JP2018140959A - 疎水性デンプンを含有する洗浄剤組成物およびそれらを含む化粧料 - Google Patents
疎水性デンプンを含有する洗浄剤組成物およびそれらを含む化粧料 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018140959A JP2018140959A JP2017035995A JP2017035995A JP2018140959A JP 2018140959 A JP2018140959 A JP 2018140959A JP 2017035995 A JP2017035995 A JP 2017035995A JP 2017035995 A JP2017035995 A JP 2017035995A JP 2018140959 A JP2018140959 A JP 2018140959A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- starch
- octenyl succinate
- acid
- sodium
- detergent composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Cosmetics (AREA)
Abstract
【課題】各種界面活性剤との相溶性(例えば、沈殿の形成や目に見える相分離を伴わない)が高く、透明感があり、さらに良好な弾力感および起泡性に優れた泡が得られ、使用感の良好な洗浄剤組成物および化粧料を提供すること。【解決手段】洗浄剤組成物に、アニオン界面活性剤および両性界面活性剤から選択される少なくとも1種ならびに、原料デンプンがモチ種デンプンおよび/またはタピオカデンプンであるオクテニルコハク酸デンプンナトリウムを含有させる。【選択図】なし
Description
本発明は、オクテニルコハク酸デンプンナトリウムを含有する洗浄剤組成物に関し、洗浄成分との高い相溶性および透明性を持ち、優れた起泡性や弾力を併せ持つ洗浄剤組成物および化粧料に関する。
近年、人体に対する無害性、毛髪や皮膚に対する親和性及びその優れた特性から、天然物又はその誘導体が化粧品用基材として広く利用される傾向にある。その例として、洗浄力や泡質の改良目的で洗浄剤に誘導体化された多糖類などを添加することが知られている。
誘導体化されたデンプンを含有する洗浄剤組成物として、例えば、優れた洗浄力と泡性能を併せ持つ使用感の良い化粧料として(A)N−長鎖アシルグリシン及び/又はその塩、(B)ヒドロキシプロピルデンプンリン酸を含有し、当該N−長鎖アシル基が、炭素原子数8〜22の飽和又は不飽和脂肪酸より誘導される、直鎖または分岐鎖のアシル基であることを特徴とする洗浄剤組成物が開示されている(特許文献1)。また、洗浄効果および塗布時の肌への密着感にも優れた温感洗浄剤として、(A)オクテニルコハク酸トウモロコシデンプンエステルアルミニウム、(B)オイルゲル化剤、(C)無機酸塩の無水物、及び(D)界面活性剤を含有してなる洗浄剤組成物が開示されている(特許文献2)。
誘導体化された糖類を含有する洗浄剤組成物としては、糖類(単糖類、オリゴ糖、加水分解澱粉、アミノ糖、酸性糖、糖アルコール、還元澱粉糖化物および還元麦芽水飴から選ばれる)のオクテニルコハク酸エステルを含有する化粧料洗浄剤組成物が開示されている(特許文献3)。
しかしながら、従来のデンプンを用いた洗浄剤組成物では、洗浄成分(アニオン界面活性剤、両性界面活性剤)との相溶性が悪く、白濁および相分離を起こす等の理由で透明系化粧料への使用が難しいこと、洗浄剤組成物中での増泡および泡質改良効果が十分に得られないことなどの問題があった。また、洗浄剤組成物中のデンプン含有量が増えると共に、起泡性の低下が起きてしまうことも問題となっている。
一方、オクテニルコハク酸糖類(デキストリン、トレハロース等)を使用することによって、透明系洗浄剤への使用や起泡性の改善が可能になるが、弾力などの泡質改善効果が十分ではなかった。
それゆえ、多糖類およびその誘導体を含有する洗浄剤組成物には、洗浄成分との高い相溶性と、弾力・起泡性などの泡質改善効果の両方を良好に両立させることが望まれている。このような事情に鑑み、本発明は従来使用されてきた原料では困難であった洗浄成分との高い相溶性を持ち、弾力、起泡性などの泡質に優れている洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
本発明者は前記の目的を達成すべく種々検討した結果、アニオン界面活性剤および両性界面活性剤から選択される少なくとも1種ならびに、泡質の改良剤として原料デンプンがモチ種デンプンおよび/またはタピオカデンプンであるオクテニルコハク酸デンプンナトリウムを含む洗浄剤組成物を用いることにより、上記課題が解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明により、オクテニルコハク酸デンプンナトリウムと洗浄成分との相溶性が良好で、透明性の高い洗浄剤組成物を提供することができる。さらに、本発明に係る洗浄剤組成物を使用すると、良好な起泡性および弾力感の両方に優れた泡質が得られ、使用感の良好な化粧料を提供することができる。
本発明の洗浄剤組成物の構成について詳細に説明する。本発明の洗浄剤組成物は、アニオン界面活性剤および両性界面活性剤から選択される少なくとも1種とオクテニルコハク酸デンプンナトリウムを含むことを特徴とするものである。
本発明の洗浄剤組成物は、アニオン界面活性剤および両性界面活性剤から選択される少なくとも1種と、オクテニルコハク酸デンプンナトリウムとの相溶性が良好であり、経時安定性に優れる(例えば白濁や相分離を伴わない)。また、本発明の洗浄剤組成物は、オクテニルコハク酸デンプンナトリウムを含むことにより、良好な起泡性および弾力感に優れた泡が得ることが可能である。
本発明の洗浄剤組成物には、洗浄成分としてアニオン界面活性剤および両性界面活性剤から選ばれる少なくとも1種を含む。
アニオン界面活性剤は、例えば、高級脂肪酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、アシルN−メチルタウリン塩、N−アシルアミノ酸塩、N−アシルタウリン塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、イセチオン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、α−スルフォン化脂肪酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩等が挙げられ、高級脂肪酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、アシルN−メチルタウリン塩、N−アシルアミノ酸塩等を好ましく用いることができる。アニオン界面活性剤は、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
高級脂肪酸塩:炭素数12〜22の直鎖または分岐鎖の飽和または不飽和脂肪酸をアルカリ剤で中和したものが好ましい。具体的には例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、ベヘニン酸、ヤシ油脂肪酸等の塩が挙げられる。塩の種類としては、カリウム塩、ナトリウム塩等のアルカリ金属塩の他、トリエタノールアミン塩、アミノメチルプロパノール塩、アルギニン塩等の有機塩が挙げられる。高級脂肪酸塩は、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩:ポリオキシエチレンアルキル基1モルあたりが含む、付加重合される酸化エチレンの平均モル数は好ましくは1モル以上、より好ましくは1〜30モル、さらに好ましくは、洗浄力、起泡力の点から1〜10モルである。また、アルキル基は、直鎖または分岐鎖の何れでもよく、当該アルキル基の炭素数は、好ましくは8〜22であり、より好ましくは12〜22である。当該アルキル基の例示として、例えば、ラウリル基、ミリスチル基、パルミチル基、ステアリル基、ヤシ油脂肪酸アルキル基等が挙げられ、このうちラウリル基が好ましい。塩の種類としては、カリウム塩、ナトリウム塩等のアルカリ金属塩の他、トリエタノールアミン塩、アミノメチルプロパノール塩、アルギニン塩等の有機塩が挙げられる。より具体的にはポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸アンモニウム、ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸アンモニウム等が挙げられる。なお、前記ポリオキシエチレンの後の括弧内の数値は、酸化エチレンの平均付加モル数(n)を表す。ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩は、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
アシルN−メチルタウリン塩:N−アシル基を構成する脂肪酸としては、炭素数12〜22の直鎖または分岐鎖の飽和または不飽和脂肪酸が好ましく、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ヤシ油脂肪酸が挙げられる。塩の種類としては、カリウム塩、ナトリウム塩等のアルカリ金属塩の他、トリエタノールアミン塩、アミノメチルプロパノール塩、アルギニン塩等の有機塩が挙げられる。アシルN−メチルタウリン塩は、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
N−アシルアミノ酸塩:N−アシルアミノ酸としては、N−アシルグルタミン酸、N−アシルアスパラギン酸、N−アシル−DL−アラニン、N−アシル−N−メチル−β−アラニン、N−アシルサルコシンおよびN−アシルグリシン等が挙げられる。N−アシル基を構成する脂肪酸としては、12〜22の直鎖または分岐鎖の飽和または不飽和脂肪酸が好ましく、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ヤシ油脂肪酸が挙げられる。塩の種類としては、カリウム塩、ナトリウム塩等のアルカリ金属塩の他、トリエタノールアミン塩、アミノメチルプロパノール塩、アルギニン塩等の有機塩が挙げられる。より具体的には、例えば、N−ヤシ油脂肪酸アシルグリシンカリウム、N−ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム、N−ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイル−L−グルタミン酸トリエタノールアミン、ヤシ油脂肪酸−L−グルタミン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸−L−グルタミン酸トリエタノールアミン、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ラウロイルメチルタウリンナトリウムが挙げられる。N−アシルアミノ酸塩は、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
両性界面活性剤は、例えば、アルキルベタイン、アルキルアミドベタイン等のカルボベタイン型両性界面活性剤、アルキルスルホベタイン、アルキルヒドロキシスルホベタイン、アミドヒドロキシスルホベタイン等のスルホベタイン型両性界面活性剤、ホスホベタイン型両性界面活性剤、イミダゾリン型両性界面活性剤、アミドアミノ酸塩等が挙げられる。好ましくはカルボベタイン型両性界面活性剤、スルホベタイン型両性界面活性剤、イミダゾリン型両性界面活性剤等を用いることができる。両性界面活性剤は、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
カルボベタイン型両性界面活性剤:ラウリン酸アミドヒドロキシスルホベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリン酸アミドプロピル酢酸ベタイン、ラウロイルアミドプロピルベタイン等を好ましく用いることができる。カルボベタイン型両性界面活性剤は、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
スルホベタイン型両性界面活性剤:ヤシ油脂肪酸ジメチルスルホプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミノヒドロキシスルホベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタイン等を好ましく用いることができる。スルホベタイン型両性界面活性剤は、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
イミダゾリン型両性界面活性剤:2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、N−ヤシ油脂肪酸−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸−N−カルボキシメトキシエチル−N−カルボキシメチルエチレンジアミン二ナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸−N−カルボキシエトキシエチル−N−カルボキシエチルエチレンジアミン二ナトリウム等を好ましく用いることができる。イミダゾリン型両性界面活性剤は、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
アニオン界面活性剤および両性界面活性剤は、それぞれ前記1種類のみを使用することもでき、2種以上を組み合わせて用いることもできる。アニオン界面活性剤、両性活性剤のいずれかのみを用いてもよく、またはアニオン界面活性剤と両性界面活性剤を組み合わせて用いてもよい。
本明細書中、オクテニルコハク酸デンプンナトリウムとは、デンプンに無水オクテニルコハク酸を作用して得られる。本発明に使用できる無水オクテニルコハク酸は、無水アルケニルコハク酸に分類されるもののうち、その色、臭い、反応性の点で化粧品用途に一番適していると考えられる。本発明に使用される、オクテニルコハク酸デンプンナトリウムのオクテニルコハク酸基含有量は対澱粉当たり0.5〜10質量%、より好ましくは1〜3質量%であることが好ましい。
デンプンの起源植物は、得られるデンプン中のアミロースおよびアミロペクチンの含有率により、モチ種、ハイアミロース種、およびそれら以外に区別される。本明細書において、モチ植物デンプンはモチ種起源のデンプンを指し、ハイアミロース植物デンプンはハイアミロース種起源のデンプンを指し、単に植物デンプンというときは、モチ種およびハイアミロース種起源以外のデンプンをさす。ここで「植物」は任意の具体的な植物名に置き換えられる。
本発明において、「モチ種」とはアミロース含量が5質量%未満のデンプンを指す。本発明にいうアミロース含量とは、原料デンプンに占めるアミロースの割合を指す。アミロース含量の定量方法は、ヨウ素親和力測定法(電圧滴定法、電流滴定法)、ヨウ素呈色比色法、ペーパークロマトグラフィー等、種々の方法が挙げられる。
本発明において、オクテニルコハク酸デンプンナトリウムの原料デンプンは、モチ種デンプン、タピオカデンプンであることが好ましい。モチ種デンプンとしては、モチトウモロコシデンプン、モチゴメデンプン、モチタピオカデンプン、モチジャガイモデンプンなどが挙げられる。特に、より高い透明性が求められる化粧料に利用できる点から、モチトウモロコシデンプン、モチジャガイモデンプンがより好ましい。なお、上記以外の原料デンプン(ジャガイモデンプン、トウモロコシデンプン、エンドウデンプンなど)を用いた場合、一定の弾力や起泡性といった泡質改善効果は確認されるが、洗浄成分との相溶性が低く白濁してしまい、透明性が求められる化粧料においては好ましくない。
本発明において、洗浄剤組成物は透明性の観点から、下記の実施例に記載の測定条件により測定した洗浄剤組成物の透過率が、50%以上であることが好ましく、70%以上であることがより好ましく、80%以上であることが更に好ましい。
本発明にはβデンプン、あるいはα化デンプンの何れを用いてもほぼ同じ効果を発揮させることができる。
βデンプンとは、天然の結晶状態にあるデンプンの事を指す。βデンプンの場合には、水を加えて加熱処理を行い、膨潤糊化させることによって本発明の効果が得られる。膨潤糊化の方法としては、オクテニルコハク酸デンプンナトリウムを水の中で加熱糊化してから洗浄剤に含有させる操作、或いは洗浄剤の中で加熱してオクテニルコハク酸デンプンナトリウムを糊化させる操作が挙げられる。その他、オクテニルコハク酸デンプンナトリウムを含む洗浄剤を、使用時または洗浄時の温水によってオクテニルコハク酸デンプンナトリウムを膨潤させる操作が挙げられる。
α化デンプンとは、βデンプンに水を加えて加熱処理を行い、デンプン粒子を膨潤させ、部分または完全に糊化後、急速に乾燥させることで得られる。α化デンプンは、水分を加えることで加熱を必要とせず、容易に膨潤糊化する。α化デンプンの作製において使用される方法として、特に限定されるものではないが、エクストルーダ、ドラムドライヤー、パドル処理、気流乾燥、噴霧乾燥等が例として挙げられる。
本発明において、オクテニルコハク酸デンプンナトリウムは低粘度化されてもよく、デンプンの低粘度化は、例えば、湿式酸処理、乾式酸処理、加熱処理、デンプン分解酵素、酸化剤等を使用して、デンプンのグルコシド結合を切断することにより実行される。低粘度化は、デンプンのオクテニルコハク酸化の後に行っても、先に行ってもよい。
本発明において、オクテニルコハク酸デンプンナトリウムは、下記の実施例に記載の測定条件により測定した無水固形分濃度15質量%糊液の粘度が、15mPa・s以上であり、1000mPa・s以上がより好ましく、20000mPa・s以上が更に好ましい。一方、15mPa・s未満では透明感の高い洗浄剤組成物が得られるが、本発明の効果である弾力感が十分に発揮されない。
本発明において、本発明の効果を損なわない程度にオクテニルコハク酸デンプンナトリウムは軽度の加工処理がなされていてもよい。軽度の加工処理としては、温水処理、漂白処理、殺菌処理、アルカリ処理、酵素処理などが挙げられる。
本発明の組成物において、本発明の効果を損なわない程度に、オクテニルコハク酸デンプンナトリウム以外の原料デンプンおよびその誘導体を含んでいても良い。デンプン誘導体としては、アセチル化デンプン、アセチル化リン酸架橋デンプン、アセチル化酸化デンプン、アセチル化アジピン酸架橋デンプン、酢酸デンプン、酸化デンプン、ヒドロキシプロピル化リン酸架橋デンプン、ヒドロキシプロピルデンプン、ヒドロキシエチルデンプン、リン酸化デンプン、リン酸架橋デンプン、リン酸モノエステル化リン酸架橋デンプン、デンプングリコール酸ナトリウム、オクテニルコハク酸デンプンエステルアルミニウム、ドデセニルコハク酸デンプンエステル塩などが挙げられる。
本発明において、オクテニルコハク酸デンプンナトリウムは洗浄剤組成物を調製する前に、微粒化処理を施されていてもよい。微粒化処理として、場合によって適切な装置を用いて、使用するオクテニルコハク酸デンプンナトリウムの、例えば糊液や溶液に対して、撹拌またはホモジナイズ等の処理を行う。撹拌またはホモジナイズ等による微粒化処理の際は、糊液や溶液を加温または冷却してもよい。微粒化処理装置としては、例えば、プロペラミキサー,タービンミキサー等の撹拌機、ホモミキサー等の高速回転式撹拌分散機、ホモジナイザー等の加圧ノズル式乳化分散機、コロイドミル、超音波式乳化機等が挙げられる。
本発明の洗浄剤組成物には、非イオン界面活性剤(例えば親油性非イオン界面活性剤、親水性非イオン界面活性剤)および多価アルコールから選択される少なくとも1種を適宜配合することが好ましい。ここで多価アルコールとは、芳香族でない炭化水素基に結合した水酸基を分子内に複数個もつ化合物をいう。
非イオン性界面活性剤としては、エーテル型であるPOEセチルエーテル、POEステアリルエーテル、POEラウリルエーテル、POEオクチルドデシルエーテル、POEイソステアリルエーテル、POEノニルフェニルエーテル、POEオクチルフェニルエーテル等の他、エステル型であるモノオレイン酸POEソルビタン、モノラウリン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEグリセリル、イソステアリン酸POEグリセリル、モノラウリン酸POEソルビット、POEソルビットミツロウ、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、親油型モノオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリル、トリオレイン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、ショ糖脂肪酸エステル、デシルグルコシド、モノラウリン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル、脂肪酸ジエタノールアミドや脂肪酸モノエタノールアミド等が挙げられ、1種または2種以上を用いることができる。POEの長さは特に限定されない。
多価アルコールとしては、例えば、2価のアルコール(例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,2−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、テトラメチレングリコール、2,3−ブチレングリコール、ペンタメチレングリコール、2−ブテン−1,4−ジオール、1,2−ペンタンジオール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコール等);3価のアルコール(例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン等);4価アルコール(例えば、1,2,6−ヘキサントリオール等のペンタエリスリトール等);5価アルコール(例えば、キシリトール等);6価アルコール(例えば、ソルビトール、マンニトール等);多価アルコール重合体(例えば、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、トリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン等);糖質(例えば、ソルビトール、マルチトール、マルトトリオース、マンニトール、ショ糖、エリトリトール、グルコース、フルクトース、マルトース、トレハロース、キシリトール等)、ポリグリセリン等が挙げられ、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明の洗浄剤組成物は、上記成分以外に、化粧料や洗浄剤で使用される成分、例えば、カチオン性界面活性剤、水溶性高分子、水溶性酸またはその塩、炭化水素、液体油脂、固体油脂、ロウ類、高級アルコール、合成エステル油、シリコーン樹脂、シリコーン油、低級アルコール、金属イオン封鎖剤等を含有していてもよい。
カチオン界面活性剤としては、アルキルトリメチルアンモニウム塩(例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム等);アルキルピリジニウム塩(例えば、塩化セチルピリジニウム等);塩化ジステアリルジメチルアンモニウムジアルキルジメチルアンモニウム塩;塩化ポリ(N,N’−ジメチル−3,5−メチレンピペリジニウム);アルキル四級アンモニウム塩;アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩;アルキルイソキノリニウム塩;ジアルキルモリホニウム塩;POEアルキルアミン;アルキルアミン塩;ポリアミン脂肪酸誘導体;アミルアルコール脂肪酸誘導体;塩化ベンザルコニウム;塩化ベンゼトニウム等が挙げられ、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
水溶性高分子としては、例えば、アラビアガム、グァーガム、カチオン化グァーガム、カラギーナン、ペクチン、カンテン、クインスシード(マルメロ)、アルゲコロイド(褐藻エキス)等の植物系高分子およびその加工品、デキストラン、サクシノグルカン、プルラン等の微生物系高分子、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等の動物系高分子、メチルセルロース、ニトロセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カチオン化ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、カチオン化セルロース等のセルロース系高分子、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系高分子、ポリビニルメチルエーテル、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー等のビニル系高分子、ポリオキシエチレン系高分子、ポリオキエチレンポリオキシプロピレン共重合体系高分子、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等のアクリル系高分子等が挙げられ、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
水溶性酸またはその塩としては、リンゴ酸、コハク酸、蓚酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、グリコール酸、乳酸、グルタミン酸、アスパラギン酸等の有機酸またはその塩、リン酸、リン酸二水素カリウム、リン酸二水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、ピロ亜硫酸ナトリウム、ピロ亜硫酸カリウム等の無機酸またはその塩、グルコノデルタラクトン(水溶液中ではグルコン酸になる)等が挙げられ、単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
追加の成分として、スクワラン、流動パラフィン、ワセリン等の炭化水素;オリーブ油、マカデミアナッツ油、ヒマシ油等の液体油脂;ヤシ油、パーム油、シア脂等の固体油脂;ミツロウ、カルナウバロウ、ラノリン等のロウ類;ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、イソステアリルアルコール等の高級アルコール;オクタン酸セチル、パルミチン酸イソプロピル、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル等の合成エステル油;ジメチルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、シリコーン樹脂、アミノ変性ポリシロキサン等のシリコーン油;エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール;エデト酸二ナトリウム、エデト酸四ナトリウム等の金属イオン封鎖剤等を使用することができ、単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
その他に粉末成分、紫外線吸収剤、酸化防止剤、pH調整剤、有機アミン、防腐剤(フェノキシエタノール、グリセリンエチルヘキシルエーテル、メチルパラベン等)、殺菌剤、消炎剤、収れん剤、美白剤、ビタミン類、アミノ酸、血行促進剤、賦活剤、賦形剤(マルチトール、乳糖等)、清涼剤、各種抽出物、香料を使用することができる。
上記成分の他、化粧品原料基準、化粧品種別配合成分規格、日本化粧品工業連合会成分表示名称リスト、INCI辞書(The International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook)、医薬部外品原料規格、日本薬局方、医薬品添加物規格、食品添加物公定書等に記載されている成分、および、公知の化粧料成分、医薬品成分、食品成分等を、公知の組み合わせおよび配合比・含有量で含有させることが可能である。
洗浄剤組成物および化粧料の調製方法は、既に知られている公知の調製方法を用いて行うことが可能である。場合によって適切な乳化装置を用いて、撹拌またはホモジナイズ等の処理を行って均質な乳化溶液を調製する。撹拌またはホモジナイズ等による乳化の際は、溶液を加温または冷却してもよい。乳化装置としては、例えば、プロペラミキサー、タービンミキサー等の撹拌機;ホモミキサー等の高速回転式撹拌分散機;ホモジナイザー等の加圧ノズル式乳化分散機;コロイドミル、超音波式乳化機等が挙げられる。
本発明の洗浄剤組成物は、例えば、皮膚洗浄料(例えば、洗顔料(洗顔フォーム)、化粧石鹸、ボディシャンプー、ハンドソープ、メイク落とし、シェービングジェル等)、頭髪洗浄料(例えば、シャンプー、リンスインシャンプー等)等の用途に好適に用いられる。
本発明の洗浄剤組成物を含む化粧料の剤型として、固形状洗浄料、半固形状洗浄料、液状洗浄料、スティック状洗浄料、パウダー状洗浄料、ゲル状洗浄料、ペースト状洗浄料、泡状洗浄料、エアゾール洗浄料等の剤型への応用が可能である。
本発明において、固形状、半固形状、パウダー洗浄料等の、水分含有量が低く流動性がない化粧料の場合、白濁や相分離等の、相溶性の判断に必要な現象が確認されないが、本発明の効果である、使用時の起泡性および泡質の改良が確認可能である。
化粧料中における、洗浄成分(アニオン界面活性剤および両性界面活性剤)の好ましい含有量は洗浄剤の用途によって異なるが、化粧料全量に対して、固形分として0.1〜60質量%程度である。
ヘアシャンプーの場合、洗浄成分(アニオン界面活性剤および両性界面活性剤)の含有量は、固形分として1〜40質量%程度、好ましくは5〜30質量%程度、より好ましくは10〜25質量%程度である。
ボディシャンプーの場合、洗浄成分(アニオン界面活性剤および両性界面活性剤)の含有量は、固形分として1〜35質量%程度、好ましくは3〜25質量%程度、より好ましくは5〜20質量%程度である。
洗顔フォームの場合、洗浄成分(アニオン界面活性剤および両性界面活性剤)の含有量は、洗浄成分(アニオン界面活性剤および両性界面活性剤)の含有量は、固形分として1〜40質量%程度、好ましくは2〜30質量%程度、より好ましくは3〜20質量%程度である。
泡立つメイク落としの場合、洗浄成分(アニオン界面活性剤および両性界面活性剤)の含有量は、固形分として5〜50質量%程度、好ましくは15〜50質量%程度、より好ましくは20〜50質量%である。
シェービングジェルの場合、洗浄成分(アニオン界面活性剤および両性界面活性剤)の含有量は、固形分として1〜35質量%程度、好ましくは3〜25質量%程度、より好ましくは5〜20質量%程度である。
化粧石鹸の場合、洗浄成分(アニオン界面活性剤および両性界面活性剤)の含有量は、固形分として35〜60質量%程度、好ましくは40〜60質量%程度、より好ましくは42〜58質量%程度である。
ヘアシャンプーの場合、洗浄成分(アニオン界面活性剤および両性界面活性剤)の含有量は、固形分として1〜40質量%程度、好ましくは5〜30質量%程度、より好ましくは10〜25質量%程度である。
ボディシャンプーの場合、洗浄成分(アニオン界面活性剤および両性界面活性剤)の含有量は、固形分として1〜35質量%程度、好ましくは3〜25質量%程度、より好ましくは5〜20質量%程度である。
洗顔フォームの場合、洗浄成分(アニオン界面活性剤および両性界面活性剤)の含有量は、洗浄成分(アニオン界面活性剤および両性界面活性剤)の含有量は、固形分として1〜40質量%程度、好ましくは2〜30質量%程度、より好ましくは3〜20質量%程度である。
泡立つメイク落としの場合、洗浄成分(アニオン界面活性剤および両性界面活性剤)の含有量は、固形分として5〜50質量%程度、好ましくは15〜50質量%程度、より好ましくは20〜50質量%である。
シェービングジェルの場合、洗浄成分(アニオン界面活性剤および両性界面活性剤)の含有量は、固形分として1〜35質量%程度、好ましくは3〜25質量%程度、より好ましくは5〜20質量%程度である。
化粧石鹸の場合、洗浄成分(アニオン界面活性剤および両性界面活性剤)の含有量は、固形分として35〜60質量%程度、好ましくは40〜60質量%程度、より好ましくは42〜58質量%程度である。
化粧料中のオクテニルコハク酸デンプンナトリウムの含有量は、化粧料全量に対して、好ましくは0.01〜50質量%程度、より好ましくは0.1〜25質量%程度である。
本発明の化粧料において、アニオン界面活性剤(B)とオクテニルコハク酸デンプンナトリウム(A)の固形分質量比(B/A)は洗浄剤の用途によって異なるが、0.01〜300で含まれる。
ヘアシャンプーの場合、アニオン界面活性剤(B)とオクテニルコハク酸デンプンナトリウム(A)の固形分質量比(B/A)が、0.01〜300で含まれ、1〜75で含まれるのが好ましい。
ボディシャンプーの場合、アニオン界面活性剤(B)とオクテニルコハク酸デンプンナトリウム(A)の固形分質量比(B/A)が、0.01〜300で含まれ、1〜75で含まれるのが好ましい。
洗顔フォーム場合、アニオン界面活性剤(B)とオクテニルコハク酸デンプンナトリウム(A)の固形分質量比(B/A)が、0.01〜100で含まれ、1〜30で含まれるのが好ましい。
泡立つメイク落としの場合、アニオン界面活性剤(B)とオクテニルコハク酸デンプンナトリウム(A)の固形分質量比(B/A)が、1〜100で含まれ、1〜75で含まれるのが好ましい。
シェービングジェルの場合、アニオン界面活性剤(B)とオクテニルコハク酸デンプンナトリウム(A)の固形分質量比(B/A)が、0.01〜300で含まれ、1〜75で含まれるのが好ましい。
化粧石鹸の場合、アニオン界面活性剤(B)とオクテニルコハク酸デンプンナトリウム(A)の固形分質量比(B/A)が、1〜100で含まれ、1〜50で含まれるのが好ましい。
ヘアシャンプーの場合、アニオン界面活性剤(B)とオクテニルコハク酸デンプンナトリウム(A)の固形分質量比(B/A)が、0.01〜300で含まれ、1〜75で含まれるのが好ましい。
ボディシャンプーの場合、アニオン界面活性剤(B)とオクテニルコハク酸デンプンナトリウム(A)の固形分質量比(B/A)が、0.01〜300で含まれ、1〜75で含まれるのが好ましい。
洗顔フォーム場合、アニオン界面活性剤(B)とオクテニルコハク酸デンプンナトリウム(A)の固形分質量比(B/A)が、0.01〜100で含まれ、1〜30で含まれるのが好ましい。
泡立つメイク落としの場合、アニオン界面活性剤(B)とオクテニルコハク酸デンプンナトリウム(A)の固形分質量比(B/A)が、1〜100で含まれ、1〜75で含まれるのが好ましい。
シェービングジェルの場合、アニオン界面活性剤(B)とオクテニルコハク酸デンプンナトリウム(A)の固形分質量比(B/A)が、0.01〜300で含まれ、1〜75で含まれるのが好ましい。
化粧石鹸の場合、アニオン界面活性剤(B)とオクテニルコハク酸デンプンナトリウム(A)の固形分質量比(B/A)が、1〜100で含まれ、1〜50で含まれるのが好ましい。
本発明の洗浄剤組成物において、両性界面活性剤(C)とオクテニルコハク酸デンプンナトリウム(A)の固形分質量比(C/A)が0.01〜300で含まれる。
ヘアシャンプーの場合、両性界面活性剤(C)とオクテニルコハク酸デンプンナトリウム(A)の固形分質量比(C/A)が、0.01〜300で含まれ、15〜100で含まれるのが好ましい。
ボディシャンプーの場合、両性界面活性剤(C)とオクテニルコハク酸デンプンナトリウム(A)の固形分質量比(C/A)が、0.01〜300で含まれ、1〜45で含まれるのが好ましい。
洗顔フォームの場合、両性界面活性剤(C)とオクテニルコハク酸デンプンナトリウム(A)の固形分質量比(C/A)が、0.01〜300で含まれ、1〜45で含まれるのが好ましい。
泡立つメイク落としの場合、両性界面活性剤(C)とオクテニルコハク酸デンプンナトリウム(A)の固形分質量比(C/A)が、0.01〜300で含まれ、1〜45で含まれるのが好ましい。
シェービングジェルの場合、両性界面活性剤(C)とオクテニルコハク酸デンプンナトリウム(A)の固形分質量比(C/A)が、0.01〜300で含まれ、0.1〜45で含まれるのが好ましい。
化粧石鹸の場合、両性界面活性剤(C)とオクテニルコハク酸デンプンナトリウム(A)の固形分質量比(C/A)が、0.01〜300で含まれ、1〜45で含まれるのが好ましい。
ヘアシャンプーの場合、両性界面活性剤(C)とオクテニルコハク酸デンプンナトリウム(A)の固形分質量比(C/A)が、0.01〜300で含まれ、15〜100で含まれるのが好ましい。
ボディシャンプーの場合、両性界面活性剤(C)とオクテニルコハク酸デンプンナトリウム(A)の固形分質量比(C/A)が、0.01〜300で含まれ、1〜45で含まれるのが好ましい。
洗顔フォームの場合、両性界面活性剤(C)とオクテニルコハク酸デンプンナトリウム(A)の固形分質量比(C/A)が、0.01〜300で含まれ、1〜45で含まれるのが好ましい。
泡立つメイク落としの場合、両性界面活性剤(C)とオクテニルコハク酸デンプンナトリウム(A)の固形分質量比(C/A)が、0.01〜300で含まれ、1〜45で含まれるのが好ましい。
シェービングジェルの場合、両性界面活性剤(C)とオクテニルコハク酸デンプンナトリウム(A)の固形分質量比(C/A)が、0.01〜300で含まれ、0.1〜45で含まれるのが好ましい。
化粧石鹸の場合、両性界面活性剤(C)とオクテニルコハク酸デンプンナトリウム(A)の固形分質量比(C/A)が、0.01〜300で含まれ、1〜45で含まれるのが好ましい。
本発明の化粧料がオクテニルコハク酸デンプンナトリウム(A)およびアニオン界面活性剤(B)、さらに両性界面活性剤(C)を含む場合、アニオン界面活性剤(B)および両性界面活性剤(C)の合計とオクテニルコハク酸デンプンナトリウム(A)の固形分質量比((B+C)/A)が0.005〜500で含まれるのが好ましい。
以下、本発明を実施例にて更に詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
[製造例1]
水120質量部(以下、部とする)に、モチトウモロコシデンプン100部を添加してスラリーを調製した。その後、オクテニルコハク酸無水物0.5〜10部を添加して、3質量%(以下、%とする。ただし、透過率に用いる%は質量%を意味しない)水酸化ナトリウム水溶液でpHを7.5〜7.8に維持しながら撹拌を続け、30℃にて3時間反応した。反応後、希硫酸にて中和、300部の水で水洗脱水を2度繰り返し、棚式乾燥機にて乾燥後、精粉を行い、オクテニルコハク酸デンプンナトリウム(A1〜A5)を得た。
水120質量部(以下、部とする)に、モチトウモロコシデンプン100部を添加してスラリーを調製した。その後、オクテニルコハク酸無水物0.5〜10部を添加して、3質量%(以下、%とする。ただし、透過率に用いる%は質量%を意味しない)水酸化ナトリウム水溶液でpHを7.5〜7.8に維持しながら撹拌を続け、30℃にて3時間反応した。反応後、希硫酸にて中和、300部の水で水洗脱水を2度繰り返し、棚式乾燥機にて乾燥後、精粉を行い、オクテニルコハク酸デンプンナトリウム(A1〜A5)を得た。
[製造例2]
水120部に、モチゴメデンプン100部を添加してスラリーを調製した。その後、オクテニルコハク酸無水物4部を添加して、3%水酸化ナトリウム水溶液でpHを7.5〜7.8に維持しながら撹拌を続け、30℃にて3時間反応した。反応後、希硫酸にて中和、300部の水で水洗脱水を2度繰り返し、棚式乾燥機にて乾燥後、精粉を行い、オクテニルコハク酸デンプンナトリウム(A6)を得た。
水120部に、モチゴメデンプン100部を添加してスラリーを調製した。その後、オクテニルコハク酸無水物4部を添加して、3%水酸化ナトリウム水溶液でpHを7.5〜7.8に維持しながら撹拌を続け、30℃にて3時間反応した。反応後、希硫酸にて中和、300部の水で水洗脱水を2度繰り返し、棚式乾燥機にて乾燥後、精粉を行い、オクテニルコハク酸デンプンナトリウム(A6)を得た。
[製造例3]
製造例2において、モチゴメデンプンをモチジャガイモデンプンにした以外は、製造例2と同様にしてオクテニルコハク酸デンプンナトリウム(A7) を得た。
製造例2において、モチゴメデンプンをモチジャガイモデンプンにした以外は、製造例2と同様にしてオクテニルコハク酸デンプンナトリウム(A7) を得た。
[製造例4]
製造例2において、モチゴメデンプンをタピオカデンプンにした以外は、製造例2と同様にしてオクテニルコハク酸デンプンナトリウム(A8) を得た。
製造例2において、モチゴメデンプンをタピオカデンプンにした以外は、製造例2と同様にしてオクテニルコハク酸デンプンナトリウム(A8) を得た。
[製造例5]
常温条件下で、モチトウモロコシデンプンを卓上型ミキサーに加え、撹拌しながらデンプン5%濃度懸濁液のpHが3.5になるまで希塩酸溶液を噴霧し、十分に混合した。その後、水分が5%以下になるまで80℃で予備乾燥した。次いで、160℃で所定の粘度まで焙焼を行い、低粘度モチトウモロコシデンプンを得た。得られた低粘度モチトウモロコシデンプン100部を、水120部に添加しスラリーを調製した。3%水酸化ナトリウム水溶液でpHを7.5に中和し、更にオクテニルコハク酸無水物4部を添加して、pHを7.5〜7.8に維持しながら撹拌を続け、30℃にて3時間反応した。反応後、希硫酸にて中和、300部の水で水洗脱水を2度繰り返し、棚式乾燥機にて乾燥後、精粉を行い、オクテニルコハク酸デンプンナトリウム(A9〜A12)を得た。
常温条件下で、モチトウモロコシデンプンを卓上型ミキサーに加え、撹拌しながらデンプン5%濃度懸濁液のpHが3.5になるまで希塩酸溶液を噴霧し、十分に混合した。その後、水分が5%以下になるまで80℃で予備乾燥した。次いで、160℃で所定の粘度まで焙焼を行い、低粘度モチトウモロコシデンプンを得た。得られた低粘度モチトウモロコシデンプン100部を、水120部に添加しスラリーを調製した。3%水酸化ナトリウム水溶液でpHを7.5に中和し、更にオクテニルコハク酸無水物4部を添加して、pHを7.5〜7.8に維持しながら撹拌を続け、30℃にて3時間反応した。反応後、希硫酸にて中和、300部の水で水洗脱水を2度繰り返し、棚式乾燥機にて乾燥後、精粉を行い、オクテニルコハク酸デンプンナトリウム(A9〜A12)を得た。
[比較製造例1]
製造例2において、モチゴメデンプンをジャガイモデンプンにした以外は、製造例2と同様にしてオクテニルコハク酸デンプンナトリウム(B1) を得た。
製造例2において、モチゴメデンプンをジャガイモデンプンにした以外は、製造例2と同様にしてオクテニルコハク酸デンプンナトリウム(B1) を得た。
[比較製造例2]
製造例2において、モチゴメデンプンをトウモロコシデンプンにした以外は、製造例2と同様にしてオクテニルコハク酸デンプンナトリウム(B2) を得た。
製造例2において、モチゴメデンプンをトウモロコシデンプンにした以外は、製造例2と同様にしてオクテニルコハク酸デンプンナトリウム(B2) を得た。
[比較製造例3]
製造例2において、モチゴメデンプンをエンドウデンプンにした以外は、製造例2と同様にしてオクテニルコハク酸デンプンナトリウム(B3) を得た。
製造例2において、モチゴメデンプンをエンドウデンプンにした以外は、製造例2と同様にしてオクテニルコハク酸デンプンナトリウム(B3) を得た。
[比較製造例4]
製造例2において、モチゴメデンプンをハイアミローストウモロコシデンプンにした以外は、製造例2と同様にしてオクテニルコハク酸デンプンナトリウム(B4) を得た。
製造例2において、モチゴメデンプンをハイアミローストウモロコシデンプンにした以外は、製造例2と同様にしてオクテニルコハク酸デンプンナトリウム(B4) を得た。
[比較製造例5]
水200部に、DE(デキストロース等量)=3.4のデキストリン100部を溶解しオクテニルコハク酸無水物4部を添加して、3%水酸化ナトリウム水溶液でpHを7.5〜7.8に維持しながら撹拌を続け、30℃にて3時間反応した。反応後水分含量を調整し、生成物の固形分が糖度計を用いて30%とした、オクテニルコハク酸デキストリンナトリウム30%溶液(C1)を得た。
水200部に、DE(デキストロース等量)=3.4のデキストリン100部を溶解しオクテニルコハク酸無水物4部を添加して、3%水酸化ナトリウム水溶液でpHを7.5〜7.8に維持しながら撹拌を続け、30℃にて3時間反応した。反応後水分含量を調整し、生成物の固形分が糖度計を用いて30%とした、オクテニルコハク酸デキストリンナトリウム30%溶液(C1)を得た。
[比較製造例6]
比較製造例5において、DE=3.4のデキストリンをDE=30のデキストリンにした以外は、比較製造例5と同様にして、オクテニルコハク酸デキストリンナトリウム30%溶液(C2) を得た。
比較製造例5において、DE=3.4のデキストリンをDE=30のデキストリンにした以外は、比較製造例5と同様にして、オクテニルコハク酸デキストリンナトリウム30%溶液(C2) を得た。
[比較製造例7]
比較製造例5において、デキストリンを還元水飴にした以外は、比較製造例5と同様にしてオクテニルコハク酸還元水飴ナトリウム30%溶液(D1) を得た。
比較製造例5において、デキストリンを還元水飴にした以外は、比較製造例5と同様にしてオクテニルコハク酸還元水飴ナトリウム30%溶液(D1) を得た。
[比較製造例8]
比較製造例5において、デキストリンをトレハロースにした以外は、比較製造例5と同様にしてオクテニルコハク酸トレハロースナトリウム30%溶液(E1) を得た。
比較製造例5において、デキストリンをトレハロースにした以外は、比較製造例5と同様にしてオクテニルコハク酸トレハロースナトリウム30%溶液(E1) を得た。
(A1〜E1の各物性値)
A1〜E1の反応原料、アミロース含量、OSA添加量、結合オクテニルコハク酸基含有量(結合OS)、無水固形分濃度6%および15%糊液粘度およびを表1に示す。なお、各種測定は以下の方法で実施した。
A1〜E1の反応原料、アミロース含量、OSA添加量、結合オクテニルコハク酸基含有量(結合OS)、無水固形分濃度6%および15%糊液粘度およびを表1に示す。なお、各種測定は以下の方法で実施した。
<アミロース含量>
本発明における原料デンプンのアミロース含量は、ヨウ素親和力測定法の電流滴定法によって求めた(澱粉科学ハンドブック、177〜179ページ、二国二郎監修、昭和52年初版発行、朝倉書店)。測定に用いるデンプンを、ジメチルスルホキシド(以下、DMSOという)に溶解後、遠心分離により不純物を除去し、遠心分離後のDMSO溶液中のデンプンをエタノールで再沈殿させたものを減圧乾燥により粉末化したものとした。また、滴定には電位差自動滴定装置(modelAT−118、京都電子工業株式会社製)を用いた。
本発明における原料デンプンのアミロース含量は、ヨウ素親和力測定法の電流滴定法によって求めた(澱粉科学ハンドブック、177〜179ページ、二国二郎監修、昭和52年初版発行、朝倉書店)。測定に用いるデンプンを、ジメチルスルホキシド(以下、DMSOという)に溶解後、遠心分離により不純物を除去し、遠心分離後のDMSO溶液中のデンプンをエタノールで再沈殿させたものを減圧乾燥により粉末化したものとした。また、滴定には電位差自動滴定装置(modelAT−118、京都電子工業株式会社製)を用いた。
<結合オクテニルコハク酸基含有量(結合OS)>
結合オクテニルコハク酸基含有量(結合OS)は、食品衛生法に基づく、食品、添加物等の規格基準の純度試験「オクテニルコハク酸デンプンナトリウム、純度試験(2)オクテニルコハク酸基」に準拠して行った。
結合オクテニルコハク酸基含有量(結合OS)は、食品衛生法に基づく、食品、添加物等の規格基準の純度試験「オクテニルコハク酸デンプンナトリウム、純度試験(2)オクテニルコハク酸基」に準拠して行った。
<粘度>
脱イオン水を用いて、無水固形分濃度6または15%のデンプン懸濁液を調製し、沸騰浴中で85℃以上10分間加熱後、到達温度94±2℃を確認した。その後、30℃まで冷却して、水分補正を行い撹拌後、糊液をB型粘度計(東機産業株式会社製、型式:BM-II)30rpmにて粘度測定を行った。ただし、10mPa・sを下回る場合は、60rpmで粘度測定を行った。また、粘度が20000mPa・sを上回る場合は、BH型粘度計(東機産業株式会社製、型式:TVB-10H)を用いて、30rpmにて粘度測定を行った。
脱イオン水を用いて、無水固形分濃度6または15%のデンプン懸濁液を調製し、沸騰浴中で85℃以上10分間加熱後、到達温度94±2℃を確認した。その後、30℃まで冷却して、水分補正を行い撹拌後、糊液をB型粘度計(東機産業株式会社製、型式:BM-II)30rpmにて粘度測定を行った。ただし、10mPa・sを下回る場合は、60rpmで粘度測定を行った。また、粘度が20000mPa・sを上回る場合は、BH型粘度計(東機産業株式会社製、型式:TVB-10H)を用いて、30rpmにて粘度測定を行った。
[製造比較例9]
モチトウモロコシおよびトウモロコシデンプンを用いて、常法に応じて表2に示す加工デンプン(F1〜H1)を作成し、各種物性値を測定した。なお、MS値は、「医薬品添加物規格2013」(厚生省業務局審査課監修、薬事日報社発行)の第533〜534頁に記載された「ヒドロキシプロピルスターチ ヒドロキシプロポキシル基定量法(ガスクロ法)」に準拠して行った。また沈降積とは、架橋の度合を表す指標であり、数値が低いほど強い架橋度であることを示す。沈降積の測定は、特許第4442801号公報に記載の方法にて行った。
モチトウモロコシおよびトウモロコシデンプンを用いて、常法に応じて表2に示す加工デンプン(F1〜H1)を作成し、各種物性値を測定した。なお、MS値は、「医薬品添加物規格2013」(厚生省業務局審査課監修、薬事日報社発行)の第533〜534頁に記載された「ヒドロキシプロピルスターチ ヒドロキシプロポキシル基定量法(ガスクロ法)」に準拠して行った。また沈降積とは、架橋の度合を表す指標であり、数値が低いほど強い架橋度であることを示す。沈降積の測定は、特許第4442801号公報に記載の方法にて行った。
[実施例1]
製造例および製造比較例に記載の加工デンプン(または糖類)を含む洗浄剤組成物を、表3に記載の配合組成により調製した。詳細な調製方法を以下に記載する。
製造例および製造比較例に記載の加工デンプン(または糖類)を含む洗浄剤組成物を、表3に記載の配合組成により調製した。詳細な調製方法を以下に記載する。
<洗浄剤組成物調製方法>
1. 脱イオン水に加工デンプン(または糖類)を分散後、85℃以上で10分間加熱し、糊液を作製した。
2. 糊液を25℃まで冷却し、ホモミキサー(プライミクス株式会社製、型式:T.K.HOMOMIXER MARK2)を用いて、9000rpmで3分間撹拌した。
3.N−ヤシ油脂肪酸アシルグリシンカリウムおよびフェノキシエタノールを添加後、撹拌棒を用いて緩やかに撹拌し、液温が70℃になるまで加温した。
4. 液温到達後25℃まで冷却し、水分補正後に容器に移して保管し、洗浄剤組成物とした。
1. 脱イオン水に加工デンプン(または糖類)を分散後、85℃以上で10分間加熱し、糊液を作製した。
2. 糊液を25℃まで冷却し、ホモミキサー(プライミクス株式会社製、型式:T.K.HOMOMIXER MARK2)を用いて、9000rpmで3分間撹拌した。
3.N−ヤシ油脂肪酸アシルグリシンカリウムおよびフェノキシエタノールを添加後、撹拌棒を用いて緩やかに撹拌し、液温が70℃になるまで加温した。
4. 液温到達後25℃まで冷却し、水分補正後に容器に移して保管し、洗浄剤組成物とした。
調製した洗浄剤組成物をポンプフォーマー容器(良品計画製、型式:PET小分けボトル・泡タイプ・50ml)に充填し、5回吐出させる。その後、両手をこすり合わせるように約30秒間泡立てた際に生成した泡に関する、弾力感および起泡性を以下の基準に基づいて評価した。また、洗浄剤組成物の相溶性の評価も行った。結果を下記の表4〜6に示す。
<弾力感の評価>
3:泡に弾力をより強く感じる。
2:泡に弾力を強く感じる。
1:泡に弾力をやや感じる。
0:泡に弾力を感じない。
3:泡に弾力をより強く感じる。
2:泡に弾力を強く感じる。
1:泡に弾力をやや感じる。
0:泡に弾力を感じない。
<起泡性の評価>
3:起泡性がかなり良好。
2:起泡性が良好。
1:起泡性が悪い。
0:起泡性がかなり悪い。
3:起泡性がかなり良好。
2:起泡性が良好。
1:起泡性が悪い。
0:起泡性がかなり悪い。
<相溶性の評価>
洗浄剤組成物を、調製1週間後に目視により、沈殿または相分離の有無を確認した。また、可視分光光度計(日本分光製、型式:JASCO V−550)を用いて、λ=700nmにおける透過率(%)を測定し、以下の基準に基づいて評価した。
++:透過率が75%以上
+ :透過率が50%〜75%
− :透過率が50%以下
−−:沈殿生成または相分離
洗浄剤組成物を、調製1週間後に目視により、沈殿または相分離の有無を確認した。また、可視分光光度計(日本分光製、型式:JASCO V−550)を用いて、λ=700nmにおける透過率(%)を測定し、以下の基準に基づいて評価した。
++:透過率が75%以上
+ :透過率が50%〜75%
− :透過率が50%以下
−−:沈殿生成または相分離
<総合評価>
洗浄剤組成物の総合評価を、以下の内容で評価した。
○:弾力感が2または3点、かつ起泡性が2または3点、かつ相溶性が+または++
×:上記以外
洗浄剤組成物の総合評価を、以下の内容で評価した。
○:弾力感が2または3点、かつ起泡性が2または3点、かつ相溶性が+または++
×:上記以外
表4の結果から明らかなように、原料デンプンがモチ種デンプン、タピオカデンプンであるオクテニルコハク酸デンプンナトリウムを含む洗浄剤組成物は、洗浄成分と高い相溶性を持ち、弾力感および起泡性に優れていた。一方、原料デンプンがジャガイモデンプン、トウモロコシデンプン、エンドウデンプンであるオクテニルコハク酸デンプンナトリウムを含む洗浄剤組成物は、一定の弾力感や泡立ちは確認されたものの、高い透明性は得られなかった。
表5の結果より、無水固形分濃度15%糊液の粘度が、15mPa・s以上であるオクテニルコハク酸デンプンナトリウムを含む洗浄剤組成物については、洗浄成分と高い相溶性を持ち、良好な弾力感および起泡性を有していることが確認された。一方、無水固形分濃度15%糊液の粘度が、15mPa・s未満であるデキストリン、還元水飴、トレハロースのオクテニルコハク酸誘導体を含む洗浄剤組成物については、良好な起泡性や相溶性は確認されたが、本発明の効果である弾力感は確認されなかった。
表6の結果より、ヒドロキシプロピル化リン酸架橋デンプン、ヒドロキシプロピル化デンプン、オクテニルコハク酸デンプンエステルAlを含む洗浄剤組成物については、高い相溶性、良好な弾力感および起泡性の全てを併せ持つことは確認できなかった。
[実施例2]
実施例1において、N−ヤシ油脂肪酸アシルグリシンカリウムをヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液に変える以外は実施例1と同様の方法により、加工デンプンを含む洗浄剤組成物を表7に記載の配合組成により調製し、弾力感、起泡性および相溶性を評価した。結果を下記の表8に示す。
実施例1において、N−ヤシ油脂肪酸アシルグリシンカリウムをヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液に変える以外は実施例1と同様の方法により、加工デンプンを含む洗浄剤組成物を表7に記載の配合組成により調製し、弾力感、起泡性および相溶性を評価した。結果を下記の表8に示す。
表8の結果より、両性界面活性剤を用いた場合に関しても、オクテニルコハク酸デンプンナトリウムを含む洗浄剤組成物は、高い相溶性、良好な弾力感および起泡性が確認された。
[実施例3〜12]
下記表9〜14に示す処方で常法に従って得られるヘアシャンプー(実施例3)、ボディシャンプー(実施例4)、洗顔フォーム(実施例5、6)、泡立つメイク落とし(実施例7、8)、シェービングジェル(実施例9、10)、化粧石鹸(実施例11、12)は、いずれも高い相溶性を持ち、弾力感および起泡性に優れていた。なお、各表に記載されている各配合成分の数値は、組成物全体を100とした時の質量分率(%)である。
下記表9〜14に示す処方で常法に従って得られるヘアシャンプー(実施例3)、ボディシャンプー(実施例4)、洗顔フォーム(実施例5、6)、泡立つメイク落とし(実施例7、8)、シェービングジェル(実施例9、10)、化粧石鹸(実施例11、12)は、いずれも高い相溶性を持ち、弾力感および起泡性に優れていた。なお、各表に記載されている各配合成分の数値は、組成物全体を100とした時の質量分率(%)である。
本発明の洗浄剤組成物は、アニオン界面活性剤および両性界面活性剤から選択される1種ならびにオクテニルコハク酸デンプンナトリウムを含有するものである。これらを含有することで、優れた相溶性および泡性能を併せ持つ使用感の良い洗浄剤を提供できる。
Claims (6)
- アニオン界面活性剤および両性界面活性剤から選択される少なくとも1種とオクテニルコハク酸デンプンナトリウムを含む洗浄剤組成物であって、前記オクテニルコハク酸デンプンナトリウムの原料デンプンはモチ種デンプンおよび/またはタピオカデンプンであることを特徴とする洗浄剤組成物。
- アニオン界面活性剤が、高級脂肪酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、およびN−アシルアミノ酸塩よりなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1に記載の洗浄剤組成物。
- 両性界面活性剤が、カルボベタイン型両性界面活性剤、スルホベタイン型両性界面活性剤およびイミダゾリン型両性界面活性剤よりなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1〜2のいずれかに記載の洗浄剤組成物。
- さらに非イオン界面活性剤および多価アルコールから選択される少なくとも1種を含む、請求項1〜3のいずれかに記載の洗浄剤組成物。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の洗浄剤組成物を含む化粧料。
- ヘアシャンプー、ボディシャンプー、洗顔フォーム、泡立つメイク落とし、シェービングジェルおよび化粧石鹸のいずれかである、請求項5に記載の化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017035995A JP2018140959A (ja) | 2017-02-28 | 2017-02-28 | 疎水性デンプンを含有する洗浄剤組成物およびそれらを含む化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017035995A JP2018140959A (ja) | 2017-02-28 | 2017-02-28 | 疎水性デンプンを含有する洗浄剤組成物およびそれらを含む化粧料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018140959A true JP2018140959A (ja) | 2018-09-13 |
Family
ID=63526416
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017035995A Pending JP2018140959A (ja) | 2017-02-28 | 2017-02-28 | 疎水性デンプンを含有する洗浄剤組成物およびそれらを含む化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018140959A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023127941A1 (ja) * | 2021-12-28 | 2023-07-06 | 株式会社 資生堂 | ポンプフォーマー用日焼け止め化粧料 |
-
2017
- 2017-02-28 JP JP2017035995A patent/JP2018140959A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023127941A1 (ja) * | 2021-12-28 | 2023-07-06 | 株式会社 資生堂 | ポンプフォーマー用日焼け止め化粧料 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3662592B2 (ja) | デンプン含有化粧品組成物および洗浄組成物 | |
JP6307055B2 (ja) | 超親水性両親媒性コポリマー及びその製造方法 | |
JP4806633B2 (ja) | ガラクトマンナンハイドロコロイド | |
JP2005270975A (ja) | 乳化剤 | |
JP6377020B2 (ja) | カルボキシメチル基含有修飾ヒアルロン酸および/またはその塩、ならびにこれを含む化粧料、食品組成物および医薬組成物 | |
KR20110037910A (ko) | 초친수성 양친매성 공중합체를 포함하는 조성물 및 이의 사용 방법 | |
US20050118130A1 (en) | Hydrocolloids and process therefor | |
KR20110037911A (ko) | 초친수성 양친매성 공중합체 및 미셀 증점제를 포함하는 조성물 | |
KR20110037909A (ko) | 초친수성 양친매성 공중합체를 포함하는 조성물 및 이의 사용 방법 | |
JP2005232271A (ja) | 整泡剤 | |
KR102028660B1 (ko) | 에멀전 안정화제로서의 생체고분자 블렌드 | |
US20030108505A1 (en) | Use of xanthan gum as a hair fixative | |
WO2020226147A1 (ja) | ゲル状皮膚外用組成物 | |
JP2018140959A (ja) | 疎水性デンプンを含有する洗浄剤組成物およびそれらを含む化粧料 | |
JP2016204311A (ja) | 乳化組成物 | |
JP4738749B2 (ja) | 化粧品用組成物 | |
JP2006225392A (ja) | 炭水化物の架橋重合体 | |
JP2019108298A (ja) | 穀物の発酵生成物及びヘクトライトを含むo/wエマルションの形態の組成物 | |
JP2010168336A (ja) | 毛髪洗浄料組成物 | |
JP6799832B2 (ja) | ヒドロキシアルキル化デンプンを含有する洗浄剤組成物 | |
JP2019034915A (ja) | 液状洗浄用組成物 | |
JP7397571B2 (ja) | 皮膚洗浄剤組成物 | |
KR20220080105A (ko) | 홈 케어 및 퍼스널 케어를 위한 변성 전분 | |
JP2018095858A (ja) | 増粘剤、増粘組成物、ゲル化剤及びゲル化組成物 | |
JP2005314303A (ja) | 毛髪化粧料 |