JP2018143419A - 酸化エチレンガス滅菌装置、エアレータ及びエアレーション方法 - Google Patents

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俊明 清水
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Abstract

【課題】 被滅菌物から酸化エチレンガスを除去する時間を短縮できる酸化エチレンガス滅菌装置及びエアレータを提供する。【解決手段】 被滅菌物が収容される滅菌室20と、滅菌室20内に酸化エチレンガスを供給する供給管22と、被滅菌物を加湿する蒸気を外部から滅菌室20内に供給する蒸気供給管30と、滅菌室20内の気体を排気する排気管36と、滅菌室20内の空気を置換するために空気を滅菌室20内に供給する給気管13と、被滅菌物のエアレーションを行う遠赤外線ヒータ40と、を具備する。【選択図】 図1

Description

本発明は、酸化エチレンガスを用いて被滅菌物を滅菌する酸化エチレンガス滅菌装置、被滅菌物から酸化エチレンガスを除去するエアレータ、エアレーション方法に関する。
病院等で使用される医療用器具や実験等で使用される器具類の滅菌を行う滅菌装置として、高圧の蒸気で滅菌を行う蒸気滅菌装置が一般的である。
しかし、高圧蒸気での滅菌に適さない非耐熱性のプラスチックやゴム等で構成される物については、低温で滅菌が行える酸化エチレンガスを用いた酸化エチレンガス滅菌装置によって滅菌が行われる。
酸化エチレン及びその反応生成物は人体に対して毒性がある。このため、滅菌終了後の被滅菌物から酸化エチレン及びその反応生成物を除去してからでないと、被滅菌物を安全に使用することができない。
そこで、特許文献1に示されるように、酸化エチレンガス滅菌装置では、滅菌終了後の被滅菌物から酸化エチレン及びその反応生成物を除去するエアレーション工程が実施される。
特許文献1で示されているエアレーション工程としては、滅菌終了後のチャンバー内の酸化エチレンガス含有排ガスを排出し、外部より清浄空気をチャンバー内に導入して空気置換し、かつ、空気置換後のチャンバー内の排ガスを排出することを一連的に繰り返し行うことが記載されている。
また、エアレーション工程は、被滅菌物に温風を噴射して行うことが一般的であり、そのエアレーション推奨温度やエアレーション推奨時間が非特許文献1に開示されている。
特開2003−135573号公報
医療現場における滅菌保証のガイドライン2015 一般社団法人日本医療機器学会 2015年5月25日 89ページ
被滅菌物が医療用器具である場合、被滅菌物への酸化エチレンの残留量はJIS T 0993−7:2012で規制されており、酸化エチレンを規制値まで除去するためにはエアレーション工程に十数時間〜数十時間という長時間が必要であるという課題がある。
そこで、本発明は上記課題を解決すべくなされ、その目的とするところは、被滅菌物からの酸化エチレンの除去に要する時間を短縮できる酸化エチレンガス滅菌装置、エアレータ及びエアレーション方法を提供することにある。
本発明にかかる酸化エチレンガス滅菌装置によれば、ボンベ式の酸化エチレンガス滅菌装置において、被滅菌物が収容される滅菌室と、該滅菌室内に酸化エチレンガスを供給する供給管と、被滅菌物を加湿する蒸気を外部から前記滅菌室内に供給する蒸気供給管と、前記滅菌室内の気体を排気する排気管と、前記滅菌室内の空気を置換するために空気を前記滅菌室内に供給する給気管と、被滅菌物のエアレーションを行う遠赤外線ヒータと、を具備することを特徴としている。
この構成を採用することによって、被滅菌物に残留している酸化エチレン及び、被滅菌物自体を遠赤外線による自己発熱現象を利用して一次的に加温し酸化エチレンを除去することで、従来の方法である温風を用いたエアレーションよりもエアレーション工程時間を短縮することができる。
また、前記滅菌室内に温風を吹き出させる温風発生機構を具備することを特徴としてもよい。
また、滅菌工程終了後のエアレーション工程において、前記遠赤外線ヒータ及び前記温風発生機構を同時に駆動させる工程、前記遠赤外線ヒータを所定時間駆動した後に、前記赤外線ヒータの駆動を停止し、前記遠赤外線ヒータの停止後に前記温風発生機構を駆動させる工程、又は、前記温風発生機構を所定時間駆動した後に、前記温風発生機構の駆動を停止し、前記温風発生機構の停止後に前記遠赤外線ヒータを駆動させる工程、のうちのいずれかの工程を実行する制御装置を具備することを特徴としてもよい。
本発明にかかるエアレータによれば、酸化エチレンガス滅菌終了後の被滅菌物を収容する収容部と、該収容部内に収容された滅菌終了後の被滅菌物のエアレーションを行う遠赤外線ヒータと、前記収容部内の空気を排気する排気口と、前記収容部内の空気を置換するために空気を前記収容部内に供給する給気管と、を具備することを特徴としている。
この構成を採用することによって、被滅菌物に残留している酸化エチレン及び、被滅菌物自体を遠赤外線による自己発熱現象を利用して一次的に加温し酸化エチレンを除去することで、従来の方法である温風を用いたエアレーションよりもエアレーション工程時間を短縮することができる。
本発明にかかる酸化エチレンガス滅菌装置によれば、カートリッジ式の酸化エチレンガス滅菌装置において、被滅菌物が収容される滅菌室と、酸化エチレンが充填されたカートリッジを穿孔し、前記滅菌室内に酸化エチレンをガス化させることで酸化エチレンガスを供給する穿孔機構と、被滅菌物を加湿する蒸気を外部から前記滅菌室内に供給する蒸気供給管又は蒸気発生装置と、前記滅菌室内の気体を排気する排気管と、前記滅菌室内の空気を置換するために空気を前記滅菌室内に供給する給気管と、被滅菌物のエアレーションを行う遠赤外線ヒータと、を具備することを特徴としている。
この構成を採用することによって、被滅菌物に残留している酸化エチレン及び、被滅菌物自体の遠赤外線による自己発熱現象を利用して一次的に加温し酸化エチレンを除去することで、従来の方法である温風を用いたエアレーションよりもエアレーション工程時間を短縮することができる。
本発明にかかるエアレーション方法によれば、酸化エチレンガスによる滅菌後の被滅菌物のエアレーションを、被滅菌物に遠赤外線を照射して行うことを特徴としている。
この方法を採用することによって、被滅菌物に残留している酸化エチレン及び、被滅菌物自体の遠赤外線による自己発熱現象を利用して一次的に加温し酸化エチレンを除去することで、従来の方法である温風を用いたエアレーションよりもエアレーション工程時間を短縮することができる。
本発明にかかるエアレーション方法によれば、過酸化水素ガスによる滅菌後の被滅菌物のエアレーションを、被滅菌物に遠赤外線を照射して行うことを特徴としている。
この方法を採用することによって、被滅菌物に残留している過酸化水素及び、被滅菌物自体の遠赤外線による自己発熱現象を利用して一次的に加温し過酸化水素を除去することで、従来の方法である温風を用いたエアレーションよりもエアレーション工程時間を短縮することができる。
本発明にかかるエアレーション方法によれば、低温蒸気ホルムアルデヒドによる滅菌後の被滅菌物のエアレーションを、被滅菌物に遠赤外線を照射して行うことを特徴としている。
この方法を採用することによって、被滅菌物に残留しているホルムアルデヒド及び、被滅菌物自体の遠赤外線による自己発熱現象を利用して一次的に加温しホルムアルデヒドを除去することで、従来の方法である温風を用いたエアレーションよりもエアレーション工程時間を短縮することができる。
本発明にかかるエアレーション方法によれば、過酢酸による滅菌後の被滅菌物のエアレーションを、被滅菌物に遠赤外線を照射して行うことを特徴としている。
この方法を採用することによって、被滅菌物に残留している過酢酸及び、被滅菌物自体の遠赤外線による自己発熱現象を利用して一次的に加温し過酢酸を除去することで、従来の方法である温風を用いたエアレーションよりもエアレーション工程時間を短縮することができる。
本発明の酸化エチレンガス滅菌装置、エアレータ及びエアレーション方法によれば、遠赤外線照射による自己発熱現象(一次的加温)を用いることによって、従来の方法である温風を用いたエアレーションよりもエアレーション工程時間を短縮することができる。
本発明にかかるボンベ式の酸化エチレンガス滅菌装置の配管系統図である。 本発明にかかるカートリッジ式の酸化エチレンガス滅菌装置の配管系統図である。 本発明にかかるカートリッジ式の酸化エチレンガス滅菌装置の他の実施形態の配管系統図である。 遠赤外線ヒータの配置を示す説明図である。 遠赤外線ヒータの他の配置形態を示す説明図である。 図4の構成においてさらに温風発生機構を備えた形態を示す説明図である。 図5の構成においてさらに温風発生機構を備えた形態を示す説明図である。 本発明にかかるエアレータの構成を示す説明図である。 遠赤外線ヒータの他の配置形態を示す説明図である。 図8の構成においてさらに温風発生機構を備えた形態を示す説明図である。 図9の構成においてさらに温風発生機構を備えた形態を示す説明図である。 サンプルの検証実験における滅菌工程を示す説明図である。 サンプルの検証実験における温風によるエアレーション工程を示す説明図である。 サンプルの検証実験における遠赤外線ヒータによるエアレーション工程を示す説明図である。 滅菌バッグ1にポリ塩化ビニルを収納したサンプルにおける、エアレーション時間と酸化エチレンガスの残留率との関係を示すグラフである。 滅菌バッグ2にポリ塩化ビニルを収納したサンプルにおける、エアレーション時間と酸化エチレンガスの残留率との関係を示すグラフである。 滅菌バッグ1にポリウレタンを収納したサンプルにおける、エアレーション時間と酸化エチレンガスの残留率との関係を示すグラフである。 滅菌バッグ2にポリウレタンを収納したサンプルにおける、エアレーション時間と酸化エチレンガスの残留率との関係を示すグラフである。 酸化エチレンの赤外線吸収スペクトルを示すグラフである。 過酸化水素の赤外線吸収スペクトルを示すグラフである。 ホルムアルデヒドの赤外線吸収スペクトルを示すグラフである。 過酢酸の赤外線吸収スペクトルを示すグラフである。
(ボンベ式の酸化エチレンガス滅菌装置)
図1に、ボンベ式の酸化エチレンガス滅菌装置の概略構成を示す。
本実施形態における酸化エチレンガス滅菌装置10は、滅菌室20内に被滅菌物が収容され、滅菌室20内に酸化エチレンガスが導入されて滅菌が施される。
本実施形態の滅菌室20は、内缶20a、外缶20bから構成される二重缶構造の缶体で構成されており、内缶20aが滅菌が施される滅菌室20を構成する。
滅菌室20には、外部から酸化エチレンガスを供給するガス供給管22が接続される。ガス供給管22は、装置外に設けられて酸化エチレンガスを封入しているボンベ(図示せず)と接続され、ボンベから酸化エチレンガスが供給される。
ガス供給管22には、ガスフィルター24が設けられており、酸化エチレンガスの不純物等を除去している。また、ガス供給管22には、ガス制御弁26が設けられており、ガス制御弁26の開閉によって、ガス供給の制御を実行できる。
また、ガス制御弁26の下流には気化器28が設けられている。気化器28は、ガス供給管22から供給される酸化エチレンガスを確実に気化させるために設けられている。気化器28の加熱源は滅菌室20内に供給される蒸気(後述する)である。
滅菌室20には、外部から蒸気を供給する給蒸管30が接続される。給蒸管30は、装置外に設けられて蒸気を発生する蒸気発生器(図示せず)と接続され、蒸気発生器から蒸気が供給される。
給蒸管30には、蒸気制御弁32が設けられており、蒸気制御弁32の開閉によって、蒸気供給の制御を実行できる。
給蒸管30の蒸気制御弁32の下流は、滅菌室20(内缶20a)に接続する内缶接続管30aと、内缶20aと外缶20bとの間のジャケット部21に接続するジャケット部接続管30bとに分岐している。
内缶接続管30aは、内缶蒸気制御弁34が設けられ、内缶蒸気制御弁34の開閉によって、滅菌室20への蒸気の供給が制御される。
ジャケット部接続管30bは、ジャケット部蒸気制御弁35が設けられ、ジャケット部蒸気制御弁35の開閉によって、ジャケット部21への蒸気の供給が制御される。
滅菌室20には、排気管36が接続されている。排気管36の途中には、排気弁37が設けられている。排気弁37の下流には真空ポンプ38が設けられている。
真空ポンプ38が駆動することにより、滅菌室20内の空気や酸化エチレンガスを排気管36を通じて排気することができる。
滅菌室20には、給気管13が接続されている。給気管13の先端部には給気フィルター14が設けられており、外気の異物を除去している。また給気フィルター14の下流には、給気制御弁16が設けられており、給気制御弁16によって空気の供給を制御できる。
滅菌室20内には、酸化エチレンガス滅菌が終了した後の被滅菌物に残留した酸化エチレンを除去するためのエアレーション工程で用いられる、遠赤外線ヒータ40が設けられている。
酸化エチレンガス滅菌装置10の構成として、さらに制御装置42が設けられている。制御装置42は、CPU、メモリ等から構成されており、予め設定されているプログラムに基づいて動作する。制御装置42は、真空ポンプ38、各制御弁16,26,32,34,35,37、遠赤外線ヒータ40等の各構成要素に接続してこれらを制御することで、滅菌装置の全体動作を実行する。
次に、本実施形態による滅菌装置の概略動作を説明する。
まず、制御装置42は、排気弁37を開き、真空ポンプ38を動作させ、滅菌室20内が所定の真空度以下の所定圧力となるよう、滅菌室20内を排気する真空工程を実行する。
真空工程の後、制御装置42は、蒸気制御弁32と内缶蒸気制御弁34を開き滅菌室20内に蒸気を供給して加湿する加湿工程を実行する。
加湿工程の後、制御装置42は、ジャケット部蒸気制御弁35を開き、蒸気を気化器28を通過させてこの蒸気をジャケット部21に供給して滅菌室20が所定温度に維持するとともに、ガス制御弁26を開き酸化エチレンガスを滅菌室20に供給する。
滅菌室20内が所定圧力に達した後、制御装置42は、酸化エチレンガスの供給を停止し、被滅菌物を酸化エチレンガスが充填された滅菌室20内に所定時間放置することによる滅菌工程を実行する。
制御装置42は、滅菌工程終了後、排気弁37を開き、真空ポンプ38を動作させ、滅菌室20内の酸化エチレンガスを排気し、給気制御弁16を開いて通常の空気を滅菌室20内に供給して洗浄工程を実行する。洗浄工程は、滅菌室20内の酸化エチレンを除去するために行われる。
洗浄工程終了後、制御装置42は、遠赤外線ヒータ40をオンにして、被滅菌物から酸化エチレンを除去するエアレーション工程を実行する。
遠赤外線ヒータ40をオンにすることで、被滅菌物に付着した酸化エチレン及び被滅菌物自体が遠赤外線によって直接加温され、従来よりも短時間でエアレーションを完了することができる。
なお、エアレーション工程中は、被滅菌物から除去された酸化エチレンを排気するために、排気弁37を開き真空ポンプ38を動作させ、滅菌室20内の酸化エチレンガスを排気しつつ、給気制御弁16を開いて通常の空気を滅菌室20内に供給して滅菌室20内の換気を行うようにする。
(カートリッジ式の酸化エチレンガス滅菌装置)
次に、カートリッジ式の酸化エチレンガス滅菌装置について、図2〜図3に基づいて説明する。
なお、上述したボンベ式の酸化エチレンガス滅菌装置と同一の構成要素については同一の符号を付し、説明を省略する場合もある。
図2に示すカートリッジ式の酸化エチレンガス滅菌装置10は、酸化エチレンが入ったカートリッジ(図示せず)を滅菌室20内に収容し、滅菌室20内に設けられた穿孔器23によってカートリッジを穿孔することで滅菌室20内に酸化エチレンを供給し、陰圧下で滅菌を行うものである。
滅菌室20内に配置された、穿孔機構を有する穿孔器23には、給気管13から分岐した分岐管15が穿孔弁17を介して接続されている。穿孔器23の穿孔機構が、カートリッジに穴を開けることで、カートリッジ内の酸化エチレンが滅菌室20内に供給される。
また、図2に示す滅菌装置10では、外部からジャケット部21内に給水を行う給水管73が設けられている。給水管73は、2本に分岐し、一方は給水弁74を介してジャケット部21に接続されている給排水管75に接続される。給水管73の分岐した他方は、給水排水用三方弁76に接続されている。
ジャケット部21の下部から延びる給排水管75は、途中で加熱管路79が分岐している。加熱管路79の中途部には、ポンプ77及びヒータ78が設けられている。給排水管75の先端には給水排水用三方弁76が接続されている。
加熱管路79は、ヒータ78の下流側でジャケット部接続管30bに合流し、ジャケット部21の上部に接続されている。
また、滅菌室20の下部に接続された排気管36はエゼクター84に接続されている。エゼクター84は滅菌室20内を真空に引くときや、滅菌室20内の気体を排気するときに用いられる。エゼクター84の入口側には、圧縮空気供給弁86を有する圧縮空気供給管85が接続され、圧縮空気がエゼクター84に供給されることで、滅菌室20内の気体が排気管36に排気される。
エゼクター84の出口側には、酸化エチレンガス排気弁89を有する酸化エチレンガス排気管87と、排気弁90を有する排気排水管88が接続されている。
滅菌室20内の酸化エチレンガスを排気する際には、酸化エチレンガス排気弁89を開き、排気弁90を閉じることで、酸化エチレンガス排気管87から酸化エチレンガスを排気することができる。
滅菌室20内を真空に引く際などにおいては、酸化エチレンガス排気弁89を閉じ、排気弁90を開くことで、滅菌室20内の気体を排気排水管88から排気することができる。
また、給水排水用三方弁76は、排気排水管88に接続されている。ジャケット部21内の蒸気や水は給排水管75を通じて排出され、給水排水用三方弁76を介して排気排水管88から排出される。
また、図1の滅菌装置10と同様に、滅菌室20内には、酸化エチレンガス滅菌が終了した後の被滅菌物に残留した酸化エチレンを除去するためのエアレーション工程で用いられる、遠赤外線ヒータ40が設けられている。
制御装置42は、CPU、メモリ等から構成されており、予め設定されているプログラムに基づいて動作する。制御装置42は、ポンプ77、ヒータ78、各制御弁16,17,32,34,35,37,74,76,86,89,90、遠赤外線ヒータ40等の各構成要素に接続してこれらを制御することで、滅菌装置の全体動作を実行する。
次に、図3に基づいてカートリッジ式の酸化エチレンガス滅菌装置10の他の実施形態を説明する。
なお、上述したボンベ式の酸化エチレンガス滅菌装置及び図2のカートリッジ式の酸化エチレンガス滅菌装置と同一の構成要素については同一の符号を付し、説明を省略する場合もある。
本実施形態のカートリッジ式の酸化エチレンガス滅菌装置10は、外部から蒸気を供給するのではなく、酸化エチレンガス滅菌装置10内部で蒸気を生成して滅菌室20に供給している。
図3の酸化エチレンガス滅菌装置10は、蒸気発生用の水が貯留された給水タンク91と、給水タンク91から滅菌室20内に接続される蒸気発生用管92とを備えている。蒸気発生用管92には、ヒータを有する加湿器94が設けられており、給水タンク91から供給された水を加温して蒸気を発生させる。また、加湿器94の上流側には、給水タンク91からの給水を制御する給水弁93が設けられている。
なお、図3の酸化エチレンガス滅菌装置10も、図2の酸化エチレンガス滅菌装置10と同様に穿孔器23が設けられている。穿孔器23は穿孔機構を有しており、給気管13から分岐した分岐管15が穿孔弁17を介して接続されている。穿孔器23の穿孔機構が、カートリッジに穴を開けることで、カートリッジ内の酸化エチレンが滅菌室20内に供給される。
また、滅菌室20の下部には、排気排水管96が接続されている。排気排水管96は、滅菌室20内に給水する給水管73と、滅菌室20内の気体液体を排出する排気排水管88とが、真空ポンプ97を介して連結されたものである。
排気排水管96には、排気排水弁98が設けられており、排気排水弁98よりも外部側には、真空ポンプ97が設けられている。
真空ポンプ97には、給水弁74を介して給水管73が接続され、且つ排気排水管88が接続されている。
また、図1、図2の滅菌装置10と同様に、滅菌室20内には、酸化エチレンガス滅菌が終了した後の被滅菌物に残留した酸化エチレンを除去するためのエアレーション工程で用いられる、遠赤外線ヒータ40が設けられている。
制御装置42は、CPU、メモリ等から構成されており、予め設定されているプログラムに基づいて動作する。制御装置42は、真空ポンプ97、各制御弁16,17,74,93,98、遠赤外線ヒータ40等の各構成要素に接続してこれらを制御することで、滅菌装置の全体動作を実行する。
なお、図2〜図3に示した酸化エチレンガス滅菌装置10の滅菌及びエアレーション工程における動作説明は省略する。
遠赤外線ヒータ40の設置例を図4〜図5に示す。図4〜図5では、図1〜図3の酸化エチレンガス滅菌装置10の構成を簡略化して図示している。
図4には、滅菌室20内上部に遠赤外線ヒータ40が設けられているところを示している。なお、被滅菌物は、バスケット11内に収納されている。遠赤外線を確実に被滅菌物に照射させるために、バスケット11は遠赤外線を吸収しない金属製である。
また、図4〜図5に示す構成では、給気管13の滅菌室20への給気口13aは滅菌室20の上面に設けられ、排気管36の排気口36aは滅菌室20の下面に設けられている。
さらに、給気管13の給気口13aと、排気管36の排気口36aは、水平方向にずれた位置(具体的には、給気口13aと排気口36aは、滅菌室20の横方向の対向する両端部)に設けられている。給気口13aと排気口36aを、それぞれ上面と下面、且つ横方向の対向する両端部に設けたことで、給気口13aから入った空気が滅菌室20内全体を通過することができ、滅菌室20内の酸化エチレンガスを確実に排気できる。
図5に示すように、滅菌室20の側面に遠赤外線ヒータ40を配置してもよい。
特に図5では、2つの遠赤外線ヒータ40を滅菌室20の対向する内側面に設置している。
図4、図5に示した酸化エチレンガス滅菌装置10の制御装置42は、エアレーション工程時に遠赤外線ヒータ40を駆動させることによって、被滅菌物からの酸化エチレンの除去を行う。
なお、遠赤外線ヒータ40としては、石英管ヒータ、カーボンヒータ等を採用することができるが、効率よく遠赤外線を照射可能であればどのようなものを採用してもよい。ただし、酸化エチレンガスは可燃性気体であるため、防爆構造とすることが望ましい。
遠赤外線とは、JISでは、「物質などに吸収されると,他の様態のエネルギーに変換されることなく,直接的に分子や原子の振動エネルギーや回転エネルギーに変換される波長域の赤外放射」と定義している。JISでは波長について定義していないが、一般的に3μm〜1mm程度の波長の電磁波が遠赤外線であると考えられる。
上記のように遠赤外線は、有機物に吸収されると直接的に分子や原子の運動エネルギーや回転エネルギーに変換される。また、有機物の分子や原子のエネルギーは温度と比例するため、遠赤外線の照射により物質を加温することができる。したがって、被滅菌物から酸化エチレンを除去する際に、遠赤外線を用いると効果的である。遠赤外線照射による非耐熱性医療機器の自己発熱現象(一次的加温)を用いることにより、二次的加温である従来の他の方法によるエアレーションよりもエアレーション工程時間を短縮することができる。
次に、図6〜図7に基づいて酸化エチレンガス滅菌装置の他の形態について説明する。
なお、上述した実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施形態では、遠赤外線ヒータ40のほかに温風発生機構を備えている点が特徴である。
図6及び図7で図示している温風発生機構は、滅菌室20内を加熱するヒータ54からなるものである。
図6では、ヒータ54は、滅菌室20の外壁上面と、外壁下面の双方に取り付けられ、遠赤外線ヒータ40は滅菌室20内の上部に取り付けられている。ヒータ54によって加温された滅菌室20内の空気は、滅菌室20内を移動して温風として被滅菌物へ吹き付けられる。
図7では、ヒータ54は、滅菌室20の外壁上面と、外壁下面の双方に取り付けられ、遠赤外線ヒータ40は滅菌室20の対向する内側面にそれぞれ設けられている。
図6、図7に示す酸化エチレンガス滅菌装置における制御装置42は、エアレーション工程時に、遠赤外線ヒータ40と温風発生機構(ヒータ54)を同時に駆動させることにより、被滅菌物からの酸化エチレンの除去をさらに短時間で実行させることができる。
また、制御装置42は、エアレーション工程時に、遠赤外線ヒータ40と温風発生機構(ヒータ54)を別個に駆動させてもよい。
例えば、制御装置42は、エアレーション工程時に、最初に遠赤外線ヒータ40を所定時間オンとし、その後遠赤外線ヒータ40をオフにするとともに温風発生機構(ヒータ54)を駆動させてもよい。
また、制御装置42は、エアレーション工程時に、最初に温風発生機構(ヒータ54)を所定時間駆動させ、その後温風発生機構(ヒータ54)の駆動を停止するとともに遠赤外線ヒータ40をオンさせてもよい。
(エアレータ)
以下、図8〜図11に基づいてエアレータについて説明する。
まず、図8に示すエアレータについて説明する。エアレータ60は、酸化エチレンガス滅菌装置によって滅菌が完了した被滅菌物に付着している酸化エチレンを除去する装置であり、酸化エチレンガス滅菌装置とは別に設けられるものである。
エアレータ60は、被滅菌物が収容されるチャンバー62と、チャンバー62内の被滅菌物に遠赤外線を照射する遠赤外線ヒータ64とを備えている。図8では、遠赤外線ヒータ64はチャンバー62内の上部に配置されている構成を示している。
また、エアレータ60は、遠赤外線ヒータ64のオンオフを制御する制御装置70を備えている。
チャンバー62の下部には、外部空気を取り入れる給気口65が形成されている。給気口65には、図示しない給気管と、給気管に取り付けられたファン68が設けられている。また、チャンバー62の側面上部には、チャンバー62内の空気を排気する排気口67が設けられている。
ファン68が駆動すると、給気口65からチャンバー62内に空気が供給され、チャンバー62内の空気は排気口67より排気される。
エアレータ60を用いて被滅菌物のエアレーションを実行する際、まず作業者は滅菌終了後の被滅菌物をチャンバー62内に収容する。
その後、制御装置70は、遠赤外線ヒータ64をオンにし、ファン68を駆動する。遠赤外線の照射によって被滅菌物から除去された酸化エチレンは、ファン68からの送風により排気口67から排気される。
図8では例として、チャンバー62内上部に遠赤外線ヒータ64が設けられているところを示しているが、遠赤外線ヒータ64の配置位置は、チャンバー62の上部に限定するものではない。
例えば、図9に示すように、2つの遠赤外線ヒータ64をチャンバー62内の対向する側面に設置してもよい。
遠赤外線ヒータ64としては、石英管ヒータ、カーボンヒータ等を採用することができるが、効率よく遠赤外線を照射可能であればどのようなものを採用してもよい。ただし、酸化エチレンガスは可燃性気体であるため、防爆構造とすることが望ましい。
図10に、赤外線ヒータとは別に温風発生機構を設けたエアレータについて示す。
図10で図示しているエアレータ60は、チャンバー62内の上部に遠赤外線ヒータ64が配置されているものであり、温風発生機構としては、給気口65外側に配置されたファン68と、ファン68の外側に配置されたヒータ72とからなるものである。ただし、温風発生機構としては、ファン68とヒータ72の配置順が逆であってもよい。
図10のエアレータ60においてエアレーションを実行する際、制御装置70は、遠赤外線ヒータ64及びヒータ72をオンにし、ファン68を駆動する。
このエアレータ60によれば、被滅菌物の上部から遠赤外線が照射され、さらに給気口65から導入される温風によって、被滅菌物から酸化エチレンが除去され、給気口65から導入される温風により除去された酸化エチレンが排気口67から排気される。
図11に、2つの遠赤外線ヒータ64をチャンバー62の対向する内側面に設置し、且つ温風発生機構を設けたエアレータを示している。このエアレータ60の温風発生機構としては、給気口65外側に配置されたファン68と、ファン68の外側に配置されたヒータ72とからなるものである。ただし、温風発生機構としては、ファン68とヒータ72の配置順が逆であってもよい。
図11のエアレータ60においてエアレーションを実行する際、制御装置70は、遠赤外線ヒータ64及びヒータ72をオンにし、ファン68を駆動する。
このエアレータ60によれば、被滅菌物の両側から遠赤外線が照射され、さらに給気口65から導入される温風によって、被滅菌物から酸化エチレンが除去され、給気口65から導入される温風により除去された酸化エチレンが排気口67から排気される。
また、温風発生機構を備えたエアレータにおいて、制御装置70は、遠赤外線ヒータ64と温風発生機構(ヒータ72及びファン68)を別個に駆動させてもよい。
例えば、制御装置70は、最初に遠赤外線ヒータ64を所定時間オンとし、その後遠赤外線ヒータ64をオフにするとともに温風発生機構(ヒータ72及びファン68)を駆動させてもよい。
また、制御装置70は、最初に温風発生機構(ヒータ72及びファン68)を所定時間駆動させ、その後温風発生機構(ヒータ72及びファン68)の駆動を停止するとともに遠赤外線ヒータ64をオンさせてもよい。
(検証実験:サンプル)
遠赤外線を用いたエアレーションの優位性を検証するために、以下の実験を行った。
被滅菌物のサンプルの材質としては、ポリ塩化ビニル(PVC)とポリウレタンの2種類で実験を行った。
本実験では、ポリ塩化ビニル及びポリウレタンのサンプルを、それぞれ2種類の滅菌バッグに収納して行った。以下、2種類の滅菌バッグについて滅菌バッグ1、滅菌バッグ2と称する。
滅菌バッグ1は、ポリエチレンテレフタラート(PET)とポリプロピレン(PP)が重ねられた二層構造側と、紙のみの一層構造側とが貼り合わせられ、内部に被滅菌物を収納可能となるよう袋状となっている。
滅菌バッグ2は、ポリエチレンテレフタラート(PET)とポリエチレン(PE)が重ねられた二層構造側と、通気性を有するポリエチレン(PE)のみの一層構造側とが貼り合わせられ、内部に被滅菌物を収納可能となるよう袋状となっている。
本実験で用いる滅菌バッグ1及び滅菌バッグ2の双方に、それぞれポリ塩化ビニル及びポリウレタンを収納し、袋状の開口側をシーラーにて封をして用いた。
(検証実験:滅菌工程)
2種類の滅菌バッグに収納した、それぞれ2種類の材質のサンプル(すなわち、サンプルは4種類)を、図12に示す滅菌装置80によって滅菌を施した。図12では、滅菌室20とバスケット11以外の構成について省略している。
この滅菌装置80の滅菌室20内に、サンプルを収納したバスケット11を収容し、滅菌を施した。
(検証実験:温風によるエアレーション)
滅菌工程後の上記の4種類のサンプルに対して、温風によるエアレーションを施した。
温風によるエアレーション工程の実施形態を図13に示す。図13では、図12で用いた滅菌装置80の滅菌室20の扉近傍の上部に設けられた給気口13aから温度55℃の温風を導入し、扉と対向する側の下部に設けられた排気口36aから排気する。
(検証実験:遠赤外線ヒータによるエアレーション)
温風によるエアレーションとは別に、滅菌工程後の上記の4種類のサンプルに対して、遠赤外線の照射によるエアレーションを施した。
遠赤外線の照射によるエアレーション工程の実施形態を図14に示す。ここでは、滅菌工程を実行した滅菌装置80からサンプルを取り出して、ドラフトチャンバー82内に設置している。
ドラフトチャンバー82の開口側には遠赤外線ヒータ64が配置される。
(検証実験:結果グラフ)
図15は、サンプルがポリ塩化ビニルで滅菌バッグ1に収容したものについて、エアレーション時間と酸化エチレンの残留率との関係を、温風によるものと、遠赤外線によるものとでグラフに表したものである。
これによると、温風と比較しての遠赤外線の優位性が確認できた。
図16は、サンプルがポリ塩化ビニルで滅菌バッグ2に収容したものについて、エアレーション時間と酸化エチレンの残留率との関係を、温風によるものと、遠赤外線によるものとでグラフに表したものである。
これによると、温風と比較しての遠赤外線の優位性が確認できた。
図17は、サンプルがポリウレタンで滅菌バッグ1に収容したものについて、エアレーション時間と酸化エチレンの残留率との関係を、温風によるものと、遠赤外線によるものとでグラフに表したものである。
これによると、温風と比較しての遠赤外線の優位性が確認できた。
図18は、サンプルがポリウレタンで滅菌バッグ2に収容したものについて、エアレーション時間と酸化エチレンの残留率との関係を、温風によるものと、遠赤外線によるものとでグラフに表したものである。
これによると、温風と比較しての遠赤外線の優位性が確認できた。
(エアレーション方法)
遠赤外線を照射してエアレーションを行い、エアレーション工程を短縮することは酸化エチレンガス滅菌に限定するものではない。
過酸化水素ガス滅菌、低温蒸気ホルムアルデヒド滅菌、過酢酸滅菌の場合であっても、エアレーション時において被滅菌物に遠赤外線を照射して行うことが有効である。
図19に酸化エチレンの赤外線吸収スペクトルを示す。
これによれば、遠赤外線に該当する波長のときに、酸化エチレンの遠赤外線の吸収率が高いことが明らかである。このことから、被滅菌物に残留している酸化エチレンを、遠赤外線の照射による自己発熱現象を利用して一次的に加温し、酸化エチレンを有効に除去することができる。
図20に過酸化水素の赤外線吸収スペクトルを示す。
これによれば、遠赤外線に該当する波長のときに、過酸化水素の遠赤外線の吸収率が高いことが明らかである。このことから、被滅菌物に残留している過酸化水素を、遠赤外線の照射による自己発熱現象を利用して一次的に加温し、過酸化水素を有効に除去することができる。
図21にホルムアルデヒドの赤外線吸収スペクトルを示す。
これによれば、遠赤外線に該当する波長のときに、ホルムアルデヒドの遠赤外線の吸収率が高いことが明らかである。このことから、被滅菌物に残留しているホルムアルデヒドを、遠赤外線の照射による自己発熱現象を利用して一次的に加温し、ホルムアルデヒドを有効に除去することができる。
図22に過酢酸の赤外線吸収スペクトルを示す。
これによれば、遠赤外線に該当する波長のときに、ホルムアルデヒドの遠赤外線の吸収率が高いことが明らかである。このことから、被滅菌物に残留している過酢酸を、遠赤外線の照射による自己発熱現象を利用して一次的に加温し、過酢酸を有効に除去することができる。
10 酸化エチレンガス滅菌装置
11 バスケット
13 給気管
13a 給気口
14 給気フィルター
15 分岐管
16 給気制御弁
17 穿孔弁
20 滅菌室
20a 内缶
20b 外缶
21 ジャケット部
22 ガス供給管
23 穿孔器
24 ガスフィルター
26 ガス制御弁
28 気化器
30 給蒸管
30a 内缶接続管
30b ジャケット部接続管
32 蒸気制御弁
34 内缶蒸気制御弁
35 ジャケット部蒸気制御弁
36 排気管
36a 排気口
37 排気弁
38 真空ポンプ
40 遠赤外線ヒータ
42 制御装置
54 ヒータ
60 エアレータ
62 チャンバー
64 遠赤外線ヒータ
65 給気口
67 排気口
68 ファン
70 制御装置
72 ヒータ
73 給水管
74 給水弁
75 給排水管
76 給水排水用三方弁
77 ポンプ
78 ヒータ
79 加熱管路
80 滅菌装置
82 ドラフトチャンバー
84 エゼクター
85 圧縮空気供給管
86 圧縮空気供給弁
87 酸化エチレンガス排気管
88 排気排水管
89 酸化エチレンガス排気弁
90 排気弁
91 給水タンク
92 蒸気発生用管
93 給水弁
94 加湿器
96 排気排水管
97 真空ポンプ
98 排気排水弁

Claims (13)

  1. ボンベ式の酸化エチレンガス滅菌装置において、
    被滅菌物が収容される滅菌室と、
    該滅菌室内に酸化エチレンガスを供給する供給管と、
    被滅菌物を加湿する蒸気を外部から前記滅菌室内に供給する蒸気供給管と、
    前記滅菌室内の気体を排気する排気管と、
    前記滅菌室内の空気を置換するために空気を前記滅菌室内に供給する給気管と、
    被滅菌物のエアレーションを行う遠赤外線ヒータと、を具備することを特徴とする酸化エチレンガス滅菌装置。
  2. 前記滅菌室内に温風を吹き出させる温風発生機構を具備することを特徴とする請求項1記載の酸化エチレンガス滅菌装置。
  3. 滅菌工程終了後のエアレーション工程において、
    前記遠赤外線ヒータ及び前記温風発生機構を同時に駆動させる工程、
    前記遠赤外線ヒータを所定時間駆動した後に、前記赤外線ヒータの駆動を停止し、前記赤外線ヒータの停止後に前記温風発生機構を駆動させる工程、又は、
    前記温風発生機構を所定時間駆動した後に、前記温風発生機構の駆動を停止し、前記温風発生機構の停止後に前記遠赤外線ヒータを駆動させる工程、のうちのいずれかの工程を実行する制御装置を具備することを特徴とする請求項2記載の酸化エチレンガス滅菌装置。
  4. 酸化エチレンガス滅菌終了後の被滅菌物を収容する収容部と、
    該収容部内に収容された滅菌終了後の被滅菌物のエアレーションを行う遠赤外線ヒータと、
    前記収容部内の空気を排気する排気口と、
    前記収容部内の空気を置換するために空気を前記収容部内に供給する給気管と、を具備することを特徴とするエアレータ。
  5. 前記収容部内に温風を吹き出させる温風発生機構を具備することを特徴とする請求項4記載のエアレータ。
  6. 前記遠赤外線ヒータ及び前記温風発生機構を同時に駆動させる工程、
    前記遠赤外線ヒータを所定時間駆動した後に、前記赤外線ヒータの駆動を停止し、前記赤外線ヒータの停止後に前記温風発生機構を駆動させる工程、又は、
    前記温風発生機構を所定時間駆動した後に、前記温風発生機構の駆動を停止し、前記温風発生機構の停止後に前記遠赤外線ヒータを駆動させる工程のうちのいずれかの工程を実行する制御装置を具備することを特徴とする請求項5記載のエアレータ。
  7. カートリッジ式の酸化エチレンガス滅菌装置において、
    被滅菌物が収容される滅菌室と、
    酸化エチレンが充填されたカートリッジを穿孔し、前記滅菌室内に酸化エチレンをガス化させることで酸化エチレンガスを供給する穿孔機構と、
    被滅菌物を加湿する蒸気を外部から前記滅菌室内に供給する蒸気供給管又は蒸気発生装置と、
    前記滅菌室内の気体を排気する排気管と、
    前記滅菌室内の空気を置換するために空気を前記滅菌室内に供給する給気管と、
    被滅菌物のエアレーションを行う遠赤外線ヒータと、を具備することを特徴とする酸化エチレンガス滅菌装置。
  8. 前記滅菌室内に温風を吹き出させる温風発生機構を具備することを特徴とする請求項7記載の酸化エチレンガス滅菌装置。
  9. 滅菌工程終了後のエアレーション工程において、
    前記遠赤外線ヒータ及び前記温風発生機構を同時に駆動させる工程、
    前記遠赤外線ヒータを所定時間駆動した後に、前記赤外線ヒータの駆動を停止し、前記赤外線ヒータの停止後に前記温風発生機構を駆動させる工程、又は、
    前記温風発生機構を所定時間駆動した後に、前記温風発生機構の駆動を停止し、前記温風発生機構の停止後に前記遠赤外線ヒータを駆動させる工程、のうちのいずれかの工程を実行する制御装置を具備することを特徴とする請求項8記載の酸化エチレンガス滅菌装置。
  10. 酸化エチレンガスによる滅菌後の被滅菌物のエアレーションを、被滅菌物に遠赤外線を照射して行うことを特徴とするエアレーション方法。
  11. 過酸化水素ガスによる滅菌後の被滅菌物のエアレーションを、被滅菌物に遠赤外線を照射して行うことを特徴とするエアレーション方法。
  12. 低温蒸気ホルムアルデヒドによる滅菌後の被滅菌物のエアレーションを、被滅菌物に遠赤外線を照射して行うことを特徴とするエアレーション方法。
  13. 過酢酸による滅菌後の被滅菌物のエアレーションを、被滅菌物に遠赤外線を照射して行うことを特徴とするエアレーション方法。
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