JP2018136096A - 燃焼装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明に係る燃焼装置は、上下方向に連続する火炉と、燃料、及び前記燃料の理論必要空気量未満の空気を前記火炉内に供給し、前記燃料を燃焼させるバーナと、前記火炉内の前記バーナの設置位置よりも下流側に設けられ、前記バーナにおける燃焼を経て未燃状態の前記燃料を燃焼させるため、前記火炉にアフターエアを供給するアフターエア供給部と、を備え、前記アフターエア供給部は、前記火炉の炉壁に交差する方向に延びる筒状のケーシングと、前記ケーシングの内側で水平方向の中央部に形成され、前記火炉の内方に向かって直進するようアフターエアを噴出する第一ノズルと、前記ケーシングの内側で、前記第一ノズルに対して水平方向の両側にそれぞれ形成され、前記火炉の内方に向かって噴出するアフターエアを水平方向において前記第一ノズルから左右両側に離間する方向に偏向させる偏向部材を有した第二ノズルと、前記ケーシングの先端部から前記火炉の内側に向かって全周方向に漸次拡径して前記炉壁に連続する拡径面と、前記第一ノズルの先端部に設けられ、前記第一ノズルから前記火炉内に噴出されるアフターエアの一部を前記拡径面上下部に沿うように流す案内部材と、を備えることを特徴とする。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態について、図1を用いて説明する。
図1に示すように、ボイラ(燃焼装置)10Aは、火炉11と、バーナ部12と、アフターエア供給部13と、を備えている。
火炉11の上部の火炉出口11dには、水平方向に延びる煙道14が接続されている。
図3に示すように、この案内部材40Aは、第一ノズル32の上下方向UD両側の縁部に沿って設けられている。本実施形態において、ケーシング31は円筒状であり、アフターエアノズル30の前壁15fまたは後壁15rにおける開口部を中心軸Acに沿った方向から見ると、第一ノズル32の上下方向UDの両側の縁部は円弧状をなしている。これにともなって、案内部材40Aは、中心軸Acに沿った方向から見た形状が、円弧状をなしている。
基部42は、ケーシング31の上下の内周面31fに対して内周側に間隔をあけて配置されている。
偏向部41Aは、基部42において火炉11の内方を向く側の端部から、火炉11の内方に向かうに従って、中心軸Acから径方向外側に向かって傾斜して延び、拡径面16と略平行となるように形成されている。
ここで、案内部材40Aによって、上下方向UD両側に偏向されるアフターエアの流量は、第一ノズル32内を流れて火炉11の内方に向かって直進する直進流Fdを形成するアフターエアの流量の10%以下となるようにするのが好ましい。これには、案内部材40Aとケーシング31の内周面31fとの隙間に形成されるアフターエアの流路の断面積が、第一ノズル32内のアフターエアの流路の1/10程度以下となるようにするのが好ましい。
また、偏向部41Aは、直進流Fdに同伴することで火炉11内で生じる同伴流に乗って浮遊する灰分等が付着しないように、火炉11の内側から中心軸Ac方向に沿った方向で見たときの投影面積がなるべく小さくなるように形成するのが好ましい。例えば、中心軸Ac方向から見たときに円弧状をなしている案内部材40Aにおいて、偏向部41Aの中心軸Acを中心とした径方向の寸法は、ケーシング31の直径の1/100〜1/30程度となるように形成するのが好ましい。
次に、本発明に係る燃焼装置の第2実施形態について説明する。なお、以下の説明において、上記第1実施形態と共通する構成については同符号を付してその説明を省略する。
図1に示すように、本実施形態におけるボイラ(燃焼装置)10Bは、第1実施形態におけるボイラ10Aと同様、火炉11と、バーナ部12と、複数のアフターエアノズル30を備えたアフターエア供給部13と、を備えている。
偏向部41Bは、拡径面16に対向した側の第一面41fと火炉11の内方に臨む側の第二面41gとを連通し、アフターエアが流通可能な連通部43Bを有している。連通部43Bは、複数枚のフィン44を備えている。フィン44は、火炉11の内方に向かうに従って、中心軸Acから径方向外側に向かって広がる方向に沿って、互いに間隔をあけて配置されている。これによって、連通部43Bは、互いに隣接するフィン44どうしの間に形成されたスリット45を有している。
ここで、偏向部41Bに形成された連通部43Bにおいては、偏向部41Bによって偏向されて拡径面16に沿うように流れるアフターエアの一部が、複数枚のフィン44どうしの間に形成されたスリット45を通して、拡径面16に対向した第一面41f側から、火炉11の内方に臨む第二面41g側へと導かれる。
次に、本発明に係る燃焼装置の第3実施形態について説明する。なお、以下の説明において、上記第1、第2実施形態と共通する構成については同符号を付してその説明を省略する。
図1に示すように、本実施形態におけるボイラ(燃焼装置)10Cは、第1実施形態におけるボイラ10Aと同様、火炉11と、バーナ部12と、複数のアフターエアノズル30を備えたアフターエア供給部13と、を備えている。
偏向部41Cは、拡径面16に対向した側の第一面41fと火炉11の内方に臨む側の第二面41gとを連通し、アフターエアが流通可能な連通部43Cを有している。連通部43Cは、偏向部41Bの第一面41fと第二面41gとに貫通する複数の孔47からなる。
ここで、偏向部41Cに形成された連通部43Cにおいては、偏向部41Cによって偏向されて拡径面16に沿うように流れるアフターエアの一部が、複数の孔47を通して、拡径面16に対向した第一面41f側から、火炉11の内方に臨む第二面41g側へと導かれる。
また、連通部43は、偏向部41Cに形成した複数の孔47からなるので、例えば上記第2実施形態で示した複数のフィン44を備える構成に比較し、その構成が簡易である。したがって、案内部材40の製作も容易で、低コストで上記効果を奏することができる。
次に、本発明に係る燃焼装置の第4実施形態について説明する。なお、以下の説明において、上記第1〜第3実施形態と共通する構成については同符号を付してその説明を省略する。
図1に示すように、本実施形態におけるボイラ(燃焼装置)10Dは、第1実施形態におけるボイラ10Aと同様、火炉11と、バーナ部12と、複数のアフターエアノズル30Dを備えたアフターエア供給部13と、を備えている。
また、ケーシング31の内側には、一対の仕切板35,35の間に、上下方向UDに長い断面長方形状の筒状体37が設けられている。この筒状体37は、その水平方向LRの両側に位置する一対の仕切板35,35と、上下方向UDの両側に位置するケーシング31の上下の内周面との間に、それぞれ間隔を隔てて設けられている。
案内部材40Dは、第三ノズル50内を流れるアフターエアの一部を、火炉11の内方に向かって上下方向UD両側に偏向させる。
ここで、案内部材40Dは、第三ノズル50内を流れるアフターエアの一部を偏向させる。これにより、第一ノズル32Dから火炉11内に噴出される直進流Fdは、案内部材40Dによる偏向の影響を受けない。したがって、第一ノズル32Dからの直進流Fdを維持することで、アフターエアを火炉11の中央部まで確実に到達させて、未燃状態の燃料を完全燃焼させて、未燃分の残留を低減することができる。
また、上記各実施形態で示した構成を、適宜組み合わせて用いるようにしても良い。
11 火炉
13 アフターエア供給部
15 炉壁
15f 前壁
15r 後壁
16 拡径面
20 バーナ
30、30D アフターエアノズル
31 ケーシング
31s 先端部
32、32D 第一ノズル
33 第二ノズル
33f、33g 偏向部材
40A〜40D 案内部材
41A〜41C 偏向部(案内部材偏向部)
41f 第一面
41g 第二面
43、43B、43C 連通部
44 フィン
45 スリット
47 孔
50 第三ノズル
Ac 中心軸
Fd 直進流
Z1 主燃焼ゾーン
Z2 燃焼完結ゾーン
Claims (7)
- 上下方向に連続する火炉と、
燃料、及び前記燃料の理論必要空気量未満の空気を前記火炉内に供給し、前記燃料を燃焼させるバーナと、
前記火炉内の前記バーナの設置位置よりも下流側に設けられ、前記バーナにおける燃焼を経て未燃状態の前記燃料を燃焼させるため、前記火炉にアフターエアを供給するアフターエア供給部と、を備え、
前記アフターエア供給部は、
前記火炉の炉壁に交差する方向に延びる筒状のケーシングと、
前記ケーシングの内側で水平方向の中央部に形成され、前記火炉の内方に向かって直進するようアフターエアを噴出する第一ノズルと、
前記ケーシングの内側で、前記第一ノズルに対して水平方向の両側にそれぞれ形成され、前記火炉の内方に向かって噴出するアフターエアを水平方向において前記第一ノズルから左右両側に離間する方向に偏向させる偏向部材を有した第二ノズルと、
前記ケーシングの先端部から前記火炉の内側に向かって全周方向に漸次拡径して前記炉壁に連続する拡径面と、
前記第一ノズルの先端部に設けられ、前記第一ノズルから前記火炉内に噴出されるアフターエアの一部を前記拡径面上下部に沿うように流す案内部材と、
を備えることを特徴とする燃焼装置。 - 前記案内部材は、前記火炉内に噴出される前記アフターエアの一部を、前記火炉の内方に向かって上下方向両側に偏向させる案内部材偏向部を有していることを特徴とする請求項1に記載の燃焼装置。
- 前記案内部材偏向部は、前記火炉の内方に向かって前後する方向に移動可能とされ、前記拡径面との隙間の大きさを調整可能とされていることを特徴とする請求項2に記載の燃焼装置。
- 前記案内部材偏向部は、前記拡径面に対向した側の第一面と前記火炉の内方に臨む側の第二面とを連通し、前記アフターエアの一部が流通可能な連通部を有していることを特徴とする請求項2または3に記載の燃焼装置。
- 前記案内部材偏向部は、複数枚のフィンを互いに間隔をあけて配置し、互いに隣接する前記フィンどうしの間に形成されたスリットからなることを特徴とする請求項4に記載の燃焼装置。
- 前記連通部は、前記案内部材偏向部の前記第一面と前記第二面とに貫通する複数の孔からなることを特徴とする請求項4に記載の燃焼装置。
- 前記第一ノズルの周囲を取り囲むように形成され、前記火炉の内方に向かって直進するようアフターエアを噴出する第三ノズルをさらに備え、
前記案内部材は、前記第三ノズルの上下方向両側の縁部に沿って設けられ、前記第三ノズル内を流れるアフターエアの一部を、前記火炉の内方に向かって上下方向両側に偏向させることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の燃焼装置。
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