JP2018142204A - 紙葉類処理装置および紙葉類処理方法 - Google Patents

紙葉類処理装置および紙葉類処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】収納繰出部から繰り出された紙葉類の反りに起因する不具合を抑制することができる紙葉類処理装置およびこのような紙葉類処理装置を用いた紙葉類処理方法を提供する。
【解決手段】紙葉類処理装置(例えば、紙幣処理装置20)は、紙葉類が回転体(具体的には、ドラム25a)に巻き取られることにより紙葉類が収納されるとともに回転体に巻き取られている紙葉類が当該回転体から繰り出し可能となっている収納繰出部25と、収納繰出部25から繰り出された紙葉類を搬送する搬送部23と、搬送部23により搬送される紙葉類の反りを矯正するための反り矯正機構70と、反り矯正機構70を通過した紙葉類が積層状態で集積される集積部(例えば、紙幣回収袋34)と、を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、紙幣等の紙葉類の処理を行う紙葉類処理装置およびこのような紙葉類処理装置による紙葉類処理方法に関する。
従来から、紙幣等の紙葉類の処理を行う紙葉類処理装置として様々なタイプのものが用いられている。具体的には、特許文献1に開示される紙葉類処理装置では、紙葉類を収納するとともに収納されている紙葉類を1枚ずつ繰り出す収納繰出部として、複数の紙葉類を1枚ずつ巻き取るための帯状の巻取部材の一端がその外周面に接続されたドラムを有するものが用いられている。このような収納繰出部では、紙葉類が巻取部材によりドラムに巻き取られることにより紙葉類が収納されるとともに巻取部材がドラムから巻き戻されることにより収納されている紙葉類がドラムから繰り出されるようになっている。特許文献1に開示される紙葉類処理装置では、紙葉類の入金処理が行われる際に、投入部により筐体の外部から内部に投入された紙葉類が収納繰出部に収納されるようになっている。また、紙葉類の出金処理が行われる際に、収納繰出部から繰り出された紙葉類が投出部により筐体の内部から外部に投出されるようになっている。また、特許文献1に開示される紙葉類処理装置では、紙葉類を収納するパウチ袋が装置本体に対して着脱自在に取り付けられるようになっており、紙葉類の回収処理が行われる際に、パウチ袋が装置本体に取り付けられた後、収納繰出部から繰り出された紙葉類がパウチ袋に送られるようになっている。このようにして、パウチ袋に収納された紙葉類をパウチ袋ごと回収することができるようになる。
特開2012−174134号公報
特許文献1に開示されるような従来の紙葉類処理装置では、収納繰出部において紙葉類が巻取部材によりドラムに巻き取られることにより紙葉類が収納されるようになっているため、収納繰出部において紙葉類は反った状態で収納されるようになる。このため、収納繰出部から繰り出された紙葉類にも反り癖が残るようになり、この場合には当該紙葉類をパウチ袋の内部に積層状態で集積させる際に紙葉類の反り癖により集積不良が生じてしまうおそれがある。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、収納繰出部から繰り出された紙葉類の反りに起因する不具合を抑制することができる紙葉類処理装置および紙葉類処理方法を提供することを目的とする。
本発明の紙葉類処理装置は、紙葉類が回転体に巻き取られることにより紙葉類が収納されるとともに前記回転体に巻き取られている紙葉類が当該回転体から繰り出し可能となっている収納繰出部と、前記収納繰出部から繰り出された紙葉類を搬送する搬送部と、前記搬送部に設けられ、当該搬送部により搬送される紙葉類の反りを矯正するための反り矯正機構と、前記搬送部に接続され、前記反り矯正機構を通過した紙葉類が積層状態で集積される集積部と、を備えたことを特徴とする。
このような紙葉類処理装置によれば、収納繰出部において紙葉類が収納される際に回転体に巻き取られることによって当該紙葉類に反り癖がついた場合でも、収納繰出部から繰り出された紙葉類の反りを反り矯正機構によって矯正することにより、集積部において紙葉類の集積不良が生じてしまうことを抑制することができる。
また、本発明の紙葉類処理装置は、前記紙葉類処理装置による紙葉類の処理内容、前記収納繰出部における紙葉類の収納状態および前記収納繰出部から繰り出された紙葉類の特徴のうち少なくともいずれかの情報に基づいて、前記反り矯正機構による紙葉類の反りの矯正の度合いを調整する制御部を更に備えていてもよい。
この場合、前記制御部は、前記搬送部による紙葉類の搬送速度を変えることにより前記反り矯正機構による紙葉類の反りの矯正の度合いを調整するようになっていてもよい。
あるいは、前記制御部は、前記反り矯正機構の状態を変えることによって当該反り矯正機構による紙葉類の反りの矯正の度合いを調整するようになっていてもよい。
また、前記反り矯正機構は、前記搬送部により搬送される紙葉類に対して接離する反り矯正部材を有し、前記制御部は、前記反り矯正部材の位置を変えることにより前記反り矯正機構の状態を変えるようになっていてもよい。
また、前記反り矯正部材は、前記搬送部により搬送される紙葉類と最近接する動作位置と、当該搬送部により搬送される紙葉類の反りの矯正を行わない退避位置との間で移動するようになっており、前記制御部は、前記反り矯正部材を前記動作位置と前記退避位置とのいずれかの位置に移動させることにより、紙葉類の反り矯正の実施または非実施の制御を行うようになっていてもよい。
本発明の紙葉類処理装置においては、前記収納繰出部における紙葉類の収納状態は、前記回転体の回転軸心から収納されている紙葉類までの距離に基づく状態を含んでいてもよい。
この場合、前記制御部は、前記制御部は、前記収納繰出部に収納されている紙葉類について前記回転体の前記回転軸心から収納されている紙葉類までの距離が所定の閾値よりも小さくなると前記反り矯正機構による紙葉類の反りの矯正の度合いを大きくするようになっていてもよい。
また、本発明の紙葉類処理装置においては、前記収納繰出部における紙葉類の収納状態は、紙葉類が前記収納繰出部に収納されていた時間に基づく状態を含んでいてもよい。この場合、紙葉類が前記収納繰出部に収納されていた時間は、前記紙葉類処理装置による紙葉類の処理内容、前記紙葉類処理装置による紙葉類の取引内容、紙葉類が前記収納繰出部に収納された日時に係る情報のうち少なくともいずれか1つの要素から導出されるようになっていてもよい。
また、紙葉類の特徴は、紙葉類の金種、短手寸法、長手寸法、厚み、材質のうち、少なくともいずれか1つの要素を含んでいてもよい。
本発明の紙葉類処理装置においては、前記集積部は、回収されるべき紙葉類が集積される回収部、筐体の内部から外部に紙葉類を投出するための投出部、および帯封媒体により帯封されるべき紙葉類が一時的に集積される帯封用一時保留部のうち少なくともいずれかのものであってもよい。
この場合、紙葉類の回収処理が行われる際に、前記収納繰出部から前記搬送部に繰り出された紙葉類は前記反り矯正機構を通過した後に前記回収部に送られるようになっていてもよい。
また、前記回収部は、装置本体に対して着脱可能となっている回収袋または回収カセットであってもよい。
また、本発明の紙葉類処理装置は、筐体の外部から内部に紙葉類を投入するための投入部を更に備え、前記投入部は、前記搬送部に接続されており、前記投入部により前記筐体の外部から内部に投入された紙葉類は前記搬送部により前記収納繰出部または前記集積部に送られるようになっており、前記反り矯正機構は、前記搬送部における前記収納繰出部と前記集積部との間の箇所に設けられていてもよい。
この場合、前記紙葉類処理装置による紙葉類の処理内容、前記収納繰出部における紙葉類の収納状態および前記収納繰出部から繰り出された紙葉類の特徴のうち少なくともいずれかの情報に基づいて、前記反り矯正機構による紙葉類の反りの矯正の度合いを調整する制御部を更に備え、前記制御部は、前記紙葉類処理装置による紙葉類の処理内容として、前記投入部により前記筐体の内部に投入された紙葉類を前記搬送部により搬送する場合よりも、前記収納繰出部から繰り出された紙葉類を前記搬送部により搬送する場合の方が紙葉類の反りの矯正の度合いが大きくなるよう、前記反り矯正機構による紙葉類の反りの矯正の度合いを調整するようになっていてもよい。
本発明の紙葉類処理方法は、収納繰出部の回転体に巻き取られている紙葉類を当該回転体から繰り出す工程と、前記収納繰出部から繰り出された紙葉類を搬送部により搬送する工程と、前記搬送部により搬送される紙葉類の反りを反り矯正機構により矯正する工程と、前記反り矯正機構を通過した紙葉類を集積部に積層状態で集積させる工程と、
を備えたことを特徴とする。
このような紙葉類処理方法によれば、収納繰出部において紙葉類が収納される際に回転体に巻き取られることによって当該紙葉類に反り癖がついた場合でも、収納繰出部から繰り出された紙葉類の反りを反り矯正機構によって矯正することにより、集積部において紙葉類の集積不良が生じてしまうことを抑制することができる。
また、本発明の紙葉類処理方法においては、紙葉類の処理内容、前記収納繰出部における紙葉類の収納状態および前記収納繰出部から繰り出された紙葉類の特徴のうち少なくともいずれかの情報に基づいて、前記反り矯正機構による紙葉類の反りの矯正の度合いを調整するようになっていてもよい。
本発明の紙葉類処理装置および紙葉類処理方法によれば、収納繰出部から繰り出された紙葉類の反りに起因する不具合を抑制することができる。
本発明の一の実施の形態における貨幣処理機の外観を示す斜視図である。 図1に示す貨幣処理機における紙幣処理装置の内部構成を示す側面図である。 図2に示す紙幣処理装置に設けられた反り矯正機構の構成を示す構成図である。 (a)(b)は、それぞれ、図3に示す反り矯正機構により反り癖を有する紙幣の反りが矯正される前後の状態を説明するための説明図である。 図2に示す紙幣処理装置における紙幣収納機構の構成の詳細を示す側面図である。 図5に示す紙幣収納機構における一対の保持部材等の構成を示す斜視図である。 図5等に示す紙幣収納機構において各保持部材により保持されるべき紙幣回収袋の構成を示す斜視図である。 図2等に示す紙幣処理装置の制御系の構成を示す機能ブロック図である。 本実施の形態による紙幣処理装置の他の例の内部構成を示す側面図である。 本実施の形態による紙幣処理装置の更に他の例の内部構成を示す側面図である。 本実施の形態による紙幣処理装置の更に他の例の内部構成を示す側面図である。 本実施の形態による紙幣処理装置の更に他の例の内部構成を示す側面図である。 本実施の形態による紙幣処理装置の更に他の例の内部構成を示す側面図である。 図13に示す例の紙幣処理装置における紙幣収納カセットの構成を示す構成図である。 搬送部の形状により紙幣の反りを矯正するときの態様を説明するための説明図である。
以下、本発明の各々の実施の形態において、本発明に係る紙葉類処理装置として紙幣の処理を行う紙幣処理装置が用いられる場合について説明する。また本実施の形態では、紙幣処理装置および硬貨処理装置が組み合わせられた貨幣処理機についても説明する。
図1乃至図15は、本実施の形態に係る紙幣処理装置およびこの紙幣処理装置を備えた貨幣処理機を示す図である。このうち、図1は、本発明の一の実施の形態における貨幣処理機の外観を示す斜視図であり、図2は、図1に示す貨幣処理機における紙幣処理装置の内部構成を示す構成図である。また、図3は、図2に示す紙幣処理装置に設けられた反り矯正機構の構成を示す構成図である。また、図4(a)(b)は、それぞれ、図3に示す反り矯正機構により反り癖を有する紙幣の反りが矯正される前後の状態を説明するための説明図である。また、図5乃至図8は、図2に示す紙幣処理装置に設けられた紙幣収納機構の構成を示す図である。また、図9乃至図13は、本実施の形態による紙幣処理装置の他の様々な例の内部構成を示す側面図であり、図14は、図13に示す例の紙幣処理装置における紙幣収納カセットの構成を示す構成図である。また、図15は、搬送部の形状により紙幣の反りを矯正するときの態様を説明するための説明図である。なお、図3、図4および図14において、本実施の形態による紙幣処理装置により処理される紙幣を参照符号Pで示す。また、図4において、反り矯正機構により紙幣につけられる折り目等の癖を参照符号Qで示す。
まず、図1を用いて本発明の一の実施の形態における貨幣処理機1の構成について説明する。一般的に、スーパーマーケット等の店舗では、店員が顧客との間で実際にやりとりした貨幣を入出金するフロント領域と、フロント領域の貨幣や商品を管理するバックヤード領域とに区分けされており、フロント領域には一または複数の貨幣精算機(例えば、貨幣釣銭機)が設置されているとともに、バックヤード領域には図1に示すような貨幣処理機1が設置されている。ここで、貨幣精算機は、店員によって操作されるようになっており、店員と顧客との間の精算処理が当該貨幣精算機によって行われる。例えば、貨幣精算機は、顧客が支払った代金を入金したり、顧客へ支払う釣銭を出金したりするようになっている。また、貨幣処理機1は、貨幣精算機へ装填するための釣銭準備金を出金したり、貨幣精算機から回収した売上金を入金したりするようになっている。そして、貨幣精算機および貨幣処理機1にそれぞれ着脱可能となっている貨幣収納カセット(具体的には、紙幣収納カセット21c(後述))により、貨幣精算機と貨幣処理機1との間で貨幣の授受を行うようになっている。なお、貨幣収納カセットは、貨幣精算機や貨幣処理機1から離脱しているときには当該貨幣収納カセット内に収納された貨幣を取り出せないようになっている。
図1に示すように、バックヤード領域に設置される貨幣処理機1は、紙幣処理装置20および硬貨処理装置90を備えている。紙幣処理装置20は、フロント領域に設置された貨幣精算機へ装填する紙幣を出金したり、貨幣精算機から回収した紙幣を入金したりするようになっている。また、硬貨処理装置90は、フロント領域に設置された貨幣精算機へ装填する硬貨を出金したり、貨幣精算機から回収した硬貨を入金したりするようになっている。
次に、図1および図2を用いて紙幣処理装置20の構成について説明する。なお、図2における筐体20a(後述)の右側の側面が紙幣処理装置20の前面側(すなわち、図1に示すように紙幣処理装置20を手前側から見たときの正面側)となっており、図2における左方向が筐体20aの奥行き方向となっている。
図1に示すように、紙幣処理装置20は、筐体20aと、投入部21と、投出部22と、操作表示部29とを備えており、投入部21には、紙幣受入ユニット21aが着脱自在に装着されている。ここで、紙幣受入ユニット21aは、紙幣処理装置20の外部から紙幣を受け入れて1枚ずつ紙幣繰出機構21bにより筐体20aの内部に繰り出すようになっている。このような紙幣受入ユニット21aは、操作者(すなわち、店員)が紙幣処理装置20へ紙幣を手動で入金する場合に用いられるようになっている。また、投入部21には、紙幣受入ユニット21aの代わりに、上述した貨幣収納カセット(具体的には、紙幣収納カセット21c(図2参照))を装着することができるようになっている。この場合には、紙幣収納カセット21cが投入部21に装着されたときに、この紙幣収納カセット21cの内部に設けられた繰出機構により紙幣収納カセット21c内の紙幣が1枚ずつ筐体20aの内部に繰り出されるようになっている。また、投出部22は、収納繰出部25(後述)から繰り出された紙幣を積層状態で集積するようになっており、投出部22に集積された紙幣は、筐体20aの外部からアクセスすることができるようになっている。また、本実施の形態による紙幣処理装置20においては、投出部22は、本発明に係る集積部として機能するようになっている。
また、操作表示部29は、貨幣処理機1における紙幣や硬貨の収納状態等の様々な情報を表示するとともに、操作者がデータを入力することができるように構成されている。操作表示部29は、例えばタッチパネル式のディスプレイ等から構成されている。なお、操作表示部29は、紙幣処理装置20または硬貨処理装置90のいずれか一方に設けられ、それらの両方の情報を表示するために共通に用いられるようになっている。
図2に示すように、紙幣処理装置20の筐体20aの内部には紙幣を1枚ずつ搬送する搬送部23が設けられており、この搬送部23の端部23aに上述した投入部21が接続されている。そして、紙幣受入ユニット21aが投入部21に装着されたときに、当該紙幣受入ユニット21aから繰り出された紙幣は搬送部23の端部23aを介して当該搬送部23により搬送されるようになっている。
図2に示すように、搬送部23には識別部24が設けられており、この識別部24によって、搬送部23により搬送される紙幣の金種、正損、真偽等の識別を行うようになっている。具体的には、識別部24はイメージセンサや磁気センサ、厚みセンサ等を有している。より詳細には、例えば、イメージセンサは搬送部23を搬送される紙幣を撮像するようになっており、撮像された紙幣の画像に基づいて当該紙幣に係る情報の識別を行うようになっている。また、撮像された画像や磁気センサによる検知結果等に基づいて、搬送部23により搬送される紙幣の短手寸法(すなわち、紙幣の短手方向における長さ)、長手寸法(すなわち、紙幣の長手方向における長さ)、材質(紙またはポリマー等)、印刷状態(例えば、紙幣の印刷に用いられているインクの過不足)等についても検知されるようになっている。また、識別部24は、搬送部23により搬送される紙幣が例えばハイブリッド紙幣(例えば、紙からなる紙幣の一部にポリマーフィルムが貼り付けられた紙幣や、紙幣の短手方向に沿って直線状に延びるポリマーフィルムを一対の紙片により挟むことにより形成された紙幣)等の複数の材質を含む紙幣である場合には、金種、正損、真偽等ならびに寸法および材質だけでなく、ポリマーフィルムの位置および幅等についても検知するようになっている。また、識別部24は、当該識別部24を通過する紙幣の厚みについても検知するようになっている。また、識別部24は、不正行為(例えば、紙幣の偽造等)を防止するために金属線等が埋め込まれた紙幣である場合には、金種、正損、真偽等ならびに寸法および材質だけでなく、埋め込まれた金属線の位置、本数、幅等についても検知するようになっている。また、識別部24により識別された紙幣についての上記の情報は制御部50(後述)に送られるようになっている。
なお、紙幣の金種と、紙幣の材質やポリマーフィルムの位置および幅等とを対応付けて予め記憶部52(後述)に記憶させておくことにより、識別部24により識別された紙幣の金種に基づいて、制御部50により紙幣の材質やポリマーフィルムの位置および幅等が判定されるようになっていてもよい。
また、図2に示すように、紙幣処理装置20には、機外リジェクト部27および機内リジェクト部28がそれぞれ設けられている。ここで、機外リジェクト部27には、投入部21により筐体20a内に投入された紙幣のうち識別部24により正常な紙幣ではないと識別された紙幣がリジェクト紙幣として搬送部23から送られるようになっており、この機外リジェクト部27によりリジェクト紙幣を紙幣処理装置20の外部に投出するようになっている。一方、機内リジェクト部28には、紙幣処理装置20の外部に投出することのできないようなリジェクト紙幣が搬送部23から送られるようになっており、この機内リジェクト部28にリジェクト紙幣を収納するようになっている。そして、店員等の管理権限のない操作者は機内リジェクト部28内の紙幣を取り出すことはできないようになっている。
また、筐体20aの内部には複数の収納繰出部25が設けられており、各収納繰出部25はそれぞれ搬送部23に接続されている。各収納繰出部25は、紙幣を金種別に収納するようになっている。より詳細には、識別部24による識別結果に基づいて、投入部21から搬送部23に繰り出された紙幣は当該搬送部23により各収納繰出部25に金種別に送られるようになっている。なお、各収納繰出部25に割り当てられていない外貨等の紙幣が各収納繰出部25に収納されるようになっていてもよい。また、ある金種の紙幣に対応する収納繰出部25がフル状態であるために当該収納繰出部25に収納できないオーバーフロー紙幣が他の各収納繰出部25に収納されるようになっていてもよい。このような場合には、外貨やオーバーフロー紙幣が収納された各収納繰出部25においては、紙幣はその金種等が混合した状態で収納されるようになる。
また、各収納繰出部25は、当該収納繰出部25に収納された紙幣を1枚ずつ搬送部23に繰り出すことができるようになっている。具体的には、各収納繰出部25として、複数の紙幣を1枚ずつ巻き取るための帯状の巻取部材25bの一端がその外周面に接続され、回転軸心25cを中心として回転する略円筒形状のドラム25a(すなわち、回転体)を有するものが用いられている。また、紙幣が巻取部材25bによりドラム25aに巻き取られることにより紙幣が収納されるとともに巻取部材25bがドラム25aから巻き戻されることにより収納されている紙幣がドラム25aから繰り出されるようになっている。すなわち、各収納繰出部25において、紙幣は反った状態で収納されるようになっている。このため、各収納繰出部25から搬送部23に繰り出された紙幣は反り癖を有するようになる。より詳細には、搬送部23が紙幣を当該紙幣の長手方向に沿って搬送するようになっている場合には、各収納繰出部25に収納される紙幣は、当該紙幣の長手方向と、ドラム25aの周方向とが略一致するように収納されるようになっている。このため、各収納繰出部25から搬送部23に繰り出された紙幣は、当該紙幣の長手方向に沿った反り癖を有するようになる(図4(a)参照)。ここで、反り癖を有する紙幣とは、例えば図4(a)に示すように、何らかの外力を与えない限り紙幣が湾曲した(反った)形状を保持したままである(癖を有する)紙幣のことをいう。また、このような紙幣の反り癖は、何らかの外力を与えることによってのみ矯正することができるようになっている。また、紙幣の反り癖が強い、とは、反り癖を有する紙幣の反り癖を矯正するためにこの紙幣に対してより大きな外力を加える必要があったり、より長い時間をかけて外力を加える必要がある性質のことをいう。なお、後述するように、各収納繰出部25において、巻取部材25bをドラム25aに巻き付けるときの巻き付け強さは、制御部50により調整することができるようになっている。
また、本実施の形態による紙幣処理装置20においては、筐体20aの内部には紙幣収納機構32(図2参照)が設けられている。また、紙幣収納機構32には、紙幣を積層状態で収納する紙幣回収袋34(後述)が着脱自在に取付可能となっており、収納繰出部25から搬送部23を経て紙幣収納機構32に送られた紙幣が紙幣回収袋34内に積層状態で収納されるようになっている。また、紙幣回収袋34は、本発明に係る回収部(集積部)として機能するようになっている。
なお、各収納繰出部25に割り当てられていない金種の紙幣や、対応する金種の収納繰出部25がフル状態のために収納できないオーバーフロー紙幣も紙幣回収袋34内に収納されるようになっている。そして、紙幣収納機構32から紙幣回収袋34を取り出すことにより、紙幣処理装置20から紙幣回収袋34ごと紙幣の回収を行うようになっている。このような紙幣収納機構32の構成の詳細については後述する。
また、本実施の形態による紙幣処理装置20においては、搬送部23における紙幣収納機構32の近傍には、搬送部23により搬送される紙幣の反りを矯正するための反り矯正機構70が設けられている。図3に示すように、反り矯正機構70は、位置固定の軸71に回転自在となるよう設けられた一対の下側ローラ72と、軸71に対して図3における上下方向に移動可能となっている軸73に回転自在となるよう設けられた一対の上側ローラ74(すなわち、反り矯正部材)とを有している。また、各下側ローラ72および各上側ローラ74は、図示しない駆動モータにより駆動されるようになっている。また、各下側ローラ72は、当該下側ローラ72の幅方向における中央近傍に溝部72aを有している。また、各上側ローラ74と、各下側ローラ72の各溝部72aとが紙幣の搬送路を挟んで対向するよう設けられているとともに、軸71の軸線方向(すなわち、図3における左右方向)における溝部72aの幅の大きさは、各上側ローラ74の幅よりも大きくなっている。このため、反り矯正機構70は、当該反り矯正機構70を通過する紙幣(図3において参照符号Pで表示)の一部の領域を上側ローラ74により各下側ローラ72の溝部72aの中に押し込むことができるようになる。このことにより、反り矯正機構70は、各収納繰出部25から搬送部23に繰り出された紙幣に対して、折り目等の、反り癖とは異なる癖をつけることができ(図4(b)参照)、よって紙幣の反りを矯正することができるようになる。
より詳細には、各収納繰出部25から搬送部23に繰り出された紙幣は、図4(a)に示すような反り癖(すなわち、紙幣の搬送方向(長手方向)に沿った反り癖)を有しているとともに、図4における左右方向(すなわち、紙幣の搬送方向(長手方向)に平行である方向)に搬送されるようになっている。反り矯正機構70は、このような紙幣に対して当該紙幣の搬送方向(長手方向)に沿って折り目等の癖をつけることにより、紙幣の反りを矯正するようになっている。具体的には、図4(a)に示すような反り癖を有する紙幣は、反り矯正機構70により図4(b)に示すように折り目等の癖(図4(b)において参照符号Qで表示)がつけられることにより反りが矯正されるようになっている。より詳細に説明すると、搬送部23により搬送される紙幣は、当該搬送部23の各構成部材によって挟持された状態において搬送されるようになっている。このため、搬送部23により搬送される紙幣が反り癖を有するものであるか否かにかかわらず、搬送部23により搬送されているときの紙幣の形状は、側方から(すなわち、図2における紙面に直交する方向から)見て平坦なものとなる。また、紙幣が側方から見て平坦な形状となるよう挟持されたまま搬送部23により搬送されているときに、紙幣の搬送方向(長手方向)に沿った折り目等の癖をつけることにより、紙幣の搬送方向における曲げに対する剛性を高めることができるようになる。このことにより、反り矯正機構70は、紙幣の反り癖を矯正することができるようになっている。
また、反り矯正機構70には、各上側ローラ74を図3に示す矢印の方向(すなわち、図3における上下方向)に一体的に移動させるための移動機構75(図8参照)が設けられている。より詳細には、移動機構75は、紙幣の反りを矯正するために当該紙幣に最近接する位置である動作位置と、紙幣の反りの矯正を行わない退避位置との間で、各上側ローラ74を図3における上下方向に移動させるようになっている。このことにより、反り矯正機構70を通過する紙幣に対して反りの矯正を行うか否かを制御することができるようになる。
なお、移動機構75により、各上側ローラ74の図3における上下方向における位置を調整することができるようになっていてもよい。この場合には、反り矯正機構70は、当該反り矯正機構70によって紙幣につけられる折り目等の癖(図4(b)において参照符号Qで表示)の強さを調整することができるようになる。
また、本実施の形態による紙幣処理装置20においては、搬送部23により搬送される紙幣の搬送速度を調整することにより、反り矯正機構70による紙幣の反りの矯正の度合いを調整することができるようになっている。より詳細には、搬送部23による紙幣の搬送速度を低下させることにより、搬送部23を搬送される紙幣はより長い時間をかけて反り矯正機構70を通過するようになる。言い換えると、搬送部23による紙幣の搬送速度を低下させることにより、反り矯正機構70による紙幣の反りの矯正をより長い時間行うことができるようになる。このため、搬送部23による紙幣の搬送速度を低下させることにより、反り矯正機構70による紙幣の反りの矯正の度合いを大きくすることができるようになる。
次に、このような紙幣処理装置20における紙幣収納機構32の構成の詳細について図5乃至図7を用いて説明する。図5は、紙幣収納機構32の構成の詳細を示す側面図であり、図6は、図5に示す紙幣収納機構32における一対の保持部材36等の構成を示す斜視図であり、図7は、図5等に示す紙幣収納機構32において各保持部材36により保持される紙幣回収袋34の構成を示す斜視図である。
図5に示すように、紙幣送り出し部48は、ローラやベルトを組み合わせたものからなり、搬送部23から紙幣収納機構32に送られた紙幣を1枚ずつ一時保留部44上に送って当該一時保留部44上に集積させるようになっている。一時保留部44は左右一対のものからなり、各一時保留部44の基端部分に設けられた軸44aを中心として各一時保留部44は下方(すなわち、図5における矢印方向)にそれぞれ回転することができるようになっている。また、ステージ40は左右一対のものからなり、各ステージ40は図5における上下方向および左右方向にそれぞれ移動可能となっている。また、一対のステージ40の間には隙間が形成されており、保持部材36により保持される紙幣回収袋34の一部はこの隙間を通って各ステージ40から下方に延びるようになっている。なお、各ステージ40は電動アクチュエータ等のステージ駆動部41(図8参照)により駆動されるようになっている。また、各ステージ40にはそれぞれ加熱部材42が設けられている。そして、当該紙幣回収袋34が紙幣収納機構32から取り出される前に、一方のステージ40(例えば、図5における左側のステージ40)が他方のステージ40(例えば、図5における右側のステージ40)に向かって移動してこれらのステージ40が互いに接合した状態で、加熱部材42によって紙幣回収袋34の底部近傍の箇所に熱が与えられることにより当該紙幣回収袋34の底部がヒートシール(熱封止)されるようになっている。
また、図6に示すように、左右一対の保持部材36のうち左側の保持部材36にはパンタグラフ37が設けられており、当該パンタグラフ37により左側の保持部材36は右側の保持部材36に向かって移動させられてこれらの保持部材36が互いに接合させられるようになっている。より詳細には、左側の保持部材36の端部にはガイドピン36pが設けられているとともに、各保持部材36を支持する枠体36kには当該ガイドピン36pが案内される直線状の長穴36qが設けられている。ここで、この長穴36qは枠体36kにおいて水平方向に延びるよう設けられている。そして、パンタグラフ37が伸びると、左側の保持部材36に設けられたガイドピン36pが長穴36qに沿って案内されることにより、当該左側の保持部材36は右側の保持部材36に向かって移動させられるようになる。
また、図6に示すように、左右一対の保持部材36の上面には2つのピン36aが設けられている。ここで、図7に示すように、各保持部材36により保持されるべき紙幣回収袋34の開口近傍の箇所(すなわち、紙幣回収袋34の上端部)には、それぞれ2つの開口34bが設けられた一対の突出部34aが設けられており、紙幣回収袋34が各保持部材36により保持される際に、紙幣回収袋34の各突出部34aに設けられた各開口34bに各保持部材36の各ピン36aが通されることにより、これらの突出部34aが各保持部材36により保持されるようになっている。
また、図5に示すように、一対の一時保留部44の上方には押し込み板46が設けられている。当該押し込み板46にはパンタグラフ47が設けられており、このパンタグラフ47が下方に伸びることによって押し込み板46は図5に示す状態から下方に移動することができるようになっている。このような押し込み板46が図5に示す状態から下方に移動することによって、各一時保留部44に一時的に保留されている紙幣が紙幣回収袋34に収納される際に、各一時保留部44に残留してしまった紙幣を紙幣回収袋34に向かって押し込むことができるようになる。
また、図5に示すように、一対の保持部材36のうち左側の保持部材36の下方には片寄せレバー39が設けられており、当該片寄せレバー39により、一対の保持部材36により保持される紙幣回収袋34に収納された紙幣が当該紙幣回収袋34内で片側(具体的には、図5における右側)に寄せられるようになっている。より詳細には、片寄せレバー39はパンタグラフや電動アクチュエータ等からなる片寄せレバー駆動部39a(図8参照)により図5に示す状態から右側に移動させられるようになっている。
また、紙幣収納機構32において、一対の保持部材36により保持される紙幣回収袋34の開口の近傍には、当該紙幣回収袋34の内壁部分を撮像するためのカメラ等の撮像部60が設けられている。ここで、各保持部材36により保持される紙幣回収袋34の内壁部分の開口近傍には目印34c(図5参照)が設けられており、撮像部60によりこの目印34cが撮像されるようになっている。また、撮像部60の近傍には、各保持部材36により保持される紙幣回収袋34の内壁部分に光を照射する光源62が設けられている。このような光源62により紙幣回収袋34の内壁部分に光が照射されることにより、撮像部60は紙幣回収袋34の内壁部分の開口近傍に形成される目印34cを鮮明に撮像することができるようになる。
次に、紙幣収納機構32において、搬送部23から紙幣収納機構32に送られた紙幣を一対の保持部材36により保持されている紙幣回収袋34に収納させる際の動作について簡単に説明する。
搬送部23から紙幣収納機構32に送られた紙幣は紙幣送り出し部48により左右一対の一時保留部44上に送られ、これらの一時保留部44上に集積される。そして、所定の枚数の紙幣が各一時保留部44上に集積されると、各一時保留部44はその基端部分に設けられた軸44aを中心としてそれぞれ下方(すなわち、図5における矢印方向)に回転し、各一時保留部44上に集積されている紙幣は自重によりこれらの一時保留部44から落下して紙幣回収袋34に収納されるようになる。また、各一時保留部44から紙幣が落下して紙幣回収袋34に収納されると、各ステージ40がステージ駆動部41により下方に移動させられ、次に各一時保留部44から紙幣回収袋34に送られる紙幣の収納空間が当該紙幣回収袋34の内部に形成されるようになる。また、本実施の形態では、制御部50は、各保持部材36により保持される紙幣回収袋34の内部に紙幣を送って当該紙幣回収袋34に紙幣を収納させる際に、一時保留部44に保留される紙幣を押し込み板46により紙幣回収袋34の内部に押し込むようパンタグラフ47を制御するようになっている。このことにより、各一時保留部44に紙幣が残留した場合でも、このような残留している紙幣を各一時保留部44から落下させて紙幣回収袋34に収納させることができるようになる。
また、各保持部材36により保持される紙幣回収袋34に紙幣が収納される際に、撮像部60により紙幣回収袋34の内壁部分に設けられた目印34cが常に撮像されるようになっている。そして、紙幣回収袋34に所定量の紙幣が収納され、撮像部60により撮影される画像において紙幣回収袋34に収納された紙幣によって目印34cが遮られてこの目印34cが撮像部60により撮像されなくなると、制御部50は当該紙幣回収袋34がフル状態または二アフル状態になったと判断する。このように、撮像部60により撮影される画像に基づいて紙幣回収袋34に収納された紙幣の上端位置を検知することができるため、後述するように左側の保持部材36が右側の保持部材36に向かって移動して加熱部材38により紙幣回収袋34の開口をヒートシール(熱封止)する際に、紙幣回収袋34に収納されている紙幣が各保持部材36により挟まれてしまい当該紙幣回収袋34の開口において未シール箇所が発生してしまうことを防止することができる。なお、押し込み板46による一時保留部44の押し込み動作に基づいて、紙幣回収袋34がフル状態または二アフル状態になったことが制御部50により判断されるようになっていてもよい。より詳細には、紙幣回収袋34がフル状態またはニアフル状態である場合には、一時保留部44の可動域(図5における矢印参照)の中に紙幣回収袋34に収納された紙幣が存在するようになる。この場合には、一時保留部44を押し込み板46により紙幣回収袋34に押し込んだときに一時保留部44の端部が紙幣回収袋34に収納された紙幣と接触するため、一時保留部44を紙幣回収袋34にそれ以上押し込むことができなくなる。このことに基づいて、紙幣回収袋34がフル状態または二アフル状態になったことを判断することができるようになる。また、一時保留部44が図5に示す位置よりも上方に設けられており、一時保留部44の可動域の中に紙幣回収袋34に収納された紙幣が存在することがない場合にも、押し込み板46の押し込み動作に基づいて、紙幣回収袋34がフル状態または二アフル状態になったことが制御部50により判断されるようになっていてもよい。より詳細には、紙幣回収袋34がフル状態またはニアフル状態である場合には、押し込み板46により一時保留部44に保留された紙幣を紙幣回収袋34に押し込む際に、この押し込み板46を紙幣回収袋34に向かって動かすことのできる距離は、紙幣回収袋34がフル状態またはニアフル状態ではない場合よりも短いものとなる。このことに基づいて、紙幣回収袋34がフル状態または二アフル状態になったことを判断することができるようになる。
また、紙幣回収袋34がフル状態またはニアフル状態になったと判断されると、当該紙幣回収袋34は紙幣収納機構32から取り出されるようになるが、紙幣収納機構32から紙幣回収袋34が取り出される前に、片寄せレバー駆動部39aによって片寄せレバー39が図5における右方向に移動させられ、紙幣回収袋34に収納されている紙幣は当該片寄せレバー39により紙幣回収袋34の外側から片側に寄せられるようになる。その後、片寄せレバー39が元の位置に戻ると、紙幣回収袋34の左側の内壁部分と、当該紙幣回収袋34内で片側に寄せられた紙幣との間に隙間が形成されるようになる。片寄せレバー39により、一対の保持部材36により保持される紙幣回収袋34に収納された紙幣が当該紙幣回収袋34内で片側(具体的には、図5における右側)に寄せられた後、図5における左側のステージ40が右側のステージ40に向かって移動してこれらのステージ40が互いに接合した状態で、加熱部材42によって紙幣回収袋34の底部近傍の箇所に熱が与えられることにより当該紙幣回収袋34の底部がヒートシール(熱封止)される。その後、図5における左側の保持部材36が右側の保持部材36に向かって移動してこれらの保持部材36が互いに接合した状態で、加熱部材38によって紙幣回収袋34の開口近傍の箇所に熱が与えられることにより当該紙幣回収袋34の開口がヒートシール(熱封止)される。このことにより、操作者は開口および底部がそれぞれ封止された紙幣回収袋34を紙幣収納機構32から取り出すことができるようになる。
また、本実施の形態による紙幣処理装置20には、当該紙幣処理装置20の各構成部材の制御を行う制御部50が設けられている。より詳細には、図8に示すように、制御部50には、投入部21に装着された紙幣受入ユニット21aに設けられている紙幣繰出機構21b、投出部22に設けられた羽根車22aを駆動するための羽根車駆動部22b、搬送部23、識別部24、収納繰出部25、操作表示部29、紙幣収納機構32(具体的には、パンタグラフ37、加熱部材38、片寄せレバー駆動部39a、ステージ駆動部41、加熱部材42、一時保留部44、パンタグラフ47および紙幣送り出し部48)、記憶部52、印字部54、通信インターフェース部56、撮像部60、光源62、反り矯正機構70(具体的には、移動機構75)等がそれぞれ接続されている。そして、識別部24による紙幣の識別結果や検知結果に係る信号や撮像部60により撮像された画像が制御部50に送られるとともに、制御部50は紙幣処理装置20の各構成部材に指令信号を送ることによりこれらの構成部材の動作を制御するようになっている。
また、記憶部52には、識別部24による紙幣の識別結果や検知結果に係る情報が記憶されるようになっている。また、記憶部52には、紙幣処理装置20における紙幣の入金処理等の処理履歴や、各紙幣回収袋34に収納されている紙幣の在高等に関する情報が記憶されるようになっている。また、記憶部52には、各紙幣回収袋34の識別情報(ID)と、各紙幣回収袋34に収納された紙幣の識別情報とが関連付けられて記憶されるようになっている。また、記憶部52には、各収納繰出部25のドラム25aの直径に係る情報、巻取部材25bの厚みに係る情報および巻取部材25bの巻き取り強さの設定に係る情報が記憶されるようになっている。また、記憶部52には、各収納繰出部25に収納されている全ての紙幣について、各々の紙幣が各収納繰出部25に収納された順番と、収納された日時とが関連付けて記憶されるようになっている。
また、印字部54は、紙幣処理装置20における紙幣の入金処理等の処理履歴や、各紙幣回収袋34に収納されている紙幣の在高等に関する情報をレシート等に印字するようになっている。また、制御部50は通信インターフェース部56を介して本実施の形態による紙幣処理装置20とは別に設けられた外部装置(具体的には、例えば上位端末)に対して信号の送受信を行うことができるようになっている。具体的には、制御部50は通信インターフェース部56を介して記憶部52に記憶されている情報を紙幣処理装置20とは別に設けられた外部装置に送信することができるようになっている。例えば、警送会社の警備員等が紙幣回収袋34ごと紙幣を回収する際に、回収された紙幣に関する情報が通信インターフェース部56により警送会社のコンビュータ等に送信されるようになっている。
次に、本実施の形態の紙幣処理装置20における入金処理、出金処理および回収処理の動作について簡単に説明する。入金処理とは、紙幣処理装置20に設けられた投入部21から筐体20aの内部に投入された紙幣に対して識別部24により金種等の識別を行った後、この紙幣を例えば金種毎に収納繰出部25に収納する処理のことである。また、出金処理とは、収納繰出部25から繰り出された紙幣を、筐体20aの外部からアクセス可能となっている投出部22に投出する処理のことである。また、回収処理とは、投入部21から筐体20aの内部に投入された紙幣または収納繰出部25から繰り出された紙幣を紙幣回収袋34に送る処理のことである。
次に、本実施の形態による紙幣処理装置20において、紙幣の反りを矯正するために設けられている反り矯正機構70の回収処理における役割について説明する。後述するように、反り矯正機構70は、当該反り矯正機構70を通過する紙幣の反り癖の強さに応じて紙幣の反りを矯正するようになっている。このための前段階として、まず、各収納繰出部25から搬送部23に繰り出される紙幣の反り癖の強さの要因について以下に説明する。各収納繰出部25から搬送部23に繰り出される紙幣の反り癖の強さのこの要因として、例えば、紙幣の収納状況によるものと、紙幣の材質や寸法等によるものとが挙げられる。
紙幣の収納状況による、各収納繰出部25から搬送部23に繰り出された紙幣の反り癖の強さの要因について説明する。上述したように、各収納繰出部25において、紙幣は略円筒形状のドラム25aの外周面に巻取部材25bによって1枚ずつ巻き取られることにより収納されるようになっている。このため、ドラム25aを側面から見たとき(すなわち、図2において紙面に直交する方向から見たとき)の当該ドラム25aの中心(具体的には、回転軸心25c)から、巻取部材25bによってドラム25aに巻き取られた紙幣までの距離は、ドラム25aに紙幣が巻き付けられた順番(より詳細には、ドラム25aに何番目に巻きつけられた巻取部材25bにより収納された紙幣であるか)により異なるようになる。具体的には、例えばドラム25aに1番目に巻きとられた巻取部材25bにより収納された紙幣よりも、ドラム25aに10番目に巻きとられた巻取部材25bにより収納された紙幣のほうが、ドラム25aの回転軸心25cから、収納された紙幣までの距離は大きいものとなる。言い換えると、ドラム25aを側面からみたときの当該ドラム25aの回転軸心25cから、巻取部材25bによってドラム25aに巻き取られた紙幣までの距離が小さいほど、巻取部材25bによってドラム25aに巻き取られた紙幣の曲率が大きくなる。このため、巻取部材25bによってドラム25aに巻き取られた紙幣は強い反り癖を有するものとなる。
このように、ドラム25aを側面からみたときの当該ドラム25aの回転軸心25cから、巻取部材25bによってドラム25aに巻き取られた紙幣までの距離の大きさに応じて、巻取部材25bによってドラム25aに巻き取られた紙幣の反り癖の強さは変化するようになっている。このため、異なる直径のドラム25aを有する各収納繰出部25が用いられている場合には、各収納繰出部25から搬送部23に繰り出された紙幣の反り癖の強さは、各収納繰出部25のドラム25aの直径によっても異なるようになる。すなわち、直径の比較的小さなドラム25aを用いた場合には、当該ドラム25aの回転軸心25cと、巻取部材25bによってドラム25aに巻き取られた紙幣との間の距離の平均値が小さく、巻取部材25bによってドラム25aに巻き取られた紙幣の曲率が比較的大きくなる。このため、紙幣はより強く反った状態で収納されるようになる。このため、巻取部材25bによって直径の比較的小さなドラム25aに巻き取られた紙幣は、平均的に見て強い反り癖を有するようになる。一方で、直径の比較的大きなドラム25aを用いた場合には、当該ドラム25aの回転軸心25cと、巻取部材25bによってドラム25aに巻き取られた紙幣との間の距離の平均値が大きく、巻取部材25bによってドラム25aに巻き取られた紙幣の曲率が比較的小さくなる。このため、紙幣は比較的弱く反った状態で収納されるようになる。このため、巻取部材25bによって直径の比較的大きなドラム25aに巻き取られた紙幣は、平均的に見て弱い反り癖を有するようになる。
また、各収納繰出部25の構成(具体的には、ドラム25aの直径等)、各収納繰出部25から搬送部23に繰り出された紙幣に係る識別部24により検知された情報(具体的には、当該紙幣の寸法、材質および印刷状態等)、および各収納繰出部25から搬送部23に繰り出された紙幣が当該収納繰出部25に収納されていた時の状況(具体的には、ドラム25aの回転軸心25cからの距離の大きさ、収納されていた時間の長さ等)が略同一であっても、巻取部材25bの巻き付け強さが異なる場合には、ドラム25aに巻き付けられる巻取部材25bの巻き付け強さが強いほど、各収納繰出部25から搬送部23に繰り出された紙幣は強い反り癖を有するようになる。
また、各収納繰出部25の構成や設定(具体的には、ドラム25aの直径や巻取部材25bの巻き強さの設定値等)が略同一であり、かつ各収納繰出部25から搬送部23に繰り出された紙幣に係る識別部24により検知された情報が略同一であっても、各収納繰出部25に収納されていた時間が比較的長い紙幣の方が、各収納繰出部25に比較的短い時間収納されていた紙幣よりも、強い反り癖を有するようになる。
次に、紙幣の材質や寸法等による、各収納繰出部25から搬送部23に繰り出された紙幣の反り癖の強さの要因について説明する。より詳細には、紙幣の材質がポリマーを含むものである場合や、紙幣の材質がポリマーである場合には、ポリマーからなる紙幣およびポリマーを含む紙幣の方が紙のみからなる紙幣よりも反り癖がつきにくいようになっている。しかし、紙幣が反った状態で収納されること等により紙幣に反り癖がついてしまうと、この反り癖を矯正するために必要な外力は、紙のみからなる紙幣よりも大きくなるようになっている。すなわち、ポリマーを含む紙幣やポリマーからなる紙幣は、紙のみからなる紙幣よりも反り癖が強いものとなる。なお、ポリマーを含む紙幣やポリマーからなる紙幣がこのような性質を有しているため、比較的短い時間の間、各収納繰出部25に収納されていたポリマーを含む紙幣やポリマーからなる紙幣の反り癖は、紙のみからなる紙幣よりも弱いものとなる。一方で、比較的長い時間の間、各収納繰出部25に収納されていたポリマーを含む紙幣やポリマーからなる紙幣の反り癖は、紙のみからなる紙幣よりも強いものとなる。また、不正行為(例えば、紙幣の偽造等)を防止するために金属線が埋め込まれた紙幣も、紙のみからなる紙幣よりも反り癖が強いものとなる。また、紙幣の材質等にかかわらず、印刷に用いられているインクの材料や使用量により、紙幣につけられる反り癖の強さが異なる(例えば、印刷に用いるインクの量が多いほど紙幣の反り癖が強くなる等)ようになっている。
また、本実施の形態による紙幣処理装置20においては、各収納繰出部25に収納される紙幣の長手寸法(すなわち、紙幣の搬送方向における寸法)により、反り矯正機構70による反りの矯正の度合いが調整されるようになっている。上述したように、各収納繰出部25に収納される紙幣は、当該紙幣の長手方向(すなわち、搬送方向)と、各ドラム25aの周方向とが略一致するよう収納されるようになっている。このため、長手寸法の大きい紙幣は、長手寸法の小さい紙幣よりも強く反った状態で各収納繰出部25に収納されるようになり、よって長手寸法の大きい紙幣は強い反り癖を有するようになる。
なお、搬送部23が紙幣の短手方向に沿って紙幣を搬送するようになっている場合には、各収納繰出部25において、紙幣の短手方向と、各ドラム25aの周方向とが略一致するよう紙幣が収納されるようになる。また、このとき、各収納繰出部25に収納された紙幣は、当該紙幣の短手方向に沿った反り癖を有するようになる。また、短手寸法の大きい紙幣は、短手寸法の小さい紙幣よりも強く反った状態で各収納繰出部25に収納されるようになり、よって短手寸法の大きい紙幣は強い反り癖を有するようになる。
次に、本実施の形態による紙幣処理装置20において回収処理が行われる際の反り矯正機構70の役割について説明する。より詳細には、紙幣の回収処理とは、上述したように、投入部21により筐体20aの内部に紙幣処理装置20に投入された紙幣、あるいは各収納繰出部25から搬送部23に繰り出された紙幣を紙幣収納機構32により紙幣回収袋34内に積層状態で収納させる処理のことである。ここで、紙幣処理装置20における回収処理において回収されるべき紙幣として、3種類のものが挙げられる。すなわち、1つ目は各収納繰出部25から搬送部23に繰り出された紙幣であり、2つ目は紙幣受入ユニット21aを介して操作者により手動で投入された紙幣であり、3つ目は紙幣収納カセット21cから搬送部23に繰り出された紙幣である。
各収納繰出部25から搬送部23に繰り出された紙幣には、上述したように、当該紙幣の収納状況、寸法、材質等およびドラム25aの直径の大きさ、巻取部材25bの巻き付け強さ等により異なった強さの反り癖がついている。また、本実施の形態による紙幣処理装置20においては、上記の各収納繰出部25から搬送部23に繰り出された紙幣に係る情報等が記憶部52に記憶されるようになっている。また、制御部50が、記憶部52に記憶された上記の情報に基づいて、反り矯正機構70および搬送部23による紙幣の搬送速度を制御するようになっている。このことにより、各収納繰出部25から搬送部23に繰り出された紙幣に対して反り矯正機構70により適切な強さで紙幣の反りの矯正を行った後に、紙幣収納機構32に送ることができるようになっている。
より詳細には、比較的反り癖の弱い紙幣(例えば、ドラム25aの回転軸心25cからの距離が所定の閾値よりも大きい位置に収納されていた紙幣)の反りを反り矯正機構70により矯正するときには、搬送部23による紙幣の搬送速度を、入金処理時等における紙幣の搬送速度よりも遅い第1の所定の速度とするとともに、反り矯正機構70の各上側ローラ74を動作位置に位置させることにより、紙幣の反りを矯正するようになっている。このことにより、紙幣の反りを適切に矯正することができるようになり、よって反り矯正機構70により紙幣の反りを矯正し過ぎることによる不利益(例えば、各下側ローラ72および各上側ローラ74によって紙幣に強すぎる癖をつけてしまい、集積部において集積不良が発生してしまうようになること等)が生じてしまうことを防止することができるようになる。なお、各収納繰出部25から搬送部23に繰り出された紙幣の反り癖の強さが、搬送部23による紙幣の搬送速度を低下させなくても矯正可能なものであるときには、紙幣の搬送速度を低下させずに反り矯正機構70を用いて紙幣の反りを矯正するようにしてもよい。
一方で、比較的反り癖の強い紙幣(例えば、ドラム25aの回転軸心25cからの距離が所定の閾値よりも小さい位置に収納されていた紙幣)の反りを反り矯正機構70により矯正するときには、例えば、搬送部23による紙幣の搬送速度を、上記の第1の所定の速度よりも遅い第2の所定の速度とするとともに、反り矯正機構70の各上側ローラ74を動作位置に位置させることにより、紙幣の反りをより強く矯正するようになっている。このことにより、比較的反り癖の強い紙幣の反り癖を適切に矯正することができるようになり、よって反り矯正機構70による紙幣の反りの矯正不足によって紙幣収納機構32に集積される紙幣に集積不良が発生してしまうことを抑制することができるようになる。
なお、本実施の形態による紙幣処理装置20においては、各収納繰出部25に収納されていた紙幣のドラム25aの回転軸心25cからの距離における閾値が1つのみ設定されているような態様に限られず、この閾値が複数設定されていてもよい。具体的には、ドラム25aの回転軸心25cと、各収納繰出部25の上限量まで紙幣を収納させたときに最後に収納される紙幣(すなわち、ドラム25aの回転軸心25cから最も離れた位置に収納される紙幣)との間の距離を複数の区間に分け、当該複数の区間のうちある1つの区間に収納されていた紙幣に対して、当該区間に対応する所定の強さで紙幣の反りの矯正を行うようにする。なお、各収納繰出部25から繰り出される紙幣が、ドラム25aの回転軸心25cからの距離がある所定の閾値よりも小さい位置に収納されていた紙幣であるか否かについては、記憶部52に記憶されている情報に基づいて判断することができる。
次に、紙幣受入ユニット21aを介して操作者により手動で筐体20aの内部に投入された紙幣の回収処理を行う場合について説明する。この場合には、原則として、投入された紙幣に対して反り矯正機構70による紙幣の反りの矯正を行わずに、直接紙幣収納機構32に送るようになっている。通常、操作者が手動で筐体20aの内部に投入する紙幣は、紙幣収納機構32において集積させる際に集積不良を生じさせるほど反り癖を有していることはないためである。このことにより、反り矯正機構70により紙幣の反りを矯正する場合と比較して、紙幣をより高速で搬送することができ、よって紙幣の処理効率を向上させることができるようになる。
次に、紙幣収納カセット21cから繰り出された紙幣の回収処理を行う場合について説明する。紙幣収納カセット21cから繰り出される紙幣には、反り癖を有するものと、反り癖を有さないものの2通りがある。このため、紙幣収納カセット21cから繰り出された紙幣の回収処理を行う場合には、反り矯正機構70により紙幣の反りの矯正を行うか否かについて、例えば操作表示部29等により選択することができるようになっている。このことにより、紙幣収納カセット21cから繰り出される反り癖を有さない紙幣をより高速で搬送することができるようになり、よって紙幣の処理効率を向上させることができるようになる。なお、紙幣収納カセット21cから繰り出された紙幣の回収処理を行う場合に限らず、各収納繰出部25から繰り出された紙幣の回収処理を行う場合や、操作者により手動で投入された紙幣の回収処理を行う場合にも、反り矯正機構70による紙幣の反り癖の矯正を行うか否かについて選択することができるようになっていてもよい。また、紙幣収納カセット21cから繰り出された紙幣の回収処理を行う場合、各収納繰出部25から繰り出された紙幣の回収処理を行う場合および操作者により手動で投入された紙幣の回収処理を行う場合の全ての回収処理において、反り矯正機構70による紙幣の反りの矯正を行うか否かについて操作表示部29等により一括で設定することができるようになっていてもよい。
このように、本実施の形態による紙幣処理装置20においては、各収納繰出部25から搬送部23に繰り出された紙幣について、当該紙幣の各収納繰出部25における収納状況および識別部24により検知された紙幣の特徴等の情報等に基づいて、反り矯正機構70により紙幣の反りを矯正することができるようになっている。
また、本実施の形態による紙幣処理装置の他の例として、反り矯正機構70を紙幣収納機構32の近傍(図2参照)に設ける代わりに、図9に示す位置に設けるようにしてもよい。図9に示す例の紙幣処理装置20pにおいては、反り矯正機構70は、搬送部23における投出部22と紙幣収納機構32との分岐箇所23bよりも上流側に設けられている。あるいは、本実施の形態による紙幣処理装置の更に他の例として、図10に示すように、反り矯正機構70を紙幣収納機構32の近傍に設けるとともに、投出部22の近傍にも反り矯正機構70を設けるような紙幣処理装置20qを用いてもよい。図9および図10に示す例の紙幣処理装置20p、20qにおいても、紙幣の回収処理を行う際に紙幣処理装置20について上述した効果と略同一の効果を奏することができるようになる。
また、図9および図10に示す例の紙幣処理装置20p、20qにおいては、出金処理の際に、各収納繰出部25から搬送部23に繰り出された紙幣に対して反り矯正機構70により反りの矯正を行った後、投出部22に集積させることができるようになっている。また、出金処理により一度に投出される紙幣の枚数(例えば、数十枚程度)は、上述した回収処理において紙幣収納機構32に送られる紙幣の枚数(例えば、数百枚程度)と比較して少ないため、投出部22に投出された紙幣が反り癖を有するものであっても、集積不良が起こる可能性は低い。このため、反り矯正機構70による紙幣の反りの矯正の度合いは、出金処理を行うときよりも、回収処理を行うときの方が強くなるよう制御部50により調整されるようになっている。
また、本実施の形態による紙幣処理装置20、20p、20qにおいては、投入部21により筐体20aの内部に投入された紙幣を搬送部23により搬送する場合よりも、各収納繰出部25から繰り出された紙幣を搬送部23により搬送する場合の方が反り矯正機構70による紙幣の反りの矯正の度合いが大きくなるようになっている。このことにより、反り矯正機構70を通過する全ての紙幣に対し、当該反り矯正機構70により略同一の強さで紙幣の反りを矯正する場合と比較して、紙幣をより高速で搬送することができ、よって紙幣の処理効率を向上させることができるようになる。
また、図11に示すように、本実施の形態による紙幣処理装置の更に他の例として、投出部22の代わりに、帯封媒体により帯封されるべき紙幣が一時的に集積される、集積部として機能する帯封用一時保留部80が設けられているような紙幣処理装置20rが用いられてもよい。また、図11に示す例の紙幣処理装置20rにおいては、反り矯正機構70は、搬送部23における紙幣収納機構32の近傍の位置と、帯封用一時保留部80の近傍の位置とにそれぞれ設けられている。このことにより、帯封媒体により帯封されるべき紙幣が一時的に集積される帯封用一時保留部80に、反り矯正機構70により紙幣の反りが矯正された後の紙幣を集積することができるようになる。また、図11に示す例の紙幣処理装置20rは、帯封用一時保留部80に一時的に集積された紙幣を帯封するための帯封装置800とともに用いられるようになっている。より詳細には、帯封装置800は、帯封用一時保留部80に集積された所定枚数(例えば、100枚)の紙幣の束を帯封装置800に搬送するための搬送アーム810と、帯封部820とを有している。また、搬送アーム810により搬送された紙幣の束を帯封部820で帯封することにより、帯封紙幣を作製するようになっている。このことにより、反り矯正機構70により反り癖が矯正された後に、帯封用一時保留部80に集積された所定枚数の紙幣の束を帯封装置800により帯封することができるようになる。
なお、本実施の形態による紙幣処理装置は、上記の態様に限定されることはなく、様々な変更を加えることができる。
例えば、本実施の形態による紙幣処理装置20、20p、20q、20rにおいて、反り矯正機構として、上述した各下側ローラ72および各上側ローラ74等からなる反り矯正機構70が用いられる代わりに、他の構成の反り矯正機構が用いられるようになっていてもよい。例えば、このような反り矯正機構として、熱を用いたものが用いられるようになっていてもよい。具体的には、搬送部23を搬送される紙幣に対してアイロン等の加熱部材を接触させることによりこの紙幣の反りを矯正するようにしてもよいし、搬送部23から離間した位置に設けられた送風部材から紙幣に向かって熱風等を吹き付けることにより、紙幣の反りを矯正するようにしてもよい。
また、反り矯正機構70における各下側ローラ72および各上側ローラ74は、軸71および軸73にそれぞれ設けられた一対のものに限られることはない。例えば、各下側ローラおよび各上側ローラがそれぞれ3つ以上設けられている場合にも、反り矯正機構により紙幣の反りを矯正することができるようになる。
また、本実施の形態による紙幣処理装置の更に他の例として、図12に示すようなものが用いられてもよい。図12は、本実施の形態による紙幣処理装置の更に他の例の内部構成を示す側面図である。図12に示す例の紙幣処理装置100は、略直方体形状の筐体101aを有している。また、図12に示す例の紙幣処理装置100は、上部ユニット102および下部ユニット103を有しており、上部ユニット102には、筐体101aの外部から内部に紙幣を投入するための紙幣投入部110と、紙幣投入部110により筐体101aの内部に投入された紙幣を搬送する搬送部112と、搬送部112に設けられ、当該搬送部112により搬送される紙幣を識別する識別部114と、筐体101aの内部から外部に紙幣を投出するための紙幣投出部116とがそれぞれ設けられている。また、識別部114は、搬送部112により搬送される紙幣の金種、真偽、正損、新旧、表裏、搬送状態等の識別を行うようになっている。識別部114により識別された紙幣は搬送部112によって後述する各収納繰出部120に例えば金種毎に送られるようになっている。
また、図12に示すように、搬送部112は上部ユニット102および下部ユニット103をまたがるよう設けられており、下部ユニット103において搬送部112には複数(図12に示す例では4つ)の収納繰出部120が接続されている。また、各収納繰出部120は、搬送部112から送られた紙幣を収納するとともに、収納されている紙幣を1枚ずつ搬送部112に繰り出すことができるようになっている。より詳細には、4つの収納繰出部120のうち最も上側の収納繰出部120および最も下側の収納繰出部120は、それぞれ、1つのドラム122aが設けられた紙幣収納機構122を有しており、搬送部112から送られた紙幣を1枚ずつ一対の帯状の巻取部材の間に挟み込んだ状態で当該巻取部材によって紙幣をドラム122aに巻き取るようになっている。また、ドラム122aが巻取部材の巻き取り方向とは逆方向に回転すると、当該ドラム122aから巻取部材が巻き出されることにより一対の巻取部材の間に挟まれている紙幣が搬送部112に1枚ずつ繰り出されるようになる。また、4つの収納繰出部120のうち上から2番目の収納繰出部120および上から3番目の収納繰出部120は、それぞれ、紙幣の最大収納容量が互いに異なる2つの紙幣収納機構124、126を有しており、各紙幣収納機構124、126にはそれぞれドラム124a、126aが設けられている。具体的には、各紙幣収納機構124、126において、搬送部112から送られた紙幣を1枚ずつ一対の巻取部材間に挟み込んだ状態で当該巻取部材によって紙幣をドラム124a、126aに巻き取るようになっている。また、ドラム124a、126aが巻取部材の巻き取り方向とは逆方向に回転すると、当該ドラム124a、126aから巻取部材が巻き出されることにより一対の巻取部材の間に挟まれている紙幣が搬送部112に1枚ずつ繰り出されるようになる。
また、下部ユニット103において搬送部112にはカセット装着部140が設けられており、このカセット装着部140は、各収納繰出部120に収納された紙幣を回収する際に用いられるようになっている。より具体的には、カセット装着部140には、紙幣を積層状態で収納する紙幣回収カセット142が着脱自在に装着可能となっており、各収納繰出部120から搬送部112を経てカセット装着部140に送られた紙幣が紙幣回収カセット142の内部に収納されるようになっている。
また、搬送部112におけるカセット装着部140の近傍には、上述した反り矯正機構70と略同一の構成を有する反り矯正機構170が設けられている。より詳細には、図12に示す例の紙幣処理装置においては、反り矯正機構170は、上述した反り矯正機構70と同様に、位置固定の軸に回転自在となるよう設けられた、溝部を有する一対の各下側ローラと、上記の軸と平行に延びる移動自在の軸に回転自在となるよう設けられた一対の各上側ローラとを有している。また、各上側ローラと、各下側ローラとの間に紙幣が挟まれることにより紙幣の反り癖が矯正されるようになっている。このことにより、各収納繰出部120から繰り出された反り癖を有する紙幣の反り癖を矯正した後に、カセット装着部140に送ることができるようになり、よってカセット装着部140に装着された紙幣回収カセット142において紙幣の集積不良が発生してしまうことを抑制することができるようになる。
ここで、各ドラム122a、126aは、図12における紙面に直交する方向から見て反時計回りに回転するときに巻取部材によって紙幣を巻き取ることにより当該紙幣を収納するようになっている。一方、各ドラム124aは、図12における紙面に直交する方向から見て時計回りに回転するときに巻取部材によって紙幣を巻き取ることにより当該紙幣を収納するようになっている。すなわち、各ドラム122a、126aに収納される紙幣と、各ドラム124aに収納される紙幣との間では、収納された紙幣に反対向きの反り癖がつけられるようになる。しかしながら、反り矯正機構170が上記の構成となっていることにより、各収納繰出部120から繰り出された紙幣の有する反り癖の向きにかかわらず、当該紙幣の反り癖を反り矯正機構170により矯正することができるようになっている。
また、図12に示す例の紙幣処理装置100においては、反り矯正機構170が設けられていない場合であっても、紙幣回収カセット142において紙幣の集積不良が生じてしまうことを抑制することができるようになっている。このことについて、以下に具体例とともにより詳細に説明する。
例えば、各収納繰出部120の各紙幣収納機構122、124、126に、少なくとも1枚の紙幣が収納されている状態において、まず、あるドラム(例えば、上から1番目の収納繰出部120のドラム122a)に巻取部材によって巻き取られることにより収納されている紙幣をカセット装着部140に送り、この紙幣を紙幣回収カセット142に集積させる。なお、このとき、上から1番目の収納繰出部120から繰り出された紙幣は反り癖を有しているが、全て同じ向きの反り癖を有する紙幣であるため、紙幣回収カセット142において集積不良が生じる可能性は低い。
次に、他のドラム(例えば、上から4番目の収納繰出部120のドラム122a)に巻取部材によって巻き取られることにより収納されている、所定の向きの反り癖を有する紙幣を搬送部112に繰り出す。そして、この搬送部112に繰り出された紙幣を、上から1番目の収納繰出部120のドラム122aに巻取部材によって巻き取らせることにより収納させる。このことにより、上記の所定の向きの反り癖を有する紙幣を、その反り癖の向きとは反対向きとなるように反った状態で、上から1番目の収納繰出部120に収納させることができるようになる。より詳細に説明すると、図12における紙面に直交する方向から見て、上から1番目の収納繰出部120に収納されている紙幣につけられる反り癖の向きと、上から4番目の収納繰出部120に収納されている紙幣につけられる反り癖の向きは同一である。しかし、上から4番目の収納繰出部120から繰り出された紙幣が上から1番目の収納繰出部120に収納されるときに、紙幣の表裏が反転するようになっているため、上から4番目の収納繰出部120から繰り出された紙幣は、当該紙幣の有する反り癖の向きとは反対向きとなるように反った状態で、上から1番目の収納繰出部120に収納されるようになる。このため、上から4番目の収納繰出部120から繰り出された紙幣の反り癖を矯正することができるようになる。このことにより、各収納繰出部120から繰り出された紙幣の反り癖を矯正した後にカセット装着部140に送ることができるようになり、よってカセット装着部140に装着された紙幣回収カセット142において紙幣の集積不良が発生してしまうことを抑制することができるようになる。
そして、上から2番目の収納繰出部120の紙幣収納機構126に収納されていた紙幣および上から3番目の収納繰出部120の紙幣収納機構126に収納されていた紙幣を、上から1番目の収納繰出部120の紙幣収納機構122に送ることにより、各紙幣収納機構126に収納されていた紙幣の反り癖を矯正した後に、カセット装着部140に送るようにする。
一方、上から2番目の収納繰出部120の紙幣収納機構124に収納されていた紙幣および上から3番目の収納繰出部120の紙幣収納機構124に収納されていた紙幣の反り癖を矯正する場合には、各紙幣収納機構124に収納されていた紙幣を一度紙幣収納機構126に送り、その後に紙幣収納機構126から紙幣収納機構122に紙幣を送ることによって、各紙幣収納機構124に収納されていた紙幣の反り癖を紙幣収納機構122により矯正するようになっている。そして、紙幣収納機構122により反り癖の矯正された後の紙幣を、カセット装着部140に送るようになっている。このように、図12に示す例の紙幣処理装置においては、反り矯正機構170が設けられていない場合であっても、上から2番目〜4番目の収納繰出部120に収納されている紙幣の反り癖を矯正した後でカセット装着部140に紙幣を送ることができるようになっている。
なお、必ずしも上から1番目の収納繰出部120の紙幣収納機構122を用いて上記の方法による紙幣の反り癖を矯正する必要はない。例えば、紙幣の回収処理を開始するときに、各紙幣収納機構122、124、126のうち、最も紙幣の収納量の少ない紙幣収納機構に収納されている紙幣をカセット装着部140に送り、その後、他の各紙幣収納機構122、124、126に収納されている紙幣を、この空になった紙幣収納機構に送ることにより、他の各紙幣収納機構122、124、126に収納されている紙幣の反り癖を矯正するようになっていてもよい。また、紙幣の回収処理を開始するときに、各紙幣収納機構122、124、126のうち、空の紙幣収納機構がある場合には、この空の紙幣収納機構を用いて他の各紙幣収納機構122、124、126に収納されている紙幣の反り癖を矯正するようにする。なお、このような運用を行う場合には、カセット装着部140に送られる反り癖を有する紙幣の枚数を極力少なくすることができるようになるため、カセット装着部140に装着された紙幣回収カセット142において紙幣の集積不良が発生してしまうことをさらに抑制することができるようになる。
また、図12に示す例の紙幣処理装置100の他の運用方法として、例えば各紙幣収納機構122、124、126のうちある1つの紙幣収納機構を紙幣の精査用に用いることとし、紙幣の精査処理を行うとき以外には当該紙幣収納機構に紙幣を収納させないようになっていてもよい。この場合には、各収納繰出部120に収納されている全ての紙幣の反り癖を精査用の紙幣収納機構により矯正した後に、カセット装着部140に送ることができるようになる。
なお、図12に示す例の紙幣処理装置においては、反り矯正機構170が設けられておらず、各収納繰出部120から繰り出された紙幣を直接カセット装着部140に送る場合であっても、以下の方法によってカセット装着部140に装着された紙幣回収カセット142において集積不良が発生してしまうことを抑制することができるようになっている。より詳細には、各収納繰出部120に収納されている紙幣のうち、所定の向きの反り癖を有する紙幣(例えば、各紙幣収納機構122、126に収納されている紙幣)を全てカセット装着部140に送った後に、各収納繰出部120に収納されている紙幣のうち、上記の所定の向きとは反対向きの反り癖を有する紙幣(具体的には、各紙幣収納機構124に収納されている紙幣)をカセット装着部140に送るようになっている。すなわち、所定の向きの反り癖を有する紙幣をまとめて集積させ、その後に上記の所定の向きとは反対向きの反り癖を有する紙幣をまとめて紙幣回収カセット142に集積させることにより、異なった向きの反り癖を有する紙幣をまとめずに回収処理を行う場合と比較して、当該紙幣回収カセット142において集積不良が発生してしまうことを抑制することができるようになっている。
また、本実施の形態による紙幣処理装置の更に他の例として、図13に示すようなものが用いられてもよい。図13は、本実施の形態による紙幣処理装置の更に他の例の内部構成を示す側面図である。図13に示す例の紙幣処理装置210は、筐体212と、筐体212内へ紙幣を投入するための投入部220と、筐体212外へ紙幣を投出するための投出部222とを備えている。投入部220は、バラ紙幣を筐体212の外部から内部に投入するための投入口を有している。また、投出部222は、バラ紙幣を筐体212の内部から外部に投出するための投出口を有している。また、投入部220は、当該投入部220に投入された紙幣を1枚ずつ後述する搬送部224に繰り出す繰出機構220aが設けられている。図13に示すように、紙幣処理装置210において筐体212内には搬送部224が設けられており、当該搬送部224によって、投入部220により筐体212内に投入された紙幣が筐体212内で1枚ずつ搬送されるようになっている。また、搬送部224には識別部226が設けられており、この識別部226によって、搬送部224により搬送される紙幣の金種、真偽、正損、新旧等が識別されるようになっている。
また、筐体212内において複数の収納繰出部228が設けられており、各収納繰出部228はそれぞれ搬送部224に接続されている。各収納繰出部228は、投入部220により筐体212内に投入され識別部226により識別された紙幣を金種別に収納するようになっている。より詳細には、識別部226による識別結果に基づいて、紙幣は搬送部224により各収納繰出部228に金種別に送られるようになっている。また、各収納繰出部228は、当該収納繰出部228に収納された紙幣を1枚ずつ搬送部224に繰り出すことができるようになっている。ここで、各収納繰出部228は、紙幣を1枚ずつ一対の帯状の巻取部材間に挟み込んだ状態で当該巻取部材によって紙幣を巻き取る収納繰出部となっている。
また、図13に示すように、筐体212内においてカセット装着部240が設けられている。このカセット装着部240には、図14に示すような紙幣回収カセット244が着脱自在に収容されるようになっている。また、図14に示すように、紙幣回収カセット244には、複数の紙幣(図14において参照符号Pで表示)が積層状態で集積される集積部244aが設けられている。このため、紙幣回収カセット244がカセット装着部240に装着されたときに、紙幣処理装置210の搬送部224から紙幣回収カセット244に送られた紙幣は集積部244aに積層状態で集積されるようになる。また、紙幣回収カセット244には紙幣繰出機構(図示せず)が設けられており、この紙幣繰出機構により紙幣回収カセット244の集積部224aに積層された紙幣を1枚ずつ搬送部224に繰り出すことができるようになっている。
また、カセット装着部240には上述した紙幣収納カセット21cも装着することができるようになっている。このため、本実施の形態による紙幣処理装置20と、図14に示す紙幣処理装置210との間(すなわち、互いに異なる紙幣処理装置の間)において、紙幣収納カセット21cや紙幣回収カセット244を用いた紙幣の受け渡しを行うことができるようになっている。なお、紙幣収納カセット21cが収納繰出部25と略同一の構成を有するものである場合には、紙幣収納カセット21cにおいて紙幣が反った状態で収納されるようになっているため、当該紙幣収納カセット21cから繰り出される紙幣は比較的強い反り癖を有するようになる。
また、搬送部224におけるカセット装着部240の近傍には、上述した反り矯正機構70と略同一の構成を有する反り矯正機構270が設けられている。より詳細には、図13に示す例の紙幣処理装置210においては、反り矯正機構270は、上述した反り矯正機構70と同様に、位置固定の軸に回転自在となるよう設けられた溝部を有する一対の各下側ローラと、上記の軸と平行に延びる移動自在の軸に回転自在となるよう設けられた一対の各下側ローラ各上側ローラとを有している。また、これらの各上側ローラおよび各下側ローラに紙幣が挟まれることにより紙幣の反り癖が矯正されるようになっている。このことにより、各収納繰出部228から繰り出された紙幣の反り癖を矯正した後に、カセット装着部240に装着された紙幣回収カセット244に設けられた集積部244aに集積させることができるようになり、よって紙幣回収カセット244に設けられた集積部244aにおいて紙幣の集積不良が発生してしまうことを抑制することができるようになる。
なお、カセット装着部240に装着された紙幣収納カセット21cまたは紙幣回収カセット244から紙幣を繰り出す場合には、これらのカセットから繰り出される紙幣の反り癖の強さに応じて、反り矯正機構270による紙幣の反りの矯正の度合いを変更するようにしてもよい。より詳細には、例えば、紙幣収納カセット21cから繰り出された紙幣の反り癖の方が、紙幣回収カセット244から繰り出された紙幣の反り癖よりも強い反り癖を有している可能性が高い。このため、反り矯正機構270による紙幣の反りの矯正の度合いを、紙幣収納カセット21cから繰り出された紙幣に対しては比較的強くし、紙幣回収カセット244から繰り出された紙幣に対しては比較的弱くすることにより、適切な強さで紙幣の反りの矯正を行うことができるようになる。
また、本実施の形態による紙幣処理装置20、20p、20q、20rおよび上述した他の例に係る紙幣処理装置100、210において、反り矯正機構70、170、270等を設ける代わりに、あるいは反り矯正機構70、170、270等を設けるとともに、搬送部の一部を分岐させ、湾曲させた形状とすることにより、当該湾曲させた部分を搬送される紙幣の反り癖を矯正することができるようになっていてもよい。具体的には、図15に示すように、搬送部323を、上側に凸となるよう湾曲した上側搬送部323aと、下側に凸となるよう湾曲した下側搬送部323bと、湾曲していない搬送部部分323cとに分けることによって、このような機能を実現することができる。より詳細には、図15において搬送部323を左側から右側に向かって(すなわち、図15に示す矢印の方向に向かって)搬送される紙幣が、図15における紙面に直交する方向から見て下側に凸である反り癖を有している場合には、当該紙幣を上側搬送部323aを通過させることにより、紙幣の反りを矯正するようにする。一方で、図15において搬送部323を左側から右側に向かって搬送される紙幣が、図15における紙面に直交する方向から見て上側に凸である反り癖を有している場合には、当該紙幣を下側搬送部323bを通過させることにより、紙幣の反りを矯正するようにする。なお、湾曲していない搬送部部分323cは、弱い反り癖を有している紙幣や、反り癖を有していない紙幣に反り癖がついてしまうことを防止するために設けられている。
また、本実施の形態による紙幣処理装置20、20p、20q、20rおよび上述した他の例に係る紙幣処理装置100、210において、紙幣の表裏を反転させる表裏反転機構が設けられていてもよい。この場合には、ある収納繰出部から繰り出された所定の向きの反り癖を有する紙幣を、表裏反転機構により反転した後に、当該収納繰出部に再度収納させることができるようになる。このことにより、所定の向きの反り癖を有する紙幣を、上記の所定の向きとは反対の向きに反った状態で紙幣を収納させることができ、よって紙幣の反りを矯正することができるようになる。
なお、本発明に係る紙葉類処理装置は紙幣以外の紙葉類(例えば、小切手および商品券等)の処理を行うものであってもよい。この場合であっても、収納繰出部から繰り出された紙葉類の反りを反り矯正機構によって矯正することにより、集積部において紙葉類の集積不良が生じてしまうことを抑制することができるようになる。
1 貨幣処理機
20、20p、20q、20r 紙幣処理装置
20a 筐体
21 投入部
21a 紙幣受入ユニット
21b 紙幣繰出機構
21c 紙幣収納カセット
22 投出部
22a 羽根車
22b 羽根車駆動部
23 搬送部
23a 端部
23b 分岐箇所
24 識別部
25 収納繰出部
25a ドラム
25b 巻取部材
25c 回転軸心
27 機外リジェクト部
28 機内リジェクト部
29 操作表示部
32 紙幣収納機構
34 紙幣回収袋
34a 突出部
34b 開口
34c 目印
36 保持部材
36a ピン
36k 枠体
36p ガイドピン
36q 長穴
37 パンタグラフ
38 加熱部材
39 レバー
39a レバー駆動部
40 ステージ
41 ステージ駆動部
42 加熱部材
44 一時保留部
44a 軸
46 押し込み板
47 パンタグラフ
48 紙幣送り出し部
50 制御部
52 記憶部
54 印字部
56 通信インターフェース部
60 撮像部
62 光源
70 反り矯正機構
71 軸
72 下側ローラ
72a 溝部
73 軸
74 上側ローラ
75 移動機構
80 帯封用一時保留部
90 硬貨処理装置
100 紙幣処理装置
101a 筐体
102 上部ユニット
103 下部ユニット
110 紙幣投入部
112 搬送部
114 識別部
116 紙幣投出部
120 収納繰出部
122 紙幣収納機構
122a ドラム
124 紙幣収納機構
124a ドラム
126 紙幣収納機構
126a ドラム
140 カセット装着部
142 紙幣回収カセット
170 反り矯正機構
210 紙幣処理装置
212 筐体
220 投入部
220a 繰出機構
222 投出部
224 搬送部
226 識別部
228 収納繰出部
240 カセット装着部
244 紙幣回収カセット
244a 集積部
270 反り矯正機構
323 搬送部
323a 上側搬送部
323b 下側搬送部
323c 搬送部部分
800 帯封装置
810 搬送アーム
820 帯封部

Claims (17)

  1. 紙葉類が回転体に巻き取られることにより紙葉類が収納されるとともに前記回転体に巻き取られている紙葉類が当該回転体から繰り出し可能となっている収納繰出部と、
    前記収納繰出部から繰り出された紙葉類を搬送する搬送部と、
    前記搬送部に設けられ、当該搬送部により搬送される紙葉類の反りを矯正するための反り矯正機構と、
    前記搬送部に接続され、前記反り矯正機構を通過した紙葉類が積層状態で集積される集積部と、
    を備えた、紙葉類処理装置。
  2. 前記紙葉類処理装置による紙葉類の処理内容、前記収納繰出部における紙葉類の収納状態および前記収納繰出部から繰り出された紙葉類の特徴のうち少なくともいずれかの情報に基づいて、前記反り矯正機構による紙葉類の反りの矯正の度合いを調整する制御部を更に備えた、請求項1記載の紙葉類処理装置。
  3. 前記制御部は、前記搬送部による紙葉類の搬送速度を変えることにより前記反り矯正機構による紙葉類の反りの矯正の度合いを調整するようになっている、請求項2記載の紙葉類処理装置。
  4. 前記制御部は、前記反り矯正機構の状態を変えることによって当該反り矯正機構による紙葉類の反りの矯正の度合いを調整するようになっている、請求項2記載の紙葉類処理装置。
  5. 前記反り矯正機構は、前記搬送部により搬送される紙葉類に対して接離する反り矯正部材を有し、前記制御部は、前記反り矯正部材の位置を変えることにより前記反り矯正機構の状態を変えるようになっている、請求項4記載の紙葉類処理装置。
  6. 前記反り矯正部材は、前記搬送部により搬送される紙葉類と最近接する動作位置と、当該搬送部により搬送される紙葉類の反りの矯正を行わない退避位置との間で移動するようになっており、
    前記制御部は、前記反り矯正部材を前記動作位置と前記退避位置とのいずれかの位置に移動させることにより、紙葉類の反り矯正の実施または非実施の制御を行う、請求項5記載の紙葉類処理装置。
  7. 前記収納繰出部における紙葉類の収納状態は、前記回転体の回転軸心から収納されている紙葉類までの距離に基づく状態を含む、請求項2乃至6のいずれか一項に記載の紙葉類処理装置。
  8. 前記制御部は、前記収納繰出部に収納されている紙葉類について前記回転体の前記回転軸心から収納されている紙葉類までの距離が所定の閾値よりも小さくなると前記反り矯正機構による紙葉類の反りの矯正の度合いを大きくするようになっている、請求項7記載の紙葉類処理装置。
  9. 前記収納繰出部における紙葉類の収納状態は、紙葉類が前記収納繰出部に収納されていた時間に基づく状態を含む、請求項2乃至6のいずれか一項に記載の紙葉類処理装置。
  10. 紙葉類の特徴は、紙葉類の金種、短手寸法、長手寸法、厚み、材質のうち、少なくともいずれか1つの要素を含む、請求項2乃至6のいずれか一項に記載の紙葉類処理装置。
  11. 前記集積部は、回収されるべき紙葉類が集積される回収部、筐体の内部から外部に紙葉類を投出するための投出部、および帯封媒体により帯封されるべき紙葉類が一時的に集積される帯封用一時保留部のうち少なくともいずれかのものである、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の紙葉類処理装置。
  12. 紙葉類の回収処理が行われる際に、前記収納繰出部から前記搬送部に繰り出された紙葉類は前記反り矯正機構を通過した後に前記回収部に送られるようになっている、請求項11記載の紙葉類処理装置。
  13. 前記回収部は、装置本体に対して着脱可能となっている回収袋または回収カセットである、請求項11または12記載の紙葉類処理装置。
  14. 筐体の外部から内部に紙葉類を投入するための投入部を更に備え、
    前記投入部は、前記搬送部に接続されており、
    前記投入部により前記筐体の外部から内部に投入された紙葉類は前記搬送部により前記収納繰出部または前記集積部に送られるようになっており、
    前記反り矯正機構は、前記搬送部における前記収納繰出部と前記集積部との間の箇所に設けられている、請求項1乃至13のいずれか一項に記載の紙葉類処理装置。
  15. 前記紙葉類処理装置による紙葉類の処理内容、前記収納繰出部における紙葉類の収納状態および前記収納繰出部から繰り出された紙葉類の特徴のうち少なくともいずれかの情報に基づいて、前記反り矯正機構による紙葉類の反りの矯正の度合いを調整する制御部を更に備え、
    前記制御部は、前記紙葉類処理装置による紙葉類の処理内容として、前記投入部により前記筐体の内部に投入された紙葉類を前記搬送部により搬送する場合よりも、前記収納繰出部から繰り出された紙葉類を前記搬送部により搬送する場合の方が紙葉類の反りの矯正の度合いが大きくなるよう、前記反り矯正機構による紙葉類の反りの矯正の度合いを調整する、請求項14記載の紙葉類処理装置。
  16. 収納繰出部の回転体に巻き取られている紙葉類を当該回転体から繰り出す工程と、
    前記収納繰出部から繰り出された紙葉類を搬送部により搬送する工程と、
    前記搬送部により搬送される紙葉類の反りを反り矯正機構により矯正する工程と、
    前記反り矯正機構を通過した紙葉類を集積部に積層状態で集積させる工程と、
    を備えた、紙葉類処理方法。
  17. 紙葉類の処理内容、前記収納繰出部における紙葉類の収納状態および前記収納繰出部から繰り出された紙葉類の特徴のうち少なくともいずれかの情報に基づいて、前記反り矯正機構による紙葉類の反りの矯正の度合いを調整する、請求項16記載の紙葉類処理方法。
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