JP2018134962A - 車両用制御装置 - Google Patents

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Hiroshi Omura
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Abstract

【課題】本発明は、視界が悪い状況において、ドライバが安心する運転支援モードを実行することができる車両用制御装置を提供することを目的としている。
【解決手段】ドライバの設定車速Vsetに基づき自動で速度制御を行う運転支援モードを備える車両用制御装置であって、ドライバが視覚で認識できる視認距離Leyeを推定する視認距離推定手段と、この視認距離推定手段により推定された視認距離Leyeに応じて自車両の速度の許容上限値Vlimを設定する許容上限値設定手段と、運転支援モードにおいて、エンジン出力制御及び/又はブレーキ制御により自動で自車両の速度制御を行う速度制御手段と、を有し、速度制御手段は、自車両の速度が許容上限値Vlimを超えないように自車両の速度制御を実行する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用制御装置に係り、特にドライバが設定する設定車速により自動で速度制御を行う運転支援モードを備えた車両用制御装置に関する。
従来から、ドライバの運転負担を軽減するために運転支援を行う車両用制御装置が知られている。特許文献1の車両用制御装置においては、オートクルーズ制御中にドライバの集中度が不十分であると判定した場合、ドライバが設定した設定車速よりも減速させることにより、安全に走行できるようにしている。
一般的に、悪天候時(豪雨、霧など)や夜間のドライバの視界が悪い状況においては、ドライバの認知、判断、操作は、快晴時と比べると遅くなるため障害物に衝突する可能性が高まる。
特開2008−213823号公報
しかしながら、特許文献1の車両用制御装置においては、ドライバの視界状況は何ら考慮されておらず、悪天候時(豪雨、霧など)や夜間の視界が悪い状況においてドライバが設定した設定車速に基づいてオートクルーズ制御を行う。このように快晴時と同一の設定車速で走行すると、ドライバが前方を十分に視認することができないにもかかわらず、速い設定車速で走行するため、ドライバに不安を与えるという問題がある。
従って、本発明は、視界が悪い状況において、ドライバが安心する運転支援モードを実行することができる車両用制御装置を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するために、ドライバの設定車速に基づき自動で速度制御を行う運転支援モードを備える車両用制御装置であって、ドライバが視覚で認識できる視認距離を推定する視認距離推定手段と、この視認距離推定手段により推定された視認距離に応じて自車両の速度の許容上限値を設定する許容上限値設定手段と、運転支援モードにおいて、エンジン出力制御及び/又はブレーキ制御により自動で自車両の速度制御を行う速度制御手段と、を有し、速度制御手段は、自車両の速度が許容上限値を超えないように自車両の速度制御を実行する。
このように構成された本発明においては、ドライバの視界に応じて自車両の車速の許容上限値を規定するため、ドライバが安心する運転支援モードを実行することができる。
本発明において、好ましくは、許容上限値設定手段は、設定車速が許容上限値より大きい場合、自車両の車速を許容上限値に変更し、設定車速が許容上限値以下である場合、自車両の車速を設定車速とする。このように構成された本発明においては、視界が良好な場合はドライバが要望する設定車速で運転支援モードを実行し、視界が悪い場合はドライバが安心する許容上限値で運転支援モードを実行するため、ドライバの要望と安心を両立する運転支援モードを実行することができる。
本発明において、好ましくは、許容上限値設定手段は、視認距離が短くなるほど、許容上限値を小さくする。このように構成された本発明においては、ドライバがより安心する運転支援モードを実行することができる。
本発明において、好ましくは、更に、自車両の前方に位置する対象物までの距離を検知すると共に検知可能な距離が外部環境により変化するフロントカメラを有し、視認距離推定手段は、フロントカメラが検知したカメラ検知距離から視認距離を推定する。このように構成された本発明においては、ドライバの視界を精度高く推定することができ、ドライバがより安心する運転支援モードを実行することができる。
本発明において、好ましくは、更に、カメラ検知距離よりも遠方に位置する対象物を検知するレーダを有し、視認距離推定手段は、レーダの検知結果及びフロントカメラの検知結果に基づき視認距離を推定する。このように構成された本発明においては、ドライバの視界をより精度高く推定することができ、ドライバがより安心する運転支援モードを実行することができる。
本発明において、好ましくは、運転支援モードは、自車両と先行車両との車間距離に基づき自動で速度制御を行う先行車追従モードを含み、許容上限値設定手段は、先行車追従モードにおいて、車間距離を自車両の速度で除算することにより得られる車頭時間の経過後に自車両が視認距離を通過する車速を、許容上限値として設定する。このように構成された本発明においては、視界が悪いときには、ドライバが視認できる範囲で自車両の車速を制御するため、ドライバが安心する先行車追従モードを実行することができる。
本発明の車両用制御装置は、視界が悪い状況において、ドライバが安心する運転支援モードを実行することができる。
本発明の実施形態の車両用制御装置を示す全体構成図である。 本発明の実施形態のドライバの視認距離推定の制御内容を示すフローチャートである。 本発明の実施形態によるカメラ検知距離とドライバの視認距離との関係を表す線図である。 本発明の実施形態による自動車速制御モードにおける車速制御のフローチャートである。 本発明の実施形態によるドライバの視認距離と車速の許容上限値との関係を表す線図である。 本発明の実施形態による先行車追従モードにおける車速制御のフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
まず、図1を参照して、本発明の実施形態による車両用制御装置について説明する。図1は、本発明の実施形態の車両用制御装置を示す全体構成図である。
図1に示すように、車両用制御装置1は、自車両に搭載され、ECU(Electronic Control Unit)2、フロントレーダ4、フロントカメラ6、車速センサ8、各種スイッチを備えている。各種スイッチは、自動速度制御モード用スイッチ10(ON/OFFスイッチ20、車速設定スイッチ22)、先行車追従モード用スイッチ12(ON/OFFスイッチ24、車速設定スイッチ26、車間距離設定スイッチ28)、エンジン制御システム14、ブレーキ制御システム16、表示装置18を備えている。
フロントレーダ4は、自車両の前方中央に搭載され、対象物(特に、先行車、駐車車両、歩行者、障害物等)の位置及び速度を測定する測定装置であり、自車両の前方へ向けて電波(送信波)を送信し、対象物により送信波が反射されて生じた反射波を受信する。そして、フロントレーダ4は、送信波と受信波に基づいて、自車両と対象物との間の距離(例えば、車間距離)や対象物に対する自車両の相対速度を測定する。なお、本実施形態において、フロントレーダ4としては、ミリ波レーダが用いられるが、レーザレーダ、超音波センサなどが用いられてもよい。
フロントカメラ6は、自車両の車内の前方中央(フロントミラーの裏)に搭載され、自車両の前方周囲を撮像し、撮像した画像データを出力する。また、画像データに基づいて対象物(例えば、車両、歩行者、道路、区画線(車線境界線、白線、黄線)、交通信号、交通標識、停止線、交差点、障害物等)を特定し、自車両と対象物との間の距離や対象物に対する自車両の相対速度を測定する。フロントカメラ6は、ドライバの視覚によって認識できる視界とほぼ同じ画像を撮像する。なお、本実施形態において、フロントカメラ6としては、ステレオカメラが用いられるが、CCDカメラ、単眼カメラなどが用いられてもよい。
車速センサ8は、自車両の絶対速度を測定する。
自動速度制御モード用スイッチ10は、ステアリング(図示せず)の近傍に配置され、自動速度制御モードを開始する又は終了するON/OFFスイッチ20と、自動速度制御モードにおける設定車速を入力するための車速設定スイッチ22とを備えている。ドライバがON/OFFスイッチ20を操作すると、自動速度制御モードを開始又は終了するためのON又はOFF信号が出力される。また、ドライバが車速設定スイッチ22を操作すると、設定車速信号が出力される。
更に、車速設定スイッチ22は、アップスイッチとダウンスイッチを備える。ドライバがアップスイッチを操作すると、設定車速を1km/hづつ増加させる。ドライバがダウンスイッチを操作すると、設定車速を1km/hづつ減少させる。
先行車追従モード用スイッチ12は、ステアリング(図示せず)の近傍に配置され、先行車追従モードを開始する又は終了するON/OFFスイッチ24と、先行車追従モードにおける設定車速を入力するための車速設定スイッチ26、自車両と先行車との車間距離を設定する車間距離設定スイッチ28とを備えている。ドライバがON/OFFスイッチ20を操作すると、先行車追従モードを開始又は終了するためのON/OFF信号が出力される。また、ドライバが車速設定スイッチ26を操作すると、設定車速信号が出力される。
更に、車速設定スイッチ26は、アップスイッチとダウンスイッチを備える。ドライバがアップスイッチを操作すると、設定車速を1km/hづつ増加させる。ドライバがダウンスイッチを操作すると、設定車速を1km/hづつ減少させる。
車間距離設定スイッチ28は、Longスイッチ(車間距離が長い)、Middleスイッチ(車間距離が中)、Shortスイッチ(車間距離が短い)を備え、自車両と先行車との車間距離をドライバの好みに応じて3段階に切り替えることができる。3つのスイッチの内、一つのスイッチが選択されると、選択されたスイッチに応じた設定車間距離信号が出力される。自車両と先行車との車間距離は、スイッチ毎に予め設けられた車頭時間(THW:Time Headway)により規定される。Longスイッチ、Middleスイッチ、Shortスイッチの各車頭時間は、2.3、1.7、1.3(sec)として、それぞれ設定されている。ここで、車頭時間とは、自車両と先行車との車間距離を自車両の速度によって除算することで得られる値であり、先行車がある地点を通過した時点から自車両がその地点を通過するまでの時間を表している。
ECU2は、CPU、各種プログラムを記憶するメモリ、入出力装置等を備えたコンピュータにより構成される。ECU2は、自動速度制御モード用スイッチ10、先行車追従モード用スイッチ12から受信した各運転支援モードの開始信号や設定車速信号、設定車間距離信号、及び、フロントレーダ4とフロントカメラ6から受け取った信号に基づき、エンジン制御システム14、ブレーキ制御システム16、表示装置18に対して、それぞれエンジン、ブレーキ、表示装置を適宜に作動させるための要求信号を出力可能に構成されている。ECU2は、視認距離推定部30、許容上限値設定部32、速度制御部34を備え、本発明における「視認距離推定手段」「許容上限値設定手段」「速度制御手段」として機能する。
エンジン制御システム14は、自車両のエンジンを制御するコントローラである。ECU2は、自車両を加速又は減速させる必要がある場合に、エンジン制御システム14に対して、エンジン出力の変更を要求するエンジン出力変更要求信号を出力する。
ブレーキ制御システム16は、自車両のブレーキを制御するためのコントローラである。ECU2は、自車両を減速させる必要がある場合に、ブレーキ制御システム16に対して、自車両への制動力の発生を要求するブレーキ要求信号を出力する。
表示装置18は、自車両の車内の前方に搭載されるメーター又はディスプレイである。ECU2から受信した設定車速信号、設定車間距離信号などを受信すると、メーター又はディスプレイの画面に設定車速や設定車間距離などを表示する表示信号を出力する。
次に、本実施形態による車両用制御装置1が備える運転支援モードについて説明する。本実施形態では、運転支援モードとして、自動速度制御モード、先行車追従モードを備えている。
自動速度制御モードは、ドライバによって予め設定された所定の設定車速(一定速度)を維持するように速度制御するモードである。この自動速度制御モードでは、ドライバが車速設定スイッチ22のアップスイッチ又はダウンスイッチを操作した場合、設定車速が1km/hづつ増加又は減少される。また、ドライバがブレーキ操作を行った場合には、自動速度制御モードは解除される。
先行車追従モードは、所定の設定車速に応じた先行車との車間距離を維持しつつ、自車両を先行車に追従走行させるモードであり、車両用制御装置1による自動的な速度制御(エンジン制御、ブレーキ制御)、衝突回避制御(速度制御)を伴う。また、ステアリング制御などの他の制御機能を備えてもよい。
また、先行車追従モードでは、ECU2は、フロントカメラ6による画像データ及び/又はフロントレーダ4による測定データにより、先行車を検知する。具体的には、フロントカメラ6による画像データにより前方を走行する他車両を先行車として検知する。また、フロントレーダ4による測定データにより、自車両と他車両との車間距離が所定距離(例えば、400〜500m)以下である場合に、当該他車両を先行車として検知してもよい。
先行車追従モードにおいては、自車両の設定車速が先行車の車速よりも大きい場合は、自車両は、車速に応じた車間距離を維持しながら先行車に追従するように速度制御される。また、追従していた先行車が車線変更等により、自車両の前方に存在しなくなると、自車両は、再び設定車速を維持するように速度制御される。
次いで、図2、図3を参照して本発明の実施形態において視認距離の推定を行う制御フローについて説明する。この制御フローは、自動速度制御モードと先行車追従モードとで共通である。
図2は、本発明の実施形態のドライバの視認距離推定の制御内容を示すフローチャートである。図3は、本発明の実施形態のカメラ検知距離とドライバの視認距離との関係を表す線図である。図2において、Sは各ステップを示す。
まず、S1では、ECU2は、フロントレーダ4から入力された信号に基づいて、フロントレーダ4の検知可能範囲において対象物を検知したか否かについて判定する。対象物を検知した場合は、ECU2は、対象物をマーキングし、この対象物の移動する軌跡を追跡する。対象物を検知しなかった場合は、フロントレーダ4における対象物の検知を継続する。
次いで、S2では、ECU2は、フロントカメラ6から撮像された画像データに基づいて、フロントカメラ6の検知可能範囲において、フロントレーダ4が追跡している対象物を検知したか否かについて判定する。フロントカメラ6が追跡している対象物と同一の対象物を検知した場合は、ECU2は、フロントカメラ6が対象物を検知し始めたときの自車両と対象物との間の距離(以下、「カメラ検知距離」)を記憶する。また、同一の対象物を検知しなかった場合は、フロントカメラ6における対象物の検知を継続する。
S3では、ECU2は、複数回測定して得られたカメラ検知距離を用いて、カメラ検知距離の平均値を算出する。
次いで、S4では、ECU2は、予め記憶されているカメラ検知距離とドライバが視覚で認識できる視認距離との関係を示したテーブル(図3参照)に基づき、S3で算出されたカメラ検知距離の平均値により、その値に適合するドライバが視覚で認識できる視認距離Leyeを推定する。
具体的には、図3に示すように、ドライバの視界が良好な場合(晴天時)は、カメラ検知距離(対象物を検知し始めた距離)は、フロントカメラ6の検知可能な最大値(カメラ本体の性能値)である100mであり、その値に適合する視認距離Leyeは100mとなる。ドライバの視界が悪い場合(豪雨や霧時)は、カメラの検知距離は、50mであり、その値に適合する視認距離Leyeは50mである。カメラ検知距離が短くなる(視界が悪くなる)ほど、ドライバの視認距離は比例して徐々に短くなる。本実施形態のテーブルにおいて、カメラ検知距離と視認距離は同じ値で設定されているが、必ずしもこれに限定されるものではない。
このように、ECU2は、フロントカメラ6のカメラ検知距離が外部環境により変化する特性を利用して、カメラ検知距離が変化する毎に、フロントカメラ6が検知したカメラ検知距離を、ドライバが視覚で認識できる視認距離Leyeとして推定する。
S5では、ECU2は、S4で推定されたドライバが視覚で認識できる視認距離Leyeを記憶する。
その後、これらの各ステップを繰り返して実行する。
本実施形態では、視認距離の推定において、フロントレーダ4の検知結果を用いた場合を説明したが、フロントレーダ4を用いずにフロントカメラ6の検知結果のみを用いて視認距離の推定を行ってもよい。この場合は、前述したS1は省略されその他のステップは同じである。
次に、図4、図5を参照して本発明の実施形態による自動車速制御モードにおける車速制御のフローについて説明する。
図4は、本発明の実施形態による自動車速制御モードにおける車速制御のフローチャートである。図5は、本発明の実施形態によるドライバの視認距離と車速の許容上限値との関係を表す線図である。図4において、Sは各ステップを示す。
まず、S10では、ECU2は、前述したS1〜S5に基づき推定されたドライバの視認距離Leyeを読み込む。
次いで、S11では、ECU2は、予め記憶されているドライバの視認距離と車速の許容上限値との関係を示したテーブル(図5参照)に基づいて、S10にて読み込まれた視認距離Leyeから自車両の車速の許容上限値Vlimを読み込む。この許容上限値Vlimは、視認距離Leyeに応じてドライバが安心と感じる車速の上限値である。即ち、許容上限値Vlimを超えた車速で走行すると、ドライバが前方を十分に視認することができない中を速い車速で走行するため、ドライバは不安に感じる。
図5に示すように、ドライバの視認距離Leyeと車速の許容上限値Vlimの関係は実線A又点線Bで表される。本実施形態においては実線Aを用いる。実線Aはドライバが見ている前方の点(運転時注視点)を2.0secと設定した場合の線である。即ち、許容上限値Vlimは、視認距離Leyeを2.0sec後に通過する車速として規定されている。
実線Aで表されるように、自車両の車速の許容上限値Vlimは、ドライバの視認距離Leyeが短くなる(視界が悪い)ほど、比例し徐々に小さくなる。具体的には、ドライバの視認距離Leyeが100、50、10(m)の場合、自車両の車速の許容上限値Vlimは、180、90、18(km/h)となる。このようにドライバの視認距離Leyeに応じて自車両の車速の許容上限値Vlimを決定する。
点線Bは、実線Aの場合において、自車両の移動が質量を持つ物理的な運動であることを加味した場合の線である。この場合は、ドライバの視認距離Leyeと車速の許容上限値Vlimの関係は二次曲線で表される。本実施形態においては、実線Aを用いたが、点線Bを用いて自車両の車速の許容上限値Vlimを決定してもよい。
S12では、ECU2は、ドライバが車速設定スイッチ22(アップスイッチ、ダウンスイッチ)を操作することによって設定された設定車速Vsetを読み込む。設定車速Vsetは、自動車速制御モードの実行中、ドライバがアップスイッチを操作すると1km/hづつ増加し、ダウンスイッチを操作すると1km/hづつ減少して設定される。
次いで、S13では、ECU2は、S11にて読み込まれた許容上限値VlimとS12にて読み込まれた設定車速Vsetに基づいて、ドライバが設定した設定車速Vsetが許容上限値Vlimより大きいか否かについて判定する。設定車速Vsetが許容上限値Vlimより大きい場合は、ECU2は、次のステップに移行する。設定車速Vsetが許容上限値Vlim以下の場合は、ECU2は、自車両の車速をドライバが設定した設定車速Vsetとして継続的に使用する。
S14では、S13にて設定車速Vsetが許容上限値Vlimより大きいと判定された場合、ECU2は、自車両の車速を許容上限値Vlimに変更する。即ち、自車両の車速は、ドライバが設定した設定車速Vsetではなく、ドライバの視認距離(ドライバの視界)に応じて規定された許容上限値Vlimに設定される。このように自動車速制御モードにおいて自車両の車速は許容上限値Vlimを超えないように制御される。
次いで、S15では、ECU2は、変更後の車速であるVlimを表示装置18(メーター又はディスプレイ)に表示し、車速を変更したことをドライバに報知する。
その後、これらの各ステップを繰り返して実行する。
次に、図6を参照して本発明の実施形態による先行車追従モードにおける自車両の車速制御のフローについて説明する。自動速度制御モードとは、S22とS23のみが異なり、その他のステップは同一である。
図6は、本発明の実施形態による先行車追従モードの車速制御のフローチャートである。図6において、Sは各ステップを示す。
まず、S21では、ECU2は、前述したS1〜S5に基づき推定されたドライバの視認距離Leyeを読み込む。
次いで、S22では、ECU2は、ドライバが自車両と先行車との車間距離を設定するためのスイッチ28(Longスイッチ、Middleスイッチ、Shortスイッチ)の内から一つを選択すると、それに応じた車頭時間Sを読み込む。Longスイッチ、Middleスイッチ、Shortスイッチの各車頭時間は、2.3、1.7、1.3(sec)である。更に、ECU2は、ドライバが車速設定スイッチ26を操作することにより設定した設定車速Vsetを読み込む。
S23では、ECU2は、S21にて読み込まれた視認距離LeyeとS22にて読み込まれた車頭時間Sに基づき、自車両の車速の許容上限値Vlimを算定する(Vlim=Leye/S)。即ち、自車両がドライバの視認距離Leyeを車頭時間S経過後に通過する車速を許容上限値Vlimとする。例えば、視認距離が50mの場合、車間距離の設定のためにドライバがLongスイッチ(車頭時間2.3sec)を選択すると、視認距離50mを車頭時間2.3秒後に通過する車速は約78km/hとなり、これが許容上限値Vlimとなる。
次いで、S24では、ECU2は、S22で読み込まれた設定車速VsetとS23にて算定された許容上限値Vlimに基づいて、ドライバが設定した設定車速Vsetが許容上限値Vlimより大きいか否かについて判定する。設定車速Vsetが許容上限値Vlimより大きい場合は、次のステップに移行する。設定車速Vsetが許容上限値Vlim以下の場合は、ECU2は、自車両の車速をドライバが設定した設定車速Vsetとして継続的に使用する。
S25では、S24にて設定車速Vsetが許容上限値Vlimより大きいと判定された場合、ECU2は、自車両の車速を許容上限値Vlimに変更する。即ち、自車両の車速は、ドライバが設定した設定車速Vsetではなく、ドライバの視認距離(ドライバの視界)に応じて規定された許容上限値Vlimに設定される。このように先行車追従モードにおいて自車両の車速は許容上限値Vlimを超えないように制御される。
次いで、S26では、ECU2は、変更後の車速であるVlimを表示装置18(メーター又はディスプレイ)に表示し、車速を変更したことをドライバに報知する。
その後、これらの各ステップを繰り返して実行する。
次いで、本実施形態の(作用)効果について説明する。
本実施形態では、ドライバが視覚で認識できる視認距離Leyeを推定する視認距離推定手段と、この視認距離推定手段により推定された視認距離Leyeに応じて自車両の速度の許容上限値Vlimを設定する許容上限値設定手段と、運転支援モードにおいて、エンジン出力制御及び/又はブレーキ制御により自動で自車両の速度制御を行う速度制御手段と、を有し、速度制御手段は、自車両の速度が許容上限値Vlimを超えないように自車両の速度制御を実行する。このように構成された本実施形態においては、ドライバの視界に応じて自車両の車速の許容上限値Vlimを規定するため、ドライバが安心する運転支援モードを実行することができる。
また、本実施形態では、許容上限値設定手段は、設定車速Vsetが許容上限値Vlimより大きい場合、自車両の車速を許容上限値Vlimに変更し、設定車速Vsetが許容上限値Vlim以下である場合、自車両の車速を設定車速Vsetとする。このように構成された本実施形態においては、視界が良好な場合はドライバが要望する設定車速Vsetで運転支援モードを実行し、視界が悪い場合はドライバが安心する許容上限値Vlimで運転支援モードを実行するため、ドライバの要望と安心を両立する運転支援モードを実行することができる。
本実施形態では、許容上限値設定手段は、視認距離Leyeが短くなるほど、許容上限値Vlimを小さくする。このように構成された本実施形態においては、ドライバがより安心する運転支援モードを実行することができる。
また、本実施形態では、好ましくは、自車両の前方に位置する対象物までの距離を検知すると共に検知可能な距離が外部環境により変化するフロントカメラ6を有し、視認距離推定手段は、フロントカメラ6が検知したカメラ検知距離から視認距離Leyeを推定する。このように構成された本実施形態においては、ドライバの視界を精度高く推定することができ、ドライバがより安心する運転支援モードを実行することができる。
本実施形態では、好ましくは、更に、カメラ検知距離よりも遠方に位置する対象物を検知するレーダを有し、視認距離推定手段は、フロントレーダ4の検知結果及びフロントカメラ6の検知結果に基づき視認距離Leyeを推定する。このように構成された本実施形態においては、ドライバの視界をより精度高く推定することができ、ドライバがより安心する運転支援モードを実行することができる。
また、本実施形態では、運転支援モードは、自車両と先行車両との車間距離に基づき自動で速度制御を行う先行車追従モードを含み、許容上限値設定手段は、先行車追従モードにおいて、車間距離を自車両の速度で除算することにより得られる車頭時間Sの経過後に自車両が視認距離Leyeを通過する車速を、許容上限値Vlimとして設定する。このように構成された本実施形態においては、視界が悪いときには、ドライバが視認できる範囲で自車両の車速を制御するため、ドライバが安心する先行車追従モードを実行することができる。
本発明の上述した実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範囲内で種々の変更、変形が可能である。
1 車両用制御装置
2 ECU(視認距離推定手段、許容上限値設定手段、速度制御手段)
4 フロントレーダ
6 フロントカメラ
8 車速センサ
10 自動速度制御モード用スイッチ
12 先行車追従モード用スイッチ
14 エンジン制御システム
16 ブレーキ制御システム
18 表示装置
30 視認距離推定部
32 許容上限値設定部
34 速度制御部

Claims (6)

  1. ドライバの設定車速に基づき自動で速度制御を行う運転支援モードを備える車両用制御装置であって、
    ドライバが視覚で認識できる視認距離を推定する視認距離推定手段と、
    この視認距離推定手段により推定された視認距離に応じて自車両の速度の許容上限値を設定する許容上限値設定手段と、
    上記運転支援モードにおいて、エンジン出力制御及び/又はブレーキ制御により自動で自車両の速度制御を行う速度制御手段と、を有し、
    上記速度制御手段は、自車両の速度が上記許容上限値を超えないように自車両の速度制御を実行する、車両用制御装置。
  2. 上記許容上限値設定手段は、上記設定車速が上記許容上限値より大きい場合、自車両の車速を上記許容上限値に変更し、上記設定車速が上記許容上限値以下である場合、自車両の車速を上記設定車速とする、請求項1に記載の車両用制御装置。
  3. 上記許容上限値設定手段は、上記視認距離が短くなるほど、上記許容上限値を小さくする、請求項1又は2に記載の車両用制御装置。
  4. 更に、自車両の前方に位置する対象物までの距離を検知すると共に検知可能な距離が外部環境により変化するフロントカメラを有し、
    上記視認距離推定手段は、上記フロントカメラが検知したカメラ検知距離から上記視認距離を推定する、請求項1乃至3の何れか1項に記載の車両用制御装置。
  5. 更に、上記カメラ検知距離よりも遠方に位置する対象物を検知するレーダを有し、
    上記視認距離推定手段は、上記レーダの検知結果及び上記フロントカメラの検知結果に基づき上記視認距離を推定する、請求項4に記載の車両用制御装置。
  6. 上記運転支援モードは、自車両と先行車両との車間距離に基づき自動で速度制御を行う先行車追従モードを含み、
    上記許容上限値設定手段は、上記先行車追従モードにおいて、上記車間距離を自車両の速度で除算することにより得られる車頭時間の経過後に自車両が上記視認距離を通過する車速を、上記許容上限値として設定する、請求項1乃至5の何れか1項に記載の車両用制御装置。
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