JP2018145678A - 作業機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】旋回操作の操作性向上を図ることが可能な作業機械を提供する。【解決手段】下部走行体に旋回体が旋回可能に搭載されている。旋回モータが旋回体を旋回させる。制動装置が旋回体に制動トルクを与える。制御装置が、旋回体が停止するまでの旋回角に影響を与えるパラメータに基づいて制動装置の制動トルクを可変制御する。【選択図】図3

Description

本発明は、旋回体を有する作業機械に関する。
ブーム、アーム、及びバケットのそれぞれを駆動する複数の油圧アクチュエータと、旋回体を旋回させる電動機とを備えたハイブリッド型ショベルが知られている(特許文献1)。ハイブリッド型ショベルにおいては、オペレータが旋回用レバーを操作することによって旋回体を旋回させ、旋回レバーを中立位置に戻すことによって旋回体の旋回を停止させる。
特開2007−239454号公報
ショベルの置かれた環境やショベルの動作状態によっては、オペレータの意図した通りに旋回体を停止させることが困難な場合がある。また、旋回体に急制動を与えると危険を伴う場合があるため、旋回操作には注意が必要である。本発明の目的は、旋回操作の操作性向上を図ることが可能な作業機械を提供することである。
本発明の一観点によると、
下部走行体と、
前記下部走行体に旋回可能に搭載された旋回体と、
前記旋回体を旋回させる旋回モータと、
前記旋回体に制動トルクを与える制動装置と、
前記旋回体が停止するまでの旋回角に影響を与えるパラメータに基づいて前記制動装置の制動トルクを可変制御する制御装置と
を有する作業機械が提供される。
制動トルクを可変制御することにより、旋回操作の操作性の向上を図ることができる。
図1は、実施例によるショベルの側面図である。 図2は、本実施例によるショベルのブロック図である。 図3は、機械式ブレーキの構成、及び旋回停止制御に関わる機能を示す概略図である。 図4は、制御装置が実行する制御処理のフローチャートである。 図5は、機械式ブレーキの潤滑油の温度とブレーキ解除圧との関係を、制動トルクをパラメータとして示すグラフである。 図6は、他の実施例によるショベルの旋回停止制御機能に関わる部分のブロック図である。
図1〜図6を参照して、実施例による作業機械の例としてショベルについて説明する。
図1は、実施例によるショベルの側面図である。下部走行体10に旋回体11が旋回可能に搭載されている。旋回体11にアタッチメント15が取り付けられている。アタッチメント15は、ブーム12、アーム13、及びバケット14を含む。ブームシリンダ16がブームを起伏方向に駆動する。アームシリンダ17がアーム13を開閉方向に駆動する。バケットシリンダ18がバケット14を開閉方向に駆動する。
ブーム12と旋回体11とを連結する軸受部、アーム13とブーム12とを連結する軸受部、及びバケット14とアーム13とを連結する軸受部に、それぞれ角度センサ36が取り付けられている。角度センサ36は、軸受けによって連結されている2つの部材のなす角度を計測する。なお、角度センサ36に代えて、ブームシリンダ16、アームシリンダ17、及びバケットシリンダ18に、それぞれシリンダ長センサを取り付けてもよい。シリンダ長センサによる計測結果から、軸受けによって連結されている2つの部材のなす角度を算出することができる。
旋回体11にキャビン20、旋回モータ30、機械式ブレーキ31、傾斜角センサ34、及び制御装置40が搭載されている。キャビン20内に、下部走行体10の走行、旋回体11の旋回、ブーム12の起伏、アーム13の開閉、バケット14の開閉等の操作を行うための操作レバー等からなる操作装置21が設けられている。旋回モータ30は下部走行体10に対して旋回体11を旋回させるトルクを発生する。機械式ブレーキ31は、旋回体11を停止させるための制動トルクを発生する。傾斜角センサ34は、水平面に対する旋回体11の傾斜方位及び傾斜角を計測する。制御装置40は、オペレータによる操作装置21の操作に応じて、旋回モータ30、機械式ブレーキ31等を制御する。
図2は、本実施例によるショベルのブロック図である。図2において、機械的駆動系を二重線で表し、高圧油圧ラインを最も太い実線で表し、パイロットラインを破線で表し、電気的駆動系を2番目に太い実線で表し、制御系を細い実線で表している。
エンジン55と、アシストモータとしての電動発電機56が、それぞれトルク伝達機構57の2つの入力軸に接続されている。メインポンプ60及びパイロットポンプ61が、トルク伝達機構57の出力軸に接続されている。エンジン55及び電動発電機56は、トルク伝達機構57を介してメインポンプ60及びパイロットポンプ61を駆動する。エンジン55には、例えばディーゼルエンジン等の内燃機関が用いられる。ショベルの起動中は、エンジン55が常時運転される。メインポンプ60は、高圧油圧ライン65を介してコントロールバルブ66に接続されており、コントロールバルブ66に高圧の作動油を供給する。パイロットポンプ61は、パイロットライン62を介して操作装置21に接続されており、操作装置21にパイロット圧を与える。
メインポンプ60の負荷が高い場合(例えば、エンジン55の出力以上の負荷である場合)には、電動発電機56がアシスト運転を行う。これにより、エンジン55の出力に加えて電動発電機56の出力がメインポンプ60に伝達される。一方、メインポンプ60の負荷が低い場合(例えば、エンジン55の出力より低い場合)には、エンジン55の出力の一部がトルク伝達機構57を介して電動発電機56に伝達され、電動発電機56が発電運転を行う。電動発電機56のアシスト運転と発電運転との切り替え制御は、制御装置40により行われる。
操作装置21は、パイロットポンプ61から供給されるパイロット圧(一次側パイロット圧)を、オペレータの操作に応じたパイロット圧(二次側パイロット圧)に変換する。二次側パイロット圧は、コントロールバルブ66及び圧力センサ22に入力される。
圧力センサ22は、オペレータによる操作装置21の操作量に応じた二次側パイロット圧を電気信号に変換する。この電気信号は制御装置40に入力される。
コントロールバルブ66は、オペレータの操作量に応じた二次側パイロット圧に基づいて、各油圧アクチュエータに対応するスプール弁を動かし、高圧油圧ライン65を介して供給される高圧の作動油を各油圧アクチュエータに供給する。コントロールバルブ66には、油圧アクチュエータとしてブームシリンダ16、アームシリンダ17、バケットシリンダ18、油圧モータ19A及び19Bが接続されている。油圧モータ19A及び19Bは、それぞれ下部走行体10の左右のクローラを駆動する。
バケットシリンダ18にシリンダ圧センサ39が取り付けられている。シリンダ圧センサ39は、バケットシリンダ18内の圧力を計測する。シリンダ圧センサ39は、バケットシリンダ18のボトム圧を計測してもよいし、ロッド圧を計測してもよい。シリンダ圧センサ39の測定値が制御装置40に入力される。さらに、傾斜角センサ34(図1)の測定値が制御装置40に入力される。
電動発電機56はインバータ51を介して蓄電回路50に接続されている。蓄電回路50は、蓄電装置及び昇降圧コンバータを含む。インバータ51は制御装置40によって制御される。電動発電機56をアシスト運転させる場合には、蓄電回路50から電動発電機56に電力を供給する。電動発電機56を発電運転させる場合には、電動発電機56で発電された電力を蓄電回路50に供給する。
旋回モータ30がインバータ52を介して蓄電回路50に接続されている。旋回モータ30の回転軸に機械式ブレーキ31、レゾルバ32、及び減速機33が接続されている。機械式ブレーキ31は、制御装置40から制御されることにより旋回モータ30の回転軸に制動トルクを与える。機械式ブレーキ31として湿式摩擦ブレーキが用いられ、温度センサ35が機械式ブレーキ31内の潤滑油の温度を計測する。温度センサ35の計測結果が制御装置40に入力される。レゾルバ32は旋回モータ30の回転軸の回転方向の位置を計測する。計測結果が制御装置40に入力される。制御装置40は、回転方向の位置の変化に基づいて、旋回体11の旋回速度を算出する。
旋回モータ30は、減速機33を介して旋回体11(図1)を旋回させる力行運転と、減速機33を介して旋回体11に制動力を与える回生運転との双方を実現することができる。力行運転と回生運転との切り替えは、制御装置40によるインバータ52の制御により行われる。力行運転時には、蓄電回路50からインバータ52を介して旋回モータ30に電力が供給される。回生運転時には、旋回モータ30が回生ブレーキとして動作し、旋回モータ30で発生した回生電力がインバータ52を介して蓄電回路50に供給される。
旋回モータ30による回生ブレーキと、機械式ブレーキ31とが、旋回体11に制動トルクを与える制動装置として作用する。
次に、図3を参照して機械式ブレーキ31の構成及び動作について説明する。
図3は、機械式ブレーキ31の構成、及び旋回停止制御に関わる機能を示す概略図である。図3においてパイロットラインを破線で表し、制御系を細い実線で表している。
ブレーキピストン311がブレーキシリンダ312内に挿入されている。ブレーキピストン311は、旋回モータ30の回転軸と平行な方向に伸縮可能である。ブレーキピストン311は、パイロットポンプ61からパイロット圧(以下、ブレーキ解除圧という。)が供給されると縮小方向に作動する。ブレーキスプリング313が、ブレーキピストン311に対して伸長方向の力を印加する。
複数のブレーキディスク314が、旋回モータ30の回転軸に、軸方向に移動可能な状態でスプライン結合している。ブレーキディスク314の各々は、旋回モータ30の回転軸とともに回転する。複数のブレーキプレート315が、旋回モータ30の回転軸の軸方向に移動可能に、固定部であるブレーキケース316の内面にスプライン結合している。複数のブレーキプレート315と複数のブレーキディスク314とは、回転軸方向に交互に積み重ねられている。ブレーキケース316内に潤滑油が充填されており、ブレーキディスク314及びブレーキプレート315が潤滑油に浸漬されている。温度センサ35が潤滑油の温度を計測する。
ブレーキシリンダ312に供給するブレーキ解除圧を増加させてブレーキピストン311を縮小方向に移動させると、ブレーキディスク314とブレーキプレート315とが回転軸方向に離れる。これにより機械式ブレーキ31が解除状態になる。ブレーキ解除圧の印加を停止すると、ブレーキスプリング313によってブレーキピストン311が伸長方向に移動する。これにより、ブレーキディスク314とブレーキプレート315が面接触し、回転軸に制動トルクが加わる。ブレーキ解除圧を変化させると、ブレーキディスク314をブレーキプレート315に押し付ける押しつけ力が変化し、回転軸に加わる制動トルクも変化する。具体的には、ブレーキ解除圧を低下させるに従って、制動トルクが大きくなり、ブレーキ解除圧が0の状態、すなわちブレーキ解除圧を印加しない状態で、最大の制動トルクが発生する。
ブレーキシリンダ312に与えるブレーキ解除圧は、パイロットポンプ61から電磁比例弁317を介して与えられる。制御装置40が電磁比例弁317を制御してブレーキシリンダ312に供給するブレーキ解除圧を調整することにより、機械式ブレーキ31が発生する制動トルクを変化させることができる。油圧計318がブレーキ解除圧を計測する。油圧計318の計測値が制御装置40に入力される。制御装置40は、ブレーキ解除圧の計測値に基づいて、電磁比例弁317をフィードバック制御する。
次に、制御装置40による機械式ブレーキ31の制御について説明する。制御装置40は、旋回体11が停止するまでの旋回角(以下、制動旋回角という。)に影響を与えるパラメータ70に基づいて電磁比例弁317の弁開度を調整することにより、機械式ブレーキ31の制動トルクを可変制御する。
次に、制動旋回角に影響を与えるパラメータ70について説明する。旋回体11(図1)の旋回速度、及びブレーキシリンダ312に供給するブレーキ解除圧が一定の条件であっても、種々の要因によって制動旋回角が変動してしまう。制動旋回角に影響を与えるパラメータ70は、制動旋回角に影響を与える種々の要因を数値化したものである。
制動旋回角に影響を与えるパラメータ70が、制動旋回角を大きくする方向に変化すると、制御装置40は、ブレーキ解除圧を低下させることにより、制動旋回角の増大を抑制する。制御装置40は、制動旋回角に影響を与えるパラメータ70に基づいてショベルの機体の安定度が低下すると判定した場合には、ブレーキ解除圧を増加させることにより制動トルクを低下させ、機体の安定性を維持する。
制動旋回角に影響を与えるパラメータ70は、シリンダ圧センサ39で計測されるバケットシリンダ18内のシリンダ圧データP、角度センサ36(図1)で計測される角度データβ、傾斜角センサ34で計測される旋回体11の傾斜方位データα、傾斜角データθ、温度センサ35で計測される潤滑油の温度データTを含む。
次に、図4及び図5を参照して制御装置40が実行する旋回停止制御処理について説明する。
図4は、制御装置40が実行する旋回停止制御処理のフローチャートである。この旋回停止制御処理は、オペレータが旋回体11の旋回を停止させる操作を行うたびに起動される。
オペレータが旋回停止の操作を行うと、制御装置40は、角度センサ36から角度データβを読み込む。さらに、傾斜角センサ34から、旋回体11の傾斜方位データα、及び傾斜角データθを読み込む。
制御装置40は、角度データβに基づいて、旋回体11を旋回させたときの下部走行体10に対するバケット14の軌跡を算出する(ステップS1)。旋回中にアタッチメント15の形状を変化させない場合、バケット14の軌跡は円周状になる。この円周の半径は、角度データβに基づいて算出することができる。
さらに、制御装置40は、旋回体11の傾斜方位データα及び傾斜角データθを加味して、水平面に対するバケット14の軌跡を求める。傾斜角データθが0°である場合、バケット14の軌跡は水平面に含まれる。傾斜角データθが0°以外のとき、すなわち下部走行体10が設置されている面が傾斜している場合、バケット14の軌跡は、水平面に対して傾斜した仮想平面に含まれる。さらに、制御装置40は、傾斜方位データαに基づいて、旋回体11の旋回方向が、バケット14を上昇させる方向か下降させる方向か特定するとともに、バケット14の上昇及び下降の度合いを算出する。
次に、制御装置40は、シリンダ圧センサ39からバケットシリンダ18内のシリンダ圧データPを読み込み、制動トルクを算出する(ステップS2)。以下、制動トルクの算出方法について説明する。
制御装置40は、シリンダ圧データPに基づいて、バケット14に保持されている運搬対象物、例えば土砂の重量を算出する。さらに、制御装置40は、角度データβに基づいて、旋回中心軸からバケット14までのアタッチメント長を算出する。アタッチメント長と運搬対象物の重量とから、旋回体11の慣性モーメントを算出する。
制御装置40は、旋回体11の慣性モーメントに、バケット14の軌跡から求まる重力加速度の影響を加味して、目標とする制動旋回角で旋回体11を停止させるための制動トルクを算出する。例えば、慣性モーメントが大きくなるに従って、制度トルクを大きく設定する。
さらに、制御装置40は、旋回体11の傾斜方位データα、傾斜角データθ、及びバケット14の位置、バケット14に保持されている運搬対象物の重量に基づいて、機体の姿勢の安定度を算出する。例えば、傾斜角データθが大きくなるほど安定度は低下する。運搬対象物が重くなるほど安定度は低下する。制御装置40は、機体の安定度が低い場合には安定度が高い場合に比べて制動トルクを小さく設定する。
次に、制御装置40は、温度センサ35で計測された潤滑油の温度データTに基づいて、目標とする制動トルクを発生するためのブレーキ解除圧を算出する(ステップS3)。以下、図5を参照して、ブレーキ解除圧の算出方法について説明する。
図5は、機械式ブレーキ31の潤滑油の温度とブレーキ解除圧との関係を、制動トルクをパラメータとして示すグラフである。潤滑油の温度が高くなると潤滑油の粘度が低下するため、ブレーキディスク314(図3)とブレーキプレート315(図3)との間に働く摩擦力が低下する。このため、制動トルクを一定に維持するためには、ブレーキ解除圧を低下させなければならない。
図5の横軸は潤滑油の温度を表し、縦軸はブレーキ解除圧を表す。図5のグラフ中に示した複数の曲線Q1、Q2、Q3、Q4は、それぞれ制動トルクを一定値Q1、Q2、Q3、Q4に維持するための潤滑油の温度とブレーキ解除圧との関係を示す等トルク線である。図5のグラフから、例えば、目標とする制動トルクがQ3であり、潤滑油の温度がT1であるとき、ブレーキ解除圧をP1にすればよいことがわかる。図5に示した潤滑油の温度、ブレーキ解除圧、及び制動トルクの関係は、予め求められて制御装置40に記憶されている。
制御装置40は、ステップS2で算出された目標とする制動トルクから、機械式ブレーキ31で発生すべき制動トルクを算出する。例えば、制御装置40は、目標とする制動トルクから、回生ブレーキで発生する制動トルクの最大値を減ずることにより、機械式ブレーキ31で発生すべき制動トルクを算出する。すなわち、回生ブレーキと機械式ブレーキ31との両方を同時に動作させることにより、目標とする制動トルクを得る。回生ブレーキで発生する制動トルクの最大値は、旋回モータ30の定格値により決定される。
機械式ブレーキ31で発生すべき制動トルクが決まると、制御装置40は、機械式ブレーキ31で発生すべき制動トルクと潤滑油の温度の計測値とを図5の関係に当てはめることにより、ブレーキ解除圧を算出する。
次に、制御装置40は、回生ブレーキに最大の制動トルクを発生させるとともに、機械式ブレーキ31のブレーキ解除圧を、ステップS3の算出結果に基づいて制御する(ステップS4)。回生ブレーキは、旋回モータ30を駆動するためのインバータ52(図2)を制御することにより作動させる。機械式ブレーキ31のブレーキ解除圧の制御は、電磁比例弁317(図3)を制御することにより行う。
次に、制御装置40は、旋回速度の実測値が適正か否かを判定する(ステップS5)。機械式ブレーキ31が発生している制動トルクは実測することができないため、旋回速度の実測値から目標値どおりの制動トルクが発生しているか否かを推定することができる。旋回速度の実測値が適正でない場合には、ブレーキ解除圧の算出値が適正ではなかった可能性があるため、ブレーキ解除圧を算出し直す(ステップS3)。
旋回速度の実測値が適正である場合には、制御装置40は、機体のスリップを検知したか否かを判定する(ステップS6)。機体がスリップしたか否かは、例えば下部走行体10に取り付けた角速度センサの測定結果により判定することができる。制御装置40は、例えば下部走行体10の角速度がある閾値を超えた場合、機体がスリップしたと判定する。機体のスリップを検知した場合、制御装置40は、ブレーキ解除圧を再度算出する(ステップS3)。例えば、ブレーキ解除圧を高めて制動トルクを低下させることにより、機体の安定性を維持する。
スリップが検知されない場合、制御装置40は、旋回体11が停止したか否かを判定する(ステップS7)。旋回体11の停止の判定は、レゾルバ32による旋回速度の計測結果に基づいて行うことができる。旋回体11が停止していない場合には、ブレーキ解除圧を再度算出する(ステップS3)。例えば、制動開始時点からの旋回角が、目標とする制動旋回角を超えた場合には、ブレーキ解除圧を低下させることにより、制動トルクを高める。
次に、上記実施例の優れた効果について説明する。
上記実施例では、旋回体11の慣性モーメントに基づいて、旋回体11を停止させるための好適な制動トルクを算出している。このため、アタッチメント15(図1)の形状や位置、バケット14に保持されている運搬対象物の重量が変動しても、停止するまでの旋回角を目標とする制動旋回角に近づけることができる。
また、上記実施例では、バケット14に加わる重力加速度を加味して好適な制動トルクを算出している。このため、バケット14の移動の軌跡が水平面からずれている場合でも、停止するまでの旋回角を目標とする制動旋回角に近づけることができる。
さらに、上記実施例では、機械式ブレーキ31の潤滑油の温度に応じて、ブレーキ解除圧を変化させることにより、機械式ブレーキ31が目標とする制動トルクを発生するように機械式ブレーキ31を制御している。このため、機械式ブレーキ31の潤滑油の温度の変動による制動トルクの変動を補償して、目標とする制動トルクを発生させることができる。
さらに、上記実施例では、機体の姿勢が不安定であるか否かを判定し、作業現場に見合った制動トルクを算出する。このため、機体の転倒等の危険を回避することができる。また、機体のスリップを検知したときに制動トルクを小さくすることにより、スリップを抑制し、旋回体11を安定に停止させることができる。
上述のように、実施例によるショベルにおいては、旋回停止操作の操作性の向上を図るとともに、安全性の向上を図ることができる。
次に、上記実施例の変形例ついて説明する。
上記実施例では、ステップS2(図4)において目標制動トルクを回生ブレーキと機械式ブレーキ31とに分配する際に、回生ブレーキの制動トルクを最大値に固定し、回生ブレーキによる制動トルクの不足分を機械式ブレーキ31に分担させた。その他の方法として、回生ブレーキを作動させず、目標とする制動トルクをすべて機械式ブレーキ31で発生するようにしてもよい。さらにその他の方法として、回生ブレーキで発生する制動トルクも、目標とする制動トルクに応じて変化させてもよい。回生ブレーキで発生する制動トルクと機械式ブレーキ31で発生する制動トルクとの和が、目標とする制動トルクに一致すればよい。
次に、図6を参照して、他の実施例によるショベルについて説明する。以下、図1〜図5に示した実施例と共通の構成については説明を省略する。
図6は、本実施例によるショベルの旋回停止制御機能に関わる部分のブロック図である。本実施例では、制御装置40は、レゾルバ32の測定結果から求まる旋回体11の旋回速度データvに基づいて、制動トルクの目標値を算出する。例えば、旋回速度が速いほど、制動トルクの目標値を大きくする。これにより、制動開始時の旋回速度の大小にかかわらず、ほぼ一定の旋回角で旋回体11を停止させることができる。
さらに、制御装置40は、温度センサ35から取得される機械式ブレーキ31の潤滑油の温度データTに基づいて、ブレーキ解除圧の目標値を算出する。これにより、図1〜図5に示した実施例と同様に、潤滑油の温度に依らず、機械式ブレーキ31に目標とする制動トルクを発生させることができる。
上記2つの実施例及び変形例では、作業機械の例としてショベルを取りあげた。上記実施例によるショベルの制御装置40による制御処理は、電動旋回機構を持つ他の作業機械、例えばリフティングマグネット機、林業機等に適用することが可能である。
上述の各実施例は例示であり、異なる実施例で示した構成の部分的な置換または組み合わせが可能であることは言うまでもない。複数の実施例の同様の構成による同様の作用効果については実施例ごとには逐次言及しない。さらに、本発明は上述の実施例に制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
10 下部走行体
11 旋回体
12 ブーム
13 アーム
14 バケット
15 アタッチメント
16 ブームシリンダ
17 アームシリンダ
18 バケットシリンダ
19A、19B 油圧モータ
20 キャビン
21 操作装置
30 旋回モータ
31 機械式ブレーキ
32 レゾルバ
33 減速機
34 傾斜角センサ
35 温度センサ
36 角度センサ
39 バケットシリンダ圧センサ
40 制御装置
50 蓄電回路
51、52 インバータ
55 エンジン
56 電動発電機
57 トルク伝達機構
60 メインポンプ
61 パイロットポンプ
62 パイロットライン
65 高圧油圧ライン
66 コントロールバルブ
70 制動旋回角に影響を与えるパラメータ
311 ブレーキピストン
312 ブレーキシリンダ
313 ブレーキスプリング
314 ブレーキディスク
315 ブレーキプレート
316 ブレーキケース
317 電磁比例弁
318 油圧計

Claims (5)

  1. 下部走行体と、
    前記下部走行体に旋回可能に搭載された旋回体と、
    前記旋回体を旋回させる旋回モータと、
    前記旋回体に制動トルクを与える制動装置と、
    前記旋回体が停止するまでの旋回角に影響を与えるパラメータに基づいて前記制動装置の制動トルクを可変制御する制御装置と
    を有する作業機械。
  2. 前記パラメータは、前記旋回体の慣性モーメントに影響を与える物理量を含む請求項1に記載の作業機械。
  3. 前記制御装置は、前記旋回体の慣性モーメントが大きくなるほど、前記制動装置の制動トルクを大きくする請求項2に記載の作業機械。
  4. 前記制動装置は、潤滑油に浸したブレーキプレートとブレーキディスクとを接触させることにより制動トルクを発生する機械式ブレーキを含み、
    前記制御装置は、前記潤滑油の温度が低いほど、前記ブレーキプレートを前記ブレーキディスクに押し付ける押しつけ力を弱くする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の作業機械。
  5. 前記旋回モータは回生ブレーキとして動作可能であり、前記制御装置は前記旋回モータを回生ブレーキとして動作させ、前記パラメータに基づいて回生ブレーキの制動トルクを可変にする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の作業機械。
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