JP2018148161A - 配線フィルムおよび光電変換素子モジュール - Google Patents

配線フィルムおよび光電変換素子モジュール Download PDF

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Abstract

【課題】 金属光沢を抑制すべく黒化処理層を施した金属線を採用していても、十分な導電性も担保した配線フィルム等を提供する。【解決手段】 配線フィルム10では、金属線11は、母材12の表面12Fのうち一部のみを黒化処理層13で覆っており、導電性酸化物膜16は、母材12の表面12Fにおける黒化処理層13以外の部分である側面12Sを覆うとともに、母材12の表面12Fにおける外表面である天面12Uを覆う黒化処理層13を覆う。【選択図】 図1

Description

本発明は、配線フィルムおよびそれを用いた光電変換素子モジュールに関する。
配線フィルムは、様々な機器において使用される導電性フィルムで、太陽電池モジュール、タッチパネル、または薄型ディスプレイ等に採用される。このうち、太陽電池モジュールに内蔵される太陽電池に使用する配線フィルムは、太陽電池の光電変換に必要な受光のために透光性を要するとともに、受光により生成した導電性キャリアの輸送ロスを抑制させるために電気的な低抵抗性も要する。
この低抵抗性を担保するにあたり、配線フィルムの配線に導電性の良い金属線を用いることがあるが、金属線は非透光部材である。そのため、金属線の線幅または本数によっては、配線フィルムの透光性が犠牲になることがある。したがって、配線フィルムでは、透光性と低抵抗性とをバランスよく設計しなくてはならない。
このような透光性と低抵抗性とのバランスを考慮した種々の配線フィルムが提案されている。例えば特許文献1には、導電性ポリマー体層と細線化された金属線とを支持フィルム上の同一平面に形成した配線フィルムが開示されている。そして、この配線フィルムでは、金属線の反射(金属光沢)を抑えるべく、金属線に対して黒化処理が施される。
特開2008−288067号公報
しかしながら、このような黒化処理層は、電気的に比較的高抵抗な化合物であることがあり、かかる場合、そのような配線フィルムが太陽電池モジュール(光電変換素子モジュール)に採用されていると、導電性キャリアが太陽電池から配線フィルムに輸送されにくい。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものである。そして、その目的は、金属光沢を抑制すべく黒化処理層を施した金属線を採用していても、十分な導電性も担保した配線フィルム等を提供することにある。
電極を有する光電変換素子に取り付けられる配線フィルムは、支持フィルムと、前記支持フィルムに配置される金属線と、前記金属線を覆う導電性酸化物膜とを含む。この配線フィルムでは、前記金属線は、母材の表面のうち一部のみを黒化処理層で覆っており、前記導電性酸化物膜は、前記母材の表面において前記黒化処理層以外の部分である残表面の少なくとも一部を覆うとともに、前記母材の表面における外表面を覆う前記黒化処理層の少なくとも一部を覆う。
本発明によれば、金属光沢を抑制すべく黒化処理層を施した金属線を採用していても、十分な導電性も担保した配線フィルムとなる。

は、図2の太陽電池モジュールの拡大断面図である。 は、図3の太陽電池モジュールにおけるA−A’線矢視断面図である。 は、太陽電池モジュールと人とを示す説明図である。 は、太陽電池モジュールの拡大断面図である。 は、配線フィルムの製造工程を示す説明図である。 は、太陽電池モジュールの断面図である。 は、太陽電池モジュールの部分平面図である。 は、配線フィルムの平面図である。 は、太陽電池モジュールの断面図である。 は、太陽電池モジュールの断面図である。 は、太陽電池モジュールの平面図である。 は、太陽電池モジュールの製造工程におけるラミネートでの温度と時間との関係を示すグラフである。 は、太陽電池の電極の極性を詳細にした、直接接続の太陽電池モジュールの断面図である。 は、太陽電池の電極の極性を詳細にした、並列接続の太陽電池モジュールの断面図である。 は、配線フィルムの平面図である。 は、太陽電池モジュールの平面図である。
本発明の一実施形態について説明すると以下の通りであるが、本発明はこれに限定されるものではない。図3は、太陽電池モジュール50を示す。太陽電池モジュール50は、例えば一対の透光部材31・31で、マトリックス状に配置した複数の太陽電池20を挟み込んだ電気機器である。そして、このような太陽電池モジュール50では、図3に示すように、太陽電池20は光を遮り、透光部材31は光を透過させる。このことから、このような太陽電池モジュール50は、ライトスルー型といわれている。
図2は太陽電池モジュール50の厚み方向に沿った断面図(A−A’線矢視断面図)であり、図1は図2における太陽電池20付近(点線枠参照)を拡大した拡大断面図である。これらの図に示すように、太陽電池モジュール[光電変換素子モジュール]50は、複数の太陽電池20をモジュール化したもので、太陽電池20の他に、透光部材31・31、封止材41、および配線フィルム10を含む。
太陽電池20は、光を受光することで、その光を電流(電子・正孔というキャリア)に変換する光電変換素子である。光電変換材料としては、特に限定されるものではなく、例えば、結晶シリコンまたはIII−V型化合物等が挙げられる。また、光電変換素子の構造も、同一相からなるホモ接合構造に限らず、結晶相を異とするヘテロ接合構造であっても構わない。
なお、図1に示される太陽電池20は、光電変換により生じた電流を外部機器に流すための電極21を含むが、これに限定されるものではない。例えば、図4に示すように、電極を無くした太陽電池20であっても構わない。このような図4の太陽電池モジュール50では、配線フィルム10の金属線11が、太陽電池20の電極の機能を果たす。
また、太陽電池20において、配線フィルム10が取り付けられる面を、取り付け面20Fと称する。したがって、図1の太陽電池モジュール50の場合、電極21の形成された面(電極形成面21F)が取り付け面となる。なお、以降では、電極21を有する太陽電池20を例に挙げて説明する。また、光電変換素子の一例として、太陽電池20を挙げて説明するが、これに限定されるものではない。
透光部材31は、例えば、板状またはフィルム状の部材で、太陽電池20を挟み込む。透光部材31の材料としては、太陽光等を透過させる材料であれば、特に限定されるものではなく、例えば、ガラスまたは樹脂が挙げられる。また、一対の透光部材31・31において、両方とも同質の材料である必要はなく、互いに異質な材料であっても構わない。
封止材41は、透光部材31同様に透光性を有した材料で、透光部材31・31間に充填される。詳説すると、封止材41は、透光部材31と太陽電池20との隙間を埋めて封止する。すなわち、封止材41は、透光部材31と太陽電池20との間を物理的に接合する接着剤としての役割を果たす。また、封止材41は、空気または水等に起因する、太陽電池20または配線フィルム10の劣化を防ぐためのバリア材としての役割も果たす。
透光部材31の材料としては、上記役割を果たし、光を透過する材料であれば、特に限定されるものではなく、例えば、ホットメルト型の化合物であるエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)またはエチレン・α−オレフィン共重合体等が挙げられる。
配線フィルム10は、太陽電池20にて発生する電流を、例えば外部機器へ流すための導電性フィルムであり、図1に示すように、太陽電池20の電極21に電気的に接続されるために、電極21の形成面21Fを覆うように配置される。そして、このような配線フィルム10は、支持フィルム17、金属線11、および導電性酸化物膜16を含む。
支持フィルム17は、金属線11等を配置させる。この支持フィルム17の厚みは、20μm以上200μm以下、さらには40μm以上150μm以下であると好ましい。支持フィルム17の材料としては、光を透過する材料であれば、特に限定されるものではなく、ポリエステル系、ポリオレフィン系、ポリアクリル系、またはポリカーボネート系の軟質な樹脂が挙げられる。
なお、支持フィルム17の主面17M上に、金属線11および導電性酸化物膜16が配置される。このことから、これら部材に対する密着性の観点より、支持フィルム17の主面17Mには、易接着層が製膜されていても構わない。また、支持フィルム17の材料に起因するオリゴマーの拡散を予防するオリゴマーブロック層、支持フィルム17を保護するハードコート層、または、光学的な利得を得るためのインデックスマッチング層等が、支持フィルム17の主面上に製膜されていても構わない。
金属線11は、太陽電池20から発生する電流を流すための導電部材で、太陽電池20の電極21に電気的に接続する。金属線11は、母材12と、この母材12に対する表面処理層13とを含む。
母材12は、線状の金属である。以降では、母材12の表面12Fにおいて、支持フィルム17に対向する面を底面12B、この底面12Bの反対面を天面12U(支持フィルム17の主面17Mと同じ方向に向いて支持フィルム17に覆われない表面12F)、天面12Uおよび底面12B以外の面(支持フィルム17の主面17Mに対して交差する面)を側面12Sと称する。また、底面12Bは、支持フィルム17にて覆われることから内表面と称し、支持フィルム17にて覆われない表面12Fの部分(天面12U・側面12S)を外表面と称す。
母材12の材料としては、導電性を担保する観点から、導電率の比較的高い材料、例えば銅または銀が挙げられる。
また、母材12は、非透光性部材であることから、外部からの非視認性を高めるべく、線幅を5μm以上200μm以下、さらには8μm以上100μm以下であると好ましい。また、このような細線化のための加工処理ために、母材12の厚みは、1μm以上50μm以下、さらには2μm以上30μm以下であると好ましい。
また、支持フィルム17の主面17Mにおける母材12、ひいては金属線11の被覆率は、太陽電池20の受光性の観点から、3%以上27%以下であると好ましい。ここでの被覆率は、支持フィルム17の主面17Mに対して、金属線11の占有面積をその主面17Mの面積で割った値(百分率)で表される。
なお、母材12の形成方法は、特に限定されるものではなく、例えば、蒸着法等のドライプロセス、または、電界めっき法等のウエットプロセスが挙げられる。例えば、母材12の材料が銅の場合、ドライプロセスでもウエットプロセスでも採用される。一方で、母材12の材料が銀の場合、蒸着法が好ましい。
また、電解めっき法では、いわゆるシード層(導電性基材)を要するが、後に詳述する表面処理層13をシード層として、母材12を形成しても構わない。
表面処理層13は、母材12固有の反射(金属光沢)に起因する高い視認性を抑制させるためのものであり、例えば、母材12の表面に対して行われる黒化処理により生じた層が挙げられる。黒化処理とは、例えば、母材12の表面に、金属酸化物または金属窒化物等の黒色薄膜層を形成することをいう。
黒化処理により生じた表面処理層13(黒化処理層13)の厚みは、特に限定されるものではなく、3nm以上80nm以下、さらには5nm以上35nm以下であると好ましい。この膜厚の範囲であれば、黒化処理層13は、金属光沢を抑えるだけでなく、防錆性能も発揮し、さらに、加工処理もしやすいためである(なお、黒化処理層13を防錆処理層と表現しても構わない)。
また、このような黒化処理層13は、図1に示すように、支持フィルム17の主面17Mに対して沿う、母材12の天面12U(太陽電池20に対向する表面12F)および底面12B、すなわち、母材12の表面12Fのうちの一部のみを覆う。このように、母材12の表面12Fの全部を覆うことなく一部のみを黒化処理層13が覆っていると、この黒化処理層13固有の電気抵抗に起因する、金属線11としての導電性の低下が抑制される。
なお、黒化処理層13の被覆部分は、図1に示されるような母材12の天面12Uおよび底面12Bの両方に限定されるものではなく、例えば、天面12Uのみでも構わない。すなわち、母材12において、支持フィルム17の主面17Mに対して沿う天面12Uに少なくとも形成されていればよい。
また、母材12の表面12F(母材12における天面12U・底面12B・側面12Sの合計面積)における黒化処理層13の被覆率は、1%以上50%以下、さらには1%以上30%以下であると好ましい。この範囲であると、母材12の金属光沢の抑制と母材12の導電性確保とがバランスよく担保されるためである。
黒化処理層13の材料としては、母材12の金属光沢を抑制しつつ、一定の導電性を有する材料であれば、特に限定されるものではなく、例えば、銅、ニッケル、若しくは銅とニッケルとの合金の、酸化物、窒化物、若しくは酸窒化物が挙げられる。
また、黒化処理層13の形成方法としては、例えば、スパッタリング若しくは蒸着等の物理的堆積法、または、CVD等の化学堆積法であるドライプロセスが挙げられる。なお、ドライプロセスを採用する場合、生産性の観点からは、物理的堆積法が好ましい。ただし、これに限定されるものではなく、化学堆積法でも構わないし、ウエットプロセスでも構わない。
また、母材12の底面12Bに形成される黒化処理層13は、母材12を電解めっき法で形成する場合のシード層としての機能も果たすこともある。このような場合、黒化処理層13は、シード層となるための導電性を要するが、この導電性は、スパッタリング若しくは蒸着等において、導入する酸素量または窒素量の調整で担保される。
なお、黒化処理層13の導電性が担保されない場合には、この黒化処理層13上に別途のシード層をスパッタリングまたは蒸着により50n以上200nm以下程度形成し、母材12を電解めっき法で形成しても構わない。
また、金属線11と支持フィルム17との密着性を高めるために、例えば、母材12の底面12Bに形成される黒化処理層13と支持フィルム17との間に、下地層が形成された金属線11であっても構わない。このような下地層の材料としては、銅またはニッケルの酸窒化物が挙げられる。
導電性酸化物膜16は、金属線11同様、太陽電池20から発生する電流を流すための導電部材で、太陽電池20の電極21に電気的に接続する。
導電性酸化物膜16の材料としては、酸化インジウム、酸化錫、または酸化亜鉛を主成分とする材料が挙げられる。この中でも、導電性の観点から、酸化インジウムを主成分とした材料が好ましい。また、導電性酸化物膜16の製法は、特に限定されるものではなく、例えば、スパッタリング法またはイオンプレーティング法が挙げられる。生産性の観点からは、導電性酸化物膜16の製法は、スパッタリング法が好ましい。
また、導電性酸化物膜16は、結晶化させるために、アニール処理されていると好ましい。結晶化した導電性酸化物膜16は、導電性または透明性を高められるためである。また、導電性酸化物膜16に対するアニール処理は、導電性酸化物膜16と金属線11との密着性、または、導電性酸化物膜16と支持フィルム17との密着性を向上させる点からも、好ましい。
なお、導電性酸化物膜16に対して、酸化錫、酸化亜鉛、酸化チタン、または酸化タングステンが、導電性添加剤として添加されていても構わない。
以上のような導電性酸化物膜16は、支持フィルム17の主面17M上に配置された金属線11、および、支持フィルム17の主面17Mを覆うように形成される。すなわち、配線フィルム10は、支持フィルム17と、この支持フィルム17に配置される金属線11と、金属線11を覆う導電性酸化物膜16とを含む。
そして、この配線フィルム10では、金属線11は、母材12の表面12Fのうち一部のみを黒化処理層13で覆う。さらに、導電性酸化物膜16は、母材12の表面12Fにおける黒化処理層13以外の部分(残表面)である側面12Sを覆うとともに、母材12の表面12Fにおける外表面である天面12Uを覆う黒化処理層13を覆う。
このようになっていると、導電性酸化物膜16は、電極21に対向する天面12U上の黒化処理層13を覆いながらも、金属線11において黒化処理層13に覆われていない母材12の側面12Sと、太陽電池20の電極21とを覆う。そのため、電極21から導電性酸化物膜16を経て金属線11へ流れる電流の流路として、導電性酸化物膜16から黒化処理層13を経て母材12へ流れる第1電流路と、導電性酸化物膜16から母材12へ流れる第2電流路とが生じる。
黒化処理層13が母材12よりも電気抵抗が高い場合、このように第2電流路が存在する配線フィルム10は、例えば第1電流路しか生じさせない配線フィルム、または、導電性酸化物膜を含まずに電極21に対して黒化処理層のみを直接接触させて母材に電流を流すような配線フィルムに比べて、効率よく、太陽電池20の電流を流せる。つまり、透明性を担保すべく黒化処理層13を施した金属線11を採用していても、十分な導電性も担保した配線フィルム10となる。
なお、以上では、導電性酸化物膜16は、母材12の表面12Fにおいて黒化処理層13以外の部分で、残表面でもある側面12Sの全部を覆っていたが、これに限定されず、一部のみを覆っていても構わない。また、導電性酸化物膜16は、母材12の表面12Fにおける外表面(天面12U)を覆う黒化処理層13の全部を覆っていたが、これに限定されず一部のみを覆っていても構わない。
すなわち、導電性酸化物膜16は、母材12の表面12Fにおいて黒化処理層13以外の部分である残表面の少なくとも一部を覆うとともに、母材12の表面12Fにおける外表面を覆う黒化処理層13の少なくとも一部を覆っていればよい。
また、黒化処理層13は、支持フィルム17の主面17Mに対して沿う母材12の天面12Uに少なくとも形成されると好ましい。このような配線フィルム10であると、電気抵抗の比較的高い黒化処理層13であっても、それと太陽電池20の電極21とが導電性酸化物膜16を介在してしか接触しない。そのため、確実に、上記の第2電流路が確保される。
なお、太陽電池20の受光性の観点から、金属線11の幅が5μm以上200μm以下であり、支持フィルム17の主面17Mにおける金属線11の被覆率が3%以上27%以下に設計すると好ましい。
また、黒化処理層13に覆われていない母材12の残表面は、支持フィルム17の主面17Mに対して交差する面、詳説すると、主面17Mに対して立ち上がるように位置する側面12Sであると好ましい。このようになっていると、支持フィルム17の主面17Mを正面視した場合に、母材12の目立ちにくい個所に、配線フィルム10の導電性担保のための導電性酸化物膜16が付着する。
つまり、この配線フィルム10は、金属光沢の目立ちにくい個所に導電性酸化物膜16を付着させることで、配線フィルム10の導電性を担保する。
なお、母材12の側面12Sに導電性酸化物膜16を付着させるに好適な配線フィルム10の製造方法の一例について説明すると、以下の通りである。
まず、図5Aに示すような支持フィルム17の主面17Mに、図5Bに示すように、黒化処理層13が形成される。次に、図5Cに示すように、黒化処理層13上に母材12が形成され、続けて、図5Dに示すように、母材12上に黒化処理層13を形成される。
この後、例えば、フォトリソグラフィ法またはレーザスクライブ法によるパターニングを行うことで、黒化処理層13および母材12の積層に窪み(凹状)を設けることで、支持フィルム17上に隆起(凸状)になった金属線11が生じる。したがって、パターニングにより溶解した部分に対向する母材12の面は、黒化処理層13に覆われない側面12Sとなる。
ところで、以上では、配線フィルム10と、この配線フィルム10が電気的に接続しつつ取り付けられる太陽電池20と、配線フィルム10および太陽電池20を挟持する一対の透光部材31・31と、透光部材31・31間を埋める封止材41と、を含む太陽電池モジュール50の一例として、図2を用いて説明してきた。
この図2の太陽電池モジュール50では、配線フィルム10が、太陽電池20の電極形成面21Fの全部に対して重なっていたが、これに限定されるものではない。例えば、図6に示すように、配線フィルム10が、太陽電池20の電極形成面21Fに対して、部分的に重なっていても構わない。
このようになっていると、配線フィルム10に起因する、太陽電池20のシャドウロスの量が抑えられ、太陽電池20がより多くの発電量を得る。そして、より多くの発電量を得るために、太陽電池モジュール50は、太陽電池20の電極形成面21F毎に対する配線フィルム10により覆われる面積PAを、電極形成面21F毎の全面積EAに対して1/2以下にしていると好ましい。
また、導電性酸化物膜16は、配線フィルム10の全面(金属線11等の配置された主面17M)を覆うように形成されてもよいが、これに限定されるものではない。例えば、図7の平面図に示すような太陽電池20を覆うように配置される配線フィルム10において、図8に示すように配線フィルム10の全面において、太陽電池20に重なる部分のみに、導電性酸化物膜16が、例えばマスクを使用して形成されても構わない。
つまり、導電性酸化物膜16は、配線フィルム10において太陽電池20に重なる予定部分にのみに形成されていても構わない。このようになっていると、導電性酸化物膜16の使用量が比較的少量で済み、配線フィルム17のコストが削減される。また、隣り合う太陽電池20同士の間、すなわち、太陽電池モジュール50におけるシースルー部分に導電性酸化物膜16が重ならず、より一層透光性が増す。
また、太陽電池モジュール50の封止材41は、一種類のみではなく、複数種を採用してもよい。例えば、図9に示すように、隣り合う太陽電池20と太陽電池20との間に、支持フィルム17の材料の平均線膨張係数と同程度の平均線膨張係数を有する封止材42を配置させても構わない。
例えば、支持フィルム17が、ポリエステル系、ポリオレフィン系、ポリアクリル系、またはポリカーボネート系の軟質な樹脂であれば、それと同じ系の材料で、封止材42が形成されているとよい。
このような封止材42が配置されると、比較的大きな熱収縮率差を有する、支持フィルム17とEVA等の封止材41との界面の面積が減少する(図2・図9参照)。そのため、この熱収縮率差に起因するシワが抑制される。
また、隣り合う太陽電池20と太陽電池20との間の封止材を無くす、すなわち、図10に示すように、複数の太陽電池20が隣接して配置されても構わない。
このようになっていると、図11に示すように、太陽電池モジュール50において、太陽電池20が一連状に並び、意匠性の選択肢が増える。なお、一連状の太陽電池20の群が一方向に並列した場合、隣り合う群同士を電気的に接続する接続配線45、または、太陽電池モジュール50を外部機器等に接続するための引出線46は、透光部材31の周縁外に配置される。しかし、例えば、太陽電池モジュール50が窓そのものになっている場合、不図示の窓枠に、それら線45・46は隠れることになり、意匠性は損なわれない。
つまり、このような太陽電池モジュール50は、金属線11を用いた高導電性の配線フィルム10を採用しながらも、その配線フィルム10を目立たせない一方で、視認性の有る太陽電池20を利用して、全体としての意匠性を高めている。
ここで、太陽電池モジュール50の製造について説明する。太陽電池モジュール50の製造工程において、ラミネートを行う場合、一種類または複数種の封止材41/42を溶融させなくてはならない点から、熱ラミネート法が好適である。また、太陽電池モジュール50内部の空気を十分に排除させる点から、真空ラミネート法が好適である。
このような真空熱ラミネート法を採用して、太陽電池モジュール50を製造する場合、太陽電池モジュール50となる部材を収納したチャンバーの真空排気工程、ラミネート圧の印加工程、ラミネート圧の保持工程、の3段階の工程が存在する。
一般的な真空熱ラミネート法では、チャンバーの真空排気工程の段階においてチャンバーの予備加熱を行う。しかし、太陽電池モジュール50の製造工程では、封止材41に対する温度と処理時間との関係グラフである図12に示すように、真空排気工程は、封止材41の軟化温度(T)以下である室温(T)状態にて行われる。
そして、真空排気工程終了後のラミネート圧の印加工程中にチャンバーの加熱が開始され、同印加工程の途中で目的温度(T)に到達させる。つまり、封止材41の軟化温度よりも低温である開始温度において、封止材41を加圧させながら昇温させていく昇温加圧工程(ラミネート圧の印加工程)を行う。このようになっていると、十分な荷重がかかった後に封止剤の軟化が始まるために、封止材41そのものにシワが付きにくく、その封止材41を覆う透光部材31にもシワが付きにくくなる。
なお、封止材41の軟化温度は、配線フィルム10の支持フィルム17の軟化温度よりも低いと好ましい。このようになっていると、金属線11を配置させた支持フィルム17は、封止材41の軟化する温度であっても、軟化しない。そのため、支持フィルム17、ひいては配線フィルム10は、歪むことなく、太陽電池モジュール50に内蔵される。そのため、支持フィルム17の歪みに起因するような金属線11の乖離等は起きない。
ところで、図2に示す太陽電池モジュール50は、両面受光型の太陽電池モジュール50で、太陽電池20における正極(+)の電極形成面21Fと負極(−)の電極形成面21Fは、図13に示すように、太陽電池モジュール50の受光面51・51の各面に対向する電極形成面21Fは、隣り合う太陽電池20同士で異なる。そして、電気的に異なった電極形成面21F同士に、配線フィルム10が架け渡ることで、複数の太陽電池20は電気的に接続される。
このような電気的接続を直列接続という。しかし、太陽電池モジュール50における太陽電池20の接続は、直列接続に限定されるものではない。例えば、図14に示すように、太陽電池モジュール50の受光面51・51に対向する電極形成面21Fの極性は、隣り合う太陽電池20同士で同じであってもよい。そして、電気的に同じ電極形成面21F同士に、配線フィルム10が架け渡ることで、複数の太陽電池20は電気的に接続される。このような電気的接続を並列接続という。
そして、直接接続および並列接続は、太陽電池モジュール50の用途等に合わせて、適宜選択すればよい。例えば、太陽電池モジュール50としての発電量の回収を優先する場合には直列接続にすればよいし、太陽電池モジュール50としての寿命を優先する場合には並列接続にすればよい。また、太陽電池モジュール50の製造面から、簡易に製造することを優先させる場合には、配線フィルム10の枚数の少ない並列接続にすればよい。
また、並列接続は、太陽電池20に対する配線フィルム10の配置および接続が直列接続に比べて容易なことから、太陽電池モジュール50内部における複数の太陽電池20を模様として複雑に配置させられる。そのため、太陽電池モジュール50の意匠性が高まる。
また、図15に示すように、配線フィルム10における導電性酸化物膜16が、配線フィルム10における面内方向(金属線11の配置された主面17M)において、散点状(ドット状)に形成されても構わない。このようになっていると、配線フィルム10のサイズが大判であっても、導電性酸化物膜16の使用量が比較的少量で済む。その上、図16に示すように、太陽電池モジュール50のシースルー部分において、導電性酸化物膜16が模様となり、意匠性が高まる。
つまり、このような太陽電池モジュール50は、高導電性の配線フィルム10を採用しながらも、その配線フィルム10で特に目立つ金属線11を目立たせない一方で、導電性酸化物膜16を用いて、全体としての意匠性を高めている。
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
<電気的接合性の評価>
太陽電池モジュールにソーラーシミュレーターを用いて、AM(エアマス)1.5相当の光を照射し、JIS C8913に従って、電流−電圧特性の測定を実施した。得られた特性から直列抵抗成分を求め、その大小を評価した。直列抵抗成分は開放電圧以上の電流−電圧特性を直線近似し、オームの法則にのっとって算出した。
<外観(シワ・金属光沢)の評価>
太陽電池モジュールの外観を目視で確認した。太陽電池モジュールのシワ等の有無や、金属線に由来する金属光沢の視認可否について評価した。なお、シワ等の外観評価では、目視でシワがまったく見られなかった場合を「◎」、軽度のシワ(2m以上の遠距離から見た場合には認識されない)の場合を「○」、2m未満の近距離で見た場合でもシワを認識できた場合を「×」と評価した。金属光沢の評価では、30cmの距離から金属の光沢(銅であればあかがね色)を認識できない場合を「○」、認識できた場合を「×」と評価した。
[実施例1]
配線フィルムは、支持フィルムとして、厚み100μmのポリエステルフィルムを使用した。なお、このポリエステルフィルムの両方の主面には、アクリル系樹脂からなる厚み2μmのオリゴマーブロック層を形成した。
黒化処理層は、ポリエステルフィルムの主面に、ニッケル−銅合金(銅含有率:40atom.%)の酸化物をスパッタリング法により30nmの厚みで形成した。スパッタリング条件は、ニッケル−銅合金(銅含有率:40atom.%)のターゲットを用いて、酸素分圧0.02Paとなる条件で、1W/cmのパワー密度により製膜した。
母材は、この黒化処理層の上に、銅を蒸着法により2μmの厚みで形成した。したがって、上記の黒化処理層は、母材の底面を覆う黒化処理層となる。
さらに、この銅層の上に、黒化処理層を、上記した黒化処理層と同じ条件で30nmの厚みで形成した。
このようにして得られた多層膜をフォトリソグラフィ法によりパターニングを行った。エッチング液には塩化鉄(II)の10重量%水溶液を用いた。形成したパターンは、ハニカム(正六角形の連続構造)パターンであり、金属線の線幅は8μm、支持フィルムの主面に対する金属線の被覆率は10%であった。また、母材表面における銅の露出面積(黒化処理層で覆われていない面積)は25%であった。
さらに、パターン化された金属線の配置面である支持フィルムの主面に対して、導電性酸化物膜を形成した。導電性酸化物膜は、インジウム−錫複合酸化物(酸化錫10重量%含有)をターゲットとしたスパッタリング法を用いた。酸素分圧を0.002体積%とし、0.4W/cmのパワー密度で40nmの厚みを形成した。そして、導電性酸化物膜を形成後に、その支持フィルムを150℃の温度で1時間アニール処理を行った。
以上のようにして製造した配線フィルムと、単結晶シリコン基板(厚み150μm)の主面にヘテロ接合を有する板状の結晶シリコン太陽電池とを用いて、以下のようにして、太陽電池モジュールを製造した。
まず、板厚1.1mmのガラス基板上に、大型のエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)製のシート(厚み0.4mm)を配置させ、さらに、その上に、複数の配線フィルムを配置させた。さらに、配線フィルム上の両端毎に、1つの太陽電池の主面の全てが載るように配置した。また、隣り合う太陽電池同士の隙間を埋めるように、小型のEVA製シート(厚み200μm)を配置した。
この後、小型のEVA製シートを挟む電極同士に架け渡るように、配線フィルムを配置させ、さらに、大判のEVA製シートを配置した。このような小型と大型のEVA製シートを用いた積層構造にしておくと、積層構造上、上側に位置する配線フィルムと下側に位置する配線フィルムとが、小型のEVA製シートの存在により、短絡し難くなる。
そして、太陽電池を挟み込んだ大判および小型のEVA製シートの積層構造体上に、上記したガラス基板同様のガラス基板を配置した。そして、この一対のガラス基板で挟持された太陽電池およびEVA製シートを、25℃に設定されたチャンバーに収納し、ダイヤフラム真空ポンプを用いて、真空排気工程を10分間行った。
その後、上部ダイヤフラム内を大気圧にすることでラミネート圧の印加工程を10分間行った。この印加工程の開始時に、ヒーター温度を150℃に設定し、毎分12.5℃の昇温速度で加熱を行った。この後、ラミネート圧の保持工程を15分間行い、終了後に圧力を大気圧に戻し、ヒーター温度を室温まで降温して、太陽電池モジュールを取り出した。このように製造した太陽電池モジュールの電気的接合性と外観評価とを実施した。
[実施例2]
実施例1の小型のEVA製シートに換えて、ポリエステル系の材料で形成された支持フィルムと同系のポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み150μm)を配置した以外は、実施例1と同様にした。
[実施例3]
実施例1の配線フィルム上の両端毎に、1つの太陽電池の主面の一部が載るように配置した以外は、実施例1と同様にした。なお、太陽電池の電極形成面毎に対する配線フィルムにより覆われる面積は、電極形成面毎の全面積に対して1/2とした。
[実施例4]
ラミネート開始温度を50℃とした以外は、実施例1と同様にして、太陽電池モジュールを製造した。
[比較例1]
導電性酸化物膜を積層させていない配線フィルムを用いた以外は、実施例1と同様にして、太陽電池モジュールを製造した。
[比較例2]
黒化処理層を積層させていない配線フィルムを用いた以外は、実施例1と同様にして、太陽電池モジュールを製造した。
[比較例3]
ラミネート開始温度を140℃とした以外は、実施例1と同様にして、太陽電池モジュールを製造した。
それぞれの太陽電池モジュールの評価結果とラミネート条件とを表1に示す。
実施例1と比較例1とより、導電性酸化物膜を設けることで、太陽電池と配線フィルムとの電気的接合性が高まることがわかった。また、実施例2より、太陽電池同士の間に、支持フィルムの熱収縮率と同程度の平均線膨脹係数を有する封止材を配置させることで、EVAのシワが大幅に減少することがわかった。
また、実施例3より、太陽電池を被覆する配線フィルムの面積が小さいほど、配線フィルムによるシャドウロスが無くなり、太陽電池モジュールの電流は大きくなる。そのため、配線フィルムに覆われない導電性酸化物膜の面積分だけ、抵抗値は実施例1よりも若干上昇するものの、実施例1に比べて、1.3倍程度高い電流値となった。
また、全実施例で、EVAの軟化温度である70℃〜90℃付近よりも低い温度からラミネートを開始したところ、これらの太陽電池モジュール50の外観は良好であった。
比較例2では、黒化処理層を設けなかったため、金属線(母材)を8μmの線幅まで細くしても、金属光沢を防げなかった。
比較例3では、ラミネート開始温度が高かったため、真空排気プロセス開始前からEVAの熱収縮が始まり、シワが生じた。
10 配線フィルム
11 金属線
12 母材
12F 母材の表面
12U 母材の天面[母材の外表面]
12B 母材の底面[母材の内表面]
12S 母材の側面[母材の残表面、母材の外表面]
13 黒化処理層
16 導電性酸化物膜
17 支持フィルム
17M 支持フィルムの主面
20 太陽電池[光電変換素子]
20F 太陽電池における配線フィルムの取り付け面
21 電極
21F 太陽電池における電極の形成面[取り付け面]
31 透光部材
41 封止材
42 封止材
50 太陽電池モジュール[光電変換素子モジュール]

Claims (12)

  1. 光電変換素子に取り付けられる配線フィルムにあって、
    支持フィルムと、前記支持フィルムの主面側に配置される金属線と、前記金属線を覆う導電性酸化物膜とが含まれており、
    前記金属線は、母材の表面のうち一部のみを黒化処理層で覆っており、
    前記導電性酸化物膜は、前記母材の表面において前記黒化処理層以外の部分である残表面の少なくとも一部を覆うとともに、前記母材の表面における外表面を覆う前記黒化処理層の少なくとも一部を覆う配線フィルム。
  2. 前記黒化処理層は、前記母材において、前記支持フィルムの主面に対して沿う天面に少なくとも形成される請求項1に記載の配線フィルム。
  3. 前記金属線の幅が5μm以上200μm以下であり、前記支持フィルムの主面における前記金属線の被覆率が3%以上27%以下である請求項1または2に記載の配線フィルム。
  4. 前記残表面は、前記母材において、前記支持フィルムの主面に対して交差する側面である請求項1〜3のいずれか1項に記載の配線フィルム。
  5. 前記導電性酸化物膜は、前記配線フィルムにおいて前記光電変換素子に重なる予定部分にのみに形成される請求項1〜4の少なくとも1項に記載の配線フィルム。
  6. 前記導電性酸化物膜は、前記配線フィルムにおける面内方向において、散点状に形成される請求項1〜4の少なくとも1項に記載の配線フィルム。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の配線フィルムと、
    この配線フィルムが電気的に接続しつつ取り付けられる光電変換素子と、
    前記配線フィルムおよび前記光電変換素子を挟持する一対の透光部材と、
    前記透光部材間を埋める封止材と、
    を含む光電変換素子モジュール。
  8. 前記配線フィルムが、前記光電変換素子における前記配線フィルムの取り付け面に対して、部分的に重なる請求項7に記載の光電変換素子モジュール。
  9. 前記取り付け面毎に対する前記配線フィルムにより覆われる面積は、前記取り付け面毎の全面積に対して1/2以下である請求項8に記載の光電変換素子モジュール。
  10. 複数の前記光電変換素子が隣接して配置される請求項7〜9のいずれか1項に記載の光電変換素子モジュール。
  11. 前記封止材の軟化温度は、前記配線フィルムの前記支持フィルムの軟化温度よりも低い請求項7〜10のいずれか1項に記載の光電変換素子モジュール。
  12. 請求項7〜11のいずれか1項に記載の光電変換素子モジュールの製造方法にあって、
    前記封止材の軟化温度よりも低温である開始温度において、前記封止材を加圧させながら昇温させていく昇温加圧工程を含む光電変換素子モジュールの製造方法。
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