JP2018142670A - 樹脂パッケージ基板の分割方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブレードの切れ味の低下を抑制しながらデバイスチップに分割時のバリの発生を抑制することができる樹脂パッケージ基板の分割方法を提供すること。【解決手段】樹脂パッケージ基板の分割方法は、樹脂パッケージ基板の樹脂フィルムに第1の粘着テープを貼着する第1貼着ステップST1と、150μm以上の厚さの超鋼鋸刃状ブレードを第1の粘着テープに達しない深さで切り込ませてハーフカット溝を形成する溝形成ステップST2と、砥粒がボンドで結合され15μm以上でかつ70μm以下の厚さの切削ブレードを第1の粘着テープに至る深さに切り込ませて残存した除去領域に一対の分割溝を形成する分割ステップST3と、樹脂パッケージ基板のパッケージ基板に第2の粘着テープを貼着する第2貼着ステップST4と、第1の粘着テープを一対の分割溝に挟まれた切り残し部とともに剥離する剥離ステップST5とを備える。【選択図】図5

Description

本発明は、樹脂パッケージ基板の分割方法に関する。
半導体デバイスチップや各種デバイスチップが基板に搭載されモールドされたりする樹脂パッケージ基板が広く製造されている。樹脂パッケージ基板を分割予定ラインに沿って切削ブレードで切削して、個々のデバイスチップに分割する(例えば、特許文献1参照)。
樹脂パッケージ基板は、分割予定ラインに電極となる金属層があったり、薄い樹脂フィルムが積層されている場合があり、砥粒がボンド材で結合された円形の切削ブレードで切削すると、金属針等のバリが発生したり、樹脂フィルムの剥離が発生する事がある。特に、厚い切削ブレードで切削すると、バリや剥離が発生しやすい傾向にある。
特開平09−055573号公報
外周に複数の鋸刃を備える超鋼鋸刃ブレード(たとえば、MRT(エムアールティ)株式会社製のメタルソー)は、前述したバリや剥離を抑制出来る効果があり、切断用のブレードに選定される場合がある。しかしながら、超鋼鋸刃ブレードは、砥粒とボンドで形成された切削ブレードと異なり、消耗による自生発刃作用を生じないので、ダイシングテープに切り込むと、糊層が鋸刃に付着し、切れ味が徐々に低下してしまうという課題がある。
本発明の目的は、上記問題を解決し、ブレードの切れ味の低下を抑制しながらデバイスチップに分割時のバリの発生を抑制することができる樹脂パッケージ基板の分割方法を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の樹脂パッケージ基板の分割方法は、格子状に形成された分割予定ラインに区画された複数の領域にデバイスを備える樹脂パッケージ基板の該分割予定ラインを所定幅で除去しつつ個々のデバイスチップに分割する樹脂パッケージ基板の分割方法であって、該樹脂パッケージ基板の裏面に、第1の粘着テープを貼着する第1貼着ステップと、150μm以上の厚さの超鋼鋸刃状ブレードを、該樹脂パッケージ基板の表面から該第1の粘着テープに達しない深さで切り込ませ、該分割予定ラインに沿ってハーフカット溝を形成する溝形成ステップと、砥粒がボンドで結合され、15μm以上でかつ70μm以下の厚さの切削ブレードを、該樹脂パッケージ基板の表面から該第1の粘着テープに至る深さに切り込ませて、該ハーフカット溝の一方の側壁に沿わせて第1の分割溝を形成した後、該ハーフカット溝の他方の側壁に沿わせて第2の分割溝を形成し、該ハーフカット溝に沿って一対の分割溝を形成する分割ステップと、該溝形成ステップと該分割ステップを実施した後、該樹脂パッケージ基板の表面に第2の粘着テープを貼着する第2貼着ステップと、該第2の粘着テープが貼着された該樹脂パッケージ基板の裏面から、該第1の粘着テープを、該一対の分割溝に挟まれた該ハーフカット溝の切り残し部とともに剥離する剥離ステップと、を備えることを特徴とする。
前記樹脂パッケージ基板の分割方法において、該分割ステップは、該溝形成ステップの後に実施されても良い。
前記樹脂パッケージ基板の分割方法において、該樹脂パッケージ基板は、表面に樹脂フィルムが積層されても良い。
そこで、本願発明の樹脂パッケージ基板の分割方法では、ブレードの切れ味の低下を抑制しながらデバイスチップに分割時のバリの発生を抑制することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態1に係る樹脂パッケージ基板の分割方法の加工対象の樹脂パッケージ基板を示す斜視図である。 図2は、実施形態1に係る樹脂パッケージ基板の分割方法により樹脂パッケージ基板から分割されるデバイスチップを示す斜視図である。 図3は、図1に示された樹脂パッケージ基板の要部を示す平面図である。 図4は、図3中のIV−IV線に沿う断面図である。 図5は、実施形態1に係る樹脂パッケージ基板の分割方法の流れを示すフローチャートである。 図6は、図5に示された樹脂パッケージ基板の分割方法の第1の貼着ステップ後の樹脂パッケージ基板を示す斜視図である。 図7は、図5に示された樹脂パッケージ基板の分割方法の溝形成ステップを示す側断面図である。 図8は、図5に示された樹脂パッケージ基板の分割方法の溝形成ステップを示す他の側断面図である。 図9は、図5に示された樹脂パッケージ基板の分割方法の溝形成ステップ後の樹脂パッケージ基板の要部の平面図である。 図10は、図5に示された樹脂パッケージ基板の分割方法の分割ステップを示す側断面図である。 図11は、図5に示された樹脂パッケージ基板の分割方法の分割ステップ後の被加工物の要部の平面図である。 図12は、図5に示された樹脂パッケージ基板の分割方法の第2貼着ステップを示す斜視図である。 図13は、図5に示された樹脂パッケージ基板の分割方法の第2貼着ステップ後の樹脂パッケージ基板等を示す断面図である。 図14は、図5に示された樹脂パッケージ基板の分割方法の第2貼着ステップ後の樹脂パッケージ基板等を示す平面図である。 図15は、図5に示された樹脂パッケージ基板の分割方法の剥離ステップを示す断面図である。 図16は、図5に示された樹脂パッケージ基板の分割方法の剥離ステップ後の樹脂パッケージ基板等を示す平面図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態1に係る樹脂パッケージ基板の分割方法を図面に基いて説明する。図1は、実施形態1に係る樹脂パッケージ基板の分割方法の加工対象の樹脂パッケージ基板を示す斜視図である。図2は、実施形態1に係る樹脂パッケージ基板の分割方法により樹脂パッケージ基板から分割されるデバイスチップを示す斜視図である。図3は、図1に示された樹脂パッケージ基板の要部を示す平面図である。図4は、図3中のIV−IV線に沿う断面図である。図5は、実施形態1に係る樹脂パッケージ基板の分割方法の流れを示すフローチャートである。
実施形態1に係る樹脂パッケージ基板の分割方法は、図1に示す樹脂パッケージ基板201を図2に示すデバイスチップ202に分割する方法であり、デバイスチップ202を製造する方法でもある。樹脂パッケージ基板201は、実施形態1に係る樹脂パッケージ基板の分割方法の加工対象であり、平面形状が矩形状の扁平な板状に形成されている。樹脂パッケージ基板201は、図1及び図2に示すように、格子状に形成された分割予定ライン203に区画された複数の領域それぞれに図2に示すデバイス204を備える。
樹脂パッケージ基板201は、図4に示すように、パッケージ基板207と、パッケージ基板207の表面206上に設けられたデバイス204と、パッケージ基板207の表面206に積層された樹脂フィルム205とを備える。即ち、樹脂パッケージ基板201は、パッケージ基板207の表面206に樹脂フィルム205が積層されている。
樹脂フィルム205及びパッケージ基板207は、絶縁性と可撓性とを有する合成樹脂により構成されている。樹脂パッケージ基板201は、樹脂フィルム205及びパッケージ基板207が可撓性を有するために、全体としても可撓性を有している。樹脂パッケージ基板201に格子状に形成された分割予定ライン203の幅203−1は、図4に示すように、互いに隣り合うデバイス204同士の間隔よりも狭い。
樹脂パッケージ基板201は、分割予定ライン203の所定幅208−1の領域208(図3中に平行斜線で示し、以下、除去領域と記す)内の樹脂フィルム205とパッケージ基板207とが除去されることにより、個々のデバイスチップ202に分割される。除去領域208の幅である所定幅208−1は、分割予定ライン203の幅203−1よりも狭い。また、実施形態1において、除去領域208は、分割予定ライン203の幅方向の中央に配置されている。このために、実施形態1において、デバイスチップ202は、デバイス204を樹脂フィルム205とパッケージ基板207とで覆っている。
実施形態1に係る樹脂パッケージ基板の分割方法(以下、単に分割方法と記す)は、樹脂パッケージ基板201の分割予定ライン203を所定幅208−1で除去しつつ個々のデバイスチップ202に分割する方法である。実施形態1に係る分割方法は、図5に示すように、第1貼着ステップST1と、溝形成ステップST2と、分割ステップST3と、第2貼着ステップST4と、剥離ステップST5とを備える。
(第1貼着ステップ)
第1貼着ステップST1は、樹脂パッケージ基板201の裏面であるパッケージ基板207に第1の粘着テープ210を貼着するステップである。図6は、図5に示された樹脂パッケージ基板の分割方法の第1の貼着ステップ後の樹脂パッケージ基板を示す斜視図である。
実施形態1において、第1貼着ステップST1は、図6に示すように、外周に環状フレーム211が貼着された第1の粘着テープ210に樹脂パッケージ基板201のパッケージ基板207を貼着する。第1の粘着テープ210は、図7に示すように、合成樹脂により構成された樹脂層212と、樹脂層212上に設けられた粘着力を有する糊層213とを備える。第1の粘着テープ210は、糊層213が樹脂パッケージ基板201及び環状フレーム211に貼着する。
(溝形成ステップ)
溝形成ステップST2は、150μm以上でかつ所定幅208−1よりも薄い厚さの超鋼鋸刃状ブレード1を、樹脂パッケージ基板201の表面である樹脂フィルム205から第1の粘着テープ210に達しない深さで切り込ませ、分割予定ライン203に沿ってハーフカット溝214(図8に示す)を形成するステップである。図7は、図5に示された樹脂パッケージ基板の分割方法の溝形成ステップを示す側断面図である。図8は、図5に示された樹脂パッケージ基板の分割方法の溝形成ステップを示す他の側断面図である。図9は、図5に示された樹脂パッケージ基板の分割方法の溝形成ステップ後の樹脂パッケージ基板の要部の平面図である。
溝形成ステップST2は、切削装置2のスピンドル3に超鋼鋸刃状ブレード1を取り付ける。超鋼鋸刃状ブレード1は、超鋼合金等の金属により構成され、外縁に鋸刃状の刃4が設けられた円形に形成されている。なお、実施形態1において、超鋼鋸刃状ブレード1は、基台がない所謂ハブレスブレードであるが、本発明では、基台を設けられたハブブレードでも良い。溝形成ステップST2は、図7に示すように、切削装置2のチャックテーブル5の保持面6に第1の粘着テープ210を介して樹脂パッケージ基板201を吸引保持し、切削装置2のクランプ7に環状フレーム211をクランプする。
溝形成ステップST2は、図示しない撮像ユニットで樹脂パッケージ基板201を撮像して、超鋼鋸刃状ブレード1と樹脂パッケージ基板201との位置合わせを行うアライメントを実施する。溝形成ステップST2は、アライメント結果にしたがって、チャックテーブル5を図示しないX軸移動ユニットにより水平方向と平行なX軸方向に移動させ、スピンドル3に装着された超鋼鋸刃状ブレード1を図示しないY軸移動ユニットにより水平方向と平行でかつX軸方向と直交するY軸方向に移動させるとともに、スピンドル3に装着された超鋼鋸刃状ブレード1を図示しないZ軸移動ユニットにより鉛直方向と平行なZ軸方向に移動させて、図7及び図8に示すように、樹脂パッケージ基板201の各分割予定ライン203にハーフカット溝214を形成する。
実施形態1において、溝形成ステップST2は、図8に示すように、各分割予定ライン203に沿ってハーフカット溝214を形成するとともに、除去領域208の幅方向の中央にハーフカット溝214を形成する。このために、樹脂パッケージ基板201の各分割予定ライン203には、図9に示すように、ハーフカット溝214の幅方向の両端に除去領域208−2,208−3(図9中に平行鎖線で示す)が残存している。なお、実施形態1において、超鋼鋸刃状ブレード1の厚さは、0.2mmである。
(分割ステップ)
分割ステップST3は、溝形成ステップST2の後に実施される。分割ステップST3は、砥粒がボンドで結合され、15μm以上でかつ70μm以下の厚さの切削ブレード10を、樹脂パッケージ基板201の樹脂フィルム205から第1の粘着テープ210に至る深さに切り込ませて、ハーフカット溝214の一方の側壁に沿わせて第1の分割溝215を形成した後、ハーフカット溝214の他方の側壁に沿わせて第2の分割溝216を形成し、ハーフカット溝214に沿って一対の分割溝215,216を形成するステップである。図10は、図5に示された樹脂パッケージ基板の分割方法の分割ステップを示す側断面図である。図11は、図5に示された樹脂パッケージ基板の分割方法の分割ステップ後の被加工物の要部の平面図である。
分割ステップST3は、切削装置2のスピンドル3から超鋼鋸刃状ブレード1を取り外し、スピンドル3に切削ブレード10を取り付ける。なお、実施形態1において、切削ブレード10は、基台がない所謂ハブレスブレードであるが、本発明では、基台を設けられたハブブレードでも良い。
分割ステップST3は、アライメント結果にしたがって、チャックテーブル5を図示しないX軸移動ユニットにより水平方向と平行なX軸方向に移動させ、スピンドル3に装着された切削ブレード10を図示しないY軸移動ユニットにより水平方向と平行でかつX軸方向と直交するY軸方向に移動させるとともに、スピンドル3に装着された切削ブレード10を図示しないZ軸移動ユニットにより鉛直方向と平行なZ軸方向に移動させて、樹脂パッケージ基板201の各分割予定ライン203の一方の側壁である残存した幅方向の一方の除去領域208−2に切削ブレード10を第1の粘着テープ210の樹脂層212に至る深さに切り込ませて、一方の除去領域208−2に第1の分割溝215を形成する。
分割ステップST3は、第1の分割溝215を形成した後、樹脂パッケージ基板201の各分割予定ライン203の他方の側壁である残存した幅方向の他方の除去領域208−3に切削ブレード10を第1の粘着テープ210の樹脂層212に至る深さに切り込ませて、他方の除去領域208−3に第2の分割溝216を形成する。こうして、分割ステップST3は、図10及び図11に示すように、各分割予定ライン203の除去領域208の幅方向の両端にハーフカット溝214に沿って一対の分割溝215,216を形成する。なお、実施形態1において、切削ブレード10の厚さは、0.03mm以上でかつ0.05mm以下である。分割ステップST3後の樹脂パッケージ基板201は、個々のデバイスチップ202に分割され、互いに取り合うデバイスチップ202間には、パッケージ基板207により構成された切り残し部217が残存している。
(第2貼着ステップ)
第2貼着ステップST4は、溝形成ステップST2と分割ステップST3を実施した後、樹脂パッケージ基板201の樹脂フィルム205に第2の粘着テープ220を貼着するステップである。なお、第2の粘着テープ220の構成は、第1の粘着テープ210と同じ構成であるので、同一部分に同一符号を付して説明を省略する。図12は、図5に示された樹脂パッケージ基板の分割方法の第2貼着ステップを示す斜視図である。図13は、図5に示された樹脂パッケージ基板の分割方法の第2貼着ステップ後の樹脂パッケージ基板等を示す断面図である。図14は、図5に示された樹脂パッケージ基板の分割方法の第2貼着ステップ後の樹脂パッケージ基板等を示す平面図である。
実施形態1において、第2貼着ステップST4は、切削装置2のチャックテーブル5から樹脂パッケージ基板201を取り外し、図12に示すように、第2の粘着テープ220の粘着力を有する糊層213を環状フレーム211及び樹脂パッケージ基板201の樹脂フィルム205に貼着する。すると、樹脂パッケージ基板201は、図13に示すように、第1の粘着テープ210と第2の粘着テープ220との間に挟まれている。また、互いに取り合うデバイスチップ202間には、図13及び図14に示すように、パッケージ基板207により構成された切り残し部217が残存している。切り残し部217は、溝形成ステップST2で形成されたハーフカット溝214の溝底に相当するために、粘着テープ210,220のうちの第1の粘着テープ210のみに貼着している。
(剥離ステップ)
剥離ステップST5は、第2の粘着テープ220が貼着された樹脂パッケージ基板201のパッケージ基板207から第1の粘着テープ210を、一対の分割溝215,216に挟まれたハーフカット溝214の切り残し部217とともに剥離するステップである。図15は、図5に示された樹脂パッケージ基板の分割方法の剥離ステップを示す断面図である。図16は、図5に示された樹脂パッケージ基板の分割方法の剥離ステップ後の樹脂パッケージ基板等を示す平面図である。
剥離ステップST5は、図15に示すように、第1の粘着テープ210を樹脂パッケージ基板201及び環状フレーム211から取り外す。すると、切り残し部217は、第1の粘着テープ210のみに貼着しているので、第1の粘着テープ210とともに、互いに隣り合うデバイスチップ202間から除去される。そして、図16に示すように、互いの間から切り残し部217が除去されたデバイスチップ202が、第2の粘着テープ220に貼着されたままとなる。そして、デバイスチップ202は、第2の粘着テープ220を介して環状フレーム211に貼着されたまま、次工程に搬送され、図示しないバキュームパッド等により第2の粘着テープ220から剥離されることとなる。なお、本発明は、分割ステップST3では、ハーフカット溝214をはみ出さず、分割溝215,216の側壁をハーフカット溝214の側壁に合わせて沿わせても良い。
以上のように、実施形態1に係る分割方法によれば、溝形成ステップST2において、円形の超鋼鋸刃状ブレード1で樹脂パッケージ基板201に第1の粘着テープ210に達しない深さで切り込ませるので、溝形成ステップST2においてバリの発生を抑止できるとともに、超鋼鋸刃状ブレード1に第1の粘着テープ210の糊層213が付着することを抑制できる。また、分割方法は、溝形成ステップST2において、円形の超鋼鋸刃状ブレード1でハーフカット溝214を形成するので、樹脂パッケージ基板201の樹脂フィルム205とパッケージ基板207とが剥離することを抑制することができる。
また、実施形態1に係る分割方法は、溝形成ステップST2においてハーフカット溝214を形成した後に、ハーフカット溝214の両端を、砥粒がボンドで結合されかつ超鋼鋸刃状ブレード1よりも薄い切削ブレード10で第1の粘着テープ210の樹脂層212に達する深さまで切り込ませる。このように、分割方法は、分割ステップST3において、超鋼鋸刃状ブレード1よりも薄い切削ブレード10を用いて樹脂パッケージ基板201に分割溝215,216を形成するので、樹脂パッケージ基板201にバリや剥離が発生しにくい。また、第1の粘着テープ210の糊層213を切り込む切削ブレード10が、砥粒がボンドで結合されて構成されているので、糊層213が付着しても自生発刃作用を生じる。
その結果、分割方法は、溝形成ステップST2で用いられる超鋼鋸刃状ブレード1に糊層213が付着しないとともに、分割ステップST3で用いられる切削ブレード10が自生発刃作用を生じるので、超鋼鋸刃状ブレード1及び切削ブレード10の切り味の低下を抑制することができる。したがって、分割方法は、ブレード1,10の切れ味の低下を抑制しながらデバイスチップ202に分割時のバリの発生を抑制することができる。
また、分割方法は、分割ステップST3の後、樹脂パッケージ基板201に第2の粘着テープ220を貼着し、第1の粘着テープ210を剥がすので、分割溝215,216間に残った切り残し部217を除去することができる。その結果、分割方法は、隣り合うデバイスチップ202の間に切り残し部217が残ることを抑制でき、次工程において、第2の粘着テープ220からデバイスチップ202を容易に分離することができる。
次に、本発明の発明者は、分割ステップST3で用いられる切削ブレード10の効果を、厚さが異なる複数の切削ブレード10を用いて分割ステップST3を実施することにより確認した。確認した結果を、表1に示す。
確認において、厚さが、15μm、50μm、70μm、100μmの切削ブレード10で分割ステップST3を実施した際のバリと剥離の少なくとも一方が生じた分割予定ライン203の割合(%)を測定した。表1によれば、厚さが、15μm以上でかつ70μm以下の切削ブレード10で分割ステップST3を実施すると、バリと剥離の少なくとも一方が生じた分割予定ライン203の割合を10%以下とすることができ、厚さが、50μmの切削ブレード10で分割ステップST3を実施すると、バリと剥離の少なくとも一方が生じた分割予定ライン203の割合を0%とすることができることが明らかとなった。
したがって、表1によれば、厚さが、15μm以上でかつ70μm以下の切削ブレード10で分割ステップST3を実施することにより、バリ及び剥離の発生を抑制でき、厚さが、50μmの切削ブレード10で分割ステップST3を実施することにより、バリ及び剥離の発生を防止できることが明らかとなった。
実施形態1によれば、以下のデバイスチップの製造方法を得ることができる。
(付記)格子状に形成された分割予定ラインに区画された複数の領域にデバイスを備える樹脂パッケージ基板の該分割予定ラインを所定幅で除去しつつ個々のデバイスチップに分割するデバイスチップの製造方法であって、
該樹脂パッケージ基板の裏面に、第1の粘着テープを貼着する第1貼着ステップと、
150μm以上の厚さの超鋼鋸刃状ブレードを、該樹脂パッケージ基板の表面から該第1の粘着テープに達しない深さで切り込ませ、該分割予定ラインに沿ってハーフカット溝を形成する溝形成ステップと、
砥粒がボンドで結合され、15μm以上でかつ70μm以下の厚さの切削ブレードを、該樹脂パッケージ基板の表面から該第1の粘着テープに至る深さに切り込ませて、該ハーフカット溝の一方の側壁に沿わせて第1の分割溝を形成した後、該ハーフカット溝の他方の側壁に沿わせて第2の分割溝を形成し、該ハーフカット溝に沿って一対の分割溝を形成する分割ステップと、
該溝形成ステップと該分割ステップを実施した後、該樹脂パッケージ基板の表面に第2の粘着テープを貼着する第2貼着ステップと、
該第2の粘着テープが貼着された該樹脂パッケージ基板の裏面から、該第1の粘着テープを、該一対の分割溝に挟まれた該ハーフカット溝の切り残し部とともに剥離する剥離ステップと、を備えるデバイスチップの製造方法。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 超鋼鋸刃状ブレード
10 切削ブレード
201 樹脂パッケージ基板
202 デバイスチップ
203 分割予定ライン
204 デバイス
205 樹脂フィルム(表面)
207 パッケージ基板(裏面)
208−1 所定幅
208−2 除去領域(一方の側壁)
208−3 除去領域(他方の側壁)
210 第1の粘着テープ
214 ハーフカット溝
215 第1の分割溝
216 第2の分割溝
217 切り残し部
220 第2の粘着テープ
ST1 第1貼着ステップ
ST2 溝形成ステップ
ST3 分割ステップ
ST4 第2貼着ステップ
ST5 剥離ステップ

Claims (3)

  1. 格子状に形成された分割予定ラインに区画された複数の領域にデバイスを備える樹脂パッケージ基板の該分割予定ラインを所定幅で除去しつつ個々のデバイスチップに分割する樹脂パッケージ基板の分割方法であって、
    該樹脂パッケージ基板の裏面に、第1の粘着テープを貼着する第1貼着ステップと、
    150μm以上の厚さの超鋼鋸刃状ブレードを、該樹脂パッケージ基板の表面から該第1の粘着テープに達しない深さで切り込ませ、該分割予定ラインに沿ってハーフカット溝を形成する溝形成ステップと、
    砥粒がボンドで結合され、15μm以上でかつ70μm以下の厚さの切削ブレードを、該樹脂パッケージ基板の表面から該第1の粘着テープに至る深さに切り込ませて、該ハーフカット溝の一方の側壁に沿わせて第1の分割溝を形成した後、該ハーフカット溝の他方の側壁に沿わせて第2の分割溝を形成し、該ハーフカット溝に沿って一対の分割溝を形成する分割ステップと、
    該溝形成ステップと該分割ステップを実施した後、該樹脂パッケージ基板の表面に第2の粘着テープを貼着する第2貼着ステップと、
    該第2の粘着テープが貼着された該樹脂パッケージ基板の裏面から、該第1の粘着テープを、該一対の分割溝に挟まれた該ハーフカット溝の切り残し部とともに剥離する剥離ステップと、を備える樹脂パッケージ基板の分割方法。
  2. 該分割ステップは、該溝形成ステップの後に実施される請求項1に記載の樹脂パッケージ基板の分割方法。
  3. 該樹脂パッケージ基板は、表面に樹脂フィルムが積層されている請求項1に記載の樹脂パッケージ基板の分割方法。
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