JP2018137111A - 燃料電池システム及び電力システム - Google Patents

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裕章 加来
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卓也 下村
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真之 福安
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Abstract

【課題】燃料電池システムのコストを抑制するのに適しており、かつ、停電中に燃料電池を起動させるのに必要な電力を補機に供給できない事態を回避するのに適した技術を提供する。
【解決手段】第1接続部27a及び第2接続部27bは互いに着脱自在である。第1接続部27aを第2接続部27bに接続することによって、商用電源300から補機12に電力を供給することが可能となる。第1接続部27aを補助電源装置23に含まれた第3接続部27cに接続することによって、補助電源装置23から補機12に電力を供給することが可能となる。商用電源300の復電時又は商用電源300が復電してから所定時間経過後において第1接続部27aと第3接続部27cとが接続されていると制御部16が判定した場合に、燃料電池システム100は(i)所定の報知を行う及び/又は(ii)燃料電池10の起動を禁止する。
【選択図】図1

Description

本開示は、燃料電池システム及び電力システムに関する。
近年、分散型発電装置で生成された電力と電気事業者の商用電源(系統電源)の電力とを組み合わせて電力消費を賄うように構成された分散型の電力供給システムが注目されている。また、分散型発電装置は、商用電源から自立した電源として運転させることができるため、災害発生時などにおいて商用電源が途絶えた場合の非常用電源として使用できる。
燃料電池は、自立運転が可能な分散型電源装置の1つとして有用である。ただし、燃料電池は、ポンプ、ブロワ、弁などの補機を動作させるための電力を起動時にも必要とする。したがって、燃料電池は、通常、商用電源から電力を得て起動する。しかし、この方法によれば、商用電源の停電時に燃料電池を起動させることができない。そこで、商用電源の停電時にも燃料電池を起動させることができるように、予備の電源を利用することが知られている。
例えば、特許文献1の燃料電池システムは、商用電源の停電時に燃料電池を起動させるための自立運転支援装置に接続されている。商用電源の停電時において、自立運転支援装置から燃料電池の補機に電力が供給される。特許文献1の燃料電池システムでは、このようにして、停電中に燃料電池を起動させるのに必要な電力を補機に供給できない事態を回避しようとしている。
特開2008−22650号公報
特許文献1では、燃料電池システムのコストを抑制することについて十分には検討されていない。本開示は、燃料電池システムのコストを抑制するのに適しており、かつ、停電中に燃料電池を起動させるのに必要な電力を補機に供給できない事態を回避するのに適した技術を提供することを目的とする。
本開示は、
補助電源装置から電力が供給されうる燃料電池システムであって、
燃料電池と、
前記燃料電池の運転に必要な動作を実行可能である補機と、
第1ラインと第2ラインとを有する給電ラインと、
制御部と、を備え、
前記第1ラインには、前記補機に供給する電力が入力される第1接続部が設けられており、
前記第2ラインには、商用電源から供給される電力が出力される第2接続部が設けられており、
前記第1接続部及び前記第2接続部は互いに着脱自在であり、
前記第1接続部を前記第2接続部に接続することによって、前記商用電源から前記補機に電力を供給することが可能となり、
前記第1接続部を前記補助電源装置に含まれた第3接続部に接続することによって、前記補助電源装置から前記補機に電力を供給することが可能となり、
前記商用電源の復電時又は前記商用電源が復電してから所定時間経過後において前記第1接続部と前記第3接続部とが接続されていると前記制御部が判定した場合に、前記燃料電池システムは(i)所定の報知を行う及び/又は(ii)前記燃料電池の起動を禁止する、燃料電池システムを提供する。
本開示の技術は、燃料電池システムのコストを抑制しつつ、停電中に燃料電池を起動させるのに必要な電力を補機に供給できない事態を回避するのに適している。
図1は、本開示の一実施形態にかかる燃料電池システムの構成図である。 図2は、本開示の一実施形態にかかる燃料電池システムの通常運転時の構成図である。 図3は、燃料電池の運転停止時における図1に示す燃料電池システムの構成図である。 図4は、商用電源の停電時かつ燃料電池の起動時における図1に示す燃料電池システムの構成図である。 図5は、商用電源の停電時かつ燃料電池の起動後における図1に示す燃料電池システムの構成図である。 図6Aは、制御部において実行される停電処理のフローチャートである。 図6Bは、制御部において実行される停止中停電処理フローチャートである。 図7は、分電盤における接続を示す回路図である。
(本発明者らによる知見)
補助電源装置から燃料電池システムに電力を供給できるようにすると、商用電源の停電時において、補助電源装置からの電力供給によって、燃料電池を起動するのに必要な電力を補機に与えることが可能となる。本発明者らは、補助電源装置からの電力供給が可能な燃料電池システムを、燃料電池システムのコストを抑えつつ実現したいと考えた。本発明者らは、鋭意検討により、補機への電力供給元を商用電源とするか補助電源装置とするかを手動で変更する構成を採用することが、コスト抑制に繋がることを見出した。
上記構成においては、停電発生時に燃料電池が運転を停止している場合、燃料電池システムのユーザーが、補機への電力供給元を補助電源装置に変更することが考えられる。このようにすると、補助電源装置の電力により補機を動作させることが可能となり、燃料電池を起動させることが可能となる。そして、燃料電池の起動後には、ユーザーが、電力供給元を商用電源に戻すことが考えられる。このようにすると、停電解消後(復電後)において燃料電池の運転を停止し、再度起動が必要なときに商用電源から補機に電力が供給されている状態で燃料電池を再起動させることが可能となる。
ただし、電力供給元を手動で変更する構成では、以下の問題が生じうる。すなわち、燃料電池システムのユーザーが、停電中に燃料電池が起動した後に補機への電力供給元を商用電源に戻すのを忘れ、商用電源の復電時においても補機への電力供給元が補助電源装置のままの状態にされ、この状態で燃料電池が再起動されることがありうる。この場合、再起動により、本来であれば停電時に利用するべき補助電源装置の電力が不必要に消費されてしまう。この不必要な電力消費は、後の停電時において、燃料電池を起動させるのに必要な電力を補助電源装置から補機に供給できないという事態を招きうる。このため、電力供給元を手動で変更する構成を採用する場合、このような事態を避けるための工夫を講じることが望ましい。
本発明者らは、以上を総合考慮し、本開示に係る技術を見出すに至った。
本開示の第1態様は、
補助電源装置から電力が供給されうる燃料電池システムであって、
燃料電池と、
前記燃料電池の運転に必要な動作を実行可能である補機と、
第1ラインと第2ラインとを有する給電ラインと、
制御部と、を備え、
前記第1ラインには、前記補機に供給する電力が入力される第1接続部が設けられており、
前記第2ラインには、商用電源から供給される電力が出力される第2接続部が設けられており、
前記第1接続部及び前記第2接続部は互いに着脱自在であり、
前記第1接続部を前記第2接続部に接続することによって、前記商用電源から前記補機に電力を供給することが可能となり、
前記第1接続部を前記補助電源装置に含まれた第3接続部に接続することによって、前記補助電源装置から前記補機に電力を供給することが可能となり、
前記商用電源の復電時又は前記商用電源が復電してから所定時間経過後において前記第1接続部と前記第3接続部とが接続されていると前記制御部が判定した場合に、前記燃料電池システムは(i)所定の報知を行う及び/又は(ii)前記燃料電池の起動を禁止する、燃料電池システムを提供する。
第1接続部及び第2接続部が互いに着脱自在であれば、補機への電力供給元を商用電源とするか補助電源装置とするかを手動で変更する構成を実現し易い。上述のとおり、この構成は、燃料電池システムのコスト抑制に繋がる。
第1態様の燃料電池システムは、商用電源が復電してから所定時間経過後において補助電源装置と補機とが電気的に接続されていることが疑われる場合に、(i)所定の報知を行う、及び/又は、(ii)燃料電池の起動を禁止することができる。(i)の報知は、燃料電池システムのユーザーに、第1接続部の接続先を第2接続部に戻す契機を与える。ユーザーが第1接続部の接続先を第2接続部に戻すことにより、本来であれば停電時に利用するべき補助電源装置の電力が不必要に消費される事態が回避され、後の停電時において、燃料電池を起動させるのに必要な電力を補助電源装置から補機に供給できないという事態が回避される。(ii)によっても、そのような不必要な電力消費が回避されるため、同様の効果が得られる。
以上の理由で、第1態様の技術は、燃料電池システムのコストを抑制しつつ、停電中に燃料電池を起動させるのに必要な電力を補機に供給できない事態を回避するのに適している。
本開示の第2態様は、第1態様に加え、
前記第2ラインは、前記商用電源から引き込まれた2本の電線と、前記2本の電線から前記商用電源の電力が供給される第1系統電源と、を介して、前記商用電源の電力が供給されるように構成されており、
前記燃料電池システムは、前記2本の電線の一方における前記第1系統電源への接続ポイントと前記商用電源との間の位置に設けられた第1検出器と、前記補助電源装置及び前記商用電源のいずれか一方から前記第1接続部を経由して電力が供給されうる位置に設けられた負荷と、を備え、
前記制御部は、前記負荷の出力を変化させ、前記第1検出器の検出値の変化が所定範囲内であるときに、前記第1接続部と前記第3接続部とが接続されていると判定する、燃料電池システムを提供する。
第1接続部と第3接続部とが接続されているときは、第1接続部と第2接続部とは接続されていないことになる。第1接続部と第2接続部とが接続されていない場合には、第2態様で規定する位置にある負荷の出力を変化させても、第1検出器の検出値が大幅に変化することはない。このため、第1検出器の検出値の変化が所定範囲内であれば、第1接続部と第2接続部とは接続されておらず、第1接続部と第3接続部とが接続されていると推測することができる。第2態様によれば、このような推定に基づいて、第1接続部と第3接続部とが接続されていると判定することができる。
本開示の第3態様は、第2態様に加え、
(i)前記負荷は、前記補機である、又は、
(ii)前記燃料電池システムは、水を加熱して湯を供給するバックアップ熱源を備え、前記負荷は、前記バックアップ熱源である、燃料電池システムを提供する。
第3態様の負荷(補機又はバックアップ熱源)は、第2態様の判定に利用可能な負荷の具体例である。
本開示の第4態様は、第2態様又は第3態様に加え、
前記第1検出器は、電流計であり、
前記検出値は、電流値である、燃料電池システムを提供する。
第4態様の第1検出器(電流計)及び検出値(電流値)は、第2態様の判定に利用可能な検出器及び検出値の具体例である。
本開示の第5態様は、第1〜第4態様のいずれか一つに加え、
前記第1接続部は、差込プラグであり、
前記第2接続部は、前記差込プラグが差込まれるプラグ受けである、燃料電池システムを提供する。
第5態様の第1接続部及び第2接続部は、互いに着脱自在な第1接続部及び第2接続部の具体例である。また、補助電源装置には、第3接続部としてプラグ受けを有しているものが数多く存在する。したがって、第5態様によれば、多くの補助電源装置と第1接続部とを着脱自在に接続することが可能となる。すなわち、第5態様によれば、補機への電力供給元を商用電源とするか補助電源装置とするかを手動で変更する構成を実現するに当たり、補助電源装置の選択肢を広げることができる。
本開示の第6態様は、
第1〜第5態様のいずれか一つの燃料電池システムと、前記補助電源装置と、を備え、
前記第1接続部及び前記第3接続部は互いに着脱自在である、電力システムを提供する。
第6態様では、第1接続部及び第3接続部が互いに着脱自在である。このため、第6態様によれば、補機への電力供給元を商用電源とするか補助電源装置とするかを手動で変更する構成を実現し易い。
本開示の第7態様は、第6態様のいずれか一つに加え、
前記第1接続部は、差込プラグであり、
前記第2接続部は、前記差込プラグが差込まれるプラグ受けであり、
前記第3接続部は、前記差込プラグが差込まれるプラグ受けである、電力システムを提供する。
第7態様の第1接続部、第2接続部及び第3接続部は、第1接続部及び第2接続部を互いに着脱可能としつつ第1接続部及び第3接続部を互いに着脱可能とする場合の第1接続部、第2接続部及び第3接続部の具体例である。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら説明する。本開示は、以下の実施形態に限定されない。
図1に示すように、本実施形態の電源システムは、燃料電池システム100と、補助電源装置23と、を備えている。燃料電池システム100には、商用電源300からも、補助電源装置23からも、電力が供給されうる。
燃料電池システム100は、燃料電池10及び補機12を備えている。燃料電池システム100は、さらに、給電ライン26及び発電電力ライン28を備えている。給電ライン26は、発電電力ライン28とは異なる回路線である。具体的には、給電ライン26は、商用電源300と補機12とを接続して商用電源300の電力を補機12に供給することができる回路線である。発電電力ライン28は、燃料電池10で生成された電力を必要な場所(例えば、家庭内)に供給することができる回路線である。また、発電電力ライン28は、燃料電池システム100を商用電源300と系統連系させることができる回路線である。発電電力ライン28は、燃料電池10で生成された電力を商用電源300に逆潮流させるとき(電気事業者に売電するとき)に使用されてもよい。本実施形態では、給電ライン26には100Vの交流電力(第1の電圧の交流電力)が流れる。燃料電池10の運転時において、発電電力ライン28には200Vの交流電力(第1の電圧よりも高い第2の電圧の交流電力)が流れる。商用電源300の停電時において、発電電力ライン28の一部には100Vの交流電力が流れる。補助電源装置23は、給電ライン26に接続されうる。燃料電池システム100では、発電電力ライン28の電圧にマッチしない電圧の電力を補助電源装置23から給電ライン26に供給することが可能である。また、補助電源装置23は、分電盤50を経由することなく、補機12に直接的に電力を供給することができる。なお、本明細書において、交流電圧は実効値で表示されている。
給電ライン26は、第1ライン26aと第2ライン26bとを有している。第1ライン26aには、補機12に供給する電力が入力される第1接続部27aが設けられている。第2ライン26bには、商用電源300から供給される電力が出力される第2接続部27bが設けられている。第1接続部27a及び第2接続部27bは互いに着脱自在である。第2接続部27bに第1接続部27aを接続することによって、商用電源300から(第1接続部27aを経由して)補機12に電力を供給することが可能となる。補助電源装置23に含まれた第3接続部27cに第1接続部27aを接続することによって、補助電源装置23から(第1接続部27aを経由して)補機12に電力を供給することが可能となる。
本実施形態では、第1接続部27aは、差込プラグである。第2接続部27bは、差込プラグが差込まれるプラグ受けである。第3接続部27cは、差込プラグが差込まれるプラグ受けである。補助電源装置には、プラグ受けを有しているものが数多く存在する(後述のように、補助電源装置はアダプタを含みうる要素であることとする)。したがって、第1接続部27aを差込プラグとすることにより、補助電源装置23として採用可能な補助電源装置の選択肢を広げることができる。具体的には、第2接続部27bは、コンセントである。第3接続部27cは、コンセントである。第2接続部27bを構成するコンセントは、例えば屋外コンセントである。ただし、このコンセントは屋内コンセントであってもよい。第1系統電源344から供給される電力を出力可能なプラグ受け(コンセント)は、多くの施設(家庭、事業所など)に存在する。このため、本実施形態には、第2接続部27bの新設工事不要で燃料電池システム100を構築できる場合が多いというメリットがある。すなわち、コストメリットが得られ易い。
燃料電池10は、燃料供給源から供給された燃料を消費して直流電力を生成する。燃料供給源の例としては、都市ガス設備、水素貯蔵設備などが挙げられる。燃料の例としては、炭化水素ガス、水素ガス、アルコールなどが挙げられる。
補機12は、燃料電池10の運転に必要な動作を実行する機器類である。補機12の例としては、ポンプ、ブロワ、弁、流量計、圧力計などが挙げられる。燃料電池10を起動させる必要があるとき、補機12は、商用電源300又は補助電源装置23から電力供給によって燃料電池10の運転に必要な動作を実行する。燃料電池10の起動後、燃料電池10で生成された直流電力が補機12に供給される。図1では、燃料電池10から補機12に電力を供給するための回路は省略されている。
補助電源装置23は、100Vの交流電源装置でありうる。詳細には、補助電源装置23は、交流発電機、バッテリなどの非常用電源を含んでいる。バッテリは、自動車のバッテリであってもよい。本実施形態によれば、一定の要件さえ満たせば、補助電源装置23用の電源として様々な電源を使用することができる。補助電源装置23用の電源として100Vacの汎用の電源を使用できるし、補助電源装置23用の電源の出力電圧に厳格な公差も要求されない。これらのことは、電力システムの全体のコストを大幅に下げることにつながる。補助電源装置23は、第3接続部27cを含んでおり、第3接続部27cは第1接続部27aと着脱自在である。本実施形態では、補助電源装置23の非常用電源が第3接続部27cを含んでいる。ただし、補助電源装置23が非常用電源と該非常用電源に接続されたアダプタを含んでおり、該アダプタが第3接続部27cを含んでいてもよい。その他、補助電源装置23は、ケーブルなどの付属部品を含んでいてもよい。
本実施形態では、手動で(手作業で)第1接続部27aの接続先を第2接続部27bから第3接続部27cに変更したり第3接続部27cから第2接続部27bに変更したりすることができる。第1接続部27aと第2接続部27bとが着脱自在であり第1接続部27aと第3接続部27cとが着脱自在であることにより、第1接続部27aの接続先の手動変更が容易となっている。
燃料電池システム100は、商用電源300に接続され、商用電源300と系統連系することができるように構成されている。本実施形態では、燃料電池システム100は、第1系統電源344及び第2系統電源346に接続されている。詳細には、給電ライン26(詳細には、第2ライン26b)が第1系統電源344に接続され、発電電力ライン28が第2系統電源346に接続されている。第1系統電源344は、100Vacの電源である。第2系統電源346は、200Vacの電源である。本実施形態では、図7に示すように、第1系統電源344及び第2系統電源346は、分電盤50において、商用電源300と、一般家庭に引き込まれた単相3線の電力線305と、を利用して構成されている。図7に示すように、単相3線の電力線305は、電線305U、電線305W及び電線305Oを有している。電線305U及び305Wは、非接地線である。電線305Oは、接地線である。燃料電池10で電力が生成されているとき、燃料電池10の電力が発電電力ライン28及び分電盤50を経由して給電ライン26に供給される。燃料電池10が停止しているとき、第1系統電源344の電力が給電ライン26に供給される。
燃料電池システム100は、電力だけでなく、湯を供給することもできるコジェネレーションシステムとして構成されていてもよい。この場合、燃料電池10の熱によって生成された湯が貯湯タンク(図示省略)に蓄えられる。貯湯タンクの湯は、蛇口、風呂、温水暖房設備などに供給される。
燃料電池システム100は、さらに、DC/ACコンバータ(電力変換回路)14及びAC/DCコンバータ(電力変換回路)18を備えている。燃料電池10で生成された直流電力は、DC/ACコンバータ14において所定の電圧(例えば、200V又は100V)の交流電力に変換される。第1系統電源344又は補助電源装置23から補機12に供給されるべき電力は、AC/DCコンバータ18において交流電力から所定の電圧(例えば、24V)の直流電力に変換される。
燃料電池システム100は、さらに、バックアップボイラ22を備えている。バックアップボイラ22は、いわゆる瞬間湯沸かし器であり、燃料電池10と同じく都市ガス設備から燃料の供給を受ける。バックアップボイラ22は、バックアップ熱源の一例である。バックアップ熱源としては、バックアップボイラ22の他、抵抗加熱ヒータなども使用可能である。バックアップボイラ22で生成された湯が貯湯タンク(図示せず)に貯留されてもよいし、貯湯タンクの湯をバックアップボイラ22で加熱できるようになっていてもよい。
バックアップボイラ22は、商用電源300(詳細には、第1系統電源344)と補機12とを結ぶ給電ライン26(詳細には、第1ライン26a)から分岐する形で設けられている。バックアップボイラ22には、商用電源300又は補助電源装置23から(第1接続部27aを経由して)電力が供給されうる。したがって、バックアップボイラ22は、商用電源300の停電中及び燃料電池10の停止中にも水を加熱して湯を供給できる。
燃料電池システム100は、さらに、停電時専用コンセント24を備えている。停電時専用コンセント24は、商用電源300(詳細には、第1系統電源344)と補機12とを結ぶ給電ライン26(詳細には、第1ライン26a)から分岐する形で設けられている。詳細には、停電時専用コンセント24への回路線は、リレー32において、給電ライン26から分岐している。なお、本実施形態において、全てのリレーは、有接点リレーであってもよいし、無接点リレーであってもよい。
燃料電池システム100は、さらに、分岐ライン29及びリレー33を備えている。分岐ライン29は、発電電力ライン28から分岐しているラインである。リレー33は、DC/ACコンバータ14と商用電源300(詳細には、第2系統電源346)との間において、発電電力ライン28に設けられている。詳細には、リレー33は、発電電力ライン28と分岐ライン29との間の分岐位置に設けられている。分岐ライン29は、給電ライン26(詳細には、第1ライン26a)に接続されている。分岐ライン29及びリレー33は、商用電源300の停電時において、燃料電池10で生成された電力を安全にバックアップボイラ22、停電時専用コンセント24などの電気需要に供給する役割を担う。具体的には、リレー32を操作することによって、分岐ライン29と停電時専用コンセント24との間の電気的接続をオン又はオフにすることができる。このような構成によれば、停電時にのみ停電時専用コンセント24に燃料電池10で生成された電力を供給することができる。また、停電時専用コンセント24によれば、商用電源300の停電時にも様々な電気製品を家庭内で使用することが可能になる。
燃料電池システム100は、さらに、報知部49を備えている。報知部49は、所定の報知を行うことができる。
燃料電池システム100は、さらに、リレー34及び35を備えている。リレー34及び35は、それぞれ、給電ライン26(詳細には、第1ライン26a)及び発電電力ライン28に設けられている。詳細には、リレー34は、商用電源300(第1系統電源344)とリレー32との間において、給電ライン26に設けられている。リレー35は、商用電源300(第2系統電源346)とリレー33との間において、発電電力ライン28に設けられている。これらのリレー34及び35によれば、商用電源300が停電したときに、燃料電池システム100を商用電源300から安全に切り離すことができる。また、商用電源300が復旧したときに、燃料電池システム100を商用電源300に安全に接続することができる。
燃料電池システム100は、さらに、検出器38,39a,39b及び40を備えている(以下では、検出器39a及び39bを検出器39と総称することがある)。検出器38は、第1系統電源344の電圧又は補助電源装置23の電圧を検出する役割を担う。検出器38は、リレー34と第1接続部27aの間において、第1ライン26aの上に設けられている。検出器40は、第2系統電源346の電圧を検出する役割を担う。検出器40は、リレー35よりも商用電源300の近くにおいて、発電電力ライン28の上に設けられている。検出器38及び40は、典型的には、電圧センサである。例えば、第1接続部27aが第2接続部27bに接続されているときに、検出器38によって100Vacの電圧が検出されたら、第1系統電源344が有効である。第1接続部27aが第3接続部27cに接続されているときに、検出器38によって100Vacの電圧が検出されたら、補助電源装置23が第2ライン26bに電力を供給している。また、検出器40によって200Vacの電圧が検出されたら、第2系統電源346が有効である。検出器38,39及び40の検出信号は制御部16に入力される。
制御部16は、燃料電池システム100が商用電源300と系統連系するように、DC/ACコンバータ14を制御し、交流電力の位相の調整などを行うことができる。制御部16は、検出器38,40により取得した検出信号に基づいて、リレー32〜35の制御を行うことができる。制御部16は、検出器39の検出信号から検出値を読み取り、検出値を用いて第1接続部27aと補助電源装置23の接続の有無を判定することができる。この読み取り及び判定を行えるように、制御部16は、計測部16a及び判定部16bを含んでいる。なお、検出器39a及び39bの検出値両方を用いることは必須ではない。図7の例では、第1検出器39aの検出値を用いれば足りる。また、図7の例では、第1検出器39aは電線305Uに設けられているが、第1検出器39aは電線305Oに設けられていてもよい。検出器39a及び39bは、本実施形態では電流計であり、具体的にはカレントトランスである。制御部16は、復電検出を行うことができる。復電検出を行えるように、制御部16は、復電検出部16cを有している。制御部16は、補機12、バックアップボイラ22及び報知部49の制御も行うことができる。制御部16は、燃料電池システム100の全体の制御を行う。
また、本実施形態では、商用電源300からバックアップボイラ22に電力を供給する場合と補助電源装置23からバックアップボイラ22に電力を供給する場合の両方において、第1接続部27aに供給される電圧とバックアップボイラ22に供給される電圧が同じとなる。この特徴も、燃料電池システム100をシンプルに構成する上で有利な特徴であり、燃料電池システム100のコスト抑制に繋がる特徴である。
次に、燃料電池システム100の運転について詳細に説明する。図2〜図5において、破線は、電力の供給経路を表している。
(通常運転時)
図2に示すように、燃料電池システム100の通常運転時には、第1接続部27aは第2接続部27bに接続される。DC/ACコンバータ14が商用電源300(第2系統電源346)に電気的に接続されるように、リレー33及び35が制御される。これにより、発電電力ライン28を通じて200Vの交流電力が分電盤50に供給される。燃料電池10で生成された電力は、分電盤50を経由して家庭内の一般負荷に供給される。電力が余っている場合には、余った電力を商用電源300に逆潮流させてもよいし、負荷調整器などで消費させてもよい。また、バックアップボイラ22が商用電源300(第1系統電源344)に接続されるように、リレー32及び34が制御される。給電ライン26を通じて、100Vの交流電力がバックアップボイラ22に供給される。なお、「通常運転」とは、商用電源300が有効であり、かつ、燃料電池10が要求通りの電力(定格電力)を安定して生成しているときの運転を意味する。
なお、通常運転時において、補機12には燃料電池10で生成された直流電力が供給されている。そのため、AC/DCコンバータ18は、その機能を停止している。言い換えれば、AC/DCコンバータ18は、給電ライン26を通じて第1系統電源344から補機12に電力が供給されないように電流を遮断している。
(燃料電池の運転停止時)
図3に示すように、燃料電池10の運転停止時にも、第1接続部27aは第2接続部27bに接続される。AC/DCコンバータ18が商用電源300(第1系統電源344)に接続されるように、リレー32及び34が制御される。これにより、給電ライン26を通じて100Vの交流電力がAC/DCコンバータ18に供給される。バックアップボイラ22にも100Vの交流電力が供給される。
(商用電源の停電時)
一般に、燃料電池は、スタックの急速な劣化を抑制するために定期的に休止を必要とする。また、貯湯タンクの湯が満水に達すると、燃料電池は運転を停止する。燃料電池の運転の1サイクルは、例えば、0〜22時間の運転期間(発電期間)と2〜24時間の停止期間とを含む。そのため、停止期間に商用電源の停電が起こる可能性はある。
第1接続部27aが第2接続部27bに接続された状態で、制御部16は、検出器38及び40から定期的に検出信号を取得する。制御部16は、取得した検出信号に基づき、商用電源300が停電したかどうかを判断する。典型的には、検出器38及び40によって検出された電圧がゼロに低下した場合、商用電源300が停電したものと判断する。商用電源300の停電を検出したのち、制御部16は、所定の停電処理を実行する。なお、燃料電池10、商用電源300及び補助電源装置23のいずれからも電力の供給を受けることができないときのために、制御部16、スイッチ30などに電力が一時的に供給されるように、一次電池を備えたバックアップ回路(図示省略)が設けられている。
図6Aのフローチャートに示すように、まず、燃料電池10(FC:Fuel Cell)が停止中かどうかを判断する(ステップS1)。燃料電池10が停止中のとき、図6Bに示す停止中停電処理を実行する(ステップS2)。
図6Bに示すように、まず、商用電源300を燃料電池システム100から電気的に切断する(ステップST1)。具体的には、リレー34及び35をオフ(オープン)にする。次に、補助電源装置23から補機12及びバックアップボイラ22に電力を供給することが可能となるように、第1接続部27aの接続先を第2接続部27bから第3接続部27cに変更し(ステップST2)、補助電源装置23による第1ライン26aへの電力供給を開始する(ステップST3)。典型的には、燃料電池システム100のユーザーが、第1接続部27aを第2接続部27bから第3接続部27cに繋ぎ換え、補助電源装置23が給電を開始すべき旨の指示を補助電源装置23に与える(スイッチ操作など)。制御部16は、検出器38の検出信号を取得し、取得した検出信号に基づいて非常用の補助電源装置23が第1ライン26aに電力を供給しているかどうかを判断する(ステップST4)。具体的には、検出器38によって検出された電圧が所定の範囲内(例えば、101±20Vac)に収まっていれば、補助電源装置23が第1ライン26aに電力を供給しているものと判断する。そして、例えば、制御部16に通信可能に接続されて家庭内に設置されたリモコン又はタッチパネルにメッセージを表示させることによって、燃料電池10の起動が可能であることを表示する(ステップST5)。併せて、湯の使用が可能であることを表示させてもよい。
図6Bの停止中停電処理を実行することによって、図4に示すように、補助電源装置23から補機12及びバックアップボイラ22への電力供給が可能となる。ユーザーによって燃料電池システム100を起動すべき旨の指示が燃料電池システム100に与えられた場合、補機12への電力供給が開始される。具体的には、リレー34をオン(クローズ)にする。ただし、ステップST5において、補機12への電力供給を自動的に開始し、燃料電池10を自動的に起動させてもよい。
本実施形態によれば、商用電源300の停電時かつ燃料電池10の起動前において、補機12への電力供給元が商用電源300から補助電源装置23に切り替えられたとき、バックアップボイラ22にも補助電源装置23から電力が供給される。一見すると、バックアップボイラ22に急いで給電する意味がないようにも思われる。しかし、燃料電池10の種類にもよるが、燃料電池10を起動して安定的に発電させるためには、30〜60分間の時間が必要な場合が多い。したがって、補助電源装置23の電力でバックアップボイラ22の運転を直ちに可能にすることは、停電時における燃料電池システム100の利便性及びユーザーにとっての快適性を大幅に向上させる。例えば、貯湯タンクの湯切れが起きても、バックアップボイラ22で沸かした湯を蛇口、風呂、温水暖房設備などに供給することができる。
(商用電源の停電時かつ燃料電池の起動後)
燃料電池10の起動後には、燃料電池10で生成された電力が補機12に供給される。これにより、停電後も燃料電池10が自立運転を続けることが可能となる。制御部16は、例えば、燃料電池10からのフィードバック信号を取得することによって、燃料電池10が起動したかどうかを判断する。
また、燃料電池10の起動後には、図5に示すように、停電時専用コンセント24が分岐ライン29に電気的に接続されるように、リレー32を操作する。また、発電電力ライン28とバックアップボイラ22及び停電時専用コンセント24とを電気的に接続するようにリレー33を操作する。さらに、燃料電池10で生成された直流電力が100Vの交流電力に変換されるように、DC/ACコンバータ14を制御する。
上述のリレー32の操作後に、補助電源装置23の発電を停止させ、図5に示すように、第1接続部27aの接続先を第3接続部27cから第2接続部27bに変更する。典型的には、燃料電池システム100のユーザーが、補助電源装置23による第1ライン26aへの電力供給を停止すべき旨の指示が補助電源装置23に与え、補助電源装置23の電力供給停止後に、第1接続部27aを第3接続部27cから第2接続部27bに繋ぎ換える。
燃料電池10の起動後に行われる上述の動作により、第1接続部27aの接続先を第3接続部27cから第2接続部27bに変更した後も、バックアップボイラ22を使用し続けることが可能となる。停電時専用コンセント24を介して燃料電池10で生成された電力を家庭内に供給することが可能となる。また、燃料電池10の起動後にバックアップボイラ22への電力供給元を補助電源装置23から燃料電池10に変更することによって、補助電源装置23の電力消費を最小限に抑えることができる。このことは、補助電源装置23がバッテリである場合に特に有効である。
一方、図6AのフローチャートのステップS3に示すように、燃料電池10の通常運転時に商用電源300の停電が起こった場合、所定の運転中停電処理(ステップS4)を実行する。制御部16は、検出器38及び40から取得した検出信号に基づいて、燃料電池10の通常運転時に停電が起きたかどうかを判断することができる。具体的には、上記検出信号により電圧の大きさ及び/又は周期(周波数)が通常運転時から変化した場合に、停電が発生したと判定することができる。
ステップS4の運転中停電処理には、例えば、次の処理が含まれる。まず、リレー34及び35をオフにして燃料電池システム100を商用電源300から切り離す。また、燃料電池10で生成された直流電力が100Vの交流電力に変換されるように、DC/ACコンバータ14の制御を変更する(通常時は200Vac)。分岐ライン29が発電電力ライン28に電気的に接続されるようにリレー33を操作する。停電時専用コンセント24に燃料電池10で生成された電力が供給されるように、リレー32を操作する。詳細には、停電時専用コンセント24が分岐ライン29に電気的に接続されるように、リレー32を操作する。これにより、燃料電池システム100は、商用電源300の停電時の運転への移行を完了する。燃料電池10で生成された電力がバックアップボイラ22及び停電時専用コンセント24に供給される。
また、図6Aのフローチャートに示すように、燃料電池10の停止中でも運転中でもない場合には、燃料電池10を起動している最中であるから、所定の起動中停電処理(ステップS5)を実行する。起動中停電処理として、起動中の燃料電池10を停止させる処理が挙げられる。なお、「起動中」の語句は、補機12の動作の開始から、燃料電池10が要求通りの電力(定格電力)を安定して生成できるようになるまでの期間を意味する。
次に、商用電源300が復旧したときの処理を説明する。
制御部16(具体的には復電検知部16c)は、検出器40から定期的に検出信号を取得する。制御部16は、取得した検出信号に基づき、商用電源300の停電が解除されたどうか(復電したかどうか)を判断する。典型的には、検出器40によって検出された電圧が200Vacに上昇した場合、商用電源の停電が解除されたものと判断する。なお、他の方法で商用電源300が復電したことを検知することもできる。商用電源300の電圧の大きさ以外では、例えば、電圧の周波数、ゼロクロスの周期などで、商用電源300が復電したかどうかを判定することができる。
燃料電池10で生成された電力がバックアップボイラ22に供給されている最中に商用電源300の停電が解除された場合には、リレー32がさらに操作されることによってバックアップボイラ22への電力供給元が燃料電池10から商用電源300へと切り替わる(第1接続部27aは第2接続部27bに接続されているものとする)。具体的には、燃料電池10の運転を一旦停止し、その後、停電時専用コンセント24が給電ライン26から切り離されるように、リレー32を操作する。分岐ライン29が発電電力ライン28から切り離されるようにリレー33を操作する。そして、リレー34及びリレー35をオン(クローズ)にする。リレー32及び34の切り替えにより、商用電源300(詳細には、第1系統電源344)から補機12への電力の供給が可能な状態となる。商用電源300から補機12に電力を供給し、燃料電池10を再起動させる。再起動後には、燃料電池10で生成された直流電力が200Vの交流電力に変換されるようにDC/ACコンバータ14が制御される(停電時は100Vac)。このようにすれば、商用電源300の復旧後、燃料電池システム100の通常運転にスムーズに移行することができる。また、停電時専用コンセント24が使用され続けることを防止できる。
(第1接続部27aの接続先を手動変更することに伴い発生しうる問題及び当該問題発生の防止について)
上述のように、本実施形態では、第1接続部27aの接続先の変更を、燃料電池システム100のユーザーが手動で行うという構成が採用されている。この構成は、燃料電池システム100のコストを抑制するのに適している。この構成においては、停電発生時に燃料電池10が運転を停止している場合、燃料電池システム100のユーザーが、第1接続部27aの接続先を第3接続部27cに変更し、これにより、補助電源装置23から補機12に電力を供給して燃料電池10を起動させることが可能となる。燃料電池10の起動後には、ユーザーが、第1接続部27aの接続先を第2接続部27bに戻し、これにより、停電解消後(復電後)において燃料電池10の運転を停止し、再度起動が必要なときに商用電源300から補機12に電力が供給されている状態で燃料電池10を再起動させることが可能となる。しかし、このようにすると、以下の問題が生じうる。すなわち、燃料電池システム100のユーザーが、停電中に燃料電池10が起動した後に第1接続部27aの接続先を第3接続部27cから第2接続部27bに戻すのを忘れ、この状態で燃料電池を再起動することがありうる。この場合、本来であれば停電時に利用するべき補助電源装置23の電力が不必要に消費されてしまう。この不必要な電力消費は、後の停電時に燃料電池10を起動させるのに必要な電力を補助電源装置23から補機12に供給できないという事態を招きうる。
そこで、本実施形態では、商用電源300が復電してから所定時間(例えば、5〜10秒程度)経過後において第1接続部27aと第3接続部27cとが接続されていると制御部16(具体的には判定部16b)が判定した場合に、燃料電池システム100(具体的には報知部49)は、(i)所定の報知を行う。このように、燃料電池システム100は、第1接続部27aと補助電源装置23とが接続されていることが疑われる場合に、所定の報知を行うことができる。報知は、燃料電池システム100のユーザーに、第1接続部27aの接続先を第2接続部27bに戻す契機を与える。ユーザーが第1接続部27aの接続先を第2接続部27bに戻すことにより、本来であれば停電時に利用するべき補助電源装置23の電力が不必要に消費される事態が回避され、後の停電時に燃料電池10を起動させるのに必要な電力を補助電源装置23から補機12に供給できないという事態が回避される。なお、上述の判定を復電時ではなく復電してから所定時間経過後に行うのは、復電後の商用電源300の安定性確認のためである。ただし、上述の判定を、所定時間経過を待たず、復電時に行ってもよい。
燃料電池システム100のユーザーにが分かるものであれば、上記(i)の報知の種類は特に限定されない。上記(i)の報知は、視覚に訴えるものであってもよく、聴覚に訴えるものであってもよい。視覚に訴える報知は、例えば、画面への所定の表示である。視覚に訴える報知の具体例は、制御部16に通信可能に接続されて家庭内に設置されたリモコン又はタッチパネル、若しくはネットワークで燃料電池システム100と通信可能とされたスマートフォンなどに表示されるメッセージである。聴覚に訴える報知は、例えば、警告音である。
上記(i)の報知に代え、(ii)燃料電池10の起動を禁止してもよい。このようにしても、上記のような不必要な電力消費が回避されるため、同様の効果が得られる。
本実施形態では、第2ライン26bは、商用電源300から引き込まれた2本の電線305U及び305Oと、これらの2本の電線から商用電源300の電力が供給される第1系統電源344と、を介して、商用電源300の電力が供給されるように構成されている。燃料電池システム100は、上記2本の電線の一方における第1系統電源344への接続ポイント310と商用電源300との間の位置に設けられた第1検出器39aと、補助電源装置23及び商用電源300のいずれか一方から第1接続部27aを経由して電力が供給されうる位置に設けられた負荷と、を備えている。制御部16は、負荷の出力を変化させ、第1検出器の検出値の変化が所定範囲内であるときに第1接続部27aと第3接続部27cは接続されていると判定する。上記の「2本の電線の一方」は、電線305Uであってもよく電線305Oであってもよい。2本の電線の一方における接続ポイント310と商用電源300の間の位置の一例は、受電端である。受電端は、電力会社と需要家の責任分解点である。本実施形態では、第1検出器は電流計(具体的にはカレントトランス)であり、第1検出器の検出値は電流値である。具体的には、制御部16の計測部16aが、第1検出器からの検出信号から検出値を読み取り、判定部16bが上記の判定を担当する。上記の負荷として、例えば、補機12又はバックアップボイラ(バックアップ熱源)22を用いることができる。
本明細書に開示された技術は、燃料電池システムのコストを抑制しつつ、停電中に燃料電池を起動させるのに必要な電力を補機に供給できない事態を回避するのに適している。
10 燃料電池
12 補機
14 DC/ACコンバータ
16 制御部
16a 計測部
16b 判定部
16c 復電検出部
18 AC/DCコンバータ
23 補助電源装置
26 給電ライン
26a 第1ライン
26b 第2ライン
27a 第1接続部
27b 第2接続部
27c 第3接続部
28 発電電力ライン
29 分岐ライン
32 リレー
33 リレー
34 リレー
35 リレー
38 検出器
39 検出器
40 検出器
50 分電盤
100 燃料電池システム
300 商用電源
305 電力線
305U,305W,305O 電線
310 接続ポイント
344 第1系統電源
346 第2系統電源

Claims (7)

  1. 補助電源装置から電力が供給されうる燃料電池システムであって、
    燃料電池と、
    前記燃料電池の運転に必要な動作を実行可能である補機と、
    第1ラインと第2ラインとを有する給電ラインと、
    制御部と、を備え、
    前記第1ラインには、前記補機に供給する電力が入力される第1接続部が設けられており、
    前記第2ラインには、商用電源から供給される電力が出力される第2接続部が設けられており、
    前記第1接続部及び前記第2接続部は互いに着脱自在であり、
    前記第1接続部を前記第2接続部に接続することによって、前記商用電源から前記補機に電力を供給することが可能となり、
    前記第1接続部を前記補助電源装置に含まれた第3接続部に接続することによって、前記補助電源装置から前記補機に電力を供給することが可能となり、
    前記商用電源の復電時又は前記商用電源が復電してから所定時間経過後において前記第1接続部と前記第3接続部とが接続されていると前記制御部が判定した場合に、前記燃料電池システムは(i)所定の報知を行う及び/又は(ii)前記燃料電池の起動を禁止する、燃料電池システム。
  2. 前記第2ラインは、前記商用電源から引き込まれた2本の電線と、前記2本の電線から前記商用電源の電力が供給される第1系統電源と、を介して、前記商用電源の電力が供給されるように構成されており、
    前記燃料電池システムは、前記2本の電線の一方における前記第1系統電源への接続ポイントと前記商用電源との間の位置に設けられた第1検出器と、前記補助電源装置及び前記商用電源のいずれか一方から前記第1接続部を経由して電力が供給されうる位置に設けられた負荷と、を備え、
    前記制御部は、前記負荷の出力を変化させ、前記第1検出器の検出値の変化が所定範囲内であるときに、前記第1接続部と前記第3接続部とが接続されていると判定する、請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. (i)前記負荷は、前記補機である、又は、
    (ii)前記燃料電池システムは、水を加熱して湯を供給するバックアップ熱源を備え、前記負荷は、前記バックアップ熱源である、請求項2に記載の燃料電池システム。
  4. 前記第1検出器は、電流計であり、
    前記検出値は、電流値である、請求項2又は3に記載の燃料電池システム。
  5. 前記第1接続部は、差込プラグであり、
    前記第2接続部は、前記差込プラグが差込まれるプラグ受けである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の燃料電池システム。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の燃料電池システムと、前記補助電源装置と、を備え、
    前記第1接続部及び前記第3接続部は互いに着脱自在である、電力システム。
  7. 前記第1接続部は、差込プラグであり、
    前記第2接続部は、前記差込プラグが差込まれるプラグ受けであり、
    前記第3接続部は、前記差込プラグが差込まれるプラグ受けである、請求項6に記載の電力システム。
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