JP2018146091A - スプロケット設置機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】トルクコンバータに形成されているスリーブ上にスプロケットが嵌め付けられるものにおいて、部品点数を増加することなくスリーブとスプロケットとの隙間からのオイル漏れを低減できるスプロケット設置機構を提供する。【解決手段】トルクコンバータ16に作動油が供給されると、その作動油の油圧によって段付部38の受圧面39が押されることで、スプロケット26がエンジン12側に移動する。このとき、スプロケット26の段付部38とスリーブ24の先端部37との間の隙間L1、L2が狭められ、その隙間L1、L2からの作動油の漏れが低減される。従って、Oリングなどのシール部材を使用することなく作動油の漏れを抑制することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、流体伝動装置に連結されたスリーブに設けられるスプロケットの設置機構に関するものである。
エンジンによって駆動されるトルクコンバータに形成されたスリーブ上にスプロケットが嵌め付けられ、そのスプロケットに巻き掛けられたチェーンを介してオイルポンプを駆動させるものが提案されている。特許文献1に記載のオイルポンプ駆動用スプロケットがそれである。
特開2004−68865号公報 特開2009−197914号公報
ところで、特許文献1のオイルポンプ駆動用スプロケットにおいて、トルクコンバータのスリーブとスプロケットとの間に形成される隙間からのオイル漏れを防止するためのOリングが設けられているが、Oリングを用いることによる部品点数の増加や組付工数の増加によって製造コストが増加する問題があった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、流体伝動装置に連結されているスリーブ上にスプロケットが嵌め付けられるものにおいて、部品点数を増加することなくスリーブとスプロケットとの隙間からのオイル漏れを低減できる構造を提供するものである。
第1発明の要旨とするところは、(a)軸線まわりに配置され、エンジンに動力伝達可能に接続されている流体伝動装置と、その流体伝動装置の前記軸線方向で前記エンジンと反対側からその軸線と平行に伸びるスリーブと、そのスリーブの外周面に前記軸線方向への相対移動可能な状態で嵌め付けられているスプロケットとを、備えるスプロケット設置機構において、(b)前記スプロケットの前記先端部には、前記スリーブの先端部を覆うように形成されるとともに、前記流体伝動装置に供給される作動油の油圧を受ける受圧面が形成されている掛かり部が設けられ、(c)前記掛かり部および前記スリーブの先端部を前記軸線と平行な方向から見たとき、その掛かり部およびそのスリーブの先端部が、少なくとも一部重なり合うことを特徴とする。
第1発明のスプロケット設置機構によれば、流体伝動装置に作動油が供給されると、その作動油の油圧によって掛かり部の受圧面が押されることで、スプロケットがエンジン側に移動させられる。このとき、スプロケットの掛かり部とスリーブの先端部との間の隙間が狭められ、その隙間からの作動油の漏れが低減される。従って、Oリングなどのシール部材を使用することなく作動油の漏れを抑制することができる。
本発明が適用された車両の構造を概略的に示す断面図である。 図1のスリーブおよびスプロケットの円筒部の周方向の一部を取り出した斜視図である。 図2において段付部およびスリーブを矢印B方向から見た図に対応している。 図1のロックアップクラッチのフレックスロックアップ時の作動を説明するフローチャートである。 本発明の他の実施例であるスプロケットの設置機構を簡略的に示す断面図である。 本発明のさらに他の実施例であるスプロケットの設置機構を簡略的に示す断面図である。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、本発明が適用された車両10の構造を概略的に示す断面図であって、特に、後述するスプロケット26の設置機構11(スプロケット設置機構)を示している。車両10は、内燃機関であるエンジン12と、ロックアップクラッチ14付のトルクコンバータ16とを、共通の軸線C上に備えている。なお、トルクコンバータ16が、本発明の流体伝動装置に対応している。
トルクコンバータ16は、エンジン12の動力を流体を介して駆動輪側に伝達するよく知られた流体伝動装置である。トルクコンバータ16は、エンジン12に動力伝達可能に接続されることで、そのエンジン12によって回転駆動されるポンプ18と、タービン軸20に連結されている図示しないタービンと、ステータ軸22に図示しないワンウェイクラッチを介して連結されている図示しないステータと、ポンプ18とタービンとを選択的に断接するロックアップクラッチ14とを、備えて構成されている。
ポンプ18のエンジン12と反対側の内周部には、軸線C方向でエンジン12から遠ざかる方向(すなわちエンジン12と反対方向)に向かって伸びる円筒状のスリーブ24が一体的に連結されている。スリーブ24は、ポンプ18とともに軸線Cまわりに一体回転させられる。
スリーブ24の外周側には、スプロケット26が配置されている。スプロケット26は、スリーブ24の外周面に軸線C方向への相対移動可能な状態で嵌め付けられている。スプロケット26は、スリーブ24の外周面に嵌め付けられている円筒状の円筒部28と、円筒部28の外周面に設けられ外周端部に図示しないチェーンが巻掛けられるチェーン歯車部30とから構成されている。
スプロケット26の円筒部28は、軸線Cまわりに回転可能に配置され、スリーブ24とともに一体的に回転させられる。なお、スプロケット26とスリーブ24とを一体的に回転させる機構については後述するものとする。円筒部28の軸線C方向でエンジン12から遠ざかる側は、非回転部材であるケース32に形成されている収容穴34内に収容されている。収容穴34の内周面と円筒部28の外周面との間の隙間には、ブッシュ36が介挿されており、円筒部28は、ブッシュ36を介してケース32に回転可能に支持されている。
スリーブ24の内周側には、トルクコンバータ16のステータにワンウェイクラッチを介して連結されている円筒状のステータ軸22が配置されている。ステータ軸22は、軸線Cを中心に配置され、ケース32に接続されることで常時回転停止させられている。
ステータ軸22の内周側には、円筒状のタービン軸20が配置されている。タービン軸20は、軸線Cまわりに回転可能に配置されており、タービンとともに一体的に回転させられる。なお、タービン軸20は、図示しない変速機に動力伝達可能に接続されている。
スプロケット26の円筒部28の軸線C方向でエンジン12と反対側の先端部は、スリーブ24の軸線C方向の先端部37よりも軸線C方向でエンジン12から遠ざかる位置まで伸びている。すなわち、円筒部28の先端部は、スリーブ24の先端部37よりも軸線C方向でエンジン12から遠ざかる側に位置している。また、円筒部28の軸線C方向でエンジン12と反対側の先端部には、その先端部から径方向内側に向かって伸びる段付形状の段付部38が形成されている。段付部38は周方向で連続的に形成されており、その内周端部は、径方向でスリーブ24の内周面と同じ位置まで伸びている。このことから、段付部38は、スリーブ24の先端部37を覆うようにして形成される。従って、スプロケット26の段付部38およびスリーブ24の先端部37を図1の矢印Aの方向から見たとき(すなわち軸線C方向でエンジン12と反対側からエンジン12側に向かって軸線Cと平行な方向から見たとき)、段付部38(円筒部28)およびスリーブ24の先端部37が重なり合っている(オーバーラップ)。また、段付部38の軸線C方向でエンジン12から遠ざかる側には、トルクコンバータ16(およびロックアップクラッチ14)に供給される作動油の油圧を受ける環状の受圧面39が形成されている。なお、段付部38が、本発明の掛かり部に対応している。
図2は、図1のスリーブ24およびスプロケット26の円筒部28の斜視図である。なお、図2にあっては、周方向の一部のみ示されている。図2において、実線が円筒部28に対応し、破線がスリーブ24に対応している。図2に示すように、円筒部28の軸線C方向の先端に、内周側に向かって突き出す段付部38が形成されている。段付部38は、周方向で連続的に形成されている。また、段付部38には、周方向で等角度間隔に配置された複数個の突起40が形成されている。突起40は、段付部38から軸線C方向で円筒部28の他端側に向かって突き出している。また、スリーブ24の軸線C方向の先端部37には、突起40と嵌合する複数個の窪み42が形成されている。これら突起40と窪み42とが嵌合することで、スリーブ24とスプロケット26とが一体的に回転させられる。すなわち、突起40と窪み42とが嵌合することで、スプロケット26は、スリーブ24に対して相対回転不能となる。
図3は、図2において段付部38およびスリーブ24の先端部37を矢印B方向から見た図に対応している。なお、図2において矢印B方向から見た場合、スリーブ24は段付部38に隠れて見えないが、破線(隠れ線)でスリーブ24が示されている。図3からもわかるように、図2の矢印B方向(軸線Cと平行な方向)から段付部38およびスリーブ24の先端部37を見たとき、段付部38とスリーブ24の先端部37とが重なり合っている(オーバーラップ)。
図1に戻り、ケース32には、図示しない油圧回路から作動油が供給される油路46が形成されている。この油路46から供給される作動油は、ステータ軸22とスリーブ24との隙間に形成される軸線Cと平行な油路48を通ってトルクコンバータ16(およびロックアップクラッチ14)に供給される。ここで、ロックアップクラッチ14のフレックスロックアップ時(またはロックアップ時)には、この作動油の油圧(以下、ロックアップON圧Pon)によってロックアップクラッチ14がロックアップ状態に制御されるが、スリーブ24とスプロケット26との軸線C方向の隙間L1、L2から作動油が漏れるとロックアップクラッチ14に供給されるロックアップON圧Ponが低下し、ロックアップクラッチ14のトルク容量が低下して、ロックアップクラッチ14の制御性が低下してしまう。これを防止するため、スリーブ24とスプロケット26との間にOリングなどのシール部材を設けることが考えられるが、部品点数が増加するとともに組付工数も増加し、製造コストが高くなる問題が生じる。
これに対して、本実施例では、スプロケット26に上述した段付部38が形成されることで、油路46からトルクコンバータ16(およびロックアップクラッチ14)に作動油が供給されたとき、スリーブ24とスプロケット26との隙間L1、L2が狭められることで作動油の漏れが低減される。以下、段付部38が形成されることによる作動および効果について説明する。
ロックアップクラッチ14のフレックスロックアップ時(またはロックアップ時)の作動について、図4に示すフローチャートを用いて説明する。フレックスロックアップ制御が開始されると、ステップST1において、油路46からロックアップクラッチ14のトルク容量を制御するためのロックアップON圧Ponがかけられる。すなわち、ロックアップON圧Ponに調圧された作動油が油路46から供給される。このとき、油路46から供給された作動油が収容穴34内に供給され、ステータ軸22とスリーブ24との間の油路48を通ってトルクコンバータ16のロックアップクラッチ14に供給される。この作動油のロックアップON圧Ponによってロックアップクラッチ14のトルク容量が調整される。
ステップST2では、収容穴34内に供給された作動油のロックアップON圧Ponによって、段付部38(スプロケット26)が軸線C方向でエンジン12側に押し付けられる。この作動油のロックアップON圧Ponによる押し付け力Fは、段付部38の受圧面39の受圧面積S1と、段付部38の受圧面39とは反対側の面積、すなわちスリーブ24の先端部37の受圧面積S2との面積差ΔS(S1−S2)に、ロックアップON圧Ponを乗算する(=ΔS×Pon)で求められる。ここで、受圧面39の受圧面積S1は、図2の矢印B方向(軸線Cと平行な方向)から段付部38を見たときの面積、すなわち図3において実線で囲まれる部位の周方向全体の面積(=π(r1−r3))に対応している。また、スリーブ24の先端部37の受圧面積S2は、図2の矢印B方向からスリーブ24を見たときの面積、すなわち図3において破線で囲まれる部位の周方向全体の面積(=π(r2−r3))に対応している。これより、受圧面39の受圧面積S1は、スリーブ24の先端部37の受圧面積S2よりも大きくなる。
ステップST3では、スプロケット26がエンジン12側に押し付け力Fで押し付けられることにより、スプロケット26がエンジン12側に移動させられ、スリーブ24とスプロケット26との間の隙間L1、L2が狭められる。これに関連して、スリーブ24とスプロケット26との隙間L1、L2によって形成される、作動油が流出するときの図3の斜線で示す流出断面積Sbが狭められる。このとき、流出断面積Sbは、トルクコンバータ16と連通する油路48を形成する隙間aからなる油路48の断面積Saよりも十分に小さくなる。
ステップST4では、スリーブ24とスプロケット26との隙間L1、L2が狭められて流出断面積Sbについても狭められるため、隙間L1、L2から流出する作動油が低減され、スリーブ24とステータ軸22との間の油路48に流入する作動油量が増加することから、作動油のロックアップON圧Ponの油圧低下が抑制され、ロックアップクラッチ14のトルク容量の低下が抑制される。
上述のように、本実施例によれば、トルクコンバータ16に作動油が供給されると、その作動油の油圧によって段付部38の受圧面39が押されることで、スプロケット26がエンジン12側に移動する。このとき、スプロケット26の段付部38とスリーブ24の先端部37との間の隙間L1、L2が狭められ、その隙間L1、L2からの作動油の漏れが低減される。従って、Oリングなどのシール部材を使用することなく作動油の漏れを抑制することができる。
つぎに、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の説明において前述の実施例と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
図5は、本発明の他の実施例であるスプロケット62の設置機構63(スプロケット設置機構)を簡略的に示す断面図である。なお、図5の紙面右側に、図示しないエンジンおよびロックアップクラッチを有する流体伝動装置が配置されている。また、図5のスプロケット62および回転軸66などの回転部材は、軸線Cに対して略対称であるため、軸線Cより下側半分が省略されている。
スプロケット62は、図示しない流体伝動装置に動力伝達可能に連結されている円筒状のスリーブ68の外周側に配置され、そのスリーブ68の外周面に軸線C方向への相対移動可能な状態で嵌め付けられている。スプロケット62は略円筒状に形成され、軸線C方向でエンジン側(紙面右側)の外周には、図示しないチェーンが巻き掛けられるチェーン歯車部69が形成されている。また、スプロケット62の内周面には、スリーブ68の外周面に形成されているスプライン歯70とスプライン嵌合するスプライン歯72が形成されている。スプロケット62のスプライン歯72とスリーブ68のスプライン歯70とが互いにスプライン嵌合されることで、スプロケット62は、スリーブ68に対して相対回転不能、且つ、軸線C方向への相対移動可能となる。
スプロケット62の軸線C方向でエンジンと反対側(紙面左側)の先端部は、スリーブ68の軸線C方向の先端部73よりもエンジンから遠ざかる側(紙面左側)に位置しており、さらに、スプロケット62の前記先端部には、径方向内側に向かって伸びる段付部84が形成されている。段付部84の内周端部は、径方向でスリーブ68の内周面と同じ位置まで伸びている。従って、段付部84は、スリーブ68の先端部73を覆うように形成される。また、段付部84およびスリーブ68の先端部73を軸線Cと平行な方向から見たとき、段付部84とスリーブ68の先端部73とが重なりあっている。また、段付部84の軸線C方向でエンジンと反対側の端面には、流体伝動装置に供給される作動油の油圧を受ける環状の受圧面86が形成されている。なお、段付部84が、本発明の掛かり部に対応している。
回転軸66は、ケース64に形成されている穴74内に収容され、軸線Cまわりの回転可能に支持されている。回転軸66の軸線C方向の一端には収容穴76が形成され、スプロケット62およびスリーブ68の一端がその収容穴76内に収容されている。また、回転軸66の収容穴76の内周面とスプロケット62の外周面との間にブッシュ78が介挿されている。
ケース64には、流体伝動装置に作動油を供給するための油路80が形成されるとともに、回転軸66には、油路80と収容穴76とを連通するための連通穴82が形成されている。また、ケース64の穴74の内周面と回転軸66の外周面との間であって、軸線C方向で連通穴82の両側に、一対のOリング88が設けられている。従って、ケース74と回転軸66との間からの作動油の漏れが防止される。
上記のように構成されるスプロケット62において、油路80から作動油が供給されると、作動油が連通穴82を通って収容穴76内に流入する。さらに、スリーブ68の内部に形成される油路85を通って流体伝動装置(およびロックアップクラッチ)に作動油が供給される。ここで、収容穴76内の作動油の油圧によって段付部84の受圧面86が押し付けられることで、スプロケット62が軸線C方向でエンジン側(紙面右側)に移動させられる。従って、スプロケット62とスリーブ68との間の軸線C方向の隙間L3が狭められることで、隙間L3から流出する作動油が低減され、スリーブ68の油路85内に流入する作動油が増加し、流体伝動装置(およびロックアップクラッチ)に供給される作動油の油圧低下が抑制される。
上述のように、本実施例によっても、スプロケット62に受圧面86が形成された段付部84が設けられることで、作動油の油圧を受けてスプロケット62が軸線C方向に移動させられ、スプロケット62とスリーブ68との間の隙間L3が狭められ、隙間L3から流出する作動油の漏れが低減される。
図6は、本発明のさらに他の実施例であるスプロケット100の設置機構101(スプロケット設置機構)を簡略的に示す断面図である。なお、図6の紙面右側に、図示しないエンジンおよびロックアップクラッチを有する流体伝動装置が配置されている。本実施例では、スプロケット100およびスリーブ102の軸線C方向の先端部がテーパ状に形成されている。
円筒状に形成されるスリーブ102は、図示しない流体伝動装置に動力伝達可能に連結され、軸線Cまわりに回転可能に配置されている。また、円筒状に形成されるスプロケット100は、スリーブ102の外周側に配置され、スリーブ102の外周面に軸線C方向への相対移動可能に嵌め付けられている。スプロケット100の外周側には、図示しないチェーンが巻き掛けられるチェーン歯車部104が形成されている。なお、スプロケット100には、例えば図示しない突起が形成され、スリーブ102には、その突起と嵌合する図示しない窪みが形成されることで、スプロケット100とスリーブ102とは相対回転不能とされている。
スプロケット100の軸線C方向でエンジンと反対側(紙面左側)の先端部の内周側には、開口側に向かうに従って(すなわちエンジンから遠ざかるに従って)穴の内径が小さくなる形状のテーパ面108を有するテーパ部106が形成されている。また、スリーブ102の軸線C方向でエンジンと反対側(紙面左側)の先端部の外周側には、エンジンから遠ざかるに従ってその外径が小さくなる形状のテーパ面110を有するテーパ部112が形成されている。テーパ部106のテーパ面108とテーパ部112のテーパ面110とは、その勾配が同じに形成され、テーパ面108およびテーパ面110が互いに向き合った状態で配置されている。従って、スプロケット100のテーパ部106が、スリーブ102のテーパ部112を覆うようにして配置される。図6において、テーパ部106(スプロケット100)とテーパ部112(スリーブ102)とを矢印D方向(すなわち軸線Cと平行な方向)から見たとき、テーパ部106の内周側と、テーパ部112の外周側とが一部重なり合っている。また、テーパ部106の軸線C方向の先端には、図示しない流体伝動装置(およびロックアップクラッチ)に供給される作動油の油圧を受ける受圧面114が形成されている。なお、テーパ部106が、本発明の掛かり部に対応している。
上記のように構成されるスプロケット100において、軸線C方向でエンジンと反対側(紙面左側)から作動油が供給された際には、スリーブ102内の油路116を通って流体伝動装置(およびロックアップクラッチ)に作動油が供給される。このとき、作動油の油圧によって、テーパ部106の軸線C方向の先端に形成されている受圧面114が押されることで、スプロケット100が軸線C方向でエンジン側(紙面右側)に移動させられる。このとき、テーパ部106のテーパ面108とテーパ部112のテーパ面110との間の隙間L4が狭められることで、隙間L4の間からの作動油の漏れが低減される。
上述のように、本実施例においても、スプロケット100に受圧面114が形成されたテーパ部106が設けられることで、作動油の油圧を受けてスプロケット100が軸線C方向に移動させられ、テーパ面108とテーパ面110との間の隙間L4が埋められることで、この隙間L4からの作動油の漏れが低減される。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
例えば、前述の実施例では、車両10において、トルク増幅機能を有するトルクコンバータ16が使用されていたが、本発明は、必ずしもトルクコンバータに限定されず、トルク増幅機能を有さないフルードカップリングが使用されても構わない。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
11、63、101:設置機構
12:エンジン
16:トルクコンバータ(流体伝動装置)
24、68、102:スリーブ
26、62、100:スプロケット
37、73:先端部(スリーブの先端部)
38、84:段付部(掛かり部、スプロケットの先端部)
39、86、114:受圧面
106:テーパ部(掛かり部、スプロケットの先端部)
112:テーパ部(スリーブの先端部)

Claims (1)

  1. 軸線まわりに配置され、エンジンに動力伝達可能に接続されている流体伝動装置と、該流体伝動装置の前記軸線方向で前記エンジンと反対側から該軸線と平行に伸びるスリーブと、該スリーブの外周面に前記軸線方向への相対移動可能な状態で嵌め付けられているスプロケットとを、備えるスプロケット設置機構において、
    前記スプロケットの前記先端部には、前記スリーブの先端部を覆うように形成されるとともに、前記流体伝動装置に供給される作動油の油圧を受ける受圧面が形成されている掛かり部が設けられ、
    前記掛かり部および前記スリーブの先端部を前記軸線と平行な方向から見たとき、該掛かり部および該スリーブの先端部が、少なくとも一部重なり合う
    ことを特徴とするスプロケット設置機構。
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