JP2018136649A - 通信装置設定システムおよび通信装置設定方法 - Google Patents
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Description
通信装置設定システムSは、ネットワーク9と、このネットワーク9を構成する各装置を制御するコントローラ1Aとを含んで構成される。
ネットワーク9は、パケット交換網であり、2台の通信装置6a、2台の通信装置6b、1台の通信装置6cを含んでいる。通信装置6aは、ベンダAが提供する装置である。通信装置6bは、ベンダBが提供する装置である。通信装置6cは、ベンダCが提供する装置である。これら通信装置6a,6b,6cは、コントローラ1Aによって設定の追加や削除が行われる。以下、通信装置6a,6b,6cを特に区別しない場合には、単に通信装置6と記載する。
モードM0は、通信装置6に何も設定されていない初期状態である。
通信装置6は、モードM0において共通設定と個別設定#1とが共に追加されると、モードM1に遷移する。ここで共通設定とは、各設定に係る大枠の情報である。個別設定とは、各設定に係る個別の情報をいう。例えばルーティングプロトコル情報の場合、共通設定はIPv4とIPv6に共通するものであり、個別設定はIPv4に固有のものと、IPv6に固有のものをいう。
モードM1は、通信装置6に共通設定と個別設定#1とが設定されている状態である。このように通信装置6に依らず共通に投入しなければならない設定がある場合、この通信装置6に最初に個別設定を投入する際に、共通設定も投入しなければならない。
モードM1において、通信装置6から最後の個別設定#1を削除する場合には、共通設定も併せて削除しなければならない。これにより通信装置6は、モードM0の初期状態に遷移する。
このような遷移を実現するため、通信装置6に設定を追加/削除する通信装置設定システムにおいても、既存設定をシステム内で保持することが多い。
しかし、比較例における既存設定の保持方法では、ベンダ毎に異なる形式で既存設定を保持している。よって、比較例の方法では、ベンダA製の通信装置6aの既存設定を、異なるベンダであるベンダB製の通信装置6bにそのまま引き継がせることはできない。よって、或るベンダ製の通信装置を、異なるベンダ製の通信装置に入れ替えるためには、異なるベンダ製の通信装置に、再び同様の設定内容を投入し直す必要があった。
図1は、本実施形態における通信装置設定システムSの構成図である。
本実施形態の通信装置設定システムSは、既存設定保持部5という部位を備えている。既存設定保持部5は、コントローラ1から各通信装置6に投入された全ての既存設定を保持し、それをベンダ個別部3から参照可能とすることで、異なるベンダ製の通信装置6間で既存設定を引き継ぐことを可能としている。
通信装置設定システムSは、ネットワーク9と、このネットワーク9を構成する各装置を制御するコントローラ1とを含んで構成される。
ネットワーク9は、パケット交換網であり、比較例と同様に2台の通信装置6a、2台の通信装置6b、1台の通信装置6cを含んでいる。通信装置6aは、ベンダAが提供する装置である。通信装置6bは、ベンダBが提供する装置である。通信装置6cは、ベンダCが提供する装置である。これら通信装置6a,6b,6cは、コントローラ1によって設定の追加や削除が行われる。
ベンダ共通部2は、比較例と同様に上位(不図示)の指示から必要なパラメータを抽出し、下位のベンダ個別部3a〜3cに設定投入の指示を行う。ベンダ共通部2は、これに加えて、上位から受け取った設定の追加/削除をベンダに依存しない形式で既存設定保持部5に書き込む。ベンダ共通部2が既存設定保持部5に書き込む情報には、ベンダによっては不要な情報も含まれているが、一律に既存設定保持部5に書き込みを行うことで、ベンダ差分を吸収することができる。
不図示の上位システムやオペレータから、所定の通信装置6aへの設定投入指示と、設定すべきパラメータとが入力されると、図2のシーケンスが開始する。
最初、ベンダ共通部2は、ベンダ個別部3aに、所定の通信装置6aへの設定投入を指示する(ステップS10)。ベンダ共通部2は、この通信装置6aに設定するパラメータをベンダ個別部3aに通知する。
ベンダ個別部3aは、既存設定保持部5から受信した既存設定情報と、上位システムから入力された情報(パラメータ)から投入すべきコンフィグを作成する(ステップS13)。ベンダ個別部3aは、ベンダに依存しない形式である既存設定情報およびパラメータから、ベンダAに固有の形式の構文で記載されたコンフィグに変換する。ベンダ個別部3aは、このコンフィグを含む装置制御信号を、装置設定部4に送信する(ステップS14)。
不図示の上位システムやオペレータから、所定の通信装置6aへの設定削除指示と、削除すべきパラメータの種類とが入力されると、図3のシーケンスが開始する。
最初、ベンダ共通部2は、ベンダ個別部3aに、所定の通信装置6aへの設定削除を指示する(ステップS30)。ベンダ共通部2は、この通信装置6aから削除するパラメータをベンダ個別部3aに通知する。
ベンダ個別部3aは、既存設定保持部5から受信した既存設定情報と、上位システムから入力された情報(削除したいパラメータ種別)から投入すべきコンフィグを作成する(ステップS33)。ベンダ個別部3aは、ベンダに依存しない形式である既存設定情報およびパラメータから、ベンダAに固有の形式の構文で記載されたコンフィグに変換する。ベンダ個別部3aは、このコンフィグを含む装置制御信号を、装置設定部4に送信する(ステップS34)。
不図示の上位システムやオペレータから、所定の通信装置6aへの設定投入指示と、設定すべきパラメータとが入力されると、ステップS50〜S58のシーケンスが開始する。
最初、ベンダ共通部2は、ベンダ個別部3aに、所定の通信装置6aへの設定投入を指示する(ステップS50)。ベンダ共通部2は、この通信装置6aに設定するパラメータをベンダ個別部3aに通知する。
ベンダ個別部3aは、既存設定保持部5から受信した既存設定情報と、上位システムから入力された情報(パラメータ)から投入すべきコンフィグを作成する。ベンダ個別部3aは、ベンダに依存しない形式である既存設定情報およびパラメータから、ベンダAに固有の形式の構文で記載されたコンフィグに変換する。ベンダ個別部3aは、このコンフィグを含む装置制御信号を、装置設定部4に送信する(ステップS53)。
ベンダ共通部2は、ベンダ個別部3bに、停止した通信装置6aから所定の通信装置6bへの設定引継を指示する(ステップS61)。
ベンダ個別部3bは、既存設定保持部5から受信した既存設定情報から投入すべきコンフィグを作成する。ベンダ個別部3bは、ベンダに依存しない形式である既存設定情報から、ベンダBに固有の形式の構文で記載されたコンフィグに変換する。ベンダ個別部3bは、このコンフィグを含む装置制御信号を、装置設定部4に送信する(ステップS64)。
一の通信装置6の運用中における既存の設定を、この一の通信装置6のベンダとは異なるベンダ製の他の通信装置6との間で引継ぎ可能としている。これにより、通信装置6の運用性を向上させることができる。
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更実施が可能であり、例えば、次の(a)〜(c)のようなものがある。
(a) 本発明において通信装置のベンダは、3種類に限定されない。
(b) 既存設定保持部に格納される既存設定は、ベンダに依存しない形式に限られず、例えば最も普及率の高いベンダに固有の形式に対して、これ以外のベンダに固有のパラメータを追加可能としてもよい。これにより、パラメータをベンダ固有形式に変換するための計算量を削減可能である。
(c) 図4に示したシーケンス図では、通信装置6aの故障に伴う設定引継ぎについて説明した。しかし、これに限られず、通信装置6aのソフトウェアのアップデートや、通信装置6aから通信装置6bへのリプレースに伴って設定引継ぎが行われてもよい。
1 コントローラ
1A コントローラ
2 ベンダ共通部
3,3a〜3c ベンダ個別部
4 装置設定部
5 既存設定保持部
6,6a〜6c 通信装置
7,7a〜7c ベンダ個別部
71a〜71c 既存設定情報
9 ネットワーク
Claims (8)
- 通信装置への設定投入を指示するベンダ共通部と、
前記ベンダ共通部の指示に基づき、前記通信装置のベンダに依存する設定構文情報を生成するベンダ個別部と、
前記設定構文情報に基づき、前記通信装置を設定する装置設定部と、
前記装置設定部による前記通信装置の既存の設定を、当該通信装置のベンダに依存しない形式で保持する既存設定保持部と、
を備えることを特徴とする通信装置設定システム。 - 前記ベンダ個別部は、前記ベンダ共通部が指示するパラメータと前記既存設定保持部が保持する既存の設定に基づき、前記通信装置のベンダに依存する設定構文情報を生成する、
ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置設定システム。 - 前記ベンダ共通部が前記ベンダ個別部に投入を指示する設定情報は、各前記通信装置のベンダに依存しない形式のパラメータであり、
前記ベンダ共通部は、前記装置設定部から前記通信装置に設定を投入した旨の応答を受信したならば、前記通信装置への投入を指示した前記パラメータを前記既存設定保持部に追加する、
ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置設定システム。 - 前記ベンダ共通部は更に、前記通信装置へのパラメータの削除を前記ベンダ個別部に指示する機能と、
前記装置設定部から前記通信装置に設定を削除した旨の応答を受信したならば、前記通信装置へ削除を指示した前記パラメータを前記既存設定保持部から削除する、
ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置設定システム。 - 前記ベンダ共通部は、前記ベンダ個別部に対して、一の通信装置の設定を他の通信装置に移行させるように指示し、前記既存設定保持部に対して、前記一の通信装置の既存設定を前記他の通信装置の設定に変更させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置設定システム。 - 前記ベンダ個別部は、前記既存設定保持部に保持された情報の参照権限を有し、かつ前記既存設定保持部へ書込権限を有さない、
ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置設定システム。 - 前記ベンダ共通部は、前記既存設定保持部への書込権限を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置設定システム。 - 通信装置への設定投入を指示するステップと、
前記通信装置のベンダに依存する設定構文情報を生成するステップと、
前記設定構文情報に基づき、前記通信装置を設定するステップと、
前記通信装置の既存の設定を、当該通信装置のベンダに依存しない形式で保持するステップと、
を含むことを特徴とする通信装置設定方法。
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