JP2018144134A - 往復動工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】往復動されるロッドの往復動方向以外への移動を防止する機構を有しながら、良好なシール性が容易に確保される往復動工具を提供する。【解決手段】往復動工具としてのレシプロソー1は、モータと、モータの回転を往復動に変換する動力伝達機構4と、動力伝達機構4に接続され、往復動されるロッド6と、動力伝達機構4が配置されるギヤハウジング左部20aを含むギヤハウジングと、転動可能であり、ロッド6に接触可能な接触部分を有する上ローラ82,下ローラ83と、ロッド6に接触する内側リング134を有するシール部材124と、を備えており、上ローラ82,下ローラ83は、2個設けられており、互いに対向するように上下に配置されている。【選択図】図5

Description

本発明は、ブレードを往復動させて被加工材を切断する往復動切断工具を始めとする、往復動する出力部を有する往復動工具に関する。
下記特許文献1に示されるように、ブレードを取り付けたロッドを前後に往復動させて作業を行うレシプロソーが知られている。
このレシプロソーでは、ロッドを受け入れる筒状のロッドガイドにより、ロッドが前後方向以外への移動を防止されるように支持され、ロッドガイドの前部内に第1シールリングと第2シールリングが入れられることで、ロッドガイドより後方におけるレシプロソー内部がシールされる。
特開2015−199167号公報
上記レシプロソーでは、レシプロソー内部がシールされるものの、固定された筒状のロッドガイド内でロッドが往復動するため、転がり軸受に比べ、発熱や摩擦が多い。又、ロッドガイドがロッドの支持機能とシール機能の双方を有するため、支持機能を保持した状態ではシール機能の向上に限界があるし、何れか一方の機能が故障したとしてもロッドガイド全体に対する手当が必要になる。
そこで、本発明の主な目的は、往復動されるロッドの往復動方向以外への移動を防止する機構を有しており、発熱や摩耗の抑制と良好なシール性の確保が容易になされる往復動工具を提供することにある。
上記目的を主に達成するために、請求項1に記載の発明は、モータと、前記モータの回転を往復動に変換する往復動変換機構と、前記往復動変換機構に接続され、往復動されるロッドと、前記往復動変換機構が配置される変換機構ハウジングと、転動可能であり、前記ロッドに接触可能な接触部分を有するローラと、前記ロッドに接触する第1弾性体を有するシール部材と、を備えており、前記ローラは、複数設けられており、互いに対向するように配置されていることを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、上記発明において、前記ローラの前方に、前記シール部材が設けられていることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、上記発明において、前記ローラは、ローラ軸に対して転動可能に支持されており、前記ローラ軸は、前記変換機構ハウジングに対し、回転可能に支持されていることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、上記発明において、前記第1弾性体の断面は、X字状であることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、上記発明において、前記ローラは、括れ形状を呈しており、
前記ロッドの横断面は、円形又は長円形であることを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明は、上記発明において、前記変換機構ハウジングに、光を照射するライトが設けられており、前記ライトのリード線が、前記変換機構ハウジングの横部を通過することを特徴とするものである。
請求項7に記載の発明は、上記発明において、前記ローラは、前記ロッドの上下に配置されており、前記リード線は、上側の前記ローラより下方に配置され、且つ下側の前記ローラより上方に配置されていることを特徴とするものである。
請求項8に記載の発明は、上記発明において、前記シール部材は、前記変換機構ハウジングと接触する第2弾性体を有していることを特徴とするものである。
請求項9に記載の発明は、上記発明において、前記変換機構ハウジングには、シール体が配置されており、前記第2弾性体は、前記シール体を介して前記変換機構ハウジングと接触することを特徴とするものである。
請求項10に記載の発明は、上記発明において、前記第2弾性体は、前記シール体の一部を受け入れる凹部を有していることを特徴とするものである。
本発明によれば、往復動されるスライダの往復動方向以外への移動を防止する機構を有しながら、発熱や摩耗の抑制と良好なシール性の確保が容易に両立する往復動工具を提供することが可能となる、という効果を奏する。
本発明に係るレシプロソーの右上前方からみた斜視図である。 図1の右下後方からみた斜視図である。 図1の左側面図である。 図1の中央縦断面図である。 図4の前部拡大図である。 図5の一部分解斜視図である。 図5のA−A線断面図である。 図1において一部部材が省略され、更に一部の断面が表された右側面図である。
以下、本発明の実施の形態やその変更例が、適宜図面に基づいて説明される。
当該形態は、往復動工具の一例としての往復動切断工具に係るものであり、より具体的にはレシプロソーに係るものである。
当該形態や変更例における前後上下左右は、説明の便宜上定めたものであり、作業の状況や移動する部材の状態等により変化することがある。
尚、本発明は、当該形態や変更例に限定されない。
図1は本発明に係るレシプロソー1の斜視図であり、図2は図1の右下後方からみた斜視図であり、図3は図1の左側面図であり、図4はレシプロソー1の中央縦断面図であり、図5は図4の前部拡大図であり、図6は図5の一部分解斜視図であり、図7は図5のA−A線断面図である。
尚、図4において、右がレシプロソー1の前であり、上がレシプロソー1の上である。
レシプロソー1は、動力機構2と、往復動変換機構としての動力伝達機構4と、動力伝達機構4につながる最終出力部としてのロッド6と、動力伝達機構4と組み合わせられるカウンタウェイト機構8と、各種部材の支持枠としてのハウジング10と、ロッド6の前方ないし下方に配置されたガイドシュー12と、を有する。
ハウジング10は、動力機構2の各部を直接的あるいは間接的に支持するモータハウジング18と、モータハウジング18の前側に接続され、動力伝達機構4や、ロッド6、カウンタウェイト機構8の各部を直接的あるいは間接的に支持するギヤハウジング20と、モータハウジング18の後側に接続され、ループ状に形成されるハンドルハウジング21と、ギヤハウジング20に外装されるカバー23と、を含む。尚、カバー23は、ハウジング10の構成要素に含められなくても良い。
モータハウジング18は、前後に開口部を有する筒状であって、ギヤハウジング20と連通している。
ギヤハウジング20は、半割であり、前後に開口部を有する筒状であって、動力伝達機構4が配置されることから、変換機構ハウジングとして捉えることができる。ギヤハウジング20は、ギヤハウジング左部20aと、ギヤハウジング右部20bを備えている。ギヤハウジング左部20aは、複数のネジ孔を有しており、複数のネジ24の何れかが、何れかの当該ネジ孔を通って、ギヤハウジング右部20bにおいて対応するように形成されたネジボス25に入れられることにより、ギヤハウジング右部20bに対して固定されている。
ギヤハウジング左部20aの後端部は、モータハウジング18とギヤハウジング20の間に介装されるモータ前ハウジング部22となっている。
モータ前ハウジング部22は、上下左右に広がるプレート状であり、ギヤハウジング左部20aの他の部分(内面)から右方に突出するように形成されている。ギヤハウジング左部20aは、モータ前ハウジング部22における四隅(左上,左下,右上,右下)において通されたネジ26(右上,右下について図6参照)がモータハウジング18に入ることによって、モータハウジング18の前端部に取り付けられる。
又、ギヤハウジング20の前端部の上部には、ギヤハウジング左部20aとギヤハウジング右部20bに挟まれた状態で、ライト(LED)27が配置されている。ライト27は、発光して前方に透光する。
ギヤハウジング20の左右の各側面には、複数の排気孔28が空けられている。各側面において、各排気孔28は、前後方向に延びており、上下方向で並べられている。
ハンドルハウジング21は、前端部に開口部を有していて、モータハウジング18と連通している。
ハンドルハウジング21は、半割であり、ハンドルハウジング左部21aと、ハンドルハウジング右部21bを有している。ハンドルハウジング21における、ループの後部は、上下方向に延びるハンドル部30とされている。
ハンドル部30の前側には、トリガ32が露出している。トリガ32は、その後方でハンドルハウジング21内に配置されるメインスイッチ34と接続されている。
メインスイッチ34は、ハンドルハウジング21に対し、複数のネジ34aにより固定されている。メインスイッチ34は、トリガ32の引き込み量が所定量以上となるとオンとなり、更に引き込み量に応じて変化する信号(例えば抵抗値)を発信する。
ハンドルハウジング左部21aは、複数のネジ36のそれぞれが、ネジ孔を通過する状態でハンドルハウジング右部21bに形成された何れかのネジボス37に入れられることにより、ハンドルハウジング右部21bに対して固定されている。
ハンドルハウジング21の後下には、商用電源と接続されるコード38が、端部を複数のネジ38aで止めることにより接続されている。
ハンドルハウジング21のループ内面前部には、複数の吸気孔39aが開けられている。各吸気孔39aは、左右方向に延びており、ハンドルハウジング左部21a側とハンドルハウジング右部21b側において、それぞれ上下方向で並べられている。
又、ハンドルハウジング21前下部の右側面には、複数の吸気孔39bが開けられている。各吸気孔39bは、ハンドルハウジング21前下部に沿って上下方向(右上がりの方向)に延びており、前後に並べられている。
更に、後の吸気孔39bに隣接して、ラベル配置部40が設けられている。ラベル配置部40には、図示されないラベルが貼付等により配置される。ラベル配置部40と各吸気孔39bの配置部分は、ハンドルハウジング右部21aの他の部分に対して、左方ないし前方に凹んでいる。ハンドルハウジング21前下部の左側面には、ネジボス37の強度を十分に確保するために、吸気孔は配置されていない。尚、ラベル配置部40は、吸気孔39bと共通して凹まずに独立して凹んでいても良いし、省略されても良い。又、ハンドルハウジング21前下部の左側面や、他のハンドルハウジング21の部分において、吸気孔が開けられても良い。
モータハウジング18の後端部は、ハンドルハウジング21の前端部に覆われる。
カバー23は、筒状であり、後端部は、モータ前ハウジング部22の大部分(左右下の各中央部以外)ないしモータハウジング18の前端部を覆って、モータハウジング21と連続する。
カバー23の前端部には、ライト27の上方において庇状に前方へ突出するブレードクランプカバー部41が配置されており、カバー23内(ギヤハウジング20内)やロッド6の可動領域内に作業者の手等が入る事態が防止され、ないしはライト27に手が触れる事態が防止される。
動力機構2は、電動のモータ42を有する。モータ42の回転駆動軸であるモータ軸43は、前後方向を向いており、前部は前方に突出している。モータ軸43の前端部の周囲には、歯が形成されている。
図8は、カバー23やハンドルハウジング右部21b等の一部部材が省略され、更にギヤハウジング20前上部,後上部やモータハウジング18の上部の断面が一部切り欠きにより表された、レシプロソー1の右側面図である。
モータ42は、コード38やトリガ32と、ハウジング10内(主にハンドルハウジング21内)に配置されたリード線L1〜L6や端子T1〜T5によって電気的に接続されている(図8)。リード線L1〜L6は、単線でも複線(複数本の束)でも良く、複線であっても、一つの記号で表されていることがある。又、リード線L1〜L6や端子T1〜T5は、図8以外では省略されている。
モータ42は、トリガ32が引かれてメインスイッチ34がオンに切換えられることで、コード38から給電され、モータ軸43が駆動される。又、モータ42は、トリガ32の引き込み量に応じたメインスイッチ34の信号に基づいてモータ軸43の回転速度が変更され、引き込み量が多いほど回転速度が高速となるようにされる。
モータ軸43の前側露出部分における後部外側には、回転により空気を外側へ押し出す軸流のファン44が配置されている。ファン44は、モータ軸43に固定されている。ファン44の外側には、排気孔28が位置している。
ファン44の前方であって、モータ軸43の周りには、モータ前軸受46が配置されている。モータ前軸受46は、モータ軸43を回転可能に支持しており、モータ前ハウジング部22の中央部に配置されている。モータ前ハウジング部22は、モータ前軸受46を支持するベアリングリテーナである。
モータ前ハウジング部22の後側には、ファン44の上下や前後を覆うファンケース48が、モータ前ハウジング部22の上下に対してネジ49を入れることによって取り付けられている。モータ前軸受46の外輪の後面は、ファンケース48の前面によって覆われている。
動力伝達機構4は、外縁部においてモータ軸43先端部の歯に噛み合う傘歯が配置されると共に中央部において孔が配置される円盤状のギヤ60と、ギヤ60中央部の孔を通る左右方向の支持軸64と、ギヤ60の右面周縁部からギヤ60と一体に右方へ突出した円柱状で左右方向の軸65の外側に装着された軸受(ニードルベアリング)66を介して接続されるアーム状のスライダ67と、スライダ67における軸65接続部(後端部)とは逆側の端部(前端部)において接続されており、ロッド6の後端部に配置されているガイドローラ68と、ガイドローラ68の左右の外側に配置される左ガイド69,右ガイド70を備えている。右ガイド70は、図示が省略されている。
尚、スライダ67や軸受66、ガイドローラ68、左ガイド69,右ガイド70の少なくとも何れかは、動力伝達機構4の構成要素ではなく、出力部(ロッド6)の構成要素として扱うことができる。
ギヤ60は、前後上下に広がっており、支持軸64の周りで回転可能である。ギヤ60の径(歯数)は、モータ42のモータ軸43の径(歯数)より大きいので、モータ軸43の回転はギヤ60により減速される。
軸65は、ギヤ60の回転中心(支持軸64)に対して偏心した位置から突出している。
ガイドローラ68は、スライダ67の前端部に通された左右方向のガイドローラ軸71と、ガイドローラ軸71の左端部,右端部に対し回転可能に取り付けられた左ガイドローラ72,右ガイドローラ73を備えている。スライダ67の前端部はロッド6の後端部に入っており、ガイドローラ軸71はロッド6の後端部も通過している。ガイドローラ軸71は、ロッド6に形成された左右方向の孔に挿入されていて、ロッド6に対し回転可能となっている。ガイドローラ軸71は、ロッド6から抜けないように抜け止めを施されており、ロッド6と共に前後移動可能である。
左ガイド69は、前後に延びており、上下方向における中央部において、左方へ窪み右方へ開いた前後方向の溝部を有していて、溝部の上辺から上方へ延びる上辺部と、下辺から下方へ延びる下辺部を有している。右ガイド70は、ほぼ左ガイド69と面対称である形状で形成されており、右方へ窪み左方へ開いた前後方向の溝部、並びに上辺部及び下辺部を有している。左ガイド69と右ガイド70は、向かい合っており、それぞれの下辺部は、スライダ67の左右方向の大きさ程度の間隔を有している。左ガイド69は、上辺部後部と下辺部前部に対角状に配置されたボス孔に、ギヤハウジング左部20aにおいて対応するように形成されたボス74を受け入れることで、位置決めされる。又、左ガイド69は、上辺部前部と下辺部後部に対角状に配置されたネジ孔に、ネジ75をギヤハウジング左部20aに達するまで入れることで、ギヤハウジング左部20aに取り付けられる。そして、右ガイド70は、左ガイド69と同様に位置決めされ、取り付けられる。
ギヤ60が回転して軸65が変位(公転)すると、軸65の前後方向の変位成分がスライダ67に伝達される。よって、ガイドローラ68は、スライダ67を介し、左ガイドローラ72,右ガイドローラ73が左ガイド69,右ガイド70に案内された状態で前後に往復動する。尚、軸65の公転における上下方向の変位成分は、ガイドローラ68が左ガイド69,右ガイド70内で自転することにより、ガイドローラ68には伝達されない。
ロッド6は、前後に延びる部材であり、その前端部には、ブレードクランプ80が設けられている。ブレードクランプ80は、これより後側の丸棒状のロッド基部81に対して、上下左右に膨らんでいる。ブレードクランプ80には、図示されないブレードが取り付けられる。ロッド基部81の横断面(上下左右に広がる断面)は、円形であり、角部を有していない。尚、ロッド基部81の横断面は、長円形等の角部を有していない形状であっても良いし、矩形や多角形等の角部を有する形状であっても良い。
ロッド基部81の外側であって、左ガイド69,右ガイド70の前方には、上ローラ82と、下ローラ83が配置されている。
上ローラ82は、左右に延びており、左右方向の中心軸を一周する窪み部X1(ロッド6と接触可能な接触部分)を備えた糸巻き型である。上ローラ82の窪み部X1は、左右方向において、左部または右部より中央部が深く形成されており、括れ形状を呈している。上ローラ82の窪み部X1の横断面(図7)における形状は、弧を描いており、その弧の径は、ロッド基部81の径と同様であり、微視的にはロッド基部81の径より僅かに大きい。上ローラ82は、窪み部X1(括れ部)の下部において、ロッド基部81の上面に接している。上ローラ82は、自身の中心軸と同軸に配置された上ローラ軸84の周りで転動可能に支持されている。
下ローラ83は、上ローラ82と同様に成り、その窪み部X2(括れ部,接触部分)の上部において、ロッド基部81の下面に接している。下ローラ83は、上ローラ82と同様に、下ローラ軸85の周りで転動可能に支持されている。
上ローラ軸84の左部は、左の軸受(オイルレスベアリング)86を介して、ギヤハウジング左部20aに回転可能に支持される。左の軸受86の右面は、上ローラ82の左面と接する。レシプロソー1の上ローラ軸84の右部は、左部と同様に、右の軸受86によって回転可能に支持される。右の軸受86の左面は、上ローラ82の右面と接する。よって、上ローラ軸84は、左右の軸受86により回転可能に支持され、左右の軸受86は、上ローラ軸84の回転可能支持手段となる。更に、左右の軸受86は、上ローラ82に係る左右方向の移動規制を行う。
又、下ローラ軸85は、上ローラ軸84と同様に、左右の軸受87によって回転可能に支持され、左右の軸受87は、下ローラ軸85の回転可能支持手段となり、又下ローラ283の左右方向での移動規制を行う。
ロッド6は、上ローラ82及び下ローラ83に案内され、前後方向で移動可能である。ロッド6が前後方向に移動すると、上ローラ82,下ローラ83は、上ローラ軸84,下ローラ軸85の周りで回転する。
ロッド基部81には、ガイドローラ軸71が接続されており、ロッド6は、ガイドローラ68により前後に案内され、ガイドローラ軸71につながるスライダ67により往復動される。
ブレードは、ガイドシュー12を通る。ガイドシュー12は、被加工材に接触可能なシュープレート90と、ギヤハウジング20に固定されるシューサポータカバー91と、シューサポータカバー91の内側に配置されるシューサポータ92と、シューサポータ92の前端部に配置されていてシュープレート90を左右方向の軸周りで揺動可能に支持する左右のピン93を有する。
シューサポータ92及びシューサポータカバー91は、それぞれ横断面がU字状となっており、ギヤハウジング20の前下部外面とカバー23の前下部内面の間に配置されている。シューサポータカバー91は、左右方向のボルト94により、ギヤハウジング20に取り付けられている。シューサポータ92は、シューサポータカバー91の内側において、前後にスライド可能に配置されている。尚、ハウジング10には、シューサポータカバー91が含まれるが、含まれないものと取り扱われても良い。
シューサポータカバー91の外側には、シューレバー96が配置されている。シューレバー96は、シューサポータカバー91やシューサポータ92の上側を通る左右方向のシューサポータ固定軸(図示略)を備えており、シューサポータ固定軸の周りで回転可能であって、シューサポータカバー91に対して開閉可能である。シューレバー96が閉じていると(図面に示されるような前後方向を向く状態)、シューサポータ固定軸がシューサポータ92を締め付けて固定し、シューレバー96が開いていると(上下方向を向く状態)、シューサポータ固定軸によるシューサポータ92の締め付けが解除されて、シューサポータ92やシュープレート90の前後方向におけるスライドが可能となり、これらの位置調整が可能となる。
カウンタウェイト機構8は、金属製のバランサ100を有している。
バランサ100は、前後上下に広がる丸皿形状の一部分を占める形状を呈しており、左方から見て中心角が100°程度の扇形部分100aと、その中心角部分から径方向逆側へ延びるアーム状部分100bを有している。バランサ100は、アーム状部分100bにおける扇形部分100aと逆側の端部の孔に対し、動力伝達機構4におけるギヤ60と一体の軸65の右端部が圧入されることで軸65とつながっており、軸65によって片持ちされている。バランサ100の中心角部分と、ギヤ60の中心部は、左側から右方へ見た場合、即ち側面視において、重なっている。バランサ100の中心角部分には、支持軸64取り付け用の工具(ドライバ等)が通過可能な孔101が設けられている。
バランサ100は、ギヤ60(軸65)と一体であり、ギヤ60の回転(軸65の公転)により、扇形部分100aの中心角部分を中心に回転し、ロッド6が後退位置(各図面に示される位置)にあると、軸65が後側に位置してバランサ100の扇形部分100aが前側に位置し、ロッド6が前進位置にあると、軸65が前側に位置してバランサ100の扇形部分100aが後側に位置する。バランサ100の扇形部分100a(ウェイト部)の重量や重心位置は、ロッド6やブレード、スライダ67の振動が最小となるように設定されており、バランサ100(ウェイト部)は、ロッド6等の前後動と逆に動作されることで、カウンタウェイトの役割を担っている。
モータハウジング18の外面(右上部)には、フック110が、フック取付部112を介して取り付けられている。
フック110は、側面視[字状であり、ワイヤの折り曲げにより形成される。
フック取付部112は、前後方向の筒孔と、複数(前後)のネジ孔を有しており、筒孔にフック110の前後方向の端部をその周りで回転可能に受け入れていて、フック110が当該端部の周りで回転可能となっている。フック取付部112は、各ネジ孔にネジ114を通してモータハウジング18に入れることで、モータハウジング18に取り付けられている。
そして、ギヤハウジング20内は、上シール体120と下シール体122とモータ前ハウジング部22とシール部材124によって、シールされている。
上シール体120は、横断面が略円形である線状の弾性体であり、ギヤハウジング左部20aにおけるギヤハウジング右部20bと合う上側の肉厚部分において前後方向に延びるように形成された溝に入れられることで、ギヤハウジング左部20aに配設されている。上シール体120は、後端部120aが下方に曲がりモータ前ハウジング部22中央上部の溝に入り込んでいて、前端部120bが上ローラ82の上側前方に達して下方に曲げられている。
下シール体122は、上シール体120と同様の弾性体であり、ギヤハウジング左部20aにおけるギヤハウジング右部20bと合う下側の肉厚部分において、同様に配設されている。下シール体122は、後端部122aが上方に曲がりモータ前ハウジング部22中央下部の溝に入り込んでいて、前端部122bが下ローラ83の下側前方に達して上方に曲げられている。
シール部材124は、軸方向が前後方向である円筒状のベース130と、ベース130の外側に配置される、第2弾性体としての外側リング132と、ベース132の内側に配置される、第1弾性体としての内側リング134、及び内側前リング136と、ワッシャ138を有する。
ベース130は、後端部において径方向内外に延びる後フランジと、前端部において径方向外側に延びる前フランジを備えている。ベース130の内方には、ロッド基部81が通っており、ベース130とロッド6は接触していない。後フランジの内径は、ロッド基部81の外径より僅かに大きい。
外側リング132は、リング状の弾性体(ゴム)であり、ベース130の前フランジと後フランジの間に配置されている。外側リング132の外面における前後方向の中央には、溝が一周設けられており、その溝の上部に、上シール体120の前端部120bが入っていて、その溝の下部に、下シール体122の前端部122bが入っている。
内側リング134は、リング状の弾性体(ゴム)であり、ベース130の後フランジの前側に配置されている。内側リング134の断面形状は、外面側及び内面側に凹部を有するX字状であり(Xリング)、内側リング134は、外面及び内面にそれぞれ一周の溝を有する。内側リング134は、内面の溝の両側においてロッド基部81の外面と接触しており、溝により接触面積を減少させてロッド基部81の往復動時の摩擦を低減しながら、溝の外側部分における密着性を高めて効果的なシールの確保に寄与している。尚、内側リング134の溝は、内面のみに設けられても良いし、前端部あるいは後端部に設けられても良い。
内側前リング136は、リング状の弾性体(フェルト)であり、内側リング134の前側に配置されていて、内面においてロッド基部81の外面と接触している。
内側前リング136の前側には、リップ付きのリング状のワッシャ138が蓋としてベース130の筒孔前部内に嵌め込まれており、ワッシャ138とベース130の後フランジとの間において、内側リング134と内側前リング136が挟まれている。ワッシャ138は、ロッド6に接触しない。
シール部材124は、ギヤハウジング左部20aとギヤハウジング右部20bで挟まれることによって、ギヤハウジング20の前端部内に取り付けられている。ベース130の後フランジの径方向外面及び前面の一部並びに前フランジの径方向外面は、ギヤハウジング20に接触している。又、外側リング132の外面における溝の外側(前後両側)は、ギヤハウジング20に接触している。
ライト27とコード38は、リード線LAによって次のように配線されている。尚、リード線LAは、図7,図8を除き、省略されている。
即ち、コード38に隣接する端子T1にリード線LAの後端が接続され、リード線LAはハンドルハウジング21内で上方に案内され、上部の端子T5の隣接位置で方向を前方に変えて、モータハウジング18上部に形成された前後方向の配線路140内に至る。
配線路140内を前方に案内されたリード線LAは、ギヤハウジング20の後上部外面に達して方向を右方に変え、ギヤハウジング20外面に形成された溝状の配線路142内を通る。配線路142は、ギヤハウジング20外面の後上部から右方へ右部(中央上部)まで下り、右部から前後方向となって外面前右部に達し、そこで上方に方向を変えて外面の前上部に至るよう、側面視で長いU字状に形成されている。
配線路142に案内されたリード線LAの前端は、ギヤハウジング20の外面前上部に配置され、ライト27と接続される。
配線路142内のリード線LAは、カバー23によって覆われる。
リード線LAは、ギヤハウジング20において、右部(横部)を通る。よって、上部や下部を通る場合に比べ、ギヤハウジング20の上下左右に広がる断面(横断面)について、上下方向の寸法に対する左右方向の寸法の比(左右方向寸法/上下方向寸法;縦横比)が大きくなり、即ち横断面が横長となり、作業者はギヤハウジング20(特にギヤ60やバランサ100の配置部分より前方の部分)を握り易い。又、上ローラ82や下ローラ83が設けられると、これらの配置部分におけるギヤハウジング20の横断面がその分だけ縦長となるところ、リード線LAの横部配置により、更に縦長となることが抑制される。
又、リード線LAは、上ローラ82より下方に配置され、且つ下ローラ83より上方に配置される。よって、上ローラ82,下ローラ83間のスペースにリード線LAが配置されて、当該スペースが有効活用される。
このようなレシプロソー1の動作例を説明する。
作業者は、停止状態のロッド6にブレードを鋸歯が下となるようにセットし、被加工材にガイドシュー12のシュープレート90の前面を当てる。そして、コード38を電源に接続した状態で、ハンドル部30を把持し、トリガ32を所定量引き込むと、メインスイッチ34がオンとなり、モータ42への給電がなされてモータ軸43が回転する。モータ軸43は、オンとなったメインスイッチ34の信号(トリガ32の引き込み量)に応じた回転速度で回転する。
モータ軸43が回転すると、ギヤ60が回転し、スライダ67を介してロッド6が前後動する。又、バランサ100の扇形部分100aが前後方向においてロッド6と反対に移動し、ロッド6は、振動が抑制された状態で前後動する。
ロッド6は、左ガイド69,右ガイド70内のガイドローラ68に加え、上ローラ82と下ローラ83によって、前後方向以外の方向に向かないように、即ち往復動方向以外への移動(姿勢変化を含む)が防止された状態で案内される。上ローラ82,下ローラ83は、前後の往復動範囲の前端に位置するロッド6の後部に接触する。
ロッド6(ロッド基部81)の横断面は、角部を有さない円形であり、上ローラ82や下ローラ83は、括れ形状を呈していて、窪み部X1,X2を有しているから、ロッド6と上ローラ82又は下ローラ83とが角部のない状態で接することとなり、ロッド6の前後動を妨げずにロッド6の所望方向以外の移動が防止される。又、上ローラ82や下ローラ83は、上ローラ軸84や下ローラ軸85の周りで転動するから、ロッド6の前後動をスムーズに案内するし、潤滑剤が入れ替わることとなって焼き付きが防止される。
更に、窪み部X1,X2は、括れ形状を呈しているから、ロッド6から受ける荷重を支持可能であり、特に左右方向の荷重を支持可能であって、ロッド6は自然に括れの最深部(中央)に案内される。又、微視的には、ロッド6(ロッド基部81)に対して、前後方向の短い線あるいは一点において完全に接触して荷重の大部分を受けることとなるうえ、上ローラ82や下ローラ83が回転するので、摩耗や摩擦熱の影響が及び難くなって、上ローラ82や下ローラ83、ないしはロッド6の間の摩耗や発熱が防止され、これらの耐久性が向上する。
又、上ローラ軸84は、ギヤハウジング20に対し、左右の軸受86により回転可能に支持されている。従って、上ローラ82が、上ローラ軸84に対して、意図しないロック等により転動不能となったとしても、上ローラ軸84において回転することができ、ロッド6の案内機能(姿勢保持機能)は維持されるし、上ローラ82や、上ローラ軸84、又ロッド6における焼き付きの発生が防止され、レシプロソー1の耐久性が向上する。
同様に、下ローラ軸85が左右の軸受87により支持されることで、下ローラ83が下ローラ軸85に対して転動不能となったとしても、下ローラ軸85において回転することで、ロッド6の案内機能の維持や、下ローラ83,下ローラ軸85,ロッド6における焼き付きの発生が防止される。
上ローラ82や下ローラ83は、前後に往復動するロッド6が最も前に位置した場合、ロッド6の後部に接触してロッド6の後部の荷重を支持し、ロッド6が最も後に位置した場合、ロッド6の前部に接触してロッド6の前部の荷重を支持する。
更に、ギヤハウジング20の内部は、シール部材124,上シール体120,下シール体122及びモータ前ハウジング部22によってシールされている。
シール部材124は、ギヤハウジング20と別体であるため、ギヤハウジング20に一体に設けられる場合に比べて組み立て易く、ロッド6の姿勢保持手段が上ローラ82,下ローラ83であっても、ロッド6とギヤハウジング20の間を効果的にシールすることができる。加えて、ロッド6の姿勢保持手段である上ローラ82,下ローラ83と、シール部材124が別体となるため、姿勢保持手段とシール手段が一体に設けられるものに比べ、姿勢保持をさほど考慮せずシールを行えば良いからシール性が向上するし、修理がし易いものとなり、又それぞれ独立して交換することができる。
又、外側リング132は、溝(凹部)を有しており、他のシールである上シール体120,下シール体122の一部(前端部120b,122b)を溝内に受け入れている。よって、上シール体120,下シール体122の一部を溝に密着させた場合に溝で当該一部を包み込むように外側リング132が変形し、これらの密着性が極めて良好となる。
更に、第1弾性体である内側リング134においてシール部材124とロッド6が接触し、第2弾性体である外側リング132においてシール部材124とギヤハウジング20が接触するので、シール部材124のロッド6に対する追従性が良好になり、シール部材124はロッド6のブレを吸収し易い。
又、モータ42のモータ軸43の回転により、ファン44が回転し、ファン44から排気孔28への空気の流れが生成される。又、この空気の流れの生成により、ハンドルハウジング21の吸気孔39a,39bから、モータハウジング18等の隙間を経て、ファン44までの空気の流れが形成される。よって、ハウジング10に支持された部材が空気により冷却される。
ハンドルハウジング21には、吸気孔39aに加えて吸気孔39bが設けられるため、風量(空気の流入量)をその分より多く確保することができる。
ロッド6ないしブレードの作動状態で、作業者がハンドル部30を下ろしていくと、前後動するブレードの鋸歯が被加工材に当たり、上下方向を切断方向として被加工材が切断されていく。
作業者がトリガ32の操作によりメインスイッチ34をオフにすると、モータ42のモータ軸43が停止して、各種の前後動が停止する。
以上のレシプロソー1は、モータ42と、モータ42の回転を往復動に変換する動力伝達機構4と、動力伝達機構4に接続され、往復動されるロッド6と、動力伝達機構が配置されるギヤハウジング20と、転動可能であり、ロッド6に接触可能な接触部分を有する上ローラ82,下ローラ83と、ロッド6に接触する内側リング134を有するシール部材124と、を備えており、上ローラ82,下ローラ83は、2個設けられており、互いに対向するように上下に配置されている。よって、往復動されるロッド6の往復動方向以外への移動を防止する機構を有しており、発熱や摩耗の抑制と良好なシール性の確保が容易になされるレシプロソーが提供される。
又、上ローラ82,下ローラ83の前方に、シール部材124が設けられている。よって、発熱や摩耗の抑制がなされる移動防止機構としての上ローラ82,下ローラ83が設けられたレシプロソー1において、上ローラ82,下ローラ83を始めとする内部機構を確実にシールすることができる。
更に、上ローラ82,下ローラ83は、上ローラ軸84,下ローラ軸85に対して転動可能に支持されており、上ローラ軸84,下ローラ軸85は、ギヤハウジング20に対し、回転可能に支持されている。よって、上ローラ82,下ローラ83が、上ローラ軸84,下ローラ軸85に対して、意図しないロック等により転動不能となったとしても、上ローラ軸84,下ローラ軸85において回転することができ、ロッド6の案内機能(姿勢保持機能)は維持されるし、上ローラ82,下ローラ83や、上ローラ軸84,下ローラ軸85、又ロッド6における焼き付きの発生が防止され、レシプロソー1の耐久性が向上する。
加えて、内側リング134の断面は、X字状である。よって、外方に突出する部分(リップ)が上下でそれぞれ2箇所存在し、オイル等がより漏れ難くなって、シール性が一層向上する。
又、上ローラ82,下ローラ83は、括れ形状を呈しており、ロッド6の横断面は、円形又は長円形である。よって、ロッド9の横断面が角部を有していないことでシール性が高くなり、又上ローラ82,下ローラ83がロッド6に対して微視的に短い線分で接触しあるいは点接触するうえに回転することで、ロッド6を窪み部X1,X2の最深部へ案内した状態で回転することとなって焼き付きが防止される。
又、ギヤハウジング20に、光を照射するライト27が設けられており、ライト27のリード線LAが、ギヤハウジング20の横部を通過する。よって、リード線LAが上下に設けられる場合に比べてギヤハウジング20が横長となり、ギヤハウジング20が握り易くなって、作業性が向上する。
更に、上ローラ82,下ローラ83は、ロッド6の上下に配置されており、ライト27のリード線LAは、上ローラ82より下方に配置され、且つ下ローラ83より上方に配置される。よって、上ローラ82,下ローラ83間のスペースにリード線LAが配置され、当該スペースが有効活用されることとなり、レシプロソー1が一層コンパクトになる。
加えて、シール部材124は、ギヤハウジング20と接触する外側リング132を有している。よって、シール部材124とロッド6の間のみならず、シール部材124とギヤハウジング20との間も確実にシールされる。
又、ギヤハウジング20には、上シール体120,下シール体122が配置されており、外側リング132は、上シール体120,下シール体122を介してギヤハウジング20と接触する。よって、ギヤハウジング20を共にシールする上シール体120,下シール体122に対する外側リング132の接続が確保されて、ギヤハウジング20のシール性が一層良好になる。
更に、外側リング132は、上シール体120,下シール体122の前端部120b,122bを受け入れる凹部を有している。よって、上シール体120,下シール体122と外側リング132がより確実に密着して、ギヤハウジング20のシール性が更に良好になる。
尚、本発明は上記形態に限定されず、例えば次のような変更を適宜施すことができる。
ローラは、1個又は3個以上であっても良く、複数設けられる場合に、左右に配置されても良いし、互いに対向しない位置に配置されても良いし、一部のローラの窪み部のみがロッドの横断面外形の一部と同様な横断面形状を有するようにしても良い。又、複数種類のローラが併用されても良い。
ローラの左右方向(ローラ軸方向)の移動を規制するローラ押さえが、ローラの左右に設けられても良い。
上ローラと上ローラ軸の間に上ローラ軸受が介装され、上ローラが上ローラ軸受により転動可能に支持されていても良い。同様に、下ローラが下ローラ軸受により転動可能に支持されていても良い。この場合、ローラがより円滑に転動され、よってロッドをよりスムーズに案内し、又ロッドやローラ、ローラ軸の間における焼き付きの発生が防止され、耐久性が向上する。
少なくとも一方のローラ軸の軸受に関し、オイルレスベアリングに代えて、ニードルベアリングで構成されても良い。ローラ軸は、軸受以外の手段で回転可能に支持されても良い。一方のローラ軸のみが回転可能に支持されるようにし、他方のローラ軸は圧入等で支持されるようにしても良い。
ロッドの横断面は、長円形状や卵形、あるいは角の丸められた矩形状等であっても良い。
シール部材のベースは、円筒状ではなく角筒状等であっても良いし、前フランジ及び後フランジの少なくとも一方が省略されたものであっても良い。
シール部材の第1弾性体(内側リング)は、リング状でなくても良いし、外面の溝及び内面の溝の少なくとも一方が省略される等、X字状以外の断面形状を有していても良い。
シール部材の内側前リングは、リング状でなくても良いし、省略されても良い。
シール部材の第2弾性体(外側リング)は、リング状でなくても良いし、溝(凹部)が一周回らず上下(シール体隣接部分)のみ凹んでいるものであっても良いし、溝が省略されたものであっても良い。
シール部材の第1弾性体と第2弾性体は、一体であっても良い。
シール部材は、ローラの前方以外に配置されても良い。
ライトのリード線は、ギヤハウジング内面の横部(側部)を通されても良いし、ギヤハウジングの左部を通されても良い。
動力伝達機構(往復動変換機構)は、クランクを備えたもの等とされても良い。
カバーは、カバー左部とカバー右部を有する半割のものであっても良い。
カウンタウェイト機構につき、バランサがギヤの左右双方に設けられたものとしたり、全体が省略されるようにしたりする等、様々に変更することができる。
リード線や端子の配置や数や接続態様を変えたり、ボールベアリングに代えてニードルベアリングが用いられるようにしたり、ハウジングの区分数や各部の形状を変更したりする等、各種部材の設置の有無や設置数、材質や形状、形式、配置等は様々に変更されて良い。
ブレードにつき、鋸歯以外の刃を有するものとして良い。
電源コードによる給電に代えて、バッテリによる給電として良く、そのバッテリをハンドルハウジング等に装着可能として良い。
本発明は、レシプロソー以外の往復動切断工具(例えばジグソー)に適用することができるし、往復動切断工具以外の往復動工具に適用することもできる。
1・・レシプロソー(往復動切断工具、往復動工具)、4・・動力伝達機構(往復動変換機構)、6・・ロッド、20・・ギヤハウジング(変換機構ハウジング)、27・・ライト、42・・モータ、82・・上ローラ(ローラ)、83・・下ローラ(ローラ)、84・・上ローラ軸(ローラ軸)、85・・下ローラ軸(ローラ軸)、86,87・・軸受(ローラ軸の回転可能支持手段)、120・・上シール体(シール体)、120b・・(上シール体の)前端部、122・・下シール体(シール体)、122b・・(下シール体の)前端部、124・・シール部材、132・・外側リング(第2弾性体)、134・・内側リング(第1弾性体)、LA・・(ライトの)リード線。

Claims (10)

  1. モータと、
    前記モータの回転を往復動に変換する往復動変換機構と、
    前記往復動変換機構に接続され、往復動されるロッドと、
    前記往復動変換機構が配置される変換機構ハウジングと、
    転動可能であり、前記ロッドに接触可能な接触部分を有するローラと、
    前記ロッドに接触する第1弾性体を有するシール部材と、
    を備えており、
    前記ローラは、複数設けられており、互いに対向するように配置されている
    ことを特徴とする往復動工具。
  2. 前記ローラの前方に、前記シール部材が設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の往復動工具。
  3. 前記ローラは、ローラ軸に対して転動可能に支持されており、
    前記ローラ軸は、前記変換機構ハウジングに対し、回転可能に支持されている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の往復動工具。
  4. 前記第1弾性体の断面は、X字状である
    ことを特徴とする請求項1ないしは請求項3の何れかに記載の往復動工具。
  5. 前記ローラは、括れ形状を呈しており、
    前記ロッドの横断面は、円形又は長円形である
    ことを特徴とする請求項1ないしは請求項4の何れかに記載の往復動工具。
  6. 前記変換機構ハウジングに、光を照射するライトが設けられており、
    前記ライトのリード線が、前記変換機構ハウジングの横部を通過する
    ことを特徴とする請求項1ないしは請求項5の何れかに記載の往復動工具。
  7. 前記ローラは、前記ロッドの上下に配置されており、
    前記リード線は、上側の前記ローラより下方に配置され、且つ下側の前記ローラより上方に配置されている
    ことを特徴とする請求項6に記載の往復動工具。
  8. 前記シール部材は、前記変換機構ハウジングと接触する第2弾性体を有している
    ことを特徴とする請求項1ないしは請求項7の何れかに記載の往復動工具。
  9. 前記変換機構ハウジングには、シール体が配置されており、
    前記第2弾性体は、前記シール体を介して前記変換機構ハウジングと接触する
    ことを特徴とする請求項8に記載の往復動工具。
  10. 前記第2弾性体は、前記シール体の一部を受け入れる凹部を有している
    ことを特徴とする請求項9に記載の往復動工具。
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