JP2018137040A - 車載バッテリの制御装置、及び車載バッテリの制御方法 - Google Patents

車載バッテリの制御装置、及び車載バッテリの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】低温環境下において、エンジン6の始動性を損なうことなく、車載バッテリ2を予熱できるバッテリ制御装置1を提供することを目的とする。【解決手段】予熱のために車載バッテリ2の放電を制御するバッテリ制御装置1であって、制御ユニット5が、放電後における車載バッテリ2の最大出力Pmax、及びエンジン6の始動に要求される要求出力Preqが等しくなる関係式を満足する最小電流値Imin、及び最大放電時間ΔTmaxを、充電率の下限値に基づいて算出する第1算出手段と、関係式を満足する最大電流値Imax、及び最小放電時間ΔTminを、下限電圧Vminに基づいて算出する第2算出手段と、最小電流値Imin、最大電流値Imax、最小放電時間ΔTmin、及び最大放電時間ΔTmaxに基づいて放電条件を決定する放電条件決定手段と、車載バッテリ2を放電する放電手段とを備えたことを特徴とする。【選択図】図4

Description

この発明は、例えば、車両に搭載されたリチウムイオン二次電池を、冷間時に予熱するような車載バッテリの制御装置、及び車載バッテリの制御方法に関する。
自動車などの車両において、近年、減速時の減速エネルギーを電力に変換して蓄電し、蓄電した電力をオーディオなどの車載機器に供給する回生システムを搭載した車両が増加している。このような回生システムを備えた車両では、減速エネルギーから得た電力を蓄電する車載バッテリとして、複数のセルが直列接続されたリチウムイオン二次電池が用いられている。
さらに、昨今では、エンジンを始動させるスタータモータの駆動に、従来の鉛蓄電池に替えてリチウムイオン二次電池を用いることが検討されている。
このリチウムイオン二次電池は、鉛蓄電池に比べて、高出力で、かつ充電効率が優れているという特徴がある一方で、例えば外気温度が0℃以下のような低温環境下では、その出力特性が極端に低下するという特徴がある。
このため、オーディオなどの車載機器に比べてより高い出力が要求されるスタータモータの駆動にリチウムイオン二次電池を用いる場合、低温環境下における出力特性の低下によってエンジンの始動が困難になるおそれがあった。
そこで、低温環境下におけるリチウムイオン二次電池の出力特性を改善するために、放電によってリチウムイオン二次電池を昇温させる技術が提案されている(特許文献1参照)。
ところで、リチウムイオン二次電池は、早期劣化の防止や安全性の確保のため、予め各種制限が設定されており、これら各種制限の範囲で充放電が制御されている。このため、リチウムイオン二次電池の各種制限近くまで、予熱のための放電を行うと、リチウムイオン二次電池から出力を得る際、所望される出力を得られないおそれがあった。
特に、エンジンの始動にはリチウムイオン二次電池に高い出力が要求されるため、エンジンの始動にリチウムイオン二次電池を用いる場合、リチウムイオン二次電池における各種制限の範囲を超えることがないように、予熱のための放電を適切に制御する必要があった。
特表2016−524786号公報
本発明は、上述の問題に鑑み、低温環境下において、エンジンの始動性を損なうことなく、車載バッテリを予熱できる車載バッテリの制御装置、及び車載バッテリの制御方法を提供することを目的とする。
この発明は、車両のエンジンの始動に用いられるとともに、直列接続された複数のセルを有する車載バッテリと、該車載バッテリの温度を検出するバッテリ温度検出手段と、予熱のために前記車載バッテリの放電を制御する予熱制御部とを備えた車載バッテリの制御装置であって、前記予熱制御部が、前記車載バッテリの温度が所定温度以下の場合、放電後における前記車載バッテリの最大出力、及び前記エンジンの始動に要求される要求出力の関係を示す次の関係式
Figure 2018137040
を満足する最小出力電流値、及び最大放電時間を、前記車載バッテリにおける充電率の下限値に基づいて算出する第1算出手段と、前記関係式を満足する最大出力電流値、及び最小放電時間を、前記車載バッテリの下限電圧に基づいて算出する第2算出手段と、前記第1算出手段が算出した前記最小出力電流値、及び前記最大放電時間、並びに前記第2算出手段が算出した前記最大出力電流値、及び前記最小放電時間に基づいて、予熱のための放電条件を決定する放電条件決定手段と、前記放電条件に基づいて、前記車載バッテリを放電する放電手段とを備えたことを特徴とする。
上記充電率の下限値、及び車載バッテリの下限電圧は、予め定めた値であって、例えば、電池メーカーが推奨する値、あるいは実験によって得られた値などとすることができる。
本発明により、低温環境下において、エンジンの始動性を損なうことなく、車載バッテリを予熱することができる。
具体的には、上述した関係式を満足する最小出力電流値、及び最大放電時間を、車載バッテリにおける充電率の下限値に基づいて算出したことにより、車載バッテリの制御装置は、放電後の車載バッテリにおける充電率が、予め定めた充電率の下限値を下回ることなく、かつエンジンの始動に要求される要求出力を確保できる1つ目の放電条件を得ることができる。
一方、上述した関係式を満足する最大出力電流値、及び最小放電時間を、車載バッテリの下限電圧に基づいて算出したことにより、車載バッテリの制御装置は、予熱後の車載バッテリから取り出し可能な電圧が下限電圧を下回ることなく、かつエンジンの始動に要求される要求出力を確保できる2つ目の放電条件を得ることができる。
このため、車載バッテリの制御装置は、充電率の下限値、及び下限電圧を下回ることなく、かつエンジンの始動に要求される要求出力を確保できる放電条件の範囲を特定することができる。すなわち、車載バッテリの制御装置は、最小出力電流値以上、最大出力電流値以下、かつ最小放電時間以上、最大放電時間以下の範囲を、放電条件の範囲とすることができる。
これにより、車載バッテリの制御装置は、放電によって車載バッテリを予熱した後であっても、エンジンの始動に要求される要求出力を確保できる放電条件を適切に決定することができる。
従って、車載バッテリの制御装置は、低温環境下において、エンジンの始動性を損なうことなく、車載バッテリを予熱することができる。
この発明の態様として、前記予熱制御部が、前記車載バッテリと電気的に接続された負荷装置を示す負荷装置情報、該負荷装置の動作に要求される電流を示す要求電流情報、及び該要求電流を出力する放電時間を示す放電時間情報を関連付けて登録した放電条件テーブルが記憶された記憶手段を備え、前記放電条件決定手段が、前記最小出力電流値以上、前記最大出力電流値以下、かつ前記最小放電時間以上、前記最大放電時間以下の範囲に対応する前記放電条件を、前記放電条件テーブルに基づいて決定する構成である。
上記負荷装置は、例えば、電気加熱触媒、デフォッガ、シートヒータ、ブレーキポンプ、燃料ポンプなどとすることができ、好ましくは低温環境下において早期の昇温が望まれる電気加熱触媒やシートヒータなどとすることができる。
この発明により、車載バッテリの制御装置は、予熱のための放電先となる負荷装置、出力電流値、及び放電時間を容易に決定することができる。
さらに、例えば、低温環境下において、早期に電力の供給が望まれる電気加熱触媒やシートヒータを予め放電条件テーブルに登録しておくことで、車載バッテリの制御装置は、電気加熱触媒やシートヒータを、エンジンが始動する前に容易に昇温開始することができる。
従って、車載バッテリの制御装置は、放電先となる負荷装置などを登録した放電条件テーブルに基づいて放電条件を決定することで、放電条件の決定を容易にするとともに、予熱のために放電された電力を有効に活用して、燃費向上や居住性向上を図ることができる。
またこの発明の態様として、前記放電条件決定手段が、前記放電条件テーブルの前記要求電流情報のうち、前記最小出力電流値以上、前記最大出力電流値以下の範囲に対応する最も大きい要求電流情報に基づいて、放電条件を決定する構成である。
この発明により、車載バッテリの制御装置は、予熱のための出力電流値を大きくできるため、短時間で車載バッテリを予熱することができる。このため、例えば、放電後にエンジンを始動させる際、車載バッテリの制御装置は、予熱に要する待ち時間による違和感や不快感を、乗員に与えにくくすることができる。
従って、車載バッテリの制御装置は、乗員に違和感や不快感を与えることなく、車載バッテリを効率よく予熱できるとともに、エンジンの始動性を確実に向上することができる。
またこの発明の態様として、前記予熱制御部が、前記エンジンの始動を制御する装置と電気的に接続されるとともに、前記エンジンの始動を許可する始動許可信号を出力する始動許可出力手段を備え、該始動許可出力手段が、予熱のための前記車載バッテリの放電が終了した場合、前記エンジンの始動を制御する装置に対して前記始動許可信号を出力する構成である。
この発明により、車載バッテリの制御装置は、放電による車載バッテリの予熱前にエンジンが始動することを防止できる。これにより、車載バッテリの制御装置は、予熱後の車載バッテリによってエンジンを始動でき、低温環境下におけるエンジンの始動性を確実に向上させることができる。
またこの発明は、車両のエンジンの始動に用いられるとともに、直列接続された複数のセルを有する車載バッテリと、該車載バッテリの温度を検出するバッテリ温度検出手段と、予熱のために前記車載バッテリの放電を制御する予熱制御部とを備えた制御装置を用いた車載バッテリの制御方法であって、前記予熱制御部が、前記車載バッテリの温度が所定温度以下の場合、放電後における前記車載バッテリの最大出力、及び前記エンジンの始動に要求される要求出力の関係を示す次の関係式
Figure 2018137040
を満足する最小出力電流値、及び最大放電時間を、前記車載バッテリにおける充電率の下限値に基づいて算出する第1算出工程と、前記関係式を満足する最大出力電流値、及び最小放電時間を、前記車載バッテリの下限電圧に基づいて算出する第2算出工程と、前記第1算出工程で算出した前記最小出力電流値、及び前記最大放電時間、並びに前記第2算出工程で算出した前記最大出力電流値、及び前記最小放電時間に基づいて、予熱のための放電条件を決定する放電条件決定工程と、前記放電条件に基づいて、前記車載バッテリを放電する放電工程とを備えたことを特徴とする。
本発明により、車載バッテリの制御方法は、最小出力電流値以上、最大出力電流値以下、かつ最小放電時間以上、最大放電時間以下の範囲を、放電条件の範囲とすることができる。
これにより、車載バッテリの制御方法は、放電によって車載バッテリを予熱した後であっても、エンジンの始動に要求される要求出力を確保できる放電条件を適切に決定することができる。
従って、車載バッテリの制御方法は、低温環境下において、エンジンの始動性を損なうことなく、車載バッテリを予熱することができる。
本発明により、低温環境下において、エンジンの始動性を損なうことなく、車載バッテリを予熱できる車載バッテリの制御装置、及び車載バッテリの制御方法を提供することができる。
バッテリ制御装置における内部構成を示すブロック図。 車載バッテリの特性を説明する説明図。 放電情報テーブルを説明する説明図。 バッテリ制御装置における処理の動作を示すフローチャート。 エンジンの始動に要求される要求出力を確保できる放電時間と出力電流値との関係を説明する説明図。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
図1はバッテリ制御装置1における内部構成のブロック図を示し、図2は車載バッテリ2の特性を説明する説明図を示し、図3は放電条件テーブル53を説明する説明図を示している。
さらに、図2(a)は充電率と内部起電力との関係を示すグラフを示し、図2(b)はバッテリ温度と内部抵抗値との関係を示すグラフを示している。
本実施形態におけるバッテリ制御装置1は、乗員の操作によって車両が使用状態に移行する際に、車両に搭載されたリチウムイオン二次電池である車載バッテリ2を予熱するための制御装置である。
このバッテリ制御装置1は、図1に示すように、車両に搭載された車載バッテリ2と、車載バッテリ2の温度を検知するバッテリ温度センサ3と、車載バッテリ2の電圧及び電流を検知する電圧電流センサ4と、車載バッテリ2の充放電を制御する制御ユニット5とで構成されている。
さらに、制御ユニット5には、図1に示すように、エンジン6の動作を制御するECU7(Electronic
Control Unit)と、制御ユニット5を介して車載バッテリ2から供給された電力で駆動する複数の車載装置8とが接続されている。なお、図1では、図示を省略するために、制御ユニット5に接続された車載装置8を1つだけ図示している。
車載バッテリ2は、図1に示すように、リチウムイオン二次電池であって、同じ出力特性を有するとともに、直列接続された4個のセル2aで構成されている。この4個のセル2aは、例えば、それぞれ60%の充電率で予め蓄電されているものとする。
さらに、車載バッテリ2には、安全な動作を保証するため、放電限界となる充電率の下限値と、出力可能な電圧の下限値である下限電圧とが、予め設定されている。
ここで、車載バッテリ2における充電率と内部起電力との関係、及びバッテリ温度と内部抵抗値との関係について説明する。
充電率と内部起電力との関係は、図2(a)に示すように、横軸を充電率、縦軸を内部起電力とするグラフにおいて、充電率の増加に対して、内部起電力の増加割合が一様でない非線形のグラフで示すことができる。
具体的には、充電率と内部起電力との関係は、充電率が低い範囲、及び充電率が高い範囲において、充電率の増加に対して内部起電力の増加割合が大きく、その間の範囲では充電率の増加に対して内部起電力の増加割合が小さいグラフで示すことができる。
一方、バッテリ温度と内部抵抗値との関係は、図2(b)に示すように、横軸をバッテリ温度、縦軸を内部抵抗値とするグラフにおいて、バッテリ温度の上昇に対して、内部抵抗値の低下割合が一様でない非線形のグラフで示すことができる。
具体的には、バッテリ温度と内部抵抗値との関係は、バッテリ温度が低い範囲、及びバッテリ温度が高い範囲において、バッテリ温度の上昇に対して内部抵抗値の低下割合が大きく、その間の範囲ではバッテリ温度の上昇に対して内部抵抗値の低下割合が小さいグラフで示すことができる。
また、バッテリ温度センサ3は、車載バッテリ2の適宜の位置に装着されるとともに、制御ユニット5と電気的に接続されたセンサであって、車載バッテリ2の温度を検出する機能と、検出した温度をバッテリ温度信号として制御ユニット5に出力する機能とを有している。
また、電圧電流センサ4は、車載バッテリ2の各セル2aと電気的に接続されるとともに、制御ユニット5と電気的に接続されたセンサであって、車載バッテリ2の各セル2aの電圧、及び電流を検出する機能と、検出した電圧、及び電流をそれぞれ電圧信号、及び電流信号として制御ユニット5に出力する機能とを有している。
また、制御ユニット5は、図1に示すように、バッテリ温度センサ3、電圧電流センサ4、車載装置8、及びECU7と電気的に接続されている。この制御ユニット5は、図1に示すように、各種情報を記憶する記憶部51と、各部の動作を制御する制御部52とで構成されている。
記憶部51は、例えば、不揮発性メモリなどで構成され、各種情報を書き込んで記憶する機能と、各種情報を読み出す機能とを有している。この記憶部51には、車載バッテリ2を予熱する際、放電先となる車載装置8や車載装置8へ出力される出力電流値などを登録した放電条件テーブル53が予め記憶されている。
より詳しくは、放電条件テーブル53は、図3に示すように、登録番号を示す情報が登録された登録番号欄53aと、放電先装置欄53bと、総出力電流欄53cと、放電時間欄53dとで構成されている。
放電先装置欄53bには、制御ユニット5と電気的に接続された複数の車載装置8のうち、1つの車載装置8を示す情報、あるいは2つ以上の車載装置8を示す情報が、登録番号欄53aの1つに関連付けて登録されている。
総出力電流欄53cには、放電先装置欄53bに登録された車載装置8に対して、車載バッテリ2から出力される電流値の総和を示す情報が登録されている。
放電時間欄53dは、放電先装置欄53bに登録された車載装置8に対して、車載バッテリ2の電力を供給する時間を示す情報が登録されている。
そして、放電条件テーブル53は、登録番号欄53aの1つに関連付けられた放電先装置欄53bの値、総出力電流欄53cの値、及び放電時間欄53dの値を関連付けて、1つの放電条件情報として登録している。
なお、本実施形態において、放電条件テーブル53の放電先装置欄53bには、一例として、電気加熱触媒、デフォッガ、シートヒータ、オイルポンプ、燃料ポンプ、及びブレーキアクチュエータを、適宜組み合わせて登録している。
制御部52は、CPU及びメモリなどで構成され、バッテリ温度センサ3が出力したバッテリ温度信号に基づいて車載バッテリ2の温度を取得する機能と、電圧電流センサ4の電圧信号、及び電流信号に基づいて各セル2aの電圧値、及び電流値を取得する機能と、ECU7と各種情報の受け渡しを行う機能と、車載バッテリ2の充放電を制御する機能とを有している。
また、車載装置8は、車載バッテリ2を予熱する際、放電先となる装置であって、例えば、電気加熱触媒、デフォッガ、シートヒータ、オイルポンプ、燃料ポンプ、及びブレーキアクチュエータなどとする。なお、車載装置8は、低温環境下において、早期の昇温が望まれる装置など、エンジンが始動する前から電力供給が望まれる装置が好ましい。
次に、エンジンが停止した状態で、低温環境下に長時間放置された車両が、乗員の操作によって使用状態に移行する際、上述した構成のバッテリ制御装置1が開始する処理について、図4及び図5を用いて詳しく説明する。
なお、図4はバッテリ制御装置1における処理のフローチャートを示し、図5はエンジン6の始動に要求される要求出力を確保できる放電時間ΔTと電流値Iとの関係を説明する説明図を示している。
まず、車両に乗車した乗員によって、エンジンを始動させる始動ボタン(図示省略)が押下されると、ECU7は、エンジン6の始動許可を要求する始動要求信号を、制御ユニット5に出力する。
一方、エンジンを始動させる始動ボタンが押下されると、制御ユニット5の制御部52は、図4に示すように、処理を開始して、始動要求信号を受信したか否かを判定する(ステップS101)。始動要求信号を受信していなければ(ステップS101:No)、制御部52は、始動要求信号を受信するまで処理を待機する。
ステップS101において、始動要求信号を受信した場合(ステップS101:Yes)、制御部52は、温度取得処理を開始して(ステップS102)、バッテリ温度センサ3から取得したバッテリ温度信号に基づいて、現在の車載バッテリ2の温度を取得する。
その後、制御部52は、バッテリ温度が予め定めた閾値温度以下か否かを判定する(ステップS103)。なお、閾値温度としては、例えば、車載バッテリ2の出力特性が低下する0℃などとする。
バッテリ温度が閾値温度以下であれば(ステップS103:Yes)、制御部52は、放電後の車載バッテリの最大出力Pmaxが、エンジン6の始動に要求される要求出力Preqを確保できる電流値Iと、電流値Iで放電する放電時間ΔTとの組み合わせを、車載バッテリ2における充電率の下限値に基づいて、算出する第1算出処理を開始する(ステップS104)。
具体的には、放電後における車載バッテリ2の最大出力Pmaxが、エンジン6の始動に要求される要求出力Preqと等しい場合、放電後であってもエンジン6を始動させることができる。
そこで、制御部52は、放電後における車載バッテリ2の最大出力Pmaxと、エンジン6の始動に要求される要求出力Preqとの関係を示す次の関係式(式1)を満足する電流値I、及び放電時間ΔTを算出する。
Figure 2018137040
この式1において、放電による内部起電力Eの低下代を示すΔE、及び放電による内部抵抗値Rの低下代を示すΔRは、それぞれ次の式2、及び式3で定義付けされる。
Figure 2018137040
なお、式2の(dE/dSOC)は、図2(a)に示した充電率と内部起電力との関係を示すグラフにおいて、現在の充電率における傾きを示している。
Figure 2018137040
なお、式3の(dR/dTEMP)は、図2(b)に示したバッテリ温度と内部抵抗値のグラフにおいて、現在のバッテリ温度における傾きを示している。
上述した式1におけるΔE、及びΔRに、式2、及び式3をそれぞれ代入すると、式1は、以下の式4で示す2次方程式に置き換えることができる。
Figure 2018137040
すなわち、制御部52は、第1算出処理において、上述した式4を満足する電流値I、及び放電時間ΔTを算出する。
なお、上述した式4において、式4を満足する放電時間ΔT、及び電流値Iは、横軸が放電時間ΔT、縦軸が電流値Iのグラフで示すと、図5の太実線で示したように、放電時間ΔTの増加に対して電流値Iが非線形で減少するグラフで表すことができる。
ここで、車載バッテリ2を予熱するために放電する際、車載バッテリ2の充電率が既に下限値に達している、あるいは長時間の放電によって、放電後の車載バッテリ2の充電率が下限値に達することがある。この場合、エンジン6を始動させる際、所望される車載バッテリ2の出力を得られないことになる。
そこで、制御部52は、上述した式4を満足する電流値Iと放電時間ΔTとの組み合わせを、充電率の下限値に基づいて算出する。このうち、放電時間ΔTは、充電率が下限値を下回らない放電時間の限界値であることから、これを最大放電時間ΔTmaxとして、以下の式5で定義付けされる。
Figure 2018137040
よって、制御部52は、上述した式4の放電時間ΔTに式5の最大放電時間ΔTmaxを代入して、上述した式4を満足する電流値Iを次の式6に基づいて算出し、これを最小電流値Iminとする。
Figure 2018137040
その後、制御部52は、式6で算出した最小電流値Iminを、上述した式5の電流値Iに代入して、上述した式4を満足する最大放電時間ΔTmaxを算出する。
このように、制御部52は、式4を満足する最小電流値Imin、及び最大放電時間ΔTmaxを充電率の下限値に基づいて算出して、一時記憶する。
第1算出処理を終了すると、制御部52は、放電後の車載バッテリの最大出力Pmaxが、エンジン6の始動に要求される要求出力Preqを確保できる電流値Iと放電時間ΔTとの組み合わせを、車載バッテリ2の下限電圧Vminに基づいて算出する第2算出処理を開始する(ステップS105)。
具体的には、車載バッテリ2を予熱するために放電する際、車載バッテリ2の電圧値が既に下限電圧Vminに達している、あるいは短時間に放電された大電流によって、放電後の車載バッテリ2の電圧値が下限電圧Vminに達することがある。この場合、エンジン6を始動させる際、所望される車載バッテリ2の出力を得られないことになる。
そこで、制御部52は、上述した式4を満足する電流値Iと放電時間ΔTの組合せを、車載バッテリ2の下限電圧Vminに基づいて算出する。このうち、電流値Iは、放電後における車載バッテリ2の最大出力Pmaxが下限電圧を下回らない電流値の限界値であることから、これを最大電流値Imaxとして、以下の式7で定義付けされる。
Figure 2018137040
ここで、式7の放電時間ΔTは、上述した式4を満足する電流値Iが、式7の最大電流値Imaxであるときの時間であるため、式4に式7を代入した以下の式8に基づいて算出する。
Figure 2018137040
さらに、上述した式8は、整理すると、以下の式9で示す二次方程式に置き換えることができる。
Figure 2018137040
つまり、上述した式4を満足する電流値Iが、式7の最大電流値Imaxであるときの時間である放電時間ΔTは、以下の式10で定義付けられる。
Figure 2018137040
よって、制御部52は、上述した式4を満足する放電時間ΔTを式10に基づいて算出し、これを最小放電時間ΔTminとする。
その後、制御部52は、式10で算出した最小放電時間ΔTminを、上述した式7の放電時間ΔTに代入して、上述した式4を満足する最大電流値Imaxを算出する。
このように、制御部52は、式4を満足する最大電流値Imax、及び最小放電時間ΔTminを下限電圧Vminに基づいて算出したのち、一時記憶する。
そして、上述した第1算出処理で算出された最大放電時間ΔTmax、及び最小電流値Imin、並びに第2算出処理で算出された最小放電時間ΔTmin、及び最大電流値Imaxは、横軸を放電時間ΔT、縦軸を電流値Iとするグラフで見ると、図5に示すように、最大電流値Imax以下、最小電流値Imin以上、かつ最小放電時間ΔTmin以上、最大放電時間ΔTmax以下の範囲を形成することができる。
第2算出処理を終了すると、制御部52は、予熱のための放電先となる車載装置8、及び放電時間ΔToutを決定する放電先決定処理を開始する(ステップS106)。
具体的には、制御部52は、放電条件テーブル53を記憶部51から読み出したのち、放電条件テーブル53における総出力電流欄53cの各値と、一時記憶された最大電流値Imax以下、最小電流値Imin以上の範囲とを対比する。
そして、制御部52は、最大電流値Imax以下、最小電流値Imin以上の範囲内において、総出力電流欄53cの値が最も大きい1つの放電条件情報を決定する。さらに、制御部52は、決定した放電条件情報における総出力電流欄53cの値を出力電流値Ioutとして、出力電流値Ioutに関連付けられた放電先装置欄53bの車載装置8を放電先装置として決定する。
その後、制御部52は、上述した式4の電流値Iに出力電流値Ioutを代入して算出した放電時間ΔTと、出力電流値Ioutに関連付けられた放電時間欄53dの放電時間とを比較して小さい方の値を、予熱のために出力電流値Ioutの電流を出力する放電時間ΔToutとして決定する。
このようにして決定された放電先装置、出力電流値Iout、及び放電時間ΔToutを、予熱のための放電条件とする。
なお、上述したステップS106で決定された出力電流値Iout、及び放電時間ΔToutを、図5のグラフで示すと、最大電流値Imax以下、最小電流値Imin以上、かつ最小放電時間ΔTmin以上、最大放電時間ΔTmax以下の範囲内において、エンジン6の始動に要求される要求出力を確保できる出力電流値Ioutと放電時間ΔToutとの組み合わせとなる。
放電先となる車載装置8、出力電流値Iout、及び放電時間ΔToutを決定すると、制御部52は、放電処理を開始して(ステップS107)、放電先である車載装置8に対して、放電時間ΔToutだけ電力を供給して、車載バッテリ2の予熱を開始する。その後、放電時間ΔToutが経過すると、制御部52は、車載装置8への電力供給を停止して、車載バッテリ2の予熱を終了する。
車載バッテリ2の予熱を終了すると、制御部52は、始動許可信号送信処理を開始して(ステップS108)、エンジン6の始動を許可する始動許可信号を、ECU7に送信する。その後、制御部52は、処理を終了する。
なお、図4のステップS103において、バッテリ温度が閾値温度以上の場合(ステップS103:No)、制御部52は、放電による車載バッテリ2の予熱が不要と判定して、処理をステップS108に進めて、始動許可信号をECU7に送信したのち、処理を終了する。
そして、制御ユニット5が出力した始動許可信号を受信すると、ECU7は、エンジン6を始動させるスタータモータ(図示省略)を、予熱後の車載バッテリ2の電力で駆動させてエンジン6を始動させる。
以上のような動作を実現するバッテリ制御装置1は、低温環境下において、エンジン6の始動性を損なうことなく、車載バッテリ2を予熱することができる。
具体的には、放電後における車載バッテリ2の最大出力Pmaxと、エンジン6の始動に要求される要求出力Preqとの関係を示す式4を満足する最小電流値Imin、及び最大放電時間ΔTmaxを、車載バッテリ2における充電率の下限値に基づいて算出したことにより、バッテリ制御装置1は、放電後の車載バッテリ2における充電率が、予め定めた充電率の下限値を下回ることなく、かつエンジン6の始動に要求される要求出力Preqを確保できる1つ目の放電条件を得ることができる。
一方、上述した式4を満足する最大電流値Imax、及び最小放電時間ΔTminを、車載バッテリ2の下限電圧Vminに基づいて算出したことにより、バッテリ制御装置1は、予熱後の車載バッテリ2から取り出し可能な電圧が下限電圧Vminを下回ることなく、かつエンジン6の始動に要求される要求出力Preqを確保できる2つ目の放電条件を得ることができる。
このため、バッテリ制御装置1は、充電率の下限値、及び下限電圧Vminを下回ることなく、かつエンジン6の始動に要求される要求出力Preqを確保できる放電条件の範囲を特定することができる。すなわち、バッテリ制御装置1は、最小電流値Imin以上、最大電流値Imax以下、かつ最小放電時間ΔTmin以上、最大放電時間ΔTmax以下の範囲を、放電条件の範囲とすることができる。
これにより、バッテリ制御装置1は、放電によって車載バッテリ2を予熱した後であっても、エンジン6の始動に要求される要求出力Preqを確保できる放電条件を適切に決定することができる。
従って、バッテリ制御装置1は、低温環境下において、エンジン6の始動性を損なうことなく、車載バッテリ2を予熱することができる。
また、制御ユニット5が、最小電流値Imin以上、最大電流値Imax以下、かつ最小放電時間ΔTmin以上、最大放電時間ΔTmax以下の範囲に対応する放電条件を、放電条件テーブル53に基づいて決定したことにより、バッテリ制御装置1は、予熱のための放電先となる車載装置8、出力電流値Iout、及び放電時間ΔToutを容易に決定することができる。
さらに、低温環境下において、早期に電力の供給が望まれる電気加熱触媒やシートヒータを予め放電条件テーブルに登録しておくことで、バッテリ制御装置1は、電気加熱触媒やシートヒータを、エンジン6が始動する前に容易に昇温開始することができる。
従って、バッテリ制御装置1は、放電先となる車載装置8などを登録した放電条件テーブル53に基づいて放電条件を決定することで、放電条件の決定を容易にするとともに、予熱のために放電された電力を有効に活用して、燃費向上や居住性向上を図ることができる。
また、制御ユニット5が、放電条件テーブル53における総出力電流欄53cの値のうち、最小電流値Imin以上、最大電流値Imax以下の範囲に対応する最も大きい総出力電流欄53cの値に基づいて、放電条件を決定したことにより、バッテリ制御装置1は、予熱のための出力電流値Ioutを大きくできるため、短時間で車載バッテリ2を予熱することができる。
このため、放電後にエンジン6を始動させる際、バッテリ制御装置1は、予熱に要する待ち時間による違和感や不快感を、乗員に与えにくくすることができる。
従って、バッテリ制御装置1は、乗員に違和感や不快感を与えることなく、車載バッテリ2を効率よく予熱できるとともに、エンジン6の始動性を確実に向上することができる。
また、予熱のための車載バッテリ2の放電が終了した場合、ECU7に対して始動許可信号を出力する制御ユニット5を備えたことにより、バッテリ制御装置1は、放電による車載バッテリ2の予熱前にエンジン6が始動することを防止できる。これにより、バッテリ制御装置1は、予熱後の車載バッテリ2によってエンジン6を始動でき、低温環境下におけるエンジン6の始動性を確実に向上さセル2aことができる。
また、上述したバッテリ制御装置1を用いた車載バッテリ2の制御方法は、最小電流値Imin以上、最大電流値Imax以下、かつ最小放電時間ΔTmin以上、最大放電時間ΔTmax以下の範囲を、放電条件の範囲とすることができる。
これにより、車載バッテリ2の制御方法は、放電によって車載バッテリ2を予熱した後であっても、エンジン6の始動に要求される要求出力Preqを確保できる放電条件を適切に決定することができる。
従って、車載バッテリ2の制御方法は、低温環境下において、エンジン6の始動性を損なうことなく、車載バッテリ2を予熱することができる。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明のバッテリ温度検出手段は、実施形態のバッテリ温度センサ3、及び制御部52に対応し、
以下同様に、
予熱制御部は、制御ユニット5に対応し、
車載バッテリの制御装置は、バッテリ制御装置1に対応し、
所定温度は、閾値温度に対応し、
第1算出手段、第2算出手段、放電条件決定手段、及び始動許可出力手段は、制御部52に対応し、
放電手段は、車載装置8、及び制御部52に対応し、
負荷装置情報は、放電条件テーブル53における放電先装置欄53bの値に対応し、
要求電流情報は、放電条件テーブル53における総出力電流欄53cの値に対応し、
放電時間情報は、放電条件テーブル53における放電時間欄53dの値に対応し、
記憶手段は、記憶部51に対応し、
エンジンの始動を制御する装置は、ECU7に対応し、
第1算出工程は、図4のステップS104に対応し、
第2算出工程は、図4のステップS105に対応し、
放電条件決定工程は、図4のステップS106に対応し、
放電工程は、図4のステップS107に対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
例えば、上述した実施形態において、直列接続された4個のセルを有する車載バッテリ2としたが、これに限定せず、適宜の個数のセルが直列接続された車載バッテリであってもよい。
また、予熱のための放電先となる車載装置8として、電気加熱触媒、デフォッガ、シートヒータ、ブレーキポンプ、燃料ポンプ、及びブレーキアクチュエータとしたが、これに限定せず、適宜の車載装置であってもよい。
また、放電条件決定処理(図4のステップS106)において、1つの放電条件を決定したが、これに限定せず、出力電流値Ioutが異なる複数の放電条件を決定してもよい。
例えば、放電条件決定処理において、出力電流値Ioutが異なる2つの放電条件を決定し、放電処理(図4のステップS107)において、最も出力電流値Ioutの大きい放電条件で所定時間だけ放電したのち、2番目に出力電流値Ioutが大きい放電条件で放電を行ってもよい。
1…バッテリ制御装置
2…車載バッテリ
2a…セル
3…バッテリ温度センサ
5…制御ユニット
6…エンジン
7…ECU
8…車載装置
51…記憶部
52…制御部
53…放電条件テーブル
min…最小電流値
max…最大電流値
max…最大出力
req…要求出力
ΔTmin…最小放電時間
ΔTmax…最大放電時間
min…下限電圧

Claims (5)

  1. 車両のエンジンの始動に用いられるとともに、直列接続された複数のセルを有する車載バッテリと、
    該車載バッテリの温度を検出するバッテリ温度検出手段と、
    予熱のために前記車載バッテリの放電を制御する予熱制御部とを備えた車載バッテリの制御装置であって、
    前記予熱制御部が、
    前記車載バッテリの温度が所定温度以下の場合、放電後における前記車載バッテリの最大出力、及び前記エンジンの始動に要求される要求出力の関係を示す次の関係式
    Figure 2018137040
    を満足する最小出力電流値、及び最大放電時間を、前記車載バッテリにおける充電率の下限値に基づいて算出する第1算出手段と、
    前記関係式を満足する最大出力電流値、及び最小放電時間を、前記車載バッテリの下限電圧に基づいて算出する第2算出手段と、
    前記第1算出手段が算出した前記最小出力電流値、及び前記最大放電時間、並びに前記第2算出手段が算出した前記最大出力電流値、及び前記最小放電時間に基づいて、予熱のための放電条件を決定する放電条件決定手段と、
    前記放電条件に基づいて、前記車載バッテリを放電する放電手段とを備えた
    車載バッテリの制御装置。
  2. 前記予熱制御部が、
    前記車載バッテリと電気的に接続された負荷装置を示す負荷装置情報、該負荷装置の動作に要求される電流を示す要求電流情報、及び該要求電流を出力する放電時間を示す放電時間情報を関連付けて登録した放電条件テーブルが記憶された記憶手段を備え、
    前記放電条件決定手段が、
    前記最小出力電流値以上、前記最大出力電流値以下、かつ前記最小放電時間以上、前記最大放電時間以下の範囲に対応する前記放電条件を、前記放電条件テーブルに基づいて決定する構成である
    請求項1に記載の車載バッテリの制御装置。
  3. 前記放電条件決定手段が、
    前記放電条件テーブルの前記要求電流情報のうち、前記最小出力電流値以上、前記最大出力電流値以下の範囲に対応する最も大きい要求電流情報に基づいて、放電条件を決定する構成である
    請求項2に記載の車載バッテリの制御装置。
  4. 前記予熱制御部が、
    前記エンジンの始動を制御する装置と電気的に接続されるとともに、前記エンジンの始動を許可する始動許可信号を出力する始動許可出力手段を備え、
    該始動許可出力手段が、
    予熱のための前記車載バッテリの放電が終了した場合、前記エンジンの始動を制御する装置に対して前記始動許可信号を出力する構成である
    請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の車載バッテリの制御装置。
  5. 車両のエンジンの始動に用いられるとともに、直列接続された複数のセルを有する車載バッテリと、該車載バッテリの温度を検出するバッテリ温度検出手段と、予熱のために前記車載バッテリの放電を制御する予熱制御部とを備えた制御装置を用いた車載バッテリの制御方法であって、
    前記予熱制御部が、
    前記車載バッテリの温度が所定温度以下の場合、放電後における前記車載バッテリの最大出力、及び前記エンジンの始動に要求される要求出力の関係を示す次の関係式
    Figure 2018137040
    を満足する最小出力電流値、及び最大放電時間を、前記車載バッテリにおける充電率の下限値に基づいて算出する第1算出工程と、
    前記関係式を満足する最大出力電流値、及び最小放電時間を、前記車載バッテリの下限電圧に基づいて算出する第2算出工程と、
    前記第1算出工程で算出した前記最小出力電流値、及び前記最大放電時間、並びに前記第2算出工程で算出した前記最大出力電流値、及び前記最小放電時間に基づいて、予熱のための放電条件を決定する放電条件決定工程と、
    前記放電条件に基づいて、前記車載バッテリを放電する放電工程とを備えた
    車載バッテリの制御方法。
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