JP2018136232A - レーダ装置およびレーダ装置の制御方法 - Google Patents

レーダ装置およびレーダ装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】マルチパスが生じた場合でも虚像と実像を区別すること。【解決手段】送信アンテナ群(第1送信アンテナ14−1,第2送信アンテナ14−2)と、受信アンテナ群(第1受信アンテナ17−1〜第4受信アンテナ17−4)と、第1送信アンテナから送信され、受信アンテナ群によって受信された電波に基づいて物標に対応する信号を検出する第1検出手段(制御・処理部15)と、第1送信アンテナから送信され、受信アンテナ群によって受信された電波と、第2送信アンテナから送信され、受信アンテナ群によって受信された電波とに対して、送信アンテナ間隔に対応する変換処理を実行し、物標に対応する信号を検出する第2検出手段(制御・処理部15)と、第1検出手段および第2検出手段による検出結果を比較し、物標に対応する信号が実像か虚像かを識別する識別手段(制御・処理部15)と、を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、レーダ装置およびレーダ装置の制御方法に関するものである。
特許文献1には、道路の路面に平行な方向角方向に角度βの範囲で角度分解能を有するレーダ装置を用いるとともに、レーダ装置の死角となる範囲を逆に利用して車両の大きさを推定する技術が開示されている。
特開2015−26127号公報
しかしながら、特許文献1に示す技術では、複数の車線に対して電波を照射し、検出対象車両の位置をβ方向の角度分解能によって推定を行うことから、マルチパスの問題が生じる。このため、検出対象で散乱された電波が、別の車線を走行する車両やガードレール等によって再度散乱した電波をレーダ装置が受信した場合には、実際には車両が存在していない位置に生じる鏡像(虚像)を実在する車両と誤判定するという問題点がある。
本発明は、マルチパスが生じた場合でも、虚像と実像とを区別することが可能なレーダ装置およびレーダ装置の制御方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、電波により物標を検出するレーダ装置において、少なくとも第1送信アンテナおよび第2送信アンテナを有する送信アンテナ群と、複数の受信アンテナを有する受信アンテナ群と、前記第1送信アンテナから送信され、前記受信アンテナ群によって受信された前記電波に基づいて前記物標に対応する信号を検出する第1検出手段と、前記第1送信アンテナから送信され、前記受信アンテナ群によって受信された前記電波と、前記第2送信アンテナから送信され、前記受信アンテナ群によって受信された前記電波とに対して、送信アンテナ間隔に対応する変換処理を実行し、処理結果に基づいて前記物標に対応する信号を検出する第2検出手段と、前記第1検出手段による検出結果、前記第2検出手段による検出結果を比較し、比較結果に基づいて前記物標に対応する信号が実像か虚像かを識別する識別手段と、を有することを特徴とする。
このような構成によれば、マルチパスが生じた場合でも、虚像と実像とを区別することが可能となる。
また、本発明は、前記識別手段は、前記第1検出手段および前記第2検出手段によって検出された前記物標に対応する信号の像のピーク位置が同じであって、前記像の解像度が向上している場合には前記実像と識別し、前記物標に対応する信号の前記像のピーク位置が異なるとともに、前記像の形状が異なる場合には前記虚像と識別することを特徴とする。
このような構成によれば、虚像と実像を確実に識別することができる。
また、本発明は、前記レーダ装置は、前記レーダ装置は、道路の路側に配置され、前記道路を走行する車両を前記物標に対応する信号として検出し、前記送信アンテナ群は略鉛直方向に並べて配置されるとともに、前記受信アンテナ群も略鉛直方向に並べて配置されている、ことを特徴とする。
このような構成によれば、仰俯角方向の角度分解能を有するため、物標としての車両を精度良く検出することができるとともに、路側に配置することで、道路上に懸架して配置する場合に比較して構造を簡略化することができる。
また、本発明は、前記送信アンテナ群および前記受信アンテナ群は、水平方向に対して所定の俯角を有するように配置されていることを特徴とする。
このような構成によれば、車両の位置を正確に検出することができる。
また、本発明は、前記送信アンテナ群から略鉛直方向に送信される前記電波を反射し、前記送信アンテナ群から直接送信される前記電波と同じ領域に照射する反射手段を有し、前記識別手段は、前記反射手段によって反射され、前記物標で散乱された前記電波も参照して前記虚像および前記実像を識別することを特徴とする。
このような構成によれば、反射手段によって反射された電波と、直接照射された電波とを比較することで、位置の推定精度を向上させることができる。
また、本発明は、前記送信アンテナ群から略鉛直方向に送信される前記電波を反射し、前記送信アンテナ群から直接送信される前記電波と異なる領域に照射する反射手段を有し、前記識別手段は、前記反射手段によって反射され、前記物標で散乱された前記電波も参照して前記虚像および前記実像を識別することを特徴とする。
このような構成によれば、簡易な構成により、異なる2つの領域に存在する物標を検出することが可能になる。
また、本発明は、前記反射手段は、交通信号機の状態に応じて反射する方向が制御され、前記交通信号機によって走行可能とされた車線に対して前記電波を照射することを特徴とする。
このような構成によれば、交通信号機の状態に応じて、適切な場所を監視することができる。
また、本発明は、前記送信アンテナ群による前記電波の照射領域内に、前記電波を反射する構造物が存在するように照射領域が設定され、前記識別手段は、前記構造物によって反射され、前記物標で散乱された前記電波も参照して前記虚像および前記実像を識別することを特徴とする。
このような構成によれば、物標の陰に発生する死角の存在を解消することができる。
また、本発明は、少なくとも第1送信アンテナおよび第2送信アンテナを有する送信アンテナ群と、複数の受信アンテナを有する受信アンテナ群とを有し、電波により物標を検出するレーダ装置の制御方法において、前記第1送信アンテナから送信され、前記受信アンテナ群によって受信された前記電波に基づいて前記物標に対応する信号を検出する第1検出ステップと、前記第1送信アンテナから送信され、前記受信アンテナ群によって受信された前記電波と、前記第2送信アンテナから送信され、前記受信アンテナ群によって受信された前記電波とに対して、送信アンテナ間隔に対応する変換処理を実行し、処理結果に基づいて前記物標に対応する信号を検出する第2検出ステップと、前記第1検出ステップにおける検出結果、前記第2検出ステップにおける検出結果を比較し、比較結果に基づいて前記物標に対応する信号が実像か虚像かを識別する識別ステップと、を有することを特徴とする。
このような方法によれば、マルチパスが生じた場合でも、虚像と実像とを区別することが可能となる。
本発明によれば、マルチパスが生じた場合でも、虚像と実像とを区別することが可能なレーダ装置およびレーダ装置の制御方法を提供することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係るレーダシステムの構成例を示す図である。 図2に示すレーダシステムの詳細な構成例を示す図である。 図2に示すレーダ装置の詳細な構成例を示すブロック図である。 図3に示す制御・処理部の詳細な構成例を示すブロック図である。 第1実施形態の動作を説明するための図である。 第1実施形態の動作を説明するための図である。 第1実施形態の動作を説明するための図である。 仮想アレイアンテナの動作を説明するための図である。 第1実施形態の動作を説明するための図である。 第1実施形態の動作を説明するための図である。 第1実施形態の動作を説明するための図である。 第1実施形態の動作を説明するための図である。 第1実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係るレーダシステムの構成例を示す図である。 第2実施形態の構成例を説明するための図である。 第3実施形態の構成例を説明するための図である。 第4実施形態の構成例を説明するための図である。 第5実施形態の構成例を説明するための図である。 第6実施形態の構成例を説明するための図である。 第7実施形態の構成例を説明するための図である。
次に、本発明の実施形態について説明する。
(A)第1実施形態の構成の説明
図1は、本発明の第1実施形態に係るレーダシステムの構成例を示す図である。この図に示すように、本発明の第1実施形態に係るレーダシステム1は、例えば、高速道路または一般道等の道路Rの路側に配置され、道路Rを走行する車両Cを検出する。
図2は、レーダシステム1の詳細な構成例を示す図である。この図2に示すように、レーダシステム1は、台座部30、ポール31、固定部材32、および、レーダ装置33を有している。
台座部30は、例えば、コンクリートまたは金属等によって構成され、台座部30の下側の一部が路側内に埋設されて構成され、ポール31を固定する機能を有する。ポール31は、例えば、金属部材によって構成され、下方の一部が台座部30内に導入されて固定される。固定部材32は、レーダ装置33をポール31に所定の角度を有するように固定する。レーダ装置33は、道路Rに向けて電波を照射し、車両Cによって散乱された散乱波を受信して解析することで、車両Cを検出する。
図3は、図2に示すレーダ装置33の詳細な構成例を示す図である。図3に示すように、レーダシステム1は、局部発振部10、送信部11、制御・処理部15、受信部16、および、A/D(Analog to Digital)変換部21を主要な構成要素としている。
ここで、局部発振部10は、所定の周波数のCW(Continuous Wave)信号を生成して、送信部11と受信部16に供給する。
送信部11は、変調部12、アンテナ切換部13、第1送信アンテナ14−1、および、第2送信アンテナ14−2を有し、局部発振部10から供給されるCW信号を、変調部12によってパルス変調し、第1送信アンテナ14−1および第2送信アンテナ14−2を介して物標に対して送信する。
送信部11の変調部12は、制御・処理部15によって制御され、局部発振部10から供給されるCW信号をパルス変調して出力する。アンテナ切換部13は、変調部12から供給されるパルス信号を、第1送信アンテナ14−1および第2送信アンテナ14−2のいずれか一方に供給する。第1送信アンテナ14−1および第2送信アンテナ14−2は、アレイアンテナによって構成され、アンテナ切換部13から供給されるパルス信号を、物標に向けて送信する。なお、第1送信アンテナ14−1および第2送信アンテナ14−2は、図2に示すように、鉛直方向に対して所定の間隔を隔てて並べて配置されている。なお、第1、第2送信アンテナの並ぶ方向は、厳密には鉛直方向から所定範囲でずれていてもよく、道路Rに向けて電波を照射するために一例としては鉛直方向に対し5から20度程度ずれていてもよい。
制御・処理部15は、変調部12、アンテナ切換部13、アンテナ切換部18、および、利得可変増幅部19を制御するとともに、A/D変換部21から供給される受信データに対して演算処理を実行することで、物標を検出する。
図4は、図2に示す制御・処理部15の詳細な構成例を示すブロック図である。図4に示すように、制御・処理部15は、制御部15a、処理部15b、検出部15c、および、通信部15dを有している。ここで、制御部15aは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等によって構成され、ROMおよびRAMに記憶されているデータに基づいて装置の各部を制御する。処理部15bは、例えば、DSP(Digital Signal Processor)等によって構成され、A/D変換部21から供給されるデジタル信号に対する処理を実行し、物標を検出する。検出部15cは、車両Cの走行状態を検出する。通信部15dは、検出部15cによる検出結果を、外部の装置に対して通知する。
図3に戻る。受信部16は、第1受信アンテナ17−1〜第4受信アンテナ17−4、アンテナ切換部18、利得可変増幅部19、および、復調部20を有し、第1送信アンテナ14−1または第2送信アンテナ14−2から送信され、物標によって散乱された信号を受信して復調処理を施した後、A/D変換部21に出力する。
受信部16の第1受信アンテナ17−1〜第4受信アンテナ17−4は、4つのアレイアンテナによって構成され、第1送信アンテナ14−1または第2送信アンテナ14−2から送信され、物標によって散乱された信号を受信し、アンテナ切換部18に供給する。なお、第1受信アンテナ17−1〜第4受信アンテナ17−4は、図2に示すように、鉛直方向に対して所定の間隔を隔てて並べて配置されている。なお、第1〜第4受信アンテナの並ぶ方向は、厳密には鉛直方向から所定範囲でずれていてもよく、道路Rからの電波を受信するために一例としては鉛直方向に対し5から20度程度ずれていてもよい。すなわち、本明細書中において「略鉛直方向」とは、鉛直方向を含み、鉛直方向から5〜20度程度ずれている場合を含むものとする。
アンテナ切換部18は、制御・処理部15の制御部15aによって制御され、第1受信アンテナ17−1〜第4受信アンテナ17−4のいずれか1つを選択して、受信信号を利得可変増幅部19に供給する。利得可変増幅部19は、制御・処理部15の制御部15aによって利得が制御され、アンテナ切換部18から供給される受信信号を所定の利得で増幅して復調部20に出力する。復調部20は、利得可変増幅部19から供給される受信信号を、局部発振部10から供給されるCW信号を用いて復調して出力する。
A/D変換部21は、復調部20から供給される受信信号を所定の周期でサンプリングし、デジタル信号に変換して制御・処理部15に供給する。
(B)第1実施形態の動作の説明
つぎに、本発明の第1実施形態の動作を説明する。以下では、本発明の第1実施形態の動作原理について説明した後、第1実施形態の動作の詳細について説明する。
まず、仮想アレイアンテナの原理について説明する。図5に示すように、間隔dを隔てて、三角形で示す8つの受信アンテナRx(0)〜Rx(7)が配置され、受信アンテナRx(7)から所定の距離を隔てて、同じく三角形で示す送信アンテナTxが配置されているとする。このとき、図5に示すように、各アンテナの正面方向に対する電波の入射角度をθとするとき、受信アンテナRx(0)に対する受信アンテナRx(1)の行路差は、以下の式(1)で表される。なお、符号のプラスは行路差の距離が長いことを示し、マイナスは短いことを示す。
ΔL=−d・sin(θ) ・・・(1)
また、電波の波長をλとするとき、受信アンテナRx(0)に対する受信アンテナRx(1)の位相差Δφは、以下の式(2)で表される。
Δφ=−2πd/λ・sin(θ) ・・・(2)
以上から、各受信アンテナRx(m)(m=0,1,・・・,7)の受信信号v_Rx(m,Tx1)は、以下の式(3)で表される。なお、jは虚数である。
v_Rx(m,Tx1)=v_Rx(0,Tx1)・exp(j・m・Δφ)
・・・(3)
つぎに、図6に示すように、送信アンテナTx2を新たに設けるとともに、受信アンテナRx(4)〜Rx(7)を除外する場合を考える。このとき、Tx2から物標までの距離はTx1に比べてN・d/2・sin(θ)だけ長く、また、受信アンテナRx(4)に対し受信アンテナRx(0)から物標までの距離もN・d/2・sin(θ)だけ長い。このとき、以下の式(4)および式(5)が成立する。但し、Nは受信アンテナの個数を示す(図5の例ではN=8)。
v_Rx(m,Tx1)=v_Rx(m,Tx1) ・・・(4)
但し、m≦N/2−1の場合
v_Rx(m,Tx1)=v_Rx(m−N/2,Tx2)・exp(j・N・Δφ)
・・・(5)
但し、m>N/2−1の場合
以上の式(4)および式(5)から、1つの送信アンテナTx1だけの系と、2つの送信アンテナTx1,Tx2の系は等価であることが分かる。但し、往路と復路の角度が同じであることが前提である。
ここで、式(5)の右辺にあるexp(j・N・Δφ)は、位相補正項であり、N分だけマイナス方向(図6の左方向)にアンテナを移動させたのと等価になる項である。このため、図7(A)に示す1つのTx1を有する系と、図7(B)に示す2つのTx1,Tx2を有する系とを等価にする場合、図7(C)に示すように、受信アンテナRx(−4)〜Rx(3)が配置されていると想定して計算することで、以下の式(6)〜式(13)に示すように、位相補正項であるexp(j・N・Δφ)については考慮する必要がなくなる。但し、このような関係が成立するのは、物標に対する電波の往路と復路との角度が同じであることが前提である。
v_Rx(−4,Tx)=v_Rx(0,Tx2) ・・・(6)
v_Rx(−3,Tx)=v_Rx(1,Tx2) ・・・(7)
v_Rx(−2,Tx)=v_Rx(2,Tx2) ・・・(8)
v_Rx(−1,Tx)=v_Rx(3,Tx2) ・・・(9)
v_Rx( 0,Tx)=v_Rx(0,Tx1) ・・・(10)
v_Rx( 1,Tx)=v_Rx(1,Tx1) ・・・(11)
v_Rx( 2,Tx)=v_Rx(2,Tx1) ・・・(12)
v_Rx( 3,Tx)=v_Rx(3,Tx1) ・・・(13)
つぎに、図8を参照して、仮想アレイアンテナの前述した前提条件を満たさない場合の物標の検出結果について説明する。図8(A)は、図の右下にレーダ装置が配置され、図の上方10mの位置に物標が存在し、物標の左側5mの位置に破線で示す金属壁が存在する場合に、1つの送信アンテナTxと8つの受信アンテナRxを用いて物標を検出した場合の検出結果を示している。また、図8(B)は、図8(A)と同じ条件において、2つの送信アンテナTxと4つの受信アンテナRxを用いて仮想アレイアンテナとして、物標を検出処理した場合の検出結果を示している。
図9に示すように、物標からの散乱波によって検出される実像(リアルイメージ)は、送信波と受信波の角度が同じ(=)であるので、前述した仮想アレイアンテナの前提条件を満たすことから、図8(A)と図8(B)を比較するとピーク位置は同じである。
一方、虚像(鏡像:ミラーイメージ)であるM1は、図9に示すように物標で散乱された電波が金属壁で反射されてレーダ装置に入射されることから送信波と受信波の角度が異なる。このため、虚像M1は、図8(A)と図8(B)を比較するとピーク位置がずれている。
また、虚像であるM2は、図9に示すように金属壁で反射された電波が物標で散乱されてレーダ装置に入射されることから送信波と受信波の角度が異なる。このため、虚像M2は、図8(A)と図8(B)を比較するとピーク位置がずれている。
さらに、虚像であるM3は、図9に示すように金属壁で反射された電波が物標で散乱され、金属壁で反射されてレーダ装置に入射されることから送信波と受信波の角度が一致する。このため、虚像M3は、図8(A)と図8(B)を比較するとピーク位置が一致している。
そこで、本発明の第1実施形態では、仮想アレイアンテナの前提条件が満たされない場合に、虚像のピーク位置が変化することを利用して、マルチパス発生時に、虚像か実像かを判別する。図10(A)は、図の右下にレーダ装置が存在し、レーダ装置から上方に10m離れた位置に物標が存在し、破線で示す金属壁が存在する場合に、1つの送信アンテナと4つの受信アンテナとを用いた場合の検出結果を示している。また、図10(B)は、同様の場合において、2つの送信アンテナと4つの受信アンテナとを用いて仮想アレイアンテナとしての処理を実行した場合の検出結果を示している。これらの図10(A)および図10(B)において(a)および(A)の比較からピークの位置が同じで解像度が向上した像となっているので物標が実在すると判定できる。(b)および(B)の比較からピークの位置が変化し像の形が異なるので虚像と判定できる。(c)および(C)の比較からピークの位置が変化し像の形が異なるので虚像と判定できる。(d)および(D)の比較からピークの位置が同じで解像度が向上した像となっているので物標が実在すると判定できるが、金属壁の反対側(裏側)に存在することから金属壁を介して検出された虚像と判定できる。
本発明の第1実施形態では、以上の処理により、実像と虚像とを識別する。
ところで、レーダシステム1に対して車両C1と車両C2が図11に示す位置関係である場合、すなわち、レーダシステム1からの水平面に対して等仰俯角線(破線)上に車両C1と車両C2が存在することから、一見するとこれらの車両C1と車両C2を区別することができないようにも思われる。しかしながら、本発明では送受アンテナ群が、水平方向に対して所定の俯角を有するように配置されているため散乱波が受信アンテナに到達する際のアンテナ間の位相差が異なるので車両C1と車両C2を区別することができる。また、レーダシステム1が固定設置されているため、レーダシステム1から路面までの距離が既知であり、また、車両は地表面上を走行していることから方位角も含めた位置推定が可能となる。このため、方位角方向に対して角度分解能を持たせた従来のレーダ装置に比較して、1軸分の分解能が追加された結果を得ることができる。
より詳細には、図12(A)に示すように、第1受信アンテナ17−1〜第4受信アンテナ17−4が垂直方向に並んで配置されている場合、位相差Δφが等しいrは地表面に円を描くことから、ターゲットの位置を特定することができない。しかしながら、図12(B)に示すように、第1受信アンテナ17−1〜第4受信アンテナ17−4を垂直方向に対して傾きを有するように配置すると(水平面に対して俯角を有するように配置すると)、地表面と交差し、位相差Δφが等しい物標の位置は2点に絞られる。このため、図12(C)に示すように、レーダシステム1による電波の照射を、車線に対して斜めになるように設定することで、ドップラーシフトから走行車両の移動方向を検出することができる。また、物標のトラッキングデータをさらに照合することで、図12(C)のP1,P2のいずれであるかを特定することができる。
つぎに、図13を参照して、本発明の第1実施形態において実行される処理の一例について説明する。図13に示すフローチャートの処理が開始されると、以下のステップが実行される。
ステップS10では、制御・処理部15の制御部15aは、アンテナ切換部13を制御して第1送信アンテナ14−1を選択し、変調部12を制御して第1送信アンテナ14−1からパルス信号を送信させる。
ステップS11では、制御部15aは、アンテナ切換部18を制御して第1受信アンテナ17−1〜第4受信アンテナ17−4のうち1つを選択させ、物標によって散乱された信号を受信させる。
ステップS12では、制御部15aは、全ての受信アンテナによる受信が完了したか否か判定し、全ての受信アンテナによる受信が完了していない場合(ステップS12:Y)にはステップS10に戻って同様の処理を繰り返し、それ以外の場合(ステップS12:N)にはステップS13に進む。なお、ステップS10〜ステップS12の処理の繰り返しにより、第1送信アンテナ14−1によって4回パルス信号が送信され、それぞれのパルス信号の散乱波が第1受信アンテナ17−1〜第4受信アンテナ17−4によって受信される。
ステップS13では、処理部15bは、ステップS10〜ステップS12の処理によって受信された散乱波に対する処理を実行し、検出部15cが物標の検出処理を実行する。この結果、例えば、図10(A)に示すような検出結果を得る。
ステップS14では、制御・処理部15の制御部15aは、アンテナ切換部13を制御して第1送信アンテナ14−1を選択させ、変調部12を制御して第1送信アンテナ14−1からパルス信号を送信させる。
ステップS15では、制御部15aは、アンテナ切換部18を制御して第1受信アンテナ17−1〜第4受信アンテナ17−4のうち1つを選択し、物標によって散乱された信号を受信させる。
ステップS16では、制御部15aは、全ての受信アンテナによる受信が完了したか否か判定し、全ての受信アンテナによる受信が完了していない場合(ステップS16:Y)にはステップS14に戻って同様の処理を繰り返し、それ以外の場合(ステップS16:N)にはステップS17に進む。なお、前述したように、ステップS14〜ステップS16の処理の繰り返しにより、第1送信アンテナ14−1によって4回パルス信号が送信され、それぞれのパルス信号の散乱波が第1受信アンテナ17−1〜第4受信アンテナ17−4によって受信される。
ステップS17では、制御・処理部15の制御部15aは、アンテナ切換部13を制御して第2送信アンテナ14−2を選択させ、変調部12を制御して第2送信アンテナ14−2からパルス信号を送信させる。
ステップS18では、制御部15aは、アンテナ切換部18を制御して第1受信アンテナ17−1〜第4受信アンテナ14−4のうち1つを選択し、物標によって散乱された信号を受信させる。
ステップS19では、制御部15aは、全ての受信アンテナによる受信が完了したか否か判定し、全ての受信アンテナによる受信が完了していない場合(ステップS19:Y)にはステップS17に戻って同様の処理を繰り返し、それ以外の場合(ステップS19:N)にはステップS20に進む。なお、前述したように、ステップS17〜ステップS19の処理の繰り返しにより、第2送信アンテナ14−2によって4回パルス信号が送信され、それぞれのパルス信号の散乱波が第1受信アンテナ17−1〜第4受信アンテナ17−4によって受信される。
ステップS20では、処理部15bは、ステップS14〜ステップS16の処理によって第1送信アンテナ14−1から送信され第1受信アンテナ17−1〜第4受信アンテナ17−4によって受信された信号と、ステップS17〜ステップS19の処理によって第2送信アンテナ14−2から送信され第1受信アンテナ17−1〜第4受信アンテナ17−4によって受信された信号とに基づいて、式(6)〜式(13)に対応する仮想アレイアンテナに基づく処理を実行し、物標を検出する。この結果、例えば、図10(B)に示すような検出結果を得る。
ステップS21では、処理部15bは、第1および第2検出処理の結果を比較する。例えば、処理部15bは、図10(A)および図10(B)に示すような検出結果を比較する。
ステップS22では、処理部15bは、ステップS21の比較結果に基づいて、ピーク位置がそのままで、解像度が向上した物標は実像と判定する。例えば、図10における(A)(a)および(D)(d)については実像であると判定する。
ステップS23では、処理部15bは、ステップS21の比較結果に基づいて、ピーク位置が変化し、形状が異なる物標は虚像と判定する。例えば、図10における(B)(b)および(C)(c)については虚像であると判定する。
ステップS24では、処理部15bは、ステップS23の判定結果に基づいて、クラスタリング処理およびトラッキング処理を実行する。ここで、クラスタリング処理とは、同一物標上の反射点をクラスタとしてまとめる処理であり、また、トラッキング処理とは、クラスタリング処理で生成されたクラスタと、前回生成されたクラスタとの対応付けを行う処理である。クラスタリング処理では、図12を用いて前述したように、路面との距離に基づいて、車両の詳細な位置を特定する処理を実行する。マルチパスが生じた場合、レーダ波は実像に比べ長い経路を辿るため、実際の車両よりも遠い距離に推定される。このとき、レーダ波の照射範囲内に上記2点が位置しない場合は、マルチパスによる虚像であると判断することもできる。もしくは、仰俯角と距離の推定結果から物標位置を推定し、推定位置が路面よりも下である場合はマルチパスによる虚像であると判定しても良い。これによりステップS22で実像と判定した(D)(d)が虚像であるとあると訂正することができる。
ステップS25では、通信部15dは、ステップS24における処理結果を、例えば、外部の装置に対して出力する。この結果、外部の装置では、道路を走行する車両の速度を検出したり、車両の台数を計数したり、逆走する車両を検出して警告したりすることができる。
ステップS26では、処理部15bは、処理を終了するか否かを判定し、処理を終了しないと判定した場合(ステップS26:N)にはステップS10に戻って前述の場合と同様の処理を繰り返し、それ以外の場合(ステップS26:Y)には処理を終了する。
以上の処理によれば、マルチパスが存在する場合に、虚像と実像とを確実に判別することができる。
(C)第2実施形態の構成の説明
つぎに、本発明の第2実施形態の構成を説明する。図14は、本発明の第2実施形態に係るレーダシステム1の構成例を示す図である。なお、図14において、図2と対応する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。図14では、図2と比較すると、台座部30に反射部30aが設けられている。これ以外の構成は、図2と同様である。なお、レーダ装置33の構成は図3と同様である。
ここで、反射部30aは、図14の例では、台座部30の上下方向の辺の一部が斜めに切削等されて形成されている。反射部30aの表面は、電波を反射するように、例えば、金属等による被膜が形成されている。
(D)第2実施形態の動作の説明
つぎに、本発明の第2実施形態の動作について説明する。図15は、第2実施形態の動作を説明するための図である。図15に示すように、第2実施形態では、レーダシステム1は、(1)物標である車両Cに直接照射され、散乱波がレーダシステム1に直接受信される経路と、(2)反射部30aによって反射された後に車両Cに照射され、散乱波が反射部30aを介してレーダシステム1に受信される経路とを主に有する。(1)の経路では、図15に示す領域A0内に存在する物標を検出する。また、(2)の経路では、図15に示す領域A1内に存在する物標を検出する。
ここで、(2)の経路を介する電波によって検出される物標は、地表面よりも垂直方向下側、すなわち、地下に存在するように検出される。同一の物標からの散乱波を2方向から検出できることから、これらの検出結果を照合することで、物標の位置の検出精度を向上させることができる。また、従来は、レーダ装置に対して接近または離間する方向の1成分しか検出できなかったが、第2実施形態では異なる方向のドップラーシフトを検出することができるので、速度ベクトルとして扱うことができる。これにより、個々の物標の速度ベクトルを検出することが可能になる。
以上に説明したように、本発明の第2実施形態では、反射部30aを設け、この反射部30aによって反射された電波によって、レーダ装置33から直接照射される領域A0と重複する領域A1に存在する物標を検出するようにしたので、物標の位置の検出精度を向上させるとともに、物標の速度ベクトルを検出することが可能になる。
(E)第3実施形態の構成の説明
つぎに、本発明の第3実施形態の構成を説明する。図16は、本発明の第3実施形態に係るレーダシステム1の構成例を示す図である。なお、図16において、図15と対応する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。図16では、図15と比較すると、レーダシステム1から直接照射される領域A0とは重複しない領域A1に、反射部30aからの電波が照射される。これ以外の構成は、図15と同様である。なお、レーダ装置33の構成は図3と同様である。また、反射部30aは、図14と同様に、台座部30の上下方向の辺の一部が斜めに切削等されて形成されている。反射部30aの表面は、電波を反射するように、例えば、金属等による被膜が形成されている。
(F)第3実施形態の動作の説明
つぎに、本発明の第3実施形態の動作について説明する。図16に示すように、第3実施形態では、レーダシステム1は、(1)物標である車両Cに直接照射され、散乱波がレーダシステム1に直接受信される経路と、(2)反射部30aによって反射された後に車両Cに照射され、散乱波が反射部30aを介してレーダシステム1に受信される経路とを主に有し、(2)の経路を介して照射される電波は、(1)の経路を介して照射される電波とは重複しない領域A1に対して照射される。このように、(1)と(2)の経路を介して照射される電波が異なる領域に照射されるように設定することで、例えば、(1)の経路を介して照射される電波により道路全体の車両の流れを観測することができる。また、(2)の経路を介して照射される電波により、例えば、(1)よりも狭い領域を通過する車両を観測することができる。
以上に説明したように、本発明の第3実施形態では、反射部30aを設け、この反射部30aによって反射された電波によって、レーダ装置33から直接照射される領域A0とは異なる領域A1に存在する物標を検出するようにしたので、装置の構成を複雑化することなく、異なる領域に存在する物標を検出することができる。
(G)第4実施形態の構成の説明
つぎに、本発明の第4実施形態の構成を説明する。図17は、本発明の第4実施形態に係るレーダシステム1の構成例を示す図である。なお、図17において、図16と対応する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。図17では、図16と比較すると、レーダシステム1は、交差点等に配置されるとともに、ポール31に対して交通信号機S1,S2が取り付けられている。また、反射部30aは交通信号機S1,S2に連動して、反射角度が変更するように構成されている。これら以外の構成は、図16と同様である。
(H)第4実施形態の動作の説明
つぎに、本発明の第4実施形態の構成を説明する。図17は、本発明の第4実施形態に係るレーダシステム1の構成例を示す図である。なお、図17において、図16と対応する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。図17では、図16と比較すると、レーダシステム1は、交差点等に配置されるとともに、ポール31に対して交通信号機S1,S2が取り付けられている。また、反射部30aは交通信号機S1,S2に連動して、例えば、モーター等により反射鏡を動かして反射角度が変更するように構成されている。これら以外の構成は、図16と同様である。
また、交通信号機S1が赤の状態になり、交通信号機S2が青の状態になった場合、車両C1,C2は交差点を通行不可となり、車両C3は通行可能となる。このとき、レーダシステム1のレーダ装置33は、反射部30aを制御し、領域A3に対して電波を照射する。この結果、領域A0内に存在する車両を検出するとともに、停止線近くに配置された領域A3内の車両の挙動を詳細に検出することができる。
以上に説明したように、本発明の第4実施形態によれば、交通信号機S1,S2に連動して反射部30aの反射角度を制御し、領域A1〜A3内の車両を検出するようにしたので、狭小領域(図17の例では停止線付近の領域)内の車両の挙動を詳細に検出することができる。なお、図17の例では、3つの領域A1〜A3内を検出するようにしたが、2つまたは4つ以上の領域内を検出するようにしてもよい。
(I)第5実施形態の構成の説明
つぎに、本発明の第5実施形態の構成を説明する。図18は、本発明の第5実施形態に係るレーダシステム1の構成例を示す図である。なお、図18において、図1と対応する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。図18では、図1と比較すると、レーダシステム1は、道路Rの路側に配置されている点は同様であるが、図18ではビルBも電波の照射範囲になるように配置されている点が異なっている。これ以外の構成は、図1と同様である。
(J)第5実施形態の動作の説明
つぎに、本発明の第5実施形態の動作について説明する。第5実施形態では、レーダ装置33の照射範囲内にビルBが存在している。ビルBは、電波を反射することから、図18に示す車両C1,C2が存在する場合には、レーダ装置33は、これらの実像を検出するだけでなく、反射によって生じる虚像M1〜M3も同時に検出する。
虚像M1〜M3は、レーダ装置33より照射されたレーダ波がビルBの壁面で反射して、その反射波が車両C1および車両C2によって散乱されたレーダ波によって生じる虚像である。虚像M1,M2はビルBの壁面での反射波が車両C1,C2で散乱し、再びビルBの壁面で反射してレーダ装置33に戻ったレーダ波によって生じた虚像である。また、虚像M3はビルBの壁面での反射波が車両C1で散乱された後、ビルBの壁面反射を介さずに直接レーダ装置33に戻ったレーダ波による虚像である。また、車両C2からレーダ装置33への方向の散乱波は車両C1によって遮られるので、虚像M3の隣には車両C2による虚像は生じない。
このとき、虚像M1,M2はレーダ装置33から見て、レーダ波の往路と復路との角度が同じであり、虚像M3は異なっている。レーダ装置33は、レーダ波の往路と復路の角度が異なる虚像M3については無視する。また、虚像M3については道路の路面よりも下に検出されることからも無視できると判断することもできる。
また、レーダ波の往路と復路の角度が一致してビルBの反対側(図18の右側)に検出される虚像M1,M2については検出対象とし、虚像M1,M2に基づいて実像を推定する処理を実施する。この結果、車両C2は車両C1の陰になっているため、実像としては検出されないが、虚像M2を参照することで、車両C1の陰に車両C2が存在することを検出できる。
以上に説明したように、本発明の第5実施形態によれば、レーダ装置33の電波の照射範囲内に電波を反射する物体(図18の例ではビルB)が配置されるように照射範囲を設定することで、例えば、大きな車両C1の陰に存在する小さな車両C2を虚像として検出することが可能となる。すなわに、レーダ装置33の死角を解消することができる。
(K)第6実施形態の構成の説明
つぎに、本発明の第6実施形態の構成を説明する。図19は、本発明の第6実施形態に係るレーダシステム1の構成例を示す図である。なお、図19において、図18と対応する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。図19では、図18と比較すると、レーダシステム1が反射部30aを有している点が異なっている。これ以外の構成は、図18と同様である。
(L)第6実施形態の動作の説明
つぎに、本発明の第6実施形態の動作について説明する。第6実施形態では、第5実施形態と同様にビルBも電波の照射範囲内に含まれているので、虚像M1〜M3が検出される。レーダ装置33は、虚像M3については無視し、虚像M1,M2については検出対象とする。この結果、虚像M2を参照することで、大きな車両C1の陰に隠れている小さな車両C2を見逃すことを防止できる。また、第6実施形態では、レーダシステム1が反射部30aを有しているので、道路Rの下側に虚像M4が検出される。このような虚像M4を参照することで、第2実施形態でも説明したように、実像と虚像M4との照合により、物標の位置の検出精度を向上させることができる。また、従来は、レーダ装置に対して接近または離間する方向の1成分しか検出できなかったが、第6実施形態では異なる方向のドップラーシフトを検出することができるので、速度ベクトルとして扱うことができる。これにより、個々の物標の速度ベクトルを検出することが可能になる。
以上に説明したように、本発明の第6実施形態によれば、第5実施形態と同様に、レーダ装置33の電波の照射範囲内に電波を反射する物体(図19の例ではビルB)が配置されるように照射範囲を設定することで、例えば、大きな車両C1の陰に存在する小さな車両C2を虚像として検出することが可能となる。また、反射部30aによって生じる虚像M4と実像とを照合することにより、位置の検出精度を向上させるとともに、異なる方向のドップラーシフトを検出することができることから速度ベクトルとして扱うことができる。これにより、個々の物標の速度ベクトルを検出することが可能になる。
(M)第7実施形態の構成の説明
つぎに、本発明の第7実施形態の構成を説明する。図20は、本発明の第7実施形態に係るレーダシステム1の構成例を示す図である。なお、図20において、図19と対応する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。図20では、図19と比較すると、レーダシステム1が反射部30aの代わりに、ガードレールGを反射部として流用する。また、道路標識TSをビルBの代わりに使用する点が異なっている。これ以外の構成は、図19と同様である。
(N)第7実施形態の動作の説明
つぎに、本発明の第7実施形態の動作について説明する。第7実施形態では、第6実施形態と同様に道路標識TSが電波の照射範囲内に含まれているので、虚像M1〜M2が検出される。道路標識TSは大きな車両C1よりも低い位置にあるので、図19における虚像M3に相当する虚像は生じない。レーダ装置33は、虚像M1,M2については検出対象とする。この結果、虚像M2を参照することで、大きな車両C1の陰に隠れている小さな車両C2を見逃すことを防止できる。また、第7実施形態では、レーダシステム1がガードレールGを反射部として流用するので、道路Rの下側に虚像M4が検出される。このような虚像M4を参照することで、第2実施形態でも説明したように、検出結果の照合により、物標の位置の検出精度を向上させることができる。また、従来は、レーダ装置に対して接近または離間する方向の1成分しか検出できなかったが、第7実施形態では異なる方向のドップラーシフトを検出することができるので、速度ベクトルとして扱うことができる。これにより、個々の物標の速度ベクトルを検出することが可能になる。
以上に説明したように、本発明の第7実施形態によれば、レーダ装置33の電波の照射範囲内に電波を反射する物体(図20の例では道路標識TS)が配置されるように照射範囲を設定することで、例えば、大きな車両C1の陰に存在する小さな車両C2を虚像として検出することが可能となる。また、ガードレールGを反射部として流用し、虚像M4と実像の照合により、位置の検出精度を向上させるとともに、異なる方向のドップラーシフトを検出することができることから速度ベクトルとして扱うことができる。これにより、個々の物標の速度ベクトルを検出することが可能になる。
(C)変形実施形態の説明
以上の実施形態は一例であって、本発明が上述したような場合のみに限定されるものでないことはいうまでもない。例えば、以上の図2および図3に示す実施形態では、2つの第1送信アンテナ14−1〜第2送信アンテナ14−2を有するようにしたが、3つ以上の送信アンテナを有するようにしてもよい。また、図2および図3に示す実施形態では、4つの第1受信アンテナ17−1〜第4受信アンテナ17−4を有するようにしたが、3つ以下または5つ以上の送信アンテナを有するようにしてもよい。
また、図2に示すように送信アンテナ群と受信アンテナ群の重心に対する物標の仰俯角が一致するように各アンテナを配置することが望ましい。すなわち、送信アンテナ群が配置される面の法線と、受信アンテナ群が配置される面の法線の俯仰角成分が一致するように配置することが望ましい。
また、図3に示す構成では、第1送信アンテナ14−1および第2送信アンテナ14−2からはパルス信号を送信するようにしたが、FMCW(Frequency Modulated Continuous Wave)を用いるようにしてもよい。
また、図3に示す実施形態では、アンテナ切換部18によって第1受信アンテナ17−1〜第4受信アンテナ17−4からの出力を択一的に選択するようにしたが、第1受信アンテナ17−1〜第4受信アンテナ17−4のそれぞれに対して利得可変増幅部19、復調部20、および、A/D変換部21を設け、A/D変換部21の出力を選択部によって選択して制御・処理部15に供給するようにしてもよい。もちろん、利得可変増幅部19または復調部20の後段に選択部を設け、選択部によって利得可変増幅部19または復調部20の出力を選択するようにしてもよい。
また、以上の実施形態では、車両として自動四輪車を例に挙げて説明したが、これ以外にも自動二輪車や自転車等を検出するようにしてもよい。すなわち、本明細書中において、車両とは自動四輪車には限定されない。
また、図13に示すフローチャートの処理は一例であって、本発明がこれらフローチャートの処理に限定されるものではないことはいうまでもない。例えば、図13に示すフローチャートの処理では、ステップS14〜ステップS16の処理によって第1送信アンテナ14−1による送信および第1受信アンテナ17−1〜第4受信アンテナ17−4による受信処理を実行するようにしたが、ステップS10〜ステップS12の処理による受信結果を流用するようにしてもよい。
また、以上の実施形態では、レーダ装置が道路等に対して所定の仰俯角を有する状態で常設されるレーダシステムを中心に示したが、車両等の移動する物体に本発明に係るレーダ装置を設置するようにしてもよい。この場合、レーダ装置から発射された電波が壁面や地面で反射することで発生するマルチパスを分別することができる。特に、本発明に係るレーダ装置を移動する物体に設置する場合、マルチパスを発生させる壁面等が常にレーダ装置の視野に存在するわけではない。このため、レーダ装置に対し反射体を近接して設けたり、カメラ等の他のセンサ類から、壁面等マルチパス発生要因の有無に関する情報を取得したりした上で仮想アレイアンテナに基づく処理を実行することで、マルチパスが存在する場合に実像か虚像かを識別するようにしてもよい。
1 レーダシステム
10 局部発振部
11 送信部
12 変調部
13 アンテナ切換部
14−1〜14−2 第1送信アンテナ〜第2送信アンテナ(送信アンテナ群)
15 制御・処理部
15a 制御部
15b 処理部(識別手段)
15c 検出部(第1検出手段、第2検出手段)
15d 通信部
16 受信部
17−1〜17−4 第1受信アンテナ〜第4受信アンテナ(受信アンテナ群)
18 アンテナ切換部
19 利得可変増幅部
20 復調部
21 A/D変換部
30 台座部
30a 反射部(反射手段)
31 ポール
32 固定部材
33 レーダ装置

Claims (9)

  1. 電波により物標を検出するレーダ装置において、
    少なくとも第1送信アンテナおよび第2送信アンテナを有する送信アンテナ群と、
    複数の受信アンテナを有する受信アンテナ群と、
    前記第1送信アンテナから送信され、前記受信アンテナ群によって受信された前記電波に基づいて前記物標に対応する信号を検出する第1検出手段と、
    前記第1送信アンテナから送信され、前記受信アンテナ群によって受信された前記電波と、前記第2送信アンテナから送信され、前記受信アンテナ群によって受信された前記電波とに対して、送信アンテナ間隔に対応する変換処理を実行し、処理結果に基づいて前記物標に対応する信号を検出する第2検出手段と、
    前記第1検出手段による検出結果、前記第2検出手段による検出結果を比較し、比較結果に基づいて前記物標に対応する信号が実像か虚像かを識別する識別手段と、
    を有することを特徴とするレーダ装置。
  2. 前記識別手段は、前記第1検出手段および前記第2検出手段によって検出された前記物標に対応する信号の像のピーク位置が同じであって、前記像の解像度が向上している場合には前記実像と識別し、前記物標に対応する信号の前記像のピーク位置が異なるとともに、前記像の形状が異なる場合には前記虚像と識別することを特徴とする請求項1に記載のレーダ装置。
  3. 前記レーダ装置は、道路の路側に配置され、前記道路を走行する車両を前記物標に対応する信号として検出し、
    前記送信アンテナ群は略鉛直方向に並べて配置されるとともに、前記受信アンテナ群も略鉛直方向に並べて配置されている、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のレーダ装置。
  4. 前記送信アンテナ群および前記受信アンテナ群は、水平方向に対して所定の俯角を有するように配置されていることを特徴とする請求項3に記載のレーダ装置。
  5. 前記送信アンテナ群から略鉛直方向に送信される前記電波を反射し、前記送信アンテナ群から直接送信される前記電波と同じ領域に照射する反射手段を有し、
    前記識別手段は、前記反射手段によって反射され、前記物標で散乱された前記電波も参照して前記虚像および前記実像を識別することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のレーダ装置。
  6. 前記送信アンテナ群から略鉛直方向に送信される前記電波を反射し、前記送信アンテナ群から直接送信される前記電波と異なる領域に照射する反射手段を有し、
    前記識別手段は、前記反射手段によって反射され、前記物標で散乱された前記電波も参照して前記虚像および前記実像を識別することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のレーダ装置。
  7. 前記反射手段は、交通信号機の状態に応じて反射する方向が制御され、前記交通信号機によって走行可能とされた車線に対して前記電波を照射することを特徴とする請求項6に記載のレーダ装置。
  8. 前記送信アンテナ群による前記電波の照射領域内に、前記電波を反射する構造物が存在するように照射領域が設定され、
    前記識別手段は、前記構造物によって反射され、前記物標で散乱された前記電波も参照して前記虚像および前記実像を識別することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のレーダ装置。
  9. 少なくとも第1送信アンテナおよび第2送信アンテナを有する送信アンテナ群と、複数の受信アンテナを有する受信アンテナ群とを有し、電波により物標を検出するレーダ装置の制御方法において、
    前記第1送信アンテナから送信され、前記受信アンテナ群によって受信された前記電波に基づいて前記物標に対応する信号を検出する第1検出ステップと、
    前記第1送信アンテナから送信され、前記受信アンテナ群によって受信された前記電波と、前記第2送信アンテナから送信され、前記受信アンテナ群によって受信された前記電波とに対して、送信アンテナ間隔に対応する変換処理を実行し、処理結果に基づいて前記物標に対応する信号を検出する第2検出ステップと、
    前記第1検出ステップにおける検出結果、前記第2検出ステップにおける検出結果を比較し、比較結果に基づいて前記物標に対応する信号が実像か虚像かを識別する識別ステップと、
    を有することを特徴とするレーダ装置の制御方法。
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