JP2018147640A - 発光装置の製造方法及び発光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】OLEDの発光面の反対側に向けて漏れる光の量を抑える。【解決手段】第2層114の突出部114aは、第1層112の端部及び第2層114の端部よりも半透過反射層110の外側に突出している。したがって、基板100の第2面104でフレネル反射によって反射された光を突出部114aによって遮ることができる。突出部114aの表面は凹凸を有しており、したがって、光は、突出部114aの表面において散乱する。このようにして、発光装置10の発光面(基板100の第2面104)の反対側に向けて漏れる光の量を第2層114の突出部114aによって抑えることができる。【選択図】図2

Description

本発明は、発光装置の製造方法及び発光装置に関する。
近年、発光装置として有機発光ダイオード(OLED)が開発されている。OLEDは、有機層を有しており、有機層は、有機エレクトロルミネッセンス(EL)によって光を発することができる。
さらに、近年、例えば特許文献1に記載されているように、OLEDにマイクロキャビティ(MC)構造が用いられている。MC構造において、有機層は、反射層と半透過反射層の間に位置している。したがって、有機層で生じた光を反射層と半透過反射層によって共振させることができる。特に特許文献1の半透過反射層の一例は、光を反射する機能を有する第1導電層及び第1導電層上に位置し、光を透過する機能を有する第2導電層を有している。特許文献1には、光を反射する機能を有する導電層を形成し、この導電層をパターニングして第1導電層を形成し、第1導電層を形成した後、光を透過する機能を有する導電層を形成し、この導電層をパターニングして第2導電層を第1導電層上に形成することについて記載されている。
さらに、近年、例えば特許文献2に記載されているように、透光性を有するOLEDが開発されている。特に特許文献2に記載のOLEDは、隣り合う発光部の間に透光部を有している。したがって、OLEDの外部からの光は、透光部を透過することができる。このようにして、OLEDは、透光性を有している。
特開2016−171319号公報 特開2016−82101号公報
マイクロキャビティ(MC)構造には、半透過反射層が用いられる。一例において、半透過反射層は、透明導電材料を含む第1層、第1層上に位置し、銀原子を含む第2層及び第2層上に位置し、透明導電材料を含む第3層を含んでいる。さらに、一部のOLEDでは、この例による半透過反射層から発せられた光を、透光性を有する基板を経由させてOLEDの発光面から外部へ出射させる。本発明者は、このOLEDについて検討し、その結果、半透過反射層から発せられた光の一部がOLEDの発光面の反対側に向けて漏れる場合があることを見出した。
本発明が解決しようとする課題としては、OLEDの発光面の反対側に向けて漏れる光の量を抑えることが一例として挙げられる。
請求項1に記載の発明は、
反射層と半透過反射層の間に位置する有機層で生じた光を共振させる共振構造を含む発光部を備え、
前記半透過反射層は、
透明導電材料を含む第1層と、
前記第1層上に位置し、銀原子を含む第2層と、
前記第2層上に位置し、透明導電材料を含む第3層と、
を有し、
前記第2層は、前記第1層の端部及び前記第3層の端部よりも前記半透過反射層の外側に突出した突出部を有している発光装置である。
実施形態に係る発光装置を示す断面図である。 図1に示した発光装置の動作の第1例を説明するための図である。 図1に示した発光装置の動作の第2例を説明するための図である。 図1に示した発光装置の製造方法の一例を説明するための図である。 図1に示した発光装置の製造方法の一例を説明するための図である。 図1に示した発光装置の製造方法の一例を説明するための図である。 図1に示した発光装置の製造方法の一例を説明するための図である。 図5の第1の変形例を示す図である。 図5の第2の変形例を示す図である。 実施例に係る発光装置を示す平面図である。 図10から反射層を取り除いた図である。 図11から絶縁膜を取り除いた図である。 図10のA−A断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
図1は、実施形態に係る発光装置10を示す断面図である。
図1を用いて、発光装置10の概要について説明する。発光装置10は、発光部142及び絶縁膜150を備えている。発光部142は、絶縁膜150の開口152内において、半透過反射層110、有機層120及び反射層130の積層構造を含んでいる。言い換えると、絶縁膜150は、開口152によって発光部142を画定している。開口152内において、有機層120は、半透過反射層110と反射層130の間に位置している。特に図1に示す例では、半透過反射層110は、アノード(第1電極)として機能しており、反射層130は、カソード(第2電極)として機能している。
発光部142は、有機層120で生じた光を半透過反射層110及び反射層130によって共振させる共振構造(マイクロキャビティ(MC)構造)を有している。したがって、有機層120で生じた光は、主に半透過反射層110から出射され、かつ半透過反射層110から出射された光の波長スペクトルは、急峻なピークを有するようになる。
半透過反射層110は、第1層112、第2層114及び第3層116を有している。第1層112は、透明導電材料を含んでいる。第2層114は、第1層112上に位置し、銀原子を含んでいる。第3層116は、第2層114上に位置し、透明導電材料を含んでいる。
第2層114は、突出部114aを有しており、突出部114aは、第1層112の端部及び第3層116の端部よりも、半透過反射層110の外側に突出している。特に図1に示す例では、第2層114の突出部114aは、半透過反射層110の厚み方向に膨らんでいる。結果、第2層114の突出部114aの厚みは、第2層114のうち第1層112と第3層116の間の部分の厚みより厚くなっている。第2層114の突出部114aのこのような構造は、図4から図7を用いて後述するように、発光装置10の製造プロセスに起因して形成されている。
さらに、図1に示す例では、第1層112の端部は、第3層116の端部よりも、半透過反射層110の内側に位置している。第1層112の端部及び第3層116の端部のこのような構造は、図4から図7を用いて後述するように、発光装置10の製造プロセスに起因して形成されている。
図1に示す例において、絶縁膜150は、塗布絶縁膜である。すなわち、図4から図7を用いて後述するように、絶縁膜150は、塗布プロセスによって形成されている。図4から図7を用いて後述するように、本発明者は、絶縁膜150を塗布プロセスによって形成することで、第2層114の端部(すなわち、突出部114a)による絶縁膜150の突き破りを抑えることが可能になることを見出した。すなわち、図1に示す例によれば、第2層114の端部(すなわち、突出部114a)が絶縁膜150を突き破ることを抑えることができる。
なお、他の例において、絶縁膜150は、塗布絶縁膜でなくてもよく、例えば、CVD(Chemical Vapor Deposition)膜又はスパッタ膜であってもよい。すなわち、絶縁膜150は、CVD又はスパッタによって形成されてもよい。絶縁膜150がCVD又はスパッタによって形成されている場合であっても、絶縁膜150の厚みが十分に厚い場合は、第2層114の端部(すなわち、突出部114a)が絶縁膜150を突き破ることを抑えることができる。ただし、本発明者は、絶縁膜150の突き破りを抑える程度の厚みに絶縁膜150をCVD又はスパッタによって形成する時間及びコストは、絶縁膜150を塗布プロセスによって形成した場合の時間及びコストよりも大きくなることを見出した。したがって、時間及びコストの観点では、絶縁膜150は、塗布プロセスによって形成されることが好ましい。
次に、図1を用いて、発光装置10の詳細について説明する。発光装置10は、基板100、半透過反射層110、有機層120、反射層130及び絶縁膜150を備えている。
基板100は、第1面102及び第2面104を有している。半透過反射層110、有機層120、反射層130及び絶縁膜150は、第1面102上に位置している。第2面104は、第1面102の反対側にある。
基板100は、透光性及び絶縁性を有している。一例において、基板100は、ガラス基板又は樹脂基板とすることができる。
半透過反射層110は、第1層112、第2層114及び第3層116を基板100の第1面102から順に含んでいる。
第1層112は、透明導電材料を含んでおり、したがって透明導電層となっている。具体的には、第1層112は、例えば、IZO(Indium Zinc Oxide)及びITO(Indium Tin Oxide)の少なくとも一つを含んでいる。
第2層114は、銀原子を含んでおり、具体的には、銀又は銀合金を含んでいる。より具体的には、第2層114は、Ag−Pd−Cu(APC)を含んでいる。
第3層116は、透明導電材料を含んでおり、したがって透明導電層となっている。具体的には、第1層112は、例えば、IZO(Indium Zinc Oxide)及びITO(Indium Tin Oxide)の少なくとも一つを含んでいる。第3層116は、第1層112に含まれる材料と同じ材料を含んでいてもよいし、又は第1層112に含まれる材料と異なる材料を含んでいてもよい。
有機層120は、有機エレクトロルミネッセンス(EL)によって光を発することができる。一例において、有機層120は、正孔注入層(HIL)、正孔輸送層(HTL)、発光層(EML)、電子輸送層(ETL)及び電子注入層(EIL)を含んでいる。この例においては、半透過反射層110からHIL及びHTLを経由して正孔がEMLに注入され、反射層130からEIL及びETLを経由して電子がEMLに注入され、正孔及び電子がEML内で再結合して光が発せられる。
なお、図1に示す例では、有機層120は、絶縁膜150の開口152内に位置するだけでなく、絶縁膜150の外側に広がっている。ただし、他の例において、有機層120は、絶縁膜150の外側に広がっていなくてもよい。
反射層130は、金属導電層である。具体的には、反射層130は、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、銀及び銀合金の少なくとも一つを含んでいる。
上述したように、図1に示す例において、絶縁膜150は、塗布絶縁膜である。したがって、絶縁膜150は、有機絶縁材料、具体的には、例えば、ポリイミド、シロキサン及びエポキシのうちの少なくとも一つを含んでいる。特に絶縁膜150が塗布絶縁膜である場合、絶縁膜150の厚みは、400nm以上2000nm以下である。
上述したように、他の例において、絶縁膜150は、CVD膜又はスパッタ膜であってもよい。したがって、絶縁膜150は、無機絶縁材料、具体的には、例えば、CVDによって形成されたシリコン酸化物(SiO)又はスパッタによって形成されたシリコン酸窒化物(SiON)を含んでいてもよい。
図1に示す例では、絶縁膜150は、透光性を有している。したがって、発光装置10の外部からの光は、絶縁膜150を透過することができる。したがって、絶縁膜150による発光装置10の透過率の低下を抑えることができる。
図1に示す例において、発光装置10は、ボトムエミッションであり、基板100の第2面104は、発光装置10の発光面として機能している。具体的には、発光装置10は、発光部142を備えている。発光部142は、基板100の第1面102から半透過反射層110、有機層120及び反射層130を順に含んでいる。したがって、発光部142は、基板100の第1面102側に位置している。発光部142から発せられた光は、基板100を透過して基板100の第2面104から出射される。
図2は、図1に示した発光装置10の動作の第1例を説明するための図である。図2に示す例では、発光部142から出射された光が基板100を透過して基板100の第2面104でフレネル反射によって反射されている。
図2に示す例によれば、発光装置10の発光面(基板100の第2面104)の反対側に向けて漏れる光の量を第2層114の突出部114aによって抑えることができる。具体的には、図2に示す例では、第2層114の突出部114aは、第1層112の端部及び第2層114の端部よりも半透過反射層110の外側に突出している。したがって、図2に示すように、基板100の第2面104でフレネル反射によって反射された光を突出部114aによって遮ることができる。特に図2に示す例では、突出部114aの表面は凹凸を有しており、したがって、光は、突出部114aの表面において散乱する。このようにして、発光装置10の発光面(基板100の第2面104)の反対側に向けて漏れる光の量を第2層114の突出部114aによって抑えることができる。
さらに、図2に示す例によれば、基板100の第1面102側から見た場合の第2層114の突出部114aによるグレア(特に、突出部114aの表面での光の散乱によるグレア)を抑えることができる。具体的には、図2に示す例では、反射層130の端部は、第2層114の突出部114aよりも、発光部142から離れて位置している。したがって、基板100の第1面102に垂直な方向において、第2層114の突出部114aは、反射層130と重なっている。したがって、基板100の第1面102側から発光装置10を見た場合、第2層114の突出部114aは、反射層130の背後に隠れることになる。このようにして、基板100の第1面102側から見た場合の第2層114の突出部114aによるグレアを抑えることができる。
図3は、図1に示した発光装置10の動作の第2例を説明するための図である。図3に示す例では、第2層114から出射された光が基板100と第2層114で反射されて第1層112を伝搬している。
図3に示す例によれば、第1層112を伝搬して漏れる光の量を第2層114の突出部114aによって抑えることができる。具体的には、図3に示す例では、突出部114aは、第1層112側及び第3層116側の双方に向けて膨らんでいる。したがって、図3に示すように、第1層112を伝搬する光を突出部114aによって遮ることができる。特に、図3に示す例では、図2に示した例と同様にして、突出部114aの表面は凹凸を有しており、したがって、光は、突出部114aの表面において散乱する。このようにして、第1層112を伝搬して漏れる光の量を第2層114の突出部114aによって抑えることができる。
さらに、図3に示す例によれば、基板100の第1面102側から見た場合の第2層114の突出部114aによるグレア(特に、突出部114aの表面での光の散乱によるグレア)を抑えることができる。具体的には、図3に示す例では、反射層130の端部は、第2層114の突出部114aよりも、発光部142の外側に位置している。したがって、基板100の第1面102に垂直な方向において、第2層114の突出部114aは、反射層130と重なっている。したがって、基板100の第1面102側から発光装置10を見た場合、第2層114の突出部114aは、反射層130の背後に隠れることになる。このようにして、基板100の第1面102側から見た場合の第2層114の突出部114aによるグレアを抑えることができる。
図4から図7までの各図は、図1に示した発光装置10の製造方法の一例を説明するための図である。この例において、発光装置10は、以下のようにして製造される。
まず、図4に示すように、基板100の第1面102上に第1層112、第2層114及び第3層116を順に形成する。第1層112、第2層114及び第3層116は、例えば、スパッタによって形成される。次いで、第3層116上にマスク膜300を形成する。マスク膜300は、具体的には、レジスト膜である。図4に示す例では、マスク膜300は、リソグラフィによってパターニングされている。
次いで、図5に示すように、エッチングによって半透過反射層110をパターニングする。具体的には、マスク膜300をマスクとして用いて、ウェットエッチングによって半透過反射層110をパターニングする。したがって、半透過反射層110のうちマスク膜300と重ならない部分は、エッチングによって除去される。次いで、マスク膜300を除去する。
図5に示す例では、半透過反射層110のエッチング後、第2層114は、突出部114aを有するようになる。突出部114aは、第1層112、第2層114及び第3層116のそれぞれのエッチングレートの差に起因して生じる。すなわち、第2層114のエッチングレートは、第1層112のエッチングレート及び第3層116のエッチングレートよりも低くなっている。したがって、半透過反射層110のエッチング後、第2層114は、突出部114aを有するようになる。なお、エッチングレートは、例えば、エッチャントに含まれる各材料の質量比を調整することで制御することができる。
さらに、図5に示すように、半透過反射層110のエッチング後、第1層112の端部は、第3層116の端部よりも、半透過反射層110の内側に位置するようになる。これは、マスク膜300から離れるほどエッチングレートが高くなっているためである。
次いで、図6に示すように、溶液250を塗布し、溶液250を乾燥させる。溶液250は、乾燥及び硬化によって絶縁膜150(図1)になる。つまり、絶縁膜150(図1)は、塗布プロセスによって形成される。
次いで、図7に示すように、溶液250及び半透過反射層110を加熱する。加熱によって溶液250に含まれる有機材料が硬化し、絶縁膜150が形成される。さらに、加熱によって、第2層114に含まれる金属、特に、銀又は銀合金が第2層114の端部に向けて拡散し、第2層114の突出部114aが膨張する。したがって、この加熱後、第2層114の突出部114aの厚みは、第2層114のうちの第1層112と第3層116の間の部分の厚みより厚くなる。
図7に示す例によれば、第2層114の端部(すなわち、突出部114a)が絶縁膜150を突き破ることを抑えることができる。具体的には、絶縁膜150は、塗布プロセスによって形成されている。本発明者は、塗布プロセスによって形成された絶縁膜は柔軟性に優れており、したがって、絶縁膜150は第2層114の端部の膨張にしたがって変形可能であり、したがって、第2層114の端部(すなわち、突出部114a)による絶縁膜150の突き破りが抑えられると推測した。
次いで、半透過反射層110上及び絶縁膜150上に有機層120を形成する。次いで、有機層120上に反射層130を形成する。
このようにして、図1に示した発光装置10が製造される。
なお、第2層114の端部を膨張させる加熱は、絶縁膜150の形成工程の加熱に限られるものではない。第2層114の端部は、例えば、有機層120の形成工程の加熱においても、膨張することがある。
図8は、図5の第1の変形例を示す図である。ウェットエッチングの条件(例えば、エッチャントに含まれる各材料の質量比)を調整することで、図8に示すように、第2層114の端部を第1層112の端部及び第3層116の端部に揃えることができる。
本発明者は、第2層114の端部が図8に示すように第1層112の端部及び第3層116の端部に揃っている場合であっても、加熱によって、第2層114の端部は膨張して、図7に示すように突出部114aを有するようになることを見出した。つまり、第2層114の突出部114aは、エッチング後の第2層114の端部の位置によらずに形成される。
図9は、図5の第2の変形例を示す図である。ウェットエッチングの条件(例えば、エッチャントに含まれる各材料の質量比)を調整することで、図9に示すように、第2層114の端部を第1層112の端部及び第3層116の端部より内側に位置させることができる。
本発明者は、第2層114の端部が図8に示すように第1層112の端部及び第3層116の端部より内側に位置する場合であっても、加熱によって、第2層114の端部は膨張して、図7に示すように突出部114aを有するようになることを見出した。つまり、第2層114の突出部114aは、エッチング後の第2層114の端部の位置によらずに形成される。
以上、本実施形態によれば、第2層114の端部(すなわち、突出部114a)が絶縁膜150を突き破ることを抑えることができる。
さらに、本実施形態によれば、発光装置10の発光面(基板100の第2面104)の反対側に向けて漏れる光の量を第2層114の突出部114aによって抑えることができる。
図10は、実施例に係る発光装置10を示す平面図である。図11は、図10から反射層130を取り除いた図である。図12は、図11から絶縁膜150を取り除いた図である。図13は、図10のA−A断面図である。説明のため、図10から図12には、有機層120を示していない。図10から図13に示す例において、Y方向は、複数の発光部142のそれぞれの長手方向として規定され、X方向は、Y方向に交わる方向、具体的には、Y方向に直交する方向として規定されている。
図13を用いて発光装置10の概要について説明する。発光装置10は、透光性を有している。つまり、発光装置10を隔てて向こう側が見えるようになっている。これは、発光装置10が隣り合う発光部142の間に透光部144を有しているためである。発光装置10の外部からの光は、透光部144を透過することができる。したがって、発光装置10は、透光性を有している。
特に、図13に示す発光装置10の半透過反射層110及び絶縁膜150は、図1に示した発光装置10の半透過反射層110及び絶縁膜150とそれぞれ同様の構成を有している。つまり、半透過反射層110は、第1層112、第2層114及び第3層116を有しており、第2層114は、突出部114aを有しており、絶縁膜150は、塗布プロセスによって形成されている。したがって、本実施例によれば、図1に示した例と同様にして、第2層114の端部(すなわち、突出部114a)が絶縁膜150を突き破ることを抑えることができる。さらに、本実施例によれば、図1に示した例と同様にして、発光装置10の発光面(基板100の第2面104)の反対側に向けて漏れる光の量を第2層114の突出部114aによって抑えることができる。
特に本実施例においては、発光装置10の発光面(基板100の第2面104)の反対側に向けて透光部144を通して漏れる光の量を第2層114の突出部114aによって抑えることができる。具体的には、本実施例においては、隣り合う発光部142の間に透光部144が位置している。上述したように、透光部144によって発光装置10は透光性を有している。一方で、透光部144は、発光部142から発せられた光を発光装置10の発光面(基板100の第2面104)の反対側に向けて透過させ得る。本実施例においては、発光装置10の発光面(基板100の第2面104)の反対側に向かう光を第2層114の突出部114aによって遮ることができる。したがって、発光装置10の発光面(基板100の第2面104)の反対側に向けて透光部144を通して漏れる光の量を第2層114の突出部114aによって抑えることができる。
次に、図10から図12を用いて、発光装置10の平面レイアウトの詳細について説明する。発光装置10は、基板100、複数の半透過反射層110、複数の反射層130及び複数の絶縁膜150を備えている。
図10から図12に示す例において、基板100の形状は、X方向に沿った長辺及びY方向に沿った短辺を有する矩形である。ただし、基板100の形状は、図10から図12に示す例に限定されるものではない。基板100の形状は、例えば、円でもよいし、又は矩形以外の多角形であってもよい。
複数の半透過反射層110は、互いに離間して位置しており、具体的には、X方向に沿って一列に並んでいる。複数の半透過反射層110のそれぞれは、基板100のY方向に沿って延伸している。
複数の半透過反射層110のそれぞれ(第1電極)は、複数の第1接続部212のそれぞれを介して、第1配線214に接続している。第1配線214は、X方向に延伸している。外部からの電圧は、第1配線214及び第1接続部212を介して半透過反射層110に供給される。なお、図12に示す例において、半透過反射層110及び第1接続部212は、互いに一体となっている。
複数の反射層130のそれぞれは、複数の半透過反射層110のそれぞれに重なっている。複数の反射層130は、互いに離間して位置しており、具体的には、X方向に沿って一列に並んでいる。複数の反射層130のそれぞれは、基板100のY方向に延伸している。
複数の反射層130のそれぞれ(第2電極)は、複数の第2接続部232のそれぞれを介して、第2配線234に接続している。第2配線234は、X方向に延伸している。外部からの電圧は、第2配線234及び第2接続部232を介して反射層130に供給される。
複数の絶縁膜150のそれぞれは、複数の半透過反射層110のそれぞれに重なっている。複数の絶縁膜150は、互いに離間して位置しており、具体的には、X方向に沿って一列に並んでいる。複数の絶縁膜150のそれぞれは、Y方向に延伸している。
複数の絶縁膜150のそれぞれは、開口152を有している。開口152は、Y方向に延伸している。絶縁膜150は、開口152によって発光部142を画定している。
発光装置10は、発光領域140を有しており、発光領域140は、複数の発光部142及び複数の透光部144を有している。発光部142及び透光部144は、X方向に沿って交互に並んでいる。発光部142は、絶縁膜150の開口152によって画定されている。透光部144は、遮光部材、特に図10から図12に示す例では反射層130と重なっていない。したがって、外部からの光は、透光部144を透過することができる。
次に、図13を用いて、発光装置10の断面の詳細を説明する。発光装置10は、基板100、半透過反射層110、有機層120、反射層130及び絶縁膜150を備えている。図13に示す発光装置10の半透過反射層110、有機層120、反射層130及び絶縁膜150は、図1に示した発光装置10の半透過反射層110、有機層120、反射層130及び絶縁膜150とそれぞれ同様の構成を有している。
特に図13に示す例では、有機層120は、複数の発光部142に亘って広がっている。つまり、複数の発光部142は、共通の有機層(つまり、有機層120)を有している。したがって、図13に示す例では、複数の発光部142は、同じ色の光を発する。
反射層130は端部130a及び端部130bを有し、絶縁膜150は端部150a及び端部150bを有している。端部130a及び端部150aは、互いに同じ方向を向いている。端部130b及び端部150bは、互いに同じ方向を向いており、それぞれ、端部130a及び端部150aの反対側にある。
第1面102に垂直な方向から見た場合、基板100の第1面102は、複数の領域102a、複数の領域102b複数の領域102cを有している。複数の領域102aのそれぞれは、反射層130の端部130aと重なる位置から端部130bと重なる位置まで広がっている。複数の領域102bのそれぞれは、反射層130の端部130aと重なる位置から絶縁膜150の端部150aと重なる位置まで(又は反射層130の端部130bと重なる位置から絶縁膜150の端部150bと重なる位置まで)広がっている。複数の領域102cのそれぞれは、互いに隣接する2つの絶縁膜150のうちの一方の絶縁膜150の端部150aと重なる位置から他方の絶縁膜150の端部150bと重なる位置まで広がっている。
領域102aは、反射層130と重なっており、このため、発光装置10は、領域102a、領域102b及び領域102cと重なる領域のうち、領域102aと重なる領域において、最も低い光線透過率を有している。領域102cは、反射層130及び絶縁膜150のいずれとも重なっておらず、このため、発光装置10は、領域102a、領域102b及び領域102cと重なる領域のうち、領域102cと重なる領域において、最も高い光線透過率を有している。領域102bは、反射層130と重ならず絶縁膜150と重なっており、このため、発光装置10は、領域102bと重なる領域においては、領域102aと重なる領域における光線透過率よりも高く、かつ領域102cと重なる領域における光線透過率よりも低い光線透過率を有している。
図13に示す例においては、発光装置10の全体としての光線透過率が高いものとなっている。詳細には、光線透過率の高い領域の幅、すなわち、領域102cの幅d3が広くなっており、具体的には、領域102cの幅d3は、領域102bの幅d2よりも広くなっている(d3>d2)。このようにして、発光装置10の全体としての光線透過率は、高いものとなっている。
図13に示す例においては、発光装置10が特定の波長の光を多く吸収することが防止されている。詳細には、光が絶縁膜150を透過する領域の幅、すなわち、領域102bの幅d2が狭くなっており、具体的には、領域102bの幅d2は、領域102cの幅d3よりも狭くなっている(d2<d3)。絶縁膜150は、特定の波長の光を吸収することがある。このような場合においても、上述した構成においては、絶縁膜150を透過する光の量を少なくすることができる。このようにして、発光装置10が特定の波長の光を多く吸収することが防止されている。
なお、領域102cの幅d3は、領域102aの幅d1よりも広くてもよいし(d3>d1)、領域102aの幅d1よりも狭くてもよいし(d3<d1)、又は領域102aの幅d1と等しくてもよい(d3=d1)。
一例において、領域102aの幅d1に対する領域102bの幅d2の比d2/d1は、0以上0.2以下であり(0≦d2/d1≦0.2)、領域102aの幅d1に対する領域102cの幅d3の比d3/d1は、0.3以上2以下である(0.3≦d3/d1≦2)。より具体的には、一例において、領域102aの幅d1は、50μm以上500μm以下であり、領域102bの幅d2は、0μm以上100μm以下であり、領域102cの幅d3は、15μm以上1000μm以下である。
一例において、発光装置10は、自動車のハイマウントストップランプとして用いることができる。この場合、発光装置10は、自動車のリアウインドウに貼り付けることができる。さらに、この場合、発光装置10は、例えば、赤色の光を発する。
次に、図10から図13に示した発光装置10の製造方法の一例について説明する。
まず、図4に示した例と同様にして、基板100の第1面102上に第1層112、第2層114及び第3層116を形成する。次いで、第3層116上のマスク膜300を形成する。
次いで、図5に示した例と同様にして、エッチングによって半透過反射層110をパターニングする。このパターニングでは、共通の半透過反射層をエッチングすることで複数の半透過反射層110を形成する。したがって、複数の半透過反射層110の厚みは、互いに実質的に等しくなる。より具体的には、複数の半透過反射層110の第1層112の厚みは互いに実質的に等しくなり、複数の半透過反射層110の第2層114の厚みは互いに実質的に等しくなり、複数の半透過反射層110の第3層116の厚みは互いに実質的に等しくなる。
次いで、図6に示した例と同様にして、溶液250を塗布し、溶液250を乾燥させる。
次いで、図7に示した例と同様にして、溶液250及び半透過反射層110を加熱する。
次いで、半透過反射層110上及び絶縁膜150上に有機層120を形成する。次いで、有機層120上に反射層130を形成する。
このようにして、図10から図13に示した発光装置10が製造される。
本実施例においても、第2層114の端部(すなわち、突出部114a)が絶縁膜150を突き破ることを抑えることができる。
さらに、本実施例においても、図1に示した例と同様にして、発光装置10の発光面(基板100の第2面104)の反対側に向けて漏れる光の量を第2層114の突出部114aによって抑えることができる。
以上、図面を参照して実施形態及び実施例について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
10 発光装置
100 基板
102 第1面
102a 領域
102b 領域
102c 領域
104 第2面
110 半透過反射層
112 第1層
114 第2層
114a 突出部
116 第3層
120 有機層
130 反射層
130a 端部
130b 端部
140 発光領域
142 発光部
144 透光部
150 絶縁膜
150a 端部
150b 端部
152 開口
212 第1接続部
214 第1配線
232 第2接続部
234 第2配線
250 溶液
300 マスク膜

Claims (7)

  1. 反射層と半透過反射層の間に位置する有機層で生じた光を共振させる共振構造を含む発光部を備え、
    前記半透過反射層は、
    透明導電材料を含む第1層と、
    前記第1層上に位置し、銀原子を含む第2層と、
    前記第2層上に位置し、透明導電材料を含む第3層と、
    を有し、
    前記第2層は、前記第1層の端部及び前記第3層の端部よりも前記半透過反射層の外側に突出した突出部を有している発光装置。
  2. 請求項1に記載の発光装置において、
    前記第2層の前記突出部の厚みは、前記第2層のうちの前記第1層と前記第3層の間の部分の厚みより厚い発光装置。
  3. 請求項1又は2に記載の発光装置において、
    前記反射層の端部は、前記第2層の前記突出部よりも、前記発光部から離れて位置している発光装置。
  4. 請求項1から3までのいずれか一項に記載の発光装置において、
    前記反射層は、金属導電層であり、
    前記第1層及び前記第3層のそれぞれは、透明導電層であり、
    前記第2層は、Ag−Pd−Cuを含む発光装置。
  5. 請求項1から4までのいずれか一項に記載の発光装置において、
    前記半透過反射層の端部を覆う絶縁膜を備え、
    前記絶縁膜は、ポリイミド、シロキサン及びエポキシのうちの少なくとも一つを含む発光装置。
  6. 請求項5に記載の発光装置において、
    前記絶縁膜の厚みは、400nm以上2000nm以下である発光装置。
  7. 請求項3に記載の発光装置において、
    複数の前記発光部と、
    互いに隣り合う前記複数の前記発光部の間に位置する透光部と、をさらに備える発光装置。
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