JP2018147394A - 入力装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】操作体の移動量の大きさに関わらず、小さな可動領域で操作体に対する引き込み力を付加することのできる入力装置を提供する。【解決手段】操作側となる操作面に対する操作体の操作状態を検出する検出部112と、検出部によって検出される操作状態に応じて、所定の機器に対する入力を行う制御部130と、を備える入力装置において、操作面の拡がる方向に操作面を振動させる駆動部120が設けられ、制御部は、操作体が操作面に接触しているときに、検出部による操作状態から推定される操作体の移動先の方向に往復する振動を操作面に発生させると共に、往復する振動の往路側と復路側とで振動の速度あるいは加速度が異なるように制御する。【選択図】図2
Description
本発明は、タッチパッドやタッチパネルのように、指等の操作体による入力操作を可能とする入力装置に関するものである。
従来の入力装置として、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1の入力装置(電子機器)は、操作体(例えば操作者の指)が接触する接触面と、接触面を指示する筐体と、筐体に対して接触面を移動させる駆動装置とを備えている。そして、操作体の位置情報をもとに、駆動装置によって接触面が移動されるようになっている。
これにより、操作体の移動方向に対して逆方向に接触面を移動させることで、操作体に対して抗力を与え、また操作体の移動方向と同一方向に接触面を移動させることで、引き込み力(誘導力)を与えるようになっている。
しかしながら、特許文献1の入力装置では、操作体の移動量が大きい場合では、これに応じて接触面の移動量も大きくする必要が生ずる。よって、その分、筐体において接触面の可動範囲を大きくとる必要が生じ、筐体の大型化を招き、現実性に欠けるものとなってしまう。
本発明の目的は、上記問題に鑑み、操作体の移動量の大きさに関わらず、小さな可動領域で操作体に対する引き込み力を付加することのできる入力装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
本発明では、操作側となる操作面(111)に対する操作体(F)の操作状態を検出する検出部(112)と、
検出部によって検出される操作状態に応じて、所定の機器(50)に対する入力を行う制御部(130)と、を備える入力装置において、
操作面の拡がる方向に操作面を振動させる駆動部(120)が設けられ、
制御部は、操作体が操作面に接触しているときに、検出部による操作状態から推定される操作体の移動先(52a)の方向に往復する振動を操作面に発生させると共に、往復する振動の往路側と復路側とで振動の速度あるいは加速度が異なるように制御することを特徴としている。
検出部によって検出される操作状態に応じて、所定の機器(50)に対する入力を行う制御部(130)と、を備える入力装置において、
操作面の拡がる方向に操作面を振動させる駆動部(120)が設けられ、
制御部は、操作体が操作面に接触しているときに、検出部による操作状態から推定される操作体の移動先(52a)の方向に往復する振動を操作面に発生させると共に、往復する振動の往路側と復路側とで振動の速度あるいは加速度が異なるように制御することを特徴としている。
この発明によれば、制御部(130)によって、操作面(111)において、操作体(F)の移動先(52a)の方向に往路側と復路側とで、速度あるいは加速度が異なる振動が発生される。振動の速度あるいは加速度が大きい方向においては、慣性の法則によって、操作体(F)は、操作面(111)の動きに追従しにくく、その位置に取り残される形となる。逆に、振動の速度あるいは加速度が小さい方向においては、慣性の法則によって、操作体(F)には、操作面の動きと共に移動される力が働きやすくなり、総じて操作体(F)は、振動の速度あるいは加速度が小さい方向に引込まれる形となる。
よって、操作面(111)において、操作体(F)の移動先(52a)の方向に往復する振動を発生させ、往路側と復路側とで振動の速度あるいは加速度が異なるように制御することで、小さな可動領域で、振動の速度あるいは加速度が小さい側に効果的な引込み力を得ることができる。したがって、従来技術のように、操作体の移動量が大きい場合に、これに応じて接触面の移動量も大きくしなければならないといった問題を無くすことができる。
尚、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各実施形態で具体的に組み合わせが可能であることを明示している部分同士の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
第1実施形態の入力装置100を図1〜図7に示す。本実施形態の入力装置100は、例えば、ナビゲーション装置50を操作するための遠隔操作デバイスに適用したものである。入力装置100は、ナビゲーション装置50と共に、車両10に搭載されている。ナビゲーション装置50は、本発明の所定の機器に対応する。
第1実施形態の入力装置100を図1〜図7に示す。本実施形態の入力装置100は、例えば、ナビゲーション装置50を操作するための遠隔操作デバイスに適用したものである。入力装置100は、ナビゲーション装置50と共に、車両10に搭載されている。ナビゲーション装置50は、本発明の所定の機器に対応する。
ナビゲーション装置50は、地図上における自車の現在位置情報、進行方向情報、あるいは操作者の希望する目的地への案内情報等を表示する航路誘導システムである。ナビゲーション装置50は、表示部としての液晶ディスプレイ51を有している。液晶ディスプレイ51は、車両10のインストルメントパネル13の車両幅方向の中央部に配置されて、表示画面52が操作者によって視認されるようになっている。
ナビゲーション装置50は、入力装置100に対して別体で形成されており、入力装置100から離れた位置に設定されている。ナビゲーション装置50と入力装置100とは、例えば、Controller Area Networkバス(CANバス(登録商標))によって接続されている。
液晶ディスプレイ51の表示画面52には、地図上における自車位置が表示されると共に、地図の拡大表示、縮小表示、および目的地案内設定等のための各種操作ボタン52aが表示されるようになっている(図4、図5)。操作ボタン52aは、いわゆる操作アイコンと呼ばれるものである。また、表示画面52には、後述する操作部110(操作面111)における操作者の指F(操作体)の位置に対応するように、例えば、矢印状にデザインされたポインタ52bが表示されるようになっている。
入力装置100は、図1〜図5に示すように、車両10のセンターコンソール11にて、アームレスト12と隣接する位置に設けられ、操作者の手の届き易い範囲に配置されている。入力装置100は、操作部110、駆動部120、および制御部130等を備えている。
操作部110は、いわゆるタッチパッドを形成するものであり、操作者の指Fによって、ナビゲーション装置50に対する入力操作を行う部位となっている。操作部110は、操作面111、タッチセンサ112、および筐体113等を有している。
操作面111は、アームレスト12と隣接する位置で操作者側に露出して、操作者が指操作を行う平面部となっており、例えば、表面全体にわたって指の滑りを良くする素材等が設けられることで形成されている。操作面111上における操作者の指操作により、表示画面52に表示される各種操作ボタン52aに対する操作(選択、押込み決定等)のための入力ができるように設定されている。表示画面52における操作ボタン52aは、本発明の操作面における「操作状態から推定される操作体の移動先」に対応する。操作面111の周囲には、操作側とは反対側に延びるリブ111aが設けられている。
タッチセンサ112は、操作面111の裏面側に設けられた、例えば、静電容量式の検出部である。タッチセンサ112は、矩形の平板状に形成されており、センサ表面に対する操作者の指Fによる操作状態を検出するようになっている。
タッチセンサ112は、操作面111上のx軸方向に沿って延びる電極と、y軸方向に沿って延びる電極とが格子状に配列されることにより形成されている。これら電極は、後述する制御部130と接続されている。各電極は、センサ表面に近接する操作者の指Fの位置に応じて、発生される静電容量が変化するようになっており、発生される静電容量の信号(感度値)が制御部130に出力されるようになっている。センサ表面は、絶縁材よりなる絶縁シートによって覆われている。尚、タッチセンサ112としては、上記静電容量式のものに限らず、他の抵抗膜式等、各種タイプのものを使用することができる。
筐体113は、上記操作面111およびタッチセンサ112を支持する支持部である。筐体113は、枠状に形成されており、例えば、センターコンソール11の内部に配置されている。
駆動部120は、操作面111の拡がる方向に操作面111を、x、y軸の2軸方向に振動させるものであり、操作面111の周囲4辺の少なくとも1辺において、リブ111aと筐体113との間に設けられている。駆動部120は、後述する制御部130と接続されており、制御部130によって振動発生の制御がなされるようになっている。
駆動部120は、2軸方向のうち、1軸方向のみの振動を有効にすることで、操作面111には1軸方向(x軸方向、あるいはy軸方向)の振動を発生させ、また、2軸方向の振動を同時に有効にすることにより、操作面111には両振動を合成した斜め方向の振動を発生させることができるようになっている。
また、駆動部120は、往復する振動の往路側と復路側とにおいて、振動の速度あるいは加速度が異なるように作動することができるようになっている。
駆動部120としては、例えば、ソレノイド、ボイスコイルモータ等の電磁アクチュエータ、あるいはピエゾ等の振動体、更には、上記振動体とバネとが組み合わされたもの等を用いることができる。例えば、1つの振動体が2軸方向の振動を発生させるものであれば、操作面111の周囲4辺のうち少なくとも1つの辺部に1つの振動体を設けることで、駆動部120を形成することができる。あるいは、振動体が1軸方向のみの振動を発生させるものであれば、操作面111の周囲の隣合う2つの辺部にそれぞれ1つの振動体(合計2つ)を設けることで、駆動部120を形成することができる。あるいは、1軸方向の振動体とバネとの組合せを、対向する辺部に設けて、それを2組設けることで駆動部120を形成することができる。本実施形態では、図3に示すように、駆動部120は、振動体が操作面111の周囲4辺に設けられたものとしている。
制御部130は、CPU、RAM、および記憶媒体等を有している。制御部130は、タッチセンサ112から得られる信号から、操作者の指Fの操作状態として、操作面111上における指の接触位置(表示画面52上のポインタ52bの位置)、各種操作ボタン52aのうち操作者の指F(ポインタ52b)から一番近い操作ボタン52aへの方向、操作者の指F(ポインタ52b)から一番近い操作ボタン52aまでの距離等を取得する。加えて、制御部130は、操作状態として、操作面111上において、操作ボタン52aに相当する位置での押込み操作の有無等を取得する。そして、制御部130は、これらの操作状態に応じて駆動部120による振動の発生状態を制御するようになっている(詳細後述)。
本実施形態の入力装置100の構成は以上のようになっており、作動および作用効果について、以下、図6、図7を加えて説明する。
まず、制御部130は、図6に示すステップS100で、タッチセンサ112から得られる信号によって、操作者の指Fが操作面111にタッチ(接触)しているか否かを判定する。制御部130は、否と判定すれば、ステップS100を繰り返し、肯定判定すれば、ステップS110に移行する。尚、図4、図5に示すように、操作者の指Fが操作面111にタッチされると、表示画面52におけるポインタ52bの表示が有効となって、操作面111上における操作者の指Fの位置に対応するように、ポインタ52bが表示画面52に表示される。
ステップS110では、制御部130は、操作者の指Fが各種操作ボタンのうち、いずれかの操作ボタン52aを選択中か否かを判定する。制御部130は、操作者の指Fの位置がいずれかの操作ボタン52aに重なる位置にあると選択中(Yes)であると判定し、操作者の指Fの位置がいずれかの操作ボタン52aに重ならない位置であると選択中ではない(No)と判定する。
尚、操作者の指Fがいずれかの操作ボタン52aを選択中ではないという状態は、いずれかの操作ボタン52aに対して操作者の指Fは離れた位置にあり、いずれかの操作ボタン52aに向けて移動されている状態を示す。制御部130は、ステップS110で、否と判定すると、ステップS120に移行する。
ステップS120では、制御部130は、操作者の指Fの操作状態から、指Fの移動先となる操作ボタン52aを推定する。ここでは、現在の指Fの位置から一番近い操作ボタン52aを移動先の操作ボタン52aとして推定する。
そして、制御部130は、表示画面52におけるポインタ52bの位置(操作面111上の操作者の指Fの位置)から、操作者の指Fが移動しようとする操作ボタン52aの位置へのベクトルを算出する。ベクトル算出にあたって、制御部130は、ポインタ52bの位置と操作ボタン52aの位置との距離(ベクトルの長さ)と、ポインタ52bの位置から操作ボタン52aの位置に向かう方向(ベクトルの向き)とを算出する。尚、ポインタ52bの位置と操作ボタン52aの位置との距離は本発明の移動先までの距離に対応する。
そして、ステップS130にて、制御部130は、上記ベクトル(長さと向き)に応じて、操作者の指Fを操作ボタン52aに引込む(誘導する)ために、駆動部120を駆動させて、操作面111に振動を発生させる。即ち、制御部130は、駆動部120に対して、ベクトルの向き(操作体の移動先の方向)に往復する振動を操作面111に発生させる。
例えば、制御部130は、上記ベクトルが2軸方向のうち、いずれか一方の軸方向であると、図4に示すように、その軸方向に沿う振動を発生させ、また、上記ベクトルが2軸に対して傾いている場合であると、図5に示すように、2軸方向の合成によって得られる斜め方向の振動を発生させる。
そして、制御部130は、往復する振動の往路側と復路側とで振動の速度あるいは加速度が異なるように駆動部120を制御する。尚、ここでは、往路側は、操作者の指Fが移動しようとする方向としており、制御部130は、図7に示すように、駆動部120に対して、復路側よりも往路側の速度あるいは加速度が小さくなるように駆動部120を制御する。
更に、制御部130は、駆動部120に対して、操作面111上で、ポインタ52bの位置と操作ボタン52aの位置との距離(ベクトルの長さ)に応じて、振動の速度あるいは加速度の大きさを変えるように制御する。具体的には、ポインタ52bの位置と操作ボタン52aの位置との距離が長いほど、往路側の速度あるいは加速度をより小さくする。
ステップS130の後、操作者の指Fによって、操作者が希望する操作ボタン52aが選択されるまで、制御部130は、ステップS100〜ステップS130を繰り返す。
上記ステップS100〜ステップS130を繰り返す中で、ステップS110で、肯定判定すると、制御部130は、ステップS140で、操作ボタン52aに対する押込み操作があったか否かを判定する。押込み操作は、操作者の操作ボタン52aに対する選択決定を示す操作であり、操作者が操作面111上で、操作ボタン52aに対応する位置で指を押込むことで行われる。ステップS140で肯定判定すると、制御部130は、ステップS150で押込み決定処理を行う。つまり、操作ボタン52aに対応する指示をナビゲーション装置50に対して行う。尚、ステップS140で否定判定すると、ステップS100に戻る。
そして、ステップS160で、制御部130は、操作者の指Fに対してクリック感を与えるための振動(クリック感振動)を発生させる。ここでは、駆動部120を流用して、上記ステップS130における引込み用の振動とは異なり、駆動部120を単発的に振動させることで、操作者が押込み操作をしたことが認識できるようにする。
以上のように本実施形態では、制御部130によって、操作面111において、操作者の指Fの移動先(操作ボタン52a)の方向に往路側と復路側とで、速度あるいは加速度が異なる振動が発生される。振動の速度あるいは加速度が大きい方向においては、慣性の法則によって、操作者の指Fは、操作面111の動きに追従しにくく、その位置に取り残される形となる。逆に、振動の速度あるいは加速度が小さい方向においては、慣性の法則によって、操作者の指Fには、操作面111の動きと共に移動される力が働きやすくなり、総じて操作者の指Fは、振動の速度あるいは加速度が小さい方向に引込まれる形となる。
よって、操作面111において、操作者の指Fの移動先の方向に振動を発生させ、往路側と復路側とで振動の速度あるいは加速度が異なるように制御することで、小さな可動領域で、振動の速度あるいは加速度が小さい側に効果的な引込み力を得ることができる。したがって、従来技術のように、操作体の移動量が大きい場合に、これに応じて接触面の移動量も大きくしなければならないといった問題を無くすことができる。
また、本実施形態では、振動の往路側を移動先の方向としており、制御部130は、駆動部120に対して、復路側よりも往路側の速度あるいは加速度を小さくするようにしている。これにより、操作ボタン52aに近づいて行こうとしている操作者の指Fが操作ボタン52aに引込まれるような引込み力を発生させることができる。
また、本実施形態では、制御部130は、ポインタ52bの位置(操作面111上の操作者の指Fの位置)から、操作者の指Fが移動しようとする操作ボタン52aの位置までの距離に応じて、操作面111上で、振動の速度あるいは加速度の大きさを変えるようにしている。具体的には、ポインタ52bの位置と操作ボタン52aの位置との距離が長いほど、往路側の速度あるいは加速度をより小さくしている。これにより、操作者の指Fが操作ボタン52aから遠いほど、引込み力が大きくなり、より効果的に操作ボタン52aに対する引込み効果を向上させることができる。
また、制御部130は、タッチセンサ112より操作状態として、操作面111に対する押込み操作を取得すると、駆動部120に対して、引込みのための振動とは異なり、操作者の指Fに対してクリック感を与えるクリック感振動を発生させるようにしている。これにより、駆動部120を流用して、操作者に選択決定操作を認識させることができる。
尚、振動の速度あるいは加速度は、図7に示したものに対して、例えば、図8、図9に示す他の形態としてもよい。
(第2実施形態)
第2実施形態の入力装置100Aを図10に示す。第2実施形態は、上記第1実施形態に対して、筐体113、および駆動部120の設定位置を変更し、筐体113A、および駆動部120Aとしたものである。
第2実施形態の入力装置100Aを図10に示す。第2実施形態は、上記第1実施形態に対して、筐体113、および駆動部120の設定位置を変更し、筐体113A、および駆動部120Aとしたものである。
筐体113Aは、板状に形成されており、操作面111の裏面側に配置されている。そして、駆動部120Aは、操作面111の裏面側に配置されている。駆動部120Aは、操作面111の裏面側と筐体113Aとの間に位置している。駆動部120Aは、例えば、x、y軸の2軸方向に振動を発生するものとなっており、操作面111の裏面側の中央部に1つ配置されている。駆動部120Aは、上記第1実施形態で説明した、例えば、2軸方向に振動を発生可能なボイスコイルモータ等の電磁アクチュエータが使用されている。駆動部120は、1つに限らず、複数個用いられるものとしてもよい。
本実施形態においても基本的な作動は、上記第1実施形態と同じであり、同様の効果を得ることができる。
(その他の実施形態)
上記各実施形態では、制御部130は、操作者の指Fの操作状態から、指Fの移動先となる操作ボタン52aを推定するにあたって、現在の指Fの位置から一番近い操作ボタン52aを移動先の操作ボタン52aとして推定するようにした。しかしながら、これに限定されることなく、例えば、過去の所定期間における操作者の使用頻度の高い操作ボタン52aを移動先となる操作ボタン52aとして推定してもよい。あるいは、現時点での操作者の指Fの移動しようとするその先にある操作ボタン52aを移動先となる操作ボタン52aとして推定してもよい。
上記各実施形態では、制御部130は、操作者の指Fの操作状態から、指Fの移動先となる操作ボタン52aを推定するにあたって、現在の指Fの位置から一番近い操作ボタン52aを移動先の操作ボタン52aとして推定するようにした。しかしながら、これに限定されることなく、例えば、過去の所定期間における操作者の使用頻度の高い操作ボタン52aを移動先となる操作ボタン52aとして推定してもよい。あるいは、現時点での操作者の指Fの移動しようとするその先にある操作ボタン52aを移動先となる操作ボタン52aとして推定してもよい。
また、上記各実施形態では、操作ボタン52aに近づいていく操作者の指Fに対して操作ボタン52a側に引込み力を発生させるものとしたが、これに加えて、操作者の指Fが操作ボタン52aの近傍から離れようとするときに、操作ボタン52a側に向かう引込み力を発生させるものとしてもよい。この場合は、操作者の指Fが操作ボタン52aに対して離れていく方向に振動を発生させ、離れていく方向を往路側、その反対方向を復路側とし、復路側の振動の速度あるいは加速度を往路側よりも小さくするようにしてやればよい。
また、上記各実施形態では、ポインタ52bの位置と操作ボタン52aの位置との距離が長いほど、往路側の速度あるいは加速度をより小さくした。これに対して、ポインタ52bの位置と操作ボタン52aの位置との距離が短いほど、往路側の速度あるいは加速度をより小さくしてもよい。この場合は、操作者の指Fが操作ボタン52aに近づくほど、引込み力が大きく得られるものとなる。
また、上記各実施形態では、操作部110として、いわゆるタッチパッド式のものとしたが、これに限らず、液晶ディスプレイ51の表示画面52が透過されて操作面111に視認されるいわゆるタッチパネル式のものにも適用可能である。
また、上記各実施形態では、図6で説明したステップS140〜ステップS160で、押込み操作があると、クリック感を与えるクリック感振動を発生させるものとした。しかしながら、本発明は、基本的には、往路側と復路側とで振動の速度あるいは加速度が異なるようにすることで、引込み力を発生させるものとしており、ステップS140〜ステップS160を廃止したものとしてもよい。
また、上記各実施形態では、操作体を操作者の指Fとして説明したが、これに限らず、ペンを模したスティックとしてもよい。
また、上記各実施形態では、入力装置100、100Aによる入力制御の対象(所定の機器)として、ナビゲーション装置50としたが、これに限定されることなく、車両用の空調装置、あるいは車両用オーディオ装置等の他の機器にも適用することができる。
50 ナビゲーション装置(所定の機器)
52a 操作ボタン(移動先)
100、100A 入力装置
111 操作面
112 タッチセンサ(検出部)
120 駆動部
130 制御部
F 操作者の指(操作体)
52a 操作ボタン(移動先)
100、100A 入力装置
111 操作面
112 タッチセンサ(検出部)
120 駆動部
130 制御部
F 操作者の指(操作体)
Claims (4)
- 操作側となる操作面(111)に対する操作体(F)の操作状態を検出する検出部(112)と、
前記検出部によって検出される前記操作状態に応じて、所定の機器(50)に対する入力を行う制御部(130)と、を備える入力装置において、
前記操作面の拡がる方向に前記操作面を振動させる駆動部(120)が設けられ、
前記制御部は、前記操作体が前記操作面に接触しているときに、前記検出部による前記操作状態から推定される前記操作体の移動先(52a)の方向に往復する振動を前記操作面に発生させると共に、前記往復する振動の往路側と復路側とで前記振動の速度あるいは加速度が異なるように制御する入力装置。 - 前記制御部は、前記駆動部に対して、前記復路側よりも前記往路側の前記速度あるいは前記加速度を小さくするように制御する請求項1に記載の入力装置。
- 前記制御部は、前記駆動部に対して、前記操作面上で、前記移動先までの距離に応じて、前記速度あるいは前記加速度の大きさを変えるように制御する請求項2に記載の入力装置。
- 前記制御部は、前記検出部より前記操作状態として、前記操作面に対する押込み操作を取得すると、前記駆動部に対して、前記振動とは異なり、前記操作体に対してクリック感を与えるクリック感振動を発生させる請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の入力装置。
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