JP2018137911A - モータ制御装置、及びそれを用いた洗濯機、乾燥機 - Google Patents

モータ制御装置、及びそれを用いた洗濯機、乾燥機 Download PDF

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Abstract

【課題】インダクタンス方式と誘起電圧方式を有するセンサレス駆動において、より動作が安定的で騒音が少ないモータ制御装置を提供する。【解決手段】モータ3に駆動電力を供給するインバータ回路2と、モータ電流検出部4と、モータ電流検出部4の出力に基づいてインバータ回路2を制御するインバータ制御部5とを備えたモータ制御装置において、モータ電流検出部4の出力に基づいてモータ3の負荷量を検出する負荷量検出部6を備え、インバータ制御部5は、モータのロータの突極性を利用して磁極位置を推定するインダクタンス駆動手段5Bと、モータ3回転時の逆起電力を利用して磁極位置を推定する誘起電圧駆動手段5Cと、インダクタンス駆動手段5B、誘起電圧駆動手段5Cを切り替えできる駆動方式切り替え部5Aとを有し、負荷量検出部6からの負荷量に応じて、駆動方式切り替え部5Aでインダクタンス駆動手段5B、誘起電圧駆動手段5Cを切り替える。【選択図】図2

Description

本発明は、モータの磁極位置を検出する位置センサを用いずにモータの回転を制御するモータ制御装置、及びそのモータ制御装置を備えた洗濯機、乾燥機に関する。
従来、モータの速度やトルクを効率良く制御するためにモータの磁極位置を検出する位置センサが用いられている。位置センサはホール素子等で構成されているが、高価である上にセンサ信号の配線が必要であり、モータの小型化・低コスト化の妨げとなっている。
このような問題に対して、位置センサを用いずにモータ電流や電圧情報から磁極位置を推定してモータの回転を制御するセンサレス制御がある。センサレス制御は、モータのロータの突極性を利用したインダクタンス方式と、モータ回転時の逆起電力を利用した誘起電圧方式とがある。
インダクタンス方式は、モータの磁極位置に応じてインダクタンスが変化するため、モータ駆動電流に関係しない高周波電流をモータに印加してモータ電流を検出し、それらよりインダクタンス変化に起因する位置推定誤差量を算出する。そして位置推定誤差量をゼロに収束させるように磁極位置を推定する。推定精度は高周波電流の周波数に依存し、モータ低速回転時の磁極位置推定に適している(例えば、特許文献1参照)。
誘起電圧方式は、モータの回転により発生する逆起電力が磁極位置に応じて変化するため、モータの速度に比例する誘起電圧を、モータへの入力電圧と電流より演算し、電圧誤差をゼロに収束させるように磁極位置を推定する。モータの回転数に比例して推定精度が向上するため、モータ高速回転時の磁極位置推定に適している(例えば、特許文献2参照)。
そこで、従来のセンサレス制御のモータ制御装置は、インダクタンス方式と誘起電圧方式の性質を利用し、洗濯機を例に取れば、洗濯等回転数が低い領域ではインダクタンス方式、脱水等回転数が高い領域では誘起電圧方式を用いてモータ駆動していた。
特開2015−126565号公報 特開2009−100559号公報
しかしながら、前記従来の構成では、インダクタンス方式で印加される高周波電流の周波数はキャリア周期以下(数kHz程度)であり、人の可聴域であるため、モータ制御駆動に騒音が発生するという課題を有していた。
一方、誘起電圧方式は駆動時の騒音は発生しないが、モータの負荷量や負荷状態によりモータ回転数が著しく低下した場合に磁極位置推定が正確にできないという課題を有していた。
前記従来の課題を解決するために、本発明のモータ制御装置は、モータに駆動電力を供
給するインバータ回路と、前記モータを流れる電流を検出するモータ電流検出部と、前記モータ電流検出部の出力に基づいて前記インバータ回路を制御するインバータ制御部と、を備えたモータ制御装置であって、前記モータ電流検出部の出力に基づいて前記モータの負荷量を検出する負荷量検出部を備え、前記インバータ制御部は、前記モータのロータの突極性を利用して磁極位置を推定するインダクタンス方式の第1の駆動手段と、前記モータ回転時の逆起電力を利用して磁極位置を推定する誘起電圧方式の第2の駆動手段と、前記第1の駆動手段と前記第2の駆動手段を切り替えできる駆動方式切り替え部と、を有し、前記負荷量検出部が検出する負荷量に応じて、前記駆動方式切り替え部で前記第1の駆動手段と前記第2の駆動手段とを切り替える構成とする。これにより、モータの負荷量や負荷状態に応じてインダクタンス方式と誘起電圧方式を自動で切り替えることができ、より動作が安定的で騒音が少ないモータ制御装置を提供することができる。
本発明のモータ制御装置は、インダクタンス方式と誘起電圧方式とを有するセンサレス制御において、負荷量や負荷状態に応じて駆動方式を自動的に切り替えることで、より動作が安定的で騒音が少ないモータ制御装置を提供することができる。
実施の形態1におけるドラム式洗濯の説明図 実施の形態1におけるモータ制御装置のブロック図 実施の形態1におけるモータ制御装置のインダクタンス駆動手段のブロック図 実施の形態1におけるモータ制御装置の誘起電圧駆動手段のブロック図 実施の形態1におけるモータ制御装置の負荷量検出動作の概略説明図 実施の形態1におけるモータ制御装置の負荷量とモータ電流の関係図 実施の形態1におけるモータ制御装置の負荷量に応じて駆動方式を切り替えるフローチャート 実施の形態2におけるモータ制御装置のブロック図 実施の形態2におけるモータ制御装置の負荷偏り状態とモータ電流/回転数の関係図 実施の形態2におけるモータ制御装置の負荷状態に応じて駆動方式を切り替えるフローチャート機の構成を示す説明図
第1の発明は、モータに駆動電力を供給するインバータ回路と、前記モータを流れる電流を検出するモータ電流検出部と、前記モータ電流検出部の出力に基づいて前記インバータ回路を制御するインバータ制御部と、を備えたモータ制御装置であって、前記モータ電流検出部の出力に基づいて前記モータの負荷量を検出する負荷量検出部を備え、前記インバータ制御部は、前記モータのロータの突極性を利用して磁極位置を推定するインダクタンス方式の第1の駆動手段と、前記モータ回転時の逆起電力を利用して磁極位置を推定する誘起電圧方式の第2の駆動手段と、前記第1の駆動手段と前記第2の駆動手段を切り替えできる駆動方式切り替え部と、を有し、前記負荷量検出部が検出する負荷量に応じて、前記駆動方式切り替え部で前記第1の駆動手段と前記第2の駆動手段とを切り替える構成とする。
これにより、インダクタンス方式と誘起電圧方式を有するセンサレス駆動制御系において、負荷量に応じて駆動方式を自動的に切り替えることで、より動作が安定的で騒音が少ないモータ制御装置を提供することができる。
第2の発明は、上記第1の発明において、前記モータ電流検出部の出力に基づいて前記モータの負荷の偏在量を検出できる第1の負荷状態検出部を更に有し、前記第1の負荷状態検出部から得た負荷の偏在量の大小に応じて、前記駆動方式切り替え部で前記第1の駆動手段と前記第2の駆動手段とを切り替えることにより、モータ駆動中であっても負荷状態に応じて駆動方式を自動的に切り替わり、より動作が安定的で騒音が少ないモータ制御装置を提供できる。
第3の発明は、上記第1または第2の発明において、前記第1の駆動手段または前記第2の駆動手段から演算されたモータ回転数に基づいて前記モータの負荷の偏在量を検出できる第2の負荷状態検出部を更に有し、前記第2の負荷状態検出部から得た負荷の偏在量の大小に応じて、前記駆動方式切り替え部で前記第1の駆動手段と前記第2の駆動手段とを切り替えることにより、モータ駆動中であっても負荷状態に応じて駆動方式を自動的に切り替わり、より動作が安定的で騒音が少ないモータ制御装置を提供することができる。
第4の発明は、上記第1〜第3のいずれか1つの発明において、モータ駆動時の振動の大小によって前記モータの負荷の偏在量を検出できる第3の負荷状態検出部を更に有し、前記第3の負荷状態検出部から得た負荷の偏在量の大小に応じて、前記駆動方式切り替え部で前記第1の駆動手段と前記第2の駆動手段とを切り替えることにより、より動作が安定的で騒音が少ないモータ制御装置を提供することができる。
第5の発明は、上記第1〜第4のいずれか1つの発明における前記モータ制御装置を備えた洗濯機である。これにより、動作が安定的で騒音が少ない洗濯機を提供することができる。
第6の発明は、上記第1〜第4のいずれか1つの発明における前記モータ制御装置を備えた乾燥機である。これにより、動作が安定的で騒音が少ない乾燥機を提供することができる。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分理解するために、提供されるのであって、これらにより、特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
(実施の形態1)
以下、図1〜7を用いて、実施の形態1のモータ制御装置およびそれを用いたドラム式洗濯機について説明する。
図1は、実施の形態1におけるドラム式洗濯の説明図である。
図1において、ドラム51は、鉛直に対して90度の角度をもった状態、すなわち水平の回転軸を持った状態でベアリング52、53によって回転自在に支持され、内部に衣類などの洗濯物54が入るものとなっている。
ドラム51は、ネオジウムおよびジスプロシウムなどの希土類を含む永久磁石を持つ回転子(ロータ)を回転自在に保持して構成した4極のモータ3から、小プーリ62、ベルト63、大プーリ64を経て10分の1に減速されての回転駆動がなされるものとなって
いる。
なお、ドラム51の外側には樹脂製の外容器66と、給水弁67、排水弁68、蓋69が設けられ、ドラム51内の洗濯物54に水、および洗剤を作用させ、洗濯を行うことができるものとなっている。
図2は、実施の形態1におけるモータ制御装置のブロック図である。
モータ制御装置は、直流電源1からの直流電圧をモータ3を駆動するための交流電圧に変換するインバータ回路2と、モータ3に流れる電流を検出するモータ電流検出部4と、インバータ回路2を制御するインバータ制御部5と、モータ電流検出部4の出力に基づき前記モータ3の負荷量を検出する負荷量検出部6とを有する。
(モータ3)
モータ3は、例えば、同期型のブラシレスモータであり、ロータの位置を検出する位置センサは備えていない。
(インバータ回路2)
インバータ回路2は三相アームを構成する複数のスイッチング素子(例えば、サイリスタ、GTO、トランジスタなど)を6個備えており、各スイッチング素子と並列にダイオードが接続されている。そしてインバータ回路2は直流電源1から直流電力を取り込み、この直流電力を、インバータ制御部5からの制御信号(PWM信号)に応答して交流電力に変換し、変換された交流電力をモータ3に供給するようになっている。インバータ回路2の詳細構成については、よく知られたものと同様であるので、ここでは図を参照しての詳しい説明は省略する。
(モータ電流検出部4)
モータ電流検出部4は、例えば直流及び交流の電流を検出できる直流電流センサや、直流電流センサに比べ安価な交流電流センサを用いることができる。電流検出のために、インバータ回路2の3相アームを構成するスイッチング素子にそれぞれ抵抗素子を直列に接続し、3相のアームに流れる電流から演算によって求めるシャント検出方式を用いても良い。シャント検出方式は交流電流センサよりも安価にモータ電流検出部4を構成することが可能である。
(インバータ制御部5)
インバータ制御部5は、モータ3のロータの突極性を利用して磁極位置を推定するインダクタンス方式のインダクタンス駆動手段5B(第1の駆動手段)と、モータ3の回転時の逆起電力を利用して磁極位置を推定する誘起電圧方式の誘起電圧駆動手段5C(第2の駆動手段)と、インダクタンス方式と誘起電圧方式を切り替えできる駆動方式切り替え部5Aとを有する。
(インダクタンス駆動手段5B)
インダクタンス方式のインダクタンス駆動手段5Bは、モータ3のロータの磁極位置に応じてインダクタンスが変化するため、モータ駆動電流に関係しない高周波電流をモータ3に印加してモータ電流を検出し、それらよりインダクタンス変化に起因する位置推定誤差量を算出する。そして位置推定誤差量をゼロに収束させるように磁極位置を推定する。
図3は、実施の形態1におけるモータ制御装置のインダクタンス駆動手段のブロック図である。
インダクタンス駆動手段5Bは、モータ電流検出部4によって検出されるモータ3の三相電流値(Iu,Iv,Iw)を入力とするuvw→dq電流変換部5B−1、dq電流から磁極の位置推定を行う位置推定φ演算部5B−2、駆動電流に重畳させる高周波電流を制御する高周波電流制御部5B−3、位置推定値φから角速度ωを演算する角速度ω演算部5B−4、位置推定値φと角速度ωから位置角θを演算する位置角θ演算部5B−5、推定角速度と速度指令値ω*との偏差をフィードバックして、電流指令値を更新する速度電流制御部5B−6と、位置角θと速度電流からインバータ回路2へ出力する電圧(Vu,Vv,Vw)を演算するdq→uvw電圧変換部5B−7とで構成される。
dq←→uvw変換、速度フィードバック制御については一般的な方式であるため、ここではuvw→dq電流変換部5B−1、速度電流制御部5B−6、dq→uvw電圧変換部5B−7についての説明は省略する。
位置推定φ演算部5B−2は下記の数式1に基づいて位置推定値φの演算を行う。
Figure 2018137911
本発明におけるモータ3は突極性(Ld≠Lq)モータであるため、磁極位置に応じてインダクタンスL(磁気抵抗)が変化する。インダクタンスLの変化はモータ電流に現れるため、上記の数式1よりモータ電流の変化量に応じて位置推定誤差量を算出する。
高周波電流制御部5B−3はモータ駆動電流に関係しない高周波電流を制御する。本実施の形態では、2.56ms周期0.4A相当のパルス電流をd軸方向に印加し、パルス電流を印加したときのq軸電流値と、パルス電流を印加していないときのq軸電流値の差分を演算する。ここで、印加するパルス電流の周期は3.9kHzであり、人の可聴域内であるため騒音となる。
位置角θ演算部5B−5、角速度ω演算部5B−4は下記の数式2、3に基づいてそれぞれ位置角θ、角速度ωの演算を行う。
Figure 2018137911
Figure 2018137911
位置角θは位置推定誤差量と角速度ωの時間積分を入力として計算され、角速度ωは位置角θの時間微分として計算される。位置角θと角速度ωはいずれもフィードバック制御に基づいて位置推定誤差量をゼロに収束させるように算出される。
(誘起電圧駆動手段5C)
誘起電圧方式の誘起電圧駆動手段5Cは、モータ3の回転により発生する逆起電力が磁極位置に応じて変化するため、モータ3の速度に比例する誘起電圧を、モータ3への入力電圧と電流より演算し、電圧誤差をゼロに収束させるように磁極位置を推定する。
図4は、実施の形態1におけるモータ制御装置の誘起電圧駆動手段のブロック図である。
誘起電圧駆動手段5Cは、モータ電流検出部4によって検出されるモータ3の三相電流値(Iu,Iv,Iw)を入力とするuvw→dq電流変換部5C−1、dq電流から磁極の位置推定を行う位置推定εγ演算部5C−2、位置推定値εγから角速度ωを演算する角速度ω演算部5C−3、位置推定値と角速度ωから位置角θを演算する位置角θ演算部5C−4、推定角速度と速度指令値ω*との偏差をフィードバックして、電流指令値を更新する速度電流制御部5C−5と、位置角θと速度電流からインバータ回路2へ出力する電圧(Vu,Vv,Vw)を演算するdq→uvw電圧変換部5C−6とで構成される。
上記インダクタンス方式の駆動手段の場合と同様、dq←→uvw変換、速度フィードバック制御については一般的な方式であるため、ここではuvw→dq電流変換部5C−1、速度電流制御部5C−5、dq→uvw電圧変換部5C−6についての説明は省略する。
位置推定εγ演算部5C−2は下記の数式4に基づいて位置推定誤差値εγの演算を行う。
Figure 2018137911
数式4より、位置推定誤差値εγはId、Iq、Vdおよびωを入力し、これにモータ3のq軸インダクタンスLq、抵抗値Raのパラメータを用いて算出される。
角速度ω演算部5C−3、位置角θ演算部5C−4は下記の数式5、6に基づいてそれぞれ角速度ω、位置角θの演算を行う。
Figure 2018137911
Figure 2018137911
角速度ω演算部5C−3は位置推定誤差値εγがゼロに収束するようにPI(比例・積分)を用いて角速度ωの計算を行うものとなっており、さらにωの時間積分の計算が行われることにより、推定位相θとして出力がなされるものとなっている。
(駆動方式切り替え部5A)
駆動方式切り替え部5Aは、ドラム51内ひいてはモータ3の負荷量や負荷状態に応じて、インダクタンス駆動手段5Bと誘起電圧駆動手段5Cの切り替えを行うものである。具体的には、モータ制御に必要な位相角θ、角速度ω、モータ電流/電圧、角速度フィードバック制御パラメータをリアルタイムで引渡し、瞬時切り替えを実現している。
(負荷量検出部6)
図5は、実施の形態1におけるモータ制御装置の負荷量検出動作の概略説明図、図6は、実施の形態1におけるモータ制御装置の負荷量とモータ電流の関係図である。
負荷量検出部6はモータ電流検出部4の出力値に基づいて負荷量を算出する。
例えば、図5のようにモータ3の加速度が一定(α1、α2)となるように回転増速時と回転減速時の制御を行い、ある回転数区間(N1〜N2、N3〜N4)のモータ電流値の平均(Iq1、Iq2)を算出する。
そして、モータ回転系の運動方程式(下記の数式7)とベクトル制御方程式(下記の数式8)よりモータ電流値と負荷量の比例関係(図6参照)が得られるので、この比例関係を用いてモータ電流値を評価することで負荷量を相対的に求めることができる。
Figure 2018137911
Figure 2018137911
図7は、実施の形態1におけるモータ制御装置の負荷量に応じて駆動方式を切り替えるフローチャートである。
モータ3停止状態からの起動指令が入ると(ステップS1)、はじめにインバータ制御部5は駆動方式切り替え部5Aで駆動方式をインダクタンス駆動手段5B側に切り替え、モータ停止から起動まではインダクタンス方式で駆動を行う(ステップS2)。
モータ3が起動したのちに誘起電圧方式で駆動適応可能かどうかの判断を行う(ステップS3)。具体的には誘起電圧方式の適応条件である逆起電力が17Vrms以上であるかを判断する。モータ指令回転数が低く、逆起電力が条件未満である場合は、インダクタンス方式のままモータ駆動を継続する。
ステップS3で逆起電力が誘起電圧方式の適応可能条件を満たしている場合については、負荷量検出部6で検出した負荷量が軽負荷容量かどうかの判断を行う(ステップS4)。具体的には、負荷量が2kg以下である場合はインダクタンス方式のままでモータ駆動を行い、負荷量が2kgより多い場合は誘起電圧駆動手段5C側すなわち誘起電圧方式に切り替えてモータ駆動を行う。
ドラム51内部の負荷量が小さい場合は、負荷変動が大きくモータ回転数の変動も大き
くなる。モータ回転数の変動が大きい場合は逆起電力が不安定になり、誘起電圧方式による磁極位置推定の精度が低下する恐れがあり、最悪の場合は脱調する。上記課題に対して低速領域に強いインダクタンス方式のままモータ駆動を行うことで防ぐことができる。
また、ドラム51内部の負荷量が多い場合は、負荷変動が小さくモータ回転数も比較的に安定している。こちらの場合は、誘起電圧方式に切り替えてモータ駆動を行うことでインダクタンス方式で駆動した時のような騒音の発生を抑制することができる。
以上により、本発明のモータ制御装置及びそれを用いた洗濯機、乾燥機は、インダクタンス方式と誘起電圧方式を有するセンサレス駆動制御系において、負荷量に応じてモータ駆動方式を自動的に切り替えることで、より動作が安定的で騒音が少ないモータ制御装置及びそれを用いた洗濯機、乾燥機を提供することができる。
(実施の形態2)
以下、図8〜10を用いて、実施の形態2のモータ制御装置およびそれを用いたドラム式洗濯機について説明する。
図8は、実施の形態2におけるモータ制御装置のブロック図、図9は、実施の形態2における同モータ制御装置の負荷偏り状態とモータ電流/回転数の関係図である。なお、ドラム式洗濯機の構成は上記実施の形態1と同じであり、図1に示す。
本実施の形態のモータ制御装置は、実施の形態1のモータ制御装置に加えてモータ3にかかる負荷の偏在等の負荷状態を定量的に検出できる負荷状態検出部を備え、第1の負荷状態検出部7A、第2の負荷状態検出部7B、第3の負荷状態検出部7Cの出力に基づいてインバータ制御部の駆動方式を切り替えることを特徴とする。
図8において、第1の負荷状態検出部7Aはモータ電流検出部4の出力に基づいて負荷状態を検出する。ドラム51内部の負荷状態の偏りが大きい場合は、負荷の上下変動に合わせてモータ電流検出部4から出力されるモータ電流は大きく変動する(図9参照)。この特性を利用して、モータ電流のピークからピークまでの変化量を演算評価することで相対的にドラム51内の負荷状態を検出することができる。
第2の負荷状態検出部7Bは、インバータ制御部5のインダクタンス駆動手段5B、または、誘起電圧駆動手段5Cによって推定されるモータ回転数に基づいて負荷状態を検出する。上記モータ電流と同様、ドラム51内部の負荷状態の偏りが大きい場合は、負荷の上下変動に合わせてモータ回転数は大きく変動する(図9参照)。この特性を利用して、モータ回転数のピークからピークまでの変化量を演算評価することで相対的にドラム51内の負荷状態を検出することができる。
第3の負荷状態検出部7Cは、加速度センサを有するものであり、例えば外容器66に固着した加速度センサによってドラム51の駆動時の振動の大小に関するデータを得ることができる。加速度センサは例えば静電容量方式を用いるものがあり、これはセンサ素子可動部と固定部の間の容量変化を検出し加速度を算出する。ドラム51内部の負荷状態の偏りが大きい場合は、加速度センサより出力される加速度は大きく、負荷状態の偏りが小さい場合は、加速度センサより出力される加速度は小さい。
図10は、実施の形態2におけるモータ制御装置の負荷状態に応じて駆動方式を切り替えるフローチャートである。
インダクタンス方式または誘起電圧方式でモータ駆動している状態において、下記3つ
の条件に従い駆動方式を切り替える。
1.モータ電流の変動量は大きいか
2.モータ回転数の変動量は大きいか
3.加速度センサの値は大きいか
上記条件のいずれかが成り立つ場合は、すなわちドラム51内部の負荷偏り量が大きいことを意味する。ドラム51内部の負荷偏り量が大きい場合は、モータ回転数の変動は大きくなる。モータ回転数の変動が大きい場合は逆起電力が不安定になり、誘起電圧方式による磁極位置推定の精度が低下する恐れがあり、最悪の場合は脱調する。上記課題に対して低速領域に強いインダクタンス方式のままモータ駆動を行うことで防ぐことができる。
また、ドラム51内部の負荷偏り量が小さい場合は、回転数も比較的に安定している。こちらの場合は、誘起電圧方式に切り替えてモータ駆動を行うことで、インダクタンス方式で駆動した時のような騒音の発生を抑制することができる。
以上により、本発明のモータ制御装置及びそれを用いた洗濯機、乾燥機は、モータ駆動中であっても負荷状態に応じてモータ駆動方式を自動的に切り替えることで、より動作が安定的で騒音が少ないモータ制御装置及びそれを用いた洗濯機、乾燥機を提供することができる。
以上のように、本発明にかかるモータ制御装置及びそれを用いた洗濯機、乾燥機は、ドラム式洗濯機のような使用状況に応じてドラム内部の負荷状態(衣類の量や衣類の偏り)がその都度変動するものについて、ドラム内部の負荷量や負荷状態に応じて、インダクタンス方式および誘起電圧方式を的確に変更し、より動作が安定的で騒音が少ないモータ制御装置を提供することが可能となるため、一般家庭など使用される鉛直に対して角度をもったドラムの回転軸を有する縦型ドラム駆動装置、ドラム式ドラム駆動装置、ドラム式洗濯機やドラム式洗濯乾燥機やドラム式乾燥機、また縦型洗濯機と呼ばれる形であり鉛直から角度を有した回転軸とすることによる使い勝手の改善を図ったものとしても有用である。
さらに、本発明にかかるモータ制御装置は、食品を扱う回転式の調理器や、廃棄物を処理する回転ドラム式廃棄物処理機、またコンクリート粉と土砂を撹拌するコンクリート・ミキサーなどの用途にも適用できる。
1 直流電源
2 インバータ回路
3 モータ
4 モータ電流検出部
5 インバータ制御部
5A 駆動方式切り替え部
5B インダクタンス駆動手段(第1の駆動手段)
5C 誘起電圧駆動手段(第2の駆動手段)
6 負荷量検出部
7A 第1の負荷状態検出部
7B 第2の負荷状態検出部
7C 第3の負荷状態検出部
51 ドラム

Claims (6)

  1. モータに駆動電力を供給するインバータ回路と、前記モータを流れる電流を検出するモータ電流検出部と、前記モータ電流検出部の出力に基づいて前記インバータ回路を制御するインバータ制御部と、を備えたモータ制御装置であって、
    前記モータ電流検出部の出力に基づいて前記モータの負荷量を検出する負荷量検出部を備え、
    前記インバータ制御部は、前記モータのロータの突極性を利用して磁極位置を推定するインダクタンス方式の第1の駆動手段と、前記モータ回転時の逆起電力を利用して磁極位置を推定する誘起電圧方式の第2の駆動手段と、前記第1の駆動手段と前記第2の駆動手段を切り替えできる駆動方式切り替え部と、を有し、
    前記負荷量検出部が検出する負荷量に応じて、前記駆動方式切り替え部で前記第1の駆動手段と前記第2の駆動手段とを切り替えるモータ制御装置。
  2. 前記モータ電流検出部の出力に基づいて前記モータの負荷の偏在量を検出できる第1の負荷状態検出部を更に有し、前記第1の負荷状態検出部から得た負荷の偏在量の大小に応じて、前記駆動方式切り替え部で前記第1の駆動手段と前記第2の駆動手段とを切り替える請求項1記載のモータ制御装置。
  3. 前記第1の駆動手段または前記第2の駆動手段から演算されたモータ回転数に基づいて前記モータの負荷の偏在量を検出できる第2の負荷状態検出部を更に有し、前記第2の負荷状態検出部から得た負荷の偏在量の大小に応じて、前記駆動方式切り替え部で前記第1の駆動手段と前記第2の駆動手段とを切り替える請求項1または2記載のモータ制御装置。
  4. モータ駆動時の振動の大小によって前記モータの負荷の偏在量を検出できる第3の負荷状態検出部を更に有し、前記第3の負荷状態検出部から得た負荷の偏在量の大小に応じて、前記駆動方式切り替え部で前記第1の駆動手段と前記第2の駆動手段とを切り替える請求項1〜3のいずれか1項記載のモータ制御装置。
  5. 前記モータ制御装置を備えた請求項1〜4のいずれか1項記載の洗濯機。
  6. 前記モータ制御装置を備えた請求項1〜4のいずれか1項記載の乾燥機。
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