JP2018133916A - ブートストラップ回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】整流素子に依ることなくブートキャパシタの充電電圧を一定値に保つ。【解決手段】ブートストラップ回路200は、パルス駆動されるスイッチ電圧Vswのローレベル期間には、スイッチ電圧Vsw(=−Vfまたは−VDS)とこれを基準として生成された定電圧(=−Vf+Vreg−Vf、または、−VDS+Vreg−Vf)との間でブートキャパシタ230を充電し、スイッチ電圧Vswのハイレベル期間には、スイッチ電圧Vswよりもブートキャパシタ230の充電電圧Vcapだけ高いブースト電圧VBを出力する。特に、ブートストラップ回路200は、その新規な構成要素として、スイッチ電圧Vswのローレベル期間には、定電圧生成回路210の基準電位端をスイッチ電圧Vswの印加端に接続し、スイッチ電圧Vswのハイレベル期間には、定電圧生成回路210の基準電位端を接地端に接続するセレクタ240を有する。【選択図】図3

Description

本明細書中に開示されている発明は、ブートストラップ回路に関する。
従来より、スイッチ出力段の出力トランジスタとしてNMOSFET[N-channel type metal oxide semiconductor field effect transisitor]を用いるスイッチング電源装置の多くは、出力トランジスタのゲート信号を生成するドライバの電源手段として、ブートストラップ回路を備えている。
なお、上記に関連する従来技術の一例としては、特許文献1を挙げることができる。
特開2011−142795号公報
しかしながら、従来のブートストラップ回路では、スイッチ出力段の整流素子(特にその種類や特性など)に依存してブートキャパシタの充電電圧が変動してしまう、という課題があった。
本明細書中に開示されている発明は、本願の発明者らにより見出された上記の課題に鑑み、スイッチ出力段の整流素子に依ることなくブートキャパシタの充電電圧を常に一定値に保つことのできるブートストラップ回路、及び、これを用いた電源装置を提供することを目的とする。
そこで、本明細書中に開示されているブートストラップ回路は、スイッチ電圧のローレベル期間には、前記スイッチ電圧とこれを基準として生成された定電圧との間でブートキャパシタを充電し、前記スイッチ電圧のハイレベル期間には、前記スイッチ電圧よりも前記ブートキャパシタの充電電圧だけ高いブースト電圧を出力する構成(第1の構成)とされている。
なお、上記第1の構成から成るブートストラップ回路は、基準電位端に印加される電圧を基準として前記定電圧を生成する定電圧生成回路と;アノードが前記定電圧生成回路の出力端に接続されてカソードが前記ブースト電圧の出力端に接続されたダイオードと;前記スイッチ電圧のローレベル期間には、前記定電圧生成回路の基準電位端を前記スイッチ電圧の印加端に接続し、前記スイッチ電圧のハイレベル期間には、前記定電圧生成回路の基準電位端を接地端に接続するセレクタと;を有する構成(第2の構成)にするとよい。
また、上記第2の構成から成るブートストラップ回路にて、前記定電圧生成回路は、トランジスタのオン抵抗値を連続的に変化させることにより、入力電圧から前記定電圧を生成するリニア電源である構成(第3の構成)にするとよい。
また、上記第2または第3の構成から成るブートストラップ回路は、前記定電圧生成回路の出力端と基準電位端との間に接続された平滑キャパシタをさらに有する構成(第4の構成)にするとよい。
また、本明細書中に開示されている電源装置は、上記第1〜第4いずれかの構成から成るブートストラップ回路と、前記ブートストラップ回路からブースト電圧の供給を受けてスイッチ出力段をオン/オフするドライバとを有する構成(第5の構成)とされている。
なお、上記第5の構成から成る電源装置において、前記スイッチ出力段は、出力トランジスタと整流素子を含む構成(第6の構成)にするとよい。
また、上記第6の構成から成る電源装置は、前記整流素子として、同期整流トランジスタまたは整流ダイオードが任意に選択される構成(第7の構成)にするとよい。
また、上記第5〜第7いずれかの構成から成る電源装置は、前記スイッチ出力段から出力されるスイッチ電圧を整流及び平滑して出力電圧を生成する整流平滑回路をさらに有する構成(第8の構成)にするとよい。
また、上記第8の構成から成る電源装置は、前記出力電圧またはこれに応じた帰還電圧と所定の基準電圧との差分に応じた誤差信号を生成するエラーアンプを有し、前記誤差信号を用いて出力帰還制御を行う構成(第9の構成)にするとよい。
また、上記第9の構成から成る電源装置は、前記誤差信号とスロープ信号とを比較して比較信号を生成するコンパレータをさらに有し、前記ドライバは、前記比較信号を用いて前記スイッチ出力段のオンデューティ制御を行う構成(第10の構成)にするとよい。
本明細書中に開示されている発明によれば、スイッチ出力段の整流素子に依ることなくブートキャパシタの充電電圧を常に一定値に保つことのできるブートストラップ回路、及び、これを用いた電源装置を提供することが可能となる。
電源装置の基本構成を示す回路図 充電電圧が変動する様子を示すタイミングチャート 電源装置の一実施形態を示す回路図 充電電圧が一定値に維持される様子を示すタイミングチャート 定電圧生成回路の一構成例を示す回路図
<基本構成>
図1は、電源装置の基本構成(=後述する実施形態の特長を理解するための参考例に相当)を示す回路図である。
本構成例の電源装置1は、出力トランジスタ11をオン/オフすることにより、入力電圧Viを降圧して所望の出力電圧Voを生成する降圧型のスイッチング電源(いわゆるDC/DCコンバータ)であり、スイッチ出力段10と、整流平滑回路20と、分圧回路30と、エラーアンプ40と、位相補償回路50と、クロック信号生成回路60と、スロープ信号生成回路70と、PWM[pulse width modulation]コンパレータ80と、ドライバ90と、ブートストラップ回路200とを有する。また、電源装置1には、上記した回路要素のほか、各種保護回路(低入力誤動作防止回路、温度保護回路、過電流保護回路、過電圧保護回路など)を組み込んでも構わない。
スイッチ出力段10は、出力トランジスタ11と同期整流トランジスタ12(本図ではいずれも、NMOSFET[N-channel type metal oxide semiconductor field effect transistor])を含み、それぞれを相補的にオン/オフすることにより、入力電圧Viと接地電圧GNDとの間でパルス駆動される矩形波状のスイッチ電圧Vswを生成する。
なお、本明細書中の「相補的」という文言は、出力トランジスタ11と同期整流トランジスタ12それぞれのオン/オフが完全に逆転している場合のほか、それぞれのオン/オフ遷移タイミングに遅延が与えられている場合(=同時オフ期間が設けられている場合)も含む意味で用いられている。
出力トランジスタ11のドレインは、入力電圧Viの入力端に接続されている。出力トランジスタ11のソースと同期整流トランジスタ12のドレインは、いずれもスイッチ電圧Vswの出力端に接続されている。同期整流トランジスタ12のソースは、接地端(=接地電圧GNDの印加端)に接続されている。
出力トランジスタ11のゲートには、ゲート信号G11が入力されている。出力トランジスタ11は、ゲート信号G11がハイレベルであるときにオンして、ゲート信号G11がローレベルであるときにオフする。
一方、同期整流トランジスタ12のゲートには、ゲート信号G12が入力されている。同期整流トランジスタ12は、ゲート信号G12がハイレベルであるときにオンして、ゲート信号G12がローレベルであるときにオフする。なお、整流素子としては、同期整流トランジスタ12に代えて、カソードがスイッチ電圧Vswの出力端に接続されてアノードが接地端に接続された整流ダイオード(例えばショットキーバリアダイオード)を用いることも可能である。例えば、スイッチ出力段10をディスクリート部品とすることにより、スイッチ出力段10の整流素子として、同期整流トランジスタまたは整流ダイオードを任意に選択することが可能となる。以下では、説明の便宜上、同期整流トランジスタと整流ダイオードを区別せずに、単に整流素子12と呼ぶことがある。
整流平滑回路20は、コイル21と出力キャパシタ22を含み、矩形波状のスイッチ電圧Vswを整流及び平滑して出力電圧Voを生成する。コイル21の第1端は、スイッチ出力段10の出力端(=スイッチ電圧Vswの出力端)に接続されている。コイル21の第2端と出力キャパシタ22の第1端は、いずれも出力電圧Voの出力端に接続されている。出力キャパシタ22の第2端は、接地端に接続されている。
分圧回路30は、出力電圧Voの出力端と接地端との間に直列接続された抵抗31及び32を含み、出力電圧Voに応じた帰還電圧Vfb(=出力電圧Voの分圧電圧)を生成する。なお、本図では明示していないが、抵抗31の両端間には、電源装置1がスムーズに起動するように、スピードアップキャパシタを並列接続してもよい。また、出力電圧Voがエラーアンプ40の入力ダイナミックレンジに収まっている場合には、分圧回路30を省略し、出力電圧Voをエラーアンプ40に直接入力しても構わない。
エラーアンプ40は、反転入力端(−)に印加される帰還電圧Vfbと、非反転入力端(+)に印加される基準電圧Vref(=帰還電圧Vfbの目標値に相当)との差分に応じた誤差電圧V1を生成する。誤差電圧V1は、帰還電圧Vfbが基準電圧Vrefよりも低いときに上昇し、帰還電圧Vfbが基準電圧Vrefよりも高いときに低下する。
位相補償回路50は、エラーアンプ40の出力端(=誤差電圧V1の印加端)と接地端との間に直列接続された抵抗51とキャパシタ52を含み、誤差電圧V1の位相を補償してエラーアンプ40の発振を防止する。
クロック信号生成回路60は、所定のスイッチング周波数fswでパルス駆動される矩形波状のクロック信号S1を生成する。
スロープ信号生成回路70は、クロック信号S1に同期して、三角波状、鋸波状、または、n次スロープ波状(例えばn=2)のスロープ電圧V2を生成する。
PWMコンパレータ80は、反転入力端(−)に印加される誤差電圧V1と、非反転入力端(+)に印加されるスロープ電圧V2とを比較して比較信号S2を生成する。比較信号S2は、スロープ電圧V2が誤差電圧V1よりも低いときにローレベルとなり、スロープ電圧V2が誤差電圧V1よりも高いときにハイレベルとなる。
ドライバ90は、ブートストラップ回路200からブースト電圧VBの供給を受けて動作し、セット端(S)に入力されるクロック信号S1とリセット端(R)に入力される比較信号S2に応じてゲート信号G11及びG12を生成することにより、スイッチ出力段10のオンデューティ制御を行う。なお、ゲート信号G11は、基本的に、クロック信号S1のパルスエッジでハイレベル(=VB)にセットされ、比較信号S2のパルスエッジでローレベル(=Vsw)にリセットされる。一方、ゲート信号G12は、基本的にゲート信号G11の論理反転信号となり、クロック信号S1のパルスエッジでローレベル(=GND)にセットされ、比較信号S2のパルスエッジでハイレベル(=Vreg)にリセットされる。
上記の回路構成を採用することにより、本構成例の電源装置1では、帰還電圧Vfbと基準電圧Vrefが一致するように、電圧モード制御方式の出力帰還制御が行われる。
また、上記のブートストラップ回路200は、定電圧生成回路210と、ダイオード220(順方向降下電圧Vf)と、ブートキャパシタ230と、を含む。
定電圧生成回路210は、接地電圧GND(=0V)を基準として、所定の定電圧Vreg(例えば5V)を生成する。
ダイオード220のアノードは、定電圧生成回路210の出力端(=定電圧Vregの出力端)に接続されている。ダイオード220のカソードは、ブートキャパシタ230の第1端(=ブースト電圧VBの出力端)に接続されている。なお、ダイオード220としては、例えば、ショットキーバリアダイオードを好適に用いることができる。
ブートキャパシタ230の第1端は、ブースト電圧VBの出力端に接続されている。ブートキャパシタ230の第2端は、スイッチ電圧Vswの出力端に接続されている。
本構成例のブートストラップ回路200であれば、別途の昇圧回路を用いることなく、ブースト電圧VBを入力電圧Viよりも高い電圧値まで引き上げることができるので、出力トランジスタ11(=NMOSFET)を確実にオンすることが可能となる。
ただし、GND基準の定電圧Vregを用いてブートキャパシタ230の充電を行う構成では、スイッチ出力段10の整流素子12(特にその種類や特性など)に依存して、ブートキャパシタ230の充電電圧Vcapが変動してしまう。以下、図2を参照しながら具体的に説明する。
図2は、整流素子12に依存して充電電圧Vcapが変動してしまう様子を示すタイミングチャートであり、スイッチ電圧Vsw(実線)とブースト電圧VB(破線)それぞれの電圧波形が描写されている。なお、本図の左側半分には、整流ダイオード使用時の挙動が示されており、本図の右側半分には、同期整流トランジスタ使用時の挙動が示されている。また、説明の便宜上、出力トランジスタ11での電圧降下は無視できるものとする。
まず、スイッチ電圧Vsw及びブースト電圧VBそれぞれのローレベル(=出力トランジスタ11がオフしているときの電圧値)に着目する。本構成例の電源装置1において、ブートキャパシタ230の第1端に印加されているブースト電圧VBのローレベルは、整流素子12に依ることなく、GND基準の定電圧Vregよりもダイオード220の順方向降下電圧Vfだけ低い正電圧(=Vreg−Vf)に固定されている。
一方、ブートキャパシタ230の第2端に印加されているスイッチ電圧Vswのローレベルは、スイッチ出力段10の整流素子12が整流ダイオードであるか同期整流トランジスタであるかに応じて変動する。
具体的に述べると、整流素子12が整流ダイオードである場合、スイッチ電圧Vswのローレベルは、接地電圧GND(=0V)よりも整流ダイオードの順方向降下電圧VFだけ低い負電圧(=−VF)となる。従って、ブートキャパシタ230の充電電圧Vcap(=VB−Vsw)は、Vcap1=(Vreg−Vf)+VFとなる。
また、整流素子12が同期整流トランジスタである場合、スイッチ電圧Vswのローレベルは、接地電圧GND(=0V)よりも同期整流トランジスタのドレイン・ソース間電圧VDS(=IL×Ron、ただし、Ronは同期整流トランジスタのオン抵抗値)だけ低い負電圧(=−VDS)となる。従って、ブートキャパシタ230の充電電圧Vcapは、Vcap2=(Vreg−Vf)+VDSとなる。
なお、整流ダイオードの順方向降下電圧VFは、同期整流トランジスタのドレイン・ソース間電圧VDSよりも高いので、Vcap1>Vcap2となる。
このように、本構成例の電源装置1では、スイッチ出力段10の整流素子12に依存して、ブートキャパシタ230の充電電圧Vcapが変動してしまう。このような充電電圧Vcapの変動は、整流素子12の種類を変えた場合のほか、整流素子12の温度特性や製造ばらつきによっても生じ得る。
次に、スイッチ電圧Vsw及びブースト電圧VBそれぞれのハイレベル(=出力トランジスタ11がオンしているときの電圧値)に着目する。本構成例の電源装置1において、スイッチ電圧Vswのハイレベルは、入力電圧Viと一致し、ブースト電圧VBのハイレベルは、これよりもブートキャパシタ230の充電電圧Vcapだけ高い電圧値となる。
すなわち、整流素子12が整流ダイオードである場合には、ブースト電圧VBのハイレベルがVi+Vcap1まで上昇し、整流素子12が同期整流トランジスタである場合には、ブースト電圧VBのハイレベルがVi+Vcap2まで上昇する。このように、整流素子12に依存してブートキャパシタ230の充電電圧Vcapが変動すると、当然のことながら、ブースト電圧VBのハイレベルにもその影響が及ぶ。
ここで、整流素子12として整流ダイオードを用いた場合には、同期整流トランジスタを用いた場合と比べて、ブートキャパシタ230の充電電圧Vcap1が高くなる。その結果、ブースト電圧VBのハイレベルが出力トランジスタ11やドライバ90の最大定格電圧を超えてしまうおそれがある。
なお、上記の不具合に対する措置の一例としては、整流素子12として整流ダイオードを用いた場合であっても、ブースト電圧VBのハイレベルが上記の最大定格電圧を超えないように、定電圧Vregを予め引き下げておくことが考えられる。しかしながら、このような措置では、整流素子12として同期整流トランジスタを用いた場合に、ブースト電圧VBのハイレベルを十分に高めることができなくなる。その結果、出力トランジスタ11を確実にオンすることができずに効率の低下を招いてしまう。
以下では、上記の不具合を解消することのできる新規な実施形態について提案する。
<実施形態>
図3は、電源装置の一実施形態を示す回路図である。本実施形態の電源装置1は、先出の基本構成(図1)をベースとしつつ、GND基準の定電圧Vregではなく、Vsw基準の定電圧VREG(=Vsw+Vreg)を用いてブートキャパシタ230の充電を行う点に特徴を有する。そこで、先出の基本構成と同様の構成要素については、図1と同一の符号を付すことにより重複した説明を割愛し、以下では、本実施形態の特徴部分について重点的に説明する。
本実施形態の電源装置1において、ブートストラップ回路200は、先出の構成要素210〜230に加えて、セレクタ240と平滑キャパシタ250をさらに含む。
セレクタ240は、スイッチ電圧Vswのローレベル期間(=出力トランジスタ11のオフ期間に相当)には、定電圧生成回路210の基準電位端をスイッチ電圧Vswの印加端に接続し、スイッチ電圧Vswのハイレベル期間(=出力トランジスタ11のオン期間に相当)には、定電圧生成回路210の基準電位端を接地端に接続する。従って、スイッチ電圧Vswのローレベル期間に生成される定電圧VREGは、Vsw基準の電圧値(=Vsw+Vreg)となる。一方、スイッチ電圧Vswのハイレベル期間に生成される定電圧VREGは、GND基準の電圧値(=Vreg)となる。
なお、セレクタ240の切替制御信号は、ゲート信号G11またはG12、若しくは、ドライバ90の内部信号などを用いて適宜生成すればよい。また、セレクタ240による基準電位端の切替機能を必要としない場合には、定電圧生成回路210の基準電位端を常に接地端に接続しておくことにより、従前通りのブースト動作を行うことも可能である。
平滑キャパシタ250は、定電圧生成回路210の出力端と基準電位端との間に接続されており、定電圧生成回路210で生成される定電圧VREG(=VregまたはVsw+Vreg)の平滑手段として機能する。
図4は、本実施形態の電源装置1において、整流素子12に依存することなく充電電圧Vcapが一定値に維持される様子を示すタイミングチャートであり、スイッチ電圧Vsw(実線)及びブースト電圧VB(破線)それぞれの電圧波形と、セレクタ240による基準電位端の接続先SEL(=VswまたはGND)が描写されている。なお、本図の左側半分には、整流ダイオード使用時の挙動が示されており、本図の右側半分には、同期整流トランジスタ使用時の挙動が示されている。また、説明の便宜上、出力トランジスタ11での電圧降下は無視できるものとする。
まず、スイッチ電圧Vsw及びブースト電圧VBそれぞれのローレベル(=出力トランジスタ11がオフしているときの電圧値)に着目する。
先にも述べた通り、スイッチ電圧Vswのローレベルは、スイッチ出力段10の整流素子12に依存して変動する。具体的に述べると、スイッチ電圧Vswのローレベルは、整流素子12が整流ダイオードである場合に−VFとなり、整流素子12が同期整流トランジスタである場合に−VDSとなる。このような挙動については、先出の図2と何ら変わるところはない。
一方、ブースト電圧VBのローレベルは、基本構成例(図2)のそれと異なり、GND基準の固定値(=Vreg−Vf)ではなく、Vsw基準の可変値(=VREG−Vf=Vsw+Vreg−Vf)とされている。これを実現するために、スイッチ電圧Vswのローレベル期間には、基準電位端の接続先SELがスイッチ電圧Vswの印加端に切り替えられている。
なお、整流素子12が整流ダイオードである場合には、Vsw=−VFとなるので、VREG=−VF+Vregとなり、VB=−VF+Vreg−Vfとなる。一方、整流素子12が同期整流トランジスタである場合には、Vsw=−VDSとなるので、VREG=−VDS+Vregとなり、VB=−VDS+Vreg−Vfとなる。
すなわち、スイッチ電圧Vswのローレベル期間には、スイッチ電圧Vswとこれを基準として生成されたブースト電圧VB(=Vsw+Vreg−Vf)との間で、ブートキャパシタ230が充電されることになる。従って、ブートキャパシタ230の充電電圧Vcapは、整流素子12が整流ダイオードであっても同期整流トランジスタであっても、常にVreg−Vfに保たれる。
次に、スイッチ電圧Vsw及びブースト電圧VBそれぞれのハイレベル(=出力トランジスタ11がオンしているときの電圧値)に着目する。先にも述べた通り、スイッチ電圧Vswのハイレベルは、入力電圧Viと一致し、ブースト電圧VBのハイレベルは、これよりもブートキャパシタ230の充電電圧Vcapだけ高い電圧値(=Vi+Vcap)まで引き上げられる。
ここで、ブートキャパシタ230の充電電圧Vcapは、整流素子12に依ることなく常に(Vreg−Vf)に維持されているので、ブースト電圧VBのハイレベルも常に一定値(=Vi+Vreg−Vf)となる。従って、定電圧Vregの設定に際して、整流素子12の種類や特性を考慮する必要はなく、ブースト電圧VBのハイレベルが出力トランジスタ11やドライバ90の最大定格電圧を超えないように、かつ、出力トランジスタ11を確実にオンすることができるように、その電圧値を適宜設定してやれば足りる。
なお、本実施形態の電源装置1では、スイッチ出力段10を降圧型としたが、これを昇圧型、昇降圧型、または、反転型としても構わない。また、電源装置1の出力帰還制御方式についても、一切不問であり、電流モード制御方式やヒステリシス制御方式など、いかなる出力帰還制御方式を採用しても構わない。
<定電圧生成回路>
図5は、定電圧生成回路210の一構成例を示す回路図である。本構成例の定電圧生成回路210は、PMOSFET[P-channel type MOSFET]211のオン抵抗値を連続的に変化させて入力電圧Viから定電圧VREG(=VregまたはVsw+Vreg)を生成するリニア電源であり、PMOSFET211と、分圧回路212と、オペアンプ213と、を有する。
PMOSFET211のソースは、入力電圧Viの入力端に接続されている。PMOSFET211のドレインは、定電圧VREGの出力端に接続されている。PMOSFET211のゲートには、ゲート信号G211が入力されている。PMOSFET211は、ゲート信号G211の電圧値に応じてオン抵抗値が連続的に変化される。
分圧回路212は、定電圧生成回路210の出力端と基準電位端との間に直列接続された抵抗212a及び212bを含み、定電圧VREGに応じた帰還電圧VFB(=定電圧VREGの分圧電圧)を生成する。なお、本図では明示していないが、抵抗212aの両端間には、定電圧生成回路210がスムーズに起動するように、スピードアップキャパシタを並列接続してもよい。また、定電圧VREGがオペアンプ213の入力ダイナミックレンジに収まっている場合には、分圧回路212を省略し、定電圧VREGをオペアンプ213に直接入力しても構わない。
オペアンプ213は、反転入力端(−)に入力される基準電圧VREFと、非反転入力端(+)に入力される帰還電圧VFBとをイマジナリショートするように、ゲート信号G211を生成する。なお、基準電圧VREFは、定電圧生成回路210の基準電位端に印加される電圧(=VswまたはGND)を基準として生成すればよい。
このように、定電圧生成回路210は、LDO[low drop out]レギュレータなどのリニア電源を用いて実装することが可能である。
<その他の変形例>
なお、本明細書中に開示されている種々の技術的特徴は、上記実施形態のほか、その技術的創作の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。例えば、バイポーラトランジスタとMOS電界効果トランジスタとの相互置換や、各種信号の論理レベル反転は任意である。すなわち、上記実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきであり、本発明の技術的範囲は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。
本明細書中に開示されている発明は、ブートストラップ回路を必要とするスイッチング電源装置全般に広く利用することが可能である。
1 電源装置
10 スイッチ出力段
11 出力トランジスタ
12 整流素子(同期整流トランジスタまたは整流ダイオード)
20 整流平滑回路
21 コイル
22 出力キャパシタ
30 分圧回路
31、32 抵抗
40 エラーアンプ
50 位相補償回路
51 抵抗
52 キャパシタ
60 クロック信号生成回路
70 スロープ信号生成回路
80 PWMコンパレータ
90 ドライバ
200 ブートストラップ回路
210 定電圧生成回路
211 PMOSFET
212 分圧回路
212a、212b 抵抗
213 オペアンプ
220 ダイオード
230 ブートキャパシタ
240 セレクタ
250 平滑キャパシタ

Claims (10)

  1. スイッチ電圧のローレベル期間には、前記スイッチ電圧とこれを基準として生成された定電圧との間でブートキャパシタを充電し、前記スイッチ電圧のハイレベル期間には、前記スイッチ電圧よりも前記ブートキャパシタの充電電圧だけ高いブースト電圧を出力することを特徴とするブートストラップ回路。
  2. 基準電位端に印加される電圧を基準として前記定電圧を生成する定電圧生成回路と;
    アノードが前記定電圧生成回路の出力端に接続されてカソードが前記ブースト電圧の出力端に接続されたダイオードと;
    前記スイッチ電圧のローレベル期間には、前記定電圧生成回路の基準電位端を前記スイッチ電圧の印加端に接続し、前記スイッチ電圧のハイレベル期間には、前記定電圧生成回路の基準電位端を接地端に接続するセレクタと;
    を有することを特徴とする請求項1に記載のブートストラップ回路。
  3. 前記定電圧生成回路は、トランジスタのオン抵抗値を連続的に変化させることにより、入力電圧から前記定電圧を生成するリニア電源であることを特徴とする請求項2に記載のブートストラップ回路。
  4. 前記定電圧生成回路の出力端と基準電位端との間に接続された平滑キャパシタをさらに有することを特徴とする請求項2または請求項3に記載のブートストラップ回路。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のブートストラップ回路と、
    前記ブートストラップ回路からブースト電圧の供給を受けてスイッチ出力段をオン/オフするドライバと、
    を有することを特徴とする電源装置。
  6. 前記スイッチ出力段は、出力トランジスタと整流素子を含むことを特徴とする請求項5に記載の電源装置。
  7. 前記整流素子として、同期整流トランジスタまたは整流ダイオードが任意に選択されることを特徴とする請求項6に記載の電源装置。
  8. 前記スイッチ出力段から出力されるスイッチ電圧を整流及び平滑して出力電圧を生成する整流平滑回路をさらに有することを特徴とする請求項5〜請求項7のいずれか一項に記載の電源装置。
  9. 前記出力電圧またはこれに応じた帰還電圧と所定の基準電圧との差分に応じた誤差信号を生成するエラーアンプを有し、前記誤差信号を用いて出力帰還制御を行うことを特徴とする請求項8に記載の電源装置。
  10. 前記誤差信号とスロープ信号とを比較して比較信号を生成するコンパレータをさらに有し、前記ドライバは、前記比較信号を用いて前記スイッチ出力段のオンデューティ制御を行うことを特徴とする請求項9に記載の電源装置。
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