JP2018142398A - 立体光源 - Google Patents

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    • F21LIGHTING
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    • H05B33/00Electroluminescent light sources
    • H05B33/02Details

Abstract

【課題】本発明の課題は、複数枚の面状光源を用いて形成された立体光源であって、簡便に作製可能であり意匠性や照明対象範囲の任意性に優れた立体光源を提供することである。
【解決手段】本発明の立体光源は、発光領域を含む発光面を備える複数枚の面状光源を含み、かつ、一のみの固定された標準立体形状を有する立体光源であって、その全ての発光領域の点灯時には、該標準立体形状の重心から外側に向かい光出射する成分であって、任意の直交する5方向の光出射成分を有し、さらに、少なくとも2枚以上の該面状光源を含む一の連続面を折り曲げることにより、該標準立体形状を構成する表面の少なくとも一部が構成されている。
【選択図】図8

Description

本発明は、立体光源に関し、複数枚の、好ましくは有機EL発光パネルである、面状光源を用いた立体光源に関する。
近年、白熱灯や蛍光灯に代わる光源として、有機EL発光パネル等の面状光源が注目され、多くの研究がなされている。面状光源は、薄く且つ面状に発光する光源であり、その中でも軽さの付加的特徴を有する有機EL発光パネルは有機EL発光素子を含む有機EL発光タイルを、ベゼル(フレーム、枠)などの筐体に収納したものである。
有機EL発光タイルは、基材となるガラス基板や透明樹脂フィルム、金属シート等の基板上に、一方又は双方が透光性を有し、かつ、対向する電極層、及びこれら両電極層間に積層した、有機化合物を主成分とし、かつ、発光層を含む有機機能層からなる有機EL発光素子を、形成したものである。
一般に、有機EL発光素子は、凹状に窪みを作った封止ガラスキャップや、その上に製膜した酸化珪素や窒化珪素などの無機絶縁膜、又はアクリル系樹脂等の有機絶縁膜などからなる封止膜で封止される。両電極層間に電力を与えると、有機EL発光素子の中で電気的に励起された電子と正孔とが再結合し発光する。
このような有機EL発光パネルに代表され、この他にも、LEDを平面状に並べたり、LEDと拡散板とを組み合わせたりすることで得られるLEDパネルの様な平面光源は、従来、その平面光源としての特性を活かした用途、例えば、液晶表示素子のバックライト等として用いられてきた。
このような平面光源としての利用から若干離れ、特許文献1は、良好な演出効果や雰囲気作りを図ることができる装飾効果に優れた照明装置として、
A:少なくとも一面が面発光部を構成し、照明装置全体を支持する支持部材が連結されたメインパネルと、
B:前記メインパネルに対して連結部を介して回動可能に支持され、少なくとも一面が面発光部を構成するサブパネルとが具備され、
C:前記連結部を介してサブパネルがメインパネルに対して辺回動もしくは点回動されるように構成されていることを特徴とする照明装置、
を開示しており、具体的には、矩形状のメインパネルの各辺に、それぞれヒンジを介して、メインパネルと同形状のサブパネル4個が回動可能に取り付けられており、メインパネルおよびサブパネルの夫々には、その下面に、有機EL素子により形成された面発光部が取り付けられた照明装置を例示している。そして、メインパネルに対する各サブパネルの設定角度を変えることにより、さらに、各面発光部を独立して点灯制御することにより、良好な演出効果や雰囲気作りを図れるとしている。
特開2008−186599号公報
本発明は、基本的に点光源とみなせる電球や、立体光源ではあるものの基本的に円筒形状の蛍光灯を発展させ、より複雑な立体形状として、場合によって均一に、また場合によって制御された輝度分布により、内部から光出射可能な立体光源が、最近技術進展著しい面状光源を用いることで簡単に作製可能ではないか、という新たな発想に基づき為されたものである。
このような本発明の発想に対し、特許文献1の照明装置はその明細書[0007]に記載されているように、「有機EL素子に代表される面発光光源を特定な形態で連結すると共に、各発光面の角度を好みに応じて変化させることが可能な照明装置を提供しようとするものであり、これにより良好な演出効果や雰囲気作りを図ることができる装飾効果に優れた照明装置を提供することを課題とする」ものであり、メイン平面光源、及びこれに対して角度調節可能な複数のサブ平面光源を備える照明装置であり、面状光源やこれを組み合わせた照明装置に留まり、本発明の「一定形状の立体光源を面状光源により構成する」という発想からは遠いものである。
具体的には本発明が、一定の標準立体形状を有することで立体とみなせ、かつ、その重心から外側に向かい光出射する成分であって、ほぼ全方向への、少なくとも任意の直交する5方向への光出射成分を有することで立体光源と認識される光源の提供を目指しているのに対し、特許文献1の照明装置は、このような立体光源と積極的に認識せしめるための要件を具備しないものである。
即ち、本発明が解決しようとする課題は、複数枚の面状光源を用いて形成された立体光源であって、簡便に作製可能であり意匠性や照明対象範囲の任意性に優れた立体光源を提供することであり、場合によって、複雑な立体形状としたり、均一に又は、場合によって制御された輝度分布により内部から光出射したり可能な立体光源を提供することである。
このような本発明の課題を解決するため、本発明者は、複数枚の面状光源を用い立体光源を作製する方法についてさらに検討し、面状光源からの簡便な立体光源の作製には、その立体形状の表面の少なくとも一部が、面状光源を含む連続面を折り曲げた部分から構成されているが重要であり、当該立体形状の維持にその折り曲げ部分が寄与していることが好ましいとの認識に至った。
このような認識に基づく本発明は、発光領域を含む発光面を備える複数枚の面状光源を含み、かつ、一のみの固定された標準立体形状を有する立体光源であって、その全ての発光領域の点灯時には、該標準立体形状の重心から外側に向かい光出射する成分であって、任意の直交する5方向の光出射成分を有し、さらに、少なくとも2枚以上の該面状光源を含む一の連続面を折り曲げることにより、該標準立体形状を構成する表面の少なくとも一部が構成されている、立体光源に関する。
このような本発明の立体光源は、少なくとも5方向に光を出射するので立体としての印象性に優れると共に、形状安定性に優れ、かつ、作製も容易である。前記面状光源としては、柔らかい拡散光出射に特徴を有し、これに起因し前述の本発明に係る立体光源認識性が促進される有機EL発光パネルが好ましく、その中でも安価に入手可能で、かつ、少なくとも六面体以上の多面体とすることで、遠目には曲面具備立体光源と見える可能性がある、平面有機EL発光パネルが好ましい。このような有機EL発光パネルから出射される光には陰ができにくいという特徴があり、電球とは異なり陰ができにくい立体光源として新たな効果を奏する照明が可能となる。
また、前記標準立体形状は、前記重心に対して互いに対向する対向2辺であって、前記連結された2枚の前記面状光源の該連結に係る連結辺からなる対向2辺を含むことが好ましく、連結辺が重心に対して対向位置にあることに起因して対称性に優れた外観により意匠性に優れると共に、本発明に係る前述の形状安定性により優れた立体光源となる。
さらに、前記面状光源として、略平面状で外形が多角形の面状発光パネルを含む立体光源とすることが好ましく、前記連続面が、該多角形の辺を軸として自由に回動するように連結された2枚の前記面状光源を含むようにし、かつ、前記標準立体形状が、該連結に係る連結辺を含むようにすることが好ましく、このような構成にすることにより、作製容易で意匠性に優れた立体光源が得られる。
さらに、蝶番により、前記回動するように連結されてなるようにすることが好ましく、折り曲げが簡単な立体光源が得られる。
さらに、前記標準立体形状は、磁石によって互いに固定される2枚の前記面状光源の固定に係る磁石固定辺を含むことが好ましく、磁石の使用により間単に固定でき、立体への組み立てが容易となると共に、前述の本発明に係る形状安定性により優れた立体光源が得られる。
さらに、前記標準立体形状は、複数の略平面からなる多面体であることが好ましく、加えて、前記連続面は、さらに該多面体の展開平面図に含まれる基材平面を外形とする基材を含むことが好ましく、当該展開図を組み立てれば立体光源が得られので、組み立てが容易であるだけでなく、安価・簡便に立体光源が作製可能であり、かつ、発明に係る形状安定性にも優れる。
さらに、前記基材は、折り曲げ可能な、好ましくは透光性の、樹脂フィルムであることが好ましく、樹脂フィルムの折り曲げ易さに起因して、安価・簡便な立体光源の作製が可能となるだけでなく、本発明に係る標準立体形状を維持しつつ、柔軟性に優れる形状を有する立体光源となるので、広範な光源配置環境や照明対象領域に対応可能な光源とすることができる。透光性の樹脂フィルムとした場合には、本発明に係る発光面からの光を、本発明に係る重心側から当該樹脂フィルムを介して出射可能となり、本発明に係る面状光源への給電が、その裏面への給電により簡便に実施可能となるだけでなく、発光に起因する熱の放熱が当該裏面側から効果的に為されることとなる。当該フィルムを、面状光源に含まれる発光素子からの光取り出しに寄与するOCFフィルムとすることもできる。
本発明の立体光源は、複数枚の面状光源を用いて形成された立体光源であって、簡便に作製可能であり意匠性や照明対象範囲の任意性に優れた立体光源を提供することである。本発明の立体光源は、複雑な立体形状としたり、均一に又は、場合によって制御された輝度分布により内部から光出射したり可能な立体光源となり、また、基本的に電球のように360度全方向に光を放射可能とすることができ、少なくとも任意の直交する5方向へ光出射可能であり、立体光源と認識され利用できる。
本発明の立体光源100の一実施形態を示す外観斜視図である。 本発明に係る標準立体形状100の2つの例である。 図1の立方体光源100の一実施形態を示す詳細外観斜視図である 図1の立方体光源100の一実施形態に係る展開平面図120である。 実施例1の連結された有機EL発光パネル(連続面)20の裏面側平面図である。 実施例1、及び実施例2で用いた有機EL発光タイル10の裏面側平面図である。 実施例1、及び実施例2で用いた有機EL発光タイル10の詳細3面図である。 実施例1で作製した立体光源100の写真である。 実施例1の立体光源100完成に至るまでの経過写真である。 実施例2で使用した樹脂フィルム基材12の平面図である。
以下、本発明の実施態様について、詳細な構造および製造方法を含めて、図を参照しながら説明する。
(立体光源100)
図1は、本発明の立体光源100の一実施形態を示す外観斜視図である。
本発明の立体光源100は、発光領域2を含む発光面を備える複数枚の面状光源10を含み、一のみの固定された標準立体形状100を有し、全ての前記発光領域2の点灯時に、その標準立体形状100の重心110から外側に向かい光出射する成分であって、ほぼ全方向への、少なくとも任意の直交する5方向への光出射成分を有することで立体光源と認識される光源である。
(標準立体形状100)
本発明に係る標準立体形状100は、好ましくは、複数の略平面からなる多面体であり、好ましくは後述する、連結辺130や磁石固定辺140を含む。
図1に示す実施形態では、前記標準立体形状100は立方体であり、外形10が正方形の面状光源10を組み合せて立体光源としているが、本発明の実施形態はこれに限られず、本発明に係る標準立体形状100を、複数の三角形から形成される図2に示すような正四面体や正八面体としてもよく、外形10が五角形と六角形の面状光源10を組み合わせてサッカーボール状としてもよく、さらには、曲面の発光面を備える面状光源10を含んで標準立体形状100を構成してもよく、また、好ましい実施態様として、略平面状で外形が多角形の面状発光パネル10を含む多面体100とした場合であっても、その多面体100は、正多面体に限らず、歪な多面体でもよく、これを為す多角形10も正多角形に限らず歪な多角形とできる。
本発明の立体光源100を構成する表面の少なくとも一部は、少なくとも2枚以上の面状光源10を含む一の連続面20を折り曲げることにより構成されており、このことが本発明の特徴の一つである。例えば、図3は、図1の立方体光源100の一実施形態を示す詳細外観斜視図であるが、3枚の面状光源10を含む一の連続面20を折り曲げたコの字形状の部材2つを組み合わせることで形成される6面により、立方体光源100を構成する表面が構成されている。
このような図3の立方体光源100を構成する6面の各面について、底面以外の少なくとも5面は、前述の「少なくとも任意の直交する5方向への光出射成分を有することで立体光源と認識」せしめるために、発光領域2を含む発光面を外側に向けて備える面状光源10とすることを要し、好ましくは、底面を含む全6面を前記面状光源10とすることである。
(連続面20)
本発明に係る連続面20は、少なくとも2枚以上の面状光源10を含み、このような一の連続面20を折り曲げることにより、本発明に係る標準立体形状100を構成する表面の少なくとも一部が構成されている。
このような連続面20は、多角形10の辺を軸として自由に回動するように連結する蝶番11により、又は、折り曲げ可能な樹脂フィルムである基材12であって、その外形を、基材平面12であって、多面体100の展開平面図120に含まれる基材平面12とする基材12を含むようにすることにより、好ましくは、連続した面とされる。例えば、図3の立方体光源100の前記一の連続面20を折り曲げたコの字形状の部材2つの各々は、2個の蝶番11を用いて3個の正方形面状発光パネル10を直線状に連結した連続面20である。
このような本発明に係る連続面20は、本発明に係る標準立体形状100が多面体である場合において、その多面体100の展開平面図120に含まれる連続面平面であり、好ましくは、この連続面平面そのものを、多面体100の展開平面図120とすることであり、組み立てが容易な立体光源となる。例えば、図4は、図1の立方体光源100の一実施形態に係る展開平面図120である。
(連結辺130)
本発明に係る連結辺130は、連結された2枚の面状光源10の連結に係り、この連結部を折り曲げることにより形成され、この連結辺130は、標準立体形状100を構成する表面の一部を構成する。例えば、図3の立方体光源100の前記2個の一の連続面20を折り曲げたコの字形状の部材は、各々2箇所の連結辺130を含む。本発明に係る標準立体形状100は、このような連結辺130を、重心110に対して互いに対向する対向2辺に備えることが好ましい。なお、図3の例は、このような連結辺130からなる対向2辺を含まない例となっており、図4の例は、このような連結辺130として、2組の対向2辺130A、及び130Bを含む例となっている。
図4に示すように、対向2辺130A・・・の各々の組に属する2つの連結辺130は、一の連続面20内に含まれていることが好ましい。また、一の連続面20は、対向2辺130A・・の組を2組以上、なるべく多数の組、含むことが好ましい。
(磁石固定辺140)
本発明に係る磁石固定辺140は、磁石13によって互いに固定される2枚の面状光源10の固定に係り、この固定された2枚の面状光源10で形成される形状は、標準立体形状100を構成する表面の一部を構成する。例えば、図5は、図4の展開平面図120を、5個の蝶番11を用いて6個の正方形面状発光パネル10を連結することで連続面20として実現したものである。図5の展開平面図120から立方体光源100を形成することにより、磁石13によって互いに固定される2枚の面状光源10の固定に係る磁石固定辺140が7個形成されることとなる。その7個の磁石固定辺140の中の1つとなる特定の2枚の面状光源10の各々の辺の1組を140Aとして図5中に図示している。なお、図5の展開平面図120は、面状光源10の裏面側が描かれており、立方体光源100は、この展開平面図120に含まれる蝶番11を、概ね90度内側に折り曲げ、かつ、磁石13によって磁石固定辺140を固定することにより、構成される。
(面状光源10)
本発明に係る面状光源10は、発光面、及び裏面を両主面とし、当該発光面は、発光領域2を含む。本発明の立体光源100は、これに含まれる複数枚の面状光源10の中に、略平面状の面状発光パネル10を含ませることができ、また、有機EL発光パネル(有機EL発光タイル)10を含ませることができ、好ましくは、略平面状で外形が多角形の面状発光パネル10を含み、より好ましくは、これに含まれる全ての面状光源10が、略平面状で外形が多角形の面状発光パネル10であり、さらに好ましくは、これに含まれる全ての面状光源10が、有機EL発光パネル(有機EL発光タイル)10である。
立体光源100の各面を構成する面状光源10は、有機EL発光素子1を含み、好ましくは当該素子に対応する発光領域2を含む有機EL発光パネル10でも、無機LEDを平面上に多数並べその上に拡散板を配した無機LEDパネル10でもよく、あるいは、液晶ディスプレイのバックライトに使われるようなLEDと導光板および拡散板を組み合せた平面光源10でもよく、好適には、有機EL発光パネル10である。有機EL発光パネル10は配光分布が非常によく、その発光領域2から半球状全方向に光を放出する特徴があるため、これを用いた立体光源100も配光性がよい光源となり、立体光源として優れた光源となる。
(組み立て実施形態1)
前述のように、立体光源100は、その各面が発光領域2を含む発光面を備える面状光源10を含むようにすることができるが、面自体が略平面状の発光パネル10そのものであると更に好い。面自体が発光パネル10であれば面を構成する部材はそれ以外に不要であり、発光パネル10が、その辺を軸として自由に回動可能なように連結されていれば、非常に作製容易で意匠性に優れた立体光源100となる。
更にその連結手段が蝶番11であり、更に連結辺130以外の固定が磁石13によって為されれば、蝶番11は自由に回動可能な部品であり且つ安価で取り付け易い部品であり好適であり、また、磁石13は他の冶具を用いることなく固定着脱が可能な部品であり好適である。
(組み立て実施形態2)
前述の実施形態では面自体が発光パネル10そのものであり、これを組み立てて立体光源100を作製したが、別の実施形態についても、以下説明する。
標準立体形状100が多面体である場合に、まず、その展開図を用意しておく。この展開図平面に発光パネル10を貼り付け、展開図を組み立てて立体光源100を得る。これにより、折り紙を折るような感覚で立体光源100を作製することができ、非常に組み立てが容易となる。
このような展開図としては、紙や薄い金属板でも構わないが、好適には樹脂フィルムである。プラスチックは、紙と異なり丈夫であり、また金属板のように重くなくまた曲げ易いという加工容易性もあり、価格も安いため、優れている。
以下、本発明の具体的な実施例について説明する。
(実施例1)
まず、以下の手順で、図6にその裏面を示す、外形90mm×90mmで発光領域2が80mm×80mmの有機EL発光タイル10を作製した。
最初に、透明導電性陽極層および陰極用給電パッド部がパターニングされたITO付きガラス基板を用意し、有機EL発光素子1の形成用基板とした。ガラスの厚みは0.7mmである。次に、この有機EL発光素子形成用基板の上に、機能層として、順に正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、及び電子注入層を所定のマスクを用いて真空蒸着法で積層し、その上にアルミニウムからなる金属陰極層を所定のマスクを用いて真空蒸着法で積層して有機EL発光素子1を形成した。次に、この有機EL発光素子1上に、所定のマスクを用いCVD法でシリコン窒化膜を製膜し、続いてポリシラザンをスプレー法にて塗布し焼成して封止層を形成することで封止した。次に、この封止された有機EL発光素子1上に、粘着材付きPETからなる保護フィルムを貼り付けた。
このようにして作製した有機EL発光素子1が形成されたガラス基板の上に、給電部材21として、中央に突起部を有する口の字型のフレキシブル基板(FPC)21、を異方性導電フィルム(ACF)を介して取り付けた。即ち、基板上の陽極用給電パッド部、及び陰極用給電パッド部上に、FPCを載置し、さらに、局所加熱することで熱圧着した。その後、発光面のガラス表面には光取り出しフィルム(OCF)を貼り付けた。このようにして有機EL発光タイル10を完成させた。タイルの厚みは、保護フィルムやOCFを含めて、大よそ1.1mmである。また、FPC21への給電は、パネル10の裏面中央部のFPCの前記突起部である舌状の部分の先端付近に正負の給電用パッド22が設けてあり、ここにリード線33をハンダ付けして行うこととした。
次に、この有機EL発光タイル10を、ベゼル31とケース裏板32によりケーシングし、図7に示す、ケーシングされた有機EL発光パネル10を作製した。このケーシングされた有機EL発光パネル10について、ケース部材を含め、パネル10の大きさは、外形95mm×95mm、厚み2.6mm、発光領域2が80mm×80mmである。FPCへの給電は、ケース裏板の中央に18mm×15mmの四角い孔が設けてありこの孔を介してFPCの給電用パッド22に正負給電用リード線33をハンダ付けし、リード線から給電できるようにした。リード線は、目立たないように、透明樹脂に被覆された単線電線でAWG28相当の細いリード線を用いた。
このようなケーシングされた有機EL発光パネル10を6枚用いて、図5に示すような立方体の展開図120に配置し、連結辺130となる隣同士になる発光パネル10の辺を蝶番11にて連結した。蝶番11の大きさは長さ32mm、開き巾23mmで、蝶番11が回動できるようにパネル10の間には5mmの隙間を設け、ケース裏板に工業用両面テープで蝶番11を貼り付けた。5mmの間隔を設けたことにより、蝶番11は自由に回動可能となった。また、連結辺以外の辺は、立体光源に組み立てたときに辺同士を固定できるように、ケース裏板32に磁石13を取り付けた。磁石13はネオジム磁石で、直径6mm、高さ2mmの円柱状で、ケース裏板32への固定は工業用接着剤で接着した。
この連結された有機EL発光パネル20を立方体100に組み立て、立体光源100を作製した。連結辺130の回動を蝶番11で行い、また、連結辺130以外の辺の固定を磁石13で行ったので、非常に簡単に組み立てることができた。また、重心110に対して互いに対向する2辺に、連結辺130が2辺含まれているため、外観上も優れた立体光源100となった。図8に完成した立体光源100を示す。また、図9に完成に至るまでの組み立ての様子を示す。
この立体光源100を支持するために、外径4cm、内径3cm、高さ5cmの透明プラスチック製の短筒を準備し、立体光源100の一頂点を落とし込んで支えられるように、この筒の片端に120度毎に3箇所のV字型ノッチを入れ、そこに立体光源100を落とし込んで支持した。
また、給電は、上述の支持筒にセットした頂点付近から、蝶番が回動するように設けた辺の隙間を介して、立体光源100の外側にリード線33を取り出し、更にそのリード線33を筒の中を通して外に取り出し、立体光源を構成する6枚の発光パネル10に各々定電流電源を繋ぎ行った。
完成した立体光源100の全ての発光パネル10を点灯させたところ、立体光源100の重心から外側に向かい光出射する成分であって、全方向に光を出射する優れた立体光源となった。また、5枚のパネルを点灯させ1枚のパネルを非点灯させると、非発光パネルの方向には光の出射は減ったが、全方向に光を出射する立体光源としては十分機能し、電球に代表される1つの光源から為る点光源と異なり、複数の光源から為る立体光源であるため、うち1枚が不点灯になっても光源全体が不点灯にならないという、点光源にはない特長があった。
(実施例2)
まず、実施例1と同様にして、外形90mm×90mmで発光領域2が80mm×80mmの有機EL発光タイル10を、6枚用意した。ケーシングは行わなかった。
次に、樹脂フィルムを用意して、一辺10cmの立方体となるように、図10に示す展開図となる樹脂フィルム基材12を作成した。樹脂フィルムは、PET製で厚みは0.25mmである。また、樹脂フィルム基材12には、貼り合せて組み立てられるようにのりしろ51を設けた。また、各面の中央には給電用の15mm×15mmの孔52を設けた。
この樹脂フィルムの各平面に先に用意した有機EL発光タイル10を工業用両面テープで貼り付けた。また、給電用の孔52を介してFPCに給電用のリード線33をハンダ付けし、更に樹脂フィルム基材12の有機EL発光タイル10を貼り付けた反対の面にそれぞれの有機EL発光タイル10を駆動する駆動回路基板を貼り付けた。駆動回路はDC24Vを受電して、有機EL発光タイル10を駆動する定電流を出力する回路とし、各駆動回路に供給されるDC24Vは、1対のDC24V給電線から分電するように結線した。
このようにして、有機EL発光タイル10と駆動回路を貼り付けた樹脂フィルム基材12を立体光源100に組み立てた。組み立ては、折り紙を折るように辺を折り曲げ、のりしろ51に工業用両面テープを貼り、面同士を固定した。また、DC24V給電線はある一つの頂点に孔を開け外部に取り出し、外部から立体光源に給電可能とした。
このようにして完成した立体光源100を、給電線を懸垂支持線として吊り下げ、DC24Vを給電し、点灯させた。吊り下げた裸電球のような照明となったが、点光源の裸電球とは異なり、面状光源10から為る立体光源100のため、影がほとんどできなかった。
1 発光素子(有機EL発光素子)
2 発光領域
3 給電パッド
10 (面状発光パネル、有機EL発光パネル(タイル)、多角形)
11 蝶番
12 基材(外形、基材平面、樹脂フィルム)
13 磁石
20 連続面(連結された有機EL発光パネル)
21 給電部材(FPC)
22 給電用パッド
31 ベゼル
32 ケース裏板
33 給電用リード線
51 のりしろ
52 給電用孔
100 立体光源(標準立体形状、多面体)
110 重心
120 展開平面図
130 連結辺
130A 対向2辺A
130B 対向2辺B
140 磁石固定辺
140A 磁石固定辺となる2枚の面状光源10各々の辺

Claims (7)

  1. 発光領域を含む発光面を備える複数枚の面状光源を含み、かつ、一のみの固定された標準立体形状を有する立体光源であって、
    その全ての発光領域の点灯時には、該標準立体形状の重心から外側に向かい光出射する成分であって、任意の直交する5方向の光出射成分を有し、
    さらに、少なくとも2枚以上の該面状光源を含む一の連続面を折り曲げることにより、該標準立体形状を構成する表面の少なくとも一部が構成されている、立体光源。
  2. 前記標準立体形状が、前記重心に対して互いに対向する対向2辺であって、前記連結された2枚の前記面状光源の該連結に係る連結辺からなる対向2辺を含む、請求項1に記載の立体光源。
  3. 前記面状光源として、略平面状で外形が多角形の面状発光パネルを含み、
    前記連続面が、該多角形の辺を軸として自由に回動するように連結された2枚の前記面状光源を含み、かつ、
    前記標準立体形状が、該連結に係る連結辺を含む、請求項1、又は2に記載の立体光源。
  4. 蝶番により、前記回動するように連結されてなる、請求項3に記載の立体光源。
  5. 前記標準立体形状が、磁石によって互いに固定される2枚の前記面状光源の固定に係る磁石固定辺を含む、請求項1〜4のいずれかに記載の立体光源。
  6. 前記標準立体形状が、複数の略平面からなる多面体であり、かつ、
    前記連続面が、さらに該多面体の展開平面図に含まれる平面を外形とする基材を含む、請求項1〜5のいずれかに記載の立体光源。
  7. 前記基材が、折り曲げ可能な樹脂フィルムである、請求項6に記載の立体光源。
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