JP2018135950A - 油圧機器の異常診断装置 - Google Patents
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Abstract
Description
また、サーボ弁において、入力指令値に対するスプール移動量の正常値と、実際に移動した実績値とを比較して、異常の有無を検出する方法がある(例えば、特許文献2参照。)。
さらに、本出願人が鋭意研究して開発した「位置検出器付きプール弁」を搭載して油圧装置が異常によって完全に停止する前に、異常状態を検出できる装置が提案されている(例えば、特許文献3参照。)。
さらに、特許文献2に示す異常診断方法では、サーボ弁を使用した油圧回路でないと実施することができない。また、サーボ弁と制御機器を含めると高価になり、一般的にサーボ弁の圧力損失が高いので、装置全体の損失が大きくなる。
特許文献3に示す異常診断装置は、位置検出器付スプール弁のソレノイドの通電信号とモニタリング信号の「時間差」を常時監視して、「しきい値」と比較して、「時間差」が「しきい値」を超えた場合に異常と判断している。
また、特許文献3に使用するスプール弁は、本出願人が鋭意研究して開発したメカニカルスイッチ方式のものであり、温度等の影響を受け難く、特許文献4に示す磁気スイッチや特許文献5に示す差動トランス等を使用したものより信頼性が高いという利点がある
しかしながら、磁気スイッチや作動トランスを使用した電磁弁でも、同様の異常検出システムを構築することは可能である。
よって、油温に応じた「しきい値」を設定できなければ、精度の高い異常診断を行うことは困難である。
さらに、油温に応じた「しきい値」を設定して精度の高い異常診断を行うことが可能な油圧機器の異常診断装置を提供することを目的とする。
油圧回路内に前記電磁切換弁に代わって磁気スイッチ形又は差動トランス形の位置検出機能付き電磁弁を使用して、前記電磁弁のソレノイド通電信号とモニタリング信号が変化するまでの時間差を常時監視し、前記時間差が閾値を超えた場合に油圧機器若しくは油圧作動油の異常と判断する油圧機器の異常判定装置を備え、
前記異常判定装置は、油圧回路に設置又は油圧回路に接続されていて、異常信号を判定して前記加工母機側に出力することを特徴とする。
前記時間差のしきい値は、最初に設定した常温時の時間差のしきい値に対して、測定時の油温信号から選択された補正値を加えたしきい値をもとに異常の有無を検出することを
特徴とする。
本発明によれば、前記時間差のしきい値は、最初に設定した常温時の時間差のしきい値に対して、測定時の油温信号から選択された補正値を加えたしきい値をもとに異常の有無を判定することができるので、精度の高い異常診断装置が構築できる。
さらに、本発明は位置検出付スプール弁の電磁弁に代わって磁気スイッチ形又は差動トランス形の位置検出機能付き電磁弁を使用した油圧機器の異常診断装置が構築できるので、好適である。
図1は油圧機器の異常診断装置90の一部を形成するNC工作機械、プレス機械等の加工母機86と、該加工母機86に使用する油圧ユニット88を示す。
なお、図1に示す油圧ユニット88の構成は、特願2015−152666に示すものと同一の構成のため、符号を付して詳細な説明を省略する。
図1において、参照符号61は油圧シリンダで、上型62を下降させて下型63に搭載したワーク64を押えており、該油圧シリンダ61の油圧供給路(油路)に4ポート(A,B,P,R)3位置の制御弁、例えばスプール位置検出検出器スプール弁65が接続されている。なお、一点鎖線で示す参照符号61〜63は、例えばプレス機械等の加工母機86の構成を示す。
図1中、参照符号66は回路全体の最高圧力を決めるリリーフ弁、参照符号67はオンロード・アンロードの切換弁、参照符号68は油圧シリンダ61の加圧下降、急速降下用の切換弁、参照符号69は安全弁を示し油圧シリンダ61の異常圧を回避する。
また、参照符号70はカウンタバランス弁を示し、油圧シリンダ61の下降時の背圧を確保し、自重落下を防止する。参照符号71は油圧源を示す。
次に、スプール位置検出器付スプール弁65の作動を図3により説明する。図3は図1のスプール位置検出器付スプール弁65の右側の電磁コイル30bに通電した状態を示す部分断面図である。なお、図2と同様の主たる部品については同符号を付している。
さらに、図6のスプール位置検出器付スプール弁65を駆動させたときの応答波形は、
特開2005−180646の示すものと同一であるため、符号を付して詳細な説明を省略する。
図8は油圧機器の異常診断装置90の構成の模写図で、前記異常診断装置90は、異常判定装置80と、加工母機86と、油圧ユニット88と、を備える。
図8に示す油圧ユニット88は、例えば図1の二点鎖線で示す領域に該当する構成を示す。
図8に示す油圧機器の異常診断装置90において、異常判定装置80により異常の有無を検出しており、異常信号を確認した場合は加工母機86に異常信号を発信し、加工母機86に作業中止の指令を出す。
図9は他の異常判定装置100のブロック図を示す。図9の異常判定装置100において、図8に示す異常判装置80と同一の構成要素は、同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図9に示す異常判定装置100は、図8に示す異常判定装置90に対して油温信号を入力する信号入力部101と、最初に設定した常温時の時間差のしきい値を検出する時間差テーブル102と、設定部81のしきい値と前記時間差テーブル102から油温信号に基づいて選択された補正値を演算し、判断部84に発信する演算部103と、を備えたことを特徴とする。
82 信号入力部 83 計測部
84 判断部 85 出力部
86 加工母機 88 油圧ユニット
90、100 油圧機器の異常判定装置
101 信号入力部 102 時間差テーブル
103 演算部
Claims (2)
- 油圧駆動源と、前記油圧駆動源に接続された電磁切換弁と、前記電磁切換弁に連通し該電磁切換弁の切換動作により変位するアクチュエータと、を有するNC工作機械、プレス機械等の加工母機を備えた油圧制御装置において、
油圧回路内に前記電磁切換弁に代わって磁気スイッチ形又は差動トランス形の位置検出機能付き電磁弁を使用して、前記電磁弁のソレノイド通電信号とモニタリング信号が変化するまでの時間差を常時監視し、前記時間差が閾値を超えた場合に油圧機器若しくは油圧作動油の異常と判断する油圧機器の異常判定装置を備え、
前記異常判定装置は、油圧回路に設置又は油圧回路に接続されていて、異常信号を判定して前記加工母機側に出力することを特徴とする油圧機器の異常診断装置。 - 請求項1記載の油圧機器の異常診断装置において、
前記時間差のしきい値は、最初に設定した常温時の時間差のしきい値に対して、測定時の油温信号から選択された補正値を加えたしきい値をもとに異常の有無を検出することを
特徴とする油圧機器の異常診断装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017030941A JP2018135950A (ja) | 2017-02-22 | 2017-02-22 | 油圧機器の異常診断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017030941A JP2018135950A (ja) | 2017-02-22 | 2017-02-22 | 油圧機器の異常診断装置 |
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JP2018135950A true JP2018135950A (ja) | 2018-08-30 |
JP2018135950A5 JP2018135950A5 (ja) | 2018-11-01 |
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ID=63365890
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2017030941A Pending JP2018135950A (ja) | 2017-02-22 | 2017-02-22 | 油圧機器の異常診断装置 |
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JP (1) | JP2018135950A (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08219119A (ja) * | 1995-02-16 | 1996-08-27 | Toshiba Corp | 機器動作監視装置 |
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2017
- 2017-02-22 JP JP2017030941A patent/JP2018135950A/ja active Pending
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