濃縮前にまたは部分的な濃縮溶液に適用する場合、次いで、生じたダイアフィルトレーションされた溶液を更に濃縮することができる。タンパク質溶液を濃縮する際に複数回ダイアフィルトレーションすることにより実現される粘度の減少により、完全に濃縮されたより高い最終タンパク質濃度を実現することができる。これにより、乾燥させる物質の体積が減少する。
本発明では、その後に回収されるヘンプタンパク質製品が約90重量%未満のタンパク質(N×6.25)d.b.、例えば少なくとも約60重量%のタンパク質(N×6.25)d.b.を含有するように、濃縮工程およびダイアフィルトレーション工程を実施することができる。ヘンプタンパク質水溶液を部分的に濃縮するおよび/または部分的にダイアフィルトレーションすることにより、夾雑物を部分的にのみ除去することが可能である。次いで、このタンパク質溶液を乾燥させ、純度がより低いレベルのヘンプタンパク質製品を生成することができる。ヘンプタンパク質製品は依然として可溶性が高く、酸性条件下でタンパク質溶液を、好ましくは清澄なタンパク質溶液を生成することができる。
酸化防止剤は、ダイアフィルトレーション工程の少なくとも一部の間、ダイアフィルトレーション媒体中に存在することができる。酸化防止剤は、亜硫酸ナトリウムまたはアスコルビン酸等の任意の好都合な酸化防止剤であることができる。ダイアフィルトレーション媒体中で用いる酸化防止剤の量は用いる物質に依存し、約0.01から約1重量%まで様々であることができ、好ましくは約0.05重量%である。酸化防止剤は、ヘンプタンパク質溶液中に存在するフェノール類の酸化を阻害するように作用する。
任意選択の濃縮工程および任意選択のダイアフィルトレーション工程は、任意の好都合な温度で、一般に約2℃から約65で、好ましくは約20℃から約35℃で、ならびに所望の程度の濃縮およびダイアフィルトレーションを実施するための期間にわたって実施することができる。使用する温度およびその他の条件は、膜処理を実施するために使用する膜装置、溶液の所望のタンパク質濃度、および透過液への夾雑物の除去の効率に、ある程度依存する。
任意選択で濃縮したおよび任意選択でダイアフィルトレーションしたタンパク質溶液を、必要に応じて、米国特許第5,844,086号および米国特許第6,005,076号に記載のような、更なる脱脂操作にかけることができる。あるいは、任意選択で濃縮したおよび任意選択でダイアフィルトレーションしたタンパク質溶液の脱脂を任意のその他の好都合な手順により実現することができる。
任意選択で濃縮したおよび任意選択でダイアフィルトレーションしたタンパク質水溶液を粉末状の活性炭または粒状の活性炭等の吸着剤で処理して、着色および/または臭気化合物を除去することができる。そのような吸着処理を、任意の好都合な条件下で、一般にはタンパク質溶液の周囲温度で行なうことができる。粉末状の活性炭の場合、約0.025%から約5重量/体積%の、好ましくは約0.05%から約2重量/体積%の量を用いる。ろ過等の任意の好都合な手段により、吸着剤をヘンプタンパク質溶液から除去することができる。
任意選択で濃縮したおよび任意選択でダイアフィルトレーションしたヘンプタンパク質水溶液を、噴霧乾燥または凍結乾燥等の任意の好都合な技術により乾燥させることができる。乾燥前に、低温殺菌工程をヘンプタンパク質溶液に実施することができる。そのような低温殺菌を、任意の所望の低温殺菌条件下で実施することができる。一般に、任意選択で濃縮したおよび任意選択でダイアフィルトレーションしたヘンプタンパク質溶液を約30秒から約60分にわたり、好ましくは約10分から約15分にわたり、約55℃から約70℃の、好ましくは約60℃から約65℃の温度に加熱する。次いで、低温殺菌したヘンプタンパク質溶液を、乾燥のために、好ましくは約25℃から約40℃の温度に、冷却することができる。
乾燥ヘンプタンパク質製品は、約60重量%(N×6.25)d.b.を超えるタンパク質含有量を有する。好ましくは、乾燥ヘンプタンパク質製品は、約90重量%を超えるタンパク質の、好ましくは少なくとも約100重量%(N×6.25)d.b.の高いタンパク質含有量を有する単離物である。
本明細書中において製造されるヘンプタンパク質製品は酸性の水性環境に可溶性であり、このことにより、ヘンプタンパク質製品は、タンパク質強化を付与するための飲料への、特に粉末状飲料への組み込みによく適するようになるが、そのまま飲むことができる(ready−to−drink)炭酸飲料および無炭酸飲料への組み込みにもよく適するようになる。そのような飲料は、約2.5から約5の範囲の広範囲な酸性pH値を有する。そのような飲料にタンパク質強化を付与するために、そのような飲料に、本明細書中に記載したヘンプタンパク質製品を任意の好都合な量で、例えば一食当たり(per serving)少なくとも約5gのヘンプタンパク質で添加することができる。粉末状飲料の場合、水への溶解による飲料の再構成の前に、ヘンプタンパク質製品を乾燥飲料とブレンドすることができる。場合によっては、飲料中に存在する成分が、本発明の組成物の飲料中に溶解し続ける能力に悪影響を及ぼす可能性がある場合に、本発明の組成物を許容するために飲料の通常の配合を変更する必要が生じる可能性がある。

例1
本例は、ヘンプタンパク質単離物の製造を説明する。
22.5kgの細かく砕いたヘンプのプレスケーキ(ground hemp press cake)を150Lの0.15M CaCl溶液と25.8℃で合わせ、30分にわたり撹拌してタンパク質水溶液を生成した。残留する細かく砕いたヘンプのプレスケーキを除去し、生じたタンパク質溶液を遠心分離およびろ過により清澄化して1.31重量%のタンパク質含有量を有するろ液を生成した。
次いで、ろ液を逆浸透精製水で希釈し、試料のpHを、等体積の水で希釈しておいたHClで2.68に低下させた。希釈したおよび酸性化したタンパク質溶液は、0.88重量%のタンパク質含有量を有した。
希釈したおよび酸性化したタンパク質溶液の体積を、約30℃の温度で操作される、100,000ダルトンの分画分子量を有するポリエーテルスルホン(PES)膜での濃縮により160Lから7Lに減少させた。タンパク質含有量が10.51重量%である濃縮した酸性化タンパク質溶液を35Lの逆浸透精製水でダイアフィルトレーションしたが、このダイアフィルトレーション操作は約30℃で行なった。生じた7.38kgのダイアフィルトレーションしたタンパク質溶液は9.65重量%のタンパク質含有量を有し、更に処理した、希釈したおよび酸性化したタンパク質溶液の50.4重量%の収率を示した。次いで、タンパク質溶液を乾燥させ、108.31重量%(N×6.25)d.b.のタンパク質含有量を有することが分かった製品を得た。本製品をH001−H24−11A H701と命名した。
例2
本例は、例1の方法により製造したヘンプタンパク質単離物および市販のヘンプタンパク質濃縮物Hemp Pro 70(Manitoba Harvest、ウィニペグ、マニトバ州)のフィチン酸含有量の評価を含み、Leco窒素測定器を使用した燃焼分析により、Hemp Pro 70のタンパク質含有量は65.76%d.b.と測定された。
LattaおよびEskin(J. Agric. Food Chem., 28: 1313-1315)の方法を使用してフィチン酸含有量を測定した。
H001−H24−11A H701のフィチン酸含有量は0.22%d.b.であり、Hemp Pro 70のフィチン酸含有量は1.43%d.b.であった。
例3
本例は、例1の方法により調製したヘンプタンパク質単離物および市販のヘンプタンパク質濃縮物Hemp Pro 70の溶液でのおよび乾燥粉末形態での色を説明する。
0.48gのタンパク質を供給するのに十分なタンパク質粉末を15mlのRO水に溶解させることにより、H001−H24−11A H701の溶液およびHemp Pro 70の溶液を調製した。溶液のpHをpHメーターで測定し、HunterLab ColorQuest XE機器を使用して透過モード(transmission mode)で操作して、色および清澄度(clarity)を評価した。結果を以下の表1に示す。
Figure 2018148932
表1の結果から分かるように、H001−H24−11A H701の溶液は淡い色であり半透明であった。Hemp Pro 70の溶液はより暗く、より赤色であり、黄色が少なく、およびH001−H24−11A H701の溶液に比べて高いヘイズレベルを有した。
反射モードで操作したHunterLab ColorQuest XE機器を使用して乾燥粉末の色を評価した。色値を以下の表2に記載する。
Figure 2018148932
表2に示す結果から分かるように、H001−H24−11A H701粉末はHemp Pro 70粉末に比べて明るく、赤色が少なく、および黄色が少なかった。
例4
本例は、例1の方法により製造したヘンプタンパク質単離物と、水溶性であると宣伝されている製品である市販のヘンプタンパク質濃縮物Hemp Pro 70との水への溶解度の評価を含む。タンパク質溶解度(タンパク質法と称される、Morr他、 J. Food Sci. 50:1715-1718の手順の変更バージョン)および総製品溶解度(total product solubility)(ペレット法と称される)に基づいて溶解度を試験した。
0.5gのタンパク質を供給するのに十分なタンパク質粉末をビーカー中に秤量し、次いで少量の逆浸透(RO)精製水を添加し、滑らかなペーストが形成されるまで混合物を撹拌した。次いで、追加の水を添加して体積を約45mlにした。次いで、ビーカーの内容物を、マグネチックスターラーを使用して60分にわたり緩やかに撹拌した。タンパク質を分散させた直後にpHを測定し、希釈したNaOHまたはHClで適切なレベル(2、3、4、5、6または7)に調整した。また、1つの試料を天然のpHで調製した。pHを調整した試料の場合、60分の撹拌の間に定期的にpHを測定して補正した。60分の撹拌後、RO水で試料の総体積を50mlにし、1重量/体積%のタンパク質分散液を得た。Leco窒素測定器を使用した燃焼分析により、分散液のタンパク質含有量を測定した。次いで、分散液のアリコート(20ml)を、100℃のオーブン中で一晩乾燥させて次いでデシケータ−中で冷却しておいた予め秤量した遠心分離管に移し、管をキャップした。試料を10分にわたり7,800gで遠心分離し、それにより不溶性物質を沈降させて上清を得た。上清のタンパク質含有量を燃焼分析により測定し、次いで上清および管の蓋を廃棄し、100℃に設定したオーブン中でペレット物質を一晩乾燥させた。翌朝、管をデシケータに移して冷却した。乾燥ペレット物質の重量を記録した。使用した粉末の重量に係数((100−粉末の含水率(%))/100)を乗じることにより、最初のタンパク質粉末の乾燥重量を算出した。次いで、製品の溶解度を2種の異なる方法で算出した。
1)溶解度(タンパク質法)(%)=(上清中のタンパク質%/最初の分散液中のタンパク質%)×100
2)溶解度(ペレット法)(%)=(1−(乾燥不溶性ペレット物質の重量/((20mlの分散液の重量/50mlの分散液の重量)×乾燥タンパク質粉末の最初の重量)))×100
100%を超えると算出された値は100%と表した。
溶解度の結果を以下の表3に記載する。H001−H24−11A H701の試料に関する天然のpHは3.31であった。Hemp Pro 70の試料に関する天然のpHは7.69であった。
Figure 2018148932
Figure 2018148932
表3および4に示す結果から分かるように、H001−H24−11A H701は2から4のpH範囲で高可溶性であった。Hemp Pro 70は、試験した全てのpH値で部分的にだけ可溶性であった。
例5
本例は、例1の方法により製造したヘンプタンパク質単離物および市販のヘンプタンパク質濃縮物Hemp Pro 70の水中での清澄度の評価を含む。
600nm(水ブランク)での吸光度を測定することにより、例4に記載したように調製した1重量/体積%のタンパク質分散液の清澄度を評価した。より低い吸光度スコアがより高い清澄度を示す。透過モードのHunterLab ColorQuest XE機器による試料の分析により、パーセントのヘイズ測定値、即ち清澄度の別の尺度も得た。
清澄度の結果を以下の表5および6に記載する。
Figure 2018148932
Figure 2018148932
表5および6の結果から分かるように、H001−H24−11A H701の最も高い溶液清澄度が、より低いpH値で観測された。試験した全てのpH値でHemp Pro 70から非常に濁った溶液を得た。
例6
本例は、例1の方法により製造したヘンプタンパク質単離物および市販のヘンプタンパク質濃縮物Hemp Pro 70のソフトドリンクへのおよびスポーツドリンクへのタンパク質の溶解度の評価を含む。溶解度を、pHを補正していない飲料に添加したタンパク質について測定し、もともとの飲料のレベルに調整したタンパク質強化飲料のpHについて再び測定した。
pHを補正することなく溶解度を評価した場合、1gのタンパク質を供給するのに十分な量のタンパク質粉末をビーカー中に秤量し、少量の飲料を添加し、滑らかなペーストが形成されるまで撹拌した。追加の飲料を添加して体積を50mlにし、次いで溶液を60分にわたりマグネチックスターラーで緩やかに撹拌して2重量/体積%のタンパク質懸濁液を得た。LECO窒素測定器を使用した燃焼分析により試料のタンパク質含有量を測定し、次いで、タンパク質含有飲料のアリコートを10分にわたり7,800gで遠心分離し、上清のタンパク質含有量を測定した。
溶解度(%)=(上清中のタンパク質%/最初の分散液中のタンパク質%)×100
100%を超えると算出された値は100%と表した。
pHを補正して溶解度を評価した場合、タンパク質を含まないソフトドリンク(Sprite)(3.59)およびスポーツドリンク(Orange Gatorade)(3.29)のpHを測定した。1gのタンパク質を供給するのに十分な量のタンパク質粉末をビーカー中に秤量し、少量の飲料を添加し、滑らかなペーストが形成されるまで撹拌した。追加の飲料を添加して体積を約45mlにし、次いで溶液を60分にわたりマグネチックスターラーで緩やかに撹拌した。タンパク質の分散直後にタンパク質含有飲料のpHを測定し、必要に応じてHCl溶液またはNaOH溶液により、もともとのタンパク質を含まないpHに調整した。60分の撹拌の間にpHを定期的に測定して補正した。60分の撹拌後に、追加の飲料で各溶液の総体積を50mlにし、2重量/体積%のタンパク質分散液を得た。Leco窒素測定器を使用した燃焼分析により試料のタンパク質含有量を測定し、次いで、タンパク質含有飲料のアリコートを10分にわたり7,800gで遠心分離し、上清のタンパク質含有量を測定した。
溶解度(%)=(上清中のタンパク質%/最初の分散液中のタンパク質%)×100
100%を超えると算出された値は100%と表した。
得られた結果を以下の表7に記載する。
Figure 2018148932
H701の天然のpHは飲料のそれと類似しており、そのためタンパク質の追加は飲料のpHにほとんど影響を及ぼさなかった。表7の結果から分かるように、H001−H24−11A H701は、pHを補正したおよびpHを補正していないSpriteおよびOrange Gatoradeの両方に高可溶性であり、Hemp Pro 70 タンパク質に比べてはるかに可溶性であった。
例7
本例は、例1の方法により製造したヘンプタンパク質単離物のソフトドリンク中におけるおよびスポーツドリンク中における清澄度の評価を含む。
例6のソフトドリンク(Sprite)中でおよびスポーツドリンク(Orange Gatorade)中で調製した2重量/体積%のタンパク質懸濁液の清澄度を、例5に記載した分光光度法およびHunterLab法を使用して評価した。しかしながら、この場合には適切な飲料で分光光度計をブランク測定した(blank)。
得られた結果を以下の表8および9に記載する。
Figure 2018148932
Figure 2018148932
表8および9の結果から分かるように、優れたタンパク質溶解度にもかかわらず、H001−H24−11A H701はSpriteおよびOrange Gatoradeに対するヘイズの一因となった。しかしながら、Hemp Pro 70で調製した試料は、H001−H24−11A H701で調製した試料に比べて濁っていた。
例8
本例は、低pHで評価を行なった、例1に記載されているように調製したH701の風味と、市販のヘンプタンパク質濃縮物Hemp Pro 70の風味との比較を説明する。
5gのタンパク質を供給するのに十分なタンパク質粉末を250mlの精製飲料水に溶解させることにより、官能評価用の試料を調製した。H701の溶液のpHは3.31と測定された。食品グレードのHClをHemp Pro 70の溶液に添加し、pHを7.73から3.31に下げた。7人の官能試験員から成る非公式の審査員団に、試料を盲検で比較し、どの試料の風味がより口当たりがよかったか、およびどの試料の風味が好ましかったかを示すように依頼した。
7人の官能試験員の内の6人がH701の風味がより口当たりがよいと判定し、更に7人の官能試験員の内の7人がH701の風味を好んだ。
例9
本例は、中性付近のpHで評価を行なった、例1に記載したように調製したH701の風味と、市販のヘンプタンパク質濃縮物Hermp Pro 70の風味との比較を説明する。
5gのタンパク質を供給するのに十分なタンパク質粉末を250mlの精製飲料水に溶解させることにより、官能評価用の試料を調製した。Hemp Pro 70の溶液のpHは7.72と測定された。食品グレードのNaOHをH701の溶液に添加し、pHを3.23から7.72に上昇させた。7人の官能試験員から成る非公式の審査員団に、試料を盲検で比較し、どの試料の風味がより口当たりがよかったか、およびどの試料の風味が好ましかったかを示すように依頼した。
7人の官能試験員の内の4人がH701の風味がより口当たりがよいと判定し、更に7人の官能試験員の内の4人がH701の風味を好んだ。
本開示の概要
本開示を要約すると、本発明は新規のヘンプタンパク質製品を提供し、ヘンプタンパク質製品は単離物の形態であることができ、酸性pHで完全に可溶性であり、タンパク質が沈殿することなく、ソフトドリンクおよびスポーツドリンクを含む水性系のタンパク質強化に有用であり、特に、これらのドリンクの粉末状形態のタンパク質強化に有用である。本発明の範囲内で改変が可能である。

Claims (53)

  1. 乾燥重量基準で少なくとも約60重量%、好ましくは少なくとも約90重量%(N×6.25)のタンパク質含有量を有するヘンプタンパク質製品を製造する方法であって、
    (a)ヘンプタンパク質源をカルシウム塩水溶液で抽出して、タンパク質源からヘンプタンパク質を可溶化させ、ヘンプタンパク質水溶液を形成する工程と、
    (b)ヘンプタンパク質水溶液を残留ヘンプタンパク質源から少なくとも部分的に分離する工程と、
    (c)任意選択で、ヘンプタンパク質水溶液を希釈する工程と、
    (d)ヘンプタンパク質水溶液のpHを約1.5から約4.4のpHに調整して、酸性化ヘンプタンパク質水溶液を生成する工程と、
    (e)酸性化ヘンプタンパク質溶液がまだ清澄でない場合、任意選択で、酸性化ヘンプタンパク質溶液を清澄化する工程と、
    (f)工程(b)から(e)の代わりに、任意選択で、合わさったヘンプタンパク質水溶液と残留ヘンプタンパク質源とを希釈し、次いでそのpHを約1.5から約4.4のpHに調整し、次いで酸性化ヘンプタンパク質水溶液を残留ヘンプタンパク質源から分離する工程と、
    (g)任意選択で、選択膜技術によりイオン強度を実質的に一定に維持しつつヘンプタンパク質水溶液を濃縮する工程と、
    (h)任意選択で、任意選択で濃縮したヘンプタンパク質溶液をダイアフィルトレーションする工程と、
    (i)任意選択で、任意選択で濃縮し任意選択でダイアフィルトレーションしたヘンプタンパク質溶液を乾燥させる工程と
    を含む、方法。
  2. 前記カルシウム塩水溶液が塩化カルシウム水溶液である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記塩化カルシウム水溶液が約1.0M未満の濃度を有する、請求項2に記載の方法。
  4. 前記濃度が約0.10から約0.15Mである、請求項3に記載の方法。
  5. 前記抽出工程(a)を約1℃から約65℃の、好ましくは約15℃から約65℃の、より好ましくは20℃から約35℃の温度で実施する、請求項1に記載の方法。
  6. カルシウム塩水溶液による前記抽出を約4.5から約11のpHで行なう、請求項1に記載の方法。
  7. 前記pHが約5から約7である、請求項6に記載の方法。
  8. 前記ヘンプタンパク質水溶液が約5から約50g/Lのタンパク質濃度を有する、請求項1に記載の方法。
  9. 前記タンパク質濃度が約10から約50g/Lである、請求項8に記載の方法。
  10. 前記カルシウム塩水溶液が酸化防止剤を含有する、請求項1に記載の方法。
  11. 前記分離工程(b)の後であって前記任意選択の希釈工程(c)の前に、または工程(f)において前記分離工程の後に、前記ヘンプタンパク質水溶液を吸着剤で処理してヘンプタンパク質水溶液から着色および/または臭気化合物を除去する、請求項1に記載の方法。
  12. 前記ヘンプタンパク質水溶液を、工程(c)または(f)において約0.1から約10倍容の水性希釈剤で約105mS未満の導電率まで希釈する、請求項1に記載の方法。
  13. 前記ヘンプタンパク質水溶液を、工程(c)または(f)において約0.5から約2倍容の水性希釈剤で希釈して、前記ヘンプタンパク質溶液の導電率を約4から約21mSにする、請求項12に記載の方法。
  14. 前記水性希釈剤が約1℃から約100℃の温度を有する、請求項12に記載の方法。
  15. 前記温度が約15℃から約65℃である、請求項14に記載の方法。
  16. 前記温度が約20℃から約35℃である、請求項15に記載の方法。
  17. 前記酸性化ヘンプタンパク質溶液が、希釈した場合には約110mS未満の導電率を有し、希釈していない場合には115mS未満の導電率を有する、請求項1に記載の方法。
  18. 前記導電率が約4から約26mSである、請求項17に記載の方法。
  19. 前記ヘンプタンパク質水溶液のpHを、工程(d)または(f)においてpH約2から約4に調整する、請求項1に記載の方法。
  20. 酸性化ヘンプタンパク質溶液を工程(e)にかける、請求項1に記載の方法。
  21. 前記酸性化ヘンプタンパク質水溶液を乾燥させて、少なくとも約60重量%(N×6.25)d.b.のタンパク質含有量を有するヘンプタンパク質製品を生成する、請求項1に記載の方法。
  22. 前記酸性化ヘンプタンパク質水溶液を工程(g)にかけて、約50から約300g/Lのタンパク質濃度を有する、濃縮した酸性化ヘンプタンパク質溶液を生成する、請求項1に記載の方法。
  23. 前記濃縮した酸性化ヘンプタンパク質溶液が約100から約200g/Lのタンパク質濃度を有する、請求項22に記載の方法。
  24. 前記濃縮工程(g)を、約1,000から約1,000,000ダルトンの分画分子量を有する膜を使用する限外ろ過により実施する、請求項22に記載の方法。
  25. 前記膜が約1,000から約100,000ダルトンの分画分子量を有する、請求項24に記載の方法。
  26. 前記ダイアフィルトレーション工程(h)を、酸性化ヘンプタンパク質溶液の部分的なまたは完全な濃縮の前にまたは後に、酸性化ヘンプタンパク質溶液に、水、酸性化水、希食塩水または酸性化した希食塩水を使用して実施する、請求項1に記載の方法。
  27. 前記ダイアフィルトレーション工程(h)を、約1から約40倍容のダイアフィルトレーション溶液を使用して実施する、請求項26に記載の方法。
  28. 前記ダイアフィルトレーション工程(h)を、約2から約25倍容のダイアフィルトレーション溶液を使用して実施する、請求項27に記載の方法。
  29. 前記ダイアフィルトレーション工程(h)を、有意な更なる量の夾雑物または可視色が透過液中に存在しなくなるまで実施する、請求項26に記載の方法。
  30. 保持液が、乾燥させた場合に少なくとも約90重量%(N×6.25)d.b.のタンパク質含有量を有するヘンプタンパク質単離物を生じるよう十分に精製されるまで、前記ダイアフィルトレーション工程(h)を実施する、請求項26に記載の方法。
  31. 前記ダイアフィルトレーション工程(h)を、約1,000から約1,000,000ダルトンの分画分子量を有する膜を使用して実施する、請求項26に記載の方法。
  32. 前記膜が約1,000から約100,000ダルトンの分画分子量を有する、請求項31に記載の方法。
  33. ダイアフィルトレーション工程(h)の少なくとも一部においてダイアフィルトレーション媒体中に酸化防止剤が存在する、請求項26に記載の方法。
  34. 前記濃縮工程(g)および任意選択のダイアフィルトレーション工程(h)を約2℃から約65℃の温度で行なう、請求項22または請求項26に記載の方法。
  35. 前記温度が約20℃から約35℃である、請求項34に記載の方法。
  36. 前記酸性化ヘンプタンパク質水溶液を工程(g)および(h)にかけて、乾燥させた場合に少なくとも約60重量%(N×6.25)d.b.のタンパク質濃度を有するヘンプタンパク質製品を生じる、濃縮したおよび/またはダイアフィルトレーションした酸性化ヘンプタンパク質溶液を製造する、請求項1に記載の方法。
  37. 前記任意選択で濃縮し任意選択でダイアフィルトレーションした酸性化ヘンプタンパク質溶液を吸着剤で処理して、着色および/または臭気化合物を除去する、請求項22または請求項26に記載の方法。
  38. 前記任意選択で濃縮し任意選択でダイアフィルトレーションした酸性化ヘンプタンパク質溶液を乾燥前に低温殺菌する、請求項22または請求項26に記載の方法。
  39. 前記低温殺菌工程を約30秒から約60分にわたり約55℃から約70℃の温度で実施する、請求項38に記載の方法。
  40. 前記低温殺菌工程を約10から約15分にわたり約60℃から約65℃の温度で実施する、請求項39に記載の方法。
  41. 前記任意選択で濃縮しダイアフィルトレーションした酸性化ヘンプタンパク質溶液を工程(i)にかけて、少なくとも約90重量%(N×6.25)d.b.のタンパク質含有量を有するヘンプタンパク質単離物を生成する、請求項30に記載の方法。
  42. 前記ヘンプタンパク質単離物が少なくとも約100重量%(N×6.25)d.b.のタンパク質含有量を有する、請求項41に記載の方法。
  43. 約4.4未満の酸性pH値で水溶性である、少なくとも約60重量%(N×6.25)d.b.のタンパク質含有量を有するヘンプタンパク質製品。
  44. 少なくとも約90重量%(N×6.25)d.b.のタンパク質含有量を有する、請求項43に記載のヘンプタンパク質製品。
  45. 少なくとも約100重量%(N×6.25)d.b.のタンパク質含有量を有する、請求項43に記載のタンパク質製品。
  46. 口当たりのよい風味を有する、請求項43に記載のヘンプタンパク質製品。
  47. ブレンドの水溶液を製造するための水溶性粉末材料とブレンドされている請求項43に記載のヘンプタンパク質製品。
  48. 粉末状飲料である、請求項47に記載のブレンド。
  49. 約4.4未満のpHを有する、請求項43に記載されるヘンプタンパク質製品の水溶液。
  50. 飲料である、請求項49に記載の水溶液。
  51. 約6から約8のpHを有する、請求項43に記載されるヘンプタンパク質製品の水溶液。
  52. 飲料である、請求項51に記載の水溶液。
  53. 乳製品の類似もしくは代替製品または植物および乳製品原材料のブレンドである製品の製造において使用される、請求項51に記載の水溶液。
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