JP6354822B2 - 車載バッテリの制御装置、及び車載バッテリの制御方法 - Google Patents

車載バッテリの制御装置、及び車載バッテリの制御方法 Download PDF

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Description

この発明は、例えば車両に搭載されるリチウムイオンバッテリを、冷間時に予熱させるような車載バッテリの制御装置、及び車載バッテリの制御方法に関する。
自動車などの車両において、近年、オーディオなどの装置を駆動させるための電力を減速エネルギーから得る回生システムを搭載した車両、あるいは電気モータを駆動力として用いたハイブリッド車や電気自動車が増加している。
このような車両では、従来の鉛蓄電池に加えて、減速エネルギーを電力に変換する発電機や、車輪を回転駆動させるための駆動力を発生する電気モータに接続されたリチウムイオン二次電池が、車載バッテリとして搭載されている。
このリチウムイオン二次電池は、従来の鉛蓄電池に比べて、高出力で、かつ充電効率が優れているという特徴がある一方で、例えば外気温度が0℃以下のような冷間時には、その出力特性が極端に低下するという特徴がある。このため、冷間時に乗員が車両を始動させる際、リチウムイオン二次電池の電力を使用する車載装置が安定して動作せず、車両としての始動性が低下するという問題があった。
そこで、冷間時におけるリチウムイオン二次電池の出力特性を改善する様々な技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、複数のバッテリモジュールが直列接続された車載バッテリ(バッテリパック)の温度が一定温度未満の場合、バッテリモジュールの充電率を均衡した状態から不均衡の状態に移行させることで、バッテリモジュールを予熱するバッテリ予熱システムが記載されている。
より詳しくは、特許文献1のバッテリ予熱システムは、車載バッテリの温度が第1基準温度未満の場合、バッテリモジュールの一部を強制放電し、第1基準温度よりも高い第2基準温度に車載バッテリの温度が達すると強制放電を停止する。
その後、特許文献1のバッテリ予熱システムは、例えば、充電率の高いバッテリモジュールを放電して、バッテリモジュールの充電率をバランシングすることで、車載バッテリを予熱している。
しかしながら、特許文献1のバッテリ予熱システムでは、車載バッテリの温度が低下して再び第1基準温度未満になると、強制放電とバランシングとが行われることになる。このため、特許文献1では、例えば、冬季の夜間など外気温度が低い環境に車両を長時間放置した場合、一晩の間に強制放電とバランシングとを繰返し行うことになる。
このように、特許文献1のバッテリ予熱システムでは、過剰な充放電が繰り返されるため、充電率が低下し易く、かつ車載バッテリの寿命が著しく低下するおそれがあった。
特表2016−524786号公報
本発明は、上述の問題に鑑み、過剰な充放電による寿命低下を抑制して車載バッテリを予熱できるとともに、安定した車載バッテリの出力特性を得られる車載バッテリの制御装置、及び車載バッテリの制御方法を提供することを目的とする。
この発明は、車両に搭載される車載バッテリと、該車載バッテリの充放電を制御する充放電制御部とを備えた車載バッテリの制御装置であって、前記車載バッテリが、複数のセルが直列接続された第1セル群と、該第1セル群と同数のセルが直列接続された第2セル群とで構成され、前記充放電制御部が、直列接続された前記第1セル群、及び前記第2セル群の接続状態を、並列接続に切換える複数のスイッチを有する直並列切換回路と、前記第2セル群の各セルに1次コイルが電気的に接続されるとともに、前記第1セル群の負極に2次コイルの一端が電気的に接続され、前記第2セル群の正極に前記2次コイルの他端が電気的に接続されたトランスを有するセルバランシング回路と、前記車両の状態が使用状態でない場合、前記セルバランシング回路によって、前記第1セル群の充電率と前記第2セル群の充電率との差を所定の差にするバランシング手段と、前記車両の状態が使用状態に移行する際、前記直並列切換回路によって、前記第1セル群、及び前記第2セル群の接続状態を並列接続に切換える第1接続切換え手段と、前記第1セル群の充電率、及び前記第2セル群の充電率が等しい場合、前記直並列切換回路によって、前記第1セル群、及び前記第2セル群の接続状態を直列接続に切換える第2接続切換え手段とを備えたことを特徴とする。
またこの発明は、車両に搭載される車載バッテリと、該車載バッテリの充放電を制御する充放電制御部とを備えた制御装置を用いた車載バッテリの制御方法であって、前記車両の状態が使用状態でない場合、複数のセルが直列接続された第1セル群、及び該第1セル群と同数のセルが直列接続された第2セル群で構成された前記車載バッテリにおける前記第1セル群の充電率と前記第2セル群の充電率との差を、前記第2セル群の各セルに1次コイルが電気的に接続されるとともに、前記第1セル群の負極に2次コイルの一端が電気的に接続され、前記第2セル群の正極に前記2次コイルの他端が電気的に接続されたトランスを有するセルバランシング回路によって、所定の差にするバランシング工程と、前記車両の状態が使用状態に移行する際、直並列切換回路によって、直列接続された前記第1セル群、及び前記第2セル群の接続状態を並列接続に切換える第1接続切換え工程と、前記第1セル群の充電率、及び前記第2セル群の充電率が等しい場合、前記直並列切換回路によって、前記第1セル群、及び前記第2セル群の接続状態を直列接続に切換える第2接続切換え工程とを備えたことを特徴とする。
上記スイッチは、例えば、MOSFETなどの半導体スイッチなどとすることができる。
上記車両の状態が使用状態とは、エンジンが回転駆動している状態、電気自動車の電気モータが乗員の操作によって回転駆動可能な状態など、車両が走行可能な状態のことをいう。
この発明により、過剰な充放電による寿命低下を抑制して車載バッテリを予熱できるとともに、安定した車載バッテリの出力特性を得ることができる。
具体的には、一般的に、セルバランシング回路は、第1セル群の充電率と第2セル群の充電率とが不均衡の状態において、充電率を均衡させるために用いられることが多い。
これに対して、車載バッテリの制御装置、及び車載バッテリの制御方法は、第1セル群の充電率と第2セル群の充電率とが均衡した状態において、セルバランシング回路を動作させることで、セルバランシング回路を動作させる前に比べて、1次コイルが接続された第2セル群の充電率を低くし、第1セル群の充電率を高くすることができる。
つまり、車載バッテリの制御装置、及び車載バッテリの制御方法は、既知のセルバランシング回路を用いて、第1セル群の充電率と第2セル群の充電率とを容易に不均衡にさせることができ、充電率を不均衡にさせるための専用回路を設けることを不要にできる。
そして、車両の状態が使用状態に移行する際、第1セル群、及び第2セル群を並列接続にすることで、車載バッテリの制御装置、及び車載バッテリの制御方法は、充電率の高い第1セル群から充電率の低い第2セル群に電流を流すことができる。
この際、第1セル群と第2セル群とが同数のセルで構成されているため、第1セル群と第2セル群との電位差は、時間経過とともに小さくなり、最終的にはその差がなくなる。このため、車載バッテリの制御装置、及び車載バッテリの制御方法は、車両の状態が使用状態に移行する際、充電率の高い第1セル群から充電率の低い第2セル群への電流の流れを自動的に収束させることができる。
これにより、車載バッテリの制御装置、及び車載バッテリの制御方法は、第1セル群から第2セル群への電流の流れを制御する手段を不要にすることができる。さらに、第1セル群の充電率と第2セル群の充電率とが自動的に均衡した状態となるため、車載バッテリの制御装置、及び車載バッテリの制御方法は、並列接続された第1セル群、及び第2セル群の接続状態を直列接続に切換えた際、車載バッテリの出力特性が充電率の低いセル群に左右されることを防止できる。
このようにして、車載バッテリの制御装置、及び車載バッテリの制御方法は、車両の状態が使用状態に移行する際に、第1セル群と第2セル群とを同時に予熱することができる。この際、第1セル群と第2セル群との間で電荷が移動することで予熱できるため、車載バッテリの制御装置、及び車載バッテリの制御方法は、例えば、充電率の高いセル群を強制放電して均衡させる場合に比べて、充電率が低下することを抑制できる。
さらに、車載バッテリの制御装置、及び車載バッテリの制御方法は、車両の状態が使用状態でない時間が長時間に亘っても、車両の状態が使用状態に移行するまでは、第1セル群及び第2セル群の予熱が行われることがない。
このため、車載バッテリの制御装置、及び車載バッテリの制御方法は、例えば、バッテリ温度が低下する度に車載バッテリを予熱する場合に比べて、過剰な充放電を防止することができ、車載バッテリの寿命低下を防止することができる。
従って、車載バッテリの制御装置、及び車載バッテリの制御方法は、過剰な充放電による寿命低下を抑制して、車載バッテリを予熱できるとともに、安定した車載バッテリの出力特性を得ることができる。
本発明により、過剰な充放電による寿命低下を抑制して車載バッテリを予熱できるとともに、効率よく車載バッテリの出力特性を得られる車載バッテリの制御装置、及び車載バッテリの制御方法を提供することができる。
バッテリ制御装置における構成を示すブロック図。 バッテリ制御装置における回路構成を示す回路図。 充電率不均衡化処理の動作を示すフローチャート。 1次コイルスイッチがオン状態における電流の流れを説明する説明図。 2次コイルスイッチがオン状態における電流の流れを説明する説明図。 予熱処理の動作を示すフローチャート。 第1セル群と第2セル群とが並列接続された回路構成を示す回路図。 経過時間に対する電流、及び充電率の変化を説明する説明図。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
なお、図1はバッテリ制御装置1における構成のブロック図を示し、図2はバッテリ制御装置1における回路構成の回路図を示している。
また、図2は、例えば、エンジンが回転駆動している車両におけるバッテリ制御装置1の回路構成を示したものであって、この回路構成の状態を初期状態とする。
本実施形態におけるバッテリ制御装置1は、車両に搭載されるリチウムイオン二次電池である車載バッテリ2を、乗員の操作によって車両が使用される際に予熱するための制御装置である。
このバッテリ制御装置1は、図1に示すように、車両に搭載された車載バッテリ2と、車載バッテリ2が電気的に接続された車載装置3と、車載バッテリ2の温度を検知するバッテリ温度センサ4と、車載バッテリ2の電圧を検知する電圧センサ5と、外気温度を検知する外気温度センサ6と、バッテリ温度センサ4、電圧センサ5、及び外気温度センサ6が電気的に接続されるとともに、車載バッテリ2の充放電を制御する制御ユニット7とで構成されている。
車載バッテリ2は、図1に示すように、リチウムイオン二次電池であって、同じ出力特性を有する4個のセルC1,C2で構成されている。この4個のセルC1,C2は、例えば、60%の充電率で予め蓄電されているものとする。
さらに、4個のセルC1,C2は、図1及び図2に示すように、2個のセルC1を直列接続した第1セル群21と、2個のセルC2を直列接続した第2セル群22とに分けられている。そして、第1セル群21の正極と第2セル群22の負極とが、後述する第1スイッチSW1を介して接続されている。
車載装置3は、車載バッテリ2における第1セル群21の負極、及び第2セル群22の正極に電気的に接続された適宜の装置であって、例えば、車輪を回転駆動させるための駆動力を発生する電気モータ、あるいは減速時のエネルギーを電力に変換する発電機などとする。
なお、詳細な図示を省略するが、車載バッテリ2と車載装置3とを間には、制御ユニット7の指示によって動作するとともに、車載バッテリ2と車載装置3との電気的な接続を遮断する適宜のスイッチが設けられているものとする。
バッテリ温度センサ4は、車載バッテリ2の適宜の位置に装着されたセンサであって、車載バッテリ2の温度を検出する機能と、検出した温度をバッテリ温度信号として制御ユニット7に出力する機能とを有している。
電圧センサ5は、車載バッテリ2の各セルC1,C2に電気的に接続されたセンサであって、車載バッテリ2の各セルC1,C2の電圧を検出する機能と、検出した電圧を電圧信号として制御ユニット7に出力する機能とを有している。
外気温度センサ6は、車載バッテリ2の周辺温度を検知可能な位置に配置されたセンサであって、外気温度を検出する機能と、検出した外気温度を外気温度信号として制御ユニット7に出力する機能とを有している。
制御ユニット7は、図1に示すように、第1セル群21、及び第2セル群22の接続状態を切換える直並列切換回路71と、第1セル群21の充電率、及び第2セル群22の充電率を調整するセルバランシング回路72と、これらの動作を制御する制御部73とで構成されている。なお、制御ユニット7は、電気的に接続された鉛蓄電池8の電力によって動作するものとする。
直並列切換回路71は、図2に示すように、第1セル群21の正極と第2セル群22の負極との間に配設された第1スイッチSW1、第1セル群21の負極と第2セル群22の負極との間に配設された第2スイッチSW2、及び第1セル群21の正極と第2セル群22の正極との間に配設された第3スイッチSW3とで構成されている。
なお、第1スイッチSW1、第2スイッチSW2、及び第3スイッチSW3は、例えば、MOSFETなどの適宜の半導体スイッチであって、後述する制御部73からの信号によってオンオフ動作が制御される。
より詳しくは、第1スイッチSW1は、図2に示すように、一端が第1セル群21の正極に接続され、他端が第2セル群22の負極に接続されている。この第1スイッチSW1は、初期状態において、第1セル群21の正極と第2セル群22の負極とが導通する状態であるオン状態となっている。
第2スイッチSW2は、図2に示すように、第1スイッチSW1と第2セル群22との間に設けた接続点P1を介して、一端が第2セル群22の負極に接続され、他端が接続点P2を介して第1セル群21の負極に接続されている。この第2スイッチSW2は、図2に示すように、初期状態において、第1セル群21の負極と第2セル群22の負極とが導通不可の状態であるオフ状態となっている。
第3スイッチSW3は、図2に示すように、第1スイッチSW1と第1セル群21との間に設けた接続点P3を介して、一端が第1セル群21の正極に接続され、他端が接続点P4を介して第2セル群22の正極に接続されている。この第3スイッチSW3は、図2に示すように、初期状態において、第1セル群21の正極と第2セル群22の正極とが導通不可の状態であるオフ状態となっている。
また、セルバランシング回路72は、図2に示すように、トランス方式のセルバランシング回路であって、1つのトランスTRと、トランスTRの1次コイル72aの一端に設けた1次コイルスイッチSW4と、トランスTRの2次コイル72bの一端に設けた2次コイルスイッチSW5と、図示を省略した1次コイル切換回路とで構成されている。
なお、1次コイルスイッチSW4、及び2次コイルスイッチSW5は、例えば、MOSFETなどの適宜の半導体スイッチであって、制御部73からの信号によってオンオフ動作が制御される。
トランスTRの1次コイル72aは、図2に示すように、第2セル群22における1つのセルC2に対して、一端が接続点P5を介して正極に接続され、他端が接続点P6を介して負極に接続されている。
なお、接続点P5,P6は、セルC2ごとに設けられており、1次コイル切換回路によって、トランスTR、及び1次コイルスイッチSW4が接続される接続点P5,P6が切換えられるものとする。
一方、トランスTRの2次コイル72bは、図2に示すように、一端が接続点P7を介して第1セル群21の負極に接続され、他端が接続点P8を介して第2セル群22の正極に接続されている。
1次コイルスイッチSW4は、図2に示すように、トランスTRの1次コイル72aと、セルC2の負極側の接続点P6との間に配設されている。この1次コイルスイッチSW4は、初期状態において、接続点P6を介した1次コイル72aとセルC2の負極とが導通不可の状態であるオフ状態となっている。
2次コイルスイッチSW5は、図2に示すように、トランスTRの2次コイル72bと、第1セル群21の負極側の接続点P7との間に配設されている。この2次コイルスイッチSW5は、初期状態において、接続点P7を介した2次コイル72bと第1セル群21の負極との導通が不可の状態であるオフ状態となっている。
1次コイル切換回路は、上述したようにトランスTR、及び1次コイルスイッチSW4が接続される接続点P5,P6を切換える機能を有しており、制御部73からの信号によって、その動作が制御される。
また、制御部73は、バッテリ温度センサ4が出力したバッテリ温度信号に基づいて車載バッテリ2の温度を算出する機能と、電圧センサ5の電圧信号に基づいてセルC1,C2ごとの充電率、第1セル群21の受電率、第2セル群22の充電率、及び車載バッテリ2の充電率を算出する機能と、外気温度センサ6が出力した外気温度信号に基づいて外気温度を算出する機能とを有している。
さらに、制御部73は、直並列切換回路71の第1スイッチSW1、第2スイッチSW2、及び第3スイッチSW3の動作を制御する機能と、セルバランシング回路72の1次コイルスイッチSW4、2次コイルスイッチSW5の動作を制御する機能、及び1次コイル切換回路の動作を制御する機能とを有している。
次に、回転駆動しているエンジンが乗員の操作によって停止するとともに、車載バッテリ2から車載装置3への電力供給が停止した際、上述した構成のバッテリ制御装置1が処理を開始する充電率不均衡化処理、及び予熱処理について、図3から図8を用いて詳しく説明する。
なお、図3は充電率不均衡化処理のフローチャートを示し、図4は1次コイルスイッチSW4がオン状態における電流A1の流れを説明する説明図を示し、図5は2次コイルスイッチSW5がオン状態における誘導電流A2の流れを説明する説明図を示している。
さらに、図6は予熱処理のフローチャートを示し、図7は第1セル群21と第2セル群22とが並列接続された回路構成の回路図を示し、図8は経過時間に対する電流値、及び充電率の変化を説明する説明図を示し、図8(a)は経過時間に対する電流値の変化のグラフを示し、図8(b)は経過時間に対する充電率の変化のグラフを示している。
まず、乗員の操作によってエンジンが停止すると、車載バッテリ2と車載装置3との電気的な接続が適宜のスイッチによって遮断される。この際、制御ユニット7の直並列切換回路71は、第1スイッチSW1がオン状態で、第2スイッチSW2、及び第3スイッチSW3がオフ状態を維持している。
一方、制御ユニット7のセルバランシング回路72は、1次コイルスイッチSW4、及び2次コイルスイッチSW5がオフ状態を維持している。
このような状態において、制御ユニット7の制御部73は、第1セル群21の充電率と第2セル群22の充電率とを不均衡な状態に移行させる充電率不均衡化処理を開始する。
充電率不均衡化処理を開始すると、制御部73は、図3に示すように、温度取得処理を開始して(ステップS101)、バッテリ温度センサ4から取得したバッテリ温度信号に基づいて、車載バッテリ2の温度であるバッテリ温度Tを算出する。さらに、制御部73は、外気温度センサ6から取得した外気温度信号に基づいて、現在の外気温度を算出する。
バッテリ温度T、及び外気温度を算出すると、制御部73は、バッテリ温度Tが温度閾値Ta以下であるか否かを判定する(ステップS102)。この温度閾値Taは、セルC1,C2の容量、及び冷間時における平均的な外気温度などに基づいて予め決定された温度、あるいは車載装置3の動作に必要な最低限の出力が得られる車載バッテリ2の温度とする。
バッテリ温度Tが温度閾値Ta以下でない場合(ステップS102:No)、制御部73は、処理をステップS101に戻して、バッテリ温度Tが温度閾値Ta以下となるまで、ステップS101、及びステップS102を繰返し行う。
一方、バッテリ温度Tが温度閾値Ta以下の場合(ステップS102:Yes)、制御部73は、第1セル群21の充電率と第2セル群22の充電率との差分の目標値である目標差分量Stを算出する目標差分量算出処理を開始する(ステップS103)。
より詳しくは、目標差分量算出処理を開始すると、制御部73は、車載バッテリ2の充電率、温度閾値、及び外気温度と目標差分量との関係が登録されたマップデータを読み出す。なお、マップデータは、予め制御ユニット7に記憶されているものとする。
その後、制御部73は、車載バッテリ2の現在の充電率、ステップS102の温度閾値Ta、及び外気温度に基づいて、読み出したマップデータから目標差分量Stを決定する。この際、制御部73は、第1セル群21における各セルC1の充電率に、目標差分量Stの半分の値を加算した値が、100%を超えない範囲で目標差分量Stを決定する。
目標差分量Stを算出すると、制御部73は、第1セル群21の充電率を増加させ、第2セル群22の充電率を低下させるアンバランス化処理を開始する(ステップS104)。
より詳しくは、アンバランス化処理を開始すると、制御部73は、セルバランシング回路72の1次コイルスイッチSW4をオフ状態からオン状態にするオン信号と、セルバランシング回路72の2次コイルスイッチSW5をオフ状態からオン状態にするオン信号とを、この順番で1次コイルスイッチSW4、及び2次コイルスイッチSW5に対して所定時間、交互に出力する。
1次コイルスイッチSW4に対して制御部73からオン信号が出力されると、セルバランシング回路72は、2次コイルスイッチSW5がオフ状態で1次コイルスイッチSW4がオン状態になる。このため、トランスTRの1次コイル72aには、図4に示すように、接続点P5を介したセルC2の正極から電流A1が流れる。これにより、制御部73は、セルバランシング回路72におけるトランスTRのコア(図示省略)を磁化させる。
さらに、2次コイルスイッチSW5に対して制御部73からオン信号が出力されると、セルバランシング回路72は、1次コイルスイッチSW4がオフ状態になり、2次コイルスイッチSW5がオン状態になる。
このため、セルバランシング回路72には、図5に示すように、磁化したトランスTRのコアによって2次コイル72bに誘導電流A2が生じるとともに、接続点P8、第2セル群22の正極、第1セル群21の正極、及び接続点P7の順に誘導電流A2が流れる。
1次コイルSW4に対するオン信号、及び2次コイルSW5に対するオン信号を所定時間交互に出力すると、制御部73は、1次コイル切換回路を介して、トランスTR、及び1次コイルスイッチSW4が接続される第2セル群22のセルC2を切換える。その後、制御部73は、上述した1次コイルスイッチSW4に対するオン信号と、2次コイルスイッチSW5に対するオン信号とを交互に所定時間出力する。
そして、制御部73は、上述したアンバランス化処理におけるセルバランシング回路72の制御を、第2セル群22の全てのセルC2に対して行う。この際、制御部73は、第2セル群22のセルC2ごとの充電率が均衡するように、1次コイルスイッチSW4に対するオン信号と、2次コイルスイッチSW5に対するオン信号とを出力する時間を制御する。
このようにして、制御部73は、第2セル群22の各セルC2を放電することで、第2セル群22の充電率を低下させる一方で、セルバランシング回路72の誘導電流A2によって第1セル群21の充電率を増加させる。
図3のステップS104に戻り、アンバランス化処理を終了すると、制御部73は、第1セル群21の充電率S1と第2セル群22の充電率S2との差が目標差分量St以上か否かを判定する(ステップS105)。
第1セル群21の充電率S1と第2セル群22の充電率S2との差が目標差分量St未満の場合(ステップS105:No)、制御部73は、処理をステップS104に戻して、第1セル群21の充電率S1と第2セル群22の充電率S2との差が目標差分量Stに達するまでステップS104、及びステップS105の処理を繰り返す。
一方、第1セル群21の充電率S1と第2セル群22の充電率S2との差が目標差分量St以上の場合(ステップS105:Yes)、制御部73は、充電率不均衡化処理を終了する。
充電率不均衡化処理を終了すると、制御部73は、図6に示すように、乗員の操作によって車両のエンジンが始動する際、車載バッテリ2を予熱する予熱処理を開始する。
具体的には、予熱処理を開始すると、制御部73は、図6に示すように、イグニッション信号を取得したか否かを判定する(ステップS111)。なお、イグニッション信号は、エンジンを始動させるイグニッションスイッチを乗員が押下したことを、車両に搭載された電子制御ユニット(図示省略)が検知した際、電子制御ユニットから制御ユニット7に出力された信号とする。
イグニッション信号を取得していない場合(ステップS111:No)、制御部73は、イグニッション信号を取得するまで処理を待機する。
一方、イグニッション信号を取得した場合(ステップS111:Yes)、制御部73は、第1セル群21と第2セル群22との接続状態を直列接続から並列接続に切換える並列接続切換え処理を開始する(ステップS112)。
より詳しくは、制御部73は、直並列切換回路71の第1スイッチSW1に対して、オン状態をオフ状態にするオフ信号を出力する。さらに、制御部73は、直並列切換回路71の第2スイッチSW2、及び第3スイッチSW3に対して、オフ状態をオン状態にするオン信号を出力する。
第1スイッチSW1に対してオフ信号が出力され、第2スイッチSW2、及び第3スイッチSW3に対してオン信号が出力されると、直並列切換回路71は、図7に示すように、第3スイッチSW3を介して、第1セル群21の正極と第2セル群22の正極とが導通可能に接続され、第2スイッチSW2を介して、第1セル群21の負極と第2セル群22の負極とが導通可能に接続された状態に移行する。
すなわち、第1セル群21と第2セル群22との接続状態が、第1スイッチSW1を介した直列接続から、第2スイッチSW2、及び第3スイッチSW3を介した並列接続に切換えられる。
この際、車載バッテリ2は、車載装置3と導通可能に接続されておらず、かつ第1セル群21の充電率S1に対して第2セル群22の充電率S2が低い状態にある。
このため、第1セル群21と第2セル群22との間には、図7に示すように、第1セル群21の正極から接続点P3、及び第3スイッチSW3を介して、第2セル群22の正極へ向かう流れの電流A3と、第2セル群22の負極から接続点P1、及び第1スイッチSW1を介して第1セル群21の負極へ向かう流れの電流A4とが生じる。つまり、第1セル群21と第2セル群22との間における電流の流れは、第1セル群21が第2セル群22を充電する流れとなる。
ここで、第1セル群21と第2セル群22との接続状態が並列接続に切換えられてからの経過時間に対する電流、及び充電率の変化について図8を用いて説明する。
第1セル群21におけるセルC1の数と、第2セル群22におけるセルC2の数が同数のため、第1セル群21と第2セル群22とが並列接続されると、第1セル群21と第2セル群22との電位差が、時間経過とともに小さくなり、最終的にはその差がなくなる。
このため、第1セル群21から第2セル群22へ流れる電流A3の値、及び第2セル群22から第1セル群21へ流れる電流A4の値は、図8(a)に示すように、並列接続に切換えてからの時間経過に対して、電流値0Aに収束するように変化する。
このように電流A3の値、及び電流A4の値が変化するため、第1セル群21の充電率S1が、図8(b)に示すように、並列接続に切換えてからの時間経過とともに低下し、第2セル群22の充電率S2が、図8(b)に示すように、並列接続に切換えてからの時間経過とともに増加する。
この際、第1セル群21の充電率S1、及び第2セル群22の充電率S2は、図8(b)に示すように、並列切換え処理を開始した際の第1セル群21の充電率S1と第2セル群22の充電率S2の略中間値である充電率Xに収束するように変化する。
図6のステップS112に戻り、並列接続切換え処理を完了すると、制御部73は、第1セル群21の充電率S1と第2セル群22の充電率S2とが等しくなったか否かを判定する(ステップS113)。
第1セル群21の充電率S1と第2セル群22の充電率S2とが等しくなければ(ステップS113:No)、制御部73は、第1セル群21の充電率S1と第2セル群22の充電率S2とが等しくなるまで処理を待機する。
一方、第1セル群21の充電率S1と第2セル群22の充電率S2とが等しくなれば(ステップS113:Yes)、制御部73は、第1セル群21と第2セル群22との接続状態を、並列接続から直列接続に切換える直列接続処理を開始する(ステップS114)。
より詳しくは、制御部73は、直並列切換回路71の第1スイッチSW1に対するオン信号の出力を停止し、直並列切換回路71の第2スイッチSW2、及び第3スイッチSW3に対するオフ信号の出力を停止する。
このため、直並列切換回路71は、図2に示すように、第1セル群21と第2セル群22との接続状態が、第2スイッチSW2、及び第3スイッチSW3を介した並列接続から、第1スイッチSW1を介した直列接続に切換えられる。すなわち、直並列切換回路71は、第1セル群21の正極と第2セル群22の負極とが、第1スイッチSW1を介して導通可能に接続された初期状態に戻る。
その後、制御部73は、車載バッテリ2と車載装置3との間に設けた適宜のスイッチに対して、車載バッテリ2と車載装置3とを導通可能に接続するオン信号を出力したのち、予熱処理を終了する。
このようにして、バッテリ制御装置1は、例えば、乗員の操作によってエンジンが停止した車両が、冬季の夜間など外気温度が低い環境に長時間放置された際、車載バッテリ2における第1セル群21の充電率と、第2セル群22の充電率とを不均衡に状態にする。
そして、バッテリ制御装置1は、乗員の操作によって車両のエンジンが始動する際、第1セル群21と第2セル群22とを並列接続にして、第1セル群21、及び第2セル群22の間で電荷移動を生じさせることで、車載バッテリ2を予熱する。
引き続き、上述した構成のバッテリ制御装置1において、充電率不均衡化処理、及び予熱処理が行われる前後での、バッテリ温度の変化、及び各セルC1,C2の出力の変化について表1を用いて説明する。
Figure 0006354822
例えば、表1に示すように、充電率不均衡化処理前、例えば、冬季の夜間など外気温度が低い環境に車両を長時間放置された状態において、車載バッテリ2における第1セル群21の各セルC1、及び第2セル群22の各セルC2の充電率がいずれも60%であって、バッテリ温度が−20℃の際の各セルC1,C2の出力が540Wであったとする。
そして、制御ユニット7によって図3の充電率不均衡化処理が行われると、表1に示すように、充電率不均衡化処理後の第1セル群21における各セルC1の充電率が100%に変化し、第2セル群22における各セルC2の充電率が16%に変化した。
なお、第1セル群21における充電率の変化代と、第2セル群22における充電率の変化代が異なるのは、セルバランシング回路72の内部抵抗などによる損失によるものである。
その後、乗員の操作によって車両が使用される際、制御ユニット7によって図6の予熱処理が行われると、表1に示すように、第1セル群21における各セルC1の充電率が100%から58%に低下し、第2セル群22における各セルC2の充電率が16%から58%に増加した。
これにより、車載バッテリ2のバッテリ温度が、表1に示すように、充電率不均衡化処理前の−20℃から−14℃に上昇したことが確認された。さらに、第1セル群21における各セルC1の出力、及び第2セル群22における各セルC2の出力が、表1に示すように、充電率不均衡化処理前の540Wから602Wに上昇し、バッテリ温度が−20℃の場合に比べて約10%の出力向上が得られることが確認された。
以上のような動作を実現するバッテリ制御装置1、及び車載バッテリ2の制御方法は、過剰な充放電による寿命低下を抑制して車載バッテリ2を予熱できるとともに、安定した車載バッテリ2の出力特性を得ることができる。
具体的には、一般的に、セルバランシング回路72は、第1セル群21の充電率と第2セル群22の充電率とが不均衡の状態において、充電率を均衡させるために用いられることが多い。
これに対して、バッテリ制御装置1、及び車載バッテリ2の制御方法は、例えば、第1セル群21の充電率と第2セル群22の充電率とが均衡した状態において、セルバランシング回路72を動作させることで、セルバランシング回路72を動作させる前に比べて、1次コイル72aが接続された第2セル群22の充電率を低くし、第1セル群21の充電率を高くすることができる。
つまり、バッテリ制御装置1、及び車載バッテリ2の制御方法は、既知のセルバランシング回路72を用いて、第1セル群21の充電率と第2セル群22の充電率とを容易に不均衡にさせることができ、充電率を不均衡にさせるための専用回路を設けることを不要にできる。
そして、車両の状態が使用状態に移行する際、第1セル群21、及び第2セル群22を並列接続にすることで、バッテリ制御装置1、及び車載バッテリ2の制御方法は、充電率の高い第1セル群21から充電率の低い第2セル群22に電流を流すことができる。
この際、第1セル群21と第2セル群22とが同数のセルで構成されているため、第1セル群21と第2セル群22との電位差は、時間経過とともに小さくなり、最終的にはその差がなくなる。このため、バッテリ制御装置1、及び車載バッテリ2の制御方法は、車両の状態が使用状態に移行する際、充電率の高い第1セル群21から充電率の低い第2セル群22への電流の流れを自動的に収束させることができる。
これにより、バッテリ制御装置1、及び車載バッテリ2の制御方法は、第1セル群21から第2セル群22への電流の流れを制御する手段を不要にすることができる。さらに、第1セル群21の充電率S1と第2セル群22の充電率S2とが自動的に均衡した状態となるため、バッテリ制御装置1、及び車載バッテリ2の制御方法は、並列接続された第1セル群21、及び第2セル群22の接続状態を直列接続に切換えた際、車載バッテリ2の出力特性が充電率の低いセル群に左右されることを防止できる。
このようにして、バッテリ制御装置1、及び車載バッテリ2の制御方法は、車両の状態が使用状態に移行する際に、第1セル群21と第2セル群22とを同時に予熱することができる。この際、第1セル群21と第2セル群22との間で電荷が移動することで予熱できるため、バッテリ制御装置1、及び車載バッテリ2の制御方法は、例えば、充電率の高いセル群を強制放電して均衡させる場合に比べて、充電率が低下することを抑制できる。
さらに、バッテリ制御装置1、及び車載バッテリ2の制御方法は、車両の状態が使用状態でない時間が長時間に亘っても、車両の状態が使用状態に移行するまでは、第1セル群21及び第2セル群22の予熱が行われることがない。
このため、バッテリ制御装置1、及び車載バッテリ2の制御方法は、例えば、バッテリ温度が低下する度に車載バッテリ2を予熱する場合に比べて、過剰な充放電を防止することができ、車載バッテリ2の寿命低下を防止することができる。
従って、バッテリ制御装置1、及び車載バッテリ2の制御方法は、過剰な充放電による寿命低下を抑制して、車載バッテリ2を予熱できるとともに、安定した車載バッテリ2の出力特性を得ることができる。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の充放電制御部は、実施形態の制御ユニット7に対応し、
以下同様に、
車載バッテリの制御装置は、バッテリ制御装置1に対応し、
複数のスイッチは、第1スイッチSW1、第2スイッチSW2、及び第3スイッチSW3に対応し、
車両の状態が使用状態でない場合は、乗員の操作によってエンジンが停止している場合に対応し、
所定の差は、目標差分量Stに対応し、
バランシング手段、第1接続切換え手段、及び第2接続切換え手段は、制御部73に対応し、
車両の状態が使用状態に移行する際は、イグニッション信号を取得した際に対応し、
バランシング工程は、図3のステップS102:YesからステップS105:Yesに対応し、
第1接続切換え工程は、図6のステップS111:Yes、及びステップS112に対応し、
第2接続切換え工程は、図6のステップS113:Yes、及びステップS114に対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
例えば、上述した実施形態において、4個のセルC1,C2を有する車載バッテリ2としたが、偶数個のセルを有する車載バッテリであれば、例えば6個のセルを有する車載バッテリとしてもよい。この場合、第1セル群におけるセルの数と第2セル群におけるセルの数とが同じになるように、第1セル群を3個のセルで構成し、第2セル群を3個のセルで構成する。
また、図6の予熱処理において、イグニッション信号を取得した場合、並列接続切換え処理を開始したが、これに限定せず、例えば、乗員が所持する携帯端末から発信されたエンジンを始動させる信号を取得した場合、並列接続切換え処理を開始して、車載バッテリ2を予熱してもよい。この場合、車載バッテリ2の予熱完了後、車両のエンジンを始動させるようにしてもよい。
本発明は、車両に搭載される電気モータ、発電機、あるいはオーディオなどの車載装置と電気的に接続された車載バッテリの動作を制御する制御装置、及び車載バッテリの制御方法に適用することができる。
1…バッテリ制御装置
2…車載バッテリ
7…制御ユニット
21…第1セル群
22…第2セル群
71…直並列切換回路
72…セルバランシング回路
72a…1次コイル
73…制御部
C1…セル
C2…セル
S1…充電率
S2…充電率
St…目標差分量
SW1…第1スイッチ
SW2…第2スイッチ
SW3…第3スイッチ
TR…トランス

Claims (2)

  1. 車両に搭載される車載バッテリと、該車載バッテリの充放電を制御する充放電制御部とを備えた車載バッテリの制御装置であって、
    前記車載バッテリが、
    複数のセルが直列接続された第1セル群と、
    該第1セル群と同数のセルが直列接続された第2セル群とで構成され、
    前記充放電制御部が、
    直列接続された前記第1セル群、及び前記第2セル群の接続状態を、並列接続に切換える複数のスイッチを有する直並列切換回路と、
    前記第2セル群の各セルに1次コイルが電気的に接続されるとともに、前記第1セル群の負極に2次コイルの一端が電気的に接続され、前記第2セル群の正極に前記2次コイルの他端が電気的に接続されたトランスを有するセルバランシング回路と、
    前記車両の状態が使用状態でない場合、前記セルバランシング回路によって、前記第1セル群の充電率と前記第2セル群の充電率との差を所定の差にするバランシング手段と、
    前記車両の状態が使用状態に移行する際、前記直並列切換回路によって、前記第1セル群、及び前記第2セル群の接続状態を並列接続に切換える第1接続切換え手段と、
    前記第1セル群の充電率、及び前記第2セル群の充電率が等しい場合、前記直並列切換回路によって、前記第1セル群、及び前記第2セル群の接続状態を直列接続に切換える第2接続切換え手段とを備えた
    車載バッテリの制御装置。
  2. 車両に搭載される車載バッテリと、該車載バッテリの充放電を制御する充放電制御部とを備えた制御装置を用いた車載バッテリの制御方法であって、
    前記車両の状態が使用状態でない場合、複数のセルが直列接続された第1セル群、及び該第1セル群と同数のセルが直列接続された第2セル群で構成された前記車載バッテリにおける前記第1セル群の充電率と前記第2セル群の充電率との差を、前記第2セル群の各セルに1次コイルが電気的に接続されるとともに、前記第1セル群の負極に2次コイルの一端が電気的に接続され、前記第2セル群の正極に前記2次コイルの他端が電気的に接続されたトランスを有するセルバランシング回路によって、所定の差にするバランシング工程と、
    前記車両の状態が使用状態に移行する際、直並列切換回路によって、直列接続された前記第1セル群、及び前記第2セル群の接続状態を並列接続に切換える第1接続切換え工程と、
    前記第1セル群の充電率、及び前記第2セル群の充電率が等しい場合、前記直並列切換回路によって、前記第1セル群、及び前記第2セル群の接続状態を直列接続に切換える第2接続切換え工程とを備えた
    車載バッテリの制御方法。
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