JP2018134125A - 処理装置および測定装置 - Google Patents

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大森 信行
Nobuyuki Omori
信行 大森
智啓 村澤
Chihiro Murasawa
智啓 村澤
淳平 相澤
Jumpei Aizawa
淳平 相澤
吉人 小山
Yoshihito Koyama
吉人 小山
浩 栗田
Hiroshi Kurita
浩 栗田
英哉 百瀬
Hideya Momose
英哉 百瀬
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Abstract

【課題】飲食物を嚥下するときの筋活動に伴って測定される被測定量を有効利用する。【解決手段】被験者が飲食物を嚥下するときの筋活動の活動時間を記憶する記憶部と、活動時間に基づいて飲食物の特性の評価に用いる評価情報を表示部15に表示させる表示処理を実行する処理部とを備え、記憶部は、評価対象飲食物を複数の被験者が嚥下したときの被験者毎の被測定量である各第1被測定量と、比較用飲食物を複数の被験者が嚥下したときの被験者毎の被測定量である各第2被測定量とを記憶し、処理部は、各第1被測定量を統計処理して求めた中央値Tmaと、各第2被測定量を統計処理して求めた中央値Tmbとを比較した比較情報Icを作成する作成処理を実行し、その比較情報Icを表示処理において評価情報として表示させる。【選択図】図7

Description

本発明は、被験者が飲食物を嚥下するときの筋活動に伴って測定される被測定量に基づいて飲食物の特性の評価に用いる評価事項の程度を示す評価情報を表示部に表示させる処理装置、およびその処理装置を備えた測定装置に関するものである。
飲食物を嚥下するときの筋活動に伴う被測定量を測定する装置として、下記特許文献1において出願人が開示した嚥下活動測定装置が知られている。この嚥下活動測定装置は、センサシート、レコーダ部、測定データ分析部、筋活動分析部および記録・表示部を備えて構成されている。この嚥下活動測定装置では、被験者の前頚部に貼りつけたセンサシートに配設されている複数の筋電図電極および複数の振動ピックアップから出力される電気信号が記憶装置に保存され、その電気信号に対して測定データ分析部がフィルタ処理を行う。次いで、筋活動分析部が、測定データ分析部によってフィルタ処理された電気信号に基づき、被測定量としての嚥下に関連する筋群の活動継続時間や筋群の活動開始および活動終了の順序を測定(計算)する。また、記録・表示部が、測定された被測定量の記録および表示を行う。
特開2014−168490号公報(第7−11頁、第1図)
ところが、上記した従来の嚥下活動測定装置には、改善すべき以下の課題がある。具体的には、この嚥下活動測定装置は、被測定量を測定すると共に被測定量の記録および表示を行うことができるものの、例えば、飲食物の飲み込み易さ(嚥下の難易度)といった飲食物の特性の評価に用いる評価事項の程度を示す評価情報を、被測定量を利用して表示する機能を備えていない。このため、従来の嚥下活動測定装置には、測定した被測定量を有効利用することが困難であるという課題が存在する。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、飲食物を嚥下するときの筋活動に伴って測定される被測定量を有効利用し得る処理装置および測定装置を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の処理装置は、被験者が飲食物を嚥下するときの筋活動に伴って測定される被測定量を記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶されている前記被測定量に基づいて前記飲食物の特性の評価に用いる評価事項の程度を示す評価情報を表示部に表示させる表示処理を実行する処理部とを備え、前記記憶部は、評価対象の前記飲食物を複数の前記被験者が嚥下したときの当該被験者毎の前記被測定量である各第1被測定量と、前記評価対象の飲食物と比較する飲食物として規定された比較用の飲食物を前記複数の被験者が嚥下したときの当該被験者毎の前記被測定量である各第2被測定量とを記憶し、前記処理部は、前記各第1被測定量を統計処理して求めた第1の統計量と、前記各第2被測定量を統計処理して求めた第2の統計量とを比較した比較情報を作成する作成処理を実行し、前記作成処理によって作成した前記比較情報を前記表示処理において前記評価情報として表示させる。
また、請求項2記載の処理装置は、請求項1記載の処理装置において、前記処理部は、前記作成処理において、嚥下の難易度を前記評価事項とする前記比較情報を作成する。
また、請求項3記載の処理装置は、請求項1または2記載の処理装置において、前記記憶部は、前記筋活動の活動時間を前記被測定量として記憶する。
また、請求項4記載の処理装置は、請求項1から3のいずれかに記載の処理装置において、前記処理部は、前記作成処理において、前記第1の統計量としての前記各第1被測定量の中央値と、前記第2の統計量としての前記各第2被測定量の中央値とを求める。
また、請求項5記載の測定装置は、請求項1から4のいずれかに記載の処理装置と、センサによって検出された前記筋活動に伴う物理量に基づいて前記被測定量を測定する測定部とを備えている。
請求項1記載の処理装置、および請求項5記載の測定装置では、評価対象の飲食物を嚥下したときの被験者毎の筋活動に伴う被測定量を統計処理して求めた第1の統計量と、比較用の飲食物を嚥下したときの被験者毎の筋活動に伴う第2被測定量を統計処理して求めた第2の統計量とを比較した比較情報を、評価対象の飲食物の特性の評価に用いる評価事項の程度を示す評価情報として表示部に表示させる。このため、この処理装置および測定装置によれば、使用者に対して、表示部に表示された比較情報から第1の統計量と第2の統計量との相違を把握させ、第1の統計量と第2の統計量の相違から、評価対象の飲食物の評価事項が比較用の飲食物の評価事項に対してどの程度であるかを容易に把握させることができ、これに基づいて評価対象の飲食物の特性を評価することができる。したがって、この処理装置および測定装置によれば、嚥下の際の被測定量を測定して被測定量の記録および表示する機能だけを備えた従来の測定装置とは異なり、飲食物を嚥下するときの筋活動に伴って測定される被測定量を十分に有効利用することができる。
また、請求項2記載の処理装置、および請求項5記載の測定装置では、嚥下の難易度を評価事項とする比較情報を作成する。このため、この処理装置および測定装置1によれば、使用者に対して、一般的に把握が困難な評価対象の飲食物の嚥下の難易度の程度(嚥下の難易度が高いか低いか)を比較情報から確実かつ容易に把握させ、これに基づいて評価対象の飲食物の特性(評価対象の飲食物の食べ易さや食べ難さ)を確実かつ容易に評価させることができる。
また、請求項3記載の処理装置、および請求項5記載の測定装置では、筋活動の活動時間を被測定量として測定する。この場合、活動時間は、例えば、センサによって検出した電圧等の物理量から正確に測定することができる。このため、この処理装置および測定装置によれば、正確に測定した被測定量から求めた第1の統計量と第2の統計量とを比較した正確な比較情報を表示させることができる。
また、請求項4記載の処理装置、および請求項5記載の測定装置では、第1の統計量としての各第1被測定量の中央値と、第2の統計量としての各第2被測定量の中央値とを求める。この場合、中央値は、分散している複数の測定値を代表する代表値として適正な値である。このため、この処理装置および測定装置によれば、評価対象の飲食物の特性の評価に用いる適正な比較情報を表示することができる、
測定装置1の構成を示す構成図である。 センサシート11の構成を示す平面図である。 被験者100にセンサシート11を装着した状態を示す装着状態図である。 活動時間Taを変量とする度数分布図である。 活動時間Tbを変量とする度数分布図である。 中央値Tma,Tmbを求める方法を説明する説明図である。 比較情報Icの内容を説明する第1の説明図である。 比較情報Icの内容を説明する第2の説明図である。
以下、処理装置および測定装置の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、測定装置の一例としての図1に示す測定装置1の構成について説明する。測定装置1は、被験者100(図3参照)が飲食物を嚥下するときの筋活動に伴う被測定量を測定可能に構成されている。また、測定装置1は、測定された被測定量に基づいて飲食物の特性(例えば、食べ易さや食べ難さといった飲食に関する特性)の評価に用いる評価事項(例えば、嚥下の難易度)の程度を示す評価情報を表示させる表示処理を実行可能に構成されている。具体的には、測定装置1は、図1に示すように、センサシート11、測定部12、記憶部13、操作部14、表示部15および処理部16を備えて構成されている。この場合、記憶部13、操作部14、表示部15および処理部16によって処理装置が構成される。
センサシート11は、図2に示すように、粘着シート21、複数(一例として8つ)の筋電図電極22a〜22h(センサの一例であって、以下、区別しないときには「筋電図電極22」ともいう)、および取り付け指標23を備えて、被験者100の頸部101(図3参照)に貼付(装着)可能に構成されている。
粘着シート21は、一面が粘着面となっている。なお、図2では、粘着シート21の粘着面とは逆側の表面から見た状態でセンサシート11を図示している。筋電図電極22は、飲食物を嚥下するときの筋活動に伴って生じる電圧(物理量の一例)を検出して電圧の経時変化を示す電気信号Sを出力する。また、各筋電図電極22は、粘着シート21の粘着面に固定されている。
取り付け指標23は、図3に示すように、被験者100の頸部101に装着(貼付)する際にセンサシート11の位置合わせをするための指標(目印)であって、図2に示すように、粘着シート21の縁部に形成された切り欠きによって構成されている。
この場合、このセンサシート11では、図3に示すように、被験者100の頸部101における喉頭隆起102(喉仏)の近傍(外側)に取り付け指標23が位置するように粘着シート21を頸部101に貼付したときに、各筋電図電極22が測定対象筋(嚥下に関与する筋)に対向するように、各筋電図電極22および取り付け指標23の位置が規定されている。具体的には、センサシート11は、喉頭隆起102の近傍に取り付け指標23を位置させたときに、筋電図電極22a,22bが胸骨甲状筋の近傍に対向し、筋電図電極22c,22dが胸骨舌骨筋の近傍に対向し、筋電図電極22e,22fが甲状舌骨筋の近傍に対向し、筋電図電極22g,22hがオトガイ筋の近傍に対向するように構成されている。
測定部12は、センサシート11の筋電図電極22から出力された電気信号Sに基づき、被験者100が飲食物を嚥下するときの筋活動に伴う被測定量を測定する。この場合、測定部12は、被測定量として、筋活動の活動時間Tを測定する。
記憶部13は、処理部16の制御に従って各種の信号波形、データおよび数値を記憶する。具体的には、記憶部13は、上記の信号波形として、センサシート11の筋電図電極22から出力された電気信号Sの信号波形Wを記憶する。また、記憶部13は、上記のデータとして、評価対象の飲食物(以下、評価対象の飲食物を「評価対象飲食物」ともいう)を複数の被験者100が嚥下するときの被験者100毎の活動時間T(被測定量)である各活動時間Ta(第1被測定量に相当する)、および評価対象飲食物と比較する飲食物(評価事項の程度の基準とする飲食物)として規定された比較用の飲食物(以下、比較用の飲食物を「比較用飲食物」ともいう)を複数の被験者100が嚥下するときの被験者100毎の活動時間Tである各活動時間Tb(第2被測定量に相当する)を記憶する。また、記憶部13は、上記の数値として、処理部16によって実行される後述する表示処理において処理部16によって求められる各活動時間Taの中央値Tma(第1の統計量に相当する)および各活動時間Tbの中央値Tmb(第2の統計量に相当する)を記憶する。
操作部14は、各種の操作が可能に構成され、操作に応じた操作信号を出力する。表示部15は、処理部16の制御に従って各種の情報(画像)を表示する。
処理部16は、操作部14から出力される操作信号に従って各種の処理を行うと共に、測定装置1を構成する各部を制御する。また、処理部16は、飲食物の特性の評価に用いる評価事項の程度を示す評価情報を表示部15に表示させる表示処理を実行する。この場合、処理部16は、表示処理において、記憶部13に記憶されている各活動時間Taを統計処理して求めた中央値Tma(第1の統計量)と、記憶部13に記憶されている各活動時間Tbを統計処理して求めた中央値Tmb(第2の統計量)とを比較した比較情報Ic(図7,8参照)を評価情報として表示部15に表示させる。
次に、被験者100が飲食物を嚥下するときの筋活動に伴う被測定量を測定すると共に、その被測定量に基づいて飲食物の特性の評価に用いる評価事項の程度を示す評価情報を表示させる際の測定装置1の使用方法について図面を参照して説明する。この場合、評価事項としての嚥下の難易度(飲み込み易さ・飲み込み難さ)によって評価対象飲食物を評価する例について説明する。
まず、複数の被験者100を選定する。この場合、被験者100の選定方法としては、嚥下の機能が低下していない人(例えば、20才〜40才の若年者)だけを被験者100として選定する方法、嚥下の機能が低下している人(例えば、70才以上の老年者)だけを被験者100として選定する方法、男女のいずれか一方だけを被験者100として選定する方法、および年齢や性別を限定せずに無作為に抽出した人を被験者100として選定する方法などを採用することができる。この例では、無作為に抽出した20人を被験者100として選定するものとする。
また、評価の対象とする評価対象飲食物、および評価対象飲食物と比較する比較用飲食物を準備する。この場合、一例として、標準量の1.5倍の水で炊飯した米飯(粥)を評価対象飲食物とすると共に、標準量の水で炊飯した米飯を比較用飲食物とする。
次いで、各被験者100が上記した評価対象飲食物および比較用飲食物を嚥下するときの筋活動の活動時間T(被測定量)を測定する。具体的には、図3に示すように、被験者100の頸部101における喉頭隆起102の近傍(外側)に取り付け指標23が位置するように粘着シート21を頸部101に貼付してセンサシート11を装着する。この際に、センサシート11の筋電図電極22a,22bが胸骨甲状筋の近傍に対向し、筋電図電極22c,22dが胸骨舌骨筋の近傍に対向し、筋電図電極22e,22fが甲状舌骨筋の近傍に対向し、筋電図電極22g,22hがオトガイ筋の近傍に対向する。
続いて、測定装置1を起動し、次いで、被験者100に対して、評価対象飲食物を食べるように指示する。この場合、咀嚼回数を指定し、その咀嚼回数だけ咀嚼した後に嚥下する(飲み込むように)ように指示する。この際に、センサシート11の筋電図電極22が、評価対象飲食物を嚥下するときの筋活動に伴って生じる電圧を検出して、電圧の経時変化を示す電気信号S(以下、評価対象飲食物についての電気信号Sを「電気信号Sa」ともいい、その信号波形を「信号波形Wa」ともいう)を出力する。
続いて、処理部16は、筋電図電極22から出力された電気信号Saの信号波形Waを記憶部13に記憶させる。これにより、1人の被験者100が評価対象飲食物を嚥下するときの筋活動に伴って生じる電圧の信号波形Waの記憶作業が終了する。以下、同様にして、全ての被験者100についての被験者100毎の信号波形Waの記憶作業を行う。
次いで、センサシート11を装着した被験者100に対して、比較用飲食物を食べるように指示する。この場合においても、上記した評価対象飲食物を食べる際に指定した咀嚼回数を指定し、その咀嚼回数だけ咀嚼した後に嚥下するように指示する。この際に、センサシート11の筋電図電極22が、比較用飲食物を嚥下するときの筋活動に伴って生じる電圧を検出して、電圧の経時変化を示す電気信号S(以下、比較用飲食物についての電気信号Sを「電気信号Sb」ともいい、その信号波形を「信号波形Wb」ともいう)を出力する。
続いて、処理部16は、筋電図電極22から出力された電気信号Sbの信号波形Wbを記憶部13に記憶させる。以下、同様にして、全ての被験者100についての被験者100毎の信号波形Wbの記憶作業を行う。
次いで、全ての被験者100についての信号波形Wa,Wbの記憶作業が終了したときには、操作部14を操作して、処理部16に対して筋活動の活動時間T(被測定量)の測定を指示する。これに応じて、処理部16は、記憶部13に記憶されている各被験者100についての信号波形Waの中から、1人の被験者100についての信号波形Waを読み出す。続いて、処理部16は、信号波形Waに基づいて筋活動の開始時刻および筋活動の終了時刻を求め、開始時刻から終了時刻までの時間を活動時間Ta(第1被測定量)として測定して記憶部13に記憶させる。続いて、処理部16は、同様にして、被験者100毎の信号波形Waに基づいて被験者100毎の活動時間Taを測定して記憶部13に記憶させる。この場合、活動時間Taを変量とする被験者100の度数分布が、一例として図4に示す内容であるものとする。
次いで、処理部16は、記憶部13に記憶されている各被験者100についての信号波形Wbの中から、1人の被験者100についての信号波形Wbを読み出す。続いて、処理部16は、信号波形Wbに基づいて筋活動の開始時刻および筋活動の終了時刻を求め、開始時刻から終了時刻までの時間を活動時間Tb(第2被測定量)として測定して記憶部13に記憶させる。次いで、処理部16は、同様にして、被験者100毎の信号波形Wbに基づいて被験者100毎の活動時間Tbを測定して記憶部13に記憶させる。この場合、活動時間Tbを変量とする被験者100の度数分布が、一例として図5に示す内容であるものとする。
続いて、操作部14を操作して、処理部16に対して比較情報Icの表示を指示する。これに応じて、処理部16は、記憶部13に記憶されている被験者100毎の活動時間Taを読み出す。次いで、処理部16は、各活動時間Taを統計処理(統計的に処理)して中央値Tma(第1の統計量に相当する:図6参照)を求める。
具体的には、処理部16は、各活動時間Taを小さい順に並べ、中央に位置する活動時間Taを中央値Tmaとして求める。この場合、被験者100が20人(偶数)であるため、中央に位置する活動時間Taが2つ(10番目の活動時間Taと11番目の活動時間Taの2つ)存在する。この際には、処理部16は、10番目の活動時間Taと11番目の活動時間Taとを算術平均した値を中央値Tmaとして求める(図6参照)。なお、この例では、図4に示すように、10番目の活動時間Taおよび11番目の活動時間Taがいずれも0.12秒以上0.14秒未満の範囲内であるため、中央値Tmaは0.12秒から0.14秒の間の値となる。この場合、中央値Tmaが0.13秒であるものとする(図6参照)。続いて、処理部16は、求めた中央値Tmaを記憶部13に記憶させる。
次いで、処理部16は、記憶部13に記憶されている被験者100毎の活動時間Tbを読み出す。続いて、処理部16は、上記した中央値Tmaを求める手順と同様の手順で各活動時間Tbを統計処理して中央値Tmb(第2の統計量に相当する)を求める(図6参照)。なお、この例では、図5に示すように、10番目の活動時間Taおよび11番目の活動時間Taがいずれも0.18秒以上0.20秒未満の範囲内であるため、中央値Tmbは0.18秒から0.20秒の間の値となる。この場合、中央値Tmbが0.19秒であるものとする(図6参照)。次いで、処理部16は、求めた中央値Tmbを記憶部13に記憶させる。なお、図6では、図4,5における活動時間Ta,Tbの区分毎の人数を縦軸として活動時間Ta,Tbの分布を表しているが、被験者100の総人数(上記例では、20人)に対する活動時間Ta,Tbの区分毎の人数の割合(比率)を縦軸として活動時間Ta,Tbの分布を表すこともできる。
続いて、処理部16は、作成処理を実行する。この作成処理では、処理部16は、中央値Tmaおよび中央値Tmbを記憶部13から読み出し、次いで、中央値Tmaと中央値Tmbとを比較した比較情報Icを作成する。続いて、処理部16は、作成処理によって作成した比較情報Icを表示部15に表示させる表示処理を実行する。具体的には、処理部16は、一例として、図7に示すように、中央値Tma,Tmbの相違を横棒グラフで表した比較情報Icを作成して表示部15に表示させる。この場合、横棒グラフの各棒は、中央値Tma,Tmbの大きさ(この例では長さ)に比例する長さで描かれている。このため、各棒の長さから中央値Tma,Tmbの大きさの相違が把握される。なお、比較情報Icは、図7に示す比較情報Icに限定されず、図8に示すように、中央値Tma,Tmbの大きさ(長さ)の相違を円の大きさで(中央値Tma,Tmbを円の面積や直径に反映させて)表した比較情報Icを採用することもできる。
上記したように、中央値Tmaと中央値Tmbとを比較した比較情報Icを表示部15に表示させることで、測定装置1の使用者に対して中央値Tmaと中央値Tmbとの相違を一目で把握させることができる。ここで、活動時間Tが短いほど嚥下の難易度が低く(飲み込み易く)、活動時間Tが長いほど嚥下の難易度が高い(飲み込み難い)ことが発明者らの実験結果から明らかとなっている。このため、測定装置1の使用者は、表示部15に表示された比較情報Icから、中央値Tmaと中央値Tmbとの相違を確実に把握し、中央値Tma,Tmbの相違から、評価対象飲食物が比較用飲食物と比較して嚥下の難易度が高いか低いか(評価対象飲食物が飲み込み易いか飲み込み難いか)を容易に把握することができ、これに基づいて評価対象飲食物の特性(食べ易さや食べ難さといった飲食に関する特性)を評価することができる。なお、この例では、中央値Tmaが中央値Tmbよりも短いことを比較情報Icから確実に把握することができるため、評価対象飲食物の嚥下の難易度が比較用飲食物の嚥下の難易度よりも低い(評価対象飲食物が比較用飲食物よりも飲み込み易い)ことを容易に把握して、食べ易い評価対象飲食物が比較用飲食物よりも食べ易いとの評価をすることができる。また、横棒グラフにおける棒の長さから、比較用飲食物の嚥下の難易度に対する評価対象飲食物の嚥下の難易度の比率を感覚的に把握することができる。
このように、この処理装置および測定装置1では、評価対象飲食物を嚥下したときの被験者100毎の筋活動に伴う活動時間Taを統計処理して求めた中央値Tmaと、比較用飲食物を嚥下したときの被験者100毎の筋活動に伴う活動時間Tbを統計処理して求めた中央値Tmbとを比較した比較情報Icを、評価対象飲食物の特性の評価に用いる評価事項の程度を示す評価情報として表示部15に表示させる。このため、この処理装置および測定装置1によれば、使用者に対して、表示部15に表示された比較情報Icから中央値Tmaと中央値Tmbとの相違を把握させ、中央値Tma,Tmbの相違から、評価対象飲食物の評価事項が比較用飲食物の評価事項に対してどの程度であるかを容易に把握させることができ、これに基づいて評価対象飲食物の特性を評価することができる。したがって、この処理装置および測定装置1によれば、嚥下の際の被測定量を測定して被測定量の記録および表示する機能だけを備えた従来の測定装置とは異なり、飲食物を嚥下するときの筋活動に伴って測定される被測定量を十分に有効利用することができる。
また、この処理装置および測定装置1では、嚥下の難易度を評価事項とする比較情報Icを作成する。このため、この処理装置および測定装置1によれば、使用者に対して、一般的に把握が困難な評価対象飲食物の嚥下の難易度の程度(嚥下の難易度が高いか低いか)を比較情報Icから確実かつ容易に把握させ、これに基づいて評価対象飲食物の特性としての評価対象飲食物の食べ易さや食べ難さを確実かつ容易に評価させることができる。
また、この処理装置および測定装置1では、筋活動の活動時間Tを被測定量として測定する。この場合、活動時間Tは、筋電図電極22等のセンサによって検出した電圧等の物理量の経時変化を示す電気信号Sから正確に測定することができる。このため、この処理装置および測定装置1によれば、正確に測定した活動時間Ta,Tbから求めた中央値Tma,Tmbを比較した正確な比較情報Icを表示させることができる。
また、この処理装置および測定装置1では、第1の統計量としての各活動時間Taの中央値Tmaと、第2の統計量としての各活動時間Tbの中央値Tmbとを求める。この場合、中央値は、分散している複数の測定値を代表する代表値として適正な値である。このため、この処理装置および測定装置1によれば、評価対象飲食物の特性の評価に用いる適正な比較情報Icを表示することができる、
なお、処理装置および測定装置は、上記の構成に限定されず、適宜変更することができる。例えば、図形(図7に示す棒グラフにおける各棒)の長さや図形(図8に示す各円)の大きさで中央値Tma,Tmbの相違を表す比較情報Icを例に挙げて説明したが、比較情報Icの形態は、これに限定されず、各種の形態を採用することができる。一例として、中央値Tma,Tmbの相違を、色の相違(例えば、嚥下が容易なほど明るく、嚥下が困難なほど暗い色)で表す比較情報Icを採用することができる。また、中央値Tma,Tmbの相違を明確化するため、中央値Tmaを累乗(冪乗)した値と中央値Tmbを累乗(冪乗)した値とを比較した比較情報Icを採用することができる。さらに、中央値Tmaの逆数と中央値Tmbの逆数とを比較した比較情報Icを採用することもできる。
また、評価対象飲食物の特性の評価に用いる評価事項として嚥下の難易度を用いる例について上記したが、味覚(甘い、塩からい、酸っぱい、苦い、おいしい)を評価事項として用いることもできる。
また、筋活動の活動時間Tを被測定量として測定する例について上記したが、筋活動の周波数や振幅などの活動時間T以外の他の被測定量を測定する構成を採用することもできる。また、筋電図電極22から出力された電気信号Sの信号波形Wの面積を被測定量として測定する構成を採用することもできる。具体的には、電気信号Sが例えば電圧信号のときには、基準値(例えば、0V)を通る横軸と、筋活動の開始時刻および終了時刻をそれぞれ通る2本の縦軸と、信号波形Wとで囲まれた部分の面積を被測定量として測定する。また、各筋電図電極22が配置された位置(物理量の検出位置)における筋活動の開始時刻と基準時刻との時間差(基準時刻からの遅れ時間)を被測定量として測定する構成を採用することもできる。この場合、基準時刻としては、各筋電図電極22のうちの最も上方(例えば、オトガイ筋に最も近い位置)に配置された筋電図電極22から出力された電気信号Sによって特定される最も早い筋活動の開始時刻や咀嚼の終了時刻を用いることができる。
また、筋活動に伴って生じる電圧(物理量)に基づいて被測定量(上記の例では、筋活動の活動時間T)を測定する例について上記したが、筋活動に伴って生じる振動や音などの、電圧以外の他の物理量に基づいて被測定量を測定する構成を採用することもできる。
また、第1の統計量としての各活動時間Taの中央値Tmaと、第2の統計量としての各活動時間Tbの中央値Tmbとを求める例について上記したが、第1の統計量および第2の統計量として他の値を求める構成を採用することもできる。例えば、各活動時間Taを平均した平均値を第1の統計量として求めると共に、各活動時間Tbを平均した平均値を第2の統計量として求める構成を採用することができる。この場合、平均値としては、算術平均(相加平均)、加重平均、幾何平均および調和平均などの各種の平均手法で求めた平均値を採用することができる。また、各活動時間Taの二乗平均平方根を第1の統計量として求めると共に、各活動時間Tbの二乗平均平方根を第2の統計量として求める構成を採用することもできる。
1 測定装置
12 測定部
13 記憶部
15 表示部
16 処理部
100 被験者
Ic 比較情報
T 活動時間
Ta 活動時間
Tb 活動時間
Tma 中央値
Tmb 中央値

Claims (5)

  1. 被験者が飲食物を嚥下するときの筋活動に伴って測定される被測定量を記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶されている前記被測定量に基づいて前記飲食物の特性の評価に用いる評価事項の程度を示す評価情報を表示部に表示させる表示処理を実行する処理部とを備え、
    前記記憶部は、評価対象の前記飲食物を複数の前記被験者が嚥下したときの当該被験者毎の前記被測定量である各第1被測定量と、前記評価対象の飲食物と比較する飲食物として規定された比較用の飲食物を前記複数の被験者が嚥下したときの当該被験者毎の前記被測定量である各第2被測定量とを記憶し、
    前記処理部は、前記各第1被測定量を統計処理して求めた第1の統計量と、前記各第2被測定量を統計処理して求めた第2の統計量とを比較した比較情報を作成する作成処理を実行し、前記作成処理によって作成した前記比較情報を前記表示処理において前記評価情報として表示させる処理装置。
  2. 前記処理部は、前記作成処理において、嚥下の難易度を前記評価事項とする前記比較情報を作成する請求項1記載の処理装置。
  3. 前記記憶部は、前記筋活動の活動時間を前記被測定量として記憶する請求項1または2記載の処理装置。
  4. 前記処理部は、前記作成処理において、前記第1の統計量としての前記各第1被測定量の中央値と、前記第2の統計量としての前記各第2被測定量の中央値とを求める請求項1から3のいずれかに記載の処理装置。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の処理装置と、センサによって検出された前記筋活動に伴う物理量に基づいて前記被測定量を測定する測定部とを備えている測定装置。
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