JP2018144989A - 紙葉類処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】搬送路を搬送される紙葉類の特徴に応じて該紙葉類を正確に検知する。【解決手段】紙葉類処理装置を、搬送路に沿って紙葉類を搬送する搬送部と、搬送部が搬送する紙葉類を検知する検知部と、搬送部が搬送する紙葉類の種類に応じて検知部の設定を変更する制御部によって構成する。【選択図】図2
Description
この発明は、紙葉類を処理する紙葉類処理装置に関する。
従来、紙幣等の紙葉類を1枚ずつ装置内に取り込んで、識別、計数等を行う紙葉類処理装置が利用されている。装置内で紙葉類を搬送する搬送路には、紙葉類を検知するために複数の光電センサが設けられている。投光部と受光部との間で検知光を投受光する光電センサは、透光状態にある検知光が、搬送路を搬送される紙幣によって遮られて遮光状態になることを利用して紙幣を検知する。透光状態であるか遮光状態であるかは、受光部の出力値と所定の閾値とを比較することにより判定される。紙幣を検知したセンサの配置位置に基づいて、搬送路上の紙幣の位置を特定することができる。また、紙幣の搬送方向前端がセンサによる検知位置に到達してから搬送方向後端が検知位置を通過するまでの時間と紙幣の搬送速度に基づいて、紙幣の搬送方向の長さを特定することもできる。
ポリマー紙幣と呼ばれる合成樹脂製の紙幣の中には、透明又は半透明な窓部を有するものがある。窓部では検知光の透過率が高くなるため、全面で検知光を遮光する紙幣と同じ方法では、ポリマー紙幣を正確に検知できない場合がある。これに対応するため、特許文献1には、窓部を有する窓有紙幣を、窓部を有さない紙幣と異なる方法で検知する紙幣処理装置が開示されている。この装置は、窓有紙幣の搬送方向前端を検知して検知光が遮光状態になった後、窓部によって検知光が再び透光状態になってから所定時間、搬送方向後端の検知判定動作を停止する。これにより、窓部による検知光の透過を、紙幣が通過し終えたことによる透過と誤判定することを防止する。
しかしながら、上記従来技術を利用しても窓有紙幣の搬送方向前後端を正確に検知できない場合があった。例えば、透光状態の検知光が遮光状態になって、遮光状態が所定時間継続すると、紙幣の搬送方向前端によって遮光状態になったと判定する。紙幣前端から窓部までの距離が短く紙幣前端による遮光状態から窓部による透光状態に変わるまでの時間が短いと、紙幣前端による遮光であると判定できない可能性がある。また、窓部だけではなく印刷色が薄い部分でも検知光が透過してしまい、紙幣を正確に検知できない場合があった。
本発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたもので、搬送路を搬送される紙葉類を正確に検知する紙葉類処理装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、紙葉類処理装置であって、搬送路に沿って紙葉類を搬送する搬送部と、前記搬送部が搬送する紙葉類を検知する検知部と、前記搬送部が搬送する紙葉類の種類に応じて前記検知部の設定を変更する制御部とを備えることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記検知部は、検知光を投光する投光部及び該投光部が投光した検知光を受光する受光部から成るセンサ部と、前記受光部が出力する出力値を判定閾値と比較して紙葉類を検知したか否かを判定する判定部とを含み、前記制御部は、前記出力値又は前記判定閾値を変更することによって前記検知部の設定を変更することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記検知部は、検知光を投光する投光部及び該投光部が投光した検知光を受光する受光部から成るセンサ部と、前記受光部が出力する出力値を判定閾値と比較して紙葉類を検知したか否かを判定する判定部とを含み、前記制御部は、前記出力値及び前記判定閾値の両方を変更することによって前記検知部の設定を変更することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記制御部は、前記投光部が投光する検知光の発光強度を変更することによって、前記出力値を変更することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記制御部は、前記センサ部のセンサ感度を変更して、同一強度の検知光を受光した際の前記出力値を変更することによって、前記出力値を変更することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記制御部は、検知対象とする紙葉類の材質に応じて前記検知部の設定を変更することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記制御部は、検知対象とする紙葉類が、透明又は半透明の窓部を有するか否かに応じて前記検知部の設定を変更することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記制御部は、検知対象とする紙葉類が有する、透明又は半透明の窓部の位置と大きさの少なくとも1つに応じて前記検知部の設定を変更することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、所定の種類の紙葉類を収納する収納部と、紙葉類の種類毎に前記設定が保存された記憶部とをさらに備え、前記制御部は、前記収納部に収納する紙葉類の種類に対応する設定を前記記憶部から読み出して前記設定に基づいて前記検知部の設定を変更することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、紙葉類の種類を指定するための操作部と、紙葉類の種類毎に前記設定が保存された記憶部とをさらに備え、前記制御部は、前記操作部によって指定された紙葉類の種類に対応する設定を前記記憶部から読み出して前記設定に基づいて前記検知部の設定を変更することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、紙葉類の種類を識別する識別部と、紙葉類の種類毎に前記設定が保存された記憶部とをさらに備え、前記制御部は、前記識別部によって識別された紙葉類の種類に対応する設定を前記記憶部から読み出して前記設定に基づいて前記検知部の設定を変更することを特徴とする。
また、本発明は、搬送路に沿って紙葉類を搬送して処理する紙葉類処理装置であって、前記搬送路に配置された投光部及び該投光部が投光した検知光を前記搬送路で受光する受光部を有するセンサ部と、前記受光部が出力する出力値を判定閾値と比較して紙葉類を検知したか否かを判定する判定部と、前記出力値を設定するセンサ設定部と、前記判定閾値を設定する判定閾値設定部と、前記センサ設定部及び前記判定閾値設定部を制御して、前記搬送路を搬送される紙葉類の種類に応じて、前記出力値と前記判定閾値の少なくとも1つを変更する制御部とを備えることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記判定部は、前記出力値を第1判定閾値と比較して紙葉類の検知を判定する第1判定部と、前記出力値を前記第1判定閾値と異なる第2判定閾値と比較して紙葉類の検知を判定する第2判定部とを含み、前記制御部は、前記搬送路を搬送される紙葉類の種類に応じて、前記第1判定部による判定結果又は前記第2判定部による判定結果を選択して、前記紙葉類を検知することを特徴とする。
本発明によれば、搬送路に沿って搬送する紙葉類を検知する検知部の設定を変更して、この紙幣を正確に検知することができる。
以下に、添付図面を参照して、本発明に係る紙葉類処理装置について説明する。紙葉類処理装置が処理対象とする紙葉類の種類は特に限定されないが、本実施形態では紙幣を処理対象とする紙幣処理装置(紙葉類処理装置)を例に詳細を説明する。
まず、紙幣処理装置の構成について説明する。図1は、紙幣処理装置1の内部構成を示す模式図である。図2は、紙幣処理装置1の機能構成を示すブロック図である。図1に示すように、紙幣処理装置1は、入金部10、識別部20、搬送部30、出金部40、機外リジェクト部50、機内リジェクト部60、収納繰出部70及び回収部80を有する。紙幣処理装置1は、上部ユニット2と下部ユニット3から成る。入金部10、識別部20、搬送部30、出金部40、機外リジェクト部50及び機内リジェクト部60は上部ユニット2内に設けられている。収納繰出部70及び回収部80は下部ユニット3内に設けられている。紙幣処理装置1は、入金処理及び出金処理を含む様々な紙幣処理を実行可能な装置である。
入金処理時には、入金する紙幣が入金部10に載置される。入金部10は、載置された複数枚の紙幣を1枚ずつ装置内に繰り出す。搬送部30は、入金部10によって装置内に繰り出された紙幣を搬送路に沿って搬送する。識別部20は、搬送路を搬送される紙幣の金種、真偽、正損等を識別する。搬送部30は、識別部20による識別結果に基づいて、入金できない紙幣を入金リジェクト紙幣として機外リジェクト部50に搬送して集積し、入金可能な紙幣を、金種別に紙幣を収納する収納繰出部70に搬送して収納する。また、搬送部30は、収納繰出部70に割り当てられていない金種の紙幣、対応する金種の収納繰出部70が満杯(フル状態)であるために収納できない紙幣を、回収部80に搬送して収納する。
出金処理時には、収納繰出部70が、出金する紙幣を1枚ずつ搬送路に繰り出す。搬送部30は、繰り出された紙幣を出金部40に搬送して排出する。また、搬送部30は、重送等の搬送異常が生じて出金できない紙幣を、出金リジェクト紙幣として機内リジェクト部60に搬送して集積する。
紙幣処理装置1は、第1検知部101及び第2検知部102の2種類の検知部を有する。例えば集積された紙幣等、静止した状態の紙幣の有無を検知する場合は第1検知部101を利用する。第1検知部101は、静止した紙幣の窓部以外の部分を検知できるように配置される。一方、搬送中の紙幣を検知する場合には第2検知部102を利用する。例えば、識別部20による識別、搬送路の分岐部における搬送方向の切り替え、収納繰出部70及び回収部80への紙幣の収納等を行うために、第2検知部102が設けられる。搬送される紙幣を検知する場合は、紙幣の窓部を紙幣の一部であると検知する必要があるため第2検知部102を利用する。また、紙幣前端の位置を正確に検知したい場合、紙幣の搬送方向前端及び後端を検知して搬送方向の紙幣の長さを算出したい場合にも、第2検知部102を利用する。
第1検知部101は、入金部10、出金部40、機外リジェクト部50、機内リジェクト部60に設けられ、集積紙幣の有無を検知する。第1検知部101は、検知光を投受光する投光部及び受光部を含み、従来同様に、常に同じ設定で紙幣を検知する。
第2検知部102は、搬送部30が紙幣を搬送する搬送路上の複数箇所に設けられ、搬送路上の紙幣を検知する。また、第2検知部102は、収納繰出部70に設けられ、収納繰出部70に収納される紙幣及び収納繰出部70から繰り出される紙幣を検知する。
この他、紙幣処理装置1は、図2に示すように、制御部90、操作表示部91及び記憶部92を有する。制御部90は、図2に示す各部を制御する機能を有する。記憶部92は、例えば半導体メモリから成る不揮発性の記憶装置である。図2に示す各部の機能及び動作に必要なプログラムやデータが記憶部92に保存される。操作表示部91は、例えばタッチパネル式の液晶表示装置から成る。操作表示部91は、紙幣処理装置1の操作者が指示操作や設定操作を行う際に各種情報を入力するための操作部として機能する。また、操作表示部91は、制御部90が操作者に向けて各種情報を出力表示するための表示部として機能する。
次に、第2検知部102の構成について説明する。第2検知部102は、図2に示すように、センサ部103、第1判定部111、第2判定部112、出力選択部120、判定閾値設定部130及びセンサ設定部140を有する。
センサ部103は、検知光を投光する投光部103aと、投光部103aが投光した検知光を受光する受光部103bとを有する。投光部103a及び受光部103bは、投受光する検知光が、搬送部30が搬送する紙幣によって遮られるように配置される。受光部103bは、検知光の受光強度に応じたアナログ信号を出力する。受光部103bが出力したアナログ信号は、第1判定部111及び第2判定部112の両方に入力される。
第1判定部111の判定閾値は固定されている。一方、第2判定部112の判定閾値は変更できるようになっている。判定閾値設定部130が、第2判定部112の判定閾値を変更する。
センサ設定部140は、センサ部103の出力値(受光部103bの出力値)を設定する。受光部103bの設定はそのまま、投光部103aから出射する検知光の発光強度を調整すれば、受光部103bから出力する出力値を変更することができる。また、投光部103aの設定はそのまま、センサ部103のセンサ感度を調整すれば、受光部103bから出力する出力値を変更することができる。すなわち、センサ感度の調整とは、同一の発光強度を有する検知光を受光した際に受光部103bが出力する出力値を調整することを言う。センサ設定部140は、投光部103aから出射する検知光の発光強度と、センサ部103のセンサ感度の少なくともいずれか一方を調整することによって、センサ部103の出力値を設定する。
第1判定部111及び第2判定部112は、受光部103bから入力されたアナログ信号を判定閾値と比較して、センサ部103が透光状態と遮光状態のいずれの状態にあるかを判定する。すなわち、センサ部103による検知位置で紙幣を検知したか否かを判定する。第1判定部111及び第2判定部112は、判定結果を示すデジタル信号を出力する。
例えば、紙の紙幣、紙の紙幣と同様に検知できるポリマー紙幣等の紙幣は、第1判定部111を利用して検知する。一方、窓部を有するポリマー紙幣等、第1判定部111による判定では正確に検知できない紙幣は、第2判定部112を利用して検知する。紙幣の検知方法詳細は後述する。
第1判定部111による判定結果を示すデジタル信号は、出力選択部120に入力される。第2判定部112による判定結果を示すデジタル信号も出力選択部120に入力される。出力選択部120は、第1判定部111の判定結果を示すデジタル信号と、第2判定部112の判定結果を示すデジタル信号のいずれか一方を選択して、制御部90に入力する。
判定閾値設定部130による判定閾値の設定、センサ設定部140による出力値の設定、出力選択部120による判定結果(デジタル信号)の選択は、制御部90による制御に基づいて行われるが詳細は後述する。
制御部90は、出力選択部120から入力された第1判定部111のデジタル信号又は第2判定部112のデジタル信号に基づいて、センサ部103が透光状態と遮光状態のいずれの状態にあるかを判定する。制御部90は、この判定結果に基づいて各部を制御して、識別部20による紙幣の識別、搬送路の分岐部における搬送路の切り替え、収納繰出部70への紙幣の収納、収納繰出部70からの紙幣の繰り出し、回収部80への紙幣の収納、搬送方向の紙幣長さの算出等の処理を行う。
次に、投光部103a及び受光部103bを含むセンサ部103について説明する。図3は、投光部103aと受光部103bの配置例を示す模式図である。以下、搬送部30が搬送する紙幣200は、短手を搬送方向前端として、XY平面と平行な搬送面31をX軸正方向に搬送されるものとして説明する。
図3に示すように、投光部103a及び受光部103bは、紙幣200が搬送される搬送面31を挟んで対向配置される。搬送面31の一方側に配置された投光部103aと、搬送面31の他方側に配置された受光部103bとの間で検知光を投受光する。搬送面31に沿って搬送される紙幣200が検知光を遮光すると、受光部103bで受光する検知光が変化する。第1判定部111及び第2判定部112は、この変化に基づいて紙幣200を検知する。
搬送面31における紙幣200のY軸方向の動きは、搬送ガイド等によって所定の範囲内に規制されている。図3には、搬送面31の一箇所で紙幣200を検知する例を示しているが、搬送ガイドによる規制範囲内でどの位置を搬送される場合でも紙幣200を確実に検知できるように、紙幣処理装置1は、搬送方向に垂直なY軸方向の複数箇所で紙幣200を検知する。
図4は、2箇所で紙幣を検知する例を示す模式図である。図4は搬送方向から見た図を示し、点線矢印が、検知光が進む方向を示している。図4(a)は、投光部103a及び受光部103bを2対配置して2箇所で紙幣を検知する例を示す図である。投光部103aの投光面からZ軸正方向に出射された検知光は、Z軸方向に距離Db離れた受光部103bの受光面で受光される。2つの投光部103aは、それぞれの投光面が搬送面31と同一平面を形成するように配置されている。投光部103aの投光面と受光部103bの受光面との間の距離Dbの隙間を紙幣が通過する際に検知光が遮光される。搬送方向に垂直なY軸方向に距離Daだけ離れた2箇所に、投光部103a及び受光部103bを一対ずつ配置することで、2箇所それぞれの検知位置で紙幣を検知することができる。
図4(b)は、投光部103a及び受光部103bと、プリズム104とを利用して、2箇所で紙幣を検知する例を示す図である。投光部103aの投光面、及び受光部103bの受光面は、搬送面31と同一平面を形成するように配置されている。プリズム104の入射面及び出射面は、搬送面31と平行な同一平面上に配置されている。投光部103aの投光面からZ軸正方向に出射された検知光は、プリズム104の入射面から内部に入射する。検知光は、プリズム104の内部で反射されて進行方向を変え、入射時と180度反転したZ軸負方向に、入射位置からY軸負方向に距離Da離れた出射面から出射される。プリズム104から出射された検知光は、受光部103bの受光面で受光される。投光部103aの投光面及び受光部103bの受光面と、プリズム104の入射面及び出射面との間の距離Dbの隙間を紙幣が通過する際に検知光が遮光される。搬送方向に垂直なY軸方向に距離Da離れた2箇所の検知位置のうち、いずれか一方で紙幣が検知光を遮光すると、この紙幣を検知することができる。
図4(c)は、投光部103aの投光面及び受光部103bの受光面のそれぞれに導光体105が取り付けられている点が、図4(b)と異なっている。2つの導光体105は、それぞれの下面が投光部103aの投光面及び受光部103bの受光面と接し、かつ、それぞれの上面が搬送面31と同一平面を形成するように配置されている。投光部103aの投光面からZ軸正方向に出射した検知光は、導光体105下側の入射面から入射して上側の出射面から出射する。図4(b)と同様に、検知光は、プリズム104の入射面から入射して出射面から出射する。そして、受光部103bに取り付けられた導光体105の上側の入射面から入射して下側の出射面から出射し、受光部103bの受光面で受光される。2つの導光体105の上面と、プリズム104の入射面及び出射面との間の距離Dbの隙間を紙幣が通過する際に検知光が遮光される。搬送方向に垂直なY軸方向に距離Da離れた2箇所の検知位置のうち、いずれか一方で紙幣が検知光を遮光すると、この紙幣を検知することができる。
図4(a)では、投光部103aの投光面から出射した検知光が受光部103bの受光面に至るまでの光路長が、投光部103aと受光部103bとの間の距離Dbになる。一方、図4(b)の光路長は距離Da+2(Db+Dc)となり、図4(c)の光路長は距離Da+2(Db+Dc+Dd)となる。距離Da〜Ddは、紙幣処理装置1の構造、搬送路の構造等によって異なる。光路長が長いほど、投光部103aと受光部103bの間で検知光は減衰する。投光部103aの発光強度が同じであっても、光路長が長いセンサ部103ほど受光部103bの出力値は小さくなり、光路長が短いセンサ部103ほど受光部103bの出力値は大きくなる。よって、センサ部103の出力値や判定閾値の変更度合は、センサ部103の光路長に応じて調整することが好ましい。また、投光部103aが出射する光の波長によっても光の減衰率は異なるので、センサ部103の出力値や判定閾値の変更度合は、投光部103aが出射する光の波長などのセンサ部103の種類に応じて調整してもよい。また、センサ部103が置かれた環境状態やセンサ部103の劣化状態によっても、受光部103bが受光できる検知光に違いが現れるので、これらの要因に応じて、センサ部103の出力値や判定閾値の変更度合を調整してもよい。このように、紙幣処理装置1では、光路長の違いや波長の違いを含むセンサの違い、センサが置かれた環境の違い、センサの劣化度合、紙幣材質の違い、紙幣が有する窓部の違い等のうち少なくとも1つの要因に応じて、第2検知部102におけるセンサ部103の出力値と、センサ部103の出力信号から紙幣を検知したか否かを判定する際の判定閾値との少なくともいずれか一方を変更することができる。これにより、装置内の搬送路を搬送される紙幣を、紙幣の種類によらず正確に検知することができる。なお、複数の第2検知部102でセンサ部103の出力値と判定閾値の少なくともいずれか一方を変更する際、各センサ部103で出力値や判定閾値を異なる値に変更することができる。ただし、光路長の違いや波長の違いを含むセンサの違い、センサが置かれた環境の違い、センサの劣化度合、紙幣材質の違い、紙幣が有する窓部の違い等の影響が小さい場合は、対象となるセンサ部103に対して一律に出力値や判定閾値を変更してもよい。
次に、第2検知部102による紙幣の検知方法について説明する。図5は、第2検知部102が検知対象とする窓有紙幣200の例を説明するための模式図である。図5に示す窓有紙幣200は、窓部202を有するポリマー製の紙幣である。窓部202は、透明部202aと、半透明部202bとから成る。透明部202aは、紙幣200を形成するポリマー製の透明樹脂から成り、ほとんど印刷が施されていない部分である。透明部202aは、検知光を透過させる透過率が高い。半透明部202bは、透明樹脂上に白色等の薄い印刷色で枠や模様を印刷した部分である。半透明部202bの透過率は、透明部202aに比べて低く、窓部202以外の印刷領域201に比べて高い値となっている。
図4(b)及び図4(c)に示すようにプリズム104を含むセンサ部103を利用する場合、窓有紙幣200は、投光部103a及び受光部103bとプリズム104との間を図5に矢印で示すように搬送される。透明部202a及び半透明部202bから成る窓部202が、図5に破線で示すように、投光部103a及び受光部103bによる検知位置を通過することになる。このため、投光部103aから出射する検知光と、プリズム104の内部で反射されて出射面から出射する検知光との両方が窓部202を透過してしまい、紙幣200を正確に検知できない可能性がある。第2検知部102は、窓有紙幣200を正確に検知できるように、センサ部103の出力値と判定閾値の少なくともいずれか一方を変更する。以下、検知光が透過してしまう窓有紙幣200に対して、紙製の紙幣、窓部を有さないポリマー紙幣等、検知光透過の問題を生じない紙幣を「通常紙幣」と記載して説明する。
図6は、通常紙幣の検知方法を説明するための図である。図6(a)は、通常紙幣がセンサ部103による検知位置を通過する際に、受光部103bが出力するアナログ信号を示している。図6(b)は、受光部103bから出力された図6(a)のアナログ信号を受けて、第1判定部が出力するデジタル信号を示している。図6〜図10に示すアナログ信号及びデジタル信号の信号波形は、横軸を時間、縦軸を電圧値として示している。
通常紙幣を検知する際には、センサ部103の出力値、すなわち受光部103bから出力される電圧値が図6(a)に示すように固定されている。具体的には、紙幣によって検知光が遮光された遮光状態で受光部103bから出力される電圧値を0(ゼロ)として、紙幣によって検知光が遮光されない透光状態で受光部103bから出力される電圧値がVsとなるように設定されている。
通常紙幣の搬送方向前端が、センサ部103による紙幣の検知位置に到達して検知光を遮光すると、図6(a)に示すように、受光部103bから出力される電圧値がVsから0(ゼロ)に変化する。通常紙幣がセンサ部103による検知位置を通過する間は遮光状態が続き、受光部103bが出力する電圧値は0のままとなる。通常紙幣の搬送方向後端が検知位置を通過すると検知光が透光状態になり、受光部103bが出力する電圧値が0から再びVsに戻る。センサ部103の受光部103bから出力されるアナログ信号は、第1判定部111及び第2判定部112の両方に入力されるが、通常紙幣の検知は、第1判定部111を利用して行われる。
第1判定部111の判定閾値は、通常紙幣用に設定された電圧値Vtに固定されている。第1判定部111は、図6(a)に示すように、電圧値がVsから下降して判定閾値Vtになると検知光が遮光されたと判定し(t=tf)、遮光状態から電圧値が上昇して判定閾値Vtになると検知光が透光状態に戻ったと判定する(t=te)。第1判定部111は、判定結果に基づき、透光状態の電圧値をVd、遮光状態の電圧値を0(ゼロ)とするデジタル信号を出力する。すなわち、第1判定部111は、図6(a)に示すアナログ信号を、図6(b)に示すように時間tf〜teの間の電圧値をVdとするデジタル信号に変換して出力する。
出力選択部120は、第1判定部111から入力されたデジタル信号を制御部90に出力する。制御部90は、図6(b)に示すデジタル信号に基づいて、通常紙幣の搬送方向前端がセンサ部103による検知位置に到達したタイミングtf、及び通常紙幣の搬送方向後端がセンサ部103による検知位置を通過したタイミングteを認識する。そして、認識結果に基づいて各部を制御して各種の処理を実行する。
図7は、窓有紙幣200の検知方法を説明するための図である。図7(a)は、検知対象となる窓有紙幣200を示している。図7(b)は、図7(a)に示す窓有紙幣200がセンサ部103による検知位置を通過する際に、受光部103bが出力するアナログ信号を示している。図7(c)は、受光部103bから出力された図7(b)のアナログ信号を受けて、第1判定部111が出力するデジタル信号を示している。
窓有紙幣200を検知する際、図7(a)に示すa1及びa2の範囲が、センサ部103による検知位置を通過する際に、検知光の一部が窓部202の透明部202a及び半透明部202bを透過する。このため、通常紙幣であればセンサ部103による検知位置を通過する間0(ゼロ)であるはずの受光部103bの出力電圧が、図7(b)に示すようにa1及びa2に対応する位置で、上昇する。第1判定部111は、上昇した電圧値が判定閾値Vtを超える時間t2〜t3の間、センサ部103は透光状態にあると判定する。
この結果、図7(c)に示すように、第1判定部111から出力されるデジタル信号は、窓有紙幣200の搬送方向前端がセンサ部103による紙幣の検知位置に到達して検知光が遮光された後(t=t1)、すぐに透光状態となったことを示す波形となる(t=t2〜t3)。時間t1〜t2の遮光状態の時間が短いため、制御部90は、これは埃等による遮光で、時間t3から継続する遮光が、窓有紙幣200の搬送方向前端による遮光であると誤判定する可能性がある。
このため、紙幣処理装置1では、窓有紙幣200を検知する際には第1判定部111のデジタル信号ではなく第2判定部112のデジタル信号を出力する。具体的には、制御部90が、出力選択部120、判定閾値設定部130及びセンサ設定部140を制御して、窓有紙幣200を検知できるようにセンサ部103の出力値、第2判定部112の判定閾値、及び出力選択部120から出力するデジタル信号を設定する。センサ設定部140による出力値の設定、及び判定閾値設定部130による判定閾値の設定は、窓有紙幣200が有する窓部202の特性に基づいて行われる。
窓有紙幣200を検知する際の第2検知部102の設定、及び第2検知部102から制御部90に入力されるデジタル信号について、図8〜図10を参照しながら説明する。図8は、判定閾値は通常紙幣と同一としたままセンサ部103の出力値のみを変更する場合の設定を説明する図である。図8(a)は、図7(a)に示す窓有紙幣200がセンサ部103による検知位置を通過する際に、受光部103bが出力するアナログ信号を示している。図8(b)は、受光部103bから出力された図8(a)のアナログ信号を受けて、第2判定部112が出力するデジタル信号を示している。
窓有紙幣200を検知するため、センサ設定部140は、図8(a)に示すように、遮光状態で受光部103bから出力される電圧値を0(ゼロ)として、透光状態で受光部103bから出力される電圧値がVsaとなるようにセンサ感度を設定する。この電圧値Vsaは、通常紙幣検知時の電圧値Vsより低い値となっている。一方、判定閾値設定部130は、第2判定部112の判定閾値Vtを変更せず、通常紙幣と同一のままとする。
これにより、図8(a)に示すように、受光部103bから出力されるアナログ信号の信号波形が、図7(b)に示す信号波形に比べて縦軸方向に圧縮された波形となり、窓部202が通過する間に上昇する電圧値は、判定閾値Vtより低い値になる。この結果、第2判定部112が出力するデジタル信号は、図8(b)に示すように、窓有紙幣200の搬送方向前端がセンサ部103による検知位置に到達した時間t1から、搬送方向後端が検知位置を通過する時間t4までの間が遮光状態を示す波形となる。すなわち、窓部202による影響を受けず、窓有紙幣200の搬送方向前後端を正確に検知した信号波形となる。
出力選択部120が、第2判定部112による判定結果(デジタル信号)を制御部90に入力すると、制御部90は、入力されたデジタル信号に基づいて、窓有紙幣200を正確に検知することができる。
なお、センサ部103の電圧値(出力値)を変更する方法については、センサ感度のみを変更してもよいし、投光部103aの発光強度のみを変更してもよいし、センサ感度と発光強度の両方を変更してもよい。具体的には、遮光状態で受光部103bから出力される電圧値を0(ゼロ)として、透光状態で受光部103bから出力される電圧値がVsaとなるように、センサ設定部140が、センサ感度を設定してもよい。また、遮光状態で受光部103bから出力される電圧値を0(ゼロ)として、透光状態で受光部103bから出力される電圧値がVsaとなるように、センサ設定部140が、投光部103aの発光強度を設定してもよい。また、遮光状態で受光部103bから出力される電圧値を0(ゼロ)として、透光状態で受光部103bから出力される電圧値がVsaとなるように、センサ設定部140が、センサ感度と投光部103aの発光強度の両方を設定してもよい。投光部103aの発光強度とセンサ部103のセンサ感度の少なくとも一方を設定することにより、センサ部103の出力値を変更して、図8(a)及び図8(b)に示す波形を得ることができる。
図9は、センサ部103の出力値は通常紙幣と同一としたまま判定閾値のみを変更する場合の設定を説明する図である。図9(a)は、図7(a)に示す窓有紙幣200がセンサ部103による検知位置を通過する際に、受光部103bが出力するアナログ信号を示している。図9(b)は、受光部103bから出力された図9(a)のアナログ信号を受けて、第2判定部112が出力するデジタル信号を示している。
窓有紙幣200を検知するため、判定閾値設定部130は、図9(a)に示すように、第2判定部112の判定閾値を、通常紙幣の判定閾値Vtから変更して、Vtaに設定する。判定閾値Vtaは、通常紙幣検知時の判定閾値Vtより高い値となっている。一方、センサ設定部140は、センサ部103の出力値を変更せず、通常紙幣と同一のままとする。すなわち、発光強度及びセンサ感度は、遮光状態で受光部103bから出力される電圧値を0(ゼロ)として、透光状態で受光部103bから出力される電圧値がVsとなるように設定されている。
図9(a)に示すように、受光部103bから出力される信号波形は図7(b)に示す信号波形と同じであるが、判定閾値を高く設定したことにより、窓部202が通過する間に上昇する電圧値は、判定閾値Vtaより低い値になる。この結果、第2判定部112が出力するデジタル信号は、図9(b)に示すように、窓有紙幣200の搬送方向前端がセンサ部103による検知位置に到達した時間t1から、搬送方向後端が検知位置を通過する時間t4までの間が遮光状態を示す波形となる。すなわち、窓部202による影響を受けず、窓有紙幣200の搬送方向前後端を正確に検知した信号波形となる。
出力選択部120が、第2判定部112による判定結果(デジタル信号)を制御部90に入力すると、制御部90は、入力されたデジタル信号に基づいて、窓有紙幣200を正確に検知することができる。
図10は、センサ部103の出力値及び判定閾値を変更する場合の設定を説明する図である。図10(a)は、図7(a)に示す窓有紙幣200がセンサ部103による検知位置を通過する際に、受光部103bが出力するアナログ信号を示している。図10(b)は、受光部103bから出力された図10(a)のアナログ信号を受けて、第2判定部112が出力するデジタル信号を示している。
窓有紙幣200を検知するため、センサ設定部140は、図10(a)に示すように、遮光状態で受光部103bから出力される電圧値を0(ゼロ)として、透光状態で受光部103bから出力される電圧値がVsbとなるように、投光部103aの発光強度とセンサ感度の少なくとも一方を設定する。この電圧値Vsbは、通常紙幣検知時の電圧値Vsより低い値となっている。これにより、図10(a)に示すように、受光部103bから出力されるアナログ信号の信号波形が、図7(b)に示す信号波形に比べて縦軸方向に圧縮された波形となる。この結果、窓部202が通過する間に上昇する電圧値を、通常紙幣の判定閾値Vtより低い値とすることができる。
また、判定閾値設定部130は、第2判定部112の判定閾値を、通常紙幣の判定閾値Vtから変更して、Vtbに設定する。判定閾値Vtbは、通常紙幣検知時の判定閾値Vtより低い値で、かつ、窓部202の影響で上昇する電圧値より高い値に設定されている。これにより、図10(a)に示すように、窓部202が通過する間に上昇する電圧値は、判定閾値Vtbより低い値になる。
この結果、第2判定部112が出力するデジタル信号は、図10(b)に示すように、窓有紙幣200の搬送方向前端がセンサ部103による検知位置に到達した時間t1から、搬送方向後端が検知位置を通過する時間t4までの間が遮光状態を示す波形となる。すなわち、窓部202による影響を受けず、窓有紙幣200の搬送方向前後端を正確に検知した信号波形となる。
出力選択部120が第2判定部112による判定結果(デジタル信号)を制御部90に入力すると、制御部90は、入力されたデジタル信号に基づいて、窓有紙幣200を正確に検知することができる。
図8(a)に示すように、判定閾値Vtは変更せずにセンサの出力値のみを変更すると、透光状態を示す電圧値Vsaと判定閾値Vtとの差が小さくなる。また、図9(a)に示すように、センサの出力値は変更せずに判定閾値のみをVtaに変更した場合も、透光状態を示す電圧値Vsと判定閾値Vtaとの差が小さくなる。このため、搬送路の埃等による遮光によって、受光部103bが出力する電圧値が判定閾値以下となり、埃等による遮光を紙幣による遮光と誤判定してしまう可能性がある。図10に示すように、センサの出力値を変更して透光状態を示す電圧値を下げて、かつ、判定閾値を下げることにより、窓部202による検知光透過の影響を避けて、かつ、埃等を紙幣と誤検知する可能性を低くすることができる。
判定閾値の電圧値である判定閾値電圧Vt、Vta、Vtbと、センサの出力値を設定するための電圧値である出力設定電圧値Vs、Vsa、Vsbとは、検知対象とする紙幣の特性に応じて設定される。具体的には、電圧値Vt及びVsは、通常紙幣の搬送方向前後端を正確に検知できるように設定され、電圧値Vta、Vtb、Vsa及びVsbは窓有紙幣200の搬送方向前後端を正確に検知できるように設定される。各電圧値は、例えば、検知対象とする紙幣を紙幣処理装置1で実際に処理しながら実験的に決定する。窓有紙幣200が複数種類ある場合には、各紙幣の材質、窓部の大きさ、窓部の形状、窓部を形成する透明部の透過率、半透明部の透過率等の少なくとも1つに応じて、異なる判定閾値電圧及び出力設定電圧を設定することができる。
図11は、判定閾値電圧及び出力設定電圧について説明する図である。図11(a)に示す処理可能金種に係る情報と、図11(b)に示す収納設定金種及び入金受付可能金種に係る情報は、制御部90が、記憶部92に保存して管理している。
図11(a)は、紙幣処理装置1で金種を識別して計数することができる処理可能金種を示している。処理可能金種の各金種について、通貨、金種、材質、窓部及び紙幣検知設定の情報が予め保存されている。窓部の項目は、紙幣が窓部を有するか否かを示す情報である。
紙幣検知設定は、判定部、出力設定電圧、判定閾値電圧及び優先度の情報を含む。判定部の項目は、第1判定部111と第2判定部112のいずれを紙幣検知に利用するかを示す情報である。優先度の項目は、複数種類の紙幣を検知対象とする場合に、いずれの紙幣の紙幣検知設定を基本設定とするかを示す情報である。優先度の数値が小さいほど優先度が高いことを示している。
例えば、紙幣処理装置1で金種Eの紙幣を処理する場合、制御部90は、処理可能金種の情報を参照する。そして、第2判定部112の判定閾値電圧をVtbに設定して、センサ部103の出力設定電圧をVsbに設定するように、判定閾値設定部130及びセンサ設定部140を制御する。また、制御部90は、第2判定部112のデジタル信号が制御部90に入力されるように、出力選択部120を制御する。これにより、図10で説明したように、センサ部103の出力値及び第2判定部112の判定閾値を設定して、窓部を有するポリマー紙幣である金種Eの紙幣を、正確に検知することができる。
図11(b)は、収納設定金種及び入金受付可能金種を示している。収納設定金種は、紙幣処理装置1の収納繰出部70に収納するよう設定された金種である。収納設定金種は出金受付可能金種である。入金受付可能金種は、紙幣処理装置1の入金部10に受け付けて、収納繰出部70又は回収部80に収納可能な金種である。
紙幣処理装置1の利用者は、図11(a)に示す処理可能金種の中から金種を選択して、収納繰出部70のそれぞれに割り当てる。このとき各収納繰出部70に割り当てた金種が、収納設定金種である。各収納繰出部70は、割り当てられた金種の紙幣を収納する。
また、紙幣処理装置1の利用者は、図11(a)に示す処理可能金種の中から、出金はしないが、入金は受け付ける紙幣の金種を選択して、回収部80に割り当てることができる。このとき回収部80に割り当てられた金種と、収納設定金種とが、入金受付可能金種を構成する。
紙幣処理装置の利用者は、出金処理時には、収納設定金種として設定された金種の中から金種を選択して紙幣を出金することができる。また、入金処理時には、入金受付可能金種として設定された金種の紙幣を入金することができる。さらに、上部ユニット2のみを利用して、入金部10に載置した紙幣を識別部20で識別計数した後、全ての紙幣を出金部40又は機外リジェクト部50に排出する計数処理を行う場合には、処理可能金種に含まれる金種を処理対象とすることができる。
紙幣処理装置1の制御部90は、図11(b)に示すように収納設定金種が設定されると、各収納繰出部70内に設けられた第2検知部102の設定を、図11(a)に示す紙幣検知設定に基づいて変更する。例えば、制御部90は、金種Bが割り当てられた第1収納繰出部70及び第2収納繰出部70の第2検知部102について、図11(a)の紙幣検知設定を参照する。制御部90は、金種Bの紙幣検知設定に基づき、出力選択部120を制御して、第1判定部111のデジタル信号を制御部90に入力するように設定する。また、例えば、制御部90は、金種Cの紙幣が割り当てられた第3収納繰出部70の第2検知部102について、図11(a)の紙幣検知設定を参照する。制御部90は、金種Cの紙幣検知設定に基づき、出力選択部120、判定閾値設定部130及びセンサ設定部140を制御して、出力設定電圧がVsa、判定閾値電圧がVtとし、第2判定部112のデジタル信号が制御部90に入力されるように設定する。
また、制御部90は、収納繰出部70の外側にある搬送路に設けられた第2検知部102の設定を、入金受付可能金種、及び紙幣検知設定の優先度に基づいて設定する。具体的には、図11(b)に示すように入金受付可能金種を金種A〜Eに設定すると、制御部90は、図11(a)に示す優先度を参照して、優先度が最も高い金種Eの設定に基づいて、収納繰出部70の外側にある全ての第2検知部102の設定を変更する。
すなわち、制御部90は、各収納繰出部70に設けられた第2検知部102の設定は、収納する金種に合わせた設定に変更して、それ以外の第2検知部102の設定は入金受付可能金種のうち優先度が最も高い金種に合わせた設定に変更する。ただし、収納繰出部70の外側にある搬送路の第2検知部102については、入金受付可能金種及び優先度に基づく設定を基本設定としながら、処理対象として指定された金種、識別部20で識別された金種に基づいて、設定を変更するようになっている。図12及び図13を参照しながら、設定変更の方法について説明する。
図12は、指定金種を受け付けて第2検知部102の設定を変更する処理の流れを示すフローチャートである。紙幣処理装置1の利用者が、操作表示部91を操作して、金種を指定して入金処理を開始する。制御部90は、金種の指定を受け付けて(ステップS1)、図11(a)に示す処理可能金種の情報を参照し、利用者が指定した指定金種の紙幣検知設定を読み出す(ステップS2)。制御部90は、入金受付金種及び優先度に基づいて設定した第2検知部102の基本設定と、指定金種の紙幣検知設定とを比較して、第2検知部102の設定変更が必要であるか否かを判定する(ステップS3)。設定変更が不要である場合(ステップS3;No)、制御部90は、基本設定のまま紙幣処理を実行して(ステップS4)、処理を終了する。
一方、設定変更が必要である場合(ステップS3;Yes)、制御部90は、収納繰出部70の外側の搬送路に設けられた全ての第2検知部102の設定を、指定金種に応じた紙幣検知設定に変更して(ステップS5)、紙幣処理を実行し(ステップS6)、処理を終了する。
例えば、金種Eの紙幣検知設定を基本設定としている場合に、指定金種として金種Bが指定されると、制御部90は、出力選択部120を制御して、第1判定部111のデジタル信号が制御部90に入力されるように、収納繰出部70外側の搬送路に設けられた第2検知部102の設定を変更する。これにより、搬送路に設けられた第2検知部102では、第1判定部111を利用して金種Bの紙幣を検知して、紙幣処理を実行することができる。
紙幣処理を終えた後、収納繰出部70の外側の搬送路に設けられた第2検知部102の設定については、制御部90が、金種Eの基本設定に戻す態様であってもよいし、金種Bの設定のままとする態様であってもよい。いずれの場合も、次に紙幣処理が開始された際、紙幣の種類に応じて、第2検知部102の設定を変更する必要があれば自動的に設定が変更されることになる。なお、紙幣の金種が指定されない場合や金種を特定できない場合等には、第2検知部102の設定は基本設定に変更される。
出金処理時にも、出金するよう指定された紙幣の金種に基づいて、必要に応じて、収納繰出部70の外側の搬送路に設けられた第2検知部102の設定を変更する。収納繰出部70から1枚ずつ紙幣を繰り出して出金部40へ搬送する際に、搬送する紙幣毎に、第2検知部102の設定を変更する。これにより、各紙幣を正確に検知することができる。複数金種の紙幣を出金する場合も、各紙幣の金種に基づいて第2検知部102の設定を変更することにより、各紙幣を正確に検知することができる。
図13は、識別部20の識別結果に基づいて第2検知部102の設定を変更する処理の流れを示すフローチャートである。紙幣処理装置1で入金処理が開始され、識別部20が紙幣の金種を識別すると(ステップS11)、制御部90は、識別結果に基づいて図11(a)の処理可能金種の情報を参照し、この紙幣の紙幣検知設定を読み出す(ステップS12)。制御部90は、入金受付可能金種及び優先度に基づいて設定した第2検知部102の基本設定と、識別された紙幣金種の紙幣検知設定とを比較して、設定変更が必要であるか否かを判定する(ステップS13)。設定変更が不要である場合(ステップS13;No)、制御部90は、基本設定のまま、紙幣を搬送して所定収納部に収納する紙幣処理を継続する。
一方、設定変更が必要である場合(ステップS13;Yes)、制御部90は、収納繰出部70の外側の搬送路に設けられた第2検知部102の設定を、識別された紙幣の到着に合わせて、その紙幣の金種に応じた紙幣検知設定に変更する(ステップS14)。制御部90は、全ての第2検知部102について、順次、ステップS14の処理を実行する。
入金する紙幣全ての処理が終了していなければ(ステップS15;No)、制御部90は、ステップS11に戻って紙幣処理を継続する。全ての紙幣の処理を終えると(ステップS15;Yes)、制御部90は処理を終了する。この場合も、図12の場合と同様に、紙幣処理を終えた後、収納繰出部70の外側の搬送路に設けられた第2検知部102の設定をそのままとする態様であってもよいし、基本設定に戻す態様であってもよい。いずれの場合も、次の紙幣処理時に、必要に応じて第2検知部102の設定が自動的に変更される。
このように、識別部20による紙幣の識別結果に基づいて、収納繰出部70の外側の搬送路に設けられた第2検知部102の設定を変更することにより、各紙幣を各紙幣に応じた設定で正確に検知することができる。
なお、処理対象金種に応じて第2検知部102の設定を変更する場合、収納繰出部70の外側の搬送路に設けられた第2検知部102のみで設定を変更する態様に限定されるものではない。図12に示す処理時には、指定金種に応じて、紙幣処理装置1内の第2検知部102全ての設定を変更する態様であってもよい。同様に、図13に示す処理時には、識別部20による識別結果に応じて、紙幣処理装置1内の第2検知部102全ての設定を変更する態様であってもよい。
本実施形態では、図2に示すように、第2検知部102が、第1判定部111及び第2判定部112の2つの判定部を有する例を示したが、第2検知部102の構成がこれに限定されるものではない。第2検知部102が、第1判定部111を有さず、第2判定部112と同一構成の1つの判定部のみを有する態様であってもよい。図14は、1つの判定部110のみを有する第2検知部102の構成を示すブロック図である。第2検知部102が図14に示す構成を有する場合も、検知対象とする紙幣の種類に応じて、判定閾値設定部130が判定部110の判定閾値電圧を設定して、センサ設定部140がセンサ部103の出力値を設定することによって、上述したように、通常紙幣及び窓有紙幣を含む各紙幣を正確に検知することができる。
この他、図2に示す第2検知部102が、第1判定部111と、第2判定部112と同一の機能及び動作を実現する2つ以上の判定部を有する態様であってもよい。また、図14に示す第2検知部102が、判定部110と同一の機能及び動作を実現する判定部を複数有する態様であってもよい。
また、本実施形態では、図11(a)に示すように、処理可能金種として、金種、紙幣検知設定等を設定する例を示したが、設定方法がこれに限定されるものではない。例えば、紙幣の金種と該紙幣の特性を関連付けた金種テーブルと、紙幣の特性と該紙幣を検知するための第2検知部102の設定とを関連付けた検知設定テーブルとを、別々に設ける態様であってもよい。例えば、金種テーブルでは、紙幣の金種と関連付ける紙幣特性として、紙幣の材質を示す情報、第2検知部102の設定変更要否を示す情報、窓有紙幣の窓部の有無を示す情報、窓部の位置及び大きさを示す情報のうち少なくとも1つを利用する。そして、検知設定テーブルでは、金種テーブルで設定した各特性と関連付けて、第2検知部102の設定内容を設定する。制御部90は、紙幣の金種に基づいて金種テーブルを参照して紙幣の特性を認識する。そして、この紙幣の特性に基づいて検知設定テーブルを参照して第2検知部102の設定を認識し、該設定に基づいて第2検知部102の設定を変更することができる。これにより、上述したように、通常紙幣及び窓有紙幣を含む各紙幣を正確に検知することができる。金種テーブル及び検知設定テーブルを利用すれば、例えば、紙の紙幣であるかポリマー紙幣であるかに応じて第2検知部102の設定を変更するように設定することもできるし、窓部の有無に基づいて第2検知部102の設定を変更するように設定することもできる。また、第2検知部102を構成するセンサ部103の投光部103a及び受光部103bの位置と、紙幣の窓部の位置及び大きさとの関係に基づいて、第2検知部102の設定を変更するように設定することもできる。
上述してきたように、本実施形態に係る紙幣処理装置1によれば、検知対象とする紙幣の種類に応じて、この紙幣を検知できるように第2検知部102の設定を変更することができる。これにより、紙幣の種類によらず各紙幣を正確に検知することができる。各紙幣を正確に検知することにより、各紙幣を識別計数する処理、搬送路の分岐部で搬送路を切り替える処理、紙幣を収納する処理、紙幣を繰り出す処理、紙幣の搬送方向長さを算出する処理等を正確に実行することも可能となる。
以上のように、本発明に係る紙葉類処理装置は、搬送路を搬送される紙葉類の特徴に応じて該紙葉類を正確に検知するために有用である。
1 紙幣処理装置
2 上部ユニット
3 下部ユニット
10 入金部
20 識別部
30 搬送部
31 搬送面
40 出金部
50 機外リジェクト部
60 機内リジェクト部
70 収納繰出部
80 回収部
90 制御部
91 操作表示部
92 記憶部
101 第1検知部
102 第2検知部
103 センサ部
103a 投光部
103b 受光部
104 プリズム
105 導光体
110〜112 判定部
120 出力選択部
130 判定閾値設定部
140 センサ設定部
2 上部ユニット
3 下部ユニット
10 入金部
20 識別部
30 搬送部
31 搬送面
40 出金部
50 機外リジェクト部
60 機内リジェクト部
70 収納繰出部
80 回収部
90 制御部
91 操作表示部
92 記憶部
101 第1検知部
102 第2検知部
103 センサ部
103a 投光部
103b 受光部
104 プリズム
105 導光体
110〜112 判定部
120 出力選択部
130 判定閾値設定部
140 センサ設定部
Claims (13)
- 搬送路に沿って紙葉類を搬送する搬送部と、
前記搬送部が搬送する紙葉類を検知する検知部と、
前記搬送部が搬送する紙葉類の種類に応じて前記検知部の設定を変更する制御部と
を備えることを特徴とする紙葉類処理装置。 - 前記検知部は、検知光を投光する投光部及び該投光部が投光した検知光を受光する受光部から成るセンサ部と、前記受光部が出力する出力値を判定閾値と比較して紙葉類を検知したか否かを判定する判定部とを含み、
前記制御部は、前記出力値又は前記判定閾値を変更することによって前記検知部の設定を変更する
ことを特徴とする請求項1に記載の紙葉類処理装置。 - 前記検知部は、検知光を投光する投光部及び該投光部が投光した検知光を受光する受光部から成るセンサ部と、前記受光部が出力する出力値を判定閾値と比較して紙葉類を検知したか否かを判定する判定部とを含み、
前記制御部は、前記出力値及び前記判定閾値の両方を変更することによって前記検知部の設定を変更する
ことを特徴とする請求項1に記載の紙葉類処理装置。 - 前記制御部は、前記投光部が投光する検知光の発光強度を変更することによって、前記出力値を変更することを特徴とする請求項2又は3に記載の紙葉類処理装置。
- 前記制御部は、前記センサ部のセンサ感度を変更して、同一強度の検知光を受光した際の前記出力値を変更することによって、前記出力値を変更することを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の紙葉類処理装置。
- 前記制御部は、検知対象とする紙葉類の材質に応じて前記検知部の設定を変更することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の紙葉類処理装置。
- 前記制御部は、検知対象とする紙葉類が、透明又は半透明の窓部を有するか否かに応じて前記検知部の設定を変更することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の紙葉類処理装置。
- 前記制御部は、検知対象とする紙葉類が有する、透明又は半透明の窓部の位置と大きさの少なくとも1つに応じて前記検知部の設定を変更することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の紙葉類処理装置。
- 所定の種類の紙葉類を収納する収納部と、
紙葉類の種類毎に前記設定が保存された記憶部と
をさらに備え、
前記制御部は、前記収納部に収納する紙葉類の種類に対応する設定を前記記憶部から読み出して前記設定に基づいて前記検知部の設定を変更する
ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の紙葉類処理装置。 - 紙葉類の種類を指定するための操作部と、
紙葉類の種類毎に前記設定が保存された記憶部と
をさらに備え、
前記制御部は、前記操作部によって指定された紙葉類の種類に対応する設定を前記記憶部から読み出して前記設定に基づいて前記検知部の設定を変更する
ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の紙葉類処理装置。 - 紙葉類の種類を識別する識別部と、
紙葉類の種類毎に前記設定が保存された記憶部と
をさらに備え、
前記制御部は、前記識別部によって識別された紙葉類の種類に対応する設定を前記記憶部から読み出して前記設定に基づいて前記検知部の設定を変更する
ことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の紙葉類処理装置。 - 搬送路に沿って紙葉類を搬送して処理する紙葉類処理装置であって、
前記搬送路に配置された投光部及び該投光部が投光した検知光を前記搬送路で受光する受光部を有するセンサ部と、
前記受光部が出力する出力値を判定閾値と比較して紙葉類を検知したか否かを判定する判定部と、
前記出力値を設定するセンサ設定部と、
前記判定閾値を設定する判定閾値設定部と、
前記センサ設定部及び前記判定閾値設定部を制御して、前記搬送路を搬送される紙葉類の種類に応じて、前記出力値と前記判定閾値の少なくとも1つを変更する制御部と
を備えることを特徴とする紙葉類処理装置。 - 前記判定部は、前記出力値を第1判定閾値と比較して紙葉類の検知を判定する第1判定部と、前記出力値を前記第1判定閾値と異なる第2判定閾値と比較して紙葉類の検知を判定する第2判定部とを含み、
前記制御部は、前記搬送路を搬送される紙葉類の種類に応じて、前記第1判定部による判定結果又は前記第2判定部による判定結果を選択して、前記紙葉類を検知する
ことを特徴とする請求項12に記載の紙葉類処理装置。
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US20100303332A1 (en) | 2007-12-10 | 2010-12-02 | Glory Ltd. | Banknote handling machine and banknote handling method |
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2017
- 2017-03-08 JP JP2017043859A patent/JP2018144989A/ja active Pending
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- 2018-03-02 AU AU2018201525A patent/AU2018201525A1/en not_active Abandoned
- 2018-03-06 EP EP18160077.6A patent/EP3373255B1/en active Active
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EP3940656A4 (en) * | 2019-03-14 | 2022-12-21 | Laurel Bank Machines Co., Ltd. | PAPER SHEET DETECTION DEVICE, PAPER SHEET DETECTION METHOD AND PAPER SHEET PROCESSING DEVICE |
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