JP2018135708A - シートシャッタ用シートの接地部ストッパ構造 - Google Patents

シートシャッタ用シートの接地部ストッパ構造 Download PDF

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Abstract

【課題】シートの異常上昇を規制するシート側ストッパ部を接地部から取外すことなく、シートの抜き出し作業及びシートガイドセット作業並びにシートケース内のメンテナンス作業を行い易くするシートシャッタ用シートの接地部ストッパ構造を提供する。【解決手段】接地部の左右端に設けられるシート側ストッパ部33を、左右のシートガイドの上部側に内向きに突設されるガイド側ストッパ32に接当可能に構成すると共に、シート2の異常上昇時にシート側ストッパ部33をガイド側ストッパ32に接当させることにより、シートドラムを回転停止しシート2の上昇に伴う接地部12の巻き込みを防止するシートシャッタ用シートの接地部ストッパ構造であって、前記シート側ストッパ部33を、ガイド側ストッパ32と接当可能に突出するストッパ姿勢と、ガイド側ストッパ32と接当不能に退動する非ストッパ姿勢とに切換え可能に構成する。【選択図】図10

Description

この発明はシートシャッタ用シートの接地部ストッパ構造に関する。
従来、工場や倉庫の出入口や建物内の仕切等として、室温や空気清浄、採光等の環境管理や迅速な開閉動作等が重視されるシートシャッタが多用されているが、いずれのタイプもモータによって正逆回転されるシートドラムに巻き付けたシートを、間口の左右に配設されるシートガイドに両端を収容して昇降動作をガイドし、床面に対しシート下端に設けられるウェイトを内装する接地部を、床面に接地又は離間させて間口を開閉させるものである。そして、このようなシートシャッタには、シートが通常昇降運転時の最上昇開口高さ位置として設定される上昇停止位置を超えて上昇する異常上昇を防止する、接地部ストッパ構造が設置されている。(例えば特許文献1参照)
上記特許文献1で示されるシートの接地部ストッパ構造は一般的に、シートの異常上昇時に、左右のシートガイド11の上部側に内向きに突設されるガイド側ストッパ32に対し、接地部の左右端に前後方向に突設されるシート側ストッパ部33を接当させ、それ以上のシートの上昇を規制すると共に、接当規制に伴って生ずる負荷電流によってモータを即時的に停止させるようにしている。
そして、このようなシートシャッタは、モータの正転に伴い接地部の自重によってシートが下降している際に、例えば、強風や物との接当によってシート面に強い圧力(下降抵抗力)が加わると、モータの逆転制御によってシートの下降を中断しその場停止したのち反転上昇させるように構成されている。従って、上記事態が発生するときシートは、シートドラムに対し緩みを生じた巻き付け状態になるので、シートドラムが逆転してシートを巻き取り反転上昇するときは、緩みを生じたままで大きな巻き取り径になって大きく上昇するため、前記上昇停止位置で停止することなく異常上昇をすることになる。
特開2016-216956号公報
特許文献1に示されシートシャッタは、上記のようなシートの異常上昇時に、シートガイドの上方で内向きに突設されるガイド側ストッパに接地部の左右端に突設するシート側ストッパ部を接当させ、シートの上昇を規制すると共にモータ停止をさせるため、接地部のシートケース内への巻き込み及びシートドラムへの巻き付きを適正にする利点がある。
然しながら、上記シートケースの内部点検や修理並びに清掃等のメンテナンス作業をするとき、該シートケースを建物から外し床面に置いた状態の床面載置方式で行う際に、シート側ストッパ部又はガイド側ストッパの分解取外し作業を要すると共に、メンテナンス後にシートケースを組み付けたのちに行うシートガイドセット作業を煩雑にする。
一方、上記煩雑な分解取外し作業を避けて、シート側ストッパ部を付けたまま床面に降ろしてメンテナンス作業を行おうとすると、ガイド側ストッパの取外しを要すると共に取外したガイド側ストッパが邪魔になること、及び煩雑なガイド側ストッパの再セット作業を要する等の欠点がある。
つまり、シート側ストッパ部を取外してメンテナンス作業を行う場合には、シートの左右端に貫通させているボルトとナットを外し分解離脱したのちシートドラムを逆転することにより、接地部の左右端側をガイド側ストッパのガイド溝内を通過させ、該接地部の全体をシートケース内に巻き込み収納する。次いで、この収納状態のシートケースを建物から取外し、床面に直接的に降ろした直置き状態で床面載置方式のメンテナンス作業を速やかに行うことができる。
然し、メンテナンス作業を終えたシートケースをシートガイドに再組み付けしたのち上記シートガイドセット作業を行う際には、シートから取外したボルトやナット等ストッパ部品の再組み付けの手間を要すると共に、このとき取外した部品を散逸し易いこと並びに散逸部品が建物内で生産される食品等製造物中に異物として混入するコンタミ発生が懸念される等の問題がある。
一方、シート側ストッパ部を付けたままで、ガイド側ストッパのみをシートガイド或いはシートケース側から外した状態でシートケースを床面に降ろす場合には、外したガイド側ストッパが邪魔になって接地部をシートケース内に巻き込めず、ガイド側ストッパと接地部とを下部から垂れ下がり状に露出させるため、予め床面に敷設する複数本の枕部材を準備して、シートケースを載置してメンテナンス作業を行う必要がある。またシートケースを再組み付けする際に、垂れ下がっている接地部やガイド側ストッパが作業の妨げになること、及び狭小な隙間で行うガイド側ストッパのシートガイドセット作業も煩雑になる等の問題がある。
さらに、従来の接地部ストッパ構造は、シート側ストッパ部がシート面或いは接地部カバー面から外方に突出しているので、ボルト頭部やナット部に塵埃が付着堆積すること、及び堆積塵埃はやがて床面に落下して室内環境を汚染することや、上記のようにストッパ除去作業によって取り外した際の部品散逸等に伴うコンタミの問題を発生し易いことから、特に食品への異物混入防止の厳しい食品工場用のシートシャッタとしては不適合になる。
また食品や薬品並びに化学工場等においては、シート側ストッパ部の露出防止はもとより、接地部を覆う保護カバーの開放端の隙間から侵入しようとする塵埃や虫類の侵入防止をするための閉鎖構造が求められると共に、軟質樹脂生地である保護カバー及びウェイト片やウェイト粒を収容する袋が摺り切れて破れると、各破れ箇所からウェイト片等が露出飛散するため、損傷時の接地部の応急処置も速やかに行うことが必要とされる等の新たな課題もある。
上記課題を解決するための本発明は、第1に、左右のシートガイド11に両端を支持しシートドラム5の正逆回転により昇降動作をするシート2の下端に沿ってウェイト35を収納する接地部12を設け、該接地部12の左右端に設けられるシート側ストッパ部33を、左右のシートガイド11の上部側に内向きに突設されるガイド側ストッパ32に接当可能に構成すると共に、シート2の異常上昇時にシート側ストッパ部33をガイド側ストッパ32に接当させることにより、シートドラム5を回転停止しシート2の上昇に伴う接地部12の巻き込みを防止するシートシャッタ用シートの接地部ストッパ構造において、
前記シート側ストッパ部33を、ガイド側ストッパ32と接当可能に突出するストッパ姿勢と、ガイド側ストッパ32と接当不能に退動する非ストッパ姿勢とに切換え可能に構成することを特徴としている。
第2に、シート側ストッパ部33を、ウェイト35の左右に連結具42を介して、側方に突出するストッパ姿勢と上方に向け縦向きに回動して退動する非ストッパ姿勢とに切換え可能に構成することを特徴としている。
第3に、前記ウェイト35を、短冊形状の鉄板で形成した錘板41を縦向き姿勢で長さ方向及び板厚方向に所定枚数重ねてリベット又はボルト等の連結具42によって連結することにより、必要とされるウェイト重量とウェイト長さとシート通直性を有し、シート2の下降時に接地部12が接当体と接当した際に上下方向に向けて屈曲自在な帯状ウェイト体として構成すると共に、前記シート側ストッパ部33をウェイト35の左右端側の錘板41をストッパ姿勢と非ストッパ姿勢とに切換え可能に設けて構成することを特徴としている。
第4に、前記シート側ストッパ部33を、接地部12の外周を覆う保護カバー39によって覆うことを特徴としている。
第5に、前記シート側ストッパ部33を覆う保護カバー39の左右端部をシート2の左右端部に着脱可能に貼着することを特徴としている。
上記課題を解決する本発明のシートシャッタ用シートの接地部ストッパ構造によれば、シートがシートドラムの誤動作によって異常上昇するとき、接地部の左右端側で突出するストッパ姿勢にあるシート側ストッパ部がガイド側ストッパに接当し、上昇を規制してシートドラムの回転を停止させるため接地部の巻き込みを防止する。そして、シートをシートガイドから抜き出して行うメンテナンス作業時には、シート側ストッパ部はストッパ姿勢から退動したガイド側ストッパとの接当を回避する非ストッパ姿勢に切換えることができるので、シート側ストッパ部を取外すことなく接地部に装着したままで、シートの抜き出し作業及び抜き出したシートを再挿入してシート側ストッパをストッパ姿勢にするシートガイドセット作業等を簡単且つ能率よく行うことができる。
また接地部はシート側ストッパ部を備えたままシートドラムに巻き取り、シートケース内に完全収納状態にすることも可能になるため、シートケースを床面に直接置いた状態でのメンテナンス作業を行い易くすると共に、部品散逸も防止し再組み付け作業を容易にすることができる。
シート側ストッパ部を、ウェイトの左右に連結具を介して、側方に突出するストッパ姿勢と上方に向け縦向きに回動して退動する非ストッパ姿勢とに切換え可能に構成することにより、シートガイドセット作業時にガイド側ストッパに仮置きした状態の接地部の自重を利用して、連結具を支点にシート側ストッパ部を非ストッパ姿勢になる方向に退動付勢することができるため、接地部の左右端側のガイド側ストッパの挿入通過を行い易くすることができる。
前記ウェイトを、短冊形状の鉄板で形成した錘板を縦向き姿勢で長さ方向及び板厚方向に所定枚数重ねてリベット又はボルト等の連結具によって連結することにより、シート通直性を有しシートの下降時に接地部が接当体と接当した際に上下方向に向けて屈曲可能な帯状ウェイト体として構成すると共に、前記シート側ストッパ部をウェイトの左右端側の錘板を連結具を介しストッパ姿勢と非ストッパ姿勢とに切換え可能に設けて構成することにより、ウェイトを構成する短冊状鉄板からなる錘板によってシート側ストッパ部を形成すると共に、連結具を利用して姿勢変更することができるため、接地部ストッパ構造を簡潔で安価な構成によってウェイトの製作時に能率よく製作することができる。
前記シート側ストッパ部を接地部の外周を覆う保護カバーによって覆うように設けることにより、接地部の左右端にストッパ姿勢と非ストッパ姿勢とに切換可能に設けるシート側ストッパ部を大きく露出させることなく覆うため、シート側ストッパ部に対する塵埃の堆積を抑制しながら切換え動作を長期にわたりスムーズにすると共に、堆積塵埃のコンタミを抑制することができる。
前記シート側ストッパ部を覆う保護カバーの左右端部をシートの左右端部に着脱可能に貼着することにより、ストッパ部材を保護カバー内で露出させることなくストッパ姿勢と非ストッパ姿勢とに切換え動作することができると共に、保護カバー内への塵埃や虫類の侵入を防止することができる。また保護カバーは左右端部を着脱可能な貼着によって側方から開くことができるので、必要によりウェイトユニット等のメンテナンス作業並びにシート側ストッパ部の切換え動作を行い易くすることができる。
本発明が適用されるシートシャッタを一部破断して示す正面図である。 シートケースとシートガイドと接地部の右側の構成を示す拡大側断面図である。 シートケースとシートガイドと接地部の左側の構成を示す拡大正断面図である。 本発明に関わる接地部とシート側ストッパ部の構成を示す要部の正断面図である。 本発明に関わる接地部構造を示し、(a)はウェイトユニットの構造を示す拡大側面図であり、(b)は接地部の構造を示す拡大側面図である。 シートとシートガイドとシート側ストッパ部の要部構造を示す平断面図である。 本発明の第1実施形態に関わる接地部のガイド側ストッパとシート側ストッパ部との接当態様を示す平断面図である。 本発明の第1実施形態に関わる接地部の要部構成を示す平断面図である。 接地部の上昇に伴いガイド側ストッパがシート側ストッパ部に接当する態様を示す正面図である。 接地部の下降に伴いガイド側ストッパがシート側ストッパ部との接当を介して縦向きに退動する態様を示す正面図である。 第1実施形態に係る接地部の構成を示す平断面図である。 第2実施形態に係る接地部の構成を示す平断面図である。
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。このシートシャッタ1は主として建物の出入口に設置され、シャッタ用のシート2とその左右を支持し上下方向の昇降移動を案内するガイド構成部材としての支柱3(サイドフレーム)と、シート2の開閉機構を内装する筒構造のシートケース4等で構成される。上記支柱3は出入口の柱や壁に沿わせて固設され、シートケース4は左右の支柱3の上方で建物の梁或いは壁面に沿って横向きに設置される。
このシートシャッタ1では、シートケース4の両側を左右の支柱3に載置した状態で、該支柱3の上部外側に固定されるブラケット3aを介して着脱可能に取付けている。
そして、シートケース4に内装したシートドラム(繰出装置)5の正逆回転によって、シート2の巻き取りと繰り出しをすることができ、シート2は両側辺を左右の支柱3に構成されるシートガイド11に昇降スライド可能に支持されて昇降動作し出入口(間口)の開閉を行う。
図1〜図3,図6,図7を参照しシートシャッタ1の全体構成について説明する。シートケース4は、側面視で四角形断面の筒構造をなすケース本体6の両側に、端板6a,6bを着脱自在に取付けることにより中空状のケース室を形成し、ケース室内に左右の端板6a,6bによって回転可能に軸支される円筒状のシートドラム5をドラム軸方向に収容している。またケース本体6の後方下部には、左右の支柱3と連通してシート2の昇降移動を許容する開口部6cを形成している。
上記右側の端板6aは内側面に、円柱形状のモータ7を横向き姿勢で取付けてシートドラム5内に臨ませて支持している。このモータ7は、駆動軸7aに設けた輪体からなる駆動体8をシートドラム5の内面に嵌合させてシートドラム5を正逆回転させる。
左側の端板6bはケース本体6の左端部を閉鎖するように取付けられ、シートドラム5の左端部に取付けた取付板8aが有する支軸8bを回転可能に支持している。これによりシートドラム5は、シートケース4内に水平に軸支されモータ7の正逆回転に伴い、シート2の繰り出し下降(進動)と巻き取り上昇(退動)の移動を行う。
またシート2の通常昇降運転時の開閉作動は、従来のものと同様に制御盤9に設置される操作スイッチ9aの手動操作指令、並びに通過体を検知する検知部9bの検知指令等に基づくモータ7の正逆回転制御によって行なう。そして、モータ7は設定された回転動作制御によってシート2の下降初期速度と接地直前速度と上昇初期速度を遅くしていると共に、シート2上昇に伴い接地部12が図3に示す所定の上昇停止位置に停止する停止直前速度を遅くしている。
次に、シート2及びその接地部ストッパ構造と接地部12について説明する。先ず、図4〜図8示すシート2は、可撓性を有する合成樹脂材よりなる長方形の幕体からなり、上端をシートドラム5の周面に軸方向に沿って取付けている。このシート2は図6〜図8に示すように、幕体の両側縁に沿う線材状の弾性変形可能なプラスチック材製の係合突起10を設けており、各支柱3の内向き対向面側に構成されるレール状のシートガイド11に、係合突起10を昇降スライド可能に係合させて収容している。これによりシート2は、シート両側の抜け止めを図りながら、横方向のシート張りを保持して昇降作動を行う。
またシート2はその下端に、シート閉じ状態で地面或いは床面等(以下床面と言う)に気密性を有して弾力的に接地し左右方向の通直性を保持する接地部12を、後述する接地部構造によって構成しており、シート2をウェイト重量によって下方に向けて付勢し且つシート2の下降時に通過する人や車或いは間口内に存在する物品等の障害物と接当した際の緩衝構造を備えている。
次に、図2,図3,図6を参照しシートガイド構造について説明する。シートガイド11は、C形断面の支柱3の内向きの溝状開放部13に、コ字形の断面をなすアウターレール14の開放端側を着脱可能に嵌合して構成される。そして、アウターレール14は、前後の側壁と底壁で形成される縦溝内に、インナーレール16と該インナーレール16の上部に接続されるシート復帰ガイド17とを着脱及び左右スライド可能に嵌合して取付けている。またアウターレール14及びインナーレール16並びにシート復帰ガイド17は、耐摩耗性と所定の可撓性を有する合成樹脂材によって形成することにより、一連のシートガイド11を構成している。
インナーレール16は図6に示すように、平面視でアウターレール14内の奥側(図6のシート2からは右外側)に収容される長方形の筒状断面のインナー係止部22と、該インナー係止部22の内側(左内側)に内向きに開放され、内部に前記係合突起10を挿入係止する係合ガイド21とで一体的に構成されている。上記インナー係止部22内には、外端がインナー係止部22とアウターレール14の外側の壁を貫くガイドピン26が収容され、このガイドピン26に外装されたコイルスプリング28によって、インナー係止部22がアウターレール14内で常に外向きに且つ弾力的に押接されている。
これによりシート2は、スプリング28の牽引作用により、その端部の係合突起10を係合ガイド21内に収容係止した状態で左右両側が伸展する方向に弾力的に牽引され、この状態で両側の係合突起10を係合ガイド21(シートガイド11)に摺動案内しながら昇降開閉をすることができる。
そして、シート2に強い風圧が掛かり又はフォークリフト等が当接して内向きの負荷が掛かった場合に、インナーレール16は係合突起10と係合ガイド21を介して且つスプリング28に抗して内向きに牽引され、さらに強い力が作用すると係合ガイド21の内側の開放端が弾力的に開き、係合突起10が係合ガイド21内から引出されて両者の係合を外し、シート2とインナーレール16側の過負荷を解除する。
このとき、係合ガイド21から外れたシート2は、離脱したシート下部側を復帰ガイド17に形成される復帰溝31から図2に2点鎖線で示すように前後位置に垂れ下がり状態になる。
そして、シートドラム5の逆転巻き戻し動作時にシート2は、外れたシート下方部分が前記復帰溝31に形成される下向き逆V字形のガイド面で案内されながら係合ガイド21内に順次収納される。次いで、接地部12が復帰溝31の上方で設定上限位置まで上昇したのち、シートドラム5の正転繰り出し動作に伴う下降に基づき、シート2の両端の係合突起10がその下端を復帰溝31の上向きV字形のガイド面を介し下側係合ガイド21内に再度復帰挿入されて通常の昇降作動姿勢に戻される。
図示例のシート復帰ガイド17は、合成樹脂材によってインナーレール16と略同一の平断面形状に製作され、図1〜図3で示すように、アウターレール14内でインナーレール16の上部に差込み、ビス等の連結手段を介して両者の接続固定をし、且つインナーレール16の上端部に近接した位置に、上下で下向きの逆V字形と上向きのV字形に切欠形成した復帰溝31を設けている。
そして、実施形態のシート復帰ガイド17は、ガイド本体の上部係合ガイド壁側を内向きに延長させて形成する方形断面状の前後で対をなしてガイド溝を形成する二股状のストッパ片からなるガイド側ストッパ32を一体的に突設している。このガイド側ストッパ32は、シート2の巻き取りに不慮の誤動作を生じ前記上昇停止位置以上に異常上昇をする場合に、接地部12の両側近傍(左右端側)に構成するシート側ストッパ部33を接当させることにより、シート2の接当位置以上の上昇を規制して接地部12の巻き込みを防止する。尚、通常昇降運転時のシートシャッタ1は、その運転モードによってシート2の上昇を接地部12が図3で示す開口高さ位置に至らせたとき停止させるようにしている。
次に、図6〜図8を参照しシート構造について説明する。このシート2は、その幕体部分である本体部2aの両端に、所定幅のベルト状(又は帯状)をなして弾性変形可能なプラスチック製の端部材2bが、ヒート溶着又は接着により接合されて取付けられる。図示例のシート2は、シート本体部2aの外端部正面と端部材2bの内端部背面が重ね合わされてヒート圧着されており、端部材2bの背面側には圧着接合時に本体部2aの端部を当接させて位置決めする上下方向の突条又は突起からなるゲージ部2cが形成されており、接合時の本体部2aと端部材2bとの正確な位置決めができる構造となっている。
また各端部材2bの外端部には、上下に線材状に連続する係合突起10が端部材2bと一体成形されている。そして、係合突起10はC形断面の係合ガイド21の左右方向に平行な前後壁間の中空部に上側又は下側から挿入され、開放端側の互に向き合う方向に鈎形に折曲した周壁のフック部21aに係止される。これにより係合突起10は、係合ガイド21の内部に左右動及び上下摺動移動自在に収容される。
次に、図4,図5,図7〜図11を参照し接地部構造と接地部ストッパ構造について説明する。このシート2の接地部12は図4,図5に示すように、幕体部分である本体部2aの下端側を一体的に延長して形成されるウェイト収納片2fを長さ中途部で折り返し、その端部側を本体部2aの接合位置2sにヒート圧着手段等で貼着することにより、後述するウェイト35とウェイトカバー36等からなるウェイトユニット37を、側方から収納可能とする袋状のウェイト収納部38を形成している。またウェイト収納部38の外周は、耐摩耗性と可撓性を有する保護カバー39によって下方から覆い、前記接合位置2sにその両上辺端を着脱可能に貼着している。
上記ウェイトユニット37のウェイト35は、図4,図5,図7〜図10に示すように、鉄板を短冊形状に形成した所定数の錘板41を、リベット又はボルト又は取付けピン等の連結具42を介し縦向き姿勢で長さ方向及び板厚方向(前後方向)に所定枚数重ねて連結することにより、必要とされるウェイト重量とシート通直性を有し、且つ床面上の障害物と接当した時における上下方向の屈曲が可能な帯状ウェイト体となし、該帯状ウェイト体を間口幅を有するウェイト収納部38内に収納可能な所定長さと形状にしている。
即ち、このウェイト35は、隣接する互いの錘板41の重合代を大きくすることにより、前後方向の曲げを規制する剛性と前後方向の撓みを少なくした通直性を維持しながら、上下方向の屈曲を自由にする一方向屈曲構造にすると共に、この一方向屈曲構造とウェイトカバー構造によって間口略全幅で接当時緩衝作用を有する接地部構造を簡単且つ安価な構成によって製作するようにしている。
実施形態のウェイト35は、各錘板41を縦45ミリ、長さ195ミリ、板厚1.5ミリ程度にした短冊形状となし、板4隅のコーナー部に屈曲時に強いコーナー接当を回避する円弧部を設けている。また各錘板41は、板の縦横中央位置に2個の直径略5ミリ程度の連結孔を100ミリ程度の連結間隔を有して穿設したシンプル形状にしている。
これにより錘板41は、市販されている定型鉄板を敢えて用いることなく、日常的に切断やプレス等の加工場で生ずる端材を無駄に廃棄することなく利用し、これを単に打ち抜き加工をするだけで簡単且つ安価に製作することを可能にしている。
尚、錘板41は重ね枚数の調整によって、任意な板厚の端材によっても所定重量のウェイト35を簡単に製作することができる。また連結具42は、リベット止め工法にすることが望ましく、この場合にはウェイト35を自動組み付け製造工法によって能率よく安価に製作することができる。
図4に示すウェイト収納部38内に挿入するウェイト35は、間口が900ミリ型のシートシャッタ1のシート2であるところ、その左右長さを695ミリ程度に設定しており、これに必要とする長さ方向の錘板41の連結枚数を7枚とし、100ミリ程度の連結間隔を有して重ねて連結している。そして、連結孔に連結具(リベット)42を挿入して連結した各隣接錘板41は、板厚方向の内方に位置する中側錘板(中列錘板)41に対し連結具42によって連結される外方左右の外側錘板(前列錘板)41をできるだけ近接させて連結している。
つまり、上記第1実施形態に係るウェイト35は図4,図5,図7,図11に示すように、長さ方向4枚分の中側錘板41を板厚方向に各4枚重ねた状態で中列ウェイト板部35nを構成し、該4枚重ねの中列ウェイト板部35nを挟むように重ねられる外列ウェイト板部35sを、長さ方向に3枚分の外側錘板41にしながら前後方向(板厚方向)に各2枚重ねとして構成している。
これにより各隣接する錘板41は、十分に重合させて広い面積を有して連結するため、ウェイト長さ当たりの錘板41の枚数を多くでき、シート2に必要とされる接地部12のウェイト重量を効率よく高めることができる。そして、短冊形状と大きさをなす錘板41を100ミリ程度の連結間隔を有して製作するウェイト35は、前後方向の撓み変形を十分な重合面積を有して僅少にするため、上下方向の屈曲性を高めながら前後方向の撓みが少ない通直性に優れた接地部12を構成できる。
そして、接地部12は上記錘板41を連結するウェイト35の構造を利用し、前記左右両端側のシート側ストッパ部33を、ストッパ姿勢と非ストッパ姿勢とに切換可能にすることにより、シート側ストッパ部33を取り外すことなくメンテナンス作業を行い易くすると共に、シート2の接地部ストッパ構造を簡潔で安価な構成にしている。
即ち、図4,図5,図7,図11に示す第1実施形態のシート側ストッパ部33は、前記ウェイト35の外列ウェイト板部35sの左右最外側に位置する外側錘板41を、ガイド側ストッパ32側に係合させるストッパ部材43にすると共に、該ストッパ部材43に隣接する内隣接錘板41にストッパ部材43のストッパ姿勢を保持させるストッパ係止部材44を突設している。
上記ストッパ部材43は図4,図9,図10に示すように、中列ウェイト板部35nの最外側にある4枚重ねの中側錘板41の前後に対し、連結具42によって回動自在に取付けられる各2枚重ねの錘板状の板部材にしており、この板部材は上下幅を外側錘板41の3分の2程度の小幅にすると共に、図9に示すように板の外側上部を切欠することにより、前記ガイド側ストッパ32に下方から係合可能にするストッパ部43aを形成し、その他端側に前記ストッパ係止部材44に下方から接当自在な係止部43bを形成している。
またストッパ部材43は、連結具42から係止部43bの距離に対しストッパ部43aの距離を長くしているため、図9で示すようなストッパ姿勢を保持すると共に、図7に示すように前後のストッパ部材43と前後二股状のガイド側ストッパ32とを、略均等に対向して位置させるようにしている。
上記構成されるシート側ストッパ部33は前記上昇停止位置を越えて上昇するとき、図9で示すように側方に向けて突出したストッパ姿勢にあるストッパ部材43が、ストッパ部43aをガイド側ストッパ32に係合状態で接当すると共に、連結具42の他方の係止部43bがストッパ係止部材44に接当するため、この接当抵抗を介しストッパ姿勢を維持しシート2の上動を規制し接地部12の巻き込みを防止する。
尚、シート2が上記のような接当上昇停止をするときは、従来のものと同様にモータ7に生ずる負荷電流の検知制御によって自動停止されるので、各機器の損傷等のトラブルを回避するものである。
次に、上記シート側ストッパ部33のストッパ部材43を、図10に示す非ストッパ姿勢に切換えて行うシートガイドセット作業について説明する。このシートガイドセット作業は、例えばシートケース4を建物から外し床面に置いた状態で、内部のシートドラム5やシート2等の点検や修理並びに清掃等のメンテナンス作業を前記床面載置方式で行ったのち、当該シートケース4が支柱3側に再組み付けをする際に次のように行われる。即ち、シートガイドセット作業は、組み付けられたシートケース4内でシートドラム5に巻き取られているシート2を引き出し、先ず、接地部12を図2に2点鎖線で示すように、左右のガイド側ストッパ32の上に仮置きした状態にする。そして、接地部12の係合突起10を含む左右両側部を、ガイド側ストッパ32を介し復帰ガイド17を通してインナーレール16内に誘導することが求められる。
このようなシートガイドセット作業に先立ち、作業者は接地部12の前記仮置き状態でシート側ストッパ部33のストッパ部材43を、図10に示すガイド側ストッパ32との接当姿勢から、連結具42を支点に矢印方向に上方退避動作させて略縦向きの退動姿勢に切換えたのち、接地部12の保護カバー39の両側部をガイド側ストッパ32のガイド溝内に挿入誘導しながら下方に向けて引張り順次通過させ、この動作によって係合突起10を復帰ガイド17の係合ガイド21内に挿入して略上昇停止位置まで引き下げる。
これによりシート2は、接地部12の左右端側の下降通過に伴い係合突起10が復帰ガイド17及びインナーレール16の一連の係合溝22内に系合するため、接地部12の床面との適正接地姿勢を確認することができ、また接地部ストッパ構造のストッパ部材43をストッパ姿勢への戻し切換えを確実にすることができる。
これにより一連のシートガイドセット作業が終了され、ストッパ部材43をストッパ姿勢に待機させた状態でシート2の開閉動作を再開することができる。
また上記接地部ストッパ構造によれば、シートケース4やシート2をシートガイド11側から外して行うようなメンテナンス作業においては、ストッパ部材43が図9に示すストッパ姿勢になる前の下方位置で、ストッパ部材43を連結具42を支点に上方回動し前記縦向きの非ストッパ姿勢に切換える等の退動(退避動作)をするだけで、上記シートガイドセット作業とは逆順の作業によってシート2を上方に引張りながら引き上げることができるので、接地部12の左右端側(保護カバー39の両端を含む)をガイド側ストッパ32内を上方に向け簡単に通過させることができる。
従って、このシートシャッタ1は接地部12をガイド側ストッパ32内を通過させるとき、従来の接地部ストッパ構造のようにシート側ストッパ部33を分解して取外したり、ガイド側ストッパ32を取外し除去する等の煩雑なストッパ除去作業をすることなく、また取り外したボルトやナット等の部品散逸等をなくすことができる。
さらに、接地部12はシート側ストッパ部33を備えたまま、且つ従来のもののように取外したガイド側ストッパ32を付属させることのない状態で、シート2の巻き取りによってシートドラム5に巻き取ることができる。このため接地部12は、シートケース4内に完全収納状態にすることができ、シートケース4を床面に直置きすることを可能にして、前記床面載置状態でのメンテナンス作業を行い易くすることができ、部品の散逸も防止し再組み付け作業を容易にする等の特徴がある。
また図示例の接地部12は、多数の錘板41を重ねて連結するウェイト35の構造を利用し、前記左右のシート側ストッパ部33をストッパ姿勢と非ストッパ姿勢とに切換自在にしたことにより、シート側ストッパ部33を取り外すことなく簡潔で安価な構成によってメンテナンス作業を行い易くしている。つまり、前記二股状のガイド側ストッパ32に対し、ウェイト35の最外側になる前後面側の錘板41を、図9で示す外方に張り出すストッパ姿勢と、ガイド側ストッパ32との接当を回避する図10で示すような縦向きの非ストッパ姿勢とに切換動作自在なシート側ストッパ部33を構成することができる。
尚、上記接地部ストッパ構造の動作説明は作用の分かり易さを期す上で、ストッパ部材43の少なくともストッパ部43a等の一部を露出させた場合の動作態様を記したが、後述するようにストッパ部材43の全体をシート2及び保護カバー39によって覆うようにした、全閉方式のシート側ストッパ部33を備える接地部12についても同様な動作態様によって行うことができる。この場合には、ストッパ部材43は保護カバー39がガイド側ストッパ32に接当した状態でストッパ姿勢で上昇停止させると共に、保護カバー39を指によって上方に押し上げる動作を介してガイド側ストッパ32を非ストッパ姿勢に切換えることができる。また保護カバー39又はシート2等を介し密閉状に覆われる接地部12は、塵埃の侵入を防止すると共に、ストッパ部材43に対する塵埃の堆積や付着を無くすことができる。
次に、図4,図5,図7,図8を参照し前記ウェイトユニット37について説明する。
先ず、ウェイトユニット37のウェイトカバー36は、1本の帯状ウェイト体のウェイト35を下方から包むように覆う長さと幅を有するスポンジシート等からなるクッション部材36aと、該クッション部材36aを内面で貼着すると共に、接着剤が塗布された貼付面部36bを有して形成されるビニール膜体等からなる外皮部材等によって構成している。
これによりウェイトカバー36は、図5に示すように1体の単体ウェイト35を下方から包むように覆った状態で、貼付面部36bを外皮部材36cに矢印方向に押し付け、1体のウェイト35を包み込んで固定することができ、ウェイトユニット37の製作を能率よく簡単に行うことができるようにしている。尚、このウェイトカバー36内には、後述するような緩衝部材46を必要箇所にセットすることができる。
上記構成されるウェイトユニット37は、シート2の下部にウェイト収納片2fによって形成されるウェイト収納部38内に、左右の一側から順次差し込んで組み付けることができる。また左右の一側から差し込みをしない場合には、ウェイトユニット37をウェイト収納片2fに袋状に巻き付けた状態で、該ウェイト収納片2fの端辺を本体部2aの接合位置2sに貼着し位置決め収納することができる。
次いで、二つ折り状にした保護カバー39によって下方からウェイト収納片2fの全体を覆うと共に、両上辺部を接合位置2sに貼着したのち、左右端側を前記端部材2b側に対し図8に示すように貼着する。これにより接地部12は、ウェイト収納片2fによる袋部の両側を開放した状態でも、その全体を保護カバー39によって密閉状に覆うことができ、接地部12内のメンテナンス作業を行い易くすることもできる。また接地部12の保護カバー39は、摩損等による交換頻度が高いことから貼着部は両面テープ等による着脱自在な貼着手段にすることが望ましく、この場合には、保護カバー39を側方から開けることができるので、ウェイトユニット37を側方から抜き差しするメンテナンス作業を支障なく行うことができる。また必要によりシート側ストッパ部33の切換え動作を側方から行い易くすることができる。
さらに、ウェイトカバー36によって密閉状に全閉鎖することができるウェイト収納部38は、塵埃や虫類の内部侵入を防止することができる。このとき保護カバー39は、ウェイト収納部38の両端を縦向きに狭窄した状態で閉じることができ、ウェイトカバー36の両側を狭窄してウェイト35の両端の縦向き錘板41を挟持状に接当支持する。このためウェイト35は、ウェイト収納部38内で縦向きの起立姿勢に保持され、狭窄状になるウェイトカバー36の左右端に接当して左右方向の移動も規制する。
そして、この接地部構造は、板厚方向に連結された複数の錘板41によって帯状ウェイト体になるウェイト35が方形状断面になり、ウェイト接地面側になる底面が広い平坦底面になる。これにより接地時において接地部12は、帯状ウェイト体の平坦で広い底面と床面との間にクッション性を有するウェイトカバー36が平坦面になって介装すること、及び帯状ウェイト体の上下方向の屈曲性によって床面の形状に沿って倣い屈曲可動するため、接地部重量や下降時の下降慣性等の負荷を効率よく緩衝して、スムーズ且つ静かに接地すると共に接地部12の耐久性を高めることができる。
またウェイト35の底面は、ウェイトカバー36とウェイト収納部38を介し、保護カバー39を押し広げ状にしながら床面に接触面積を広くした平坦状の接触をするので、気密性の高い接地を安定的に行うことができる。さらに、側面視で方形状の断面にすることができる帯体状のウェイト35は、クッション性を有するウェイトカバー36が上下方向の引っ張り力によって縦長楕円の筒形状になり、方形状断面の4隅のコーナー部がウェイトカバー36の内面に4点接当したコーナー部緩衝支持態様(浮き支持状態)で姿勢保持される。
これにより接地部12は、シート2の開閉動作時に上下及び前後又は斜め方向から強い衝撃負荷を受けた場合に、ウェイト35はウェイトカバー36内での弾力的な支持構造によって衝撃負荷を効果的に緩衝しながら屈曲動作をスムーズにする。また同時に接地している接地部12が風等により前後方向揺れを生じようとするとき、適正なウェイト重量と通直性によってシート2の大きな前後方向の撓みを抑制し、接地隙間(局部的隙間等)の発生を防止すると共に、ウェイトカバー36のクッション性によっても保護カバー39の床面との摺動移動を抑制低減するので、接地摺動による損耗を効率よく低減することができる。
さらに、上記構成による接地部構造は、必要によりウェイト35の底部とウェイトカバー36との間に弾性力及び可撓性を有する材質からなるパイプやスポンジ材からなる緩衝部材46を介装することができる。この場合の接地部12は、ウェイトカバー36の全体を徒に厚くすることなく緩衝部材46の作用によって、重量のある場合又は広幅な底部を有するウェイト35を十分な可撓性を有しながら緩衝することができる。
次に、以上のように構成されるシートシャッタ1の使用態様及び作用等について説明する。先ず、シートシャッタ1は、モータ7の正逆回転制御によってシート2の開閉作動を行なうとき、シート2は左右のシートガイド11に係合突起10を昇降スライド可能に係合しながら、シート両側の抜け止めによる横方向のシート張りを保持し接地部12のウェイト重量と通直性を有して昇降作動し間口の開閉をスムーズに行う。
そして、接地部12の左右端に設置されるシート側ストッパ部33を、ガイド側ストッパ32と接当可能に突出するストッパ姿勢と、ガイド側ストッパ32と接当不能に退動する非ストッパ姿勢とに切換え自在に構成していることにより、シート2がシートドラム5の誤動作によって上昇停止位置を越えて異常上昇するとき、接地部12の左右端側で突出しストッパ姿勢にあるストッパ部材43がシートガイド11のガイド側ストッパ32に接当し、上昇を規制してシートドラム5の回転を停止させるため接地部12の巻き込み及びシートケース4内での巻き込みに伴うトラブルを確実に防止することができる。
そして、シート2をシートガイド11から上方に抜き出して行うメンテナンス作業を行うとき、シート側ストッパ部33はストッパ姿勢から退動させてストッパ部材43との接当を回避する位置に退動させて非ストッパ姿勢に切換えることができるので、ストッパ部材43を取外すことなく接地部12に装着したままで、シート2の抜き出し作業及び抜き出したシート2を再挿入してストッパ部材43をストッパ姿勢にするシートガイドセット作業等を簡単且つ能率よく行うことができる。
さらに、実施形態の接地部12は、短冊形状の鉄板で形成した錘板41を縦向き姿勢で長さ方向及び板厚方向に所定枚数重ねリベット等の連結具42によって連結した帯状ウェイト体にしていること、及び該帯状ウェイト体をウェイトカバー36で覆い、ウェイト重量とウェイト長さとシート通直性を有し、シート2の下降時に接地部12が接当体と接当した際に上下方向に向けて屈曲する緩衝構造を備えている。従って、接地部12が床面と接地した際にウェイトが前後方向の撓みを抑制しながら、ウェイトカバー36及びウェイト収納部38を介し、床面との気密を確実にすると共に局部的隙間の発生も防止する。
そして、このウェイト35の左右端側の錘板41をストッパ部材43として、連結具42を介し側方に突出してガイド側ストッパ32に接当するストッパ姿勢と、上方に向け縦向きに回動して退動する非ストッパ姿勢とに切換え自在に設けて接地部ストッパ構造を構成することが望ましい。この場合の接地部ストッパ構造は、ウェイト35を構成する短冊状鉄板からなる錘板41と連結具42を利用できるため、シート側ストッパ部33を簡潔で安価な構成によって製作することができる。
またストッパ部材43を、側方に突出するストッパ姿勢から上方に向け回動退動して非ストッパ姿勢とに切換え自在にする接地部ストッパ構造は、シートガイドセット作業時にガイド側ストッパ32に仮置きした状態の接地部12の自重を介して、ストッパ部材43を連結具42を支点に自ずと非ストッパ姿勢になる方向に退動付勢することができるため、接地部12の左右端側のガイド側ストッパ32の挿入通過を行い易くし、シートガイドセット作業を簡単且つ能率よく行うことができる等の特徴がある。
次に、図12を参照し本発明の第2実施形態に関わる接地部構造と接地部ストッパ構造を説明する。尚、上記実施形態のものと同様な構成及び作用については同一符号を付して説明を省略する。このシート2の接地部12は、ウェイトカバー36内に収納するウェイト35を、4枚重ねの中列ウェイト板部35nを形成する錘板41と、前後から各2枚重ねで挟むように形成される外列ウェイト板部35sの錘板41とを、前記したものと同様に連結具42による連結手段によって長さ方向に所定枚数分を連結し、この際に、中列ウェイト板部35nの左右端(最外側)に位置する4枚重ねの各錘板41をストッパ部材43にしている。
即ち、中列ウェイト板部35nの左右端(最外側)に位置する4枚重ねの各錘板41は、板の外側上部を切欠することによりガイド側ストッパ32に下方から係合させるストッパ部43aを形成し、且つ連結具42を介し他端側に隣接する内側の錘板41のストッパ係止部材44に下方から接当自在な係止部43bを形成している。この場合のストッパ部材43は、平面視において接地部12の前後幅の中程の左右端に位置するので、ストッパ姿勢で下方から上昇するときガイド側ストッパ32の前後幅の略中央部に接当してシート2の上昇を規制することができる。
一方、接地部12の左右端側で中列ウェイト板部35nの錘板41をストッパ部材43にした方式では、前記ウェイト収納片2fで形成されるウェイト収納部38内にウェイト35を設置した状態で、下方から覆う保護カバー39の左右端部を係合突起10の内方側の平坦なベルト状の端部材2cの下部前後面に対し貼着し易くすることができる。このとき、ウェイトカバー36の左右端は縦向きに閉じられ、端部材2cに向けてウェイト収納部38を狭窄状に閉鎖する利点がある。
つまり、ストッパ部材43はウェイト35の前後幅より幅狭で接地部12の前後幅の中央部に位置して突出するため、保護カバー39の左右端(開口端)を端部材2bに対し例えば両面テープ等による貼着手段によって貼着したとき、ウェイト35側から端部材2cに至る幅厚さに緩傾斜角を有して収束状にしながら閉鎖することができる。
これにより保護カバー39がウェイト収納部38の両端を閉じるとき、ウェイトカバー36の両端閉じを介しウェイト35を縦向き起立姿勢に安定的に姿勢保持をする。
そして、上記構成される接地部構造は、シート2の異常上昇によって前記実施形態のものと同様に、ストッパ部材43が保護カバー39を介しガイド側ストッパ32に接当して上昇規制し、シートドラム5の回転停止によって接地部12のシートドラム5内への巻き込みを防止することができる。
またシート2をシートガイド11から抜き出す作業、並びに抜き出したシート2を再挿入してストッパ部材43をストッパ姿勢にするシートガイドセット作業において、保護カバー39内で姿勢変更可能に設けてカバー外から切換え操作することができるので、シートシャッタ1の通常使用時及びメンテナンス作業時において、接地部12内への塵埃や虫類の侵入を確実に防止することができる。
尚、前記錘板41を複数重ね連結して間口長さを有して製作される帯状体のウェイト35は、接地部12内に複数本のウェイト35を並べて設置することができ、必要とされるウェイト重量を簡潔で安価な構成によって得ることができる。
またガイド側ストッパ32及び復帰ガイド17は図示例の構成に限定することなく、例えば、復帰ガイド17の上部から内向きに突設するガイド側ストッパ32は復帰ガイド17の本体部と分離させてもよく、この場合には該復帰ガイド17をインナーレール16の上部に一体的に形成すると共に、ガイド溝を形成する二股状のストッパ片からなるガイド側ストッパ32は、上記復帰ガイド17の上部に着脱自在に取付けてもよいものである。
また接地部ストッパ構造は、在来構造のウェイトの左右端側に取付けことができる、例えばパイプ部材等からなる支持杆状の連結具42に対し、棒杆等からなるストッパ部材43を左右方向に進退自在スライドする支持することにより、ストッパ姿勢と非ストッパ姿勢とに切換可能にストッパ部材43を構成することができる。
1 シートシャッタ
2 シート
2a シート本体
2b 端部材
3 支柱
11 シートガイド
12 接地部
32 ガイド側ストッパ
33 シート側ストッパ部
35 ウェイト
36 ウェイトカバー
37 ウェイトユニット
38 ウェイト収納部
39 保護カバー
41 錘板
42 連結具
43 ストッパ部材

Claims (5)

  1. 左右のシートガイド(11)に両端を支持しシートドラム(5)の正逆回転により昇降動作をするシート(2)の下端に沿ってウェイト(35)を収納する接地部(12)を設け、該接地部(12)の左右端に設けられるシート側ストッパ部(33)を、左右のシートガイド(11)の上部側に内向きに突設されるガイド側ストッパ(32)に接当可能に構成すると共に、シート(2)の異常上昇時にシート側ストッパ部(33)をガイド側ストッパ(32)に接当させることにより、シートドラム(5)を回転停止しシート(2)の上昇に伴う接地部(12)の巻き込みを防止するシートシャッタ用シートの接地部ストッパ構造において、
    前記シート側ストッパ部(33)を、ガイド側ストッパ(32)と接当可能に突出するストッパ姿勢と、ガイド側ストッパ(32)と接当不能に退動する非ストッパ姿勢とに切換え可能に構成したシートシャッタ用シートの接地部ストッパ構造。
  2. シート側ストッパ部(33)を、ウェイト(35)の左右に連結具(42)を介して、側方に突出するストッパ姿勢と上方に向け縦向きに回動して退動する非ストッパ姿勢とに切換え可能に構成する請求項1記載のシートシャッタ用シートの接地部ストッパ構造。
  3. 前記ウェイト(35)を、短冊形状の鉄板で形成した錘板(41)を縦向き姿勢で長さ方向及び板厚方向に所定枚数重ねてリベット又はボルトその他の連結具(42)によって連結することにより、必要とされるウェイト重量とウェイト長さとシート通直性を有し、シート2の下降時に接地部(12)が障害物と接当した際に上下方向に向けて屈曲自在な帯状ウェイト体として構成すると共に、前記シート側ストッパ部(33)をウェイト(35)の左右端側の錘板(41)をストッパ姿勢と非ストッパ姿勢とに切換え可能に設けた請求項1又は2記載のシートシャッタ用シートの接地部ストッパ構造。
  4. 前記シート側ストッパ部(33)を、接地部(12)の外周を覆う保護カバー(39)によって覆う請求項1又は2又は3記載のシートシャッタ用シートの接地部ストッパ構造。
  5. 前記シート側ストッパ部(33)を覆う保護カバー(39)の左右端部をシート(2)の左右端部に着脱可能に貼着する請求項1又は2又は3又は4記載のシートシャッタ用シートの接地部ストッパ構造。
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