JP2019211972A - 紙葉類処理装置および紙葉類処理方法 - Google Patents

紙葉類処理装置および紙葉類処理方法 Download PDF

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隆徳 中井
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Abstract

【課題】紙葉類の処理にかかる時間を短縮することができる紙葉類処理装置および紙葉類処理方法を提供する。【解決手段】紙葉類処理装置(例えば、紙幣処理機10)は、搬送路に沿って紙葉類(例えば、紙幣)を搬送する搬送部40と、搬送部40により搬送される紙葉類の姿勢および搬送路の幅方向における位置のうち少なくともいずれか一方を変更する変更部44と、検知部(例えば、識別部42)による検知結果に基づいて変更部44による紙葉類の目標変更量を算出する制御部70とを備えている。制御部70は、変更部44を複数回通過させることにより変更部44による紙葉類の変更を複数回行わせるようにし、この際に各回の変更部44による紙葉類の変更量の合計が算出された目標変更量となるよう搬送部40および変更部44を制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、紙幣等の紙葉類の処理を行う紙葉類処理装置および紙葉類処理方法に関し、とりわけ、搬送部により紙葉類が搬送される際に搬送路の幅方向における紙葉類の位置や紙葉類の姿勢を変更するための紙葉類処理装置および紙葉類処理方法に関する。
銀行等の金融機関に設置されるATM等の、紙幣の入出金処理を行う紙幣入出金機において、紙幣は筐体の内部で搬送部により1枚ずつ搬送されるようになっている。このような紙幣入出金機として例えば特許文献1等に開示されるものが従来から知られている。特許文献1等に開示されるような従来の紙幣入出金機では、斜行矯正部および位置合わせ部がそれぞれ搬送部に設けられている。ここで、斜行矯正部は、搬送部において紙幣が斜行状態で搬送されているときに、この斜行状態を矯正するようになっている。また、位置合わせ部は、搬送部により搬送される紙幣が搬送路の幅方向における所定の位置(例えば、中央位置)から外れている場合に、この紙幣を搬送路の幅方向にシフトさせることにより、搬送路の幅方向における紙幣の位置を所定の位置に合わせるようになっている。
このような紙幣入出金機では、紙幣の入金処理が行われる際に、入出金部から搬送部に繰り出された紙幣は斜行矯正部により斜行状態が矯正された後、識別部により金種等の識別が行われ、一時保留部に保留される。そして、操作者によって入金確定の指令が入力されると、一時保留部から繰り出された紙幣が搬送部により紙幣収納繰出カセットに送られ、この紙幣収納繰出カセットに収納される。また、紙幣の出金処理が行われる際に、紙幣収納繰出カセットから繰り出された紙幣は識別部により識別された後に位置合わせ部により搬送路の幅方向における位置が所定の位置に合わせられ、その後に入出金部に送られてこの入出金部に集積される。
特開2015−170109号公報
特許文献1等に開示される従来の紙幣入出金機では、紙幣の入金処理や出金処理が行われる際に、斜行矯正部や位置合わせ部を紙幣が1回しか通過しないため、これらの斜行矯正部や位置合わせ部によって紙幣の斜行状態を確実に矯正したり搬送路の幅方向における紙幣の位置を所定の位置に確実に合わせたりするためには紙幣の搬送速度を低下させなければならなかった。このため、紙幣の処理に時間がかかるという問題があった。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、紙葉類の処理にかかる時間を短縮することができる紙葉類処理装置および紙葉類処理方法を提供することを目的とする。
本発明の紙葉類処理装置は、搬送路に沿って紙葉類を搬送する搬送部と、前記搬送部により搬送される紙葉類の姿勢および前記搬送路の幅方向における位置のうち少なくともいずれか一方を検知する検知部と、前記搬送部に設けられ、前記姿勢および前記位置のうち少なくともいずれか一方を変更する変更処理を行う変更部と、前記検知部による検知結果に基づいて、前記変更部により紙葉類の前記姿勢および前記位置のうち少なくともいずれか一方を変更すべき量である目標変更量を算出し、前記目標変更量に基づいて前記搬送部および前記変更部の制御を行う制御部と、を備え、前記制御部は、紙葉類が前記変更部を複数回通過し、前記変更処理が複数回行われ、各回の前記変更処理による変更量の合計が前記目標変更量となるよう前記搬送部および前記変更部を制御することを特徴とする。
このような紙葉類処理装置によれば、変更部による紙葉類の目標変更量を分割し、紙葉類が変更部を複数回通過するようにすることにより、変更部による紙葉類の変更を、この分割された目標変更量だけ複数回行わせるようにすることによって、1回の変更部による紙葉類の変更量を少なくすることにより紙葉類の搬送速度を低下させることなく変更部により紙葉類を確実に変更することができ、よって紙葉類の処理にかかる時間を短縮することができる。
本発明の紙葉類処理装置においては、前記目標変更量は、前記検知部により検知された前記位置を基に算出され、前記制御部は、紙葉類が前記変更部を複数回通過し、前記位置を変更する前記変更処理が複数回行われ、各回の前記変更処理による変更量の合計が前記目標変更量となるよう前記搬送部および前記変更部を制御するようになっていてもよい。
また、前記検知部は、前記姿勢として、前記搬送路の搬送面に平行な所定の方向に対する紙葉類の斜行角度を検知し、前記目標変更量は、前記検知部により検知された前記斜行角度を基に算出され、前記制御部は、紙葉類が前記変更部を複数回通過し、前記斜行角度を変更する前記変更処理が複数回行われ、各回の前記変更処理による変更量の合計が前記目標変更量となるよう前記搬送部および前記変更部を制御するようになっていてもよい。
また、前記制御部は、紙葉類が前記搬送路を往復移動し、前記変更部を複数回通過するよう前記搬送部を制御するようになっていてもよい。
あるいは、前記搬送路はループ形状部分を有しており、当該ループ形状部分に前記変更部が設けられており、前記制御部は、紙葉類が前記搬送路の前記ループ形状部分を複数回周回し、前記変更部を複数回通過するよう前記搬送部を制御するようになっていてもよい。
また、前記搬送部に接続され、当該搬送部から送られた紙葉類を一時的に保留するとともに保留されている紙葉類を前記搬送部に繰り出し可能な一時保留部を更に備え、前記変更部は前記搬送部において前記検知部と前記一時保留部との間に設けられていてもよい。
この場合、前記制御部は、紙葉類が前記搬送部により搬送され、前記一時保留部に送られるときおよび前記一時保留部から前記搬送部に繰り出された当該紙葉類が前記搬送部により搬送されるときのそれぞれにおいて前記変更処理が行われるよう前記搬送部および前記変更部を制御するようになっていてもよい。
また、前記制御部は、紙葉類が前記搬送部により前記一時保留部に送られるときに前記姿勢を変更する前記変更処理が行われ、前記一時保留部から前記搬送部に繰り出された当該紙葉類が前記搬送部により搬送されるときに前記位置を変更する前記変更処理が行われるよう前記搬送部および前記変更部を制御するようになっていてもよい。
また、本発明の紙葉類処理装置は、前記搬送部に接続され、紙葉類を筐体の外部から内部に受け入れる受入部と、前記搬送部に接続され、当該搬送部から送られた紙葉類を収納する収納部と、を更に備え、前記制御部は、前記受入部により前記筐体の外部から内部に受け入れられた紙葉類が前記搬送部により前記一時保留部に送られるときおよび前記一時保留部から前記搬送部に繰り出された当該紙葉類が前記搬送部により前記収納部に搬送されるときのそれぞれにおいて前記変更処理が行われるよう前記搬送部および前記変更部を制御するようになっていてもよい。
また、本発明の紙葉類処理装置は、前記搬送部に接続され、紙葉類を筐体の内部から外部に出す出口部と、前記搬送部に接続され、紙葉類を収納するとともに収納されている紙葉類を前記搬送部に繰り出し可能な収納繰出部と、を更に備え、前記制御部は、前記収納繰出部から前記搬送部に繰り出された紙葉類が当該搬送部により前記一時保留部に送られるときおよび前記一時保留部から前記搬送部に繰り出された当該紙葉類が前記搬送部により元の前記収納繰出部に搬送されるときのそれぞれにおいて前記変更処理が行われるよう前記搬送部および前記変更部を制御するようになっていてもよい。
また、本発明の紙葉類処理装置は、前記搬送部に接続され、紙葉類を収納するとともに収納されている紙葉類を前記搬送部に繰り出し可能な収納繰出部を更に備え、前記制御部は、前記収納繰出部から前記搬送部に繰り出された紙葉類が当該搬送部により前記一時保留部に送られ、その後、前記一時保留部から前記搬送部に繰り出された当該紙葉類が前記搬送部により元の前記収納繰出部に搬送する精査処理を行うよう前記搬送部を制御し、前記制御部は、前記精査処理において、前記収納繰出部から前記搬送部に繰り出された紙葉類が当該搬送部により前記一時保留部に送られるときおよび前記一時保留部から前記搬送部に繰り出された当該紙葉類が前記搬送部により元の前記収納繰出部に搬送されるときのそれぞれにおいて前記変更処理が行われるよう前記搬送部および前記変更部を制御するようになっていてもよい。
本発明の紙葉類処理装置においては、前記変更部は、前記姿勢を変更する前記変更処理および前記位置を変更する前記変更処理の両方を行うことができるようになっていてもよい。
本発明の紙葉類処理方法は、搬送部により紙葉類を搬送路に沿って搬送する工程と、前記搬送部により搬送される紙葉類の姿勢および前記搬送路の幅方向における位置のうち少なくともいずれか一方を検知部により検知する工程と、前記検知部による検知結果に基づいて変更部による紙葉類の前記姿勢および前記位置のうち少なくともいずれか一方を変更すべき量である目標変更量を算出する工程と、前記搬送部に設けられた前記変更部により、前記姿勢および前記位置のうち少なくともいずれか一方を変更する変更処理を行う工程と、を備え、各回の前記変更処理による変更量の合計が前記目標変更量となるよう、紙葉類に前記変更部を複数回通過させることにより前記変更処理を複数回行わせることを特徴とする。
このような紙葉類処理方法によれば、変更部による紙葉類の目標変更量を分割し、紙葉類が変更部を複数回通過するようにすることにより、変更部による紙葉類の変更を、この分割された目標変更量だけ複数回行わせるようにすることによって、1回の変更部による紙葉類の変更量を少なくすることにより紙葉類の搬送速度を低下させることなく変更部により紙葉類を確実に変更することができ、よって紙葉類の処理にかかる時間を短縮することができる。
本発明の紙葉類処理装置および紙葉類処理方法によれば、紙葉類の処理にかかる時間を短縮することができる。
本発明の実施の形態による紙幣処理機の概略的な構成の一例を示す概略構成図である。 図1に示す紙幣処理機における変更部の上面図である。 図2に示す変更部の側面図である。 (a)〜(f)は、図2に示す変更部による、搬送路の幅方向における紙幣の位置を変更する動作を示す説明図である。 図2に示す変更部による、紙幣の姿勢を変更する動作を示す説明図である。 図1に示す紙幣処理機における制御系の構成を示す機能ブロック図である。 図1に示す紙幣処理機において紙幣の入金処理が行われる際の動作を示す説明図である。 図7に示す状態から引き続く、図1に示す紙幣処理機において紙幣の入金処理が行われる際の動作を示す説明図である。 図1に示す紙幣処理機において紙幣の出金処理が行われる際の動作を示す説明図である。 図9に示す状態から引き続く、図1に示す紙幣処理機において紙幣の出金処理が行われる際の動作を示す説明図である。 本発明の実施の形態による紙幣処理機の概略的な構成の他の例を示す概略構成図である。 図11に示す紙幣処理機において紙幣の入金処理が行われる際の動作を示す説明図である。 図12に示す状態から引き続く、図11に示す紙幣処理機において紙幣の入金処理が行われる際の動作を示す説明図である。 図11に示す紙幣処理機において紙幣の精査処理が行われる際の動作を示す説明図である。 図14に示す状態から引き続く、図11に示す紙幣処理機において紙幣の精査処理が行われる際の動作を示す説明図である。 本発明の実施の形態による紙幣処理機の概略的な構成の更に他の例を示す概略構成図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1乃至図10は、本実施の形態による紙幣処理機の構成や動作を示す図である。
まず、本実施の形態に係る紙幣処理機10の全体構成について図1を用いて説明する。図1に示すように、本実施の形態による紙幣処理機10は、上部筐体12および下部筐体14を備えている。上部筐体12には、当該上部筐体12の外部から内部に紙幣を投入したり上部筐体12の内部から外部に紙幣を投出したりするための入出金部20が設けられている。また、上部筐体12の内部において、紙幣を1枚ずつ搬送する搬送部40が入出金部20に接続されている。搬送部40には識別部42が設けられており、当該搬送部40により搬送される紙幣は識別部42によりその金種、真偽、正損等の識別が行われるようになっている。具体的には、識別部42は、例えば搬送部40の搬送路の幅方向の全域に亘って延びる線状のイメージセンサであり、当該イメージセンサにより紙幣の画像が取得されるようになっている。そして、識別部42は、この取得された紙幣の画像に基づいて当該紙幣の金種、真偽、正損等の識別を行うようになる。また、識別部42は、取得された紙幣の画像に基づいて、搬送部40により搬送される紙幣の姿勢および搬送部40の搬送路の幅方向における位置を検知するようになっている。例えば、紙幣の姿勢は斜行角度で表される。斜行角度は、搬送路の搬送面に平行な所定の方向に対する紙葉類の角度である。より詳細には、斜行角度は、搬送路の搬送面に平行な所定の方向と紙幣の所定の辺がなす角度であり、搬送路の搬送面に平行な所定の方向は紙幣の搬送方向であり、紙幣の所定の辺は、紙幣が正常に搬送されている場合に紙幣の搬送方向と平行となる辺である。また、搬送部40の搬送路の幅方向における紙幣の位置は、搬送路の所定部分と紙幣の所定部分の間の搬送路の幅方向の距離で表される。例えば、搬送路の所定部分は、搬送路の側縁部のいずれか一方でもよいし、搬送路の幅方向の中央を通り搬送方向に延びる中央線でもよい。また、紙幣の所定部分は、紙幣の重心でもよいし、搬送路の側縁部のいずれか一方に最も近い紙幣の部分でもよい。また、搬送部40にはテープ巻取方式の一時保留部46が接続されている。一時保留部46は、正逆両方向に回転可能なドラムを有しており、このドラムにテープが巻き取られるようになっている。そして、搬送部40から一時保留部46に送られた紙幣は、このテープと一緒に1枚ずつ順次ドラムにより巻き取られて収納されるようになっている。また、ドラムを逆転させると、巻き取られた紙幣が1枚ずつ繰り出されて、搬送部40に送られるようになっている。また、搬送部40には変更部44が設けられており、この変更部44により、搬送部40により搬送される紙幣の姿勢および搬送路の幅方向における位置の少なくとも一方が変更されるようになっている。このような変更部44の構成の詳細については後述する。
また、下部筐体14はいわゆる金庫となっており、管理者等の、特定の権限を有する者のみがこの下部筐体14の扉を開けて内部にアクセスすることができるようになっている。また、下部筐体14の内部には、紙幣を1枚ずつ搬送する搬送部41が設けられており、この搬送部41は上部筐体12内に設けられた搬送部40と接続されている。このことにより、上部筐体12内と下部筐体14内との間で紙幣の受け渡しを行うことができるようになっている。また、下部筐体14内には複数の紙幣収納繰出カセット50が並列に設けられており、各紙幣収納繰出カセット50はそれぞれ搬送部41に接続されている。各紙幣収納繰出カセット50は、搬送部41から送られた紙幣を例えば金種別に収納するようになっている。また、各紙幣収納繰出カセット50には、収納された紙幣を1枚ずつ搬送部41に繰り出す紙幣繰出機構(図示せず)が設けられている。また、下部筐体14内には複数の紙幣収納カセット52が並列に設けられており、各紙幣収納カセット52はそれぞれ搬送部41に接続されている。各紙幣収納カセット52は搬送部41から送られた紙幣を収納するようになっている。また、各紙幣収納カセット52には、対応する金種の紙幣収納繰出カセット50が満杯であるため当該紙幣収納繰出カセット50に収納できないようなオーバーフロー紙幣、識別部42により偽券であると識別された紙幣、各紙幣収納繰出カセット50に金種が割り当てられていない紙幣、出金に利用できない損券、出金処理時において入出金部20に送られた後に操作者(顧客)が取り忘れた紙幣(取り忘れ紙幣)等が収納されるようになっている。また、上述した様々な種類の紙幣をどの紙幣収納カセット52に収納するかを任意で設定することができるようになっている。
次に、変更部44の構成の詳細について図2乃至図5を用いて説明する。なお、図2、図4および図5において、変更部44を通過する紙幣を参照符合Pで示す。
図2および図3に示すように、変更部44は、その位置が固定され、搬送路111に沿って紙幣を搬送する第1の固定搬送部120および第2の固定搬送部150と、第1の固定搬送部120および第2の固定搬送部150の間に設けられ、搬送路111の幅方向(図2の上下方向)に沿ってそれぞれスライド可能となっており、第1の固定搬送部120または第2の固定搬送部150から受け渡された紙幣をそれぞれ搬送する複数(例えば、4つ)のスライド式搬送機構130とを備えている。また、第1の固定搬送部120に対して各スライド式搬送機構130とは反対側には外側搬送部112が設けられている。同様に、第2の固定搬送部150に対して各スライド式搬送機構130とは反対側には外側搬送部が設けられているが、この外側搬送部の構成は外側搬送部112の構成と略同一であるため図示および説明を省略する。図2において、変更部44により紙幣は図2における左右方向に延びる搬送路111に沿って右方向または左方向に1枚ずつ搬送させられるようになっている。すなわち、変更部44において紙幣は図2における左右両方向に搬送可能となっている。また、図2に示す変更部44において、紙幣はその短手方向に沿って搬送させられるようになっている。なお、変更部44はこのような態様に限定されることはなく、他の例では、紙幣はその長手方向に沿って搬送させられるようになっていてもよい。
図2および図3に示すように、外側搬送部112は、複数の上側ローラ115により張架された上側搬送ベルト114と、複数の下側ローラ117により張架された下側搬送ベルト116とから構成されている。なお、図2では、変更部44から上側搬送ベルト114や上側ローラ115を取り外したときの下側搬送ベルト116の構成を示している。ここで、複数の下側ローラ117のうちある一つの下側ローラ117には駆動モータが取り付けられており、この駆動モータにより下側ローラ117が回転させられることによって下側搬送ベルト116は図3における時計回りまたは反時計回りの方向に循環移動するようになっている。また、上側搬送ベルト114も下側搬送ベルト116と連れ回るようになっており、下側搬送ベルト116が図3における時計回りまたは反時計回りの方向に循環移動させられると、上側搬送ベルト114も図3における時計回りまたは反時計回りの方向に循環移動させられるようになっている。そして、外側搬送部112において、紙幣は上側搬送ベルト114と下側搬送ベルト116との間に挟持された状態で搬送させられるようになっている。また、図2に示すように、下側搬送ベルト116は、搬送路111における幅方向(図2における上下方向)に沿って左右一対となるよう配置されており、下側搬送ベルト116に対応する上側搬送ベルト114も、図示はしていないが搬送路111における幅方向に沿って左右一対となるよう配置されている。
図2および図3に示すように、第1の固定搬送部120は、わずかな距離を隔てて上下方向に離間するよう配設された上側案内部122および下側案内部124から構成されており、これらの上側案内部122および下側案内部124の間に、紙幣が搬送させられる搬送路111が形成されている。また、図2に示すように、下側案内部124には駆動ローラ126が搬送路111における幅方向に沿って左右一対となるよう設けられているとともに、上側案内部122には、各駆動ローラ126に対向するよう従動ローラ128が搬送路111における幅方向に沿って左右一対となるよう設けられている。なお、図2では、第1の固定搬送部120から上側案内部122や従動ローラ128を取り外したときの下側案内部124や駆動ローラ126の構成を示している。
第1の固定搬送部120において、駆動ローラ126の外周面には例えばゴム等の高摩擦部材が配設されており、この駆動ローラ126は駆動軸129を介して後述するローラ駆動部160により図3における時計回りまたは反時計回りの方向に回転させられるようになっている。また、従動ローラ128の外周面には金属部材が配設されており、この従動ローラ128は、駆動ローラ126と当接して当該駆動ローラ126と連れ回るよう上側案内部122に設けられている。そして、駆動ローラ126と従動ローラ128との間に形成されるニップ部に紙幣が送られることにより当該紙幣は搬送路111に沿って図2および図3における左右方向に搬送させられるようになっている。
また、第2の固定搬送部150も、第1の固定搬送部120と同様に、わずかな距離を隔てて上下方向に離間するよう配設された上側案内部152および下側案内部154から構成されており、これらの上側案内部152および下側案内部154の間に、紙幣が搬送させられる搬送路111が形成されている。また、図2に示すように、下側案内部154には駆動ローラ156が搬送路111における幅方向に沿って左右一対となるよう設けられているとともに、上側案内部152には、各駆動ローラ156に対向するよう従動ローラ158が搬送路111における幅方向に沿って左右一対となるよう設けられている。なお、図2では、第2の固定搬送部150から上側案内部152や従動ローラ158を取り外したときの下側案内部154や駆動ローラ156の構成を示している。
第2の固定搬送部150において、駆動ローラ156の外周面には例えばゴム等の高摩擦部材が配設されており、この駆動ローラ156は駆動軸159を介して後述するローラ駆動部160により図3における時計回りまたは反時計回りの方向に回転させられるようになっている。また、従動ローラ158の外周面には金属部材が配設されており、この従動ローラ158は、駆動ローラ156と当接して当該駆動ローラ156と連れ回るよう上側案内部152に設けられている。そして、駆動ローラ156と従動ローラ158との間に形成されるニップ部に紙幣が送られることにより当該紙幣は搬送路111に沿って図2および図3における左右方向に搬送させられるようになっている。
また、第1の固定搬送部120と第2の固定搬送部150との間には、複数(例えば4つ)のスライド式搬送機構130が紙幣の搬送方向に沿って直列に配設されている。各スライド式搬送機構130は、他のスライド式搬送機構130から独立して、搬送路111の幅方向(図2における上下方向)に沿ってスライド可能となっている。このことにより、各スライド式搬送機構130の上流側の箇所において紙幣が搬送路111の幅方向におけるどの位置にあっても、各スライド式搬送機構130によって紙幣を搬送路111の幅方向に沿って移動させることにより、各スライド式搬送機構130から排出される紙幣は、搬送路111の幅方向における位置が所定位置(例えば、中央位置)に寄せられたものとなる。
図2および図3に示すように、各スライド式搬送機構130は、わずかな距離を隔てて上下方向に離間するよう配設された上側案内部132および下側案内部134から構成されており、これらの上側案内部132および下側案内部134の間に、紙幣が搬送させられる搬送路111が形成されている。これらの上側案内部132および下側案内部134は互いに連結されており、上側案内部132および下側案内部134は一体的に搬送路111における幅方向に沿ってスライド可能となっている。また、図2に示すように、下側案内部134には駆動ローラ136が搬送路111における幅方向に沿って左右一対となるよう設けられているとともに、上側案内部132には、各駆動ローラ136に対向するよう従動ローラ138が搬送路111における幅方向に沿って左右一対となるよう設けられている。なお、図2では、各スライド式搬送機構130から上側案内部132や従動ローラ138を取り外したときの下側案内部134や駆動ローラ136の構成を示している。
各スライド式搬送機構130において、駆動ローラ136の外周面には例えばゴム等の高摩擦部材が配設されており、この駆動ローラ136は駆動軸139を介して後述するローラ駆動部160により図3における時計回りまたは反時計回りの方向に回転させられるようになっている。また、従動ローラ138の外周面には金属部材が配設されており、この従動ローラ138は、駆動ローラ136と当接して当該駆動ローラ136と連れ回るよう上側案内部132に設けられている。そして、駆動ローラ136と従動ローラ138との間に形成されるニップ部に紙幣が送られることにより当該紙幣は搬送路111に沿って図2および図3における左右方向に搬送させられるようになっている。
また、本実施の形態では、第1の固定搬送部120の駆動ローラ126、各スライド式搬送機構130の駆動ローラ136および第2の固定搬送部150の駆動ローラ156は単一の駆動系であるローラ駆動部160により駆動されるようになっている。このようなローラ駆動部160の構成の詳細について図2を用いて説明する。図2に示すように、第1の固定搬送部120の駆動ローラ126の駆動軸129、各スライド式搬送機構130の駆動ローラ136の駆動軸139および第2の固定搬送部150の駆動ローラ156の駆動軸159の各々の先端部分にはそれぞれ歯車129a、139a、159aが設けられており、これらの歯車129a、139a、159aの間にはそれぞれ駆動ギア164が配設されている。また、第1の固定搬送部120の駆動ローラ126の駆動軸129の先端部分に設けられた歯車129aには駆動ギア162が互いに噛合するよう配設されており、この駆動ギア162には駆動ギア161が互いに噛合するよう配設されている。そして、図示しない例えばステッピングモータ等からなる駆動モータにより駆動ギア161が回転させられることにより、駆動ギア162を介して歯車129aが回転させられ、この回転駆動力が各駆動ギア164を介して各歯車139aや歯車159aに伝達される。このようにして、各駆動軸129、139、159が一体的に回転し、各駆動ローラ126、136、156も一体的に回転するようになる。
また、図2に示すように、各駆動ギア164はそれぞれ搬送路111の幅方向(すなわち、各駆動軸139の長手方向)に沿って延びるようになっている。このため、各スライド式搬送機構130の上側案内部132および下側案内部134が搬送路111の幅方向に沿ってスライドし、各駆動ローラ136の駆動軸139も搬送路111の幅方向に沿って移動した場合でも、各歯車139aと各駆動ギア164との間の連結が外れることがない。このことにより、各駆動ローラ136の駆動軸139が搬送路111の幅方向に沿って移動した場合でも、ローラ駆動部160により各駆動ローラ126、136、156を一体的に回転させることができるようになる。
また、図2に示すように、変更部44において、第1の固定搬送部120の外側にある外側搬送部112には第1紙幣検知センサ170が設置されているとともに、第2の固定搬送部150の外側にある外側搬送部には第2紙幣検知センサ(図示せず)が設置されている。変更部44において紙幣が図2や図3における左方向に搬送される際に、第1紙幣検知センサ170は、搬送路111に沿って外側搬送部112により搬送させられる紙幣について、その幅方向長さ、搬送路111の幅方向における位置、および斜行角度(斜行量)等を検知するようになっている。第1紙幣検知センサ170により検知された紙幣の検知情報は後述する制御部70に送られるようになっている。また、変更部44において紙幣が図2や図3における左方向に搬送される際に、第2の固定搬送部150の外側にある外側搬送部に設けられた第2紙幣検知センサは、各スライド式搬送機構130により搬送路111の幅方向における所定位置(例えば、中央位置等)に寄せられた後に搬送させられる紙幣について、その幅方向長さ、搬送路111の幅方向における位置、および斜行角度(斜行量)等を検知するようになっている。第2紙幣検知センサにより検知された紙幣の検知情報も後述する制御部70に送られるようになっており、後述する制御部70は、第2紙幣検知センサから送られた紙幣の検知情報に基づいて、各スライド式搬送機構130により紙幣が搬送路111の幅方向における所定位置に正確に寄せられたか否かを判定するようになっている。なお、変更部44において紙幣が図2や図3における右方向に搬送される場合にも第1紙幣検知センサ170および第2紙幣検知センサによって同様の動作が行われるようになっている。
また、図2に示すように、変更部44において、第1紙幣検知センサ170および第1の固定搬送部120の間の位置には第1搬送タイミング検知センサ174が設置されている。また、第2紙幣検知センサおよび第2の固定搬送部150の間の位置には第2搬送タイミング検知センサ(図示せず)が設置されている。変更部44において紙幣が図2や図3における左方向に搬送される際に、第1搬送タイミング検知センサ174は、第1の固定搬送部120に送られる直前の紙幣のタイミングを検知するようになっており、また、第2搬送タイミング検知センサは、各スライド式搬送機構130により搬送路111の幅方向における位置が所定位置に寄せられた後に第2の固定搬送部150から送られた紙幣のタイミングを検知するようになっている。また、変更部44において紙幣が図2や図3における右方向に搬送される際に、第2搬送タイミング検知センサは、第2の固定搬送部150に送られる直前の紙幣のタイミングを検知するようになっており、また、第1搬送タイミング検知センサ174は、各スライド式搬送機構130により搬送路111の幅方向における位置が所定位置に寄せられた後に第1の固定搬送部120から送られた紙幣のタイミングを検知するようになっている。第1搬送タイミング検知センサ174や第2搬送タイミング検知センサによる紙幣の検知情報はそれぞれ後述する制御部70に送られるようになっている。
次に、このような変更部44により搬送路111の幅方向における紙幣の位置を変更する動作について図4(a)〜(f)を用いて説明する。図4(a)〜(f)では、変更部44において紙幣が図2や図3における左方向に搬送される場合について説明している。また、図4(a)〜(f)において、4つのスライド式搬送機構130を紙幣の搬送方向に沿って上流側からそれぞれ第1のスライド式搬送機構130a、第2のスライド式搬送機構130b、第3のスライド式搬送機構130cおよび第4のスライド式搬送機構130dとしている。また、図4(a)〜(f)において、第1〜第4のスライド式搬送機構130a〜130dにより順次搬送させられる紙幣を参照符号Pで示す。
図4(a)に示すように、外側搬送部112から第1の固定搬送部120に紙幣が受け渡されたときにこの紙幣の搬送路111の幅方向における位置が所定位置(例えば、中央位置)からずれていた場合には、この紙幣を搬送路111の幅方向における所定位置に寄せるため、図4(b)に示すように、第1のスライド式搬送機構130aおよび第2のスライド式搬送機構130bが紙幣に近づく方向(すなわち、図4(b)における下方向)に移動し始める。例えば、外側搬送部112から第1の固定搬送部120に受け渡された紙幣について、搬送路111の幅方向における位置が中央位置から例えば20mmずれていた場合には、第1のスライド式搬送機構130aおよび第2のスライド式搬送機構130bを中央位置から図4(b)における下方向に例えば5mm移動させる。このような第1のスライド式搬送機構130aおよび第2のスライド式搬送機構130bの移動は、第1のスライド式搬送機構130aの駆動ローラ136と従動ローラ138との間にあるニップ部に紙幣が送られるまでの間に行われる。そして、図4(c)に示すように、紙幣の搬送方向における後端部が、第1の固定搬送部120の駆動ローラ126と従動ローラ128との間にあるニップ部から抜けると、第1のスライド式搬送機構130aおよび第2のスライド式搬送機構130bを上方向に移動させ、紙幣を搬送路111の幅方向における所定位置(例えば、中央位置)に近づけるようにする。この際に、第1のスライド式搬送機構130aおよび第2のスライド式搬送機構130bを所定位置よりも図4(c)における上方向の位置に移動させるようにする。具体的には、第1のスライド式搬送機構130aおよび第2のスライド式搬送機構130bを中央位置から図4(c)における上方向に例えば5mm移動させる。このことにより、搬送路111の幅方向における中央位置からの紙幣のずれの大きさが20mmから10mmに減少する。
また、図4(c)に示すように、第3のスライド式搬送機構130cおよび第4のスライド式搬送機構130dが紙幣に近づく方向(すなわち、図4(c)における下方向)に移動し始める。具体的には、第3のスライド式搬送機構130cおよび第4のスライド式搬送機構130dを中央位置から図4(c)における下方向に例えば5mm移動させる。このような第3のスライド式搬送機構130cおよび第4のスライド式搬送機構130dの移動は、第3のスライド式搬送機構130cの駆動ローラ136と従動ローラ138との間にあるニップ部に紙幣が送られるまでの間に行われる。そして、図4(d)に示すように、紙幣の搬送方向における後端部が、第2のスライド式搬送機構130bの駆動ローラ136と従動ローラ138との間にあるニップ部から抜けると、第1のスライド式搬送機構130aおよび第2のスライド式搬送機構130bは所定位置(具体的には、中央位置)に戻るようになる。同時に、図4(e)に示すように、第3のスライド式搬送機構130cおよび第4のスライド式搬送機構130dを上方向に移動させ、紙幣を搬送路111の幅方向における所定位置(例えば、中央位置)に更に近づけるようにする。この際に、第3のスライド式搬送機構130cおよび第4のスライド式搬送機構130dを所定位置よりも図4(e)における上方向の位置に移動させるようにする。具体的には、第3のスライド式搬送機構130cおよび第4のスライド式搬送機構130dを中央位置から図4(e)における上方向に例えば5mm移動させる。このことにより、搬送路111の幅方向における中央位置からの紙幣のずれの大きさが0mmとなり、紙幣は搬送路111の幅方向における所定位置に寄せられるようになる。その後、図4(f)に示すように、第4のスライド式搬送機構130dから第2の固定搬送部150に紙幣が受け渡され、この第2の固定搬送部150から更に下流側に紙幣が送られるようになる。また、第3のスライド式搬送機構130cおよび第4のスライド式搬送機構130dは所定位置(具体的には、中央位置)に戻るようになる。
このように、変更部44において、複数のスライド式搬送機構130a〜130dにより紙幣が搬送させられる際に、搬送路111の幅方向における予め設定された所定位置と、搬送路111の幅方向における実際の紙幣の位置との間のずれ量に基づいて各スライド式搬送機構130a〜130dを搬送路111の幅方向に沿ってスライドさせることによって、搬送路111の幅方向に沿って紙幣を確実に移動させて所定位置に寄せることができる。
なお、上記の説明は、変更部44において紙幣が図2や図3における左方向に搬送される場合についてのものであるが、変更部44において紙幣が図2や図3における右方向に搬送される場合にも、同様の方法により搬送路111の幅方向における紙幣の位置を所定位置に寄せることができる。
次に、このような変更部44により紙幣の姿勢を変更する動作について説明する。識別部42や第1紙幣検知センサ170により紙幣が検知されたときにこの紙幣が斜行状態となっていた場合には、第1の固定搬送部120と第1のスライド式搬送機構130aとの間、各スライド式搬送機構130a〜130dの間、または第4のスライド式搬送機構130dと第2の固定搬送部150との間でこのような紙幣の斜行状態を矯正することができるようになっている。このような変更部44による紙幣の斜行状態を矯正方法について図5を用いて説明する。図5では、変更部44において紙幣が図2や図3における左方向に搬送される場合について説明している。
より詳細に説明すると、図5では、第1の固定搬送部120から第1のスライド式搬送機構130aに紙幣(図5において参照符号Pで表示)が受け渡される際に、この紙幣の斜行状態を矯正する方法が図示されている。具体的には、識別部42や第1紙幣検知センサ170により検知された紙幣の斜行角度(斜行量)に基づいて、第1の固定搬送部120から第1のスライド式搬送機構130aに紙幣が受け渡される際に、この紙幣の斜行状態を矯正するよう、斜行している紙幣の隅部分が先行する側(図5に示す例では下側)に向かって第1のスライド式搬送機構130aの上側案内部132および下側案内部134を搬送路111の幅方向に沿って移動させる。具体的には、第1の固定搬送部120から第1のスライド式搬送機構130aに紙幣が受け渡される際に、識別部42や第1紙幣検知センサ170により検知された紙幣の斜行角度(斜行量)に基づいて、第1のスライド式搬送機構130aの上側案内部132および下側案内部134を搬送路111の幅方向に沿って図5における下方向に移動させる。このことにより、第1のスライド式搬送機構130aにおける、紙幣の搬送方向における前方領域を挟持している駆動ローラ136および従動ローラ138も搬送路111の幅方向に沿って図5における下方向に移動する。一方、第1の固定搬送部120における、紙幣の搬送方向における後方領域を挟持している駆動ローラ126および従動ローラ128は移動しない。このため、紙幣は、第1の固定搬送部120における左右一対の駆動ローラ126の中間位置である位置Qを中心として、搬送路111に沿って図5における反時計回りの方向(図5における矢印参照)に回転し、このことにより、紙幣の斜行状態が矯正される。なお、紙幣の斜行状態を矯正する際における第1のスライド式搬送機構130aの上側案内部132および下側案内部134の移動量は、識別部42や第1紙幣検知センサ170により検知された紙幣の斜行角度(斜行量)に基づいて算出されるようになっている。
また、図5に示すような方法で紙幣の斜行状態を矯正する際に、第1のスライド式搬送機構130aに設けられた左右一対の駆動ローラ136の各々の回転速度を調整するようローラ駆動部160が制御されるになっている。このような駆動ローラ136の各々の回転速度の調整は、識別部42や第1紙幣検知センサ170により検知された紙幣の斜行角度(斜行量)に基づいて行われる。この場合には、紙幣の斜行状態をより確実に矯正することができるようになる。
なお、変更部44において紙幣の斜行状態の矯正が行われるタイミングは、第1の固定搬送部120から第1のスライド式搬送機構130aに紙幣が受け渡されるときに限定されることはない。第4のスライド式搬送機構130dから第2の固定搬送部150に紙幣が受け渡されるときに、識別部42や第1紙幣検知センサ170により検知された紙幣の斜行角度(斜行量)に基づいて、この紙幣の斜行状態を矯正するよう第4のスライド式搬送機構130dの上側案内部132および下側案内部134を搬送路111の幅方向に沿って移動させてもよい。この場合には、斜行している紙幣における最も遅れている隅部分側に向かって第4のスライド式搬送機構130dの上側案内部132および下側案内部134を搬送路111の幅方向に沿って移動させる。このことにより、紙幣の斜行状態が矯正されるようになる。更に他の例では、スライド式搬送機構130a〜130d間で紙幣が受け渡されるときに、識別部42や第1紙幣検知センサ170により検知された紙幣の斜行角度(斜行量)に基づいて、この紙幣の斜行状態を矯正するよう各スライド式搬送機構130a〜130dの上側案内部132および下側案内部134を搬送路111の幅方向に沿って移動させてもよい。この場合には、紙幣の搬送方向における前方領域を挟持しているスライド式搬送機構130の上側案内部132および下側案内部134を、斜行している紙幣の隅部分が先行する側に向かって搬送路111の幅方向に沿って移動させるか、紙幣の搬送方向における後方領域を挟持しているスライド式搬送機構130の上側案内部132および下側案内部134を、斜行している紙幣における最も遅れている隅部分側に向かって搬送路111の幅方向に沿って移動させることにより、紙幣の斜行状態が矯正されるようになる。
なお、上記の説明は、変更部44において紙幣が図2や図3における左方向に搬送される場合についてのものであるが、変更部44において紙幣が図2や図3における右方向に搬送される場合にも、同様の方法により紙幣の斜行状態を矯正することができる。
次に、このような紙幣処理機10の制御系の構成について図6を用いて説明する。本実施の形態の紙幣処理機10には、当該紙幣処理機10の各構成要素の制御を行う制御部70が設けられている。制御部70には入出金部20、搬送部40、41、識別部42、変更部44、一時保留部46、紙幣収納繰出カセット50がそれぞれ接続されている。ここで、識別部42による紙幣の識別結果は制御部70に送られるようになっている。また、制御部70は、入出金部20、搬送部40、41、変更部44、一時保留部46、紙幣収納繰出カセット50の各々に指令信号を送ることによりこれらの構成要素の制御を行うようになっている。また、図6に示すように、制御部70には操作表示部80、記憶部82、印字部84、通信部86がそれぞれ接続されている。操作表示部80は紙幣処理機10の上部筐体12の前面または上面に設けられたタッチパネル等からなり、紙幣処理機10における紙幣の処理状況や在高等に係る情報を表示するとともに、操作者が操作表示部80により様々な指令を入力可能なように構成されている。また、記憶部82は、紙幣処理機10における紙幣の処理状況や在高等に係る情報を記憶するようになっている。また、印字部84は、紙幣処理機10における紙幣の処理状況や在高等に係る情報をレシート等に印字するプリンタ等からなる。また、通信部86は、紙幣処理機10の外部に設けられた上位装置等の外部装置と信号の送受信を行うようになっている。
次に、本実施の形態の紙幣処理機10において紙幣の入金処理や出金処理が行われる際の動作について図7乃至図10を用いて説明する。
まず、紙幣処理機10において紙幣の入金処理が行われる際の動作について図7および図8を用いて説明する。紙幣処理機10において紙幣の入金処理を行う際には、操作者は入出金部20に紙幣を投入した後、タッチパネル等の操作表示部80によって入金指令を入力する。このことにより、入出金部20に設けられた紙幣繰出機構(図示せず)により紙幣が1枚ずつ入出金部20から搬送部40に繰り出される。搬送部40に繰り出された紙幣は識別部42により金種、真偽、正損等の識別が行われる。また、識別部42により、搬送部40により搬送される紙幣の姿勢および搬送部40の搬送路の幅方向における位置がそれぞれ検知されるようになっている。識別部42により偽券であると識別された紙幣は搬送部40により偽券用収納部49に送られてこの偽券用収納部49に収納される。また、識別部42により正常な紙幣であると識別された紙幣は搬送部40により変更部44に送られ、この変更部44により搬送路111の幅方向における紙幣の位置や姿勢が変更された後、一時保留部46に送られ、この一時保留部46で一時的に保留される(図7参照)。また、識別部42により正常な紙幣ではないと識別されたリジェクト紙幣が搬送部40により入出金部20に戻されるようになっていてもよい。
入出金部20に投入された紙幣が全て上部筐体12の内部に繰り出されて一時保留部46や偽券用収納部49等に送られると、一時保留部46で一時的に保留された紙幣の金種毎の枚数や合計金額等に係る情報が操作表示部80に表示される。その後、操作者が操作表示部80によって入金確定の指令を入力すると、一時保留部46に一時的に保留されていた紙幣は当該一時保留部46から搬送部40に繰り出される。そして、搬送部40に繰り出された紙幣は変更部44により搬送路111の幅方向における紙幣の位置や姿勢が変更された後、搬送部41に受け渡され、この搬送部41により各紙幣収納繰出カセット50に金種別に収納される(図8参照)。図8には、一時保留部46から搬送部40に繰り出された紙幣が、識別部42を通過せずに各紙幣収納繰出カセット50に搬送される例が示されているが、一時保留部46から搬送部40に繰り出され紙幣が、識別部42を通過して各紙幣収納繰出カセット50に搬送されるようにしてもよい。これにより、識別部42により金種が再確認された紙幣を各紙幣収納繰出カセット50に収納することができる。このとき、位置や姿勢が適正に変更された紙幣が識別部42により識別されるので、紙幣の金種をより正確に識別することができる。
このように、本実施の形態では、紙幣の入金処理が行われる際に、搬送部40における変更部44が設けられた箇所の搬送路において紙幣を往復移動させることによって変更部44を2回通過させるようになっている。すなわち、一時保留部46に紙幣が保留される前および保留された後において変更部44を2回通過するようになり、搬送路111の幅方向における紙幣の位置や姿勢が変更部44により2回変更されるようになる。
次に、紙幣処理機10において紙幣の出金処理が行われる際の動作について図9および図10を用いて説明する。紙幣処理機10において紙幣の出金処理を行う際には、各紙幣収納繰出カセット50に収納されている紙幣が当該紙幣収納繰出カセット50に設けられた紙幣繰出機構により1枚ずつ搬送部41に繰り出され、搬送部41から搬送部40に受け渡された後に識別部42により金種、真偽、正損等の識別が行われる。そして、識別部42により正常な紙幣であると識別された紙幣は、搬送部41により入出金部20に送られてこの入出金部20に集積される(図9参照)。一方、識別部42により正常な紙幣ではないと識別された紙幣は搬送部40により変更部44に送られ、この変更部44により搬送路111の幅方向における紙幣の位置や姿勢が変更された後、一時保留部46に送られ、この一時保留部46で一時的に保留される(図9参照)。具体的には、識別部42により斜行や重送等の搬送異常であると識別された紙幣が一時保留部46に保留されるようになる。
そして、出金紙幣が入出金部20から取り出されると、一時保留部46に一時的に保留されていた紙幣は当該一時保留部46から搬送部40に繰り出される。そして、搬送部40に繰り出された紙幣は変更部44により搬送路111の幅方向における紙幣の位置や姿勢が変更された後、搬送部41に受け渡され、この搬送部41により元の紙幣収納繰出カセット50に戻される(図10参照)。このことにより、搬送部40、41の幅方向における位置や姿勢が変更された紙幣が元の紙幣収納繰出カセット50に戻されるようになるため、この戻された紙幣を出金処理において再利用することができるようになる。図10には、一時保留部46から搬送部40に繰り出された紙幣が、識別部42を通過せずに各紙幣収納繰出カセット50に搬送される例が示されているが、一時保留部46から搬送部40に繰り出され紙幣が、識別部42を通過して各紙幣収納繰出カセット50に搬送されるようにしてもよい。これにより、識別部42により金種が確認された紙幣を各紙幣収納繰出カセット50に収納することができる。出金処理において一時保留部46に一時的に保留されていた紙幣は、搬送路111の幅方向における紙幣の位置や姿勢が正常でない搬送異常のために、金種を識別できなかった紙幣を含んでいる。このような紙幣は、位置や姿勢が変更部44により正常に戻され、識別部42により正確な金種が識別され、金種に対応した紙幣収納繰出カセット50に収納される。
このように、本実施の形態では、紙幣の出金処理が行われる際に、識別部42により搬送異常であると識別された紙幣について、搬送部40における変更部44が設けられた箇所の搬送路において紙幣を往復移動させることによって変更部44を2回通過させるようになっている。すなわち、識別部42により搬送異常であると識別された紙幣について、一時保留部46に紙幣が保留される前および保留された後において変更部44を2回通過するようになり、搬送路111の幅方向における紙幣の位置や姿勢が変更部44により2回変更されるようになる。
また、本実施の形態では、紙幣の入金処理や出金処理が行われるときに、識別部42により紙幣が識別される際に当該紙幣の姿勢および搬送部40の搬送路の幅方向における位置がそれぞれ検知されるようになっている。そして、制御部70は、識別部42による検知結果に基づいて、変更部44による紙幣の目標変更量を算出する。目標変更量は、紙幣の姿勢や位置を所定の姿勢や位置に修正するために必要な変更量である。具体的には、制御部70は、変更部44による紙幣の目標変更量として、識別部42により検知された、搬送部40の搬送路の幅方向における紙幣の位置と、搬送部40の搬送路の幅方向における所定位置(例えば、中央位置)とのずれ量を算出する。また、識別部42が、所定位置に対する紙幣の相対的な位置を検知する場合は、その相対的な位置を目標変更量としてもよい。また、制御部70は、変更部44による紙幣の目標変更量として、搬送部40の搬送路の搬送面に平行な所定方向に対する傾斜角度と、所定方向に対する理想的な傾斜角度とのずれ量を算出する。また、識別部42が、所定方向に対する理想的な傾斜角度に対する紙幣の相対的な傾斜角度を検知する場合は、その相対的な傾斜角度を目標変更量としてもよい。
そして、搬送部40の幅方向における位置の変更に関しては、制御部70は、変更部44を2回通過させることにより変更部44による紙幣の変更として図4に示すような搬送路111の幅方向における位置の変更を2回行わせる。この際に各回の変更部44による紙幣の変更量(すなわち、搬送路111の幅方向における紙幣の移動量)の合計が、算出された目標変更量となるよう搬送部40および変更部44を制御する。すなわち、制御部70により算出された目標変更量が例えば40mmである場合には、1回目の変更として、図7に示すように一時保留部46に紙幣を保留させる前に変更部44により当該紙幣を搬送路111の幅方向において20mmだけ移動させる。次に、2回目の変更として、図8に示すように一時保留部46から繰り出された紙幣を変更部44により搬送路111の幅方向において20mmだけ移動させる。
このように、搬送部40の搬送路の幅方向における位置に関する目標変更量を2つに分割し、変更部44を2回通過させる。そして、変更部44による紙幣の変更を2回に分けて行わせる。このことによって、1回の変更部44による紙幣の変更量(すなわち、搬送路111の幅方向における紙幣の移動量)を少なくすることができ、紙幣の搬送速度を低下させることなく変更部44により紙幣を確実に変更することができる。
搬送部40により搬送される紙幣を、変更部44により、当該搬送部40の搬送路の幅方向における所定位置に移動させる理由について以下に説明する。例えば紙幣の入金処理が行われる際に、入出金部20や搬送部40の幅の大きさが、各紙幣収納繰出カセット50や各紙幣収納カセット52の入口の開口部の幅の大きさよりも大きい場合には、搬送部40により搬送される紙幣を搬送路の幅方向における中央位置等の所定位置に寄せなければ、搬送部40から各紙幣収納繰出カセット50や各紙幣収納カセット52に送られた紙幣がこれらのカセット50、52の入口からスムーズに内部に入らないおそれがある。とりわけ、紙幣には複数の種類が存在し、発行国や金種によって紙幣のサイズも異なっているため、様々な種類の紙幣を処理する場合に、種類別にそのサイズに適したカセット50、52に紙幣を収納させようとすると、当該カセット50、52の開口部の大きさも紙幣の種類によって異なるようになる。このため、各種のカセット50、52に紙幣が確実に入るようにするためには搬送部40の搬送路の幅方向における紙幣の位置を所定位置に調整する必要がある。また、入出金部20や搬送部40の幅の大きさが、各紙幣収納繰出カセット50や各紙幣収納カセット52の入口の開口部の幅の大きさよりも大きい場合に限られず、搬送部40における搬送路の幅の大きさが変化する場合にも(具体的には、搬送部40における下流側の搬送路の幅の大きさが上流側の搬送路の幅の大きさよりも小さくなっている場合にも)、搬送部40の搬送路の幅方向における紙幣の位置を所定位置に調整することによって、搬送部40において搬送路の幅が小さくなる箇所で紙幣が詰まってしまうことを抑制することができるようになる。
また、搬送部40の搬送路の搬送面に平行な所定の搬送方向に対する紙幣の傾斜角度に関しては、制御部70は、変更部44を2回通過させることにより変更部44による紙幣の変更として図5に示すような紙幣の斜行状態の変更処理を2回行わせる。この際に各回の変更部44による紙幣の変更量(すなわち、紙幣の回転角度)の合計が算出された目標変更量としての傾斜角度となるよう搬送部40および変更部44を制御する。すなわち、制御部70により算出された目標変更量としての紙幣の回転角度が例えば30°である場合には、図7に示すように一時保留部46に紙幣を保留させる前に変更部44により当該紙幣を15°だけ回転させ、また、図8に示すように一時保留部46から繰り出された紙幣を変更部44により15°だけ回転させる。
このように目標変更量としての角度を2つに分割し、変更部44を2回通過させることにより変更部44による紙幣の変更をこの分割された角度だけ2回行わせるようにする。このことによって、1回の変更部44による紙幣の変更量(すなわち、紙幣の回転角度)を少なくすることができ、紙幣の搬送速度を低下させることなく変更部44により紙幣を確実に変更することができる。
また、紙幣を一時的に保留する一時保留部46として、テープにより紙幣をドラムに巻き取るようなテープ巻取方式のものが用いられる場合には、当該一時保留部46に保留される前の紙幣が斜行状態にあるときにはテープの延びる方向における当該紙幣の長さが大きくなるため、一時保留部46に保留される紙幣の量が少なくなってしまう。このため、本実施の形態では、上述した紙幣の入金処理や出金処理が行われる際に、一時保留部46に紙幣を保留させる前に変更部44により紙幣の変更を行う際に当該紙幣を回転させることにより紙幣の姿勢を変更し、また、一時保留部46から繰り出された紙幣については変更部44により搬送路111の幅方向における位置を所定位置に寄せるようにしてもよい。この場合には、一時保留部46に保留される紙幣は、変更部44により姿勢が変更されたものとなるため、一時保留部46に保留される紙幣の量を大きくすることができる。
以上のような構成からなる本実施の形態の紙幣処理機10および紙幣処理方法によれば、搬送部40により搬送される紙幣の姿勢および搬送部40の搬送路の幅方向における位置のうち少なくともいずれか一方を検知する検知部として識別部42が設けられている。また、搬送部40により搬送される紙幣の変更処理を行うことができる変更部44が設けられている。変更処理は、姿勢の変更および搬送部40の搬送路の幅方向における位置の変更の少なくとも一方を含む。また、制御部70は、検知部による検知結果に基づいて変更部44による紙幣の目標変更量を算出し、算出された目標変更量に基づいて変更処理を行うよう搬送部40および変更部44の制御を行うようになっている。また、制御部70は、変更部44を複数回(具体的には、2回)通過させることにより複数回(例えば、2回)の変更処理を行わせる。つまり、制御部は、変更部44を複数回通過させ、少なくとも2回の通過のそれぞれにおいて変更処理を行わせる。この際に複数回の変更処理による変更量の合計が算出された目標変更量となるよう搬送部40および変更部44を制御するようになっている。このように、目標変更量が複数の変更量に分割される。紙幣は、変更部44を複数回通過させられ、複数回の変更処理が施される。1回の変更処理による変更量は、分割された変更量である。1回の変更量を少なくすることにより紙幣の搬送速度を低下させることなく変更部44により紙幣を確実に変更することができ、よって紙幣の処理にかかる時間を短縮することができる。また、1回目の変更処理で所定の量の変更を行い、2回目以降の変更処理で、目標変更量から1回目の変更処理による変更量を差し引いた変更量となるような変更を行うようにしてもよい。
なお、変更部44は、搬送部40により搬送される紙幣の姿勢の変更および搬送部40の搬送路の幅方向における位置の変更の両方を行うことができ、1回の変更処理では、姿勢の変更と位置の変更のいずれかを選択的に行うことができるものに限定されることはない。変形例に係る紙幣処理機において、変更部として、搬送部により搬送される紙幣の姿勢および搬送部の搬送路の幅方向における位置のうちいずれか一方のみの変更を行うものが用いられてもよい。この場合には、識別部等の検知部は、搬送部により搬送される紙幣の姿勢および搬送部の搬送路の幅方向における位置のうちいずれか一方のみを検知するようになる。また、変更部は、1回の変更処理で、姿勢の変更と位置の変更の両方を行うものが用いられてもよい。
また、搬送部により搬送される紙幣の姿勢および搬送部の搬送路の幅方向における位置のうち少なくともいずれか一方の変更を行う変更部は、図2乃至図5に示す変更部44に限定されることはない。変更部の他の構成として、搬送路の幅方向に沿ってスライド可能となっているスライド式搬送機構ではなく、例えば紙幣の搬送方向に対して傾斜する方向にそれぞれ延びる、並列に設けられた複数の傾斜ローラが用いられてもよい。
また、搬送部により搬送される紙幣の姿勢および搬送部の搬送路の幅方向における位置のうち少なくともいずれか一方を検知する検知部は、紙幣の識別を行う識別部に限定されることはない。このような検知部として、識別部以外のもの(例えば、ラインセンサ等)が用いられてもよい。
また、本実施の形態の紙幣処理機10において、各紙幣収納繰出カセット50や各紙幣収納カセット52の入口の開口部の幅の大きさが、入出金部20や搬送部40の幅の大きさよりも小さい場合において、紙幣の入金処理が行われるときに変更部44によって紙幣を必ずしも搬送部40の幅方向における中央位置に寄せる必要はない。変更部44によって搬送部40の搬送路の幅方向における紙幣の位置の変更を行う際に、変更後の紙幣の端縁が少なくとも各紙幣収納繰出カセット50や各紙幣収納カセット52の入口の開口部の幅方向における端縁よりも内側に位置するようにすれば、紙幣を搬送部40の幅方向における中央位置に寄せなくても当該紙幣を各紙幣収納繰出カセット50や各紙幣収納カセット52に確実に収納することができるようになる。この場合には、変更部44によって紙幣を搬送部40の幅方向における中央位置に寄せる場合と比較して、搬送路の幅方向における紙幣の移動量を少なくすることができる。具体的には、入出金部20や搬送部40の幅の大きさが例えば170mmであり、各紙幣収納繰出カセット50や各紙幣収納カセット52の入口の開口部の幅の大きさが例えば150mmであるときにおいて、搬送部40において幅の大きさが例えば120mmである紙幣が当該搬送部40の幅方向における最も端の箇所で搬送されているときに、変更部44によって紙幣を搬送部40の幅方向における中央位置に寄せる場合には当該紙幣を搬送路の幅方向に沿って25mm移動させなければならない。これに対し、搬送部40により搬送される紙幣の端縁が各紙幣収納繰出カセット50や各紙幣収納カセット52の入口の開口部の幅方向における端縁よりも内側に位置するよう変更部44によって紙幣の変更を行う場合には、紙幣を搬送路の幅方向に沿って10mm移動させるだけでよい。このように、紙幣の入金処理が行われるときに変更部44によって紙幣を必ずしも搬送部40の幅方向における中央位置に寄せる必要はない。なお、変更部44による搬送路の幅方向における紙幣の移動量は、紙幣の大きさや各紙幣収納繰出カセット50等の入口の開口部の幅方向の大きさ等によって決まるようになる。
また、本実施の形態による紙幣処理機は、図1乃至図10に示すような構成のものに限定されることはない。本実施の形態による紙幣処理機として、図11乃至図15に示すような構成のものが用いられてもよい。以下、図11等に示す紙幣処理機210の構成および動作について説明する。
まず、図11に示す紙幣処理機210の全体構成について説明する。図11に示すように、紙幣処理機210は、上部筐体212および下部筐体214を備えている。上部筐体212には、当該上部筐体212の外部から内部に紙幣を投入するための入金部220および上部筐体12の内部から外部に紙幣を投出するための出金部222がそれぞれ設けられている。また、上部筐体212の内部において、紙幣を1枚ずつ搬送する搬送部240が入金部220や出金部222に接続されている。搬送部240には識別部242が設けられており、当該搬送部240により搬送される紙幣は識別部242によりその金種、真偽、正損等の識別が行われるようになっている。また、識別部242は、搬送部240により搬送される紙幣の姿勢および搬送部240の搬送路の幅方向における位置を検知するようになっている。また、搬送部240にはテープ巻取方式の一時保留部246が接続されている。一時保留部246は、正逆両方向に回転可能なドラムを有しており、このドラムにテープが巻き取られるようになっている。そして、搬送部240から一時保留部246に送られた紙幣は、テープと一緒に1枚ずつ順次ドラムにより巻き取られて収納されるようになっている。また、ドラムを逆転させると、巻き取られた紙幣が1枚ずつ繰り出されて、搬送部240に送られるようになっている。また、搬送部240には変更部244が設けられており、この変更部244により、搬送部240により搬送される紙幣の姿勢および搬送路の幅方向における位置が変更されるようになっている。ここで、図11に示す紙幣処理機210に設けられる変更部244は、図2乃至図5に示す変更部44と略同一の構成となっている。また、図11に示すように、搬送部240には収納部224が設けられており、搬送部240から収納部224に送られた紙幣は当該収納部224に収納されるようになっている。収納部224には、対応する金種の紙幣収納繰出部250(後述)が満杯であるため当該紙幣収納繰出部250に収納できないようなオーバーフロー紙幣、識別部242により偽券であると識別された紙幣、各紙幣収納繰出部250に金種が割り当てられていない紙幣、出金に利用できない損券等が収納されるようになっている。
また、下部筐体214はいわゆる金庫となっており、管理者等の、特定の権限を有する者のみがこの下部筐体214の扉を開けて内部にアクセスすることができるようになっている。また、下部筐体214の内部には、紙幣を1枚ずつ搬送する搬送部241が設けられており、この搬送部241は上部筐体212内に設けられた搬送部240と接続されている。このことにより、上部筐体212内と下部筐体214内との間で紙幣の受け渡しを行うことができるようになっている。また、下部筐体214内には複数の紙幣収納繰出部250が設けられており、各紙幣収納繰出部250はそれぞれ搬送部241に接続されている。各紙幣収納繰出部250は搬送部241から送られた紙幣を例えば金種別に収納するようになっている。より詳細には、各紙幣収納繰出部250は、正逆両方向に回転可能なドラムを有しており、このドラムにテープが巻き取られるようになっている。そして、搬送部241から各紙幣収納繰出部250に送られた紙幣は、テープと一緒に1枚ずつ順次ドラムにより巻き取られて収納されるようになっている。また、ドラムを逆転させると、巻き取られた紙幣が1枚ずつ繰り出されて、搬送部241に送られるようになっている。また、下部筐体214内には2つの紙幣収納カセット252、254が上下方向に並ぶよう設けられている。ここで、上側の紙幣収納カセット252は上部筐体212に設けられている搬送部240に接続されており、この上側の紙幣収納カセット252は搬送部240から送られた紙幣を収納するようになっている。また、下側の紙幣収納カセット254は下部筐体214に設けられている搬送部241に接続されており、この下側の紙幣収納カセット254は搬送部241から送られた紙幣を収納するようになっている。ここで、各紙幣収納カセット252、254には、紙幣の回収処理が行われる際に回収されるべき紙幣が収納されるようになっている。
また、図11等に示す紙幣処理機210には、当該紙幣処理機210の各構成要素の制御を行う制御部270が設けられている。制御部270には入金部220、搬送部240、241、識別部242、変更部244、一時保留部246、紙幣収納繰出部250がそれぞれ接続されている。ここで、識別部242による紙幣の識別結果は制御部270に送られるようになっている。また、制御部270は、入金部220、搬送部240、241、変更部244、一時保留部246、紙幣収納繰出部250の各々に指令信号を送ることによりこれらの構成要素の制御を行うようになっている。また、制御部270には操作表示部、記憶部、印字部、通信部がそれぞれ接続されている。これらの操作表示部、記憶部、印字部、通信部は、図1乃至図10に示す紙幣処理機10に設けられた操作表示部80、記憶部82、印字部84、通信部86と略同一の構成となっている。
次に、図11等に示す紙幣処理機210において紙幣の入金処理や精査処理が行われる際の動作について図12乃至図15を用いて説明する。
まず、紙幣処理機210において紙幣の入金処理が行われる際の動作について図12および図13を用いて説明する。紙幣処理機210において紙幣の入金処理を行う際には、操作者は入金部220に紙幣を投入した後、タッチパネル等の操作表示部によって入金指令を入力する。このことにより、入金部220に設けられた紙幣繰出機構(図示せず)により紙幣が1枚ずつ入金部220から搬送部240に繰り出される。搬送部240に繰り出された紙幣は識別部242により金種、真偽、正損等の識別が行われる。また、識別部242により、搬送部240により搬送される紙幣の姿勢および搬送部240の搬送路の幅方向における位置が検知されるようになっている。識別部242により偽券であると識別された紙幣は搬送部240により収納部224に送られてこの収納部224に収納される。また、識別部242により正常な紙幣であると識別された紙幣は搬送部240により変更部244に送られ、この変更部244により搬送路の幅方向における紙幣の位置や姿勢が変更された後、一時保留部246に送られ、この一時保留部246で一時的に保留される(図12参照)。また、識別部242により正常な紙幣ではないと識別されたリジェクト紙幣が搬送部240により出金部222に送られるようになっていてもよい。
入金部220に投入された紙幣が全て上部筐体212の内部に繰り出されて一時保留部246や収納部224等に送られると、一時保留部246で一時的に保留された紙幣の金種毎の枚数や合計金額等に係る情報が操作表示部に表示される。その後、操作者が操作表示部によって入金確定の指令を入力すると、一時保留部246に一時的に保留されていた紙幣は当該一時保留部246から搬送部240に繰り出される。そして、搬送部240に繰り出された紙幣は変更部244により搬送路の幅方向における紙幣の位置や姿勢が変更された後、識別部242により再び金種が識別され、搬送部241に受け渡され、この搬送部241により各紙幣収納繰出部250に金種別に収納される(図13参照)。
このように、図11等に示す紙幣処理機210では、紙幣の入金処理が行われる際に、搬送部240における変更部244が設けられた箇所の搬送路において紙幣を往復移動させることによって変更部244を2回通過させるようになっている。すなわち、一時保留部246に紙幣が保留される前および保留された後において変更部244を2回通過するようになり、搬送路の幅方向における紙幣の位置や姿勢が変更部244により2回変更されるようになる。
次に、図11等に示す紙幣処理機210において紙幣の精査処理が行われる際の動作について図14および図15を用いて説明する。なお、紙幣の精査処理とは、各紙幣収納繰出部250に収納されている紙幣の在高(具体的には、各紙幣収納繰出部250に収納されている紙幣の金種毎の枚数や合計金額等)を確認する処理のことをいう。紙幣処理機210において紙幣の精査処理を行う際には、各紙幣収納繰出部250に収納されている紙幣が紙幣収納繰出部250毎に当該紙幣収納繰出部250から1枚ずつ搬送部241に繰り出され、搬送部241から搬送部240に受け渡された後に識別部242により金種、真偽、正損等の識別が行われる。そして、識別部242により識別された紙幣は、搬送部240により変更部244に送られ、この変更部244により搬送路の幅方向における紙幣の位置や姿勢が変更された後、一時保留部246に送られ、この一時保留部246で一時的に保留される(図14参照)。
そして、紙幣収納繰出部250に収納されている紙幣が全て当該紙幣収納繰出部250から繰り出されて一時保留部246に送られた後、一時保留部246に一時的に保留されていた紙幣は当該一時保留部246から搬送部240に繰り出される。そして、搬送部240に繰り出された紙幣は変更部244により搬送路の幅方向における紙幣の位置や姿勢が変更された後、識別部242を通過する。その後、搬送部240から搬送部241に紙幣が受け渡され、この搬送部241により元の紙幣収納繰出部250に戻される。このような処理が全ての紙幣収納繰出部250において紙幣収納繰出部250毎に行われる。このようにして、全ての紙幣収納繰出部250に収納されている紙幣を識別部242により識別させることにより、各紙幣収納繰出部250に収納されている紙幣の在高を確認することができるようになる。また、搬送部240、241の幅方向における位置や姿勢が変更部244により変更された紙幣が元の紙幣収納繰出部250に戻されるようになる。
このように、図11等に示す紙幣処理機210では、紙幣の精査処理が行われる際に、搬送部240における変更部244が設けられた箇所の搬送路において紙幣を往復移動させることによって変更部244を2回通過させるようになっている。すなわち、一時保留部246に紙幣が保留される前および保留された後において変更部244を2回通過するようになり、搬送路の幅方向における紙幣の位置や姿勢が変更部244により2回変更されるようになる。
また、図11等に示す紙幣処理機210では、紙幣の入金処理や精査処理が行われるときに、識別部242により紙幣が識別される際に当該紙幣の姿勢および搬送部240の搬送路の幅方向における位置が検知されるようになっている。そして、制御部270は、識別部242による検知結果に基づいて、変更部244による紙幣の目標変更量を算出する。具体的には、制御部270は、変更部244による紙幣の目標変更量として、識別部242により検知された、搬送部240の搬送路の幅方向における紙幣の位置と、搬送部240の搬送路の幅方向における所定位置(例えば、中央位置)とのずれ量を算出する。また、識別部242が、所定位置に対する紙幣の相対的な位置を検知する場合は、その相対的な位置を目標変更量としてもよい。また、制御部270は、変更部244による紙幣の目標変更量として、搬送部240の搬送路の搬送面に平行な所定方向に対する傾斜角度と、所定方向に対する理想的な傾斜角度とのずれ量を算出する。また、識別部242が、所定方向に対する理想的な傾斜角度に対する紙幣の相対的な傾斜角度を検知する場合は、その相対的な傾斜角度を目標変更量としてもよい。
そして、位置の変更処理に関しては、制御部270は、変更部244を2回通過させることにより変更部244による搬送路の幅方向における位置の変更処理を2回行わせる。この際に各回の変更処理による紙幣の変更量(すなわち、搬送路の幅方向における紙幣の移動量)の合計が算出された目標変更量となるよう搬送部240および変更部244を制御する。このように、搬送部240の搬送路の幅方向における所定位置の目標変更量を2つに分割し、変更部244を2回通過させることにより変更部244による紙幣の変更を2回行わせるようにすることによって、1回の変更部244による紙幣の変更量(すなわち、搬送路の幅方向における紙幣の移動量)を少なくすることができる。このことにより、紙幣の搬送速度を低下させることなく変更部244により紙幣を確実に変更することができる。
また、傾斜角度の変更処理に関しては、制御部270は、変更部244を2回通過させることにより紙幣の斜行状態の変更処理を2回行わせる。この際に各回の変更部244による紙幣の変更量(すなわち、紙幣の回転角度)の合計が算出された目標変更量としての傾斜角度となるよう搬送部240および変更部244を制御する。このように、傾斜角度の目標変更量を2つに分割し、変更部244を2回通過させることにより変更部244による変更処理を2回行わせるようにすることによって、1回の変更部244による紙幣の変更量(すなわち、紙幣の回転角度)を少なくすることができる。このことにより、紙幣の搬送速度を低下させることなく変更部244により紙幣を確実に変更することができる。
また、紙幣を一時的に保留する一時保留部246として、テープにより紙幣をドラムに巻き取るようなテープ巻取方式のものが用いられる場合には、当該一時保留部246に保留される前の紙幣が斜行状態にあるときにはテープの延びる方向における当該紙幣の長さが大きくなるため、一時保留部246に保留される紙幣の量が少なくなってしまう。このため、図11等に示す紙幣処理機210では、上述した紙幣の入金処理や精査処理が行われる際に、一時保留部246に紙幣を保留させる前に変更部244により紙幣の変更を行う際に当該紙幣を回転させることにより紙幣の姿勢を変更し、また、一時保留部246から繰り出された紙幣については変更部244により搬送路の幅方向における位置を所定位置に寄せるようにしてもよい。この場合には、一時保留部246に保留される紙幣は、変更部244により姿勢が変更されたものとなるため、一時保留部246に保留される紙幣の量を大きくすることができる。
以上のように、図11に示す紙幣処理機210および紙幣処理方法でも、搬送部240により搬送される紙幣の姿勢および搬送部240の搬送路の幅方向における位置のうち少なくともいずれか一方を検知する検知部として識別部242が設けられている。また、搬送部240により搬送される紙幣の姿勢の変更および搬送部240の搬送路の幅方向における位置の変更の少なくとも一方を行うことができる変更部244が設けられている。また、制御部270は、検知部としての識別部242による検知結果に基づいて変更部244による紙幣の目標変更量を算出する。制御部270は、目標変更量に基づいて変更処理を行う搬送部240および変更部244の制御を行うようになっている。また、制御部270は、変更部244を複数回(具体的には、2回)通過させることにより紙幣の変更処理を複数回(具体的には、2回)行わせる。この際に各回の変更処理による紙幣の変更量の合計が目標変更量となるよう搬送部240および変更部244を制御するようになっている。このように、制御部270は、目標変更量を複数に分割する。制御部270は、紙幣が変更部244を複数回通過するよう制御部を制御し、変更処理を複数回行わせる。1回の変更処理による紙幣の変更量を少なくすることにより紙幣の搬送速度を低下させることなく変更部244により紙幣を確実に変更することができ、よって紙幣の処理にかかる時間を短縮することができる。
また、本実施の形態による紙幣処理機の更に別の例として、図16に示すような構成のものが用いられてもよい。以下、図16に示す紙幣処理機310の構成および動作について説明する。なお、図16における紙幣処理機310の右側の側面が当該紙幣処理機310の前面側となっており、図16における左方向が紙幣処理機310の奥行き方向となっている。
図16に示す紙幣処理機310は、例えばコンビニエンスストアやスーパーマーケット等の商業施設の店舗において、顧客が立ち入ることができるフロントオフィス領域の精算所(具体的には、例えば対面式カウンター)に設置される釣銭機として用いられるようになっている。図16に示すように、紙幣処理機310は、略直方体形状の筐体312と、筐体312の内部で紙幣を搬送する搬送部338と、筐体312の外部から内部に紙幣を投入するための入金部322と、筐体312の内部から外部に紙幣を投出するための出金部324と、筐体312の内部に着脱自在に装着される回収カセット326と、紙幣を金種毎に収納するとともに収納されている紙幣を繰り出し可能な複数(図16に示す例では3つ)の収納繰出部350とを備えている。ここで、筐体312の前面には入金口322aおよび出金口324aがそれぞれ形成されており、操作者は筐体312の前面側から入金口322aを介して入金部322に紙幣を入れたり出金口324aを介して出金部324から紙幣を取り出したりすることができるようになっている。
搬送部338は、ループ形状部分から構成されており紙幣がこのループ形状部分を周回移動する周回搬送部340と、周回搬送部340から放射状に延びる複数の接続搬送部341a〜341fとから構成されている。具体的には、筐体312の内部における中央位置に周回搬送部340が配置されているとともに、周回搬送部340と、入金部322、出金部324、回収カセット326、3つの収納繰出部350の各々との間に接続搬送部341a〜341fが配置されている。具体的には、各接続搬送部341a〜341fの一端が周回搬送部340に接続されており、各接続搬送部341a〜341fの他端はそれぞれ入金部322、出金部324、回収カセット326、3つの収納繰出部350の各々に接続されている。なお、周回搬送部340および各接続搬送部341a〜341fの搬送路の幅の大きさは略同一となっている。また、入金部322と周回搬送部340との間に設けられた接続搬送部341aには識別部342が設けられており、当該接続搬送部341aにより搬送される紙幣は識別部342によりその金種、真偽、正損等の識別が行われるようになっている。また、識別部342は、入金部322から周回搬送部340に送られる紙幣の姿勢および接続搬送部341aの搬送路の幅方向における位置を検知するようになっている。
入金部322には、当該入金部322に集積されている紙幣を1枚ずつ接続搬送部341aに繰り出す紙幣繰出機構が設けられている。また、回収カセット326には、接続搬送部341cから送られた紙幣が積層状態で集積されるステージが設けられているとともに、当該ステージに集積されている紙幣を1枚ずつ回収カセット326の外部に繰り出す紙幣繰出機構が設けられている。また、各収納繰出部350は、正逆両方向に回転可能なドラムを有しており、このドラムにテープが巻き取られるようなテープ巻取方式のものとなっている。
また、図16に示すように、周回搬送部340には変更部344が設けられており、この変更部344により、周回搬送部340において周回移動している紙幣の姿勢および搬送路の幅方向における位置が変更されるようになっている。ここで、図16に示す紙幣処理機310に設けられる変更部344は、図2乃至図5に示す変更部44と略同一の構成となっている。
また、図16に示す紙幣処理機310には、当該紙幣処理機310の各構成要素の制御を行う制御部370が設けられている。制御部370には入金部322、回収カセット326、搬送部338、識別部342、変更部344、各収納繰出部350がそれぞれ接続されている。ここで、識別部342による紙幣の識別結果は制御部370に送られるようになっている。また、制御部370は、入金部322、回収カセット326、搬送部338、変更部344、各収納繰出部350の各々に指令信号を送ることによりこれらの構成要素の制御を行うようになっている。また、制御部370には操作表示部、記憶部、印字部、通信部がそれぞれ接続されている。これらの操作表示部、記憶部、印字部、通信部は、図1乃至図10に示す紙幣処理機10に設けられた操作表示部80、記憶部82、印字部84、通信部86と略同一の構成となっている。
次に、図16に示す紙幣処理機310において紙幣の入金処理が行われる際の動作について説明する。紙幣処理機310において紙幣の入金処理を行う際には、操作者は入金部322に紙幣を投入した後、タッチパネル等の操作表示部によって入金指令を入力する。このことにより、入金部322に設けられた紙幣繰出機構により紙幣が1枚ずつ入金部322から接続搬送部341aに繰り出される。接続搬送部341aに繰り出された紙幣は識別部342により金種、真偽、正損等の識別が行われる。また、識別部342により、搬送部338(具体的には、接続搬送部341a)により搬送される紙幣の姿勢および搬送部338の搬送路の幅方向における位置が検知されるようになっている。その後、接続搬送部341aから周回搬送部340に紙幣が送られるが、識別部342により偽券であると識別された紙幣は周回搬送部340から接続搬送部341cを介して回収カセット326に送られるようになる。このことにより、偽券等の正常ではない紙幣を回収カセット326で保管したり当該回収カセット326により回収したりすることができるようになる。また、識別部342により正常な紙幣であると識別された紙幣は、周回搬送部340を1回または複数回周回移動し、その後、各接続搬送部341d〜341fを介して各収納繰出部350に金種毎に送られる。また、紙幣が周回搬送部340を1回または複数回周回移動する間に、周回搬送部340に設けられた変更部344によって搬送部338(具体的には、周回搬送部340)の搬送路の幅方向における紙幣の位置や姿勢が変更される。このようにして、入金部322に投入された紙幣が全て当該入金部322から筐体312の内部に繰り出され、各収納繰出部350等に送られると、紙幣の入金処理が完了する。ここで、図16に示す紙幣処理機310では、周回搬送部340において紙幣を2回以上周回移動させることにより、変更部344を2回以上通過させることができるようになる。このことにより、搬送路の幅方向における紙幣の位置や姿勢を変更部344により2回以上変更することができるようになる。
また、図16に示す紙幣処理機310では、上述したように、紙幣の入金処理が行われるときに、識別部342により紙幣が識別される際に当該紙幣の姿勢および搬送部338(具体的には、接続搬送部341a)の搬送路の幅方向における位置が検知されるようになっている。そして、制御部370は、識別部342による検知結果に基づいて、変更部344による紙幣の目標変更量を算出する。具体的には、制御部370は、変更部344による紙幣の目標変更量として、識別部342により検知された、搬送部338の搬送路の幅方向における紙幣の位置と、搬送部338の搬送路の幅方向における所定位置(例えば、中央位置)とのずれ量を算出する。また、識別部342が、所定位置に対する紙幣の相対的な位置を検知する場合は、その相対的な位置を目標変更量としてもよい。また、制御部370は、変更部344による紙幣の目標変更量として、搬送部338の搬送路の搬送面に平行な所定方向に対する傾斜角度と、所定方向に対する理想的な傾斜角度とのずれ量を算出する。また、識別部342が、所定方向に対する理想的な傾斜角度に対する紙幣の相対的な傾斜角度を検知する場合は、その相対的な傾斜角度を目標変更量としてもよい。
そして、位置の変更処理に関しては、制御部370は、周回搬送部340において紙幣を複数回周回移動させることによって変更部344を複数回通過させる。このことにより変更部344による位置の変更処理を複数回行わせる。この際に各回の変更処理による紙幣の変更量(すなわち、搬送路の幅方向における紙幣の移動量)の合計が目標変更量となるよう周回搬送部340および変更部344を制御する。このように、目標変更量を複数に分割し、変更部344を複数回通過させることにより変更処理を複数回行わせるようにすることによって、1回の変更部344による紙幣の変更量(すなわち、搬送路の幅方向における紙幣の移動量)を少なくすることができる。このことにより、周回搬送部340における紙幣の搬送速度を低下させることなく変更部344により紙幣を確実に変更することができる。
また、傾斜角度の変更処理に関しては、制御部370は、周回搬送部340において紙幣を複数回周回移動させることによって変更部344を複数回通過させる。このことにより変更部344による紙幣の斜行状態の変更処理を複数回行わせるようにし、この際に各回の変更処理による紙幣の変更量(すなわち、紙幣の回転角度)の合計が目標変更量としての傾斜角度となるよう周回搬送部340および変更部344を制御する。このように、傾斜角度の目標変更量を複数に分割し、変更部344を複数回通過させることにより変更処理を複数回行わせることによって、1回の変更処理による紙幣の変更量(すなわち、紙幣の回転角度)を少なくすることができる。このことにより、周回搬送部340における紙幣の搬送速度を低下させることなく変更部344により紙幣を確実に変更することができる。
以上のように、図16に示す紙幣処理機310および紙幣処理方法でも、搬送部338により搬送される紙幣の姿勢および搬送部338の搬送路の幅方向における位置のうち少なくともいずれか一方を検知する検知部として識別部342が設けられている。また、搬送部338により搬送される紙幣の姿勢の変更および搬送部338の搬送路の幅方向における位置の変更の少なくとも一方を行うことができる変更部344が設けられている。また、制御部370は、検知部としての識別部342による検知結果に基づいて変更部344による紙幣の目標変更量を算出し、算出された目標変更量に基づいて変更部344により変更処理を行うよう搬送部338および変更部344の制御を行うようになっている。また、制御部370は、変更部344を複数回通過させることにより変更部344による変更処理を複数回行わせる。この際に各回の変更処理の変更量の合計が目標変更量となるよう搬送部338および変更部344を制御するようになっている。このように、目標変更量を分割し、変更部344を複数回通過させることにより変更処理を複数回行わせる。これにより、1回の変更部344による紙幣の変更量を少なくできるので、紙幣の搬送速度を低下させることなく変更処理を確実に行うことができ、よって紙幣の処理にかかる時間を短縮することができる。
また、本発明に係る紙葉類処理装置や紙葉類処理方法は、紙幣の処理を行う紙幣処理機10、210、310やこのような紙幣処理機10、210、310による紙幣の処理方法に限定されることはない。本発明に係る紙葉類処理装置や紙葉類処理方法として、紙幣以外の紙葉類(例えば、商品券や小切手等)の処理を行うものや当該紙葉類の処理方法が用いられてもよい。
10 紙幣処理機
12 上部筐体
14 下部筐体
20 入出金部
40、41 搬送部
42 識別部
44 変更部
46 一時保留部
49 偽券用収納部
50 紙幣収納繰出カセット
52 紙幣収納カセット
70 制御部
80 操作表示部
82 記憶部
84 印字部
86 通信部
111 搬送路
112 外側搬送部
114 上側搬送ベルト
115 上側ローラ
116 下側搬送ベルト
117 下側ローラ
120 第1の固定搬送部
122 上側案内部
124 下側案内部
126 駆動ローラ
128 従動ローラ
129 駆動軸
129a 歯車
130、130a〜130d スライド式搬送機構
132 上側案内部
134 下側案内部
136 駆動ローラ
138 従動ローラ
139 駆動軸
139a 歯車
150 第2の固定搬送部
152 上側案内部
154 下側案内部
156 駆動ローラ
158 従動ローラ
159 駆動軸
159a 歯車
160 ローラ駆動部
161、162、164 駆動ギア
170 第1紙幣検知センサ
174 第1搬送タイミング検知センサ
210 紙幣処理機
212 上部筐体
214 下部筐体
220 入金部
222 出金部
224 収納部
240、241 搬送部
242 識別部
244 変更部
246 一時保留部
250 紙幣収納繰出部
252、254 紙幣収納カセット
270 制御部
310 紙幣処理機
312 筐体
322 入金部
322a 入金口
324 出金部
324a 出金口
326 回収カセット
338 搬送部
340 周回搬送部
341a〜341f 接続搬送部
342 識別部
344 変更部
350 収納繰出部
370 制御部

Claims (13)

  1. 搬送路に沿って紙葉類を搬送する搬送部と、
    前記搬送部により搬送される紙葉類の姿勢および前記搬送路の幅方向における位置のうち少なくともいずれか一方を検知する検知部と、
    前記搬送部に設けられ、前記姿勢および前記位置のうち少なくともいずれか一方を変更する変更処理を行う変更部と、
    前記検知部による検知結果に基づいて、前記変更部により紙葉類の前記姿勢および前記位置のうち少なくともいずれか一方を変更すべき量である目標変更量を算出し、前記目標変更量に基づいて前記搬送部および前記変更部の制御を行う制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、紙葉類が前記変更部を複数回通過し、前記変更処理が複数回行われ、各回の前記変更処理による変更量の合計が前記目標変更量となるよう前記搬送部および前記変更部を制御する、紙葉類処理装置。
  2. 前記目標変更量は、前記検知部により検知された前記位置を基に算出され、
    前記制御部は、紙葉類が前記変更部を複数回通過し、前記位置を変更する前記変更処理が複数回行われ、各回の前記変更処理による変更量の合計が前記目標変更量となるよう前記搬送部および前記変更部を制御する、請求項1記載の紙葉類処理装置。
  3. 前記検知部は、前記姿勢として、前記搬送路の搬送面に平行な所定の方向に対する紙葉類の斜行角度を検知し、
    前記目標変更量は、前記検知部により検知された前記斜行角度を基に算出され、
    前記制御部は、紙葉類が前記変更部を複数回通過し、前記斜行角度を変更する前記変更処理が複数回行われ、各回の前記変更処理による変更量の合計が前記目標変更量となるよう前記搬送部および前記変更部を制御する、請求項1または2記載の紙葉類処理装置。
  4. 前記制御部は、紙葉類が前記搬送路を往復移動し、前記変更部を複数回通過するよう前記搬送部を制御する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の紙葉類処理装置。
  5. 前記搬送路はループ形状部分を有しており、当該ループ形状部分に前記変更部が設けられており、
    前記制御部は、紙葉類が前記搬送路の前記ループ形状部分を複数回周回し、前記変更部を複数回通過するよう前記搬送部を制御する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の紙葉類処理装置。
  6. 前記搬送部に接続され、当該搬送部から送られた紙葉類を一時的に保留するとともに保留されている紙葉類を前記搬送部に繰り出し可能な一時保留部を更に備え、
    前記変更部は前記搬送部において前記検知部と前記一時保留部との間に設けられている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の紙葉類処理装置。
  7. 前記制御部は、紙葉類が前記搬送部により搬送され、前記一時保留部に送られるときおよび前記一時保留部から前記搬送部に繰り出された当該紙葉類が前記搬送部により搬送されるときのそれぞれにおいて前記変更処理が行われるよう前記搬送部および前記変更部を制御する、請求項6記載の紙葉類処理装置。
  8. 前記制御部は、紙葉類が前記搬送部により前記一時保留部に送られるときに前記姿勢を変更する前記変更処理が行われ、前記一時保留部から前記搬送部に繰り出された当該紙葉類が前記搬送部により搬送されるときに前記位置を変更する前記変更処理が行われるよう前記搬送部および前記変更部を制御する、請求項6または7記載の紙葉類処理装置。
  9. 前記搬送部に接続され、紙葉類を筐体の外部から内部に受け入れる受入部と、
    前記搬送部に接続され、当該搬送部から送られた紙葉類を収納する収納部と、
    を更に備え、
    前記制御部は、前記受入部により前記筐体の外部から内部に受け入れられた紙葉類が前記搬送部により前記一時保留部に送られるときおよび前記一時保留部から前記搬送部に繰り出された当該紙葉類が前記搬送部により前記収納部に搬送されるときのそれぞれにおいて前記変更処理が行われるよう前記搬送部および前記変更部を制御する、請求項6乃至8のいずれか一項に記載の紙葉類処理装置。
  10. 前記搬送部に接続され、紙葉類を筐体の内部から外部に出す出口部と、
    前記搬送部に接続され、紙葉類を収納するとともに収納されている紙葉類を前記搬送部に繰り出し可能な収納繰出部と、
    を更に備え、
    前記制御部は、前記収納繰出部から前記搬送部に繰り出された紙葉類が当該搬送部により前記一時保留部に送られるときおよび前記一時保留部から前記搬送部に繰り出された当該紙葉類が前記搬送部により元の前記収納繰出部に搬送されるときのそれぞれにおいて前記変更処理が行われるよう前記搬送部および前記変更部を制御する、請求項6乃至8のいずれか一項に記載の紙葉類処理装置。
  11. 前記搬送部に接続され、紙葉類を収納するとともに収納されている紙葉類を前記搬送部に繰り出し可能な収納繰出部を更に備え、
    前記制御部は、前記収納繰出部から前記搬送部に繰り出された紙葉類が当該搬送部により前記一時保留部に送られ、その後、前記一時保留部から前記搬送部に繰り出された当該紙葉類が前記搬送部により元の前記収納繰出部に搬送する精査処理を行うよう前記搬送部を制御し、
    前記制御部は、前記精査処理において、前記収納繰出部から前記搬送部に繰り出された紙葉類が当該搬送部により前記一時保留部に送られるときおよび前記一時保留部から前記搬送部に繰り出された当該紙葉類が前記搬送部により元の前記収納繰出部に搬送されるときのそれぞれにおいて前記変更処理が行われるよう前記搬送部および前記変更部を制御する、請求項6乃至8のいずれか一項に記載の紙葉類処理装置。
  12. 前記変更部は、前記姿勢を変更する前記変更処理および前記位置を変更する前記変更処理の両方を行うことができるようになっている、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の紙葉類処理装置。
  13. 搬送部により紙葉類を搬送路に沿って搬送する工程と、
    前記搬送部により搬送される紙葉類の姿勢および前記搬送路の幅方向における位置のうち少なくともいずれか一方を検知部により検知する工程と、
    前記検知部による検知結果に基づいて変更部による紙葉類の前記姿勢および前記位置のうち少なくともいずれか一方を変更すべき量である目標変更量を算出する工程と、
    前記搬送部に設けられた前記変更部により、前記姿勢および前記位置のうち少なくともいずれか一方を変更する変更処理を行う工程と、
    を備え、
    各回の前記変更処理による変更量の合計が前記目標変更量となるよう、紙葉類に前記変更部を複数回通過させることにより前記変更処理を複数回行わせる、紙葉類処理方法。
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