JP2018143200A - 観察装置及び観察システム - Google Patents

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Abstract

【課題】所定の動作シーケンスに従って撮影を行う装置において、簡易な操作で当該動作シーケンスを一時停止させることができる観察装置を提供する。【解決手段】観察装置100は、撮像部151と、移動機構160と、操作入力部180と、観察側制御回路110とを備える。撮像部151は、撮像光学系152と撮像素子153とを含み、試料を撮像して画像データを生成する。移動機構160は、撮像部151を移動させる。操作入力部180は、一時停止のための操作が入力されるように構成されている。観察側制御回路110は、所定の動作シーケンスに従って、移動機構160に撮像部151の位置を移動させ、撮像部151に撮像させて生成された前記画像データを取得し、操作入力部180への入力を取得して当該入力に応じて前記動作シーケンスを一時停止させる。【選択図】図2

Description

本発明は、観察装置及び観察システムに関する。
細胞等の培養が行われるとき、細胞等の状態を把握したいという要求がある。また、細胞等の培養には、培地交換、継代等の作業が必要である。例えば特許文献1には、カラーカメラを用いて培養中の細胞を撮影して画像を取得し、さらに得られた画像に基づいて、培養スケジュールを管理する細胞培養装置に係る技術が開示されている。この細胞培養装置は、撮影により得られた画像に基づいて培地交換又は継代作業の必要性を判断し、必要な場合には自動的に培地交換や継代の作業を行う。
特開2007−110932号公報
例えば特許文献1に開示されている細胞培養装置のように、培養スケジュールの管理と培地交換及び継代といった作業とを全て制御する装置は、大掛かりなものとなる。予め決められた観察スケジュールに応じて観察が行われつつ、必要に応じて例えばユーザの判断及び操作によって培地交換及び継代といった作業が行われる方が、装置の構成は簡便になる。このような装置においては、培地交換及び継代といった作業中には、予め決められた観察を行わないといった処理が必要となる。
本発明は、所定の動作シーケンスに従って撮影を行う装置において、簡易な操作で当該動作シーケンスを一時停止させることができる、観察装置及び観察システムを提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、観察装置は、撮像光学系及び撮像素子を含み、試料を撮像して画像データを生成する撮像部と、前記撮像部を移動させる移動機構と、一時停止のための操作が入力されるように構成された操作入力部と、所定の動作シーケンスに従って、前記移動機構に前記撮像部の位置を移動させ、前記撮像部に撮像させて生成された前記画像データを取得し、前記操作入力部への入力を取得して当該入力に応じて前記動作シーケンスを一時停止させる、制御部とを備える。
本発明の一態様によれば、観察システムは、撮像光学系及び撮像素子を含み、試料を撮像して画像データを生成する撮像部と、前記撮像部を移動させる移動機構と、一時停止のための操作が入力されるように構成された操作入力部と、所定の動作シーケンスに従って、前記移動機構に前記撮像部の位置を移動させ、前記撮像部に撮像させて生成された前記画像データを取得し、前記操作入力部への入力を取得する、第1の制御部とを有する観察装置と、前記第1の制御部から、前記操作入力部への入力に係る情報を取得し、前記第1の制御部へ、前記移動機構に前記撮像部の位置を移動させる指示、前記撮像部に撮像させる指示、及び前記操作入力部への入力に応じて前記動作シーケンスを一時停止させる指示を行う、第2の制御部を有するコントローラとを備える。
本発明によれば、所定の動作シーケンスに従って撮影を行う装置において、簡易な操作で当該動作シーケンスを一時停止させることができる、観察装置及び観察システムを提供できる。
図1は、一実施形態に係る観察システムの外観の概略を示す模式図である。 図2は、一実施形態に係る観察システムの構成例の概略を示すブロック図である。 図3は、一実施形態に係る画像取得ユニットによる試料の観察について説明するための模式図である。 図4は、一実施形態に係る観察システムが実施するプロジェクトの一例を説明するためのタイミングチャートである。 図5は、一実施形態に係るプロジェクト管理ファイルの構成の一例の概要を示す模式図である。 図6は、一実施形態に係る観察システムのコントローラが行う処理の一例の概要を示すフローチャートである。 図7は、一実施形態に係る観察システムの観察装置が行う処理の一例の概要を示すフローチャートである。 図8Aは、一実施形態に係る観察装置が行うプロジェクト制御処理の一例の概要を示すフローチャートである。 図8Bは、一実施形態に係る観察装置が行う撮影動作処理の一例の概要を示すフローチャートである。 図8Cは、一実施形態に係る観察装置が行うインターバル動作処理の一例の概要を示すフローチャートである。 図8Dは、一実施形態に係る観察装置が行うインターバル中停止処理の一例の概要を示すフローチャートである。 図8Eは、一実施形態に係る観察装置が行う撮影中停止処理の一例の概要を示すフローチャートである。 図9は、一実施形態に係る観察システムが実施するプロジェクトの一例を説明するためのタイミングチャートである。 図10は、一実施形態に係るプロジェクト管理ファイルの構成の一例の概要を示す模式図である。 図11は、一実施形態に係るプロジェクト管理ファイルの構成の一例の概要を示す模式図である。 図12は、一実施形態に係る観察システムが実施するプロジェクトの一例を説明するためのタイミングチャートである。
[観察システムの構成]
〈観察システムの概要〉
本実施形態に係る観察システムは、培養中の細胞、細胞群、組織等を撮影し、細胞又は細胞群の個数、形態等を記録するためのシステムである。図1は、観察システム1の外観の概略を示す模式図である。また、図2は、観察システム1の構成例の概略をブロック図である。観察システム1は、観察装置100とコントローラ200とを備える。観察装置100は、おおよそ平板形状をしている。観察装置100の上面には観察対象である試料300が配置され、観察装置100と試料300とは、例えばインキュベータ内に設置される。以降の説明のため、観察装置100の試料300が配置される面と平行な面内に互いに直交するX軸及びY軸を定義し、X軸及びY軸と直交するようにZ軸を定義する。
観察装置100は、筐体101と、透明板102と、画像取得ユニット150とを備える。筐体101の上面には、透明板102が配置されている。画像取得ユニット150は、筐体101の内部に設けられており、透明板102を介して試料300を照明し、また、撮影して試料300の画像を取得する。一方、コントローラ200は、例えばインキュベータの外部に設置される。観察装置100とコントローラ200とは、通信する。コントローラ200は、観察装置100へ各種指示を送信したり、観察装置100から得られたデータを取得して解析したりする。
観察システム1は、1回の観察動作において、画像取得ユニット150がX軸方向及びY軸方向に移動しながら繰り返し撮影を行うことで、試料300の広い範囲を撮影することができる。また、観察システム1は、所定のシーケンスに従ってインターバルを設けながらこのような観察動作を繰り返し行う。
〈試料について〉
観察システム1の測定対象である試料300は、例えば次のようなものである。試料300は、例えば、容器310と、培地322と、細胞324と、反射板360とを含む。容器310内に培地322が入れられ、培地322内で細胞324が培養されている。容器310は、例えばシャーレ、培養フラスコ、マルチウェルプレート等であり得る。このように、容器310は、例えば、生体試料を培養するための培養容器である。容器310の形状、大きさ等は限定されない。培地322は、液体培地でも固体培地でもよい。測定対象の細胞324は、例えば培養細胞であり、これは、接着性の細胞でもよいし、浮遊性の細胞でもよい。また、細胞324は、スフェロイドや組織であってもよい。さらに、細胞324は、どのような生物に由来してもよく、菌等であってもよい。このように、試料300は、生物又は生物に由来する試料である生体試料を含む。反射板360は、透明板102を介して試料300に入射した照明光を反射させて、細胞324を照明するためのものであり、容器310の上面に配置される。
〈観察装置について〉
観察装置100の筐体101の上面に配置されている透明板102は、例えばガラス等で形成されている。試料300は、この透明板102上に静置される。図1には、筐体101の上面の全体が透明な板で形成されている例が示されているが、観察装置100は、筐体101の上面の一部に透明な板が設けられ、上面のその他の部分が不透明であるように構成されてもよい。
また、透明板102上の試料300が配置される位置を統一するために、透明板102には目印が設けられていてもよい。また、試料300が配置される位置を統一し、また試料300を固定するために、透明板102の上には、固定枠が乗せられて用いられてもよい。
筐体101の内部に設けられた画像取得ユニット150は、撮像部151と、照明部155と、支持部165とを備える。図1に示すように、照明部155が支持部165に設けられている。また、支持部165の照明部155の近傍には撮像部151が設けられている。
図2に示すように、照明部155は、照明光学系156と光源157とを備える。光源157から放射された照明光は、照明光学系156を介して試料300へと照射される。光源157は、例えばLEDを含む。撮像部151は、撮像光学系152と撮像素子153とを含む。撮像部151は、撮像光学系152を介して撮像素子153の撮像面に結像した像に基づいて、画像データを生成する。撮像光学系152は、焦点距離を変更できるズーム光学系であることが好ましい。撮像部151は、試料300の方向すなわちZ軸方向を撮像し、試料300の画像を取得する。
図3は、画像取得ユニット150と試料との構成例の概略を示す模式図である。この図に示すように、支持部165に設けられた照明部155の照明光学系156から放射された照明光は、容器310の上面に設けられた反射板360に向けて照射され、反射板360で反射する。反射光は、細胞324を照明して撮像部151の撮像光学系152に入射する。撮像部151は、撮像光学系152へ入射した光について撮影動作を行う。
図1及び図2に戻って観察システム1の構成について説明を続ける。観察装置100は、移動機構160を備える。移動機構160は、支持部165をX軸方向に移動させるためのX送りねじ161とXアクチュエータ162とを備える。また、移動機構160は、支持部165をY軸方向に移動させるためのY送りねじ163とYアクチュエータ164とを備える。
Z軸方向の撮影位置は、撮像部151の撮像光学系152の合焦位置が変更されることで変更される。すなわち、撮像光学系152は、例えば合焦用レンズを光軸方向に移動させるための合焦調整機構を備えている。なお、合焦調整機構に代えて、又はこれと共に、移動機構160は支持部165をZ軸方向に移動させるためのZ送りねじ及びZアクチュエータ等を備えてもよい。
観察装置100は、移動機構160を用いて画像取得ユニット150の位置をX方向及びY方向に変化させながら、撮像部151を用いて繰り返し撮影を行い、異なる位置に係る複数の画像を取得する。観察装置100は、これらの画像を合成して1つの広い範囲を表す画像を生成してもよい。
さらに、観察装置100は、Z軸方向に撮影位置を変化させながら、同様に、X方向及びY方向に位置を変更させながら繰り返し撮影を行い、それらを合成して、各々のZ方向位置における画像を順次取得してもよい。このようにして、3次元の各部における画像が取得されてもよい。
筐体101には、操作入力部180としての第1の停止ボタン181と第2の停止ボタン182とが設けられている。第1の停止ボタン181は、ユーザが培地交換をするときに押すボタンであり、第1の停止ボタン181が押されたとき、観察装置100の動作は一時停止する。第2の停止ボタン182は、ユーザが継代作業をするときに押すボタンであり、第2の停止ボタン182が押されたとき、観察装置100の動作は一時停止する。第1の停止ボタン181が押されたときと第2の停止ボタン182が押されたときとで、その後の観察装置100の動作は異なり得る。以降の説明においては、第1の停止ボタン181と第2の停止ボタン182とを区別する必要がなく、何れのボタンでもよいときには、単に停止ボタンと記載する。
観察装置100は、回路群104を備える。回路群104には、観察側制御回路110と、画像処理回路120と、観察側記録回路130と、観察側通信装置140と、時計部172とが設けられている。
観察側記録回路130は、例えば観察装置100の各部で用いられるプログラムや各種制御パラメータ、画像取得ユニット150の移動パターン等を記録している。また、観察側記録回路130は、観察装置100で得られたデータ等を記録する。このデータには、後述するプロジェクト管理ファイル、画像ファイル等が含まれる。
画像処理回路120は、撮像部151で得られた画像データに対して、各種画像処理を施す。画像処理回路120による画像処理後のデータは、例えば観察側記録回路130に記録されたり、コントローラ200に送信されたりする。また、画像処理回路120は、得られた画像に基づく各種解析を行ってもよい。例えば画像処理回路120は、得られた画像に基づいて、試料300に含まれる細胞又は細胞群の画像を抽出すること、細胞又は細胞群の数を算出すること等を行ってもよい。このようにして得られた解析結果も、例えば観察側記録回路130に記録されたり、コントローラ200に送信されたりする。
観察側通信装置140は、コントローラ200との通信を行うための通信装置である。この通信には、例えばWi−Fi(登録商標)又はBluetooth(登録商標)等を利用した無線通信が利用される。また、観察装置100とコントローラ200とは、有線によって接続されて有線によって通信が行われてもよいし、互いにインターネット等の電気通信回線に接続されてインターネット等の電気通信回線を介して通信が行われてもよい。
観察側制御回路110は、観察装置100の備える各部の動作を制御する。観察側制御回路110は、位置制御部111、撮像制御部112、照明制御部113、通信制御部114、記録制御部115、及び測定制御部116としての機能を備える。位置制御部111は、移動機構160の動作を制御し、画像取得ユニット150の位置を制御する。撮像制御部112は、撮像部151の撮影動作を制御する。照明制御部113は、照明部155の動作を制御する。通信制御部114は、観察側通信装置140を介したコントローラ200との通信を管理する。記録制御部115は、観察装置100で得られたデータの記録について制御する。記録制御部115は、例えば、画像ファイルを観察側記録回路130に記録したり、後述するプロジェクト管理ファイルの作成、更新等を行ったりする。測定制御部116は、観察及びインターバルの切替、動作の一時停止と再開の切替など、プロジェクトの実行に係る各種制御を行う。
時計部172は、時間情報を生成して観察側制御回路110へ出力する。観察側制御回路110は、当該時間情報を用いて、各種動作履歴をプロジェクト管理ファイルとして記録する。
〈コントローラについて〉
コントローラ200は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)、タブレット型の情報端末等である。図1には、タブレット型の情報端末を図示している。
コントローラ200には、例えば液晶ディスプレイといった表示装置272とタッチパネルといった入力装置274とを備える入出力装置270が設けられている。入力装置274は、タッチパネルの他に、スイッチ、ダイヤル、キーボード、マウス等を含んでいてもよい。
また、コントローラ200には、端末側通信装置240が設けられている。端末側通信装置240は、観察側通信装置140と通信を行うための装置である。観察側通信装置140及び端末側通信装置240を介して、観察装置100とコントローラ200とは通信を行う。
また、コントローラ200は、端末側制御回路210と、端末側記録回路230とを備える。端末側制御回路210は、コントローラ200の各部の動作を制御する。端末側記録回路230は、例えば端末側制御回路210で用いられるプログラムや各種パラメータを記録している。また、端末側記録回路230は、観察装置100で得られ、観察装置100から受信したデータを記録する。
端末側制御回路210は、システム制御部211、表示制御部212、記録制御部213及び通信制御部214としての機能を有する。システム制御部211は、試料300の測定のための制御に係る各種演算を行う。表示制御部212は、表示装置272の動作を制御する。記録制御部213は、端末側記録回路230への情報の記録を制御する。通信制御部214は、端末側通信装置240を介した観察装置100との通信を制御する。また、端末側制御回路210は、観察装置100から取得した画像に基づく各種解析を行ってもよい。例えば端末側制御回路210は、得られた画像に基づいて、試料300に含まれる細胞又は細胞群の画像を抽出すること、細胞又は細胞群の数を算出すること等を行ってもよい。
観察側制御回路110、画像処理回路120及び端末側制御回路210は、Central Processing Unit(CPU)、Application Specific Integrated Circuit(ASIC)、又はField Programmable Gate Array(FPGA)等の集積回路等を含む。観察側制御回路110、画像処理回路120及び端末側制御回路210は、それぞれ1つの集積回路等で構成されてもよいし、複数の集積回路等が組み合わされて構成されてもよい。また、観察側制御回路110及び画像処理回路120は、1つの集積回路等で構成されてもよい。これら集積回路の動作は、例えば観察側記録回路130又は端末側記録回路230や集積回路内に記録されたプログラムに従って行われ得る。観察側記録回路130及び端末側記録回路230は、例えばフラッシュメモリのような不揮発性メモリ、Static Random Access Memory(SRAM)又はDynamic Random Access Memory(DRAM)のような揮発性メモリを含み得る。
[観察システムの動作]
〈動作の概略〉
コントローラ200と観察装置100とを含む観察システム1の動作について説明する。コントローラ200と観察装置100とは、互いに通信し、協働する。本実施形態では、試料の観察に係る一連の動作シーケンスが1つのプロジェクトとして管理されている。図4は、1つのプロジェクトの一例の概略を示すタイミングチャートである。このプロジェクトでは、n回の観察がインターバルを挿みつつ行われる。このように、動作シーケンスは、撮像部151又は前記移動機構160を動作させる動作期間に係るものと、撮像部151又は移動機構160の動作を休止させるインターバル期間に係るものとを含んでいる。観察と観察との間の観察間隔は、ユーザによって適宜に設定され得る。
n回繰り返される観察の各々では、次のような動作が行われる。すなわち、移動機構160の動作によって、画像取得ユニット150が所定の経路で移動させられる。画像取得ユニット150に設けられた撮像部151は、画像取得ユニット150が所定の位置に到達したときに、撮影動作を行い、画像を取得する。このようにして異なる複数の位置において撮影が繰り返されることで、観察装置100は、撮像部151の画角よりも広い範囲の画像を取得することができる。
本実施形態では、実施されたプロジェクトに関する記録が1つのプロジェクト管理ファイルに記録される。プロジェクト管理ファイル610の一例の模式図を図5に示す。本実施形態では、1つのプロジェクト管理ファイル610にプロジェクトに関する各種履歴が順次記録されていく。順次記録されていく各々の記録を管理情報と称することにする。プロジェクト管理ファイル610には、複数の管理情報が含まれる。これらの管理情報には、それぞれ時間情報が記録される。時間情報は、例えば管理情報として記録すべき事象が生じた日時に係る情報であってもよいし、プロジェクト開始を基準とした経過時間の情報等であってもよい。また、それぞれの管理情報には、何回目の観察に係る情報であるのかを示す情報が記録される。また、それぞれの管理情報には、各種動作に関する情報、当該動作で得られた画像データのファイル名等が含まれる。
〈コントローラの動作〉
コントローラ200の動作について、図6を参照して説明する。図6は、コントローラ200が行う処理の一例の概要を示すフローチャートである。この処理は、コントローラ200において、観察装置100の動作の制御を行うためのプログラムが起動したときに開始する。
ステップS101において、端末側制御回路210は、ユーザによるプロジェクトの設定についての入力の要求があったか否かを判定する。例えば、入力装置274を用いてユーザが設定の入力の要求を選択したとき、プロジェクト設定の入力要求があったと判定される。プロジェクト設定の入力要求がないとき、処理はステップS103に進む。一方、プロジェクト設定の入力要求があったとき、処理はステップS102に進む。
ステップS102において、端末側制御回路210は、プロジェクト設定入力処理を行う。すなわち、端末側制御回路210は、入出力装置270を用いてユーザが入力したプロジェクトの設定を取得し、プロジェクト設定を決定し、動作シーケンスを作成する。決定されたプロジェクト設定、動作シーケンス等は、端末側記録回路230に記録される。その後、処理はステップS103に進む。
ステップS103において、端末側制御回路210は、プロジェクトの開始の要求があったか否かを判定する。例えば、入力装置274を用いてユーザがプロジェクト開始の要求を選択したとき、プロジェクト開始の要求があったと判定される。プロジェクト開始の要求がないとき、処理はステップS105に進む。一方、プロジェクト開始の要求があったとき、処理はステップS104に進む。
ステップS104において、端末側制御回路210は、プロジェクト開始の指示を観察装置100へと送信する処理を行う。すなわち、コントローラ200は、端末側通信装置240を介して、観察装置100へとプロジェクト開始指示を送信する。この際、コントローラ200は、端末側記録回路230に記録したプロジェクト設定、動作シーケンス等を観察装置100へと送信する。その後、処理はステップS105に進む。
ステップS105において、端末側制御回路210は、データ解析の要求があったか否かを判定する。例えば、入力装置274を用いてユーザがデータ解析の要求を選択したとき、データ解析の要求があったと判定される。データ解析の要求がないとき、処理はステップS109に進む。一方、データ解析の要求があったとき、処理はステップS106に進む。
ステップS106において、端末側制御回路210は、観察装置100が取得したデータをコントローラ200へと送信することを要求するデータ送信指示を観察装置100へと送信する処理を行う。すなわち、端末側制御回路210は、端末側通信装置240を介して、観察装置100へとデータ送信指示を送信する。
ステップS107において、端末側制御回路210は、前述のデータ送信指示に応じて観察装置100からコントローラ200へと送信されたデータを、端末側通信装置240を介して取得する。ステップS108において、端末側制御回路210は、取得したデータについての各種解析を行う。端末側制御回路210は、例えば、複数枚の画像に基づいて、合成画像を作成したり、画像に含まれる細胞数をカウントしたりする。その後、処理はステップS109に進む。
ステップS109において、端末側制御回路210は、当該コントローラの処理を終了するか否かを判定する。コントローラ処理を終了しないとき、処理はステップS101に戻る。すなわち、ユーザからの入力に応じた処理を行う上述の処理を繰り返す。一方、終了すると判定されたとき、当該コントローラの処理は終了する。
〈観察装置の動作〉
観察装置100の動作について、図7を参照して説明する。図7は、観察装置100が行う処理の一例の概要を示すフローチャートである。この処理は、例えばインキュベータ内に設置された観察装置100の透明板102上に、試料300が配置され、観察装置100が起動したときに開始する。
ステップS201において、観察側制御回路110は、プロジェクト開始指示を受信したか否かを判定する。このプロジェクト開始指示は、コントローラ処理のステップS104でコントローラ200から観察装置100へと送信されたプロジェクト開始指示である。プロジェクト開始指示を受信していないとき、処理はステップS203に進む。一方、プロジェクト開始指示を受信したとき、処理はステップS202に進む。
ステップS202において、観察側制御回路110は、観察装置100が実行するプロジェクトを制御するプロジェクト制御処理を行う。プロジェクト制御処理により、観察装置100は、観察データ等を取得する。プロジェクト制御処理については、後に詳述する。プロジェクト制御処理の後、処理はステップS203に進む。
ステップS203において、観察側制御回路110は、データ送信指示を受信したか否かを判定する。このデータ送信指示は、コントローラ処理のステップS106でコントローラ200から観察装置100へと送信されたデータ送信指示である。データ送信指示を受信していないとき、処理はステップS205に進む。一方、データ送信指示を受信したとき、処理はステップS204に進む。
ステップS204において、観察側制御回路110は、観察装置100がプロジェクトで取得したデータをコントローラ200へと送信するデータ送信処理を行う。ここで送信されたデータに基づいて、例えばコントローラ処理のステップS108のデータ解析が行われる。データ送信処理の後、処理はステップS205に進む。
ステップS205において、観察側制御回路110は、当該観察装置の処理を終了するか否かを判定する。観察装置処理を終了しないとき、処理はステップS201に戻る。すなわち、コントローラ200からの入力に応じた処理を行う上述の処理を繰り返す。一方、終了すると判定されたとき、当該観察装置の処理は終了する。
ステップS202で行われるプロジェクト制御処理について図8A乃至図8Eを参照して説明する。図8Aは、プロジェクト制御処理の一例の概要を示すフローチャートである。
ステップS301において、観察側制御回路110は、プロジェクト設定を行う。観察側制御回路110は、例えば、プロジェクト開始指示と共にコントローラ200から取得した情報に基づいてプロジェクトの設定を行う。図4を参照して説明したように、プロジェクトについて例えば以下が設定される。1回目の観察の開始のタイミングが設定される。また、観察の繰り返し回数が設定される。また、観察が繰り返し行われる場合の観察と観察との間隔(観察間隔)が設定される。また、観察の回数に代えて、観察をいつまで繰り返すかを表す時間、すなわち、プロジェクトの終了時間等が設定されてもよい。また、各々の観察における観察範囲、撮像光学系152の焦点距離、露光時間等が設定され得る。これらの設定が決まれば1回の観察に必要な時間は決まる。1回の観察に要する時間が決まれば、観察と観察とのインターバルの時間は、観察間隔に応じて決まる。例えばここに示したようなパラメータがプロジェクト設定として確定される。なお、露光時間、焦点距離等の撮影条件は、観察の度に変更されてもよいし、最初の観察において最適な値が決定され、以後はその値が用いられてもよい。各観察の結果同士を比較することを考慮すると、撮影条件は、一定であることが好ましい。
ステップS302において、観察側制御回路110は、プロジェクトを開始させる。観察側制御回路110は、プロジェクトの開始時の各種処理を行う。この処理には、プロジェクト管理ファイルの作成等も含まれる。
ステップS303において、観察側制御回路110は、プロジェクト管理ファイルを更新する。ステップS303では、図5に示すように、例えばプロジェクト管理ファイル610の最初の時間情報1の管理情報611として、プロジェクト開始の時刻と、1回目の観察(観察1)であるという情報と、その撮影動作が開始した旨とが記録される。
ステップS304において、観察側制御回路110は、撮影動作処理を行う。撮影動作処理では、移動機構160によって、画像取得ユニット150が移動させられながら、異なる位置で撮影が繰り返される。その結果、設定された観察範囲の画像が取得される。設定された観察範囲の画像の取得が終了したら、処理はステップS305へ進む。
ステップS304で行われる撮影動作処理について図8Bを参照して説明する。図8Bは、撮影動作処理の一例の概要を示すフローチャートである。
ステップS401において、観察側制御回路110は、移動機構160を動作させて、画像取得ユニット150を移動させる。画像取得ユニット150の位置は、撮影を行うべき位置としてプロジェクト設定に含まれている。移動機構160は、撮影をすべき位置の順に画像取得ユニットを移動させる。
ステップS402において、観察側制御回路110は、撮像部151にAE/AF動作を行わせる。すなわち、撮像部151は、露光条件に応じて絞り及びシャッタースピード等を調整し、フォーカス位置を調整する。
ステップS403において、観察側制御回路110は、撮像部151に撮影動作を行わせ、画像データを生成させる。観察側制御回路110は、生成された画像データに対する画像処理を画像処理回路120に行わせ、作成された画像ファイルを観察側記録回路130に記録させる。
ステップS404において、観察側制御回路110は、観察側制御回路110は、プロジェクト管理ファイルを更新する。図5を参照してプロジェクト管理ファイル610の更新について説明する。例えば、1回目の撮影においては、観察側制御回路110は、プロジェクト管理ファイル610に時間情報2の管理情報612を書き込む。この管理情報612には、1回目の観察(観察1)であることと、ステップS403の撮影を行った位置(撮影位置1)と、撮影により作成された画像ファイルの名前(ファイル名1)とが含まれる。
ステップS405において、観察側制御回路110は、停止ボタンが押下されたか否かを判定する。停止ボタンが押下されたとき、処理はステップS406に進む。ステップS406において、観察側制御回路110は、撮影中停止処理を行う。撮影中停止処理については、後述する。撮影中停止処理の後、処理はステップS401に戻る。
ステップS405で停止ボタンが押下されていないと判定されたとき、処理はステップS407に進む。ステップS407において、観察側制御回路110は、観察位置は終端に達したか否かを判定する。すなわち、画像取得ユニット150を移動させながら所定の範囲の撮影を行う一連の観察が終了したか否かを判定する。観察位置が終端に達していないとき、処理はステップS401に戻る。すなわち、画像取得ユニット150が移動し、撮像部151が撮影を行い、それに伴うプロジェクト管理ファイル610の更新を行うことが繰り返し行われる。
この撮影の繰り返しによって、図5に示すプロジェクト管理ファイル610の例では、時間情報3の管理情報613、・・・時間情報nの管理情報614、時間情報n+1の管理情報615と順に管理情報が記録されていく。時間情報n+1の管理情報615は、観察位置の終端の撮影位置nについての管理情報である。
ステップS407で、観察位置が終端に達したと判定されたとき、撮影動作処理は終了し、処理はプロジェクト制御処理に戻る。
図8Aに戻って説明を続ける。ステップS304の撮影動作処理の後、ステップS305において、観察側制御回路110は、観察装置100の状態をインターバル状態へ遷移させる。例えば、移動機構160によって画像取得ユニット150の位置は、初期位置に戻される。また、インターバル期間が長い場合には、省エネルギーのため、不要な部分への電力供給が停止される。
ステップS306において、観察側制御回路110は、プロジェクト管理ファイルを更新する。例えば、図5に示すプロジェクト管理ファイル610の例では、観察側制御回路110は、プロジェクト管理ファイル610に時間情報n+2の管理情報616を書き込む。この管理情報616には、時間情報n+2の時点で観察1の撮影動作が終了した旨の情報が含まれる。
ステップS307において、観察側制御回路110は、インターバル動作処理を行う。インターバル動作処理について、図8Cを参照して説明する。図8Cは、インターバル動作処理の一例の概要を示すフローチャートである。
ステップS501において、観察側制御回路110は、停止ボタンが押下されたか否かを判定する。停止ボタンが押下されたと判定されたとき、処理はステップS502に進む。ステップS502において、観察側制御回路110は、インターバル中停止処理を行う。インターバル中停止処理については、後述する。
ステップS501の判定において、停止ボタンが押下されていないと判定されたとき、処理はステップS503に進む。ステップS503において、観察側制御回路110は、インターバル期間が経過したか否かを判定する。インターバル期間を経過していないと判定されたとき、処理はステップS501に戻る。一方、インターバル期間を経過したと判定されたとき、インターバル動作処理は終了し、処理はプロジェクト制御処理に戻る。このように、インターバル期間が経過するまで、処理は待機する。
図8Aに戻って説明を続ける。ステップS307のインターバル動作処理の後、処理はステップS308に進む。ステップS308において、観察側制御回路110は、実行中のプロジェクトを終了するか否かを判定する。例えば予め定められた回数又は期間等の観察が終わったとき、プロジェクトは終了する。プロジェクトを終了しないと判定されたとき、処理はステップS309に進む。
ステップS309において、観察側制御回路110は、プロジェクト管理ファイルを更新する。図5に示すプロジェクト管理ファイル610の例では、観察側制御回路110は、プロジェクト管理ファイル610に時間情報n+3の管理情報617を書き込む。この管理情報617には、時間情報n+3において例えば2回目の観察(観察2)の撮影が開始される旨の情報が記録される。なお、通常は時間情報n+2の時間と時間情報n+3の時間との間隔は、インターバルの長さとなる。
ステップS310において、観察側制御回路110は、プロジェクトを再開させる。このため、観察側制御回路110は、例えばインターバル期間中に停止していた各部への電力の供給を再開させる。その後、処理はステップS304に戻る。すなわち、撮影動作処理が再び行われることになる。その結果、図5に示すプロジェクト管理ファイル610の例では、プロジェクト管理ファイル610に時間情報n+4の管理情報618等の撮影結果の情報が記録されることになる。
図8Cを参照して説明したインターバル動作処理中(インターバル期間中)に停止ボタンが押下された場合について説明する。インターバル期間中に停止ボタンが押下された場合のタイミングチャートを図9に示す。図9に示す例は、n回目の観察(観察n)が終了した後のインターバル期間中に停止ボタンが押下された場合の例を示す。図9中にB1で示した時点で停止ボタンが押下されたとする。
停止ボタンが押されると、観察装置100の状態は停止状態になる。停止状態においては、観察装置100は、インターバル期間が経過しても次の観察動作を行わない。この停止状態の間に、ユーザは、試料300の培地を交換したり、試料300の継代作業を行ったりする。培地交換又は継代の作業が終了し、試料300を観察装置100に設置したユーザは、再び停止ボタンを押す。図9中にB2で示した時点で停止ボタンが再び押下されたとする。このとき、観察装置100は、プロジェクトを再開する。予め設定されていたインターバル期間が経過していたら、停止ボタンが再び押されたときに次の観察(観察n+1)を開始する。停止ボタンが押されたときにインターバル期間が経過していないときには、インターバル期間の経過後に次の観察(観察n+1)を行う。
また、本実施形態では、停止ボタンには、第1の停止ボタン181と第2の停止ボタン182とが設けられている。第1の停止ボタン181は、培地交換を行う際に押されるボタンである。また、第2の停止ボタン182は、継代作業を行う際に押されるボタンである。培地交換では、試料300中の細胞324等の状態には大きな変化がないため、露光条件、フォーカス位置等といった撮影条件は、一時停止の前後で変更しないことが好ましい。このため、撮影条件が決められている場合には、一時停止後もその条件を継承することが好ましい。培地交換の場合であっても、撮影条件を変更することももちろん可能である。一方で、継代作業では、試料300中の細胞324等の状態には大きな変化が生じ得る。このため、露光条件、フォーカス位置等といった撮影条件は、一時停止後に再調整されてもよい。継代作業の場合であっても、撮影条件を変更しないことももちろん可能である。
以上のことから、本実施形態では、第1の停止ボタン181と第2の停止ボタン182との何れか押されたかが記録され、押された停止ボタンに応じて再開後の撮影条件が変更され得る。また、ユーザが第1の停止ボタン181と第2の停止ボタン182とを押し間違えることもあり得る。このため、本実施形態では、何れかの停止ボタンが押された後に、同一の停止ボタンが押されたときには一時停止状態を終了する。一方で、何れかの停止ボタンが押された後に、異なる停止ボタンが押されたときには、先に押されたボタンによる入力を無効とし、後に押されたボタンに応じた一時停止が開始したと判定され一時停止状態は終了しない。その後、再び直前に押されたボタンと同一の停止ボタンが押されたときに一時停止状態は終了する。
図8Cに示すインターバル動作処理の最中に停止ボタンが押下されたとき、処理はステップS502のインターバル中停止処理に進む。インターバル中停止処理について、図8Dを参照して説明する。図8Dは、インターバル中停止処理の一例の概要を示すフローチャートである。
ステップS601において、観察側制御回路110は、第1の停止ボタン181及び第2の停止ボタン182が押下された履歴が記録される停止ボタン情報を更新する。ステップS602において、観察側制御回路110は、プロジェクト管理ファイルを更新する。
m回目の観察(観察m)が終了した後のインターバル期間中に停止ボタンが押下された場合のプロジェクト管理ファイル620の一例を図10に示す。プロジェクト管理ファイル620には、m回目の観察(観察m)の記録が、時間情報nの管理情報621、時間情報n+1の管理情報622、時間情報n+2の管理情報623のように記録されている。すなわち、m回目の観察が終了した時点で、観察mが終了した旨の情報が時間情報n+2の管理情報623として、プロジェクト管理ファイル620に記録される。その後、例えば時間情報n+3の時点で第1の停止ボタン181が押されたとき、時間情報n+3の管理情報624のように、第1の停止ボタン181が押されたことによる一時停止(停止1)が開始した旨が記録される。
ステップS603において、観察側制御回路110は、インターバル期間が経過したか否かを判定する。インターバル期間が経過していないとき、処理はステップS604に進む。
ステップS604において、観察側制御回路110は、停止ボタンが押下されたか否かを判定する。停止ボタンが押下されていないとき、処理はステップS603に戻る。すなわち、停止ボタンが押下されるかインターバル期間が経過するまで、ステップS603及びステップS604の処理を繰り返し待機する。
ステップS604において停止ボタンが押下されたと判定されたとき、処理はステップS605に進む。ステップS605において、観察側制御回路110は、停止ボタン情報を更新する。
ステップS606において、観察側制御回路110は、停止ボタン情報を参照して、押された停止ボタンが最新に押された停止ボタンと同一か否かを判定する。すなわち、同じ停止ボタンが2回続けて押されたか否かを判定する。押された停止ボタンが最新に押された停止ボタンと同一であるとき、処理はステップS603に戻る。一方、押された停止ボタンが最新に押された停止ボタンと同一でないとき、処理はステップS607に進む。
ステップS607において、観察側制御回路110は、プロジェクト管理ファイルを更新する。異なる停止ボタンが押されたときにプロジェクト管理ファイルが更新される場合のプロジェクト管理ファイル630の一例を図11に示す。図11に示す例では、時間情報nの管理情報631、時間情報n+1の管理情報632、時間情報n+2の管理情報633と観察mの情報が記録され、時間情報n+3の管理情報634に1回目に押された停止ボタンが第1の停止ボタン181であり、停止1が開始した旨の情報が記録されている。ここで、1回目に押された第1の停止ボタン181と異なる第2の停止ボタン182が時間情報n+4に押されたとき、停止1を終了して、第2の停止ボタン182に係る停止2が開始した旨が、管理情報635に記録される。
ステップS607のプロジェクト管理ファイルの更新の後、処理はステップS603に戻る。このように、インターバル期間が経過するまで、停止ボタンが押下された履歴は停止ボタン情報として記録され、異なる停止ボタンが押されたときには、その旨がプロジェクト管理ファイルに記録される。
ステップS603においてインターバル期間が経過したと判定されたとき、処理はステップS608に進む。ステップS608において、観察側制御回路110は、停止ボタン情報を参照して、同一停止ボタンが偶数回連続で押下されたか否かを判定する。同一停止ボタンが偶数回連続で押下されたとき、図9に示すように、停止状態を終了し次の観察動作に移るように、処理はステップS613に進む。例えば、インターバル期間が経過する前に、最初に押された停止ボタンと同一の停止ボタンが1回押されたとき、同一の停止ボタンが2回連続押されているので、処理はステップS613に進む。
ステップS608において同一停止ボタンが偶数回連続で押下されていないと判定されたとき、処理はステップS609に進む。ステップS609において、観察側制御回路110は、停止ボタンが押下されたか否かを判定する。停止ボタンが押下されていないとき、処理はステップS609を繰り返して待機する。一方、停止ボタンが押下されたとき、処理はステップS610に進む。
ステップS610において、観察側制御回路110は、停止ボタン情報を参照して、押された停止ボタンが最新に押された停止ボタンと同一か否かを判定する。すなわち、同じ停止ボタンが2回続けて押されたか否かを判定する。押された停止ボタンが最新に押された停止ボタンと同一であるとき、停止状態を終了し次の観察動作に移るように、処理はステップS613に進む。一方、押された停止ボタンが最新に押された停止ボタンと同一でないとき、処理はステップS611に進む。
ステップS611において、観察側制御回路110は、押された停止ボタンについて、停止ボタン情報を更新する。ステップS612において、観察側制御回路110は、ステップS607の場合と同様に、プロジェクト管理ファイルを更新する。その後、処理はステップS609に戻り、次の停止ボタンの押下を待つ。
以上のように、インターバル期間が経過し、かつ、同一の停止ボタンが連続して押されたとき、処理はステップS613に至る。ステップS613において、観察側制御回路110は、停止ボタン情報を参照して、最新に押された停止ボタンが、第1の停止ボタン181であるか第2の停止ボタン182であるかを判定する。最新に押された停止ボタンが第1の停止ボタン181であるとき、処理はステップS614に進む。
ステップS614において、観察側制御回路110は、プロジェクト設定を第1の停止ボタン181に応じた値に設定する。第1の停止ボタン181は培地交換の際に押されるボタンであるので、例えば露出条件、フォーカス位置等の撮影条件を変更しないようにする。その後、処理はステップS616に進む。
ステップS613において、最新に押された停止ボタンが第2の停止ボタン182であると判定されたとき、処理はステップS615に進む。ステップS615において、観察側制御回路110は、プロジェクト設定を第2の停止ボタン182に応じた値に設定する。第2の停止ボタン182は継代作業の際に押されるボタンであるので、例えば露出条件、フォーカス位置等の撮影条件を変更するようにする。その後、処理はステップS616に進む。
ステップS616において、観察側制御回路110は、プロジェクト管理ファイルを更新する。例えば図10に示すプロジェクト管理ファイル620の例では、時間情報n+4の管理情報625のように、停止1が終了したという情報が記録される。また、例えば、図11に示すプロジェクト管理ファイル630の例では、時間情報n+5の管理情報636のように、停止2が終了したという情報が記録される。
その後、処理は、図8Cに示すインターバル動作処理に戻り、さらに図8Aに示すプロジェクト制御処理に戻る。このとき、プロジェクトが終了しないとき、ステップS309でプロジェクト管理ファイルが更新される。図10に示すプロジェクト管理ファイル620の例では、時間情報n+5の管理情報626のように、撮影動作を開始する旨の情報が記録され、その後、ステップS304の撮影動作処理で、時間情報n+6の管理情報627、時間情報n+7の管理情報628等のように撮影の情報が記録される。同様に、図11に示すプロジェクト管理ファイル630の例では、時間情報n+6の管理情報637のように、撮影動作を開始する旨の情報が記録され、その後、ステップS304の撮影動作処理で、時間情報n+7の管理情報638等のように撮影の情報が記録される。
以上のように、インターバル期間中に停止ボタンが押下されたとき、プロジェクトは一時停止し、同一の停止ボタンが押されたとき、プロジェクトは再開する。このときプロジェクト管理ファイルには、一時停止の開始及び終了の時間と、第1の停止ボタン181の押下による一時停止か第2の停止ボタン182の押下による一時停止かといった情報とが記録される。
次に、撮影動作中に停止ボタンが押下された場合について説明する。撮影動作中に停止ボタンが押下された場合のタイミングチャートを図12に示す。図12に示す例は、n回目の観察(観察n)中に停止ボタンが押下された場合の例を示す。図12においてB1で示したタイミングで停止ボタンが押されたとする。このとき、観察装置100は、n回目の観察を停止し、プロジェクトを一時停止する。また、観察装置100は、n回目の観察で得られた画像を一度破棄する。その後、再び停止ボタンが押されたら、プロジェクトを再開する。図12においてB2で示したタイミングで停止ボタンが押されたとする。このとき、観察装置100は、n回目の観察(観察n)を初めから再開する。途中まで行われた撮影による画像等を破棄することにより、1回の観察の間に試料300の状態が変化してしまうことを防止できる。
撮影動作中、すなわち、図8Bに示す撮影動作処理の最中に停止ボタンが押下されたとき、処理はステップS406の撮影中停止処理に進む。撮影中停止処理について、図8Eを参照して説明する。図8Eは、撮影中停止処理の一例の概要を示すフローチャートである。
ステップS701において、観察側制御回路110は、停止ボタン情報を更新する。ステップS702において、観察側制御回路110は、停止ボタンが押下された観察である例えばn回目の観察(観察n)で得られた画像ファイルを削除する。また、観察側制御回路110は、プロジェクト管理ファイルについて、例えばn回目の観察(観察n)に係る管理情報を削除し、停止ボタンが押下されたことに係る情報を管理情報に書き込む。例えば図10に示すプロジェクト管理ファイル620の例では、観察mの後のn回目の観察中に停止ボタンが押されたとすると、観察側制御回路110は、観察mの撮影終了を記録した管理情報623より後の撮影開始、撮影情報等の情報を一度削除する。その後、観察側制御回路110は、時間情報n+3の管理情報624のように、停止情報を書き込む。
ステップS703において、観察側制御回路110は、停止ボタンが押下されたか否かを判定する。停止ボタンが押下されていないとき、処理はステップS703を繰り返し、停止ボタンが押されるまで待機する。一方、停止ボタンが押下されたとき、処理はステップS704に進む。
ステップS704において、観察側制御回路110は、停止ボタン情報を参照して、押された停止ボタンが最新に押された停止ボタンと同一か否かを判定する。すなわち、同じ停止ボタンが2回続けて押されたか否かを判定する。押された停止ボタンが最新に押された停止ボタンと同一でないとき、処理はステップS705に進む。
ステップS705において、観察側制御回路110は、押された停止ボタンについて、停止ボタン情報を更新する。ステップS706において、観察側制御回路110は、プロジェクト管理ファイルを更新する。例えば図11に示すプロジェクト管理ファイル630の時間情報n+4の管理情報635の例のように、停止ボタンが押下された情報が更新される。その後、処理はステップS703に戻り、次の停止ボタンの押下を待つ。
ステップS704において、押された停止ボタンが最新に押された停止ボタンと同一であると判定されたとき、一時停止状態を終了し観察動作をやり直すように、処理はステップS707に進む。
ステップS707において、観察側制御回路110は、停止ボタン情報を参照して、最新に押された停止ボタンが、第1の停止ボタン181であるか第2の停止ボタン182であるかを判定する。最新に押された停止ボタンが第1の停止ボタン181であるとき、処理はステップS708に進む。ステップS708において、観察側制御回路110は、プロジェクト設定を第1の停止ボタン181に応じた値に設定する。その後、処理はステップS710に進む。
ステップS707において、最新に押された停止ボタンが第2の停止ボタン182であると判定されたとき、処理はステップS709に進む。ステップS709において、観察側制御回路110は、プロジェクト設定を第2の停止ボタン182に応じた値に設定する。その後、処理はステップS710に進む。
ステップS710において、観察側制御回路110は、プロジェクト管理ファイルを更新する。例えば図10に示すプロジェクト管理ファイル620の例では、時間情報n+4の管理情報625のように、停止1が終了したという情報が記録される。また、例えば、図11に示すプロジェクト管理ファイル630の例では、時間情報n+5の管理情報636のように、停止2が終了したという情報が記録される。
ステップS711において、観察側制御回路110は、プロジェクトを再開させる。その後、処理は、図8Bに示す撮影動作処理に戻り、処理はステップS401に戻る。すなわち、画像取得ユニット150の移動と撮影とが繰り返される。
以上のように、撮影動作中に停止ボタンが押下されたとき、プロジェクトは一時停止し、同一の停止ボタンが押されたとき、プロジェクトは再開する。途中であったn回目の観察に係る取得された画像ファイルや管理情報は削除され、プロジェクト管理ファイルには、一時停止の開始及び終了の時間と、第1の停止ボタン181の押下による一時停止か第2の停止ボタン182の押下による一時停止かといった情報とが記録される。
[観察システムの特長]
本実施形態による観察システム1によれば、停止ボタンが押下されるといった簡単な操作が行われたとき、プロジェクトは一時停止する。ここで、観察のスケジュールが予め決められている場合にも、例えば試料300が観察装置100に設置されていないときに撮影動作が行われるといった不適切な動作が防止され、適切なタイミングでの観察が行われる。
停止ボタンは、第1の停止ボタン181及び第2の停止ボタン182として観察装置100に設けられている。また、第1の停止ボタン181は培地交換のための停止ボタンであり、第2の停止ボタン182は継代作業のための停止ボタンである。このように、観察装置100にはユーザが行う作業に応じた停止ボタンが設けられている。このため、第1の停止ボタン181が押された後のプロジェクト再開後の動作と、第2の停止ボタン182が押された後のプロジェクト再開後の動作とを、それぞれの作業に応じた適切なものとすることができる。
また、停止ボタンが押されたこと、押された停止ボタンは第1の停止ボタンが181と第2の停止ボタン182とのうちいずれであるかといったことがプロジェクト管理ファイルに記録される。このため、プロジェクト管理ファイルを参照すれば、いつ何のためにプロジェクトが一時停止したかが明らかとなる。
また、インターバル期間中に停止ボタンが押された場合と、撮影動作中に停止ボタンが押された場合とで、それぞれに応じた適切な異なる処理が行われる。このため、ユーザが培地交換等の作業のために停止ボタンを押したとき、インターバル期間中であろうと撮影動作中であろうとそれに応じた適切な処理が行われ得る。
また、第1の停止ボタン181が押されてプロジェクトを一時停止している際に第2の停止ボタン182が押されるなど、異なる停止ボタンが押されたときには、いずれの停止ボタンによる一時停止であるのかを示す情報が更新される。このため、ユーザは一時停止した理由を誤って入力しても、容易な方法でその情報を正しい情報に更新できる。
また、培地交換の回数もプロジェクト管理ファイルに記録されてもよい。観察側制御回路110は、第1の停止ボタン181が押された回数をカウントし、カウントした結果を培地交換の回数として記録してもよい。第1の停止ボタンが押された回数のうち、押し間違え等により無効と判定された回数を除いた有効と判定された回数を培地交換の回数としてカウントすればよい。培地交換の回数は、例えばプロジェクト管理ファイル620の管理情報625に停止1の停止終了の記録とともに記録される。また、これ以降、管理情報に、停止1の停止終了の記録とともに更新された培地交換の回数が同様に記録されてもよい。また、次に第1の停止ボタンが押されて停止1の発生する時まで、更新される管理情報に培地交換の回数が毎回記録され続けてもよい。また、継代作業の回数についても同様にプロジェクト管理ファイルに記録されてもよい。観察側制御回路110は、第2の停止ボタン182が押された回数をカウントし、カウントした結果を継代作業の回数として記録してもよい。その他、継代作業の回数の記録についても、培地交換の回数の記録と同様に行われ得る。
また、ユーザが、観察装置100の操作入力部180の別操作部材を操作することにより、またはコントローラ200の入力装置274を操作することにより、培地交換の回数又は継代作業の回数が手動で入力されてもよい。例えば、培地交換の場合に、ユーザは、第1の停止ボタン181の操作による停止1を終了させるために第1の停止ボタン181を押す前に、あるいは押した後に、上記の回数を数えるための入力操作を行えばよい。
[変形例]
上述の実施形態の各要素のうち一部は削除されたり変形されたりしてもよい。
例えば、上述の実施形態では、作業に応じた2つの停止ボタンが設けられる場合を例に挙げて説明したが、停止ボタンは1つでもよい。その場合、押されたボタンが同一であるか否かの判定は不要であるので、ステップS606乃至ステップS607の処理、ステップS610乃至ステップS612の処理、ステップS704乃至ステップS706の処理等は削除され得る。また、ステップS613乃至ステップS615の処理、ステップS707乃至ステップS709の処理といった、停止ボタンの種類に応じて処理を変更する動作は削除され得る。
また、停止ボタンの数は、3つ以上であってもそれに応じて上述の実施形態は適宜に変更され得る。
また、上述の実施形態では、プロジェクト制御処理は、観察側制御回路110で処理される例を挙げたが、これに限らない。コントローラ200の端末側制御回路210が、プロジェクト制御処理を行ってもよい。この場合、観察装置100は、各種情報をコントローラ200に送信する。例えば、操作入力部180への入力情報もコントローラ200へと送信される。プロジェクト管理ファイルは、端末側記録回路230に記録されてもよいし、観察側記録回路130に記録されてもよい。また、画像ファイルは、観察側記録回路130に記録されてもよいし、コントローラ200へと送信されて端末側記録回路230に記録されてもよい。
操作入力部180の停止ボタンは、ボタンであるとして説明したが、操作入力部180は、ボタンに限らず、同様の機能を有する種々の形態の入力手段のいずれであってもよい。また、一時停止の指示が観察装置100に設けられた操作入力部180に入力される場合を例に挙げたが、コントローラ200の入力装置274を用いて入力されてもよい。
また、観察装置100で得られたデータの解析等も、コントローラ200で行われても、観察装置100で行われてもよい。このように、上述の機能は、観察装置100とコントローラ200の何れで行われてもよく、観察システム1全体として上述の機能が実現されればよい。
第2の停止ボタン182が押されて一時停止したときは、継代作業が行われているときである。そこで、第2の停止ボタン182による一時停止の回数を取得して、継代数をカウントしてもよい。継代数も試料300に関わる情報として有益な情報となり得る。
以上、主にフローチャートを参照して説明した制御に関しては、プログラムを用いて実現され得る。このプログラムは、記録媒体や記録部に収められ得る。この記録媒体又は記録部への記録の方法は様々であり、製品出荷時に記録されてもよく、配布された記録媒体が利用されて記録されてもよく、インターネットを介したダウンロードが利用されて記録されてもよい。
1…観察システム、100…観察装置、101…筐体、102…透明板、104…回路群、110…観察側制御回路、111…位置制御部、112…撮像制御部、113…照明制御部、114…通信制御部、115…記録制御部、116…測定制御部、120…画像処理回路、130…観察側記録回路、140…観察側通信装置、150…画像取得ユニット、151…撮像部、152…撮像光学系、153…撮像素子、155…照明部、156…照明光学系、157…光源、160…移動機構、161…X送りねじ、162…Xアクチュエータ、163…Y送りねじ、164…Yアクチュエータ、165…支持部、172…時計部、180…操作入力部、181…第1の停止ボタン、182…第2の停止ボタン、200…コントローラ、210…端末側制御回路、211…システム制御部、212…表示制御部、213…記録制御部、214…通信制御部、230…端末側記録回路、240…端末側通信装置、270…入出力装置、272…表示装置、274…入力装置。

Claims (12)

  1. 撮像光学系及び撮像素子を含み、試料を撮像して画像データを生成する撮像部と、
    前記撮像部を移動させる移動機構と、
    一時停止のための操作が入力されるように構成された操作入力部と、
    所定の動作シーケンスに従って、前記移動機構に前記撮像部の位置を移動させ、前記撮像部に撮像させて生成された前記画像データを取得し、前記操作入力部への入力を取得して当該入力に応じて前記動作シーケンスを一時停止させる、制御部と
    を備える観察装置。
  2. 前記操作入力部は、前記試料としての生体試料の培地を交換するための一時停止のための操作が入力されるように構成された第1の操作入力部と、前記生体試料の継代を実施するための操作が入力されるように構成された第2の操作入力部とを有し、
    前記制御部は、前記第1の操作入力部への入力に応じて行う動作と、前記第2の操作入力部への入力に応じて行う動作とを異ならせる、
    請求項1に記載の観察装置。
  3. 前記制御部は、当該観察装置の動作の履歴の情報を含む管理ファイルを生成し、
    前記制御部は、前記第1の操作入力部への入力に応じて前記管理ファイルに記録する情報と前記第2の操作入力部への入力に応じて前記管理ファイルに記録する情報とを異ならせる、
    請求項2に記載の観察装置。
  4. 前記制御部は、前記第1の操作入力部又は第2の操作入力部への入力に応じて前記動作シーケンスを一時停止させているときに、前記第1の操作入力部及び第2の操作入力部のうち直前に入力された方への入力に応じて行う動作と、前記第1の操作入力部及び第2の操作入力部のうち直前に入力されていない方への入力に応じて行う動作とを異ならせる、請求項2又は3に記載の観察装置。
  5. 前記制御部は、前記第1の操作入力部又は第2の操作入力部への入力に応じて前記動作シーケンスを一時停止させているときに、前記第1の操作入力部及び第2の操作入力部のうち直前に入力されていない方への入力に応じて行う動作は、前記直前に入力されていない方への入力を無効とすることである、請求項4に記載の観察装置。
  6. 前記動作シーケンスは、前記撮像部又は前記移動機構を動作させる動作期間と、前記撮像部又は前記移動機構の動作を休止させるインターバル期間とを有し、
    前記制御部は、前記動作期間中の前記操作入力部への入力に応じて行う動作と、前記インターバル期間中の前記操作入力部への入力に応じて行う動作とを異ならせる、
    請求項1乃至5のうち何れか1項に記載の観察装置。
  7. 撮像光学系及び撮像素子を含み、試料を撮像して画像データを生成する撮像部と、
    前記撮像部を移動させる移動機構と、
    一時停止のための操作が入力されるように構成された操作入力部と、
    所定の動作シーケンスに従って、前記移動機構に前記撮像部の位置を移動させ、前記撮像部に撮像させて生成された前記画像データを取得し、前記操作入力部への入力を取得する、第1の制御部と
    を有する観察装置と、
    前記第1の制御部から、前記操作入力部への入力に係る情報を取得し、前記第1の制御部へ、前記移動機構に前記撮像部の位置を移動させる指示、前記撮像部に撮像させる指示、及び前記操作入力部への入力に応じて前記動作シーケンスを一時停止させる指示を行う、第2の制御部を有するコントローラと
    を備える観察システム。
  8. 前記操作入力部は、前記試料としての生体試料の培地を交換するための一時停止のための操作が入力されるように構成された第1の操作入力部と、前記生体試料の継代を実施するための操作が入力されるように構成された第2の操作入力部とを有し、
    前記第2の制御部は、前記第1の操作入力部への入力に応じて行う前記第1の制御部への指示と、前記第2の操作入力部への入力に応じて行う前記第1の制御部への指示とを異ならせる、
    請求項7に記載の観察システム。
  9. 前記第2の制御部は、当該観察システムの動作の履歴の情報を含む管理ファイルを生成し、
    前記第2の制御部は、前記第1の操作入力部への入力に応じて前記管理ファイルに記録する情報と前記第2の操作入力部への入力に応じて前記管理ファイルに記録する情報とを異ならせる、
    請求項8に記載の観察システム。
  10. 前記第2の制御部は、前記第1の操作入力部又は第2の操作入力部への入力に応じて前記動作シーケンスを一時停止させているときに、前記第1の操作入力部及び第2の操作入力部のうち直前に入力された方への入力に応じて行う前記第1の制御部への指示と、前記第1の操作入力部及び第2の操作入力部のうち直前に入力されていない方への入力に応じて行う前記第1の制御部への指示とを異ならせる、請求項8又は9に記載の観察システム。
  11. 前記第2の制御部は、前記第1の操作入力部又は第2の操作入力部への入力に応じて前記動作シーケンスを一時停止させているときに、前記第1の操作入力部及び第2の操作入力部のうち直前に入力されていない方への入力に応じて行う前記第1の制御部への指示は、前記直前に入力されていない方への入力を無効とすることである、請求項10に記載の観察システム。
  12. 前記動作シーケンスは、前記撮像部又は前記移動機構を動作させる動作期間と、前記撮像部又は前記移動機構の動作を休止させるインターバル期間とを有し、
    前記第2の制御部は、前記動作期間中の前記操作入力部への入力に応じて行う前記第1の制御部への指示と、前記インターバル期間中の前記操作入力部への入力に応じて行う前記第1の制御部への指示とを異ならせる、
    請求項7乃至11のうち何れか1項に記載の観察システム。
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