JP2018147420A - 情報処理装置、及び、情報処理装置の制御方法 - Google Patents
情報処理装置、及び、情報処理装置の制御方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】エラーに関する有益な情報を提供し、ユーザーの利便性を向上することを目的とする。【解決手段】制御サーバー10は、印刷装置識別情報、及び、印刷装置のログファイルを取得する取得部101aと、取得部101aで取得したログファイルに基づいて、印刷装置のエラー、エラーへの対処方法、及び、エラーへの対処方法のレベルを推測し、印刷装置のエラーを示すエラー情報、エラーへの対処方法を示す対処方法情報、及び、エラーへの対処方法のレベルを示すレベル情報を生成する推測部101bと、印刷装置識別情報の指定を含む問い合わせに応じて、印刷装置識別情報に対応する印刷装置のエラー情報、対処方法情報、及び、レベル情報を出力するサーバー側通信部103と、を備える。【選択図】図2
Description
本発明は、情報処理装置、及び、情報処理装置の制御方法に関する。
従来、印刷装置のエラーに関する情報を出力する装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、印刷装置(画像形成装置)のエラーに関する情報として、エラーの要因を示す情報を表示する情報処理装置(エラー診断装置)を開示する。
しかしながら、特許文献1に記載の情報処理装置では、ユーザーが印刷装置のエラーの要因については認識できる一方、ユーザーが印刷装置のエラーへの対処については認識できず、利便性の向上の余地がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、エラーに関する有益な情報を提供し、ユーザーの利便性を向上することを目的とする。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、エラーに関する有益な情報を提供し、ユーザーの利便性を向上することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の情報処理装置は、印刷装置を識別する識別情報、及び、前記印刷装置のログ情報を取得する取得部と、前記取得部で取得した前記ログ情報に基づいて、前記印刷装置のエラー、エラーへの対処方法、及び、エラーへの対処方法のレベルを推測し、前記印刷装置のエラーを示すエラー情報、エラーへの対処方法を示す対処方法情報、及び、エラーへの対処方法のレベルを示すレベル情報を生成する制御部と、前記識別情報の指定を含む問い合わせに応じて、前記識別情報に対応する前記印刷装置の前記エラー情報、前記対処方法情報、及び、前記レベル情報を出力する出力部と、を備える。
本発明によれば、印刷装置のエラーに関する情報の提供に際し、印刷装置のエラーへの対処に関する有益な情報を含めてユーザーに提供でき、ユーザーの利便性が向上する。
本発明によれば、印刷装置のエラーに関する情報の提供に際し、印刷装置のエラーへの対処に関する有益な情報を含めてユーザーに提供でき、ユーザーの利便性が向上する。
また、本発明は、前記取得部は、過去に前記対処方法情報に基づいて行われた対処結果を示す対処結果情報、及び、前記識別情報の指定を含む問い合わせを示す問い合わせ情報の少なくともいずれかをさらに取得し、前記制御部は、前記取得部で取得した前記ログ情報、並びに、前記対処結果情報、及び、前記問い合わせ情報の少なくともいずれかに基づいて、前記印刷装置のエラー、エラーへの対処方法、及び、エラーへの対処方法のレベルを推測する。
本発明によれば、ログ情報、並びに、対処結果情報、及び、問い合わせ情報の少なくともいずれかに基づいて、印刷装置のエラー、エラーへの対処方法、及び、エラーへの対処方法のレベルを推測するため、的確に推測されたエラーに関する情報をユーザーに提供できる。
本発明によれば、ログ情報、並びに、対処結果情報、及び、問い合わせ情報の少なくともいずれかに基づいて、印刷装置のエラー、エラーへの対処方法、及び、エラーへの対処方法のレベルを推測するため、的確に推測されたエラーに関する情報をユーザーに提供できる。
また、本発明によれば、前記制御部は、前記エラーへの対処方法のレベルとして、前記印刷装置のユーザーが前記対処方法情報に基づく対処が可能であるか否かを推測する。
本発明によれば、印刷装置のエラーに関する情報の提供に際し、ユーザーが印刷装置のエラーへの対処が可能であるか否かという有益な情報を提供でき、ユーザーの利便性が向する。
本発明によれば、印刷装置のエラーに関する情報の提供に際し、ユーザーが印刷装置のエラーへの対処が可能であるか否かという有益な情報を提供でき、ユーザーの利便性が向する。
また、本発明は、前記出力部は、前記制御部が、前記エラーへの対処方法のレベルとして、前記印刷装置のユーザーが前記対処方法情報に基づく対処が可能であると推測した場合、前記印刷装置のユーザーの端末に前記エラー情報、前記対処方法情報、及び、前記レベル情報を出力し、前記制御部が、前記エラーへの対処方法のレベルとして、前記印刷装置のユーザーが前記対処方法情報に基づく対処が不可能であると推測した場合、前記印刷装置のユーザー以外の端末に前記エラー情報、前記対処方法情報、及び、前記レベル情報を出力する。
本発明によれば、印刷装置のユーザーがエラーへの対処が可能であると推測した場合、ユーザーの端末にエラー情報、対処方法情報、及び、レベル情報を出力し、印刷装置のユーザーがエラーへの対処が不可能であると推測した場合、ユーザー以外の端末にエラー情報、対処方法情報、及び、レベル情報を出力するため、エラーへの対処方法のレベルに応じて、適切な端末にエラー情報、対処方法情報、及び、レベル情報を出力できる。
本発明によれば、印刷装置のユーザーがエラーへの対処が可能であると推測した場合、ユーザーの端末にエラー情報、対処方法情報、及び、レベル情報を出力し、印刷装置のユーザーがエラーへの対処が不可能であると推測した場合、ユーザー以外の端末にエラー情報、対処方法情報、及び、レベル情報を出力するため、エラーへの対処方法のレベルに応じて、適切な端末にエラー情報、対処方法情報、及び、レベル情報を出力できる。
また、本発明は、前記制御部は、前記エラーへの対処方法のレベルとして、前記印刷装置のユーザーが前記対処方法情報に基づく対処が不可能であると推測した場合、ユーザー以外の者が対処を行った場合に発生する費用をさらに推測し、前記ユーザー以外の者が対処を行った場合に発生する費用を示す費用情報を生成し、前記出力部は、前記エラー情報、対処方法情報、及び、前記レベル情報に加えて、前記費用情報を出力する。
本発明によれば、生成した費用情報をさらに出力することで、印刷装置のエラーに関する情報の提供に際し、ユーザー以外の者が印刷装置のエラーへの対処を行った場合に発生する費用という有益な情報をユーザーに提供でき、ユーザーの利便性が向上する。
本発明によれば、生成した費用情報をさらに出力することで、印刷装置のエラーに関する情報の提供に際し、ユーザー以外の者が印刷装置のエラーへの対処を行った場合に発生する費用という有益な情報をユーザーに提供でき、ユーザーの利便性が向上する。
また、本発明によれば、前記制御部は、前記エラーへの対処方法として、1又は複数、推測すると共に、推測したエラーへの対処方法のそれぞれについて、推測したエラーへの対処方法に基づく対処によりエラーが解消する確率を推測し、推測したエラーへの対処方法に基づく対処によりエラーが解消する確率を示す確率情報を生成し、前記出力部は、前記エラー情報、前記対処方法情報、及び、前記レベル情報に加えて、前記確率情報を出力する。
本発明によれば、生成した確率情報をさらに出力することで、印刷装置のエラーに関する情報の提供に際し、推測したエラーへの対処方法に基づく対処によりエラーが解消する確率という有益な情報をユーザーに提供でき、ユーザーの利便性が向上する。
本発明によれば、生成した確率情報をさらに出力することで、印刷装置のエラーに関する情報の提供に際し、推測したエラーへの対処方法に基づく対処によりエラーが解消する確率という有益な情報をユーザーに提供でき、ユーザーの利便性が向上する。
また、上記課題を解決するために、本発明の情報処理装置の制御方法は、印刷装置を識別する識別情報、及び、前記印刷装置のログ情報を取得し、取得した前記ログ情報に基づいて、前記印刷装置のエラー、エラーへの対処方法、及び、エラーへの対処方法のレベルを推測し、前記印刷装置のエラーを示すエラー情報、エラーへの対処方法を示す対処方法情報、及び、エラーへの対処方法のレベルを示すレベル情報を生成し、前記識別情報の指定を含む問い合わせに応じて、前記識別情報に対応する前記印刷装置の前記エラー情報、前記対処方法情報、及び、前記レベル情報を出力する。
本発明によれば、印刷装置のエラーに関する情報の提供に際し、印刷装置のエラーへの対処に関する有益な情報を含めてユーザーに提供でき、ユーザーの利便性が向上する。
本発明によれば、印刷装置のエラーに関する情報の提供に際し、印刷装置のエラーへの対処に関する有益な情報を含めてユーザーに提供でき、ユーザーの利便性が向上する。
図1は、本実施形態に係る制御システム1の構成を示す図である。
図1に示すように、制御システム1は、インターネット、電話網、その他の通信網を含むグローバルネットワークGNに接続された複数の印刷システム2を備える。印刷システム2は、印刷装置4による印刷が行われる施設3に設けられたシステムである。印刷システム2が設けられる施設3は、例えば、顧客からの依頼に応じて印刷装置4により印刷を行って印刷物を生成し、生成した印刷物を顧客に提供するサービスを行う会社の工場である。
印刷システム2は、ローカルエリアネットワークLN1を備える。ローカルエリアネットワークLN1は、印刷システム2が設けられた施設3に構築されたコンピューターネットワークである。
ローカルエリアネットワークLN1には、通信装置5が接続される。通信装置5は、ローカルエリアネットワークLN1と、グローバルネットワークGNとを接続するインターフェース装置である。通信装置5は、モデム(又は、ONU(Optical Network Unit))に係る機能、ルーター機能、NAT(Network Address Translation)機能、及び、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバー機能等を有する。通信装置5は、ローカルエリアネットワークLNに接続された機器と、グローバルネットワークGNに接続された機器との間で行われる通信に際し、機器間で送受信されるデータを転送する。なお、図1では、通信装置5を1つのブロックで表現するが、通信装置5は、機能に応じた複数の装置を有する構成でもよい。
ローカルエリアネットワークLN1には、複数の印刷装置4が接続される。印刷装置4は、印刷メディアが装着され、図示しないホストコンピューターの制御で、装着された印刷メディアに印刷する機能を有する装置である。印刷メディアは、紙媒体の用紙に限らず、フィルムや、繊維等の印刷装置4に装着可能であり、印刷装置4が印刷を行うことが可能な媒体を意味する。本実施形態の印刷装置4は、装着された印刷メディアに、インクジェットヘッドによりインクを吐出してドットを形成し、画像を印刷するインクジェットプリンターである。特に、本実施形態に係る印刷装置4は、いわゆるLFP(Large Format Printer)であり、印刷メディアとして、大型の媒体を装着可能である。一例として、印刷装置4には、印刷メディアとして、単票紙の場合は「A0」サイズの用紙を装着可能であり、また、ロール紙の場合は用紙幅が「900ミリ」を超える用紙を装着可能である。印刷装置4の構成、機能、及び、処理については後に詳述する。
ローカルエリアネットワークLN1には、印刷装置側端末6(端末)が接続される。印刷装置側端末6は、印刷システム2が設けられた施設3において、印刷装置4の管理や使用等を行う者(印刷装置のユーザー)が使用する端末装置である。印刷装置側端末6としては、例えば、スマートフォンやタブレット型端末等の持ち運び可能な携帯端末や、液晶表示パネル等の表示手段、マウスや、キーボード等の入力手段を少なくとも備えるコンピューター等が挙げられる。
以下、印刷装置側端末6を使用する者を総称して「印刷装置側ユーザー」と表現する。印刷装置側ユーザーは、例えば、印刷システム2が設けられた施設3が、顧客からの依頼に応じて印刷装置4により印刷を行って印刷物を生成し、生成した印刷物を提供するサービスを行う会社の工場である場合において、当該工場に勤務する者である。なお、印刷装置側ユーザーは、サービスマン(ユーザー以外の者)、及び、サーバー側ユーザー(後述)とは異なる。サービスマンは、印刷装置4の保守や点検等を専門的に担当する者(ユーザー以外の者)であり、例えば、印刷装置4を製造し、販売する会社や、当該会社から委託を受けて印刷装置4の保守や点検等を行う会社に勤務する者である。
図1に示すように、制御システム1は、グローバルネットワークGNに接続されたサーバーシステム7を備える。サーバーシステム7は、例えば、印刷装置4を製造し、販売する会社や、当該会社から委託を受けて印刷装置4の保守や点検等を行う会社等の施設8に設けられたシステムである。
サーバーシステム7は、ローカルエリアネットワークLN2を備える。ローカルエリアネットワークLN2は、サーバーシステム7が設けられた施設8に構築されたコンピューターネットワークである。
ローカルエリアネットワークLN2には、印刷システム2のローカルエリアネットワークLN1に接続される通信装置5と同様の通信装置9が接続される。通信装置9は、ローカルエリアネットワークLN2に接続された機器と、グローバルネットワークGNに接続された機器との間で行われる通信に際し、機器間で送受信されるデータを転送する。なお、図1では、通信装置9を1つのブロックで表現するが、通信装置9は、機能に応じた複数の装置を有する構成でもよい。
ローカルエリアネットワークLN2には、制御サーバー10(情報処理装置)が接続される。制御サーバー10は、印刷装置4、印刷装置側端末6、サーバー側端末11(後述)、及び、サービスマン用端末12(後述)をクライアントとして、これら装置と通信可能なサーバー装置である。なお、図1では、制御サーバー10を、1つのブロックによって表現するが、これは制御サーバー10が単一のサーバー装置により構成されることを意味するものではない。例えば、制御サーバー10は、複数のサーバー装置を含んで構成されたものでもよい。すなわち、制御サーバー10は、後述する処理を実行可能であれば、どのような構成でもよい。制御サーバー10の構成、機能、及び、処理については後に詳述する。
ローカルエリアネットワークLN2には、サーバー側端末11が接続される。サーバー側端末11は、サーバーシステム7が設けられた施設8に勤務する者が使用する端末装置である。サーバー側端末11としては、例えば、液晶表示パネル等の表示手段、マウスや、キーボード等の入力手段を少なくとも備えるコンピューターが挙げられる。
以下、サーバー側端末11を使用する者を総称して「サーバー側ユーザー」と表現する。サーバー側ユーザーは、例えば、サーバーシステム7が設けられた施設8が、印刷装置4を製造し、販売する会社や、当該会社から委託を受けて印刷装置4の保守や点検等を行う会社である場合において、印刷装置側ユーザーの問い合わせに対し、対応する業務を専門的に行う者である。サーバー側ユーザーとしては、例えば、コールセンターのオペレーターが挙げられる。サーバー側ユーザーは、サービスマンとは異なる。
図1に示すように、グローバルネットワークGNには、サービスマン用端末12が接続される。サービスマン用端末12は、印刷装置4の保守や点検等を専門的に行う者、すなわち、サービスマンが使用する端末装置である。サービスマン用端末12としては、例えば、スマートフォンやタブレット型端末等の持ち運び可能な端末や、液晶表示パネル等の表示手段、マウスや、キーボード等の入力手段を少なくとも備えるコンピューター等が挙げられる。
図2は、サーバーシステム7が備える制御サーバー10とサーバー側端末11の機能的構成を示す図である。
図2に示すように、制御サーバー10は、サーバー側制御部101と、サーバー側記憶部102と、サーバー側通信部103(出力部)とを備える。
サーバー側制御部101は、CPUや、ROM、RAM、ASIC、信号処理回路等を備え、制御サーバー10の各部を制御する。サーバー側制御部101は、例えばCPUが、ROMや後述するサーバー側記憶部102等に記憶されたプログラムをRAMに読み出して処理を実行し、また、例えばASICに実装された機能により処理を実行し、また、例えば信号処理回路で信号処理を行って処理を実行する等、ハードウェア及びソフトウェアにより処理を実行する。サーバー側制御部101は、機能ブロックとして、取得部101aと、推測部101b(制御部)とを備える。これら機能ブロックは、CPU等のハードウェアが、プログラムを読み出して処理を実行する等、ハードウェアとソフトウェアとの協働により処理を実行する。これら機能ブロックについては後述する。
サーバー側記憶部102は、ハードディスクや、EEPROM等の不揮発性メモリーを備え、各種データを書き換え可能に記憶する。サーバー側記憶部102は、ログ管理データベース102aと、対処方法管理データベース102bとを記憶する。これらデータについては後述する。
サーバー側通信部103は、サーバー側制御部101の制御で、ローカルエリアネットワークLN2と接続する装置と所定の通信規格に従って通信する。また、サーバー側通信部103は、通信装置9を介して、グローバルネットワークGNと接続する装置と所定の通信規格に従って通信する。
また、図2に示すように、サーバー側端末11は、サーバー端末側制御部111と、サーバー端末側記憶部112と、サーバー端末側入力部113と、サーバー端末側表示部114と、サーバー端末側通信部115と、を備える。
サーバー端末側制御部111は、CPUや、ROM、RAM、ASIC、信号処理回路等を備え、サーバー側端末11の各部を制御する。
サーバー端末側記憶部112は、ハードディスクや、EEPROM等の不揮発性メモリーを備え、各種データを書き換え可能に記憶する。
サーバー端末側入力部113は、サーバー側ユーザーからの操作を受け付けるキーボードや、マウス、タッチパネル等の入力手段を備え、サーバー側ユーザーの入力手段に対する操作を検出し、サーバー端末側制御部111に出力する。サーバー端末側制御部111は、サーバー端末側入力部113からの入力に基づいて、入力手段に対する操作に対応する処理を実行する。
サーバー端末側表示部114は、複数のLEDや、表示パネル等を備え、サーバー端末側制御部111の制御で、LEDを所定の態様で点灯/消灯や、表示パネルへの情報の表示等を実行する。
サーバー端末側通信部115は、ローカルエリアネットワークLN2と接続する装置と所定の通信規格に従って通信する。
次に、印刷システム2が備える印刷装置4と印刷装置側端末6との機能的構成について説明する。
図3は、印刷システム2が備える印刷装置4と印刷装置側端末6との機能的構成を示す図である。
図3に示すように、印刷装置4は、印刷装置側制御部41と、印刷装置側記憶部42と、印刷部43と、印刷装置側通信部44とを備える。
印刷装置側制御部41は、CPUや、ROM、RAM、ASIC、信号処理回路等を備え、印刷装置4の各部を制御する。印刷装置側制御部41は、例えばCPUが、ROMや後述する印刷装置側記憶部42等に記憶されたプログラムをRAMに読み出して処理を実行し、また、例えばASICに実装された機能により処理を実行し、また、例えば信号処理回路で信号処理を行って処理を実行する等、ハードウェア及びソフトウェアにより処理を実行する。
印刷装置側記憶部42は、ハードディスクや、EEPROM等の不揮発性メモリーを備え、各種データを書き換え可能に記憶する。また、印刷装置側記憶部42は、ログファイル421(ログ情報)と、印刷装置識別情報422(識別情報)とを記憶する。ログファイル421と、印刷装置識別情報422とについては、後述する。
印刷部43は、印刷装置4に装着された印刷メディアにインクを吐出してドットを形成するインクジェットヘッドや、インクジェットヘッドを走査方向に操作させるキャリッジ、キャリッジを駆動させるキャリッジ駆動モーター、印刷メディアを搬送するカッターユニット、インクが付着した印刷メディアを乾燥するヒーター、印刷メディアを切断するカッターユニット、廃液を貯留する廃液タンク等を備える。印刷装置側制御部41は、印刷部43を制御して、印刷装置4に装着された印刷メディアに画像を印刷する。
印刷装置側通信部44は、印刷装置側制御部41の制御で、ローカルエリアネットワークLN1、及び、グローバルネットワークGNと接続する装置と所定の通信規格に従って通信する。
ここで、ログファイル421、及び、印刷装置識別情報422について説明する。
ログファイル421は、複数の監視項目のそれぞれのログが記憶されたファイルである。監視項目とは、状態を監視し、ログを取る対象とすることが事前に定められた項目のことである。本実施形態のログファイル421は、監視項目として、監視項目:「ノズル不良」、監視項目:「ヘッド位置」、及び、監視項目:「ヒーター温度」があるものとする。なお、本実施形態に係る監視項目は一例であり、例示した監視項目に加えて、又は、例示した監視項目の少なくとも一部に代えて、他の監視項目が存在してもよい。
監視項目:「ノズル不良」のログとして、ログファイル421には、インクジェットヘッドにノズル詰まりの発生を示す情報が記録される。また、監視項目:「ノズル不良」のログとして、ログファイル421には、当該情報を記録する日付を示す情報が記録される。印刷装置側制御部41は、所定のタイミングでインクジェットヘッドにノズルチェックを実行し、インクジェットヘッドが有する複数のノズルのうち、所定数のノズルにノズル詰まりが発生していると判別した場合、ログファイル421に、監視項目:「ノズル不良」のログを記録する。
監視項目:「ヘッド位置」のログとして、ログファイル421には、インクを吐出する際、印刷メディアに対してインクジェットヘッドの位置が適切に位置してないことを示す情報が記録される。また、監視項目:「ヘッド位置」のログとして、ログファイル421には、印刷メディアに対してインクジェットヘッドの位置が適切に位置してないことを示す情報を記録する日付を示す情報が記録される。印刷装置側制御部41は、キャリッジの走査範囲や、キャリッジの走査速度等を監視し、監視するキャリッジの走査範囲が所定範囲を満たしていない場合や逸脱している場合や、監視するキャリッジの走査速度が所定の速度を満たしてない場合や上回っている場合等に、ログファイル421に、監視項目:「ヘッド位置」のログを記録する。
監視項目:「ヒーター温度」のログとして、ログファイル421には、ヒーターの温度が通常の温度以外の温度であることを示す情報が記録される。また、監視項目:「ヒーター温度」のログとして、ログファイル421には、ヒーターの温度が通常の温度以外の温度であることを示す情報を記録する日付を示す情報が記録される。印刷装置側制御部41は、ヒーターの温度を監視し、監視したヒーターの温度が通常の温度以外の温度となった場合に、ログファイル421に、監視項目:「ヒーター温度」のログを記録する。
印刷装置識別情報422は、例えば、印刷装置4の製造段階で、印刷装置4に一意に割り当てられるシリアル番号である。
図3に示すように、印刷装置側端末6は、印刷装置端末側制御部61と、印刷装置端末側記憶部62と、印刷装置端末側入力部63と、印刷装置端末側表示部64と、印刷装置端末側通信部65とを備える。
印刷装置端末側制御部61は、CPUや、ROM、RAM、ASIC、信号処理回路等を備え、印刷装置側端末6の各部を制御する。
印刷装置端末側記憶部62は、ハードディスクや、EEPROM等の不揮発性メモリーを備え、各種データを書き換え可能に記憶する。
印刷装置端末側入力部63は、印刷装置側ユーザーからの操作を受け付けるキーボードや、マウス、タッチパネル等の入力手段を備え、印刷装置側ユーザーの入力手段に対する操作を検出し、印刷装置端末側制御部61に出力する。印刷装置端末側制御部61は、印刷装置端末側入力部63からの入力に基づいて、入力手段に対する操作に対応する処理を実行する。
印刷装置端末側表示部64は、複数のLEDや、表示パネル等を備え、印刷装置端末側制御部61の制御で、LEDを所定の態様で点灯/消灯や、表示パネルへの情報の表示等を実行する。
印刷装置端末側通信部65は、ローカルエリアネットワークLN1と接続する装置と所定の通信規格に従って通信する。
次に、サービスマン用端末12の機能的構成について説明する。
図4は、サービスマン用端末12の機能的構成を示す図である。
図4に示すように、サービスマン用端末12は、サービスマン用端末側制御部121と、サービスマン用端末側記憶部122と、サービスマン用端末側入力部123と、サービスマン用端末側表示部124と、サービスマン用端末側通信部125とを備える。
サービスマン用端末側制御部121は、CPUや、ROM、RAM、ASIC、信号処理回路等を備え、サービスマン用端末12の各部を制御する。
サービスマン用端末側記憶部122は、ハードディスクや、EEPROM等の不揮発性メモリーを備え、各種データを書き換え可能に記憶する。
サービスマン用端末側入力部123は、サービスマンからの操作を受け付けるキーボードや、マウス、タッチパネル等の入力手段を備え、サービスマンの入力手段に対する操作を検出し、サービスマン用端末側制御部121に出力する。サービスマン用端末側制御部121は、サービスマン用端末側入力部123からの入力に基づいて、入力手段に対する操作に対応する処理を実行する。
サービスマン用端末側表示部124は、複数のLEDや、表示パネル等を備え、サービスマン用端末側制御部121の制御で、LEDを所定の態様で点灯/消灯や、表示パネルへの情報の表示等を実行する。
サービスマン用端末側通信部125は、グローバルネットワークGNと接続する装置と所定の通信規格に従って通信する。
次に、制御サーバー10の取得部101aについて、関連する印刷装置4の処理と共に説明する。
図5は、印刷装置4、及び、制御サーバー10の動作を示すフローチャートである。図5において、フローチャートAは印刷装置4の動作を示し、フローチャートBは制御サーバー10の動作を示す。
なお、詳細な説明は省略するが、制御サーバー10と、他の装置との間では、既存の暗号化技術や、仮想専用線技術等により、セキュアな通信が行われる。また、制御サーバー10は、他の装置からアクセスがあった場合に、必要に応じて適切に認証を行う。
図5のフローチャートAに示すように、印刷装置4の印刷装置側制御部41は、ログファイル421と印刷装置識別情報422とを送信するタイミングが到来したか否かを監視する(ステップSA1)。印刷装置側制御部41は、印刷装置4の電源がオンの状態の間、所定の間隔で、ログファイル421と印刷装置識別情報422とを送信する。ステップSA1において、印刷装置側制御部41は、前回、ログファイル421と印刷装置識別情報422とを送信した後、所定の間隔が経過した場合、ログファイル421と印刷装置識別情報422とを送信するタイミングが到来したと判別する。
ステップSA1でログファイル421と印刷装置識別情報422とを送信するタイミングが到来したと判別した場合(ステップSA1:YES)、印刷装置側制御部41は、ログファイル421と印刷装置識別情報422とを、制御サーバー10に送信する(ステップSA2)。なお、制御サーバー10のアドレスや、制御サーバー10との間での通信に使用するプトロコル、制御サーバー10と送受信するデータのフォーマット等、印刷装置4から制御サーバー10にログファイル421と印刷装置識別情報422とを送信するために必要な通信に関する情報は、印刷装置4に登録されている。
図5のフローチャートBに示すように、制御サーバー10のサーバー側制御部101の取得部101aは、サーバー側通信部103を制御して、ログファイル421と印刷装置識別情報422とを受信する(ステップSB1)。
次いで、取得部101aは、ステップSB1で受信したログファイル421と印刷装置識別情報422とに基づいて、ログ管理データベース102aを更新する(ステップSB2)。
ログ管理データベース102aは、印刷装置4ごとにレコードを有するデータベースである。ログ管理データベース102aにおいて、1の印刷装置4に対応するレコードは、当該1の印刷装置4の印刷装置識別情報422と、当該1の印刷装置4のログファイル421とを有する。
ステップSB2において、取得部101aは、ログ管理データベース102aのレコードのうち、ステップSB1で受信した印刷装置識別情報422に対応するレコードを特定する。次いで、取得部101aは、特定したレコードが有するログファイル421を、ステップSB1で受信したログファイル421により更新する。
印刷装置4と、制御サーバー10とにより、以上の処理が行われる結果、ログ管理データベース102aの各レコードについて、各レコードが有するログファイル421は、直近で制御サーバー10が印刷装置4から受信したログファイル421となる。
ところで、印刷装置4には、エラーが発生する場合がある。本実施形態においてエラーとは、センサー等により検出されるエラー(例えば、紙切れやインク切れ等)ではなく、印刷装置4の不具合から推測されるエラーを示す。本実施形態では、印刷装置4に発生するエラーとして、エラー:「ノズルエラー」、エラー:「ヘッド位置エラー」、及び、エラー:「ヒーター温度エラー」が発生するものとする。なお、本実施形態に係る印刷装置4のエラーは一例であり、印刷装置4には、印刷装置4の使用態様や使用状況等に起因して種々のエラーが発生する。
エラー:「ノズルエラー」は、印刷装置4が搭載するインクジェットヘッドにノズル不良が発生していることを示すエラーである。
本実施形態では、エラー:「ノズルエラー」を解消するための対処方法としては、インクカートリッジに残存するインクの全てを使い切るまで連続してフラッシング動作を実行する強力フラッシング、又は、通常のクリーニングより高負圧で且つ長時間、ノズルからインクを吸引する強力クリーニングであるとする。なお、フラッシング動作とは、印刷メディアに画像が形成されない状態でインクジェッドヘッドからインクを吐出し、ノズルから粘度の増加したインクを排出させる動作である。また、本実施形態では、エラー:「ノズルエラー」は、上述した対処方法に基づく対処により、サービスマンは元より、印刷装置側ユーザーでも解消できるエラーであるとする。つまり、本実施形態では、「強力フラッシング」と「強力クリーニング」との対処方法は、印刷装置側ユーザーで対処が可能な方法である。
本実施形態では、エラー:「ノズルエラー」を解消するための対処方法としては、インクカートリッジに残存するインクの全てを使い切るまで連続してフラッシング動作を実行する強力フラッシング、又は、通常のクリーニングより高負圧で且つ長時間、ノズルからインクを吸引する強力クリーニングであるとする。なお、フラッシング動作とは、印刷メディアに画像が形成されない状態でインクジェッドヘッドからインクを吐出し、ノズルから粘度の増加したインクを排出させる動作である。また、本実施形態では、エラー:「ノズルエラー」は、上述した対処方法に基づく対処により、サービスマンは元より、印刷装置側ユーザーでも解消できるエラーであるとする。つまり、本実施形態では、「強力フラッシング」と「強力クリーニング」との対処方法は、印刷装置側ユーザーで対処が可能な方法である。
エラー:「ヘッド位置エラー」は、インクを吐出する際、印刷メディアに対してインクジェットヘッドの位置が適切に位置していないことを示すエラーである。
本実施形態では、エラー:「ヘッド位置エラー」を解消するための対処方法としては、キャリッジ駆動モーターの交換、又は、キャリッジの走査方向に延在しキャリッジの走査をガイドするガイドシャフトの再調整のいずれかであるとする。本実施形態では、エラー:「ヘッド位置エラー」の対処方法は、印刷装置側ユーザーでは対処できない方法であるとする。したがって、本実施形態では、エラー:「ヘッド位置エラー」は、印刷装置側ユーザーでは解消できないエラーであるとする。
本実施形態では、エラー:「ヘッド位置エラー」を解消するための対処方法としては、キャリッジ駆動モーターの交換、又は、キャリッジの走査方向に延在しキャリッジの走査をガイドするガイドシャフトの再調整のいずれかであるとする。本実施形態では、エラー:「ヘッド位置エラー」の対処方法は、印刷装置側ユーザーでは対処できない方法であるとする。したがって、本実施形態では、エラー:「ヘッド位置エラー」は、印刷装置側ユーザーでは解消できないエラーであるとする。
エラー:「ヒーター温度エラー」は、ヒーターの温度が通常の温度でないことを示すエラーである。
ヒーターの温度が通常の温度でない温度となる要因としては、例えば、ヒーターの経年劣化により電力を供給する供給ラインの抵抗値が高まったこと等が挙げられる。そのため、本実施形態では、エラー:「ヒーター温度エラー」を解消する対処方法は、ヒーターの交換とする。この対処方法は、交換に必要な部材を要する。そのため、エラー:「ヒーター温度エラー」を解消する対処方法は、印刷装置側ユーザーでは対処できない方法である。したがって、本実施形態では、エラー:「ヒーター温度エラー」は、印刷装置側ユーザーでは解消できないエラーであるとする。
ヒーターの温度が通常の温度でない温度となる要因としては、例えば、ヒーターの経年劣化により電力を供給する供給ラインの抵抗値が高まったこと等が挙げられる。そのため、本実施形態では、エラー:「ヒーター温度エラー」を解消する対処方法は、ヒーターの交換とする。この対処方法は、交換に必要な部材を要する。そのため、エラー:「ヒーター温度エラー」を解消する対処方法は、印刷装置側ユーザーでは対処できない方法である。したがって、本実施形態では、エラー:「ヒーター温度エラー」は、印刷装置側ユーザーでは解消できないエラーであるとする。
このように、印刷装置4のエラーへの対処方法は、エラーごとに、種々あり、また、対処方法によっては、印刷装置側ユーザーが行えない方法もある。したがって、印刷装置側ユーザーは、印刷装置4に不具合が発生した際、この不具合から推測されるエラーがどのようなエラーであり、また、エラーを解消するための対処方法がどのような対処方法であり、また、対処方法に基づく対処が自身で行えるか否かを認識したいと考えるものと想定される。また、印刷装置4に不具合が発生した際、印刷装置側ユーザーは、例えば、印刷装置4を製造して販売する会社や、当該会社から委託を受けて印刷装置4の保守や点検等を行う会社等に、不具合について問い合わせを行う場合がある。この場合、サーバー側ユーザーは、印刷装置4に発生した不具合から推測されるエラーがどのようなエラーであり、また、エラーへの対処方法がどのような対処方法であり、また、印刷装置側ユーザーが対処方法に基づく対処を行えるか可能か否かを印刷装置側ユーザーに提供したいと考えるものと想定される。
つまり、印刷装置側ユーザー、及び、サーバー側ユーザーは、印刷装置4に不具合が発生した際、不具合から推測されるエラーに関する有益な情報を取得したいと考えるものと想定される。
以上を踏まえて、制御サーバー10は、以下に示す動作を実行する。
図6は、制御システム1の動作を示すフローチャートである。図6のフローチャートCは、サーバー側端末11の動作を示すフローチャートである。図6のフローチャートDは、制御サーバー10の動作を示すフローチャートである。図6のフローチャートEは、印刷装置側端末6の動作を示すフローチャートである。図6のフローチャートFは、サービスマン用端末12の動作を示すフローチャートである。
図6のサーバー側端末11のサーバー端末側制御部111は、印刷装置側ユーザーから印刷装置4に発生した不具合に関する問い合わせがあったか否かを判別する(ステップSC1)。例えば、印刷装置側ユーザーからサーバー側ユーザーに対して当該問い合わせがあった場合、サーバー側ユーザーが、制御サーバー10の所定のURLにアクセスするものとする。サーバー端末側制御部111は、制御サーバー10の所定のURLへのアクセスの指示を示す情報を、サーバー端末側入力部113により入力された場合、印刷装置側ユーザーから印刷装置4に発生した不具合に関する問い合わせがあったと判別する(ステップSA1:YES)。
サーバー端末側制御部111は、印刷装置側ユーザーから印刷装置4に発生した不具合に関する問い合わせがあったと判別した場合(ステップSC1:YES)、サーバー端末側表示部114により情報入力画面を表示する(ステップSC2)。情報入力画面は、少なくとも、不具合が発生した印刷装置4の印刷装置識別情報422が入力可能な画面である。
例えば、サーバー端末側制御部111は、サーバー側ユーザーにより、制御サーバー10の所定のURLへのアクセスの指示があった場合、対応するHTTPリクエストを制御サーバー10に送信する。そして、制御サーバー10のサーバー側制御部101は、サーバー側通信部103を制御して、HTTPリクエストを受信する。次いで、サーバー側制御部101は、受信したHTTPリクエストに対して、情報入力画面を表示させるHTMLファイルを生成し、サーバー側端末11に送信する。サーバー側端末11のサーバー端末側制御部111は、受信したHTMLファイルに基づいて、サーバー端末側表示部114により情報入力画面を表示する。
次いで、サーバー端末側制御部111は、情報入力画面に、不具合が発生した印刷装置4の印刷装置識別情報422が入力されたか否かを判別する(ステップSC3)。例えば、情報入力画面が、印刷装置識別情報422の入力を確定する確定ボタンを備えており、サーバー側ユーザーが、印刷装置側ユーザーから不具合が発生した印刷装置4の印刷装置識別情報422を取得して情報入力画面に入力し、確定ボタンを操作したとする。この場合、サーバー端末側制御部111は、確定ボタンが操作されたことをトリガーとし、不具合が発生した印刷装置4の印刷装置識別情報422が入力されたと判別する(ステップSC3:YES)。
次いで、サーバー端末側制御部111は、情報入力画面に入力された印刷装置識別情報422を、サーバー端末側通信部115により制御サーバー10に送信する(ステップSC4)。
図6のフローチャートDに示すように、制御サーバー10のサーバー側制御部101は、サーバー側通信部103により、印刷装置識別情報422を受信する(ステップSD1)。
次いで、サーバー側制御部101の推測部101bは、ステップSD1で受信した印刷装置識別情報422に基づいて、推測処理を実行する(ステップSD2)。
図7は、推測処理における制御サーバー10の動作を示すフローチャートである。
図7のフローチャートGに示すように、推測部101bは、ステップSD1で受信した印刷装置識別情報422を取得する(ステップSG1)。
次いで、推測部101bは、ステップSG1で取得した印刷装置識別情報422に基づいて、サーバー側記憶部102が記憶するログ管理データベース102aを参照し、取得した印刷装置識別情報422に対応するログファイル421を取得する(ステップSG2)。
次いで、推測部101bは、ステップSG2で取得したログファイル421に基づいて、印刷装置4のエラー、印刷装置4のエラーへの対処方法、及び、エラーへの対処方法のレベルを推測し(ステップSG3)、推測したエラーへの対処方法に基づく対処でエラーが解消する解消確率(確率)を推測する(ステップSG4)。以下、ステップSG3、及び、ステップSG4の推測について、複数の処理を例示して説明する。
<例1>
推測部101bは、ログファイル421を取得すると、ログファイル421が有するログの中から、監視項目:「ノズル不良」、監視項目:「ヘッド位置」、及び、監視項目:「ヒーター温度」のそれぞれについてのログを有するか否かを判別する。例えば、推測部101bは、ログファイル421が有するログが、監視項目:「ノズル不良」のログを含む場合、ノズル詰まりが発生していることを示すため、印刷装置4に発生しているエラーが、エラー:「ノズルエラー」であると推測する。また、推測部101bは、ログファイル421が有するログが、監視項目:「ヘッド位置」のログを含む場合、インクジェッドヘッドが適切な位置に位置していないことを示すため、印刷装置4に発生しているエラーが、エラー:「ヘッド位置エラー」であると推測する。また、推測部101bは、ログファイル421が有するログが、監視項目:「ヒーター温度」のログを含む場合、ヒーターの温度が通常の温度以外の温度であることを示しているため、印刷装置4に発生しているエラーが、エラー:「ヒーター温度エラー」であると推測する。
推測部101bは、ログファイル421を取得すると、ログファイル421が有するログの中から、監視項目:「ノズル不良」、監視項目:「ヘッド位置」、及び、監視項目:「ヒーター温度」のそれぞれについてのログを有するか否かを判別する。例えば、推測部101bは、ログファイル421が有するログが、監視項目:「ノズル不良」のログを含む場合、ノズル詰まりが発生していることを示すため、印刷装置4に発生しているエラーが、エラー:「ノズルエラー」であると推測する。また、推測部101bは、ログファイル421が有するログが、監視項目:「ヘッド位置」のログを含む場合、インクジェッドヘッドが適切な位置に位置していないことを示すため、印刷装置4に発生しているエラーが、エラー:「ヘッド位置エラー」であると推測する。また、推測部101bは、ログファイル421が有するログが、監視項目:「ヒーター温度」のログを含む場合、ヒーターの温度が通常の温度以外の温度であることを示しているため、印刷装置4に発生しているエラーが、エラー:「ヒーター温度エラー」であると推測する。
なお、ログファイル421が、監視項目:「ノズル不良」、監視項目:「ヘッド位置」、及び、監視項目:「ヒーター温度」のうち少なくとも2つ以上の監視項目のログを含む場合、推測部101bは、最も多く含む監視項目のログに基づいて、印刷装置4のエラーを推測する。例えば、ステップSG2で取得したログファイル421が、監視項目:「ノズル不良」のログと、監視項目:「ヒーター温度」のログとを含んでおり、監視項目:「ヒーター温度」のログより、監視項目:「ノズル不良」のログを多く含んでいるとする。この場合、推測部101bは、印刷装置4に発生しているエラーが、エラー:「ノズルエラー」であると推測する。
なお、印刷装置4のエラーの推測は、ログファイル421に基づいて推測する構成であれば、例えば、ログファイル421が有するログの傾向(例えば、所定期間に監視項目:「ノズル不良」のログを所定数以上含んでいる等)に基づく構成でもよい。
推測部101bは、印刷装置4のエラーを推測すると、対処方法管理データベース102bを参照して、推測したエラーに基づき、エラーへの対処方法と、エラーへの対処方法のレベルとを推測する(ステップSG3)。
図8は、対処方法管理データベース102bの一例を示す図である。
図8に示すように、対処方法管理データベース102bの一件のレコードには、エラーフィールドF1と、対処方法フィールドF2と、レベルフィールドF3と、解消確率フィールドF4とが対応付く。
エラーフィールドF1は、エラーを示すエラー情報を格納する。図8に示すエラーフィールドF1は、エラー:「ノズルエラー」を示すエラー情報と、エラー:「ヘッド位置エラー」を示すエラー情報と、エラー:「ヒーター温度エラー」を示すエラー情報とを格納する。
対処方法フィールドF2は、対処方法を示す対処方法情報を格納する。図8に示す対処方法フィールドF2は、「強力フラッシング」を示す対処方法情報と、「強力クリーニング」を示す対処方法情報と、「キャリッジ駆動モーターの交換」を示す対処方法情報と、「ガイドシャフトの再調整」を示す対処方法情報と、「ヒーターの交換」を示す対処方法情報とを格納する。
レベルフィールドF3は、エラーへの対処方法のレベルを示すレベル情報を格納する。本実施形態では、エラーへの対処方法のレベルとして、印刷装置側ユーザーが対処方法に基づく対処を行うことが可能か否か、換言すると、サービスマンによる対処が必要か否かを示す。そのため、レベルフィールドF3は、印刷装置側ユーザーが対処方法に基づく対処を行えるか否を示す情報を格納する。図6では、「対処可能」を示すレベル情報は、印刷装置側ユーザーが対処方法に基づく対処が行えることを示すレベル情報である。また、図6では、「対処不可能」を示すレベル情報は、印刷装置側ユーザーが対処方法に基づく対処が行えないことを示すレベル情報である。
以下の説明において、「対処可能」とは、印刷装置側ユーザーが対処方法に基づく対処を行えることを示し、「対処不可能」とは、印刷装置側ユーザーが対処方法に基づく対処を行えないことを示す。
解消確率フィールドF4は、エラーフィールドF1が格納するエラー情報が示すエラーが、対処方法フィールドF2が格納する対処方法情報が示す対処方法で解消する解消確率を示す解消確率情報(確率情報)を格納する。図8の確率フィールドF4は、「91%」を示す解消確率情報と、「95%」を示す解消確率情報と、「90%」を示す解消確率情報と、「89%」を示す解消確率情報と、「96%」を示す解消確率情報とを格納する。なお、解消確率フィールドF4が格納する解消確率情報は、百分率の形式の確率を示す解消確率情報に限定されない。
図8の対処方法管理データベース102bが格納するレコードR1は、エラーフィールドF1にエラー:「ノズルエラー」を示すエラー情報を格納し、対処方法フィールドF2に「強力フラッシング」を示す対処方法情報を格納し、レベルフィールドF3に「対処可能」を示すレベル情報を格納し、解消確率フィールドF4に「91%」を示す解消確率情報を格納する。これは、エラー:「ノズルエラー」の対処方法として強力フラッシングがあることを示しており、また、強力フラッシングについて対処可能であることを示しており、また、エラー:「ノズルエラー」に対して強力フラッシングで対処することで当該エラーが解消する解消確率が91%であることを示している。
また、図8の対処方法管理データベース102bが格納するレコードR2は、エラーフィールドF1にエラー:「ノズルエラー」を示すエラー情報を格納し、対処方法フィールドF2に「強力クリーニング」を示す対処方法情報を格納し、レベルフィールドF3に「対処可能」を示すレベル情報を格納し、解消確率フィールドF4に「95%」を示す解消確率情報を格納する。これは、エラー:「ノズルエラー」の対処方法として強力クリーニングがあることを示しており、また、強力クリーニングについて対処不可能であることを示しており、また、エラー:「ノズルエラー」に対して強力クリーニングで対処することで当該エラーが解消する解消確率が95%であることを示している。
また、図8の対処方法管理データベース102bが格納するレコードR3は、エラーフィールドF1にエラー:「ヘッド位置エラー」を示すエラー情報を格納し、対処方法フィールドF2に「キャリッジ駆動モーターの交換」を示す対処方法情報を格納し、レベルフィールドF3に「対処不可能」を示すレベル情報を格納し、解消確率フィールドF4に「90%」を示す解消確率情報を格納する。これは、エラー:「ヘッド位置エラー」の対処方法としてキャリッジ駆動モーターの交換があることを示しており、また、キャリッジ駆動モーターの交換について対処不可能であることを示しており、また、エラー:「ヘッド位置エラー」に対してキャリッジ駆動モーターの交換で対処することで当該エラーが解消する解消確率が90%であることを示している。
また、図8の対処方法管理データベース102bが格納するレコードR4は、エラーフィールドF1にエラー:「ヘッド位置エラー」を示すエラー情報を格納し、対処方法フィールドF2に「ガイドシャフトの再調整」を示す対処方法情報を格納し、レベルフィールドF3に「対処不可能」を示すレベル情報を格納し、解消確率フィールドF4に「89%」を示す解消確率情報を格納する。これは、エラー:「ヘッド位置エラー」の対処方法としてガイドシャフトの再調整があることを示しており、また、ガイドシャフトの再調整について対処不可能であることを示しており、また、エラー:「ヘッド位置エラー」に対してガイドシャフトの再調整で対処することで当該エラーが解消する解消確率が89%であることを示している。
また、図8の対処方法管理データベース102bが格納するレコードR5は、エラーフィールドF1にエラー:「ヒーター温度エラー」を示すエラー情報を格納し、対処方法フィールドF2に「ヒーターの交換」を示す対処方法情報を格納し、レベルフィールドF3に「対処不可能」を示すレベル情報を格納し、解消確率フィールドF4に「96%」を示す解消確率情報を格納する。これは、エラー:「ヒーター温度エラー」の対処方法としてヒーターの交換があることを示しており、また、ヒーターの交換について対処不可能であることを示しており、また、エラー:「ヒーター温度エラー」に対してヒーターの交換で対処することで当該エラーが解消する確率が96%であることを示している。
なお、対処方法管理データベース102bの解消確率フィールドF4が格納する解消確率情報は、適宜、更新される。例えば、制御サーバー10のサーバー側制御部101が、強力フラッシングでエラー:「ノズルエラー」が解消しなかったことを示す情報を受信したとする。この場合、サーバー側制御部101は、対処方法管理データベース102bのレコードR1の解消確率フィールドF4が格納する解消確率情報を更新する。例えば、レコードR1の「91%」を示す解消確率は、エラー:「ノズルエラー」に対して強力フラッシングによる対処が今までに100回行われている場合の解消確率であるとする。この場合、サーバー側制御部101は、「((91−1)/(100+1))×100」を計算し、レコードR1の解消確率フィールドF4が格納する解消確率情報が示す解消確率を「89%」に更新する。
図7のフローチャートFのステップSG3の説明に戻り、推測部101bは、印刷装置4のエラーを推測すると、対処方法管理データベース102bを参照して、推測したエラーをエラーフィールドF1に格納するレコードを特定する。そして、推測部101bは、特定したレコードに基づいて、エラーへの対処方法と、エラーへの対処方法のレベルとを推測する。例えば、ステップSG2で推測したエラーがエラー:「ノズルエラー」である場合、推測部101bは、対処方法管理データベース102bが格納するレコードのうち、レコードR1とレコードR2とを特定する。そして、例えば、推測部101bは、特定したレコードR1とレコードR2とに基づき、エラー:「ノズルエラー」への対処方法として「強力フラッシング」と「強力クリーニング」とを推測する。また、推測部101bは、「強力フラッシング」と「強力クリーニング」とのそれぞれについて、エラーへの対処方法のレベルとして、「対処可能」と推測する。
次いで、推測部101bは、対処方法管理データベース102bを参照し、解消確率を推測する(ステップSG4)。例えば、ステップSG2で推測したエラーがエラー:「ノズルエラー」である場合、推測部101bは、対処方法管理データベース102bが格納するレコードのうち、レコードR1とレコードR2とを特定する。そして、例えば、推測部101bは、特定したレコードR1とレコードR2とに基づき、エラー:「ノズルエラー」への対処方法として「強力フラッシング」と「強力クリーニング」とを推測する。そして、推測部101bは、推測した「強力フラッシング」に基づく対処でエラー:「ノズルエラー」が解消する解消確率を「91%」と推測する。また、推測部101bは、推測した「強力クリーニング」に基づく対処でエラー:「ノズルエラー」が解消する解消確率を「95%」と推測する。
<例2>
次に、別の例について説明する。
次に、別の例について説明する。
<例2>において、推測部101bは、印刷装置側ユーザーからサーバー側ユーザーへの問い合わせを示す問い合わせ情報を加味して推測する。
例えば、印刷装置側ユーザーからサーバー側ユーザーに対して印刷装置4の不具合に関する問い合わせがあり、サーバー側ユーザーが、印刷装置側ユーザーから印刷装置識別情報422と、印刷装置4に発生した不具合がどのような不具合であるかを示す不具合情報とを取得する。サーバー側ユーザーは、印刷装置側ユーザーから取得したこれら情報を、問い合わせ情報として、情報入力画面に入力する。そして、サーバー端末側制御部111は、制御サーバー10に当該問い合わせ情報を送信する。
そして、制御サーバー10のサーバー側制御部101の推測部101bは、当該問い合わせ情報と、ステップSG2で取得したログファイル421とに基づいて、印刷装置4のエラーを推測する。
例えば、ログファイル421が、監視項目:「ノズル不良」のログと、監視項目:「ヒーター温度」のログとを同数含んでおり、問い合わせ情報が含む不具合情報が、エラー:「ノズルエラー」に相当、又は示唆する不具合情報であるとする。この場合、推測部101bは、所定のアルゴリズムを利用して、印刷装置4に発生した不具合が、エラー:「ノズルエラー」であると推測する。このように、ログファイル421が有するログでは正確に印刷装置4に発生したエラーを推測できない場合、問い合わせ情報を利用することで、印刷装置側ユーザーの問い合わせに即したエラーを推測できる。つまり、サーバー側制御部101は、ログファイル421と問い合わせ情報とに基づいて、的確に、印刷装置4のエラーを推測できる。
サーバー側制御部101は、印刷装置4のエラーを推測すると、<例1>と同様に、エラーへの対処方法、エラーへの対処方法のレベル、及び、解消確率を推測する。
<例3>
次に、別の例について説明する。
次に、別の例について説明する。
<例3>において、推測部101bは、過去に対処方法情報に基づいて行われた対処結果を示す対処結果情報を加味して推測する。対処結果情報としては、例えば、どのようなエラーに対して、どのような対処方法で対処し、エラーが解消したか否かを示す情報が挙げられる。
例えば、制御サーバー10は、対処方法管理データベース102bと同様に、少なくとも、エラー情報、対処方法情報、レベル情報、及び、解消確率情報が対応付くデータベースを有するとする。このデータベースは、過去に対処方法情報に基づいて行われた対処結果を示す対処結果情報に基づいて、各情報が、統計学的手法により、適宜、更新される。つまり、このデータベースは、過去の対処結果が考慮され、統計学的手法により最適とされる各情報の組み合わせを有するデータベースである。
推測部101bは、ログファイル421に基づいて、印刷装置4に発生したエラーを推測し、当該データベースに基づいて、対処方法、対処方法のレベル、及び、解消確率を推測する。つまり、推測部101bは、ログファイル421と対処結果情報とに基づいて、対処方法、対処方法のレベル、及び、解消確率を推測する。これにより、推測したエラーに対して、過去の対処結果を考慮して最適な対処方法、対処方法のレベル、及び、解消確率を推測するため、推測部101bは、的確に、対処方法、対処方法のレベル、及び、解消確率を推測できる。
なお、推測部101bの推測の処理は、上述した<例1>、<例2>、及び、<例3>に限定されず、ログファイル421、及び、対処方法情報に基づく処理であれば、何れの方法を採用できる。例えば、推測部101bは、ニューラルネットワークや、ベイジアンネットワーク、知識情報処理、強化学習等の機械学習を利用し、ログファイル421のログの傾向等からエラーを推測し、推測したエラーに対して、適切な、対処方法、対処方法のレベル、及び、解消確率を推測する構成としてもよい。
図6のフローチャートDの説明に戻り、制御サーバー10のサーバー側制御部101は、ステップSD2の推測処理において推測したエラーへの対処方法のレベルに基づいて、印刷装置側ユーザーが、ステップSD2の推測処理において推測したエラーへの対処方法に基づく対処が可能か否かを判別する(ステップSD3)。
例えば、ステップSD2の推測処理において推測部101bが、エラーへの対処方法のレベルとして「対処可能」と推測した場合、サーバー側制御部101は、印刷装置側ユーザーが、ステップSD2の推測処理において推測したエラーへの対処方法に基づく対処が可能であると判別する(ステップSD3:YES)。また、例えば、ステップSD2の推測処理において推測部101bが、エラーへの対処方法のレベルとして「対処不可能」と推測した場合、サーバー側制御部101は、印刷装置側ユーザーが、ステップSD2の推測処理において推測したエラーへの対処方法に基づき対処が不可能であると判別する(ステップSD3:NO)。
サーバー側制御部101は、印刷装置側ユーザーが、ステップSD2の推測処理において推測したエラーへの対処方法に基づく対処が可能であると判別すると(ステップSD3:YES)、エラーに関する情報として、ステップSD2の推測処理で推測した、エラー情報、対処方法情報、レベル情報、及び、解消確率情報を、サーバー側通信部103によりサーバー側端末11に送信する(ステップSD4)。
例えば、推測部101bが、印刷装置4のエラーとしてエラー:「ノズルエラー」を推測し、エラー:「ノズルエラー」への対処方法として「強力フラッシング」と「強力クリーニング」を推測し、エラーへの対処方法のレベルとして「対処可能」を推測したとする。また、推測部101bが、「強力フラッシング」に基づく対処によりエラー:「ノズルエラー」が解消する解消確率を「91%」と推測し、「強力クリーニング」に基づく対処によりエラー:「ノズルエラー」が解消する解消確率を「95%」と推測したとする。この場合、サーバー側制御部101は、サーバー側通信部103により、エラー:「ノズルエラー」を示すエラー情報と、「強力フラッシング」を示す対処方法情報と、「対処可能」を示すレベル情報と、「91%」を示す解消確率情報と対応付けてサーバー側端末11に送信する。また、サーバー側制御部101は、サーバー側通信部103により、エラー:「ノズルエラー」を示すエラー情報と、「強力クリーニング」を示す対処方法情報と、「対処可能」を示すレベル情報と、「95%」を示す解消確率情報と対応付けてサーバー側端末11に送信する。
一方、サーバー側制御部101は、印刷装置側ユーザーが、ステップSD2の推測処理において推測したエラーへの対処方法に基づく対処が可能でないと判別すると(ステップSD3:NO)、費用を推測し、推測した費用を示す費用情報を生成する(ステップSD5)。
ここで費用とは、印刷装置4のエラーに対し、印刷装置側ユーザー以外の者、すなわち、本実施形態ではサービスマンが対処した場合の費用である。例えば、制御サーバー10が、対処方法ごとに、対処方法情報と、対処方法情報が示す対処方法に基づく対処をサービスマンが行った場合に発生する費用を示す費用情報とが対応付くデータベースを記憶しているとする。この場合、サーバー側制御部101は、ステップSD2の推測処理で推測した対処方法に基づいて、当該データベースを参照し、印刷装置4のエラーに対しサービスマンが対処した場合の費用を当該データベースから推測する。
サーバー側制御部101は、ステップSD5において費用情報を生成すると、エラーに関する情報として、ステップSD2の推測処理で推測したエラー情報、対処方法情報、レベル情報、解消確率情報、及び、生成した費用情報を、サーバー側通信部103によりサーバー側端末11に送信する(ステップSD6)。
例えば、推測部101bが推測処理において、印刷装置4のエラーとしてエラー:「ヒーター温度エラー」を推測し、エラー:「ヒーター温度エラー」への対処方法として「ヒーターの交換」を推測し、エラーへの対処方法のレベルとして「対処不可能」を推測したとする。また、推測部101bが、「ヒーターの交換」に基づく対処によりエラー:「ヒーター温度エラー」が解消する解消確率を「96%」と推測したとする。また、サーバー側制御部101がステップSD5において、「ヒーターの交換」をサービスマンが行った場合の費用として「¥▽▽▽円」と推測したとする。この場合、サーバー側制御部101は、サーバー側通信部103により、エラー:「ヒーター温度エラー」を示すエラー情報と、「ヒーターの交換」を示す対処方法情報と、「対処不可能」を示すレベル情報と、「96%」を示す確率情報と、「¥▽▽▽円」を示す費用情報とを対応付けてサーバー側端末11に送信する。
図6のフローチャートCに示すように、サーバー端末側制御部111は、サーバー端末側通信部115により、エラーに関する情報として、エラー情報、対処方法情報、レベル情報、及び、解消確率情報を受信する(ステップSC5)。又は、図6のフローチャートCに示すように、サーバー端末側制御部111は、サーバー端末側通信部115により、エラーに関する情報として、エラー情報、対処方法情報、レベル情報、解消確率情報、及び、費用情報を受信する(ステップSC5)。
次いで、サーバー端末側制御部111は、ステップSC5においてエラー情報、対処方法情報、レベル情報、及び、解消確率情報を受信した場合、受信したこれら情報を、エラーに関する情報としてサーバー端末側表示部114により表示する(ステップSC6)。また、サーバー端末側制御部111は、ステップSC5においてエラー情報、対処方法情報、レベル情報、解消確率情報、及び、費用情報を受信した場合、受信したこれら情報を、エラーに関する情報としてサーバー端末側表示部114により表示する(ステップSC6)。
このように、制御サーバー10は、エラー情報、対処方法情報、及び、レベル情報をサーバー側端末11に出力する。そのため、制御サーバー10は、印刷装置4に発生した不具合から推測されるエラーがどのようなエラーであるか、また、推測したエラーへの対処方法がどのような対処方法であるか、また、推測した対処方法に基づく対処が印刷装置側ユーザーで行えるか否か、をサーバー側ユーザーに提供できる。つまり、制御サーバー10は、サーバー側ユーザーへのエラーに関する情報の提供に際し、対処方法、及び、対処方法に基づくが対処が印刷装置側ユーザーで行うことができるか否かという有益な情報をサーバー側ユーザーに提供でき、サーバー側ユーザーの利便性が向上する。また、エラー情報、対応方法情報、及び、レベル情報をサーバー側ユーザーに提供できるため、サーバー側ユーザーは、印刷装置側ユーザーの問い合わせに応じて、印刷装置4の不具合から発生されるエラーがどのようなエラーであるか、対処方法としてどのような対処方法があるか、この対処方法に基づく対処が印刷装置側ユーザーで行えるのかを印刷装置側ユーザーに提供でき、サーバー側ユーザーの利便性が向上する。
また、制御サーバー10は、エラー情報、対処方法情報、及び、レベル情報をサーバー側端末11に加えて解消確率情報をサーバー側端末11に出力する。そのため、制御サーバー10は、解消確率がどのくらいかをサーバー側ユーザーに提供できる。つまり、制御サーバー10は、サーバー側ユーザーへのエラーに関する情報の提供に際し、対処方法に基づく対処でエラーが解消する解消確率がどのくらいであるかという有益な情報をサーバー側ユーザーに提供でき、サーバー側ユーザーの利便性が向上する。また、解消確率情報をサーバー側ユーザーに提供できるため、サーバー側ユーザーは、印刷装置側ユーザーの問い合わせに応じて、対処方法に基づく対処でエラーが解消する解消確率がどのくらいであるかを印刷装置側ユーザーに提供でき、サーバー側ユーザーの利便性が向上する。特に、対処方法が複数ある場合、サーバー側ユーザーは、解消確率の高い対処方法を印刷装置側ユーザーに提供できるようになり、さらに、サーバー側ユーザーの利便性が向上する。
また、制御サーバー10は、印刷装置側ユーザーがエラーへの対処方法に基づく対処が可能でないと判別すると、エラー情報、対処方法情報、レベル情報、及び、解消確率情報に費用情報を加えてサーバー側端末11に出力する。そのため、制御サーバー10は、サービスマンが対処を行った場合に発生する費用がどのくらいであるかをサーバー側ユーザーに提供できる。したがって、サーバー側ユーザーは、印刷装置側ユーザーの問い合わせに応じて、サービスマンが対処を行った場合に発生する費用がどのくらいであるかを印刷装置側ユーザーに提供でき、サーバー側ユーザーの利便性が向上する。また、印刷装置側ユーザーは、サーバー側ユーザーに問い合わせることで当該費用を容易に認識することができる。そのため、制御サーバー10は、印刷装置側ユーザーの利便性も向上できる。
サーバー端末側制御部111は、エラーに関する情報を印刷装置側端末6に送信するかサービスマン用端末12に送信するかを判別する(ステップSC7)。例えば、印刷装置側ユーザーが印刷装置側端末6にエラーに関する情報の取得を要求した場合、サーバー側ユーザーは、印刷装置側端末6にエラーに関する情報を送信することを示す情報をサーバー側端末11に入力する。印刷装置側ユーザーが印刷装置側端末6にエラーに関する情報の取得を要求する態様としては、推測されたエラーへの対処方法が印刷装置側ユーザーで対処が可能な方法であり、印刷装置側ユーザーが自身でエラーへの対処を望む場合が挙げられる。サーバー端末側制御部111は、当該情報が入力されたことをトリガーとし、印刷装置側端末6にエラーに関する情報を送信すると判別する(ステップSC7:「印刷装置側端末」)。また、例えば、サーバー側ユーザーが、サービスマン用端末12にエラーに関する情報を送信することを示す情報をサーバー側端末11に入力した場合、サーバー端末側制御部111は、当該情報が入力されたことをトリガーとし、印刷装置側端末6にエラーに関する情報を送信しないと判別する(ステップSC7:「サービスマン用端末」)。なお、サーバー側ユーザーがサービスマン用端末12にエラーに関する情報を送信する態様としては、推測されたエラーに対する対処方法が印刷装置側ユーザーで対処不可能な方法であり、印刷装置側ユーザーがサービスマンによる対処を望む場合が挙げられる。
サーバー端末側制御部111は、印刷装置側端末6にエラーに関する情報を送信すると判別した場合(ステップSC7:「印刷装置側端末」)、制御サーバー10に印刷装置側端末6にエラーに関する情報の送信を要求する(ステップSC8)。一方、サーバー端末側制御部111は、サービスマン用端末12にエラーに関する情報を送信すると判別した場合(ステップSC7:「サービスマン用端末」)、制御サーバー10に、サービスマン用端末12にエラーに関する情報の送信を要求する(ステップSC9)。
図6のフローチャートDに示すように、制御サーバー10のサーバー側制御部101は、サーバー側端末11から、印刷装置側端末6にエラーに関する情報の送信の要求を示す情報を受信したか否かを監視する(ステップSD7)。サーバー側制御部101は、サーバー側端末11から、印刷装置側端末6にエラーに関する情報の送信の要求を示す情報を受信したと判別した場合(ステップSD7:YES)、サーバー側通信部103により、エラー情報、対処方法情報、レベル情報、及び、解消確率情報をエラーに関する情報として印刷装置側端末6に送信する。
図6のフローチャートEに示すように、印刷装置側端末6の印刷装置端末側制御部61は、印刷装置端末側通信部65により、エラー情報、対処方法情報、レベル情報、及び、解消確率情報をエラーに関する情報として受信する(ステップSE1)。印刷装置端末側制御部61は、印刷装置端末側通信部65により、エラー情報、対処方法情報、レベル情報、及び、解消確率情報を受信すると、受信したこれら情報をエラーに関する情報として印刷装置端末側表示部64により表示する(ステップSE2)。
このように、制御サーバー10は、エラー情報、対処方法情報、及び、レベル情報をサーバー側端末11に出力する。そのため、制御サーバー10は、印刷装置4に発生した不具合から推測されるエラーがどのようなエラーであるか、推測したエラーへの対処方法がどのような対処方法であるか、推測した対処方法に基づく対処が印刷装置側ユーザーで行えるか否か、を印刷装置側ユーザーに提供できる。つまり、制御サーバー10は、印刷装置側ユーザーへのエラーに関する情報の提供に際し、対処方法、及び、対処方法に基づくが対処が印刷装置側ユーザーで行うことができるか否かという有益な情報を印刷装置側ユーザーに提供でき、印刷装置側ユーザーの利便性が向上する。
また、制御サーバー10は、エラー情報、対処方法情報、及び、レベル情報に加えて解消確率情報を印刷装置側端末6に出力する。そのため、制御サーバー10は、解消確率がどのくらいかを印刷装置側ユーザーに提供できる。つまり、制御サーバー10は、印刷装置側ユーザーへのエラーに関する情報の提供に際し、対処方法に基づく対処でエラーが解消する解消確率がどのくらいであるかという有益な情報を印刷装置側ユーザーに提供でき、印刷装置側ユーザーの利便性が向上する。特に、対処方法が複数ある場合、印刷装置側ユーザーは、解消確率の高い対処方法がどの対処方法かを容易に識別できるようになり、さらに、印刷装置側ユーザーの利便性が向上する。
なお、上述では、ステップSD6において、制御サーバー10が、エラー情報、対処方法情報、レベル情報、及び、解消確率情報に費用情報を加えてサーバー側端末11に出力する構成を説明したが、制御サーバー10は、これら情報を印刷装置側端末6に送信してもよい。この場合、印刷装置側端末6の印刷装置端末側制御部61は、エラー情報、対処方法情報、レベル情報、及び、解消確率情報に加えて費用情報を印刷装置端末側表示部64により表示する。この構成によれば、制御サーバー10は、サービスマンが対処を行った場合に発生する費用がどのくらいであるかを印刷装置側ユーザーに提供できる。そのため、印刷装置側端末6が費用情報を表示することで、印刷装置側ユーザーは、サービスマンが対処を行った場合に発生する費用がどのくらいであるかを容易にできる。したがって、制御サーバー10は、印刷装置側ユーザーの利便性を向上できる。また、印刷装置側ユーザーは、サーバー側ユーザーに、当該費用について問い合わせることなく、サービスマンが対処を行った場合に発生する費用がどのくらいであるかを認識できる。そのため、制御サーバー10は、さらに印刷装置側ユーザーの利便性を向上できる。
また、図6のフローチャートDに示すように、制御サーバー10のサーバー側制御部101は、サーバー側端末11から、サービスマン用端末12にエラーに関する情報の送信の要求を示す情報を受信したか否かを監視する(ステップSD9)。サーバー側制御部101は、サーバー側端末11から、サービスマン用端末12にエラーに関する情報の送信の要求を示す情報を受信したと判別した場合(ステップSD9:YES)、サーバー側通信部103により、エラー情報、対処方法情報、レベル情報、及び、解消確率情報をエラーに関する情報としてサービスマン用端末12に送信する(ステップSD10)。
図6のフローチャートEに示すように、サービスマン用端末12のサービスマン用端末側制御部121は、サービスマン用端末側通信部125により、エラー情報、対処方法情報、レベル情報、及び、解消確率情報をエラーに関する情報として受信する(ステップSF1)。サービスマン用端末側制御部121は、サービスマン用端末側通信部125により、エラー情報、対処方法情報、レベル情報、及び、解消確率情報を受信すると、受信したこれら情報をエラーに関する情報としてサービスマン用端末側表示部124により表示する。
このように、制御サーバー10は、エラー情報、対処方法情報、及び、レベル情報をサービスマン用端末12に出力する。そのため、制御サーバー10は、印刷装置4に発生した不具合から推測されるエラーがどのようなエラーか、推測したエラーへの対処方法がどのような対処方法か、推測した対処方法に基づく対処が印刷装置側ユーザーで行えるか否かをサービスマンに提供できる。
また、制御サーバー10は、エラー情報、対処方法情報、及び、レベル情報に加えて解消確率情報をサービスマン用端末12に出力する。そのため、制御サーバー10は、解消確率がどのくらいかをサービスマンに提供できる。つまり、制御サーバー10は、印刷装置側ユーザーへのエラーに関する情報の提供に際し、対処方法に基づく対処でエラーが解消する解消確率がどのくらいであるかという有益な情報をサービスマンに提供でき、サービスマンの利便性が向上する。特に、勘や経験等に頼ることなく、サービスマンは、解消確率の高い対処方法を認識でき、さらに、サービスマンの利便性が向上する。
なお、本実施形態では、制御サーバー10は、費用情報については、サービスマン用端末12に送信しない構成とすることが好ましい。前述した通り、費用情報が示す費用とは、サービスマンが対処を行った場合に発生する費用である。そのため、費用情報は、印刷装置側ユーザーが取得したいと望む蓋然性の高い情報である一方、サービスマンにとっては取得が不必要な情報であると想定される。そこで、制御サーバー10は、費用情報については、サービスマン用端末12に送信しない構成とすることで、サービスマンにとって不必要な情報をサービスマンに提供してしまうことを防止できる。
以上、説明したように、制御サーバー10(情報処理装置)は、印刷装置4を識別する印刷装置識別情報422(識別情報)、及び、印刷装置4のログファイル421(ログ情報)を取得する取得部101aと、取得部101aで取得したログファイル421に基づいて、印刷装置4のエラー、エラーへの対処方法、及び、エラーへの対処方法のレベルを推測し、印刷装置4のエラーを示すエラー情報、エラーへの対処方法を示す対処方法情報、及び、エラーへの対処方法のレベルを示すレベル情報を生成する推測部101b(制御部)と、印刷装置識別情報422の指定を含む問い合わせに応じて、印刷装置識別情報422に対応する印刷装置4のエラー情報、対処方法情報、及び、レベル情報を出力するサーバー側通信部103(出力部)と、を備える。
これにより、制御サーバー10は、エラー情報、対処方法情報、及び、レベル情報を出力するため、印刷装置4のエラーに関する情報の提供に際し、印刷装置4のエラーへの対処に関する有益な情報を含めてサーバー側ユーザー、印刷装置側ユーザー、及び、サービスマンに提供でき、サーバー側ユーザー、印刷装置側ユーザー、及び、サービスマンの利便性が向上する。
また、取得部101aは、過去に対処方法情報に基づいて行われた対処結果を示す対処結果情報、及び、印刷装置識別情報422の指定を含む問い合わせを示す問い合わせ情報の少なくともいずれかをさらに取得する。推測部101bは、取得部101aで取得したログファイル421、並びに、対処結果情報、及び、問い合わせ情報の少なくともいずれかに基づいて、印刷装置4のエラー、エラーへの対処方法、及び、エラーへの対処方法のレベルを推測する。
このように、推測部101bは、ログ情報、並びに、対処結果情報、及び、問い合わせ情報の少なくともいずれかに基づいて、印刷装置4のエラー、エラーへの対処方法、及び、エラーへの対処方法のレベルを推測する。そのため、制御サーバー10は、ログ情報以外に対処結果情報、及び、問い合わせ情報の少なくともいずれかを考慮して、的確に、印刷装置4のエラー、エラーへの対処方法、及び、エラーへの対処方法のレベルを推測でき、的確に推測されたエラーに関する情報をサーバー側ユーザー、印刷装置側ユーザー、及び、サービスマンに提供できる。
また、推測部101bは、エラーへの対処方法のレベルとして、印刷装置側ユーザーが対処方法情報に基づく対処が可能であるか否かを推測する。
これにより、制御サーバー10は、印刷装置のエラーに関する情報の提供に際し、印刷装置側ユーザーが印刷装置のエラーへの対処が可能であるか否かという有益な情報を提供でき、サーバー側ユーザー、印刷装置側ユーザー、及び、サービスマンの利便性が向上する。
また、推測部101bは、エラーへの対処方法のレベルとして、印刷装置側ユーザーが対処方法情報に基づく対処が不可能であると推測した場合、サービスマン(ユーザー以外の者)が対処を行った場合に発生する費用をさらに推測し、サービスマンが対処を行った場合に発生する費用を示す費用情報を生成する。
これにより、生成した費用情報をさらに出力することで、印刷装置4のエラーに関する情報の提供に際し、サービスマンが印刷装置4のエラーへの対処を行った場合に発生する費用という有益な情報をサーバー側ユーザー、及び、印刷装置側ユーザーに提供でき、サーバー側ユーザー、及び、印刷装置側ユーザーの利便性が向上する。
また、サーバー側通信部103は、推測部101bが、エラーへの対処方法のレベルとして、印刷装置4のユーザーが対処方法情報に基づく対処が可能であると推測した場合、印刷装置側端末6にエラー情報、対処方法情報、及び、レベル情報を出力する。また、サーバー側通信部103は、推測部101bが、エラーへの対処方法のレベルとして、印刷装置側ユーザーが対処方法情報に基づく対処が不可能であると推測した場合、サービスマン用端末12にエラー情報、対処方法情報、及び、レベル情報を出力する。
これにより、印刷装置4のユーザーがエラーへの対処が可能であると推測した場合、印刷装置側端末6にエラー情報、対処方法情報、及び、レベル情報を出力し、印刷装置側ユーザーがエラーへの対処が不可能であると推測した場合、サービスマン用端末12にエラー情報、対処方法情報、及び、レベル情報を出力する。そのため、制御サーバー10は、エラーへの対処方法のレベルに応じて、適切に、印刷装置側端末6又はサービスマン用端末12に対して、エラー情報、対処方法情報、及び、レベル情報を出力できる。
また、推測部101bは、エラーへの対処方法として、1又は複数、推測すると共に、推測したエラーへの対処方法のそれぞれについて、推測したエラーへの対処方法に基づく対処によりエラーが解消する解消確率を推測し、解消確率を示す解消確率情報を生成する。
これにより、制御サーバー10は、生成した解消確率情報をさらに出力することで、印刷装置4のエラーに関する情報の提供に際し、解消確率という有益な情報をサーバー側ユーザー、印刷装置側ユーザー、及び、サービスマンに提供でき、サーバー側ユーザー、印刷装置側ユーザー、及び、サービスマンの利便性が向上する。
なお、上述した実施の形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形および応用が可能である。
例えば、上述した実施形態では、制御サーバー10と、印刷装置4とが通信可能に接続され、制御サーバー10の取得部101aは、印刷装置4と通信してログファイル421を取得した。この点に関し、印刷装置4と異なる装置(例えば、印刷装置4を制御するホストコンピューターや、ローカルエリアネットワークLN1に接続されたサーバー等)が印刷装置4からログファイル421を取得し、制御サーバー10が当該装置から、ログファイル421を取得する構成でもよい。
また、例えば、上述した実施形態では、印刷システム2が備える印刷装置4が複数である場合を例示したが、印刷システム2が備える印刷装置4の数は1でもよい。
また、例えば、上述した実施形態では、サーバー側端末11が、エラーに関する情報の送信の要求することで、制御サーバー10が、印刷装置側端末6又はサービスマン用端末12にエラーに関する情報を送信する構成を説明した。しかしながら、制御サーバー10は、サーバー側端末11から要求を受けずとも、エラーに関する情報を印刷装置側端末6又はサービスマン用端末12にエラーに関する情報を送信する構成としてよい。つまり、制御サーバー10は、印刷装置側ユーザーが推定された対処方法に基づく対処が可能であると判別した場合、サーバー側端末11から要求を受けずとも、エラーに関する情報を印刷装置側端末6に送信する構成としてもよい。また、制御サーバー10は、印刷装置側端末ユーザーが推定された対処方法に基づく対処が可能でないと判別した場合、サーバー側端末11から要求を受けずとも、エラーに関する情報をサービスマン用端末12に送信する構成としてもよい。
また、上述した実施形態では、印刷装置4の印刷形式はインクジェット形式であったが、印刷装置4の印刷形式は何でもよい。但し、ログファイル421には、印刷装置4の印刷形式に応じた監視項目のログが記録される。
また、図2、図3、及び、図4を用いて説明した機能ブロックは、本願発明を理解容易にするために、各装置の機能構成を主な処理内容に応じて分類して示した概略図である。各装置の構成は、処理内容に応じて、さらに多くの構成要素に分類することもできる。また、1つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように分類することもできる。また、各構成要素の処理は、1つのハードウェアで実行されてもよいし、複数のハードウェアで実行されてもよい。また、各構成要素の処理は、1つのプログラムで実現されてもよいし、複数のプログラムで実現されてもよい。
また、図5、図6、及び、図7で示したフローチャートの処理単位は、各装置の処理を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものである。処理単位の分割の仕方や名称によって、本願発明が制限されることはない。各装置の処理は、処理内容に応じて、さらに多くの処理単位に分割することもできる。また、1つの処理単位がさらに多くの処理を含むように分割することもできる。また、同様の処理が行えれば、上記のフローチャートの処理順序も、図示した例に限られるものではない。
4…印刷装置、6…印刷装置側端末(印刷装置のユーザーの端末)、7…サーバーシステム、9…通信装置、10…制御サーバー(情報処理装置)、11…サーバー側端末、12…サービスマン用端末(印刷装置のユーザー以外の端末)、101…サーバー側制御部、101a…取得部、101b…推測部(制御部)、102…サーバー側記憶部、102a…ログ管理データベース、102b…対処方法管理データベース、103…サーバー側通信部(出力部)、111…サーバー端末側制御部、112…サーバー端末側記憶部、113…サーバー端末側入力部、114…サーバー端末側表示部、115…サーバー端末側通信部、LN2…ローカルエリアネットワーク。
Claims (7)
- 印刷装置を識別する識別情報、及び、前記印刷装置のログ情報を取得する取得部と、
前記取得部で取得した前記ログ情報に基づいて、前記印刷装置のエラー、エラーへの対処方法、及び、エラーへの対処方法のレベルを推測し、前記印刷装置のエラーを示すエラー情報、エラーへの対処方法を示す対処方法情報、及び、エラーへの対処方法のレベルを示すレベル情報を生成する制御部と、
前記識別情報の指定を含む問い合わせに応じて、前記識別情報に対応する前記印刷装置の前記エラー情報、前記対処方法情報、及び、前記レベル情報を出力する出力部と、を備える
情報処理装置。 - 前記取得部は、過去に前記対処方法情報に基づいて行われた対処結果を示す対処結果情報、及び、前記識別情報の指定を含む問い合わせを示す問い合わせ情報の少なくともいずれかをさらに取得し、
前記制御部は、前記取得部で取得した前記ログ情報、並びに、前記対処結果情報、及び、前記問い合わせ情報の少なくともいずれかに基づいて、前記印刷装置のエラー、エラーへの対処方法、及び、エラーへの対処方法のレベルを推測する
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記制御部は、
前記エラーへの対処方法のレベルとして、前記印刷装置のユーザーが前記対処方法情報に基づく対処が可能であるか否かを推測する
請求項1又は2に記載の情報処理装置。 - 前記出力部は、
前記制御部が、前記エラーへの対処方法のレベルとして、前記印刷装置のユーザーが前記対処方法情報に基づく対処が可能であると推測した場合、前記印刷装置のユーザーの端末に前記エラー情報、前記対処方法情報、及び、前記レベル情報を出力し、
前記制御部が、前記エラーへの対処方法のレベルとして、前記印刷装置のユーザーが前記対処方法情報に基づく対処が不可能であると推測した場合、前記印刷装置のユーザー以外の端末に前記エラー情報、前記対処方法情報、及び、前記レベル情報を出力する
請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。 - 前記制御部は、
前記エラーへの対処方法のレベルとして、前記印刷装置のユーザーが前記対処方法情報に基づく対処が不可能であると推測した場合、ユーザー以外の者が対処を行った場合に発生する費用をさらに推測し、前記ユーザー以外の者が対処を行った場合に発生する費用を示す費用情報を生成し、
前記出力部は、前記エラー情報、前記対処方法情報、及び、前記レベル情報に加えて、前記費用情報を出力する、
請求項3又は4に記載の情報処理装置。 - 前記制御部は、
前記エラーへの対処方法として、1又は複数、推測すると共に、推測したエラーへの対処方法のそれぞれについて、推測したエラーへの対処方法に基づく対処によりエラーが解消する確率を推測し、推測したエラーへの対処方法に基づく対処によりエラーが解消する確率を示す確率情報を生成し、
前記出力部は、前記エラー情報、前記対処方法情報、及び、前記レベル情報に加えて、前記確率情報を出力する、
請求項1から5のいずれか一項に記載の情報処理装置。 - 印刷装置を識別する識別情報、及び、前記印刷装置のログ情報を取得し、
取得した前記ログ情報に基づいて、前記印刷装置のエラー、エラーへの対処方法、及び、エラーへの対処方法のレベルを推測し、前記印刷装置のエラーを示すエラー情報、エラーへの対処方法を示す対処方法情報、及び、エラーへの対処方法のレベルを示すレベル情報を生成し、
前記識別情報の指定を含む問い合わせに応じて、前記識別情報に対応する前記印刷装置の前記エラー情報、前記対処方法情報、及び、前記レベル情報を出力する
情報処理装置の制御方法。
Priority Applications (1)
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JP2020135007A (ja) * | 2019-02-13 | 2020-08-31 | セイコーエプソン株式会社 | 情報処理装置、学習装置及び学習済モデル |
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-
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