JP2011208886A - 微粉炭バーナー - Google Patents

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Abstract

【課題】ブラックゾーンを小さくするとともに、簡易な制御方法によりフレーム位置を調整することができる微粉炭バーナーを提供する。
【解決手段】周方向に沿って配置した微粉炭噴出口21の半径方向内側に1次空気噴出口11、半径方向外側に2次空気噴出口31が中心軸Oに対して同心円筒状に配置された微粉炭バーナー100であって、1次空気噴出口11は、1次空気を半径方向外向きに噴出させるコーン状に設けられた一対のシールド板12の間に、1次空気を旋回させて噴出させる複数の旋回羽根13が設けられて構成され、2次空気噴出口31は、2次空気を直進又は内向きに噴出させるように設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、微粉炭を搬送して燃焼させる微粉炭バーナーに関する。
微粉炭を燃焼させるバーナーとして、特許文献1から特許文献3に記載されているように、バーナーの噴出口で燃焼用空気と微粉炭とを混合させて噴射し、燃焼させるものが知られているが、微粉炭を燃料とするバーナーは、重油や天然ガスに比べて着火性が悪いため、着火点がバーナー噴出口から遠くなり、バーナー噴出口から着火点までの未着火領域(ブラックゾーン)をなくすことが難しい。
ところで、廃棄物焼却炉等で廃棄物を焼却するような場合、廃棄物の性状が一定でないために、炉内において、着火性及び燃焼性が悪い廃棄物の燃え残りが局所的に生じることがある。そのため、そのような焼却炉に用いる助燃用の微粉炭バーナーには、フレームの位置を変化させることで、着火及び燃焼しにくい場所での廃棄物の燃焼を促し、安定した燃焼を達成することが求められる。例えば、バーナーの噴出口付近で着火させること及びフレーム位置を自在に調整することが求められている。
特許文献1及び特許文献2に提案されている微粉炭バーナーにおいては、微粉炭の噴出口を複数設け、それぞれの運転条件(微粉炭量、空気量)を個別に調整することによりフレーム長さ及び形状の制御性を高めている。
このように、1つのバーナーに微粉炭の供給量を制御可能な複数の供給ラインを設ける等して、制御パラメータを増やせば、フレームの調整に対応することは可能であるが、コスト面での負荷が大きくなるという問題が生じる。
特許文献3の微粉炭バーナーにおいては、微粉炭搬送用の一次空気と燃焼用の補助空気とを噴出させる際に衝突するように構成し、さらに旋回流による補助空気によって微粉炭に分散力を与えている。燃焼用の補助空気は、バーナー先端に広がるように配置されたコーン状の構造体に沿って、外向きに噴出するようになっている。コーン状構造物の炉側(バーナー噴出口の中央部)は負圧になるため、この負圧部に向かう気流が生じて、バーナーの噴出口近傍での着火を促していると考えられる。
しかしながら、これら微粉炭搬送用空気や補助空気による微粉炭の分散は十分ではなく、直進成分が残るために着火点がバーナー噴出口から遠くなり、さらに、フレーム位置の調整機能が備えられていないために、廃棄物の着火及び燃焼しにくい場所での安定した燃焼が達成できない。
特開平10−160131号公報 特開平10−300021号公報 特開昭59−195014号公報
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、ブラックゾーンを小さくするとともに、簡易な制御方法によりフレーム位置を調整することができる微粉炭バーナーを提供することを目的とする。
本発明の微粉炭バーナーは、周方向に沿って配置した微粉炭噴出口の半径方向内側に1次空気噴出口、半径方向外側に2次空気噴出口が中心軸に対して同心円筒状に配置された微粉炭バーナーであって、前記1次空気噴出口は、1次空気を半径方向外向きに噴出させるコーン状に設けられた一対のシールド板の間に、前記1次空気を旋回させて噴出させる複数の旋回羽根が設けられて構成され、前記2次空気噴出口は、2次空気を直進又は内向きに噴出させるように設けられていることを特徴とする。
微粉炭を分散させる1次空気の噴出口に、外向きの流れを付与するシールド板と旋回する流れを付与する旋回羽根とを設けることで、微粉炭に外向き及び旋回する流れを同時に付与することができる。1次空気の外向き及び旋回する流れは、微粉炭と周囲の高温ガスとの接触を早め、ブラックゾーンを短くすることができる。また、1次空気の外向きの流れは、周囲の高温ガスを巻き込んでバーナーの噴出口に向かう再循環流を生じさせるため、燃焼の安定性を高めることができる。
さらに、2次空気を直進もしくは内向きに噴出させるように2次空気噴出口が設けられているので、この2次空気の噴出速度を調整することで、微粉炭の滞留位置を調整して、フレーム位置を調整することができる。2次空気の気流は、1次空気とは逆に微粉炭と周囲の高温ガスとの接触を遮り、ブラックゾーンが長いフレームを形成することから、1次空気と2次空気との流量のバランスによって、フレーム位置を調整することができる。
また、本発明の微粉炭バーナーの設計方法は下記のとおりである。本発明の微粉炭バーナーにおいて、前記中心軸に対する前記シールド板の傾斜角度をθ、前記中心軸と平行な方向に対する前記旋回羽根の周方向に沿う開き角度をφ、前記一対のシールド板の前記中心軸と直交する半径方向の開口間隔をa、前記シールド板の前記中心軸方向の長さをdとした場合、以下の(1)〜(3)式を満たすように設けられているとよい。
40°<θ<65°・・(1)
tanθ≧a ・・(2)
0.6<(sinφ+sinθ)/(cosφ+cosθ)<1.5・・(3)
上記の(1)式を満たさず、シールド板の傾斜角度θが40°以下と小さい場合には、噴出された微粉炭をバーナー先端部付近の高温ガス中に十分に拡散できず、ブラックゾーンを短くすることはできない。また、角度θが65°以上と大きい場合には、微粉炭が周辺に飛散しすぎてしまい、バーナーの前方に安定したフレームを形成することができない。
上記の(2)式を満たすようにシールド板を配置すると、バーナーの噴出口正面から見た場合、シールド板の上流側の端部が隠れるように配置されることになる。このため、1次空気噴出口から噴出される1次空気に中心軸に沿う方向の直進成分をなくし、1次空気全体をシールド板の傾斜角度θに沿う流れとすることができ、微粉炭を確実に拡散させることができる。
旋回羽根の設計は、上記の(3)式を満たすように、シールド板と合わせた設計が必要である。旋回羽根の開き角度φが小さすぎる場合には、バーナー先端部付近の高温ガス中への巻き込み効果が小さく、微粉炭を拡散させる効果が小さいため、ブラックゾーンを短くすることができない。また、角度φが大きい場合には、微粉炭が周辺に飛散しすぎてしまい、バーナーの前方に安定したフレームを形成することができない。
また、本発明の微粉炭バーナーにおいて、前記1次空気噴出口の内周縁の半径をr、前記2次空気噴出口の外周縁の半径をRとした場合、以下の(4)式を満たすように設けられているとよい。
0.3<r/R<0.7 ・・(4)
2次空気噴出口の外周縁に対して、1次空気噴出口の内周縁が小さ過ぎる場合には、再循環流が小さくなり、フレームが不安定となるため、失火し易くなる。そのため、2次空気噴出口の外周縁の半径Rに対する1次空気噴出口の内周縁の半径rの比率r/Rは0.3よりも大きくすることが好ましい。また、r/Rが0.7以上となると、各噴出口の形成が困難である。
本発明に係る微粉炭バーナーによれば、微粉炭を拡散させる1次空気噴出口に、外向き及び旋回の流れを同時に付与するシールド板及び旋回羽根を設けることにより、微粉炭と周囲の高温ガスとの接触を早め、ブラックゾーンを短くするとともに、微粉炭と周囲の高温ガスとの接触を遮る2次空気と1次空気との流量バランスを調整することにより、フレームの位置を調整することができる。
本発明の微粉炭バーナーの一実施形態を示す正面図である。 図1の微粉炭バーナー先端部の斜視図である。 微粉炭バーナーの構造を説明する断面図である。 図1の矢印X方向から見た旋回羽根を説明する図である。 各バーナーによるフレームの状態を示す模式図である。 シールド板の傾斜角度の違いによる1次空気の流れを説明する図である。 2次空気噴出口の外周縁の半径と1次空気噴出口の内周縁の半径との比率の違いによる再循環流の発生状態を説明する図である。
以下、本発明の微粉炭バーナーの一実施形態について図面を参照しながら説明する。
本実施形態の微粉炭バーナー100は、図1から図3に示すように、中心側から外周側に向かって順次同心に設けられた1次空気噴出路10、微粉炭噴出路20、2次空気噴出路30を備えており、周方向に沿って配置した微粉炭噴出口21の半径方向内側に1次空気噴出口11、半径方向外側に2次空気噴出口31が微粉炭バーナー100の軸芯(中心軸O)に対して同心円筒状に配置された全体構成とされている。微粉炭バーナー100の中心部分には、不図示のオイルバーナーが挿入できるように中空部40が設けられている。
1次空気噴出路10の噴出口11は、バーナー100の先端に向かって開いたコーン状の一対のシールド板12の間に、複数の旋回羽根13が設けられた構成とされている。
シールド板12は、図3に示すように、そのコーンの母線が中心軸Oに対して所定角度で半径方向外方に傾斜した状態に設けられている。その傾斜角度をθとする。また、この一対のシールド板12はそれぞれが傾斜角度は同じ(母線が平行)とされ、シールド板12の傾きに沿って1次空気を半径方向外向きに噴出する構成となっている。
微粉炭噴出路20は、中心軸O方向と平行に1次空気噴出路10と2次空気噴出路30との間の円周上に等間隔に6箇所設けられており、搬送空気とともに微粉炭をバーナー前方に噴出させる。
2次空気噴出路30は、中心軸O方向と平行に、かつ、微粉炭バーナー100の最も外周側に設けられている。この2次空気噴出路30には、円環路の周方向に複数のスペーサーを設置し、2次空気噴出口31の半径方向の幅が周方向に対して均一になるようにしている。
シールド板12は、傾斜角度θが40°以下と小さすぎる場合には、噴出された微粉炭をバーナー先端部付近の領域に十分に拡散できず、ブラックゾーンを短くすることができないし、65°以上の大きすぎる場合には、微粉炭が周辺に飛散しすぎてしまい、バーナーの前方に安定したフレームを形成することができないため、中心軸Oに対するシールド板12の傾斜角度θは、下記に示す(1)式の条件を満たすように設けられていることが好ましい。
40°<θ<65° ・・(1)
また、この一対のシールド板12は、噴出口11をバーナー100の正面から見た際に、シールド板12の上流側の端部が隠れるように設けられている。これにより、1次空気の中心軸Oに沿う方向の直進成分の流れをなくし、1次空気全体をシールド板12の傾斜角度θに沿う流れとすることができ、微粉炭を確実に拡散させることができるようにしている。この条件は、図3に示すように、一対のシールド板12の中心軸Oと直交する半径方向の開口間隔をaとし、シールド板12の中心軸O方向の長さをdとした場合、次の(2)式で表すことができる。
tanθ≧a ・・(2)
さらに、一対のシールド板12の間には、12枚の旋回羽根13が周方向に均等配置されている。これら旋回羽根13は、図4に示すように、バーナー100の中心軸Oに沿う矢印Aの方向に対する開き角度φを有して設けられており、シールド板12により付与された1次空気の外向きの流れに、さらに旋回する流れを付与する。
旋回羽根13の設計は、シールド板12と合わせた設計が必要であり、旋回羽根13の開き角度φが小さすぎる場合には、バーナー先端部付近の高温ガス中への巻き込み効果が小さく、微粉炭を拡散させる効果が小さくなり、開き角度φが大きい場合には、微粉炭が周辺に飛散しすぎてしまうため、次に示す(3)式を満たすように設けるとよい。
0.6<(sinφ+sinθ)/(cosφ+cosθ)<1.5・・(3)
また、バーナー先端部の最も外側部に位置する1次空気の噴出口11より内周側の空間部50は、後述するように、1次空気の半径方向外向きの流れにより圧力が低下する負圧部となることから、図3に示すように、2次空気等の直進する流れ(矢印Aの方向)とは逆向きの流れ(再循環流B)を生じさせる。この再循環流Bによって負圧部に微粉炭と高温ガスとの混合流を滞留させることで、燃焼の安定性を高めることができる。
この際、空間部50の面積が小さすぎる場合、つまり2次空気噴出口31の外周縁に対して、1次空気噴出口11の内周縁が小さすぎる場合には、再循環流Bが小さくなり、フレームが不安定となるため、1次空気噴出口11の内周縁の半径rと2次空気噴出口31の外周縁の半径Rとの比率(r/R)を、次の(4)式で示す条件を満たすように設けられることが好ましい。また、各噴出口を配置する関係上、r/Rは、0.7未満とされる。
0.3<r/R<0.7 ・・(4)
次に、このように構成した微粉炭バーナー100の使用方法について説明する。
まず、微粉炭噴出路20から噴出された微粉炭が、1次空気噴出路10から噴出された1次空気によって、拡散させられ、高温ガスと接触させられる。
1次空気噴出路10の噴出口11には、外向きの流れを付与するシールド板12と旋回する流れを付与する旋回羽根13とが設けられているので、微粉炭に外向き及び旋回する流れを同時に付与することができる。この際、1次空気の外向き及び旋回する流れは、微粉炭と周囲の高温ガスとの接触を早め、バーナー100の噴出口直後の領域で微粉炭を燃焼させることができ、ブラックゾーンを短くすることができる。また、1次空気の外向きの流れは、バーナー100の噴出口に向かう再循環流Bを生じさせるため、燃焼の安定性を高めることができる。
一方、バーナー100の最も外周側には、1次空気とは逆に微粉炭と周囲の高温ガスとの接触を遮る2次空気を噴出する2次空気噴出路30が設けられているため、2次空気の噴出口31から直進する流れの噴出速度を調整することによって、微粉炭の滞留位置を調整して、フレーム位置を調整することができる。このように、1次空気と2次空気との流量のバランスによってフレーム位置を調整することができるので、従来のバーナーに比べて簡易な構造とすることができる。
(実施例および比較例)
次に、本発明の微粉炭バーナーに係る実施例および比較例について図5〜図7を参照して説明する。実施例1のバーナーを101、比較例1〜6のバーナーを102〜107とする。
まず、上述した条件式(1)及び(3)の影響を確認した。図5は、各バーナー101〜105のフレーム状態を示す模式図であり、(a)が実施例1、(b)が比較例1,3、(c)が比較例2,4のシミュレーション結果を示している。実施例1及び比較例1〜4の条件は、以下の通りである。
(実施例1)
傾斜角度θ:50°
開き角度φ:55°
tanθ=a
(sinφ+sinθ)/(cosφ+cosθ)=1.1
/R=0.35
(比較例1)
傾斜角度θ:35°
開き角度φ:55°
tanθ=a
(sinφ+sinθ)/(cosφ+cosθ)=0.5
/R=0.35
(比較例2)
傾斜角度θ:67°
開き角度φ:55°
tanθ=a
(sinφ+sinθ)/(cosφ+cosθ)=1.6
/R=0.35
(比較例3)
傾斜角度θ:50°
開き角度φ:40°
tanθ=a
(sinφ+sinθ)/(cosφ+cosθ)=0.5
/R=0.35
(比較例4)
傾斜角度θ:50°
開き角度φ:72°
tanθ=a
(sinφ+sinθ)/(cosφ+cosθ)=1.6
/R=0.35
この実施例1のバーナー101においては、条件式(1)〜(4)の全てを満たしている。図5(a)に示すように、バーナー101から噴出された微粉炭を拡散させ、着火を早める能力が高いため、図に実線で示すフレームFのように、ブラックゾーンが全く生じない状態でフレームを形成することができる。また、2次空気を3倍に増流することにより着火を遅らせ、破線で示すフレームFのように、安定した燃焼状態のまま、ブラックゾーンを3m(図中のL1)まで伸ばすことができる。
比較例1のバーナー102においては、条件式(1)及び(3)を満たしていない。シールド板12の傾斜角度θが小さいことから、バーナー102から噴出された微粉炭を拡散させる能力が低いため、図5(b)に示すように、フレームFは、バーナー先端から2〜3m(図中のL2)の位置で移動させることはできるが、1次空気または2次空気の流量を調整してもブラックゾーンを2m(図中のL3)以下にすることができなかった。
比較例2のバーナー103も、上述の比較例1と同様に条件式(1)及び(3)を満たしていない。この比較例2の場合は、シールド板12の傾斜角度θが大きいことから、バーナー103から噴出された微粉炭を拡散させ過ぎてしまい、図5(c)に示すように、1次空気または2次空気の流量を調整してもバーナー103の前方にフレームFを形成することができなかった。
比較例3のバーナー104においては、条件式(3)が下限値以下となっている。この条件式(3)については、比較例1と同じ値を有しており、上述した比較例1と同様の結果となった。
比較例4のバーナー105においては、比較例3と同様に条件式(3)のみ満たしていない。このバーナー105の条件式(3)の値は、上限値を超えている。この条件式(3)については、比較例2と同じ値を有しており、上述の比較例2と同様の結果となった。
次に、条件式(2)の影響をシミュレーションにより確認した。図6は、シールド板12の傾斜角度θの違いによる1次空気の流れを説明する図であり、(a)が実施例1、(b)が比較例5のシミュレーション結果を示している。実施例1の条件は上述した通りであり、比較例5の条件は、以下の通りである。
(比較例5)
傾斜角度θ:50°
開き角度φ:55°
tanθ<a
(sinφ+sinθ)/(cosφ+cosθ)=1.1
/R=0.35
比較例5のバーナー106においては、条件式(2)を満たしていないことから、図6(b)に示すように、(a)の実施例1と比べて、1次空気の流れに直進成分が残り、微粉炭を拡散させる能力が低いため、比較例1と同様に、ブラックゾーンを2m以下に制御することができなかった。
最後に、条件式(4)の影響をシミュレーションにより確認した。図7は、2次空気噴出口31の外周縁の半径Rと1次空気噴出口11の内周縁の半径rとの比率の違いによる再循環流Bの発生状態を説明する図であり、(a)が実施例1、(b)が比較例6のシミュレーション結果を示している。実施例1の条件は上述した通りであり、比較例6の条件は、以下の通りである。
(比較例6)
傾斜角度θ:50°
開き角度φ:55°
tanθ=a
/R=0.2
(sinφ+sinθ)/(cosφ+cosθ)=1.1
比較例6のバーナー107においては、条件式(4)を満たしておらず、図7(b)に示すように、(a)の実施例1と比べて、再循環流Bが小さいため、炉内の高温ガスと混合させる能力が低く、保炎効果が十分に発揮されずに失火し易かった。
以上から、条件式(1)〜(4)を満たす実施例1では、微粉炭と周囲の高温ガスとの接触を早め、ブラックゾーンを短くできるとともに、2次空気によって、1次空気との流量バランスを調整することにより、フレームFの位置を調整できることが確認できた。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、2次空気噴出路30の噴出口31は、2次空気をバーナー100の中心軸O方向に直進して噴出させるようにしたが、若干内向きに噴出させるように設けてもよい。
また、本実施形態においては、中空部40にオイルバーナーを挿入しない状態で説明したが、オイルバーナーを配置して、重油等の燃料を供給することにより、バーナー起動時での燃焼開始を容易にするとともに、低負荷燃焼時においても燃料を供給することにより燃焼が維持できるようにしてもよい。
10 1次空気噴出路
11,21,31 噴出口
12 シールド板
13 旋回羽根
20 微粉炭噴出路
30 2次空気噴出路
40 中空部
50 空間部
100〜107 微粉炭バーナー

Claims (3)

  1. 周方向に沿って配置した微粉炭噴出口の半径方向内側に1次空気噴出口、半径方向外側に2次空気噴出口が中心軸に対して同心円筒状に配置された微粉炭バーナーであって、前記1次空気噴出口は、1次空気を半径方向外向きに噴出させるコーン状に設けられた一対のシールド板の間に、前記1次空気を旋回させて噴出させる複数の旋回羽根が設けられて構成され、前記2次空気噴出口は、2次空気を直進又は内向きに噴出させるように設けられていることを特徴とする微粉炭バーナー。
  2. 前記中心軸に対する前記シールド板の傾斜角度をθ、前記中心軸と平行な方向に対する前記旋回羽根の周方向に沿う開き角度をφ、前記一対のシールド板の前記中心軸と直交する半径方向の開口間隔をa、前記シールド板の前記中心軸方向の長さをdとした場合、以下の(1)〜(3)式を満たすように設けられていることを特徴とする請求項1記載の微粉炭バーナー。
    40°<θ<65°・・(1)
    tanθ≧a ・・(2)
    0.6<(sinφ+sinθ)/(cosφ+cosθ)<1.5・・(3)
  3. 前記1次空気噴出口の内周縁の半径をr、前記2次空気噴出口の外周縁の半径をRとした場合、以下の(4)式を満たすように設けられていることを特徴とする請求項2記載の微粉炭バーナー。
    0.3<r/R<0.7 ・・(4)
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