JP2018137196A - 可撓性発光デバイス - Google Patents

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Yasushi Tanijiri
靖 谷尻
伸哉 三木
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伸哉 三木
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Abstract

【課題】可撓性及び封止性を両立するとともに製品強度を向上することが可能な可撓性発光デバイスを提供する。【解決手段】可撓性発光デバイス1Aは、有機材料を含む発光機能層15と、発光機能層15の一面側に設けられる基材11及び発光機能層15の他面側に設けられる封止層17によって発光機能層15を封止する第一封止部と、を有する可撓性発光パネル2と、第一封止部において基材11及び封止層17が互いに当接する周縁部W全体を封止する第二封止部4Aと、を備え、第二封止部4Aは、可撓性発光パネル2の発光面2a又は裏面2bに当接するシート材20,30を備え、シート材20,30には、開口部20a,30aが形成されている。【選択図】 図4

Description

本発明は、可撓性発光デバイスに関する。
近年、有機ELパネルを利用した面発光の照明装置が提案されている。一般的に有機ELパネルは、外部の水分、酸素等に対する耐性が低い。したがって、発光デバイスを風雨、塵芥、空気、湿気等から保護するために、面状発光素子(有機ELパネル)を封止部材(フィルム、バリア膜等)にて封止する必要がある。
例えば、特許文献1には、有機ELをガラス基板で封止し、ガラスが割れないようにCFRPの構造体で曲げを制限する構成が記載されている。また、特許文献2には、発光パネルの3辺端部をコの字(略U字)部材で空気空間を介して保護するバリアを設ける構成が記載されている。また、特許文献3には、パネル端部で封止シートを曲げて、更に曲げた部分を封止するコートを設ける構成が記載されている。また、特許文献4には、封止材で封止された有機積層体の樹脂基板端部を防湿膜で被覆する構成が記載されている。
特開2011−014483号公報 米国特許2016/254479号明細書 国際公開2016/032286号 特開2013−186984号公報
しかしながら、特許文献1に記載の構成では、ガラス基板が硬くて割れやすいことに加え、CFRPで補強しているため更に硬くて曲げにくいという問題があった。また、CFRPには防湿機能がなく、パネル端部の薄い接着剤では封止性能が低いという問題があった。
また、特許文献2に記載の構成では、1辺は保護がないため封止性能が低いという問題があった。また、コの字部材を薄く、高性能に封止するのは難しい。例えば、ガラスバリアを曲げると割れて封止性能が劣化する。例えば、パネル厚を0.2mmと仮定すると、コの字部材の曲げはR0.1と非常に小さい曲げRとなり割れやすくなる。また、コの字を全周で作製後にはパネルに組み込めず、接続部を設けるとつなぎ目で封止が劣化するという問題があった。
また、特許文献3に記載の構成では、封止シート端部を更に別の封止部材により覆うことで封止性を確保しようとしているが、構成が複雑であり、つなぎ目などで封止性能の弱い部分が経路となって、発光材料が侵されるという問題があった。また、曲げた部分へのコートには、高封止性能を期待することができない。
また、特許文献4に記載の構成では、防湿膜で製品強度を向上することは難しく、塗布膜の封止では高封止性能を得るための材料を使用することができないという問題があった。
本発明は、前記の点に鑑みてなされたものであり、可撓性及び封止性を両立するとともに製品強度を向上することが可能な可撓性発光デバイスを提供することを課題とする。
前記課題を解決するための本発明は、以下の構成を備える。
1.有機材料を含む発光機能層と、前記発光機能層の一面側に設けられる基材及び前記発光機能層の他面側に設けられる封止層によって前記発光機能層を封止する第一封止部と、を有する可撓性発光パネルと、前記第一封止部において前記基材及び前記封止層が互いに当接する周縁部全体を封止する第二封止部と、を備え、前記第二封止部は、前記可撓性発光パネルの発光面又は裏面に当接するシート材を備え、前記シート材には、開口部が形成されていることを特徴とする可撓性発光デバイス。
2.前記可撓性発光パネルの前記発光面は、発光領域と非発光領域とを有しており、前記シート材は、前記発光面に当接するように設けられており、前記開口部は、正面視で前記発光領域が前記開口部内に収まるように形成されていることを特徴とする前記1に記載の可撓性発光デバイス。
3.前記第二封止部は、前記可撓性発光パネルの前記裏面に当接するシート材又は塗布剤によって形成されるシート状部を備え、前記裏面側の前記シート材又は前記シート状部は、前記第一封止部において前記基材及び前記封止層が互いに当接する周縁部を覆うように形成されていることを特徴とする前記1に記載の可撓性発光デバイス。
4.前記可撓性発光パネルの前記裏面は、発光領域と非発光領域とを有しており、前記第二封止部は、前記可撓性発光パネルの前記裏面に当接するシート材又は塗布剤によって形成されるシート状部を備え、前記裏面に当接する前記シート材又は前記シート状部には、開口部が形成されており、前記裏面側の前記開口部は、正面視で前記裏面側の前記発光領域が当該開口部内に収まるように形成されていることを特徴とする前記1に記載の可撓性発光デバイス。
5.前記可撓性発光パネルは、前記発光機能層と電気的に接続される電極と、前記電極と外部電極とを電気的に接続する接続部と、を備え、前記第二封止部は、前記電極及び前記接続部を封止することを特徴とする前記1に記載の可撓性発光デバイス。
6.前記第二封止部は、前記可撓性発光パネルの前記発光面に当接する前記シート材と、前記可撓性発光パネルの前記裏面に当接する前記シート材と、を備え、前記開口部は、前記発光面に当接する前記シート材及び前記裏面に当接する前記シート材の少なくとも一方に形成されていることを特徴とする前記1に記載の可撓性発光デバイス。
7.前記第二封止部は、外部に対する位置決め部を有することを特徴とする前記1に記載の可撓性発光デバイス。
8.前記シート材は、シート本体と、前記シート本体の前記可撓性発光パネル側面に設けられる接着層と、を備え、前記開口部は、前記シート本体及び前記接着層の少なくとも一方に形成されていることを特徴とする前記1に記載の可撓性発光デバイス。
本発明によると、可撓性発光デバイスにおいて、可撓性及び封止性を両立するとともに製品強度を向上することができる。
本発明の第一の実施形態に係る可撓性発光デバイスを模式的に示す正面図である。 本発明の第一の実施形態に係る可撓性発光デバイスを模式的に示す裏面図である。 本発明の第一の実施形態に係る可撓性発光デバイスを模式的に示す分解斜視図である。 本発明の第一の実施形態に係る可撓性発光デバイスを模式的に示す断面図である。 本発明の第二の実施形態に係る可撓性発光デバイスを模式的に示す断面図である。 本発明の第三の実施形態に係る可撓性発光デバイスを模式的に示す分解斜視図である。 本発明の第三の実施形態に係る可撓性発光デバイスを模式的に示す断面図である。 本発明の第四の実施形態に係る可撓性発光デバイスを模式的に示す断面図である。 本発明の第五の実施形態に係る可撓性発光デバイスを模式的に示す断面図である。 本発明の変形例に係る可撓性発光デバイスを模式的に示す正面図である。 本発明の変形例に係る可撓性発光デバイスを模式的に示す裏面図である。 本発明の変形例に係る可撓性発光デバイスを模式的に示す分解斜視図である。
本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。説明において、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。なお、以下の図面において、断面図は、各層の積層状態を模式的に示したものであり、各層の膜厚の関係を正確に表したものではない。また、各層等に関して、正面側(発光面2a側)の面を一面とし、裏面側(裏面2b側)の面を他面として説明する。また、本発明における「透明性」とは、発光機能層15によって発光された光(可視光)がユーザによって視認可能な程度に透過することを意味する。
<第一の実施形態>
図1から図3に示すように、本発明の第一の実施形態に係る可撓性発光デバイス1Aは、可撓性を有しており、外部電源からの電圧印加によって発光するデバイスである。可撓性発光デバイス1Aは、第一封止部を有する可撓性発光パネル2と、接続部3と、第二封止部4Aと、を備える。
<可撓性発光パネル>
可撓性発光パネル2は、可撓性を有するとともに外部電源からの電圧印加によって発光するパネル(例えば、OLED(Organic Light Emtting Diode)パネル(有機EL(Electro Luminescence)パネルともいう))である。可撓性発光パネル2の厚みは、例えば0.1〜0.5mmに設定されており、可撓性発光パネル2の曲げ性能は、例えばR10mmまで屈曲可能に設定されている。図4に示すように、可撓性発光パネル2は、基材11と、陽極12と、給電部13と、絶縁層14と、発光機能層15と、陰極16と、封止層17と、を備える。すなわち、可撓性発光パネル2は、基材11の他面(裏面側)に、陽極12及び給電部13、絶縁層14、発光機能層14、陰極16、封止層17が順に積層される構造を有する。なお、基材11及び封止層17が、発光機能層15を封止する第一封止部を構成する。
<基材(第一封止部)>
基材11は、正面視すなわち可撓性発光パネル2の面に直交する方向から見て矩形状を呈しており、可撓性及び透明性を有する部材である。また、基材11の他面には、発光機能層15等が積層されている。基材11は、基材本体11aと、バリア層11bと、を備える。
≪基材本体≫
基材本体11aは、正面視で矩形状を呈しており、可撓性及び透明性を有する。基材本体11aとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)、ポリイミド、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリスチレン(PS)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリプロピレン(PP)等といった光透過性のフィルム基材、ガラス製基材等が好適に用いられる。
≪バリア層≫
バリア層11bは、基材本体11aの他面(裏面側)の全体に設けられており、可撓性及び透明性を有する。バリア層11bは、水分、酸素等の透過を防止することによって、発光機能層15を大気中の水分、酸素等から保護する層である。バリア層11bは、例えば、ケイ素化合物(ケイ素酸化物、ケイ素窒化物等)、金属化合物(金属酸化物、金属窒化物等)、これらの混合物等によって形成されている。
≪陽極≫
電極の一種である陽極12は、バリア層11bの他面(裏面側)の一部に積層されており、透明性を有する導電膜である。陽極12は、例えばITO(Indium Tin Oxide:インジウム錫酸化物)、ポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)等によって形成されている。陽極12としての材料(例えば、ITO)は、スパッタリング法等によって基材11(詳細には、バリア層11b)に成膜されている。陽極12のうち封止層17から露出する部位は、陽極12用の給電部を構成しており、接続部3と電気的に接続されている。
<給電部>
給電部13は、バリア層11bの他面(裏面側)の他部に陽極12と離間して積層されており、透明性を有する導電膜である。給電部13は、陽極12と同じ材料及び同じ成膜手法によって形成可能である。給電部13は、陰極16に給電するための部位であって、給電部13のうち封止層17から露出する部位は、接続部3と電気的に接続されている。この給電部13は、陰極16の一部であるといえる。
<絶縁層>
絶縁層14は、陽極12の他面(裏面側)の一部に積層されており、陽極12と陰極17とを絶縁してこれらの短絡を防止する層である。絶縁層14は、SiO等によって形成されている。絶縁層14としての材料(例えば、SiO)は、例えばスパッタリング法等によって基材11に成膜された後、フォトリソグラフィ等によって後に陰極16が形成される部位を覆うように所望のパターンに形成されている。
<発光機能層>
発光機能層15は、バリア層11bの他面(裏面側)の陽極12及び給電部13から露出する部位の一部、陽極12の他面(裏面側)の絶縁層14から露出する部位の一部、及び、絶縁層14の他面(裏面側)の一部に積層されており、電力が供給されることによって光(可視光)を生成する有機層である。発光機能層15は、単一の発光層から構成されてもよく、例えば正孔輸送層、発光層、正孔阻止層、電子輸送層等が順次積層されることによって構成されてもよい。かかる発光機能層15は、第一封止部及び第二封止部4Aによって二重に封止されている。
<陰極>
電極の一種である陰極16は、給電部13の他面(裏面側)の一部、バリア層11bの他面(裏面側)の陽極12及び給電部13から露出する部位の残部、発光機能層15の他面(裏面側)の全体、及び、絶縁層14の他面(裏面側)の発光機能層13から露出する部位の一部に積層されている。陰極16は、アルミニウム、フッ化リチウム、アルミニウム及びカルシウムの積層構造、アルミニウムとフッ化リチウムの積層構造、アルミニウム及びバリウムの積層構造等によって形成されている。陰極16としての材料(例えば、アルミニウム)は、例えば真空蒸着法等によって発光機能層15を覆うように成膜されている。
<封止層(第一封止部)>
封止層17は、給電部13の他面(裏面側)の陰極16から露出する部位の一部、陰極16の他面(裏面側)の全体、絶縁層14の他面(裏面側)の発光機能層15及び陰極16から露出する部位、及び、陽極12の他面(裏面側)の絶縁層14及び発光機能層15から露出する部位の一部に積層されている。封止層17は、絶縁性を有する樹脂によって形成されている。また、封止層17は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリイミド、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリスチレン(PS)、ポリエーテルサルフォン(PES)等のフィルムに、無機薄膜(例えば、SiO、Al、SiN等)、柔軟性を有するアクリル樹脂薄膜等を複数層積層することによってガスバリア性を有するものであってもよい。
<発光面及び裏面>
可撓性発光パネル2の一面、すなわち、基材11の一面は、発光機能層15によって発光された光が出射する発光面2aである。発光面2aは、可撓性発光パネル2のうち発光機能層15が形成された領域である発光領域2a1と、可撓性発光パネル2のうち発光機能層15が形成されていない領域である非発光領域2a2と、によって構成される。正面視で、発光領域2a1は、発光機能層15と同様の矩形状を呈し、非発光領域2a2は、発光領域2a1を囲む矩形枠形状を呈する。
可撓性発光パネル2の発光機能層15は、陽極12、陰極16、給電部13及び接続部3を介して外部電源と電気的に接続されており、外部電源からの電圧印加によって発光する。発光機能層15によって発光された光は、(陽極12及び)基材11を介して可撓性発光パネル2の正面である発光面2aの発光領域2a1から外部に出射される。
また、可撓性発光パネル2の他面、すなわち、封止層17側の面は、裏面2bである。裏面2bは、可撓性発光パネル2のうち封止層17が形成されている封止領域2b1と、可撓性発光パネル2のうち封止層17が形成されていない非封止領域2b2と、によって構成されている。正面視で、封止領域2b1は、封止層17と同様の矩形状を呈し、非封止領域2b2は、封止領域2b1を囲む矩形枠形状を呈する。
<接続部>
図1から図3に示すように、接続部3は、外部電源(図示せず)と可撓性発光パネル2の陽極12及び陰極16(詳細には、陽極12の給電部及び陰極16用の給電部13)とを電気的に接続する金属製の部材である。接続部3は、先端部が二股に分岐する櫛形状を呈する。図4に示すように、接続部3は、非封止領域2b2において、陽極12の給電部及び陰極16用の給電部13と電気的に接続されている。
<第二封止部>
第二封止部4Aは、第一封止部において基材11及び封止層17が互いに当接する周縁部Xを封止する部材である。第二封止部4Aには、可撓性発光デバイス1Aが取り付けられる外部の取付対象物(図示せず)に対する位置決めに利用可能な位置決め部4aが形成されている。位置決め部4aは、第二封止部4Aのうち正面視で可撓性発光パネル2及び接続部3と重ならない位置に形成されており、本実施形態では、第二封止部4Aの一対の対角付近に設けられる孔部である。また、本実施形態において、第二封止部4Aは、シート材20,30を備える。
<シート材>
シート材20は、発光面2a側に設けられる部材であり、正面視で可撓性発光パネル2よりも大きい矩形状を呈する。シート材20には、正面視で発光領域2a1よりも大きい矩形状の開口部20aが形成されている。換言すると、シート材20は、正面視で閉じた枠形状(本実施形態では、矩形枠形状)を呈する。開口部20aには、正面視で発光領域2a1が収まっている。図4に示すように、シート材20は、シート本体21と、接着層22と、を備える。
≪シート本体≫
シート本体21は、正面視で可撓性発光パネル2よりも大きい矩形状を呈しており、可撓性及び透明性を有する。シート本体21としては、ガラス薄膜等が好適に用いられる。ここで、シート本体21の可撓性(開口部20aが形成されていない場合)は、可撓性発光パネル2の可撓性よりも低いことが望ましい。これは、シート本体21による可撓性発光パネル2及び接続部3の保護性能を確保するためである。
≪接着層≫
接着層22は、シート本体21の他面(裏面側)の全体に設けられており、透明な接着剤(エポキシ熱硬化性接着剤等)によって形成されている。
<シート材>
シート材30は、裏面2b側に設けられる部材であり、正面視で可撓性発光パネル2よりも大きい矩形状を呈する。シート材30には、正面視で発光領域2a1よりも大きく、かつ、封止領域2b1よりも小さい矩形状の開口部30aが形成されている。換言すると、シート材30は、正面視で閉じた枠形状(本実施形態では、矩形枠形状)を呈する。開口部30aには、正面視で発光領域2a1が収まっている。また、シート材30は、封止領域2b1と非封止領域2b2との境界である第一封止部の周縁部X全体を覆っている。図4に示すように、シート材30は、シート本体31と、接着層32と、を備える。
≪シート本体≫
シート本体31は、正面視で可撓性発光パネル2よりも大きい矩形状を呈しており、可撓性及び透明性を有する。シート本体31としては、ガラス薄膜等が好適に用いられる。ここで、シート本体31の可撓性(開口部30aが形成されていない場合)は、可撓性発光パネル2の可撓性よりも低いことが望ましい。これは、シート本体31による可撓性発光パネル2及び接続部3の保護性能を確保するためである。
≪接着層≫
接着層32は、シート本体31の一面(発光面側)の全体に設けられており、透明な接着剤(エポキシ熱硬化性接着剤等)によって形成されている。
かかるシート材20,30は、可撓性発光パネル2の周縁部を挟み込んで封止する。すなわち、シート材20,30の内側部分(開口部20a,30a側)は、それぞれ、可撓性発光パネル2の発光面2a及び裏面2bに貼り付けられている。また、シート材20,30の外側部分は、可撓性発光パネル2の面方向外方において、互いに貼り合わせられている。シート本体21,31の厚みは、例えば、それぞれ20〜100μmに設定されている。接着層32の厚みは、例えば、それぞれ10〜30μmに設定されている。
<シート本体及び接着層の封止性能>
シート本体21,31の封止性能(WVTR)は、1×10−6〜1×10−3であることが望ましい。ここで、WVTR(Water Vapor Transmission Rate:水蒸気透過度)は、g/m/dayを単位とし、100μmの厚みの対象物に関して、1m辺りかつ1日辺りで何gの水蒸気が透過するかを表す。WVTRは、その値が小さいほど封止性能が高いことを示すパラメータである。また、接着層22,32の封止性能(WVTR)は、一般的に1〜20となる。また、接着層22,32の外周部から周縁部Xまでの距離は、例えば2〜5mmに設定されている。
本発明の第一の実施形態に係る可撓性発光デバイス1Aは、第二封止部4Aが第一封止部の周縁部X全体を封止しているとともに第二封止部4Aのシート材20,30に開口部20a,30aが形成されているので、可撓性及び封止性を両立することができる。また、第二封止部4Aがシート材20,30の少なくとも一方を備えるので、製品強度も向上することができる。
また、可撓性発光デバイス1Aは、正面視で発光領域2a1が開口部20a内に収まるように形成されているので、第二封止部4Aが発光機能層15からの光に光学的影響を与えることを防止することができる。また、第二封止部4Aの材料選択に際して光学性能(透明性)を無視することができ、封止性能が高い材料を選択することが可能となる。
また、可撓性発光デバイス1Aは、シート材30が開口部30aを有するとともに第一封止部において基材11及び封止層17が互いに当接する周縁部Xを覆っているので、可撓性及び封止性をより好適に両立することができる。
また、可撓性発光デバイス1Aは、両面発光に際しても、正面視で発光領域2a1が開口部30a内に収まるように形成されているので、第二封止部4Aが発光機能層15からの光に光学的影響を与えることを防止することができる。また、第二封止部4Aの材料選択に際して光学性能(透明性)を無視することができ、封止性能が高い材料を選択することが可能となる。
また、可撓性発光デバイス1Aは、第二封止部4Aが電極である陽極12及び給電部13並びに接続部3(詳細には、接続部3の基材11に積層された部位)を封止するので、製品強度を向上することができる。
また、可撓性発光デバイス1Aは、第二封止部4Aが2つのシート材20,30によって構成されているので、簡易な構成で第一封止部において基材11及び封止層17が互いに当接する周縁部Xを封止することができる。
また、可撓性発光デバイス1Aは、第二封止部4Aに位置決め部4aを有するので、可撓性発光パネル2の製品性を落とさずに、外部への取付性を向上することができる。
<第二の実施形態>
続いて、本発明の第二の実施形態に係る可撓性発光デバイスについて、第一の実施形態に係る可撓性発光デバイス1Aとの相違点を中心に説明する。図5に示すように、本発明の第二の実施形態に係る可撓性発光デバイス1Bは、第二封止部4Aに替えて、第二封止部4Bを備える。
<シート材>
本実施形態において、発光面2a側に設けられるシート材20には、開口部20aが形成されていない。すなわち、シート材20は、発光領域2a1を正面から覆っている。開口部20aが形成されていないシート材20は、少なくとも発光領域2a1と正面視で重なる領域において、発光領域2a1からの光がユーザによって視認可能な程度に透過可能な透明性を有する。
本発明の第二の実施形態に係る可撓性発光デバイス1Bは、第二封止部4Bが第一封止部の周縁部X全体を封止しているとともに第二封止部4Bのシート材30に開口部30aが形成されているので、可撓性及び封止性を両立することができる。また、第二封止部4Bが2つのシート材20,30によって構成されているので、簡易な構成で第一封止部において基材11及び封止層17が互いに当接する周縁部を封止することができる。
<第三の実施形態>
続いて、本発明の第三の実施形態に係る可撓性発光デバイスについて、第一の実施形態に係る可撓性発光デバイス1Aとの相違点を中心に説明する。図6及び図7に示すように、本発明の第三の実施形態に係る可撓性発光デバイス1Bは、第二封止部4Aに替えて、シート材20とシート状部40とを備える第二封止部4Cを備える。
<シート状部>
シート状部40は、可撓性発光デバイス2及びシート材20の他面(裏面側)に塗布剤(防湿剤等)を塗布することによってシート状に形成されている。シート状部40には、シート材30の開口部30aと同様の開口部40aが形成されている。シート状部40としては、防湿絶縁コーティング材であるHumiSeal(登録商標)、FPD(Flat Panel Display)用防湿絶縁材料であるタッフィー(登録商標)等が利用可能である。シート状部40の封止性能(WVTR)は、例えば6〜50であることが望ましい。
本発明の第三の実施形態に係る可撓性発光デバイス1Cは、第二封止部4Cの一方がシート状部40によって形成されているので、他方のシート材20を通常時には撓ませないようにすることができる。したがって、可撓性発光デバイス1Cは、シート材20の耐久性を向上することによって、製品寿命を向上することができる。
<第四の実施形態>
続いて、本発明の第四の実施形態に係る可撓性発光デバイスについて、第一の実施形態に係る可撓性発光デバイス1Aとの相違点を中心に説明する。図6に示すように、本発明の第四の実施形態に係る可撓性発光デバイス1Dは、第二封止部4Aに替えて、第二封止部4Dを備える。
第二封止部4Dにおいて、シート材20の接着層22には、開口部20aと同様の位置及び形状の開口部22aが形成されている。また、シート材20のシート本体21には、開口部は形成されていない。すなわち、可撓性発光パネル2の発光領域2a1は、シート本体21によって発光面2a側から覆われている。
同様に、シート材30の接着層32には、開口部30aと同様の位置及び形状の開口部32aが形成されている。また、シート材30のシート本体31には、開口部は形成されていない。すなわち、可撓性発光パネル2の発光領域2a1は、シート本体31によって裏面2b側から覆われている。
本発明の第四の実施形態に係る可撓性発光デバイス1Dは、発光領域2a1において接着層22,32のみに開口部22a,32aが形成されていてシート本体21,31と可撓性発光パネル2とが離間するので、可撓性を確保しつつ発光領域2a1の保護性能を向上することができる。
<第五の実施形態>
続いて、本発明の第五の実施形態に係る可撓性発光デバイスについて、第一の実施形態に係る可撓性発光デバイス1Aとの相違点を中心に説明する。図9に示すように、本発明の第五の実施形態に係る可撓性発光デバイス1Eは、第二封止部4Aに替えて、第二封止部4Eを備える。
第二封止部4Eにおいて、シート材20のシート本体21には、開口部20aと同様の位置及び形状の開口部21aが形成されている。また、シート材20の接着層22には、開口部は形成されていない。すなわち、可撓性発光パネル2の発光領域2a1は、接着層22によって発光面2a側から覆われている。
同様に、シート材30のシート本体31には、開口部30aと同様の位置及び形状の開口部31aが形成されている。また、シート材30の接着層32には、開口部は形成されていない。すなわち、可撓性発光パネル2の発光領域2a1は、接着層32によって裏面2b側から覆われている。
本発明の第五の実施形態に係る可撓性発光デバイス1Eは、発光領域2a1においてシート本体21,31のみに開口部21a,31aが形成されていて第二封止部4Dが薄肉化されているので、可撓性を確保しつつ発光領域2a1の保護性能を向上することができる。
<変形例>
なお、本発明の可撓性発光デバイスにおいて、可撓性発光パネルの数は適宜変更可能である。例えば、図10から図12に示すように、本発明の変形例に係る可撓性発光デバイス1Fは、2つの可撓性発光パネル2を備える。また、第二封止部4Fにおける発光面2a側のシート材20には、2つの可撓性発光パネル2に対応する2つの開口部20aが形成されており、裏面2b側のシート材30には、開口部30aは形成されていない。
以上、本発明の実施形態及び変形例について説明したが、本発明は前記実施形態及び前記変形例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、第三の実施形態において、発光面2a側にシート状部40を配置し、裏面2b側にシート材30を配置する構成であってもよい。また、各実施形態及び変形例において、裏面2bも発光機能層15からの光を外部に透過する構成であってもよい。また、各実施形態及び変形例において、裏面2bが発光機能層15からの光を外部に透過しない場合には、裏面側の開口部を省略する構成であってもよい。また、各実施形態及び変形例において、封止層15側が発光面であって基材側が裏面である構成であってもよい。
また、位置決め部4aの数、形状、形成位置等も適宜変更可能である。位置決め部4aが孔部である場合には、かかる孔部を外部の取付対象物にピン等で取り付けるのに利用可能である。また、位置決め部4aは、孔部に限定されず、凸部、凹部、着色部等、ユーザが触ったり視認したりすることで可撓性発光デバイスの姿勢を確認することができるものとすることが可能である。
1A,1B,1C,1D,1E,1F 可撓性発光デバイス
2 可撓性発光パネル
2a 発光面
2a1 発光領域
2a2 非発光領域
2b 裏面
3 接続部
4A,4B,4C,4D,4E,4F 第二封止部
11 基材(第一封止部)
12 陽極(電極)
13 給電部(電極)
15 発光機能層
17 封止層(第一封止部)
20,30 シート材
20a,30a 開口部
21,22 シート本体
21a,31a 開口部
22,32 接着層
22a,32a 開口部
40 シート状部
40a 開口部
X 周縁部

Claims (8)

  1. 有機材料を含む発光機能層と、前記発光機能層の一面側に設けられる基材及び前記発光機能層の他面側に設けられる封止層によって前記発光機能層を封止する第一封止部と、を有する可撓性発光パネルと、
    前記第一封止部において前記基材及び前記封止層が互いに当接する周縁部全体を封止する第二封止部と、
    を備え、
    前記第二封止部は、前記可撓性発光パネルの発光面又は裏面に当接するシート材を備え、
    前記シート材には、開口部が形成されている
    ことを特徴とする可撓性発光デバイス。
  2. 前記可撓性発光パネルの前記発光面は、発光領域と非発光領域とを有しており、
    前記シート材は、前記発光面に当接するように設けられており、
    前記開口部は、正面視で前記発光領域が前記開口部内に収まるように形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の可撓性発光デバイス。
  3. 前記第二封止部は、前記可撓性発光パネルの前記裏面に当接するシート材又は塗布剤によって形成されるシート状部を備え、
    前記裏面側の前記シート材又は前記シート状部は、前記第一封止部において前記基材及び前記封止層が互いに当接する周縁部を覆うように形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の可撓性発光デバイス。
  4. 前記可撓性発光パネルの前記裏面は、発光領域と非発光領域とを有しており、
    前記第二封止部は、前記可撓性発光パネルの前記裏面に当接するシート材又は塗布剤によって形成されるシート状部を備え、
    前記裏面に当接する前記シート材又は前記シート状部には、開口部が形成されており、
    前記裏面側の前記開口部は、正面視で前記裏面側の前記発光領域が当該開口部内に収まるように形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の可撓性発光デバイス。
  5. 前記可撓性発光パネルは、
    前記発光機能層と電気的に接続される電極と、
    前記電極と外部電極とを電気的に接続する接続部と、
    を備え、
    前記第二封止部は、前記電極及び前記接続部を封止する
    ことを特徴とする請求項1に記載の可撓性発光デバイス。
  6. 前記第二封止部は、
    前記可撓性発光パネルの前記発光面に当接する前記シート材と、
    前記可撓性発光パネルの前記裏面に当接する前記シート材と、
    を備え、
    前記開口部は、前記発光面に当接する前記シート材及び前記裏面に当接する前記シート材の少なくとも一方に形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の可撓性発光デバイス。
  7. 前記第二封止部は、外部に対する位置決め部を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の可撓性発光デバイス。
  8. 前記シート材は、
    シート本体と、
    前記シート本体の前記可撓性発光パネル側面に設けられる接着層と、
    を備え、
    前記開口部は、前記シート本体及び前記接着層の少なくとも一方に形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の可撓性発光デバイス。
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