JP2018131923A - 油圧駆動弁監視装置、油圧駆動弁監視方法、および制御システム - Google Patents

油圧駆動弁監視装置、油圧駆動弁監視方法、および制御システム Download PDF

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Abstract

【課題】タービン用の油圧駆動弁の故障予兆の監視や故障要因の判定を行うことが可能な油圧駆動弁監視装置、油圧駆動弁監視方法、および制御システムを提供する。
【解決手段】一の実施形態によれば、油圧駆動弁監視装置は、タービン用の流体を制御する油圧駆動弁の開度の計測値と、前記油圧駆動弁用の制御油の油圧の計測値とを対応付けて記録する記録部を備える。前記装置はさらに、前記開度の基準値と、前記油圧の基準値とが対応付けて設定された設定部を備える。前記装置はさらに、前記油圧の計測値と、前記油圧の基準値と、前記油圧の計測値と前記油圧の基準値との関係を判定するための設定値とに基づいて、前記油圧駆動弁についての警報を出力する警報部を備える。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、油圧駆動弁監視装置、油圧駆動弁監視方法、および制御システムに関する。
タービンで流体の流量制御、圧力制御、緊急遮断用に使用される油圧駆動弁では、経年劣化による様々な要因で故障が発生し得る。このような油圧駆動弁の例は、蒸気タービンで蒸気の制御用に使用される蒸気弁である。一般には、油圧駆動弁が開閉しない等の事象が実際に発生すると、タービンの停止時に開放点検を含む各部調査を実施する。そして、調査結果に応じて、必要な処置や交換部品を決定して部品製作を行い、復旧処置を行った後、タービンの運転再開となる。そのため、タービンの計画外の長期間停止を強いられる可能性がある。
よって、タービンの計画外停止期間を最小化したいという市場ニーズが存在する。そこで、油圧駆動弁の動作を監視することにより、油圧駆動弁の故障が実際に発生する前に、油圧駆動弁の動作不良の予兆や要因を検出することが考えられる。
図10は、従来の油圧駆動弁1と油圧駆動弁監視装置2を示す模式図である。油圧駆動弁1と油圧駆動弁監視装置2は、蒸気タービンで使用される蒸気を制御する制御システムを構成している。以下、油圧駆動弁監視装置2を適宜「監視装置2」と略記する。
油圧駆動弁1は、蒸気タービンで使用される蒸気の制御用の弁であり、弁の開閉が制御油により制御される。油圧駆動弁1は、制御油用の油筒油圧回路21を有する油筒マニホールド11と、制御油の入口および出口を有する油圧シリンダ12と、蒸気の入口および出口を有するバネ箱13とを備える。油圧駆動弁1はさらに、油圧シリンダ12およびバネ箱13内に設けられたピストンロッド14と、バネ箱13内に設けられた閉止バネ15と、油圧駆動弁1の開度(ストローク)を計測して、開度の計測値を監視装置2に出力する開度検出器16とを備える。
油筒油圧回路21は、油圧シリンダ12の入口に制御油を搬送する入口側回路部21aと、油圧シリンダ12の出口からの制御油ドレンを搬送する出口側回路部21bとを有する。図10はさらに、油筒油圧回路21を構成する弁として、制御油の流量を制御するためのサーボ弁22と、制御油をトリップ時に制御するためのトリップ弁23と、制御油の圧力を制御するためのダンプ弁24とを示している。サーボ弁22は、電磁弁に置き換えてもよい。また、トリップ弁23の一例は、電磁弁である。
監視装置2は、油圧駆動弁1の動作を監視する装置であり、油圧駆動弁1の開度や制御油の油圧などを監視する。監視装置2はさらに、サーボ弁22、トリップ弁23、ダンプ弁24などの動作を制御する。監視装置2の一例は、制御盤である。
このように、監視装置2は、油圧駆動弁1の動作を制御すると共に、油圧駆動弁1からのフィードバックを受け取る。しかしながら、監視装置2は一般に、油圧駆動弁1の制御用や、油圧駆動弁1の監視結果や制御結果の表示用に使用されるのみで、油圧駆動弁1の動作不良に関する処理は行わない。また、監視装置2は、一般に制御油の油圧を常時計測している訳ではなく、常時計測を行う場合には油圧の大小の監視のみを行う。
特開昭59−63308号公報
上述のように、タービンの計画外停止期間に関しては、これを最小化したいという市場ニーズが存在する。そこで、油圧駆動弁1の動作を監視することにより、油圧駆動弁1の故障が実際に発生する前に、油圧駆動弁1の動作不良の予兆や要因を検出することが考えられる。例えば、このような機能を監視装置2に持たせることが考えられる。
ここで、従来の油圧駆動弁1で計測され監視装置2に出力される状態値は、油圧駆動弁1の油筒開度など、弁位置制御やインターロックを目的としたものが主である。また、制御油の油筒下部油圧を計測する場合でも、単純な油圧の大小の監視のみを目的としたものである。よって、油圧駆動弁1の故障予兆の監視や故障要因の判定は行われていない。そのため、油圧駆動弁1の故障発生時には、計画外のタービン停止が必要となり、その後の点検調査や修理により長期間のタービン停止が必要となることから、電力の需給計画が阻害されてしまう。
そこで、本発明の実施形態は、タービン用の油圧駆動弁の故障予兆の監視や故障要因の判定を行うことが可能な油圧駆動弁監視装置、油圧駆動弁監視方法、および制御システムを提供することを課題とする。
一の実施形態によれば、油圧駆動弁監視装置は、タービン用の流体を制御する油圧駆動弁の開度の計測値と、前記油圧駆動弁用の制御油の油圧の計測値とを対応付けて記録する記録部を備える。前記装置はさらに、前記開度の基準値と、前記油圧の基準値とが対応付けて設定された設定部を備える。前記装置はさらに、前記油圧の計測値と、前記油圧の基準値と、前記油圧の計測値と前記油圧の基準値との関係を判定するための設定値とに基づいて、前記油圧駆動弁についての警報を出力する警報部を備える。
第1実施形態の油圧駆動弁と油圧駆動弁監視装置を示す模式図である。 第1実施形態の油圧駆動弁の構造を示す断面図である。 第1実施形態の油圧駆動弁の監視について説明するためのグラフ(1/2)である。 第1実施形態の油圧駆動弁の監視について説明するためのグラフ(2/2)である。 第1実施形態の油圧駆動弁の監視について説明するための表(1/3)である。 第1実施形態の油圧駆動弁の監視について説明するための表(2/3)である。 第1実施形態の油圧駆動弁の監視について説明するための表(3/3)である。 第2実施形態の油圧駆動弁の監視について説明するためのグラフである。 第3実施形態の油圧駆動弁の監視について説明するための表である。 従来の油圧駆動弁と油圧駆動弁監視装置を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。図1から図10において、同一または類似の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の油圧駆動弁1と油圧駆動弁監視装置2を示す模式図である。図1の油圧駆動弁1と油圧駆動弁監視装置2は、蒸気タービンで使用される蒸気を制御する制御システムを構成している。以下、油圧駆動弁監視装置2を適宜「監視装置2」と略記する。
図1の油圧駆動弁1は、図10に示す構成要素に加え、油圧油筒回路21に設けられた油筒下部油圧検出器31と、供給油圧検出器32と、トリップ系統油圧検出器33とを備えている。油筒下部油圧検出器31、供給油圧検出器32、およびトリップ系統油圧検出器33の一例は、圧力トランスミッタである。また、監視装置2は、記録部41と、設定部42と、警報部43と、表示部44とを備えている。
油筒下部油圧検出器31は、制御油の油筒下部油圧を計測して、油筒下部油圧の計測値を監視装置2に出力する。供給油圧検出器32は、制御油の供給油圧を計測して、供給油圧の計測値を監視装置2に出力する。トリップ系統油圧検出器33は、制御油のトリップ系統油圧を計測して、トリップ系統油圧の計測値を監視装置2に出力する。同様に、開度検出器16は、油圧駆動弁1の開度(ストローク)を計測して、開度の計測値を監視装置2に出力する。これらの計測値は、記録部41に記録される。
本実施形態において、記録部41は、油圧駆動弁1の開度の計測値と、制御油の油筒下部油圧の計測値とを対応付けて記録する。一方、設定部42には、油圧駆動弁1の開度の基準値と、制御油の油筒下部油圧の基準値とが対応付けて設定されている。
警報部43は、記録部41に記録された油筒下部油圧の計測値と、設定部42に設定された油筒下部油圧の基準値と、これら計測値と基準値との関係を判定するための設定値とに基づいて、油圧駆動弁1についての警報を出力する。例えば、開度の計測値がSに増加したときの油圧の計測値がP1であり、開度の基準値がSに増加したときの油圧の基準値がP2であり、上記の設定値がKである場合に、計測値P1が、基準値P2および設定値Kにより定まる閾値よりも大きい場合に、警報が出力される。警報の例は、ディスプレイへの警報表示、ランプの光による警報出力、ブザーの音による警報出力などである。
表示部44は、記録部41に記録された油筒下部油圧の計測値と、設定部42に設定された油筒下部油圧の基準値と、上記の設定値とに基づいて、油圧駆動弁1の故障要因を特定して表示する。故障要因の例は、油圧駆動弁1内の抵抗増大、閉止バネ15の閉止力低下、制御油(油筒油)のリーク増加、サーボ弁22の動作不良などである。
なお、記録部41、設定部42、警報部43、および表示部44の詳細については後述する。
図2は、第1実施形態の油圧駆動弁1の構造を示す断面図である。図2(b)は、図2(a)において符号Rで示す領域の拡大図である。
油圧駆動弁1は、制御油用の機構として、油筒マニホールド11と、油圧シリンダ12と、バネ箱13と、ピストンロッド14と、閉止バネ15と、開度検出器16とを備えている。油圧駆動弁1はさらに、蒸気用の機構として、弁箱51と、弁上蓋52と、弁棒案内片53と、弁棒54と、主弁55と、副弁56とを備えている。
弁箱51と弁上蓋52は、蒸気の流通を制御するための弁棒案内片53、弁棒54、主弁55、および副弁56を収容している。図2(a)はさらに、主弁55用に設けられた主弁全閉シート55aおよび主弁全開バックシート55bと、副弁56用に設けられた副弁全閉シート56aとを示している。弁箱51は、接続片57によりバネ箱13と接続されている。
図2(a)は、油圧駆動弁1の弁棒54とピストンロッド14とを接続するカップリング58を示している。また、図2(b)は、このカップリング58の間隙であるカップリング間隙58aを示している。本実施形態のカップリング間隙58aは、油圧駆動弁1の組立上の最小限の隙間に設定されており、例えば1mm未満に設定されている。
油圧駆動弁1の開閉は、蒸気に起因する蒸気圧と、制御油に起因する油圧と、油圧駆動弁1の各部の抵抗力等により規定される。抵抗力の例は、閉止バネ15の弾性力や、弁棒54、主弁55、副弁56等における摩擦力である。油圧駆動弁1は、抵抗力に対して裕度のある油筒力を持つよう設計されているが、何らかの要因により故障することがある。
そのため、本実施形態の監視装置2は、油圧駆動弁1の動作を監視するために設けられている。本実施形態によれば、以下に説明するように、油圧駆動弁1の故障が実際に発生する前に、油圧駆動弁1の動作不良の予兆や要因を検出することが可能となる。
図3および図4は、第1実施形態の油圧駆動弁1の監視について説明するためのグラフである。
図3(a)は、正規状態の油圧駆動弁1の動作を示している。図3(a)の横軸は、油圧駆動弁1の開度(ストローク)を示しており、0%が全閉に相当し、100%が全開に相当する。図3(a)の縦軸は、制御油の油筒下部油圧を示しており、100%は油筒下部油圧が定格値(供給圧力)のときの油圧に相当する。
曲線L1、L2は、油圧駆動弁1の開度の基準値と、制御油の油筒下部油圧の基準値との対応関係を示しており、設定部42に設定されている。ただし、曲線L1は、開度が増加する場合、すなわち、油圧駆動弁1を開方向に動作させる場合の対応関係を示し、曲線L2は、開度が減少する場合、すなわち、油圧駆動弁1を閉方向に動作させる場合の対応関係を示す。このように、本実施形態の油圧駆動弁1のストローク−油圧特性は、ヒステリシスを示す。曲線L1は、第1対応情報の例である。曲線L2は、第2対応情報の例である。曲線L1上において、開度が0%の点を油筒開き始め点と呼び、開度が100%の点を弁全開点と呼ぶ。
故障のない油圧駆動弁1を開方向に動作させる場合には、おおむね曲線L1の対応関係を示す開度の計測値と油筒下部油圧の計測値が計測され、記録部41に記録される。同様に、故障のない油圧駆動弁1を閉方向に動作させる場合には、おおむね曲線L2の対応関係を示す開度の計測値と油筒下部油圧の計測値が規則され、記録部41に記録される。
逆に言うと、開度の計測値と油筒下部油圧の計測値との対応関係が曲線L1、L2から乖離している場合には、油圧駆動弁1の動作不良の予兆であると考えられる。そこで、本実施形態では、油筒下部油圧の計測値と基準値とを利用して、油圧駆動弁1の動作不良の予兆を検出する。
また、開度の計測値と油筒下部油圧の計測値との対応関係は、油圧駆動弁1の動作不良の要因に応じて様々に変化することが判明している。図3(b)〜図4(d)は、これらの対応関係が、動作不良の要因に応じて異なる形に変化する例を示している。そこで、本実施形態では、油筒下部油圧の計測値と基準値とを利用して、油圧駆動弁1の動作不良の要因を検出する。
本明細書では、油圧駆動弁1の動作不良の予兆を、油圧駆動弁1の故障につながる予兆ということで「故障予兆」と呼ぶ。また、油圧駆動弁1の動作不良の要因を、油圧駆動弁1の故障をもたらす要因ということで「故障要因」と呼ぶ。
以下、図3(b)〜図4(d)の詳細を説明する。
図3(b)は、副弁56の開き始め抵抗が増大した場合の計測結果を示している。この場合、開動作時の開度の計測値と油圧の計測値との対応関係は、曲線L1の1番目のピークP(副弁開き始め点)を高くしたような特性を示す。これは、副弁56と副弁全閉シート56aとの固着が原因である。
図3(c)は、主弁55の開き始め抵抗が増大した場合の計測結果を示している。この場合、開動作時の開度の計測値と油圧の計測値との対応関係は、曲線L1の2番目のピークP(主弁開き始め点)を高くしたような特性を示す。これは、主弁56と主弁全閉シート55aとの固着が原因である。
図3(d)は、弁棒54の摺動抵抗が増大した場合の計測結果を示している。この場合、開動作時の対応関係は曲線L3のようになり、閉動作時の対応関係は曲線L4のようになる。曲線L3は、副弁開き始め点から主弁全開点までの全領域において、曲線L1を上方にシフトさせた形状を有する。曲線L4は、副弁開き始め点から主弁全開点までの全領域において、曲線L2を下方にシフトさせた形状を有する。これは、弁棒54と弁棒案内片53との間の摺動抵抗の増加が原因である。
これらと同様の現象は、図4(a)〜図4(d)でも見られる。図4(a)は、油筒の摺動抵抗が増大した場合の計測結果を示している。図4(b)は、閉止バネ15のバネ力が低下した場合の計測結果を示している。図4(c)は、制御油(油筒油)のリークが増加した場合の計測結果を示している。図4(d)は、サーボ弁22の動作不良が生じた場合の計測結果を示している。例えば、図4(d)に示す開度の計測値は、サーボ弁22が動作しないことから、点Pに示すように0%のままである。
図5〜図7は、第1実施形態の油圧駆動弁1の監視について説明するための表である。
図5〜図7の表は、警報の出力や故障要因の表示のために使用される判定マトリクスを示している。判定マトリクスは、設定部42により保持されており、警報を出力するか否かの判定や、故障要因を特定するための判定に用いられる。図5〜図7の説明では、油筒下部油圧を単に「油圧」と表記する。
これらの判定では、油圧駆動弁1の開動作時における8点分の油圧の計測値と、油圧駆動弁1の閉動作時における8点分の油圧の計測値が用いられる。これらの8点とは、油筒開き始め点、カップリング間隙動作中間点、副弁動き始め点、副弁開始動作中間点、主弁動き始め点、主弁開始動作中間点、全開時、および突き上げ時であり、油圧の基準値との比較用に用いられる。図5〜図7に示すように、開動作時の8点に対応する油圧の基準値を、それぞれPO2〜PO9と表記し、閉動作時の8点に対応する油圧の基準値を、それぞれPC2〜PC9と表記する。
これらの判定ではさらに、油圧の計測値が、油圧の基準値により定まる閾値と比較される。開動作時には、油圧の計測値が閾値より大きいか否かが判定される。一方、閉動作時には、油圧の計測値が閾値より小さいか否かが判定される。
例えば、開動作時の油筒開き始め点では、油圧の計測値Pが、閾値PO2+K(Pa−PO2)と比較される。ここで、符号Paは、油圧の定格値を表し、符号Kは、油圧の計測値と基準値との関係を判定するための設定値を表す。設定値Kは、0≦K≦1を満たす実数である。開動作時の油筒開き始め点では、不等式P>PO2+K(Pa−PO2)が成立するか否かが判定される。
閾値PO2+K(Pa−PO2)は、基準値PO2と定格値Pa(最大油圧)との間のK:1−Kの内分点に相当する。例えば、K=0のときの閾値は基準値PO2であり、計測値Pがわずかでも基準値PO2から増加すれば、計測値Pは閾値よりも大きくなる。また、K=1のときの閾値は定格値Paであり、計測値Pが定格値Paに達しても、計測値Pは閾値よりも大きくならない。
このように、設定値Kは、計測値Pの変化を検出する際の検出感度に相当する。本実施形態の設定値Kは、例えば1/2に設定される。この場合、開動作時の油筒開き始め点の閾値は、(PO2+Pa)/2となる。本実施形態の設定部42は、蒸気タービンの運用者が設定値Kを変更できるように構成されていてもよい。これにより、運用者が検出感度を調整することが可能となる。
一方、閉動作時の油筒開き始め点では、油圧の計測値Pが、閾値K×PC2と比較される。閉動作時の油筒開き始め点では、不等式P<K×PC2が成立するか否かが判定される。閾値K×PC2は、ゼロ(最小油圧)と基準値PO2との間のK:1−Kの内分点に相当する。
これらの閾値は、他の7点についても同じ形で与えられる。例えば、開動作時の主弁開き始め点では、閾値はPO6+K(Pa−PO6)で与えられる。また、閉動作時の主弁開き始め点では、閾値はK×PC6で与えられる。なお、開動作時の設定値Kと、閉動作時の設定値Kは、同じ値でもよいし、異なる値でもよい。同様に、8点のうちのある点の設定値Kと別の点の設定値Kは、同じ値でもよいし、異なる値でもよい。
警報部43は、油圧駆動弁1の開動作時には、上記の8点について油圧の計測値Pと閾値とを比較し、計測値Pが閾値より大きいか否かを判定する。そして、8点のいずれかにおいて計測値Pが閾値よりも大きい場合には、警報が出力される。
警報部43はさらに、油圧駆動弁1の閉動作時には、上記の8点について油圧の計測値Pと閾値とを比較し、計測値Pが閾値より小さいか否かを判定する。そして、8点のいずれかにおいて計測値Pが閾値よりも小さい場合には、警報が出力される。
本実施形態によれば、これらの警報により、運用者が油圧駆動弁1の故障の予兆を知ることができる。よって、運用者は油圧駆動弁1の故障が実際に発生する前に、必要な対策を取ることができる。
一方、表示部44は、油圧駆動弁1の故障要因を特定して表示する。以下、表示部44の動作の詳細を、副弁56の開き始め抵抗が増大した場合と、弁棒54の摺動抵抗が増大した場合とを例に説明する。
上述のように、副弁56の開き始め抵抗が増大した場合には、開動作時の開度の計測値と油圧の計測値との対応関係は、曲線L1の1番目のピークP(副弁開き始め点)を高くしたような特性を示す(図3(b)を参照)。このことは、油圧駆動弁1の開動作時の副弁開き始め点において、油圧の計測値Pを閾値PO4+K(Pa−PO4)と比較することで検出可能である。
そこで、表示部44は、開動作時の油圧の計測値Pが閾値PO4+K(Pa−PO4)より大きい場合には、故障要因として「副弁56の開き始め抵抗の増大」が発生したと判定し、その事実を画面上に表示する。図5の「副弁開き始め抵抗大」の欄は、計測値Pと閾値PO4+K(Pa−PO4)との比較が判定基準であることを示している。この表示により、運用者は、油圧駆動弁1の副弁56に問題があることを知ることができる。
より詳細には、表示部44は、開動作時のその他の7点についても、計測値Pが閾値より大きいか否かを判定する。表示部44はさらに、閉動作時の8点についても、計測値Pが閾値より小さいか否かを判定する。図5の「副弁開き始め抵抗大」の欄に示す「正常」の表記は、このことを表している。そして、開動作時の上記1点について計測値P>閾値が成り立ち、開動作時のその他の7点について計測値P≦閾値が成り立ち、かつ閉動作時の8点について計測値P≧閾値が成り立つ場合には、故障要因として「副弁56の開き始め抵抗の増大」が発生したと判定される。このような処理を行う理由は、故障要因「副弁56の開き始め抵抗の増大」と他の故障要因とを区別する必要があるためである。
また、弁棒54の摺動抵抗が増大した場合には、開動作時の対応関係は曲線L3のようになり、閉動作時の対応関係は曲線L4のようになる(図3(d)を参照)。曲線L3は、副弁開き始め点から主弁全開点までの全領域において、曲線L1を上方にシフトさせた形状を有する。曲線L4は、副弁開き始め点から主弁全開点までの全領域において、曲線L2を下方にシフトさせた形状を有する。
そこで、表示部44は、図6の「弁棒摺動抵抗大」の欄に示すPO4〜PO8の5点とPC4〜PC8の5点に関し、前者の全5点で計測値Pが閾値より大きく、後者の全5点で計測値Pが閾値より小さい場合には、故障要因として「弁棒54の摺動抵抗の増大」が発生したと判定し、その事実を画面上に表示する。この表示により、運用者は、油圧駆動弁1の弁棒54に問題があることを知ることができる。
なお、この場合にも、表示部44は、開動作時のその他の3点についての閾値処理と、閉動作時のその他の3点についての閾値処理とを行う。その詳細は、故障要因「副弁56の開き始め抵抗の増大」を検出する場合と同様である。
以上のように、本実施形態の監視装置2は、油圧駆動弁1の開度の計測値と、制御油の油圧の計測値とを対応付けて記録する記録部41と、油圧駆動弁1の開度の基準値と、制御油の油圧の基準値とが対応付けて設定された設定部42とを備えている。そして、警報部43は、油圧の計測値と、油圧の基準値と、これらの関係を判定するための設定値とに基づいて、油圧駆動弁1についての警報を出力する。また、表示部44は、油圧の計測値と、油圧の基準値と、上記設定値とに基づいて、油圧駆動弁1の故障要因を特定して表示する。よって、本実施形態によれば、油圧駆動弁1の故障予兆の監視や故障要因の判定を監視装置2により行うことが可能となる。
以下、図1〜図7を参照して、第1実施形態の種々の変形例の監視装置2について説明する。
[第1変形例]
図5〜図7を参照して説明したように、開動作時の油筒開き始め点では、油圧の計測値Pが、閾値PO2+K(Pa−PO2)と比較される。そして、警報部43は、開動作時の油筒開き始め点において、計測値Pが閾値PO2+K(Pa−PO2)より大きい場合には、警報を出力する。
本変形例では、設定値Kとして、第1設定値K1と、第1設定値K1と異なる第2設定値K2とを採用することにする。例えば、第1設置値K1を0.25に設定し、第2設定値K2を0.75に設定する。第1および第2設定値K1、K2の値は、判定マトリクスに設定される。
そして、警報部43は、開動作時の油筒開き始め点において、計測値Pが第1閾値PO2+K1(Pa−PO2)より大きくなった場合には、第1警報を出力する。また、警報部43は、開動作時の油筒開き始め点において、計測値Pが第2閾値PO2+K2(Pa−PO2)より大きくなった場合には、第2警報を出力する。第1警報の例は、油圧駆動弁1の運用に直ちに支障はないが、油圧駆動弁1が正常状態から逸脱していることを伝える情報である。第2警報の例は、油圧駆動弁1の運用に支障が出る可能性があり、油圧駆動弁1の動作不良が間もなく発生し得ることを伝える情報である。このように、本変形例によれば、油圧駆動弁1についての2段警報が実現される。
なお、本変形例では、2段警報の代わりに3段以上の多段警報を採用してもよい。例えば、E段警報(Eは2以上の整数)を採用する場合には、0≦K1<K2<・・・<KE≦1を満たす第1〜第E設定値が導入され、これらを用いて第1〜第E閾値が導入され、計測値Pと第1〜第K閾値との比較結果に基づいて第1〜第K警報が出力される。
また、このような多段警報は、開動作時の油筒開き始め点以外の点にも同様に適用可能である。
[第2変形例]
図1を参照して説明したように、油圧駆動弁1の開閉は、蒸気に起因する蒸気圧と、制御油に起因する油圧と、油圧駆動弁1の各部の抵抗力等によって規定される。抵抗力の例は、閉止バネ15の弾性力や、弁棒54、主弁55、副弁56等における摩擦力である。
ここで、蒸気圧の大きさは蒸気タービンの状態により変化し、これが油圧駆動弁1の開閉に影響する。例えば、初期データ計測時の蒸気圧と運用時の蒸気圧の変動が大きい場合には、蒸気圧が判定マトリクスによる判定に対する誤差要因となる。
そこで、本変形例では、初期データとして蒸気圧がない状態と定格蒸気圧がある状態の開度−油圧特性を計測して記録部41に記録する。そして、設定部42は、運用時の蒸気圧と初期データとに基づいて、判定マトリクスに使用する初期データの自動補正を行い、補正された初期データに基づいて、油圧の基準値(PO2〜PO9、PC2〜PC9)を補正する。
この自動補正は、以下の手順により実行可能である。
まず、蒸気圧がない状態で関度−油圧特性の初期データを採取する。次に、定格蒸気圧がある状態で開度−油圧特性の初期データを採取する。その結果、前者における計測値と後者における計測値の差として、定格蒸気圧が算出される。
ここで、蒸気圧がない状態における油圧の基準値PO2を「PO2」とし、定格蒸気圧がある状態における油圧の基準値PO2を「PO2」とし、運用時における油圧の基準値PO2を「PO2」とする。PO2は、蒸気圧がない状態での関度−油圧特性の初期データから算出される。PO2は、定格蒸気圧がある状態での関度−油圧特性の初期データから算出される。また、定格蒸気圧を「A」とし、運用時における蒸気圧を「A」とする。この場合、PO2は次の式で与えられる。
PO2=PO2+(A/A)×(PO2−PO2
このPO2が、油圧の基準値PO2の補正値である。運用時に警報部43や表示部44が油圧の基準値PO2を使用する際には、運用時における蒸気圧AからPO2を算出し、PO2を判定に使用する。
これは、PO2以外の基準値(PO3〜PO9、PC2〜PC9)についても同様である。例えば、基準値PC2を補正する場合には、上記の式のPO2、PO2、PO2をそれぞれPC2、PC2、PC2に置き換える。PC2、PC2、PC2の定義は、PO2、PO2、PO2と同様である。
[第3変形例]
判定マトリクスによる判定においては、油圧駆動弁1の開度と制御油の油圧(油筒下部油圧)が正確に計測されていることが望ましい。よって、前者の開度を計測する開度検出器16と、後者の油圧を計測する油筒下部油圧検出器31が、正常に動作していることが求められる。
そこで、本変形例では、開度検出器16と油筒下部油圧検出器31とを多重化する構成を採用する。具体的には、開度検出器16として、第1から第N開度検出器(Nは2以上の整数)を油筒油圧回路21に設ける。さらには、油筒下部油圧検出器31として、第1から第M油圧検出器(Mは2以上の整数)を油筒油圧回路21に設ける。
記録部41は、第1から第N開度検出器からそれぞれ、油圧駆動弁1の開度の第1から第N計測値を取得し、第1から第M油圧検出器からそれぞれ、制御油の油圧(油筒下部油圧)の第1から第M計測値を取得する。そして、記録部41は、開度の第1から第N計測値と油圧の第1から第M計測値とを対応付けて記録する。開度の第1から第N計測値の少なくともいずれかと、油圧の第1から第M計測値の少なくともいずれかが、判定マトリクスによる判定に使用される。
本変形例によれば、第1から第N開度検出器のうちの一部の検出器に不具合が発生しても、第1から第N開度検出器のうちの残りの検出器を使用することで、正確な開度を取得することが可能となる。これは、第1から第M油圧検出器についても同様である。
なお、記録部41は、開度の第1から第N計測値のうちの2つ以上の偏差を算出し、偏差の算出結果を表示したり、偏差が大きい場合に警報を出力してもよい。同様に、記録部41は、油圧の第1から第M計測値のうちの2つ以上の偏差を算出し、偏差の算出結果を表示したり、偏差が大きい場合に警報を出力してもよい。これにより、第1から第N開度検出器や第1から第M油圧検出器の異常を検出することが可能となる。
この場合、開度の第1から第N計測値のうちの一部は、偏差の算出用のみに使用してもよく、記録部41に記録しないことにしてもよい。同様に、油圧の第1から第M計測値のうちの一部は、偏差の算出用のみに使用してもよく、記録部41に記録しないことにしてもよい。
また、本変形例では、開度検出器16と油筒下部油圧検出器31の両方を多重化しているが、開度検出器16と油筒下部油圧検出器31の一方のみを多重化してもよい。
[第4変形例]
監視装置2は、油筒下部油圧検出器31により油筒下部油圧の監視しており、油筒下部油圧に関する異常を検出することができる。しかしながら、その他の油圧に関する異常を検出することができない。
そこで、監視装置2は、供給油圧検出器32により計測された供給油圧や、トリップ系統油圧検出器33により計測されたトリップ系統油圧も、判定マトリクスによる判定に使用してもよい。この場合、供給油圧またはトリップ系統油圧に異常が発生すると、警報部43により警報が出力され、さらには、表示部44により故障要因が表示される。
以上のように、第1から第4変形例によれば、油圧駆動弁1の故障予兆の監視や故障要因の判定をより好適に行うことが可能となる。第1から第4変形例の構成は、互いに組み合わせて採用してもよい。
(第2実施形態)
図8は、第2実施形態の油圧駆動弁1の監視について説明するためのグラフである。
第1実施形態で説明した通り、図2(a)は、油圧駆動弁1の弁棒54とピストンロッド14とを接続するカップリング58を示している。また、図2(b)は、このカップリング58の間隙であるカップリング間隙58aを示している。第1実施形態のカップリング間隙58aは、油圧駆動弁1の組立上の最小限の隙間に設定されており、例えば1mm未満に設定されている。
ここで、油圧駆動弁1の開度が0%〜100%の領域において、油圧駆動弁1の油筒のみが動作する領域は、カップリング間隙58a分の領域のみである。この場合、判定マトリクスによる油筒側での動作不良と弁側での動作不良の判定は、カップリング間隙58a分の領域での油圧の挙動に基づいて行われる。
第1実施形態のようにカップリング間隙58aが1mmと狭く設定されている場合、カップリング間隙58a分の領域での油圧の挙動の計測は困難である。そこで、本実施形態では、カップリング間隙58aを、油圧駆動弁1の組立上の最小限の隙間よりも大きな値に設定し、例えば5mm程度に設定する。これにより、カップリング間隙58a分の動作中の油圧の挙動を確実に計測することが可能となる。
図8(a)〜図8(c)は、この効果を具体的に例示したものである。図8(a)は図3(a)、図8(b)は図3(d)、図8(c)は図4(a)に対応する開度−油圧特性を示している。符号Xは、カップリング間隙58aが1mm未満から5mm程度に増加することで、曲線L1や曲線L3の1番目と2番目のピークが右にシフトした様子を示している。これにより、カップリング間隙58a分の動作中の異常の検出性が改善される。
(第3実施形態)
図9は、第3実施形態の油圧駆動弁1の監視について説明するための表である。
まず、第1実施形態の表示部44の動作について、弁棒54の摺動抵抗が増大した場合を例に再説する。
弁棒54の摺動抵抗が増大した場合には、図3(d)に示すように、開動作時の開度の計測値と油圧の計測値との対応関係は曲線L3のようになり、閉動作時の対応関係は曲線L4のようになる。そこで、表示部44は、図6の「弁棒摺動抵抗大」の欄に示すPO4〜PO8の5点とPC4〜PC8の5点に関し、前者の全5点で計測値Pが閾値よりも大きく、後者の全5点で計測値Pが閾値よりも小さい場合には、故障要因として「弁棒54の摺動抵抗の増大」が発生したと判定し、その事実を画面上に表示する。
より詳細には、表示部44は、開動作時のその他の3点についても、計測値Pが閾値より大きいか否かを判定する。表示部44はさらに、閉動作時のその他の3点についても、計測値Pが閾値より小さいか否かを判定する。そして、開動作時の上記5点について計測値P>閾値が成り立ち、開動作時のその他の3点について計測値P≦閾値が成り立ち、閉動作時の上記5点について計測値P<閾値が成り立ち、かつ閉動作時のその他の3点について計測値P≧閾値が成り立つ場合には、故障要因として「弁棒54の摺動抵抗の増大」が発生したと判定される。このような処理を行う理由は、故障要因「弁棒54の摺動抵抗の増大」と他の故障要因とを区別する必要があるためである。
このように、表示部44は、ある故障要因の成否を判定する場合には、開動作時の8点と閉動作時の8点の16項目分の閾値処理を行う。そして、表示部44は、16項目分の閾値処理の結果がすべて「適合(つまり成立)」の場合に、その故障要因が発生したと表示する。
一方、本実施形態の表示部44はさらに、油圧の計測値と、油圧の基準値と、これらの関係を判定するための設定値とに基づいて、油圧駆動弁1の故障要因に関するスコアを算出して表示する。図9は、このようなスコア算出処理の具体例を示している。
図9の「弁棒摺動抵抗大」の欄は、故障要因「弁棒54の摺動抵抗の増大」についての16項目分の閾値処理の結果を示している。この場合、16項目中の10項目のみが適合であるため、故障要因「弁棒54の摺動抵抗の増大」が発生したとは表示されない。しかしながら、本実施形態の表示部44は、適合度のスコアとして62.5%(10/16)を表示する。スコアは「適合した項目数÷全項目数×100%」の式で算出される。
この算出式から、図9の「油筒摺動抵抗大」の欄のスコアは87.5%(14/16)であることが分かる。
本実施形態によれば、全項目が適合しない場合でも、故障要因の発生の兆候を可視化することが可能となり、運用者に有用な情報を提供することが可能となる。なお、スコアの算出式としては、上記と異なる式を採用してもよい。
以上、いくつかの実施形態を説明したが、これら実施形態は、例としてのみ提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図したものではない。本明細書で説明した新規な装置、方法、およびシステムは、その他の様々な形態で実施することができる。また、本明細書で説明した装置、方法、およびシステムの形態に対し、発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の省略、置換、変更を行うことができる。添付の特許請求の範囲およびこれに均等な範囲は、発明の範囲や要旨に含まれるこのような形態や変形例を含むように意図されている。
1:油圧駆動弁、2:油圧駆動弁監視装置、
11:油筒マニホールド、12:油圧シリンダ、13:バネ箱、
14:ピストンロッド、15:閉止バネ、16:開度検出器、
21:油筒油圧回路、21a:入口側回路部、21b:出口側回路部、
22:サーボ弁、23:トリップ弁、24:ダンプ弁、
31:油筒下部油圧検出器、32:供給油圧検出器、33:トリップ系統油圧検出器、
41:記録部、42:設定部、43:警報部、44:表示部、
51:弁箱、52:弁上蓋、53:弁棒案内片、54:弁棒、
55:主弁、55a:主弁全閉シート、55b:主弁全開バックシート、
56:副弁、56a:副弁全閉シート、57:接続片、
58:カップリング、58a:カップリング間隙

Claims (12)

  1. タービン用の流体を制御する油圧駆動弁の開度の計測値と、前記油圧駆動弁用の制御油の油圧の計測値とを対応付けて記録する記録部と、
    前記開度の基準値と前記油圧の基準値とが対応付けて設定された設定部と、
    前記油圧の計測値と、前記油圧の基準値と、前記油圧の計測値と前記油圧の基準値との関係を判定するための設定値とに基づいて、前記油圧駆動弁についての警報を出力する警報部と、
    を備える油圧駆動弁監視装置。
  2. 前記油圧の計測値と、前記油圧の基準値と、前記設定値とに基づいて、前記油圧駆動弁の故障要因を特定して表示する表示部をさらに備える、請求項1に記載の油圧駆動弁監視装置。
  3. 前記設定部には、前記開度が増加する場合における前記開度の基準値と前記油圧の基準値とを対応付ける第1対応情報と、前記開度が減少する場合における前記開度の基準値と前記油圧の基準値とを対応付ける第2対応情報とが設定され、
    前記警報部は、前記開度の計測値が増加する場合には、前記第1対応情報における前記油圧の基準値に基づいて前記警報を出力し、前記開度の計測値が減少する場合には、前記第2対応情報における前記油圧の基準値に基づいて前記警報を出力する、
    請求項1または2に記載の油圧駆動弁監視装置。
  4. 前記警報部は、
    前記油圧の計測値と、前記油圧の基準値と、前記油圧の計測値と前記油圧の基準値との関係を判定するための第1設定値とに基づいて、前記油圧駆動弁についての第1警報を出力し、
    前記油圧の計測値と、前記油圧の基準値と、前記油圧の計測値と前記油圧の基準値との関係を判定するための第2設定値とに基づいて、前記油圧駆動弁についての第2警報を出力する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の油圧駆動弁監視装置。
  5. 前記油圧の基準値は、前記タービン用の前記流体の圧力に基づいて補正される、請求項1から4のいずれか1項に記載の油圧駆動弁監視装置。
  6. 前記記録部は、第1から第N開度検出器(Nは2以上の整数)からそれぞれ前記開度の第1から第N計測値を取得し、前記開度の第1から第N計測値の少なくともいずれかと前記油圧の計測値とを対応付けて記録する、請求項1から5のいずれか1項に記載の油圧駆動弁監視装置。
  7. 前記記録部は、第1から第M油圧検出器(Mは2以上の整数)からそれぞれ前記油圧の第1から第M計測値を取得し、前記開度の計測値と前記油圧の第1から第M計測値の少なくともいずれかとを対応付けて記録する、請求項1から6のいずれか1項に記載の油圧駆動弁監視装置。
  8. 前記油圧は、前記制御油の油筒下部油圧、供給油圧、またはトリップ系統油圧である、請求項1から7のいずれか1項に記載の油圧駆動弁監視装置。
  9. 前記油圧駆動弁の弁棒とピストンロッドとを接続するカップリングの間隙は、組立上の最小限の隙間より大きい値を有する、請求項1から8のいずれか1項に記載の油圧駆動弁監視装置。
  10. 前記油圧の計測値と、前記油圧の基準値と、前記設定値とに基づいて、前記油圧駆動弁の故障要因に関するスコアを算出して表示する表示部をさらに備える、請求項1から9のいずれか1項に記載の油圧駆動弁監視装置。
  11. タービン用の流体を制御する油圧駆動弁の開度の計測値と、前記油圧駆動弁用の制御油の油圧の計測値とを対応付けて記録部に記録し、
    前記開度の基準値と前記油圧の基準値とが対応付けて設定された設定部から、前記油圧の基準値を取得し、
    前記油圧の計測値と、前記油圧の基準値と、前記油圧の計測値と前記油圧の基準値との関係を判定するための設定値とに基づいて、前記油圧駆動弁についての警報を警報部から出力する、
    ことを含む油圧駆動弁監視方法。
  12. タービン用の流体を制御する油圧駆動弁と、
    前記油圧駆動弁を監視する油圧駆動弁監視装置とを備え、
    前記油圧駆動弁は、
    前記油圧駆動弁の開度を計測する開度検出器と、
    前記油圧駆動弁用の制御油の油圧を計測する油圧検出器とを備え、
    前記油圧駆動弁監視装置は、
    前記開度検出器により計測された前記開度の計測値と、前記油圧検出器により計測された前記油圧の計測値とを対応付けて記録する記録部と、
    前記開度の基準値と前記油圧の基準値とが対応付けて設定された設定部と、
    前記油圧の計測値と、前記油圧の基準値と、前記油圧の計測値と前記油圧の基準値との関係を判定するための設定値とに基づいて、前記油圧駆動弁についての警報を出力する警報部とを備える、
    制御システム。
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