JP2004032871A - 走行車両用電源システム - Google Patents

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前田 謙一
Tetsuo Ogoshi
大越 哲郎
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Abstract

【課題】非水系二次電池が異常状態に陥ることを防止可能で安全性に優れた走行車両用電源システムを提供する。
【解決手段】走行車両用電源システム50は、リチウム二次電池2、マイコン20aを有するリチウム電池制御部20及びマイコン30aを有する車両側制御部30を備えている。リチウム二次電池2を構成する各単電池は、各単電池の電圧を測定する電圧測定回路25に接続されている。車両側制御部30は、所定時間毎に、各単電池の電圧が単電池の安全使用可能な電圧上限値を越えたか否かを判定し、単電池のうち1つでも電圧上限値を越え異常電圧と判定したときに、スイッチSW2をオフ状態とする。異常電圧のときにリチウム二次電池2の充放電が遮断される。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は走行車両用電源システムに係り、特に、複数の水溶液系二次電池を接続した水溶液系二次電池群と複数の非水系二次電池を接続した非水系二次電池群とが並列接続可能な走行車両用電源システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車には12V系鉛蓄電池が搭載される電源システム(14Vシステム)が用いられてきた。この14Vシステムでは、12V系鉛蓄電池から自動車のエンジンを始動する起動装置(スタータモータ)に電流を供給(放電)し、エンジンが始動した後は、走行中のエンジンの回転力によって作動する発電機から12V系鉛蓄電池に電流が常時供給(充電)される。ところが、自動車の減速時(制動時)のエネルギーは、熱として消費されていた。
【0003】
ところで、近年、アイドルストップ・スタート(以下、ISSと略記する。)による排ガス削減やエネルギー有効利用への対応が進められ、12V系鉛蓄電池に代って、36V系鉛蓄電池を搭載する新しい電源システム(42Vシステム)が提案されている。この42Vシステムでは、自動車のエンジンを始動する起動装置として、高出力なモータジェネレータを使用することが可能となり、従来熱として消費されていた自動車の減速時におけるエネルギーを該モータジェネレータで電気エネルギーに変換して、回生エネルギーとして36V系鉛蓄電池に供給(充電)する。これにより、36V系鉛蓄電池は、自動車の走行時にはエンジンの回転力を、減速時には車輪の回転力を利用した電気エネルギーで充電される。このため、42Vシステムでは、エネルギー効率が高められ、自動車の燃費向上を図ることができる。
【0004】
しかし、42Vシステムに使用されるモータジェネレータは、3〜4kWと高出力であり、回生時の電流値は40〜80A(2〜4CA相当)に達するため、鉛蓄電池では、このような大電流充電を受け入れることは難しい。鉛蓄電池では、充電率が1C以上の電流値になると充電時の副反応である水の分解反応が促進され、充電効率が落ちて電池寿命に悪影響を及ぼす。この問題を解決するために、充電を副反応の起こらない領域の定電圧充電にして制御しようとする提案があったが、すぐに定電圧領域に達してしまうため、回生電力の損失が大きくなってしまう。そこで、容量の大きい水溶液系二次電池群と回生電力受入性の高い非水系二次電池群とを並列接続した走行車両用電源システムが考案された。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、一般に非水系二次電池にリチウム二次電池を用いる場合は、セル(単電池)電圧が一定電圧を越え過充電状態となると、リチウム二次電池が異常状態に陥るおそれがある。このため、上記走行車両用電源システムでは、過充電時、不慮の衝突事故の場合に遭遇する可能性のある電池のクラッシュ時あるいは、異物突き刺し時、外部短絡時等の電池自体の安全性を確保することは、最低限必要な、重要な電池特性である。ここでいう電池の安全性とは、電池が異常な状態にさらされた場合の電池の挙動が、人に身体的損害を与えないことは当然のことながら、車両への損傷を最小限に抑えることを意味する。
【0006】
本発明は上記事案に鑑み、非水系二次電池が異常状態に陥ることを防止可能で安全性に優れた走行車両用電源システムを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様は、複数の水溶液系二次電池を接続した水溶液系二次電池群と複数の非水系二次電池を接続した非水系二次電池群とが並列接続可能な走行車両用電源システムであって、前記非水系二次電池の各電圧を測定する電圧測定回路部と、前記電圧測定回路部で測定された電圧が予め定められた電圧上限値を越えたときに当該非水系二次電池の電圧を異常電圧と判定する異常電圧判定部と、前記異常電圧判定部により前記非水系二次電池のうち少なくとも1つの非水系二次電池の電圧が異常電圧と判定されたときに前記非水系二次電池群の充放電を遮断する安全回路部と、を備える。
【0008】
第1の態様では、電圧測定回路部で非水系二次電池の各電圧が測定され、異常電圧判定部により電圧測定回路部で測定された電圧が予め定められた電圧上限値を越えたときに非水系二次電池の電圧が異常電圧と判定され、安全回路部により異常電圧判定部で非水系二次電池のうち少なくとも1つの非水系二次電池の電圧が異常電圧と判定されたときに非水系二次電池群の充放電が遮断される。本態様によれば、異常電圧判定部で非水系二次電池のうち1つでも異常電圧と判定されたときに安全回路部により非水系二次電池群の充放電が遮断され、当該非水系二次電池の異常な電圧上昇を防止することができるので、走行車両用電源システムの安全性を確保することができる。
【0009】
第1の態様において、各非水系二次電池に並列に接続され該非水系二次電池に流れる電流をバイパスするバイパス回路部を更に備え、バイパス回路部で、非水系二次電池のうち異常電圧と判定された非水系二次電池の電圧を異常電圧と判定された以外の非水系二次電池の平均電圧となるまで放電させれば、異常電圧と判定された非水系二次電池の電圧を正常電圧に戻すことができるので、非水系二次電池群を再び充放電可能とすることができる。
【0010】
また、上記課題を解決するために、本発明の第2の態様は、複数の水溶液系二次電池を接続した水溶液系二次電池群と複数の非水系二次電池を接続した非水系二次電池群とが並列接続可能な走行車両用電源システムであって、少なくとも1つの温度センサを有し前記非水系二次電池群の温度を測定する温度測定回路部と、前記温度測定回路部で測定された前記非水系二次電池群の温度が予め定められた温度上限値を越えたときに前記非水系二次電池群の温度を異常温度と判定する異常温度判定部と、前記異常温度判定部により前記非水系二次電池群の温度が異常温度と判定されたときに前記非水系二次電池群の充放電を遮断する安全回路部と、を備える。
【0011】
第2の態様では、少なくとも1つの温度センサを有する温度測定回路部で非水系二次電池群の温度が測定され、異常温度判定部により温度測定回路部で測定された非水系二次電池群の温度が予め定められた温度上限値を越えたときに非水系二次電池群の温度が異常温度と判定され、安全回路部により異常温度判定部で非水系二次電池群の温度が異常温度と判定されたときに非水系二次電池群の充放電が遮断される。本態様によれば、異常温度判定部で非水系二次電池群の温度が異常温度と判定されたときに安全回路部により非水系二次電池群の充放電が遮断され、非水系二次電池群の異常な温度上昇を防止することができるので、走行車両用電源システムの安全性を確保することができる。
【0012】
また、上記第1及び第2の態様において、水溶液系二次電池群は直列に接続された鉛蓄電池で構成され、非水系二次電池群は直列に接続されたリチウム二次電池で構成されるようにしてもよい。このとき、鉛蓄電池は制御弁式鉛蓄電池であることが望ましく、リチウム二次電池はリチウムイオン二次電池であることが望ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明が適用される走行車両用電源システムの実施の形態について説明する。
【0014】
(構成)
図1に示すように、走行車両用電源システム50は、水溶液系二次電池群としての鉛蓄電池1、非水系二次電池群としてのリチウム二次電池2、後述するマイコン10aを有し鉛蓄電池1の電圧・電流及び温度を検出する鉛電池検出部10、後述するマイコン20aを有しリチウム二次電池2を構成するリチウムイオン二次電池(以下、単電池という。)の電圧、リチウム二次電池2の電流及び温度を検出すると共に各単電池の容量を調整するリチウム電池制御部20、及び、後述するマイコン30aを有し鉛電池検出部10及びリチウム電池制御部20との通信により鉛蓄電池1及び各単電池の充電状態を演算すると共にリチウム二次電池2の異常電圧及び異常温度を判定する車両側制御部30を備えている。鉛蓄電池1とリチウム二次電池2とは、後述するスイッチにより並列接続可能である。
【0015】
鉛蓄電池1は、電槽に、内部を縦横に仕切る隔壁によって18個のセル室を画定するモノブロック電槽が用いられている。モノブロック電槽の中央部の隔壁にはセンサ挿入孔が形成されている。センサ挿入孔には鉛蓄電池1の温度を検出するサーミスタ等の温度センサが挿入されており、温度センサは接着剤でセンサ挿入孔内に固定されている。
【0016】
鉛蓄電池1の各セル室には、複数の正極板と負極板とをガラス繊維セパレータを介して積層した極板群が1組ずつ収容されており、電解液である希硫酸が注液されている。鉛蓄電池1の正極活物質には二酸化鉛、負極活物質には海綿状鉛を用いることができる。各セル室はモノブロック電槽の開口を一体に覆う蓋で密閉されており、各セル室上部に制御弁が配設され密閉化されている。各セル室間は導電性の接続部材により直列に接続されている。鉛蓄電池1の上部対角位置には、外部出力端子となる正極外部端子及び負極外部端子が立設されている。各セルの公称電圧は2Vであり、鉛蓄電池1の容量は18Ahである。従って、鉛蓄電池1は36V系制御弁式鉛蓄電池である。なお、鉛蓄電池1の負極外部端子はグランドに接続されている。
【0017】
一方、リチウム二次電池2は、11個の単電池を直列に接続することで最上位電位側に正極外部端子、最下位電位側に負極外部端子を有して構成されている。これら11個の単電池は横方向にそれぞれ4個、3個、4個の3列1段で配置され図示を省略した収容ケース内で空冷されている。11個の単電池のうち中央に配置された1個の単電池の電池缶表面には、リチウム二次電池2の温度を検出するサーミスタ等の温度センサが固着されている。なお、リチウム二次電池2の負極外部端子はグランドに接続されている。
【0018】
単電池は、アルミニウム箔に正極活物質を塗着した正極と銅箔に負極活物質を塗着した負極とを微多孔性のセパレータを介して捲回した捲回式の電極体を有しており、電極体は非水電解液に浸潤されて円筒状の電池缶内に収容されている。各電池缶は、正極端子を兼ねる封口体で密閉されている。単電池の正極活物質にはリチウムを含んだマンガン酸化物、負極活物質には炭素粉末を用いることができる。単電池の公称電圧は3.6Vであり、容量は3.5Ahである。
【0019】
走行車両用電源システム50には、一端がグランドに接続されたモータジェネレータ3の他端が接続可能とされている。下表1に示すように、モータジェネレータ3は、車両駆動及びエンジンの始動を行うモータ、エンジンの回転力により発電するオルタネータ及び車両制動時の回生エネルギーを電気エネルギーに変換するジェネレータの3つの機能を有している。
【0020】
【表1】
Figure 2004032871
【0021】
モータジェネレータ3は、車両の始動及び車速30km/時程度までの加速走行・低速走行時にはモータとして機能し車両駆動源となる。このときモータジェネレータ3には、鉛蓄電池1及びリチウム二次電池2から電力が供給される。すなわち、モータジェネレータ3は、鉛蓄電池1とリチウム二次電池2との負荷となる。また、モータジェネレータ3は、エンジン駆動中にはエンジンの回転力によりオルタネータ(発電機)として機能する。このとき発電電力により鉛蓄電池1及び/又はリチウム二次電池2は充電可能である。更に、車両制動時には、モータジェネレータ3は高出力のジェネレータとして機能する。このとき回生電力によりリチウム二次電池2は充電可能である。そして、モータジェネレータ3は、切替制御部5によるクラッチ機構等の切替制御により上述した3つの機能のいずれかを有するように切り替えられる。
【0022】
また、走行車両用電源システム50には、一端がグランドに接続されたエンジンの点火プラグ、表示パネル、照明類、ワイパ等の補機4の他端が接続可能とされている。補機4には、鉛蓄電池1、リチウム二次電池2及びモータジェネレータ3の少なくとも1つから電力が供給可能である。
【0023】
図2に示すように、鉛電池検出部10、リチウム電池制御部20及び車両側制御部30のそれぞれのマイコン10a、20a、30aは、中央演算処理装置のCPU、基本制御プログラム及び種々の設定値等を記憶したROM、CPUのワークエリアとして働くと共に種々のデータを一時的に記憶するRAM及びこれらを接続する内部バスで構成されている。マイコン10a、20a、30aは、鉛蓄電池1に接続された図示しない電源供給部からの電源で作動する。
【0024】
上述したように、鉛蓄電池1は鉛電池検出部10により電圧等が検出される。すなわち、鉛蓄電池1の負極外部端子は、鉛蓄電池1に流れる電流を検出するホール素子等の電流センサ12を介してグランドに接続されている。電流センサ12は、ホール素子に流れる電流に応じて変化するホール電圧により電流を検出することが可能である。鉛蓄電池1の正極外部端子は後述するスイッチSW1の一端に接続されている。また、鉛蓄電池1の正極外部端子及び負極外部端子は、鉛蓄電池1の両端電圧をデジタル値に変換するA/Dコンバータ14の入力端子に接続されている。A/Dコンバータ14、電流センサ12、及び、鉛蓄電池1の温度を検出する温度センサ11の出力端子は、マイコン10aの入力ポートにそれぞれ接続されている。
【0025】
また、上述したように、リチウム二次電池2はリチウム電池制御部20により電圧等が検出される。すなわち、リチウム二次電池2の負極外部端子は、リチウム二次電池2に流れる電流を検出するホール素子等の電流センサ22を介してグランドに接続されている。電流センサ22は、電流センサ12と同様に、ホール素子に流れる電流に応じて変化するホール電圧により電流を検出することが可能である。リチウム二次電池2の正極外部端子は後述するスイッチSW2の一端に接続されている。リチウム二次電池2を構成する各単電池の正極端子及び最下位単電池の負極端子は、各単電池の電圧を測定する電圧測定回路25の入力側端子に接続されている。電圧測定回路25は、各単電池の電圧を、負極端子を基準とした電圧に変換する差動増幅回路等により構成することができる。電圧測定回路25の出力側端子は、単電池の電圧をA/D変換するためのマイコン20aのA/D入力ポートに接続されている。また、電圧測定回路25は、マイコン20aから電圧測定対象の単電池の指定を受けるためにマイコン20aの単電池指定ポートに接続されている。
【0026】
各単電池の正極端子は、容量調整用のバイパス抵抗R(各単電池で同一抵抗値)の一端に接続されており、バイパス抵抗Rの他端は単電池の容量調整を行うスイッチSWの一端に接続されている。スイッチSWの他端は各単電池の負極端子に接続されている。また、スイッチSWには、制御信号(後述するハイレベル信号、ローレベル信号)を出力するマイコン20aの出力ポートが接続されている。従って、マイコン20aからの制御信号によりスイッチSWがオン状態とされることで、単電池に流れる電流はバイパス抵抗Rにより熱消費され各単電池の容量調整が可能である。電流センサ22、及び、リチウム二次電池2の温度を検出する温度センサ21の出力端子は、マイコン20aの入力ポートにそれぞれ接続されている。
【0027】
更に、モータジェネレータ3はマイコン30aにより切替制御部5を介して切替制御される。モータジェネレータ3の入出力端子の一方には、他端が接続点Pに接続されたスイッチSW3の一端に接続されており、入出力端子の他方はグランドに接続されている。なお、スイッチSW3には、制御信号を出力するマイコン30aの出力ポートが接続されている。また、マイコン30aは、スイッチSW1、SW2及び後述するスイッチSW4に制御信号を出力する出力ポートを有している。
【0028】
また、接続点Pには、スイッチSW1、SW2の他端が接続されている。更に、接続点Pには、補機4に流れる電流を制限するレギュレータ6を介して補機4の他端が接続されている。レギュレータ6には、スイッチSW4が並列に接続されており、上述したモータジェネレータ3から回生電力が供給されるときのみマイコン30aからの制御信号によりスイッチSW4がオフ状態とされる。従って、通常(モータジェネレータ3がジェネレータとして機能するとき以外は)スイッチSW4はオン状態とされ、鉛蓄電池1及び/又はリチウム二次電池2から補機4に電力が供給される。
【0029】
上述したスイッチSW1、SW2、SW3、SW4、SWには、例えば、スイッチ素子として機能するFETを用いることができる。すなわち、FETのゲートには、マイコンの出力ポートが接続されている。従って、各マイコンの出力ポートからFETのゲートに微弱なハイレベル信号が入力されるとドレインとソースとの間に電流が流れ、スイッチはオン状態となる。
【0030】
マイコン10a、20aはI/O8を介してマイコン30aと通信可能に接続されている。従って、マイコン10a、20aは、それぞれ鉛蓄電池1の両端電圧、電流及び温度のデータ、並びに、各単電池の電圧、リチウム二次電池2の電流及び温度のデータを取り込み、取り込んだデータをマイコン30aに、例えばシリアル通信により送出することが可能である。
【0031】
(動作)
まず、鉛蓄電池1及びリチウム二次電池2の充電状態の制御範囲について説明する。
【0032】
図3に示すように、鉛蓄電池1は、モータジェネレータ3がオルタネータとして機能するときに充電される。すなわち、鉛蓄電池1の充電は、充電状態が60%未満のときに充電が開始され、充電状態が90%を超えたときに停止される。従って、鉛蓄電池1の充電状態は60〜90%に維持される。リチウム二次電池2は、モータジェネレータ3がオルタネータ又はジェネレータとして機能するときに充電される。すなわち、オルタネータ機能によるリチウム二次電池2の充電は、充電状態が5%未満のときに開始され、充電状態が50%を超えたときに停止される。従って、リチウム二次電池2の充電状態は5〜50%に維持される。リチウム二次電池2は、ジェネレータ機能により充電状態が95%までは充電が許容される。
【0033】
一方、後述する大電流放電時を除き、リチウム二次電池2の充電状態が30%未満のときは鉛蓄電池1及びリチウム二次電池2の双方から放電され、リチウム二次電池2の充電状態が30%以上のときはリチウム二次電池2のみから放電される。なお、図3において、Pbは鉛蓄電池1を、Liはリチウム二次電池2を表している(後述する表3においても同じ。)。
【0034】
例えば、図3の(1)Li放電状態では、リチウム二次電池2の充電状態が30%以上のため、リチウム二次電池2のみから放電される。(2)Li及びPb放電状態では、リチウム二次電池2の充電状態が30%未満のため、リチウム二次電池2と鉛蓄電池1との双方から放電される。(3)Li充電状態では、リチウム二次電池2の充電状態が5%未満に低下したため、リチウム二次電池2はモータジェネレータ3のオルタネータ機能により充電される。この状態では、鉛蓄電池1の充放電は停止され、補機4にはオルタネータから電力が供給される。リチウム二次電池2の充電状態が50%を超えると充電は停止される。(4)Li放電状態では、リチウム二次電池2のみから放電される。この状態では、上述した(1)Li放電状態と同様にリチウム二次電池2の充電状態が30%以上のため、鉛蓄電池1からは放電されない。(5)回生充電状態では、リチウム二次電池2はモータジェネレータ3のジェネレータ機能により充電される。この状態では、リチウム二次電池2は充電状態95%までは充電が許容される。(6)Li放電状態では、リチウム二次電池2のみから放電される。(7)Li及びPb放電状態では、リチウム二次電池2の充電状態が30%未満のため、リチウム二次電池2と鉛蓄電池1との双方から放電される。(8)Pb充電状態では、鉛蓄電池1の充電状態が60%未満に低下したため、鉛蓄電池1はオルタネータ機能により充電される。この状態では、リチウム二次電池2の充放電は停止され、補機4にはオルタネータから電力が供給される。鉛蓄電池1の充電状態が90%を超えると充電は停止される。
【0035】
次に、鉛蓄電池1及びリチウム二次電池2の充電状態の演算について説明する。
【0036】
マイコン30aは、車両駐車中(車両のイグニッションスイッチがオン位置に位置する前)に、所定時間(例えば、6時間)毎に1回の割合で図示しない電源供給部からマイコン10aに電源を供給させる。マイコン10aは、鉛蓄電池1の開路電圧OCV及び温度のデータを検出し、I/O8を介してマイコン30aに送出する。マイコン30aは、マイコン10aからのデータ受信後に、マイコン10aへの電源供給を停止させ、マイコン30aのROMに予め記憶されており初期設定においてRAMに展開されている鉛蓄電池1の電池状態マップにより、鉛蓄電池1の残存容量Qres及び充電状態SOCを演算しRAMに格納する。
【0037】
この演算方法について詳述すると、表2に示すように、電池状態マップは、例えば、開路電圧OCV、残存容量Qres及び充電状態SOC等が対応した状態でRAMに展開されている。表2は、温度25°C、電流250Aにおける一例を示したものである。
【0038】
【表2】
Figure 2004032871
【0039】
マイコン30aは、まず、マイコン10aから受信した温度における鉛蓄電池1の開路電圧を、25°Cにおける開路電圧に温度補正する。図4に示すように、マイコン30aのRAMには、例えば、25°Cにおける開路電圧に対する温度−開路電圧補正マップが展開されている。マイコン30aは、受信した開路電圧に、補間法を利用して求めた開路電圧補正値を加算して、25°Cにおける開路電圧を求める。次に、マイコン30aは、25°Cにおける開路電圧から表2の電池状態マップにより補間法を利用して鉛蓄電池1の残存容量Qres及び充電状態SOCを演算してRAMに格納する。
【0040】
マイコン30aは、車両のイグニッションスイッチがオン位置に位置すると、図示しない電源供給部からマイコン10aに電源を供給させる。これにより、マイコン10aは、鉛蓄電池1の温度を検出すると共に鉛蓄電池1の電流を検出し検出した電流を積算し、所定時間(例えば、10秒)毎に、積算電気量(積算した電流の量)及び鉛蓄電池1の温度のデータをマイコン30aに送出する。マイコン30aは、RAMに格納した鉛蓄電池1の残存容量Qresにマイコン10aから受信した積算電気量を順次加(減)算することで現在の鉛蓄電池1の残存容量を算出して、表2の電池状態マップから現在の残存容量に対応する現在の充電状態SOCを算出する。
【0041】
一方、マイコン30aは、原則としてマイコン10aの場合と同様に、マイコン30aのRAMに展開されているリチウム二次電池2の電池状態マップ及び図4に示したと同様の温度−開路電圧補正マップにより、リチウム二次電池2の残存容量Qres及び充電状態SOCを算出する。
【0042】
マイコン20aは各単電池毎に開路電圧を検出する点でマイコン10aによる鉛蓄電池1の開路電圧の検出とは異なっている。すなわち、マイコン20aは、単電池指定ポートから電圧測定回路25に測定対象の単電池を指定することで、A/D入力ポートを介して電圧測定回路25から測定対象の単電池電圧(開路電圧)を取り込む。マイコン30aは、マイコン20aから温度及び各単電池電圧を受信し、各単電池電圧を25°Cにおける電圧に温度補正し、図5に示すように、温度−開路電圧補正マップ(又は関係式)により各単電池の充電状態SOCを算出する。なお、非晶質炭素を負極活物質に用いた単電池では、開路電圧をy、充電状態をxとしたときに、両者には、y=−5E−0.7x+6E−0.6x+0.0168x+2.8971(収束半径R=0.9994)の関係がある。また、マイコン30aは、全単電池の平均充電状態をリチウム二次電池2の充電状態SOCとして算出する。
【0043】
更に、マイコン30aは、各単電池について、(当該単電池の充電状態SOC−全単電池の平均充電状態)が5ポイントを超える(容量調整の対象となる)単電池が存在するか否かを判断し、肯定判断のときは、当該単電池についてのみバイパス抵抗Rの抵抗値に依存する容量調整時間tをそれぞれ算出し、容量調整が未了であることを示す状態フラグを0から1に変更する。なお、このような容量調整時間tの算出については、例えば、特開2000−312443号公報に開示されている。
【0044】
次に、鉛蓄電池1及びリチウム二次電池2の充放電制御について、マイコン30aを主体として説明する。
【0045】
下表3に示すように、マイコン30aは、車両状態及び充電状態に基づいて、スイッチSW1、SW2、SW3及びモータジェネレータ3の機能を切り替えることにより、鉛蓄電池1及びリチウム二次電池2の充放電を制御する。
【0046】
1.車両駐車中における充放電制御
<イグニッションスイッチオフ位置>
マイコン30aは、イグニッションスイッチがオフ位置に位置した場合に、スイッチSW1、SW2、SW3をオフ状態とする。これにより、鉛蓄電池1及びリチウム二次電池2はマイコン30aに供給される微小な電力を除き、充放電休止状態となる(下表3(4)参照)。なお、マイコン30aは、上述したように鉛蓄電池1及びリチウム二次電池2の充電状態を演算している。
【0047】
<イグニッションスイッチオン位置>
マイコン30aは、イグニッションスイッチがオン位置に位置した場合に、RAMに格納した鉛蓄電池1の充電状態が60%未満かつリチウム二次電池2の充電状態が5%未満か否かを判断する。肯定判断のときは、充電が必要な旨を運転席の表示パネルに表示させ、否定判断のときは、スイッチSW2をオン状態(スイッチSW1、SW3:オフ状態)とする。これにより、リチウム二次電池2は補機4への電力供給で放電状態となる。
【0048】
【表3】
Figure 2004032871
【0049】
<イグニッションスイッチスタート位置>
マイコン30aは、イグニッションスイッチがスタート位置に位置した場合に、上述した肯定判断のとき(鉛蓄電池1の充電状態が60%未満かつリチウム二次電池2の充電状態が5%未満のとき)は、モータジェネレータ3がモータとして機能するように切替制御部5を切替制御させると共に、スイッチSW1、SW2、SW3をオン状態としてエンジンの点火プラグに鉛蓄電池1及びリチウム二次電池2の双方から大電流を供給する。マイコン30aは、エンジンが始動すると、モータジェネレータ3をオルタネータに切り替えると共に、スイッチSW1をオフ状態とする(スイッチSW2、SW3:オン状態)。これにより、リチウム二次電池2は充電状態が50%となるまで充電される(詳細後述)。一方、マイコン30aは、イグニッションスイッチがスタート位置に位置した場合に、上述した否定判断のとき(鉛蓄電池1の充電状態が60%以上又はリチウム二次電池2の充電状態が5%以上のとき)は、モータジェネレータ3をモータとして機能させると共に、スイッチSW1、SW3をオン状態(スイッチSW2:オン状態)とする。これにより、モータジェネレータ3には、鉛蓄電池1及びリチウム二次電池2の双方から大電流が供給される。
【0050】
2.車両走行中における通常時の充放電制御
<モータ駆動>
マイコン30aは、車両をエンジンではなくモータで始動した後に、車速vの変化から車両が加速状態と判断した場合(dv/dt>>0)に、スイッチSW1、SW2、SW3をオン状態とする。これにより、モータ及び補機4には、鉛蓄電池1及びリチウム二次電池2の双方から大電流が供給される(表3(1)参照)。一方、マイコン30aは、加速状態ではないと判断した場合(dv/dtがほぼ0)に、リチウム二次電池2の充電状態が30%以上か否かを判断し、肯定判断のときは、スイッチSW1をオフ状態、スイッチSW2、SW3をオン状態とし、否定判断のときは、スイッチSW1、SW2、SW3をオン状態とする。これにより、リチウム二次電池2の充電状態が30%以上の状態ではリチウム二次電池2のみから、充電状態が30%未満の状態では鉛蓄電池1及びリチウム二次電池2の双方からの電力がモータ及び補機4に供給される(表3(2)参照)。
【0051】
また、マイコン30aは、(1)加速走行状態、(2)低速走行状態、又はリチウム二次電池2の充電状態が5%未満のためにエンジンを始動させた状態において、鉛蓄電池1の充電状態が60%未満又はリチウム二次電池2の充電状態が5%未満と判断したときは、モータの回転力によりエンジンを始動させ、モータジェネレータ3をオルタネータに切り替えると共に、スイッチSW1又はスイッチSW2をオン状態、スイッチSW3をオン状態とする。これにより、鉛蓄電池1又はリチウム二次電池2は充電される(詳細後述)。マイコン30aは、車速が例えば、30km/時以上のときは、エンジンを始動させ、スイッチSW2をオン状態、スイッチSW3をオフ状態とする。これにより、車両はエンジンにより駆動され、補機4にはリチウム二次電池2からの電力が供給される。
【0052】
<エンジン駆動>
マイコン30aは、エンジン駆動による走行中の場合に、リチウム二次電池2の充電状態が30%以上か否かを判断し、肯定判断のときは、スイッチSW1をオフ状態、スイッチSW2をオン状態とし、否定判断のときは、スイッチSW1、SW2をオン状態とする。これにより、リチウム二次電池2の充電状態が30%以上の状態ではリチウム二次電池2のみから、充電状態が30%未満の状態では鉛蓄電池1及びリチウム二次電池2の双方からの電力が補機4に供給される(表3(3)参照)。また、マイコン30aは、鉛蓄電池1の充電状態が60%未満又はリチウム二次電池2の充電状態が5%未満と判断したときは、モータジェネレータ3をオルタネータに切り替えると共に、スイッチSW1又はスイッチSW2をオン状態、スイッチSW3をオン状態とする。これにより、鉛蓄電池1又はリチウム二次電池2は充電される(詳細後述)。
【0053】
<アイドルストップ>
マイコン30aは、走行中の一時的な停車のときにエンジン駆動を停止した場合(アイドルストップ状態)に、上述したエンジン走行中と同様にリチウム二次電池2の充電状態が30%以上か否かの判断に応じてスイッチSW1、SW2、SW3を制御し、補機4に電力を供給する。また、アイドルストップ後に車両を再起動する場合は、上述した(1)加速走行状態となる。
【0054】
<オルタネータ機能による充電>
マイコン30aは、エンジン駆動中、上述したようにリチウム二次電池2の充電状態が5%未満と判断したときは、モータジェネレータ3をオルタネータに切り替えると共に、スイッチSW1をオフ状態、スイッチSW2、SW3をオン状態とする。これにより、リチウム二次電池2はオルタネータから供給される電力により充電される(表3(5)参照)。また、マイコン30aは上述した状態フラグを確認し、単電池の容量調整が未了のときは、容量調整対象の単電池のID及び容量調整時間tをマイコン20aに通知する。これにより、マイコン20aは、容量調整時間tの間、マイコン30aから通知された単電池のスイッチSWをオン状態とすることで容量調整対象の単電池の容量が調整される。マイコン30aは、リチウム二次電池2の充電状態が50%を超えたときは、スイッチSW3をオフ状態(スイッチSW1:オフ状態、スイッチSW2:オン状態)とし、状態フラグを1から0に変更する。これにより、リチウム二次電池2への充電は停止され、全単電池の充電状態がほぼ均一の50%となり、リチウム二次電池2から補機4への電力供給が開始される。なお、容量調整は、上述した開路電圧から充電状態を演算した後の初回のリチウム二次電池2の充電中に1回のみ実行される。
【0055】
また、マイコン30aは、上述したように鉛蓄電池1の充電状態が60%未満と判断したときは、モータジェネレータ3をオルタネータに切り替えると共に、スイッチSW1、SW3をオン状態、スイッチSW2をオフ状態とする。これにより、鉛蓄電池1はオルタネータから供給される電力により充電される。マイコン30aは、鉛蓄電池1の充電状態が90%を超えたときは、スイッチSW1、SW3をオフ状態、スイッチSW2をオン状態とする。これにより、鉛蓄電池1の充電は停止され、リチウム二次電池2から補機4への電力供給が開始される。
【0056】
<回生電力による充電>
マイコン30aは、車両が制動状態の場合(dv/dt<<0)に、リチウム二次電池2の充電状態が75%未満か否かを判断する。肯定判断のときは、モータジェネレータ3をジェネレータに切り替えると共に、スイッチSW1をオフ状態、スイッチSW2、SW3をオン状態とし、否定判断のときは、スイッチSW1、SW3をオフ状態、スイッチSW2をオン状態として補機4にリチウム二次電池2から電力を供給する。これにより、リチウム二次電池2の充電状態が75%未満の状態では、リチウム二次電池2は回生電力による充電がなされ、充電状態が75%以上の状態では回生電力の受け入れ開始はなされない(表3(6)参照)。マイコン30aは、回生電力による充電でリチウム二次電池2の充電状態が95%を超えたときは、スイッチSW3をオフ状態とする(スイッチSW1:オフ状態、スイッチSW2:オン状態)。これにより、リチウム二次電池2への回生電力による充電は停止され、リチウム二次電池2から補機4への電力供給が開始される。なお、イグニッションスイッチがオフ位置に位置したときは、上述した(4)駐車状態となる。
【0057】
3.異常時の充放電制御
<異常電圧>
マイコン30aは、上述した各車両状態の場合に、各単電池の電圧がマイコン30aのRAMに展開されている安全使用可能な電圧上限値(例えば、4.3V)を越えたか否かを判断し、否定判断のときは、上述した通常時の充放電制御を継続し、肯定判断のときは、当該単電池の電圧が異常なため、スイッチSW2をオフ状態とする。これにより、リチウム二次電池2の充放電は遮断される。
【0058】
このとき、マイコン30aは、リチウム二次電池2が充電状態(スイッチSW1:オフ状態、スイッチSW2、SW3:オン状態、モータジェネレータ3:オルタネータ機能又はジェネレータ機能)のときは、モータジェネレータ3から補機4への電力供給を継続するために、スイッチSW2をオフ状態とする以外はスイッチSW1、SW3のオン・オフ状態を維持する。同様に、鉛蓄電池1及びリチウム二次電池2の双方が放電状態(スイッチSW1、SW2:オン状態)のときは、スイッチSW2をオフ状態としスイッチSW1のオン状態を維持する。また、リチウム二次電池2のみが放電状態(スイッチSW1:オフ状態、スイッチSW2:オン状態)のときは、スイッチSW1をオン状態としてスイッチSW2をオフ状態とする。
【0059】
マイコン30aは、異常電圧と判断(肯定判断)してスイッチSW2をオフ状態とした後、当該単電池の容量調整時間t’を演算する。マイコン30aは、当該単電池それぞれの電圧と当該単電池以外の単電池の平均電圧との電圧差を求め、マイコン30aのRAMに展開されている電圧−残存容量マップから、求めた電圧差に相当する分の調整容量を当該単電池毎に算出する。当該単電池の電圧とバイパス抵抗Rの抵抗値とからそれぞれの調整容量分の放電に要する容量調整時間t’を演算する。マイコン30aは、当該単電池のID及び演算した容量調整時間t’をマイコン20aに送出する。マイコン20aは、当該単電池に並列接続されたスイッチSWを容量調整時間t’の間オン状態とする。これにより、当該単電池の電圧は平均電圧まで低下し正常電圧に戻る。マイコン20aは、当該単電池の全ての容量調整を終了すると、容量調整が完了した旨の通知をマイコン30aに送出する。この通知を受信したマイコン30aは、上述した通常時の充放電制御を実行する。なお、マイコン20aは、容量調整中には所定時間毎の電圧検出を行わず、容量調整完了後に電圧検出を再開する。
【0060】
<異常温度>
マイコン30aは、リチウム二次電池2の温度がRAMに展開されている安全使用可能な温度上限値(例えば、70°C)を越えたか否かを判断し、否定判断のときは、上述した通常時の充放電制御を継続し、肯定判断のときは、リチウム二次電池2の温度が異常なため、スイッチSW2をオフ状態とする。これにより、リチウム二次電池2の充放電は遮断される。
【0061】
上述したように、マイコン20aは、所定時間毎に検出したリチウム二次電池2の温度をマイコン30aに送出している。マイコン30aは、リチウム二次電池2の温度が温度上限値より、例えば20°C低い所定の温度(例えば、50°C)以下に低下したか否かを判断し、否定判断のときは、スイッチSW2のオフ状態を維持し、肯定判断のときは、リチウム二次電池2が正常温度に復帰したと判定し、上述した通常時の充放電制御を実行する。
【0062】
【実施例】
次に、本実施形態に従って作製した実施例の走行車両用電源システム50について説明する。なお、比較のために作製した比較例の走行車両用電源システムについても併記する。
【0063】
(実施例1)
実施例1の走行車両用電源システム50では、単電池の安全使用可能な電圧上限値を4.3V/セルに設定した。
【0064】
(比較例1)
比較例1では、異常電圧により充放電を遮断する安全回路を有していない走行車両用電源システムを作製した。
【0065】
(充電試験)
作製した実施例1及び比較例1の各走行車両用電源システムについて、20°Cの雰囲気下、定電流制御で40Aの電流値で充電し、単電池の表面温度を測定する充電試験を行った。図6に、充電試験の試験結果を示す。
【0066】
図6に示すように、実施例1の走行車両用電源システム50は、定電流充電により単電池の表面温度が充電開始後3分で42°C付近にまで上昇したが、単電池の電圧が4.3V/セルを超えたときに充電電流が遮断されると電池表面温度が充電開始後10分で20°Cまで低下した。これに対して、比較例1の走行車両用電源システムでは、単電池の表面温度は上昇し続け、充電開始後8分で82°Cとなり発火に至った。これは、単電池の電圧が安全使用可能な電圧上限値を越えたためと考えられる。従って、実施例1の走行車両用電源システム50は、単電池の電圧が電圧上限値4.3V/セルを超えたときに充電電流が遮断されるので、発火に至ることなく、安全性に優れることが確認された。
【0067】
(作用等)
次に、本実施形態の走行車両用電源システム50の作用等について説明する。
【0068】
本実施形態の走行車両用電源システム50では、マイコン30aは、マイコン20aから受信した単電池の電圧が1つでも電圧上限値を越えたときに、スイッチSW2をオフ状態とする。これにより、リチウム二次電池2の充放電は遮断される。このため、単電池の異常な電圧上昇が防止されるので、リチウム二次電池2の安全性を確保することができる。また、本実施形態の走行車両用電源システム50では、マイコン20aは、リチウム二次電池2の充放電遮断中に、異常電圧の単電池に並列接続されたスイッチSWを容量調整時間t’の間オン状態とし、当該単電池が容量調整時間t’の間放電される。このため、当該単電池の電圧が正常電圧に戻るので、リチウム二次電池2を早期に充放電可能状態に復帰させることができる。
【0069】
また、本実施形態の走行車両用電源システム50では、マイコン30aは、マイコン20aから受信したリチウム二次電池2の温度が温度上限値を越えたときに、スイッチSW2をオフ状態とし、リチウム二次電池2の充放電を遮断する。このため、リチウム二次電池2の異常な温度上昇が防止されるので、リチウム二次電池2の安全性を確保することができる。また、マイコン30aは、リチウム二次電池2の温度が温度上限値より低い所定の温度まで低下したと判断したときに、リチウム二次電池2を充放電可能状態に復帰させる。リチウム二次電池2は空冷されているので、充放電可能となるまでに要する時間が短く、安全性の面を考慮すると、リチウム二次電池2の利用効率の低下を最小範囲に抑えることができる。
【0070】
更に、マイコン30aが、車両駐車中にマイコン10a、20aから受信した鉛蓄電池1及びリチウム二次電池2の各単電池の開路電圧OCV及び温度データにより、温度補正後の開路電圧で鉛蓄電池1及び各単電池の残存容量Qresを算出しておき、その後、算出した残存容量Qresに積算電気量を加減算することで鉛蓄電池1及びリチウム二次電池2の現在の充電状態SOCを演算する。このため、温度、開路電圧、電流データから所定時間毎に充電状態の演算なされるので、鉛蓄電池1及びリチウム二次電池2の充電状態を高精度に把握することができる。
【0071】
また更に、マイコン30aは、鉛蓄電池1及び/又はリチウム二次電池2の充電状態が所定の下限値未満のときに、モータジェネレータ3の機能及びスイッチSW1〜SW3を制御して、鉛蓄電池1及び/又はリチウム二次電池2の充電を開始し、充電状態が所定の上限値を越えたときに充電を停止する。このため、鉛蓄電池1及びリチウム二次電池2の充電状態はそれぞれ所定範囲に維持される。従って、本実施形態の走行車両用電源システム50では、鉛蓄電池1及びリチウム二次電池2が過放電状態及び過充電状態となることを防止することができると共に、鉛蓄電池1及び/又はリチウム二次電池2からエンジン始動に必要な電力が適正に供給されるので、アイドルストップ後のエンジンスタートを確実に行うことができる。
【0072】
更にまた、本実施形態の走行車両用電源システム50では、回生電力によるリチウム二次電池2の充電は充電状態95%までは許容されるので、リチウム二次電池2は回生電力を十分に受け入れることができる。また、リチウム二次電池2の充電状態が75%以上のときは、回生電力の受け入れ開始はなされないため、リチウム二次電池2が過充電状態となることを防止することができる。逆に、リチウム二次電池2は充電状態が5%未満となると、50%となるまでモータジェネレータ3のオルタネータ機能により充電されるので、過放電状態となることも防止することができる。
【0073】
また、本実施形態の走行車両用電源システム50では、マイコン20aが、モータジェネレータ3のオルタネータ機能によるリチウム二次電池2の充電中に容量調整の対象となる単電池に並列接続されたスイッチSWを容量調整時間tの間オン状態として充電電流をバイパス抵抗Rに熱消費させる。このため、各単電池の充電状態のバラツキが均一化されるので、容量の異なる単電池が他の単電池の負荷となるで生じるリチウム二次電池2の寿命の低下を防止することができる。
【0074】
更に、本実施形態の走行車両用電源システム50では、マイコン30aが、リチウム二次電池2の充電状態が所定値以上のときは、リチウム二次電池2のみから放電するようにスイッチSW1〜SW3を制御する。このため、リチウム二次電池2からの放電が優先されることから、電力受入性に優れるリチウム二次電池2の利用効率を高めることができ、ひいては、鉛蓄電池1及びリチウム二次電池2全体の効率を向上させることができる。
【0075】
また更に、マイコン30aは、リチウム二次電池2の充電状態が所定値未満のとき又は車両が加速走行状態のときに、鉛蓄電池1とリチウム二次電池2との双方から放電させるようにスイッチSW1〜SW3を制御することで、容量の大きい鉛蓄電池1と併用して大電流の電力を適正に供給することができ、補機4の消費電流が大きくても車両をモータ駆動で確実に始動させることができる。このため、アイドルストップ後においても、大電流の電力が適正に供給されるので、車両の始動を確実に行うことができる。従って、特に混雑した市街地では、エンジンの使用が低減され、環境問題に対処することが可能となる。
【0076】
なお、本実施形態では、リチウム二次電池2が異常時の例を示したが、鉛蓄電池1についてもリチウム二次電池2と同様にして異常時の充放電を遮断するようにしてもよい。このようにすれば、鉛蓄電池1及び/又はリチウム二次電池2の異常時に充放電の遮断が可能となるので、一層安全性に優れた走行車両用電源システムを実現することができる。
【0077】
また、本実施形態では、リチウム二次電池2の温度を1個の単電池の表面に固着した温度センサで検出する例を示したが、本発明はこれに限定されることなく、複数の温度センサで検出した温度の平均値をリチウム二次電池2の温度とするようにしてもよい。このようにすれば、局部的にのみ検出可能な温度がリチウム二次電池2の広範囲に亘って検出可能となる。
【0078】
更に、本実施形態では、リチウム二次電池2の電圧又は温度の異常時に充放電を遮断する例を示し電流異常については言及していないが、リチウム二次電池2の最上位単電池の正極端子にヒューズの一端が接続され、ヒューズの他端が正極外部端子に接続されているため、外部短絡等の電流異常が発生するとリチウム二次電池2の充放電が遮断される。
【0079】
また更に、本実施形態では、鉛蓄電池1及びリチウム二次電池2に流れる電流をマイコン10a、20aでそれぞれ検出しマイコン30aに通信する例を示したが、マイコン30aで電流を検出するようにしてもよい。このようにすれば、マイコン30aは通信することなく充電状態の演算が可能となるので、充電状態の演算及び充電制御を一層速やかに行うことができる。また、本実施形態では、マイコン10aは鉛蓄電池1の電圧をA/Dコンバータ14を介して検出する例を示したが、A/D変換をマイコン10aで行うようにしてもよい。更に、本実施形態では、スイッチSW1〜SW3をマイコン30aで制御する例を示したが、例えば、スイッチSW2はマイコン20aで制御するようにしてもよい。また更に、本実施形態では、マイコン30a以外に、マイコン10a、20aを有する例を示したが、マイコン30a単独又はマイコン20a、30aで電圧等の検出、充電状態の演算及び充電制御を行うようにしてもよい。このようにすれば、通信時間を短縮して充電状態の演算及び充電制御をより速やかに行うことができる。
【0080】
更にまた、本実施形態では、鉛蓄電池1の充電状態を60〜90%の範囲、リチウム二次電池2の充電状態を5〜50%の範囲となるようにそれぞれ充電制御する例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、車両始動に必要な電力量やモータジェネレータ3から回生される電力量により所定範囲を設定してもよい。
【0081】
また、本実施形態では、モータ、オルタネータ及びジェネレータとして機能するモータジェネレータ3を例示したが、エンジン駆動中に鉛蓄電池1及び/又はリチウム二次電池2を充電するためのオルタネータをモータジェネレータから分離して構成するようにしてもよい。
【0082】
更に、本実施形態では、リチウム二次電池2がオルタネータからの電力で充電されるときに単電池の容量調整を行う例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、リチウム二次電池2の放電状態や休止状態において容量調整を行うようにしてもよい。
【0083】
また更に、本実施形態では、大電流を要する加速走行時には鉛蓄電池1及びリチウム二次電池2の双方から、又は、低速走行時にはリチウム二次電池2の充電状態が30%未満の場合を除いてリチウム二次電池2のみからモータに電力を供給させる例を示したが、エンジンを始動させるまで鉛蓄電池1及びリチウム二次電池2の双方から電力を供給させるようにしてもよい。このようにすれば、スイッチSW1〜SW3のオン・オフ制御を簡素化することができる。
【0084】
更にまた、本実施形態では、鉛蓄電池1をオルタネータからの電力のみで充電する例を示したが、鉛蓄電池1とリチウム二次電池2とは並列接続可能なため、例えば、駐車状態において、リチウム二次電池の充電状態が20%以上のときにスイッチSW1、SW2をオン状態とし、リチウム二次電池2から鉛蓄電池1に電力を供給して鉛蓄電池1を充電するようにしてもよい。
【0085】
また、本実施形態では、開路電圧を温度補正して充電状態を求める例を示したが、温度−充電状態補正マップを予め作成しておき充電状態を温度補正するようにしてもよい。
【0086】
更に、本実施形態では、水溶液系二次電池群として36V系の鉛蓄電池1、非水系二次電池群として36V系のリチウム二次電池2を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、12V系鉛蓄電池や12V系リチウム二次電池又はニッケル−水素電池等を用いる場合にも適用可能である。
【0087】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、異常電圧判定部で非水系二次電池のうち1つでも異常電圧と判定されたときに安全回路部により非水系二次電池群の充放電が遮断され、当該非水系二次電池の異常な電圧上昇を防止することができるので、走行車両用電源システムの安全性を確保することができる、という効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用可能な実施形態の走行車両用電源システムの概略ブロック図である。
【図2】実施形態の走行車両用電源システムのブロック回路図である。
【図3】鉛蓄電池及びリチウム二次電池の充電状態の制御範囲を模式的に示す説明図である。
【図4】鉛蓄電池の温度と開路電圧補正値との対応を模式的に示すグラフである。
【図5】リチウムイオン二次電池の充電状態と開路電圧との対応を模式的に示すグラフである。
【図6】縦軸に電池の表面温度、横軸に充電時間をとったときの実施例1及び比較例1の走行車両用電源システムのリチウムイオン二次電池の表面温度の推移を示すグラフである。
【符号の説明】
1 鉛蓄電池(水溶液系二次電池群)
2 リチウム二次電池(非水系二次電池群)
20 リチウム電池制御部(電圧測定回路部の一部、温度測定回路部の一部)
21 温度センサ(温度測定回路部の一部)
25 電圧測定回路(電圧測定回路部の一部)
30 車両側制御部(異常電圧判定部、異常温度判定部、安全回路部の一部)
50 走行車両用電源システム
R バイパス抵抗(バイパス回路部の一部)
SW スイッチ(バイパス回路部の一部)
SW2 スイッチ(安全回路部の一部)

Claims (6)

  1. 複数の水溶液系二次電池を接続した水溶液系二次電池群と複数の非水系二次電池を接続した非水系二次電池群とが並列接続可能な走行車両用電源システムであって、
    前記非水系二次電池の各電圧を測定する電圧測定回路部と、
    前記電圧測定回路部で測定された電圧が予め定められた電圧上限値を越えたときに当該非水系二次電池の電圧を異常電圧と判定する異常電圧判定部と、
    前記異常電圧判定部により前記非水系二次電池のうち少なくとも1つの非水系二次電池の電圧が異常電圧と判定されたときに前記非水系二次電池群の充放電を遮断する安全回路部と、
    を備えたことを特徴とする走行車両用電源システム。
  2. 前記各非水系二次電池に並列に接続され該非水系二次電池に流れる電流をバイパスするバイパス回路部を更に備え、前記バイパス回路部は、前記非水系二次電池のうち異常電圧と判定された非水系二次電池の電圧を前記異常電圧と判定された以外の非水系二次電池の平均電圧となるまで放電させることを特徴とする請求項1に記載の走行車両用電源システム。
  3. 複数の水溶液系二次電池を接続した水溶液系二次電池群と複数の非水系二次電池を接続した非水系二次電池群とが並列接続可能な走行車両用電源システムであって、
    少なくとも1つの温度センサを有し前記非水系二次電池群の温度を測定する温度測定回路部と、
    前記温度測定回路部で測定された前記非水系二次電池群の温度が予め定められた温度上限値を越えたときに前記非水系二次電池群の温度を異常温度と判定する異常温度判定部と、
    前記異常温度判定部により前記非水系二次電池群の温度が異常温度と判定されたときに前記非水系二次電池群の充放電を遮断する安全回路部と、
    を備えたことを特徴とする走行車両用電源システム。
  4. 前記水溶液系二次電池群は直列に接続された鉛蓄電池で構成され、前記非水系二次電池群は直列に接続されたリチウム二次電池で構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の走行車両用電源システム。
  5. 前記鉛蓄電池は、制御弁式鉛蓄電池であることを特徴とする請求項4に記載の走行車両用電源システム。
  6. 前記リチウム二次電池は、リチウムイオン二次電池であることを特徴とする請求項4に記載の走行車両用電源システム。
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