JP2018139339A - 無線通信システムとそのハンドオーバ制御方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】近隣のすべての基地局が移動端末のハンドオーバに対応するのではなく、当該ハンドオーバに対応してスキャン信号を送信する基地局の数を抑えることで、移動端末の消費電力を抑えて効率的に移動端末のハンドオーバを実現できるようにする。【解決手段】移動端末と当該移動端末が接続中の基地局との間の通信品質の低下に応じ、管理装置が、移動端末と接続中の基地局の識別情報と、相関テーブルに記憶された、複数の基地局相互間のハンドオーバのし易さを表す相関情報とに基づいて、複数の基地局の中から移動端末の接続先候補となる基地局を選択し、選択された接続先候補となる基地局から通信品質が所定の条件を満たす基地局を選択し、当該基地局を移動端末の接続先となる基地局として決定し、接続中の基地局および決定された接続先の基地局に対し、移動端末の接続先を切り替えるための指示を出力する。【選択図】図2
Description
この発明は、ハンドオーバ機能を有する無線通信システムと、そのハンドオーバ制御方法およびプログラムに関する。
近年、例えば、オフィスや事業所、家庭内のサービスエリアに複数の基地局を分散配置した無線ネットワークシステムにおいて、移動端末側にハンドオーバの機能を備えることなく、基地局間での移動端末のハンドオーバを実現する無線ネットワークシステムが使用されている。この種のシステムでは、基地局が、接続中の移動端末の信号情報から当該移動端末の移動を検知した際に、近隣の基地局にハンドオーバ申請を行う。ハンドオーバ申請を受信した近隣の基地局は、当該移動端末からの無線通信を受信し、当該無線信号の受信信号強度(Received Signal Strength Indicator:RSSI)を取得する。近隣の基地局が取得したRSSIと、移動端末と接続中の基地局が取得したRSSIとが比較され、RSSIが高い基地局に対して移動端末のハンドオーバが実行される(例えば特許文献1を参照)。
ところで、この種の従来のシステムでは、移動端末が、定期的にビーコンを送信しないデバイスの場合、ハンドオーバ申請を受信した基地局が移動端末からのRSSIを測定するためには、当該基地局がスキャン信号をブロードキャスト送信し、移動端末が応答をする必要がある。近隣のすべての基地局にハンドオーバ申請を行い、近隣のすべての基地局が常に移動端末のハンドオーバを待ち受けるようにすることは冗長的である。また、このように近隣のすべての基地局が当該ハンドオーバに対応してスキャン信号を送信すると、応答を返す移動端末の数が増加してしまい、結果として、移動端末の消費電力を増加させることにつながる。
この発明は上記事情に着目してなされたもので、近隣のすべての基地局が移動端末のハンドオーバに対応するのではなく、当該ハンドオーバに対応してスキャン信号を送信する基地局の数を抑えることで、移動端末の消費電力を抑えて移動端末のハンドオーバを効率的に実現することができる無線通信システムと、そのハンドオーバ制御方法およびプログラムを提供しようとするものである。
上記課題を解決するために、この第1の発明の態様は、サービスエリアに分散配置された複数の基地局と、当該複数の基地局に選択的に接続され当該基地局との間で無線通信を行う移動端末と、前記複数の基地局相互間のハンドオーバのし易さを表す相関情報を記憶する相関テーブルと、前記複数の基地局および前記相関テーブルとの間で信号の送受信が可能な管理装置とを具備する無線通信システムにあって、前記管理装置が、前記移動端末と当該移動端末が接続中の基地局との間の通信品質の低下に応じ、前記移動端末と接続中の基地局の識別情報と前記相関テーブルに記憶された相関情報とに基づいて、前記複数の基地局の中から前記移動端末の接続先候補となる基地局を選択する接続先候補選択部と、前記選択された接続先候補となる基地局から前記移動端末との間の通信品質が所定の条件を満たす基地局を選択し、当該基地局を前記移動端末の接続先となる基地局として決定する接続先決定部と、前記接続中の基地局および前記接続先の基地局に対し、前記移動端末の接続先を切り替えるための指示を出力する出力部とを備えるようにしたものである。
この発明の第2の態様は、前記相関テーブルに記憶される相関情報が、前記複数の基地局間の距離と、前記複数の基地局相互間における電波の到達状況と、前記移動端末の想定される移動経路とのうちの少なくとも1つに基づいて決定されるようにしたものである。
この発明の第3の態様は、前記管理装置が、前記複数の基地局間の距離の変化と、前記複数の基地局相互間における電波の到達状況の変化と、前記移動端末の移動経路の履歴とのうちの少なくとも1つに応じて、前記相関テーブルに記憶される相関情報を更新する第1の相関情報更新部をさらに備えるようにしたものである。
この発明の第4の態様は、前記管理装置が、前記サービスエリアに、新たな基地局が配置された場合に、当該新たな基地局を含む前記複数の基地局相互間における電波の到達状況を計測し直し、当該電波の到達状況の計測結果に基づいて、前記相関テーブルに記憶される相関情報を更新する第2の相関情報更新部をさらに備えるようにしたものである。
この発明の第5の態様は、前記接続先決定部において、前記選択された接続先候補となる基地局の各々に対し前記移動端末との間の通信品質を計測させるためのスキャン命令を送信し、当該スキャン命令に応じて計測された通信品質を表す情報を前記接続先候補となる基地局の各々から取得し、当該取得された通信品質を表す情報に基づいて、通信品質が所定レベル以上でかつ最も良好な基地局を選択し、当該基地局を前記移動端末に対する接続先の基地局として決定するようにしたものである。
この発明の第1の態様によれば、移動端末と当該移動端末が接続中の基地局との間の通信品質の低下に応じ、相関テーブルに記憶された複数の基地局相互間のハンドオーバのし易さを表す相関情報に基づいて、複数の基地局の中から移動端末の接続先候補となる基地局が選択される。このため、近隣のすべての基地局が当該移動端末のハンドオーバに対応するのではなく、移動端末がハンドオーバし易い基地局のみがハンドオーバに対応することが可能となり、これにより、基地局の効率的な利用が可能になる。
この発明の第2の態様によれば、相関テーブルに記憶される相関情報が、複数の基地局間の距離と、複数の基地局相互間における電波の到達状況と、移動端末の想定される移動経路とのうちの少なくとも1つに基づいて決定される。このため、室内レイアウトや基地局の配置から予想される基地局間のハンドオーバのし易さを、相関テーブルに記憶される相関情報に反映させることができる。
この発明の第3の態様によれば、複数の基地局間の距離の変化と、複数の基地局相互間における電波の到達状況の変化と、移動端末の移動経路の履歴とのうちの少なくとも1つに応じて、相関テーブルに記憶される相関情報が更新される。このため、室内レイアウトの変更や基地局の配置変更等があった場合の、基地局間のハンドオーバのし易さの変化を、相関テーブルに記憶される相関情報に反映させることができる。
この発明の第4の態様によれば、サービスエリアに新たな基地局が配置された場合に、新たな基地局を含む複数の基地局相互間における電波の到達状況の計測結果に基づいて、相関テーブルに記憶される相関情報が更新される。このため、新たな基地局が配置された場合の、基地局間のハンドオーバのし易さの変化を、相関テーブルに記憶される相関情報に反映させることができる。
この発明の第5の態様によれば、選択された接続先候補の各基地局に対しスキャン命令が送信され、スキャン命令に応じて計測された移動端末との間の通信品質を表す情報に基づいて、移動端末の接続先となる基地局が決定される。このため、移動端末と接続中の基地局に隣接するすべての基地局がスキャン信号を送信するのではなく、選択された接続先候補の基地局のみがスキャン信号を送信するようにでき、その結果、スキャン信号に応答を返す移動端末の消費電力を低減させることができる。
すなわちこの発明の各態様によれば、移動端末と当該移動端末が接続中の基地局との間の通信品質の低下に応じ、相関テーブルに記憶された複数の基地局間のハンドオーバのし易さを表す相関情報に基づいて、当該移動端末の接続先となる基地局を決定することができるようにした無線通信システムと、そのハンドオーバ制御方法およびプログラムを提供することができる。
以下、図面を参照してこの発明に係る実施形態を説明する。
[第1の実施形態]
(構成)
図1は、この発明の第1の実施形態に係る無線ネットワークシステムの概略構成図である。
[第1の実施形態]
(構成)
図1は、この発明の第1の実施形態に係る無線ネットワークシステムの概略構成図である。
本実施形態の無線ネットワークシステムは、例えば無線LAN(Local Area Network)システムからなる。このシステムは、サービスエリアに無線基地局としての複数のアクセスポイント(AP1)21A、(AP2)22A、(AP3)23A、・・・を分散配置し、移動端末3を上記AP1、AP2、AP3、・・・のうちのいずれかに接続可能とすると共に、AP1、AP2、AP3、・・・を、管理装置としての制御サーバ1Aに接続したものである。
上記システムのうち、制御サーバ1Aは次のように構成される。図2は、その機能構成を示すブロック図である。
すなわち、先ず制御サーバ1Aは、管理機能部11と、相関テーブル12と、通信インターフェースユニット13とを備えている。
管理機能部11は、複数のアクセスポイント(AP)間での移動端末3のハンドオーバの制御処理を実行する。
相関テーブル12は、複数のAP相互間のハンドオーバのし易さを表す相関情報を記憶する。
通信インターフェースユニット13は、例えば、1つ以上のワイヤードおよび/またはワイヤレスなネットワークインターフェースユニット、無線、モデム等を含んでおり、それを介して、制御サーバ1Aの管理機能部11は、制御サーバ1A外部の装置と通信することができる。
(1)管理機能部
以下では、管理機能部11の構成の詳細を説明する。
以下では、管理機能部11の構成の詳細を説明する。
管理機能部11はプロセッサおよびメモリを有し、その制御機能として、移動先候補AP選択部111と、スキャン制御部112と、移動先AP決定部113と、切断・接続制御部114と、相関テーブル作成・更新部115とを備えている。上記移動先候補AP選択部111、スキャン制御部112、移動先AP決定部113、切断・接続制御部114、および相関テーブル作成・更新部115は、図示していないプログラムメモリに格納されたプログラムを上記プロセッサに実行させることにより実現される。
移動先候補AP選択部111は、移動端末3と接続中のAPの接続機能部211から通信インターフェースユニット13を介して通知された、移動端末3との間の通信の品質の低下に応じて、相関テーブル12を参照して、移動端末3の移動先候補のAPを選択する制御機能を有する。移動端末3との間の通信の品質の低下は、例えば、RSSI低下、データロス、および、切断の検出によって表される。
スキャン制御部112は、ハンドオーバ時に、通信インターフェースユニット13を介して、移動端末3の移動先候補のAPとして選択されたAPの接続機能部211に対して、移動端末3との間の通信品質を計測させるためのスキャン命令を送信し、当該接続機能部211が実施したスキャンの結果を受信する制御機能を有する。
さらに、スキャン制御部112は、相関テーブル作成・更新部115からの要求に応じて、通信インターフェースユニット13を介して、複数のAPの接続機能部211に対して、各AP間で送受信される信号のRSSIを測定させるためのスキャン命令を送信し、各APからスキャンの結果を受信する制御機能も有する。
さらに、スキャン制御部112は、相関テーブル作成・更新部115からの要求に応じて、通信インターフェースユニット13を介して、複数のAPの接続機能部211に対して、各AP間で送受信される信号のRSSIを測定させるためのスキャン命令を送信し、各APからスキャンの結果を受信する制御機能も有する。
移動先AP決定部113は、移動先候補のAPの接続機能部211から通信インターフェースユニット13を介して通知された、当該接続機能部211が実施したスキャンの結果、例えば、RSSIが、所定の条件を満たす場合、当該APを移動端末3の移動先となるAPとして決定する制御機能を有する。
切断・接続制御部114は、通信インターフェースユニット13を介して、移動端末3と接続中のAPの接続機能部211に対して移動端末3との間の通信の切断を命令し、移動端末3の移動先のAPとして決定されたAPの接続機能部211に対して移動端末3との間の通信リンクの確立を命令する制御機能を有する。
相関テーブル作成・更新部115は、複数のAP間の距離と、複数のAP相互間における電波の到達状況と、移動端末3の移動履歴とに基づいて、相関テーブル12を作成および更新する制御機能を有する。なお、相関テーブル12の作成および更新は、AP相互間の距離と、AP相互間における電波の到達状況と、移動端末3の移動履歴とのうちの少なくとも1つに基づいて行ってもよい。複数のAP間の距離、および、複数のAP相互間における電波の到達状況は、例えば、スキャン制御部112のスキャン命令によって取得される、各AP間で送受信される信号のRSSIから把握してもよい。
(2)相関テーブル
図1および図2における相関テーブル12は次のように構成される。図3A、図4A、図5A、図6Aはそれぞれ、図1に示した無線ネットワークシステム中のアクセスポイントの例示的な配置、および、その配置における移動端末の例示的な移動経路を示しており、図3B、図4B、図5B、図6Bはそれぞれ、図3A、図4A、図5A、図6Aに示したアクセスポイントの配置、および、移動端末の移動経路において作成または更新される、相関テーブルの一例を示している。図3B、図4B、図5B、図6Bにおけるそれぞれの相関テーブルでは、基地局相互間のハンドオーバのし易さを表す相関情報として、例えばハンドオーバし易い順に5から1の5段階の数値を示しているが、相関情報の数値基準は任意のものでよい。
図1および図2における相関テーブル12は次のように構成される。図3A、図4A、図5A、図6Aはそれぞれ、図1に示した無線ネットワークシステム中のアクセスポイントの例示的な配置、および、その配置における移動端末の例示的な移動経路を示しており、図3B、図4B、図5B、図6Bはそれぞれ、図3A、図4A、図5A、図6Aに示したアクセスポイントの配置、および、移動端末の移動経路において作成または更新される、相関テーブルの一例を示している。図3B、図4B、図5B、図6Bにおけるそれぞれの相関テーブルでは、基地局相互間のハンドオーバのし易さを表す相関情報として、例えばハンドオーバし易い順に5から1の5段階の数値を示しているが、相関情報の数値基準は任意のものでよい。
図3Aでは、壁で覆われた室内における基地局としてのAP1〜AP5の例示的な分散配置が示されている。制御サーバ1Aの管理機能部11のスキャン制御部112の命令によって、図3Aにおける各APが信号を発信し、各APは他のAPから受信した信号のRSSIを把握する。制御サーバ1Aの管理機能部11の相関テーブル作成・更新部115は、各APから報告されたRSSIから把握した各APの位置関係に基づいて、相関テーブルを作成する。図3Bは、図3Aに示したアクセスポイントの配置においてこのように作成される相関テーブルの一例を示している。図示されているように、図3Bの相関テーブルでは、隣り合うAP同士の相関情報は高い数値を示しており、これにより、相関テーブルにおいて、隣り合うAP同士のような距離が近いAP間のハンドオーバがし易いことが表される。
図4Aは、図3Aにおいて示した基地局としてのAP1〜AP5の分散配置に加えて、移動端末の想定される例示的な移動経路、または、移動端末の例示的な移動履歴を示している。図4Aに図示されているように、決まった方向に移動端末が移動することが想定される場合や、決まった方向への移動端末の移動履歴が取得された場合には、移動端末の順路方向への基地局間のハンドオーバがし易く、移動端末の移動が想定されない方向への基地局間のハンドオーバはし難いことが予想される。したがって、図4Aにおけるアクセスポイントの分散配置において、上記で図3Aに関して説明したように相関テーブルを作成する際には、制御サーバ1Aの管理機能部11の相関テーブル作成・更新部115は、移動端末の想定される移動経路、または、取得した移動端末の移動履歴にも基づいて、相関テーブルを作成してもよい。また、制御サーバ1Aの管理機能部11の相関テーブル作成・更新部115は、移動端末の想定される移動経路、または、取得した移動端末の移動履歴に基づいて、相関テーブルを任意のタイミングで更新してもよい。図4Bは、このように作成または更新された相関テーブルの一例を示している。図示されているように、図4Bの相関テーブルでは、移動端末の順路方向にある基地局間のハンドオーバがし易く、移動端末の移動が想定されない方向への基地局間のハンドオーバはし難いことが表されている。
図5Aは、図3Aおよび図4Aの室内レイアウトからレイアウト変更された室内における基地局としてのAP1〜AP5の分散配置と、移動端末の想定される例示的な移動経路、または、移動端末の例示的な移動履歴を示している。図5Aに示している例では、移動端末は、室内レイアウトの変更によって、AP1とAP5との間の電波到達エリアを移動することができるようになり、その結果、AP1とAP5との間でのハンドオーバがし易くなったことが予想される。したがって、図4Aの室内レイアウトから図5Aの室内レイアウトに変更された場合は、制御サーバ1Aの管理機能部11の相関テーブル作成・更新部115は、新たな室内レイアウトにおける、移動端末の想定される移動経路、または、移動端末の移動履歴に基づいて、相関テーブルを更新してもよい。図5Bは、このように更新された相関テーブルの一例を示している。図示されているように、図5Bの相関テーブルでは、移動端末の新たな移動経路にある基地局間のハンドオーバがし易くなったことが表されている。また、図示してはいないが、AP間の分散配置が変更された場合にも、制御サーバ1Aの管理機能部11の相関テーブル作成・更新部115は、移動端末の移動履歴に基づいて、適切に相関テーブルの更新をすることができる。
図6Aは、図3Aにおいて示した基地局としてのAP1〜AP5の分散配置に、新たな基地局としてのAP6が追加される様子を示している。図6Aに示している例では、新たな基地局の追加によって、基地局間での移動端末のハンドオーバのし易さが変更される。したがって、図6Aに示している例では、制御サーバ1Aの管理機能部11のスキャン制御部112の命令によって、既存のAP1〜AP5が信号を発信し、追加されたAP6は、それらの信号を受信し、各APから受信した信号のRSSIを把握する。各APは、制御サーバ1Aの管理機能部11のスキャン制御部112にRSSIを報告し、制御サーバ1Aの管理機能部11の相関テーブル作成・更新部115は、報告されたRSSIから把握された各APの位置関係に基づいて、相関テーブルを更新してもよい。図6Bは、このように更新された相関テーブルの一例を示している。
上記で詳細に説明した相関テーブルの作成および更新は、限定的なものではなく例に過ぎず、複数の基地局間の距離、複数の基地局相互間における電波の到達状況、移動端末の想定される移動経路、および、これらに類するもののうちの少なくとも1つに基づいて、相関テーブルの作成をしてもよく、また、複数の基地局間の距離の変化、複数の基地局相互間における電波の到達状況の変化、移動端末の移動経路の履歴、および、これらに類するもののうちの少なくとも1つに基づいて、相関テーブルの更新をしてもよいことに留意して頂きたい。また、上記では、制御サーバ1Aの管理機能部11の相関テーブル作成・更新部115が相関テーブルを作成および更新する例を示したが、相関テーブルは、オペレータが作成および更新してもよく、また、複数のAP間で自律的に作成および更新するようにしてもよい。
(動作)
次に、以上のように構成された無線ネットワークシステムの動作を説明する。
次に、以上のように構成された無線ネットワークシステムの動作を説明する。
複数の基地局相互間での移動端末3のハンドオーバは、制御サーバ1Aの管理機能部11によって制御される。図7は、図2に示した管理機能部11によって実行される、移動端末3のハンドオーバ制御処理の動作を示す例示的なフロー図である。
最初に、ステップ401において、管理機能部11は、移動端末3と接続中のAPの接続機能部211から通信インターフェースユニット13を介して、移動端末3との間の通信の品質の低下、例えば、RSSI低下、データロス、切断の検知等を受信する。ステップ402において、管理機能部11は、移動先候補AP選択部111の制御の下、相関テーブル12を参照して、移動端末3と接続中のAPとの相関が高い1つ以上のAPを、移動先候補のAPとして選択する。ステップ403において、管理機能部11は、スキャン制御部112の制御の下、通信インターフェースユニット13を介して、上記選択された移動先候補の各APの接続機能部211に対し、移動端末3との間の通信品質を計測させるためのスキャン命令を送信し、移動先候補の各APの接続機能部211からスキャン結果(RSSI)を受信する。
次にステップ404において、管理機能部11は、移動先AP決定部113の制御の下、上記取得されたRSSIを送信した移動先候補のAPの中で、予め設定された閾値以上のRSSIを送信したAPがあるか否かを判定する。上記閾値以上のRSSIを送信したAPがあると判定された場合、管理機能部11は、移動先AP決定部113の制御の下、ステップ405において、上記閾値以上のRSSIを送信したAPのうち、最大のRSSIを送信したAPを移動先となるAPとして決定する。そして、ステップ406において、切断・接続制御部114の制御の下、通信インターフェースユニット13を介して、上記決定された移動先となるAPの接続機能部211に対してハンドオーバの実行命令を送信する。
一方、ステップ404において、上記閾値以上のRSSIを送信したAPが存在しないと判定された場合は、ステップ407において、管理機能部11は、スキャン未実行のAPが存在しないかを判定する。スキャン未実行のAPが存在しないと判定された場合は、管理機能部11は、ステップ408において、移動先AP決定部113の制御の下、移動端末3と接続中のAPを含むすべてのAPの中から、最大のRSSIを送信したAPを接続先となるAPとして決定し、ステップ406において、切断・接続制御部114の制御の下、通信インターフェースユニット13を介して、上記決定された移動先となるAPの接続機能部211に対してハンドオーバの実行命令を送信する。
これに対しスキャン未実行のAPが存在すると判定された場合は、管理機能部11は、ステップ409において、移動先候補AP選択部111の制御の下、相関テーブル12を参照して、スキャン未実行のAPの中から移動端末3と接続中のAPとの相関が高い1つ以上のAPを移動先候補のAPとして選択し、再度、ステップ403からの動作を繰り返す。
図8は、図1に示した無線ネットワークシステム中の各コンポーネントにおいて実行される、移動端末3のハンドオーバ制御処理の処理手順を示すシーケンス図である。
移動端末3と接続中のAP1の接続機能部211が、ステップS101において、移動端末3との間の通信の品質の低下、例えば、RSSI低下、データロス、切断等を検知し、ステップS102において、制御サーバ1Aの管理機能部11に対して当該検知を通知する。
それに応じて、制御サーバ1Aの管理機能部11は、ステップS103において、相関テーブル12を参照し、ステップS104において、相関テーブル12に記憶された、複数の基地局相互間のハンドオーバのし易さを表す相関情報に基づいて、移動先候補のAPを選択する。
ステップS105において、制御サーバ1Aの管理機能部11は、選択された移動先候補のAPとしてのAP2の接続機能部211に対して、移動端末3との間の通信品質を計測させるためのスキャン命令を送信する。AP2の接続機能部211は、ステップS106において、受信されたスキャン命令にしたがって移動端末3へのスキャンを実行し、ステップS107において、制御サーバ1Aの管理機能部11にスキャン結果を通知する。
ステップS108において、制御サーバ1Aの管理機能部11は、通知されたスキャン結果に基づいて、移動先となるAPを決定する。
移動先となるAPが決定されると、移動端末3とAP1との間の通信がS101において切断されていない場合は、ステップS109において、制御サーバ1Aの管理機能部11は、AP1の接続機能部211に対して、当該通信の切断を命令する。この結果、AP1の接続機能部211は、ステップS110において、移動端末3との間の通信の切断を実行し、ステップS111において、制御サーバ1Aの管理機能部11に対して切断の応答を行う。その後、ステップS112において、制御サーバ1Aの管理機能部11は、移動先となるAPとしてのAP2の接続機能部211に対して、移動端末3との間の通信リンクの接続を命令する。この結果、AP2の接続機能部211は、ステップS113において、移動端末3との間の通信リンクの接続を実行し、ステップS114において、制御サーバ1Aの管理機能部11に対して接続の応答を行う。
これに対し、移動端末3とAP1との間の通信がステップS101において切断されている場合は、ステップS112において、制御サーバ1Aの管理機能部11は、移動先となるAPとしてのAP2の接続機能部211に対して、移動端末3との間の通信リンクの接続を命令する。この結果、AP2の接続機能部211は、ステップS113において、移動端末3との間の通信リンクの接続を実行し、ステップS114において、制御サーバ1Aの管理機能部11に対して接続の応答を行う。
図9A、図10A、図11Aはそれぞれ、図1に示した無線ネットワークシステムにおいて実行される、移動端末3のハンドオーバの一例を示しており、図9B、図10B、図11Bはそれぞれ、図9A、図10A、図11Aに示したハンドオーバにおいて使用される相関テーブルの一例を示している。
図9Aは、壁で覆われた室内における基地局としてのAP1〜AP5の例示的な分散配置と、その配置における移動端末の例示的な移動経路とを示している。図示されている移動端末3の移動によって、移動端末3と接続中のAP1は、移動端末3との間の通信のRSSIの低下を検出する。RSSIの低下の検出に応じて、図9Bに示される例示的な相関テーブルが参照されて、移動元AP1に関して、ハンドオーバのし易さを表す相関情報の示す値が最も高いAP2が、移動先候補のAPとして、すなわち、スキャン実施対象のAPとして選択される。移動先候補のAPとして選択されたAP2は、スキャンを実施し、RSSIが閾値以上であれば移動端末3と接続されることになる。
図10Aはまた、壁で覆われた室内における基地局としてのAP1〜AP5の例示的な分散配置と、その配置における移動端末の例示的な移動経路とを示している。図示されている移動端末3の移動によって、移動端末3と接続中のAP1は、移動端末3との間の通信のRSSIの低下を検出する。RSSIの低下の検出に応じて、図10Bに示される例示的な相関テーブルが参照され、移動元AP1に関して、ハンドオーバのし易さを表す相関情報の示す値が最も高いAP2が、移動先候補のAPとして、すなわち、スキャン実施対象のAPとして選択される。またそれと共に、ハンドオーバのし易さを表す相関情報の示す値が2番目に高いAP3が、次期移動先候補のAPとして、すなわち、次期のスキャン実施対象のAPとして選択される。移動先候補のAPとして決定されたAP2は、スキャンを実施し、RSSIが閾値以上であれば移動端末3と接続されることになる。
しかしながら、図10Aに図示されているように移動端末3の移動後の配置は、AP2から離れAP3に近くなっている。そのため、移動先候補のAPとして選択されたAP2では、スキャンの結果得られるRSSIの強度は不十分であるかもしれない。AP2における移動端末3からのRSSIが不十分の場合は、次期移動先候補のAPであるAP3がスキャンを実施し、RSSIが閾値以上であれば移動端末3と接続されることになる。
図11Aはさらにまた、壁で覆われた室内における基地局としてのAP1〜AP5の例示的な分散配置と、その配置における移動端末の例示的な移動経路とを示している。図示されている移動端末3の移動によって、移動端末3と接続中のAP3は、移動端末3との間の通信のRSSIの低下を検出する。RSSIの低下の検出に応じて、図11Bに示される例示的な相関テーブルが参照されて、移動元AP3に関して、ハンドオーバのし易さを表す相関情報の示す値が最も高いAP4が、移動先候補のAPとして、すなわち、スキャン実施対象のAPとして選択される。
このとき、図11Aに示されるような移動端末3の移動後の配置は、AP2、AP4のいずれのAPにも同程度の距離であり、移動元AP3に関して、ハンドオーバのし易さを表す相関情報の示す値は、AP4とAP2とでは値の差が小さい。したがって、AP4に加えて、AP2も移動先候補のAPとして、すなわち、スキャン実施対象のAPとして選択される。
移動先候補のAPとして選択されたAP2、AP4はそれぞれ、スキャンを実施し、移動端末3との間の通信のRSSIを取得する。AP2とAP4のうち、取得されたRSSIがより強いAPが、移動端末3と接続されることになる。
(効果)
以上詳述したように、この発明の第1の実施形態に係るシステムは、以下のような処理を行っている。
以上詳述したように、この発明の第1の実施形態に係るシステムは、以下のような処理を行っている。
(1)移動端末3と接続中のAP1の接続機能部211が、移動端末3との間の通信の品質の低下、例えば、RSSI低下、データロス、切断等を検知した場合に、制御サーバ1Aの管理機能部11に対して当該検知を通知し、制御サーバ1Aの管理機能部11は、相関テーブル12を参照して、相関テーブル12に記憶された、複数のアクセスポイント相互間のハンドオーバのし易さを表す相関情報に基づいて、移動先候補のAPを選択する。相関テーブル12に記憶される相関情報は、複数のAP間の距離と、複数のAP相互間における電波の到達状況と、移動端末3の想定される移動経路とに基づいて決定されている。
(2)制御サーバ1Aの管理機能部11が、選択された移動先候補のAPに対してスキャン命令を送信する。移動先候補のAPとしてのAP2の接続機能部211は、受信されたスキャン命令にしたがって移動端末3へのスキャンを実行し、制御サーバ1Aの管理機能部11にスキャン結果を通知する。制御サーバ1Aの管理機能部11は、通知されたスキャン結果に基づいて、移動先となるAPを決定する。
(3)制御サーバ1Aの管理機能部11は、複数のAP間の距離の変化と、複数のAP相互間における電波の到達状況の変化と、移動端末3の移動経路の履歴とに応じて、相関テーブル12に記憶される相関情報を更新する。
(4)制御サーバ1Aの管理機能部11は、サービスエリアに新たなAP6が配置された場合に、当該新たなAP6を含む複数のAP相互間における電波の到達状況を計測し直し、当該電波の到達状況の計測結果に基づいて、相関テーブル12に記憶される相関情報を更新する。
以上の処理を行うことで、この発明の第1の実施形態によれば次のような効果が奏せられる。
(1)相関テーブル12に記憶される相関情報が、複数のAP間の距離と、複数のAP相互間における電波の到達状況と、移動端末3の想定される移動経路とに基づいて決定されている。このため、室内レイアウトやAPの配置から予想されるAP間のハンドオーバのし易さを、相関テーブル12に記憶される相関情報に反映させることができる。
また、移動端末3と当該移動端末3が接続中のAPとの間の通信品質の低下に応じ、相関テーブル12に記憶された複数のAP相互間のハンドオーバのし易さを表す相関情報に基づいて、複数のAPの中から移動端末3の接続先候補となるAPが選択される。このため、近隣のすべてのAPが当該移動端末3のハンドオーバ処理に対応するのではなく、移動端末3がハンドオーバし易いAPのみがハンドオーバ処理に対応することが可能となり、これによりAPの効率的な利用が可能になる。
(2)選択された移動先候補の各APに対しスキャン命令が送信され、スキャン命令に応じて計測された移動端末3との間の通信品質を表す情報に基づいて、移動端末3の接続先となるAPが決定される。このため、移動端末3と接続中のAPに隣接するすべてのAPがスキャン信号を送信するのではなく、選択された接続先候補のAPのみがスキャン信号を送信するようにでき、その結果、スキャン信号に応答を返す移動端末3の消費電力を低減させることができる。
(3)複数のAP間の距離の変化と、複数のAP相互間における電波の到達状況の変化と、移動端末3の移動経路の履歴とに応じて、相関テーブル12に記憶される相関情報が更新される。このため、室内レイアウトの変更やAPの配置変更等があった場合の、AP間のハンドオーバのし易さの変化を、相関テーブル12に記憶される相関情報に自動的に反映させることができる。
(4)サービスエリアに新たなAPが配置された場合に、新たなAPを含む複数のAP相互間における電波の到達状況の計測結果に基づいて、相関テーブル12に記憶される相関情報が更新される。このため、新たなAPが配置された場合の、AP間のハンドオーバのし易さの変化を、相関テーブル12に記憶される相関情報に自動的に反映させることができる。
[第2の実施形態]
上述した第1の実施形態では、制御サーバ1Aの管理機能部11が、制御サーバ1A中の相関テーブル12を参照して、複数のAP間での移動端末3のハンドオーバ制御処理を実行するようにした。しかしながら、上記で詳細に説明した管理機能部11および相関テーブル12は、無線ネットワークシステム中の他のコンポーネントが備えるように構成してもよい。
上述した第1の実施形態では、制御サーバ1Aの管理機能部11が、制御サーバ1A中の相関テーブル12を参照して、複数のAP間での移動端末3のハンドオーバ制御処理を実行するようにした。しかしながら、上記で詳細に説明した管理機能部11および相関テーブル12は、無線ネットワークシステム中の他のコンポーネントが備えるように構成してもよい。
図12は、この発明の第2の実施形態に係る無線ネットワークシステムの概略構成図である。なお、図12において、第1の実施形態と同一の動作を行う同一のコンポーネントには同一の符号を付し、詳しい説明は省略する。
図12に示される無線ネットワークシステムでは、アクセスポイント(AP1)21B、(AP2)22B、(AP3)23B、・・・の各APが、管理機能部212を備えている。第2の実施形態では、移動端末3と接続中のAPの管理機能部212が、第1の実施形態において制御サーバ1Aの管理機能部11が実行したのと同様の動作を実行する。
図13は、図12に示した無線ネットワークシステム中の各コンポーネントにおいて実行される、移動端末のハンドオーバ制御処理の処理手順を示すシーケンス図である。図13では、図8において制御サーバ1Aの管理機能部11において行われていた処理が、AP1の管理機能部212によって実行されている。
[第3の実施形態]
図14は、この発明の第3の実施形態に係る無線ネットワークシステムの概略構成図である。なお、図14においても、第1の実施形態と同一の動作を行う同一のコンポーネントには同一の符号を付し、詳しい説明は省略する。
図14は、この発明の第3の実施形態に係る無線ネットワークシステムの概略構成図である。なお、図14においても、第1の実施形態と同一の動作を行う同一のコンポーネントには同一の符号を付し、詳しい説明は省略する。
図14に示される無線ネットワークシステムでは、アクセスポイント(AP1)21C、(AP2)22C、(AP3)23C、・・・の各APが、管理機能部212と相関テーブル213とを備えている。第3の実施形態では、移動端末3と接続中のAPの管理機能部212が、第1の実施形態において制御サーバ1Aの管理機能部11が実行したのと同様の動作を実行する。第3の実施形態では、各APの管理機能部212における移動端末のハンドオーバ制御処理において、当該AP中の相関テーブル213が参照される。
図15は、図14に示した無線ネットワークシステム中の各コンポーネントにおいて実行される、移動端末3のハンドオーバ制御処理の処理手順を示すシーケンス図である。図15では、図8において制御サーバ1Aの管理機能部11において行われていた処理が、AP1の管理機能部212によって実行され、また、当該処理では、AP1中の相関テーブル213が参照される。
図16は、図14に示した無線ネットワークシステム中の各アクセスポイントが備える相関テーブルの一例を示す図である。図1の無線ネットワークシステムのように制御サーバ1Aが相関テーブル12を備える例では、相関テーブル12は、ハンドオーバ対象となるすべてのAP間の相関情報を記憶するように構成する必要がある。これに対し、図14の無線ネットワークシステムのように各APが相関テーブルを備える例では、図16において示されるように、各APが備える相関テーブルは、当該APのみを移動元とする複数のAP相互間のハンドオーバのし易さを表す相関情報を記憶するようにしてもよい。
[その他の実施形態]
前記各実施形態では、無線LANシステムを例にとって説明したが、例えば公衆携帯通信ネットワークや、微弱又は小電力タイプの近距離データ通信ネットワークシステムにも適用可能である。その他、例えば、基地局および管理装置の構成や、ハンドオーバ制御の処理手順および処理内容等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施可能である。例えば、前記各実施形態では、移動端末のハンドオーバ先の基地局の決定や、相関テーブルの作成および更新を、各基地局における当該移動端末からのRSSIに基づいて行うく場合を例にとって説明した。しかし、これに限定されるものではなく、例えば各基地局からのスキャン信号に対する移動端末からの応答信号の到達時間や伝送誤りの発生度合い等のように、基地局と移動端末との間の通信品質を把握可能な他のパラメータに基づいて行うようにしてもよい。
前記各実施形態では、無線LANシステムを例にとって説明したが、例えば公衆携帯通信ネットワークや、微弱又は小電力タイプの近距離データ通信ネットワークシステムにも適用可能である。その他、例えば、基地局および管理装置の構成や、ハンドオーバ制御の処理手順および処理内容等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施可能である。例えば、前記各実施形態では、移動端末のハンドオーバ先の基地局の決定や、相関テーブルの作成および更新を、各基地局における当該移動端末からのRSSIに基づいて行うく場合を例にとって説明した。しかし、これに限定されるものではなく、例えば各基地局からのスキャン信号に対する移動端末からの応答信号の到達時間や伝送誤りの発生度合い等のように、基地局と移動端末との間の通信品質を把握可能な他のパラメータに基づいて行うようにしてもよい。
要するにこの発明は、上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、各実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
1A…制御サーバ、11…管理機能部、12…相関テーブル、21A…AP1、22A…AP2、23A…AP3、211…接続機能部、3…移動端末、13…通信インターフェースユニット、111…移動先候補AP選択部、112…スキャン制御部、113…移動先AP決定部、114…切断・接続制御部、115…相関テーブル作成・更新部、1B…制御サーバ、21B…AP1、22B…AP2、23B…AP3、212…管理機能部、21C…AP1、22C…AP2、23C…AP3、213…相関テーブル
Claims (7)
- サービスエリアに分散配置された複数の基地局と、
当該複数の基地局に選択的に接続され当該基地局との間で無線通信を行う移動端末と、
前記複数の基地局相互間のハンドオーバのし易さを表す相関情報を記憶する相関テーブルと、
前記複数の基地局および前記相関テーブルとの間で信号の送受信が可能な管理装置と
を具備し、
前記管理装置は、
前記移動端末と当該移動端末が接続中の基地局との間の通信品質の低下に応じ、前記移動端末と接続中の基地局の識別情報と前記相関テーブルに記憶された相関情報とに基づいて、前記複数の基地局の中から前記移動端末の接続先候補となる基地局を選択する接続先候補選択部と、
前記選択された接続先候補となる基地局から前記移動端末との間の通信品質が所定の条件を満たす基地局を選択し、当該基地局を前記移動端末の接続先となる基地局として決定する接続先決定部と、
前記接続中の基地局および前記接続先の基地局に対し、前記移動端末の接続先を切り替えるための指示を出力する出力部と
を備える無線通信システム。 - 前記相関テーブルに記憶される相関情報は、前記複数の基地局間の距離と、前記複数の基地局相互間における電波の到達状況と、前記移動端末の想定される移動経路とのうちの少なくとも1つに基づいて決定される請求項1に記載の無線通信システム。
- 前記管理装置は、
前記複数の基地局間の距離の変化と、前記複数の基地局相互間における電波の到達状況の変化と、前記移動端末の移動経路の履歴とのうちの少なくとも1つに応じて、前記相関テーブルに記憶される相関情報を更新する第1の相関情報更新部を、さらに備える請求項2に記載の無線通信システム。 - 前記管理装置は、
前記サービスエリアに、新たな基地局が配置された場合に、当該新たな基地局を含む前記複数の基地局相互間における電波の到達状況を計測し直し、当該電波の到達状況の計測結果に基づいて、前記相関テーブルに記憶される相関情報を更新する第2の相関情報更新部を、さらに備える請求項2又は3に記載の無線通信システム。 - 前記接続先決定部は、前記選択された接続先候補となる基地局の各々に対し前記移動端末との間の通信品質を計測させるためのスキャン命令を送信し、当該スキャン命令に応じて計測された通信品質を表す情報を前記接続先候補となる基地局の各々から取得し、当該取得された通信品質を表す情報に基づいて、通信品質が所定レベル以上でかつ最も良好な基地局を選択し、当該基地局を前記移動端末に対する接続先の基地局として決定する請求項1乃至4のいずれかに記載の無線通信システム。
- サービスエリアに分散配置された複数の基地局と、当該複数の基地局に選択的に接続され当該基地局との間で無線通信を行う移動端末と、前記複数の基地局相互間のハンドオーバのし易さを表す相関情報を記憶する相関テーブルと、前記複数の基地局および前記相関テーブルとの間で信号の送受信が可能な管理装置とを具備する無線通信システムが実行するハンドオーバ制御方法であって、
前記管理装置が、前記移動端末と当該移動端末が接続中の基地局との間の通信品質の低下に応じ、前記移動端末と接続中の基地局の識別情報と前記相関テーブルに記憶された相関情報とに基づいて、前記複数の基地局の中から前記移動端末の接続先候補となる基地局を選択する過程と、
前記管理装置が、前記選択された接続先候補となる基地局から前記移動端末との間の通信品質が所定の条件を満たす基地局を選択し、当該基地局を前記移動端末の接続先となる基地局として決定する過程と、
前記管理装置が、前記接続中の基地局および前記接続先の基地局に対し、前記移動端末の接続先を切り替えるための指示を出力する過程と
を備えるハンドオーバ制御方法。 - 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の無線通信システムの管理装置が備える各部としてコンピュータを機能させるハンドオーバ制御プログラム。
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JP2017032998A JP2018139339A (ja) | 2017-02-24 | 2017-02-24 | 無線通信システムとそのハンドオーバ制御方法およびプログラム |
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- 2017-02-24 JP JP2017032998A patent/JP2018139339A/ja active Pending
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